JP5577715B2 - エンジンの冷却装置 - Google Patents

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本発明は、機関回転速度に依存することなく吐出量を変更できるポンプにより冷却水を循環するエンジンの冷却装置に関する。
上記冷却装置として、電動ポンプにより冷却水を循環するものが知られている。その一例として特許文献1には、機関暖機時に電動ポンプの駆動を停止してエンジン本体の暖機を促進する冷却装置が記載されている。
特開2008−169750号公報 特開2006−105104号公報
ところで、冷却装置の冷却水通路は通常は密閉された状態にあるため、冷却水に気体が混入することはない。しかし、車両のメンテナンス時に冷却水の交換をしたとき、作業の態様によっては冷却水に気体が混入することもある。またこの他に、冷却水通路に損傷が生じたときにも冷却水に気体が混入する。
冷却水通路の冷却水に気体が混入している場合、エンジン本体の部位のうち、冷却水に気体が混入している冷却水通路の部位と隣り合う部位及びその付近の部位は、冷却水に気体が混入していない冷却水通路の部位と隣り合う部位及びその付近の部位よりも熱伝達率が小さくなるため、エンジン本体の温度の上昇にともない焼き付きが生じやすい。
このため、冷却水に気体が混入している状態の機関暖機時において、エンジン本体の暖機を促進するために電動ポンプが停止状態に維持されたときには、上述した冷却水に気体が混入している冷却水通路の部位と隣り合う部位及びその付近の部位での焼き付きの発生頻度がより高くなる。なお、特許文献2の冷却装置では、キャビテーションの発生を考慮した流量制御弁の制御を行うようにしているものの、外部から冷却水に気体が混入することについては特に考慮されていないため、上記のようなエンジン本体の焼き付きの発生を抑制することはできない。また、ここで述べた問題は、冷却水を循環するためのポンプとして電動ポンプを採用した場合に限らず、機関回転速度に依存することなく吐出量を変更できる機械式のポンプを用いた場合にも同様に生じる。
本発明は、機関暖機時において焼き付きを生じにくくすることができるエンジンの冷却装置を提供する。
〔1〕本エンジンの冷却装置の独立した一形態は、次の事項を有する。前記エンジンの冷却装置は、ポンプおよび制御装置を有し、前記ポンプは、機関回転速度に依存することなく吐出量を変更する機能を有し、前記ポンプの回転に応じて変化する回転検知信号を出力し、前記制御装置は、前記エンジンの暖機時における前記ポンプの吐出量を制限し、前記ポンプのデューティ比により示される前記ポンプの回転速度、および、前記回転検知信号により示される前記ポンプの回転速度の関係により、冷却水に気体が混入していることが示唆されているとき、前記ポンプのデューティ比により示される前記ポンプの回転速度、および、前記回転検知信号により示される前記ポンプの回転速度の関係により、冷却水に気体が混入していないことが示唆されているときと比較して、前記ポンプの吐出量の制限を解除する時期である制限解除時期を早める。
〔2〕本エンジンの冷却装置の独立した別の一形態は、次の事項を有する。前記エンジンの冷却装置は、ポンプおよび制御装置を有し、前記ポンプは、機関回転速度に依存することなく吐出量を変更する機能を有し、前記ポンプの回転に応じて変化する回転検知信号を出力し、前記制御装置は、前記エンジンの暖機時における前記ポンプの吐出量を制限し、前記ポンプのデューティ比により示される前記ポンプの回転速度、および、前記回転検知信号により示される前記ポンプの回転速度の関係により、冷却水に含まれる気体の割合である気体混入率が所定値以上であることが示唆されているとき、前記ポンプのデューティ比により示される前記ポンプの回転速度、および、前記回転検知信号により示される前記ポンプの回転速度の関係により、前記気体混入率が前記所定値未満であることが示唆されているときと比較して、前記ポンプの吐出量の制限を解除する時期である制限解除時期を早める。
〔3〕本エンジンの冷却装置の独立した別の一形態は、次の事項を有する。前記エンジンの冷却装置は、ポンプおよび制御装置を有し、前記ポンプは、機関回転速度に依存することなく吐出量を変更する機能を有し、前記ポンプの回転に応じて変化する回転検知信号を出力し、前記制御装置は、前記エンジンの暖機時における前記ポンプの吐出量を制限し、前記ポンプのデューティ比により示される前記ポンプの回転速度、および、前記回転検知信号により示される前記ポンプの回転速度の関係により、冷却水への気体の混入に起因して前記エンジンのシリンダブロックおよびシリンダヘッドの焼き付きが生じる可能性が高いことが示唆されているとき、前記ポンプのデューティ比により示される前記ポンプの回転速度、および、前記回転検知信号により示される前記ポンプの回転速度の関係により、冷却水への気体の混入に起因して前記エンジンのシリンダブロックおよびシリンダヘッドの焼き付きが生じる可能性が低いことが示唆されているときと比較して、前記ポンプの吐出量の制限を解除する時期である制限解除時期を早める。
〔4〕本エンジンの冷却装置の独立した別の一形態は、次の事項を有する。前記エンジンの冷却装置は、ポンプおよび制御装置を有し、前記ポンプは、機関回転速度に依存することなく吐出量を変更する機能を有し、前記ポンプの回転に応じて変化する回転検知信号を出力し、前記制御装置は、前記エンジンの暖機時における前記ポンプの吐出量を制限し、前記ポンプのデューティ比により示される前記ポンプの回転速度、および、前記回転検知信号により示される前記ポンプの回転速度の関係により、冷却水に含まれる気体の割合である気体混入率が相対的に大きいことに起因して、前記気体混入率が相対的に小さいときと比較して前記ポンプの回転抵抗が小さいことが示唆されているとき、前記ポンプのデューティ比により示される前記ポンプの回転速度、および、前記回転検知信号により示される前記ポンプの回転速度の関係により、前記気体混入率が相対的に小さいことに起因して、前記気体混入率が相対的に大きいときと比較して前記ポンプの回転抵抗が大きいことが示唆されているときと比較して、前記ポンプの吐出量の制限を解除する時期である制限解除時期を早める。
〔5〕上記エンジンの冷却装置の一形態は、次の事項を有する。前記制御装置は、冷却水の温度が基準温度未満のとき、前記ポンプの吐出量の制限として、前記ポンプの吐出量を基準量よりも小さくし、冷却水の温度が前記基準温度以上のとき、前記ポンプの吐出量の制限を解除し、前記基準温度を変化させることにより前記制限解除時期を早める。
