JP2005297584A - 運転補助装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】アクセルペダルとブレーキペダルを片手で操作できる運転補助装置の提供。
【解決手段】グリップ3を有する操作アーム2が上部に取付けられ、下部にアクセル用ローラ6が設けられて上部が支持板11に回動自在に支持された操作レバー1と、下部に操作レバーに当接するブレーキ用ローラ23を有し、上部が支持板に支持されてほぼ中間部にブレーキワイヤ26が連結されたブレーキ用リンク21、及びほぼ中間部が回動可能に支持され、上部にブレーキワイヤが連結され下部にブレーキアーム28を駆動するローラ32が設けられた押圧アーム30を有するブレーキ制御系と、下部が操作レバーのアクセル用ローラに当接し、ほぼ中間部が支持板に回動自在に支持されて上端部にアクセルワイヤ43が連結されたほぼヘ字状のアクセルリンク41、及び支持軸46に支持され上端部にアクセルワイヤが連結されたアクセルアーム45を有するアクセル制御系とを備えた。
【選択図】図1
【解決手段】グリップ3を有する操作アーム2が上部に取付けられ、下部にアクセル用ローラ6が設けられて上部が支持板11に回動自在に支持された操作レバー1と、下部に操作レバーに当接するブレーキ用ローラ23を有し、上部が支持板に支持されてほぼ中間部にブレーキワイヤ26が連結されたブレーキ用リンク21、及びほぼ中間部が回動可能に支持され、上部にブレーキワイヤが連結され下部にブレーキアーム28を駆動するローラ32が設けられた押圧アーム30を有するブレーキ制御系と、下部が操作レバーのアクセル用ローラに当接し、ほぼ中間部が支持板に回動自在に支持されて上端部にアクセルワイヤ43が連結されたほぼヘ字状のアクセルリンク41、及び支持軸46に支持され上端部にアクセルワイヤが連結されたアクセルアーム45を有するアクセル制御系とを備えた。
【選択図】図1
Description
本発明は、下肢の不自由な身体障害者が自動車を運転する際に、アクセルペダルとブレーキペダルを片手で容易に操作することのできる運転補助装置に関するものである。
従来の運転補助装置に、本体ブラケットの操作アームをブレーキ操作方向及びアクセル操作方向へ傾倒自在に支持し、ブレーキリンクと操作アームを、本体ブラケットにボルトとナットで支持し、操作アームにアーム側ブロックを突設し、ブレーキリンクにリンク側ブロック22を突設する。そしてパイプ材にリターンスプリングを外嵌し、両ブロックが互いに当接する方向へ操作アームとブレーキリンクを付勢して、アクセル戻し方向への作動を補助するようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−67729号公報(第3−4頁、図1)
特許文献1の運転補助装置は、操作アームの傾動を、これに設けたアーム側ブロックを介してブレーキリンクに設けたリンク側ブロックに伝達するようになっているため、長期の使用によりアーム側ブロック及びリンク側ブロックが磨耗して、操作アームの傾動をブレーキリンクに確実に伝達できないことがある。
また、操作レバーは運転者が片手で操作するように構成されているが、運転者の体力が低下したり高齢になった場合は、大きな力を要するため操作レバーの操作が困難になることがある。しかしながら、特許文献1に記載された運転補助装置においては、アーム側ブロック及びリンク側ブロックと、アクセルリンクに設けた押圧ピンはいずれも1点で固定されているため、運転者の体力等に応じて操作支点の位置を変えることができなかった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、操作レバーの回動をブレーキ用リンク及びアクセル用リンクに、長期に亘って円滑かつ確実に伝達することができ、また、運転者の体力等に応じてブレーキ用リンク及びアクセル用リンクの作用支点を容易に変更することのできる運転補助装置を提供することができる。
