JP2005293894A - 燃料電池用燃料容器、それを用いた携帯電気機器用燃料電池、および携帯電気機器 - Google Patents

燃料電池用燃料容器、それを用いた携帯電気機器用燃料電池、および携帯電気機器 Download PDF

Info

Publication number
JP2005293894A
JP2005293894A JP2004103664A JP2004103664A JP2005293894A JP 2005293894 A JP2005293894 A JP 2005293894A JP 2004103664 A JP2004103664 A JP 2004103664A JP 2004103664 A JP2004103664 A JP 2004103664A JP 2005293894 A JP2005293894 A JP 2005293894A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel
liquid
fuel cell
liquid level
container
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004103664A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidekazu Kimura
英和 木村
Takashi Masako
隆志 眞子
Koji Kajitani
浩司 梶谷
Tsutomu Yoshitake
務 吉武
Yoshimi Kubo
佳実 久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP2004103664A priority Critical patent/JP2005293894A/ja
Publication of JP2005293894A publication Critical patent/JP2005293894A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Fuel Cell (AREA)

Abstract

【課題】 携帯型の電気機器に設けられる燃料電池の液体燃料の残量を確実に把握する。
【解決手段】 携帯電気機器に設けられる燃料電池において、センサ群416および液量演算部417を備える燃料容器424を設ける。
【選択図】 図17




