JP2013217381A - 異常判定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】コストの上昇を抑制しつつ、サーモスタットの異常の有無を精度高く判定する。
【解決手段】ECUは、模擬水温Tsを推定するステップ(S100)と、出口温度Twoutの変化量ΔTwoutの絶対値がΔTw(0)よりも小さく(S106にてYES)、かつ、出口温度Twoutがしきい値Tw(1)よりも小さい(S108にてNO)状態が予め定められた時間経過するまで継続する場合(S116にてYES)、サーモスタットが異常状態であると判定するステップ(S118)と、変化量ΔTwoutの絶対値がΔTw(0)よりも小さくなった後に、出口温度Twoutが模擬水温Tsよりも先にしきい値Tw(1)以上となる場合に(S108にてYES)、サーモスタットが正常状態であると判定するステップ(S110)とを含む、プログラムを実行する。
【選択図】図3

Description

本発明は、内燃機関の冷却装置の異常の発生の有無を判定する技術であって、特に、内燃機関の内部を経由して流通する冷却媒体を電動ポンプによって循環させる場合のサーモスタットの異常の発生の有無を精度高く判定する技術に関する。
内燃機関には、燃焼により生じる熱によって加熱する構成部品を冷却する冷却装置が設けられる。このような冷却装置は、サーモスタットを含む。このサーモスタットによって、冷却媒体の温度がしきい値よりも低い暖機中はラジエータを経由せずに冷却媒体を循環させ、かつ、冷却媒体の温度がしきい値に到達して暖機が完了した後にはラジエータを経由して冷却媒体を循環させることにより、内燃機関を速やかに暖機し、かつ、適切な温度を維持する。しかしながら、サーモスタットが固着等により異常が発生する場合には、暖機中であっても、冷却媒体がラジエータを経由して循環する場合があり、内燃機関を速やかに暖機することができない。そのため、冷却装置が異常であるか否かを精度高く判定する必要がある。
このような問題に鑑みて、特開2004−263613号公報(特許文献1)は、半暖機状態からでも比較的高精度でかつ容易にサーモスタットの異常を検出することができるサーモスタット異常検出装置を開示する。このサーモスタット異常検出装置は、エンジンにおける冷却水の循環経路に設けられたサーモスタットの異常検出を、検出した冷却水温度と、エンジンの運転状態に基づいて推定した冷却水温度とに基づいて行うサーモスタット異常検出装置において、冷却水温度の推定を始める際に検出した冷却水温度が所定の温度条件を満たすときに、循環経路に対して送風を行う電動ファンを駆動させることを特徴とする。
上述した公報に開示されたサーモスタット異常検出装置によると、冷却水温度の推定を始める際に検出した冷却水温度が所定の温度条件を満たすときに、半暖機状態であると判断する。そのため、検出した冷却水温度の上昇が緩やかであるか否かを判断するだけで、サーモスタットが開異常であるか否かを判定することができる。したがって、半暖機状態からでも容易にサーモスタットの異常を検出することができる。
特開2004−263613号公報
しかしながら、電動ウォーターポンプによって冷却装置に含まれる媒体通路内の冷却媒体を循環させる場合においては、サーモスタットの異常の有無を誤判定する可能性がある。
内燃機関の作動中に、電動ポンプの作動を開始すると、内燃機関の作動によって熱せられた冷却媒体が電動ポンプの作動とともに流通する。そのため、冷却媒体の温度を検出するセンサの検出値が一時的に上昇する。その結果、同検出値の値を用いてサーモスタットの異常の有無を判定する場合に、誤判定するおそれがある。
上述した公報に開示されたサーモスタット異常検出装置のウォーターポンプは、エンジンを動力源とするものであり、これらの問題について何ら考慮されていない。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであって、その目的は、サーモスタットの異常の有無を精度高く判定する異常判定装置および異常判定方法を提供することである。
この発明のある局面に係る異常判定装置は、内燃機関の始動後に内燃機関の内部を流通する冷却媒体を電動ポンプを用いて循環させることによって内燃機関を冷却する冷却装置の異常判定装置である。冷却装置は、内部に冷却媒体を流通するラジエータと、冷却媒体の温度の上昇に応じてラジエータを経由しないで冷却媒体を循環させるための第1通路からラジエータを経由して冷却媒体を循環させるための第2通路に切り換えるためのサーモスタットとを含む。この異常判定装置は、冷却媒体の温度を検出するための検出部と、内燃機関の始動後であって電動ポンプの作動後に冷却媒体の温度が第1しきい値よりも低い状態があらかじめ定められた時間が経過するまで継続した場合にサーモスタットが異常状態であると判定するための判定部とを含む。
好ましくは、判定部は、内燃機関の始動後に冷却媒体の温度の所定時間内の変化量の絶対値が予め定められた値よりも小さくなった後に、サーモスタットが異常状態および正常状態のうちのいずれの状態であるか否かの判定を開始する。
さらに好ましくは、判定部は、冷却媒体の温度が第1しきい値よりも低く、かつ、冷却媒体の温度の変化量の絶対値が予め定められた値よりも小さい状態が第1時間が経過するまで継続する場合にサーモスタットが異常状態であると判定する。
