JP2005290247A - ポリエステルフィルム - Google Patents

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Abstract

【課題】
包装材料として用いる場合に、乾熱や湿熱処理による殺菌処理を行ってもフィルム表面へのオリゴマーの析出、結晶化した白粉の発生を抑制し、包装材料としての外観、意匠性に優れるポリエステルフィルムを提供することを課題とする。
【解決手段】
エチレンテレフタレート単位を主たる構成成分とし、共重合成分を1.5〜8モル%含むポリエステル樹脂からなるポリエステル樹脂層(A)を有し、かつ、層(A)中に有機顔料を0.01〜5重量%、エチレンテレフタレート環状三量体を0.2〜0.9重量%含有することを特徴とするポリエステルフィルム。
【選択図】なし

Description

本発明は、ポリエステルフィルムに関し、特に包装材料として用いられるポリエステルフィルムに関する。
ポリエステルフィルムの代表例であるポリエチレンテレフタレート二軸延伸フィルムは、良好な機械強度、熱的特性、湿度特性、その他多くの優れた特性から、工業材料、磁気記録材料、光学材料、情報材料、包装材料など広い分野において使用されている。
これらの中でも、包装材料に使用されるポリエステルフィルムは、軟包装の場合にはポリエチレン、ポリプロピレンなどのシーラント層と接着剤を用いて、または接着剤を使用することなくラミネートされ、シーラント層が直接内容物と接するために、ポリエステルフィルムと内容物の接触を考慮することは少なく、ポリエステルフィルムは容器や包装材料の最外装として用いられることが多い。また、金属容器などの基材の外面被覆用として用いられることも増加してきている。
そのような状況下で、近年では包装材料に対する要求が多種多様化、進化してきており、消費者の目に直接触れる部分である包装材料の最外装に用いられるポリエステルフィルムに対しては、消費者への視認性、商品のPRのための意匠性が非常に重視されるようになってきている。
そのために、従来から優れた意匠性を実現するために多くの提案がなされてきている。たとえば、金属容器の外面被覆用として着色顔料、染料を含有するポリエステルフィルムが提案されている(たとえば、特許文献1参照)。しかしながら、ここで提案されているフィルムでは、加圧水蒸気を用いた湿式熱処理による殺菌処理工程でフィルム中から染料が染み出してきて色写りしたり、フィルム表面にオリゴマーが析出、結晶化し白粉となり外観を損ねる場合があった。
また、同じく金属容器の外面被覆用途として印刷層を設けたポリエステルフィルム(たとえば、特許文献2参照)や、白色顔料を高濃度で含有したフィルム(たとえば、特許文献3参照)が提案されている。しかしながら、これらのフィルムは不透明であり、金属容器に用いられる金属そのものの光沢を活用した外観とはならないことから、意匠性に優れているとは言えなかった。さらには、金属容器の被覆用フィルムにおいて、フィルムが含有するオリゴマー量を特定の濃度以下とした提案(たとえば、特許文献4、5参照)がなされている。しかしながらこれらのフィルムは着色されていないことから、金属容器の外面被覆用途に使用しても意匠性に優れるものではなかった。
特開平9−277477号公報(2〜3頁) 特開平5−200939号公報(2〜3頁) 特開平6−49234号公報(2頁) 特開平7−316317号公報(2頁) 特開平7−145252号公報(2頁)
本発明の目的は、上記した課題を解決し、乾熱や湿熱処理による殺菌処理を行ってもフィルム表面へのオリゴマーの析出、結晶化した白粉の発生を抑制し、包装材料としての外観、意匠性に優れるポリエステルフィルムを提供することにある。
上記課題を解決するため本発明のポリエステルフィルムは次の構成を有する。すなわち、本発明のポリエステルフィルムは、エチレンテレフタレート単位を主たる構成成分とし、共重合成分を1.5〜8モル%含むポリエステル樹脂からなるポリエステル樹脂層(A)を有し、かつ、層(A)中に有機顔料を0.01〜5重量%、エチレンテレフタレート環状三量体を0.2〜0.9重量%含有することを特徴とする。
本発明のポリエステルフィルムは、特定量の有機顔料を含有するのみならず、フィルム中のエチレンテレフタレート環状3量体含有量を特定濃度とすることで、有機顔料による着色により優れた意匠性を有するだけでなく、基材や他の素材と貼合せを行い、包装袋、容器などに成形加工する前のフィルムや、成形加工した後の容器そのものの殺菌処理あるいは内容物充填後に内容物の殺菌処理のために乾熱や湿熱処理を行っても、フィルムの表面にオリゴマーが析出、結晶化して生じる白粉の発生を抑制できる。従って、外観、意匠性に優れたポリエステルフィルムとして、特に包装材料用途に好ましく用いることができる。
本発明のポリエステルフィルムを構成するポリエステル樹脂層(A)はエチレンテレフタレート単位を主たる構成成分とし、共重合成分を1.5〜8モル%共重合したポリエステル樹脂からなることが必要である。共重合率が1.5モル%未満であるとポリエステル樹脂の結晶性が高いため、レトルト処理などの殺菌処理を行うと、エチレンテレフタレート環状三量体の析出が認められ、包装材料として使用する場合、外観を損ねる問題がある。一方、8モル%を越えると、フィルムからの環状三量体の析出は抑制されるが、その他の低分子量体成分の含有量が増加する場合がある。したがって、たとえば金属容器の内外面両方にフィルムを貼合せて使用する場合に外面側に8モル%を越えた共重合率のポリエステル樹脂を用いようとした場合、金属容器の内面側に用いるフィルムの成形性などのバランスを考慮すると、同程度の共重合率であるポリエステル樹脂からなるフィルムを使用しなくてはならなくなる。その結果、金属容器に充填する内容物にフィルムから低分子量体成分が多く溶出してしまい、味が低下してしまうという問題がある。共重合率は、好ましくは2〜7モル%であり、さらに好ましくは2〜6モル%であり、特に好ましくは2〜5モル%である。
本発明のポリエステル樹脂層(A)を構成するポリエステル樹脂の主たる構成成分であるエチレンテレフタレート単位は、テレフタル酸あるいはテレフタル酸ジメチルとエチレングリコールをエステル化反応もしくはエステル交換反応による重縮合反応することで得ることができる。