Description

本発明は、燃料電池用燃料容器、それを用いた携帯電気機器用燃料電池、および携帯電気機器に関する。
近年の情報化社会の到来とともに、パーソナルコンピュータ等の電気機器で扱う情報量が飛躍的に増大し、それに伴い、電気機器の消費電力も著しく増加してきた。特に、携帯型の電気機器では、処理能力の増加に伴って消費電力の増加が問題となっている。現在、このような携帯型の電気機器では、一般的にリチウムイオン電池が電源として用いられているが、リチウムイオン電池のエネルギー密度は理論的な限界に近づいている。そのため、携帯型の電気機器の連続使用期間を延ばすために、CPUの駆動周波数を抑えて消費電力を低減しなければならないという制限があった。
このような状況の中で、リチウムイオン電池に変えて、エネルギー密度が大きく、エネルギー効率の高い燃料電池を電気機器の電源として用いることにより、携帯型の電気機器の連続使用期間が大幅に向上することが期待されている。
近年、安価で取り扱いの容易なメタノールを原料として、メタノールを改質して水素を生成させるメタノール改質型や、メタノールを燃料として直接利用する直接型の燃料電池の開発も盛んに行われている。直接型の燃料電池では、メタノール水溶液から水素イオンを得ることができるので、改質器等が不要になり、携帯型の電気機器へ適用することの利点が大きい。また、液体のメタノール水溶液を燃料とするため、エネルギー密度が非常に高いという特徴がある。
ここで、携帯型の電気機器に対しては、電源の使用可能時間を知りたいという要請があった。このため、燃料電池を電源とする場合、燃料の残量を確実に把握することが求められていた。
特許文献1には、液体燃料を収容する燃料容器を備える燃料電池が例示されている。この構成において、燃料容器を透明または半透明の材料で構成し、液体燃料に発泡スチロールの浮き材を添加することにより、液体燃料の残存量を確認することが示されている。
特開2001−93551号公報
ところが、携帯型パーソナルコンピュータ等の携帯型の電気機器においては、機器を水平に設置した状態で使用されるとは限られない。傾斜した状態で設置されたり、使用されたりすると、液面の位置が変動する。このため、従来の構成では、燃料容器中に収容された液体燃料の残存量の正確な把握が困難であった。
一方、携帯型パーソナルコンピュータ等の携帯型の電気機器においては、前述のように、燃料カートリッジを含む燃料容器に残存する液体の残量、燃料カートリッジの交換時期、燃料電池の使用可能時間等を正確に把握することに対する要求は高い。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、携帯型の電気機器に設けられる燃料電池の液体燃料の残量を確実に把握する技術を提供することにある。
本発明によれば、携帯電気機器に適用される燃料電池の燃料極に供給する液体燃料を収容する燃料収容室と、前記燃料収容室内の複数箇所における前記液体燃料の液面の位置を検知する液面検知部と、前記液面検知部で検知された前記液面の位置から前記液体燃料の残量を算出する演算部と、を有することを特徴とする燃料電池用燃料容器が提供される。
本発明に係る燃料電池用燃料容器は、液面検知部を有する。液面検知部は、燃料収容室内の複数箇所における液体燃料の液面の位置を検知する。このため、一箇所の液面を検知する場合に比べて正確な液面の位置の把握が可能となる。よって、燃料容器が傾斜した状態で使用されている場合や、液面が変動する状態で使用されている場合にも、燃料容器中の液体の残量を正確に把握することができる。
本発明によれば、燃料極を有する燃料電池本体と、前記燃料極に供給される液体燃料が収容される燃料収容室を備える燃料容器と、前記燃料収容室内の複数箇所における前記液体燃料の液面の位置を検知する液面検知部と、前記液面検知部で検知された前記液面の位置から前記液体燃料の残量を算出する演算部と、を含むことを特徴とする携帯電気機器用燃料電池が提供される。
本発明に係る携帯電気機器用燃料電池は、燃料収容室内の複数箇所における液面の位置を液面検知部で検知し、検知された液面の位置から液体燃料の残量を算出する演算部を備える構成となっている。このため、一箇所の液面を検知する構成の燃料電池に比べて正確な液面の位置の把握が可能となる。よって、携帯電気機器用燃料電池が傾斜した状態で使用される場合や、液面が変動する状態で使用される場合においても、燃料容器中の液体の残量を正確に把握される構成となっている。
本発明によれば、燃料極を有する燃料電池本体と、前記燃料極に供給される液体燃料が収容される燃料容器と、を含み、前記燃料容器が前記燃料電池用燃料容器であることを特徴とする携帯電気機器用燃料電池が提供される。
本発明に係る携帯電気機器用燃料電池は、上述の燃料容器を含むため、傾斜面に設置されて使用された場合にも、液体燃料の残量、燃料の補充のタイミング、または燃料電池の使用可能時間等を確実に把握することが可能な構成となっている。
本発明において、前記液面検知部は、前記燃料収容室に設けられ、前記液面の位置を検知する3個以上の液面センサを含み、前記液面センサは、すべてが同一直線上に位置しないように設けられていてもよい。3個以上の液面センサが設けられており、これらが一直線上に位置しないため、各センサの設置位置における液面の位置に基づいて、燃料収容室の液面をさらに正確に決定することができる。このため、燃料容器が傾いている場合であっても、燃料収容室中の液体燃料の残量を確実に把握することができる。
本発明において、前記液面検知部は、前記燃料収容室に設けられ、前記液面の位置を検知する2個以上の液面センサと、前記液面の傾斜状態を検知する傾斜センサと、を含んでもよい。傾斜センサにて液面の傾斜状態が検知されるため、これと2個以上の液面センサとを用いることにより、燃料容器が傾いている場合であっても、液面および液体燃料の残量を確実に把握することができる。なお本発明において、液面の傾斜状態とは、燃料容器を水平面に設置した際の液面からの傾斜角度を指す。
本発明において、前記液面検知部は、前記燃料収容室に設けられ、前記液面の位置を検知する液面センサと、前記液面の傾斜状態を検知する複数の傾斜センサと、を含んでもよい。複数の傾斜センサを有するため、これを用いて互いに平行でない2方向以上の傾斜状態を検知することができる。この傾斜状態と1箇所以上において液面センサで検知される液面の位置に関する情報とを組み合わせて用いることにより、液面が傾斜している場合であっても、液面の位置および液体燃料の残量を確実に把握することができる。
本発明において、前記液面検知部は、磁性体を備え、前記液面に沿って移動するフロートと、前記フロートの位置を検知する磁気センサと、を有してもよい。液面に沿って移動するフロートの位置を磁気センサで検知することにより、液面の位置が変動しやすい場合でも、液面の位置を確実に検知することができる。
本発明において、前記演算部で算出された前記残量を表示する表示部をさらに備える構成とすることができる。こうすることにより、燃料電池を使用する際に、使用者が、燃料容器内に収容された液体燃料の残量を把握することができる。
本発明において、前記演算部で算出された前記残量に基づき、前記燃料収容室から前記燃料電池への前記液体燃料の供給を制御する制御部をさらに備える構成とすることができる。こうすることにより、燃料電池の燃料極に供給される液体燃料の濃度または量を確実に制御することができる。このため、燃料電池が安定な出力を発揮できる構成とすることができる。
本発明の燃料電池用燃料容器において、前記燃料電池に着脱可能に設けられるカートリッジであってもよい。こうすることにより、カートリッジ内の液体燃料の残量、カートリッジ内の燃料の使用可能時間、またはカートリッジの交換時期等を把握することができる。
また、本発明の携帯電気機器用燃料電池において、前記液体燃料が収容され、当該携帯電気機器用燃料電池に着脱可能に設けられる燃料カートリッジと、前記燃料極または酸化剤極から排出される液体を回収する燃料回収部と、をさらに備え、前記燃料容器は、前記燃料カートリッジと前記燃料回収部とに連通する燃料混合槽であってもよい。このようにすれば、燃料混合槽中の液体燃料の液面を複数箇所で検知することができる。よって、燃料混合槽中の液体燃料の液量を確実に算出することができる。
また、本発明の携帯電気機器用燃料電池において、前記燃料容器は、前記液体燃料が収容され、当該携帯電気機器用燃料電池に着脱可能に設けられる燃料カートリッジであってもよい。このようにすれば、燃料カートリッジ中の液体燃料の液面を複数箇所で検知することができる。よって、燃料カートリッジ中の液体燃料の液量を確実に算出することができる。
本発明において、前記燃料容器中の前記液体燃料の燃料成分濃度を測定する燃料濃度測定手段をさらに備えてもよい。こうすることにより、燃料濃度と液体の残量から、液体燃料中の燃料成分の量を算出することができる。
本発明において、前記演算部は、前記燃料容器中の前記液体燃料の前記残量および前記燃料成分濃度に基づき、当該携帯電気機器用燃料電池の使用可能時間を算出する構成とすることができる。こうすることにより、燃料電池を使用する際に、使用者が、燃料容器内に収容された燃料成分の残量または燃料電池の使用可能時間をさらに正確に把握することができる。また、燃料容器が燃料電池用燃料カートリッジの場合、カートリッジの交換時期を把握することができる。
本発明によれば、前記携帯電気機器用燃料電池を備えることを特徴とする携帯電気機器が提供される。本発明に係る携帯電気機器は、以上に説明した携帯電気機器用燃料電池を備えるため、傾斜面での使用時や、液面が変動しやすい状況で使用された場合にも、電源となる燃料電池の使用可能時間の使用可能時間を確実に把握可能な構成となっている。
以上説明したように本発明によれば、燃料収容室内の複数箇所における液体燃料の液面の位置を検知する液面検知部と、液面検知部で検知された液面から液体燃料の残量を算出する演算部と、を設けることにより、携帯型の電気機器に設けられる燃料電池の液体燃料の残量を確実に把握する技術が実現される。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、共通する構成要素には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
なお、以下の実施形態で説明する燃料電池の用途は特に限定されないが、たとえば携帯電話、ノート型等の携帯型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistant)、各種カメラ、ナビゲーションシステム、ポータブル音楽再生プレーヤー等の小型電気機器に適切に用いられる。
(第一の実施形態)
図17は、本実施形態に係る燃料容器の構成を示すブロック図である。図17に示した燃料容器424は、センサ群416および液量演算部417を含む。
センサ群416は、燃料容器424中に収容された液体燃料の液面の位置を検知する複数のセンサから構成される。具体的には、3つのレベルセンサ402a、レベルセンサ402b、およびレベルセンサ402cを有する。これらのレベルセンサは燃料容器424の燃料収容室内に設けられ、燃料収容室内の3箇所における液面を検知する。
