JP2017128293A - 冷却システム - Google Patents

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Abstract

【課題】2つの冷却回路を備える冷却システムにおいて一方の冷却回路から他方の冷却回路に測定温度以上の冷媒が流入することを適切な状況で抑制するための技術を提供する。【解決手段】冷却システムは、第1ポンプと第1温度センサを有する第1冷却回路と、第2ポンプと第2温度センサを有する第2冷却回路と、第1、第2冷却回路とを互いに接続し、開閉弁を有する接続路と、コントローラと、を備えている。コントローラは、開閉弁を閉じた状態で第1、第2ポンプを動作させる第1冷却モードの実行中において、第2温度センサによる測定温度が下降傾向を示すとともにS14、第1温度センサによる測定温度が第2温度センサによる測定温度を所定の判定時間に亘って上回るときにS16、S18、開閉弁を開いた状態で第2ポンプを動作させるとともに第1ポンプを動作させない第2冷却モードへ移行するS20。【選択図】図4

Description

本明細書が開示する技術は、ハイブリッド車の冷却システムに関する。
ハイブリッド車は、駆動源としてモータ及びエンジンを備えるとともに、車載バッテリの電力をモータの駆動に適した電力に変換するためのインバータを備える。大電流を有する電力を変換するため、インバータは発熱する。そのため、ハイブリッド車は、エンジン及びインバータを冷却するための冷却システムを備える。
例えば、特許文献1には、インバータを冷却するためのHV冷却水を循環させるHV冷却回路とエンジンを冷却するためのエンジン冷却水を循環させるエンジン冷却回路とを備えるハイブリッド車の冷却システムが開示されている。2つの冷却回路は、一対の接続水路により接続されており、各接続水路には開閉弁が設けられている。冷却システムの電子制御ユニットは、開閉弁を閉じつつ2つの冷却回路を独立させるノーマルモードと、開閉弁を開きつつ2つの冷却回路の間で冷却水を往来させるEV冷却モードとを選択的に実行する。電子制御ユニットは、ノーマルモードの実行中において、HV冷却水の測定温度がエンジン冷却水の測定温度より大きい場合、EV冷却モードに移行する。
特開2011−98628号公報
一般に、冷却回路内の冷却水の温度は、均一ではない。そのため、測定温度より高温の冷却水が冷却回路内に残留している場合がある。特許文献1の技術では、この残留している冷却水を考慮していないので、ノーマルモードからEV冷却モードに移行する場合に、測定温度より高温のエンジン冷却水がHV冷却回路に流れ込む場合がある。測定温度より高温のエンジン冷却水がHV冷却回路に流れ込む場合、インバータの冷却が進まず、インバータの温度が耐熱温度以上に上昇する虞がある。また、一般に、駆動中のエンジンの発熱量は駆動中のインバータの発熱量より大きいので、ノーマルモードにおいてエンジンの駆動後にエンジンが冷える過程では、特に高温のエンジン冷却水がエンジン冷却回路に残留している虞がある。本明細書は、一方の冷却回路から他方の冷却回路に測定温度以上の冷媒が流入することを適切な状況で抑制するための技術を提供する。
本明細書が開示するハイブリッド車の冷却システムは、第1ポンプを有し、インバータと第1ラジエータとの間で冷媒を循環させる第1冷却回路と、第2ポンプを有し、エンジンと第2ラジエータとの間で冷媒を循環させる第2冷却回路と、第1冷却回路と第2冷却回路とを互いに接続し、第2ポンプによって第1冷却回路と第2冷却回路との間で冷媒を循環させる第3冷却回路を構成する一対の接続路と、一対の接続路の夫々に設けられており、一対の接続路の夫々を開閉する開閉弁と、第1冷却回路内の冷媒の温度を測定する第1温度センサと、第2冷却回路内の冷媒の温度を測定する第2温度センサと、第1温度センサ及び第2温度センサによる測定温度に基づいて、第1ポンプ、第2ポンプ及び開閉弁の動作を制御するコントローラと、を備えている。