JP4985417B2 - 暖機促進装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば車両用の内燃機関に用いて好適な暖機装置に関するものである。
従来、例えば特許文献1に見られるように、水冷式エンジンの冷却水回路の途中に複数の熱交換器が介在されて、暖機運転時に暖機優先順位が高い順位の熱交換器から順に冷却水が循環されるようにした暖機装置が知られている。具体的には、熱交換器として、オイルクーラ、ATFクーラ、ラジエータが冷却水回路に設けられ、暖機運転の経過と共に、エンジン→オイルクーラ→ATFクーラ→ラジエータの順に冷却水が循環されるようにしている。これにより暖機性能の最適化を図るようにしている。
また、例えば特許文献2に見られるように、水冷式エンジンの冷却水回路の途中に、排気ガスと冷却水との間で熱交換する排ガス熱交換器が設けられたエンジンの暖気装置が知られている。この暖機装置により、エンジンの暖機運転時に冷却水を排ガスによって加熱させることができ、エンジンの暖機運転時間を短縮できるようにしている。
特開2007−198206号公報 特開平9−96471号公報
上記特許文献2のように、暖機運転においてエンジンの廃熱を活用することは、車両燃費向上のためには非常に有効な手段となる。
ここで、上記特許文献1の技術に特許文献2の技術を組合せても、廃熱がエンジンの暖機に使用されるのみのものとなり、他の熱交換器には有効に活用できるものとすることはできない。
本発明の目的は、上記問題に鑑み、内燃機関に加えて複数の熱交換器にも有効に廃熱を活用して、暖機性能を高め、燃費向上に貢献できる暖機促進装置を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、以下の技術的手段を採用する。
請求項1に記載の発明では、暖機促進装置において、内燃機関(10)の内部を冷却水が循環する内部循環路(11)と、
内部循環路(11)から内燃機関(10)の外部に流出して、再び内部循環路(11)に戻るように冷却水が循環する外部循環路(20)と、
内部循環路(11)と外部循環路(20)との分岐点に設けられて、内部循環路(11)のみ、あるいは両循環路(11、20)への冷却水の循環を可能とする循環路切換え機構(12)と、
外部循環路(20)に設けられて、内燃機関(10)の廃熱を、外部循環路(20)を循環する冷却水に回収する廃熱回収器(110)と、
外部循環路(20)に設けられて、外部循環路(20)を循環する冷却水と内燃機関(10)用の潤滑油との間で熱交換する潤滑油熱交換器(120)と、
外部循環路(20)に設けられて、外部循環路(20)を循環する冷却水と内燃機関(10)の自働変速機(17)用の作動油との間で熱交換する作動油熱交換器(130)と、
潤滑油熱交換器(120)および作動油熱交換器(130)への冷却水の流通量の調整を可能とする調整機構(140)とを備え、
潤滑油熱交換器(120)、および作動油熱交換器(130)は、廃熱回収器(110)に対して冷却水循環流れの下流側に配置されており、
循環路切換え機構(12)によって、内部循環路(11)のみに冷却水を循環させて内燃機関(10)を暖機させた後に、外部循環路(20)にも冷却水を循環させ、
調整機構(140)によって、廃熱回収器(110)を流通した後の冷却水を、潤滑油熱交換器(120)のみ、潤滑油熱交換器(120)と作動油熱交換器(130)との両者、および作動油熱交換器(130)のみの順番で流通させることを特徴としている。
これにより、内燃機関(10)の始動後、循環路切換え機構(12)によって、内部循環路(11)のみに冷却水が循環するようにすることで、内燃機関(10)の熱を外部に放出することなく、集中的に短時間で内燃機関(10)を暖機させることができる。
また、順路切換え機構(12)によって、外部循環路(20)にも冷却水が循環するようにすることで、廃熱回収器(110)によって加熱された冷却水(熱)を下流側の潤滑油熱交換器(120)、あるいは作動油熱交換器(130)に流通させることができ、効果的に潤滑油、あるいは作動油を暖機させることができる。