本発明におけるポリエステル樹脂層(A)を構成するポリエステル樹脂の共重合成分としては、ジカルボン酸化合物またはジヒドロキシ化合物のどちらを共重合しても良い。中でも好ましい共重合成分ととしては以下のものを挙げることができる。ジカルボン酸成分としては、イソフタル酸、フタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、ジフェニルジカルボン酸、ジフェニルスルホンジカルボン酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸などの芳香族ジカルボン酸、シュウ酸、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、ダイマー酸、マレイン酸、フマル酸などの脂肪族ジカルボン酸、シクロヘキシンジカルボン酸などの脂環族ジカルボン酸、p−オキシジカルボン酸などのオキシカルボン酸あるいはこれらジカルボン酸のジメチルエステルなどのエステル誘導体を挙げることができる。また、ジヒドロキシ化合物としては1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコールなどの脂肪族ジヒドロキシ化合物、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコールなどのポリオキシアルキレングリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノールなどの脂環式族ジヒドロキシ化合物、ビスフェノールA、ビスフェノールSなどの芳香族ジヒドロキシ化合物などが挙げられる。以上のジカルボン酸化合物およびジヒドロキシ化合物の中でも、耐オリゴマー析出性の点で2,6−ナフタレンジカルボン酸もしくはそのジメチルエステル化合物と1,4−シクロヘキサンジメタノールを好ましく使用することができ、中でも1,4−シクロへキサンジメタノールが特に好ましく用いることができる。さらにこれらのジカルボン酸成分、ジヒドロキシ化合物成分は2種以上を共重合成分として併用してもよい。
本発明で用いるポリエステル樹脂を製造するに際しては、反応触媒、着色防止剤を使用することができる。反応触媒としては、たとえば、アルカリ金属化合物、アルカ土類金属化合物、亜鉛化合物、鉛化合物、マンガン化合物、コバルト化合物、アルミニウム化合物、アンチモン化合物、チタン化合物、ゲルマニウム化合物などを、また着色防止剤としては、リン化合物などを使用することができるが、本発明では特にこれらに限定するものではない。
通常、ポリエステル樹脂の製造が完結する以前の任意の段階において、重合触媒としてアンチモン化合物、ゲルマニウム化合物および/またはチタン化合物を添加することが好ましい。このような方法としては、たとえば、ゲルマニウム化合物を例にすると、ゲルマニウム化合物粉体をそのまま添加する方法や、ポリエステルの出発原料であるジヒドロキシ化合物成分中にゲルマニウム化合物を溶解させて添加する方法を使用することができる。
かかるゲルマニウム化合物としては、たとえば、二酸化ゲルマニウム、水酸化ゲルマニウム水和物あるいはゲルマニウムテトラメトキシド、ゲルマニウムエチレングリコキシドなどのゲルマニウムアルコキシド化合物、ゲルマニウムフェノキシド化合物、リン酸ゲルマニウム、亜リン酸ゲルマニウムなどのリン酸含有ゲルマニウム化合物、酢酸ゲルマニウムなどをしようすることができる。中でも二酸化ゲルマニウムが好ましく用いられる。
また、アンチモン化合物としては特に限定されないが、たとえば三酸化アンチモンなどの酸化物、酢酸アンチモンなどが使用できる。また、さらにチタン化合物としては、特に限定しないが、チタンテトラエトキシド、チタンテトラブトキシドなどのチタンテトラアルコキシドを好ましく用いることができる。
また、本発明のポリエステルフィルムは、包装材料の外観に意匠性、高級感を付与する目的でフィルム中に有機顔料を0.01〜5重量%含有することが必要である。所定の色調を得るためには、有機顔料の添加量は0.1〜1重量%であることがより好ましく、0.3〜0.8重量%であればさらに好ましい。顔料添加量が0.01重量%未満であると、フィルム厚みにもよるが、着色剤を添加した効果が明確でない場合があり、逆に5重量%を超えて添加しても、色調の変化が飽和してしまい、さらにはポリマーの溶融粘度が高くなるすぎて溶融押出できなくなってしまう場合がある。有機顔料の種類としては、意匠性の観点から黄色系顔料を用いて着色することが好ましい。
本発明のポリエステルフィルムに有機顔料を添加し着色する方法は特に限定されないが、原料となるポリエステル樹脂にあらかじめ高濃度で着色剤を溶融混練し、製膜時に希釈樹脂にて所定の濃度となるようにするマスターバッチ法を好ましく用いることができる。ここでマスターバッチを製造する具体的な方法について説明する。たとえばポリエチレンテレフタレート樹脂を低温で凍結粉砕し、粉末状にしたものに所定量の有機顔料からなる着色剤を添加し均一となるように混合した後、ベント式二軸押出機に供給し溶融混練する。この時に、着色剤の分散助剤としてステアリルステアレートやステアリル酸マグネシウムなどをマスターバッチ中に0.01〜1重量%添加しても良い。このようにして着色混練した樹脂をストランド状に押出し、水中で冷却固化した後カッターで所望のサイズにカッティングしてマスターバッチを得ることができる。さらに、非晶性のポリエステル樹脂を用いて、ニーダーなどのミキサーにてあらかじめ顔料を20〜60重量%含有する高濃度顔料添加樹脂を準備した後、所定のマスターバッチ濃度となるようにポリエステル樹脂とのコンパウンドを行っても良い。なお、マスターバッチ中の着色剤濃度としては経済的な観点からは高濃度、例えば30重量%以上などとすることが好ましいが、分級などによるフィルム長手方向での色斑を防止する観点から、マスターバッチ濃度は1〜30重量%であることが好ましく、2〜20重量%であればさらに好ましい。
