JP2005286756A - 移動体間通信経路選択方法、無線通信装置および移動体 - Google Patents

移動体間通信経路選択方法、無線通信装置および移動体 Download PDF

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知広 宇田
Kazuaki Minami
見並  一明
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Abstract

【課題】 無線通信におけるユーザの要求の多様化に対応でき、ユーザの所望する通信選択条件に適した端末間通信を実行可能な相手側端末を効率的に選択する。
【解決手段】 無線通信技術において、相互通信を実行する際に、ユーザが入力部47から複数のポリシー情報の中から少なくとも1つのポリシー情報を入力して記憶部46に格納する。ユーザの自車両の無線LAN装置40から、ブロードキャストで応答要求を送信する。ユーザが設定した応答待ち受け時間だけ、返信応答および他車両の種々の選択用情報データを受信し、順次記憶部46に格納する。情報処理部41により、記憶部46に格納した情報データからユーザの選択したポリシー情報に適合する他車両を選択して、相互の無線LAN装置における記憶部のルーティングテーブルにそれぞれ互いの端末IDを登録して、相互無線通信を行う。
【選択図】 図1

Description

この発明は、移動体間通信経路選択方法、無線通信装置および移動体に関し、特に、車両に搭載可能なアドホック通信機器を用いた通信方法に適用して好適なものである。
従来、アクセスポイントを利用することなく、無線LAN(Wireless Local Area Network)通信を利用して、無線LAN装置を搭載した車両同士で通信を行う、いわゆるアドホック車々間通信技術の開発が進められている。
特許文献1には、追従精度を向上させ、先導車に複数台の追従車を自動追従走行可能とする自動追従走行システムを提供することを目的として、先導車が走行を開始すると、ECUにより、横方向位置が所定の演算インターバルによって連続的に算出され、これを走行軌跡情報として自車両の通信ECUに出力する技術が記載されている。この技術においては、先導車の通信ECUから前後間通信機、車群内通信機、ビーコンを介して、走行軌跡情報が追従車の通信ECUに順次または同時に送信され、追従車側においては、制御ECUにより、自車両の現在の横方向位置と自車両の現在の走行地点を通過した時点における先導車の横方向位置との偏差が算出され、これを0にするべく、ステアリングの操舵量が制御される。
特開平8−282326号公報
しかしながら、従来の車々間通信においては、次のような問題があった。
すなわち、無線LAN装置などの無線通信端末を備えた車両間において無線通信を行う場合においては、例えば、ある車両がブロードキャストで複数の車両に向けて応答要求を送信した後、最初に返信応答が返ってきた相手側車両との間においてセッションが接続され、これらの2車間において、車々間通信が実行される。
この場合、最初に返信応答が返ってきた相手側車両との間で、車々間通信が実行されるが、このような車々間通信を利用するユーザにおいて、車々間通信に対する要求の多様化が進むと考えられ、必ずしも最初に返信応答が返ってきた相手側車両との通信が、ユーザの所望する通信状態でない場合が生じてくる。
そして、本発明者の知見に基づく見解によると、今後、種々の状況に応じて、どのような接続形態を所望するかということもユーザごとに異なってくる可能性が高い。このような知見から、ユーザにおける種々の要求に対応可能な無線通信技術の開発が求められることが考えられる。
したがって、この発明の目的は、無線通信におけるユーザの要求の多様化に対応することができ、ユーザの所望する通信選択条件に適した端末間通信を実行可能な相手側端末を効率的に探すことができる移動体間通信経路選択方法、無線通信装置および、この無線通信装置を備えた移動体を提供することにある。
上記目的を達成するために、この発明は、
無線通信技術において、相互通信を実行する際に、複数の通信選択条件から少なくとも
1つの通信選択条件が選択されると、少なくとも1つの通信相手側端末の中から、選択された通信選択条件に最も適合した通信相手側端末を選出して、この通信相手側端末との無線通信を行うようにする
ことを特徴とするものである。
