JP4789820B2 - エンジン冷却装置 - Google Patents

エンジン冷却装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4789820B2
JP4789820B2 JP2007020961A JP2007020961A JP4789820B2 JP 4789820 B2 JP4789820 B2 JP 4789820B2 JP 2007020961 A JP2007020961 A JP 2007020961A JP 2007020961 A JP2007020961 A JP 2007020961A JP 4789820 B2 JP4789820 B2 JP 4789820B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
engine
flow path
oil
electric pump
refrigerant
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007020961A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008185002A (ja
Inventor
雅澄 吉田
茂樹 木野村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
Toyota Motor Corp
Aisin Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin Seiki Co Ltd, Toyota Motor Corp, Aisin Corp filed Critical Aisin Seiki Co Ltd
Priority to JP2007020961A priority Critical patent/JP4789820B2/ja
Publication of JP2008185002A publication Critical patent/JP2008185002A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4789820B2 publication Critical patent/JP4789820B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

本発明は、エンジンと排気熱回収器、ATオイル熱交換器及びラジエータとの間で冷媒を循環させるエンジン冷却装置に関する。
近年、豊かな環境を次代に伝えるために、地球規模で様々な環境に対する負荷の低減や環境保全の取り組みが行われている。自動車産業においても環境保全の観点から厳しい燃費規制が実施されており、走行時の燃費改善だけでなくエンジンの始動時、すなわち暖機時においても燃費向上が必要とされている。その方法の一つとして、エンジンが発する熱を利用してオートマチックトランスミッション(以下、AT)を暖めるものが挙げられる。しかしながら、このエンジンが発する熱は、直接、ATの暖機に利用することが難しいためにエンジン冷却水を介して利用されることから、熱変換効率に大きく依存する。また、エンジンの始動時にはエンジン自体を暖機する必要があることから、ATの暖機時間を短縮すればエンジンの暖機時間が長くなるといったトレードオフの関係となってしまうことも問題となっていた。
このような問題を解決するために、エンジン以外の熱源、例えば電気ヒータ等でエンジンやATを暖機する手法が挙げられる。しかしながら、このようなヒータ等を動作させるには、エンジンが発電した電気を使用しなければならず、結果的に燃費向上につながらない。そこで、従来、廃棄していたエンジンの排気熱を利用することが検討され、エンジンが発する熱を利用すると共に、エンジンの排気熱を利用するための排気熱回収器が実用化されている(例えば、特許文献1)。
特許文献1に係る方法では、ATオイル熱交換器の手前に排気熱回収器等の熱源を設けることにより、ATの暖機時間を短縮する手法がとられている。しかしながら、エンジンから受熱した冷却水をATオイル熱交換器にも循環させているため、そこで熱交換された熱量だけエンジンの暖機時間が長くなってしまう。したがって、その分、暖機時間を要することから暖機時の燃費が悪化してしまう。また、特許文献1と同様に、エンジンと各種熱交換器との間で冷却水流路を分離できない構成としているために、夫々を分離して暖機することができない特許文献2や特許文献3に係るエンジン冷却装置もある。更には、エンジンと電動モータを分離して冷却、或いは暖機可能なように2セットのラジエータを備える構成としているために、構造が複雑となってしまう特許文献4に記載の電気自動車の冷却システムもある。
