JP2002070995A - 変速機用流体の制御装置 - Google Patents

変速機用流体の制御装置

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JP2002070995A JP2000257377A JP2000257377A JP2002070995A JP 2002070995 A JP2002070995 A JP 2002070995A JP 2000257377 A JP2000257377 A JP 2000257377A JP 2000257377 A JP2000257377 A JP 2000257377A JP 2002070995 A JP2002070995 A JP 2002070995A
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    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/04Features relating to lubrication or cooling or heating
    • F16H57/0434Features relating to lubrication or cooling or heating relating to lubrication supply, e.g. pumps ; Pressure control

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 変速機における変速機用流体(ATF)の量
を適正に維持する。 【解決手段】 自動変速機18の図示しないオイルパン
に設けられたレベルセンサ68により、ATFのレベル
を検出し、検出値が、設計的に定められた基準範囲外で
ある場合に、切り換え弁48,50の所定時間の開閉に
より、蓄熱タンク44から自動変速機18へ、あるいは
逆に自動変速機18から蓄熱タンク44へとATFを供
給する。なお、自動変速機18の温度を調整するための
蓄熱タンク44を上記ATF量の調整に共用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用駆動装置の
変速機における変速機用流体を制御する装置に関し、特
にその量を制御するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】多くの車両用駆動装置は、原動機の回転
速度を適切な回転速度に変換し、車両を駆動するのに適
した回転速度とする変速機を含んでいる。変速機は歯車
などの動力伝達機構を含み、これらの潤滑を行うための
流体が変速機内部に入っている。
【0003】また、前記変速機の一つとして、トルクコ
ンバータと歯車変速機を組み合わせた自動変速機が知ら
れている。この自動変速機においては、トルクコンバー
タ内で動力伝達を行う作動流体、歯車変速機において変
速段を選択するためのクラッチやブレーキの動作の制御
を行う作動流体、さらに前記潤滑用の流体は、共用され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この流体の量が規定量
に対して少なすぎるときには、極低温時にエアを吸う可
能性があり、逆に流体の量が多すぎれば、攪拌抵抗が多
くなる可能性があった。したがって、この流体の量を適
正な値に維持することは重要である。
【0005】そこで本発明は、変速機における変速機用
流体の量を適正に維持できる装置を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の本発明は、車両用
駆動装置の変速機用流体を制御する装置であって、前記
変速機に接続され変速機用流体を蓄積するタンクと、前
記変速機内の変速機用流体の量を検出する流体量検出手
段と、前記流体量検出手段の検出値に基づいて、前記タ
ンクから前記変速機内への変速機用流体の供給量を制御
する流体量制御手段と、を有する変速機用流体の制御装
置である。
【0007】第1の本発明では、流体量検出手段が変速
機内の変速機用流体の量を検出すると、この検出値に基
づいて、流体量制御手段が、タンクから変速機内への変
速機用流体の供給量を制御する。したがって、変速機内
