JP2005299767A - 温度調整装置およびそれを用いたレベル調整方法 - Google Patents

温度調整装置およびそれを用いたレベル調整方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 適正状態でオイルのレベル調整を可能にする温度調整装置を提供する。
【解決手段】 ATFのレベル調整が開始されると、切替バルブ50は、ATFをバイパス配管40へ流すように切り替えられる。そして、ECU80は、ATFのレベル調整の開始を示す信号ADJを外部から受けると、スタート信号STおよびアイドル回転数Nadを出力してエンジン110を所定のアイドル回転数で起動する。このエンジン110の起動に連動して冷却水は配管20を介してATFウォーマ10とエンジン110との間で循環され、ポンプ121は、オイルパン122に溜まったATFを配管30およびバイパス配管40を介して循環する。そして、ATFの温度およびエンジン110の回転数が所定の範囲に入り、ATFがバイパス配管40に流れているとき、オイルパン122に溜まったオイルのレベルが調整される。
【選択図】 図1

Description

この発明は、変速機のオイルの温度を調整する温度調整装置に関し、変速機のオイル溜部に溜められたオイルの適正状態でのレベル調整を可能にする温度調整装置およびそれを用いたレベル調整方法に関するものである。
多くの車両用駆動装置は、原動機の回転速度を適切な回転速度に変換し、車両を駆動するのに適した回転速度にする変速機を含んでいる。変速機は、歯車などの動力伝達機構を含み、これらの潤滑を行なうための流体が変速機内部に入っている。
この潤滑用の流体は、冬季等でその温度が低い時に粘度が高くなるために、変速機内の運動部分の抵抗となり、車両用駆動装置の摩擦損失を増加させる。したがって、早期に変速機の暖機を行なうことにより、駆動装置の伝達効率を改善することができる。
また、変速機の一つとして、トルクコンバータと歯車変速機を組み合わせた自動変速機が知られている。この自動変速機においては、トルクコンバータ内で動力伝達を行なう作動流体、歯車変速機において変速段を選択するためのクラッチおよびブレーキの動作の制御を行なう作動流体、さらに潤滑用の流体は、共用されている。そして、クラックおよびブレーキなどの動作の応答性、これらに用いられる摩擦材などの特性なども流体が低温であるとき、所定の特性を得ることができない。
このように、変速機の暖機を早期に行なうことが効率上、望ましい。特に、自動変速機においては、トルクコンバータの作動流体、クラック等の作動流体、および潤滑用流体が共用されており、この多量の流体を早期に常用温度へと暖める温度調整手段が特許文献1に開示されている。
すなわち、特許文献1に開示された温度調整手段は、変速機のオイルが通常循環する油圧配管中に配設されたバイパス配管と、バイパス配管に配設された蓄熱タンクとを備え、蓄熱タンクには、変速機用流体の温度調整に使用される熱を蓄えるための潜熱材が収容されている。
そして、内燃機関の始動直後等のラジエータを循環する冷却水の温度が低い場合、または登坂および渋滞時等の変速機用流体の温度が通常運転時よりも高温になった場合等のラジエータによる変速機用流体の加熱または冷却が不可能または不十分となる時に、変速機用流体をバイパス配管から蓄熱タンクに導入し、変速機用流体を加熱または冷却する。
特開2002−39339号公報
しかし、特許文献1には、変速機用のオイルの温度と、変速機のオイル溜部に溜められたオイルのレベルを調整するタイミングとの関係が開示されていないため、次のような問題が発生する。
すなわち、外気温が低い場合等のエンジンのアイドル回転数が高い状態では、エンジンが暖機され、アイドル回転数が低下する前に変速機用のオイルの温度が適正温度に達してしまい、適正状態でオイルのレベルを調整することができない。
また、アイドル回転数が高い状態でオイルのレベルを調整すると、オイル溜部に溜まっているオイルの残量が少ないため、レベル調整時にオイルがオイル溜部に規定量以上入れられてしまう。その結果、高速走行時、オイルがブリーザ管から噴出す可能性が高くなる。