コントローラは、開閉弁を閉じた状態で第1ポンプ及び第2ポンプを動作させる第1冷却モードと、開閉弁を開いた状態で第2ポンプを動作させるとともに第1ポンプを動作させない第2冷却モードとを選択的に実行可能であり、かつ、第1冷却モードの実行中において、第2温度センサによる測定温度が下降傾向を示すとともに、第1温度センサによる測定温度が第2温度センサによる測定温度を所定の判定時間に亘って上回るときに、第2冷却モードへ移行する。判定時間は、第2冷却回路の体積を、第1冷却モードの実行中における第2冷却回路の冷媒の体積流量で除算した時間以上である。なお、測定温度が下降傾向を示すことは、例えば、測定温度の時系列データを利用して判定する。
上記の判定時間は、第1冷却モードの実行中において、第2冷却回路を冷媒が一周する時間以上の時間に相当する。このため、第1温度センサによる測定温度が第2温度センサによる測定温度をこの判定時間に亘って上回る場合、第2冷却回路内に第1温度センサによる測定温度より高い温度を有する冷媒が残留している可能性が低い。したがって、上記の構成によれば、第2冷却回路から第1冷却回路に測定温度以上の冷媒が流入することを抑制することができる。また、第2温度センサの測定温度が下降傾向を示すことを監視することにより、エンジンが冷える過程であることを推定でき、適切な状況で、第2冷却回路から第1冷却回路に測定温度以上の冷媒が流入することを抑制することができる。本明細書が開示する技術の詳細とさらなる改良は以下の「発明を実施するための形態」にて説明する。
実施例の冷却システムの模式的な回路図である。 独立冷却モードにおける冷却システム内の冷媒の流れを示す図である。 一体冷却モードにおける冷却システム内の冷媒の流れを示す図である。 モード選択のルーチンを示すフローチャート図である。 冷却システムの動作態様の一例を示すタイムチャート図である。
図面を参照して実施例の冷却システムを説明する。実施例の冷却システム2は、ハイブリッド車に備えられる。図1は、冷却システム2の模式的な回路図を示す。ハイブリッド車は、走行用のモータ33と、車載バッテリ(不図示)の電力をモータ33の駆動に適した電力に変換するインバータ32と、エンジン52を備えている。ハイブリッド車は、モータ33の動力又はエンジン52の動力を利用して走行することもできるし、モータ33の動力とエンジン52の動力の双方を利用して走行することもできる。また、ハイブリッド車は、エンジン52の動力を利用して走行する場合、エンジン52の動力の一部をモータ33に伝達することもできる。この場合、モータ33は、伝達された一部の動力を利用して発電する発電機として機能する。モータ33により発電された電力は車載バッテリに充電される。以下、モータ33のみを利用して走行していることを「EV(Electric Vehicleの略)走行」と称し、モータ33とエンジン52の双方を利用して走行していることを「HV(Hybrid Vehicleの略)走行」と称する。ハイブリッド車は、低速状態では、EV走行を実行し、高速状態では、HV走行を実行することで、低燃費での走行を実現する。
冷却システム2は、インバータ32及びモータ33を冷却するための第1冷却回路20と、エンジン52を冷却するための第2冷却回路40と、第1冷却回路20と第2冷却回路40とを互いに接続している一対の接続路61、62と、2つの温度センサ35、55と、コントローラ80とを備えている。第1冷却回路20は、冷媒を圧送するための第1ポンプ31を有し、インバータ32に接しているインバータ冷却器32aとモータ33に接しているモータ冷却器33aと第1ラジエータ34との間で冷媒を循環させる。第1ポンプ31の一端は、第1ラジエータ34の一端に接続されており、第1ラジエータ34の他端は、インバータ冷却器32aとモータ冷却器33aとの直列回路21の一端に接続されており、直列回路21の他端は、第1ポンプ31の他端に接続されている。
