JP6265458B2 - 車両用無線通信システム及び車両用無線通信方法 - Google Patents

車両用無線通信システム及び車両用無線通信方法 Download PDF

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Description

本発明は、車両内に存在する複数の機器間で行われる無線通信の技術に関する。
従来、車両内に持ち込まれた携帯電話などと車載機との間で無線LANによる無線通信を行う技術が知られている。
例えば、特許文献1には、車外の機器と通信するか車内の機器と通信するかを判別し、車外の機器と通信する場合、免許の不要な通信方式による通信を無線通信手段に指示する。一方、車内の機器と通信する場合、免許の要不要に関係なく通信速度が最も速い通信方式による通信を無線通信手段に指示する車両用無線通信装置の発明が記載されている。
特開2010−93347号公報
しかしながら、上記従来技術においては、車内の機器と通信する場合に外部からの電波干渉を考慮していない。そのため、通信速度が最も速い通信方式で使用される電波の周波数帯域に対して電波干渉がある場合に、通信状態が不安定となる恐れがあった。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、電波干渉の有る環境下において、車両内に存在する複数の機器間での無線通信を安定して行うのに好適な車両用無線通信システム及び無線通信方法を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は、車両内に存在し、第1の通信方式及び第1の通信方式よりも通信速度の遅い第2の通信方式で相互に無線通信が可能な第1の機器及び第2の機器について、位置情報と電波干渉に係る情報である干渉情報とを関連付けて記憶する干渉情報管理サーバから、車両が走行すると推定される干渉判定領域における干渉情報を取得する。さらに、干渉判定領域において第1の通信方式で使用する周波数帯域での電波に対する電波干渉が有るか否かを判定する。そして、電波干渉が無いと判定すると、第1の機器及び第2の機器を、電波干渉が無いと判定された干渉判定領域である非干渉領域において、第1の通信方式で相互に無線通信を行うように制御する。一方、電波干渉が有ると判定すると、第1の機器及び第2の機器を、電波干渉が有ると判定された干渉判定領域である干渉領域において、第2の通信方式で相互に無線通信を行うように通信方式の切り替えを行う。
本発明によれば、車両が走行すると推定される干渉判定領域において電波干渉が有ると判定すると、車両内に存在する第1の機器及び第2の機器の相互間で、第1の通信方式よりも通信速度の遅い第2の通信方式で無線通信を行うようにした。これにより、車両が電波干渉の有る領域を走行中でも、安定した無線通信を行うことが可能となる。
(a)及び(b)は、車両用無線通信システム1の概要構成図である。 携帯情報端末10のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 第1実施形態の携帯情報端末10の機能構成の一例を示すブロック図である。 ヘッドユニット20のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 ヘッドユニット20のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 干渉情報管理サーバ30のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 干渉情報管理サーバ30の機能構成の一例を示すブロック図である。 第1実施形態の第1の無線通信処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。 干渉情報測定処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。 第2の無線通信処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。 干渉情報蓄積・送信処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。 (a)及び(b)は、測定干渉情報のデータ構造例を示す図である。 ルート干渉情報の一例を示す図である。 通信方式の切替の仕組みの一例を示す図である。 第2実施形態の携帯情報端末10の機能構成の一例を示すブロック図である。 第2実施形態の第1の通信制御処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づき説明する。図1〜図14は、本発明に係る車両用無線通信システム及び車両用無線通信方法の第1実施形態を示す図である。
(構成)
まず、車両用無線通信システムの構成について説明する。
図1(a)及び(b)は、車両用無線通信システムの概要構成図である。
図1(a)及び(b)に示すように、車両用無線通信システム1は、自車両Aと、携帯電話の基地局2と、ネットワーク3と、自車両A内に存在する携帯情報端末10と、自車両Aに搭載されたヘッドユニット20と、干渉情報管理サーバ30とを含んで構成される。
携帯情報端末10及びヘッドユニット20は、各々が、無線LANの送受信機と、Bluetooth(登録商標)の送受信機とを備えている。
この構成により、携帯情報端末10及びヘッドユニット20は、無線LANの送受信機又はBluetooth(以下、BTと称す)の送受信機とのいずれか一方を用いて、相互に無線通信を行うことが可能となっている。
また、携帯情報端末10は、公知の携帯電話に用いられている通信規格に準拠した送受信機を備えており、当該送受信機によって、基地局2を介して、ネットワーク3(例えば、インターネット)に接続された干渉情報管理サーバ30と相互にデータ通信を行うことが可能となっている。
(携帯情報端末10の構成)
次に、図2に基づき、携帯情報端末10のハードウェア構成を説明する。図2は、携帯情報端末10のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図2に示すように、携帯情報端末10は、CPU(Central Processing Unit)50と、RAM(Random Access Memory)52と、ROM(Read Only Memory)54と、入出力インターフェース(I/F)56と、バス58とを含むコンピュータシステムを備えている。CPU50、RAM52、ROM54および入出力I/F56は、バス58に接続されており、バス58を介してこれら接続デバイス間のデータの送受信を可能としている。
携帯情報端末10は、更に、入出力I/F56を介して接続された、記憶装置60、表示装置62、入力装置64、BT・I/F66、無線LAN・I/F68、USB(Universal Serial Bus)I/F70、携帯電話送受信機72、GPS受信機74、ジャイロセンサ76、加速度センサ78及び電波情報測定器80を備えている。
ここで、携帯情報端末10は、例えば、PDA(Personal Digital Assistant)、タブレット端末、携帯電話(スマートフォン等)、ノートPC(Personal Computer)などの携帯型の情報端末に実装される。
CPU50は、ROM54又は記憶装置60に予め記憶された各種専用のコンピュータプログラムをRAM52に読み込み、RAM52に読み込まれたプログラムに記述された命令に従って、各種リソースを駆使して、後述する第1の無線通信処理及び干渉情報測定処理を実行する。
ROM54は、各種専用のコンピュータプログラム、プログラムの実行において用いられる各種データ等の、上記第1の無線通信処理に必要なデータを記憶する。
記憶装置60は、フラッシュメモリ等のデータの書き込みが可能な不揮発性の記憶媒体から構成されている。本実施形態において、記憶装置60は、道路地図情報データベース(以下、単にDBと称す)600等のプログラムで使用する各種データを記憶している。
表示装置62は、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイなどの周知の表示装置であり、CPU50からの指令に応じて、各種情報の表示を行う。
入力装置64は、操作ボタン、タッチ式の入力デバイス(タッチパネル等)などのヒューマンインターフェースデバイスであり、ユーザの操作に応じた入力を受け付ける。本実施形態において、入力装置64は、少なくとも操作ボタン及びタッチパネルを備えていることとする。
BT・I/F66は、IEEE802.15.1規格に準拠した無線送受信機である。IEEE802.15.1規格は、Bluetoothの通信規格であり、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers:アメリカ電気電子技術者協会)の802委員会配下にあるワーキング・グループ15が定めた無線規格である。つまり、BT・I/F66は、Bluetoothの送受信機を備えており、免許の不要な2.4[GHz]帯の電波(ISMバンド)を使用して、各バージョン(現行では1.0b〜4.0)に応じた通信速度(1、3又は24[Mbps])で無線通信を行う機器である。
無線LAN・I/F68は、IEEEの802委員会配下にあるワーキング・グループ11の各タスクグループが標準化した無線規格に準拠した無線送受信機である。例えば、IEEE802.11b/a/gなどの各標準化された無線規格がある。
本実施形態において、無線LAN・I/F68は、IEEE802.11g規格に準拠した機器とする。従って、無線LAN・I/F68は、BT・I/F66と同様に免許の不用な2.4[GHz]帯の電波を使用して、54[Mbps]の通信速度で無線通信を行う。
なお、IEEE802.11b規格は、2.4[GHz]帯の電波を使用して、11[Mbps]の通信速度で無線通信を行う無線規格である。また、IEEE802.11a規格は、5.0[GHz]帯の電波を使用して54[Mbps]の通信速度で無線通信を行う無線規格である。但し、IEEE802.11a規格は、室内のみでの使用が許可された使用場所の制限がある規格となる。
USB(Universal Serial Bus)I/F70は、USB規格(現行では1.0〜3.0のいずれか)に準拠したI/Fである。USB・I/F70は、USBコネクタ及びUSBケーブルを介してUSB対応デバイスと有線接続され、USB対応デバイス間でのデータの送受信を可能とする。
携帯電話送受信機72は、例えば、CDMA2000、W−CDMAなどの公知の携帯電話の通信規格に準拠した無線送受信機である。携帯電話送受信機72は、携帯電話の基地局2を介してネットワーク3に接続された干渉情報管理サーバ30とデータの送受信を可能とする。
GPS受信機74は、GPS衛星からのGPS信号を受信する機器である。例えば、1.5[GHz]帯の電波を2つのIF(中間周波数)によって4[MHz](または1[MHz])のベースバンド信号へダウンコンバートするスーパーへテロダイン方式の受信機などが該当する。
ジャイロセンサ76は、携帯情報端末10の角速度及び角度を検出可能なセンサである。本実施形態において、ジャイロセンサ76は、3軸ジャイロスコープから構成されており、検出した角速度又は角度(あるいは両方)の情報をCPU50に出力する。
加速度センサ78は、携帯情報端末10の加速度を検出するセンサである。加速度センサ78は、検出した加速度の情報をCPU50に出力する。
電波情報測定器80は、スペクトラムアナライザ等の電波の状態を測定することが可能な機器から構成される。例えば、スペクトラムアナライザから構成した場合に、携帯情報端末10の周辺(即ち車両Aの存在する領域)に存在する電波のスペクトラム(信号エネルギー強度の周波数ごとの分布状態)を測定する。携帯情報端末10が、例えばスマートフォンに実装される場合は、電波情報測定器80として、例えばOscium社製のスペクトラムアナライザ等を採用することができる。
なお、電波の状態として、周辺の無線LANのアクセスポイントの各チャネルの使用状態(スペクトラム)を測定する場合は、無線LAN・I/F68とアプリケーションソフトのみで測定を行うことが可能である。携帯情報端末10が、例えばスマートフォンに実装される場合は、例えばFarproc社製の「Wifi(登録商標) Analyzer」等のアプリケーションソフトで測定を行うことが可能である。この場合は、スマートフォンの備える無線LAN機能を利用するため、スペクトラムアナライザ等の電波情報測定器80を不用とすることが可能である。但し、無線LANのアクセスポイントに絞って測定を行う構成であるため、SSID(Service Set Identifier)がステルス化されているアクセスポイントなどがある場合に、そのアクセスポイントについては測定ができない場合がある。
以下、携帯情報端末10をスマートフォンに実装したこととして説明を行う。
次に、図3に基づき、携帯情報端末10の機能構成を説明する。図3は、携帯情報端末10の機能構成の一例を示すブロック図である。
携帯情報端末10は、図3に示すように、機能構成部として、走行状態測定部110と、干渉情報測定部121と、測定干渉情報送信部122と、干渉情報取得部123と、干渉判定部130と、第1の通信制御部140と、起動制限部150とを含んで構成される。
