JP4840408B2 - 冷却水循環装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンと、作動油にて浸潤された状態において作動する変速機とを備えた自動車に適用される冷却水循環装置に関する。
自動車に搭載されるエンジンは、エンジンの運転時に高温となった冷却水を蓄熱状態で貯蔵する蓄熱タンクを設け、エンジンの次回の始動時に蓄熱タンク内の高温な冷却水(蓄熱温水)をエンジンやヒータコアへ供給する技術が種々提案されている。
このような技術の典型的な例としては、特許文献1にて提案されたものを挙げることができる。
この特許文献1では、ヒータ要求が発生しているときには蓄熱タンクに蓄えられた熱を利用してヒータコアのみが暖められ、ヒータ要求が発生していないときには蓄熱タンクに蓄えられた熱を利用してエンジンのみが暖められる旨が開示されている。
上記蓄熱タンクに蓄えられる熱量は有限であるため、その有限な熱量を効率的に利用する必要がある。
ところが、上記特許文献1に記載の技術では、ヒータ要求の有無のみを考慮してエンジン及びヒータコアの何れか一方のみへ蓄熱温水を供給するよう構成されている。そのため、蓄熱タンクに蓄えられた熱量を効率的に利用しているとは言い難い。
これに対処するため、特許文献2では、蓄熱タンクに蓄えられた熱の効率的な利用を図り、もってヒータコア等に代表される機関関連要素やエンジンを好適に暖めることができる技術が提案されている。
この特許文献2に係る技術は、蓄熱タンク内に貯蔵された高温の冷却水をエンジンと機関関連要素とへ選択的に供給可能な蓄熱装置を備えた内燃機関において、上記冷却水の供給開始時点からの経過時点に応じて、当該冷却水の供給先を切り替えることにより、エンジン及び機関関連要素の双方を暖めるものである。
特開平7−257154号公報 特開2003−322018号公報
ところで、エンジンと、作動油にて浸潤された状態において作動する変速機とを備えた自動車に適用される冷却水循環装置においては、暖機をしたいときに、初期は蓄熱タンクでエンジンを暖機しその後はエンジンの燃焼熱でエンジンを暖機すると同時に、排熱回収器を熱源として作動油用熱交換器及びその循環回路を暖機し、それによって冷却水循環装置内での熱の分配が適切に行なわれるようにすることが要望されている。
しかしながら、上記特許文献2に記載の技術を上記エンジン及び変速機を備えた冷却水循環回路に適用した場合には、冷却水の供給開始時点からの経過時点に応じて、当該冷却水の供給先が切り替えられるので、蓄熱タンク内に貯蔵された高温の冷却水により、先ずエンジンが暖められ、次いで作動油用熱交換器が暖められることになり、上記の要望に応えることができない。
本発明は、上記技術的課題に鑑みなされたもので、暖機をしたいときにエンジン側及び作動油用熱交換側への熱の分配が適切に行なわれる冷却水循環装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る冷却水循環装置は、エンジンと、作動油にて浸潤された状態において作動する変速機とを備えた自動車に適用される冷却水循環装置であって、蓄熱タンク内に貯留された冷却水を、第1のポンプ及びエンジンの順で経由させ当該蓄熱タンクに流入させて循環させるための第1の冷却水循環回路と、排熱回収器で排熱回収された冷却水を、作動油用熱交換器、第2のポンプ及びヒータコアの順で経由させ当該排熱回収器に流入させて循環させるための第2の冷却水循環回路と、冷却水を、第1のポンプ、エンジン、弁、第2のポンプ、ヒータコア、排熱回収器、蓄熱タンク及び第1のポンプの順で循環させるための第3の冷却水循環回路と、上記ヒータコアの出口側の水温が上記蓄熱タンク内の水温よりも低いときには、上記弁を閉成すると共に上記第2のポンプを作動させることによって、循環回路を上記第1及び第2の冷却水循環回路の2系統とし、上記ヒータコアの出口側の水温が上記蓄熱タンク内の水温以上となったときには、上記第2のポンプの作動を継続して上記弁を開成することによって、循環回路を上記第1及び第2の冷却水循環回路の2系統から上記第3の冷却水循環回路の1系統に切り替えるための制御手段とを含む。