の変速機用流体の量を適正に維持することができる。な
お第1の本発明における流体量制御手段による制御は、
変速機用流体をタンクから変速機内へ供給する場合のほ
か、逆に変速機内からタンクへ供給する場合や、両者の
間の変速機用流体の供給を遮断する場合を含む。
【0008】第2の本発明は、第1の本発明の変速機用
流体の制御装置であって、前記変速機の温度を調整する
ために、前記タンクから前記変速機への変速機用流体の
供給量を制御する温度制御手段を更に備えた変速機用流
体の制御装置である。
【0009】第2の本発明では、温度制御手段が、変速
機の温度を調整するために、タンクから変速機への変速
機用流体の供給量を制御する。したがって、共通のタン
クを変速機用流体の量の制御と、変速機の温度の調整と
の両者に兼用することができ、部品点数の減少により製
造コストを低減できる。なお第2の本発明における温度
制御手段による制御は、変速機用流体をタンクから変速
機内へ供給する場合のほか、逆に変速機内からタンクへ
供給する場合や、両者の間の変速機用流体の供給を遮断
する場合を含む。
【0010】第3の本発明は、第2の本発明の変速機用
流体の制御装置であって、前記車両の状態を示す所定の
物理量を検出する物理量検出手段と、前記物理量の検出
値に応じて、前記流体量制御手段と前記温度制御手段と
のいずれかを選択する選択手段を備えた変速機用流体の
制御装置である。
【0011】第3の本発明では、物理量検出手段が車両
の状態を示す所定の物理量を検出すると、この検出値に
応じて、選択手段が、流体量制御手段と温度制御手段と
のいずれかを選択する。したがって、車両の状態に応じ
て適切な制御を選択できる。なお第3の本発明における
物理量としては種々のものが採用できるが、特に車両が
走行中か否かを判定しうる各種の物理量、例えばシフト
レンジを検出するシフトポジションセンサの検出値、イ
グニッションスイッチの作動状態、車速センサの検出値
などを用いるのが好適である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態(以下
実施形態という)を、図面に従って説明する。図1に
は、実施形態に係る車両用駆動装置10の概略構成が示
されている。車両用駆動装置10は、原動機として液冷
の内燃機関12と回転電機14とを有している。内燃機
関12と回転電機14の動力軸は、クラッチ16により
接続、切断可能となっている。回転電機14は、運転者
の要求する出力が低いとき、すなわちアクセルの操作量
が少ないときや、内燃機関12の効率が悪い低速走行時
など、不図示のバッテリから電力が供給されて、電動機
として機能し、車両を駆動する。また、回転電機14
は、車両制動時やバッテリの蓄電量が低下したとき、車
両の慣性または内燃機関12によって駆動され、発電機
として機能し、バッテリへの充電を行う。クラッチ16
は、例えば、回転電機14のみで車両を駆動している際
に切断状態とされ、内燃機関12のポンプ損失、摩擦損
失などの発生を抑える。
【0013】内燃機関12または回転電機14の出力
は、自動変速機18に送られる。自動変速機18は、流
体伝動機構、変速機構、制御機構を含む。本実施形態に
おいて、流体伝動機構はトルクコンバータ20であり、
好適には直結機能を有するものである。また、変速機構
は、複数の遊星歯車機構を含む歯車変速機部22であ
り、この歯車変速機部22は、また各遊星歯車機構の各
要素の動きを拘束するクラッチ、ブレーキを含む。これ
らのクラッチおよびブレーキは、制御機構としての流体
圧制御部24からの作動流体の選択的供給によって制御
される。歯車変速機部22の出力は、推進軸26により
駆動輪に向けて伝達される。前述のトルクコンバータ2
0の直結機能は、トルクコンバータの入出力を、流体を
介さずに機械的に結合する直結クラッチを設けることに
より達成される。
【0014】内燃機関12の動力軸には、さらに伝動機
構28を介して補機回転電機30が結合されている。伝
動機構28は、ベルト、チェーンなどの無端可撓部材ま
たは歯車列などとすることができる。補機回転電機30
は、内燃機関12の運転時は発電機として機能し、内燃
機関補機や車両の電装品などに電力を供給する補機バッ
テリ(不図示)に充電を行い、また前記電装品などに直