本発明に係る運転補助装置は、先端部にグリップを有する操作アームが上部に取付けられ、下部にアクセル用ローラが設けられて上部が支持板に回動自在に支持された操作レバーと、下部に前記操作レバーに当接するブレーキ用ローラを有し、上部が前記支持板に支持されてほぼ中間部にブレーキワイヤが連結されたブレーキ用リンク、及びほぼ中間部が回動可能に支持され、上部に前記ブレーキワイヤが連結され下部にブレーキアームを駆動するローラが設けられた押圧アームを有するブレーキ制御系と、下部が前記操作レバーのアクセル用ローラに当接し、ほぼ中間部が前記支持板に回動自在に支持されて上端部にアクセルワイヤが連結されたほぼヘ字状のアクセルリンク、及び支持軸に支持され上端部に前記アクセルワイヤが連結されたアクセルアームを有するアクセル制御系とを備えたものである。
また、前記操作レバーに設けたアクセル用ローラ、及び前記ブレーキ用リンクに設けたブレーキ用ローラの位置を、上下方向に調整しうるように構成したものである。
さらに、操作レバーの支持軸に介装され、一端が前記操作レバーに係止され他端が前記支持板に係止されたコイルばねを備えたものである。
さらに、操作レバーの支持軸に介装され、一端が前記操作レバーに係止され他端が前記支持板に係止されたコイルばねを備えたものである。
本発明に係る運転補助装置は、操作レバーの回動をローラを介してブレーキ用リンク及びアクセル用リンクに伝達するようにしたので長期に亘って円滑かつ確実に伝達することができる。
また、ブレーキ用ローラ及びアクセル用ローラの伝達を変えられるようにしたので、運転者の体力等に応じて操作アームの操作に要する力を調整することができる。
また、ブレーキ用ローラ及びアクセル用ローラの伝達を変えられるようにしたので、運転者の体力等に応じて操作アームの操作に要する力を調整することができる。
図1は本発明に係る運転補助装置の基本構成を示す説明図で、(a)は側面図、(b)は要部の上面図である。なお、以下の説明では、図の左側を前面側、右側を後面側という。
図において、1は操作レバーで、その上部は運転席内の床面に設置したベースプレートの両側に設けた支持板11a,11bの間に支持軸14により回動可能に支持されており、上部には先端部にグリップ3を有し、後面側に延設された操作アーム2が取付けられている。6は操作レバー1の下部前面側に回転自在に設けられたアクセル用ローラである。
図において、1は操作レバーで、その上部は運転席内の床面に設置したベースプレートの両側に設けた支持板11a,11bの間に支持軸14により回動可能に支持されており、上部には先端部にグリップ3を有し、後面側に延設された操作アーム2が取付けられている。6は操作レバー1の下部前面側に回転自在に設けられたアクセル用ローラである。
21はブレーキ用リンクで、上端部は支持ボルト15により支持板11a,11bの間に回動自在に支持されており、下端部にはブレーキ用ローラ23が回転自在に取付けられて操作レバー1の下部後面側に当接している。そして、ほぼ中央部にはブレーキ用ワイヤ26の一端が連結されている。
27はブレーキペダルで、一端が軸29により車体等に回動可能に取付けられたブレーキアーム28の他端に取付られている。30はほぼ中央部が軸31により車体等に回動可能に支持された押圧アームで、上端部にはブレーキワイヤ26の他端が連結されており、下端部にはブレーキアーム28の後面側に常時当接する押圧ローラ32が回転自在に取付けられている。そして、ブレーキアーム28はばね33に付勢されてブレーキペダル27を所定の位置(非作動位置)に保持されている。これらブレーキ用リンク21、ブレーキワイヤ26、押圧アーム30等によりブレーキ制御系Aを構成する。
41はほぼへ字状のアクセル用リンクで、そのほぼ中央部(折曲げ部)が支持ボルト16により支持板11a,11bの間に回動自在に支持されており、前面側に折曲げられた上端部にはアクセルワイヤ43が連結されている。また、下端部は操作レバー1に設けたアクセル用ローラ4に当接している。
44はアクセルペダルで、上端部にアクセルワイヤ43の他端が連結されたアクセルアーム45の下端部に取付けられている。46はアクセルアーム45のほぼ中央部において、その前面側に設けられた支持軸で、アクセルアーム45はばね47に付勢されて支持軸46に当接し、アクセルペダル44を所定の位置(非作動位置)に保持している。そして、これらアクセル用リンク41、アクセルワイヤ43等によりアクセル制御系Bを構成する。