さらに好ましくは、異常判定装置は、内燃機関の作動とともに上昇する推定水温を算出する算出部をさらに含む。判定部は、冷却媒体の温度の変化量の絶対値が予め定められた値よりも小さくなった後に、冷却媒体の温度が推定温度よりも先に第1しきい値よりも高くなる場合にサーモスタットが正常状態であると判定する。
さらに好ましくは、判定部は、推定温度が冷却媒体の温度よりも先に第1しきい値よりも高くなる場合にサーモスタットが異常状態であると判定する。
さらに好ましくは、電動ポンプは、冷却媒体の温度が第2しきい値よりも高くなる場合に作動を開始する。第2しきい値は、第1しきい値よりも小さい値である。
この発明の他の局面に係る異常判定方法は、内燃機関の始動後に内燃機関の内部を流通する冷却媒体を電動ポンプを用いて循環させることによって内燃機関を冷却する冷却装置の異常判定方法である。冷却装置は、内部に冷却媒体を流通するラジエータと、冷却媒体の温度の上昇に応じてラジエータを経由しないで冷却媒体を循環させるための第1通路からラジエータを経由して冷却媒体を循環させるための第2通路に切り換えるためのサーモスタットとを含む。この異常判定方法は、冷却媒体の温度を検出するステップと、内燃機関の始動後に冷却媒体の温度が第1しきい値よりも低い状態があらかじめ定められた時間が経過するまで継続した場合にサーモスタットが異常状態であると判定するステップとを含む。
本発明によると、冷却水の温度が第1しきい値よりも小さい状態が第1時間経過した場合にサーモスタットが異常であると判定することができる。そのため、サーモスタットの異常を精度高く検出することができる。したがって、コストの上昇を抑制しつつ、サーモスタットの異常の有無を精度高く判定する異常判定装置および異常判定方法を提供することができる。
本実施の形態における冷却装置の全体構成を示す図である。 本実施の形態に係る異常判定装置であるECUの機能ブロック図である。 本実施の形態に係る異常判定装置であるECUで実行されるプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 本実施の形態に係る異常判定装置であるECUの動作を示すタイミングチャートである。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態は、説明される。以下の説明では、同一の部品には同一の符号が付されている。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返されない。
図1に示すように、本実施の形態において冷却装置40は、内燃機関10の内部に形成されるウォータージャケット12と、ラジエータ14と、ラジエータ14およびウォータージャケット12の間に冷却水を循環させるための循環通路20と、循環通路20の途中に設けられるサーモスタット30と、循環通路20の途中に設けられる電動ウォーターポンプ16と、ECU(Electronic Control Unit)50とを含む。本実施の形態に係る異常判定装置は、ECU50により実現される。本実施の形態において、冷却装置40および内燃機関10は、車両に搭載される。車両は、内燃機関を動力源とする車両であれば、特に限定されるものではないが、たとえば、ハイブリッド車両であってもよい。
サーモスタット30は、接触する冷却媒体の温度に応じて開弁量が変化する弁を有する。サーモスタット30は、当該弁の開閉によってラジエータ14を通過する冷却媒体の流量を自動的に調整する。なお、以下の説明においては、冷却媒体は、冷却水であるとして説明するが、冷却媒体は、液体であっても気体であってもよく、特にこれに限定されるものではない。本実施の形態において、サーモスタット30は、冷却媒体の温度の上昇に応じてラジエータ14を経由しないで冷却媒体を循環させるための通路からラジエータ14を経由して冷却媒体を循環させるための通路に切り換える。
循環通路20は、第1通路22と、第2通路24と、第3通路26と、第4通路28とを含む。第1通路22は、ウォータージャケット12からラジエータ14に冷却水を供給するための通路である。第2通路24は、ラジエータ14にて冷却された後の冷却水をサーモスタット30を経由してウォータージャケット12に流通させるための通路である。第3通路26は、第1通路22から分岐されてラジエータ14を通過しない冷却水をサーモスタット30を経由してウォータージャケット12に流通させるための通路である。第4通路28は、第2通路24から供給される冷却水および第3通路26から供給される冷却水のうちのいずれか一方若しくは両方の冷却水を混合してウォータージャケット12に流通させるための通路である。
サーモスタット30は、循環通路20の途中であって、かつ、第2通路24と第3通路26との合流部に設けられている。本実施の形態において、サーモスタット30は、冷却水の温度が予め定められた温度よりも低い場合には、第2通路24から第4通路28への冷却水の流通を遮断し、かつ、第3通路26と第4通路28とを連通させる。このとき、電動ウォーターポンプ16が作動している場合には、冷却水は、ラジエータ14を経由せずに循環通路20を循環する。サーモスタット30は、予め定められた温度よりも高い場合には、第2通路24から第4通路28への冷却水の流量を増加させる。このとき、電動ウォーターポンプ16が作動している場合には、冷却水は、ラジエータ14を経由して循環通路20を循環する。
