JP2007127079A - 冷却装置およびその制御方法 - Google Patents

冷却装置およびその制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2007127079A
JP2007127079A JP2005321280A JP2005321280A JP2007127079A JP 2007127079 A JP2007127079 A JP 2007127079A JP 2005321280 A JP2005321280 A JP 2005321280A JP 2005321280 A JP2005321280 A JP 2005321280A JP 2007127079 A JP2007127079 A JP 2007127079A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cooling
cooling water
temperature
radiator
driving
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005321280A
Other languages
English (en)
Inventor
Junta Izumi
純太 泉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2005321280A priority Critical patent/JP2007127079A/ja
Publication of JP2007127079A publication Critical patent/JP2007127079A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】冷却水を用いてモータ12およびインバータ14を冷却する冷却装置20において、外気との熱交換により冷却水を冷却するラジエータ22の破損をより抑制する。
【解決手段】イグニッションスイッチ50がオンされて電動モータ31の駆動制御を開始する際には、インバータ14近傍の冷却水の温度とラジエータ22内の冷却水の温度との温度差が所定温度未満となるまで通常駆動制御時の目標回転数よりも小さい目標回転数となるよう電動モータ31を駆動制御する。これにより、ウォーターポンプ32によって循環流路30を循環させる冷却水量を少なくすることができ、ラジエータ22内に流入する冷却水量を少なくすることができる。この結果、ラジエータ22内で生じる熱応力を小さくすることができ、ラジエータ22の破損をより抑制することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、冷却装置およびその制御方法に関し、詳しくは、発熱を伴う機器を備えるシステムに搭載され冷却媒体を用いて該機器を冷却する冷却装置およびその制御方法に関する。
従来、この種の冷却装置としては、エンジンからの動力とモータからの動力とを用いて走行する車両に搭載され、エンジンの冷却水(エンジン冷却水)を空気との熱交換により冷却する第1ラジエータとモータやインバータの冷却水(インバータ冷却水)を空気との熱交換により冷却する第2ラジエータとを一体化した熱交換器を備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この装置では、熱交換器内に抵抗板を設けることにより、モータ冷却水側に近い部位に配置されたエンジン冷却水側の流路に多くのエンジン冷却水が流れるのを抑制し、エンジン冷却水側とインバータ冷却水側との境界部分に大きな温度差が発生するのを抑制し、大きな温度差に伴う熱応力によって熱交換器が破損するのを抑制している。
特開2005−69600号公報
しかしながら、こうした冷却装置では、流れる冷却水量が熱交換機内の流路の位置によって異なるため、熱交換器内の冷却水温が低くエンジンやモータ,インバータなどの機器近傍の冷却水温が高い状態で冷却水を循環させるためのウォーターポンプを起動するときなどのように低温の熱交換器内に高温の冷却水を流入させるときには、流入させる冷却水量によっては流路毎の温度上昇の程度の差が大きくなり、流路間で比較的大きな熱応力が生じ、熱交換器の破損を抑制できない場合がある。
本発明の冷却装置およびその制御方法は、冷却媒体を外気との熱交換により冷却する熱交換器の破損をより抑制することを目的の一つとする。また、本発明の冷却装置およびその制御方法は、熱交換器内で生じる熱応力を小さくすることを目的の一つとする。
本発明の冷却装置およびその制御方法は、上述の目的の少なくとも一部を達成するために以下の手段を採った。
本発明の冷却装置は、