なお、上記の説明では操作レバー1の後面側にブレーキ制御系Aを、前面側にアクセル制御系Bを設けた場合を示したが、操作レバーの前面側にブレーキ制御系Aを、後面側にアクセル制御系Bを設けてもよい。
なお、上記の説明では操作レバー1の後面側にブレーキ制御系Aを、前面側にアクセル制御系Bを設けた場合を示したが、操作レバーの前面側にブレーキ制御系Aを、後面側にアクセル制御系Bを設けてもよい。
次に、上記のように構成した本発明の作用について説明する。
ブレーキ及びアクセルが作動しない状態(以下、中立状態という)においては、操作レバー1はほぼ垂直状態にあり、ブレーキ用リンク21のブレーキ用ローラ23はブレーキ用ワイヤ26に引張られて操作レバー1の後面側に、アクセル用リンク41の下端部はアクセル用ワイヤ43に引張られて操作レバー1のアクセル用ローラ6にそれぞれ当接しており、ブレーキペダル27及びアクセルペダル44はそれぞれ自由状態(非作動位置)にある。
ブレーキ及びアクセルが作動しない状態(以下、中立状態という)においては、操作レバー1はほぼ垂直状態にあり、ブレーキ用リンク21のブレーキ用ローラ23はブレーキ用ワイヤ26に引張られて操作レバー1の後面側に、アクセル用リンク41の下端部はアクセル用ワイヤ43に引張られて操作レバー1のアクセル用ローラ6にそれぞれ当接しており、ブレーキペダル27及びアクセルペダル44はそれぞれ自由状態(非作動位置)にある。
ブレーキを作動させる場合は、操作アーム2のグリップ3を片手で握り、矢印a方向(前面側)に押圧する。これにより、操作レバー1は支持軸14を中心に矢印c方向に回動し、これに当接するブレーキ用ローラ23を介してブレーキ用リンク21を支持ボルト15を中心に矢印c方向に回動させる。ブレーキ用リンク21の回動により、ブレーキワイヤ26は矢印方向に引っ張られ、これに連結された押圧アーム30の上部は、軸31を中心に矢印方向に回動し、押圧ローラ32が矢印d方向に変位してブレーキアーム28を押圧する。これにより、ブレーキアーム28は軸29を中心に矢印d方向に回動し、ブレーキを作動(ブレーキペダル27の踏み込み)させる。
ブレーキを解除するときは、操作アーム3を矢印b方向に引いて操作レバー1を中立状態に戻せば、ブレーキ用リンク21は元の状態に戻り、押圧アーム30が回動して押圧ローラが反矢印d方向に移動するので、ブレーキアーム28はばね33に付勢されて反矢印d方向に回動し、ブレーキペダル27は元の位置に戻ってブレーキが解除される。
また、アクセルを作動させる場合は、操作アーム2のグリップ3を矢印b方向に引張る。これにより、操作レバー1は支持軸14を中心に矢印e方向に回動し、アクセル用ローラ4によりこれに当接するアクセル用リンク41を支持ボルト16を中心に矢印e方向に回動させる。アクセル用リンク41の回動によりアクセルワイヤ43が矢印方向に引張られ、これに連結されたアクセルアーム45を支持軸46を支点として回動し、その下部が矢印f方向に移動してアクセルを作動(アクセルペダル44の踏込み)させる。なお、このとき、グリップ3の引張り量を調整することにより、アクセルペダル44の作動量(踏込み量)を適宜調整することができる。
アクセルペダル44を元の位置に戻すには、グリップ3を矢印a方向に押して、操作レバー1を中立位置に戻せばよい。
アクセルペダル44を元の位置に戻すには、グリップ3を矢印a方向に押して、操作レバー1を中立位置に戻せばよい。
ところで、このような運転補助装置は、シート位置、フロアの形状、インバネ形状などが異なる様々な車種に取付けられるが、居住性やデザイン性を確保するためには、なるべく運転者の足元奥側に設置することになる。しかしながら、設置位置によっては、運転者の体格の相違などがあってグリップ3の位置が運転者から離れてしまうことがあるため、グリップ3を運転者が操作し易い位置になるように、操作アーム2の長さ(図のL)や形状を変えてこれに対応することが必要である。
この場合、操作アーム2の長さが短かい場合(例えば、図のLが30cm程度)は、アクセルアーム45に設けたばね47の付勢力により、アクセル用リンク41を反矢印e方向に押圧して操作レバー1を中立状態に保持している。
