JP2005293899A - リチウム二次電池用電極の製造方法 - Google Patents

リチウム二次電池用電極の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 高い成膜速度で活物質薄膜を集電体上に形成することができるとともに、集電体にしわなどの変形が生じるのを抑制することができ、かつ充放電サイクル特性に優れたリチウム二次電池用電極を製造することができる製造方法を得る。
【解決手段】 集電体11の上に活物質からなる薄膜12,13を堆積して形成するリチウム二次電池用電極の製造方法において、薄膜の形成が時間的に断続した複数回の薄膜形成によりなされており、複数回の薄膜形成における2回目以降の薄膜13の形成前に、予め集電体11の上に形成されている薄膜12の表面へイオン照射を行うことを特徴としている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、リチウム二次電池に用いられる電極を製造する方法に関するものである。
シリコンは、リチウムを合金化することにより吸蔵することができる材料であり、その理論容量が大きいことから高エネルギー密度化が図れるリチウム二次電池の電極材料として注目されている。しかしながら、シリコンを活物質として用いた電極は、サイクル特性において黒鉛などの炭素材料に比べて劣るという問題があった。この原因の1つとして、充放電における活物質の膨張収縮が大きいため、その際に生じる応力により活物質が微粉化したり、あるいは活物質が集電体から剥離するなどにより、集電性が低下することが考えられる。
本出願人は、シリコン等を電極活物質とし、良好な充放電サイクル特性を示すリチウム二次電池用電極として、CVD法、スパッタリング法、蒸着法などの薄膜形成方法により、集電体上に微結晶、非晶質材料を形成したリチウム二次電池を提案している(特許文献1)。
このようなリチウム二次電池用電極においては、集電体の表面に凹凸を形成し、上記薄膜の厚み方向において集電体表面の凹凸の谷部に向かうにつれて幅が広くなる空隙を形成することにより、充放電反応時に薄膜がリチウムを吸蔵・放出することにより生じる薄膜の膨張・収縮による体積変化を吸収することができ、集電体にしわなどの変形が生じるのを抑制することができる(特許文献2)。
また、上記リチウム二次電池用電極においては、集電体の薄膜を、集電体との密着性に優れたスパッタリング法により形成した界面層と、スパッタリング法に比べて高い形成速度を実現できる蒸着法により該界面層上に形成した活物質層とで構成することにより、集電体の機械的特性を低下させずに、高い成膜速度で活物質薄膜を集電体上に形成することができるリチウム二次電池用電極の製造を実現することができる(特許文献3)。
しかしながら、表面に凹凸を有する集電体上に薄膜を形成した場合、薄膜の厚み方向において集電体表面の凹凸の谷部に向かうにつれて幅が広くなるように形成された空隙が大きくなると、充放電サイクル特性が劣化するという問題があった。
国際公開第01/029912号パンフレット 特開2002−313319号公報 特開2002−289181号公報
本発明の目的は、集電体の機械的特性を低下させずに、高い成膜速度で活物質薄膜を集電体上に形成することができるとともに、集電体にしわなどの変形が生じるのを抑制することができ、かつ充放電サイクル特性に優れたリチウム二次電池用電極を製造する方法を提供することにある。
本発明は、集電体上に活物質からなる薄膜を堆積して形成するリチウム二次電池用電極の製造方法であり、薄膜の形成が時間的に断続した複数回の薄膜形成よりなされており、複数回の薄膜形成における2回目以降の薄膜形成のうちの少なくとも1回以上の薄膜形成において、薄膜形成前に予め集電体上に形成されている薄膜表面へイオン照射を行うことを特徴としている。
本発明においては、2回目以降の薄膜形成のうちの少なくとも1回以上の薄膜形成前に、予め集電体上に形成されている薄膜表面へイオン照射を行う。イオンを集電体表面に衝突させることにより、集電体上に形成した薄膜をスパッタリングによりエッチングすることができる。このエッチングにより、集電体上に形成された薄膜の凸部の肩部領域を選択的にエッチングすることができる。