特開2002−340284号公報(段落番号0008、0009等) 特開2005−315106号公報(段落番号0018等) 特開2005−16364号公報(段落番号0041等) 特開2004−332744号公報(段落番号0039等)
本発明の目的は、上記問題を鑑み、燃費改善に有効なエンジン冷却装置を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明に係るエンジン冷却装置の特徴は、エンジンと排気熱回収器、ATオイル熱交換器及びラジエータとの間で冷媒を循環させる第1電動ポンプを備え、前記エンジンと前記ラジエータとの間で前記冷媒を循環させる第1流路と、前記エンジンと前記ATオイル熱交換器との間で前記冷媒を循環させる第2流路と、前記エンジンと前記排気熱回収器との間で前記冷媒を循環させる第3流路とを備えると共に、前記第2流路及び前記第3流路に前記冷媒を流通、或いは遮断する弁と、前記弁の遮断時に前記排気熱回収器と前記ATオイル熱交換器との間で前記冷媒を循環させる第4流路に設けられる第2電動ポンプと、前記エンジンの運転状態に応じて前記弁及び前記第2電動ポンプの動作を制御する制御部と、を備える点にある。
このような構成とすれば、エンジンの暖機時に弁を閉じることにより、エンジンからの冷媒の流入をとめることができる。また、第2電動ポンプを作動することにより冷媒を第4流路に循環させることもできるようになる。したがって、エンジンの暖機とAT及びATオイルとを分離して暖機することにより暖機時間を短縮することが可能となるため、暖機時の燃費を向上させることができる。
また、前記エンジン冷却装置は、前記第2流路及び前記第3流路の前記エンジンから前記冷媒が流出する領域を共通の流出側経路として構成すると共に、前記第2流路及び前記第3流路の前記エンジンへ前記冷媒を流入する領域を共通の流入側経路として構成し、前記弁を前記流出側通路、若しくは前記流入側通路のうち少なくともいずれか一方に配設してある構成とすると好適である。このような構成とすれば、エンジンに対する冷媒の流出側経路及び流入側経路を第2流路と第3流路とに対して夫々共通にすることができるため、弁を一つにして構成を簡略化することができる。したがって、エンジン冷却装置をコンパクトに設計でき、更にはコストダウンが可能となる。
また、前記エンジン冷却装置は、前記制御部が、前記エンジンの暖機時に前記第1電動ポンプを停止するように構成すると好適である。このような構成とすれば、第1電動ポンプの停止に基づいて冷却水の流通を停止することができる。したがって、前記エンジンが発生する熱が冷媒に奪われることがなく、エンジンの暖機を効果的に行うことが可能となる。
更に、前記エンジン冷却装置は、前記制御部が、前記エンジンの暖機後に前記弁を開けると共に、前記第1電動ポンプを作動し、前記第1流路と前記第2流路と前記第3流路との間で前記冷媒を循環するように構成すると好適である。このような構成とすれば、エンジンの暖機がAT及びATオイルの暖機より先に終了した場合には、エンジンから流出する冷媒を使用することにより、AT及びATオイルを排気熱回収器と共に暖機することができるため、暖機効率が高まる。
また、前記エンジン冷却装置の制御部は、前記エンジンの暖機後に前記第2電動ポンプを停止するように構成しても良い。このような構成とすれば、ある程度AT及びATオイルが温まった際には、エンジンの熱を利用して暖機することが可能となる。また、ATオイルが十分に温まった後には、高温になっているATオイル熱交換器と排気熱回収器とを逆に冷却することが可能となる。更には、第2電動ポンプを停止することにより、燃費向上にも寄与することできる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。図1は、本発明のエンジン冷却装置100の構成を示す概略図である。エンジン1は自動車等を動かすための動力源であり、運転中はガソリン等の燃料を燃焼し熱を発生する。このエンジン1は信頼性向上や燃費向上の観点から温度を常に一定保つことが望まれるが、上記のような燃焼による熱以外にも、外気温度からの影響や、自動車の走行状態等にも依存する。このような要因からエンジン1の温度を一定に保つためにエンジン冷却装置100が備えられている。
エンジン冷却装置100は、冷媒となる冷却水を流通させるための第1流路31と、第2流路32と、第3流路33と、第4流路34とを備える。また、これらの流路に冷却水を循環させるために第1電動ポンプ3と第2電動ポンプ8とが備えられている。