しかしながら操作アーム2の長さLが長くなると、グリップ3を含む操作アーム2の自重により操作アーム2が矢印b方向に倒れ、このため、操作レバー1がばね47の付勢力に打勝って矢印e方向に回動し、アクセルリンク41を介してアクセルアーム45を支持軸46を支点として矢印f方向に回動させ、アクセルを作動させてしまう(アクセルペダル44を踏込み状態にする)という問題がある。
しかしながら操作アーム2の長さLが長くなると、グリップ3を含む操作アーム2の自重により操作アーム2が矢印b方向に倒れ、このため、操作レバー1がばね47の付勢力に打勝って矢印e方向に回動し、アクセルリンク41を介してアクセルアーム45を支持軸46を支点として矢印f方向に回動させ、アクセルを作動させてしまう(アクセルペダル44を踏込み状態にする)という問題がある。
本発明においては、このような問題を解決するために、図1(b)に示すように、操作レバー1の支持軸1にコイルばね9を介装し、その一端9aを操作レバー1に係止させ、他端9bを支持板11aに係止させることにより、操作レバー1に矢印c方向の弱い回転力を与え(この回動力は、ブレーキばね33の付勢力より弱い力)、操作アーム2の長さLが長くなってその自重により矢印b方向に倒れても、操作レバー1をその位置に保持して中立状態を維持するようにしたものである。
これにより、操作アーム2を長くしても、アクセルに影響を与えることはない。
これにより、操作アーム2を長くしても、アクセルに影響を与えることはない。
本発明によれば、ブレーキ制御系A及びアクセル制御系Bを駆動するためのブレーキ用リンク21を、ブレーキ用ローラ23を介して操作レバー1に当接させると共に、アクセル用リンク41を操作レバー1に設けたアクセル用ローラ6に当接させ、操作アーム2の操作により何れか一方を駆動するようにしたので、きわめて簡単な構造で、操作レバー1の回動を、ブレーキ制御系A又はアクセル制御系Bに円滑に伝達することができる。
また、操作レバー1の支持軸14に巻装したコイルばね9の一端9aを操作レバー1に、他端9bを支持板11aに係止させて、操作レバー1にブレーキ用リンク21側に向う弱い回転力を与えたので、操作アーム2が長くなって自重より倒れた場合でも、アクセルが作動するようなことはない。
さらに、ブレーキ用リンク21とブレーキアーム28の押圧アーム30、アクセル用リンク41とアクセルアーム45とを、それぞれブレーキワイヤ26とアクセルワイヤ43で直接連結するようにしたので、伝達系の構造がきわめて簡単で、その上ブレーキ用リンク21及びアクセル用リンク41の動きを、ブレーキアーム28の押圧アーム30及びアクセルアーム45に確実に伝達することができる。
さらに、ブレーキ用リンク21とブレーキアーム28の押圧アーム30、アクセル用リンク41とアクセルアーム45とを、それぞれブレーキワイヤ26とアクセルワイヤ43で直接連結するようにしたので、伝達系の構造がきわめて簡単で、その上ブレーキ用リンク21及びアクセル用リンク41の動きを、ブレーキアーム28の押圧アーム30及びアクセルアーム45に確実に伝達することができる。
また、操作レバー1の回動をブレーキ用ローラ23を介してブレーキ用リンク21に伝達し、また、アクセル用ローラ6を介してアクセル用リンク41に伝達するようにしたので、操作レバー1の回動を長期に亘って円滑にブレーキ用リンク21及びアクセス用リンク41に伝達することができる。
図2は本発明に係る運転補助装置の一実施例の分解斜視図である。
図において、1は操作レバー、2は操作レバー2の上端部に固定され、先端部にグリップ3を有する操作アームである。なお、グリップ3には操作ボタン4が設けられており、またグリップ3の近傍には、ウインカー、ライト、ワイパー等を操作するスイッチが設けられている。
図において、1は操作レバー、2は操作レバー2の上端部に固定され、先端部にグリップ3を有する操作アームである。なお、グリップ3には操作ボタン4が設けられており、またグリップ3の近傍には、ウインカー、ライト、ワイパー等を操作するスイッチが設けられている。