〔6〕上記エンジンの冷却装置の一形態は、次の事項を有する。前記制御装置は、前記ポンプの吐出量を制限している期間において、前記ポンプの吐出量の制限を一時的に解除し、前記ポンプの吐出量の制限を一時的に解除している期間に出力された前記回転検知信号に基づいて、前記制限解除時期を早める。
〔7〕本エンジンの冷却装置の独立した別の一形態は、次の事項を有する。エンジンの冷却装置であって、前記エンジンの冷却装置は、ポンプおよび制御装置を有し、前記ポンプは、機関回転速度に依存することなく吐出量を変更する機能を有し、前記制御装置は、前記エンジンの暖機時における前記ポンプの吐出量を制限し、前記ポンプの吐出量を制限している期間において、前記ポンプの吐出量の制限を一時的に解除し、前記ポンプの吐出量の制限を一時的に解除している期間における前記ポンプの回転速度が高いとき、前記ポンプの吐出量の制限を一時的に解除している期間における前記ポンプの回転速度が低いときと比較して、前記ポンプの吐出量の制限を解除する時期である制限解除時期を早める。
〔8〕本エンジンの冷却装置の独立した別の一形態は、次の事項を有する。エンジンの冷却装置であって、前記エンジンの冷却装置は、ポンプおよび制御装置を有し、前記ポンプは、機関回転速度に依存することなく吐出量を変更する機能を有し、前記ポンプの回転に応じて変化する回転検知信号を出力し、前記制御装置は、冷却水の温度が基準温度未満のとき、前記ポンプの吐出量を制限し、冷却水の温度が前記基準温度以上のとき、前記ポンプの吐出量の制限を解除し、前記回転検知信号に基づいて前記基準温度を変化させることにより、前記ポンプの吐出量の制限を解除する時期である制限解除時期を早める。
〔9〕本エンジンの冷却装置の独立した別の一形態は、次の事項を有する。エンジンの冷却装置であって、前記エンジンの冷却装置は、ポンプおよび制御装置を有し、前記ポンプは、機関回転速度に依存することなく吐出量を変更する機能を有し、前記制御装置は、前記エンジンの暖機時における前記ポンプの吐出量を制限し、冷却水の温度が基準温度以上のとき、前記ポンプの吐出量の制限を解除し、冷却水の温度の上昇率である水温上昇率が基準値以上のとき、前記水温上昇率が前記基準値未満のときと比較して、基準温度を低くする。
〔10〕本エンジンの冷却装置の独立した別の一形態は、次の事項を有する。エンジンの冷却装置であって、前記エンジンの冷却装置は、ポンプおよび制御装置を有し、前記ポンプは、機関回転速度に依存することなく吐出量を変更する機能を有し、前記制御装置は、前記エンジンの暖機時における前記ポンプの吐出量を制限し、冷却水に含まれる気体の割合である気体混入率に応じて、前記ポンプの吐出量の制限を解除する時期である制限解除時期を変化させ、前記気体混入率が所定値以上のとき、前記気体混入率が前記所定値未満のときと比較して、前記制限解除時期を早くする。
〔1〕に記載のエンジンの冷却装置は、以下の効果を奏する。
ンプの回転速度は、冷却水に含まれる気体の影響を受ける。このため、回転検知信号は、冷却水における気体の混入状態を反映しやすい。このため、冷却装置の制御装置が、回転検知信号に基づいて制限解除時期を早めることにより、エンジンの冷却性能が高められる時期が、冷却水における気体の混入状態に応じて変化する。このため、機関暖機時において焼き付きが生じにくくなる。
〔7〕に記載のエンジンの冷却装置は、以下の効果を奏する。
冷却装置の制御装置は、ポンプの吐出量の制限を一時的に解除している期間におけるポンプの回転速度が高いとき、ポンプの回転速度が低いときと比較して、制限解除時期を早める。このため、エンジンの冷却性能が高められる時期が、冷却水における気体の混入状態に応じて変化する。このため、機関暖機時において焼き付きが生じにくくなる。
〔8〕に記載のエンジンの冷却装置は、以下の効果を奏する。
ンプの回転速度は、冷却水に含まれる気体の影響を受ける。このため、回転検知信号は、冷却水における気体の混入状態を反映しやすい。このため、冷却装置の制御装置が、回転検知信号に基づいて基準温度を変化させて制限解除時期を早めることにより、エンジンの冷却性能が高められる時期が、冷却水における気体の混入状態に応じて変化する。このため、機関暖機時において焼き付きが生じにくくなる。
〔9〕に記載のエンジンの冷却装置は、以下の効果を奏する。
冷却装置の制御装置は、水温上昇率が基準値以上のとき、すなわち、冷却水に気体が混入していることが示唆されているとき、制限解除時期を早める。このため、機関暖機時において焼き付きが生じにくくなる。
〔10〕に記載のエンジンの冷却装置は、以下の効果を奏する。
冷却装置の制御装置は、気体混入率が所定値以上のとき、すなわち、冷却水に気体が混入していることが示唆されているとき、制限解除時期を早める。このため、機関暖機時において焼き付きが生じにくくなる。
第1実施形態のエンジンの構成を模式的に示す模式図。 第1実施形態の電子制御装置により行われる「ポンプ駆動処理」について、その処理手順を示すフローチャート。 第1実施形態の電子制御装置により行われる「基準温度設定処理」について、その処理手順を示すフローチャート。 第1実施形態の電子制御装置に記憶されている電動ポンプの回転速度差と気体混入率との関係を示すマップ。 第1実施形態の電子制御装置に記憶されている気体混入率と基準温度との関係を示すグラフ。 第1実施形態のエンジンについて、機関始動時からの冷却水温度の推移の一例を示すタイミングチャート。 その他の実施形態の電子制御装置に記憶されている気体混入率と基準温度との関係を示すマップ。
(第1実施形態)
第1実施形態は、ハイブリッド車両のエンジンの冷却装置として本発明を具体化した一例を示している。またハイブリッド車両としては、エンジン及びモータジェネレータを走行用の動力源として備えるものを想定している。
図1に示されるように、エンジン1は、シリンダブロック11及びシリンダヘッド12を含むエンジン本体10と、冷却水を循環してエンジン本体10を冷却する冷却装置20と、エンジン本体10及び冷却装置20をはじめとする各種装置を統括的に制御する制御装置90とを備えている。
冷却装置20は、エンジン本体10との間で冷却水を循環する冷却水通路30と、外気と冷却水との間で熱交換を行うラジエータ21と、ラジエータ21に流入する冷却水の流量を制御する感温式のサーモスタット22と、機関回転速度に依存することなく吐出量を変更できる電動ポンプ23とを含めて構成されている。
