JP5781771B2 - エンジンの排熱回収装置 - Google Patents
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Description
上記エンジン冷却回路は、排ガスの排熱を効率的に回収して排熱回収効率を向上させる観点から、排熱回収熱交換器の出口を出たエンジン冷却水を、エンジンの排ガスと熱交換する排ガス熱交換器に導いた後、エンジンのシリンダヘッドと熱交換するエンジン冷却部に導き、排熱回収熱交換器の入口に導くように配設されている(特許文献1を参照)。
エンジンの排熱回収源のうち、排ガスからの熱回収を考えた場合、高温の回収温度が期待できるのは排ガスであることから、例えば、排ガス熱交換器の入口のエンジン冷却水の温度を高く設定する、又はエンジン冷却水の循環流量を少なくすることで、排ガス熱交換器の出口のエンジン冷却水の温度を高めることができる。
しかしながら、上記特許文献1に開示の構成では、エンジン冷却水が、排ガス熱交換器を通流した後に、エンジン冷却部を通流するように構成されているため、排ガス熱交換器の出口にてエンジン冷却水の温度が高温になりすぎると、エンジン冷却部に高温のエンジン冷却水が導かれることとなる。この場合、エンジン冷却能力が低下するとともに、エンジンの潤滑油が昇温しすぎて、潤滑油が劣化し易くなる虞があった。また、エンジンのシリンダブロックが高温となり、ノッキング等の異常燃焼が起きる虞があった。このため、上記特許文献1に開示の構成では、単純に排ガス熱交換器の出口のエンジン冷却水の温度を高めることはできないという問題があった。
エンジンの排熱を回収する排熱回収媒体を通流させる排熱回収回路を備えたエンジンの排熱回収装置であって、その特徴構成は、
前記エンジンのシリンダブロックとエンジン冷却水とを熱交換させるエンジン冷却部と、前記エンジンの排ガスとエンジン冷却水とを熱交換させる排ガス熱交換器とに、エンジン冷却水を循環させるエンジン冷却回路を備え、
前記排熱回収回路には、前記エンジン冷却部及び前記排ガス熱交換器の双方を通流した後のエンジン冷却水と排熱回収媒体とを熱交換させる排熱回収熱交換器を備え、
エンジン冷却水が前記排ガス熱交換器を通流した後に前記エンジン冷却部を通流する第1運転状態を実行可能、且つエンジン冷却水が前記エンジン冷却部を通流した後に前記排ガス熱交換器を通流する運転状態又は前記エンジン冷却部と前記排ガス熱交換器とを並列に通流する運転状態の何れか一方の運転状態である第2運転状態を実行可能に構成され、
前記第1運転状態と前記第2運転状態を切替制御する制御手段を備え、
前記排熱回収回路に、前記排熱回収媒体を成層貯湯可能な貯湯槽を備え、
当該貯湯槽の鉛直方向で下方側の部位に、当該貯湯槽に貯湯された排熱回収媒体の温度を測定可能な第1温度計測手段を備え、
前記制御手段は、前記第1温度計測手段にて計測される第1計測温度が、貯湯槽の貯湯温度が低い第1閾値温度以上となったときに、前記第1運転状態から前記第2運転状態へと切り替える点にある。
一方、回収した熱の蓄熱容量を高めるべく排熱回収媒体の温度を高める場合には、制御手段が、エンジン冷却水がエンジン冷却部を通流した後に排ガス熱交換器を通流する運転状態、又はエンジン冷却水がエンジン冷却部と排ガス熱交換器とに並列に通流する運転状態との何れか一方の運転状態である第2運転状態に切り替える。これにより、エンジン冷却水は、エンジン冷却部に導いた後又はエンジン冷却部に導くと同時に、高温の回収温度が期待できる排ガス熱交換器に導くことで、エンジン冷却水の温度を高くできる。これにより、例えば、当該排熱回収媒体を貯湯槽等に貯湯する場合には、高温貯湯を実現でき、結果的に貯湯槽の蓄熱容量を向上させることができる。尚、第2運転状態にあっては、エンジン冷却部に導かれるエンジン冷却水は、排ガス熱交換器にて熱交換する前の比較的低温のものであるので、エンジンの潤滑油の劣化やエンジンの異常燃焼を抑制できる。