具体的に、この発明の第1の発明は、
移動体に備えられた無線通信端末を用いて、相互通信を実行する際における移動体間通信経路選択方法であって、
送信手段により、少なくとも1つの無線通信端末に向けて応答要求信号が送信され、
受信手段により、少なくとも1つの無線通信端末から送信された返信応答信号が受信され、
情報処理手段が、
通信状態を規定する複数の通信選択条件から、ユーザにより入力手段から入力された情報に基づいて、少なくとも1つの通信選択条件を選択し、
返信応答に含まれる情報と選択された通信選択条件の情報とに基づいて、少なくとも1つの無線通信端末から相互通信を実行する通信相手側端末を決定する
ことを特徴とする通信経路選択方法である。
この発明の第2の発明は、
情報データを送受信可能に構成された通信手段と、
外部から情報を入力可能に構成された入力手段と、
複数の情報データおよび通信選択条件情報を記憶する記憶手段と、
入力される情報データに基づいて、情報処理を実行する情報処理手段とを有し、
情報処理手段により、入力手段から入力されたデータに基づいて、記憶部に記憶された通信選択条件情報から、少なくとも1つの通信選択条件情報を選択可能に構成され、
通信手段により、少なくとも1つの相手側端末に対して応答要求を送信可能であるとともに、返信応答を受信可能に構成され、
情報処理手段により、返信応答に含まれる情報データを相手側端末に関連づけて記憶手段に記憶するとともに、選択された少なくとも1つの通信選択条件情報に基づいて、記憶手段に記憶された情報データを索出可能に構成され、
索出された情報データに関連付けされた相手側端末との通信を実行可能に構成されている
ことを特徴とする無線通信装置である。
この発明の第3の発明は、
情報データを送受信可能に構成された通信手段と、外部から情報を入力可能に構成された入力手段と、複数の通信選択条件データを記憶する記憶手段と、入力される情報データに基づいて、情報処理を実行する情報処理手段とを有し、
情報処理手段により、入力手段から入力されたデータに基づいて、記憶部に記憶されている通信選択条件情報から、少なくとも1つの通信選択条件情報を索出可能に構成され、少なくとも1つの相手側端末に対して、通信手段により、応答要求を送信可能であるとともに返信応答を受信可能に構成され、情報処理手段により、返信応答に含まれる情報データを相手側端末に関連づけて記憶手段に記憶するとともに、索出された少なくとも1つの通信選択条件情報に基づいて、記憶手段に記憶された情報データを索出可能に構成され、索出された情報データに関連付けされた相手側端末との通信を実行可能に構成された無線通信端末を備えている
ことを特徴とする移動体である。
この発明において、典型的には、複数の通信選択条件が、ホップ数が最小となる状態、高スループット状態、通信の確実性、および同一経路保持時間が最長となる状態を有して
なり、選択された通信選択条件に基づいた通信経路の選択においては、選択された通信選択条件に最も適合する通信相手側端末を選択する。
この発明において、好適には、無線通信端末により送信される情報データを、優先度の高低が識別可能とし、優先度の高低を識別する情報に基づいて、優先順位の高い情報データの送信を優先して実行する。
以上説明したように、この発明によれば、入力手段から入力された指定情報により、複数の通信選択条件から優先する通信選択条件を選択して、この選択された通信選択条件に最も適合した通信相手側端末との間において、無線通信を行うようにしていることにより、無線通信における通信経路を、ユーザの要求に応じて選択することができるので、ユーザの要求の多様化に対応させて、所望とする通信選択条件に適合した端末間通信の相手側端末を効率的に探すことができる。
以下、この発明の一実施形態による無線通信について図面を参照しながら説明する。なお、以下の一実施形態の全図においては、同一または対応する部分には同一の符号を付す。まず、この無線通信において用いられる車載ナビゲーション装置について説明する。図1に、この車載ナビゲーション装置および無線LAN装置を示す。
図1に示すように、この車載ナビゲーション装置10は、電子制御ユニット(ECU)11、車速センサ12、記録媒体再生装置13、GPS(Global Positioning System)受信機14、GPSアンテナ15、表示部16、表示モニタ17、入力部18、入力スイッチ19、FM受信機20、FMアンテナ21および記憶部22を有して構成されている。