電動ウォーターポンプ16は、第4通路28の途中に設けられ、第4通路28を通じて循環通路20内の冷却水をウォータージャケット12へと流通させる。ECU50からの制御信号に応じて電動ウォーターポンプ16の流量が調整される。
ECU50には、出口温度センサ52と、エアフローメータ58と、車速センサ60と、吸気温度センサ62と、回転速度センサ64と、スロットルセンサ66とが接続される。
出口温度センサ52は、ウォータージャケット12から第1通路22への冷却水の流出口12aの近傍に設けられ、第1通路22内を流れる冷却水の温度(以下、出口温度Twoutまたは実水温ともいう)を検出する。出口温度センサ52は、検出された出口温度Twoutを示す信号をECU50に送信する。
エアフローメータ58は、吸気通路内を流通する空気の流量を示す吸入空気量Gaを検出する。エアフローメータ58は、検出された吸入空気量Gaを示す信号をECU50に送信する。
車速センサ60は、車両の速度Vを検出する。車速センサ60は、検出された車両の速度Vを示す信号をECU50に送信する。
吸気温度センサ62は、吸気通路内を流通する空気の温度を示す吸気温度Toを検出する。吸気温度センサ62は、検出された吸気温度Toを示す信号をECU50に送信する。
回転速度センサ64は、内燃機関10の出力軸の回転速度Neを検出する。回転速度センサ64は、検出された内燃機関10の出力軸の回転速度Neを示す信号をECU50に送信する。
スロットルセンサ66は、スロットルバルブ56の開度(以下、スロットル開度という)Thを検出する。スロットルセンサ66は、検出されたスロットル開度Thを示す信号をECU50に送信する。
ECU50は、各種センサからの信号を受信するとともに、異常判定処理等の各種のプログラムを実行する。
以上のような構成を有する冷却装置40において、ECU50は、内燃機関10が始動した後の暖機中に、各種センサからの信号に基づく車両の状態からサーモスタット30の状態が異常であるか否かを判定する。
たとえば、内燃機関10の始動とともに電動ウォーターポンプ16を作動させることによって循環通路20内の冷却水を循環させる場合、ECU50は、車両の状態に基づいて出口温度を推定し、推定された温度(以下、模擬水温Tsと記載する)と出口温度Twoutとを比較した結果に基づいてサーモスタット30の状態が異常であるか否かを判定する。
ECU50は、内燃機関10の作動開始後に、内燃機関10の始動時の吸気温度Toを初期値として、車両の状態に基づいて温度の変化量を算出し、算出された温度の変化量を初期値に積算し、積算された値を模擬水温Tsとする。
ECU50は、たとえば、マップあるいは数式等を用いて計算サイクル毎に吸入空気量Ga、車両の速度Vおよび内燃機関10の運転状態から1計算サイクル当たりの発生熱量および放出熱量を算出して、出口温度の変化量の推定値を算出する。なお、模擬水温Tsは、サーモスタット30が正常状態である場合に出口温度として取り得る値の下限値であることが望ましい。
ECU50は、出口温度Twoutが模擬水温Tsよりも先に第1しきい値Tw(1)に到達した場合には、サーモスタット30が正常状態であると判定する。
一方、ECU50は、模擬水温Tsが出口温度Twoutよりも先に第1しきい値Tw(1)に到達した場合には、サーモスタット30が異常状態であると判定する。サーモスタット30の異常とは、サーモスタット内部の弁が開いた状態で固着し、冷却水の温度が低いにも関わらず冷却水がラジエータ14を経由して循環通路20を循環するというものである。なお、第1しきい値Tw(1)は、内燃機関10の暖機が完了したと判定するための冷却水の温度のしきい値であって、たとえば、75℃であるが、特これに限定されるものではない。
しかしながら、内燃機関10の暖機中に電動ウォーターポンプ16を作動させて循環通路20内の冷却水を循環させる場合においては、サーモスタット30の異常の有無を誤判定する場合がある。すなわち、内燃機関10の作動中に電動ウォーターポンプ16の作動が開始した場合、内燃機関10の内部のウォータージャケット12に滞留していた冷却水が循環通路20へと流通を開始する。ウォータージャケット12に滞留していた冷却水は、内燃機関10の作動により生じる熱に熱せられ、循環通路20内に滞留していた冷却水よりも温度が高い。
そのため、仮にサーモスタット30が異常状態であって、冷却水がラジエータ14を経由して循環通路20を循環する状態であったとしても、ウォータジャケット12内に滞留していた冷却水が出口温度センサ52を通過することにより、出口温度Twoutは、一時的に第1しきい値Tw(1)を超える可能性がある。結果、サーモスタット30が正常状態であると、誤って判定されるおそれがある。
そこで、本実施の形態においては、ECU50が、内燃機関10の始動後に出口温度Twoutが第1しきい値Tw(1)よりも小さい(低い)状態が第1時間が経過するまで継続した場合にサーモスタット30が異常状態であると判定する点に特徴を有する。
