JP2004355242A - 車両用統合無線機の通信方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】路側基地局から多量のデータを確実にダウンロードすることができる車両統合無線機の通信方法を提供する。
【解決手段】統合無線機2は、まず、自己の通信情報を統合無線機サーバ17に登録し、データのダウンロードが必要となったときは、車両情報を取得して統合無線機管理サーバ17に送信する。統合無線機管理サーバ17は、車両情報に基づいて車両の進行方向に位置するホットスポット基地局15を検索して予約してから、ホットスポット情報を統合無線機2に通知する。統合無線機2は、通信方式を選択し、通信準備してから、ホットスポット基地局15の通信エリアに位置したときは、通信を開始する。そして、通信が完了したときは、統合無線機管理サーバ17に通信完了を通知するので、統合無線機管理サーバ17は、登録を開放する。
【選択図】 図3
【解決手段】統合無線機2は、まず、自己の通信情報を統合無線機サーバ17に登録し、データのダウンロードが必要となったときは、車両情報を取得して統合無線機管理サーバ17に送信する。統合無線機管理サーバ17は、車両情報に基づいて車両の進行方向に位置するホットスポット基地局15を検索して予約してから、ホットスポット情報を統合無線機2に通知する。統合無線機2は、通信方式を選択し、通信準備してから、ホットスポット基地局15の通信エリアに位置したときは、通信を開始する。そして、通信が完了したときは、統合無線機管理サーバ17に通信完了を通知するので、統合無線機管理サーバ17は、登録を開放する。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、異なる通信方式の無線機をソフトウェアにより統合した車両用統合無線機の通信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
【0003】
【特許文献1】
特開2001−93084号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
近年、車両への無線通信機の搭載が進んでおり、携帯電話機、ETCなどの機能に特化した無線通信機が独立して搭載されている。今後、車両には、機能毎に特化した無線通信機が複数搭載されていく傾向にある。
【0005】
ところで、各無線通信機が独立して単一機能のみで動作するのは非効率であることから、広域通信方式及び狭域通信方式などの各通信方式の無線通信機をソフトウェアにより統合した統合無線機が提案されている。
しかしながら、広域通信方式の無線通信機は、車両への搭載に適しているものの、通信速度が遅いと共に通信料金が高いことから、多量のデータをダウンロードしようとすると、長時間を要し且つ通信料金が高くなる。
【0006】
一方、狭域通信方式の無線通信機は、高速通信が可能で通信コストが安いものの、通信エリアが狭く、車両に搭載した場合、多量のデータをダウンロードする際に、通信時間が不足する虞がある。
そこで、特開2001−93084号公報のものは、車両に搭載された移動局から情報サービスの要求を予め行い、車両が路側基地局の通信エリアに位置したときに情報の提供を受けるものである。従って、通信の際に、移動局から路側基地局に対して情報サービスの要求を行う必要がないので、それだけ情報サービスを受ける時間を短縮することができる。
【0007】
しかしながら、特開2001−93084号公報のものでは、車両が路側基地局の通信エリアに位置し、路側基地局が移動局と通信可能とするためには通信チャンネルを決定するなどの所定の手続きを行う必要があるので、車両が高速で走行する場合には、通信可能な時間内に多量のデータをダウンロードすることが困難となる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、路側基地局から多量のデータを確実にダウンロードすることができる車両統合無線機の通信方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明によれば、統合無線機は、広域通信方式及び狭域通信方式の機能をソフトウェア構成により実現したものであるから、広域通信方式を用いることにより車両の走行状態であっても、基地局との通信が継続して可能であるものの、通信速度が遅いと共に通信コストが高いことから、多量のデータをダウンロードするには不向きである。
【0009】
そこで、統合無線機は、広域通信方式を用いて統合無線機管理サーバにアクセスして自己が有する通信方式種別を予め登録し、データのダウンロードが必要となったときは、広域通信方式を用いて統合無線機管理サーバにアクセスして車両の走行状態を示す車両情報を送信する。
【0010】
統合無線機管理サーバは、統合無線機から受信した車両情報に基づいて当該統合無線機が有する狭域通信方式に対応する路側基地局のうち車両の進行方向に位置する路側基地局を検索し、当該路側基地局の通信エリアを車両が通過するのに十分な時間帯を予約すると共に当該路側基地局の情報を前記統合無線機に送信する。
【0011】
統合無線機は、統合無線機管理サーバから受信した前記路側基地局の情報に基づいて当該路側基地局の通信エリアに進入したと判断したときは統合無線機管理サーバから指示された所定のチャネルで通信を開始する。
路側基地局は、予約された時間となったときは所定のチャンネルで統合無線機との通信を占有状態で所定時間実行する。
【0012】