そして、内燃機関(10)自身、および潤滑油、作動油の効果的な暖機により内燃機関(10)の燃費を向上させることができる。
更に、調整機構(140)によって、廃熱回収器(110)を流通した後の冷却水を、潤滑油熱交換器(120)のみ、潤滑油熱交換器(120)と作動油熱交換器(130)との両者、および作動油熱交換器(130)のみの順番で流通させることにより、内燃機関(10)の燃費向上に貢献する順番で、暖機が可能となり、無駄のない暖機、燃費向上が可能となる。
請求項に記載の発明では、廃熱回収器(110)に対して、外部循環路(20)の冷却水循環流れの上流側には、冷却水を加熱源とする暖房用熱交換器(180)が配設されていることを特徴としている。
これにより、暖房用熱交換器(180)を設けるにあたって、廃熱回収器(110)で回収した熱を暖房用熱交換器(180)で放熱すること無く、潤滑油および作動油の暖機に有効に使用することができる。
請求項に記載の発明のように、調整機構(140)による潤滑油熱交換器(120)のみへの冷却水の流通から、作動油熱交換器(130)への冷却水の流通を開始する時期は、潤滑油の暖機に伴う内燃機関(10)の燃費向上効果に対して、作動油の暖機に伴う内燃機関(10)の燃費向上効果が上回る時期とするのが良く、これにより、燃費向上に対する効果的な冷却水流通の切換え時期を明確に設定することができる。
尚、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態における暖機促進装置100は、エンジン10を走行用の駆動源とする車両(自動車)に適用されるものとしている。暖機促進装置100は、エンジン10の内部循環回路11、および外部循環回路20に設けられる切換え弁12、各種熱交換器110〜130、3WAYバルブ140、各種温度センサ150〜170、および制御装置180等から構成されている。以下、具体的な構成について図1、図2を用いて説明する。尚、図1は暖機促進装置100の全体構成を示す模式図、図2は3WAYバルブ140による流量分配特性を示すグラフである。
図1に示すように、エンジン10は水冷式の内燃機関であり、エンジン10の本体内部には、各種摺動部潤滑用の潤滑油(以下、オイル)を循環させるオイル循環回路14が形成されている。オイル循環回路14には、オイルを循環させるためのオイルポンプ15が配設されている。オイルポンプ15は、エンジン10の駆動力を受けて回転作動するエンジン直結式のポンプである。また、オイル循環回路14には可変容量機構16が設けられており、循環するオイル流量を調節できるようにしている。可変容量機構16は、後述する制御装置190によって制御されるようになっている。また、オイル循環回路14には、循環するオイルの温度Tegを検出するオイル温度センサ160が設けられている。オイル温度センサ160によって検出された温度信号(オイル温度Teg)は、後述する制御装置190に出力されるようになっている。そして、オイル循環回路14の一部はエンジン10の外部に取り出され、循環するオイルは後述するオイルウォーマ120内を流通するようになっている。
エンジン10の一端側には、クラッチとトランスミッションの操作を自動的に行う自動変速機17が設けられている。自動変速機17内には、自動変速機用の作動油(以下、ATF)を循環させるATF循環回路18が形成されている。ATF循環回路18には、ATFを循環させるためのATFポンプ19が配設されている。ATFポンプ19は、エンジン10の駆動力を受けて回転作動するエンジン直結式のポンプである。また、ATF循環回路19には、循環するATFの温度Tatを検出するATF温度センサ170が設けられている。ATF温度センサ170によって検出された温度信号(ATF温度Tat)は、後述する制御装置190に出力されるようになっている。そして、ATF循環回路18の一部はエンジン10の外部に取り出され、循環するATFは後述するATFウォーマ130内を流通するようになっている。