走行状態測定部110は、目的地設定部111と、位置測定部112と、走行経路探索部113と、時刻測定部114と、進行方向推定部115とを含んで構成される。
目的地設定部111は、入力装置64を介したユーザからの入力信号に基づき、自車両Aの目的地を設定する(RAM52の予め設定された領域に記憶する)。目的地設定部111は、設定した目的地の情報を走行経路探索部113に出力する。更に、目的地設定部111は、位置測定部112に位置情報の測定指示を出力する。
位置測定部112は、GPS受信機74で受信した、3機以上のGPS衛星からの各GPS信号から、各衛星の位置情報を抽出する。そして、抽出した位置情報に基づき、自車両Aの位置を算出する。位置測定部112は、目的地設定部111からの取得要求、後述する干渉情報測定部121からの取得要求、又は干渉判定部130からの取得要求に応じて、自車両Aの位置情報を要求元の各構成部に出力する。
走行経路探索部113は、目的地設定部111からの目的地の情報と、位置測定部112からの自車両Aの位置情報と、記憶装置60に記憶されている道路地図情報DB400の道路地図情報とに基づき、自車両Aの現在位置から目的地までの走行経路を探索する。走行経路探索部113は、探索した走行経路の情報を干渉情報取得部123に出力する。
時刻測定部114は、干渉情報測定部121又は干渉情報取得部123からの測定指示に応じて、GPS受信機74で受信したGPS信号から時刻情報を抽出し、抽出した時刻情報を、測定指示に対応する各構成部に出力する。
進行方向推定部115は、ジャイロセンサ76からの角速度の情報と、加速度センサ78からの加速度の情報とに基づき、自車両Aの進行方向を推定する。進行方向推定部115は、干渉判定部130からの取得要求に応じて、推定した進行方向の情報を干渉判定部130に出力する。
干渉情報測定部121は、電波情報測定器80から、当該電波情報測定器80によって測定された自車両Aの存在する領域の電波状態を示す情報(以下、電波状態情報と称す)を取得する。干渉情報測定部121は、取得した電波状態情報に基づき、無線LAN・I/F68で使用する2.4[GHz]帯の電波に対する電波干渉の状態を示す情報(以下、測定干渉情報と称す)を生成する。この測定干渉情報は、具体的に、測定位置、干渉量、チャンネル(例えば、通常使用しているチャンネル番号)、電波状態情報の測定ツール名、無線LAN・I/F68のSSID、測定ツールに応じたグラフデータ(例えば、各SSIDに対応するアクセスポイントのチャンネル毎の電波強度など)などの情報を含む情報である。
干渉情報測定部121は、生成した測定干渉情報を測定干渉情報送信部122に出力する。
ここで、電波干渉とは、複数の無線LANシステムが特定のチャンネル上で限られた帯域を奪い合う状態や、電波となって空間を伝搬している無線LANフレームに、他の電磁波が重なってフレームを破壊する状態などをいう。
例えば、2.4[GHz]帯(IEEE802.11b/g)であれば、デジタルコードレスフォン、他の無線LANシステムからの漏れこみ電波などが電波干渉の要因となる。また、例えば、5[GHz]帯(IEEE802.11a)であれば、気象レーダ、他の無線LANシステムからの漏れこみ電波などが電波干渉の要因となる。
測定干渉情報送信部122は、干渉情報測定部121から取得した測定干渉情報を、予め設定された送信タイミングで、携帯電話送受信機72を介してネットワーク3に接続された干渉情報管理サーバ30に送信する。
昨今では、市街地に幾つもの無線LANのアクセスポイントが設けられており、そうした中を自車両Aで走行する場合に、これらアクセスポイントからの漏れこみ電波によって電波干渉を受ける。
なお、測定干渉情報の送信タイミングは、例えば、干渉情報測定部121において、測定干渉情報が生成される毎に送信するタイミング、又は生成された測定干渉情報をRAM52に記憶しておき、一定量の測定干渉情報が記憶される毎に送信するタイミングなどとなる。
干渉情報取得部123は、走行経路探索部113から走行経路の情報を取得したことに応じて、走行経路の情報を含む干渉情報の取得要求を生成する。そして、生成した取得要求を、携帯電話送受信機72を介して、ネットワーク3に接続された干渉情報管理サーバ30に送信する。更に、干渉情報取得部123は、携帯電話送受信機72を介して受信した、干渉情報管理サーバからのルート干渉情報を、干渉判定部130に出力する。
ここで、ルート干渉情報は、取得要求に含まれる時刻及び走行経路に対応する統計干渉情報(後述)を含む情報であって、取得要求に含まれる時刻に対応する時間帯及び走行経路を構成する各位置情報に対応する統計干渉情報から構成される情報である。本実施形態では、同じ時間帯に属する、走行経路を構成する各ノード位置情報に対応する統計干渉情報のグループから構成される情報となる。ここで、時間帯は、自車両Aが走行経路を走行する予測時間帯であり、自車両Aが走行経路を予め設定された速度で走行した場合に、スタート地点から目的地までにかかる時間の時間帯となる。例えば、走行経路を30分で走行すると予測された場合は、走行開始時間が15:15であれば、15:15〜15:45が時間帯となる。
干渉判定部130は、干渉情報取得部123からルート干渉情報を取得したことに応じて、まず、進行方向推定部115から自車両Aの進行方向の情報を取得し、位置測定部112から自車両Aの現在位置情報を取得する。そして、干渉情報取得部123から取得したルート干渉情報から、自車両Aの現在位置を基準として進行方向の予め設定された領域に対応する統計干渉情報を抽出する。そして、抽出した統計干渉情報に基づき、予め設定された領域において電波干渉が有るか否かを判定する。具体的に、本実施形態では、自車両Aの現在位置では無く、探索した走行経路における自車両Aの予め設定された距離だけ前方の領域に対する統計干渉情報に基づき電波干渉の有無を判定する。これにより、自車両Aの進行方向の予め設定された領域における電波干渉の有無を事前に知ることが可能となる。干渉判定部130は、判定結果の情報を、第1の通信制御部140に出力する。
第1の通信制御部140は、干渉判定部130からの判定結果の情報に基づき、携帯情報端末10とヘッドユニット20との間の無線通信の通信方式を切り替える。
具体的に、第1の通信制御部140は、干渉判定部130からの判定結果の情報に基づき、電波干渉が無いと判定すると、無線LAN・I/F68及びBT・I/F66を、無線LAN・I/F68を使用した第1の通信方式で無線通信を行うように制御する。例えば、現在の通信方式が第2の通信方式である場合は、第2の通信方式を第1の通信方式に切り替える。
一方、第1の通信制御部140は、干渉判定部130からの判定結果の情報に基づき、電波干渉が有ると判定すると、無線LAN・I/F68及びBT・I/F66を、BT・I/F66を使用した第2の通信方式で無線通信を行うように制御する。例えば、現在の通信方式が第1の通信方式である場合は、第1の通信方式を第2の通信方式に切り替える。
また、第1の通信制御部140は、現在の通信方式を切り替える場合に、その切替前に、通信方式の切替指示情報を、現在接続中の通信方式を使用してヘッドユニット20に送信する。
具体的に、第1の通信制御部140は、第2の通信方式を第1の通信方式に切り替える指示である第1切替指示情報、又は第1の通信方式を第2の通信方式に切り替える指示である第2切替指示情報をヘッドユニット20に送信する。
また、第1の通信制御部140は、現在の通信方式を示す情報を、起動制限部150に出力する。
また、本実施形態において、第1の通信制御部140は、携帯情報端末10が、USBケーブルによって、ヘッドユニット20と接続されたことを検出した場合、無線通信に優先して、USB・I/F70を使用した有線通信に切り替える。
起動制限部150は、第1の通信制御部140からの現在の通信方式を示す情報に基づき、現在の通信方式が第2の通信方式であると判定すると、携帯情報端末10で起動するアプリケーションの種類やユーザーインターフェース(UI)を制限する。
具体的に、起動制限部150は、現在の通信方式が第1の通信方式である場合は、アプリケーションの種類やUIを制限するか否かを決定するフラグである制限フラグをオフに設定し、現在の通信方式が第2の通信方式である場合は、制限フラグをオンに設定する。そして、制限フラグがオンである場合に、ユーザインターフェース(UI)を、最小限の(簡易的且つ情報量の少ない)インターフェースに制限する。更に、予め設定されたアプリケーションソフト以外のソフトの起動を禁止する。例えば、カーナビゲーション、インターネットラジオ、hands-free-phone以外のアプリケーションソフトの起動を禁止する。更に、起動するアプリケーションの動作内容を制限する。
(ヘッドユニット20の構成)
次に、図4に基づき、ヘッドユニット20のハードウェア構成を説明する。図4は、ヘッドユニット20のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図4に示すように、ヘッドユニット20は、CPU250と、RAM252と、ROM254と、入出力インターフェース(I/F)256と、バス258とを含むコンピュータシステムを備えている。CPU250、RAM252、ROM254および入出力I/F256は、バス258に接続されており、バス258を介してこれら接続デバイス間のデータの送受信を可能としている。
ヘッドユニット20は、更に、入出力I/F256を介して接続された、記憶装置260、表示装置262、入力装置264、BT・I/F266、無線LAN・I/F268、USB・I/F270及びオーディオアンプ272を備えている。
CPU250は、ROM254又は記憶装置260に予め記憶された各種専用のコンピュータプログラムをRAM252に読み込み、RAM252に読み込まれたプログラムに記述された命令に従って、各種リソースを駆使して、後述する第2の無線通信処理を実行する。
ROM254は、各種専用のコンピュータプログラム、プログラムの実行において用いられる各種データ等の、上記第2の無線通信処理に必要なデータを記憶する。
記憶装置260は、アプリケーションプログラムや、該プログラムの実行に必要なデータ等を記憶する。記憶装置260は、フラッシュメモリ等の半導体記憶媒体、HD等の磁気記憶媒体等から構成される。
表示装置262は、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイなどの周知の表示装置であり、CPU250からの指令に応じて、各種情報の表示を行う。
入力装置264は、操作ボタン、タッチ式の入力デバイス(タッチパネル等)などのヒューマンインターフェースデバイスであり、ユーザの操作に応じた入力を受け付ける。本実施形態において、入力装置264は、少なくとも操作ボタン及びタッチパネルを備えていることとする。
BT・I/F266は、携帯情報端末10の上記BT・I/F66と同様の構成の(あるいは互換性を有する)Bluetoothの送受信機である。
無線LAN・I/F268は、携帯情報端末10の上記無線LAN・I/F68と同様の構成の(あるいは互換性を有する)無線送受信機である。
USB・I/F270は、携帯情報端末10のUSB・I/F70と同様の構成の(あるいは互換性を有する)I/Fである。
オーディオアンプ272は、後述するオーディオ制御部202から入力されたオーディオ信号を増幅してスピーカ274に出力する。
次に、図5に基づき、ヘッドユニット20の機能構成を説明する。図5は、ヘッドユニット20の機能構成の一例を示すブロック図である。
ヘッドユニット20は、図5に示すように、機能構成部として、第2の通信制御部200と、表示制御部201と、オーディオ制御部202とを含んで構成される。
第2の通信制御部200は、無線LAN・I/F268又はBT・I/F266を介して受信した、携帯情報端末10からの第1切替指示情報又は第2切替指示情報に基づき、現在の無線通信の通信方式を切り替える。
具体的に、第2の通信制御部200は、第1切替指示情報を受信したことに応じて、現在の通信方式であるBT・I/F266による第2の通信方式を、無線LAN・I/F268による第1の通信方式に切り替える。一方、第2の通信制御部200は、第2切替指示情報を受信したことに応じて、現在の通信方式である第1の通信方式を第2の通信方式に切り替える。
更に、第2の通信制御部200は、各種通信I/Fを介して受信した情報を、表示制御部201、オーディオ制御部202などの各構成部に出力する。
表示制御部201は、第2の通信制御部200を介して携帯情報端末10から受信した画像データに基づき、画像表示信号を生成し、生成した画像表示信号を表示装置262に出力する。
オーディオ制御部202は、第2の通信制御部200を介して携帯情報端末10から受信したオーディオデータに基づき、オーディオ信号を生成し、生成したオーディオ信号をオーディオアンプ272に出力する。
(干渉情報管理サーバ30の構成)
次に、図6に基づき、干渉情報管理サーバ30のハードウェア構成を説明する。図6は、干渉情報管理サーバ30のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