第2冷却回路40は、冷媒を圧送するための第2ポンプ51を有し、エンジン52に接しているエンジン冷却器52aと第2ラジエータ54との間で冷媒を循環させる。第2ポンプ51の一端は、エンジン冷却器52aの一端に接続されており、エンジン冷却器52aの他端は、第2ラジエータ54の一端に接続されており、第2ラジエータ54の他端は、第2ポンプ51の他端に接続されている。なお、第2ラジエータ54は、第1ラジエータ34より大型で、第1ラジエータ34より冷却性能が高い。
接続路61は、第2ポンプ51の一端(即ち、第2ポンプ51とエンジン冷却器52aとの間)と、インバータ冷却器32aとモータ冷却器33aとの直列回路21の一端(即ち、第1ラジエータ34と直列回路21との間)とを接続している。接続路61には、接続路61を開閉する開閉弁71が設けられている。また、接続路62は、第2ポンプ51の他端(即ち、第2ポンプ51と第2ラジエータ54との間)と、直列回路21の他端(即ち、直列回路21と第1ポンプ31との間)とを接続している。接続路62には、接続路62を開閉する開閉弁72が設けられている。即ち、一対の接続路61、62は、第1冷却回路20の一部である直列回路21と、第2冷却回路40の一部である部分回路41であって、第2ポンプ51を含む部分回路41とともに、第3冷却回路60を構成する。
第1温度センサ35は、第1冷却回路20内の冷媒の温度を測定する。第1温度センサ35は、第1ラジエータ34とインバータ冷却器32aを接続している流路上に配置されている。第2温度センサ55は、第2冷却回路40内の冷媒の温度を測定する。第2温度センサ55は、第2ポンプ51とエンジン冷却器52aと接続している流路上に配置されている。
コントローラ80は、第1温度センサ35及び第2温度センサ55の夫々から第1温度センサ35及び第2温度センサ55の測定温度を取得する。以下、第1温度センサ35による測定温度をインバータ冷媒温度と称し、第2温度センサによる測定温度をエンジン冷媒温度と称する。コントローラ80は、インバータ冷媒温度及びエンジン冷媒温度に基づいて、第1ポンプ31、第2ポンプ51の動作と、開閉弁71、72の開閉を制御する。コントローラ80は、開閉弁71、72を閉じた状態で第1ポンプ31及び第2ポンプ51を動作させる独立冷却モードと、開閉弁71、72を開いた状態で第2ポンプ51を動作させるとともに第1ポンプ31を動作させない一体冷却モードを選択的に実行可能である。
図2を参照して、独立冷却モードにおける冷却システム2内の冷媒の流れを説明する。図2の太線矢印が冷却システム2内の冷媒の流れを示す。上述したように、独立冷却モードでは、開閉弁71、72が閉じている。したがって、第1冷却回路20と第2冷却回路40との間で、冷媒は往来しない。即ち、独立冷媒モードの場合、第1冷却回路20と第2冷却回路40の夫々において、冷媒が独立して循環する。具体的には、図2に示すように、第1ポンプ31で圧送された冷媒は、第1ラジエータ34、インバータ冷却器32a、モータ冷却器33aの順に通過し、第1ポンプ31に戻ることにより、第1冷却回路20のみを循環する。一方、第2ポンプ51に圧送された冷媒は、エンジン冷却器52a、第2ラジエータ54の順に通過し、第2ポンプ51に戻ることにより、第2冷却回路40のみを循環する。
図3を参照して、一体冷却モードにおける冷却システム2内の冷媒の流れを説明する。図2と同様に、太線矢印が冷却システム2内の冷媒の流れを示す。上述したように、一体冷却モードでは、開閉弁71、72が開いている。したがって、第1冷却回路20と第2冷却回路40との間で、冷媒が往来する。そして、第1ポンプ31を動作させ、第2ポンプ51動作させないことにより、冷媒は第1冷却回路20を循環せず、第2冷却回路40と第3冷却回路60を循環する。具体的には、図3に示すように、第2ポンプ51で圧送された冷媒は、接続路61とエンジン冷却器52aとに分流する。そして、エンジン冷却器52aに分流した冷媒は、エンジン冷却器52a、第2ラジエータ54の順に通過し、第2ポンプ51に戻る。一方、接続路61に分流した冷媒は、接続路61、インバータ冷却器32a、モータ冷却器33a、接続路62の順に通過し、第2ポンプ51に戻る。これにより、冷媒は、第2冷却回路40と第3冷却回路60の双方を循環する。即ち、第3冷却回路は、第2ポンプ51によって、第1冷却回路20と第2冷却回路40との間で冷媒を循環させる。