さらに、オイルの温度が適正温度よりも高いときにレベル調整を行なうと、定常状態ではオイルが不足し、オイルが焼き付いてしまう可能性がある。
そこで、この発明は、かかる問題を解決するためになされたものであり、その目的は、適正状態でオイルのレベル調整を可能にする温度調整装置を提供することである。
また、この発明の別の目的は、適正状態でオイルのレベル調整を可能にする温度調整装置を用いたレベル調整方法を提供することである。
この発明によれば、温度調整装置は、熱交換器と、第1および第2の配管と、バイパス配管と、切替バルブとを備える。熱交換器は、冷却水とオイルとの熱交換によりオイルの温度を調整する。第1の配管は、熱交換器中に配設された第1の内部配管を含み、冷却水を内燃機関と熱交換器との間で循環する。第2の配管は、熱交換器中に配設された第2の内部配管を含み、変速機のオイル溜部からポンプにより汲み上げられたオイルを変速機と熱交換器との間で循環する。バイパス配管は、第2の内部配管に対して熱交換器外でバイパス通路を形成するように第2の配管に連結される。切替バルブは、オイルの流れをバイパス配管または第2の内部配管に切り替える。
好ましくは、切替バルブは、オイル溜部に溜められたオイルのレベル調整中、オイルをバイパス配管に流すように切り替えられる。
好ましくは、切替バルブは、オイルのレベル調整の開始に連動して切り替えられる。
好ましくは、切替バルブは、自動的に切り替えられる。
好ましくは、切替バルブは、手動で切り替えられる。
好ましくは、温度調整装置は、表示部をさらに備える。表示部は、オイルのレベル調整を行なうための調整条件が成立したことを表示する。
好ましくは、調整条件は、オイルの温度および内燃機関の回転数が所定の範囲に入り、かつ、バイパス配管に前記オイルが流れたことを検知したとき、成立する。
好ましくは、温度調整装置は、警告発信部をさらに備える。警告発信部は、オイルがバイパス配管に流れていないことを検知すると、警告を発信する。
好ましくは、切替バルブは、オイルのレベル調整終了後の内燃機関の再起動時、オイルを第2の内部配管へ流すように切り替えられる。
好ましくは、当該温度調整装置は、車両に搭載される。そして、切替バルブは、オイルのレベル調整終了後に車両の走行が検知されたとき、オイルを第2の内部配管へ流すように切り替えられる。
また、この発明によれば、レベル調整方法は、変速機のオイル溜部に溜められたオイルのレベルを調整するレベル調整方法である。そして、オイル溜部に溜められたオイルは、温度調整装置によって温度が調整される。温度調整装置は、冷却水とオイルとの熱交換によりオイルの温度を調整する熱交換器と、熱交換器中に配設された第1の内部配管を含み、冷却水を内燃機関と熱交換器との間で循環するための第1の配管と、熱交換器中に配設された第2の内部配管を含み、変速機のオイル溜部からポンプにより汲み上げられたオイルを変速機と熱交換器との間で循環するための第2の配管と、第2の内部配管に対して熱交換器外でバイパス通路を形成するように第2の配管に連結されたバイパス配管と、オイルの流れをバイパス配管または第2の内部配管に切り替える切替バルブとを備える。そして、レベル調整方法は、レベル調整の開始に連動してバイパス配管にオイルを流すように切替バルブを切り替える第1のステップと、オイルのレベル調整を行なうための調整条件が成立したことを検知する第2のステップと、オイルのレベルを調整する第3のステップと、オイルのレベル調整の終了後、オイルを第2の内部配管に流すように切替バルブを切り替える第4のステップとを含む。
好ましくは、第2のステップは、オイルの温度が所定の温度範囲に入っていることを検知する第1のサブステップと、内燃機関の回転数が所定の回転数範囲に入っていることを検知する第2のサブステップと、オイルがバイパス配管に流れていることを検知する第3のサブステップとを含む。