センサ群416にて検知された液面に関する情報は、各センサのセンサIDとともに、電気的信号として液量演算部417に入力される。液量演算部417は、センサ群416で検知された液面の位置に対応する電気的信号から、燃料収容室の液面の位置を求め、これに基づき燃料収容室内の液体燃料の残量を算出する。このとき、液量演算部417は、記憶部428の情報を参照する。
記憶部428には、センサIDとセンサ設置位置座標との対応関係が記憶されている。また、記憶部428には、センサ群416で検知された電気的信号と、水面位置との対応関係が記憶されている。また、記憶部428には、燃料容器424の形状および体積に関する情報が、センサ設置位置座標および水面位置に対応づけて記憶されている。このため、記憶部428を参照することにより、液量演算部417は、センサ群416の位置と液面の水位を関連づけて求めることができる。液量演算部417液面の水位を3点について求めることができるため、これを用いて液面を決定することができる。よって、決定された液面と、記憶部428に記憶された燃料容器424の形状や体積に関する容器情報に基づき、燃料容器424中に収容された液体の量を算出することができる。
ここで、燃料容器424中の液体燃料の残量の算出方法の一例を具体的に示す。図22は、3つのレベルセンサを用いた残量算出方法を説明する図である。図22に示したように、ここでは、燃料容器424の形状が直方体である場合を例に説明する。また、レベルセンサ402a〜レベルセンサ402cの3つのレベルセンサは、互いに平行な直方体の3辺における液面427a〜液面427cの位置を検知するものとする。また、記憶部428には、各レベルセンサで得られる電気的信号と各辺における液面の位置の対応関係が記憶されている。
液量演算部417は、まず、レベルセンサ402a〜レベルセンサ402cからの電気的信号と、記憶部428に記憶された情報に基づき、それぞれの辺における液面の高さである液面427a〜液面427cを算出する。これより、液面427a〜液面427cは、レベルセンサ402a〜レベルセンサ402cが設けられた辺の長さに対する液面の高さの割合が求められる。そして、液面427a〜液面427cの位置より、レベルセンサが設けられた三辺に平行でレベルセンサを有しない辺における液面427dが求められる。このため、燃料容器424中の液体の液面が決定する。これより、燃料容器424の体積に対する液量の割合が求められる。このため、液量演算部417において、燃料容器424の液面の位置および液体の残量が算出される。
また、図18は、本実施形態に係る燃料容器424の別の構成を示すブロック図である。図18に示した燃料容器424は、図17の構成に加えて、さらに表示部418を有する。表示部418は、液量演算部417で算出された液体燃料の残量に関する情報を表示する。表示部418において、残量は、液量に応じて連続的に変化して表示される構成であってもよいし、所定の段階ごとに表示するように構成されていてもよい。
以下、図17または図18に示した構成の燃料容器を適用した燃料電池について説明する。
図1は、本実施形態に係る燃料電池を示す図である。図1の燃料電池400は、燃料電池本体100および燃料カートリッジ401を有する。燃料カートリッジ401は、燃料電池本体100に着脱可能に設けられ、改質器等を介さずに燃料電池本体100に直接供給される液体燃料を保持する容器である。なお、燃料カートリッジ401の詳細な構成については、第二の実施形態にて後述する。また、図1には示していないが、燃料電池本体100は、単セル構造101の酸化剤極における電池反応で生成する水をリザーバタンク1386に回収する酸化剤極側廃液回収管を有する。
燃料電池本体100は、複数の単セル構造101、燃料容器811、仕切板853、燃料流出管1111、燃料回収管1113、ポンプ1117、リザーバタンク1386、レベルセンサ402、およびコネクタ1123を含む。なお、図1に示した3つのレベルセンサ402はいずれもリザーバタンク1386内に設けられている。この場合、リザーバタンク1386が、図17および図18における燃料容器424に対応する構成となっている。また、図1には示していないが、燃料電池400は、これらのレベルセンサ402で検知される信号に基づき液面の位置およびリザーバタンク1386中の液体燃料の残量を算出する液量演算部417および記憶部428を有し、図18に示した構成とする場合、表示部418をさらに有する。
図1にもどり、燃料電池本体100において、燃料カートリッジ401に収容された液体燃料が燃料124として単セル構造101に供給される。燃料流出管1111には、ポンプ1117が設けられている。燃料容器811には、燃料流出管1111を経由して燃料124が供給される。燃料流出管1111は、リザーバタンク1386に連通している。燃料容器811に流入した燃料124は、燃料容器811内に設けられた複数の仕切板853に沿って流れ、複数の単セル構造101に順次供給される。
単セル構造101に供給された燃料124のうち、電池反応に用いられなったものは、燃料回収管1113からリザーバタンク1386に回収される。回収された残存燃料は、リザーバタンク1386において、酸化剤極側廃液回収管から回収された水および燃料カートリッジ1361から供給される燃料124と混合された後、再び燃料流出管1111から燃料容器811に供給される。
なお、本実施形態および以下の実施形態において、燃料回収管1113および酸化剤極側廃液回収管からリザーバタンク1386に回収される液体を廃液と呼ぶ。廃液は、燃料極で電池反応に使用されなかった液体燃料を含む。また、廃液は、酸化剤極で生成する水を含む。
ポンプ1117として、たとえば消費電力が非常に小さい小型の圧電モーター等の圧電素子を用いることができる。また、図1には図示していないが、燃料電池400は、ポンプ1117の動作を制御する制御部を有することができる。
図23は、制御部を有する燃料電池本体100の構成の一例を示すブロック図である。図23に示した燃料電池本体100において、リザーバタンク1386の基本構成は、図18に示した燃料容器424の構成と同様である。図23においては、燃料電池本体100がさらに制御部430および調節部423を有する。
制御部430は、液量演算部417に接続し、液量演算部417で算出されたリザーバタンク1386中の液体燃料の残量に応じて調節部423の駆動を制御する。制御部430は、たとえば、CPU(Central Processing Unit)やIC(Integrated Circuit)とすることができる。制御部430は、予めプログラムされ、記憶装置(不図示)に記憶された手順に従って動作する構成とすることができる。また、制御部430は、リレーなどによるシーケンス回路とすることもできる。
調節部423は、リザーバタンク1386から単セル構造101への燃料124の供給または燃料カートリッジ401からリザーバタンク1386への液体燃料の供給を調節する調節部材である。たとえば図1に示した燃料電池400におけるポンプ1117に対応する。
なお、図23に示したように、制御部430が表示部418も制御する構成としてもよい。こうすれば、燃料の残量に応じて使用者に使用可能時間等をさらに確実に提示することができる。
次に、燃料電池400に設けられた単セル構造101の構成を説明する。
図2は、図1のA−A'断面図である。単セル構造101は、燃料極102、酸化剤極108および固体電解質膜114を含む。燃料電池400においては、1枚の固体電解質膜114の一方の面に複数の燃料極102が設けられ、他方の面に複数の酸化剤極108が設けられている。対向する一組の燃料極102と酸化剤極108とで単セル構造101が構成される。このため、複数の単セル構造101が固体電解質膜114を共有し、同一の平面内に配置された構成となっている。
固体電解質膜114は、燃料極102と酸化剤極108を隔てるとともに、両者の間で水素イオンを移動させる役割を有する。このため、固体電解質膜114は、水素イオンの伝導性が高い膜であることが好ましい。また、化学的に安定であって機械的強度が高いことが好ましい。固体電解質膜114を構成する材料としては、スルフォン基、リン酸基等の強酸基や、カルボキシル基等の弱酸基等の極性基を有する有機高分子材料が好ましく用いられる。
燃料極102および酸化剤極108は、それぞれ、触媒を担持した炭素粒子と固体電解質の微粒子とを含む燃料極側触媒層および酸化剤極側触媒層をそれぞれ基体上に形成した構成とすることができる。
燃料極側触媒層の触媒としては、白金、金、銀、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、オスミウム、イリジウム、コバルト、ニッケル、レニウム、リチウム、ランタン、ストロンチウム、イットリウム、またはこれらの合金等が例示される。酸化剤極108に用いる酸化剤極側触媒層の触媒としては、燃料極側触媒層と同様のものを用いることができ、上記例示物質を使用することができる。なお、燃料極側触媒層および酸化剤極側触媒層の触媒は同じものを用いても異なるものを用いてもどちらでもよい。
燃料極102、酸化剤極108ともに、基体としては、カーボンペーパー、カーボンの成形体、カーボンの焼結体、焼結金属、発泡金属等の多孔性基体を用いることができる。
このように構成された燃料電池400において、各単セル構造101の燃料極102には、燃料124が供給される。また、各単セル構造101の酸化剤極108には、酸化剤が供給される。本実施形態および以降の実施形態において、燃料124は、単セル構造101に供給される液体燃料を指し、燃料成分である有機溶媒を含む。燃料成分としては、メタノール、エタノール、ジメチルエーテル、または他のアルコール類、シクロパラフィン等の液体炭化水素等、ホルマリン、ギ酸、あるいはヒドラジン等の液体燃料を用いることができる。液体燃料は、水溶液とすることができる。また、燃料124には酸またはアルカリを加えることもできる。これにより、水素イオンのイオン伝導性を高めることができる。酸化剤としては、通常、空気を用いることができるが、酸素ガスを供給してもよい。
次に、リザーバタンク1386の構成について説明する。図3(a)および図3(b)は、それぞれ、レベルセンサ402の配置を説明する平面図および斜視図である。また、図4は、レベルセンサ402の構成を模式的に示す断面図である。
図1を用いて前述したように、リザーバタンク1386の燃料収容室の内部には、3つのレベルセンサ402が設けられている。レベルセンサ402は、リザーバタンク1386の内壁に接着剤等を用いて接着することにより固定することができる。また、図3(a)中に点線で示したように、3つのレベルセンサ402は、3つすべてが一直線上に並ばないように配置されていれば特に制限はない。たとえば、レベルセンサ402を同一平面に並べて設置することができる。たとえば図22に示したように、直方体のリザーバタンク1386の3辺に沿って設けることもできる。
また、図4に示したように、レベルセンサ402は、たとえば磁気センサとすることができる。磁気センサは、円筒形のフロートガイド408および磁石を内蔵したマグネットフロート409を有する。フロートガイド408の上下には、二つのホールセンサ407aおよびホールセンサ407bがそれぞれ設けられている。ホールセンサ407aおよびホールセンサ407bは、マグネットフロート409からの距離に応じた磁場の強さの変化を電圧変化として検知する。ホールセンサ407aおよびホールセンサ407bとして、具体的には、たとえば、旭化成電子社製ホール素子HGシリーズ等を利用することができる。