ECU11に接続された車速センサ12は、車両に標準で装備されている速度センサから構成される。また、CD−ROM、DVDまたはハードディスク(HD)などの光学または磁気を利用した記録媒体を再生する記録媒体再生装置13が、ECU11に接続されている。この記録媒体再生装置13に装填または備えられている記録媒体にプログラムが記録されている場合には、ECU11に内蔵された書換可能メモリ(RAM)にロードされ、ECU11により実行される。
また、GPS受信機14には、GPSアンテナ15が接続され、GPS衛星(図示せず)から出力された信号を受信可能に構成されている。GPS受信機14により受信された信号は、所定形式の信号に変換されてECU11に供給される。このGPS受信機14から供給された信号に基づいて、ECU11により、車両の現在位置に対応する測位が演算される。
また、表示部16には、車室内において車両乗員が視認可能な位置に配設された表示モニタ17が接続されている。ECU11により、この表示部16に車両の現在位置およびその周辺の地図情報からなる画像データが供給される。そして、表示部16の表示モニタ17には、ECU11から供給された画像データに基づいて、車両の現在位置を中心とした地図情報が縮尺に応じた大きさで表示される。
入力部18には、車室内に設けられ、車両乗員により操作可能な入力スイッチ19が接続されている。入力スイッチ19は、車載ナビゲーション装置10が有する機能を実現するための種々のスイッチにより構成されている。なお、入力スイッチ19としては、スイッチそのもの以外にも、ポインティングデバイスや、タッチパネル、またはキーボードな
どを用いることも可能である。入力部18は、ECU11に接続され、入力スイッチ19の様々な状態に応じた種々の信号がECU11に供給される。
また、FM受信機20には、FMアンテナ21が接続され、道路の渋滞状況や通行規制などに関する交通情報が受信される。このFM受信機20により、受信された交通情報がECU11に供給され、記憶部22に記憶される。そして、ECU11により、FM受信機20から供給された信号に対応した画像データが表示部16に供給され、当該道路に重ねて表示される。
また、車載ナビゲーション装置10には、車両に搭載可能な移動端末または車載固定式の端末から構成される送受信部30が設けられている。この送受信部30には、送信機31および受信機32が設けられ、それぞれアンテナ33,34、広域ネットワーク(図示せず)を介してナビゲーションシステムのセンターサーバ(図示せず)と双方向通信可能に構成されている。なお、ここでは、送信機31および受信機32を別体として記載しているが、送信機31および受信機32を一体化した、いわゆる送受信機とすることも可能である。この送受信部30は、ユーザの所定の操作に従って、情報処理部35により、この特定されたユーザの所望する地域における道路交通情報の配信を要求する信号などがセンターサーバ(図示せず)に向けて送信され、この要求に係る地域における道路交通情報を受信する機能を有している。
また、車載ナビゲーション装置10は、送受信部30との間で信号を入出力可能に構成されている。送受信部30は、車載ナビゲーション装置10のECU11との間で情報処理部35を通じて、信号の入出力を実行可能に構成されている。そして、この送受信部30が車載ナビゲーション装置10と接続されて、上述したFM通信と同様に、所定地域における道路の交通情報が受信されると、この信号が所定形式の信号に変換されてECU11に供給される。そして、ECU11においては、この所定地域における道路交通情報が、当該道路の地図情報に重畳されて表示モニタ17に表示される。
また、図1においては、送受信部30が車載ナビゲーション装置10の外部に設けられているが、この送受信部30を車載ナビゲーション装置10に備えるようにしても良い。
以上のようにして、この一実施形態における移動体通信システムに用いられる、各車両に搭載される車載ナビゲーション装置10が構成されている。
次に、この一実施形態による無線LAN装置について説明する。図1に示すように、この一実施形態による無線LAN装置40においては、情報処理部41を中心として、無線LAN送信機42および無線LAN受信機43を有して構成されている。これらの無線LAN送信機42および無線LAN受信機43には、それぞれアンテナ44,45が接続されている。なお、この一実施形態においては、無線LAN送信機42と無線LAN受信機43とを別体として記載しているが、これらの無線LAN送信機42と無線LAN受信機43とを一体化して、いわゆる無線LAN送受信機とすることも可能である。