第1流路31は、エンジン1とラジエータ5との間に冷却水を循環させる流路である。エンジン冷却装置100は、エンジン1から熱を逃すため、エンジン1とラジエータ5との間で第1電動ポンプ3により冷却水を循環させている。この場合の冷却水の流れは、図2(イ)に示すように、エンジン1からラジエータ入口通路60を介してラジエータ5に流通させ、ラジエータ5で熱を放出した冷却水はラジエータ出口通路80を通り第1ポンプ3を介してエンジン1に戻る。また、ラジエータ入口通路60とラジエータ出口通路80との間にはバイパス通路70が設けられる。更に、バイパス通路70とラジエータ出口通路80との接続部には、ラジエータ入口通路60とラジエータ出口通路80とを流通する冷却水の水量を調節するためのサーモスタット弁4が設けられる。このサーモスタット弁4は、温度によって弁の開度が調節され、制御部11により温度に関係なく強制的に開弁することも可能である。
サーモスタット弁4が開状態となると、エンジン1から流出した高温の冷却水は一部がバイパス通路70を流通するが、残りはラジエータ入口通路60を介してラジエータ5にも流通する。ラジエータ5で熱を放出した冷却水は、ラジエータ出口通路80を介してエンジン1に戻る。一方、サーモスタット弁4が閉状態となると、エンジン1から流出した高温の冷却水はラジエータ入口通路60に流通することなくバイパス通路70を経由してエンジン1に戻る。
第1流路31においてエンジン1の冷却水出口付近には、エンジン側水温センサ16が備えられる。このエンジン側水温センサ16からのセンサ出力を情報取得部12に入力することにより制御部11は冷却水の温度を認識することが可能である。第1流路31に流通する冷却水の温度が、所定の水温以上となれば更に冷却効果を上げるために、制御部11はファン13を回転させてラジエータ5を冷やす。このようにして、エンジン冷却装置100はエンジン1の熱を逃がし、冷却させることができる。
一方、エンジン1の始動時においては、冷めているエンジン1を暖機する必要がある。エンジン1の始動と共に上述のように冷却水をラジエータ5に循環させると、冷却水の放熱効果によりエンジン1が暖まり難く暖機時間が長くなってしまう。したがって、始動時やエンジン1の温度が低い時には第1電動ポンプ3を停止しエンジン1の燃焼熱で暖機する方法がとられる。このようにすると、第1電動ポンプ3が停止しているため、第1流路31には冷却水が循環することがないため、エンジン1の燃焼熱を冷却水に奪われることなくエンジン1を暖機することができる。エンジン1が所定の温度に達して暖機が終了すると、制御部11は第1電動ポンプ3を作動させて冷却水を循環させ冷却を開始する。このようにするとエンジン1を効果的に暖機することができる。
エンジン1で得られた動力は、AT2に伝達される。ATは自動車等の変速方式の一つであり、速度やエンジン回転数に応じて自動的に変速比を切り替える変速機である。エンジン1で得られた動力をAT2が備えるトルクコンバータ(図示せず)を介して各ギヤに伝達するには、作動流体としてATオイルが使用される。また、図示はしないが、AT2のクラッチやブレーキもこのATオイルの油圧により作動する構成となっている。更には、ATオイルは、各部軸受けや歯車等への潤滑機能も備えている。
ATオイルは、クラッチやブレーキだけでなく軸受けや歯車から発生する摩擦熱や、トルクコンバータ内のATオイル自身の流体摩擦によって発生する熱により、自身の温度が上昇する。更には、温度が上昇しすぎたATオイルによりAT2も過熱されてしまう。そのため、本発明に係るエンジン冷却装置100は、エンジン1と同じように冷却水によりAT2及びATオイルを冷却することができる。
エンジン冷却装置100にはATオイル熱交換器7が備えられ、AT2とATオイル熱交換器7との間をATオイルが流通するように構成される。一方、エンジン冷却装置100には、エンジン1とATオイル熱交換器7との間で冷却水が循環する第2流路32が配設されている。第2流路32は、図2(ロ)に示すようにエンジン1からデバイス入口通路40、ATオイル熱交換器通路20、ATオイル熱交換器7、デバイス出口通路50を介して冷却水が循環するように構成されている。エンジン1とATオイル熱交換器通路20との間のデバイス入口通路40には、冷却水の流通、或いは遮断をする弁6が備えられ、その開閉は制御部11により制御されている。ATオイルを冷却する際は、弁6は開状態にされ、冷却水がATオイル熱交換器通路20を介してATオイル熱交換器7に流通する。したがって、ATオイルの温度上昇を抑えることができる。