接電力を供給する。また、補機回転電機30は、内燃機
関12の始動の際には、補機バッテリからの電力を受け
電動機として機能する。
【0015】内燃機関12の冷却液は、内燃機関12と
ラジエータ32およびこれらを結ぶ冷却液配管34によ
り形成され冷却回路内を流れる。内燃機関12で発生す
る熱は、冷却液によりラジエータ32へ運ばれ、ここか
ら大気中に放散される。
【0016】自動変速機18においては、この自動変速
機18全体の潤滑流体、トルクコンバータ20の動力伝
達を媒介する作動流体および歯車変速機部22内のクラ
ッチ、ブレーキを動作させる作動流体は、共通の流体が
用いられている。以下、この流体をATF(Automatic
Transmission Fluid)と記す。ATFは、歯車変速機部
22に内蔵されたオイルポンプ36により、流体圧制御
部24を介して自動変速機18の各部に供給される。ま
た、ATFの一部は、ATF配管38により、ラジエー
タ32に送られ、ここで冷却液との間で熱交換が行わ
れ、再び自動変速機18のオイルパン内に戻ってくる。
この回路を、以下主回路と記す。冷却液はほぼ90℃に
管理されており、ATFが過熱した場合は、ラジエータ
32内でATFが冷却される。また、内燃機関12が先
に暖機された場合には、冷却液によりラジエータ32内
でATFの加熱が行われる。
【0017】オイルポンプ36は、内燃機関12または
回転電機14により駆動されるトルクコンバータ20の
従動側にある。したがって、車両用駆動装置10が停止
しているとき、または回転電機14のみで走行中であっ
て車両が極低速または停止しているときなど、オイルポ
ンプ36の吐出量が十分確保できない場合がある。この
ような場合のために、本車両用駆動装置10において
は、電動式の補助ポンプ40を備えている。補助ポンプ
40の動作は、後述する制御部52が車両の走行状態に
応じて制御を行う。オイルポンプ36と補助ポンプ40
の供給源の切り換えは、切り換え用チェックボール機構
41にて達成される。図2に示すようにオイルポンプ3
6と補助ポンプ40の吐出側は、切り換え用チェックボ
ール機構41に接続されている。一方のポンプからAT
Fの供給があると、その圧力によりチェックボールが他
方の供給孔をふさぐように動作し、これによって供給源
が切り換わる。切り換え用チェックボール機構41を通
過したATFは、前述の流体圧制御部24に送られる。
【0018】ATF配管38の途中に、ラジエータ32
を迂回するようにバイパス配管42が設けられ、このバ
イパス配管42には、蓄熱タンク44が設けられてい
る。また、蓄熱タンク44にはヒータ46が併設されて
おり、必要な場合には、バッテリからの電力によってA
TFを加熱することができる。このバイパス配管42と
蓄熱タンク44から構成されるATFの回路を、以下バ
イパス回路と記す。ATFの主回路とバイパス回路の切
換は、切り換え弁48,50により行われる。蓄熱タン
ク44には、車両用駆動装置10が運転している際に、
高温になったATFが蓄えられる。そして、次回の車両
用駆動装置10の始動時に、高温に維持されたATFを
放出して、自動変速機18の暖機を早める。また、蓄え
られた熱量が不足する場合は、ヒータ46により加熱す
ることができる。
【0019】さらに、切り換え弁48を閉じた状態で切
り換え弁50を開けば、ATFが蓄熱タンク44から自
動変速機18へ供給され、また逆に切り換え弁50を開
いた状態で切り換え弁48を開けば、ATFが自動変速
機18から蓄熱タンク44へ供給される。また、切り換
え弁48,50をいずれも閉じた状態ではATFの供給
は行われない。
【0020】車両用駆動装置10の運転状態を含む車両
の走行状態は、車両各部に設けられた各種センサの出力
信号および制御部52の演算により検出される。車両の
走行速度は、推進軸26や車輪などに設けられた車速セ
ンサ54の出力信号に基づき制御部52により算出され
る。自動変速機18内の温度を代表するATFの温度
は、流体圧制御部24に設けられた変速機温度センサ5
6の出力信号に基づき制御部52により算出される。ま
た、蓄熱タンク44内のATFの温度は、ここに設けら
れたタンク温度センサ58の出力信号に基づき制御部5
2により算出される。
【0021】また、自動変速機18内のATFのレベル