リザーバタンク1386中の燃料124の液面の変動に伴い、マグネットフロート409に内蔵された磁石がフロートガイド408の内部を上下移動する。なお、フロートガイド408内に燃料124は自由に流入可能に構成されている。磁石が上下方向に動くことにより、ホールセンサ407aおよびホールセンサ407bで検知される電圧の大きさが変化する。
図5(a)および図5(b)は、マグネットフロート409が図4に示した位置にある場合のホールセンサ407aおよびホールセンサ407bのそれぞれにおいて検知される電圧の大きさを模式的に示す図である。図4では、リザーバタンク1386中の燃料124の液量が比較的多い場合が例示されている。マグネットフロート409がホールセンサ407aに近い側に位置している。このため、図5(a)および図5(b)を比較するとわかるように、ホールセンサ407aで検知される電圧の大きさは、ホールセンサ407bで検知される電圧の大きさよりも大きい。これらの電圧は、マグネットフロート409の位置により変動する。よって、ホールセンサ407aおよびホールセンサ407bで検知される電圧の大きさから、リザーバタンク1386中の燃料124の液面の位置を検知することができる。
このとき、ホールセンサ407aおよびホールセンサ407bは、図17に示した液量演算部417に接続し、液量演算部417が、液面の解析用の記憶部428に接続する構成としてもよい。記憶部428には、たとえばホールセンサ407aおよびホールセンサ407bで検知される電圧の大きさを液面の高さに対応させるデータが記憶されている。このようにすれば、ホールセンサ407aおよびホールセンサ407bで検知された電圧の値を用いて、液量演算部417において確実に液面の位置を算出することができる。
また、記憶部428には、3つのレベルセンサ402で検知される液面の位置をリザーバタンク1386中の燃料124の液量に対応させるデータが記憶されている。このため、ホールセンサ407aおよびホールセンサ407bからなるレベルセンサ402を3個を用いて、リザーバタンク1386中の燃料124の残量を確実に把握することができる。
なお、図4に示したホールセンサ407aおよびホールセンサ407に代えて、フロートガイド408に沿って複数のリードスイッチを設け、それぞれの高さにおける磁場の強さを検知することにより、液面を検出してもよい。この場合、フロートガイド408の上下移動に伴うリードスイッチの開閉を検出する検出部は、リザーバタンク1386を含む燃料電池本体100の所定の位置に設けることができる。
次に、図1に示した燃料電池400の効果を説明する。
燃料電池400においては、リザーバタンク1386に複数のレベルセンサ402が配置されている。このため、リザーバタンク1386の液面を複数箇所について検知することができる。よって、レベルセンサ402を一つ設けた場合に比べ、リザーバタンク1386の液面を正確に検出することができる。したがって、リザーバタンク1386が傾斜した状態で使用されたり、リザーバタンク1386の液面が変動しやすい状態で使用される場合にも、リザーバタンク1386内の液体燃料の液面を確実に検出することができる。さらに、液面の位置を正確に検知可能であるため、液面の位置とリザーバタンク1386の形状に関する情報を用いて、リザーバタンク1386内の液体燃料の残量を確実に把握することができる。
複数のレベルセンサ402を設けることによりもたらされる効果は、リザーバタンク1386に3つ以上のレベルセンサ402を配設した際に顕著に発揮される。これらのレベルセンサ402のすべてが同一直線上に配置されてはいないため、リザーバタンク1386中の燃料124の液面の位置に対応する電気的信号を3点について検知することができる。また、レベルセンサ402が液量演算部417に接続している。液量演算部417において、レベルセンサ402にて得られた電気的信号と、記憶部428に記憶された情報とを用いて、レベルセンサ402の位置情報とその位置における液面情報とがセットで求められる。このため、リザーバタンク1386中の液体燃料の液面が確実に求められる。また、リザーバタンク1386内の液体燃料の残量を算出することができる。
また、液量演算部417で算出された残量は、液量演算部417に接続する表示部418に表示される。よって、燃料124の残量が少なくなった際には、所定のタイミングで燃料カートリッジ401の交換または燃料124の補充を促すことが可能となる。
このように、リザーバタンク1386内の3点の液面を把握することにより、図3(b)に示したように、燃料電池400が傾斜している場合にも、液量演算部417において、その液面の位置を確実に把握することができる。このため、携帯型の電気機器のように、傾斜面に設置されたり、傾斜した状態で使用されたりする可能性が高い電気機器にも好適に適用可能な構成とすることができる。
さらに、燃料電池本体100に制御部430が設けられている場合、液量演算部417で算出されるリザーバタンク1386中の燃料124の残量に応じて、燃料カートリッジ401からの液体燃料の補給を制御することができる。このため、所望の濃度の124を安定的に供給することができる。よって、クロスオーバーを抑制しつつ、高い出力を安定的に発揮させることができる。また、制御部430を設けることにより、リザーバタンク1386中の燃料124の残量に応じて、単セル構造101の燃料極102への燃料124の供給を制御することができる。このため、燃料電池400全体を小型化しつつ、燃料124を効率よく利用し、単セル構造101における発電を長期間安定的に行わせることができる。
なお、本実施形態においては、レベルセンサ402をリザーバタンク1386中に配置したが、レベルセンサ402は燃料供給系を構成する他の燃料容器に設けることもできる。たとえば、燃料極102に隣接して設けられた燃料容器811または燃料カートリッジ401がレベルセンサ402を備える構成としてもよい。燃料カートリッジ401にレベルセンサ402を設ける構成については、第二の実施形態において詳細に説明する。
また、本実施形態において、リザーバタンク1386に2つのレベルセンサ402を設置する場合には、リザーバタンク1386の長手方向に二つのレベルセンサ402を並べて配置することができる。図6は、二つのレベルセンサ402を用いる場合について、レベルセンサ402のリザーバタンク1386への配置例を示す図である。こうすることにより、レベルセンサ402を2つとする場合にも燃料電池400またはリザーバタンク1386の傾斜を考慮して、リザーバタンク1386中の燃料124の量を把握することができる。また、少なくとも同一直線上に存在しない3つのレベルセンサ402を含む3つ以上のレベルセンサ402を設置することにより、リザーバタンク1386の液面の位置をさらに確実に検知することができる。
また、本実施形態において、液量演算部417は、センサ群416で検知された液面に関する情報を用いて燃料124の残量を算出するが、このとき、複数のレベルセンサ402で指示された液面のうち、所定のものを取捨選択して用いることもできる。こうすれば、燃料124の残量をより一層正確に算出することができる。
たとえば、レベルセンサ402a〜402cのうち、あるセンサで測定された液面が測定可能な範囲を超えている場合、具体的には、たとえば、記憶部428にレベルセンサ402で検知される液面の位置の範囲を記憶させておき、リザーバタンク1386の高さを超えている場合には、このセンサの測定結果を用いないようにすることができる。また、3つのレベルセンサ402のうち、ある一つのセンサから求められた液面の位置が他の二つのセンサから求められた液面の位置から突出している場合には、突出した液面を考慮せずに、残りの二つのセンサから求められた液面の位置を用いてリザーバタンク1386内の燃料124の液面を算出してもよい。
また、以上においては、燃料電池本体100が、図17または図18に示した燃料容器424の構成に対応するリザーバタンク1386を有する場合を例に説明したが、液量演算部417、表示部418、および記憶部428は、燃料電池本体100の所定の位置に設けられていればよく、必ずしもリザーバタンク1386に設けられていなくてもよい。
たとえば、本実施形態に係る燃料電池の構成を図24のようにしてもよい。図24は、図23に示した燃料電池において、液量演算部417、表示部418、および記憶部428がリザーバタンク1386以外に設けられている構成を示す図である。
(第二の実施形態)
第一の実施形態においては、リザーバタンク1386に3つのレベルセンサ402が設けられた構成の燃料電池400(図1)について説明したが、燃料電池において、3つのレベルセンサ402を燃料カートリッジ401に設ける構成とすることもできる。本実施形態では、こうした構成の燃料電池について説明する。
図9は、本実施形態に係る燃料電池410の構成を模式的に示す平面図である。以下、第一の実施形態に記載の燃料電池400と異なる部分を中心に説明する。図9の燃料電池410においては、図1の燃料電池400においてリザーバタンク1386に設けられていた3つのレベルセンサ402が、燃料カートリッジ401の内部に配置されている。3つのレベルセンサ402の配置は、すべてが同一直線上に位置しなければよく、たとえば第一の実施形態において図22を用いて例示した配置とすることができる。
ここで、燃料カートリッジ401と燃料電池本体100の燃料流出管1111は、接続部411にて接続される。これにより、燃料カートリッジ401に収容された液体燃料が燃料電池本体100の燃料流出管1111から燃料極102へと供給される。また、レベルセンサ402に検知される電気的信号を燃料電池本体100の側で検出することが可能となる。
図10(a)および図10(b)は、接続部411の構成を拡大して示す図である。図10(a)は、燃料カートリッジ401が燃料電池本体100に接続されていない状態を示し、図10(b)は、これらが連結された状態を示す。
図10(a)および図10(b)に示したように、燃料カートリッジ401は、燃料流出管1111に挿入される凸状の接続部1225を有する。接続部1225の端面は、シール部材1375により被覆され、封止されている。また、接続部1225の内部の側面に導電性の端子X1(不図示)、X2、およびX3(不図示)が設けられている。これらの端子は、図12を用いて後述するように、それぞれ別のレベルセンサ402に接続している。
シール部材1375は、セルフシール性を有する弾性部材である。シール部材1375として、たとえばセプタムやリシールを用いることができる。シール部材1375は、液体燃料に対する耐性を有し、密閉可能な材料とすることが好ましい。このような材料として、たとえば、エチレンプロピレンゴム、シリコーンゴム等のエラストマーを用いることができる。シール部材1375をエチレンプロピレンゴムとする場合、エチレンとプロピレンの共重合体(EPM)またはエチレンとプロピレンと第3成分の共重合体(EPDM)を用いることができる。また、シール部材1375を加硫ゴムとすることもできる。