エンジン1は始動時に暖機する必要があることを説明したが、AT2やATオイルも温まるまではロックアップできなかったりする等の実状から早く暖機することが望まれる。このATオイルの暖機にはエンジン1の排気熱が利用される。この排気熱を利用するためにエンジン冷却装置100には排気熱回収器9が備えられる。
排気熱回収器9は、エンジン1から排出される高温の排気ガスから熱を回収する装置である。排気熱回収器9には、高温の排気ガスが通過する排気管90とエンジン1の冷却水が流通する第3流路33が通され、排気熱回収器9の内部において排気ガスと冷却水との間で熱交換が行われるようになっている。第3流路33は、図2(ハ)の示すようにエンジン1からデバイス入口通路40、弁6、排気熱回収器通路30、第2電動ポンプ8を介して排気熱回収器9に冷却水が流通し、更に、デバイス出口通路50を介してエンジン1に戻るように構成されている。
AT2の暖機状況はATオイルの温度から確認することができる。そのATオイルの温度は、AT2が備えるATオイル温度センサ10のセンサ出力を情報取得部12に入力することにより制御部11はATオイルの温度を認識することができる。制御部11は、ATオイルの温度が低いと判定した場合には弁6を閉状態とし、エンジン1から第2流路32と第3流路33への冷却水の流通を停止させる。したがって、図2(ニ)のようなATオイル熱交換器7と第2電動ポンプ8と排気熱回収器9を介して冷却水が循環する第4流路34が形成される。この際、弁6の閉弁に合わせて第2電動ポンプ8を作動させることにより、冷却水が排気熱回収器9を流通し温められる。この温められた冷却水をATオイル熱交換器7に流通し、ATオイル熱交換器7に通されるATオイルが温められことにより暖機可能となる。更に、温められたATオイルをAT2に循環させることにより、AT2を暖機することも可能である。このようにすると、エンジン1とAT2及びATオイルを夫々分離して暖機することにより、エンジン1の暖機中にAT2やATオイルに熱を奪われる、または、AT2やATオイルの暖機中にエンジン1に熱を奪われることにより夫々の暖機時間が長くなってしまうといった弊害が生じなくなる。したがって、暖機時間を短くすることができるため、燃費を改善することが可能となる。
一方、第4流路34に循環している冷却水が温まり過ぎると、ATオイル熱交換器7や第2電動ポンプ8や排気熱回収器9の寿命を縮め、遂には故障してしまう可能性がある。そこで、第4流路34に流通している冷却水の温度を熱交換器側水温センサ18で監視している。更には、排気ガスにより排気熱回収器9が加熱され破損されることを防止するために、排気熱回収器9の排気出口で排気ガスの温度を測定可能なように排気温度センサ17が備えられている。この排気温度センサ17と熱交換器側水温センサ18のセンサ出力を情報取得部12に入力することにより制御部11は夫々の温度を認識することができる。いずれかの温度が所定以上であれば、制御部11は第2電動ポンプ8を停止すると共に、弁6を開状態としエンジン1からの冷却水を流通させることで、温度を低下させることも可能である。
次に、このエンジン冷却装置100を使用した暖機及び冷却に関して図3に示すフローチャートに基づいて説明する。まず、エンジン1が始動されれば(ステップ#01:Yes)、エンジン1の始動と共にエンジン1からラジエータ5へ流通する冷却水の温度を測定するためにエンジン側水温センサ16のセンサ出力が情報取得部12に入力される(ステップ#02)。このセンサ出力に基づいて、制御部11が適温範囲以下、すなわちエンジン1を暖機する必要があると判定すれば(ステップ#03:Yes)、制御部11は第1電動ポンプ3を作動させることなく停止状態を保つ(ステップ#04)。したがって、第1流路31には冷却水が流通することがないため、エンジン1を燃焼熱により効率良く暖機することができる。
次に、ATオイルの温度を測定するためにATオイル温度センサ10のセンサ出力が情報取得部12に入力される(ステップ#05)。このセンサ出力に基づいて、制御部11が適温以下、すなわちATオイルを温める必要があると判定すれば(ステップ#06:Yes)、制御部11は弁6を閉弁し、第2電動ポンプ8を作動させる(ステップ#07)。したがって、ATオイル熱交換器7と第2電動ポンプ8と排気熱回収器9とで冷却水が循環する第4流路が形成されることとなる。この状態で、エンジン1から排出される高温の排気ガスが排気管90を介して排気熱回収器9を通過することにより冷却水が温められる。この処理は、エンジン1が停止されなければ(ステップ#08:No)、ステップ#02に戻り継続して行われる。このように、排気ガスにより温められた冷却水をATオイル熱交換器7に流通させることで、ATオイル熱交換器7に通されるATオイルを効率よく暖機し、更には、暖機されたATオイルを流通させることによりAT2も暖機することが可能となる。