上記構成において、ヒータコアの出口側の水温が蓄熱タンク内の水温よりも低い間においては、弁を閉成すると共に第2のポンプを作動させることによって、循環回路が第1及び第2の冷却水循環回路の2系統とされる。そして、ヒータコアの出口側の水温が蓄熱タンク内の水温以上になると、第2のポンプの作動を継続して弁を開成することによって、循環回路が第1及び第2の冷却水循環回路の2系統から第3の冷却水循環回路の1系統に切り替えられる。このように、ヒータコアの出口側及び蓄熱タンク内の水温に応じて、循環回路の切り替えが行なわれるので、暖機をしたいときに、初期は蓄熱タンクでエンジンが暖機されその後にエンジンの燃焼熱でエンジンが暖機されると同時に、排熱回収器を熱源として作動油用熱交換器及びその循環回路が暖機される。その結果、冷却水循環装置内での熱の分配が適切に行なわれるようになる。
ところで、上記第3の冷却水循環回路が成立した状態で高負荷運転が続くと、エンジン内の水温が上昇する。
そこで、上記冷却水循環装置は、冷却水を、第1のポンプ、エンジン、作動油用熱交換器、蓄熱タンク及び第1のポンプの順で循環させるための第4の冷却水循環回路をさらに含み、上記制御手段は、上記蓄熱タンク内及び上記ヒータコアの出口側の少なくとも一方の水温が作動油の限界温度を考慮した設定温度を超えた場合には、上記弁の開成を継続して上記第2のポンプの作動を停止させることによって、循環回路を上記第3の冷却水循環回路から上記第4の冷却水循環回路に切り替えるための手段を含む。
また、ユーザによっては、ヒータコアの出口側の水温が蓄熱タンク内の水温よりも低い場合であっても、ヒータ要求をなす場合がある。
そこで、上記冷却水循環装置において、上記制御手段は、上記ヒータコアの出口側の水温が上記蓄熱タンク内の水温よりも低い場合においてヒータ要求がなされたときには、上記第2のポンプの作動を継続して上記弁を開成することによって、上記第1及び第2の冷却水循環回路の選択をキャンセルして上記第3の冷却水循環回路を選択するための手段をさらに含む。
本発明によると、暖機時に必要のない所に熱が供給されることがなくなり、暖機をしたいときにエンジン側及び作動油用熱交換側への熱の分配が適切に行なわれる。
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
<全体構成>
図1は本発明の実施の形態に係る冷却水循環装置の冷却水の循環系統を簡略化して示す回路図である。
図1を参照して、本実施の形態に係る冷却水循環装置は、エンジンEと、作動油にて浸潤された状態において作動する変速機(図示せず。)とを備えた自動車に適用されるものであって、ラジエータ1、サーモスタット2、機械式ウォータポンプ3、ヒータコア4、排熱回収器5、作動油用熱交換器6、蓄熱タンク7、2方弁8、電動式ウォータポンプ9、並びにこれら各機器1,2,3,4,5,6,7,8,9を接続する配管及びホースH1,H2,H3,H4,H5,H6,H7,H8,H9,H10,H11を含む。なお、作動油用熱交換器6としては、CVT(Continuously Variable Transmission)ウォーマやATF(Automatic Transmission Field)ウォーマ等が採用される。
具体的には、ラジエータ1のロアタンク11とサーモスタット2とは、ロアホースH1によって接続されている。