は、自動変速機18の図示しないオイルパンに設けられ
たレベルセンサ68の出力信号に基づき制御部52によ
り算出される。このレベルセンサ68は、フロートとポ
テンショメータからなり、オイルパン内に設置されたフ
ロートの高さに応じて信号が出力される構成のものを使
用する。なお、このレベルセンサ68には公知の他の構
成、例えば液面による光束の遮断を利用する光電式のも
のや、オイルポンプ36の吐出油圧の変化に基づいて空
気の混入を検出する圧力式のもの等を適宜に採用するこ
とができる。
【0022】また、シフトレバーなどにより選択された
自動変速機18の制御ポジションおよび制御モードを検
出するシフト位置センサ60からの出力信号も制御部5
2に入力する。自動変速機18の制御ポジションは、例
えば、前進の各変速段から適切な段が自動的に選択され
るDポジション、限定された変速段から適切なものが選
択される2ポジション、Lポジションなどがある。ま
た、歯車変速機部22を動力を伝達しない中立状態とす
るNポジション、後退を選択するRポジション、歯車変
速機部22の出力側を機械的にロックし、車両が動かな
いようにするPポジションがある。さらに、本装置にお
いては、運転者が変速段を選択できる手動変速モードを
備えている。このモードは、例えばステアリングに設け
られたシフトアップスイッチ、シフトダウンスイッチを
運転者が操作することにより、変速段を各々高い側、低
い側に1段変えて、シフト操作を行うものである。
【0023】また、車両が置かれた環境の温度、いわゆ
る外気温度を測定する外気温度センサ62が車両の所定
部位に設けられている。この外気温度センサ62の出力
信号に基づき制御部52が外気温度を算出する。
【0024】また、車両用駆動装置10が運転を停止し
た後、所定時間経過した時の自動変速機18内の温度が
記憶部64に記憶される。この記憶された温度は、次回
始動時の温度の推定に用いられる。また、車両用駆動装
置10の始動、停止を制御するイグニッションスイッチ
66からの信号が制御部52に入力される。
【0025】図3には、自動変速機のATFレベル制御
に関するフローチャートが示されている。まず、シフト
位置センサ60、イグニッションスイッチ66および車
速センサ54の検出値に基づいて、車両が停止中である
かが判断される(S102)。具体的にはシフトレバー
がPポジションでイグニッションスイッチ66がオフさ
れ、かつ車速がゼロの場合には、停止中として肯定判断
され、それ以外の場合には否定判断がされる。
【0026】停止中の場合には、次に蓄熱タンク44内
に暖まったATFが蓄えられているかが判断される(S
104)。この判断は、タンク温度センサ58により検
出され蓄熱タンク44内のATFの温度に基づいて行わ
れる。この温度が、所定温度以上であれば暖機用のAT
Fが蓄えられていると判断される。暖機用のATFが蓄
えられていない場合には本ルーチンを終了する。
【0027】暖機用ATFが蓄えられている場合には、
蓄熱タンク44を暖機装置として使用する早期暖機制御
が行われる(S106)。この制御は具体的には、暖か
いATFの放出が必要とされるような所定のATF排出
条件が成立した場合に、切り換え弁48,50が制御さ
れて蓄熱タンク44より自動変速機18へと暖かいAT
Fが排出されるようにして行われる。
【0028】なお、このATF排出条件は、例えば、変
速機温度センサ56により検出された自動変速機18内
のATFの温度が所定値以下で、かつ車両が走行中また
は走行を開始しようとしているところである場合に条件
成立とする。車両が走行中であることは車速センサ54
の検出値により、また、走行を開始しようとしている状
態であることは、シフト位置センサ60の検出値が、シ
フトレバーがPポジション以外の位置にあることを示す
ことにより、それぞれ判断できる。
【0029】ATFの温度が低いことに加えて、車両が
走行中である等をATFの排出条件としているのは、自
動変速機18の伝達効率が実際に問題となるのは走行し
ているときであり、車両停止中またはすぐには走行を開
始しないときなどに、ATFを自動変速機18に供給し
てしまうと、蓄えていた熱量が無駄となる場合が考えら
れるからである。
【0030】ステップS102で否定判断、すなわち車