また、この一実施形態による無線LAN装置40による無線LAN接続の規格としては、IEEE802.11が採用されている。この規格は、IEEE(米国電気電子技術者協会)の802.11委員会によって標準化作業が行われた規格であり、ここでは、802.11b、802.11g、802.11aなどが適用可能である。また、これらの規格は、通信に用いられる周波数や通信速度が異なるが、他方で基本的なアクセス制御の仕組みは互いに同様である。通信制御の詳細に関しては、これらの規格に定められ、データの授受を行う際には、CSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access/Collision Avoidance:搬送波感知多重アクセス/衝突回避)技術を採用可能である。また、車載無線LAN装置や、施設に設置された無線LAN
装置においては、それぞれの装置にMACアドレスという固有の識別子が設定され、IEEEにより管理される3バイトのベンダーコードと、それぞれのベンダが管理する3バイトのコードによって管理された6バイトの番号とが設定される。通信時には、相手先のMACアドレスと送信元のMACアドレスとをパケットにセットして送信が実行される。
受信側端末においては、受信された信号に自らのアドレスがセットされているデータが存在するか否かが常時監視される。この監視において、パケットの受信が確認されると、受信側端末により、ACK(ACKnowledge:肯定応答)パケットが返信され、正常に受信されたことが受信側端末から送信側端末に報告される。他方、送信側端末からパケットが送信された後、所定時間経過しても受信側端末からACKパケットによる応答がない場合、送信側端末においては、受信側端末によって受信されなかったと判断され、同じパケットが再度送信される。このようにして、複数の無線LAN装置間において、情報データの伝送が実行される。
また、無線LAN装置40においては、情報処理部41により、情報データを構成するパケットの優先度を判断可能に構成されている。この場合、それぞれの無線LAN装置40において、パケットの送受信の時に、通常の通信が行われる情報(以下、通常情報データ)と、緊急の通信を行う必要がある情報(以下、安全系情報データ)との少なくとも2種類に区分された情報データを、それぞれ同一チャネルによって送受信可能に構成されている。また、パケットの優先度の判断は、パケットのヘッダにフラグを立てたり、時分割を行ったりすることにより、通常情報データと安全系情報データとの優先度が、情報処理部41により識別可能になっている。
そして、これらの送受信に関して、車載の無線LAN装置40を用いた場合には、走行中の車両間であっても、情報データの送受信を実行することができる。すなわち、無線LAN装置40間において通信が可能となり、無線LAN装置40を搭載した車両と、他の無線LAN装置を搭載した車両との間で、いわゆる車々間通信が可能となる。なお、無線LAN装置40においては、機器の識別のため、端末IDが設定されている。
次に、以上の車載ナビゲーション装置10および無線LAN装置40を用いた、この一実施形態による移動体相互通信システムの通信経路選択方法について説明する。図2に、送信側の端末と受信側の端末との間の通信シーケンスを示す。
この一実施形態においては、まず、ユーザにより、応答待ち受け時間が設定されているとともにポリシーが選択され、入力部47から、応答待ち受け時間情報およびポリシー情報が入力される。この入力された情報は、情報処理部41により記憶部46に格納され、必要時に、情報処理部41からの命令信号に応じて、その情報が読み出される。ここで、ポリシー情報としては、例えば、「ホップ数を最小にする」ことを重視する通信選択条件、「通信の確実性」を重視する通信選択条件、「高スループット」を重視する通信選択条件、および車両どうしが同一経路を走行する時間が最も長くなる「同一経路保持時間を最長にする」ことを重視する通信選択条件など、種々の通信条件を設定可能であり、さらに、その他のポリシー情報を設定することも可能である。なお、ユーザにより、すくなくとも1つのポリシー情報が選択されるが、2つ以上のポリシーを選択するように構成することも可能である。この場合においては、ユーザにより、どのポリシーを優先するかという優先度を設定可能とすることが望ましい。