10は運転席の床板に固定されたベースプレートで、その両側には支持板11a,11bがボルトにより固定されており、両支持板11a,11bの上部にはボルト挿通孔12a,12bが設けられている。13はほぼドーナツ状の電磁石で、その中心部をボルト挿通孔12aに整合させて支持板11aに取付けられている。
そして、操作レバー1は両支持板11a,11bの間に配設され、ボルト挿通孔12aから電磁石13の中心部、操作レバー1のボルト挿通孔5、軸受5a、支持板11bのボルト挿通孔12bに挿通され、ナットで固定された固定軸14により回動自在に支持されている。
そして、操作レバー1は両支持板11a,11bの間に配設され、ボルト挿通孔12aから電磁石13の中心部、操作レバー1のボルト挿通孔5、軸受5a、支持板11bのボルト挿通孔12bに挿通され、ナットで固定された固定軸14により回動自在に支持されている。
操作レバー1の下部の一方の側(前側)の上下方向には、アクセル用ローラ6の伝達調整手段である複数のボルト挿通孔8が設けられており、このボルト挿通孔8の1つにアクセル用ローラ6の取付ボルト7を挿通してナットで固定し、アクセル用ローラ6を回転自在に支持している。そして、アクセル用ローラ6の取付位置を変えることにより、アクセルペダル44のストローク(踏込み量)を変えることができる。9は固定軸14の軸受5aに介装され、一端が操作レバー1に、他端が支持板11bにそれぞれ係止されたコイルばねである。
なお、図示してないが、電磁石13はグリップ3に設けた操作ボタン4と電気的に接続されており、アクセルを作動させるための操作アーム2を矢印b方向に引いて操作ボタン4を押すと、電磁石13に通電して励磁し、操作レバー1を吸着してアクセルをその状態に保持するようになっている。
ブレーキ用リンク21はその上部に設けた軸受22を介して支持ボルト15により両支持板11a,11bの間に回動自在に支持されている。そして、下部の上下方向に設けたブレーキ用ローラ23の位置調整手段である複数のボルト挿通孔25の1つに、ブレーキ用ローラ23の取付ボルト24が挿通されてナットで固定し、ブレーキ用ローラ23を回転自在に支持している。このブレーキ用ローラ23は、取付ボルト24のボルト挿通孔25への挿入位置を変えることにより、ブレーキのストローク(踏込み量)を変えることができ、また、運転者の体力等に応じて操作支点を変えることにより、操作アーム2の操作に要する力を調整することができる。
また、軸受22とボルト挿通孔25との間にはブレーキワイヤ26の一端が接続されており、ブレーキ用ローラ23はブレーキワイヤ26の引張り力により、常時操作レバー1の後面側に当接している。ブレーキワイヤ26はアクセルワイヤ43と共にビニールチューブに挿通され保護されている。また、ブレーキワイヤ26を2本設けた場合を示してあるが、1本でもよい。なお、ブレーキワイヤ26に連結されたブレーキ機構は、図1の場合とほぼ同様なので、図面及び説明を省略する。
41はほぼへ字状のアクセル用リングで、そのほぼ中央部(折曲がり部)に設けた軸受42を介して支持ボルト16により両支持板11a,11bの間に回動自在に支持されている。また上端部にはアクセルワイヤ43の一端が接続されており、アクセルリンク41の下端部はアクセルワイヤ43の引張り力により、常時アクセル用ローラ6に当接している。なお、アクセルワイヤ43に連結されたアクセル機構は、図1の場合とほぼ同様なので、説明及び図面を省略する。
61は操作レバー1の支持板11b側(電磁石13と反対側)に取付けられたラチエット、62はラチエット61に噛合う係止爪で、常時ラチエット61から離れている。63は支持板11bに固定されて係止爪62を駆動するソレノイドで、操作アーム2のグリップ3に設けた操作ボタン4と電気的に接続されており、操作アーム2を矢印a方向に押して操作ボタン4を押すと、ソレノイド63に通電して係止爪62を駆動し、ラチエット61に係止させて操作レバー1、したがってブレーキをその位置に保持する。
次に上記のように構成した本実施例の作用を説明する。
先ず、中立状態においては、図3,図4に実線で示すように、操作レバー1は中立状態に保持され、ブレーキ用リンク21はブレーキワイヤ26に引張られてブレーキ用ローラ23が操作レバー1の下部後部側に当接しており、ブレーキペダル27はばね33に付勢されて所定の位置に保持され、非作動状態にある。なお、ブレーキアーム30の押圧ローラ32はボディの構造等により、複数のボルト挿通孔30aによって上下方向に調整しうるようになっている。