好ましくは、レベル調整方法は、調整条件が成立したことを表示する第5のステップをさらに含む。そして、第3のステップは、第5のステップの後、実行される。
好ましくは、レベル調整方法は、オイルがバイパス配管に流れていないとき、警告を発信する第6のステップをさらに含む。
好ましくは、第1のステップにおいて、切替バルブは、レベル調整の開始に連動して自動的に切り替えられる。
好ましくは、第1のステップにおいて、切替バルブは、レベル調整の開始に連動して手動で切り替えられる。
好ましくは、第4のステップにおいて、切替バルブは、オイルのレベル調整終了後の内燃機関の再起動時に切り替えられる。
好ましくは、温度調整装置は、車両に搭載される。そして、第4のステップにおいて、切替バルブは、オイルのレベル調整終了後に車両の走行が検知されたときに切り替えられる。
この発明による温度調整装置は、変速機のオイル溜部からポンプにより汲み上げられたオイルを変速機と熱交換器との間で循環する第2の配管と、第2の配管のうち熱交換器中に配設される第2の内部配管に対して並列に連結されたバイパス配管と、オイルの流れを第2の内部配管またはバイパス配管へ切り替える切替バルブとを備える。そして、オイル溜部におけるオイルのレベルを調整するとき、切替バルブは、オイルをバイパス配管へ流す。
したがって、この発明によれば、オイルは、そのレベル調整時、第1の配管中を循環する冷却水によって暖められまたは冷却されることはなく、内燃機関の回転数およびオイルの温度が所定の範囲に入っている適正状態でオイルのレベルを調整できる。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
[実施の形態1]
図1は、この発明の実施の形態1による温度調整装置の概略ブロック図である。なお、以下においては、変速機用オイルをATF(Automatic Transmission Fluid)と記す。図1を参照して、実施の形態1による温度調整装置100は、ATFウォーマ10と、配管20,30と、バイパス配管40と、切替バルブ50と、流量計60と、温度センサー70と、ECU(Electrical Control Unit)80と、表示部90とを備える。
配管20,30は、それぞれ、内部配管21,31を含む。そして、配管20は、内部配管21がATFウォーマ10内に配設され、ATFウォーマ10とエンジン110との間で循環路を形成するように設けられる。また、配管30は、内部配管31がATFウォーマ10内に内部配管21に近接して配設され、ATFウォーマ10と自動変速機120との間で循環路を形成するように設けられる。
バイパス配管40は、内部配管31に対してATFウォーマ10外でバイパス通路を形成するように配管30に連結される。切替バルブ50は、バイパス配管40の一方端と配管30との連結部に配設される。
ATFウォーマ10は、配管20の内部配管21を流れる冷却水と配管30の内部配管31を流れるATFとの間で熱交換を行ない、ATFを所定の温度に調整する。より具体的には、ATFウォーマ10は、冷却水の温度がATFの温度よりも低いとき、ATFを冷却し、冷却水の温度がATFの温度よりも高いとき、ATFを暖める。
配管20は、ATFウォーマ10とエンジン110との間で冷却水を循環させるための配管であり、配管30は、ATFウォーマ10と自動変速機120との間でATFを循環させるための配管である。
バイパス配管40は、ATFを内部配管31へ流さないようにするための配管である。切替バルブ50は、ATFを内部配管31またはバイパス配管40へ流すように手動で切り替えられる。
流量計60は、バイパス配管40中を流れるATFの流量Dを検知し、その検知した流量DをECU80へ出力する。温度センサー70は、配管30を流れるATFの温度Tを検知し、その検知した温度TをECU80へ出力する。