干渉情報管理サーバ30は、図6に示すように、CPU350と、RAM352と、ROM354と、入出力インターフェース(I/F)356と、バス358とを含むコンピュータシステムを備えている。CPU350、RAM352、ROM354および入出力I/F356は、バス358に接続されており、バス358を介してこれら接続デバイス間のデータの送受信を可能としている。
干渉情報管理サーバ30は、更に、入出力I/F356を介して接続された、記憶装置360、表示装置362、入力装置364、及び通信装置366を備えている。
CPU350は、ROM354又は記憶装置360に予め記憶された各種専用のコンピュータプログラムをRAM352に読み込み、RAM352に読み込まれたプログラムに記述された命令に従って、各種リソースを駆使して、後述する干渉情報蓄積・送信処理を実行する。
ROM354は、各種専用のコンピュータプログラム、プログラムの実行において用いられる各種データ等の、上記干渉情報蓄積・送信処理に必要なデータを記憶する。
記憶装置360は、各種アプリケーションプログラムや、該プログラムの実行に必要なデータ等を記憶する。本実施形態において、記憶装置360は、携帯情報端末10から受信した測定干渉情報に基づき構成される測定干渉情報DB700等を記憶する。
表示装置362は、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイなどの周知の表示装置であり、CPU350からの指令に応じて、各種情報の表示を行う。
入力装置364は、キーボード、マウス、操作ボタン、タッチ式の入力デバイス(タッチパネル等)などのヒューマンインターフェースデバイスであり、ユーザの操作に応じた入力を受け付ける。
通信装置366は、LAN、WAN、インターネット等のネットワーク上の外部装置と通信するためのデバイスであり、一般にLANカード等と呼ばれる周知のネットワークアダプタなどから構成される。通信装置366は、ネットワークケーブルを介してルータやハブ等に接続され、これらを介して、干渉情報管理サーバ30をネットワーク3に接続する。
次に、図7に基づき、干渉情報管理サーバ30の機能構成を説明する。図7は、干渉情報管理サーバ30の機能構成の一例を示すブロック図である。
干渉情報管理サーバ30は、図7に示すように、機能構成部として、通信部300と、測定干渉情報記憶部301と、統計処理部302と、干渉情報抽出部303と、干渉情報送信部304とを含んで構成される。
通信部300は、通信装置366を介した、各種データの外部装置への送信と外部装置からの各種データの受信とを制御する機能を有している。具体的に、通信装置366を介して携帯情報端末10から受信した測定干渉情報や、取得要求などの受信データを、各受信データに対応する構成部に出力する。
測定干渉情報記憶部301は、通信部300を介して、携帯情報端末10から受信した測定干渉情報を、測定干渉情報DB700に記憶する。
統計処理部302は、予め設定した統計処理タイミングになったと判定すると、測定干渉情報DB700に記憶された測定干渉情報を統計処理する。具体的に、統計処理部302は、同じ位置情報及び同じ時刻情報を含む測定干渉情報について、干渉量の平均値等の統計値(以下、統計干渉量と称す)を算出する。そして、測定位置、統計干渉量、チャンネル、電波状態情報の測定ツール名、SSID、時刻などの情報を含む統計干渉情報を生成する。
干渉情報抽出部303は、統計処理部302で生成した統計干渉情報から、予め設定された道路の統計干渉情報を抽出して、抽出した統計干渉情報を、各道路にグループ分けして統計干渉情報DB710に記憶する。これにより、統計干渉情報DB710に、各道路に対応する統計干渉情報のグループを構成する。
干渉情報送信部304は、通信部300を介して、携帯情報端末10から受信した取得要求に基づき、測定干渉情報DB700から、取得要求に含まれる走行経路の情報及び時刻情報に対応する統計干渉情報(ルート干渉情報)を読み出す。具体的に、干渉情報送信部304は、走行経路の情報に含まれる時刻情報及び位置情報に基づき、測定干渉情報DB700から、時刻情報及び位置情報に対応する統計干渉情報のグループを読み出す。
そして、読み出したルート干渉情報を、通信部300を介して、取得要求の送信元である携帯情報端末10に送信する。
なお、図示していないが、本システム1には、自車両Aに対応する携帯情報端末10以外にも、携帯情報端末10と同様の機能を有する他車両に対応する携帯情報端末が複数存在している。そして、干渉情報管理サーバ30は、これら複数の携帯情報端末からも測定干渉情報を収集する。従って、取得要求に含まれる走行経路に、自車両Aが過去に走行したことの無い経路が含まれていても、他車両によってその経路の干渉情報がカバーされていれば、当該経路に対応する統計干渉情報を含むルート干渉情報を携帯情報端末10に送信することが可能である。
(第1の無線通信処理)
次に、図8に基づき、携帯情報端末10の機能構成部において行われる第1の無線通信処理の処理手順を説明する。図8は、第1の無線通信処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
CPU50において、専用のプログラムが実行され第1の無線通信処理が開始されると、図8に示すように、まず、ステップS100に移行する。
ステップS100では、目的地設定部111において、入力装置64を介したユーザからの目的地を示す信号が入力されたか否かを判定する。そして、目的地を示す信号が入力されたと判定した場合(Yes)は、ステップS102に移行し、目的地を示す信号が入力されていないと判定した場合(No)は、信号が入力されるまで判定処理を繰り返す。
ステップS102に移行した場合は、目的地設定部111において、入力信号に対応する目的地を示す情報を走行経路探索部113に出力して、ステップS104に移行する。
ステップS104では、走行経路探索部113において、位置情報の取得要求を位置測定部112に出力する。位置測定部112は、走行経路探索部113からの取得要求に応じて、自車両Aの現在位置の情報を走行経路探索部113に出力する。これにより、走行経路探索部113において、自車両Aの現在位置情報が取得され、ステップS106に移行する。
ステップS106では、走行経路探索部113において、目的地の情報と、自車両Aの現在位置情報と、記憶装置60に記憶された道路地図情報DB400に登録された道路地図情報とに基づき、自車両Aの現在地から目的地までの走行経路を探索する。そして、探索した走行経路の情報を干渉情報取得部123に出力して、ステップS108に移行する。
ステップS108では、干渉情報取得部123において、時刻測定部114から時刻情報を取得し、取得した時刻情報及び走行経路探索部113からの走行経路の情報を含むルート干渉情報の取得要求を生成する。そして、生成した取得要求を、携帯電話送受信機72を介して、干渉情報管理サーバ30に送信する。その後、ステップS110に移行する。
ステップS110では、干渉情報取得部123において、干渉情報管理サーバ30からのルート干渉情報を受信したか否かを判定する。そして、ルート干渉情報を受信したと判定した場合(Yes)は、ステップS112に移行し、ルート干渉情報を受信していないと判定した場合(No)は、受信するまで判定処理を繰り返す。
なお、本実施形態では、予め経過判定時間を設定しておき、ルート干渉情報が受信されない時間が経過判定時間以上となった場合に、ステップS110に移行して、再度取得要求を送信する。
ステップS112に移行した場合は、干渉判定部130において、位置情報の取得要求を位置測定部112に出力する。そして、位置測定部112から自車両Aの現在位置情報を取得して、ステップS114に移行する。
ステップS114では、干渉判定部130において、自車両Aの現在の進行方向の情報の取得要求を進行方向推定部115に出力する。そして、進行方向推定部115から自車両Aの現在の進行方向の情報を取得して、ステップS116に移行する。
ステップS116では、干渉判定部130において、ステップS110で受信したルート干渉情報から、自車両Aの現在位置を基準に、自車両Aの現在の進行方向に対して予め設定された領域(以下、干渉判定領域と称す)の統計干渉情報を抽出する。そして、抽出した統計干渉情報に基づき、干渉判定領域において電波干渉があるか否かを判定して、ステップS118に移行する。
ステップS118では、干渉判定部130において、ステップS116の判定結果に基づき、干渉判定領域において電波干渉が有るか否かを判定する。そして、電波干渉が有ると判定した場合(Yes)は、電波干渉が有ることを示す判定結果の情報を第1の通信制御部140に出力して、ステップS120に移行する。一方、電波干渉が無いと判定した場合(No)は、電波干渉が無いことを示す判定結果の情報を第1の通信制御部140に出力して、ステップS132に移行する。
ステップS120に移行した場合は、第1の通信制御部140において、現在の無線通信の通信方式が、第1の通信方式であるか否かを判定する。そして、第1の通信方式であると判定した場合(Yes)は、ステップS122に移行し、第1の通信方式では無いと判定した場合(No)は、ステップS126に移行する。
ステップS122に移行した場合は、第1の通信制御部140において、第1の通信方式による無線通信を継続して、ステップS124に移行する。
ステップS124では、第1の通信制御部140において、自車両Aが目的地に到着したか否かを判定し、到着したと判定した場合(Yes)は、一連の処理を終了する。一方、自車両Aが目的地に到着していないと判定した場合(No)は、ステップS112に移行する。
また、ステップS120において、第1の通信方式ではないと判定してステップS126に移行した場合は、第1の通信制御部140において、位置情報の取得要求を位置測定部112に出力する。そして、位置測定部112から自車両Aの現在位置情報を取得して、ステップS128に移行する。
ステップS128では、第1の通信制御部140において、自車両Aが電波干渉の無い地点に到達したか否かを判定し、到達したと判定した場合(Yes)は、ステップS130に移行し、到達していないと判定した場合(No)は、ステップS126に移行する。
ステップS130に移行した場合は、第1の通信制御部140において、無線LAN・I/F68を介して第1切替指示情報をヘッドユニット20に送信して、ステップS132に移行する。
ステップS132では、第1の通信制御部140において、現在の通信方式である第2の通信方式を第1の通信方式に切り替える。そして、第1の通信方式に切り替えたことを示す情報を起動制限部150に出力して、ステップS134に移行する。
ステップS134では、起動制限部150において、制限フラグをオフに設定して、ステップS124に移行する。
また、ステップS118において、電波干渉が無いと判定してステップS136に移行した場合は、第1の通信制御部140において、現在の通信方式が第2の通信方式であるか否かを判定する。そして、第2の通信方式であると判定した場合(Yes)は、ステップS138に移行し、第2の通信方式ではないと判定した場合(No)は、ステップS140に移行する。
ステップS138に移行した場合は、第1の通信制御部140において、第2の通信方式による無線通信をそのまま継続して、ステップS124に移行する。
一方、ステップS140に移行した場合は、第1の通信制御部140において、無線LAN・I/F68を介して、第2切替指示情報をヘッドユニット20に送信して、ステップS142に移行する。
ステップS142では、第1の通信制御部140において、現在の通信方式である第1の通信方式を、第2の通信方式に切り替えて、ステップS144に移行する。
本実施形態では、携帯情報端末10において、通信方式を第1の通信方式から第2の通信方式に切り替える際に、予めRAM52又は記憶装置60に設定された、BT・I/F66の通信バッファ(Audio/data)を、予めRAM52又は記憶装置60に設定された、無線LAN・I/F68のフレームバッファ(Frame Buffer)に切り替える。つまり、フレームバッファのデータを利用することで、通信方式の切替にかかる時間を短縮する。
ステップS144では、起動制限部150において、制限フラグをオンに設定して、ステップS124に移行する。
(干渉情報測定処理)
次に、図9に基づき、携帯情報端末10の機能構成部において行われる干渉情報測定処理の処理手順を説明する。図9は、干渉情報測定処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、図9の例では、リアルタイムに測定データを送信する場合の処理手順の一例となる。
CPU50において、専用のプログラムが実行され干渉情報測定処理が開始されると、図9に示すように、まず、ステップS200に移行する。
ステップS200では、干渉情報測定部121において、予め設定された干渉情報の測定開始タイミングになったか否かを判定する。そして、測定開始タイミングになったと判定した場合(Yes)は、ステップS202に移行し、測定開始タイミングになっていないと判定した場合(No)は、測定開始タイミングになるまで判定処理を繰り返す。
ここで、測定開始タイミングは、例えば、予め設定された走行経路を走行していることを検出したタイミングや、目的地が入力されたと判定したタイミングなどが該当する。