エンジン10の側方側には、燃料が燃焼した後の排気ガスが排出される排気管40が設けられている。排気管40には排気ガス流れの上流側から下流側に向けて、排気ガス浄化用の触媒コンバータ41、および排気ガス排出時の消音用のマフラー42が設けられている。
エンジン10の本体内部には、上記オイル循環回路14と同様に、冷却水が循環する内部循環路11が形成されている。内部循環路11は、そのごく一部がエンジン10の本体外側を流通するようになっており、その領域には冷却水を循環させるためのウォータポンプ13が配設されている。ウォータポンプ13は、エンジン10の駆動力を受けて回転作動するエンジン直結式のポンプである。
エンジン10には、ウォータポンプ13の吐出側となる内部循環路11の所定位置から分岐してエンジン10の外部へ流出し、ウォータポンプ13の吸入側から再び内部循環路11に戻り、内部循環路11と同様に冷却水が循環する外部循環路20が形成されている。外部循環路20のウォータポンプ13の吸入側となる近傍には、並列配置される第1分岐路21と第2分岐路22とが設けられている。つまり、外部循環路20のウォータポンプ13の吸入側近傍では、循環する冷却水は一旦、第1分岐路21と第2分岐路22とに別れ、再び合流してウォータポンプ13に吸入されるようになっている。
内部循環路11から外部循環路20に分岐する分岐点には、循環路切換え機構としての切換え弁12が設けられている。切換え弁12は、冷却水の温度Tintに応じて両循環路11、20に対して冷却水の流通状態を切換える弁であり、後述する制御装置190によって弁開度が制御されるようになっている。具体的には、冷却水温度Tintが予め定めた第1所定冷却水温度T0(例えば60℃)以下であると、切換え弁12は外部循環路20側への流路を閉じて、内部循環路11のみに冷却水が循環するようにする。また、冷却水温度Tintが第1所定冷却水温度T0を超えると、切換え弁12は外部循環路20側への流路を開いて、内部循環路11および外部循環路20の両者に冷却水が循環するようにする。
尚、ここでは、外部循環路20に設けられる冷却水温度センサ150(後述)によって、冷却水温度Tintを検出するようにしていることから、切換え弁12が外部循環路20側への流路を閉じている場合でも、微量の冷却水が外部循環路20を流通するようになっている。
外部循環路20の切換え弁12と両分岐路21、22との間には、排気熱回収器110が設けられている。排気熱回収器110は、エンジン10の廃熱、即ちここでは排気管40における触媒コンバータ41とマフラー42との間を流れる排気ガスの熱を、外部循環路20を流通する冷却水に回収する廃熱回収器である。排気熱回収器110は、排気ガスと冷却水との間で熱交換し、実質的には排気ガスの熱で冷却水を加熱する。
排気熱回収器110内の排気ガスが流通する流路には、図示しない流路開閉機構が設けられている。排気熱回収器110は、流路開閉機構によって排気ガス流路が開かれた時に排気ガスが流通し、冷却水を加熱する。また、排気熱回収器110は、流路開閉機構によって排気ガス流路が閉じられた時には、排気ガスの流通が遮断され、単なる冷却水流通用の流路となる。この流路開閉機構の開閉は、後述する制御装置190によって制御されるようになっている。
外部循環路20の各分岐路21、22には、それぞれオイルウォーマ(潤滑油熱交換器)120、ATFウォーマ(作動油熱交換器)130が設けられている。外部循環路20において、オイルウォーマ120、およびATFウォーマ130は、排気熱回収器110に対して冷却水循環流れの下流側位置となる。
オイルウォーマ120は、オイル循環回路14を循環するオイルと、第1分岐路21を流通する冷却水との間で熱交換する熱交換器である。また、ATFウォーマ130は、ATF循環回路18を循環するATFと、第2分岐路22を流通する冷却水との間で熱交換する熱交換器である。各ウォーマ120、130は、エンジン10の暖機時においては、冷却水によってオイル、ATFを加熱し、暖機後は、冷却水によってオイル、ATFを冷却(温調)する。