冷却水通路30は、シリンダブロック11内に形成された第1水通路31と、シリンダヘッド12内に形成された第2水通路32と、第2水通路32の出口とラジエータ21の入口とを接続する第3水通路33と、ラジエータ21の出口とサーモスタット22の入口とを接続する第4水通路34と、第3水通路33の中間部分とサーモスタット22の入口とを接続する第5水通路35と、サーモスタット22の出口と電動ポンプ23の入口とを接続する第6水通路36とを含めて構成されている。
電動ポンプ23は、モータの出力軸に連結された羽根車の回転により冷却水を吸引及び吐出する。電動ポンプ23の冷却水の吐出量は、出力軸の回転速度(以下、ポンプ回転速度)が大きくなるにつれて増量する。ポンプ回転速度は、モータの通電時間と通電停止時間との比(以下、デューティ比DT)に応じて変化し、デューティ比DTが大きくなるにつれて増加する。
サーモスタット22は、内部に設けられた弁体の位置が冷却水の温度に応じて変化する感温式のものであり、第5水通路35と第4水通路34と第6水通路36との連通状態を変更することにより、ラジエータ21を迂回して流通する冷却水の流量を調整する。サーモスタット22の弁体は、冷却水の温度が開弁温度未満のときには第1開閉範囲に保持され、冷却水の温度が開弁温度以上のときには、第2開閉範囲に保持される。
サーモスタット22の弁体が第1開閉範囲にあるとき、第5水通路35と第4水通路34との間、及び第4水通路34と第6水通路36との間が遮断され、且つ第5水通路35と第6水通路36との間が開放される。サーモスタット22の弁体が第2開閉範囲にあるとき、第4水通路34及び第5水通路35のそれぞれと第6水通路36との間が開放される。
冷却水通路30の冷却水はサーモスタット22の開閉状態に応じて次のように流れる。
サーモスタット22の弁体が第1開閉範囲にあるとき、電動ポンプ23から吐出された冷却水は、第1水通路31及び第2水通路32及び第3水通路33及び第5水通路35及びサーモスタット22及び第6水通路36の順に流れる。一方、第3水通路33の冷却水がラジエータ21を介して第6水通路36に流れることはない。
サーモスタット22の弁体が第2開閉範囲にあるとき、電動ポンプ23から吐出された冷却水は、第1水通路31及び第2水通路32及び第3水通路33及びラジエータ21及び第4水通路34及びサーモスタット22及び第6水通路36の順に流れる第1の流れと、第1水通路31及び第2水通路32及び第3水通路33及び第5水通路35及びサーモスタット22及び第6水通路36の順に流れる第2の流れとを形成する。
制御装置90は、エンジン本体10の各装置及び電動ポンプ23の制御をはじめとして各種の制御を行う電子制御装置91と、冷却水温度センサ92をはじめとする各種のセンサとを含めて構成されている。冷却水温度センサ92は、シリンダヘッド12出口付近の第2水通路32を流れる冷却水の温度に応じた信号を電子制御装置91に出力する。
電子制御装置91は、各種の制御に用いるためのパラメータとして次のもの算出する。すなわち、冷却水温度センサ92からの信号に基づいて冷却水の温度に相当する演算値(以下、冷却水温度THW)を算出する。また、電動ポンプ23のモータからの信号に基づいてポンプ回転速度に相当する演算値(以下、測定ポンプ回転速度NP1)を算出する。また、電動ポンプ23のモータのデューティ比DTに基づいてポンプ回転速度に相当する演算値(以下、推定ポンプ回転速度NP2)を算出する。
電子制御装置91により行われる電動ポンプ制御について説明する。
エンジン本体10の暖機を早期に完了させるという観点からすると、エンジン本体10の暖機完了前には冷却水によるエンジン本体10の冷却の度合が小さいこと、すなわちエンジン本体10を通過する冷却水の流量が小さいことが望ましい。
そこで電子制御装置91は、電動ポンプ制御により基本的には次のように電動ポンプ23の駆動状態を制御する。すなわち、エンジン本体10の暖機完了前は電動ポンプ23の駆動を停止し、エンジン本体10の暖機完了後は電動ポンプ23を駆動する。この制御はエンジン本体10の暖機完了前に電動ポンプ23の吐出量を制限する制御に相当する。
図2を参照して、電動ポンプ制御の具体的な処理手順を定めた「ポンプ駆動処理」の内容について説明する。なお、この処理は電子制御装置91が動作しているとき、所定の演算周期毎に繰り返し行われる。
電子制御装置91は「ポンプ駆動処理」として以下の各処理を行う。
ステップS101では、冷却水温度THWが基準温度TX未満か否かを判定する。基準温度TXは、そのときどきの冷却水温度THWがエンジン本体10の暖機完了前の温度に相当するか否かを判定するための値として、すなわちエンジン本体10の暖機完了時の冷却水温度よりも小さい値として、且つサーモスタット22の弁体の開弁温度よりも小さい値として、試験等を通じて予め設定されている。
ステップS101で冷却水温度THWが基準温度TX未満の旨判定したとき、ステップS103で電動ポンプ23を停止した状態に維持する。すなわち、冷却水通路30での冷却水の循環を停止する。
ステップS101で冷却水温度THWが基準温度TX以上の旨判定したとき、ステップS102で電動ポンプ23を駆動した状態に維持する。また、冷却水温度THWに応じて電動ポンプ23の吐出量を変更する。
ところで、エンジン本体10の部位のうち、冷却水に気体が混入している冷却水通路30の部位と隣り合う部位及びその付近の部位(以下、気体隣接部位)は、冷却水に気体が混入していない冷却水通路30の部位と隣り合う部位及びその付近の部位よりも熱伝達率が小さいため、エンジン本体10の温度の上昇にともない焼き付きが生じやすい。
このため、冷却水に気体が混入している状態のもと、エンジン本体10の暖機を促進するために機関暖機完了前において電動ポンプ23の吐出量を制限する上記制御が行われたときには、気体隣接部位での焼き付きの発生頻度がより高くなる。
そこで電子制御装置91は、冷却水に含まれる気体の割合(以下、気体混入率)を推定し、この推定した気体混入率が所定値よりも大きいときには気体混入率が所定値よりも小さいときよりも電動ポンプ23の吐出量の制限を早く解除する解除時期変更制御を行うことにより、上記の問題の解消を図るようにしている。
解除時期変更制御での気体混入率の推定方法について説明する。