ステップS202に移行した場合は、干渉情報測定部121において、電波情報測定器80に対して電波状態情報の測定開始指示を出力して、ステップS204に移行する。これにより、電波情報測定器80は、電波状態情報(例えば、スペクトラム)の測定を開始する。
なお、専用アプリケーションソフト及び無線LAN・I/F68のみで周辺のアクセスポイントの電波状態情報を測定する構成とした場合は、専用アプリケショーションソフトの起動指示を不図示のアプリケーション実行部に出力する。
ステップS204では、干渉情報測定部121において、電波情報測定器80から電波状態情報を取得して、ステップS206に移行する。
ステップS206では、干渉情報測定部121において、位置情報の取得要求を位置測定部112に出力する。そして、位置測定部112からの位置情報を取得して、ステップS208に移行する。
ステップS208では、干渉情報測定部121において、時刻情報の測定指示を時刻測定部114に出力する。そして、時刻測定部114からの時刻情報を取得して、ステップS210に移行する。
ステップS210では、干渉情報測定部121において、RAM52から、測定干渉情報の生成に必要なその他の情報を取得して、ステップS212に移行する。
ここで、記憶装置60には、その他の情報として、無線LAN・I/F68の情報及び電波状態情報の測定ツール(本実施形態では、電波情報測定器80)の情報が予め記憶されている。
ここで、無線LANの情報としては、SSIDの情報、通常チャンネルの情報などが該当する。また、測定ツールの情報としては、測定ツールの名称の情報などが該当する。例えば、本実施形態では、「Oscium社製のスペクトラムアナライザ」などが該当する。また、測定ツールとして、アプリケーションソフトを使用した場合は、例えば、「Farproc社製のWifi Analyzer」などが該当する。
従って、干渉情報測定部121は、記憶装置60から、無線LAN・I/F68の情報及び測定ツールの情報を読み出して、ステップS212に移行する。
ステップS212では、干渉情報測定部121において、ステップS204で取得した電波状態情報と、ステップS206で取得した位置情報と、ステップS208で取得した時刻情報と、ステップS210で取得したその他の情報とに基づき測定干渉情報を生成する。その後、ステップS214に移行する。
ここで、干渉情報測定部121は、電波情報測定器80からの電波状態情報に基づき、無線LAN・I/F68で使用する周波数帯である2.4[GHz]帯の電波に対する干渉量を算出する。例えば、正常時の信号強度(RAM52又は記憶装置60等に予め記憶しておく)と現在の信号強度との差分などを干渉量として算出する。
ステップS214では、干渉情報測定部121において、ステップS208で生成した測定干渉情報を、携帯電話送受信機72を介して干渉情報管理サーバ30に送信して、ステップS216に移行する。
ステップS216では、干渉情報測定部121において、測定終了タイミングになったか否かを判定し、測定終了タイミングになったと判定した場合(Yes)は、一連の処理を終了し、測定終了タイミングになっていないと判定した場合(No)は、ステップS204に移行する。
上記図9のフローチャートでは、測定干渉情報をリアルタイムに送信する構成としたが、この構成に限らず、例えば、一定量の測定干渉情報がRAM52又は記憶装置60に蓄積される毎に送信する構成としてもよい。また、設定された目的地までの走行が終了した時点でRAM52又は記憶装置60に蓄積した測定干渉情報を送信する構成としてもよい。
(第2の無線通信処理)
次に、図10に基づき、ヘッドユニット20の機能構成部において行われる第2の無線通信処理の処理手順を説明する。図10は、第2の無線通信処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
CPU250において、専用のプログラムが実行され、第2の無線通信処理が開始されると、図10に示すように、まず、ステップS300に移行する。
ステップS300では、第2の通信制御部200において、BT・I/F266を介して、第1切替指示情報を受信したか否かを判定する。そして、第1切替指示情報を受信したと判定した場合(Yes)は、ステップS302に移行し、第1切替指示情報を受信していないと判定した場合(No)は、ステップS306に移行する。
ステップS302に移行した場合は、第2の通信制御部200において、現在の通信方式である第2の通信方式を、第1の通信方式に切り替えて、一連の処理を終了する。
つまり、BT・I/F266を使用する第2の通信方式を、無線LAN・I/F268を使用する第1の通信方式に切り替える。この切替処理は、まず、BT・I/F266を使用した通信を終了する。次に、無線LAN・I/F268を起動し、無線LAN・I/F268と、携帯情報端末10の無線LAN・I/F68との間で無線通信の接続(本実施形態では、アドホック接続)を確立する処理となる。
一方、ステップS300において、第1切替指示情報を受信していないと判定してステップS304に移行した場合は、第2の通信制御部200において、無線LAN・I/F268を介して、第2切替指示情報を受信したか否かを判定する。そして、第2切替指示情報を受信したと判定した場合(Yes)は、ステップS306に移行し、第2切替指示情報を受信していないと判定した場合(No)は、一連の処理を終了する。
ステップS306に移行した場合は、第2の通信制御部200において、現在の通信方式である第1の通信方式を第2の通信方式に切り替えて、一連の処理を終了する。
つまり、無線LAN・I/F268を使用した第1の通信方式による無線通信を、BT・I/F266を使用した第2の通信方式による無線通信に切り替える。
本実施形態では、ヘッドユニット20において、通信方式を第1の通信方式から第2の通信方式に切り替える際に、BT・I/F266の通信バッファ(Audio/data)を、無線LAN・I/F268のフレームバッファ(Frame Buffer)に切り替える。つまり、フレームバッファのデータを利用することで、通信方式の切替にかかる時間を短縮する。
(干渉情報蓄積・送信処理)
次に、図11に基づき、干渉情報管理サーバ30の機能構成部において行われる干渉情報蓄積・送信処理の処理手順を説明する。図11は、干渉情報蓄積・送信処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
CPU350において、専用のプログラムが実行され、干渉情報蓄積・送信処理が開始されると、図11に示すように、まず、ステップS400に移行する。
ステップS400では、干渉情報送信部304において、通信部300を介して携帯情報端末10からの干渉情報の取得要求を受信したか否かを判定する。そして、取得要求を受信したと判定した場合(Yes)は、ステップS402に移行し、取得要求を受信していないと判定した場合(No)は、ステップS408に移行する。
ステップS402に移行した場合は、干渉情報送信部304において、受信した取得要求に含まれる時刻情報及び走行経路の情報に基づき、統計干渉情報DB710から、時刻及び走行経路に対応する統計干渉情報のグループを読み出して、ステップS404に移行する。
ステップS404では、干渉情報送信部304において、ステップS402で読み出した、走行経路に対応する統計干渉情報のグループから構成されるルート干渉情報を、通信部300を介して携帯情報端末10に送信する。その後、一連の処理を終了する。
一方、ステップS400において、取得要求を受信していないと判定してステップS406に移行した場合は、測定干渉情報記憶部301において、携帯情報端末10から測定干渉情報を受信したか否かを判定する。そして、測定干渉情報を受信したと判定した場合(Yes)は、ステップS408に移行し、測定干渉情報を受信していないと判定した場合(No)は、一連の処理を終了する。
ステップS408に移行した場合は、測定干渉情報記憶部301において、ステップS406で受信した測定干渉情報を、測定干渉情報DB700に記憶して、一連の処理を終了する。
一方、ステップS410に移行した場合は、統計処理部302において、予め設定された統計処理の実行タイミングになったか否かを判定する。そして、統計処理の実行タイミングになったと判定した場合(Yes)は、ステップS412に移行し、統計処理の実行タイミングになっていないと判定した場合(No)は、一連の処理を終了する。
ステップS412に移行した場合は、統計処理部302において、測定干渉情報DB700に記憶された測定干渉情報を統計処理して統計干渉情報を生成し、ステップS414に移行する。
ステップS414では、干渉情報抽出部303において、統計処理部302で生成された統計干渉情報から、予め設定された道路に対応する統計干渉情報を抽出して、ステップS416に移行する。
ステップS416では、干渉情報抽出部303において、ステップS414で抽出した統計干渉情報を、統計干渉情報DB710に記憶して、一連の処理を終了する。
(動作)
次に、図12〜図14に基づき、本実施形態の車両用無線通信システム1の動作を説明する。図12(a)及び(b)は、測定干渉情報のデータ構造例を示す図である。図13は、ルート干渉情報の一例を示す図である。図14は、通信方式の切替の仕組みの一例を示す図である。
いま、携帯情報端末10において、ナビゲーションシステムのアプリケーションソフトが起動され、携帯情報端末10とヘッドユニット20との間で第1の通信方式による無線通信接続(アドホック接続)が確立されたとする。ここでは、携帯情報端末10をマスタとし、ヘッドユニット20をスレーブとして接続が確立されることとする。
これにより、携帯情報端末10からは、無線LAN・I/F68を介して、ナビゲーションシステムのデータ(画像データ、オーディオデータ、その他のデータなど)を含む無線LANフレームが電波となってヘッドユニット20へと送信される。ヘッドユニット20は、携帯情報端末10からの無線LANフレームを、無線LAN・I/F268を介して受信する。そして、第2の通信制御部200において、受信したフレームに含まれるデータのうち、画像データを表示制御部201に出力し、オーディオデータを、オーディオ制御部202に出力する。これにより、表示制御部201は、画像データに基づき画像表示信号を生成し、生成した画像表示信号を表示装置262に出力する。これにより、ヘッドユニット20の備える表示装置262に携帯情報端末10からの画像データの画像(ここではナビゲーション画像)が表示される。また、オーディオ制御部202は、オーディオデータに基づきオーディオ信号を生成し、生成したオーディオ信号をオーディオアンプ272に出力する。これにより、オーディオアンプ272において、オーディオ信号が増幅され、増幅されたオーディオ信号がスピーカ274に出力される。そして、スピーカ274は、オーディオ信号を物理的な振動に変換して音声を出力する。
また、ここでは、ヘッドユニット20側の入力装置264であるタッチパネルの機能を利用して、ナビゲーションのコントロールが可能であるとする。従って、ヘッドユニット20のタッチパネルへの入力操作の信号が、第1の通信方式又は第2の通信方式による無線通信によって、ヘッドユニット20から携帯情報端末10に送信される。つまり、ここでは、携帯情報端末10の表示画面を、車載の表示装置262に表示している。
一方、ユーザが携帯情報端末10の入力装置64又はヘッドユニット20の入力装置264を介して目的地P2を指定する入力操作を行ったとする。ここでは、目的地P2の入力によって、干渉情報の測定開始タイミングになったとする(S200のYes)。干渉情報測定部121は、電波状態情報の測定指示を電波情報測定器80に出力する(S202)。これにより、電波情報測定器80において、電波状態情報の測定が開始される。電波情報測定器80は、自車両Aの車室内に存在するため、自車両Aの存在する領域の電波状態情報が測定されることになる。
干渉情報測定部121は、電波情報測定器80から電波状態情報を取得する(S204)。更に、干渉情報測定部121は、位置測定部112から自車両Aの現在位置情報(電波状態情報の測定位置情報)を取得し(S206)、時刻測定部114から現在時刻情報(電波状態情報の測定時刻情報)を取得する(S208)。更に、干渉情報測定部121は、RAM52から、その他の情報を取得する(S210)。その他の情報としては、無線LAN・I/F68のSSID及び通常チャンネルの情報と、測定ツールの情報とを取得する。
干渉情報測定部121は、取得した電波状態情報(ここではスペクトラム情報)と、予めRAM52又は記憶装置60に記憶した正常時の信号強度情報とに基づき、無線LAN・I/F68の使用する周波数帯の電波に対する干渉量を算出する。なお、無線LAN・I/F68の、正常時の信号強度情報は事前に測定したものをRAM52又は記憶装置60に記憶しておく。干渉情報測定部121は、測定位置情報、干渉量、通常チャンネル、SSID、測定ツール名、測定時刻の情報に基づき、図12(a)に示すデータ構造の測定干渉情報を生成する(S212)。干渉情報測定部121は、生成した測定干渉情報を、測定干渉情報送信部122に出力する。