発熱を伴う機器を備えるシステムに搭載され、冷却媒体を用いて該機器を冷却する冷却装置であって、
前記冷却媒体を外気との熱交換により冷却する熱交換器と、
前記機器と前記熱交換器とを含む冷却媒体の循環流路に設けられ、該冷却媒体を圧送することにより該冷却媒体を該循環流路内で循環させる圧送手段と、
前記システムが起動されて前記圧送手段の駆動を開始する際には、所定の制限解除条件が成立するまで通常駆動時よりも駆動を制限して前記圧送手段が駆動されるよう該圧送手段を制御する制御手段と
を備えることを要旨とする。
この本発明の冷却装置では、システムが起動されてシステムが備える発熱を伴う機器と冷却媒体を外気との熱交換により冷却する熱交換器とを含む冷却媒体の循環流路に設けられ冷却媒体を圧送することにより冷却媒体を循環流路内で循環させる圧送手段の駆動を開始する際には、所定の制限解除条件が成立するまで通常駆動時よりも駆動を制限して圧送手段が駆動されるよう圧送手段を制御する。したがって、システムが起動されて圧送手段の駆動を開始する際には、所定の制限解除条件が成立するまで通常駆動時よりも駆動を制限して圧送手段を駆動するから、通常駆動時と同様に圧送手段を駆動するものに比して熱交換機内に流入する冷却媒体の量を少なくすることができ、熱交換器内で生じる熱応力を小さくすることができる。この結果、熱交換器の破損をより抑制することができる。
こうした本発明の冷却装置において、前記制御手段は、前記機器の温度と前記熱交換器の温度との温度差が所定温度差未満となる条件を前記所定の制限解除条件として制御する手段であるものとすることもできる。こうすれば、機器の温度と熱交換器の温度との温度差が所定温度差未満となるまでの熱交換器内で生じる熱応力を小さくすることができる。
また、本発明の冷却装置において、前記制御手段は、前記機器内を含む所定範囲内の冷却媒体の温度と前記熱交換器内を含む所定範囲内の冷却媒体の温度との温度差が所定温度差未満となる条件を前記所定の制限解除条件として制御する手段であるものとすることもできる。こうすれば、機器近傍の冷却媒体の温度と熱交換器近傍の冷却媒体の温度との温度差が所定温度未満となるまでの熱交換器内で生じる熱応力を小さくすることができる。
さらに、本発明の冷却装置において、前記制御手段は、前記圧送手段の駆動が開始されてから第1の所定時間が経過する条件を前記所定の制限解除条件として制御する手段であるものとすることもできる。こうすれば、圧送手段の駆動が開始されてから第1の所定時間が経過するまでの熱交換器内で生じる熱応力を小さくすることができる。ここで、「第1の所定時間」は、例えば、圧送手段の駆動が開始されてから圧送手段を通常駆動しても熱交換器内で大きな熱応力を生じないと判断されるまでの時間とすることができる。
あるいは、本発明の冷却装置において、前記制御手段は、前回に前記システムが停止されてから第2の所定時間が経過する前に前記システムが起動されて前記圧送手段の駆動を開始する際に、前記所定の制限解除条件が成立するまで通常駆動時よりも駆動を制限して前記圧送手段が駆動されるよう制御する手段であるものとすることもできる。こうすれば、通常駆動時よりも駆動を制限して圧送手段を駆動する状況をより限定することができる。この場合、制御手段は、前回にシステムが停止されてから第2の所定の時間が経過した以降にシステムが起動されて圧送手段の駆動を開始する際には、直ちに圧送手段が通常駆動されるよう制御するものとすることもできる。
本発明の冷却装置において、前記圧送手段を駆動する圧送用電動機を備え、前記制御手段は、前記圧送用電動機の回転数を制限することにより通常駆動時よりも前記圧送手段の駆動を制限する手段であるものとすることもできる。
本発明の冷却装置において、前記システムは車両に搭載され駆動源として内燃機関を備えるシステムであり、前記機器は、前記内燃機関であるものとすることもできる。また、前記システムは車両に搭載され駆動源としての電動機と該電動機を駆動する駆動回路とを備えるシステムであり、前記機器は前記電動機および/または前記駆動回路であるものとすることもできる。
本発明の冷却装置の制御方法は、
冷却媒体を外気との熱交換により冷却する熱交換器と、システムが備える発熱を伴う機器と前記熱交換器とを含む冷却媒体の循環流路に設けられ該冷却媒体を圧送することにより該冷却媒体を該循環流路内で循環させる圧送手段と、を備えて前記冷却媒体を用いて前記機器を冷却する冷却装置の制御方法であって、
前記システムが起動されて前記圧送手段の駆動を開始する際には、所定の制限解除条件が成立するまで通常駆動時よりも駆動を制限して前記圧送手段が駆動されるよう該圧送手段を制御する
ことを特徴とする。