本発明で好ましく用いられる有機顔料としては、縮合アゾ系、アンスラキノン系や、イソインドリノン系、キナフタロン系、ベンズイミダゾロン系、ジケトピロロピロール系などの有機顔料などを挙げることができる。これらの有機顔料の中でも、熱処理時のフィルム表面への顔料の析出を防止する観点から、有機顔料の分子量としては695〜1000であることが好ましい。分子量が695未満では高温長時間の殺菌処理などの熱処理で顔料がフィルム内部から析出し、包装容器として用いる場合に消費者の体や衣服などに色写りする場合がある。分子量が695以上の有機顔料としては、カラーインデックス ピグメントイエロー16(分子量726)、カラーインデックス ピグメントイエロー81(分子量754)、カラーインデックス ピグメントイエロー93(分子量937)、カラーインデックス ピグメントイエロー94(分子量957)、カラーインデックス ピグメントイエロー95(分子量917)、カラーインデックス ピグメントイエロー113(分子量795)、カラーインデックス ピグメントイエロー124(分子量750)、カラーインデックス ピグメントイエロー168(分子量920)、カラーインデックス ピグメントイエロー169(分子量911)、カラーインデックス ピグメントイエロー180(分子量732)、カラーインデックス ピグメントオレンジ17(分子量792)、カラーインデックス ピグメントレッド42(分子量733)、カラーインデックス ピグメントレッド144(分子量826)およびカラーインデックス ピグメントレッド166(分子量794)、カラーインデックス ピグメントブルー25(分子量793)などを挙げることができるが、中でも包装材料として用いるのに色調の点でカラーインデックス ピグメントイエローおよびカラーインデックス ピグメントオレンジが好ましく、さらに色調と耐熱性の点でカラーインデックス ピグメントイエロー180が最も好ましく用いられる。
また、本発明のポリエステルフィルムを構成するポリエステル樹脂層(A)は、エチレンテレフタレート環状三量体を0.2〜0.9重量%含有することが必要である。環状三量体量を0.2重量%未満にすることは原理的には可能であっても、製造コストが莫大となり経済的に不利となる。また、0.9重量%より多くなると、レトルト熱処理や乾熱処理による殺菌処理を行った際に、環状三量体の析出、結晶化物が認められ、外観を損ねる。0.3〜0.85重量%含有することがより好ましく、0.4〜0.8重量%であることがさらに好ましい。経済性、フィルムの耐熱性、取扱い易さを考えれば、0.5〜0.8重量%であることが特に好ましい。
エチレンテレフタレート環状三量体含有量を上記の範囲とする方法としては、製膜前の原料樹脂段階でのオリゴマー含有量を低減しておくことが好ましい。その方法としては、融点以下の温度において減圧下または不活性ガス雰囲気下で固相重合反応を行う方法が挙げられる。また、水中で固化した樹脂を熱処理する方法や溶媒により固化した樹脂からオリゴマーを抽出する方法も挙げることができる。これらの手法の中でも固相重合法がより好ましい方法である。
本発明で使用するポリエステル樹脂の製造方法の具体的な例としては、次のようなものが挙げられる。たとえば、ポリエチレンテレフタレートを製造するに際して、重合触媒として三酸化アンチモンを添加する場合には、ジカルボン酸のエステル形成誘導体であるテレフタル酸ジメチル100重量部に、ジヒドロキシ化合物であるエチレングリコール67重量部を添加し、それに酢酸マグネシウム0.04重量部、三酸化アンチモン0.03重量部を加え徐々に昇温し、反応によって生成するメタノールを反応系外に留出させながら最終的に220℃にてエステル交換反応を行う。ついで、リン酸85%水溶液を0.025重量部添加し、徐々に昇温、減圧し、最終的に290℃、1hPaまで昇温、減圧し所望の極限粘度となるまで重縮合反応を行うことによりポリエチレンテレフタレート樹脂を得ることができる。
また、本発明のポリエステルフィルムは、加圧水蒸気による殺菌処理であるレトルト処理において、フィルム内での不均一ボイドの発生による白化斑を抑制するために、有機顔料を含有するポリエステル樹脂層(A)の少なくとも片面に、吸水率が0.3重量%以上であるポリエステル樹脂層(B)を積層することが好ましい。より好ましくは吸水率が0.5重量%以上である。上限は特に限定されないが、好ましくは10重量%以下である。吸水率を0.3重量%以上とする方法としては特に限定されるものではないが、スルホン基、水酸基やアミド基などの極性基を有する共重合成分やポリオキシアルキレングリコールなどを共重合する方法が好ましく挙げられる。中でも、スルホン酸アルカリ金属塩を有する残基を1〜20モル%含有するポリエステル樹脂を用いることが好ましい。
スルホン酸アルカリ金属塩を有する残基を含有するポリエステル樹脂層(B)を構成するポリエステル樹脂は生産性、経済性、フィルム取扱性の観点からスルホン酸アルカリ金属塩を有する残基を1〜15モル%含有することがより好ましく、3〜10モル%含有すると特に好ましい。スルホン酸アルカリ金属塩を有する残基の含有量が1モル%未満では、レトルト処理時にフィルムが白化し、色斑となってしまう場合がある。また、20モル%を越えると、ポリエステル樹脂の取扱いが難しくなることがある。
ここで、スルホン酸アルカリ金属塩を有する残基としては、エステル形成性スルホン酸アルカリ金属塩化合物、たとえば、5−スルホイソフタル酸、4−スルホイソフタル酸、2−スルホイソフタル酸、スルホテレフタル酸などのアルカリ金属塩および、これらのエステル形成誘導体などを挙げることができる。これらの中でも取扱い性などの点で5−スルホイソフタル酸、スルホテレフタル酸のナトリウム塩もしくはカルシウム塩を用いることが好ましい。
本発明のポリエステルフィルムのポリエステル樹脂層(A)を構成するポリエステル樹脂は、極限粘度が0.5〜0.8であることが好ましい。極限粘度が0.5未満であると製膜性に劣ったり、耐衝撃性に劣る場合がある。一方、極限粘度が0.8を越える場合には、フィルムを包装容器などに二次加工する際の成形加工性に劣ったり、溶融押出時に押出機内でせん断発熱が発生しフィルム中の低分子量化合物量が増加してしまい、オリゴマーが析出しやすくなる場合がある。フィルムの取扱性の観点から極限粘度のより好まし範囲は0.55〜0.75、さらに好ましくは0.6〜0.7である。