なお、電波状態情報の測定に、「Farproc社製のWifi Analyzer」を使用した場合は、図12(b)に示すように、測定位置情報、干渉量、通常チャンネル、SSID、測定ツール名、測定時刻の情報に加えて、グラフデータが追加される。「Wifi Analyzer」は、周辺のアクセスポイントの電波状態を視覚的に解りやすいように様々なグラフで表示する機能を有している。そこで、本実施形態では、このグラフデータも測定干渉情報に追加する。
測定干渉情報送信部122は、干渉情報測定部121から測定干渉情報を取得すると、取得した測定干渉情報を、携帯電話送受信機72を介して干渉情報管理サーバ30に送信する(S214)。
ここでは、上記一連の干渉情報の測定動作を、自車両Aが目的地に到着したと判定されるまで繰り返し行う。
一方、干渉情報管理サーバ30は、上記動作によって携帯情報端末10から送信された測定干渉情報を受信すると(S406のYes)、測定干渉情報記憶部301において、受信した測定干渉情報を測定干渉情報DB700に記憶する(S408)。
また、干渉情報管理サーバ30は、統計処理の実行タイミングになったと判定すると(S410のYes)、測定干渉情報DB700に記憶された測定干渉情報に対して、統計処理を行う(S412)。具体的に、同じ測定位置かつ同じ測定時刻の測定干渉情報群について、干渉量の平均値(統計干渉量)を算出する。そして、当該測定干渉情報群における共通の情報はそのままで、干渉量を統計干渉量とした統計干渉情報を生成する。干渉情報抽出部303は、統計処理部302において、統計干渉情報が生成されると、生成された統計干渉情報から予め設定された道路に対応する統計干渉情報を、測定位置及び測定時刻で分類して抽出する(S414)。そして、干渉情報抽出部303は、抽出した統計干渉情報を、道路の種類及び測定時間帯毎に分類して、統計干渉情報DB710に記憶する(S416)。
また、ユーザによって目的地P2を指定する入力操作が行われると、目的地設定部111に目的地P2を示す信号が入力される(S100のYes)。
目的地設定部111は、信号の入力に応じて、目的地P2の情報(位置情報等)をRAM52に記憶すると共に、目的地P2の情報を、走行経路探索部113に出力する(S102)。
走行経路探索部113は、目的地設定部111から目的地P2の情報を取得すると、位置測定部112に位置情報の取得要求を出力し、位置測定部112から自車両Aの現在位置情報P1を取得する(S104)。走行経路探索部113は、目的地P2の情報と、自車両Aの現在位置(走行開始位置)P1と、道路地図情報DB400に登録された道路地図情報とに基づき、現在位置P1から目的地P2までの走行経路を探索する(S106)。走行経路探索部113は、探索した走行経路の情報を、干渉情報取得部123に出力する。
干渉情報取得部123は、走行経路探索部113からの走行経路の情報を取得すると、当該走行経路の情報を含む干渉情報の取得要求を生成する。そして、生成した取得要求を、携帯電話送受信機72を介して、干渉情報管理サーバ30に送信する(S108)。
干渉情報管理サーバ30は、通信装置366を介して、携帯情報端末10から送信された取得要求を受信すると(S400のYes)、干渉情報送信部304において、取得要求に含まれる走行経路の情報に基づきルート干渉情報を生成する。具体的に、干渉情報送信部304は、測定干渉情報DB700から、走行経路に含まれる位置情報に対応する測定干渉情報を読み出す(S402)。そして、図13に示すように、この測定干渉情報を走行開始位置P1から走行経路に沿った順番で目的地P2まで配列した構成のルート干渉情報を生成する。干渉情報送信部304は、生成したルート干渉情報を、通信部300及び通信装置366を介して、携帯情報端末10に送信する(S404)。
携帯情報端末10は、干渉情報取得部123において、携帯電話送受信機72を介して、干渉情報管理サーバ30からのルート干渉情報を受信すると(S110のYes)、受信したルート干渉情報を干渉判定部130に出力する。
干渉判定部130は、干渉情報取得部123からルート干渉情報を取得すると、位置測定部112から自車両Aの現在位置情報を取得する(S112)。更に、干渉判定部130は、進行方向推定部115から、自車両Aの進行方向の情報を取得し(S114)、干渉判定処理を実行する(S116)。具体的に、干渉判定部130は、ルート干渉情報から、自車両Aの現在位置から進行方向に予め設定された距離だけ離れた領域(干渉判定領域)に対応する統計干渉情報を抽出する。そして、抽出した統計干渉情報に含まれる統計干渉量と、予め設定された干渉閾値とを比較し、統計干渉量が干渉閾値以上であると判定すると、電波干渉が有ると判定する。一方、統計干渉量が干渉閾値未満であると判定すると、電波干渉が無いと判定する。干渉判定部130は、判定結果の情報を第1の通信制御部140に出力する。
第1の通信制御部140は、干渉判定部130からの判定結果の情報に基づき、自車両Aの進行方向における干渉判定領域において電波干渉が有るか否かを判定する(S118)。
図14に示すように、干渉判定領域が図14中のPX1の位置よりもP1側の走行区間に含まれる場合は、電波干渉の無い非干渉領域となっており、第1の通信制御部140において、電波干渉が無いと判定される(S118のNo)。この区間では、図14に示すように、第1の通信方式によって、携帯情報端末10のフレームバッファ740と、ヘッドユニット20のフレームバッファ840との間で、無線LANによるフレームの送受信が行われる。第1の通信方式では、例えば、画像データについて、30[fps],10[fps],4[fps]などの比較的高速なフレームレートでデータ送信が行われる。また、制限フラグがオフとなるため、アプリケーションの起動制限や、UIの制限等が無い。つまり、アプリケーションやUIは、機能を完全に使用できる動作状態となる。
一方、干渉判定領域が図14に示すPX1からPX2までの走行区間に含まれる場合は、当該走行区間が電波干渉の有る干渉領域となっており、第1の通信制御部140において、電波干渉が有ると判定される(S118のYes)。また、現在、第1の通信方式で無線通信を行っているため、第1の通信制御部140において、現在の通信方式が第1の通信方式であると判定される(S136のNo)。この判定は、PX1よりもP1側の地点において行われる。従って、自車両Aが干渉領域に入る前に、第1の通信制御部140は、第2切替指示情報を、無線LAN・I/F68を介してヘッドユニット20に送信する(S140)。そして、現在の通信方式である第1の通信方式を第2の通信方式に切り替える(S142)。また、第1の通信制御部140は、制限フラグをオンに設定する(S144)。
ヘッドユニット20は、無線LAN・I/F268を介して、携帯情報端末10からの第2切替指示情報を受信すると(S304のYes)、第2の通信制御部200において、現在の通信方式である第1の通信方式を第2の通信方式に切り替える(S306)。
ここで、図14に示すように、通信方式の切替においては、切替時間を短縮するために、携帯情報端末10において、第1の通信制御部140は、BT・I/F66の通信バッファ720を、無線LAN・I/F68のフレームバッファ740に切り替える。同様に、ヘッドユニット20において、第2の通信制御部200は、BT・I/F266の通信バッファ820を、無線LAN・I/F268のフレームバッファ840に切り替える。
また、携帯情報端末10において、起動制限部150は、制限フラグがオンになっているので、起動可能なアプリケーションソフトを制限すると共に、実行しているアプリケーションソフト(ここでは、ナビゲーションソフト)のUIを、最小限のUIに制限する。
これにより、携帯情報端末10とヘッドユニット20とは、BT・I/F66と、BT・I/F266とによって、例えば、画像データについて、1[fps]などの比較的低速なフレームレートでデータ送信を行う。
なお、自車両Aが干渉領域を走行中は、第2の通信方式による無線通信が継続して行われる。
やがて、干渉判定領域が非干渉領域になると、第1の通信制御部140において、電波干渉が無いと判定され(S118のNo)、かつ現在の通信方式が第1の通信方式ではないと判定される(S120のNo)。このように、干渉判定領域が非干渉領域から干渉領域に移行する場合、第1の通信制御部140は、まず、位置測定部112から自車両Aの現在位置情報を取得する(S126)。次に、予め設定された干渉判定領域の位置情報と、取得した現在位置情報とに基づき、自車両Aが電波干渉が無いと判定時の干渉判定領域に到達したか否かを判定する(S128)。第1の通信制御部140は、自車両Aが干渉判定領域に到達していないと判定した場合(S128のNo)は、再度位置測定部112から自車両Aの位置情報を取得して、自車両Aが干渉判定領域に到達したか否かを判定する。第1の通信制御部140は、このような判定処理を繰り返し行い、やがて、自車両Aが干渉判定領域に到達したと判定すると(S128のYes)、第1切替指示情報を、現在の通信方式である第2の通信方式でヘッドユニット20に送信する。そして、第2の通信方式を第1の通信方式に切り替える(S132)。また、第1の通信制御部140は、制限フラグをオフに設定する(S134)。
つまり、第1の通信制御部140は、干渉判定領域において、電波干渉が無いと判定されてから、自車両Aが干渉領域から非干渉領域へと移動するまで第2の通信方式を継続する。そして、自車両Aが非干渉領域へと移動したと判定した時点で、第1の通信方式への切替を行う。
ヘッドユニット20は、BT・I/F266を介して、携帯情報端末10からの第1切替指示情報を受信すると(S300のYes)、第2の通信制御部200において、現在の通信方式である第2の通信方式を第1の通信方式に切り替える(S302)。
また、携帯情報端末10において、起動制限部150は、制限フラグがオフになっているので、起動可能なアプリケーションソフトの制限を解除すると共に、UIの制限を解除する。
これにより、携帯情報端末10とヘッドユニット20とは、再び、無線LAN・I/F68と、無線LAN・I/F268とによって、例えば、画像データについて、30[fps]などの比較的高速なフレームレートでデータ送信を行う。
ここで、無線LAN・I/F68及び268が、第1の無線通信手段を構成する。BT・I/F66及び266が、第2の無線通信手段を構成する。位置測定部112が、位置情報測定手段を構成する。目的地設定部111が、目的地設定手段を構成する。記憶装置60が、道路地図情報記憶手段を構成する。走行経路探索部113が、走行経路探索手段を構成する。進行方向推定部115が、進行方向推定手段を構成する。干渉情報測定部121が、干渉情報測定手段を構成する。測定干渉情報送信部122が、測定干渉情報送信手段を構成する。干渉情報測定部121が、干渉情報測定手段を構成する。干渉判定部130が、干渉判定手段を構成する。第1の通信制御部140が、第1の通信制御手段を構成する。起動制限部150が、起動制限手段を構成する。第2の通信制御部200が、第2の通信制御手段を構成する。記憶装置360が、干渉情報記憶手段を構成する。統計処理部302が、統計処理手段を構成する。干渉情報抽出部303が、干渉情報抽出手段を構成する。干渉情報送信部304が、測定干渉情報送信手段を構成する。
(本実施形態の効果)
本実施形態は、次のような効果を奏する。
(1)自車両A内に存在する携帯情報端末10及びヘッドユニット20を備え、携帯情報端末10及びヘッドユニット20は、各々が、第1の通信方式(例えば、周波数帯域:2.4[GHz]帯、通信速度:54[Mbps])で無線通信を行う無線LAN・I/F(68,268)と、第1の通信方式よりも通信速度の遅い第2の通信方式(例えば、周波数帯域:2.4[GHz]、通信速度:1〜3[Mbps])で無線通信を行うBT・I/F(66,266)とを備える。そして、干渉情報取得部123が、自車両Aが走行すると推定される干渉判定領域における、第1の通信方式で使用する周波数帯域(例えば、2.4[GHz]帯)の電波に対する電波干渉に係る情報である干渉情報を取得する。干渉判定部130が、干渉情報取得部123で取得した干渉情報に基づき、干渉判定領域において電波干渉が有るか否かを判定する。携帯情報端末10及びヘッドユニット20は、干渉判定部130が電波干渉が無いと判定した干渉判定領域である干渉領域において第1の通信方式で相互に無線通信を行い、干渉判定部130が電波干渉が有ると判定した干渉判定領域である干渉領域において第2の通信方式で相互に無線通信を行う。
第1の通信方式で使用する周波数帯域の電波に対して電波干渉が無いと判定された場合は、無線LAN・I/F(68,268)を用いた第1の通信方式で無線通信を行う。一方、電波干渉が有ると判定すると、BT・I/F(66,266)を用いた第2の通信方式で無線通信を行う。つまり、自車両Aが電波干渉の有る領域を走行中は、携帯情報端末10及びヘッドユニット20の相互間において、第2の通信方式による比較的低速な通信速度によって無線通信を行うようにした。これにより、電波干渉の有る領域を走行中も安定した無線通信を維持することが可能となる。
(2)携帯情報端末10が、干渉情報取得部123と干渉判定部130とを備える。携帯情報端末10の備える第1の通信制御部140が、干渉判定部130の判定結果に基づき、電波干渉が無いと判定すると、携帯情報端末10及びヘッドユニット20の備える無線LAN・I/F(68,268)及びBT・I/F(66,266)を、第1の通信方式で無線通信を行うように制御し、電波干渉が有ると判定すると、携帯情報端末10及びヘッドユニット20の備える無線LAN・I/F(68,268)及びBT・I/F(66,266)を、第2の通信方式で無線通信を行うように制御する。