この本発明の冷却装置の制御方法によれば、システムが起動されてシステムが備える発熱を伴う機器と冷却媒体を外気との熱交換により冷却する熱交換器とを含む冷却媒体の循環流路に設けられ冷却媒体を圧送することにより冷却媒体を循環流路内で循環させる圧送手段の駆動を開始する際には、所定の制限解除条件が成立するまで通常駆動時よりも駆動を制限して圧送手段が駆動されるよう圧送手段を制御する。したがって、システムが起動されて圧送手段の駆動を開始する際には、所定の制限解除条件が成立するまで通常駆動時よりも駆動を制限して圧送手段を駆動するから、通常駆動時と同様に圧送手段を駆動するものに比して熱交換機内に流入する冷却媒体の量を少なくすることができ、熱交換器内で生じる熱応力を小さくすることができる。この結果、熱交換器の破損をより抑制することができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としての冷却装置20を搭載する電気自動車10の構成の概略を示す構成図であり、図2は、冷却装置20が備えるラジエータ22の外観を示す外観図である。電気自動車10は、図1に示すように、駆動輪18a,18bに動力を出力可能なモータ12と、バッテリ16から供給された電力を用いてモータ12を駆動するインバータ14と、冷却媒体(冷却水)を用いてモータ12およびインバータ14を冷却する冷却装置20と、自動車全体を制御すると共に冷却装置20の一部としても機能する電子制御ユニット40とを備える。
冷却装置20は、冷却水を外気との熱交換により冷却するラジエータ22と、ラジエータ22に外気を供給する電動ファン21と、モータ12を冷却するための冷却水流路30bとインバータ14を冷却するための冷却水流路30cとラジエータ22内の冷却水流路30dとこれらを接続する循環路30aとからなる循環流路30と、循環路30aに設けられ循環流路30内の冷却水を循環させるウォーターポンプ32と、ウォーターポンプ32を駆動する電動モータ31と、ラジエータ22内の冷却水流路30dに取り付けられラジエータ22内の冷却水の温度を検出する温度センサ34と、循環路30aにおけるモータ12の出口近傍に取り付けられモータ12から流出した冷却水の温度を検出する温度センサ36と、循環路30aにおけるインバータ14の出口近傍に取り付けられインバータ14から流出した冷却水の温度を検出する温度センサ38とを備える。ラジエータ22は、図2に示すように、冷却水流路30dとしての複数のチューブ24と、循環路30aから流入した冷却水を各チューブ24に分配する第1ヘッダタンク25と、各チューブ24を流れた冷却水を統合して循環路30aに流出させる第2ヘッダタンク26と、波状に形成され表面の一部がチューブ24の外壁に接触するフィン27とから構成されている。このラジエータ22では、各チューブ24内を流れる冷却水を電動ファン21から供給される外気とチューブ24やフィン27を介して熱交換することにより冷却している。ここで、通常、ラジエータ22の各チューブ24に分配される冷却水量は不均一となり、例えば、図2中のラジエータ22の中段部のチューブ24bに分配される冷却水量が上段部のチューブ24aや下段部のチューブ24cに分配される冷却水量よりも多くなる。なお、図2中、フィン27は、見易さを考慮して一部のみ図示したが、実際には、各チューブ24間に全体的に設けられている。
電子制御ユニット40は、CPU42を中心としたマイクロプロセッサとして構成されており、CPU42の他に処理プログラムを記憶したROM44と、一時的にデータを記憶するRAM46と、指示に基づいて計時するタイマ48と、図示しない入出力ポートとを備える。この電子制御ユニット40には、モータ12の運転状態に関する信号や、ラジエータ22内の冷却水の温度を検出する温度センサ34からのラジエータ部冷却水温Trad,モータ12から流出した冷却水の温度を検出する温度センサ36からのモータ部冷却水温Tm,インバータ14から流出した冷却水の温度を検出する温度センサ38からのインバータ部冷却水温Tinv,イグニッションスイッチ50からのイグニッション信号IGなどが入力ポートを介して入力されている。また、電子制御ユニット40からは、モータ12を制御するためのインバータ14のスイッチング素子へのスイッチング信号,電動モータ31を駆動制御するための駆動制御信号,電動ファン21を駆動制御するための駆動制御信号などが出力ポートを介して出力されている。なお、実施例では、電子制御ユニット40には、イグニッションスイッチ50のオンオフに拘わらず図示しない補機バッテリから電力が供給されるものとした。したがって、イグニッションスイッチ50がオフされている間もタイマ48による計時は可能である。