加えて、上記特徴構成によれば、制御手段は、貯湯槽の鉛直方向で下方側の部位にて貯湯槽に貯湯された排熱回収媒体の温度を測定する第1温度計測手段にて計測された第1計測温度、即ち、貯湯槽に貯湯されている排熱回収温度の低温側の温度が、貯湯槽の貯湯温度が低い第1閾値温度以上となったときに、第1運転状態から第2運転状態へと切り替えることとなる。これにより、貯湯槽が十分に高温となっていない場合には、第1運転状態として、排熱の回収効率を優先させ、貯湯槽が十分に高温となっている場合には、第2運転状態として、排熱回収媒体を更に高温にして、貯湯槽に高温の排熱回収媒体を導き、貯湯槽の蓄熱容量を増加させることができる。
また、別の特徴構成は、エンジンの排熱を回収する排熱回収媒体を通流させる排熱回収回路を備えたエンジンの排熱回収装置において、
前記エンジンのシリンダブロックとエンジン冷却水とを熱交換させるエンジン冷却部と、前記エンジンの排ガスとエンジン冷却水とを熱交換させる排ガス熱交換器とに、エンジン冷却水を循環させるエンジン冷却回路を備え、
前記排熱回収回路には、前記エンジン冷却部及び前記排ガス熱交換器の双方を通流した後のエンジン冷却水と排熱回収媒体とを熱交換させる排熱回収熱交換器を備え、
エンジン冷却水が前記排ガス熱交換器を通流した後に前記エンジン冷却部を通流する第1運転状態を実行可能、且つエンジン冷却水が前記エンジン冷却部を通流した後に前記排ガス熱交換器を通流する運転状態又は前記エンジン冷却部と前記排ガス熱交換器とを並列に通流する運転状態の何れか一方の運転状態である第2運転状態を実行可能に構成され、
前記第1運転状態と前記第2運転状態を切替制御する制御手段を備え、
前記エンジン冷却回路における前記排熱回収熱交換器の入口又は出口を通流するエンジン冷却水の温度を測定する第2温度計測手段を備え、
前記制御手段が、前記エンジンが定格運転を行っているときに、前記第2温度計測手段にて計測される第2計測温度が、第2閾値温度以上となったときに、前記第1運転状態から前記第2運転状態へと切り替える点にある。
上記特徴構成によれば、エンジンの排熱回収効率を高める場合には、制御手段が、エンジン冷却水が排ガス熱交換器を通流した後にエンジン冷却部を通流する第1運転状態に切り替えて、低温のエンジン冷却水を、エンジン冷却部に導く前に、排ガス熱交換器に導いて、エンジン冷却水と排ガスとを互いの温度差が大きい状態で熱交換させることができ、排熱回収効率を高めることができる。
一方、回収した熱の蓄熱容量を高めるべく排熱回収媒体の温度を高める場合には、制御手段が、エンジン冷却水がエンジン冷却部を通流した後に排ガス熱交換器を通流する運転状態、又はエンジン冷却水がエンジン冷却部と排ガス熱交換器とに並列に通流する運転状態との何れか一方の運転状態である第2運転状態に切り替える。これにより、エンジン冷却水は、エンジン冷却部に導いた後又はエンジン冷却部に導くと同時に、高温の回収温度が期待できる排ガス熱交換器に導くことで、エンジン冷却水の温度を高くできる。これにより、例えば、当該排熱回収媒体を貯湯槽等に貯湯する場合には、高温貯湯を実現でき、結果的に貯湯槽の蓄熱容量を向上させることができる。尚、第2運転状態にあっては、エンジン冷却部に導かれるエンジン冷却水は、排ガス熱交換器にて熱交換する前の比較的低温のものであるので、エンジンの潤滑油の劣化やエンジンの異常燃焼を抑制できる。
加えて、上記特徴構成によれば、制御手段は、エンジン冷却回路における排熱回収熱交換器の入口又は出口を通流するエンジン冷却水の温度を測定する第2温度計測手段にて計測された第2計測温度、即ちエンジン冷却水の温度が第2閾値温度以上となったときに、第1運転状態から第2運転状態へと切り替える。これにより、第1運転状態から第2運転状態との切り替えは、排熱回収媒体の温度に関わらず、エンジン冷却水の温度のみに基づいて行われるので、例えば、排熱回収媒体を貯湯する貯湯槽を備えている場合には、当該貯湯槽の貯湯状態に関わらず、比較的高温の排熱回収媒体を貯湯できる。