携帯情報端末10が、干渉情報を取得して電波干渉の有無を判定し、携帯情報端末10及びヘッドユニット20の備える無線LAN・I/F及びBT・I/Fを制御する構成とした。これにより、携帯情報端末10によって、当該携帯情報端末10とヘッドユニット20との相互間の通信方式を制御することが可能となる。
(3)携帯情報端末10の備える第1の通信制御部140が、無線通信の通信方式を、第2の通信方式から第1の通信方式に切り替えるときに、第1の通信方式への切替を指示する情報である第1切替指示情報をヘッドユニット20に送信し、第1の通信方式から第2の通信方式に切り替えるときに、第2の通信方式への切替を指示する情報である第2切替指示情報をヘッドユニット20に送信する。ヘッドユニット20の備える第2の通信制御部200が、携帯情報端末10から第1切替指示情報を受信したことに応じて、無線LAN・I/F(68,268)及びBT・I/F(66,266)を、第1の通信方式で無線通信を行うように制御し、携帯情報端末10から第2切替指示情報を受信したことに応じて、無線LAN・I/F(68,268)及びBT・I/F(66,266)を、第2の通信方式で無線通信を行うように制御する。
これにより、ヘッドユニット20は、携帯情報端末10からの切替指示情報に応じて、通信方式を切り替えることが可能となる。
(4)位置測定部112が自車両Aの位置を測定する。進行方向推定部115が、自車両Aの進行方向を推定する。干渉情報取得部123が、干渉情報と当該干渉情報の測定位置情報とが対応付けられて記憶された測定干渉情報DB700から、位置測定部112で測定した自車両Aの位置を基準として、進行方向推定部115で推定した自車両Aの進行方向の予め設定された領域に対応する干渉情報を取得する。干渉判定部130が、干渉情報取得部123で取得した干渉情報に基づき、予め設定された領域における電波干渉の有無を判定する。
自車両Aの進行方向の予め設定された領域に対応する干渉情報を取得し、この取得した干渉情報に基づき、予め設定された領域の電波干渉の有無を判定するようにしたので、自車両Aが予め設定された領域に到達する前に電波干渉の有無を知ることが可能となる。これにより、電波干渉の有る領域に到達する前に通信方式の切替を行うことが可能となる。
(5)記憶装置60が、道路地図情報DB400を記憶する。目的地設定部111が、自車両Aの目的地を設定する。走行経路探索部113が、目的地設定部111で設定した目的地の情報と、位置測定部112で測定した自車両Aの位置情報と、道路地図情報DB400に記憶された道路地図情報とに基づき、自車両Aの現在位置から目的地までの走行経路を探索する。干渉情報取得部123が、測定干渉情報DB700から走行経路探索部113で探索した走行経路に対応する干渉情報を取得する。干渉判定部130が、干渉情報取得部123で取得した干渉情報に基づき、走行経路における自車両Aの進行方向の予め設定された領域の電波干渉の有無を判定する。
測定干渉情報DB700から、自車両Aの走行予定の走行経路に対応する干渉情報を取得し、取得した干渉情報に基づき、自車両Aの進行方向の予め設定された領域に対応する電波干渉の有無を判定するようにした。これにより、自車両Aが走行予定の走行経路上の予め設定された領域に到達する前に電波干渉の有無を知ることが可能となる。従って、電波干渉の有る領域に到達する前に通信方式の切替を行うことが可能となる。
(6)携帯情報端末10と干渉情報管理サーバ30とを通信回線を介して相互に通信可能に接続する。干渉情報管理サーバ30の記憶装置360が、測定干渉情報400を記憶する。干渉情報取得部123は、通信回線を介して干渉情報の取得要求を干渉情報管理サーバ30に送信する。干渉情報管理サーバ30は、干渉情報送信部304が、通信回線を介して携帯情報端末10から受信した取得要求に応じて、測定干渉情報DB700に記憶された、取得要求に対応する干渉情報を携帯情報端末10に送信する。干渉情報取得部123が、干渉情報管理サーバ30から送信された干渉情報を通信回線を介して取得する。干渉判定部130が、干渉情報取得部123で取得した干渉情報に基づき、電波干渉が有るか否かを判定する。
干渉情報管理サーバ30から干渉情報を取得し、取得した干渉情報に基づき自車両Aの走行する領域における電波干渉の有無を判定するようにした。これにより、自車両Aに干渉情報を測定する機器を備えることなく、電波干渉の有無を判定することが可能となる。また、例えば、無線LANのアクセスポイント等の電波干渉の要因となる機器は固定配置されているものが多い。従って、電波干渉を測定する機器を備えた車両(プローブカー等)によって綿密に測定した様々な道路の電波干渉の干渉情報を測定干渉情報DB700に蓄積しておくことで、より精度の高い電波干渉の判定を行うことが可能である。
(7)干渉情報測定部121が、自車両Aの存在する領域における干渉情報を測定する。測定干渉情報送信部122が、干渉情報測定部121で測定した干渉情報と、少なくとも位置測定部112で測定した当該干渉情報を測定時の自車両Aの位置情報とを含む情報である測定干渉情報を、通信回線を介して干渉情報管理サーバ30に送信する。干渉情報管理サーバ30の備える測定干渉情報記憶部301が、通信回線を介して携帯情報端末10から受信した測定干渉情報を干渉情報として測定干渉情報DB700に記憶する。
自車両Aにおいて、自車両Aの存在する領域の干渉情報を測定し、測定した干渉情報を干渉情報管理サーバ30に送信する。更に、干渉情報管理サーバ30において、携帯情報端末10からの測定干渉情報を測定干渉情報DB700に記憶するようにした。これにより、システムに参加する各車両から測定干渉情報を収集することができるので、より精度の高い干渉情報のデータベースを構成することが可能となる。
(8)記憶装置60が、道路地図情報DB400を記憶する。目的地設定部111が、自車両Aの目的地を設定する。走行経路探索部113が、目的地設定部111で設定した目的地の情報と、位置測定部112で測定した自車両Aの位置情報と、道路地図情報DB400に記憶された道路地図情報とに基づき、自車両Aの現在位置から目的地までの走行経路を探索する。干渉情報取得部123が、通信回線を介して走行経路探索部113で探索した走行経路の情報を含む干渉情報の取得要求を干渉情報管理サーバ30に送信する。干渉情報管理サーバ30の干渉情報送信部304が、通信回線を介して携帯情報端末10から受信した取得要求に応じて、測定干渉情報DB700に記憶された、取得要求に含まれる走行経路の情報に対応する干渉情報を通信回線を介して携帯情報端末10に送信する。
干渉情報管理サーバ30から、自車両Aの走行予定の走行経路に対応する干渉情報を取得し、取得した干渉情報に基づき、電波干渉の有無を判定するようにした。これにより、自車両Aが走行予定の走行経路上の電波干渉の有無を事前に知ることが可能となる。
(9)干渉情報管理サーバ30の備える統計処理部301が、測定干渉情報DB700に記憶された測定干渉情報を統計処理する。干渉情報抽出部302が、統計処理部301で統計処理された測定干渉情報である統計干渉情報のうちから予め設定された道路に対応する統計干渉情報を抽出する。統計干渉情報DB710が、干渉情報抽出部302で抽出した統計干渉情報を記憶する。干渉情報送信部304が、通信回線を介して携帯情報端末10から受信した取得要求に応じて、統計干渉情報DB710に記憶された、取得要求に含まれる走行経路の情報に対応する統計干渉情報を通信回線を介して携帯情報端末10に送信する。
収集した測定干渉情報を統計処理し、かつ、統計処理をした測定干渉情報である統計干渉情報から予め設定された道路に対応する統計干渉情報を抽出して統計干渉情報DB710に記憶するようにした。更に、携帯情報端末10からの取得要求に応じて、統計干渉情報DB710から、取得要求に含まれる走行経路に対応する統計干渉情報を携帯情報端末10に送信するようにした。これにより、システムに参加する各車両から収集した測定干渉情報(生の干渉情報)を統計処理することができ、かつ、統計干渉情報を道路毎に分類して記憶することができる。つまり、各道路の電波干渉の特徴を認識することができる統計干渉情報のグループを構成することが可能である。従って、電波干渉の判定するのに適切な干渉情報を得ることが可能となる。
(10)携帯情報端末10の備える起動制限部150が、第2の通信方式で無線通信中に起動するアプリケーションを、第1の無線通信方式で無線通信中に起動するアプリケーションと比較して制限する。
第2の通信方式では、通信速度が遅くなるので、特にヘッドユニット20に対してデータ送信の行われるアプリケーションの起動を制限することで、低速通信時の通信負荷を軽減することが可能となる。
(11)第1の通信方式は、IEEE802.11規格に準拠する通信方式とした。第2の通信方式は、IEEE802.15.1規格に準拠する通信方式とした。
これにより、IEEE802.11規格に準拠する無線LAN・I/Fで用いられる、2.4[GHz]の周波数帯、又は5.0[GHz]の周波数帯の電波に対する電波干渉の有無に基づいて、無線LAN・I/F(68,268)による高速通信と、BT・I/F(66,266)による低速通信とを切り替えることが可能となる。
(第2実施形態)
次に、図15〜図17に基づき、本発明の第2実施形態を説明する。図15〜図17は、本発明に係る車両用無線通信システム及び車両用無線通信方法の第2実施形態を示す図である。
(構成)
本実施形態は、携帯情報端末10において、干渉情報管理サーバ30からのルート干渉情報と、探索した走行経路に対応する道路地図情報とに基づき、当該道路地図情報に統計干渉情報を対応付けた情報である干渉道路地図情報を生成する。そして、生成した干渉道路地図情報を干渉道路地図情報DB410に記憶する。更に、干渉判定部130は、干渉道路地図情報DB410に記憶された干渉道路地図情報に基づき、電波干渉の有無を判定する点が上記第1実施形態と異なる。
以下、上記第1実施形態と同様の構成部については同じ符号を付して適宜説明を省略し、異なる部分を詳細に説明する。
(携帯情報端末10の構成)
まず、図15に基づき、本実施形態の携帯情報端末10の機能構成を説明する。図15は、本実施形態の携帯情報端末10の機能構成の一例を示すブロック図である。
本実施形態の携帯情報端末10は、機能構成部として、上記第1実施形態の機能構成部に、干渉道路地図情報生成部124が追加された構成となっている。
本実施形態の干渉情報取得部123は、走行経路探索部113で探索された走行経路に対応する干渉道路地図情報が干渉道路地図情報DB410に記憶されているか否かを判定する。そして、対応する干渉道路地図情報が無いと判定すると、上記第1実施形態と同様に取得要求を干渉情報管理サーバ30に送信する。そして、干渉情報管理サーバ30から受信したルート干渉情報を、干渉道路地図情報生成部124に出力する。
一方、探索した走行経路に対応する干渉道路地図情報が、干渉道路地図情報DB410に記憶されていると判定すると、当該判定結果を干渉判定部130に出力する。
干渉道路地図情報生成部124は、走行経路探索部113で探索された走行経路に対応する干渉道路地図情報が干渉道路地図情報DB410に記憶されていない場合に、干渉道路地図情報を生成する。具体的に、干渉道路地図情報生成部124は、干渉情報取得部123からのルート干渉情報に基づき、走行経路に対応する道路地図情報を道路地図情報DB400から読み出す。そして、読み出した道路地図情報にルート干渉情報に含まれる統計干渉情報を対応付けて、干渉道路地図情報を生成する。干渉道路地図情報生成部124は、例えば、走行経路に対応する道路地図情報の各ノード位置に基づき、道路地図上の各位置に対応する各統計干渉情報を地図情報に対応付ける。干渉道路地図情報生成部124は、このようにして生成した干渉道路地図情報を、記憶装置60に構成された干渉道路地図情報DB410に記憶する。
本実施形態の干渉判定部130は、干渉情報取得部123から取得した上記判定結果に基づき、探索された走行経路に対応する干渉道路地図情報が干渉道路地図情報DB410に記憶されているか否かを判定する。そして、記憶されていると判定すると、干渉道路地図情報DB410から走行経路に対応する干渉道路地図情報を読み出し、読み出した干渉道路地図情報に基づき、干渉判定領域における電波干渉の有無を判定する。
(第1の通信制御処理)
次に、図16に基づき、本実施形態の携帯情報端末10の機能構成部で行われる第1の通信制御処理の処理手順を説明する。図16は、本実施形態の第1の通信制御処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
CPU50において、専用のプログラムが実行され第1の無線通信処理が開始されると、図16に示すように、まず、ステップS500に移行する。
ここで、ステップS500〜S506までの処理は、上記第1実施形態のステップS100〜S106の処理と同様となるので説明を省略する。以下、ステップS508の処理から説明する。