また、ポリエステル樹脂層(B)を構成するポリエステル樹脂の極限粘度は、ポリエステル樹脂層(A)を構成するポリエステル樹脂の極限粘度より0.01〜0.2低いことが好ましい。ポリエステル樹脂層(B)を構成するポリエステル樹脂の極限粘度が樹脂層(A)を構成するポリエステル樹脂の極限粘度以上であると、溶融時の樹脂粘度が樹脂層(B)を構成するポリエステル樹脂の方が高くなりすぎるために口金上部のフィードブロック内で樹脂層(A)を構成するポリエステル樹脂と樹脂層(B)を構成するポリエステル樹脂を積層し、Tダイに送りシート状に押し出す際にTダイ内で樹脂層(B)が広がらずシートの中央部のみに積層されてしまい、結果として積層厚み斑となってしまう場合がある。このことは、ポリエステル樹脂層(B)を構成するポリエステル樹脂は吸水率を高くするために樹脂中に極性基を高濃度で有するために、分子鎖間での相互作用が強く働くために溶融時の粘度が高くなるものと考えられる。一方、極限粘度が樹脂層(A)を構成するポリエステル樹脂より0.2を越えて低い場合は樹脂の取扱性や製膜後のフィルム特性が劣ってしまう。樹脂層(B)を構成するポリエステル樹脂の極限粘度は樹脂層(A)を構成するポリエステル樹脂より0.01〜0.15低いことがより好ましく、0.05〜0.15低いと特に好ましい。
ポリエステル樹脂層(B)を構成するポリエステル樹脂の極限粘度の絶対値としては0.45〜0.65であることが好ましい。また、樹脂層(A)および樹脂層(B)を構成するポリエステル樹脂の好ましいカルボキシ末端基量としては、成形性、経時変化および基材との密着性の観点から20〜50×10-3当量/kgであることが好ましい。
さらに、本発明のポリエステルフィルムの特性を向上させる上で、ポリエステル樹脂層(B)を構成するポリエステル樹脂に数平均分子量400〜10000のポリエチレングリコール成分を0.1〜10重量%共重合し含有させることが好ましい。数平均分子量が400未満では、添加による効果が希薄となる場合がある。また、分子量が10000を越えるとポリエチレングリコールを共重合することによる減粘効果が相殺されてしまい、フィルム幅方向での積層厚み斑が悪化する場合がある。
また、共重合量が0.1重量%未満では、添加することによる上記効果が認められない場合がある。逆に10重量%を越えて添加するとガラス転移点が低下し、さらに樹脂の結晶性も大きく低下してしまい、ポリエステル樹脂の取扱いに支障をきたす場合がある。上記した観点から、さらに好ましいポリエチレングリコールの数平均分子量としては600〜6000であり、より好ましくは600〜3000である。また、ポリエチレングリコールのより好ましい共重合量としては0.2〜7重量%であり、0.2〜5重量%であればさらに好ましい。
本発明のポリエステルフィルムを積層フィルムとする場合の好ましい積層厚み比(樹脂層(A)厚み/全体厚み)は0.5〜1である。製膜性の観点からより好ましい積層厚み比としては0.6〜0.95であり、0.7〜0.9であれば特に好ましい。また、フィルム全体の厚みとしては、単層フィルム、積層フィルムどちらの場合であっても5〜250μmであれば好ましい。基材に貼合せた後に包装容器に成形加工することを考慮すると5〜30μmであることが好ましく、8〜20μmであることがより好ましい。
本発明のポリエステルフィルムは、有機顔料を含有するポリエステル樹脂層(A)の少なくとも片面に吸水率が0.3%以上であるポリエステル樹脂層(B)を積層することが好ましいことはすでに述べたとおりであるが、積層構成はこれに限定されるものではなく、さらに他の高分子成分からなる樹脂層(C)を配置した積層フィルムであってもよい。しかしながら、有機顔料を有する樹脂層(A)のみではレトルト殺菌後に色斑が発生してしまう場合があり、逆に樹脂層(B)だけの場合にはレトルトの水蒸気でフィルム表面に凹部ができてしまい、ともに外観を損ねてしまう場合がある。したがって、樹脂層(A)の両面に樹脂層(B)を積層したB/A/Bの3層積層フィルムとする場合には外観が損なわれる場合があるので、A/B型の2層フィルムとすることが好ましい。また、基材と貼合せて使用する場合には樹脂層(B)側を接着面とすることが好ましい。
本発明のポリエステルフィルムは、意匠性の観点から、透過法で測定されるフィルムのL***表色系におけるL*値が80〜95であることが好ましい。より好ましくはL*値が90〜95である。前記数値範囲であれば、透明で見た目の美しさを活用することができる。L*値が80未満であれば、着色剤の濃度ムラが顕著になるだけでなく、成形加工による厚みの変化による色斑が顕著になってしまうことがある。また、添加顔料濃度が高く、不経済であるだけでなく、溶融押出時のポリマーの溶融粘度が高くなり過ぎる場合がある。一方、L*値を95を越える値にしようとすると、有機顔料添加量を少なくするか、フィルムを薄くしなければならず、特に後者の場合、包装材料として使用した時に、内容物の保護や取扱い性の点で問題となる場合がある。なお、ここでのL***表色系におけるL*値の測定はJIS Z−8722−2000に基づき、フィルム1枚を用いた透過測定にて行った。
また、本発明のポリエステルフィルムは、包装材料としての意匠性の点からL***表色系におけるb*値が10〜40であることが好ましい、さらに好ましくは10〜35であり、15〜30であれば特に好ましい。
また、L***表色系におけるa*値の値が−12〜0であることが包装材料として使用する際の外観の点から好ましい。a*値は−10〜−2であればより好ましい。L***表色系におけるL*値、a*値およびb*値を上記好ましい範囲内にするには、着色剤の種類と添加量を調整することにより制御することができる。
本発明のポリエステルフィルムは、取扱い性と加工性を向上させるために、平均粒子径0.01〜10μmの内部粒子、無機粒子および/または有機粒子を0.01〜3重量%含有することが好ましい。内部粒子の析出方法としては、たとえば、特開昭48−61556号公報、特開昭51−12860号公報、特開昭53−41355号公報、特開昭54−90397号公報等に記載の技術を採用することができる。さらに、特公昭55−20496号公報や特開昭59−204617号公報等の他の粒子を併用することもできる。なお、10μmを超える平均粒子径を有する粒子を使用すると、フィルムに欠陥が生じることがあるので注意を要する。かかる無機粒子としては、たとえば、湿式及び乾式シリカ、コロイダルシリカ、ケイ酸アルミ、酸化チタン、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、硫酸バリウム、酸化アルミ、マイカ、カオリン、クレーなどを使用することができる。中でも、湿式および乾式シリカ、アルミナなどの無機粒子スチレン、シリコーン、アクリル酸、メタクリル酸、ポリエステル、ジビニルベンゼンなどを構成成分とする粒子を使用することが好ましい。さらに、これらの内部粒子、無機粒子および有機粒子は二種類以上を併用してもよい。