また、燃料電池本体100の燃料流出管1111の端部には、接続部1225の形状に対応して凹状に成形された嵌合部1205が設けられている。嵌合部1205の後退面に、接続部411の中心軸に実質的に平行に燃料流出管1111の中心から燃料流出管1111の内外に向かって延在する中空針1379が設けられている。また、嵌合部1205の外側壁には、端子X1(不図示)、X2、およびX3(不図示)に対応する位置に導電性の端子Y1(不図示)、Y2、およびY3(不図示)が設けられている。
図11(a)および図11(b)は、接続部1225および嵌合部1205における端子の配置を模式的に示す平面図である。図11(a)は、燃料電池本体100の燃料流出管1111に形成された嵌合部1205に設けられた端子Y1〜Y3を示している。また、図11(b)は、燃料カートリッジ401の接続部1225に設けられた端子X1〜X3を示している。
図10(b)に示したように、嵌合部1205に接続部1225が挿入されてこれらが嵌合すると、中空針1379がシール部材1375を貫通するため、燃料カートリッジ401中の液体燃料が燃料流出管1111へと移動可能となる。また、嵌合部1205と接続部1225が嵌合すると、端子X1と端子Y1、端子X2とY2、および端子X3とY3が接触し、これらの電気的な導通が確保される。
燃料カートリッジ401および燃料電池本体100を以上のように構成したとき、燃料カートリッジ401内の各レベルセンサ402で検知された液面の位置は、たとえば図12に示した方法により燃料電池本体100の側で検出することができる。
図12は、図9に示した燃料電池410の構成を説明する図である。図12において、燃料カートリッジ401は、端子X2、および端子X3は、それぞれレベルセンサ402a、レベルセンサ402b、およびレベルセンサ402cに接続している。
また、燃料電池本体100は、複数の接続端子Y1、Y2、およびY3と、接続端子Y1〜Y3間の電気的接続状態を検出する検出部429と、検出部429に接続する液量演算部417を含む。さらに、燃料電池本体100は、液量演算部417に接続する記憶部428および表示部418を有する。
測定の際には、レベルセンサ402a〜レベルセンサ402cで検知された電気的信号を、それぞれ検出部429において検出する。そして、液量演算部417は、検出部429が検出した電気的接続状態に基づき、記憶部428を参照してレベルセンサ402a〜レベルセンサ402cの液面の位置を検出する。さらに、液量演算部417は、これらの3つのレベルセンサ402を用いて検出された液面の位置に基づき、記憶部428を参照して、燃料カートリッジ401中の液体燃料の残量を算出する。そして、残量を表示部418に表示する。
このように、本実施形態では、燃料カートリッジ401に収容された液体燃料の残量を確実に把握することができる。このとき、レベルセンサ402で検知される電気的信号を、燃料電池本体100の側で検出することができるので、燃料カートリッジ401の構成を簡素化することが可能である。
図21は、以上で説明した燃料電池を搭載した電気機器の一例を示す模式図である。本実施の形態における電気機器は、携帯型パーソナルコンピュータである。携帯型パーソナルコンピュータ210において、底面部に燃料電池本体100が設けられており、背面部に燃料カートリッジ401が装着された構成となっている。図21には示していないが、燃料カートリッジ401に3つのレベルセンサ402が設けられている。このように、本実施形態に係る燃料電池が携帯型のパーソナルコンピュータに取り付けられ、持ち運び時やコンピュータ使用時に傾けられたりしても、燃料カートリッジ401中の液体燃料の残量を確実に検知することができる。
なお、以上においては、燃料カートリッジ401に設けられたレベルセンサ402で検知される電気的信号を、燃料電池本体100側で検出する構成としたが、燃料カートリッジ401の側でレベルセンサ402で検知される電気的信号を直接検出する構成としてもよい。
たとえば、図12に示した燃料電池において、燃料カートリッジ401が検出部429、液量演算部417、記憶部428、および表示部418を備える構成とすることができる。こうすることにより、燃料カートリッジ401中の液体燃料の残量を燃料カートリッジ401自体で直接検出し、また表示することができる。
また、たとえば、燃料電池本体100が制御部430を有し、制御部430は、燃料カートリッジ401に設けられた液量演算部417で算出された液体燃料の残量を算出し、算出した残量に応じて燃料電池本体100の運転を制御する構成としてもよい。たとえば、図24に示した燃料電池の場合と同様に、燃料電池本体100が制御部430を有し、制御部430は、液量演算部417で算出された液体燃料の残量に応じて燃料電池本体100の運転を制御する構成としてもよい。たとえば、制御部430は、装着された燃料カートリッジ401内に残存する液体燃料の残量に応じて、図1に示したポンプ1117の駆動を制御することができる。このとき、制御部430は、燃料カートリッジ401中の燃料の残量に応じて、たとえば、燃料カートリッジ401からリザーバタンク1386への液体燃料の供給量を制御することもできる。また、制御部430が燃料カートリッジ401に設けられていてもよい。
(第三の実施形態)
第一または第二の実施形態に係る燃料電池では、リザーバタンク1386に3つのレベルセンサ402を設けたが、レベルセンサ402と傾斜センサとを組み合わせてリザーバタンク1386または燃料カートリッジ401中の燃料124の液面を検出することもできる。以下、図1に示した燃料電池400において、3つのレベルセンサ402に代えてレベルセンサ402と傾斜センサを用い、リザーバタンク1386中の燃料124の残量を算出する場合を例に説明する。
図7(a)および図7(b)は、リザーバタンク1386中の燃料124の液量を算出可能な構成を示す図である。図7(a)は斜視図であり、図7(b)は平面図である。図7(a)および図7(b)では、リザーバタンク1386に2つのレベルセンサ402を設けるとともに、燃料電池本体100に傾斜センサを1つ設けた構成を示す図である。
図7(a)および図7(b)に示した構成では、リザーバタンク1386の長手方向に二つのレベルセンサ402を並べて配置するとともに、当該長手方向の傾斜角度を検知する傾斜センサ403を配置している。傾斜センサ403は、燃料電池本体100内のリザーバタンク1386の設置面の水平面に対する傾斜角度を検知する。
傾斜センサとして、設置面の傾斜角度に応じて電圧等の電気的信号が変化するように構成されたセンサを用いることができる。具体的には、たとえば、オムロン社製のD5R(リニア)等を用いることができる。このような傾斜センサを燃料電池本体100に設けることにより、レベルセンサ402の設置数が少ない場合にも、リザーバタンク1386中の燃料124の残量を確実に把握することができる。
図8(a)および図8(b)は、リザーバタンク1386中の燃料124の液量を算出可能な別の構成を示す図である。図8(a)は斜視図であり、図8(b)は平面図である。図7(a)および図8(b)では、リザーバタンク1386の中央付近に1つのレベルセンサ402を設けるとともに、燃料電池本体100に傾斜センサを2つ設けた構成を示す図である。
2つの傾斜センサ403は、リザーバタンク1386と同一平面に設置し、互いに異なる方向の傾斜角度を検知できるように配置する。こうすることにより、リザーバタンク1386に1つのレベルセンサ402のみを設置した場合であっても、2方向の傾斜角度を検出することができるため、燃料124の残量を確実に把握することができる。
なお、以上においては、リザーバタンク1386の外部に傾斜センサ403を設ける構成を例に説明したが、傾斜センサ403をリザーバタンク1386の内部に設置してもよい。
また、以上においては、傾斜角度に応じて電気的信号が連続的に変化する傾斜センサ403を用いる場合を例に説明したが、傾斜センサ403として、所定の角度の前後で電源が出入するスイッチタイプのセンサを用いてもよい。また、こうした傾斜センサ403には、必要に応じて適宜オフセットを設けることもできる。オフセットとして、具体的には、燃料電池400の設置面から所定の角度をなして傾斜センサを配置する角度調整台等を用いることができる。こうすれば、スイッチタイプのセンサの可動範囲を燃料電池400の使用状態に応じて調節することができる。
(第四の実施形態)
以上の実施形態に記載の燃料電池において、燃料容器内の燃料成分濃度を検知する濃度センサがさらに設けられた構成とすることもできる。ここで、濃度センサを設ける燃料容器は、燃料カートリッジ401、リザーバタンク1386、燃料容器811のいずれでもよく、また、燃料供給系の他の領域に設けることもできる。
以下、リザーバタンク1386の液量が算出される第一の実施形態に記載の燃料電池の構成を例に説明する。図19は、本実施形態に係る燃料電池の燃料容器の構成を示すブロック図である。図19に示した燃料容器は、図18に示した燃料容器424に設けられた構成要素に加え、さらに濃度センサ419、濃度演算部420、制御部430、および調節部423を有する。また、液量演算部417および濃度演算部420は、演算処理部421に含まれる。
図19の構成では、濃度センサ419で検知される電気的信号に基づき、濃度演算部420において、リザーバタンク1386中の液体の燃料成分の濃度を算出する。そして、濃度演算部420で算出された燃料成分濃度と液量演算部417で算出された液体燃料の残量から、燃料成分残量演算部426において、リザーバタンク1386中の燃料成分の残量が算出される。
このような構成とすることにより、燃料容器424の設置状態によらず、リザーバタンク1386中の燃料成分の残量を確実に把握することができる。そして、燃料成分の残量に関する情報を表示部418にて表示することができる。
また、図20は、本実施形態に係る燃料容器の別の構成を示す図である。図20に示した燃料容器は、図19に示した構成において、演算処理部421がさらに使用可能時間演算部422を有する。こうすることにより、燃料成分残量演算部426で算出された燃料成分の残量に基づき、使用可能時間演算部422が記憶部428を参照して燃料電池400の使用可能時間を求め、表示部418に表示することができる。
図13は、図19または図20に示した構成が適用された燃料電池の構成を模式的に示す平面図である。図13の燃料電池の構成は基本的には図1に示した燃料電池400と同様であるが、リザーバタンク1386にさらに濃度計1119が設けられている点が異なる。
まず、濃度計1119の構成と、リザーバタンク1386で混合されて燃料容器811に供給される燃料124の濃度制御の方法について説明する。ここでは、リザーバタンク1386に設けられた濃度計1119を用いてリザーバタンク1386中の液体のメタノール濃度を検出し、各ポンプ1117の動作をフィードバック制御する場合を例に説明する。
図14は、燃料電池本体1109に設けられた燃料濃度の測定を行う濃度測定系の周辺構成を示す図である。図14では、リザーバタンク1386中に設けられたレベルセンサ402等の液量検出系の構成は図示していない。