また、ECU50は、内燃機関10の始動後に出口温度Twoutの所定時間内の変化量ΔTwoutの絶対値が予め定められた値ΔTw(0)よりも小さくなった後に、サーモスタット30が異常状態および正常状態のうちのいずれの状態であるか否かの判定を開始する。
ECU50は、出口温度Twoutが第1しきい値Tw(1)よりも小さく、かつ、出口温度Twoutの変化量ΔTwoutの絶対値が予め定められた値ΔTw(0)よりも小さい状態が第1時間が経過するまで継続する場合にサーモスタット30が異常状態であると判定する。
さらに、ECU50は、出口温度Twoutの変化量ΔTwoutの絶対値が予め定められた値ΔTw(0)よりも小さくなった後に、出口温度Twoutが模擬水温Tsよりも先に第1しきい値Tw(1)よりも大きくなる場合にサーモスタット30が正常状態であると判定する。
図2に、本実施の形態におけるECU50の機能ブロック図を示す。ECU50は、模擬水温推定部102と、OBD実行判定部104と、駆動判定部106と、変化量判定部108と、水温判定部110と、正常判定部112と、経過時間判定部114と、異常判定部116とを含む。
模擬水温推定部102は、内燃機関10の作動後の内燃機関10の状態に基づいて模擬水温Tsを推定する。模擬水温Tsの推定方法については上述したとおりであるため、その詳細な説明は繰返さない。
OBD実行判定部104は、サーモスタット30の状態が異常であるかあるいは正常であるかを診断するための処理(以下、単にサーモスタットOBD(On Board Diagnostics)と記載する)が実行中であるか否かを判定する。OBD実行判定部104は、たとえば、サーモスタットOBDが実行中であることを示すフラグがオンである場合にサーモスタットOBDが実行中であると判定してもよい。あるいは、OBD実行判定部104は、たとえば、サーモスタットOBDの実行条件が成立する場合にサーモスタットOBDが実行中であると判定するようにしてもよい。
サーモスタットOBDの実行条件とは、たとえば、冷却水の水温が第1しきい値Tw(1)よりも低い予め定められた範囲内である場合に内燃機関10が始動させられるという条件である。上述したサーモスタットOBDが実行中であることを示すフラグは、上述した実行条件が成立する場合にオンされるようにしてもよい。
なお、OBD実行判定部104は、たとえば、サーモスタットOBDが実行中であると判定する場合に実行判定フラグをオンするようにしてもよい。
駆動判定部106は、電動ウォーターポンプ16が駆動中であるか否かを判定する。駆動判定部106は、たとえば、電動ウォーターポンプ16が駆動中であることを示すフラグがオンである場合に電動ウォーターポンプ16が駆動中であると判定するようにしてもよい。あるいは、駆動判定部106は、たとえば、電動ウォーターポンプ16の駆動条件が成立する場合に電動ウォーターポンプ16が駆動中であると判定するようにしてもよい。
電動ウォーターポンプ16の駆動条件とは、たとえば、冷却水の水温が第2しきい値Tw(2)よりも高いという条件である。上述した電動ウォーターポンプ16が駆動中であることを示すフラグは、上述した駆動条件が成立する場合にオンされるようにしてもよい。
なお、駆動判定部106は、たとえば、電動ウォーターポンプ16が駆動中であると判定する場合に駆動判定フラグをオンするようにしてもよい。
変化量判定部108は、サーモスタットOBDが実行中であって、かつ、電動ウォーターポンプ16が駆動中である場合に、模擬水温Tsが第1しきい値Tw(1)よりも低く、かつ、変化量ΔTwoutの絶対値が予め定められた値ΔTw(0)よりも小さいか否かを判定する。所定時間は、単位時間であってもよいし、あるいは、所定回数の計算サイクルに対応する時間であってもよい。
好ましくは、所定時間は、電動ウォーターポンプ16が駆動した後に出口温度Twoutが第1しきい値Tw(1)を超えて上昇する場合の出口温度Twoutの変化量および第1しきい値Tw(1)を超えた後に出口温度Twoutの変化量が算出できるように設定されることが望ましい。
予め定められた値ΔTw(0)は、電動ウォーターポンプ16が作動している場合であって、かつ、内燃機関10の作動により発生する熱によって循環通路20内の冷却水全体の温度が上昇する場合の出口温度Twoutの変化量の上限値が含まれるように設定されることが望ましい。
また、予め定められた値ΔTw(0)は、電動ウォーターポンプ16が停止している場合に内燃機関10の作動により発生する熱によって循環通路20内の冷却水の一部の温度が上昇する場合の出口温度Twoutの変化量の下限値よりも小さくなるように設定されることが望ましい。
さらに、予め定められた値ΔTw(0)は、電動ウォーターポンプ16が作動している場合に出口温度Twoutが第1しきい値Tw(1)を超えて上昇する場合の出口温度Twoutの変化量ΔTwoutの下限値よりも小さくなるように設定されることが望ましい。