ECU80は、ATFのレベル調整を開始することを示す信号ADJを外部から受けると、スタート信号STを出力してエンジン110を起動するとともに、アイドル回転数Nadをエンジン110に指示する。また、ECU80は、ATFのレベル調整が完了したことを示す信号CPLを外部から受けると、停止信号STPを出力してエンジン110を停止する。さらに、ECU80は、流量計60からATFの流量Dを受け、温度センサー70からATFの温度Tを受け、エンジン110からエンジン回転数Nを受ける。そして、ECU80は、ATFの温度Tが所定の温度範囲に入っていること、エンジン回転数Nが所定の回転数範囲に入っていること、および流量Dに基づいてATFがバイパス配管40に流れていることを検知すると、ATFのレベルを調整するための調整条件が成立したと判断し、調整条件が成立したことを示す信号STBYを生成して表示部90へ出力する。
さらに、ECU80は、流量Dに基づいてATFがバイパス配管40に流れていないことを検知すると、切替バルブ50が故障したと判断し、切替バルブ50が故障したことを警告する信号EMGを生成して表示部90へ出力する。
表示部90は、ECU80からの信号STBYに応じて、ATFのレベル調整の調整条件が成立した旨を表示し、ECU80からの信号EMGに応じて、切替バルブ50が故障したことを表示する。
自動変速機120は、ポンプ121およびオイルパン122を含む。ポンプ121は、自動変速機120に内蔵され、オイルパン122に溜まったATFを汲み上げ、その汲み上げたATFを配管30を介してATFウォーマ10と自動変速機120との間で循環する。オイルパン122は、自動変速機120の下部に取り付けられ、ATFを溜める。
図2は、図1に示すオイルパン122の詳細図である。図2を参照して、オイルパン122は、ATFのレベルを調整するための調整機構123を有する。調整機構123は、孔124と、ネジ125とからなる。ネジ125は、締まると孔124に接し、緩められると孔124との間に隙間が形成されるようになっている。また、オイルパン122には、ATFが適量入っていることを示すレベルLVが設定されている。そして、孔124は、レベルLVに一致する位置に設けられている。
ATFのレベルを調整する場合、ネジ125は、緩められる。そして、オイルパン122に溜められたATF126の油面127がレベルLVに達していない場合、ATFは、レベルLVを超えるようにオイルパン122に追加される。そうすると、レベルLVを超えて追加されたATFは、孔124から外部へ流れ出る。その結果、オイルパン122中のATFは、そのレベルがレベルLVに一致する。そして、ATFのレベルがレベルLVに一致した後、ネジ125が締められる。
このように、調整機構123は、レベル調整時、オイルパン122中のATFのレベルをレベルLVに一致させる。
再び、図1を参照して、オイルパン122に溜められたATFのレベルを調整する方法について説明する。ATFのレベルを調整するとき、切替バルブ50は、レベル調整の開始に連動してATFをバイパス配管40へ流すように手動で切り替えられる。そして、ECU80は、外部からの信号ADJに応じて、スタート信号STを出力してエンジン110を起動するとともに、アイドル回転数Nadをエンジン110へ出力する。これにより、エンジン110は、アイドル回転数Nadによって指定された回転数Nで回転し、回転数NをECU80へ出力する。
また、エンジン110に内蔵されたポンプ(図示せず)は、エンジン110の起動に連動して駆動され、エンジン110のウォータジャケットに溜められた冷却水を配管20を介してATFウォーマ10とエンジン110との間で循環させる。これにより、冷却水は、入口11から内部配管21へ入り、内部配管21を流れて出口12から内部配管21を出る。
さらに、自動変速機120に内蔵されたポンプ121は、エンジン110の起動に連動して駆動され、オイルパン122に溜められたATFを汲み上げて配管30中を循環させる。この場合、切替バルブ50は、ATFをバイパス配管40へ流すように切り替えられているので、ATFは、配管30およびバイパス配管40中を循環する。したがって、ATFは、エンジン110のアイドル回転数が高い状態であっても、配管20中を流れる冷却水によって暖められることはない。