図14において、濃度測定系は、センサ668と、濃度演算部420と、制御部430と、ポンプ1117とを含む。センサ668および濃度演算部420が濃度計1119に対応する構成となっている。
センサ668は、リザーバタンク1386内の燃料124の燃料成分濃度を検出するのに用いられる。センサ668は、高分子膜665と、第1の電極端子666と、第2の電極端子667とを含む。高分子膜665は、プロトン伝導性を有する高分子膜である。高分子膜665は、リザーバタンク1386中の燃料124を含浸するように構成され、燃料124中のアルコール濃度に応じてプロトン伝導度が変化する材料により構成される。この構成によれば、高分子膜665のプロトン伝導度の変化に基づき、リザーバタンク1386中の燃料124のメタノール濃度を検出することができる。
高分子膜665は、燃料124のアルコール濃度に応じてプロトン伝導度が変化する材料により構成することができる。たとえば、単セル構造101の固体電解質膜114と同様の材料により構成することができる。
第1の電極端子666および第2の電極端子667は、高分子膜665表面または高分子膜665中に互いに離間して設けられる。ここで、高分子膜665は、アルコール濃度に応じてプロトン伝導度が変化する材料により構成されるので、第1の電極端子666と第2の電極端子667との間に高分子膜665を介して電流を流した場合、リザーバタンク1386中の燃料124のアルコール濃度に応じて第1の電極端子666および第2の電極端子667間の抵抗値が変化する。濃度演算部420は、第1の電極端子666および第2の電極端子667間の抵抗値に基づき、リザーバタンク1386中の燃料124のアルコール濃度を測定する。濃度演算部420の詳細な構成については後述する。濃度演算部420が測定したリザーバタンク1386中の燃料124のアルコール濃度は制御部430に伝達される。
図15(a)および図15(b)は、センサ668を詳細に示す図である。図15(a)は、センサ668の第1の電極端子666および第2の電極端子667が設けられた面を示す図、図15(b)は、図15(a)の側面図である。第1の電極端子666および第2の電極端子667は、燃料124中に安定に存在し、導電性を有する材料により構成することができる。第1の電極端子666および第2の電極端子667は、導電性ペーストにより高分子膜665に貼り付けることができる。導電性ペーストとしては、金や銀等の金属を含むポリマーペーストや、アクリルアミド等ポリマー自体が導電性を有するポリマーペーストを用いることができる。第1の電極端子666および第2の電極端子667は、それぞれ配線710aおよび配線710bを介して、図14に示した濃度演算部420に電気的に接続される。
なお、以上で説明したのは、センサ668の構成の一例であって、濃度の測定方法は以下の態様に限られない。たとえば、電極間の抵抗値の変化を測定することにより濃度を算出するセンサであってもよい。また、電極間に流す電流は、直流とすることもできる。
図14および図15に示した構成の濃度測定系を設けることにより、図19または図20に示した濃度演算部420において、リザーバタンク1386中の燃料124の燃料成分濃度が確実に算出され、燃料成分残量演算部426に伝達される。また、液量測定部412においては、レベルセンサ402にて得られた液面レベルからリザーバタンク1386中の液量が算出される。この液量も、燃料成分残量演算部426に伝達される。
なお、制御部430は、燃料成分残量演算部426で算出された燃料成分の残量に基づき、調節部423の駆動を制御することができる。具体的には、たとえば、図13に示した燃料電池に設けられたポンプ1117の運転を制御することができる。
なお、図14に示したように、燃料カートリッジ401は、燃料極102に供給される燃料124よりも燃料成分の濃度が高い高濃度燃料725を収容していてもよい。そして、制御部430は、濃度演算部420により測定されたアルコール濃度が適正な範囲内であるか否かを判断し、リザーバタンク1386中の燃料124のアルコール濃度が適正な範囲内となるようにポンプ1117を制御することができる。このポンプ1117は、制御部430の制御に基づき、燃料カートリッジ401からリザーバタンク1386に供給する高濃度燃料725の供給量を制御する。
また、制御部430は、ポンプ1117を制御する処理を繰り返してもリザーバタンク1386中の燃料124のアルコール濃度が適正な範囲内にならない場合、表示部418に警告を発生させてもよい。さらに、制御部430は、リザーバタンク1386から燃料容器811への燃料124の供給を制御してもよい。このとき、制御部430は、燃料流出管1111中のポンプ1117の動作を制御する。この制御は、燃料電池本体100からの出力をさらに検出し、検出値に応じてフィードバックする構成とすることもできる。
図16は、濃度演算部420の構成を詳細に示す図である。濃度演算部420は、第1の電極端子666と第2の電極端子667との間の抵抗値を測定する抵抗測定部(R/O)682と、抵抗測定部682が測定した抵抗値に基づき、リザーバタンク1386中のアルコール濃度を算出する濃度算出部(S/O)684と、第1の電極端子666と第2の電極端子667の間の抵抗値とメタノール濃度との関係を示す参照データを記憶する参照データ記憶部685とを含む。抵抗測定部682としては、たとえばブリッジを備えた交流インピーダンスメータを用いることができる。第1の電極端子666と第2の電極端子667との間の抵抗値は、20mV以下の低振幅の交流を用いて測定することができる。濃度算出部684は、参照データ記憶部685を参照して参照データに基づき濃度算出部684が測定した抵抗値からメタノール濃度を算出する。
この構成によれば、高分子膜665に第1の電極端子666および第2の電極端子667を付けただけの簡易な構成でリザーバタンク1386中のアルコール濃度を検出し、燃料容器811に供給する燃料124の濃度を制御することができる。
そして、レベルセンサ402で検知される燃料124の残量と燃料124中の燃料成分の濃度とを組み合わせることにより、リザーバタンク1386中の燃料成分の残量をさらに正確に把握することができる。燃料成分の残量を把握することにより、単セル構造101に供給する燃料124の濃度の制御をより一層確実に行うことができる。
また、記憶部428に燃料成分の残量の基準値を記憶させておき、残量が記憶部428に記憶された所定の基準を下回った場合には、表示部418に警告表示を行ってもよい。こうすれば、燃料成分の残量が所定の基準を下回った際に、燃料カートリッジ401の交換をうながす構成とすることが可能となる。
なお、以上の実施形態に記載の燃料電池において、燃料容器に設けられる液面センサはレベルセンサ402には限定されず、他のセンサとしてもよい。たとえば、燃料容器に透明な窓部を設けておき、窓部から燃料容器に光を照射してその反射率または透過率を測定することにより液面を求める構成の光センサを用いることもできる。
また、燃料カートリッジ1103のタンク中の液体の液面の検出方法は以上の方法に限られない。たとえば、静電容量を用いたセンサや、超音波センサなどを用いることもできる。
また、以上の実施形態に記載の燃料電池において、濃度の異なる複数の液体燃料を保持し、燃料電池本体に着脱可能な燃料カートリッジを有する構成としてもよい。この場合、濃度の異なる複数の液体燃料を混合し、所定の濃度に調製した後、燃料極に供給するリザーバタンク1386は、燃料カートリッジ中の複数のタンクのうち一つとすることもできるし、燃料電池本体100に設けることもできる。
これらの構成においても、燃料カートリッジを構成する複数のタンクのうちの一つまたは複数にセンサ群416を設けることにより、液量演算部417で当該タンク中の液量を算出することができる。このため、タンクが空になった際には速やかに交換することができる。さらに、複数のタンクを分離可能な構成としてもよい。こうすれば、それぞれのタンクを異なるタイミングで交換することができる。
本実施形態に係る燃料電池の構成を模式的に示す平面図である。 図1のA−A'断面図である。 本実施形態に係る燃料電池の液面センサの配置を示す図である。 本実施形態に係る燃料電池に用いられる液面センサの構成を模式的に示す断面図である。 本実施形態に係る燃料電池に用いられる液面センサを説明する図である。 本実施形態に係る燃料電池の液面センサの配置を示す図である。 本実施形態に係る燃料電池の液面センサの配置を示す図である。 本実施形態に係る燃料電池の液面センサの配置を示す図である。 本実施形態に係る燃料電池の構成を模式的に示す平面図である。 本実施形態に係る燃料電池の燃料カートリッジと燃料電池本体との接続部の構成を模式的に示す断面図である。 本実施形態に係る燃料電池の燃料カートリッジと燃料電池本体との接続部の構成を模式的に示す平面図である。 本実施形態に係る燃料電池の構成を示す図である。 本実施形態に係る燃料電池の構成を示す図である 本実施形態に係る燃料電池の構成を示す図である 図14の濃度計の構成を詳細に示す図である。 図14の濃度測定部の構成を詳細に示す図である。 本実施形態に係る燃料電池の燃料容器の構成を模式的に示す図である。 本実施形態に係る燃料電池の燃料容器の構成を模式的に示す図である。 本実施形態に係る燃料電池の構成を模式的に示す図である。 本実施形態に係る燃料電池の構成を模式的に示す図である。 本実施形態に係る携帯用電気機器の構成を模式的に示す図である。 本実施形態に係る燃料電池の燃料容器内の液体の残量の算出方法を説明する図である。 本実施形態に係る燃料電池の構成を模式的に示す図である。 本実施形態に係る燃料電池の構成を模式的に示す図である。
符号の説明
100 燃料電池本体
101 単セル構造
102 燃料極
108 酸化剤極
114 固体電解質膜
124 燃料
210 携帯型パーソナルコンピュータ
400 燃料電池
401 燃料カートリッジ
402 レベルセンサ
402a レベルセンサ
402b レベルセンサ
402c レベルセンサ
403 傾斜センサ
407 ホールセンサ
407a ホールセンサ
407b ホールセンサ
408 フロートガイド
409 マグネットフロート
410 燃料電池
411 接続部
412 液量測定部
416 センサ群
417 液量演算部
418 表示部
419 濃度センサ
420 濃度演算部
421 演算処理部
422 使用可能時間演算部
423 調節部
424 燃料容器
426 燃料成分残量演算部
427a 液面
427b 液面
427c 液面
427d 液面
428 記憶部
429 検出部
430 制御部
665 高分子膜
666 電極端子
667 電極端子
668 センサ
682 抵抗測定部
684 濃度算出部
685 参照データ記憶部
710a 配線
710b 配線
725 高濃度燃料
811 燃料容器
853 仕切板
1103 燃料カートリッジ
1105 高濃度燃料タンク
1109 燃料電池本体
1111 燃料流出管
1113 燃料回収管
1115 高濃度燃料流入管
1117 ポンプ
1119 濃度計
1123 コネクタ
1205 嵌合部
1225 接続部
1361 燃料カートリッジ
1375 シール部材
1379 中空針
1386 リザーバタンク