機械式ウォータポンプ3の吐出口は、エンジンEのウォータジャケットに連通している。このウォータジャケットでは、機械式ウォータポンプ3からの冷却水がシリンダブロック側のウォータジャケットを経た後、シリンダヘッド側のウォータジャケットに導入され、その後、取り出し管H2によってエンジンEから取り出される。
取り出し管H2は、ラジエータ1側及びヒータコア4側に分岐されている。この取り出し管H2の一方は、アッパホースH3を介してラジエータ1のアッパタンク12に接続され、他方は、第1のホースH4を介して2方弁8に接続されている。この2方弁8と電動式ウォータポンプ9の吸入側とは、第2のホースH5によって接続されている。
電動式ウォータポンプ9の吐出口は、第3のホースH6を介してヒータコア4の入口側に接続されている。
ヒータコア4の出口側と排熱回収器5の流入側とは、第4のホースH7によって接続されている。
排熱回収器5の流出側は、第5のホースH8を介して蓄熱タンク7に接続されている。この蓄熱タンク7と機械式ウォータポンプ3の吸入側とは、第6のホースH9を介して接続されている。
2方弁8の上流側であって第1のホースH4の途中部と蓄熱タンク7とは、ヒータコア4、排熱回収器5、作動油用熱交換器6及び電動式ウォータポンプ9をバイパスする第7のホースH10が接続されている。
2方弁8及び電動式ウォータポンプ9の両者の間であって第2のホースH5の途中部と排熱回収器5及び蓄熱タンク7の両者の間であって第5のホースH8の途中部とは、ヒータコア4、排熱回収器5及び電動式ウォータポンプ9をバイパスする第8のホースH11によって接続されている。この第8のホースH11の途中部には、作動油用熱交換器6が設けられている。
すなわち、本冷却水循環装置は、第1のホースH4、第7のホースH10及び第6のホースH9で構成されており、蓄熱タンク7内に貯留された高温の冷却水を、機械式ウォータポンプ3及びエンジンEの順で経由させ蓄熱タンク7に流入させて循環させるための第1の冷却水循環回路C1(図5参照)と、第2のホースH5、第3のホースH6、第4のホースH7、第5のホースH8及び第8のホースH11で構成されており、排熱回収器5で排熱回収された高温の冷却水を、作動油用熱交換器6、電動式ウォータポンプ9及びヒータコア4の順で経由させ排熱回収器5に流入させて循環させるための第2の冷却水循環回路C2(図5参照)と、第1のホースH4、第2のホースH5、第3のホースH6、第4のホースH7、第5のホースH8及び第6のホースH9で構成されており、冷却水を、機械式ウォータポンプ3、エンジンE、2方弁8、電動式ウォータポンプ9、ヒータコア4、排熱回収器5、蓄熱タンク7及び機械式ウォータポンプ3の順で循環させるための第3の冷却水循環回路C3(図6参照)と、第1のホースH4、第2のホースH5、第8のホースH11、第5のホースH8及び第6のホースH9で構成されており、冷却水を、機械式ウォータポンプ3、エンジンE、作動油用熱交換器6、蓄熱タンク7及び機械式ウォータポンプ3の順で循環させるための第4の冷却水循環回路C4(図7参照)とを備えている。
<排熱回収器5の構成>
図2は排熱回収器5の内部構造を示し、排気ガスの流通方向に沿って切断した縦断面図である。また、図3は図2(a)においてIII−III線に対応した位置における断面図である。
図2及び図3を参照して、上記排熱回収器5は、略円筒形状の部材であって、その外周側に配設された排熱回収部5Aと、排熱回収部5Aよりも内周側に配設された消音部5Bとを備え、これらが一体形成された構成となっている。
具体的には、排熱回収器5は、外筒部材51、中間筒部材52、内筒部材53の3つの部材により略三重管構造で構成されている。そして、外筒部材51と中間筒部材52との間の空間において上記排熱回収部5Aが構成されていると共に、内筒部材53によって上記消音部5Bが構成されている。