その後、図2に示すように、ユーザにより、自車両に搭載された無線LAN装置40(送信側端末)から、不特定多数の無線LAN装置(受信側端末)に対して、ブロードキャストで送信側端末の端末IDを含む応答要求の信号が送信される。
これらの複数の受信側端末において応答要求が受信されると、応答要求に含まれている送信側端末の端末IDに基づいて返信応答(ACKパケット)が返信される。また、この返信応答の送信とともに、受信側端末におけるID情報、車載ナビゲーション装置10によって設定されている目的地(行き先)や検索されたルートなどのナビ情報や現在位置情報を含むGPS位置情報および、送受信の強度の指標となる受信電界強度情報が、送信側端末に向けて送信される。
他方、送信側端末を備えた自車両においては、複数の車両におけるそれぞれの車両の無線LAN装置から返信応答が順次受信される。この受信に関しては、あらかじめ設定されている応答待ち受け時間、返信応答の受信が実行される。送信側端末を備えた自車両においては、これらの受信された返信応答に含まれる情報データが、返信応答を送信した相手側端末の端末IDと受信した順番に関連付けされて、順に記憶部46に記憶される。
そして、最初の時点においてユーザにより設定された応答待ち受け時間が経過した段階で、返信応答の受信を終了する。その後、情報処理部41により、記憶部46に記憶された複数の受信側からの返信応答の情報データから、最初の時点でユーザにより選択されたポリシー情報に基づいて、このポリシーに適合するか、またはポリシーに最も近い通信状態となる応答返信の情報データが検索される。
具体的には、例えば、選択されたポリシー情報が「同一経路保持時間を最長にする」場合においては、まず、情報処理部41により、記憶部46に記憶されたポリシー情報が読み出される。そして、情報処理部41により、車載ナビゲーション装置10の記憶部22に記憶された自車両の走行ルート情報データが読み出され、この走行ルート情報データを基準として、返信応答の受信時に記憶部46に記憶された相手側端末からの全てのナビ情報データが検索されて比較される。
この検索および比較の結果、自車両の走行ルート情報データに最も近いナビ情報データが索出されると、このナビ情報データに関連付けされている相手側端末の端末IDが索出される。これによって、同一経路を最も長い時間走行する、いわゆる「同一経路保持時間が最長となる」車両の索出が行われ、相手側端末が決定される。
これに伴って、自車両の無線LAN装置40においては、選択した相手側端末に対して、ブロードキャストで自車両の端末IDが送信されるとともに、情報処理部41により、通信相手となる相手側端末の端末IDが、「選択した通信相手」として、記憶部46のルーティングテーブルに登録される。他方、この端末IDを受信した、選択された側の端末(相手側端末)においては、この端末IDを送信した側の端末ID(選択した側の端末ID)が記憶部(図示せず)のルーティングテーブルに格納される。すなわち、この記憶部46に格納されているルーティングテーブルには、自車両の無線LAN装置40によって「選択した通信相手」の端末IDが保持される。
また、自車両が他車両から「選択された相手側端末」となった場合には、その選択した側の他車両の端末IDが記憶部46のルーティングテーブルに保持される。このように、記憶部46のルーティングテーブルには、選択した側と選択された側との2種類の端末IDが保持される。
また、ユーザにより、「同一経路保持時間を最長にする」場合以外のポリシー情報が選択された場合においても同様の処理が行われる。
すなわち、ユーザにより、ポリシー情報として「ホップ数の最小」が選択された場合、情報処理部41により、自車両の車載ナビゲーション装置10の記憶部22から自車両の
GPS位置情報が読み出されるとともに、記憶部46に記憶された情報のうちの他車両の全てのGPS位置情報が読み出される。その後、情報処理部41により、自車両のGPS位置情報が基準とされて、記憶部22に記憶されているGPS位置情報が、自車両から最も離れている他車両の端末が選択される。