結果、例えば、高温の湯水が必要な熱需要があった場合でも、当該熱需要に対して、高温の湯水を適切に供給することができる。
前記第1運転状態において、前記エンジン冷却回路を、エンジン冷却水が前記排ガス熱交換器と前記エンジン冷却部とに記載順に直列に通流する第1回路とすると共に、前記第2運転状態において、前記エンジン冷却回路を、エンジン冷却水が前記エンジン冷却部と前記排ガス熱交換器とに記載順に直列に通流する第2回路とする弁機構を備えている点にある。
前記第1運転状態において、前記エンジン冷却回路を、エンジン冷却水が前記排ガス熱交換器と前記エンジン冷却部とに記載順に直列に通流する第3回路とすると共に、前記第2運転状態において、前記エンジン冷却回路を、エンジン冷却水が前記エンジン冷却部と前記排ガス熱交換器とを並列に通流する第4回路とする弁機構を備えている点にある。
このコージェネレーションシステムは、図1、2に示すように、エンジン11にて駆動された電力負荷12に供給する電力を発生させる発電装置13と、エンジン11のエンジン冷却部30とエンジン11の排ガスEの排熱を回収する排ガス熱交換器27と排熱回収熱交換器26とにエンジン冷却水Wを通流させるエンジン冷却回路10と、エンジン11の排熱を回収する排熱回収媒体Mを排熱回収熱交換器26に通流させる排熱回収回路14とを備え、排熱回収回路14の排熱回収媒体Mにて回収した熱を熱負荷15に供給自在に構成されている。
尚、エンジン冷却回路10には、排熱回収熱交換器26の下流側で四方弁33の上流側に、エンジン冷却水Wを貯留自在な膨張タンク32と、エンジン冷却水Wを圧送自在なエンジン冷却水循環ポンプ36とが備えられている。当該エンジン冷却水循環ポンプ36は、制御装置22にて適切に駆動制御される。
即ち、四方弁33は、エンジン11の排熱回収効率を高める第1運転状態にあっては、エンジン冷却水Wを、排ガス熱交換器27、エンジン冷却部30、電気ヒータ20を記載順に直列に通流させ熱を回収させ、その後、排熱回収熱交換器26に導いて排熱回収媒体Mと熱交換させる第1回路C1(図1にて太線で示す回路)とする。一方、貯湯槽24に高温貯湯して蓄熱容量を高める第2運転状態にあっては、エンジン冷却水Wを、エンジン冷却部30、排ガス熱交換器27、電気ヒータ20を記載順に直列に通流させ熱を回収させ、その後、排熱回収熱交換器26に導いて排熱回収媒体Mと熱交換させる第2回路C2(図2にて太線で示す回路)とするように働く。
一方、貯湯槽24に高温貯湯して蓄熱容量を高める第2運転状態にあっては、エンジン冷却水Wを、最初に、エンジン冷却部30にて余熱した後、高い回収温度の期待できる排ガス熱交換器27へ導いて更に排熱回収することで、エンジン冷却水Wの温度を十分に高温にでき、貯湯槽24への高温貯湯を行って蓄熱容量を向上させている。
まず最初に、制御装置22は、貯湯槽24内の排熱回収媒体Mの温度が低い状態では、回収熱量が大きい第1運転状態として、排熱回収効率を優先する。
そして、制御装置22は、貯湯槽24の鉛直方向で下方側に貯湯されている排熱回収媒体Mの温度として、第1温度センサ35にて測定される第1計測温度が、貯湯温度が低い第1閾値温度(例えば、40℃)以上となったときに、四方弁33を切り替えて、第1運転状態から第2運転状態への切り替え、即ち、エンジン冷却回路10を第1回路C1(図1にて太線で示す回路)から第2回路C2(図2にて太線で示す回路)へと切り替える。
一方、制御装置22は、第1計測温度が第1閾値温度未満となったときには、四方弁33を切り替えて、第2運転状態から第1運転状態への切り替え、即ち、エンジン冷却回路10を第2回路C2(図2にて太線で示す回路)から第1回路C1(図1にて太線で示す回路)へと切り替える。
このとき、排熱回収熱交換器26の出口の排熱回収媒体Mの温度は75℃、貯湯槽24に貯湯される排熱回収媒体Mの温度も75℃となる。