外筒部材51は、排気ガス流通方向の中央部分が、比較的大径の円筒形状で成る本体部51aとなっている一方、排気ガス流通方向の両端部が、それぞれ排気管7に接続する導入側接続管部51b及び排出側接続管部51cとして形成されている。つまり、エンジンEから排出されて排気管7を流れてきた排気ガスは導入側接続管部51bより排熱回収器5内に導入され、排熱回収動作及び消音動作を経た後、排出側接続管部51cから排気管7の下流側に向けて排出されることになる。
中間筒部材52は、円筒形状の部材であり、その外周面と上記外筒部材51の本体部51aの内周面との間に排熱回収空間(ガス流路)54を形成している。そして、この中間筒部材52には、一端が上記の第2のホースH5に、他端が上記の第3のホースH6にそれぞれ接続する螺旋配管55が巻き付けられている。この螺旋配管55は、両端が上記外筒部材51の本体部51aを貫通して排熱回収空間54に配置されていると共に、排熱回収空間54の内部にあっては外筒部材51の本体部51aの内周面との間に所定間隔を存するように配設されている。つまり、この螺旋配管55の管体の外径寸法は排熱回収空間54の高さ寸法よりも僅かに小さく設定されている。このため、排熱回収部5Aを排気ガスが流れる際には、この螺旋配管55よりも外周側(外筒部材51の内周面側)の空間(排熱回収空間54)を流れる排気ガスと螺旋配管55の内部を流れる冷却水との間で熱交換が行われ、排気ガスの熱が冷却水に与えられて排気ガスの温度が低下すると共に冷却水の温度が上昇することになる。また、この螺旋配管55は、中間筒部材52における排気ガス流通方向の一端から他端に亘って配設されており、その内部における冷却水の流通方向としては、排熱回収器5の排気ガス導入側が冷却水の入口側であり、排熱回収器5の排気ガス排出側が冷却水の出口側となるように、上記の第2のホースH5及び第3のホースH6が接続されている。
内筒部材53は、上記中間筒部材52の内周面に取り付けられた筒体で成り、排気ガス流通方向の上流側から小断面通路部56及び大断面通路部57が順に形成されている。小断面通路部56は内部の通路断面積が上記排気管7の通路断面積よりも僅かに小径であって、その軸心方向の長さ寸法は内筒部材53の全長の約1/4程度に設定されている。そして、この小断面通路部56の排気ガス流通方向の上流端が消音部5Bの排気ガス流入口56aとして形成されている。一方、大断面通路部57は内部の通路断面積が上記小断面通路部56の通路断面積及び排気管7の通路断面積よりも大径であって、その軸心方向の長さ寸法は内筒部材53の全長の約3/4程度に設定されている。そして、この大断面通路部57の排気ガス流通方向の下流端が消音部5Bの排気ガス流出口57aとして形成されている。このようにして小断面通路部56及び大断面通路部57が形成されているため、この小断面通路部56と大断面通路部57との境界部分には段部Aが形成され、小断面通路部56から大断面通路部57に亘って流路が拡張されている。
そして、上記大断面通路部57には、排気ガス流出口57aを開閉可能とする開閉弁58が備えられている。この開閉弁58は、排気ガス流出口57aの開口形状に略一致する円板形状で成り、上記中間筒部材52の内周面の上端部分に取り付けられた回動軸58aに支持されて水平軸回りに回動し、排気ガス流出口57aを開閉可能としている。また、この回動軸58aにはスプリングが巻き付けられており、このスプリングの付勢力によって開閉弁58は排気ガス流出口57aを閉鎖する方向への付勢力が付与されている。したがって、この開閉弁58によって排気ガス流出口57aが閉鎖されている状態では、内筒部材53の内部空間は一方側(排気ガス流通方向の上流側)のみが開放された空間となり、開閉弁58によって排気ガス流出口57aが開放されている状態では、内筒部材53の内部空間は上流側及び下流側共に開放された空間となる。