そして、流量計60は、ATFの流量Dを検知し、その検知した流量DをECU80へ出力する。また、温度センサー70は、配管30中を流れるATFの温度Tを検知し、その検知した温度TをECU80へ出力する。
そうすると、ECU80は、温度Tが所定の温度範囲に入ったか否かを判定し、エンジン110からの回転数Nが所定の回転数範囲に入ったか否かを判定し、さらに、流量Dに基づいてATFがバイパス配管40に流れているか否かを判定する。そして、ECU80は、温度Tが所定の温度範囲に入っていること、回転数Nが所定の回転数範囲に入っていること、およびATFがバイパス配管40に流れていることを検知すると、ATFのレベルを調整するための調整条件が成立したことを示す信号STBYを生成して表示部90へ出力する。
表示部90は、ECU80からの信号STBYに応じて、調整条件が成立した旨を表示する。車両の各種調整を行なうサービスマンは、調整条件が成立した旨が表示部90に表示されると、オイルパン122の調整機構123のネジ125を緩め、ATFのレベルがレベルLVを超えるようにATFをオイルパン122に追加する。そして、サービスマンは、オイルパン122内のATFのレベルがレベルLVに一致すると、ネジ125を締める。
サービスマンは、ATFのレベル調整が終了すると、ATFのレベル調整が終了したことを示す信号CPLをECU80へインプットする。ECU80は、外部からの信号CPLに応じて停止信号STPを出力してエンジン110を停止させる。そして、エンジン110に内蔵されたポンプおよび自動変速機120に内蔵されたポンプ121は、エンジン110の停止に連動して停止し、冷却水およびATFは、循環しなくなる。
その後、エンジン110を再起動するとき、サービスマンは、ATFを内部配管31へ流すように切替バルブ50を手動で切り替える。そして、ECU80は、スタート信号STを再び出力してエンジン110を再起動し、エンジン110に内蔵されたポンプは、エンジン110の再起動に連動して冷却水を配管20を介してATFウォーマ10とエンジン110との間で循環させる。また、ポンプ121も、エンジン110の再起動に連動してオイルパン122に溜められたATFを汲み上げ、その汲み上げたATFを配管30を介してATFウォーマ10と自動変速機120との間で循環させる。
そうすると、ATFウォーマ10は、内部配管21に流れる冷却水と内部配管31に流れるATFとの間で熱交換を行ない、ATFの温度を調整する。そして、流量計60は、流量Dを検知し、その検知した流量DをECU80へ出力する。ECU80は、流量計60からの流量Dに基づいて、ATFがバイパス配管40を流れているか否かを判定し、ATFがバイパス配管40を流れているとき、警告を表示部90に表示する。
図3は、ATFのレベルを調整する動作を説明するためのフローチャートである。図3を参照して、一連の動作が開始されると、切替バルブ50は、ATFをバイパス配管40へ流すように手動で切り替えられる(ステップS1)。そして、ECU80は、スタート信号STを出力してエンジン110を起動するとともに、アイドル回転数Nadをエンジン110へ出力してアイドル回転数を指示する(ステップS2)。これにより、エンジン110は、アイドル回転数Nadで指定された回転数で回転し、実際の回転数NをECU80へ出力する。
エンジン110に内蔵されたポンプは、エンジン110の起動に連動して駆動され、エンジン110のウォータジャケットに溜められた冷却水を配管20を介してATFウォーマ10とエンジン110との間で循環する。また、ポンプ121も、エンジン110の起動に連動して駆動され、オイルパン122に溜められたATFを汲み上げて配管30およびバイパス配管40を循環させる。
そして、流量計60は、バイパス配管40を流れるATFの流量Dを検知し、その検知した流量DをECU80へ出力する。ECU80は、流量計60からの流量Dに基づいてATFがバイパス配管40に流れていることを検出する(ステップS3)。