ポンプ回転速度と気体混入率との間には相関がある。すなわち、電動ポンプ23のモータのデューティ比DTを同一にした条件のもと気体混入率が相対的に大きい状態Aと気体混入率が相対的に小さい状態Bとの間でポンプ回転速度を比較したとき、状態Aでの電動ポンプ23の回転抵抗が状態Bでの電動ポンプ23の回転抵抗よりも小さいことにより、状態Aのポンプ回転速度は状態Bのポンプ回転速度よりも大きくなる。
このため、冷却水に気体が混入していないことを前提としたときにモータのデューティ比DTから推定されるポンプ回転速度と、同デューティ比DTによりモータを駆動したときの実際のポンプ回転速度との差には、気体混入率が反映されているとみなすことができる。
そこで、電子制御装置91は解除時期変更制御において、測定ポンプ回転速度NP1と推定ポンプ回転速度NP2とに基づいてポンプ回転速度差に相当する演算値(以下、ポンプ回転速度差△NP)を算出し、このポンプ回転速度差△NPに基づいて気体混入率に相当する演算値(以下、気体混入率G)を算出する。ここでは、試験等を通じてポンプ回転速度差△NPと気体混入率Gとの関係が予め設定されたマップ(以下、気体混入率算出マップ)を用いて気体混入率Gの算出を行う。電子制御装置91には、気体混入率算出マップの一例として図4に示される内容のものが予め記憶されている。このマップでは、ポンプ回転速度差△NPが大きくなるにつれて気体混入率Gも大きくなるようにポンプ回転速度差△NP及び気体混入率Gの関係が設定されている。
図3〜図5を参照して、解除時期変更制御の具体的な処理手順を定めた「基準温度設定処理」の内容について説明する。なお、この処理は電子制御装置91が動作しているとき所定の演算周期毎に繰り返し行われる。
電子制御装置91は「基準温度設定処理」として以下の各処理を行う。
ステップS201では、エンジン1の始動要求があるか否かを判定する。ここでは、イグニッションスイッチをオフからオンに切り換える操作が行われたことに基づいて、エンジン1の始動要求がある旨判定する。なおイグニッションスイッチは、エンジン1及びモータジェネレータを含めたハイブリッドシステムを起動するためのスイッチとしてハイブリッド車両の運転席に設けられている。
ステップS202では、エンジン1の始動要求があることに基づいて電動ポンプ23の駆動を開始し、電動ポンプ23の駆動時間が所定時間TPに達したことに基づいて電動ポンプ23の駆動を停止する。すなわち、エンジン1の始動要求が設定されてから所定時間TPが経過するまで電動ポンプ23を一時的に駆動する。所定時間TPは、電動ポンプ23の駆動により冷却水通路30の冷却水が同通路30を一巡するために必要となる時間として、試験等を通じて予め設定されている。
電動ポンプ23を一時的に駆動することの理由について説明する。
解除時期変更制御では、上述のように冷却水への気体の混入の影響がポンプ回転速度に現れることを利用して気体混入率Gの算出を行うため、気体混入率Gの推定精度の観点からすると、気体混入率Gを算出するときには電動ポンプ23の負荷に対する気体の影響が現れやすいところ、すなわち電動ポンプ23内に気体が存在していることが望ましい。
そこで「基準温度設定処理」では、上記ステップS202において電動ポンプ23を所定時間TPにわたり駆動することにより、冷却水通路30において電動ポンプ23とは異なるところにある気体を含む冷却水を電動ポンプ23内に吸引し、気体が電動ポンプ23内に捕捉されるようにしている。
ステップS203では、電動ポンプ23を一時的に駆動した所定時間TPにおいての測定ポンプ回転速度NP1の代表値と、所定時間TPにおいてのデューティ比DTの代表値に対応した推定ポンプ回転速度NP2との差の絶対値をポンプ回転速度差△NPとして算出する。そして、ポンプ回転速度差△NPを図4の気体混入率算出マップに適用して気体混入率Gを算出する。
なお、デューティ比DTと推定ポンプ回転速度NP2との関係は冷却水に気体が混入していない条件のもとで行われた試験等を通じて予め設定されている。すなわち、ステップS203にて用いられる推定ポンプ回転速度NP2は、冷却水への気体の混入がない状態のもと、上記デューティ比DTの代表値により電動ポンプ23を駆動したときに得られると推定されるポンプ回転速度に相当する。
ステップS204では、気体混入率Gが所定値GX以上か否かを判定する。所定値GXは、冷却水への気体の混入に起因してエンジン本体10での焼き付きの生じる可能性が高いことを判定するための値として、試験等を通じて予め設定されている。
ステップS204で気体混入率Gが所定値GX以上の旨判定したとき、すなわち冷却水への気体の混入に起因してエンジン本体10での焼き付きの生じる可能性が高い旨判定したとき、ステップS205において、基準温度TXとして相対的に低い第1基準温度TX1を設定する。一方、気体混入率Gが所定値GX未満の旨判定したとき、すなわち冷却水への気体の混入に起因してエンジン本体10での焼き付きの生じる可能性が低い旨判定したとき、ステップS206において、基準温度TXとして相対的に高い第2基準温度TX2を設定する。ここで設定された基準温度TXは、図2の「ポンプ駆動処理」の基準温度TXに反映される。
図5に、「基準温度設定処理」での気体混入率Gと基準温度TXとの関係を示す。気体混入率Gが所定値GX以上のとき、気体混入率Gの大きさにかかわらず基準温度TXは一律に第1基準温度TX1に設定される。気体混入率Gが所定値GX未満のとき、気体混入率Gの大きさにかかわらず基準温度TXは第1基準温度TX1よりも大きい第2基準温度TX2に設定される。
図6を参照して、解除時期変更制御の実行態様の一例について説明する。なお、図中の実線LAは気体混入率Gが所定値GX以上のとき(以下、混入時)の冷却水温度THW及び電動ポンプ23の駆動状態を示す。また、図中の一点鎖線LBは気体混入率Gが所定値GX未満のとき(以下、通常時)の冷却水温度THW及び電動ポンプ23の駆動状態を示す。
時刻t11すなわち、イグニッションスイッチのオフからオンへの切り換え操作が行われたとき、エンジン1の始動動作が開始されるとともに電動ポンプ23の駆動が開始される。
時刻t12すなわち、電動ポンプ23の駆動が開始されてから所定時間TPが経過したとき、電動ポンプ23が停止される。このとき、電動ポンプ23の駆動中の測定ポンプ回転速度NP1と推定ポンプ回転速度NP2との差の絶対値が算出され、ポンプ回転速度差△NPに基づいて気体混入率Gが算出され、気体混入率Gと所定値GXとの比較の結果に基づいて基準温度TXが設定される。混入時には、基準温度TXとして第1基準温度TX1が設定される。通常時には、基準温度TXとして第2基準温度TX2が設定される。