Claims (15)

  1. 携帯電気機器に適用される燃料電池の燃料極に供給する液体燃料を収容する燃料収容室と、
    前記燃料収容室内の複数箇所における前記液体燃料の液面の位置を検知する液面検知部と、
    前記液面検知部で検知された前記液面の位置から前記液体燃料の残量を算出する演算部と、
    を有することを特徴とする燃料電池用燃料容器。
  2. 請求項1に記載の燃料電池用燃料容器において、
    前記液面検知部は、前記燃料収容室に設けられ、前記液面の位置を検知する3個以上の液面センサを含み、
    前記液面センサは、すべてが同一直線上に位置しないように設けられていることを特徴とする燃料電池用燃料容器。
  3. 請求項1に記載の燃料電池用燃料容器において、
    前記液面検知部は、前記燃料収容室に設けられ、前記液面の位置を検知する2個以上の液面センサと、
    前記液面の傾斜状態を検知する傾斜センサと、
    を含むことを特徴とする燃料電池用燃料容器。
  4. 請求項1に記載の燃料電池用燃料容器において、
    前記液面検知部は、前記燃料収容室に設けられ、前記液面の位置を検知する液面センサと、
    前記液面の傾斜状態を検知する複数の傾斜センサと、を含むことを特徴とする燃料電池用燃料容器。
  5. 請求項1乃至4いずれかに記載の燃料電池用燃料容器において、
    前記液面検知部は、
    磁性体を備え、前記液面に沿って移動するフロートと、
    前記フロートの位置を検知する磁気センサと、
    を有することを特徴とする燃料電池用燃料容器。
  6. 請求項1乃至5いずれかに記載の燃料電池用燃料容器において、前記演算部で算出された前記残量を表示する表示部をさらに備えることを特徴とする燃料電池用燃料容器。
  7. 請求項1乃至6いずれかに記載の燃料電池用燃料容器において、前記演算部で算出された前記残量に基づき、前記燃料収容室から前記燃料電池への前記液体燃料の供給を制御する制御部をさらに備えることを特徴とする燃料電池用燃料容器。
  8. 請求項1乃至7いずれかに記載の燃料電池用燃料容器において、前記燃料電池に着脱可能に設けられるカートリッジであることを特徴とする燃料電池用燃料容器。
  9. 燃料極を有する燃料電池本体と、
    前記燃料極に供給される液体燃料が収容される燃料収容室を備える燃料容器と、
    前記燃料収容室内の複数箇所における前記液体燃料の液面の位置を検知する液面検知部と、
    前記液面検知部で検知された前記液面の位置から前記液体燃料の残量を算出する演算部と、
    を含むことを特徴とする携帯電気機器用燃料電池。
  10. 燃料極を有する燃料電池本体と、前記燃料極に供給される液体燃料が収容される燃料容器と、を含み、前記燃料容器が請求項1乃至8いずれかに記載の燃料電池用燃料容器であることを特徴とする携帯電気機器用燃料電池。
  11. 請求項9または10に記載の携帯電気機器用燃料電池において、
    前記液体燃料が収容され、当該携帯電気機器用燃料電池に着脱可能に設けられる燃料カートリッジと、
    前記燃料極または酸化剤極から排出される液体を回収する燃料回収部と、をさらに備え、
    前記燃料容器は、前記燃料カートリッジと前記燃料回収部とに連通する燃料混合槽であることを特徴とする携帯電気機器用燃料電池。
  12. 請求項9または10に記載の携帯電気機器用燃料電池において、前記燃料容器は、前記液体燃料が収容され、当該携帯電気機器用燃料電池に着脱可能に設けられる燃料カートリッジであることを特徴とする携帯電気機器用燃料電池。
  13. 請求項9乃至12いずれかに記載の携帯電気機器用燃料電池において、前記燃料容器中の前記液体燃料の燃料成分濃度を測定する燃料濃度測定手段をさらに備えることを特徴とする携帯電気機器用燃料電池。
  14. 請求項13に記載の携帯電気機器用燃料電池において、前記演算部は、前記燃料容器中の前記液体燃料の前記残量および前記燃料成分濃度に基づき、当該携帯電気機器用燃料電池の使用可能時間を算出することを特徴とする携帯電気機器用燃料電池。
  15. 請求項9乃至14いずれかに記載の携帯電気機器用燃料電池を備えることを特徴とする携帯電気機器。
JP2004103664A 2004-03-31 2004-03-31 燃料電池用燃料容器、それを用いた携帯電気機器用燃料電池、および携帯電気機器 Pending JP2005293894A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004103664A JP2005293894A (ja) 2004-03-31 2004-03-31 燃料電池用燃料容器、それを用いた携帯電気機器用燃料電池、および携帯電気機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004103664A JP2005293894A (ja) 2004-03-31 2004-03-31 燃料電池用燃料容器、それを用いた携帯電気機器用燃料電池、および携帯電気機器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005293894A true JP2005293894A (ja) 2005-10-20