図4を参照して、コントローラ80が実行するモード選択のルーチンを説明する。図4のルーチンは、ハイブリッド車の起動後、(例えば、イグニションスイッチがONされた後)に繰り返し実行される。なお、ハイブリッド車の起動直後の初期状態では、コントローラ80は、独立冷却モードを実行する。即ち、初期状態では、開閉弁71、72は閉じている。
S10では、コントローラ80は、第1温度センサ35及び第2温度センサ55の夫々からインバータ冷媒温度及びエンジン冷媒温度を取得し、インバータ冷媒温度がエンジン冷媒温度より大きいか否かを判断する。インバータ冷媒温度がエンジン冷媒温度より大きい場合(S10でYES)、コントローラ80は、S12に進む。一方、インバータ冷媒温度がエンジン冷媒温度以下の場合(S10でNO)、コントローラ80は、S30に進む。
S12では、コントローラ80は、独立冷却モードを実行中か否かを判断する。独立冷却モードを実行中であると判断する場合(S12でYES)、コントローラ80は、S14に進む。一方、独立冷却モードを実行中でないと判断する場合(S12でNO)、即ち、一体冷却モードを実行中である場合、コントローラ80は、S14以下の処理をスキップし、S10に戻る。即ち、独立冷却モードを実行中でないことが判断される場合、一体冷却モードの実行が維持される。
S14では、コントローラ80は、エンジン冷媒温度が下降傾向を示すか否かを判断する。具体的には、コントローラ80は、S10でエンジン冷媒温度を取得したタイミングより過去のタイミングで取得した一又は複数のエンジン冷媒温度を記憶している。コントローラ80は、S10のエンジン冷媒温度と記憶済みの一又は複数のエンジン冷媒温度とを含むエンジン冷媒温度の時系列データを利用して、エンジン冷媒温度の勾配を算出する。そして、コントローラ80は、この勾配が負を示す場合に、エンジン冷媒温度が下降傾向を示すと判断し、この勾配がゼロ又は正を示す場合に、エンジン冷媒温度が下降傾向を示さないと判断する。エンジン冷媒温度が下降傾向を示す場合(S14でYES)、コントローラ80は、S16に進む。一方、エンジン冷媒温度が下降傾向を示さない場合(S14でNO)、コントローラ80は、S16、S18をスキップし、S20に進む。なお、一又は複数のエンジン冷媒温度がコントローラ80に記憶されるまでの間、例えば、ハイブリッド車の起動後、所定時間が経過するまでの間、コントローラ80は、図4のルーチンを実行せず、初期状態の独立冷却モードの実行を維持する。なお、コントローラ80は、上記の記憶済みの一又は複数のエンジン冷媒温度の時系列データを利用してエンジン冷媒温度が下降傾向を示すか否かを判断してもよい。
S16では、コントローラ80は、S10でインバータ冷媒温度及びエンジン冷媒温度を取得したタイミングから判定時間が経過するまでの間に亘って(S18)、インバータ冷媒温度がエンジン冷媒温度を上回るか否かを監視する。インバータ冷媒温度がエンジン冷媒温度を判定時間に亘って上回る場合(S16でYES、S18でYES)、コントローラ80は、S20に進む。一方、上記のタイミングから判定時間の間に、インバータ冷媒温度がエンジン冷媒温度を一度でも下回る場合(S16でNO)、コントローラ80は、S10に戻る。なお、コントローラ80は、S16で取得する1又は複数のエンジン冷媒温度の時系列データを利用して、さらに、エンジン冷媒温度が下降傾向を示すか否かを判断してもよい。