時刻t11以降においてのエンジン1の運転にともなう冷却水温度THWの上昇について、実線LAにより示される混入時の冷却水温度THWの上昇率は、一点鎖線LBにより示される通常時の冷却水温度THWの上昇率よりも大きくなる。
このように、混入時と通常時との間で冷却水温度THWの上昇率が異なることの理由は次のように考えられる。すなわち、混入時においては冷却水通路30の冷却水がエンジン本体10から受けることのできる熱量が気体の混入に起因して通常時よりも少ないため、冷却水温度THWの上昇率が通常時よりも大きくなると考えられる。
混入時には、時刻t13において冷却水温度THWが基準温度TX(第1基準温度TX1)に到達し、これに基づいて電動ポンプ23の駆動が開始される。通常時には、時刻t14において冷却水温度THWが基準温度TX(第2基準温度TX2)に到達し、これに基づいて電動ポンプ23の駆動が開始される。
このように、エンジン1の始動要求が設定された後において、混入時には電動ポンプ23の一時的な駆動の終了から時刻t13までにわたり電動ポンプ23の吐出量が制限される。また通常時には、電動ポンプ23の一時的な駆動の終了から時刻t14までにわたり電動ポンプ23の吐出量が制限される。そして、混入時には通常時よりも早い時期に電動ポンプ23の吐出量の制限が解除される。
本実施形態によれば、以下に記載の作用効果を奏することができる。
(1)本実施形態では、気体混入率Gが所定値GXよりも大きいときには気体混入率Gが所定値GXよりも小さいときよりも電動ポンプ23の吐出量の制限を早く解除する。これにより、気体混入率Gが所定値GXよりも大きいとき、すなわち冷却水への気体の混入に起因してエンジン本体10の焼き付きをまねく可能性が高いとき、電動ポンプ23の吐出量の制限が早く解除されるため、冷却水の循環によりエンジン本体10の冷却が行われる。従って、気体混入率Gが所定値GXよりも大きいときと気体混入率Gが所定値GXよりも小さいときとの間で電動ポンプ23の制限の解除が行われる時期に違いのない冷却装置と比べて、機関暖機時に焼き付きが生じる頻度を低減することができる。
(2)本実施形態では、ポンプ回転速度差△NPと気体混入率Gとの関係を利用して気体混入率Gを算出している。これにより、気体混入率Gの推定方法が複雑なものとなることを抑制することができる。
(第2実施形態)
第2実施形態の冷却装置は、第1実施形態の電動ポンプ制御及び解除時期変更制御の内容の一部を変更したものとして構成されている。以下にこの変更された構成についての詳細を示す。なお、その他の点については第1実施形態と同様の構成が採用されているため、共通する構成については同一の符号を付してその説明を省略する。
第1実施形態の電動ポンプ制御では、冷却水温度THWと基準温度TXとの関係に基づいて電動ポンプ23の駆動の制限及び解除を行う。また第1実施形態の解除時期変更制御では、気体混入率Gに基づいて基準温度TXを変更する。
本実施形態の電動ポンプ制御では、エンジン1の始動動作が開始されてからの経過時間と、電動ポンプ23の駆動を制限する期間である基準時間との関係に基づいて電動ポンプ23の駆動の制限及び解除を行う。また本実施形態の解除時期変更制御では、気体混入率Gに基づいて上記基準時間を変更する。
本実施形態の電動ポンプ制御の詳細について説明する。
電子制御装置91は、電動ポンプ制御の具体的な処理手順を定めた「ポンプ駆動処理」として以下の各処理を行う。なお、この「ポンプ駆動処理」は、第1実施形態の「ポンプ駆動処理」のステップS101の内容を下記のステップS101の内容に変更したものに相当する。このステップS101以外の処理としては、第1実施形態の「ポンプ駆動処理」の各ステップと同じものが行われる。
ステップS101では、エンジン1の始動動作が開始されてからの経過時間PAが基準時間PX以上か否かの判断を行う。基準時間PXは、そのときどきの経過時間PAがエンジン本体10の暖機完了前の時間に相当するか否かを判定するための値として、すなわちエンジン本体10の始動開始から暖機完了までに必要と想定される時間よりも短い時間として、試験等を通じて予め設定されている。
ステップS101で経過時間PAが基準時間PX未満の旨判定したとき、ステップS103で電動ポンプ23を停止した状態に維持する。すなわち、冷却水通路30での冷却水の循環を停止する。
ステップS101で経過時間PAが基準時間PX以上の旨判定したとき、ステップS102で電動ポンプ23を駆動した状態に維持する。また、冷却水温度THWに応じて電動ポンプ23の吐出量を変更する。
本実施形態の解除時期変更制御の詳細について説明する。
電子制御装置91は、解除時期変更制御の具体的な処理手順を定めた「基準時間設定処理」として以下の各処理を行う。なお、この「基準時間設定処理」は、第1実施形態の「基準温度設定処理」のステップS205及びS206の内容を下記のステップS205及びS206の内容に変更したものに相当する。これらステップS205及びS206以外の処理としては、第1実施形態の「基準温度設定処理」の各ステップと同じものが行われる。
ステップS204では、気体混入率Gが所定値GX以上か否かを判定する。所定値GXは、冷却水への気体の混入に起因してエンジン本体10での焼き付きの生じる可能性が高いことを判定するための値として、試験等を通じて予め設定されている。
ステップS204で気体混入率Gが所定値GX以上の旨判定したとき、すなわち冷却水への気体の混入に起因してエンジン本体10での焼き付きの生じる可能性が高い旨判定したとき、ステップS205において、基準時間PXとして相対的に短い第1基準時間PX1を設定する。一方、気体混入率Gが所定値GX未満の旨判定したとき、すなわち冷却水への気体の混入に起因してエンジン本体10での焼き付きの生じる可能性が低い旨判定したとき、ステップS206において、基準時間PXとして相対的に長い第2基準時間PX2を設定する。ここで設定された基準時間PXは、「ポンプ駆動処理」の基準時間PXに反映される。
本実施形態によれば、先の第1実施形態の(1)の効果、すなわち機関暖機時に焼き付きが生じる頻度を低減することができる旨の効果に準じた効果に加えて、同実施形態の(2)の効果を奏することができる。
(第3実施形態)
第3実施形態の冷却装置は、第1実施形態の解除時期変更制御の内容の一部を変更したものとして構成されている。以下にこの変更された構成についての詳細を示す。なお、その他の点については第1実施形態と同様の構成が採用されているため、共通する構成については同一の符号を付してその説明を省略する。