なお、変化量判定部108は、実行判定フラグおよび駆動判定フラグの各々がオンである場合に、模擬水温Tsが第1しきい値Tw(1)よりも低く、かつ、変化量ΔTwoutの絶対値が予め定められた値ΔTw(0)よりも小さいか否かを判定する。変化量判定部108は、たとえば、模擬水温Tsが第1しきい値Tw(1)よりも低く、かつ、変化量ΔTwoutの絶対値が予め定められた値ΔTw(0)よりも小さい場合に、変化量判定フラグをオンするようにしてもよい。
水温判定部110は、変化量判定部108において模擬水温Tsが第1しきい値Tw(1)よりも低く、かつ、変化量ΔTwoutの絶対値が予め定められた値ΔTw(0)よりも小さいと判定された場合に、出口温度Twoutが第1しきい値Tw(1)以上であるか否かを判定する。
なお、水温判定部110は、たとえば、変化量判定フラグがオンである場合に、出口温度Twoutが第1しきい値Tw(1)以上であるか否かを判定するようにしてもよい。また、水温判定部110は、たとえば、出口温度Twoutが第1しきい値Tw(1)以上であると判定された場合に、第1水温判定フラグをオンするようにしてもよい。
また、水温判定部110は、たとえば、出口温度Twoutが第1しきい値Tw(1)よりも小さいと判定された場合に、第1水温判定フラグをオフするようにしてもよい。
さらに、水温判定部110は、変化量判定部108において模擬水温Tsが第1しきい値Tw(1)以上であるか、または、変化量ΔTwoutの絶対値が予め定められた値ΔTw(0)以上であると判定された場合に、模擬水温Tsが第1しきい値Tw(1)以上であって、かつ、出口温度Twoutが第1しきい値Tw(1)よりも小さいか否かを判定する。
なお、水温判定部110は、たとえば、変化量判定フラグがオフである場合に、模擬水温Tsが第1しきい値Tw(1)以上であって、かつ、出口温度Twoutが第1しきい値Tw(1)よりも小さいか否かを判定するようにしてもよい。また、水温判定部110は、たとえば、模擬水温Tsが第1しきい値Tw(1)以上であって、かつ、出口温度Twoutが第1しきい値Tw(1)よりも小さいと判定された場合に、第2水温判定フラグをオンするようにしてもよい。
また、水温判定部110は、模擬水温Tsが第1しきい値Tw(1)よりも小さい、あるいは、出口温度Twoutが第1しきい値Tw(1)以上であると判定された場合に、第2水温判定フラグをオフするようにしてもよい。
正常判定部112は、模擬水温Tsが第1しきい値Tw(1)よりも小さく、かつ、変化量ΔTwoutの絶対値が予め定められた値ΔTw(0)よりも小さくなった後に出口温度Twoutが第1しきい値Tw(1)以上となる場合、サーモスタット30が正常状態であると判定する。なお、正常判定部112は、たとえば、第1水温判定フラグがオンである場合に、サーモスタット30が正常状態であると判定するようにしてもよい。
経過時間判定部114は、変化量判定部108において模擬水温Tsが第1しきい値Tw(1)よりも低く、かつ、変化量ΔTwoutが予め定められた値ΔTw(0)よりも小さいと判定された場合であって、水温判定部110において、出口温度Twoutが第1しきい値Tw(1)よりも低いと判定された場合に、変化量ΔTwoutの絶対値が予め定められた値ΔTw(0)よりも小さい状態となってから予め定められた時間以上経過しているか否かを判定する。予め定められた時間は、特に限定されるものではないが、たとえば、循環通路20内を冷却水が循環する時間に基づいて設定されてもよい。
なお、経過時間判定部114は、たとえば、変化量判定フラグがオンであって、かつ、第1水温判定フラグがオフである場合に、変化量ΔTwoutが予め定められた値ΔTw(0)よりも小さい状態となってから予め定められた時間以上経過しているか否かを判定するようにしてもよい。さらに、経過時間判定部114は、予め定められた時間以上経過していると判定された場合に経過判定フラグをオンするようにしてもよい。
異常判定部116は、変化量ΔTwoutの絶対値が予め定められた値ΔTw(0)以上であって、模擬水温Tsが第1しきい値Tw(1)以上であって、かつ、出口温度Twoutが第1しきい値Tw(1)よりも小さい場合に、サーモスタット30が異常状態であると判定する。なお、異常判定部116は、たとえば、第2水温判定フラグがオンである場合に、サーモスタット30が異常状態であると判定するようにしてもよい。
さらに、異常判定部116は、変化量ΔTwoutの絶対値が予め定められた値ΔTw(0)よりも小さい状態となってから予め定められた時間以上経過していると判定された場合に、サーモスタット30が異常状態であると判定する。なお、異常判定部116は、たとえば、第1水温判定フラグがオフであって、かつ、経過判定フラグがオンである場合にサーモスタット30が異常状態であると判定するようにしてもよい。
本実施の形態において、模擬水温推定部102と、OBD実行判定部104と、変化量判定部108と、水温判定部110と、正常判定部112と、経過時間判定部114と、異常判定部116とは、いずれもECU50のCPU(Central Processing Unit)がメモリに記憶されたプログラムを実行することにより実現される、ソフトウェアとして機能するものとして説明するが、ハードウェアにより実現されるようにしてもよい。なお、このようなプログラムは記憶媒体に記録されて車両に搭載される。
図3を参照して、本実施の形態に係る異常判定装置であるECU50で実行されるプログラムの制御構造について説明する。