<電気的構成>
図4は冷却水循環装置の電気的構成を示すブロック図である。
図4を参照して、本冷却水循環装置は、ECU(Electronic Control Unit)100を含む。ECU100は、冷却水循環装置の制御中枢を司るものであって、CPU、ROM及びRAM等から構成される。このECU100には、水温センサ101,102の各検出信号、及びヒータスイッチ103のスイッチング信号が与えられる。これらの各出信号に基づいて、ECU100は、上記の2方弁8及び電動式ウォータポンプ8に加えて、上記のヒータコア4に関連するブロワ104を制御する。
第1の水温センサ101は、蓄熱タンク7内の水温Tw1を検出するためのセンサであって、図1に示すように、蓄熱タンク7に臨ませてある。一方、第2の水温センサ102は、ヒータコア4の出口側の水温Tw2を検出するためのセンサであって、図1に示すように、ヒータコア4と排熱回収器5とを接続する第4のホースH7のヒータコア4側に臨ませてある。
<動作>
図5〜図7を参照して、本冷却水循環装置の動作について説明する。
第1及び第2の水温センサ101,102の各検出信号に基づいて、ヒータコア4の出口側の水温Tw2が蓄熱タンク7内の水温Tw1より低いと判断すると、ECU100は、図5に示すように、2方弁8を閉成し電動式ウォータポンプ9を作動させる。これにより、第1のホースH4、第7のホースH10及び第6のホースH9で構成される第1の冷却水循環回路C1と、第2のホースH5、第3のホースH6、第4のホースH7、第5のホースH8及び第8のホースH11で構成される第2の冷却水循環回路C3とが成立する。このように循環回路として2系統が成立すると、第1の冷却水循環回路C1内では、蓄熱タンク7内に貯留された高温の冷却水が、機械式ウォータポンプ3及びエンジンEの順で経由して蓄熱タンク7に流入し循環する。これと同時に、第2の冷却水循環回路C2内では、排熱回収器5で排熱回収された高温の冷却水が、作動油用熱交換器6、電動式ウォータポンプ9及びヒータコア4の順で経由して排熱回収器5に流し循環する。そのため、暖機時には、初期は蓄熱タンク7でエンジンEが暖機されその後にエンジンEの燃焼熱でエンジンEが暖機されると同時に、排熱回収器5を熱源として作動油用熱交換器6及び第2の冷却水循環回路C2内のホースH5,H6,H7,H8,H11が暖機される。
そして、第1及び第2の水温センサ101,102の各検出信号に基づいて、ヒータコア4の出口側の水温Tw2が蓄熱タンク7内の水温Tw1以上になったと判断すると、ECU100は、図6に示すように、電動式ウォータポンプ9の作動を継続し2方弁8を開成する。これにより、第1のホースH4、第2のホースH5、第3のホースH6、第4のホースH7、第5のホースH8及び第6のホースH9で構成される第3の冷却水循環回路C3が成立する。このように循環回路が1系統になると、第3の冷却水循環回路C3内では、冷却水が、機械式ウォータポンプ3、エンジンE、2方弁8、電動式ウォータポンプ9、ヒータコア4、排熱回収器5、蓄熱タンク7及び機械式ウォータポンプ3の順で循環する。このとき、作動油用熱交換器6及び蓄熱タンク7には、成り行きで上記冷却水が流入する。