図2は、本発明に従う製造工程を説明するための集電体表面近傍を示す模式的断面図である。図3は、従来の製造工程における集電体表面近傍を示す模式的断面図である。図3(a)に示すように、集電体11の表面には凸部11aが形成されている。このような凸部11aは、例えば、電解法により金属箔の表面に銅または銅合金を析出させて粗面化することにより形成することができる。凸部11aの先端はやや膨らんだ形状に形成されている。このような集電体表面上に薄膜を形成すると、図3(a)に示すように、集電体11の表面に沿って薄膜12が堆積して形成される。凸部11a上に堆積された薄膜12は、図3(a)に示すような肩部12aを有している。このような第1の薄膜12の上に、2回目の薄膜形成を行うと、図3(b)に示すように、第2の薄膜13が形成される。第2の薄膜13の集電体近傍には、図3(b)に示すように集電体11の表面に向かうにつれて幅が広くなる空隙14が形成される。
本発明では、2回目の薄膜形成前に、図3(a)に示す集電体上に形成されている薄膜12の表面へイオン照射を行う。このイオン照射により、薄膜12の肩部12aが選択的にエッチングされる。この結果、図2(a)に示すように、薄膜12の先端部分にテーパ部12bが形成される。
図2(b)は、図2(a)に示す状態の薄膜12の上に2回目の薄膜形成を行い、第2の薄膜13を形成した状態を示している。図2(a)に示すように、第1の薄膜12の先端部にテーパ部12bを形成しておくことにより、集電体11近傍に形成される隙間14の大きさを小さくすることができる。すなわち、第2の薄膜13を、良好な状態で集電体近傍に埋め込むことができる。このため、その上に堆積して形成する第2の薄膜13を良好な状態で形成することができる。すなわち、隙間14の上方に沿って第2の薄膜13の堆積とともに形成される低密度領域13aが良好な状態で形成される。この結果、電極の充放電サイクル特性を向上させることができる。
本発明においては、1回目の薄膜形成がスパッタリング法によりなされ、2回目以降の薄膜形成が蒸着法によりなされることが好ましい。スパッタリング法は、プラズマにより発生した活性種を基板である集電体に衝突させることにより薄膜を堆積して形成する方法であるので、集電体との界面において良好な界面領域を形成することができ、集電体に対する薄膜の密着性を高めることができる。また、蒸着法は、スパッタリング法に比べ高い成膜速度で薄膜を形成できる方法である。スパッタリング法と蒸着法を併用することにより、集電体との密着性が良好になる界面領域を形成することができるとともに、高い成膜速度で活物質薄膜を形成することができる。従って、充放電容量が高く、かつ充放電サイクル特性に優れたリチウム二次電池用電極を効率的に製造することができる。
上記の蒸着法は、スパッタリング法よりも成膜速度が高いものであれば特に限定されるものではなく、電子ビーム蒸着法などの真空蒸着法やその他の蒸着法を採用することができる。
また、本発明に従い、2回目の薄膜形成である蒸着法による薄膜形成前に、薄膜表面にイオン照射を行うことにより、下地層である第1の薄膜の表面が活性化され、第1の薄膜と第2の薄膜との接着性を向上することができる。このため、2回目以降の薄膜形成を蒸着法により行っても、密着性の良い薄膜を形成することができ、充放電サイクル特性を向上させることができる。
本発明において活物質として用いられる材料は、リチウムを吸蔵・放出することができるものであれば、特に限定されるものではないが、リチウムと合金化することによりリチウムを吸蔵する材料が好ましく用いられる。このような材料としては、シリコン、ゲルマニウム、錫、鉛、亜鉛、マグネシウム、ナトリウム、アルミニウム、カリウム、インジウムなどが挙げられる。
これらの中でもシリコンがその高い理論容量から好ましく用いられる。シリコンは、非晶質シリコンまたは微結晶シリコンであることが好ましい。
本発明においては、複数回の薄膜形成及びイオン照射が、減圧雰囲気を保持したまま連続して行われることが好ましい。また、同一の装置内で連続して行われることが好ましい。大気にさらすことなく連続して行うことにより、不純物の混入を防止することができる。また、この場合、集電体を移動させながら複数回の薄膜形成及びイオン照射が行われることが好ましい。
本発明は、リチウム二次電池用電極を製造する方法であり、負極及び正極のいずれの製造にも適用することができるものであるが、活物質として、上記のシリコンなどの材料を用いる場合には、一般に負極として用いられる。
本発明において用いられる集電体は、リチウムと合金化しない金属から形成されているものであることが好ましく、このような集電体として、銅、銅を含む合金、ニッケル、ステンレスなどからなる集電体が挙げられる。集電体は、これらの材料の2種類以上を積層したものであってもよい。