ステップS508では、干渉情報取得部123において、時刻測定部114から時刻情報を取得し、取得した時刻情報及びステップS506で探索した走行経路に対応する干渉道路地図情報が、干渉道路地図情報DB410に記憶されているか否かを判定する。そして、記憶されていると判定した場合(Yes)は、記憶されていることを干渉判定部130に通知して、ステップS518に移行し、記憶されていないと判定した場合(No)は、ステップS510に移行する。
ステップS510に移行した場合は、干渉情報取得部123において、取得した時刻情報及び走行経路の情報を含むルート干渉情報の取得要求を生成する。そして、生成した取得要求を、携帯電話送受信機72を介して、干渉情報管理サーバ30に送信する。その後、ステップS512に移行する。
ステップS512では、干渉情報取得部123において、干渉情報管理サーバ30からのルート干渉情報を受信したか否かを判定する。そして、ルート干渉情報を受信したと判定した場合(Yes)は、取得したルート干渉情報を、干渉道路地図情報生成部124に出力して、ステップS514に移行し、ルート干渉情報を受信していないと判定した場合(No)は、受信するまで判定処理を繰り返す。
ステップS514に移行した場合は、干渉道路地図情報生成部124において、ルート干渉情報と、道路地図情報DB400に記憶された走行経路に対応する道路地図情報とに基づき、干渉道路地図情報を生成して、ステップS516に移行する。
ステップS516では、干渉道路地図情報生成部124において、ステップS514で生成した干渉道路地図情報を、干渉道路地図情報DB410に記憶する。そして、記憶したことを干渉判定部130に通知して、ステップS518に移行する。
ステップS518では、干渉判定部130において、時刻及び走行経路に対応する干渉道路地図情報を、干渉道路地図情報DB410から読み出して、ステップS520に移行する。
ステップS520に移行した場合は、干渉判定部130において、位置情報の取得要求を位置測定部112に出力する。そして、位置測定部112から自車両Aの現在位置情報を取得して、ステップS522に移行する。
ステップS522では、干渉判定部130において、自車両Aの現在の進行方向の情報の取得要求を進行方向推定部115に出力する。そして、進行方向推定部115から自車両Aの現在の進行方向の情報を取得して、ステップS524に移行する。
ステップS524では、干渉判定部130において、ステップS518で読み出した干渉道路地図情報から、自車両Aの現在位置を基準に、自車両Aの現在の進行方向に対して予め設定された領域(以下、干渉判定領域と称す)の統計干渉情報を抽出する。そして、抽出した統計干渉情報に基づき、干渉判定領域において電波干渉があるか否かを判定して、ステップS526に移行する。
ここで、ステップS526〜S552までの処理は、上記第1実施形態におけるステップS118〜S144の処理と同様となるので説明を省略する。
(動作)
走行経路を探索する動作までは、上記第1実施形態と同様となるので説明を省略する。
以下、目的地設定部111で目的地が設定され、走行経路探索部113で走行経路が探索された後の干渉情報取得部123の動作から説明する。
干渉情報取得部123は、走行経路探索部113からの走行経路(以下、走行経路R1と称す)の情報を取得すると、走行経路R1の情報と、干渉道路地図情報DB410の記憶情報とに基づき、走行経路R1に対応する干渉道路地図情報があるか否かを判定する(S508)。
ここでは、走行経路R1に対応する干渉道路地図情報が無いとして(S508のNo)、干渉情報取得部123は、当該走行経路R1の情報を含む干渉情報の取得要求を生成する。そして、生成した取得要求を、携帯電話送受信機72を介して、干渉情報管理サーバ30に送信する(S510)。
干渉情報管理サーバ30は、通信装置366を介して、携帯情報端末10から送信された取得要求を受信すると(S400のYes)、干渉情報送信部304において、取得要求に含まれる走行経路R1の情報に基づきルート干渉情報を生成する。具体的に、干渉情報送信部304は、測定干渉情報DB700から、走行経路R1に含まれる位置情報に対応する測定干渉情報を読み出す(S402)。そして、この測定干渉情報を走行開始位置P1から走行経路R1に沿った順番で目的地P2まで配列した構成のルート干渉情報を生成する。干渉情報送信部304は、生成したルート干渉情報を、通信部300及び通信装置366を介して、携帯情報端末10に送信する(S404)。
携帯情報端末10は、干渉情報取得部123において、携帯電話送受信機72を介して、干渉情報管理サーバ30からのルート干渉情報を受信すると(S512のYes)、受信したルート干渉情報を干渉道路地図情報生成部124に出力する。
干渉道路地図情報生成部124は、干渉情報取得部123からのルート干渉情報と、道路地図情報DB400の走行経路R1に対応する道路地図情報とに基づき、当該道路地図情報に統計干渉情報を対応付けた構成の干渉道路地図情報を生成する(S514)。
干渉道路地図情報生成部124は、生成した干渉道路地図情報を、記憶装置60に構成された干渉道路地図情報DB410に記憶する(S516)。そして、記憶したことを干渉判定部130に通知する。
干渉判定部130は、干渉道路地図情報生成部124からの通知を受けると、干渉道路地図情報DB410から、走行経路R1に対応する干渉道路地図情報を読み出す(S518。干渉判定部130は、干渉道路地図情報DB410から干渉道路地図情報を読み出すと、位置測定部112から自車両Aの現在位置情報を取得する(S520)。更に、干渉判定部130は、進行方向推定部115から、自車両Aの進行方向の情報を取得し(S522)、干渉判定処理を実行する(S524)。具体的に、干渉判定部130は、干渉道路地図情報から、自車両Aの現在位置から進行方向に予め設定された距離だけ離れた領域(干渉判定領域)に対応する統計干渉情報を抽出する。そして、抽出した統計干渉情報に含まれる統計干渉量と、予め設定された干渉閾値とを比較し、統計干渉量が干渉閾値以上であると判定すると、電波干渉が有ると判定する。一方、統計干渉量が干渉閾値未満であると判定すると、電波干渉が無いと判定する。干渉判定部130は、判定結果の情報を第1の通信制御部140に出力する。
以降の動作は、上記第1実施形態と同様となるので説明を省略する。
ここで、無線LAN・I/F68及び268が、第1の無線通信手段を構成する。BT・I/F66及び266が、第2の無線通信手段を構成する。位置測定部112が、位置情報測定手段を構成する。目的地設定部111が、目的地設定手段を構成する。記憶装置60が、道路地図情報記憶手段を構成する。走行経路探索部113が、走行経路探索手段を構成する。進行方向推定部115が、進行方向推定手段を構成する。干渉情報測定部121が、干渉情報測定手段を構成する。測定干渉情報送信部122が、測定干渉情報送信手段を構成する。干渉情報測定部121が、干渉情報測定手段を構成する。干渉判定部130が、干渉判定手段を構成する。第1の通信制御部140が、第1の通信制御手段を構成する。起動制限部150が、起動制限手段を構成する。第2の通信制御部200が、第2の通信制御手段を構成する。記憶装置360が、干渉情報記憶手段を構成する。統計処理部302が、統計処理手段を構成する。干渉情報抽出部303が、干渉情報抽出手段を構成する。干渉情報送信部304が、測定干渉情報送信手段を構成する。干渉道路地図情報生成部124が、干渉道路地図情報生成手段を構成する。干渉道路地図情報DB410が、干渉道路地図情報記憶手段を構成する。
(本実施形態の効果)
本実施形態は、上記第1実施形態の効果に加えて、以下の効果を奏する。
(1)干渉道路地図情報生成部124が、通信回線を介して干渉情報管理サーバ30から受信した走行経路の情報に対応する干渉情報(ルート干渉情報)と、道路地図情報DB400に記憶された走行経路に対応する道路地図情報とに基づき、当該道路地図情報と干渉情報とを対応付けた情報である干渉道路地図情報を生成する。干渉道路地図情報DB410が、干渉道路地図情報生成部124で生成した干渉道路地図情報を記憶する。干渉判定部130が、位置測定部112で測定した自車両Aの現在位置情報と、干渉道路地図情報DB410に記憶された干渉道路地図情報とに基づき、電波干渉の有無を判定する。
携帯情報端末10において、干渉道路地図情報を生成し、かつ生成した干渉道路地図情報を記憶するようにした。これにより、探索した走行経路に対応する干渉道路地図情報がある場合に、干渉情報管理サーバ30から走行経路に対応する干渉情報を取得する必要が無くなる。従って、走行経路に対応する干渉情報を取得する場合と比較して、通信方式の切替を行うための準備を早く行うことが可能となる。
(変形例)
(1)上記実施形態では、携帯情報端末10において、自車両Aの存在する領域の干渉情報を測定し、測定した干渉情報を、干渉情報管理サーバ30に送信する構成としたが、この構成に限らない。例えば、ヘッドユニット20などの車載器において、自車両Aの存在する領域の干渉情報を測定し、測定した干渉情報を、干渉情報管理サーバ30に送信する構成としてもよい。
(2)上記実施形態では、携帯情報端末10において、自車両Aの存在する領域の干渉情報を測定し、測定した干渉情報を、干渉情報管理サーバ30に送信する構成としたが、この構成に限らない。例えば、ヘッドユニット20などの車載器において、自車両Aの存在する領域の干渉情報を測定し、測定した干渉情報を、干渉情報管理サーバ30に送信せずに、携帯情報端末10又は車載器の備える記憶装置に記憶保持する構成としてもよい。この場合、干渉情報取得部123は、携帯情報端末10又は車載器の備える記憶装置に記憶保持された測定干渉情報から走行経路に対応するルート干渉情報を取得する。
(3)上記実施形態では、携帯情報端末10において、自車両Aの存在する領域の干渉情報を測定し、測定した干渉情報を、干渉情報管理サーバ30に送信する構成としたが、この構成に限らない。例えば、システム提供者のプローブカーなどによって干渉情報を測定し、測定した干渉情報を干渉情報管理サーバ30に記憶する構成としてもよい。この場合に、携帯情報端末10や車載器によって干渉情報を測定する構成部を不用とすることができる。なお、プローブカーによる測定と、携帯情報端末10や車載器による測定とを組み合わせた構成としてもよい。
(4)上記実施形態では、携帯情報端末10において、干渉判定領域における電波干渉の有無を判定し、この判定結果に基づき、切替指示情報をヘッドユニット20に送信することで、通信方式の切替を制御する構成としたが、この構成に限らない。
例えば、ヘッドユニット20において、干渉判定領域における電波干渉の有無を判定し、この判定結果に基づき、切替指示情報を携帯情報端末10に送信することで、通信方式の切替を制御する構成としてもよい。また、例えば、携帯情報端末10及びヘッドユニット20の双方において、電波干渉の有無を判定し、それぞれが独立して通信方式を切り替える構成としてもよい。また、例えば、車載された、携帯情報端末10及びヘッドユニット20とは異なる第3の機器によって、携帯情報端末10及びヘッドユニット20の通信方式の切替を制御する構成としてもよい。
(5)上記実施形態では、第1の通信方式をIEEE802.11規格に準拠した通信方式とし、第2の通信方式をIEEE802.15.1規格に準拠した通信方式としたが、この構成に限らず、他の通信規格に準拠した組合せとしてもよい。
(6)上記実施形態では、自車両Aの進行方向の予め設定された領域における電波干渉の有無を判定し、干渉領域に到達する前に通信方式を第1通信方式から第2通信方式へと切り替える構成としたが、この構成に限らない。例えば、自車両Aの存在する領域において電波干渉が有ると判定してから次に電波干渉が無いと判定されるまでの区間を第2の通信方式で無線通信を行う構成とするなど他の構成としてもよい。
(7)上記実施形態では、自車両A内に存在する携帯情報端末10及びヘッドユニット20の相互間で無線通信を行う構成としたが、この構成に限らない。例えば、これら2つの機器間に限らず、3つ以上の機器間で無線通信を行う構成、携帯情報端末ではなく、複数の車載器の相互間で無線通信を行う構成とするなど他の構成としてもよい。無線通信を行う機器を3つ以上とした場合は、例えば、通信方式を統括制御する機器が、他の機器に対して切替指示情報を送信する。
また、上記実施形態は、本発明の好適な具体例であり、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、上記の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。また、上記の説明で用いる図面は、図示の便宜上、部材ないし部分の縦横の縮尺は実際のものとは異なる模式図である。
また、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良、均等物等は本発明に含まれるものである。
A 自車両
1 車両用無線通信システム
2 基地局
3 ネットワーク
10 携帯情報端末
20 ヘッドユニット
30 干渉情報管理サーバ
50,250,350 CPU
52,252,352 RAM
54,254,354 ROM
56,256,356 入出力I/F
58,258,358 バス
60,260,360 記憶装置
62,262,362 表示装置
64,264,364 入力装置