ECU80は、流量Dに基づいてATFがバイパス配管40に流れていることを検出しないとき、信号EMGを出力して警告を表示部90に表示する(ステップS4)。ATFがバイパス配管40に流れていることが検出された場合、ECU80は、温度センサー70からの温度Tを受け、配管30を流れるATFの温度Tを検知する(ステップS5)。
その後、ECU80は、エンジン110からの回転数Nに基づいてエンジン110の回転数を検知し(ステップS6)、ATFがバイパス配管40に流れていること、温度Tが所定の温度範囲に入っていること、およびエンジン回転数が所定の回転数範囲に入っていることを検知することによって、ATFのレベルを調整する調整条件が成立したと判断する(ステップS7)。そして、ECU80は、信号STBYを出力して調整条件が成立した旨を表示部90に表示する。
そうすると、サービスマンは、調整条件が成立した旨が表示部90に表示されたことに応じて、上述した方法によってオイルパン122に溜められたATFのレベルを調整する(ステップS8)。
そして、サービスマンは、レベル調整が終了すると、信号CPLをECU80にインプットし、ECU80は、信号CPLに応じて停止信号STPを出力してエンジン110を停止する(ステップS9)。これにより、冷却水およびATFの循環も停止される。
その後、サービスマンは、エンジン110の再起動時、ATFを内部配管31へ流すように切替バルブ50を手動で切り替える(ステップS10)。そして、上述した動作と同じ動作によってエンジン110が再起動され、冷却水は、配管20を介してATFウォーマ10とエンジン110との間で循環され、ATFは、配管30を介してATFウォーマ10と自動変速機120との間で循環される。
そうすると、流量計60は、流量Dを検出してECU80へ出力し(ステップS11)、ECU80は、流量Dに基づいてバイパス配管40にATFが流れているか否かを判定する。そして、ECU80は、ATFがバイパス配管40に流れていることを検出すると、信号EMGを出力して警告を表示部90に表示する(ステップS12)。切替バルブ50は、ATFを内部配管31へ流すように切り替えられているので、ATFは、本来、バイパス配管40へ流れないはずである。しかし、ATFがバイパス配管40に流れていることが実際に検出されるときは、切替バルブ50が故障している可能性が高いので、警告を発することにしたものである。
一方、ATFがバイパス配管40に流れていないとき、切替バルブ50は、正常であり、ATFウォーマ10は、内部配管21を流れる冷却水と内部配管31を流れるATFとの間で熱交換を行ない、ATFの温度を調整する。
そして、ステップS4,S11,S12のいずれかの後、一連の動作は終了する。
上述したように、この発明においては、ATFがATFウォーマ10に流れない状態でオイルパン122に溜められたATFのレベル調整が行なわれる。したがって、エンジン110の起動後、ATFの温度Tは、冷却水の温度に影響され難く、所定の温度範囲に入り安い。その結果、ATFの温度Tが所定の温度範囲に入り、エンジン110の回転数が所定の回転数範囲に入った適正状態でATFのレベル調整を行なうことができる。その結果、レベル調整後にATFが不足したり、ATFが過剰になったりすることを防止できる。
なお、この発明によるレベル調整方法は、図3に示すフローチャートに従って実行される。
上記においては、ATFのレベル調整が終了してエンジン110が停止された後に、ATFを内部配管31に流すように切替バルブ50を切り替えると説明したが、この発明は、これに限らず、ATFのレベル調整後、温度調整装置100が搭載された車両の走行が検知されたときに、ATFを内部配管31に流すように切替バルブ50を切り替えるようにしてもよい。ATFのレベル調整後にエンジン110を停止しない場合もあるからである。
なお、ATFウォーマ10は、「熱交換器」を構成する。
また、信号EMGを発信するECU80は、「警告発信部」を構成する。
さらに、オイルパン122は、「オイル溜部」を構成する。