ステップ(以下、ステップをSと記載する)100にて、ECU50は、模擬水温Tsを推定する。S102にて、ECU50は、サーモスタットOBDが実行中であるか否かを判定する。サーモスタットOBDが実行中である場合(S102にてYES)、処理はS104に移される。もしそうでない場合(S102にてNO)、処理はS100に戻される。なお、サーモスタットOBDが実行中であるか否かの判定方法については、上述したとおりであるため、その詳細な説明は繰返さない。
S104にて、ECU50は、電動ウォーターポンプ16が駆動中であるか否かを判定する。電動ウォーターポンプ16が駆動中である場合(S104にてYES)、処理はS106に移される。もしそうでない場合(S104にてNO)、処理はS100に戻される。なお、電動ウォーターポンプ16が駆動中であるか否かの判定方法については、上述したとおりであるため、その詳細は説明は繰返さない。
S106にて、ECU50は、模擬水温Tsが第1しきい値Tw(1)よりも小さく、かつ、変化量ΔTwoutの絶対値が予め定められた値ΔTw(0)よりも小さいか否かを判定する。模擬水温Tsが第1しきい値Tw(1)よりも小さく、かつ、変化量ΔTwoutの絶対値が予め定められた値ΔTw(0)よりも小さいと判定された場合(S106にてYES)、処理はS108に移される。もしそうでない場合(S106にてNO)、処理はS112に移される。
S108にて、ECU50は、出口温度Twoutが第1しきい値Tw(1)以上であるか否かを判定する。出口温度Twoutが第1しきい値Tw(1)以上である場合(S108にてYES)、処理はS110に移される。もしそうでない場合(S108にてNO)、処理はS116に移される。
S110にて、ECU50は、サーモスタット30が正常状態であると判定する。S112にて、ECU50は、模擬水温Tsが第1しきい値Tw(1)以上であって、かつ、出口温度Twoutが第1しきい値Tw(1)よりも小さいか否かを判定する。模擬水温Tsが第1しきい値Tw(1)以上であって、かつ、出口温度Twoutが第1しきい値Tw(1)よりも小さいと判定された場合(S112にてYES)、処理はS114に移される。もしそうでない場合(S112にてNO)、処理はS100に戻される。S114にて、ECU50は、サーモスタット30が異常状態であると判定する。
S116にて、ECU50は、変化量ΔTwoutの絶対値が予め定められた値よりも小さくなってから予め定められた時間が経過したか否か判定する。予め定められた時間が経過した場合(S116にてYES)、処理はS118に移される。もしそうでない場合(S116にてNO)、処理はS100に戻される。S118にて、ECU50は、サーモスタット30が異常状態であると判定する。
以上のような構造およびフローチャートに基づく本実施の形態に係る異常判定装置を実現するECU50の動作について図4を用いて説明する。
内燃機関10の作動開始後に模擬水温Tsの推定が開始される(S100)。模擬水温Tsは、内燃機関10の作動履歴に基づく上昇分が積算される。そのため、図4の一点鎖線に示すように、模擬水温Tsは、時間の経過とともに上昇していく。
一方、図4の実線に示すように、出口温度Twoutが第2しきい値Tw(2)(70℃)よりも低い場合、電動ウォーターポンプ16は停止したままとなる。そのため、内燃機関10の作動によって生じる熱によってウォータージャケット12内の冷却水の温度が上昇する。循環通路20内に滞留する冷却水にその熱が伝達することにより出口温度センサ52の周囲の温度、すなわち、出口温度Twoutが上昇していく。
冷却水の温度が第1しきい値Tw(1)よりも低い予め定められた範囲内であるときに内燃機関10が始動された場合、サーモスタットOBDの実行条件が成立する。このとき、サーモスタットOBDが実行中であると判定される(S102にてYES)。
時間T(0)において、出口温度Twoutが第2しきい値Tw(2)よりも大きくなる場合、電動ウォーターポンプ16の駆動条件が成立する。そのため、ECU50は、電動ウォーターポンプ16を駆動させる。その結果、電動ウォーターポンプ16が駆動中であると判定される(S104にてYES)。
時間T(0)から時間T(1)との間において、出口温度TwoutがTw(1)を超える期間があっても、変化量ΔTwoutの絶対値が予め定められた値ΔTw(0)よりも大きい場合であって、かつ、模擬水温Tsが出口温度Twoutよりも先に第1しきい値Tw(1)に到達しない場合(S106にてNO,112にてNO)、正常判定も異常判定もされない。
電動ウォーターポンプ16の作動により冷却水が循環を開始することによって、出口温度センサ52の周囲の冷却水が移動する。電動ウォーターポンプ16を作動させる前にウォータージャケット12内で内燃機関10の作動によって加熱された冷却水が出口温度センサ52に接触することによって出口温度センサ52の出力値が急激に上昇する。その後、電動ウォーターポンプ16を作動させる前に第4通路内に滞留していた冷却水が出口温度センサ52に接触することによって出口温度センサ52の出力値は急激に下降する。