本発明のポリエステルフィルムの製造方法としては特に限定されないが、たとえばポリエステル樹脂をフィルムが所望の組成となるように混合し、窒素雰囲気や真空雰囲気下で、たとえば150℃4時間などの乾燥を行い、その後押出機に供給し溶融する。なお、ベント式二軸押出機を使用する場合は乾燥工程を省略しても良い。押出機にて溶融した樹脂はフィルターやギヤポンプを通して異物の除去、押出量の均整化を行い、Tダイより冷却ドラム上にシート状に吐出し未延伸シートを得る。Tダイより吐出したポリマーを冷却ドラムに密着させる方法としては、ワイヤー電極やテープ状電極を用いた静電印加による方法や、冷却ドラムと押出したポリマーシート間に水膜を設ける方法、冷却ドラム温度を押出すポリマーガラス転移点前後20℃として、粘着させる方法、もしくはこれらを複数組み合わせた方法により未延伸シートを得ることができる。中でも、生産性やフィルムの平面性、均一性の点からは静電印加する方法を好ましく用いることができる。このようにして得られる未延伸シートはそのまま巻き取り未延伸のまま用いても良いが、フィルムに強靱性、寸法安定性、耐熱性や機械強度を高める目的で二軸延伸を施すことは好ましいことである。二軸延伸の方法としてはフィルムを長手方向に延伸した後、幅方向に延伸する、あるいは幅方向に延伸した後、長手方向に延伸する逐次二軸延伸法、あるいはフィルムの長手方向と幅方向をほぼ同時に延伸する同時二軸延伸法などにより延伸を行うことができる。
かかる延伸方法において、好ましく採用される延伸倍率としては、それぞれの方向に1.6〜4.2倍、さらに好ましくは2.4〜4倍である。また、延伸速度は1000〜200000%/分であることが望ましく、延伸温度はポリエステルのガラス転移点〜(ガラス転移点+100℃)の温度範囲であれば任意の温度とすることができるが、好ましくは、80〜170℃、特に好ましくは長手方向の延伸温度を90〜150℃、幅方向の延伸温度を100〜150℃とするのがよい。フィルムに非常に優れた成形性を付与するためには、特に長手方向の延伸温度を100〜130℃とすることが好ましく、特に縦延伸前において、100℃以上の温度で1〜100秒間程度結晶化しない範囲において予熱した後、延伸することは、均一な延伸による優れた平面性、配向斑抑制による優れた成形性の発現などの点で好ましいことである。さらに、延伸は各方向に対して複数回行ってもよい。
さらに二軸延伸の後にフィルムの熱処理を行うことができる。この熱処理は、オーブン中、加熱されたロール上など従来公知の任意の方法により行うことができる。熱処理温度は、延伸温度〜用いた樹脂の融点の範囲の、任意の温度とすることができるが、成形加工性と耐衝撃性の点から160〜235℃の熱処理温度であることが好ましい。かかる温度より低温であれば、耐衝撃性が悪化し、高温であれば成形加工性が悪化することがある。成形後の耐衝撃性の点からは160〜220℃であればさらに好ましく、170〜210℃であればより一層好ましい。また、熱処理時間は他の特性を悪化させない範囲において任意とすることができるが、通常1〜30秒間行うのが好ましい。さらに、熱処理はフィルムを長手方向および/または幅方向に弛緩させて行ってもよい。
本発明のポリエステルフィルムはその外観から包装材料用途に好ましく用いることができる。したがって、フィルム上にアルミニウムなどの金属化合物やアルミナ、シリカなどの金属酸化物を蒸着したり、アルミ箔を貼合せてガスバリア包材として好ましく用いることができる。また、その際、直接あるいは間接的にポリエチレン、ポリプロピレンなどの無延伸フィルムをシーラントとして接着剤を用いて貼合せたり、押出ラミネートして用いても良い。さらには金属板、プラスチックシート、紙などの基材に貼り合わせた後に容器などに成形加工して用いることは好ましいことである。特に金属板に貼合せた後に成形加工して用いることは、本発明のポリエステルフィルムの有する、優れた意匠性を活用できる点で特に好ましい。
(物性・評価)
ポリマー、フィルムの物性およびフィルム加工品の特性は以下の方法にて測定、評価した。
(1)ポリエステルフィルムの融点(Tm)
フィルム5mgを秤量し、示差走査熱量計(セイコー電子工業社製RDC220型)により、20℃/分の昇温速度で室温〜300℃まで測定し、融解のピーク温度を融点(Tm)とした。
(2)色調(L*値、a*値、b*値)
JIS Z 8722(2000年)に基づき、分光式色差計(日本電色工業製 SE−2000、光源 ハロゲンラン、0°−45°後分光方式)を用いて、フィルム1枚を透過法により測定し、L*値、a*値およびb*値を求めた。なお、各実験例ともフィルムの任意の5ヶ所を選び出し測定を行い、その平均値を採用した。
(3)積層厚み比
透過型電子顕微鏡を用いて加速電圧100kVでフィルム断面を超薄切片法で観察し、層界面を判別し、積層厚みを求めた。測定は各実験例ともフィルム幅方向での中央部の任意の5ヶ所について倍率20,000倍で観察し、その平均値から積層厚み比を求めた。なお、フィルム全体の厚みはダイアルゲージを用いて任意の5ヶ所を測定し平均値を採用した。
(4)極限粘度
ポリエステルをオルソクロロフェノールに溶解し、オストワルド粘度系を用いて25℃にて測定した。なお積層フィルムからサンプルを採取する際は、各層を個別に削り取ることでサンプル採取を行った。
(5)層(A)中のエチレンテレフタレート環状3量体量
単層フィルムの場合は、100mgをオルトクロロフェノール1mlに溶解し、液体クロマトグラフにてエチレンテレフタレート環状三量体量を測定した。なお、積層フィルムにおいては、層(A)に相当する層のみを削り取ることによりサンプルを採取し測定を行った。
(6)スルホン酸アルカリ金属塩を有する残基含有量