また、アクセル用リンク41はアクセルワイヤ43に引張られて、その下端部がアクセル用ローラ6に当接しており、アクセルペダル44はばね47に付勢されて所定の位置に保持され、非作動状態にある。
先ず、中立状態においては、図3,図4に実線で示すように、操作レバー1は中立状態に保持され、ブレーキ用リンク21はブレーキワイヤ26に引張られてブレーキ用ローラ23が操作レバー1の下部後部側に当接しており、ブレーキペダル27はばね33に付勢されて所定の位置に保持され、非作動状態にある。なお、ブレーキアーム30の押圧ローラ32はボディの構造等により、複数のボルト挿通孔30aによって上下方向に調整しうるようになっている。
また、アクセル用リンク41はアクセルワイヤ43に引張られて、その下端部がアクセル用ローラ6に当接しており、アクセルペダル44はばね47に付勢されて所定の位置に保持され、非作動状態にある。
停車のためブレーキを掛ける場合は、図3に示すように、グリップ3を持って操作アーム2を破線で示すように矢印a方向に押して操作ボタン4を押す。これにより、操作レバー1が固定軸14を中心に破線で示すように回動し、ブレーキ用ローラ23を矢印c方向に押圧し、ブレーキ用リンク21を支持軸15を中心に破線で示すように矢印c方向に回動させる。ブレーキ用リンク21の回動によりブレーキワイヤ26が矢印方向に引張れた。これに連結された押圧アーム30が軸31を中心に破線で示すように回動し、その先端部に設けた押圧ローラ32が矢印d方向に変位して、ブレーキアーム28を破線で示すように矢印d方向に押圧し、ブレーキペダル27を移動(踏込み)させ、ブレーキを掛ける。
このとき、ソレノイド63に通電されて作動し、係止爪62をラチエット61に係止させ、操作レバー1の回動を阻止してブレーキペダル27を作動状態(踏込み状態)に保持する。なお、走行中にブレーキを作動させる場合には、グリップ3の操作ボタン4を押すことなく、操作アーム2の押し量を適宜変えればよい。
ブレーキを解除する場合は、操作アーム2を実線の位置まで戻せば、操作レバー1は再び中立状態になり、押圧アーム30、ブレーキアーム28及びこれに設けたブレーキペダル27も実線で示す元の位置に戻り、ブレーキは解除される。このとき、ソレノイド63への通電は自動的に遮断され、係止爪62はラチエット61から外れてフリー状態になる。
次に、アクセルを作動させる場合は、図4に示すように、グリップ3を持って操作アーム2を破線で示すように矢印b方向に引く。これにより操作レバー1が固定軸14を中心に破線で示すように回動し、アクセル用ローラ6によりアクセル用リンク41を矢印e方向に押圧し、アクセル用リンク41を支持軸16を中心に破線で示すように矢印e方向に回動させる。アクセル用リンク41の回動によりブレーキワイヤ43が矢印方向に引張られ、これに連結されたアクセルアーム45が軸46を支点に破線で示すように矢印f方向に回動し、アクセルペダル44を下方(前面側)に移動させ、アクセルを作動させる。
アクセルの作動量(アクセルペダル44の踏み込み量)を変える場合は、操作アーム2の引き量を適宜変えることにより、所望の作動量を得ることができる。
また、一定の作動量を維持する場合は、グリップ3の操作ボタン4を押せばよい。これにより、電磁石13に通電して励磁され、操作レバー1を吸着して操作レバー1の回動を阻止し、その位置を保持する。
操作アーム2を押して実線の位置に戻せば操作レバー1は中立状態になり、アクセルペダル44は実線で示すように非作動の状態に戻る。
また、一定の作動量を維持する場合は、グリップ3の操作ボタン4を押せばよい。これにより、電磁石13に通電して励磁され、操作レバー1を吸着して操作レバー1の回動を阻止し、その位置を保持する。
操作アーム2を押して実線の位置に戻せば操作レバー1は中立状態になり、アクセルペダル44は実線で示すように非作動の状態に戻る。