また、ユーザにより、「通信の確実性」が選択された場合、情報処理部41により、記憶部46に記憶された情報から、受信電界強度が最も大きい相手側端末を備えた他車両が選択される。
また、ユーザにより、「高スループット」が選択された場合、自車両の無線LAN装置40から送信した応答要求に対する返信応答までの時間(返信応答時間)が最も短い相手側端末、すなわち返信応答が最も早く返ってきた相手側端末を備えた他車両が選択される。
また、その他のポリシーとされる要素を重視する場合においては、情報処理部41により、記憶部46から、この重視される要素に適合する受信情報が読み出されて、読み出された受信情報に関連付けされた他車両の相手側端末が選択される。
以上により、通信を行う相手側端末が選択されると、自車両の無線LAN装置40と他車両の相手側端末との間において、セッションがつながれて、データ通信が開始される。
その後、この通信を行っている最中に、選択した相手側端末との間において、所定回数(例えば3回)にわたって再送となる状態が生じた場合には、セッションを切断して、再度、上述した方法に従って、ブロードキャストで応答要求を送信し、相手側端末の選択を実行する。他方、このときには、他車両に備えられた相手側端末においても、選択した側の無線LAN装置40との間で所定回数にわたって再送となる状態が生じている。この場合には、選択された側の相手側端末においても、ルーティングテーブルから、選択した側の無線LAN装置40の端末IDデータが削除され、車々間通信が終了する。
また、以上のように実行される車々間通信においては、自動車事故発生などの、非常事態を伝えるための情報データを緊急に伝送する必要が生じる場合がある。このような場合、非常事態を伝える必要性が高くなる。そこで、安全系情報データと通常情報データとの優先度を、安全系情報データの優先度を高くし、通常情報データの優先度を低くする。この場合においては、無線LAN装置40の情報処理部41により、パケットのヘッダや時分割などが識別され、無線LAN送信機42によって、優先度の高い安全系情報データのパケットだけが送信される。なお、優先度の高低を設定しない場合には、それぞれの情報データの優先度を同一レベルとして、情報データのパケットの送信が行われる。
これにより、緊急性を有する情報データの通信を最優先して行うことができ、無線LAN装置を備えたそれぞれの車両に対して、緊急事態を伝達することが可能となる。
以上、この発明の一実施形態について具体的に説明したが、この発明は上述の一実施形態に限定されるものではなく、この発明の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。
例えば、上述の一実施形態において挙げたポリシー(通信選択条件)は、あくまでも例に過ぎず、必要に応じてこれと異なるポリシーを採用することも可能である。また、上述の一実施形態においては、ユーザにより1つのポリシーが選択されるようにしているが、ユーザにより複数のポリシーを選択することも可能であり、この場合には、ユーザによりポリシー情報に優先順位(優先度)が設定されて、優先するポリシー情報から、順に適合する相手側端末を選出するようにしても良い。すなわち、優先度の高いポリシーから順に
、複数の相手側端末の中から、選択する相手側端末を絞り、最終的に1つの相手側端末を選択することによって、ユーザにより設定されたポリシーに適合するか、または近い条件の通信相手側端末を探すようにすることも可能である。
この発明は、ナビゲーション装置および無線LAN装置が搭載された車両に適用することが望ましいが、GPSを用いたナビゲーションや無線端末間通信を行うことが可能な、たとえば移動体端末やPDAなどの携帯用移動端末に適用することも可能である。
この発明の一実施形態による移動体に搭載されるナビゲーション装置および無線LAN装置を示すブロック図である。 この発明の一実施形態による移動体間通信を実行する際の通信相手の選定方法を説明するための通信シーケンス図である。
符号の説明
10 車載ナビゲーション装置
11 電子制御ユニット(ECU)
12 車速センサ
13 記録媒体再生装置
14 GPS受信機
15 GPSアンテナ
16 表示部
17 表示モニタ
18,47 入力部
19 入力スイッチ
20 FM受信機
21 FMアンテナ
22,46 記憶部
30 送受信部
31 送信機
32 受信機
33,34,44,45 アンテナ
35,41 情報処理部
40 無線LAN装置
42 無線LAN送信機