蛍光X線測定により、スルホン酸基が有するイオウ元素についてピーク強度を求め、ピーク強度と検量線の関係を予め作成しておくことでイオウ元素の含有量を定量した。イオウ元素の含有量からスルホン酸アルカリ金属塩を有する残基含有量を算出した。なお、スルホン酸アルカリ金属塩を有する残基含有量を算出した。なお、スルホン酸アルカリ金属塩を有する残基の構造が特定されていない場合は、樹脂をヘキサフルオロイソプロパノール(HFIP)やHFIPとクロロホルムを混合溶媒など良溶媒に溶解後、1H−NMR及び13C−NMRを用いて構造と含有量を定量することができる。
(7)吸水率
ポリエステルフイルムを24℃で、、12時間真空乾燥した時のフイルム重量w1に対して、同じフィルムを60℃、相対湿度80%の雰囲気中に72時間放置した後のフィルム重量w2を求め、〔(w2−w1)/w1〕×100(%)を吸水率とした。なお、w1、w2の値は処理雰囲気中から取り出して1分後の値を読みとった。積層フイルムにおける対象となる層の吸水率については、積層フイルムから対象部を削り取ってそのフイルム破片の吸水率を測定した。
(8)有機顔料濃度
フィルムをヘキサフルオロイソプロパノール(HFIP)に溶解後、1H−NMRおよび13C−NMRを用いて着色剤濃度を測定した。なお、積層フィルムの場合は、有機顔料含有層を削り取り測定することで定量を行った。なお、有機顔料の特定はラマン分光法における共鳴ラマン効果を用いてフィルム中の顔料からのラマンバンドを励起波長を変更することで得て、顔料標準サンプルのラマンバンドと比較することにより行うことができる。
(9)耐オリゴマー析出性
フィルムを20cm四方の金属枠に両面テープで貼り付け固定し、125℃120分間のレトルト処理を行った。レトルト処理後のフィルム表面の状態を触手および走査型電子顕微鏡(SEM)で観察(倍率1000倍)し、以下の基準で耐オリゴマー析出性を評価した。
A級:手で触れても指に白粉付着せず、表面のSEM観察でもオリゴマー認められず。
B級:触れても指に白粉付着しないが、表面のSEM観察ではオリゴマー析出があった。
C級:手で触れて指に白粉が付着した。
(10)耐レトルト白化性
フィルムを270℃に加熱したアルミニウム板(厚さ0.2mm)の両面に20m/分の速度で貼り合わせ、30℃の水で急冷し、フィルムラミネート金属板を作成した。この金属板から10cm四方の大きさのサンプルを切り出し、サンプル上に0.2dm3の水(20℃)を入れた容量0.3dm3のガラスビーカーを置いて、125℃5分間もしくは110℃5分間のレトルト処理を行った。その後、ビーカー設置とは反対面のフィルム状態について以下の基準で評価を行った。なお、積層フィルムは層(B)がアルミ板と接触するように貼合せを行った。
A級:フィルムに変化はなかった。
B級:110℃ではフィルムに変化はなかったが、125℃では水玉模様の斑が発生した。
C級:110℃のレトルト処理でフィルムに水玉模様の斑が発生した。
(11)耐顔料析出性
フィルムを20cm四方の金属枠に両面テープで貼り付け固定し、熱風オーブンにて150℃180分間の乾熱処理を行った。熱処理後のフィルム表面を産業用ワイパー(キムワイプ、クレシア(株)製、ワイパーS−200)で拭き、以下の基準で評価した。
A級:ワイパーに変化無かった(着色剤の付着無かった)。
B級:ワイパーが着色剤の色に着色した(顔料が析出していた)。
(12)幅方向の色斑
フィルムを幅方向に6等分した際の境界線を端部から1番位置、2番位置、・・・・、7番位置とした時の2番位置と4番位置(フィルム中央)のb*値をフィルム長さ方向に各々5ヶ所測定し、b*値のそれぞれの位置での平均値の差を以下の基準で評価した。
A級:b*値の差が2未満であった。
B級:b*値の差が2〜5であった。
C級:b*値の差が5以上であった。
(ポリエステルの製造方法)
以下の実験において使用したポリエステル樹脂は以下のようにして製造した。
(ポリエステルA)
テレフタル酸ジメチル100重量部、エチレングリコール70重量部の混合物に酢酸マンガン0.04重量部、三酸化アンチモン0.03重量部を加え、徐々に昇温し、最終的には220℃でメタノールを留出させながら、エステル交換反応を行った。次いで、リン酸85%水溶液0.025重量部3を添加し、徐々に昇温、減圧し、最終的に290℃、1hPaまで昇温、減圧し、極限粘度が0.65となるまで重縮合反応を行い、その後ストランド状に吐出、冷却し、カッティングしてポリエチレンテレフタレート樹脂を得た。
(ポリエステルB)
上記ポリエステルAを回転型真空重合装置を用いて、1hPaの減圧下、230℃で極限粘度が0.72となるまで固相重合を行い、ポリエステルBを得た。
(ポリエステルC)
テレフタル酸ジメチル100重量部、5−ナトリウムスルホイソフタル酸ジメチル8重量部、エチレングリコール82重量部の混合物に、酢酸マグネシウム0.06重量部、酢酸リチウム0.16重量部、三酸化アンチモン0.04重量部を加え、徐々に昇温し、最終的には220℃でメタノールを系外に留出させながらエステル交換反応を行った。次いで、リン酸85%水溶液0.045重量部、数平均分子量1000のポリエチレングリコール1.1重量部を添加して、徐々に昇温、減圧し、最終的に290℃、1hPaまで昇温、減圧し、極限粘度が0.54となるまで重縮合反応を行い、その後ストランド状に吐出、冷却し、カッティングして5−ナトリウムスルホイソフタル酸を5モル%共重合したポリエチレンテレフタレート樹脂を得た。
(ポリエステルD)
テレフタル酸ジメチル100重量部、5−ナトリウムスルホイソフタル酸ジメチル15重量部、エチレングリコール80重量部の混合物に、酢酸マグネシウム0.06重量部を加え、酢酸リチウム0.16重量部、三酸化アンチモン0.04重量部を添加して徐々に昇温し、最終的には220℃でメタノールを系外に留出させながらエステル交換反応を行った。次いで、リン酸85%水溶液0.045重量部を添加し、徐々に昇温、減圧し、最終的に290℃、1hPaまで昇温、減圧し、極限粘度が0.67となるまで重縮合反応を行い、その後ストランド状に吐出、冷却し、カッティングして5−ナトリウムスルホイソフタル酸を10モル%共重合したポリエチレンテレフタレート樹脂を得た。
(ポリエステルE)