第1実施形態の解除時期変更制御では、気体混入率Gに基づいて基準温度TXを変更する。これに対して、本実施形態の解除時期変更制御では、冷却水温度の上昇率である水温上昇率に基づいて基準温度TXを変更する。
図6に見られるように、気体混入率と水温上昇率との間には相関がある。すなわち、混入時の水温上昇率は通常時の水温上昇率よりも大きい。このため、水温上昇率を気体混入率の指標として用いて基準温度TXを変更しても第1実施形態の効果に準じた効果を奏することができる。
本実施形態の解除時期変更制御の詳細について説明する。
電子制御装置91は、解除時期変更制御の具体的な処理手順を定めた「基準温度設定処
理」として以下の各処理を行う。なお、この「基準温度設定処理」は、第1実施形態の
「基準温度設定処理」のステップS203及びS204の内容を下記のステップS203
及びS204の内容に変更したものに相当する。これらステップS203及びS204以
外の処理としては、第1実施形態の「基準温度設定処理」の各ステップと同じものが行われる。
ステップS203では、エンジン1の始動要求が検出された後、且つ電動ポンプ23が停止した状態においての所定停止期間TWの冷却水温度THWに基づいて、水温上昇率に相当する演算値(以下、水温上昇率TUP)を算出する。なお、所定停止期間TWとしては、実際の水温上昇率の測定のために電動ポンプ23を停止状態に維持してもエンジン本体10での焼き付きの生じる可能性が低い期間、且つ気体混入率を推定することのできる程度に水温上昇率の変化が生じる期間が設定される。例えば、上記各実施形態の所定時間TPよりも長く、且つ第2実施形態の基準時間PXよりも短い時間を設定することができる。
ステップS204では、水温上昇率TUPが基準値TUX以上か否かを判定する。基準値TUXは、冷却水への気体の混入に起因してエンジン本体10での焼き付きの生じる可能性が高いことを判定するための値として、試験等を通じて予め設定されている。
ステップS204で水温上昇率TUPが基準値TUX以上の旨判定したとき、すなわち冷却水への気体の混入に起因してエンジン本体10での焼き付きの生じる可能性が高い旨判定したとき、ステップS205において、基準温度TXとして相対的に低い第1基準温度TX1を設定する。一方、水温上昇率TUPが基準値TUX未満の旨判定したとき、すなわち冷却水への気体の混入に起因してエンジン本体10での焼き付きの生じる可能性が低い旨判定したとき、ステップS206において、基準温度TXとして相対的に高い第2基準温度TX2を設定する。ここで設定された基準温度TXは、「ポンプ駆動処理」の基準温度TXに反映される。
本実施形態によれば、先の第1実施形態の(1)の効果、すなわち機関暖機時に焼き付きが生じる頻度を低減することができる旨の効果に準じた効果に加えて、同実施形態の(2)の効果を奏することができる。
(その他の実施形態)
なお、本発明の実施態様は上記各実施形態にて例示した態様に限られるものではなく、これを例えば以下に示すように変更して実施することもできる。また以下の各変形例は、上記各実施形態についてのみ適用されるものではなく、異なる変形例同士を互いに組み合わせて実施することもできる。
・上記第1実施形態では、気体混入率Gが所定値GX以上のときには基準温度TXを第1基準温度TX1に設定し、気体混入率Gが所定値GX未満のときには基準温度TXを第2基準温度TX2に設定したが、気体混入率Gと基準温度TXとの関係はこれに限られるものではない。例えば、図7(a)に示されるように、気体混入率Gが大きくなるにつれて基準温度TXを小さくすることもできる。または、図7(b)に示されるように、気体混入率Gが所定値GX以上のときに限り、気体混入率Gが大きくなるにつれて基準温度TXを小さくすることもできる。または、図7(c)に示されるように、気体混入率Gが所定値GX未満のときに限り、気体混入率Gが大きくなるにつれて基準温度TXを小さくすることもできる。
これらの変形例によれば、基準温度TXが気体混入率Gに応じてきめ細かく設定されるため、エンジン本体10の焼き付きの発生をより好適に抑制することができる。なお、この変形例を第2実施形態及び第3実施形態に適用することもできる。第2実施形態に適用する場合には、上記変形例中の気体混入率G及び所定値GXをそれぞれ経過時間PA及び基準時間PXに読み替えるものとする。第3実施形態に適用する場合には、上記変形例中の気体混入率G及び所定値GXをそれぞれ水温上昇率TUP及び基準値TUXに読み替えるものとする。
・上記第1及び第3実施形態では、基準温度TXをエンジン本体10の暖機完了時の冷却水温度よりも小さい値として設定したが、基準温度TXを暖機完了時の冷却水温度に相当する値として設定することもできる。
・上記第1及び第3実施形態では、基準温度TXをサーモスタット22の弁体の開弁温度よりも小さい値として設定したが、基準温度TXをサーモスタット22の弁体の開弁温度に相当する値として設定することもできる。また、基準温度TXをサーモスタット22の開弁温度よりも大きく、且つエンジン本体10の暖機完了時の冷却水温度よりも小さい値として設定することもできる。
・上記第2実施形態では、基準時間PXをエンジン本体10の始動から暖機完了までに必要と想定される時間よりも短い時間として設定したが、基準時間PXを暖機完了までに必要と想定される時間に相当する値として設定することもできる。
・上記各実施形態では、機関暖機時に電動ポンプ23の吐出量を制限する制御として、電動ポンプ23を停止状態に維持する制御を行うようにしたが、同制限する制御の内容はこれに限られるものではない。例えば、第1及び第3実施形態では、冷却水温度THWが基準温度TX未満のとき、電動ポンプ23のデューティ比DTを「0」よりも大きい所定のデューティ比DTAに固定し、冷却水温度THWが基準温度TX以上のとき、電動ポンプ23のデューティ比DTを所定のデューティ比DTAよりも大きいいずれかのデューティ比DTBに変更することもできる。また、この変形例において、冷却水温度THWが基準温度TX未満のとき、電動ポンプ23のデューティ比DTを「0」からデューティ比DTAの範囲で変更する制御をさらに採用することもできる。なお、当該変形例を第2実施形態に適用する場合には、上記の内容のうち冷却水温度THW及び基準温度TXをそれぞれ経過時間PA及び基準時間PXと読み替えるものとする。