このとき、排熱回収熱交換器26の出口の排熱回収媒体Mの温度は80℃、貯湯槽24に貯湯される排熱回収媒体Mの温度も80℃となる。
本発明の第2実施形態は、基本的な構成については、第1実施形態と同一であり、エンジン冷却回路10に係る構成が異なる。そこで、以下では、特に、その点について、図3、4に基づいて説明し、第1実施形態と同様の構成については同一の符号を付し、その説明を割愛することがある。
ここで、第1三方弁37aは、その上流側から排熱回収熱交換器26を通流した後のエンジン冷却水Wを受け入れると共に、その下流側でエンジン冷却水Wを排ガス熱交換器27とエンジン冷却部30の何れか一方に導くように設けられている。第2三方弁37bは、その上流側から排ガス熱交換器27を通流した後のエンジン冷却水Wを受け入れると共に、その下流側でエンジン冷却水Wをエンジン冷却部30とバイパス路38との何れか一方に導くように設けられている。
即ち、第1三方弁37a及び第2三方弁37bは、エンジン11の排熱回収効率を高める第1運転状態にあっては、エンジン冷却水Wを、排ガス熱交換器27、エンジン冷却部30、電気ヒータ20を記載順に直列に通流させ熱を回収させ、その後、排熱回収熱交換器26へ導いて排熱回収媒体Mと熱交換させる第3回路C3(図3で太線で示す回路)とする。一方、貯湯槽24に高温貯湯して蓄熱容量を高める第2運転状態にあっては、エンジン冷却水Wを、排ガス熱交換器27とエンジン冷却水Wとの双方に並列に通流させた後、電気ヒータ20を通流させて熱を回収させ、その後、排熱回収熱交換器26へ導いて排熱回収媒体Mと熱交換させる第4回路C4(図4で太線で示す回路)とする。
一方、貯湯槽24に高温貯湯して蓄熱容量を高める第2運転状態にあっては、エンジン冷却水Wを、高い回収温度の期待できる排ガス熱交換器27とエンジン冷却部30とに並列に導いて排熱回収することで、エンジン冷却水Wの温度を十分に高温にでき、貯湯槽24への高温貯湯を行って蓄熱容量を向上させている。
一方、制御装置22は、第1計測温度が第1閾値温度未満となったときには、四方弁33を切り替えて、第2運転状態から第1運転状態への切り替え、即ち、エンジン冷却回路10を第4回路C4(図4にて太線で示す回路)から第3回路C3(図3にて太線で示す回路)へと切り替える。
このとき、排熱回収熱交換器26の出口の排熱回収媒体Mの温度は80℃、貯湯槽24へ導かれる排熱回収媒体Mの温度は80℃となる。
(1)上記実施形態において、四方弁33、第1三方弁37a、及び第2三方弁37bの制御は、制御装置22が、第1温度センサ35にて計測され第1計測温度に基づいて行う構成を示した。しかしながら、四方弁33、第1三方弁37a、及び第2三方弁37bの制御は、制御装置22が排熱回収熱交換器26の入口又は出口でのエンジン冷却水Wの温度に基づいて行うように構成しても構わない。
即ち、制御装置22は、排熱回収熱交換器26の入口において、第2温度センサ39(第2温度計測手段の一例)にて計測される第2計測温度としてのエンジン冷却水Wの温度が、入口側での第2閾値温度(例えば、80℃)以上となったときに、第1運転状態から第2運転状態へ切り替え、入口側での第2閾値温度未満となったときに、第2運転状態から第1運転状態へ切り替えるように、四方弁33、第1三方弁37a、及び第2三方弁37b切り替える。
若しくは、制御装置22は、排熱回収熱交換器26の出口において、第3温度センサ40(第2温度計測手段の一例)にて計測される第2計測温度としてのエンジン冷却水Wのエンジン冷却水Wの温度が、出口側での第2閾値温度(例えば、70℃)以上となったときに、第1運転状態から第2運転状態へ切り替え、出口側での第2閾値温度未満となったときに、第2運転状態から第1運転状態へと切り替えるように、四方弁33、第1三方弁37a、及び第2三方弁37b切り替える。
W :エンジン冷却水
E :排気ガス
10 :エンジン冷却回路
11 :エンジン
14 :排熱回収回路
22 :制御装置