テレフタル酸ジメチルを100重量部、エチレングリコール70重量部、1,4−シクロヘキサンジメタノール7重量部の混合物に、酢酸マンガンを0.04重量部を加え、徐々に昇温し、最終的には220℃メタノールを留出させながらエステル交換反応を行った。次いで、リン酸85%水溶液0.045重量部、二酸化ゲルマニウム0.01重量部を添加して、徐々に昇温、減圧し、最終的に275℃、1hPaまで昇温、減圧し、極限粘度が0.67となるまで重縮合反応を行い、その後ストランド状に吐出、冷却し、カッティングして1,4−シクロヘキサンジメタノールを4モル%共重合したポリエチレンテレフタレート樹脂を得た。該ポリマーを3mm径の立方体に切断し、回転型真空重合装置を用いて、1hPaの減圧下、225℃で極限粘度が0.8になるまで固相重合を行い、ポリエステルDを得た。
(ポリエステルF)
テレフタル酸ジメチルを100重量部、エチレングリコール60重量部、1,4−シクロヘキサンジメタノール60重量部の混合物に、酢酸マンガンを0.04重量部を加え、徐々に昇温し、最終的には220℃メタノールを留出させながらエステル交換反応を行った。次いで、リン酸85%水溶液0.045重量部、二酸化ゲルマニウム0.015重量部を添加して、徐々に昇温、減圧し、最終的に265℃、1hPaまで昇温、減圧し、極限粘度が0.82となるまで重縮合反応を行い、その後ストランド状に吐出、冷却し、カッティングして1,4−シクロヘキサンジメタノールを30モル%共重合したポリエチレンテレフタレート樹脂を得た。
(ポリエステルG)
ポリエステルFとポリエステルAを重量比70:30で混合した後、ベント式2軸押出機にて溶融混練し、ストランド状に押出した。水中で冷却固化しカッターによるペレット状に切断してポリエステルGを得た。
(ポリエステルH)
ポリエステルEとポリエステルFを重量比9:1で混合した後、ベント式2軸押出機で溶融混練し、ストランドカッターによりペレット化しポリエステルHを得た。
(ポリエステルI)
テレフタル酸ジメチル82.5重量部、イソフタル酸ジメチル17.5重量部、エチレングリコール67重量部の混合物に、酢酸マグネシウムを0.08重量部、三酸化アンチモン0.022重量部を加え、徐々に昇温し、最終的には220℃メタノールを留出させながらエステル交換反応を行った。次いで、リン酸85%水溶液0.019重量部を添加し、徐々に昇温、減圧し、最終的に280℃、1hPaまで昇温、減圧し、極限粘度が0.7となるまで重縮合反応を行い、その後ストランド状に吐出、冷却し、カッティングしてイソフタル酸を17.5モル%共重合したポリエチレンテレフタレート樹脂を得た。
表1に、準備したポリマーについて、その組成、環状三量体量を示す。これらのポリエステル樹脂と下記した粒子、顔料マスターを用いてフィルムを製造し評価を行った。
Figure 2005290247
ただし、表中の略号は次の通りである。
SSIA:5−ナトリウムスルホイソフタル酸
PET:ポリエチレンテレフタレート
PEG:ポリエチレングリコール
CHDM:1,4−シクロへキサンジメタノール。
(粒子マスター)
テレフタル酸ジメチル100重量部、エチレングリコール67重量部の混合物に、酢酸マンガンを0.04重量部、三酸化アンチモン0.03重量部を加え、徐々に昇温し、最終的には220℃メタノールを留出させながらエステル交換反応を行った。次いで、リン酸85%水溶液0.025重量部を添加した。さらに、平均二次粒子径2.2μmの凝集粒子のエチレングリコールスラリーを粒子濃度が2重量%となるように添加して、徐々に昇温、減圧し、最終的に290℃、70Paまで昇温、減圧し、極限粘度が0.63となるまで重縮合反応を行い、その後ストランド状に吐出、冷却し、カッティングして粒子マスターを得た。
(顔料マスターX)
ポリエステルAを粉末状に凍結粉砕し、そこに有機顔料カラーインデックス・ピグメントイエロー180(分子量732)を5重量%添加し、均一に混合した後、2軸ベント式押出機も供給し、溶融混練しストランド状に押出し、水中で冷却後チップ状にカットして顔料マスターを得た。
(顔料マスターY)
ポリエステルAを粉末状に凍結粉砕し、そこに有機顔料カラーインデックス・ピグメントイエロー95(分子量917)を4重量%添加し、均一に混合した後、2軸ベント式押出機も供給し、溶融混練しストランド状に押出し、水中で冷却後チップ状にカットして顔料マスターを得た。
(顔料マスターZ)
ポリエステルAを粉末状に凍結粉砕し、そこに有機顔料カラーインデックス・ピグメントイエロー147(分子量600)を5重量%添加し、均一に混合した後、2軸ベント式押出機も供給し、溶融混練しストランド状に押出し、水中で冷却後チップ状にカットして顔料マスターを得た。
(実施例1)
有機顔料を含有する層(A)と、含有しない層(B)の2層積層フィルムとした。層(A)を構成するポリエステル樹脂として、ポリエステルAとポリエステルHと粒子マスターおよび顔料マスターXを重量比で27:60:3:10の割合で混合して使用した。層(B)を構成するポリエステル樹脂としては、ポリエステルCと粒子マスターを重量比97:3の割合で混合して使用した。各々混合したポリエステル樹脂を個別に真空乾燥機にて180℃4時間乾燥し、水分を十分に除去した後、別々の単軸押出機に供給、280℃で溶融し、別々の経路にてフィルター、ギヤポンプを通し、異物の除去、押出量の均整化を行った後、Tダイの上部に設置したフィードブロック内にて層A/層B(積層厚み比11:2)となるように積層した後、Tダイより25℃に温度制御した冷却ドラム上にシート状に吐出した。その際、直径0.1mmのワイヤー状電極を使用して静電印加し冷却ドラムに密着させ未延伸フィルムを得た。次いで、長手方向への延伸前に加熱ロールにてフィルム温度を上昇させ、最終的にフィルム温度105℃で長手方向に3.2倍延伸し、すぐに40℃に温度制御した金属ロールで冷却化した。次いでテンター式横延伸機にて予熱温度95℃、延伸温度120℃で幅方向に3.2倍延伸し、そのままテンター内にて幅方向に4%のリラックスを掛けながら温度230℃で5秒間の熱処理を行いフィルム厚み13μmの二軸配向フィルムを得た。
(実施例2)