・上記第1及び第2実施形態では、ポンプ回転速度差△NPに基づいて気体混入率Gを算出したが、気体混入率Gの算出方法として例えば次のものを採用することもできる。すなわち、図6に見られるように気体混入率は水温上昇率に反映されるため、これを利用して気体混入率Gを算出することもできる。具体的には、エンジン1の始動要求を検出した後に電動ポンプ23を所定駆動期間TZだけ駆動したときの実際の水温上昇率と、冷却水に気体が混入していない条件のもとで電動ポンプ23を同所定駆動期間TZだけ駆動したときの基準の水温上昇率との差を算出し、この水温上昇率の差に基づいて気体混入率Gを算出することができる。この場合、基準の水温上昇率としては、試験等を通じて予め把握されたものが電子制御装置91に記憶され、この記憶された値と実際の水温上昇率との差に基づいて気体混入率Gが算出される。
ちなみに、気体混入率が大きくなるにつれて水温上昇率は大きくなるため、基準の水温上昇率と実際の水温上昇率との差が大きくなるにつれて、算出される気体混入率Gも増大する傾向を示す。なお、所定駆動期間TZとしては、実際の水温上昇率の測定のために電動ポンプ23を停止状態に維持してもエンジン本体10での焼き付きの生じる可能性が低い期間を設定することが好ましい。例えば、上記各実施形態の所定時間TPよりも長く、且つ第2実施形態の基準時間PXよりも短い時間を設定することができる。
・上記各実施形態では、解除時期変更制御において電動ポンプ23を所定時間TPだけ駆動する処理を行うようにしたが、同処理を省略して気体混入率Gを算出することもできる。
・上記第2実施形態では、気体混入率Gに基づいて基準時間PXを変更するようにしたが、上記第3実施形態に準じた手順で算出した水温上昇率TUPに基づいて基準時間PXを変更することもできる。
・上記各実施形態では、サーモスタット22として感温式のものを採用したが、これを電子制御式のサーモスタットに変更することもできる。
・上記各実施形態では、イグニションスイッチをオフからオンに切り換える操作に基づくエンジン1の始動時において、電動ポンプ23の吐出量を制限する制御及び同制限の解除時期を変更する制御を行うようにしたが、イグニッションスイッチの操作にかかわらず行われるエンジン1の自動始動時にも同様の制御を行うことができる。
・上記各実施形態では、冷却水を循環するためのポンプとして電動ポンプ23を採用したが、これに代えて機関駆動式のポンプを採用することもできる。この場合、機関駆動式のポンプはクラッチを介してクランクシャフトに接続される。クラッチが接続されているときには、機関駆動式のポンプがクランクシャフトの動力により駆動され、クラッチが切断されているときには、機関駆動式のポンプの動作が停止する。
第1及び第3実施形態に上記機関駆動式のポンプを採用したとき、ポンプに関する制御の内容は以下の(A)のように変更される。また、第2実施形態に上記機関駆動式のポンプを採用したとき、ポンプに関する制御の内容は以下の(B)のように変更される。
(A)冷却水温度THWが基準温度TX未満のとき、機関暖機時に機関駆動式のポンプの吐出量を制限する制御として、クラッチを切断して機関駆動式のポンプを停止状態に維持する。冷却水温度THWが基準温度TX以上のとき、クラッチを接続して機関駆動式のポンプを駆動する。
(B)経過時間PAが基準時間PX未満のとき、機関暖機時に機関駆動式のポンプの吐出量を制限する制御として、クラッチを切断して機関駆動式のポンプを停止状態に維持する。経過時間PAが基準時間PX以上のとき、クラッチを接続して機関駆動式のポンプを駆動する。
このように当該変形例においては、電動ポンプ23をクランクシャフトから切り離して吐出量を「0」とする状態と、電動ポンプ23をクランクシャフトに接続して吐出量を「0」よりも大きいものとする状態との間でポンプの動作状態を変更できる。そして、このようにクラッチの接続及び切断によりポンプの吐出量を変更することができるという点において、上記機関駆動式のポンプを「機関回転速度に依存することなく吐出量を変更できるポンプ」に相当するものとみることができる。
・上記各実施形態では、エンジン及びモータジェネレータを走行用の動力源として備えるハイブリッド車両のエンジンの冷却装置に本発明を適用したが、動力源の構成がこれとは異なるハイブリッド車両に対して本発明を適用することもできる。
・上記各実施形態では、ハイブリッド車両のエンジンの冷却装置に本発明を適用したが、エンジンのみを走行用の動力源として備える車両に対して本発明を適用することもできる。
1…エンジン、10…エンジン本体、11…シリンダブロック、12…シリンダヘッド、20…冷却装置、21…ラジエータ、22…サーモスタット、23…電動ポンプ、30…冷却水通路、31…第1水通路、32…第2水通路、33…第3水通路、34…第4水通路、35…第5水通路、36…第6水通路、90…制御装置、91…電子制御装置、92…冷却水温度センサ。

Claims (10)

  1. エンジンの冷却装置であって、
    前記エンジンの冷却装置は、ポンプおよび制御装置を有し、
    前記ポンプは、
    機関回転速度に依存することなく吐出量を変更する機能を有し、
    前記ポンプの回転に応じて変化する回転検知信号を出力し、
    前記制御装置は、
    前記エンジンの暖機時における前記ポンプの吐出量を制限し、
    前記ポンプのデューティ比により示される前記ポンプの回転速度、および、前記回転検知信号により示される前記ポンプの回転速度の関係により、冷却水に気体が混入していることが示唆されているとき、
    前記ポンプのデューティ比により示される前記ポンプの回転速度、および、前記回転検知信号により示される前記ポンプの回転速度の関係により、冷却水に気体が混入していないことが示唆されているときと比較して、
    前記ポンプの吐出量の制限を解除する時期である制限解除時期を早める
    エンジンの冷却装置。
  2. エンジンの冷却装置であって、
    前記エンジンの冷却装置は、ポンプおよび制御装置を有し、
    前記ポンプは、
    機関回転速度に依存することなく吐出量を変更する機能を有し、
    前記ポンプの回転に応じて変化する回転検知信号を出力し、
    前記制御装置は、
    前記エンジンの暖機時における前記ポンプの吐出量を制限し、