また、上述のように、集電体としては、圧延銅箔または圧延銅合金箔の表面に、電解法により凹凸を形成したものが好ましく用いられる。集電体の表面粗さRaは、0.1〜2μm程度であることが好ましい。表面粗さRaは、日本工業規格(JIS B 0601−1994)に定められている。表面粗さは、例えば表面粗さ計により測定することができる。
本発明において、1回目の薄膜形成と2回目以降の薄膜形成において、薄膜の材料は同一であってもよいし異なっていてもよい。
本発明によれば、充放電サイクル特性に優れたリチウム二次電池用電極を製造することができる。また、充放電反応により集電体にしわなどの変形が生じるのを抑制することができ、充放電反応により電極の厚みが増加するのを抑制することができる。
以下、本発明を実施例により詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
〔負極の作製〕
集電体として、表面に電解法で銅を析出させることにより、表面を粗面化した圧延銅箔(厚み26μm、表面粗さRa0.7μm)を用い、この集電体の上に図1に示す薄膜形成装置を用いてシリコン薄膜を形成した。
図1に示す薄膜形成装置には、スパッタ源4、イオン照射源8及び蒸着源5が設けられている。集電体1はローラー2に巻き取られており、ローラー2とローラー3の間に位置する支持ローラー7の外周面に沿ってローラー2からローラー3に移動する。
スパッタ源4と対向する領域において、集電体1の上にスパッタリング法により薄膜が形成され、イオン照射源8と対向する領域において、集電体1の上にイオンビームが照射される。また、蒸着源5と対向する領域において、集電体1の上に蒸着法により薄膜が形成される。スパッタ源4とイオンビーム源8の間及びイオンビーム源8と蒸着源5の間には、それぞれのプロセスを行う領域の圧力を独立に制御するための仕切りが設けられている。
スパッタ源としては、99.999%のシリコン単結晶からなるターゲットを用い、このターゲットに高周波電源を接続することによりスパッタ源4として用いている。イオン照射源8としては、ホロカソード型イオンガンを用いている。蒸着源5は、電子ビーム蒸着法による蒸着源であり、蒸着材料として99.999%の小粒状シリコンを用いている。
まず、集電体1をローラー2に巻き取った状態にしておき、集電体1を矢印の方向に断続的に移動させ、ローラー3でこれを巻き取りながら、スパッタ源4と対向する領域において、集電体1の上にシリコン薄膜を堆積させて第1の薄膜を形成した。この時のスパッタ条件を表1に示す。なお、雰囲気ガスとしてはアルゴン(Ar)ガスを用いた
スパッタ源4と対向する位置において第1の薄膜を形成した集電体1は、次にイオン照射源8と対向する位置へ移動し、表面にイオンビームが照射される。この時のイオン照射条件を表2に示す。照射したイオン種としてはArを用いた。なお、Arイオンは、集電体に対してほぼ垂直方向となるように照射する。
この条件でシリコン膜に対してイオン照射を行った場合、イオン照射によるスパッタリングで、1分間当り5nmの厚みに相当するシリコンが除去される。
イオン照射源8と対向する位置においてイオン照射が行われた集電体1は、次に蒸着源5と対向する位置へ移動し、第2のシリコン薄膜が堆積して形成される。この時の蒸着条件を表3に示す。
以上のようにして、実施例1の電極を作製した。
(比較例1)
実施例1において、スパッタ源4を用いて第1のシリコン薄膜を形成した後、イオン照射を行わずに、蒸着源5と対向する位置に移動させ、第2のシリコン薄膜を堆積させたこと以外は、実施例1と同様にして電極を作製した。
〔電極の評価〕
実施例1及び比較例1において作製した電極のいずれにも、集電体の硬化は生じていなかった。
実施例1及び比較例1の電極について、形成したシリコン薄膜のラマン分光分析を行い、その結晶性を同定した。その結果、実施例1及び比較例1の電極において、480cm-1近傍のピークは実質的に認められたものの、520cm-1近傍のピークは実質的に認められなかった。従って、実施例1及び比較例1において形成した薄膜は、非晶質シリコン薄膜であることが確認された。
〔作用極の作製〕
実施例1及び比較例1の電極を2cm×2cmの大きさに切り出し、ニッケルからなるリード線を取り付けた後、110℃2時間真空下で乾燥して、ビーカーセルに用いる作用極を作製した。
〔電解液の作製〕