時間T(1)にて、下降した出口温度Twoutが第2しきい値Tw(2)を下回る場合に、電動ウォーターポンプ16の駆動条件が非成立となる。そのため、ECU50は、電動ウォーターポンプ16の駆動を停止させる(S104にてNO)。
冷却水の循環が停止するため、内燃機関10の作動によって生じる熱によりウォータージャケット12内の冷却水の温度は再び上昇する。循環通路20内に滞留する冷却水にその熱が伝達することにより出口温度Twoutが上昇する。時間T(2)にて、出口温度Twoutが第2しきい値Tw(2)よりも大きくなる場合、電動ウォーターポンプ16の駆動条件が成立する。。そのため、ECU50は、電動ウォーターポンプを再び駆動させる。
なお、時間T(2)からT(4)までの期間における冷却水の温度の変化および時間T(4)から時間T(6)までの期間における電動ウォーターポンプ16の動作および電動ウォーターポンプ16の動作による冷却水の温度の変化については、時間T(0)から時間T(2)までの期間と同様の動作および変化であるため、その詳細な説明は繰返さない。
<サーモスタット30が正常状態である場合>
サーモスタット30が正常状態である場合、ウォータージャケット12を通過する冷却水はラジエータ14に流通することなく循環通路20を流通する。そのため、内燃機関10の作動によって生じる熱によって冷却水の温度は上昇する。時間T(0)から時間T(2)までの期間に示されるような冷却水の温度の変化が繰返されることにより、循環通路20内の冷却水の温度の温度分布の偏りが解消される。また、電動ウォーターポンプ16が間欠的に停止する期間が短縮される。そのため、冷却水が部分的に加熱される期間も短縮される。その結果、冷却水の間欠的な移動に起因した温度の急激な上昇も減少も抑制される。
時間T(6)以降において、出口温度Twoutは、第2しきい値Tw(2)よりも大きい状態が維持されるため、電動ウォーターポンプ16の作動は継続する。時間T(7)にて、模擬水温TsがTw(1)よりも小さく、かつ、変化量ΔTwoutの絶対値が予め定められた値ΔTw(0)よりも小さくなる(S106にてYES)。その後、電動ウォーターポンプ16が継続して作動することによって、図4の破線に示すように、循環通路20内の冷却水の温度は、均一的に上昇する。その結果、時間T(8)にて、出口温度Twoutが模擬水温Tsよりも先に第1しきい値Tw(1)よりも大きくなり(S108にてYES)、サーモスタット30が正常であると判定される(S110)。
<サーモスタット30が異常状態である場合(その1)>
たとえば、サーモスタット30が冷却水をラジエータ14を経由して循環させている状態でサーモスタット30の弁が固着した場合を想定する。
時間T(0)から時間T(7)までの変化については、上述したサーモスタット30が正常である場合と同様の変化をするため、その詳細な説明は繰返さない。
時間T(7)にて、模擬水温Ts<Tw(1)かつ変化量ΔTwoutの絶対値が予め定められた値ΔTw(0)よりも小さくなる(S106にてYES)。このとき、冷却水はラジエータ14を経由して循環通路20内を循環する。そのため、内燃機関10から冷却水に伝達された熱は、ラジエータ14において放熱される。内燃機関10から伝達される熱量とラジエータ14において放熱される熱量とが実質的に同じである場合には、出口温度Twoutの変化が抑制される。図4の実線に示すように、出口温度Twoutが第1しきい値Tw(1)に到達することなく(S108にてNO)、この状態が予め定められた時間が経過する時間T(9)まで継続した場合(S116にてYES)、サーモスタット30が異常状態であると判定される(S118)。
<サーモスタット30が異常状態である場合(その2)>
たとえば、サーモスタット30が冷却水をラジエータ14を経由して循環させている状態でサーモスタット30の弁が固着した場合を想定する。
時間T(0)から時間T(7)までの変化については、上述したサーモスタット30が正常である場合と同様の変化をするため、その詳細な説明は繰返さない。
時間T(7)にて、模擬水温Ts<Tw(1)かつ出口温度Twoutの変化量が予め定められた値よりも小さくなる(S106にてYES)。このとき、冷却水はラジエータ14を経由して循環通路20内を循環する。そのため、内燃機関10から冷却水に伝達された熱は、ラジエータ14において放熱される。ラジエータ14において放熱される熱量が内燃機関10から伝達される熱量よりも大きい場合には、出口温度Twoutは急激に減少する。その結果、時間(10)にて、変化量ΔTwoutの絶対値が予め定められた値ΔTw(0)よりも大きくなる場合に(S106にてNO)、模擬水温Tsが出口温度Twoutよりも先に第1しきい値Tw(1)を超えたときに(S112にてYES)、サーモスタット30が異常状態であると判定される(S114)。あるいは、模擬水温Tsが第1しきい値Tw(1)を超えた場合に(S106にてNO)、出口温度Twoutが第1しきい値Tw(1)よりも小さいときに(S112にてYES)、サーモスタット30が異常状態であると判定される(S114)。