こうして構成された実施例の冷却装置20では、イグニッションスイッチ50がオンされている間に亘って、電動ファン21から供給される外気との熱交換によりラジエータ22内で冷却される冷却水を電動モータ31により駆動されるウォーターポンプ32によって循環流路30内で循環させることにより、モータ12やインバータ14を冷却する。
次に、こうして構成された実施例の冷却装置20の動作、特に、イグニッションスイッチ50がオンされて電動モータ31の駆動制御を開始する際の動作について説明する。図3は、実施例の冷却装置20の電子制御ユニット40により実行される起動時冷却処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、イグニッションスイッチ50がオンされたときに実行される。
起動時冷却処理ルーチンが実行されると、電子制御ユニット40のCPU42は、まず、温度センサ38からのインバータ部冷却水温Tinvと温度センサ34からのラジエータ部冷却水温Tradとを入力し(ステップS100)、入力したインバータ部冷却水温Tinvからラジエータ部冷却水温Tradを減じることにより温度差ΔTを計算し(ステップS110)、計算した温度差ΔTを閾値Trefと比較し(ステップS120)、温度差ΔTが閾値Tref以上のときには、電動モータ31を通常駆動制御する際に目標回転数Nm*として設定される所定回転数N2よりも小さい所定回転数N1を目標回転数Nm*として設定し(ステップS130)、設定した目標回転数Nm*となるよう電動モータ31を駆動制御して(ステップS140)、ステップS100に戻る。このように電動モータ31を駆動制御することにより、ウォーターポンプ32によって冷却水を循環流路30内で循環させるのである。ここで、閾値Trefは、インバータ部冷却水温Tinvとラジエータ部冷却水温Tradとの温度差ΔTが比較的大きいか否かを判定するために用いられる閾値である。いま、イグニッションスイッチ50がオンされて電動モータ31の駆動制御を開始する際に低温のラジエータ22に高温の冷却水が流入するとき、即ち、電動モータ31の駆動制御を開始する際に温度差ΔTが比較的大きいときを考える。前述したように、ラジエータ22の各チューブ24に分配される冷却水量は不均一となるため、例えば図2中のラジエータ22内の中段部のチューブ24bに分配される冷却水量が上段部のチューブ24aや下段部のチューブ24cに分配される冷却水量よりも多くなるため、温度差ΔTが比較的大きいときに通常駆動制御時の所定回転数N2を目標回転数Nm*として電動モータ31を駆動制御すると、ラジエータ22内に比較的多くの冷却水が流入し、冷却水が比較的多く分配されるチューブ24と冷却水が比較的少なく分配されるチューブ24との間の温度上昇の程度に大きな差が生じ、チューブ24間の熱膨張の程度に大きな差が生じ、チューブ24間に比較的大きな熱応力が生じる場合がある。一方、通常駆動制御時の所定回転数N2よりも小さい所定回転数N1を目標回転数Nm*として電動モータ31を駆動制御すれば、ラジエータ31内に流入する冷却水量を少なくすることができ、ラジエータ22内のチューブ24間に生じる熱応力を小さくすることができる。この結果、ラジエータ22の破損をより抑制することができる。前述した所定回転数N1は、温度差ΔTが比較的大きいときにラジエータ22内で大きな熱応力が生じるのを抑制することができる回転数として設定される。
ステップS120で温度差ΔTが閾値Tref未満のときには、通常駆動制御時の所定回転数N2を目標回転数Nm*として設定し(ステップS150)、設定した目標回転数Nm*となるよう電動モータ31を駆動制御し(ステップS160)、起動時冷却処理ルーチンを終了する。ここで、所定回転数N2は、モータ12やインバータ14の緒元などにより定められる。こうして起動時冷却処理ルーチンを終了すると、例えば、図示しない通常駆動制御時冷却処理ルーチンにより、イグニッションスイッチ50がオンされている間に亘って、所定回転数N2を目標回転数Nm*として電動モータ31の駆動制御を行なう。
以上説明した実施例の冷却装置20によれば、イグニッションスイッチ50がオンされて電動モータ31の駆動制御を開始する際には、インバータ部冷却水温Tinvとラジエータ部冷却水温Tradとの温度差ΔTが閾値Tref以上のときには通常駆動制御時の所定回転数N2よりも小さい所定回転数N1を目標回転数Nm*として電動モータ31を駆動制御するから、温度差ΔTに拘わらず所定回転数N2を目標回転数Nm*として電動モータ31を駆動制御するものに比してラジエータ22内に流入する冷却水量を少なくすることができる。この結果、ラジエータ22のチューブ24間で生じる熱応力を小さくすることができ、ラジエータ22の破損をより抑制することができる。
実施例の冷却装置20では、インバータ部冷却水温Tinvとラジエータ部冷却水温Tradとの温度差ΔTを閾値Trefと比較するものとしたが、インバータ部冷却水温Tinvに代えて、温度センサ36からのモータ部冷却水温Tmを用いるものとしてもよい。また、実施例では、モータ部冷却水温Tmやインバータ部冷却水温Tinv,ラジエータ部冷却水温Tradを直接的に検出するものとしたが、これらに代えて、モータ12近傍の温度やインバータ14近傍の温度,ラジエータ22近傍の温度を用いてモータ部冷却水温Tmやインバータ部冷却水温Tinv,ラジエータ部冷却水温Tradを推定するものとしてもよい。
実施例の冷却装置20では、モータ部冷却水温Tm,インバータ部冷却水温Tinvを検出する温度センサ36,38は、循環路30aにおけるモータ12の出口近傍,インバータ14の出口近傍にそれぞれ取り付けるものとしたが、モータ12を冷却するための冷却水流路30b,インバータ14を冷却するための冷却水流路30cにそれぞれ取り付けるものとしてもよい。
実施例の冷却装置20では、電動モータ31の駆動制御を開始する際にインバータ部冷却水温Tinvとラジエータ部冷却水温Tradとの温度差ΔTが閾値Tref以上のときには、通常駆動制御時の所定回転数N2よりも小さい所定回転数N1を目標回転数Nm*として電動モータ31を駆動制御するものとしたが、所定回転数N1は、温度差ΔTが小さいほど大きくなる傾向に設定するものとしてもよい。
実施例の冷却装置20では、電動モータ31の駆動制御を開始する際には、インバータ部冷却水温Tinvとラジエータ部冷却水温Tradとの温度差ΔTが閾値Tref以上のときに通常駆動制御時の所定回転数N2よりも小さい所定回転数N1を目標回転数Nm*として電動モータ31を駆動制御するものとしたが、これに限られず、例えば、電動モータ31の駆動制御を開始してから所定時間が経過するまで通常駆動制御時の所定回転数N2よりも小さい所定回転数N1を目標回転数Nm*として電動モータ31を駆動制御するものとしてもよい。この場合の起動時冷却処理ルーチンの一例を図4に示す。図4の起動時冷却処理ルーチンでは、まず、イグニッションスイッチ50が前回にオフされてから今回にオンされるまでの時間としてのイグニッション停止時間tstopを入力し(ステップS200)、入力したイグニッション停止時間tstopを閾値tsrefと比較する(ステップS210)。ここで、イグニッション停止時間tstopは、イグニッションスイッチ50がオフされたときにタイマ78による計時を開始し、イグニッションスイッチ50がオンされたときのタイマ78の値をRAM76の所定領域に格納し、これを読み込むことにより入力することができる。また、所定時間tsrefは、後述する通常駆動制御に直ちに移行してもよいか否かを判定するために用いられる時間であり、実験などにより定めることができる。いま、外気温が比較的低いときにイグニッションスイッチ50がオフされて電動モータ31が停止され、その後にイグニッションスイッチ50がオンされて電動モータ31の駆動制御を開始するときを考える。イグニッションスイッチ50がオフされたときには、循環流路30内の冷却水が循環しないこととラジエータ22内の冷却水が外気との熱交換により冷却されることとにより、ラジエータ部冷却水温Tradはインバータ部冷却水温Tinvに比して迅速に低下する。これに伴ってラジエータ22のチューブ24の温度も迅速に低下する。したがって、次回にイグニッションスイッチ50がオンされて電動モータ31の駆動制御を開始する際には、イグニッション停止時間tstopによっては比較的低温のラジエータ22内に比較的高温の冷却水が流入する場合がある。この場合、前述したように、ラジエータ22の各チューブ24に分配される冷却水量は不均一となるため、例えば図2中のラジエータ22内の中段部のチューブ24bに分配される冷却水量が上段部のチューブ24aや下段部のチューブ24cに分配される冷却水量よりも多くなるため、ラジエータ22内に流入する冷却水量によっては、冷却水が比較的多く分配されるチューブ24と冷却水が比較的少なく分配されるチューブ24との間で温度上昇の程度に大きな差が生じ、チューブ24間で熱応力の程度に大きな差が生じ、大きな熱応力が生じる場合がある。一方、次回にイグニッションスイッチ50がオンされて電動モータ31の駆動制御を開始する際に、イグニッション停止時間tstopが比較的大きくラジエータ部冷却水温Tradと略同一温度までインバータ部冷却水温Tinvが低下しているときには、各チューブ24に分配される冷却水量が不均一であっても、各チューブ24の温度上昇の程度は小さいため、ラジエータ22内に大きな熱応力は生じない。ステップS210のイグニッション停止時間tstopと閾値tsrefとの比較は、ラジエータ22内に大きな熱応力が生じるおそれがあるか否かを判定するものである。
イグニッション停止時間tstopが所定時間tsref以上のときには、ラジエータ22内に大きな熱応力を生じるおそれはなく通常駆動制御に直ちに移行してもよいと判断し、実施例と同様に通常駆動制御時の所定回転数N2を目標回転数Nm*として設定すると共に(ステップS260)、設定した目標回転数Nm*となるよう電動モータ31を駆動制御し(ステップS270)、起動時冷却処理ルーチンを終了する。このように電動モータ31を駆動制御することにより、ウォーターポンプ32によって冷却水を循環流路30内で循環させるのである。こうして起動時冷却処理ルーチンを終了すると、例えば、図示しない通常駆動制御時冷却処理ルーチンにより、イグニッションスイッチ50がオンされている間に亘って、所定回転数N2を目標回転数Nm*として電動モータ31の駆動制御を行なう。
一方、イグニッション停止時間tstopが所定時間tsref未満のときには、実施例と同様に通常駆動制御時の所定回転数N2よりも小さい所定回転数N1を目標回転数Nm*として設定し(ステップS220)、設定した目標回転数Nm*となるよう電動モータ31を駆動制御し(ステップS230)、電動モータ駆動制御時間tconのタイマをスタートし(ステップS240)、電動モータ駆動制御時間tconが所定時間tcrefとなるのを待って(ステップS250)、前述したステップS260以降の処理を実行する。ここで、所定時間tcrefは、電動モータ31の駆動制御を開始してから所定回転数N2を目標回転数Nm*として電動モータ31を駆動制御してもラジエータ22内にそれほど大きな熱応力を生じるおそれがないと判断されるまでの時間として設定され、変形例では、イグニッションスイッチ50がオンされたときのインバータ部冷却水温Tinvとラジエータ部冷却水温Tradとの温度差ΔTと所定時間tcrefとの関係を予め実験などにより定めて図示しない所定時間設定用マップとしてROM44に記憶しておき温度差ΔTが与えられると記憶したマップから対応する所定時間trefを導出して設定するものとした。所定時間tcrefは、例えば、ラジエータ22内に大きな熱応力が生じるのを抑制するために、温度差ΔTが大きいほど大きくなる傾向に設定することができる。
このように変形例の図4の起動時冷却処理ルーチンでは、イグニッションスイッチ50がオンされて電動モータ31の駆動制御を開始する際にイグニッション停止時間tstopが所定時間tsref未満のときには、電動モータ駆動制御時間tconが所定時間tcrefとなるまで通常駆動制御時の所定回転数N2よりも小さい所定回転数N1を目標回転数Nm*として電動モータ31を駆動制御するから、電動モータ駆動制御時間tconに拘わらず所定回転数N2を目標回転数Nm*として電動モータ31を駆動制御するものに比してラジエータ22内に流入する冷却水量を少なくすることができる。この結果、ラジエータ22のチューブ24間で生じる熱応力を小さくすることができ、ラジエータ22の破損をより抑制することができる。この変形例では、温度差ΔTに基づいて所定時間tcrefを設定するものとしたが、温度差ΔTに拘わらず一定の時間を所定時間tcrefとして設定するものとしてもよい。
実施例の冷却装置20では、図3の起動時冷却処理ルーチンにおいて、インバータ部冷却水温Tinvとラジエータ部冷却水温Tradとの温度差ΔTが閾値Tref未満のときに通常駆動制御時の所定回転数N2よりも小さい所定回転数N1を目標回転数Nm*として電動モータ31を駆動制御するものとしたが、図4の起動時冷却処理ルーチンで用いたイグニッション停止時間tstopが所定時間tsref未満であり且つ温度差ΔTが閾値Tref未満のときに所定回転数N1を目標回転数Nm*として電動モータ31を駆動制御するものとしてもよい。
実施例では、電気自動車10に搭載され駆動輪18a,18bに動力を出力可能な駆動源としてのモータ12とモータ12を駆動するインバータ14とを冷却する冷却装置20について説明したが、これに限られず、発熱を伴う機器を冷却する冷却装置に適用することができる。例えば、図5の変形例の冷却装置20Bを搭載する自動車110に示すように、自動車110に搭載されオートマチックトランスミッション114を介して駆動輪18a,18bに動力を出力可能な駆動源としてのエンジン12を冷却する冷却装置20Bに適用するものとしてもよい。この冷却装置20Bでは、エンジン112の冷却水流路30eとラジエータ22の冷却水流路30dとこれらを接続する循環路30aとからなる循環流路30Bを流れる冷却水を用いてエンジン112を冷却することができる。また、エンジンからの動力とインバータにより駆動されるモータからの動力とを用いて走行する自動車におけるエンジンとモータとインバータとのうち少なくとも一つを冷却する冷却装置に適用するものとしてもよい。
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明の一実施例としての冷却装置20を搭載する電気自動車10の構成の概略を示す構成図である。 冷却装置20が備えるラジエータ22の外観を示す外観図である。 実施例の冷却装置20の電子制御ユニット40により実行される起動時冷却処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。 変形例の起動時冷却処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。 変形例の冷却装置20Bを搭載する自動車110の構成の概略を示す構成図である。
符号の説明
10 電気自動車、110 自動車、12 モータ、14 インバータ、16 バッテリ、18a,18b 駆動輪、20,20B 冷却装置、21 電動ファン、22 ラジエータ、24 チューブ、25 第1ヘッダタンク、26 第2ヘッダタンク、27 フィン、30,30B 循環流路、30a 循環路、30b,30c,30d,30e 冷却水流路、31 電動モータ、32 ウォーターポンプ、34,36,38 温度センサ、40 電子制御ユニット、42 CPU、44 ROM、46 RAM、48 タイマ、50 イグニッションスイッチ、112 エンジン、114 オートマチックトランスミッション。

Claims (9)

  1. 発熱を伴う機器を備えるシステムに搭載され、冷却媒体を用いて該機器を冷却する冷却装置であって、
    前記冷却媒体を外気との熱交換により冷却する熱交換器と、
    前記機器と前記熱交換器とを含む冷却媒体の循環流路に設けられ、該冷却媒体を圧送することにより該冷却媒体を該循環流路内で循環させる圧送手段と、
    前記システムが起動されて前記圧送手段の駆動を開始する際には、所定の制限解除条件が成立するまで通常駆動時よりも駆動を制限して前記圧送手段が駆動されるよう該圧送手段を制御する制御手段と
    を備える冷却装置。
  2. 前記制御手段は、前記機器の温度と前記熱交換器の温度との温度差が所定温度差未満となる条件を前記所定の制限解除条件として制御する手段である請求項1記載の冷却装置。
  3. 前記制御手段は、前記機器内を含む所定範囲内の冷却媒体の温度と前記熱交換器内を含む所定範囲内の冷却媒体の温度との温度差が所定温度差未満となる条件を前記所定の制限解除条件として制御する手段である請求項1または2記載の冷却装置。
  4. 前記制御手段は、前記圧送手段の駆動が開始されてから第1の所定時間が経過する条件を前記所定の制限解除条件として制御する手段である請求項1記載の冷却装置。
  5. 前記制御手段は、前回に前記システムが停止されてから第2の所定時間が経過する前に前記システムが起動されて前記圧送手段の駆動を開始する際に、前記所定の制限解除条件が成立するまで通常駆動時よりも駆動を制限して前記圧送手段が駆動されるよう制御する手段である請求項1ないし4いずれか記載の冷却装置。
  6. 請求項1ないし5いずれか記載の冷却装置であって、
    前記圧送手段を駆動する圧送用電動機を備え、
    前記制御手段は、前記圧送用電動機の回転数を制限することにより通常駆動時よりも前記圧送手段の駆動を制限する手段である
    冷却装置。
  7. 請求項1ないし6いずれか記載の冷却装置であって、
    前記システムは、車両に搭載され、駆動源として内燃機関を備えるシステムであり、 前記機器は、前記内燃機関である
    冷却装置。
  8. 請求項1ないし6いずれか記載の冷却装置であって、
    前記システムは、車両に搭載され、駆動源としての電動機と該電動機を駆動する駆動回路とを備えるシステムであり、
    前記機器は、前記電動機および/または前記駆動回路である
    冷却装置。
  9. 冷却媒体を外気との熱交換により冷却する熱交換器と、システムが備える発熱を伴う機器と前記熱交換器とを含む冷却媒体の循環流路に設けられ該冷却媒体を圧送することにより該冷却媒体を該循環流路内で循環させる圧送手段と、を備えて前記冷却媒体を用いて前記機器を冷却する冷却装置の制御方法であって、
    前記システムが起動されて前記圧送手段の駆動を開始する際には、所定の制限解除条件が成立するまで通常駆動時よりも駆動を制限して前記圧送手段が駆動されるよう該圧送手段を制御する
    ことを特徴とする冷却装置の制御方法。
JP2005321280A 2005-11-04 2005-11-04 冷却装置およびその制御方法 Pending JP2007127079A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005321280A JP2007127079A (ja) 2005-11-04 2005-11-04 冷却装置およびその制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005321280A JP2007127079A (ja) 2005-11-04 2005-11-04 冷却装置およびその制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007127079A true JP2007127079A (ja) 2007-05-24

Family

ID=38149916

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005321280A Pending JP2007127079A (ja) 2005-11-04 2005-11-04 冷却装置およびその制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007127079A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103477046A (zh) * 2011-04-13 2013-12-25 丰田自动车株式会社 车辆的诊断装置及车辆的诊断方法
US8794193B2 (en) 2010-03-09 2014-08-05 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Engine cooling device
CN107762612A (zh) * 2016-08-17 2018-03-06 罗伯特·博世有限公司 电机的多个变流器的符合需求的冷却

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8794193B2 (en) 2010-03-09 2014-08-05 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Engine cooling device
CN103477046A (zh) * 2011-04-13 2013-12-25 丰田自动车株式会社 车辆的诊断装置及车辆的诊断方法
CN107762612A (zh) * 2016-08-17 2018-03-06 罗伯特·博世有限公司 电机的多个变流器的符合需求的冷却
CN107762612B (zh) * 2016-08-17 2021-08-27 罗伯特·博世有限公司 电机的多个变流器的符合需求的冷却

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5375790B2 (ja) 異常判定装置および異常判定方法
JP5282845B2 (ja) 機関冷却装置
JP4876202B2 (ja) 可変ウォータポンプの制御装置
JP5187459B2 (ja) 車両の蓄熱装置
JP2007016718A (ja) エンジンの冷却装置
JP2011085059A (ja) サーモスタット及び車両の冷却装置
JP2011157035A (ja) ハイブリッド車両の冷却装置
JP5915844B2 (ja) 車両の冷却装置
JP2010169050A (ja) 機関システム
JP2007127079A (ja) 冷却装置およびその制御方法
JP2011148439A (ja) 車両の制御装置
JP2007170352A (ja) エンジン冷却装置およびこれに使用される電子制御式流量制御弁
JP4052256B2 (ja) 温度調節装置
JP2006042441A (ja) 冷却システムおよびその制御方法並びに自動車
WO2018155499A1 (ja) エンジンの冷却装置
JP5114143B2 (ja) 内燃機関の冷却装置およびこれを搭載する車両並びに冷却装置の制御方法
JP2007247506A (ja) 内燃機関冷却系の不凍液濃度推定装置
JP2008236955A (ja) 冷却システムおよびその制御方法並びに車両
JP5609346B2 (ja) 車載内燃機関の冷却装置
JP2010260443A (ja) 車両の暖房装置
JP6699251B2 (ja) 車両の冷却装置
JP2007326432A (ja) ハイブリッド自動車用エンジン冷却システム
JP2010047100A (ja) 車両の暖房装置
JP2010190050A (ja) 内燃機関の冷却制御装置
JP2017128293A (ja) 冷却システム