エチレンカーボネートとジエチルカーボネートを体積比3:7で混合した溶媒に、LiPF6を1モル/リットル溶解して電解液を作製した。
〔ビーカーセルの作製〕
上記実施例1及び比較例1の作用極を用いて、図4に示すような三電極式ビーカーセルを作製した。図4に示すように、ビーカーセルは、容器21内に入れられた電解液22に、対極23、作用極24、及び参照極25を浸漬することにより構成されている。電解液22としては、上記電解液を用い、対極23及び参照極25としてはリチウム金属を用いた。
〔充放電特性の評価〕
作製したビーカーセルを、4mAの定電流で、作用極の電位が0V(vs.Li/Li+)に達するまで充電した後、4mAの定電流で、作用極の電位が2V(vs.Li/Li+)に達するまで放電した。なお、ここでは、作用極の還元を充電とし、作用極の酸化を放電としている。
充電と放電を10サイクル繰り返し、1サイクル目及び10サイクル目の充電容量及び放電容量を評価した。評価結果を表4に示す。
実施例1及び比較例1の電極は、いずれも1サイクル目の充放電において、高い放電容量と良好な充放電効率が得られている。
なお、表4に示した1サイクル目の充放電効率は、以下の式により算出されるものである。
(1サイクル目の充放電効率)=(1サイクル目の放電容量)÷(1サイクル目の充電容量)×100
実施例1と比較例1の比較から明らかなように、第1の薄膜形成後にイオン照射を行うことにより、10サイクル目の容量維持率が向上していることがわかる。
なお、表4に示した10サイクル目の容量維持率は、以下の式により算出されるものである。
(10サイクル目の容量維持率)=(10サイクル目の放電容量)÷(1サイクル目の放電容量)×100
〔電極厚みの評価〕
上記の充放電試験後の電極の厚みを、マイクロメーターを用いて測定した。電極の中央部及び四隅の合計5点の厚みをマイクロメーターで測定し、その平均値を充放電試験後の厚みとした。なお、充放電試験前も同様にして測定した。評価結果を表4に示す。
表4から明らかなように、実施例1及び比較例1の電極における充放電試験後の厚み変化は、10μm以下の小さな値となっている。これは、実施例1及び比較例1の電極において、充放電によるしわなどの変形がほとんど生じなかったため、充放電試験後においても厚みがそれほど増加しなかったものと考えられる。
実際に、肉眼での観察においても、実施例1及び比較例1の電極においては、集電体にしわなどの変形がほとんど観察されなかった。
〔電極の断面観察〕
実施例1及び比較例1の電極における第2の薄膜形成後の電極の断面を走査型電子顕微鏡により観察した。図6は実施例1の電極を示し、図7は比較例1の電極を示している。
実施例1及び比較例1の電極においては、集電体と薄膜の界面近傍に空隙が形成されていることがわかる。実施例1の電極において形成されている空隙は、比較例1の電極において形成されている空隙と比較して小さいことがわかる。
図5は、本発明に従い電極を作製するための薄膜形成装置の他の例を示す模式的断面図である。
図5に示すように、薄膜形成装置30は、集電体31の一方面(矢印A側の面)に第1の薄膜及び第2の薄膜を形成するための第1のプロセス室40と、集電体の他方面(矢印B側の面)に第1の薄膜及び第2の薄膜を形成するための、第2のプロセス室50から構成されている。
第1のプロセス室40には、第1のスパッタ源43、第1のイオン照射源44、及び第1の蒸着源45が設けられており、第2のプロセス室50には、第2のスパッタ源53、第2のイオン照射源54、及び第2の蒸着源55が設けられている。これらのスパッタ源、イオン照射源、及び蒸着源は、図1に示す実施例のものと同様である。
集電体31は、第1のプロセス室40に設けられたローラー42に巻き取られており、第1のプロセス室40に設けられた支持ローラー41及びローラー46を通り、第2のプロセス室50に送られる。第2のプロセス室50に送られた集電体31は、第2のプロセス室50に設けられたローラー52及び支持ローラー51を通り、第2のプロセス室50に設けられたローラー56に巻き取られる。
集電体31は、第1のプロセス室40においては矢印B側の面が支持ローラー41と接し、第2のプロセス室50においては矢印A側の面が支持ローラー51と接する。
第1のプロセス室40では、集電体31の矢印A側の面に対して、第1のスパッタ源43と対向する位置でスパッタリング法により第1の薄膜が形成され、第1のイオン照射源44と対向する位置でイオンビームが照射され、第1の蒸着源45と対向する位置で、蒸着法により第2の薄膜が形成される。