外部循環路20において、第1、第2分岐路21、22に分岐する分岐点には、調整機構としての3WAYバルブ140が設けられている。3WAYバルブ140は、分岐点において外部循環回路20を循環する冷却水を、第1分岐路21(オイルウォーマ120)のみに流す第1モードと、第1分岐路21(オイルウォーマ120)および第2分岐路22(ATFウォーマ130)の両者に流す第2モードと、第2分岐路22(ATFウォーマ130)のみ流す第3モードとの3通りのモードの切換えを可能とするようになっている。3WAYバルブ140の上記モードの切換えは、後述する制御装置190によって制御されるようになっている。
更に具体的には、図2に示すように、3WAYバルブ140は、制御装置190から出力されるバルブへの制御値(0%〜100%)によって、制御値0%で第1モードを、制御値0%〜100%で第2モードを、制御値100%で第3モードを形成する。第2モードにおいては、制御値が増加するに従って、第1分岐路21側(オイルウォーマ120側)への冷却水流量の分配比率(X%)が減少し、逆に第2分岐路22側(ATFウォーマ130側)への冷却水流量の分配比率((100−X)%)が増加するようになっている。
また、外部循環路20において3WAYバルブ140の上流側には、循環する冷却水の温度Tintを検出する冷却水温度センサ150が設けられている。冷却水温度センサ150によって検出された温度信号(冷却水温度Tint)は、後述する制御装置190に出力されるようになっている。
そして、外部循環路20において、排気熱回収器110に対して冷却水循環流れの上流側には、暖房用熱交換器としてのヒータコア180が設けられている。ヒータコア180は、図示しない空調ユニットの空調ケース内に配設されて、外部循環路20を循環する冷却水を加熱源として、送風機によって送風される空調空気を加熱する。
更にエンジン10には、上記外部循環路20のサーモスタット12の下流側から分岐して、ウォータポンプ13の吸入側に接続されるラジエータ循環路30が設けられている。ラジエータ循環路30の途中部位には、冷却水を冷却するラジエータ31が設けられている。また、ラジエータ循環路30の分岐点近傍にはサーモスタット32が設けられている。
サーモスタット32は、冷却水の温度Tintに応じて外部循環路20からラジエータ循環路31に対する冷却水の流通状態を切換えるものであり自己制御型の切換え機構となっている。具体的には、冷却水温度Tintが予め定めた第2所定冷却水温度T3(T0<T3であり、T3は例えば90℃)以下であると、サーモスタット32はラジエータ循環路30側への流路を閉じて、外部循環路20のみに冷却水が循環するようにする。また、冷却水温度Tintが第2所定冷却水温度T3を超えると、サーモスタット32はラジエータ循環路30側への流路を開いて、外部循環路21およびラジエータ循環路30の両者に冷却水が循環するようにする。
制御装置190は、冷却水温度センサ150、オイル温度センサ160、ATF温度センサ170によって検出される温度信号(Tint、Teg、Tat)に基づいて、切換え弁12、可変容量機構16、3WAYバルブ140、および図示しない排気熱回収器110の流路開閉機構の作動を制御する制御器として設けられている。
次に、上記構成に基づく暖機促進装置100の作動、およびその作用効果について、図3〜図11を用いて説明する。図3は制御装置190が実効する制御内容を示すフローチャート、図4は各部位の温度、および各機器の作動を示すタイムチャート、図5〜図8は各制御ステップにおける冷却水の流れを示す模式図、図9〜図11は各部の温度、各部粘度、フリクション低減度合いを示すグラフである。
図3、図4に示すように、まず、エンジン10が始動されると併せてウォータポンプ13、オイルポンプ15、ATFポンプ19が作動される。また、エンジン始動時において冷却水温度Tintは、第1所定冷却水温度T0、第2所定冷却水温度T3よりも低い状態にあり(図4のア)、サーモスタット32はラジエータ循環路30側への流路を閉じた状態(図4のイ)としている。