一方、ステップ#06において、ATオイル温度センサ10のセンサ出力が情報取得部12に入力され、制御部11が適温以下でない、すなわちATオイルを温める必要がないと判定すれば(ステップ#06:No)、制御部11は弁6を開状態にし、第2電動ポンプ8を停止状態にする(ステップ#09)。その後、エンジン1が停止されなければ(ステップ08:No)、ステップ#02に戻り処理が継続される。このように、第2電動ポンプ8をATオイルの暖機後に停止することにより、燃費を向上することが可能となる。
ステップ#03において、エンジン側水温センサ16のセンサ出力が情報取得部12に入力され、制御部11が適温範囲以下でない、すなわちエンジン1を暖機する必要がないと判定すると(ステップ#03:No)、制御部11が第1電動ポンプ3を作動させることにより(ステップ#10)、冷却水をバイパス通路70とラジエータ5とに分流させて温度を下げる。更に、この状態においても、制御部11が冷却水の温度を下げる必要があると判断すれば、制御部11はファン13を回転させてラジエータ5を冷やすことも可能である。その後、制御部11は弁6を開弁常態にして第2電動ポンプ8を停止させる(ステップ#09)。したがって、ATオイル熱交換器7及び排気熱回収器9は、ラジエータ5と共に第1電動ポンプ3により冷却水を循環させられることとなり、エンジン1により温められた冷却水により暖機することが可能となる。このようにして、本エンジン冷却装置100が、エンジン1、AT2、及びATオイルを効率良く冷却と暖機とをすることができるため、燃費改善することが可能である。
〔その他の実施形態〕
上記実施形態において、図1に示すように弁6がエンジン1から冷却水が流出する流出経路に設けられるとして説明したが、これに限らない。弁6をエンジン1へ冷却水が流入する流入経路に設けることも当然に可能である。更には、流出経路及び流入経路共に、備えるように構成することも当然に可能である。
上記実施形態において、エンジン1から冷却水が流出する流出側経路と流入する流入側経路において、夫々第2流路32と第3流路33とが一部を共通するように構成されているとして図1に図示したが、これに限らない。エンジン1から第2流路32と第3流路33とが夫々共通することなく形成し、その夫々の流路に弁6を設け、更にATオイル熱交換器7と第2電動ポンプ8と排気熱回収器9とを循環する第4流路34を設ける構成とすることも当然に可能である。このように構成した流路においても、本発明に係るエンジン冷却装置100と同様の効果を得ることも当然に可能である。
上記実施形態において、第4流路34の冷却水の流れの向きは特に記載しなかったが、第2電動ポンプ8の配設する方向により、冷却水の流れを時計回り、或いは反時計回りに設定することは当然に可能である。その冷却水の流れの向きは、夫々の装置の配置により効果的に冷却及び暖機することが可能なように決定することは当然に本発明の権利範囲である。
上記実施形態において、AT2の暖機をATオイル熱交換器7による暖機方法を説明したが、これに限らない。AT2以外に暖機用の熱を必要とする装置、例えばエンジンオイル熱交換器や暖房用ヒータコア等があれば、これらの装置をATオイル熱交換器7に置き換えることも当然に可能である。更には、これら複数の装置を組み合わせて暖機することも当然に可能である。
上記実施形態において、第2電動ポンプ8は弁6を閉弁した際の第4流路34に冷却水を循環させるために使用するとして説明したが、これに限らない。例えば、デッドソーク時の排気熱回収器9の異常発熱防止のために冷却水を循環させる動力源として使用することは可能であるし、通常走行時において第1電動ポンプ3が故障した際にはサーモスタット弁4と弁6とを制御することにより緊急時の冷却水循環用ポンプとして使用することも当然に可能である。
エンジン冷却装置の実施形態を示す構成図 エンジン冷却装置に流通する冷却水の流路を示す図 エンジン冷却装置の制御を示すフローチャート
符号の説明
1:エンジン
2:オートマチックトランスミッション(AT)
3:第1電動ポンプ
4:サーモスタット弁
5:ラジエータ
6:弁
7:ATオイル熱交換器
8:第2電動ポンプ
9:排気熱回収器
11:制御部
31:第1流路
32:第2流路
33:第3流路
34:第4流路
100:エンジン冷却装置