    前記ポンプのデューティ比により示される前記ポンプの回転速度、および、前記回転検知信号により示される前記ポンプの回転速度の関係により、冷却水に含まれる気体の割合である気体混入率が所定値以上であることが示唆されているとき、
    前記ポンプのデューティ比により示される前記ポンプの回転速度、および、前記回転検知信号により示される前記ポンプの回転速度の関係により、前記気体混入率が前記所定値未満であることが示唆されているときと比較して、
    前記ポンプの吐出量の制限を解除する時期である制限解除時期を早める
    エンジンの冷却装置。
  3. エンジンの冷却装置であって、
    前記エンジンの冷却装置は、ポンプおよび制御装置を有し、
    前記ポンプは、
    機関回転速度に依存することなく吐出量を変更する機能を有し、
    前記ポンプの回転に応じて変化する回転検知信号を出力し、
    前記制御装置は、
    前記エンジンの暖機時における前記ポンプの吐出量を制限し、
    前記ポンプのデューティ比により示される前記ポンプの回転速度、および、前記回転検知信号により示される前記ポンプの回転速度の関係により、冷却水への気体の混入に起因して前記エンジンのシリンダブロックおよびシリンダヘッドの焼き付きが生じる可能性が高いことが示唆されているとき、
    前記ポンプのデューティ比により示される前記ポンプの回転速度、および、前記回転検知信号により示される前記ポンプの回転速度の関係により、冷却水への気体の混入に起因して前記エンジンのシリンダブロックおよびシリンダヘッドの焼き付きが生じる可能性が低いことが示唆されているときと比較して、
    前記ポンプの吐出量の制限を解除する時期である制限解除時期を早める
    エンジンの冷却装置。
  4. エンジンの冷却装置であって、
    前記エンジンの冷却装置は、ポンプおよび制御装置を有し、
    前記ポンプは、
    機関回転速度に依存することなく吐出量を変更する機能を有し、
    前記ポンプの回転に応じて変化する回転検知信号を出力し、
    前記制御装置は、
    前記エンジンの暖機時における前記ポンプの吐出量を制限し、
    前記ポンプのデューティ比により示される前記ポンプの回転速度、および、前記回転検知信号により示される前記ポンプの回転速度の関係により、冷却水に含まれる気体の割合である気体混入率が相対的に大きいことに起因して、前記気体混入率が相対的に小さいときと比較して前記ポンプの回転抵抗が小さいことが示唆されているとき、
    前記ポンプのデューティ比により示される前記ポンプの回転速度、および、前記回転検知信号により示される前記ポンプの回転速度の関係により、前記気体混入率が相対的に小さいことに起因して、前記気体混入率が相対的に大きいときと比較して前記ポンプの回転抵抗が大きいことが示唆されているときと比較して、
    前記ポンプの吐出量の制限を解除する時期である制限解除時期を早める
    エンジンの冷却装置。
  5. 前記制御装置は、
    冷却水の温度が基準温度未満のとき、前記ポンプの吐出量の制限として、前記ポンプの吐出量を基準量よりも小さくし、
    冷却水の温度が前記基準温度以上のとき、前記ポンプの吐出量の制限を解除し、
    前記基準温度を変化させることにより前記制限解除時期を早める
    請求項1〜4のいずれか一項に記載のエンジンの冷却装置。
  6. 前記制御装置は、
    前記ポンプの吐出量を制限している期間において、前記ポンプの吐出量の制限を一時的に解除し、
    前記ポンプの吐出量の制限を一時的に解除している期間に出力された前記回転検知信号に基づいて、前記制限解除時期を早める
    請求項1〜5のいずれか一項に記載のエンジンの冷却装置。
  7. エンジンの冷却装置であって、
    前記エンジンの冷却装置は、ポンプおよび制御装置を有し、
    前記ポンプは、機関回転速度に依存することなく吐出量を変更する機能を有し、
    前記制御装置は、
    前記エンジンの暖機時における前記ポンプの吐出量を制限し、
    前記ポンプの吐出量を制限している期間において、前記ポンプの吐出量の制限を一時的に解除し、
    前記ポンプの吐出量の制限を一時的に解除している期間における前記ポンプの回転速度が高いとき、前記ポンプの吐出量の制限を一時的に解除している期間における前記ポンプの回転速度が低いときと比較して、前記ポンプの吐出量の制限を解除する時期である制限解除時期を早める
    エンジンの冷却装置。
  8. エンジンの冷却装置であって、
    前記エンジンの冷却装置は、ポンプおよび制御装置を有し、
    前記ポンプは、
    機関回転速度に依存することなく吐出量を変更する機能を有し、
    前記ポンプの回転に応じて変化する回転検知信号を出力し、
    前記制御装置は、
    冷却水の温度が基準温度未満のとき、前記ポンプの吐出量を制限し、
    冷却水の温度が前記基準温度以上のとき、前記ポンプの吐出量の制限を解除し、
    前記回転検知信号に基づいて前記基準温度を変化させることにより、前記ポンプの吐出量の制限を解除する時期である制限解除時期を早める
    エンジンの冷却装置。
  9. エンジンの冷却装置であって、
    前記エンジンの冷却装置は、ポンプおよび制御装置を有し、
    前記ポンプは、機関回転速度に依存することなく吐出量を変更する機能を有し、
    前記制御装置は、
    前記エンジンの暖機時における前記ポンプの吐出量を制限し、
    冷却水の温度が基準温度以上のとき、前記ポンプの吐出量の制限を解除し、
    冷却水の温度の上昇率である水温上昇率が基準値以上のとき、前記水温上昇率が前記基準値未満のときと比較して、前記基準温度を低くする
    エンジンの冷却装置。
  10. エンジンの冷却装置であって、
    前記エンジンの冷却装置は、ポンプおよび制御装置を有し、
    前記ポンプは、機関回転速度に依存することなく吐出量を変更する機能を有し、
    前記制御装置は、
    前記エンジンの暖機時における前記ポンプの吐出量を制限し、
    冷却水に含まれる気体の割合である気体混入率に応じて、前記ポンプの吐出量の制限を解除する時期である制限解除時期を変化させ、
    前記気体混入率が所定値以上のとき、前記気体混入率が前記所定値未満のときと比較して、前記制限解除時期を早くする
    エンジンの冷却装置。
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