両が停止中でない旨の判断がされた場合には、レベルセ
ンサ68の信号に基づいてATFレベルが検出され(S
108)、検出値が、設計的に定められた基準範囲内で
あるかが判断される(S110)。基準範囲内である場
合には、ATF量の調整は行われない(S112)。
【0031】基準範囲外である場合には、ATF量の調
整が行われる(S114)。このATF量の調整は、切
り換え弁48,50の所定時間の開閉により、蓄熱タン
ク44から自動変速機18へ、あるいは逆に自動変速機
18から蓄熱タンク44へとATFが所定時間だけ供給
されるようにして行われる。
【0032】以上のとおり、第1実施形態では、レベル
センサ68が自動変速機18内のATFの量を検出する
と、この検出値に基づいて、蓄熱タンク44から自動変
速機18内へのATFの供給量が制御される。したがっ
て第1実施形態では、自動変速機18内のATFの量を
適正に維持することができる。
【0033】また本実施形態では、自動変速機18の温
度を調整するための蓄熱タンク44を上記ATF量の調
整に共用することとしたので、共通の蓄熱タンク44を
ATF量の制御と自動変速機18の温度の調整との両者
に兼用することができ、部品点数の減少により製造コス
トを低減できる。しかしながら本発明においては、自動
変速機18の温度を調整するための蓄熱タンク44とは
別途に、ATF量を調整するための専用のタンクを設け
る構成としてもよい。
【0034】また本実施形態では、シフト位置センサ6
0、イグニッションスイッチ66および車速センサ54
の検出値に基づいて、車両が停止中であるかが判断さ
れ、停止中である場合にはATF温度を調整する早期暖
機制御が、また停止中でない場合にはATF量を調整す
るATFレベル制御が選択されるので、車両の状態に応
じて適切な制御を選択できる。
【0035】なお、本実施形態ではシフト位置センサ6
0、イグニッションスイッチ66および車速センサ54
の検出値に基づいて車両が停止中であるかの判断を行う
構成としたが、該判断はこれらシフト位置センサ60、
イグニッションスイッチ66および車速センサ54の検
出値のいずれか1つまたは2つに基づいて行うことも可
能である。
【0036】次に、第2実施形態について説明する。第
2実施形態は、上記第1実施形態と同様の機械的構成に
おける制御についての変形例であり、特に、蓄熱タンク
44を利用したATF温度の調整の詳細と、マニュアル
によるATFの排出に関する制御を示すものである。
【0037】図4において、まず車速センサ54やシフ
ト位置センサ60などからの各種入力信号の処理を行い
(S202)、次に蓄熱タンク44内にATFが残って
いるかを判断する(S204)。この判断は例えばフロ
ートを備えたレベルセンサを蓄熱タンク44内に設けそ
の検出値を用いて行ってもよいし、また過去の切り換え
弁48,50によるATFの排出動作開始から所定の基
準時間が経過したかに基づいて行ってもよい。ATFが
残っていない場合には否定判断され、本ルーチンを終了
する。
【0038】ATFが残っている場合には、マニュアル
排出指令の有無を判断する(S206)。このマニュア
ル排出指令は、整備作業において作業者による所定の整
備操作(例えば、エンジンルーム内の所定のチェック端
子間の短絡操作や、車室内のスイッチの特殊な入力操
作)によって制御部52に入力される信号であって、蓄
熱タンク44からのATFの排出を指示するものであ
る。
【0039】マニュアル排出指令がない場合には、次に
制御部52による排出指令の有無を判断する(S20
8)。この制御部52による排出指令は、整備作業にお
いて所定のATF排出条件が整った場合に、作業者によ
る操作なしに制御部52から出力されるものである。
【0040】制御部52による排出指令があった場合に
は、切り換え弁48,50の開閉操作によりATFの排
出が、後述のタイミングで行われる(S212)。な
お、ATFは自動変速機18のオイルパンに排出され
る。制御部52による排出指令がない場合には現状が維
持され(S210)、ATFの排出は行われない。
【0041】ステップS206においてマニュアル排出
指令があった場合には、次に排出許可条件が満たされて
いるかを判断する(S214)。この排出許可条件は、