[実施の形態2]
図4は、実施の形態2による温度調整装置の概略ブロック図である。図4を参照して、実施の形態2による温度調整装置100Aは、図1に示す温度調整装置100の切替バルブ50を切替バルブ50Aに代え、ECU80をECU80Aに代えたものであり、その他は、温度調整装置100と同じである。
切替バルブ50Aは、切替バルブ50と同じ位置に配設され、ECU80Aからの信号DR1,DR2によってATFを流す方向を自動的に切り替えられる。より具体的には、切替バルブ50Aは、ECU80Aからの信号DR1に応じて、ATFをバイパス配管40は流すように切り替えられ、ECU80Aからの信号DR2に応じて、ATFを内部配管31へ流すように切り替えられる。
ECU80Aは、外部から信号ADJを受けると、信号DR1を生成して切替バルブ50Aへ出力する。また、ECU80Aは、信号CPLを外部から受けてエンジン110を停止した後に、エンジン110を再起動する指示を外部から受けると、信号DR2を生成して切替バルブ50Aへ出力する。ECU80Aは、その他、ECU80と同じ機能を果たす。
温度調整装置100Aを用いた場合のATFのレベルを調整する動作は、図3に示すフローチャートに従って行なわれる。この場合、切替バルブ50Aは、ステップS1,S10において、それぞれ、信号DR1,DR2に応じて自動的に切り替えられる。
その他は、実施の形態1と同じである。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明は、適正状態でオイルのレベル調整を可能にする温度調整装置に適用される。また、この発明は、適正状態でオイルのレベル調整を可能にする温度調整装置を用いたレベル調整方法に適用される。
この発明の実施の形態1による温度調整装置の概略ブロック図である。 図1に示すオイルパンの詳細図である。 ATFのレベルを調整する動作を説明するためのフローチャートである。 実施の形態2による温度調整装置の概略ブロック図である。
符号の説明
10 ATFウォーマ、11,13 入口、12,14 出口、20,30 配管、40 バイパス配管、50,50A 切替バルブ、60 流量計、70 温度センサー、80,80A ECU、90 表示部、100,100A 温度調整装置、110 エンジン、120 自動変速機、121 ポンプ、122 オイルパン、123 調整機構、124 孔、125 ネジ、126 ATF、127 油面。

Claims (18)

  1. 冷却水とオイルとの熱交換により前記オイルの温度を調整する熱交換器と、
    前記熱交換器中に配設された第1の内部配管を含み、前記冷却水を内燃機関と前記熱交換器との間で循環するための第1の配管と、
    前記熱交換器中に配設された第2の内部配管を含み、変速機のオイル溜部からポンプにより汲み上げられたオイルを前記変速機と前記熱交換器との間で循環するための第2の配管と、
    前記第2の内部配管に対して前記熱交換器外でバイパス通路を形成するように前記第2の配管に連結されたバイパス配管と、
    前記オイルの流れを前記バイパス配管または前記第2の内部配管に切り替える切替バルブとを備える温度調整装置。
  2. 前記切替バルブは、前記オイル溜部に溜められたオイルのレベル調整中、前記オイルを前記バイパス配管に流すように切り替えられる、請求項1に記載の温度調整装置。
  3. 前記切替バルブは、前記オイルのレベル調整の開始に連動して切り替えられる、請求項2に記載の温度調整装置。
  4. 前記切替バルブは、自動的に切り替えられる、請求項3に記載の温度調整装置。
  5. 前記切替バルブは、手動で切り替えられる、請求項3に記載の温度調整装置。
  6. 前記オイルのレベル調整を行なうための調整条件が成立したことを表示する表示部をさらに備える、請求項2から請求項5のいずれか1項に記載の温度調整装置。
  7. 前記調整条件は、前記オイルの温度および前記内燃機関の回転数が所定の範囲に入り、かつ、前記バイパス配管に前記オイルが流れたことを検知したとき、成立する、請求項6に記載の温度調整装置。