第2のプロセス室50においては、集電体31の矢印B側の面に対して、第2のスパッタ源53と対向する位置でスパッタリング法により第1の薄膜が形成され、第2のイオン照射源54と対向する位置でイオンビームが照射され、第2の蒸着源55と対向する位置で蒸着法により第2の薄膜が形成される。
以上のようにして、図5に示す装置を用い、減圧雰囲気を保持したまま、第1の薄膜形成、イオン照射、及び第2の薄膜形成を集電体の両面に連続して行うことができる。
本発明に従う実施例において用いた薄膜形成装置を示す模式的断面図。 本発明に従う製造方法の各工程を説明するための模式的断面図。 従来の製造方法の各工程を説明するための模式的断面図。 本発明に従う実施例において作製したビーカーセルを説明するための模式的断面図。 本発明に従う薄膜形成装置の他の例を示す模式的断面図。 本発明に従う実施例において作製した電極の断面構造を示す走査型電子顕微鏡写真。 比較例の電極の断面構造を示す走査型電子顕微鏡写真。
符号の説明
1…集電体
2,3…ローラー
4…スパッタ源
5…蒸着源
6…薄膜形成装置
7…支持ローラー
8…イオン照射源
11…集電体
11a…集電体表面の凸部
12…第1の薄膜
12a…第1の薄膜の肩部
12b…第1の薄膜のテーパ部
13…第2の薄膜
13a…第2の薄膜の低密度領域
14…空隙

Claims (11)

  1. 集電体上に活物質からなる薄膜を堆積して形成するリチウム二次電池用電極の製造方法において、前記薄膜の形成が時間的に断続した複数回の薄膜の形成によりなされており、前記複数回の薄膜形成における2回目以降の薄膜の形成のうちの少なくとも1回以上の薄膜形成において、薄膜形成前に予め集電体上に形成されている薄膜表面へイオン照射を行うことを特徴とするリチウム二次電池用電極の製造方法。
  2. 前記集電体の表面に凹凸が形成されており、前記薄膜の厚み方向において前記集電体表面の凹凸の谷部に向かうにつれて幅が広くなる空隙が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のリチウム二次電池用電極の製造方法。
  3. 前記イオン照射により、前記薄膜表面がエッチングされることを特徴とする請求項1または2に記載のリチウム二次電池用電極の製造方法。
  4. 前記複数回の薄膜形成において、1回目の薄膜形成がスパッタリング法によりなされ、2回目以降の薄膜形成が蒸着法によりなされることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のリチウム二次電池用電極の製造方法。
  5. 前記集電体の両面に対して、前記複数回の薄膜形成と前記イオン照射を行うことにより、それぞれの面に薄膜が形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のリチウム二次電池用電極の製造方法。
  6. 前記活物質にシリコンが含まれていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のリチウム二次電池用電極の製造方法。
  7. 前記複数回の薄膜形成及び前記イオン照射が、減圧雰囲気を保持したまま連続して行われることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のリチウム二次電池用電極の製造方法。
  8. 前記複数回の薄膜形成及び前記イオン照射が、同一の装置内で、前記集電体を移動させながら行われることを特徴とする請求項7に記載のリチウム二次電池用電極。
  9. リチウム二次電池用電極が負極であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のリチウム二次電池用電極の製造方法。
  10. 前記集電体が、銅、銅を含む合金、ニッケル、及びステンレスから選ばれる1種から形成されるか、またはこられを2種以上積層したものであることを特徴とする請求項9に記載のリチウム二次電池用負極の製造方法。
  11. 前記活物質が非晶質シリコンであることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載のリチウム二次電池用電極の製造方法。
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