上記の図6に示す状態で高負荷運転が続くと、エンジンE内の水温が上昇する。第1及び第2の水温センサ101,102の各検出信号に基づいて、上記蓄熱タンク7内の水温Tw1及び上記ヒータコア4の出口側の水温Tw2の少なくとも一方の水温が作動油の限界温度を考慮した設定温度(例えば、125℃)を超えたと判断すると、ECU100は、図7に示すように、2方弁8の開成を継続し電動式ウォータポンプ9の作動を停止させる。これにより、第1のホースH4、第2のホースH5、第8のホースH11、第5のホースH8及び第6のホースH9で構成される第4の冷却水循環回路C4が成立する。この第4の冷却水循環回路C4内では、冷却水が、機械式ウォータポンプ3、エンジンE及び作動油用熱交換器6、蓄熱タンク7及び機械式ウォータポンプ3の順で循環する。そのため、作動油熱交換器6への冷却水の流入量が増大し、冷却性能が上がる。なお、このとき、蓄熱タンク7には、成り行きで上記冷却水が流入する。
また、ヒータコア4の出口側の水温Tw2が蓄熱タンク7内の水温Tw1よりも低い場合であっても、ヒータ要求をなす場合がユーザも存在する。上記のヒータコア4の出口側の水温Tw2が蓄熱タンク7内の水温Tw1よりも低い場合において、ヒータスイッチ103のON信号を受信すると、ECU100は、ユーザによりヒータ要求がなされたと判断してブロワ104を作動させる。このとき同時に、ECU100は、電動式ウォータポンプ9の作動を継続し2方弁8を開成することによって、図5に示した、上記の第1及び第2の冷却水循環回路C1,C2の選択をキャンセルし、図6に示した、上記の第3の冷却水循環回路C3を選択する。そのため、第3の冷却水循環回路C3内でヒータコア4が暖機される。
<作用・効果>
本実施の形態によると、以下の作用・効果を奏する。
ヒータコア4の出口側の水温Tw2が蓄熱タンク7内の水温Tw1よりも低い間においては、2方弁8を閉成すると共に電動式ウォータポンプ9のポンプを作動させることによって、循環回路が上記の第1及び第2の冷却水循環回路C1,C2の2系統とされ、ヒータコア4の出口側の水温Tw2が蓄熱タンク7内の水温Tw1以上になると、電動式ウォータポンプ9の作動を継続して2方弁8を開成することによって、循環回路が上記の第1及び第2の冷却水循環回路C1,C2の2系統から上記の第3の冷却水循環回路C3の1系統に切り替えられる。このように、ヒータコア4の出口側及び蓄熱タンク7内の水温Tw1,Tw2に応じて、循環回路の切り替えが行なわれるので、暖機をしたいときに、初期は蓄熱タンク7でエンジンEが暖機されその後にエンジンEの燃焼熱でエンジンEが暖機されると同時に、排熱回収器5を熱源として作動油用熱交換器6及び第2の循環回路C2を構成するホースH5,H6,H7,H8,H11が暖機される。そのため、暖機時に必要のない所に熱が供給されることがなくなる。その結果、暖機時におけるエンジンE側及び作動油用熱交換6側への熱の分配が適切に行なわれるようになる。
また、第3の循環回路C3が成立した状態で高負荷運転が続くと、エンジンE内の水温が上昇するが、蓄熱タンク7内及びヒータコア4の出口側の少なくとも一方の水温が作動油の限界温度を考慮した設定温度を超えた場合には、2方弁8の開成を継続して電動式ウォータポンプ9の作動を停止させることによって、循環回路を上記の第3の冷却水循環回路C3から上記の第4の冷却水循環回路C4に切り替えられる。そのため、作動油用熱交換器6への冷却水の流入量が増大する。その結果、冷却水循環装置の冷却性能が向上する。
さらに、ヒータコア4の出口側の水温Tw2が蓄熱タンク7内の水温Tw1よりも低い場合においてヒータ要求がなされたときには、電動式ウォータポンプ9の作動を継続して2方弁8を開成することによって、上記の第1及び第2の冷却水循環回路C1,C2の選択をキャンセルして上記の第3の冷却水循環回路C3が選択されるので、暖機中にヒータ要求をなすユーザにも対処できる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。例えば、上記実施の形態においては、本発明をCVT車やAT車に適用した例について記載した。しかし、本発明は、そのような構成には限定されない。本発明をマニュアル車に適用しても、本発明の目的は十分に達成し得る。その他、本明細書に添付の特許請求の範囲内での種々の設計変更及び修正を加え得ることは勿論である。