そして、制御装置190は、ステップS100で、切換え弁12の弁開度を制御し、外部循環路20側の流路を閉じ(図4のウ)、内部循環路11のみに冷却水が循環するようにする(微少量の冷却水は外部循環路20にも循環する)。更に、可変容量機構16を低流量側に設定し、排気熱回収器110の流路開閉機構を閉じた状態(図4のエ)とする。
このステップS100によって、冷却水は、図5に示すように、主に内部循環路11のみを循環することになり、エンジン10から冷却水に伝達された熱は外部にほとんど放出されることなく、エンジン10自身の暖機が進行する。また、オイル、ATFもそれぞれオイル循環回路14内、およびATF循環回路18内を循環するが、外部循環路20からオイルウォーマ120、ATFウォーマ130には冷却水が循環されないため、温度上昇は少ない(図4のオ、カ)。
次に、ステップS110で、制御装置190は、時間経過と共に冷却水温度センサ150によって検出される冷却水温度Tintが、第1所定冷却水温度T0よりも高くなったか否かを判定し、高くなったと判定すると(図4のキ)、ステップS120へ移行する。
ステップS120では、制御装置190は、切換え弁12の弁開度を制御し、外部循環路20側の流路を開き(図4のク)、図6に示すように、内部循環路11と外部循環路20の両者に冷却水が循環するようにする。
また、ステップS130で、制御装置190は、排気熱回収器110の流路開閉機構を制御し、排気ガスが排気熱回収器110を流通するようにする(図4のケ)。このステップS130によって、外部循環路20を循環する冷却水は、排気ガスの熱によって積極的に加熱される。
また、ステップS140で、制御装置190は、3WAYバルブ140のバルブ切換え状態を第1モードに切換え(図4のコ)、外部循環路20を循環する冷却水がオイルウォーマ120のみに流通するようにする。更に、可変容量機構16を高流量側に設定する。このステップS140によって、オイル循環回路14を循環するオイルは、循環流量が増加されると共に、排気熱回収器110で加熱された冷却水によって積極的に加熱される。
次に、ステップS150で、制御装置190は、時間経過と共にオイル温度センサ160によって検出されるオイル温度Tegが、所定オイル温度T1よりも高くなったか否かを判定し、高くなったと判定すると(図4のサ)、ステップS160へ移行する。
ステップS160では、制御装置190は、3WAYバルブ140のバルブ切換え状態を第2モードに切換え(図4のシ)、図7に示すように、外部循環路20を循環する冷却水がオイルウォーマ120とATFウォーマ130の両者に循環するようにする。この時、制御装置190は、3WAYバルブ140のバルブ切換え状態の第2モードにおいて、順次、ATFウォーマ130への冷却水流量の分配比率(100−X)%が増加していき、最終的に100%となるように制御する(図4のス)。このステップS160によって、ATFオイル循環回路18を循環するATFは、排気熱回収器110で加熱された冷却水によって積極的に加熱される。
ここで、所定オイル温度T1の設定の考え方を図9〜図11を用いて説明する。上記のステップS100〜ステップS160において、図9に示すように、冷却水、オイル、ATFの温度は順次上昇していく。そして、図10に示すように、オイル、ATFの温度上昇に伴って、オイル粘度、ATF粘度は低下していき、ATFよりも先に加熱されて低下していくオイル粘度が、ATF粘度を下回る形となる。この時、図11に示すように、投入熱量Qに対するフリクション低減度合いΔL(ΔL/Q)を見た時に、温度上昇と共にエンジン10側のΔL/Qが自動変速機17側のΔL/Qよりも下回っていくポイントが存在する。本実施形態では、この時の温度を所定オイル温度T1としている。
即ち、所定オイル温度T1を超える領域では、オイルを暖機することで得られるエンジン10の燃費向上効果が薄まり、ATFを暖機するほうがエンジン10の燃費向上効果が高まることになり、ステップS160では、オイルウォーマ120側からATFウォーマ130側への冷却水の流通切換えを行うようにしている訳である。