有機顔料を含有する層(A)と、含有しない層(B)の2層積層フィルムとした。層(A)を構成するポリエステル樹脂として、ポリエステルA、ポリエステルE、粒子マスターと顔料マスターXを重量比で29:60:3:8の割合で混合して使用した。層(B)を構成するポリエステル樹脂としては、ポリエステルDと粒子マスターを重量比95:5の割合で混合して使用した。各々混合したポリエステル樹脂を使用して、実施例1と同様の方法でフィルム厚み13μmの二軸配向フィルムを得た。
(実施例3)
有機顔料を含有する層(A)と、含有しない層(B)の2層積層フィルムとした。層(A)を構成するポリエステル樹脂として、ポリエステルAとポリエステルGと粒子マスターと顔料マスターYを重量比で51:35:4:10の割合で混合して使用した。層(B)を構成するポリエステル樹脂としては、ポリエステルAとポリエステルCと粒子マスターを重量比67:30:3の割合で混合して使用した。各々混合したポリエステル樹脂を使用して、実施例1と同様の方法でフィルム厚み12μmの二軸配向フィルムを得た。
(実施例4)
有機顔料を含有する層(A)と、含有しない層(B)の2層積層フィルムとした。
層(A)を構成するポリエステル樹脂として、ポリエステルAとポリエステルHと粒子マスターと顔料マスターXを重量比で25:60:3:12の割合で混合して使用した。層(B)を構成するポリエステル樹脂としては、ポリエステルCとポリエステルDと粒子マスターを重量比70:27:3の割合で混合して使用した。各々混合したポリエステル樹脂を使用して、実施例1と同様の方法でフィルム厚み12μmの二軸配向フィルムを得た。
(実施例5)
有機顔料を有する層(A)のみの単層フィルムとした。ポリエステルB、ポリエステルD、粒子マスターおよび顔料マスターXを重量比で57:30:3:10の割合で混合し、そのほかの条件は実施例1と同様の方法フィルム厚み12μmの二軸配向フィルムを得た。なお、このフィルムの吸水率を測定したところ、0.2%であった。
(実施例6)
有機顔料を含有する層(A)を構成する樹脂として、ポリエステルHと粒子マスター、顔料マスターXを重量比で92:2:6の割合で混合して使用した。顔料を含有しない層(B)は実施例1と同じ組成とした。各々混合したポリエステル樹脂を使用して、実施例1と同様の方法でフィルム厚み12μmの二軸配向フィルムを得た。
(比較例1)
層(A)を構成するポリエステル樹脂として、ポリエステルAと粒子マスターと顔料マスターZを重量比で87:3:10の割合で混合して使用した。そのほかの条件は実施例1と同様の条件でフィルム厚み12μmの二軸配向フィルムを得た。
(比較例2)
有機顔料を含有する層(A)と、含有しない層(B)の2層積層フィルムとした。層(A)を構成するポリエステル樹脂として、ポリエステルAとポリエステルIと粒子マスターおよび顔料マスターXを重量比で50:40:4:6の割合で混合して使用した。層(B)を構成するポリエステル樹脂としては、ポリエステルBと粒子マスターを重量比95:5の割合で混合して使用した。
各々混合したポリエステル樹脂を使用して、実施例1と同様の方法でフィルム厚み13μmの二軸配向フィルムを得た。
(比較例3)
イーストマンケミカル社製イースター GN071を凍結粉砕することで粉末化したもの60重量部に有機顔料カラーインデックス・ピグメントイエロー180(分子量732)を40重量部添加し、ニーダーを用いて110℃で混練を行いプレマスター得た。次にプレマスターをポリエステルAとを粉砕し、樹脂中の顔料濃度が20重量%となるようにブレンドしてベント式二軸押出機にて顔料マスターWを得た。
この顔料マスターとポリエステルBを重量比で1:1の割合に混合して、有機顔料を含有する層(A)とした。しかしながら、原料濃度が高かったためか、実施例1で使用した単軸押出機でせん断発熱が発生し、Tダイから出てきた樹脂に発泡ガスが含まれてしまい、フィルムを得ることができなかった。
Figure 2005290247
Figure 2005290247
Figure 2005290247
表2および3に示すように共重合量、環状3量体含有量が本発明範囲内の実施例においては、レトルト処理を行ってもオリゴマーの析出による白粉が見られないか少なく、優れた外観を有していた。一方、表4に示したように、比較例1、2ではオリゴマーによる白粉が認められるなど外観に劣っていた。また、比較例3ではフィルムすら得ることができなかった。
本発明によれば、レトルト熱処理を行ってもフィルム表面にオリゴマーが析出せず、意匠性に優れたポリエステルフィルムが得られるため、食品の包装用途、特にレトルト熱処理が必要な食品包装用途に好適なフィルムを提供することができる。具体的には、金属缶ラミネートフィルム、パウチ系容器などに用いることができる。特に金属缶の外面被膜用に好ましく適用できる。

Claims (6)

  1. エチレンテレフタレート単位を主たる構成成分とし、共重合成分を1.5〜8モル%含むポリエステル樹脂からなるポリエステル樹脂層(A)を有し、かつ、層(A)中に有機顔料を0.01〜5重量%、エチレンテレフタレート環状三量体を0.2〜0.9重量%含有することを特徴とするポリエステルフィルム。
  2. ポリエステル樹脂層(A)の少なくとも片面に吸水率が0.3重量%以上のポリエステル樹脂層(B)を積層してなることを特徴とする請求項1記載のポリエステルフィルム。
  3. ポリエステル樹脂層(B)が、スルホン酸アルカリ金属塩を有する残基を1〜20モル%含有するポリエステル樹脂からなることを特徴とする請求項2記載のポリエステルフィルム。
  4. 有機顔料の分子量が695〜1000であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のポリエステルフィルム。
  5. ポリエステル樹脂層(A)を構成するポリエステル樹脂の極限粘度が0.5〜0.8であり、ポリエステル樹脂層(B)を構成するポリエステル樹脂の極限粘度がポリエステル樹脂層(A)の極限粘度よりも0.01〜0.2低いことを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載のポリエステルフィルム。
  6. 金属板に貼り合せて用いることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のポリエステルフィルム。
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