このような動作を整備時に限定する目的で設けられたも
のであり、例えば、車速がゼロであること、シフトレバ
ーなどにより選択された自動変速機18の制御ポジショ
ンがPポジションであることを条件とするのが好適であ
る。排出許可条件が満たされている場合にはATFの排
出が行われ(S216)、また、満たされていない場合
にはステップS210と同様に現状が維持され、ATF
の排出が行われない(S218)。
【0042】この第2実施形態において、制御部52に
よる排出指令があった場合のATFの排出(S212)
のタイミングについて説明する。このATFの排出は自
動変速機18を早期に暖機する目的で行われるものであ
るが、蓄熱タンク44からATFを排出して自動変速機
18に供給する場合、蓄熱タンク44内のATFの温度
が高く、自動変速機18内のATFの温度が低い場合に
は、ATFの供給開始により自動変速機18内のATF
の温度が一旦上昇(図6中aで示す)しても、時間が経
過しオイルパン内のATFの温度のばらつきが解消する
に従って温度が低下する(図6中bで示す)事態が生じ
うる。このように温度が不安定な状態で、自動変速機1
8内のATFの温度の検出値に基づく蓄熱タンク44か
らのATFの供給を行うのでは、温度の適切な調整がで
きないことになる。そこで、オイルパン内における温度
のばらつきが解消するまでの所定時間は、変速機温度に
基づく蓄熱タンク44からのATFの供給を禁止する構
成とする。
【0043】この所定時間は、内燃機関12の始動から
起算する構成(制御待機時間T1)のほか、蓄熱タンク
44からのATFの排出(自動変速機18への供給)が
開始された時点から起算する構成(制御待機時間T2)
としてもよく、また、蓄熱タンク44からのATFの排
出が終了した時点から起算する構成(制御待機時間T
3)としてもよい。
【0044】さらに、この制御待機時間を、内燃機関1
2の始動前(あるいは始動直後)における自動変速機1
8のATFの温度に応じて、異なる長さに設定する構成
としてもよい。例えば図5(a)に示すように、イグニ
ッションスイッチ66がオンされた時点(またはその直
後)におけるATFの温度を変速機温度センサ56の検
出値から求め、このATFの温度が高いときほど制御待
機時間を短く、また低いときほど制御待機時間を長く設
定する。これは、暖められたATFが供給される前にお
ける自動変速機18内のATFの温度が高いときほど、
ATFが供給された後における温度の安定までの時間が
短く、また自動変速機18の各部の温度が上昇するまで
の時間も短いとの考えに基づく。
【0045】また、制御待機時間を、蓄熱タンク44か
ら供給されるATFの量に応じて、異なる長さに設定す
る構成としてもよい。例えば図5(b)に示すように、
蓄熱タンク44からのATFの供給量が多いとき(すな
わち、切り換え弁50の開度ないしデューティ比が大き
いとき)ほど、制御待機時間を長く、また供給量が少な
いときほど制御待機時間を短く設定する。これは、供給
されるATFの量が多いときほど、ATFが供給された
後における温度の安定までに長時間を要するとの考えに
基づく。
【0046】なお、図5(b)の例では、さらに、蓄熱
タンク44内のATFの温度に応じて、制御待機時間を
異なる長さに設定しており、蓄熱タンク44内のATF
の温度が高いときほど制御待機時間を長くしている。こ
れは、蓄熱タンク44内のATFの温度が高いときほ
ど、供給前の自動変速機18内のATFとの温度差が一
般的には大きく、したがってATFが供給された後にお
ける温度の安定までに長時間を要するとの考えに基づ
く。
【0047】さらに、制御待機時間を設定するという方
法に代えて、自動変速機18内のATFの温度の変化の
パターンに基づいて、温度が安定した旨の判断を行い、
変速機温度に基づく蓄熱タンク44からのATFの供給
制御を許可する構成としてもよい。
【0048】すなわち、変速機温度センサ56により検
出される変速機温度が、図6におけるaのパターンを示
すとき(具体的には、例えば微小時間内の温度上昇が所
定値以上のとき)に、蓄熱タンク44からのATFの供
給に伴う温度のばらつきが生じたものと判断して、変速
機温度に基づく蓄熱タンク44からのATFの供給制御
を一律に禁止する。また、変速機温度が図6におけるb