24 :貯湯槽
26 :排熱回収熱交換器
27 :排ガス熱交換器
30 :エンジン冷却部
33 :四方弁
35 :第1温度センサ
37a :第1三方弁
37b :第2三方弁
Claims (4)
- エンジンの排熱を回収する排熱回収媒体を通流させる排熱回収回路を備えたエンジンの排熱回収装置において、
前記エンジンのシリンダブロックとエンジン冷却水とを熱交換させるエンジン冷却部と、前記エンジンの排ガスとエンジン冷却水とを熱交換させる排ガス熱交換器とに、エンジン冷却水を循環させるエンジン冷却回路を備え、
前記排熱回収回路には、前記エンジン冷却部及び前記排ガス熱交換器の双方を通流した後のエンジン冷却水と排熱回収媒体とを熱交換させる排熱回収熱交換器を備え、
エンジン冷却水が前記排ガス熱交換器を通流した後に前記エンジン冷却部を通流する第1運転状態を実行可能、且つエンジン冷却水が前記エンジン冷却部を通流した後に前記排ガス熱交換器を通流する運転状態又は前記エンジン冷却部と前記排ガス熱交換器とを並列に通流する運転状態の何れか一方の運転状態である第2運転状態を実行可能に構成され、
前記第1運転状態と前記第2運転状態を切替制御する制御手段を備え、
前記排熱回収回路に、前記排熱回収媒体を成層貯湯可能な貯湯槽を備え、
当該貯湯槽の鉛直方向で下方側の部位に、当該貯湯槽に貯湯された排熱回収媒体の温度を測定可能な第1温度計測手段を備え、
前記制御手段は、前記第1温度計測手段にて計測される第1計測温度が、貯湯槽の貯湯温度が低い第1閾値温度以上となったときに、前記第1運転状態から前記第2運転状態へと切り替えるエンジンの排熱回収装置。 - エンジンの排熱を回収する排熱回収媒体を通流させる排熱回収回路を備えたエンジンの排熱回収装置において、
前記エンジンのシリンダブロックとエンジン冷却水とを熱交換させるエンジン冷却部と、前記エンジンの排ガスとエンジン冷却水とを熱交換させる排ガス熱交換器とに、エンジン冷却水を循環させるエンジン冷却回路を備え、
前記排熱回収回路には、前記エンジン冷却部及び前記排ガス熱交換器の双方を通流した後のエンジン冷却水と排熱回収媒体とを熱交換させる排熱回収熱交換器を備え、
エンジン冷却水が前記排ガス熱交換器を通流した後に前記エンジン冷却部を通流する第1運転状態を実行可能、且つエンジン冷却水が前記エンジン冷却部を通流した後に前記排ガス熱交換器を通流する運転状態又は前記エンジン冷却部と前記排ガス熱交換器とを並列に通流する運転状態の何れか一方の運転状態である第2運転状態を実行可能に構成され、
前記第1運転状態と前記第2運転状態を切替制御する制御手段を備え、
前記エンジン冷却回路における前記排熱回収熱交換器の入口又は出口を通流するエンジン冷却水の温度を測定する第2温度計測手段を備え、
前記制御手段が、前記エンジンが定格運転を行っているときに、前記第2温度計測手段にて計測される第2計測温度が、第2閾値温度以上となったときに、前記第1運転状態から前記第2運転状態へと切り替えるエンジンの排熱回収装置。 - 前記第1運転状態において、前記エンジン冷却回路を、エンジン冷却水が前記排ガス熱交換器と前記エンジン冷却部とに記載順に直列に通流する第1回路とすると共に、前記第2運転状態において、前記エンジン冷却回路を、エンジン冷却水が前記エンジン冷却部と前記排ガス熱交換器とに記載順に直列に通流する第2回路とする弁機構を備えている請求項1又は2に記載のエンジンの排熱回収装置。
- 前記第1運転状態において、前記エンジン冷却回路を、エンジン冷却水が前記排ガス熱交換器と前記エンジン冷却部とに記載順に直列に通流する第3回路とすると共に、前記第2運転状態において、前記エンジン冷却回路を、エンジン冷却水が前記エンジン冷却部と前記排ガス熱交換器とを並列に通流する第4回路とする弁機構を備えている請求項1又は2に記載のエンジンの排熱回収装置。
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