次に、ステップS170で、制御装置190は、時間経過と共にATF温度センサ170によって検出されるATF温度Tatが、所定ATF温度T2よりも高くなったか否かを判定し、高くなったと判定すると(図4のセ)、ステップS180へ移行する。
ステップS180では、制御装置190は、排気熱回収器110の流路開閉機構を制御し、排気ガスが排気熱回収器110を流通しないようにする(図4のソ)。即ち、排気熱回収器110による外部循環路20の冷却水加熱を停止し、エンジン10から流出される通常の冷却水の状態にして、ATFウォーマ130では、ATFの冷却(温調)を行うようにする。尚、オイルウォーマ120では、加熱された冷却水は流れない状態でオイルの温調が行われることになる。
更に、ステップS190で、制御装置190は、時間経過と共に冷却水温度センサ150によって検出される冷却水温度Tintが、第2所定冷却水温度T3よりも高くなったか否かを判定し、高くなったと判定すると(図4のタ)、ステップS200へ移行する。
ステップS200では、サーモスタット32が自己制御機能によって、ラジエータ循環路30側を開く(図4のチ)。ステップS200によって、図8に示すように、外部循環路20を循環する冷却水の一部がラジエータ循環路30側にも循環するようになり、ラジエータ31による冷却水の冷却(温調)が行われる。
以上より、本実施形態では、まず、エンジン10の始動後、切換え弁12によって、内部循環路11のみに冷却水が循環するようにしているので(ステップS100)、エンジン10の熱を外部に放出することなく、集中的に短時間でエンジン10を暖機させることができる。
また、エンジン10の暖機後(冷却水温度Tintが第1所定冷却水温度T0を超えた時)、切換え弁12によって、外部循環路20にも冷却水が循環するようにし(ステップS120)、また、排気熱回収器110を作動させるようにしているので(ステップS130)、排気熱回収器110によって加熱された冷却水(熱)を下流側のオイルウォーマ120、あるいはATFウォーマ130に流通させることができ、効果的にオイル、あるいはATFを暖機させることができる。
ここで、オイルとATFとの暖機において、先にオイル側を暖機し、所定オイル温度T1をもって、ATF側の暖機に移行するようにしているので、図11で説明したように、エンジン10の燃費向上効果をより高めた効果的な暖機が可能となる。
総じて、エンジン10自身、およびオイル、ATFの効果的な暖機によりエンジン10の燃費を向上させることができる。
また、ヒータコア180を排気熱回収器110に対して冷却水循環流れの上流側に配置するようにしているので、排気熱回収器110で回収した熱をヒータコア180で放熱することが無く、オイルおよびATFの暖機に有効に使用することができる。
(その他の実施形態)
上記第1実施形態では、内部循環路11と外部循環路20の分岐点に設けられる循環路切換え機構として、制御装置190によって電気的に制御される切換え弁12としたが、ラジエータ循環路30に設けたサーモスタット32と同様の自己制御型の切換え機構(サーモスタット)としても良い。
また、第1、第2分岐路21、22に対する調整機構は、3WAYバルブ140に代えて、第1分岐路21、第2分岐路22にそれぞれ設けられて、開度制御により各分岐路21、22の流量を調整可能とする2つの開閉弁としも良い。
また、第1、第2分岐路21、22を廃止して、オイルウォーマ120、およびATFウォーマ130を直列配置としても良い。この場合は、各ウォーマ120、130にパイパス流路を形成して、各バイパス流路の分岐点にそれぞれ開閉弁を設けるようにすれば良い。
また、オイル循環回路14における可変容量機構16は、オイルの暖機特性に応じて、廃止するようにしても良い。
また、冷却水温度センサ150を内部循環路11に追加するようにしても良い。これにより、切換え弁12における外部循環路11への微少流量の冷却水循環を不要とすることができる。
また、廃熱回収器として、エンジン10の排気ガスの廃熱を活用する排気熱回収器110としたが、これに限らず、例えばエンジン10作動時の機械的ロスに伴う廃熱を活用した回収器としても良い。