ここで、判定時間は、第2冷却回路40の体積を、独立冷却モードの実行中における第2冷却回路40内の冷媒の体積流量で除算した時間以上、好ましくは当該時間の2倍以上である。即ち、判定時間は、独立冷却モードの実行中において、第2冷却回路40を冷媒が一周する時間以上の時間に相当する。第2冷却回路40の体積は、冷却システム2の設計時に決まる固定値であり、コントローラ80に予め記憶されている。体積流量は、S10でインバータ冷媒温度及びエンジン冷媒温度を取得したタイミングにおける第2ポンプ51の出力からコントローラ80により算出される。コントローラ80は、第2ポンプ51の出力から体積流量を算出するための計算式を予め記憶している。
S20では、コントローラ80は、冷却システムのモードを、独立冷却モードから一体冷却モードに移行する。
また、S10でNOと判断する場合に実行されるS30では、コントローラ80は、一体冷却モードを実行中か否かを判断する。一体冷却モードを実行中であると判断する場合(S30でYES)、コントローラ80は、冷却システムのモードを、一体冷却モードから独立冷却モードに移行する(S32)。一方、一体冷却モードを実行中でないと判断する場合(S30でNO)即ち、独立冷却モードを実行中である場合、コントローラ80は、S32をスキップし、S10に戻る。即ち、一体冷却モードを実行中でないことが判断される場合、独立冷却モードの実行が維持される。
図5を参照して、冷却システム2の動作態様の一例を説明する。図5では、紙面上にインバータ冷媒温度とエンジン冷媒温度のタイムチャートが描かれており、紙面下に紙面上のタイムチャートと同一の時間軸において独立冷却モードと一体冷却モードのどちらが実行中であるかを示すタイムチャートが描かれている。
本態様では、ハイブリッド車は、起動直後の低速状態では、EV走行を実行する。即ち、インバータ32及びモータ33は駆動しており、エンジン52は駆動していない。上述したように、ハイブリッド車の起動後の初期状態では、独立冷却モードが実行される。図5に示すように、駆動中のインバータ32及びモータ33の発熱により、インバータ冷媒温度は上昇する。ここで、所定時間t0が経過するまでの間、図4のルーチンは実行されず、独立冷却モードが維持される。所定時間t0が経過すると、図4のルーチンが実行される。時間t0では、インバータ冷媒温度がエンジン冷媒温度より大きく、独立冷却モードが実行中であり、エンジン冷媒温度は下降傾向ではないので(図4のS10でYES、S12でYES、S14でNO)、コントローラ80は、独立冷却モードから一体冷却モードに移行する(S20)。一体冷却モードでは、第2冷却回路40と第3冷却回路60の夫々を冷媒が循環する。これにより、第3冷却回路60を循環してインバータ32及びモータ33からの熱を吸熱した冷媒が、第2冷却回路40内に流れ込む(図3参照)。当該冷媒により第2冷却回路40内の冷媒が温められる。エンジン52が駆動していない場合、温められた冷媒は、エンジン52の暖機に利用することができる。
時間t1では、第2冷却回路40内の冷媒が温められることによりインバータ冷媒温度がエンジン冷媒温度以下となり、一体冷却モードが実行中であるので(S10でNO,S30でYES)、コントローラ80は、一体冷却モードから独立冷却モードに移行する(S20)。
時間t2では、高速状態となったハイブリッド車は、HV走行を実行する。即ち、ハイブリッド車は、時間t2でエンジン52を駆動する。ここで、本態様では、時間t2から時間t6の間、ハイブリッド車は、モータ33とエンジン52の双方を利用して走行する。図5に示すように、時間t2から時間t6の間では、駆動中のエンジン52からの発熱により第2冷却回路40内の冷媒の温度が上昇し、エンジン冷媒温度が上昇する。また、時間t2から時間t6の間では、駆動中のインバータ32及びモータ33から発熱により第1冷却回路20内の冷媒の温度が上昇し、インバータ冷媒温度も上昇する。