  8. 前記オイルが前記バイパス配管に流れていないことを検知すると、警告を発信する警告発信部をさらに備える、請求項7に記載の温度調整装置。
  9. 前記切替バルブは、前記オイルのレベル調整終了後の前記内燃機関の再起動時、前記オイルを前記第2の内部配管へ流すように切り替えられる、請求項2から請求項8のいずれか1項に記載の温度調整装置。
  10. 当該温度調整装置は、車両に搭載され、
    前記切替バルブは、前記オイルのレベル調整終了後に前記車両の走行が検知されたとき、前記オイルを前記第2の内部配管へ流すように切り替えられる、請求項2から請求項8のいずれか1項に記載の温度調整装置。
  11. 変速機のオイル溜部に溜められたオイルのレベルを調整するレベル調整方法であって、
    前記オイル溜部に溜められたオイルは、温度調整装置によって温度が調整され、
    前記温度調整装置は、
    冷却水と前記オイルとの熱交換により前記オイルの温度を調整する熱交換器と、
    前記熱交換器中に配設された第1の内部配管を含み、前記冷却水を内燃機関と前記熱交換器との間で循環するための第1の配管と、
    前記熱交換器中に配設された第2の内部配管を含み、前記変速機のオイル溜部からポンプにより汲み上げられたオイルを前記変速機と前記熱交換器との間で循環するための第2の配管と、
    前記第2の内部配管に対して前記熱交換器外でバイパス通路を形成するように前記第2の配管に連結されたバイパス配管と、
    前記オイルの流れを前記バイパス配管または前記第2の内部配管に切り替える切替バルブとを備え、
    前記レベル調整方法は、
    前記レベル調整の開始に連動して前記バイパス配管に前記オイルを流すように前記切替バルブを切り替える第1のステップと、
    前記オイルのレベル調整を行なうための調整条件が成立したことを検知する第2のステップと、
    前記オイルのレベルを調整する第3のステップと、
    前記オイルのレベル調整の終了後、前記オイルを前記第2の内部配管に流すように前記切替バルブを切り替える第4のステップとを含む、レベル調整方法。
  12. 前記第2のステップは、
    前記オイルの温度が所定の温度範囲に入っていることを検知する第1のサブステップと、
    前記内燃機関の回転数が所定の回転数範囲に入っていることを検知する第2のサブステップと、
    前記オイルが前記バイパス配管に流れていることを検知する第3のサブステップとを含む、請求項11に記載のレベル調整方法。
  13. 前記調整条件が成立したことを表示する第5のステップをさらに含み、
    前記第3のステップは、前記第5のステップの後、実行される、請求項11または請求項12に記載のレベル調整方法。
  14. 前記オイルが前記バイパス配管に流れていないとき、警告を発信する第6のステップをさらに含む、請求項11から請求項13のいずれか1項に記載のレベル調整方法。
  15. 前記第1のステップにおいて、前記切替バルブは、前記レベル調整の開始に連動して自動的に切り替えられる、請求項11から請求項14のいずれか1項に記載のレベル調整方法。
  16. 前記第1のステップにおいて、前記切替バルブは、前記レベル調整の開始に連動して手動で切り替えられる、請求項11から請求項14のいずれか1項に記載のレベル調整方法。
  17. 前記第4のステップにおいて、前記切替バルブは、前記オイルのレベル調整終了後の前記内燃機関の再起動時に切り替えられる、請求項11から請求項16のいずれか1項に記載のレベル調整方法。
  18. 前記温度調整装置は、車両に搭載され、
    前記第4のステップにおいて、前記切替バルブは、前記オイルのレベル調整終了後に前記車両の走行が検知されたときに切り替えられる、請求項11から請求項16のいずれか1項に記載のレベル調整方法。
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