Claims (5)

  1. エンジンと排気熱回収器、ATオイル熱交換器及びラジエータとの間で冷媒を循環させる第1電動ポンプを備えるエンジン冷却装置であって、
    前記エンジンと前記ラジエータとの間で前記冷媒を循環させる第1流路と、前記エンジンと前記ATオイル熱交換器との間で前記冷媒を循環させる第2流路と、前記エンジンと前記排気熱回収器との間で前記冷媒を循環させる第3流路とを備えると共に、
    前記第2流路及び前記第3流路に前記冷媒を流通、或いは遮断する弁と、前記弁の遮断時に前記排気熱回収器と前記ATオイル熱交換器との間で前記冷媒を循環させる第4流路に設けられる第2電動ポンプと、前記エンジンの運転状態に応じて前記弁及び前記第2電動ポンプの動作を制御する制御部と、を備えるエンジン冷却装置。
  2. 前記第2流路及び前記第3流路の前記エンジンから前記冷媒が流出する領域を共通の流出側経路として構成すると共に、
    前記第2流路及び前記第3流路の前記エンジンへ前記冷媒を流入する領域を共通の流入側経路として構成し、
    前記弁を前記流出側通路、若しくは前記流入側通路のうち少なくともいずれか一方に配設してある請求項1に記載のエンジン冷却装置。
  3. 前記制御部が、前記エンジンの暖機時に前記第1電動ポンプを停止するように構成している請求項1又は2に記載のエンジン冷却装置。
  4. 前記制御部が、前記エンジンの暖機後に前記弁を開けると共に、前記第1電動ポンプを作動し、前記第1流路と前記第2流路と前記第3流路との間で前記冷媒を循環するように構成している請求項1から3のいずれか一項に記載のエンジン冷却装置。
  5. 前記制御部が、前記エンジンの暖機後に前記第2電動ポンプを停止するように構成している請求項1から4のいずれか一項に記載のエンジン冷却装置。
JP2007020961A 2007-01-31 2007-01-31 エンジン冷却装置 Expired - Fee Related JP4789820B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007020961A JP4789820B2 (ja) 2007-01-31 2007-01-31 エンジン冷却装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007020961A JP4789820B2 (ja) 2007-01-31 2007-01-31 エンジン冷却装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008185002A JP2008185002A (ja) 2008-08-14
JP4789820B2 true JP4789820B2 (ja) 2011-10-12