第1実施形態における暖機促進装置の全体構成を示す模式図である。 第1実施形態における3WAYバルブによる流量分配特性を示すグラフである。 第1実施形態における制御装置が実効する制御内容を示すフローチャートである。 第1実施形態における各部位の温度、各機器の作動を示すタイムチャートである。 第1実施形態のステップS100における冷却水の流れを示す模式図である。 第1実施形態のステップS140における冷却水の流れを示す模式図である。 第1実施形態のステップS160における冷却水の流れを示す模式図である。 第1実施形態のステップS200における冷却水の流れを示す模式図である。 第1実施形態における冷却水、オイル、ATFの温度を示すグラフである。 第1実施形態におけるオイル、ATFの粘度示すグラフである。 第1実施形態におけるエンジン、自動変速機のフリクション低減度合いを示すグラフである。
符号の説明
10 エンジン(内燃機関)
11 内部循環路
12 切換え弁(循環路切換え機構)
17 自動変速機
20 外部循環路
100 暖機促進装置
110 排気熱回収器(廃熱回収器)
120 オイルウォーマ(潤滑油熱交換器)
130 ATFウォーマ(作動油熱交換器)
140 3WAYバルブ(調整機構)
180 ヒータコア(暖房用熱交換器)

Claims (3)

  1. 内燃機関(10)の内部を冷却水が循環する内部循環路(11)と、
    前記内部循環路(11)から前記内燃機関(10)の外部に流出して、再び前記内部循環路(11)に戻るように前記冷却水が循環する外部循環路(20)と、
    前記内部循環路(11)と前記外部循環路(20)との分岐点に設けられて、前記内部循環路(11)のみ、あるいは前記両循環路(11、20)への前記冷却水の循環を可能とする循環路切換え機構(12)と、
    前記外部循環路(20)に設けられて、前記内燃機関(10)の廃熱を、前記外部循環路(20)を循環する前記冷却水に回収する廃熱回収器(110)と、
    前記外部循環路(20)に設けられて、前記外部循環路(20)を循環する前記冷却水と前記内燃機関(10)用の潤滑油との間で熱交換する潤滑油熱交換器(120)と、
    前記外部循環路(20)に設けられて、前記外部循環路(20)を循環する前記冷却水と前記内燃機関(10)の自働変速機(17)用の作動油との間で熱交換する作動油熱交換器(130)と、
    前記潤滑油熱交換器(120)および前記作動油熱交換器(130)への前記冷却水の流通量の調整を可能とする調整機構(140)とを備え、
    前記潤滑油熱交換器(120)、および前記作動油熱交換器(130)は、前記廃熱回収器(110)に対して前記冷却水循環流れの下流側に配置されており、
    前記循環路切換え機構(12)によって、前記内部循環路(11)のみに前記冷却水を循環させて前記内燃機関(10)を暖機させた後に、前記外部循環路(20)にも前記冷却水を循環させ、
    前記調整機構(140)によって、前記廃熱回収器(110)を流通した後の冷却水を、前記潤滑油熱交換器(120)のみ、前記潤滑油熱交換器(120)と前記作動油熱交換器(130)との両者、および前記作動油熱交換器(130)のみの順番で流通させることを特徴とする暖機促進装置。
  2. 前記廃熱回収器(110)に対して、前記外部循環路(20)の前記冷却水循環流れの上流側には、前記冷却水を加熱源とする暖房用熱交換器(180)が配設されていることを特徴とする請求項1に記載の暖房促進装置。
  3. 前記調整機構(140)による前記潤滑油熱交換器(120)のみへの前記冷却水の流通から、前記作動油熱交換器(130)への前記冷却水の流通を開始する時期は、前記潤滑油の暖機に伴う前記内燃機関(10)の燃費向上効果に対して、前記作動油の暖機に伴う前記内燃機関(10)の燃費向上効果が上回る時期であることを特徴とする請求項に記載の暖機促進装置。
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