なお、前述のように操作アーム2が長い場合は、操作レバー1と支持板11e(又は11a)の間に介装したコイルばね9により、操作レバー1に矢印c方向の弱い回転力を与えているので、操作アーム2が長くなってその自重により矢印b方向に倒れても、操作レバー1をその位置に保持して中立状態を維持する。
本実施例においても、前述のような効果を得ることができるが、さらに、次のような効果が得られる。
本実施例においては、ブレーキ用リンク21の下部にブレーキ用ローラ25を取付けるための複数のボルト挿通孔25を設け、また、操作レバー1の下部のアクセル用ローラ6を取付けるための複数のボルト挿通孔8を設けて、これらボルト挿通孔25,8に選択的にブレーキ用ローラ23及びアクセル用ローラ6を取付けるようにしたので、取付け位置に応じてブレーキ及びアクセルの作動量(作動範囲)を設定することができる。
本実施例においては、ブレーキ用リンク21の下部にブレーキ用ローラ25を取付けるための複数のボルト挿通孔25を設け、また、操作レバー1の下部のアクセル用ローラ6を取付けるための複数のボルト挿通孔8を設けて、これらボルト挿通孔25,8に選択的にブレーキ用ローラ23及びアクセル用ローラ6を取付けるようにしたので、取付け位置に応じてブレーキ及びアクセルの作動量(作動範囲)を設定することができる。
また、ブレーキ用ローラ23及びアクセル用ローラ6の取付位置を変えることにより、操作レバー1の支持軸14からの距離、したがって、ブレーキ用リンク21及びアクセル用リンク41を回動する支点位置を変えることができるので、運転者の体格や体力に応じて取付位置を適宜選定することにより、操作アーム2の操作に要する力を調整することができる。
さらに、ブレーキ機構の押しアーム30に複数のボルト挿通孔30aを設けて、押しローラ32の取付け位置を変え得るようにしたので、これによってもブレーキペダル27の作動量を変えることができ、また、ブレーキ用リンク21のブレーキ用ローラ23の取付位置と併せて押しローラ32の取付位置を変えることにより、操作アーム2の操作に要する力を調整することができる。
1 操作レバー、2 操作アーム、3 グリップ、6 アクセル用ローラ、9 コイルバネ、11a,11b 支持板、13 電磁石、14 固定軸、15,16 支持軸、21 ブレーキ用リンク、23 ブレーキ用ローラ、26 ブレーキワイヤ、27 ブレーキペダル、28 ブレーキアーム、30 押圧アーム、32 押圧ローラ、41 アクセル用リンク、43 アクセルワイヤ、44 アクセルペダル、45 アクセルアーム。
Claims (3)
- 先端部にグリップを有する操作アームが上部に取付けられ、下部にアクセル用ローラが設けられて上部が支持板に回動自在に支持された操作レバーと、
下部に前記操作レバーに当接するブレーキ用ローラを有し、上部が前記支持板に支持されてほぼ中間部にブレーキワイヤが連結されたブレーキ用リンク、及びほぼ中間部が回動可能に支持され、上部に前記ブレーキワイヤが連結され下部にブレーキアームを駆動するローラが設けられた押圧アームを有するブレーキ制御系と、
下部が前記操作レバーのアクセル用ローラに当接し、ほぼ中間部が前記支持板に回動自在に支持されて上端部にアクセルワイヤが連結されたほぼヘ字状のアクセルリンク、及び支持軸に支持され上端部に前記アクセルワイヤが連結されたアクセルアームを有するアクセル制御系とを備えたことを特徴とする運転補助装置。 - 前記操作レバーに設けたアクセル用ローラ、及び前記ブレーキ用リンクに設けたブレーキ用ローラの位置を、上下方向に調整しうるように構成したことを特徴とする請求項1記載の運転補助装置。
- 前記操作レバーの支持軸に介装され、一端が前記操作レバーに係止され他端が前記支持板に係止されたコイルばねを備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の運転補助装置。
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2004
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Date | Code | Title | Description |
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