以上のようにして、本実施の形態に係る異常判定装置によると、サーモスタットの異常を検出するための部品を新たに設けることなく、冷却水の温度に基づいてサーモスタットの異常を診断することができる。そのため、コストの上昇を抑制することができる。さらに、部分的に加熱された冷却水が移動することによって第1しきい値Tw(1)を超える場合においてサーモスタットが正常であるとの誤判定されることを抑制することができる。さらに、変化量ΔTwoutが予め定められた値ΔTw(0)よりも小さい状態が予め定められた時間継続するか否かによってサーモスタットの異常を検出することができる。そのため、模擬水温が第1しきい値Tw(1)に到達するまでにサーモスタットの異常を検出することができる。したがって、コストの上昇を抑制しつつ、サーモスタットの異常の有無を精度高く判定する異常判定装置および異常判定方法を提供することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 内燃機関、12 ウォータージャケット、12a 流出口、14 ラジエータ、16 電動ウォーターポンプ、20 循環通路、22 第1通路、24 第2通路、26 第3通路、28 第4通路、30 サーモスタット、52 出口温度センサ、56 スロットルバルブ、58 エアフローメータ、60 車速センサ、62 吸気温度センサ、64 回転速度センサ、66 スロットルセンサ、102 模擬水温推定部、104 実行判定部、106 駆動判定部、108 変化量判定部、110 水温判定部、112 正常判定部、114 経過時間判定部、116 異常判定部。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであって、その目的は、サーモスタットの異常の有無を精度高く判定する異常判定装置を提供することである。
本発明によると、冷却水の温度が第1しきい値よりも小さい状態が第1時間経過した場合にサーモスタットが異常であると判定することができる。そのため、サーモスタットの異常を精度高く検出することができる。したがって、コストの上昇を抑制しつつ、サーモスタットの異常の有無を精度高く判定する異常判定装置を提供することができる。

Claims (7)

  1. 内燃機関の始動後に前記内燃機関の内部を流通する冷却媒体を電動ポンプを用いて循環させることによって前記内燃機関を冷却する冷却装置の異常判定装置であって、前記冷却装置は、内部に前記冷却媒体を流通するラジエータと、前記冷却媒体の温度の上昇に応じて前記ラジエータを経由しないで前記冷却媒体を循環させるための第1通路から前記ラジエータを経由して前記冷却媒体を循環させるための第2通路に切り換えるためのサーモスタットとを含み、
    前記異常判定装置は、
    前記冷却媒体の温度を検出するための検出部と、
    前記内燃機関の始動後であって前記電動ポンプの作動後に前記温度が第1しきい値よりも低い状態があらかじめ定められた時間が経過するまで継続した場合に前記サーモスタットが異常状態であると判定するための判定部とを含む、異常判定装置。
  2. 前記判定部は、前記内燃機関の始動後に前記温度の所定時間内の変化量の絶対値が予め定められた値よりも小さくなった後に、前記サーモスタットが前記異常状態および正常状態のうちのいずれの状態であるか否かの判定を開始する、請求項1に記載の異常判定装置。
  3. 前記判定部は、前記温度が前記第1しきい値よりも低く、かつ、前記温度の変化量の絶対値が前記予め定められた値よりも小さい状態が前記あらかじめ定められた時間が経過するまで継続する場合に前記サーモスタットが前記異常状態であると判定する、請求項2に記載の異常判定装置。
  4. 前記異常判定装置は、前記内燃機関の作動とともに上昇する推定水温を算出する算出部をさらに含み、
    前記判定部は、前記温度の変化量の絶対値が前記予め定められた値よりも小さくなった後に、前記温度が前記推定水温よりも先に前記第1しきい値よりも高くなる場合に前記サーモスタットが前記正常状態であると判定する、請求項2または3に記載の異常判定装置。
  5. 前記判定部は、前記推定水温が前記温度よりも先に前記第1しきい値よりも高くなる場合に前記サーモスタットが前記異常状態であると判定する、請求項4に記載の異常判定装置。
  6. 前記電動ポンプは、前記温度が第2しきい値よりも高くなる場合に作動を開始し、
    前記第2しきい値は、前記第1しきい値よりも小さい値である、請求項2〜4のいずれかに記載の異常判定装置。
  7. 内燃機関の始動後に前記内燃機関の内部を流通する冷却媒体を電動ポンプを用いて循環させることによって前記内燃機関を冷却する冷却装置の異常判定方法であって、前記冷却装置は、内部に前記冷却媒体を流通するラジエータと、前記冷却媒体の温度の上昇に応じて前記ラジエータを経由しないで前記冷却媒体を循環させるための第1通路から前記ラジエータを経由して前記冷却媒体を循環させるための第2通路に切り換えるためのサーモスタットとを含み、
    前記異常判定方法は、
    前記冷却媒体の温度を検出するステップと、
    前記内燃機関の始動後に前記温度が第1しきい値よりも低い状態があらかじめ定められた時間が経過するまで継続した場合に前記サーモスタットが異常状態であると判定するステップとを含む、異常判定方法。
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