本態様では、時間t3で、登坂走行等により、モータ33の負荷が高まり、モータ33の発熱量が高まる。モータ33の発熱量が高まることにより、第1冷却回路20内の冷媒の温度が急上昇し、インバータ冷媒温度も急上昇する。この結果、時間t4では、インバータ冷媒温度がエンジン冷媒温度より大きくなる。ここで、独立冷却モードが実行中であり、エンジン冷媒温度は下降傾向ではないので(図4のS14でNO)、コントローラ80は、独立冷却モードから一体冷却モードに移行する(S20)。一体冷却モードに移行することにより、第1冷却回路20の冷媒より低温な第2冷却回路40の冷媒が第1冷却回路20に流入し、第1冷却回路20の冷媒の温度が低下する。これにより、インバータ32及びモータ33の冷却を促進することができる。
時間t5では、第1冷却回路20内の冷媒が冷めることによりインバータ冷媒温度がエンジン冷媒温度以下となり、一体冷却モードが実行中であるので(S10でNO、S30でYES)、コントローラ80は、一体冷却モードから独立冷却モードに移行する(S20)。
本態様では、時間t6で、ユーザがハイブリッド車をアイドリング状態で停車する。アイドリング状態は、ハイブリッド車が起動中であるが車速がゼロである状態を意味する。アイドリング状態では、ハイブリッド車は、エンジン52の駆動を停止する。エンジン52の駆動が停止すると、エンジン52が冷える。エンジン52が冷えることに起因して、第2冷却回路40内の冷媒の測定温度であるエンジン冷媒温度も低下する。図5に示すように、エンジン冷媒温度は下降傾向にある。
時間t7では、エンジン52の駆動が停止しエンジン52が冷えることにより、インバータ冷媒温度がエンジン冷媒温度より大きくなる。独立冷却モードが実行中であり、エンジン冷媒温度は下降傾向であるので(図4のS14でYES)、コントローラ80は、時間t7から判定時間Tdが経過するまでの間に亘って、インバータ冷媒温度がエンジン冷媒温度を上回るか否かを監視する(S16、S18)。本態様では、判定時間Tdに亘って、インバータ冷媒温度がエンジン冷媒温度を上回っているので(S18でYES)、判定時間Td経過後の時間t8において、独立冷却モードから一体冷却モードに移行する(S20)。
本実施例の効果を説明する。第2冷却回路40内の冷媒の温度は、均一であるとは限らない。そのため、第2温度センサ55による測定温度であるエンジン冷媒温度より高温の冷媒が第2冷却回路40内に残留している場合がある。独立冷却モードから一体冷却モードに移行する場合に、残留している高温の冷媒が第1冷却回路20に流れ込むと、インバータ32の冷却が進まず、インバータ32の温度が耐熱温度以上に上昇する虞がある。本実施例によれば、コントローラ80は、時間t7から判定時間Tdが経過するまでの間に亘って、インバータ冷媒温度がエンジン冷媒温度を上回る場合に(S16でYES、S18でYES)、独立冷却モードから一体冷却モードに移行する(S20)。判定時間Tdは、独立冷却モードにおいて、第2冷却回路40内を冷媒が一周する時間以上の時間である。このため、判定時間Tdに亘ってインバータ冷媒温度がエンジン冷媒温度を上回る場合、第2冷却回路40にエンジン冷媒温度より高温の冷媒が残留している可能性が低い。したがって、独立冷却モードから一体冷却モードに移行する場合に、第2冷却回路40から第1冷却回路20に、エンジン冷媒温度より高温の冷媒が流入することを抑制することができる。
また、エンジン52の発熱量は、インバータ32及びモータ33の発熱量より大きい。そのため、独立冷却モードにおいて、第2冷却回路40の冷媒の温度は第1冷却回路20の冷媒の温度より最大で数十度以上高くなる。このため、独立冷却モードにおいてエンジン52の駆動後にエンジン52が冷える過程、即ち、図5のエンジン52の駆動が停止した時間t6移行の過程では、エンジン冷媒温度より数十度以上高温の冷媒が、第2冷却回路40に残留している可能性がある。本実施例によれば、コントローラ80は、エンジン冷媒温度が下降傾向を示すか否かを監視し(図4のS16)、エンジン冷媒温度が下降傾向を示す場合に、S16以下の処理を実行する。これにより、エンジンが冷える過程であることを推定でき、エンジン冷媒温度より高温の冷媒が第2冷却回路40から第1冷却回路20に流入することを適切な状況で抑制することができる。