Family

ID=35326617

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004103664A Pending JP2005293894A (ja) 2004-03-31 2004-03-31 燃料電池用燃料容器、それを用いた携帯電気機器用燃料電池、および携帯電気機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005293894A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007134311A (ja) * 2005-11-09 2007-05-31 Syspotek Corp 燃料電池の燃料容器液面を検出する方法及びその装置
JP2007134314A (ja) * 2005-11-10 2007-05-31 Samsung Sdi Co Ltd 燃料電池システム及び燃料電池周辺装置の駆動方法
JP2008137709A (ja) * 2006-12-04 2008-06-19 Casio Comput Co Ltd 容器、発電装置及び電子機器
JP2008192430A (ja) * 2007-02-02 2008-08-21 Ricoh Co Ltd 燃料電池ユニット、電子機器及び画像形成装置
JP2010262341A (ja) * 2009-04-30 2010-11-18 Nec Corp 携帯情報処理装置およびその制御方法
JP2014120434A (ja) * 2012-12-19 2014-06-30 Daihatsu Motor Co Ltd 循環液量算出装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6395322A (ja) * 1986-10-09 1988-04-26 Kurita Water Ind Ltd 液面計
JPH0224330A (ja) * 1988-07-14 1990-01-26 Toray Ind Inc ポリアミド発泡体の製造方法
US20030190504A1 (en) * 2002-04-08 2003-10-09 Fisher Allison M. System and method for controlling gas transport in a fuel cell
JP2004093409A (ja) * 2002-08-30 2004-03-25 Casio Comput Co Ltd 燃料カートリッジ及びそれを用いた携帯機器並びに残量検出方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6395322A (ja) * 1986-10-09 1988-04-26 Kurita Water Ind Ltd 液面計
JPH0224330A (ja) * 1988-07-14 1990-01-26 Toray Ind Inc ポリアミド発泡体の製造方法
US20030190504A1 (en) * 2002-04-08 2003-10-09 Fisher Allison M. System and method for controlling gas transport in a fuel cell
JP2004093409A (ja) * 2002-08-30 2004-03-25 Casio Comput Co Ltd 燃料カートリッジ及びそれを用いた携帯機器並びに残量検出方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007134311A (ja) * 2005-11-09 2007-05-31 Syspotek Corp 燃料電池の燃料容器液面を検出する方法及びその装置
JP2007134314A (ja) * 2005-11-10 2007-05-31 Samsung Sdi Co Ltd 燃料電池システム及び燃料電池周辺装置の駆動方法
JP4672627B2 (ja) * 2005-11-10 2011-04-20 三星エスディアイ株式会社 燃料電池システム及び燃料電池周辺装置の駆動方法
US8142945B2 (en) 2005-11-10 2012-03-27 Samsung Sdi Co., Ltd. Method for controlling peripheral system and fuel cell system using the same
JP2008137709A (ja) * 2006-12-04 2008-06-19 Casio Comput Co Ltd 容器、発電装置及び電子機器
JP2008192430A (ja) * 2007-02-02 2008-08-21 Ricoh Co Ltd 燃料電池ユニット、電子機器及び画像形成装置
JP2010262341A (ja) * 2009-04-30 2010-11-18 Nec Corp 携帯情報処理装置およびその制御方法
JP2014120434A (ja) * 2012-12-19 2014-06-30 Daihatsu Motor Co Ltd 循環液量算出装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100748356B1 (ko) 연료전지 시스템에 사용하는 액체저장용기 및 액위검지장치
JP4807077B2 (ja) アルコール濃度測定方法、アルコール濃度測定装置、および当該装置を含む燃料電池システム
JP2004207129A (ja) 直接型メタノール燃料電池システム、携帯用電子機器及び直接型メタノール燃料電池システムの液体燃料残存量の検出方法
JP2008077851A (ja) 燃料電池および燃料電池システム、並びに電子機器
JP2006253079A (ja) 燃料電池ユニット及び燃料電池ユニット集合体並びに電子機器
JPWO2011070746A1 (ja) 燃料電池システム、及び電子装置
KR20120115822A (ko) 액체의 용량을 측정하는 방법 및 장치와 연료 전지 시스템
CN100438167C (zh) 燃料电池系统及燃料电池系统中的发电方法
JP2004093409A (ja) 燃料カートリッジ及びそれを用いた携帯機器並びに残量検出方法
US7651804B2 (en) Fuel cartridge for fuel cell and fuel cell with the fuel cartridge
JP5141167B2 (ja) 電解液及び電気化学デバイス
JP2005293894A (ja) 燃料電池用燃料容器、それを用いた携帯電気機器用燃料電池、および携帯電気機器
KR100626088B1 (ko) 바이스테이블 구조를 구비한 액체연료 카트리지
JP2006047065A (ja) 溶液濃度測定装置
US20110217614A1 (en) Direct formic acid fuel cell performing real time measurement and control of concentration of formic acid and operation method thereof
JP2009295329A (ja) 液体タンク、液体残量検出システム、及び液体残量検出方法
KR100795495B1 (ko) 연료전지
KR100612881B1 (ko) 액체연료 카트리지 및 이를 구비한 직접액체연료 전지
KR100749909B1 (ko) 피에이치 값을 이용하여 실시간으로 포름산 농도 측정 및제어를 수행하는 직접 포름산 연료전지 및 그 운전 방법
JP2005243353A (ja) 燃料電池システム
KR20060107153A (ko) 연료잔량 경보장치 및 이를 채용한 연료 저장장치 및연료전지 시스템
JP2005098709A (ja) 液体濃度センサ、燃料電池用液体濃度センサ、ならびに該液体濃度センサを用いた燃料電池システム及び電子機器
JP2007059315A (ja) 電池ホルダ、燃料電池モジュール及び電子機器
JP2009123443A (ja) 燃料電池
JP2008159363A (ja) 携帯型燃料電池及び該携帯型燃料電池の制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050822

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081001

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081118

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090119

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100330

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100519

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110419