本発明の実施の形態に係る冷却水循環装置の冷却水循環系統を簡略化して示す図である。 排熱回収器の内部構造を示す断面図であって、(a)は開閉弁の閉鎖状態を示し、(b)は開閉弁の解放状態を示す。 図2(a)においてIII−III線に対応した位置における断面図である。 冷却水循環装置の電気的構成を示すブロック図である。 ヒータコアの出口側の水温が蓄熱タンク内の水温より低いときの冷却水循環経路を示す図である。 ヒータコアの出口側の水温が蓄熱タンク内の水温以上になったときの冷却水循環経路を示す図である。 蓄熱タンク内及びヒータコアの出口側の少なくとも一方の水温が作動油の限界温度を考慮した設定温度に達したときの冷却水循環経路を示す図である。
符号の説明
E エンジン
3 機械式ウォータポンプ
4 ヒータコア
5 排熱回収器
6 作動油用熱交換器
7 蓄熱タンク
8 2方弁
9 電動式ウォータポンプ
H1〜H11 配管及びホース
C1 第1の冷却水循環回路
C2 第2の冷却水循環回路
C3 第3の冷却水循環回路
C4 第4の冷却水循環回路

Claims (3)

  1. エンジンと、作動油にて浸潤された状態において作動する変速機とを備えた自動車に適用される冷却水循環装置であって、
    蓄熱タンク内に貯留された冷却水を、第1のポンプ及びエンジンの順で経由させ当該蓄熱タンクに流入させて循環させるための第1の冷却水循環回路と、
    排熱回収器で排熱回収された冷却水を、作動油用熱交換器、第2のポンプ及びヒータコアの順で経由させ当該排熱回収器に流入させて循環させるための第2の冷却水循環回路と、
    冷却水を、第1のポンプ、エンジン、弁、第2のポンプ、ヒータコア、排熱回収器、蓄熱タンク及び第1のポンプの順で循環させるための第3の冷却水循環回路と、
    上記ヒータコアの出口側の水温が上記蓄熱タンク内の水温よりも低いときには、上記弁を閉成すると共に上記第2のポンプを作動させることによって、循環回路を上記第1及び第2の冷却水循環回路の2系統とし、上記ヒータコアの出口側の水温が上記蓄熱タンク内の水温以上となったときには、上記第2のポンプの作動を継続して上記弁を開成することによって、循環回路を上記第1及び第2の冷却水循環回路の2系統から上記第3の冷却水循環回路の1系統に切り替えるための制御手段とを含むことを特徴とする冷却水循環装置。
  2. 請求項1に記載の冷却水循環装置において、
    冷却水を、第1のポンプ、エンジン、作動油用熱交換器、蓄熱タンク及び第1のポンプの順で循環させるための第4の冷却水循環回路をさらに含み、
    上記制御手段は、上記蓄熱タンク内及び上記ヒータコアの出口側の少なくとも一方の水温が作動油の限界温度を考慮した設定温度を超えた場合には、上記弁の開成を継続して上記第2のポンプの作動を停止させることによって、循環回路を上記第3の冷却水循環回路から上記第4の冷却水循環回路に切り替えるための手段を含むことを特徴とする冷却水循環装置。
  3. 請求項1又は2に記載の冷却水循環装置において、
    上記制御手段は、上記ヒータコアの出口側の水温が上記蓄熱タンク内の水温よりも低い場合においてヒータ要求がなされたときには、上記第2のポンプの作動を継続して上記弁を開成することによって、上記第1及び第2の冷却水循環回路の選択をキャンセルして上記第3の冷却水循環回路を選択するための手段をさらに含むことを特徴とする冷却水循環装置。
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