また、本実施例では、コントローラ80は、エンジン冷媒温度が下降傾向を示さない場合に、S16以下の処理を実行せず、S20で独立冷却モードから一体冷却モードに移行する。これにより、例えば、エンジン52を駆動しエンジン冷媒温度が上昇している状況で、インバータ冷媒温度よりエンジン冷媒温度が大きくなる場合(図5の時間t4)には、速やかに第1冷却回路20の冷媒より低温な第2冷却回路40の冷媒を第1冷却回路20に流入させ、インバータ32及びモータ33の冷却を速やかに実行することができる。
本実施例における独立冷却モード、一体冷却モードが、夫々、請求項の「第1冷却モード」、「第2冷却モード」の一例である。
以下、実施例で示した技術に関する留意点を述べる。第1冷却回路20は、少なくともインバータ冷却器32aと第1ラジエータ34との間で冷媒を循環させればよい。即ち、第1冷却回路20は、モータ冷却器33aを通過しなくてもよい。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2:冷却システム
20:第1冷却回路
31:第1ポンプ
32:インバータ
32a:インバータ冷却器
33:モータ
33a:モータ冷却器
34:第1ラジエータ
35:第1温度センサ
40:第2冷却回路
51:第2ポンプ
52:エンジン
52a:エンジン冷却器
54:第2ラジエータ
55:第2温度センサ
60:第3冷却回路
61、62:接続路
71、72:開閉弁
80:コントローラ

Claims (1)

  1. ハイブリッド車の冷却システムであって、
    第1ポンプを有し、インバータと第1ラジエータとの間で冷媒を循環させる第1冷却回路と、
    第2ポンプを有し、エンジンと第2ラジエータとの間で冷媒を循環させる第2冷却回路と、
    前記第1冷却回路と前記第2冷却回路とを互いに接続し、前記第2ポンプによって前記第1冷却回路と前記第2冷却回路との間で冷媒を循環させる第3冷却回路を構成する一対の接続路と、
    前記一対の接続路の夫々に設けられており、前記一対の接続路の夫々を開閉する開閉弁と、
    前記第1冷却回路内の冷媒の温度を測定する第1温度センサと、
    前記第2冷却回路内の冷媒の温度を測定する第2温度センサと、
    前記第1温度センサ及び前記第2温度センサによる測定温度に基づいて、前記第1ポンプ、前記第2ポンプ及び前記開閉弁の動作を制御するコントローラと、を備え、
    前記コントローラは、
    前記開閉弁を閉じた状態で前記第1ポンプ及び前記第2ポンプを動作させる第1冷却モードと、前記開閉弁を開いた状態で前記第2ポンプを動作させるとともに前記第1ポンプを動作させない第2冷却モードとを選択的に実行可能であり、かつ、
    前記第1冷却モードの実行中において、前記第2温度センサによる前記測定温度が下降傾向を示すとともに、前記第1温度センサによる前記測定温度が前記第2温度センサによる前記測定温度を所定の判定時間に亘って上回るときに、前記第2冷却モードへ移行し、
    前記判定時間は、前記第2冷却回路の体積を、前記第1冷却モードの実行中における前記第2冷却回路の冷媒の体積流量で除算した時間以上である、
    冷却システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107472002A (zh) * 2017-08-16 2017-12-15 合肥东凯智控科技有限公司 一种混合动力散热系统
KR20190058869A (ko) * 2017-11-22 2019-05-30 현대자동차주식회사 냉각장치 및 그 작동방법

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