Family

ID=39728214

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007020961A Expired - Fee Related JP4789820B2 (ja) 2007-01-31 2007-01-31 エンジン冷却装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4789820B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4840408B2 (ja) * 2008-06-12 2011-12-21 トヨタ自動車株式会社 冷却水循環装置
JP4911127B2 (ja) * 2008-06-27 2012-04-04 株式会社デンソー 内燃機関の暖機制御システム
JP5375790B2 (ja) * 2010-10-08 2013-12-25 トヨタ自動車株式会社 異常判定装置および異常判定方法
JP2013217381A (ja) * 2013-07-29 2013-10-24 Toyota Motor Corp 異常判定装置
JP6703459B2 (ja) * 2016-08-23 2020-06-03 株式会社Subaru 車両の冷却システム
JP7193327B2 (ja) * 2018-12-07 2022-12-20 スズキ株式会社 車両用システムの制御装置
EP3693566A1 (de) 2019-02-08 2020-08-12 Winterthur Gas & Diesel AG Zylinderanordnung für einen grossmotor sowie kühlverfahren
JP7490713B2 (ja) 2022-06-30 2024-05-27 株式会社クボタ 水冷エンジン

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6033286Y2 (ja) * 1980-11-18 1985-10-04 日産自動車株式会社 内燃機関の潤滑装置
JP4292888B2 (ja) * 2003-06-25 2009-07-08 マツダ株式会社 エンジンの冷却装置
JP2006105093A (ja) * 2004-10-08 2006-04-20 Aisan Ind Co Ltd エンジンの冷却装置
JP2006183943A (ja) * 2004-12-27 2006-07-13 Toyota Motor Corp 蓄熱装置
FR2882105B1 (fr) * 2005-02-14 2007-04-06 Peugeot Citroen Automobiles Sa Dispositif de regulation thermique des gaz recircules d'un moteur a combustion interne
JP2006250037A (ja) * 2005-03-10 2006-09-21 Toyota Motor Corp エンジンの冷却装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008185002A (ja) 2008-08-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4789820B2 (ja) エンジン冷却装置
RU2686433C2 (ru) Способ охлаждения двигателя (варианты) и двухконтурная система охлаждения двигателя
EP2762690B1 (en) Engine-waste-heat utilization device
US8463495B2 (en) Method for controlling exhaust gas heat recovery systems in vehicles
EP2345796A2 (en) Waste heat recovery system
US20170248065A1 (en) Thermal management system and method ofmaking and using the same
US20170241324A1 (en) Thermal management system with heat recovery and method of making and using the same
KR101316463B1 (ko) 차량의 통합 열관리 시스템 및 이를 이용한 열관리 제어방법
JP4794898B2 (ja) 変速機用オイルポンプの駆動制御装置
CN115176073B (zh) 用于内燃机、工业设备的预热、润滑及冷却用油循环系统
KR20120124820A (ko) 자동차의 열교환 장치 및 열교환 장치 제어방법
JP2010249252A (ja) 内燃機関の流体温度制御装置
CN103032990A (zh) 朗肯循环系统
JP2010065544A (ja) 作動油温度制御システム
JP3756502B2 (ja) ハイブリッド車両の冷却装置
WO2014039287A1 (en) Thermal system transmission cooler
JP6497255B2 (ja) 排熱利用システム
JP5801593B2 (ja) 車両用蓄熱式加温装置
JP2005226619A (ja) 熱交換器
JP6254822B2 (ja) エンジンの排気熱回収装置
JP2006299850A (ja) 車両用内燃機関の廃熱利用システム
JP2010169010A (ja) 内燃機関の冷却装置
JP2017155672A (ja) 車両の液体循環システム
JP2013076372A (ja) 廃熱利用装置
WO2016189741A1 (ja) 車両用空調システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100126

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110526

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110714

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110719

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140729

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4789820

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees