JP2006042441A - 冷却システムおよびその制御方法並びに自動車 - Google Patents
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Abstract
【課題】 冷却システム全体の消費電力を抑え、モータやモータの駆動回路であるインバータが高温に至るのを抑える。
【解決手段】 冷却システムを搭載したハイブリッド自動車のシステムの始動に先立ち、自動車の始動が推定されたときであって、冷却水温Twが閾値Twthを超えるか又は外気温Taが所定の温度Tathを超えるときには(ステップS110)、モータ冷却システムを駆動してインバータを冷却する(ステップS120)。ハイブリッド自動車の始動が推定され、且つ、冷却水温Twまたは外気温Taが所定の温度を超えているときにモータ冷却システムでの冷却を開始するから自動車が停止する度に冷却システムを駆動するものよりシステム全体の消費電力を抑えることができ、また、モータやインバータの温度を下げることができる。
【選択図】 図2
【解決手段】 冷却システムを搭載したハイブリッド自動車のシステムの始動に先立ち、自動車の始動が推定されたときであって、冷却水温Twが閾値Twthを超えるか又は外気温Taが所定の温度Tathを超えるときには(ステップS110)、モータ冷却システムを駆動してインバータを冷却する(ステップS120)。ハイブリッド自動車の始動が推定され、且つ、冷却水温Twまたは外気温Taが所定の温度を超えているときにモータ冷却システムでの冷却を開始するから自動車が停止する度に冷却システムを駆動するものよりシステム全体の消費電力を抑えることができ、また、モータやインバータの温度を下げることができる。
【選択図】 図2
Description
本発明は、冷却システムおよびその制御方法並びに自動車に関し、特に、電動機を駆動源の一つとする駆動装置の冷却システムおよびその制御方法並びに冷却システムを搭載した自動車に関する。
従来、この種の駆動装置の冷却システムとしては、外気との熱交換によりエンジン用冷却水を冷却するエンジン用ラジエータとこのラジエータへ外気を供給するエンジン用ファンとを有するエンジン冷却系と、外気との熱交換によりモータ用冷却水を冷却するモータ用ラジエータとこのラジエータへ外気を供給するモータ用ファンとを有するモータ冷却系と、エンジン用冷却水がモータ用ラジエータに流れるよう流路を切り替える切替バルブとを備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この装置では、エンジンとモータとが停止した直後にエンジン冷却系とモータ冷却系とを駆動してモータおよびエンジンを冷却し、モータ用冷却水が所定の温度以下となった後は切り替えバルブを制御してエンジン用冷却水をエンジン用ラジエータ,エンジン用ファン,モータ用ラジエータ,モータ用ファンを用いて冷却する。この結果、モータやエンジンが停止後に高温に至るのを抑えることができるとしている。
特開平10−238345号公報(図5)
しかしながら、上述の冷却システムでは、モータやエンジンが停止した後に各冷却系を駆動するから消費電力が増加してしまう。このような電力の消費を抑えるため、モータなどを停止した後、冷却システムを駆動することなくモータなどをそのまま放置して冷却することも考えられるが、モータなどを停止した後に再始動するときには、温度の高い冷却水が冷却系を循環してしまい、モータやその駆動回路を構成する素子などに熱損傷が生じる場合がある。
本発明の冷却システムおよびその制御方法並びに自動車は、システム全体の電力の消費を抑えることを目的の一つとする。また、本発明の冷却システムおよびその制御方法並びに自動車は、電動機またはその駆動回路の少なくとも一方が高温に至るのを抑えることを目的とする。
本発明の冷却システムおよびその制御方法並びに自動車は、上述の目的の少なくとも一部を達成するために以下の手段を採った。
本発明の冷却システムは、
電動機を駆動源の一つとする駆動装置の冷却システムであって、
前記電動機または該電動機の駆動回路の少なくとも一方を熱交換媒体を用いて外気との熱交換により冷却する冷却手段と、
前記熱交換媒体の温度を検出または推定する温度検出推定手段と、
前記駆動装置の始動を推定する始動推定手段と、
該始動推定手段により駆動装置の始動が推定され且つ前記温度検出推定手段により検出または推定された熱交換媒体の温度が所定温度以上であるとき、前記駆動装置の始動に先立って前記冷却手段による冷却を開始する始動推定時制御手段と、
を備えることを要旨とする。
電動機を駆動源の一つとする駆動装置の冷却システムであって、
前記電動機または該電動機の駆動回路の少なくとも一方を熱交換媒体を用いて外気との熱交換により冷却する冷却手段と、
前記熱交換媒体の温度を検出または推定する温度検出推定手段と、
前記駆動装置の始動を推定する始動推定手段と、
該始動推定手段により駆動装置の始動が推定され且つ前記温度検出推定手段により検出または推定された熱交換媒体の温度が所定温度以上であるとき、前記駆動装置の始動に先立って前記冷却手段による冷却を開始する始動推定時制御手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の冷却システムでは、始動推定手段により駆動装置の始動が推定され且つ温度検出推定手段により検出または推定された熱交換媒体の温度が所定温度以上であるときには、駆動装置の始動に先立って冷却手段による冷却を開始する。この結果、駆動装置を停止する度に冷却を行うものに比してシステム全体の消費電力を抑えることができる。また、駆動装置の始動に先立って冷却手段による冷却を開始するから、電動機またはその駆動回路の少なくとも一方が高温に至るのを抑えることができる。
こうした本発明の冷却システムにおいて、外気温を検出する外気温検出手段を備え、前記温度検出推定手段は、前記外気温検出手段により検出された外気温から前記熱交換媒体の温度を推定する手段であるものとすることもできる。こうすれば、外気温から熱交換媒体の温度を推定することができる。
また、本発明の冷却システムにおいて、前記冷却手段は、外気との熱交換により前記熱交換媒体を冷却する熱交換部と、前記熱交換媒体を前記熱交換部と前記電動機と該電動機の駆動回路とに循環させる循環流路と、前記循環流路のうち少なくとも前記電動機をバイパスするバイパス流路と、前記熱交換媒体が前記バイパス流路を用いずに前記循環流路を循環するか該バイパス流路を用いて該循環流路を循環するかを切り替える循環流路切替手段と、を有する手段であり、前記始動推定時制御手段は、前記駆動装置の始動に先立って前記冷却手段による冷却を開始するときには前記熱交換媒体が前記バイパス流路を用いて前記循環流路を循環するよう前記循環流路切替手段を制御する手段であるものとすることもできる。こうすれば、駆動装置の始動に先立って冷却手段による冷却を開始するときに、電動機で暖められた熱交換媒体が駆動回路へ流れることを防ぐことができる。この結果、電動機の駆動回路が高温に至るのを更に抑えることができる。
さらに、本発明の冷却システムにおいて、前記駆動装置の始動が指示されたとき、前記温度検出推定手段により検出または推定された熱交換媒体の温度が第2の所定温度未満のときには前記駆動装置を始動し、前記温度検出推定手段により検出または推定された熱交換媒体の温度が前記第2の所定温度以上のときには警告を出力すると共に該検出または推定された熱交換媒体の温度が前記第2の所定温度未満に至ってから前記駆動装置を始動する始動時制御手段を備えるものとすることもできる。こうすれば、温度検出推定手段により検出または推定された熱交換媒体の温度が第2の所定温度以上のときには警告を出力することができる。また、温度検出推定手段により検出または推定された熱交換媒体の温度が第2の所定温度未満に至ってから始動を開始するから、始動後に電動機の駆動回路が高温に至るのを抑えることができる。尚、第2の所定温度は、始動推定時制御手段において駆動装置の始動に先立って冷却手段による冷却を開始する条件としての所定温度と同じ温度としてもよい。
そして、本発明の冷却システムにおいて、前記冷却手段は、前記熱交換媒体を外気との熱交換により冷却するラジエータと、該ラジエータへ外気を送るファンと、を有する手段であるものとすることもできる。
本発明の自動車は、
走行用の駆動源として電動機を有する駆動装置と、
該駆動装置を冷却する上述した各態様のいずれかの冷却システム、即ち、基本的には、電動機を駆動源の一つとする駆動装置の冷却システムであって、少なくとも前記電動機と該電動機の駆動回路とを熱交換媒体を用いて外気との熱交換により冷却する冷却手段と、前記熱交換媒体の温度を検出または推定する温度検出推定手段と、前記駆動装置の始動を推定する始動推定手段と、該始動推定手段により駆動装置の始動が推定され且つ前記温度検出推定手段により検出または推定された熱交換媒体の温度が所定温度以上であるとき、
前記駆動装置の始動に先立って前記冷却手段による冷却を開始する始動推定時制御手段と、を備える冷却システムと、
を搭載することを要旨とする。
走行用の駆動源として電動機を有する駆動装置と、
該駆動装置を冷却する上述した各態様のいずれかの冷却システム、即ち、基本的には、電動機を駆動源の一つとする駆動装置の冷却システムであって、少なくとも前記電動機と該電動機の駆動回路とを熱交換媒体を用いて外気との熱交換により冷却する冷却手段と、前記熱交換媒体の温度を検出または推定する温度検出推定手段と、前記駆動装置の始動を推定する始動推定手段と、該始動推定手段により駆動装置の始動が推定され且つ前記温度検出推定手段により検出または推定された熱交換媒体の温度が所定温度以上であるとき、
前記駆動装置の始動に先立って前記冷却手段による冷却を開始する始動推定時制御手段と、を備える冷却システムと、
を搭載することを要旨とする。
この本発明の自動車では、上述のいずれかの態様の本発明の冷却システムを搭載するから、本発明の冷却システムが奏する効果と同様の効果、例えば、システム全体の消費電力を抑えることができる効果や電動機またはその駆動回路の少なくとも一方が高温に至るのを抑えることができる効果などを奏することができる。
こうした本発明の自動車において、前記自動車のドアロックの解除を検出するロック解除検出手段を備え、前記始動推定手段は、前記ロック解除検出手段によりドアロックの解除が検出されたときに前記駆動装置の始動を推定する手段であるものとすることもできる。こうすれば、駆動装置の始動を推定することができる。また、本発明の自動車において、前記駆動装置は、内燃機関を有する装置であるものとすることもできる。
本発明の冷却システムの制御方法は、
電動機を駆動源の一つとする駆動装置の冷却システムであって、前記電動機または該電動機の駆動回路の少なくとも一方を熱交換媒体を用いて外気との熱交換により冷却する冷却手段を備える冷却システムの制御方法であって、
(a)前記熱交換媒体の温度を検出または推定し、
(b)前記駆動装置の始動を推定し、
(c)前記駆動装置の始動が推定され且つ前記検出または推定された熱交換媒体の温度が所定温度以上であるとき、前記駆動装置の始動に先立って前記冷却手段による冷却を開始する
ことを要旨とする。
電動機を駆動源の一つとする駆動装置の冷却システムであって、前記電動機または該電動機の駆動回路の少なくとも一方を熱交換媒体を用いて外気との熱交換により冷却する冷却手段を備える冷却システムの制御方法であって、
(a)前記熱交換媒体の温度を検出または推定し、
(b)前記駆動装置の始動を推定し、
(c)前記駆動装置の始動が推定され且つ前記検出または推定された熱交換媒体の温度が所定温度以上であるとき、前記駆動装置の始動に先立って前記冷却手段による冷却を開始する
ことを要旨とする。
本発明の冷却システムでは、駆動装置の始動が推定され且つ検出または推定された熱交換媒体の温度が所定温度以上であるとき、駆動装置の始動に先立って冷却手段による冷却を開始する。この結果、駆動装置を停止する度に冷却を行うものに比してシステム全体の消費電力を抑えることができる。また、駆動装置の始動に先立って冷却手段による冷却を開始するから、電動機またはその駆動回路の少なくとも一方が高温に至るのを抑えることができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施形態としてのハイブリッド自動車20の構成の概略をモータを冷却する冷却システムを中心に示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、エンジン22と、エンジン22のクランクシャフトにキャリアが接続された遊星歯車機構30と、遊星歯車機構30のサンギヤに接続された発電可能なモータMG1と、遊星歯車機構30のリングギヤに接続されたモータMG2と、インバータ41,42を介してモータMG1,MG2と電力をやり取りするバッテリ50と、循環する冷却水を用いてモータMG1やモータMG2などを冷却するモータ冷却システム60と、自動車全体を制御する電子制御ユニット(以下、ECU)70とを備える。尚、図示していないが、ハイブリッド自動車20は、循環する冷却水を用いてエンジン22を冷却するエンジン冷却システムを備えている。
モータ冷却システム60は、モータMG1を駆動するインバータ41,モータMG2を駆動するインバータ42,モータMG1,MG2を冷却する冷却水の流路を一部に含む循
環流路61と、冷却水がモータMG1およびモータMG2をバイパスして流れるよう循環流路61に設けられたバイパス通路62と、アクチュエータ(図示せず)により駆動し冷却水がバイパス通路62を流れずに循環流路61を循環するかバイパス通路62を流れて循環流路61を循環するかを切り替える三方弁63と、循環流路61に冷却水を循環させる電動ウォータポンプ64と、冷却水を外気を用いて冷却するラジエータ65と、ラジエータ65へ外気を供給する電動ファン66とを備える。モータ冷却システム60では、三方弁63を切り替えることにより、冷却水がバイパス通路62へ流れずに循環流路61を循環してインバータ41,42,モータMG1,MG2を冷却したり、冷却水がモータMG1,MG2をバイパスするバイパス通路62へ流れてインバータ41,42を冷却したりする。
環流路61と、冷却水がモータMG1およびモータMG2をバイパスして流れるよう循環流路61に設けられたバイパス通路62と、アクチュエータ(図示せず)により駆動し冷却水がバイパス通路62を流れずに循環流路61を循環するかバイパス通路62を流れて循環流路61を循環するかを切り替える三方弁63と、循環流路61に冷却水を循環させる電動ウォータポンプ64と、冷却水を外気を用いて冷却するラジエータ65と、ラジエータ65へ外気を供給する電動ファン66とを備える。モータ冷却システム60では、三方弁63を切り替えることにより、冷却水がバイパス通路62へ流れずに循環流路61を循環してインバータ41,42,モータMG1,MG2を冷却したり、冷却水がモータMG1,MG2をバイパスするバイパス通路62へ流れてインバータ41,42を冷却したりする。
ECU70は、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU72の他に処理プログラムを記憶するROM74と、データを一時的に記憶するRAM76と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。ECU70には、インバータ41の冷却水の流路の上流側に取り付けられた冷却水温度センサ67からの冷却水温度Twやイグニッションスイッチ80からのイグニッション信号IG,外気温センサ82からの外気温T,ドアロックの状態を検出するドアロックポジションセンサ84からのドアロック信号D,バッテリ50の図示しない電流センサからの充放電電流などが入力ポートを介して入力されている。また、ECU70からは、エンジン22を制御するための制御信号やモータMG1,MG2を制御するためのインバータ41,42のスイッチング素子のスイッチング制御信号、電動ウォータポンプ64を駆動するためのポンプ駆動制御信号、電動ファン66を駆動するためのファン駆動制御信号,警告灯86を点灯させるための警告灯制御信号などが出力ポートを介して出力されている。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20のモータ冷却システム60では、冷却水温度センサ67からの冷却水温Twに基づいて電動ファン66を駆動制御し、電動ファン66からラジエータ65に供給する外気の量を調節してシステムを循環する冷却水を冷却する。そして、こうして冷却された冷却水を用いて、インバータ41,42,モータMG1,MG2を冷却する。
次に、こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20のモータ冷却システム60の動作、特に、ハイブリッド自動車20の始動が推定された時の動作と始動指示がなされた時の動作とについて説明する。
最初に、ハイブリッド自動車20の始動が推定された時の動作について説明する。図2は、ECU50により実行される始動推定時制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、ハイブリッド自動車20のシステムを停止した後に始動が推定される所定の条件、例えば、ドアロックポジションセンサ84からのドアロック信号Dより自動車を停止した後ドアがロックがされ、その後解除されたことが検出されたなどの条件が成立したときに実行される。
始動推定時制御ルーチンが実行されると、ECU70のCPU72は、まず、冷却水温センサ67からの冷却水温Twや外気温センサ82からの外気温Ta,イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号IGなど制御に必要なデータを入力する処理を実行し(ステップS100)、冷却水温Twが閾値Twthを超えているか又は外気温Taが閾値Tathを超えているかを判定する(ステップS110)。ここで、閾値Twthは、ハイブリッド自動車20を始動した後に冷却水をインバータ41,42へ循環させるとインバータ41,42が高温に至る水温の閾値であり、例えば65℃のように設定される。また、閾値Tathは、ハイブリッド自動車20をシステム停止した後放置して冷却水やインバータ41,42を自然冷却しようとしても冷却が進まない外気温の閾値であり、
例えば30℃のように設定される。
例えば30℃のように設定される。
冷却水温Twが閾値Twthを超えていたり外気温Taが閾値Tathを超えているときには、冷却水温Twやインバータ41,42の温度が上昇し冷却水やインバータ41,42が高温に至ると判断して、冷却水がモータMG1,MG2をバイパスするバイパス通路62を流れるよう三方弁63のアクチュエータ(図示せず)を駆動制御して三方弁63を切り替えたり、電動ウォーターポンプ64や電動ファン66を駆動制御するなどモータ冷却システム60を駆動するのに必要な制御を行う(ステップS120)。このように、モータ冷却システム60による冷却を開始するから冷却水の温度やインバータ41,42の温度を下げることができる。また、モータ冷却システム60での冷却を開始するときには、冷却水がバイパス通路62を通り循環するよう三方弁63を切り替えるので、モータMG1,MG2で滞留し温められて高温になった冷却水がインバータ41,42へ流入するのを防ぐことができる。
続いて、本ルーチンを実行して所定時間経過したかを判定する(ステップS130)。ここで、所定時間とは、運転者がドアロックを解除してから自動車を始動するまでに通常要する時間より長い時間であり、例えば5分間のように設定される。所定時間経過していなければ、自動車が始動される可能性があるので、続いて、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号IGが検出されたか否かを判定する(ステップS140)。イグニッション信号IGが検出されないときには運転者がハイブリッド自動車20を始動していないと判断して、ステップS100の処理へ戻り、ステップS100〜S140の処理を繰り返す。一方、イグニッション信号IGが検出されたときには運転者からハイブリッド自動車20に始動指示がなされたと判断して、本ルーチンを終了する。
一方、ステップS130の処理で所定時間が経過したと判定されたときには、ハイブリッド自動車20の始動が推定されたが実際に始動されないと判断して、次の始動が推定されるときに備えて冷却水がモータMG1,MG2を流れるよう三方弁63の切り替えたり、電動ウォータポンプ64の駆動停止や電動ファン66の駆動停止などモータ冷却システム60の駆動を停止する処理を実行し(ステップS160)、本ルーチンを終了する。
また、本ルーチンの実行を開始するときに冷却水温Twが閾値Twth未満であると共に外気温Taが閾値Tath未満であったり、ステップS100〜S140の処理を繰り返しているうちに冷却水温Twが閾値Twth未満になると共に外気温Taが閾値Tath未満になると、モータ冷却システム60により冷却水やインバータ41,42を冷却する必要はないと判断し、モータ冷却システム60が駆動しているときにはモータ冷却システム60の駆動を停止して(ステップS150,S160)、本ルーチンを終了し、モータ冷却システム60が駆動していなければモータ冷却システム60を停止する必要がないのでそのまま本ルーチンを終了する。
このように、始動推定時制御ルーチンでは、冷却水温Twが閾値Twthを超えていたり外気温Taが閾値Tathを超えているときには、モータ冷却システム60による冷却を開始するから冷却水の温度やインバータ41,42の温度を下げることができる。また、モータ冷却システム60での冷却を開始するときには冷却水がバイパス通路62を通り循環するよう三方弁63を切り替えるので、モータMG1,MG2で滞留し温められて高温になった冷却水がインバータ41,42へ流入するのを防ぐことができる。
次に、ハイブリッド自動車20の始動指示がなされた時の動作について説明する。図3は、ECU70により実行される始動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、イグニッションスイッチ80がオンとなりイグニッション信号IGが検出されたとき、即ち、運転者により始動指示がなされたときに実行される。
始動制御ルーチンが実行されると、ECU70のCPU72は、まず、冷却水温センサ67からの冷却水温Twなど制御に必要なデータを入力する処理を実行し(ステップS200)、冷却水温Twが閾値Twthを超えているかを判定する(ステップS210)。実施例では、閾値Twthは、始動推定時制御ルーチンのステップS110の処理で用いた閾値Twthと同じ値を用いるものとするが、異なる値を用いてもよい。
冷却水温Twが閾値Twthより高いときには、冷却水を循環させるとインバータ41,42が高温に至ると判断し、続いて、モータ冷却システム60が駆動しているかを判定する(ステップS220)。モータ冷却システム60が駆動していなければ、冷却水がモータMG1,MG2をバイパスするバイパス通路を流れるよう三方弁63のアクチュエータ(図示せず)を駆動制御して三方弁63を切り替えたり、電動ウォーターポンプ64や電動ファン66を駆動制御するなどモータ冷却システム60を駆動するのに必要な制御を行い(ステップS230)、冷却水温Twが高いことを運転者に示す警告灯86を点灯させる(ステップS240)。一方、モータ冷却システム60が駆動しているときには、モータ冷却システム60を駆動するのに必要な制御を行う必要がないので、そのまま警告灯86を点灯させる(ステップS240)。このように、冷却水温Twが閾値Twthより高いときには、モータ冷却システム60を駆動し冷却水やインバータ41,42を冷却すると共に警告灯86を点灯し運転者に冷却水温が高いことを知らせることができる。
続いて、所定時間経過したかを判定する(ステップS250)。ここで、所定時間は、再度冷却水温Twを閾値Twthと比較するのに要する時間であり、例えば、5秒のように設定される。所定時間経過していないときには所定時間が経過するまで待ち、所定時間が経過するとステップS200の処理へ戻り、ステップS200〜S250の処理を繰り返す。
ステップS200〜S250の処理を繰り返すことにより冷却水温Twが閾値Twth未満になったり、始動時にはじめから冷却水温Twが閾値Twth未満のときには、ハイブリッド自動車20をシステム始動できる状態にあると判断し、モータ冷却システム60が駆動しているかを判定する(ステップS260)。モータ冷却システム60が駆動していれば駆動を停止する処理を行い(ステップS270)、モータMG1,MG2,インバータ41,42,エンジン22へ制御信号を送信するなどハイブリッド自動車20のシステムを始動するために必要な処理を実行し(ステップS280)、本ルーチンを終了する。また、モータ冷却システム60を駆動していなければ、モータ冷却システム60を停止する必要がないので、直ちにシステムを始動するために必要な処理を実行し(ステップS280)、本ルーチンを終了する。なお、システムを始動するために必要な処理には、必要に応じてモータ冷却システム60を駆動させる処理も含まれる。このように、冷却水温Twが十分下がった後にハイブリッド自動車20のシステムの始動を開始するから、始動後にインバータ41,42やモータMG1,MG2が高温に至るのを抑えることができる。
いま、ハイブリッド自動車20のシステムを停止してドアをロックし、その後あまり時間をおかずに(例えば、3分後に)ドアロックを解除し、通常にイグニッションスイッチ80をオンとしてハイブリッド自動車20を始動する場合を考える。この場合、ドアロックが解除されたときに始動推定時制御ルーチンが実行され、イグニッションスイッチ80がオンとされたときに始動制御ルーチンが実行される。始動推定時制御ルーチンの実行を開始するときには冷却水温Twは十分下がっていないと考えられるから、モータ冷却システム60を駆動して(ステップS120)、冷却水やインバータ41,42の冷却が行なわれる。図4は、ハイブリッド自動車20をシステム停止して3分後にモータ冷却システム60での冷却を開始したときの冷却水温Twおよびインバータ41,42の温度の時間
変化の概念図である。図示するように、システム停止後冷却水温Twおよびインバータ41,42の温度は徐々に上昇し、モータ冷却システム60での冷却を開始すると冷却水温Twおよびインバータ41,42の温度は低下する。このように、冷却水温Twおよびインバータ41,42の温度が低下したところで始動制御ルーチンが実行される。冷却水温Twが閾値Twthよりも高いときにイグニッションスイッチ80がオンされて始動制御ルーチンが実行されると、モータ冷却システム60の駆動はそのまま継続されて警告灯が点灯される(ステップS230,S240)。そして、冷却水温Twが閾値Twth未満に至ったときにハイブリッド自動車20を始動する。また、始動推定時制御ルーチンの実行を開始するときには冷却水温Twが閾値Twthよりも高いがモータ冷却システム60の駆動により短時間(例えば1分)で閾値Twth未満になると、イグニッションスイッチ80の操作に拘わらず、モータ冷却システム60の駆動を停止する(ステップS160)。したがって、その後、イグニッションスイッチ80がオンされると、直ちにシステムが始動される。このように、ドアをロックした後あまり時間をおかずにドアロックを解除し、通常にイグニッションスイッチ80をオンとしハイブリッド自動車20を始動するときには、ハイブリッド自動車20の始動に先立ってモータ冷却システム60を駆動しインバータ41,42を冷却する。この結果、自動車のシステムを停止する度に冷却システムを駆動しインバータ41,42を冷却するものに比してシステム全体の消費電力を抑えることができる。また、ハイブリッド自動車20の始動に先立ってインバータ41,42の冷却を開始するから、インバータ41,42が高温に至るのを抑えることができる。さらに、始動制御ルーチンでは、冷却水温Twが所定温度未満に至ってからハイブリッド自動車20の始動を開始するから、始動後にインバータ41,42が高温に至るのを抑えることができる。
変化の概念図である。図示するように、システム停止後冷却水温Twおよびインバータ41,42の温度は徐々に上昇し、モータ冷却システム60での冷却を開始すると冷却水温Twおよびインバータ41,42の温度は低下する。このように、冷却水温Twおよびインバータ41,42の温度が低下したところで始動制御ルーチンが実行される。冷却水温Twが閾値Twthよりも高いときにイグニッションスイッチ80がオンされて始動制御ルーチンが実行されると、モータ冷却システム60の駆動はそのまま継続されて警告灯が点灯される(ステップS230,S240)。そして、冷却水温Twが閾値Twth未満に至ったときにハイブリッド自動車20を始動する。また、始動推定時制御ルーチンの実行を開始するときには冷却水温Twが閾値Twthよりも高いがモータ冷却システム60の駆動により短時間(例えば1分)で閾値Twth未満になると、イグニッションスイッチ80の操作に拘わらず、モータ冷却システム60の駆動を停止する(ステップS160)。したがって、その後、イグニッションスイッチ80がオンされると、直ちにシステムが始動される。このように、ドアをロックした後あまり時間をおかずにドアロックを解除し、通常にイグニッションスイッチ80をオンとしハイブリッド自動車20を始動するときには、ハイブリッド自動車20の始動に先立ってモータ冷却システム60を駆動しインバータ41,42を冷却する。この結果、自動車のシステムを停止する度に冷却システムを駆動しインバータ41,42を冷却するものに比してシステム全体の消費電力を抑えることができる。また、ハイブリッド自動車20の始動に先立ってインバータ41,42の冷却を開始するから、インバータ41,42が高温に至るのを抑えることができる。さらに、始動制御ルーチンでは、冷却水温Twが所定温度未満に至ってからハイブリッド自動車20の始動を開始するから、始動後にインバータ41,42が高温に至るのを抑えることができる。
次に、ハイブリッド自動車20のシステムを停止してドアをロックし、その後あまり時間をおかずにドアロックが解除されたもののハイブリッド自動車20を始動しない場合、例えば忘れ物を取りにきただけでハイブリッド自動車20を始動しない場合を考える。この場合、前述したように、始動推定制御ルーチンが実行されてモータ冷却システム60が駆動されるが、冷却水温Twと外気温Taとが所定の温度未満になったときや冷却水温Twや外気温Taが所定の温度以上であっても所定時間が経過したときにモータ冷却システム60の駆動は停止される(ステップS160)。このように、ドアロックが解除された後ハイブリッド自動車20が始動しないときには、モータ冷却システム60を駆動しても所定時間経過すると駆動を停止するので、無駄な電力の消費を抑えることができる。
次に、ハイブリッド自動車20のシステムを停止してドアをロックし、その後比較的長い時間(例えば8時間)を経過した後にドアロックを解除し、イグニッションスイッチ80をオンとしてハイブリッド自動車20のシステムを始動する場合を考える。この場合、ドアロックが解除されたときに始動推定時制御ルーチンが実行されるが、冷却水温Twは閾値Twth未満であるから、通常はモータ冷却システム60を駆動することなく始動推定時制御ルーチンは終了する。したがって、イグニッションスイッチ80がオンされたときには、ただちにハイブリッド自動車20が始動される。このように、ドアをロックした後比較的長い時間をおきドアロックを解除しハイブリッド自動車20を始動する場合には、ハイブリッド自動車20の始動に先立ちモータ冷却システム60を駆動することなくハイブリッド自動車20を始動する。この結果、不必要にモータ冷却システム60を駆動することがないから、無駄な電力の消費を抑えることができる。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20によれば、ハイブリッド自動車20の始動が推定されたときに始動推定時制御ルーチンを実行し、冷却水温Twが閾値Twthより高いか又は外気温Taが閾値Tathより高いかのいずれかが成立するときにハイブリッド自動車20の始動制御ルーチンの実行に先立ってインバータ41,42の冷却を開始する。この結果、インバータ41,42が高温に至るのを抑えることができる。また、自
動車をシステム停止する度に冷却システムを駆動するものに比してシステム全体の消費電力を抑えることができる。そして、ハイブリッド自動車20の始動に先立ちインバータ41,42の冷却を開始するときには、冷却水がモータMG1,MG2をバイパスするバイパス通路62を流れるよう三方弁63を切り替えるから、モータMG1,MG2に滞留し温められた冷却水がインバータ41,42へ流れるのを防ぐことができる。この結果、インバータ41,42の温度の上昇をさらに抑えることができる。また、始動制御ルーチンでは、冷却水温Twが閾値Twthより高いときには警告を発するから、運転者に冷却水温が高いことを知らせることができる。そして、冷却水温Twが十分下がった後にハイブリッド自動車の始動を開始するから、始動後にインバータ41,42やモータMG1,MG2が高温に至るのを抑えることができる。
動車をシステム停止する度に冷却システムを駆動するものに比してシステム全体の消費電力を抑えることができる。そして、ハイブリッド自動車20の始動に先立ちインバータ41,42の冷却を開始するときには、冷却水がモータMG1,MG2をバイパスするバイパス通路62を流れるよう三方弁63を切り替えるから、モータMG1,MG2に滞留し温められた冷却水がインバータ41,42へ流れるのを防ぐことができる。この結果、インバータ41,42の温度の上昇をさらに抑えることができる。また、始動制御ルーチンでは、冷却水温Twが閾値Twthより高いときには警告を発するから、運転者に冷却水温が高いことを知らせることができる。そして、冷却水温Twが十分下がった後にハイブリッド自動車の始動を開始するから、始動後にインバータ41,42やモータMG1,MG2が高温に至るのを抑えることができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、冷却水温Twが閾値Twthより高いか否かおよび外気温Taが閾値Tathより高いか否かの二つの条件によりモータ冷却システム60の駆動を判定したが、外気温Taまたは冷却水温Twの一方の条件だけでモータ冷却システム60の駆動を判定するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、モータ冷却システム60は、冷却水がモータMG1,MG2をバイパスするバイパス通路62と、冷却水の流路を切り替える三方弁63とを備える構成としたが、バイパス通路62と三方弁63とを備えない構成としてもよい。この場合、ハイブリッド自動車20の停止後モータMG1,MG2に滞留して温められた冷却水がインバータ41,42を循環することとなるが、モータMG1,MG2で滞留することによる冷却水の温度上昇が小さければインバータ41,42が高温に至るのを抑えることができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、冷却システムをモータMG1,MG2,インバータ41,42を冷却するシステムであるものとしたが、冷却システムとしてモータMG1,MG2,インバータ41,42のうちの少なくとも一つを冷却するシステムであればよく、例えば、モータMG1のみを冷却するシステムとしたり、インバータ41のみを冷却するシステムとすることもできる。
そして、上述した実施例では、冷却システムをハイブリッド自動車20に搭載した場合を例示したが、モータを駆動源の一つとする駆動装置のモータとモータの駆動回路とを冷却するシステムであれば様々なものに組み入れることができ、例えば、実施例とは異なる構成のハイブリッド自動車や、燃料電池からの電力で走行用モータを駆動させ走行する電気自動車などに組み入れてもよい。いずれの場合も上述した実施例と同様の効果が得られる。
また、上述した実施例では、冷却システムとして駆動装置のモータとモータの駆動回路とを冷却するシステムを例示したが、自動車に搭載されるモータとモータの駆動回路とを冷却するシステムであれば様々なものに適用でき、例えば、エアコンディショナーのエアコンプレッサーのモータとその駆動回路や、燃料電池からの電力で走行する自動車であれば燃料電池に燃料や空気を供給するためのポンプのモータとその駆動回路などにも適用することができる。
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
20 ハイブリッド自動車、22 エンジン、30 遊星歯車機構、41,42 インバータ、50 バッテリ、60 モータ冷却システム、61 循環流路、62 バイパス通路、63 三方弁、64 電動ウォータポンプ、65 ラジエータ、66 電動ファン、67 冷却水温度センサ、70 電子制御ユニット(ECU)、72 CPU、74
ROM、76 RAM、80 イグニッションスイッチ、82 外気温センサ、84 ドアロックポジションセンサ、86 警告灯、MG1,MG2 モータ。
ROM、76 RAM、80 イグニッションスイッチ、82 外気温センサ、84 ドアロックポジションセンサ、86 警告灯、MG1,MG2 モータ。
Claims (9)
- 電動機を駆動源の一つとする駆動装置の冷却システムであって、
前記電動機または該電動機の駆動回路の少なくとも一方を熱交換媒体を用いて外気との熱交換により冷却する冷却手段と、
前記熱交換媒体の温度を検出または推定する温度検出推定手段と、
前記駆動装置の始動を推定する始動推定手段と、
該始動推定手段により駆動装置の始動が推定され且つ前記温度検出推定手段により検出または推定された熱交換媒体の温度が所定温度以上であるとき、前記駆動装置の始動に先立って前記冷却手段による冷却を開始する始動推定時制御手段と、
を備える冷却システム。 - 請求項1記載の冷却システムであって、
外気温を検出する外気温検出手段を備え、
前記温度検出推定手段は、前記外気温検出手段により検出された外気温から前記熱交換媒体の温度を推定する手段である
冷却システム。 - 請求項1または2記載の冷却システムであって、
前記冷却手段は、外気との熱交換により前記熱交換媒体を冷却する熱交換部と、前記熱交換媒体を前記熱交換部と前記電動機と該電動機の駆動回路とに循環させる循環流路と、前記循環流路のうち少なくとも前記電動機をバイパスするバイパス流路と、前記熱交換媒体が前記バイパス流路を用いずに前記循環流路を循環するか該バイパス流路を用いて該循環流路を循環するかを切り替える循環流路切替手段と、を有する手段であり、
前記始動推定時制御手段は、前記駆動装置の始動に先立って前記冷却手段による冷却を開始するときには前記熱交換媒体が前記バイパス流路を用いて前記循環流路を循環するよう前記循環流路切替手段を制御する手段である
冷却システム。 - 前記駆動装置の始動が指示されたとき、前記温度検出推定手段により検出または推定された熱交換媒体の温度が第2の所定温度未満のときには前記駆動装置を始動し、前記温度検出推定手段により検出または推定された熱交換媒体の温度が前記第2の所定温度以上のときには警告を出力すると共に該検出または推定された熱交換媒体の温度が前記第2の所定温度未満に至ってから前記駆動装置を始動する始動時制御手段を備える請求項1ないし3いずれか記載の冷却システム。
- 前記冷却手段は、前記熱交換媒体を外気との熱交換により冷却するラジエータと、該ラジエータへ外気を送るファンと、を有する手段である請求項1ないし4いずれか記載の冷却システム。
- 走行用の駆動源として電動機を有する駆動装置と、該駆動装置を冷却する請求項1ないし5いずれか記載の冷却システムと、を搭載する自動車。
- 請求項6記載の自動車であって、
前記自動車のドアロックの解除を検出するロック解除検出手段を備え、
前記始動推定手段は、前記ロック解除検出手段によりドアロックの解除が検出されたときに前記駆動装置の始動を推定する手段である
自動車。 - 前記駆動装置は、内燃機関を有する装置である請求項6または7記載の自動車。
- 電動機を駆動源の一つとする駆動装置の冷却システムであって、前記電動機または該電動機の駆動回路の少なくとも一方を熱交換媒体を用いて外気との熱交換により冷却する冷却手段を備える冷却システムの制御方法であって、
(a)前記熱交換媒体の温度を検出または推定し、
(b)前記駆動装置の始動を推定し、
(c)前記駆動装置の始動が推定され且つ前記検出または推定された熱交換媒体の温度が所定温度以上であるとき、前記駆動装置の始動に先立って前記冷却手段による冷却を開始する
冷却システムの制御方法。
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JP2004216067A JP2006042441A (ja) | 2004-07-23 | 2004-07-23 | 冷却システムおよびその制御方法並びに自動車 |
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