のパターンを示すとき(例えば微小時間内の所定値以上
の温度下降と温度上昇とが連続して生じたとき)には、
温度のばらつきが解消したものと判断して、変速機温度
に基づく蓄熱タンク44からのATFの供給制御を許可
する。
【0049】さらに、変速機温度が図6におけるaのパ
ターンを示してから所定時間が経過したことを条件に、
変速機温度に基づく蓄熱タンク44からのATFの供給
制御を許可する構成としてもよい。
【0050】しかして、第2実施形態では、整備の際の
ATFの排出を、制御部52の排出指令に基づく場合の
ほか作業者のマニュアル排出指令に基づいて行うことが
でき、サービス性がよい。また、マニュアル排出指令が
あった場合にも排出許可条件が満たされていない場合に
はATFの排出を行わないこととしたので、誤入力によ
るATFの排出を避けることができる。
【0051】なお、第2実施形態における各処理ステッ
プの実行内容や、蓄熱タンク44内のATFの現在の残
量を、車室内のGPS表示画面などのインジケータに逐
次に表示することとすれば、現状を確認しながらATF
の排出を行うことができ好適である。
【0052】また、上記各実施形態においては、複数種
類の原動機を有するハイブリッド駆動装置に関して説明
したが、本発明は内燃機関のみが原動機となる駆動装置
の変速機にも適用できる。さらに、トルクコンバータと
遊星歯車機構を有する歯車変速機を組み合わせた変速機
以外の変速機、例えば、プーリと無端可撓部材を組み合
わせた連続的に変速比を変更することができる変速機に
本発明を適用することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る車両用駆動装置の概
略構成図である。
【図2】 ATFを供給するポンプの切り換えについて
の説明図である。
【図3】 第1実施形態に係る自動変速機のATFレベ
ル制御に関する制御フローチャートである。
【図4】 第2実施形態に係るATF温度の調整と、マ
ニュアルによるATFの排出に関する制御フローチャー
トである。
【図5】 (a)および(b)は第2実施形態に係る制
御待機時間の設定例を示すグラフである。
【図6】 第2実施形態に係る自動変速機の温度変化と
制御タイミングを示すグラフである。
【符号の説明】
10 車両用駆動装置、12 内燃機関、14 回転電
機、18 自動変速機、20 トルクコンバータ、22
歯車変速機部、24 流体圧制御部、32ラジエー
タ、36 オイルポンプ、38 ATF配管、40 補
助ポンプ、42バイパス配管、44 蓄熱タンク、4
8,50 切り換え弁、52 制御部、54 車速セン
サ、56 変速機温度センサ、58 タンク温度セン
サ、60シフト位置センサ、62 外気温度センサ、6
4 記憶部、68 レベルセンサ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両用駆動装置の変速機用流体を制御す
    る装置であって、 前記変速機に接続され変速機用流体を蓄積するタンク
    と、 前記変速機内の変速機用流体の量を検出する流体量検出
    手段と、 前記流体量検出手段の検出値に基づいて、前記タンクか
    ら前記変速機内への変速機用流体の供給量を制御する流
    体量制御手段と、を有する変速機用流体の制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の変速機用流体の制御装
    置であって、 前記変速機の温度を調整するために、前記タンクから前
    記変速機への変速機用流体の供給量を制御する温度制御
    手段を更に備えた変速機用流体の制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の変速機用流体の制御装
    置であって、 前記車両の状態を示す所定の物理量を検出する物理量検
    出手段と、 前記物理量の検出値に応じて、前記流体量制御手段と前
    記温度制御手段とのいずれかを選択する選択手段を備え
    た変速機用流体の制御装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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