66,266 BT・I/F
68,268 無線LAN・I/F
70,270 USB・I/F
72 通信装置
74 GPS受信機
76 ジャイロセンサ
78 加速度センサ
80 電波情報測定器
110 走行状態測定部
111 目的地設定部
112 位置測定部
113 走行経路探索部
114 時刻測定部
115 進行方向推定部
121 干渉情報測定部
122 干渉情報送信部
123 干渉情報測定部
124 干渉道路地図情報生成部
130 干渉判定部
140 第1の通信制御部
150 起動制限部
200 第2の通信制御部
201 表示制御部
202 オーディオ制御部
272 オーディオアンプ
274 スピーカ
300 通信部
301 干渉情報記憶部
302 統計処理部
303 干渉情報抽出部
304 干渉情報送信部
400 道路地図情報DB
410 干渉道路地図情報DB
700 測定干渉情報DB
710 統計干渉情報DB

Claims (17)

  1. 車両内に存在する第1の機器及び第2の機器を備え、
    前記第1の機器及び前記第2の機器は、各々が、第1の通信方式で無線通信を行う第1の無線通信手段と、前記第1の通信方式よりも通信速度の遅い第2の通信方式で無線通信を行う第2の無線通信手段と、を備え、
    位置情報と電波干渉に係る情報である干渉情報とを関連付けて記憶する干渉情報管理サーバから、前記車両が走行すると推定される干渉判定領域における前記干渉情報を取得する干渉情報取得手段と、
    前記干渉情報取得手段で取得した前記干渉情報に基づき、前記干渉判定領域において前記第1の通信方式で使用する周波数帯域での前記電波干渉が有るか否かを判定する干渉判定手段と、を備え、
    前記第1の機器及び前記第2の機器は、前記干渉判定手段が前記電波干渉が無いと判定した前記干渉判定領域である非干渉領域において、前記第1の通信方式で相互に無線通信を行い、前記干渉判定手段が前記電波干渉が有ると判定した前記干渉判定領域である干渉領域において、前記第2の通信方式で相互に無線通信を行うように通信方式の切り替えを行うことを特徴とする車両用無線通信システム。
  2. 前記第1の機器が、前記干渉情報取得手段と前記干渉判定手段とを備え、
    前記第1の機器は、更に、前記干渉判定手段の判定結果に基づき、前記電波干渉が無いと判定すると、当該第1の機器及び前記第2の機器の備える前記第1及び第2の無線通信手段を、前記第1の通信方式で無線通信を行うように制御し、前記電波干渉が有ると判定すると、当該第1の機器及び前記第2の機器の備える前記第1及び第2の無線通信手段を、前記第2の通信方式で無線通信を行うように制御する第1の通信制御手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の車両用無線通信システム。
  3. 前記第1の通信制御手段は、前記無線通信の通信方式を、前記第2の通信方式から前記第1の通信方式に切り替えるときに、前記第1の通信方式への切替を指示する情報である第1切替指示情報を前記第2の機器に送信し、前記第1の通信方式から前記第2の通信方式に切り替えるときに、前記第2の通信方式への切替を指示する情報である第2切替指示情報を前記第2の機器に送信し、
    前記第2の機器は、前記第1の機器から前記第1切替指示情報を受信したことに応じて、前記第1及び第2の無線通信手段を制御して、前記第2の通信方式による無線通信から前記第1の通信方式による無線通信に切り替え、前記第1の機器から前記第2切替指示情報を受信したことに応じて、前記第1及び第2の無線通信手段を制御して、前記第1の通信方式による無線通信から前記第2の通信方式による無線通信に切り替える第2の通信制御手段を備えることを特徴とする請求項2に記載の車両用無線通信システム。
  4. 前記車両の位置を測定する位置情報測定手段と、
    前記車両の進行方向を推定する進行方向推定手段と、を備え、
    前記干渉情報取得手段は、前記干渉情報と当該干渉情報の測定位置情報とが対応付けられて記憶された干渉情報記憶手段から、前記位置情報測定手段で測定した前記車両の位置を基準として、前記進行方向推定手段で推定した前記車両の進行方向の予め設定された領域に対応する干渉情報を取得し、
    前記干渉判定手段は、前記干渉情報取得手段で取得した前記干渉情報に基づき、前記予め設定された領域における前記電波干渉の有無を判定することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の車両用無線通信システム。
  5. 道路地図情報を記憶する道路地図情報記憶手段と、
    前記車両の目的地を設定する目的地設定手段と、前記目的地設定手段で設定した前記目的地の情報と、前記位置情報測定手段で測定した前記車両の位置情報と、前記道路地図情報記憶手段に記憶された前記道路地図情報とに基づき、前記車両の現在位置から前記目的地までの走行経路を探索する走行経路探索手段と、を備え、
    前記干渉情報取得手段は、前記干渉情報記憶手段から前記走行経路探索手段で探索した前記走行経路に対応する前記干渉情報を取得し、
    前記干渉判定手段は、前記干渉情報取得手段で取得した前記干渉情報に基づき、前記走行経路における前記車両の進行方向の予め設定された領域の前記電波干渉の有無を判定することを特徴とする請求項4に記載の車両用無線通信システム。
  6. 前記第1の機器と前記干渉情報管理サーバとを通信回線を介して相互に通信可能に接続し、
    前記干渉情報管理サーバが、前記干渉情報記憶手段を備え、
    前記干渉情報取得手段は、前記通信回線を介して前記干渉情報の取得要求を前記干渉情報管理サーバに送信するようになっており、
    前記干渉情報管理サーバは、
    前記通信回線を介して前記第1の機器から受信した前記取得要求に応じて、前記干渉情報記憶手段に記憶された、前記取得要求に対応する前記干渉情報を前記第1の機器に送信する干渉情報送信手段を備え、
    前記干渉情報取得手段は、前記干渉情報管理サーバから送信された前記干渉情報を前記通信回線を介して取得し、
    前記干渉判定手段は、前記干渉情報取得手段で取得した前記干渉情報に基づき、前記電波干渉が有るか否かを判定することを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の車両用無線通信システム。
  7. 前記車両の存在する領域における前記干渉情報を測定する干渉情報測定手段と、
    前記干渉情報測定手段で測定した前記干渉情報と、少なくとも前記位置情報測定手段で測定した当該干渉情報を測定時の前記車両の位置情報とを含む情報である測定干渉情報を、前記通信回線を介して前記干渉情報管理サーバに送信する測定干渉情報送信手段と、を備え、
    前記干渉情報管理サーバは、
    前記通信回線を介して前記第1の機器から受信した前記測定干渉情報を前記干渉情報として前記干渉情報記憶手段に記憶する測定干渉情報記憶手段を備えることを特徴とする請求項6に記載の車両用無線通信システム。
  8. 道路地図情報を記憶する道路地図情報記憶手段と、
    前記車両の目的地を設定する目的地設定手段と、
    前記目的地設定手段で設定した前記目的地の情報と、前記位置情報測定手段で測定した前記車両の位置情報と、前記道路地図情報記憶手段に記憶された前記道路地図情報とに基づき、前記車両の現在位置から前記目的地までの走行経路を探索する走行経路探索手段と、を備え、
    前記干渉情報取得手段は、前記通信回線を介して前記走行経路探索手段で探索した前記走行経路の情報を含む前記干渉情報の取得要求を前記干渉情報管理サーバに送信し、
    前記干渉情報送信手段は、前記通信回線を介して前記第1の機器から受信した前記取得要求に応じて、前記干渉情報記憶手段に記憶された、前記取得要求に含まれる前記走行経路の情報に対応する前記干渉情報を前記通信回線を介して前記第1の機器に送信することを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の車両用無線通信システム。
  9. 前記第1の機器は、
    前記通信回線を介して前記干渉情報管理サーバから受信した前記走行経路の情報に対応する前記干渉情報と、前記道路地図情報記憶手段に記憶された前記走行経路に対応する道路地図情報とに基づき、当該道路地図情報と前記干渉情報とを対応付けた情報である干渉道路地図情報を生成する干渉道路地図情報生成手段と、
    前記干渉道路地図情報生成手段で生成した前記干渉道路地図情報を記憶する干渉道路地図情報記憶手段と、を備え、
    前記干渉判定手段は、前記位置情報測定手段で測定した前記車両の現在位置情報と、前記干渉道路地図情報記憶手段に記憶された前記干渉道路地図情報とに基づき、前記電波干渉の有無を判定することを特徴とする請求項8に記載の車両用無線通信システム。
  10. 前記干渉情報管理サーバは、
    前記干渉情報記憶手段に記憶された前記干渉情報を統計処理する統計処理手段と、
    前記統計処理手段で統計処理された前記干渉情報である統計干渉情報のうちから予め設定された道路に対応する統計干渉情報を抽出する干渉情報抽出手段と、
    前記干渉情報抽出手段で抽出した前記統計干渉情報を記憶する統計干渉情報記憶手段と、を備え、
    前記干渉情報送信手段は、前記通信回線を介して前記第1の機器から受信した前記取得要求に応じて、前記統計干渉情報記憶手段に記憶された、前記取得要求に含まれる前記走行経路の情報に対応する前記統計干渉情報を前記通信回線を介して前記第1の機器に送信することを特徴とする請求項8又は請求項9に記載の車両用無線通信システム。
  11. 前記第1の機器は、前記第2の通信方式で無線通信中に起動するアプリケーションを、前記第1の通信方式で無線通信中に起動するアプリケーションと比較して制限する起動制限手段を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載の車両用無線通信システム。
  12. 車両内に存在する無線通信機器と第1の通信方式で無線通信を行う第1の無線通信手段と、
    前記第1の通信方式よりも通信速度の遅い第2の通信方式で前記無線通信機器と無線通信を行う第2の無線通信手段と、
    位置情報と電波干渉に係る情報である干渉情報とを関連付けて記憶する干渉情報管理サーバから、前記車両が走行すると推定される干渉判定領域における前記干渉情報を取得する干渉情報取得手段と、
    前記干渉情報取得手段で取得した前記干渉情報に基づき、前記干渉判定領域において前記第1の通信方式で使用する周波数帯域での前記電波干渉が有るか否かを判定する干渉判定手段と、を備え、
    前記干渉判定手段が前記電波干渉が無いと判定した前記干渉判定領域である非干渉領域において、前記無線通信機器と前記第1の通信方式で相互に無線通信を行い、前記干渉判定手段が前記電波干渉が有ると判定した前記干渉判定領域である干渉領域において、前記無線通信機器と前記第2の通信方式で相互に無線通信を行うように通信方式の切り替えを行うことを特徴とする車両用無線通信システム。
  13. 前記干渉判定手段が前記電波干渉が有ると判定した場合に、前記無線通信機器に対して前記第2の通信方式へ切り替える指示である第2切替指示情報を前記第1の無線通信手段により送信することを特徴とする請求項12に記載の車両用無線通信システム。
  14. 前記干渉判定領域は、前記車両の現在位置から進行方向に予め設定された距離までの領域であることを特徴とする請求項12または請求項13に記載の車両用無線通信システム。
  15. 前記車両の走行経路に関する情報を前記干渉情報管理サーバへ送信する送信手段をさらに備え、
    前記干渉情報取得手段は、前記走行経路に含まれる位置情報に基づいて読み出された前記干渉情報を前記干渉情報管理サーバから取得することを特徴とする請求項12乃至請求項14のいずれか1項に記載の車両用無線通信システム。
  16. 前記第1の通信方式は、IEEE802.11規格に準拠した通信方式であり、
    前記第2の通信方式は、IEEE802.15.1規格に準拠した通信方式であることを特徴とする請求項1乃至請求項1のいずれか1項に記載の車両用無線通信システム。
  17. 車両内に存在し、第1の通信方式及び前記第1の通信方式よりも通信速度の遅い第2の通信方式で相互に無線通信が可能な第1の機器及び第2の機器について、位置情報と電波干渉に係る情報である干渉情報とを関連付けて記憶する干渉情報管理サーバから前記車両が走行すると推定される干渉判定領域における前記干渉情報を取得し、前記干渉判定領域において前記第1の通信方式で使用する周波数帯域での前記電波干渉が有るか否かを前記取得した前記干渉情報に基づいて判定し、前記電波干渉が無いと判定すると、前記第1の機器及び前記第2の機器を、前記電波干渉が無いと判定された前記干渉判定領域である非干渉領域において、前記第1の通信方式で相互に無線通信を行うように制御し、前記電波干渉が有ると判定すると、前記第1の機器及び前記第2の機器を、前記電波干渉が有ると判定された前記干渉判定領域である干渉領域において、前記第2の通信方式で相互に無線通信を行うように通信方式の切り替えを行うことを特徴とする車両用無線通信方法。
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