43 無線LAN受信機

Claims (7)

  1. 移動体に備えられた無線通信端末を用いて、相互通信を実行する際における移動体間通信経路選択方法であって、
    送信手段により、少なくとも1つの無線通信端末に向けて応答要求信号が送信され、
    受信手段により、上記少なくとも1つの無線通信端末から送信された返信応答信号が受信され、
    情報処理手段が、
    通信状態を規定する複数の通信選択条件から、ユーザにより入力手段から入力された情報に基づいて、少なくとも1つの通信選択条件を選択し、
    上記返信応答に含まれる情報と上記選択された通信選択条件の情報とに基づいて、上記少なくとも1つの無線通信端末から相互通信を実行する通信相手側端末を決定する
    ことを特徴とする移動体間通信経路選択方法。
  2. 上記複数の通信選択条件が、ホップ数が最小となる状態、高スループット状態、通信の確実性、および同一経路保持時間が最長となる状態を有してなり、
    上記選択された通信選択条件に基づいた通信経路の選択においては、上記選択された通信選択条件に最も適合する通信相手側端末を選択するようにした
    ことを特徴とする請求項1記載の移動体間通信経路選択方法。
  3. 上記無線通信端末により送信される情報データを、優先度の高低が識別可能とし、
    上記優先度の高低を識別する情報に基づいて、優先順位の高い情報データの送信を優先して実行する
    ことを特徴とする請求項1または2記載の移動体間通信経路選択方法。
  4. 情報データを送受信可能に構成された通信手段と、
    外部から情報を入力可能に構成された入力手段と、
    複数の情報データおよび通信選択条件情報を記憶する記憶手段と、
    入力される情報データに基づいて、情報処理を実行する情報処理手段とを有し、
    上記情報処理手段により、上記入力手段から入力されたデータに基づいて、上記記憶部に記憶された通信選択条件情報から、少なくとも1つの通信選択条件情報を選択可能に構成され、
    上記通信手段により、少なくとも1つの相手側端末に対して応答要求を送信可能であるとともに、返信応答を受信可能に構成され、
    上記情報処理手段により、上記返信応答に含まれる情報データを上記相手側端末に関連づけて上記記憶手段に記憶するとともに、上記選択された少なくとも1つの通信選択条件情報に基づいて、上記記憶手段に記憶された上記情報データを索出可能に構成され、
    上記索出された情報データに関連付けされた相手側端末との通信を実行可能に構成されている
    ことを特徴とする無線通信装置。
  5. 上記複数の通信選択条件情報が、ホップ数が最小となる状態、高スループット状態、通信の確実性、および同一経路保持時間の最長となる状態を有してなり、
    上記情報処理手段により、上記選択された通信選択条件に適合する相手側端末を選択可能に構成されている
    ことを特徴とする請求項4記載の無線通信装置。
  6. 上記情報データが、少なくとも優先度の高低を識別可能に構成され、
    上記優先度の高低を識別する情報に基づいて、優先度の高い情報データの送信を優先的に実行するように構成されている
    ことを特徴とする請求項4記載の無線通信装置。
  7. 情報データを送受信可能に構成された通信手段と、外部から情報を入力可能に構成された入力手段と、複数の通信選択条件データを記憶する記憶手段と、入力される情報データに基づいて、情報処理を実行する情報処理手段とを有し、
    上記情報処理手段により、上記入力手段から入力されたデータに基づいて、上記記憶部に記憶されている通信選択条件情報から、少なくとも1つの通信選択条件情報を索出可能に構成され、上記通信手段により、少なくとも1つの相手側端末に対して応答要求を送信可能であるとともに、返信応答を受信可能に構成され、上記情報処理手段により、上記返信応答に含まれる情報データを上記相手側端末に関連づけて上記記憶手段に記憶し、上記索出された少なくとも1つの通信選択条件情報に基づいて、上記記憶手段に記憶された上記情報データを索出可能に構成され、上記索出された情報データに関連付けされた相手側端末との通信を実行可能に構成された無線通信端末を備えている
    ことを特徴とする移動体。
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