以上の動作により、統合無線機と路側基地局とは、車両が路側基地局の通信エリアに位置したタイミングで予め所定のチャンネルを占有して通信を実行するので、多量のデータをダウンロードする場合であっても、確実にダウンロードすることができる。
【0013】
請求項2の発明によれば、路側基地局は、統合無線機と通信する際は、統合無線機に対するサーチ動作及び認証動作を省略するようにしたので、統合無線機との通信時間を短縮することができる。
【0014】
請求項3の発明によれば、統合無線機が路側基地局との通信によりデータをダウンロードできない場合は、次の路側基地局との再通信によりデータのダウンロードを行うことができるから、データを確実にダウンロードすることができる。
請求項4の発明によれば、使用者が選択した通信方式の選択優先順位で統合無線機と路側基地局との通信が行われるので、使用者が所望する通信方式で通信することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図面に基づいて説明する。
図2は、システム全体を示す概略図である。この図2において、車両1には統合無線機2が搭載されており、その統合無線機2により広域通信及び狭域通信が可能となっている。
【0016】
図1は統合無線機2の構成を概略的に示すブロック図である。この図1において、統合無線機2は、車内LAN3を通じて車載サーバ4と接続されている。この車載サーバ4は、車内LAN3を構成する各種ECUと統合無線機2を含む各種車載機器との間でデータ(パケット)をプロトコル変換して送受信する。
【0017】
統合無線機2は、制御部5と、この制御部5により制御される異なる通信方式の無線機としてセルラ電話機6、無線LAN(IEEE802.11b)7、PHS8などを有して構成されている。この統合無線機2は、プログラマブルロジックデバイス(PLD)などにより構成されるもので、例えば車載サーバ4により記憶されているプログラマブルロジック用の制御ソフトウェアにより回路構成が変更可能となっている。これらのセルラ電話機6、無線LAN7、PHS8には統合アンテナ9が接続されている。
【0018】
制御部5は車内LAN3と接続されており、車内LAN3を通じて車載機器であるカーナビゲーション10と通信するようになっている。また、車両LAN3にはGPS受信機11、車速パルス出力回路12、ジャイロセンサ13などが接続されており、カーナビゲーション10は、GPS受信機11、車速パルス出力回路12、ジャイロセンサ13からの信号に基づいて車両の現在位置を特定すると共に、必要に応じて統合無線機2通じてVICS基地局と通信することにより渋滞情報を取得し、経路探索に渋滞情報を反映させる。
【0019】
ここで、図2に示すようにセルラ電話機6及びPHS8は、携帯電話基地局14と通信することから、その通信エリアは広く、車両の走行状態でも継続して通信が可能であるものの、通信速度が遅いと共に通信料金は高く設定されている。これに対して、無線LAN7は、路側に設置されたホットスポット基地局15と通信することから、通信エリアが狭く、車両の走行状態では短時間でしか通信することができないものの、通信速度が速いと共に通信料金は安く設定されている。
【0020】
携帯電話基地局14及びホットスポット基地局(路側基地局に相当)15はインターネット網16と接続されており、インターネット網16を介して統合無線機管理サーバ17と通信可能となっている。この統合無線機管理サーバ17は、後述するように車両に搭載された統合無線機2との通信を制御するものである。
【0021】
次に上記構成の作用について説明する。
図3は、統合無線機2、統合無線機管理サーバ17、ホットスポット基地局15の通信手順を示している。この図3において、各機器は以下のように動作する。
統合無線機2は、動作開始したときは、通信エリアが広い通信方式である携帯電話パケット通信により統合無線機管理サーバに接続し(ステップa1)、自己を識別するための個体情報、自己が有する複数の通信方式種別(セルラ電話機6、無線LAN(IEEE802.11b)7、PHS8など)、通信方式選択優先順位を統合無線機管理サーバ17に登録する。この通信方式選択優先順位とは、統合無線機2が狭域通信方式を複数有している場合に、何れの狭域通信方式から順に選択するかが使用者により設定されるもので、通信速度優先、通信コスト優先、マニュアル(通信方式に優先順位を個別設定)などが設定される。
【0022】
統合無線機管理サーバ17は、統合無線機2からの情報に基づいて当該統合無線機2の固体種別、通信方式種別、通信方式選択優先順位を登録してから(ステップb1)、統合無線機2に登録完了を通知する。
統合無線機2は、データをダウンロードする場合、統合無線機管理サーバ17にダウンロード開始と車両情報(位置、進行方向、速度)を取得し(ステップa2)、それを統合無線機管理サーバ17に通知する。
【0023】
統合無線機管理サーバ17は、統合無線機2が有する通信方式の中から通信方式選択優先順位に合致する最適な通信方式を選択し、当該通信方式のホットスポット基地局15のうち車両情報に基づいて車両の進行方向に位置するホットスポット基地局15を検索し(ステップb2)、一定時間の予約を行う(ステップb3)。この予約時間としては、車両がホットスポット基地局15の通信エリアを通過するのに十分な時間帯である。
そして、統合無線機管理サーバ17は、統合無線機2に予約したホットスポット情報(通信方式、サービスエリア位置、認証キー、チャネル(周波数など)を通知する。
【0024】
統合無線機2は、通知されたサービス情報により、予約された通信方式を選択し(ステップa3)、この通信方式のホットスポット基地局15の手前で当該ホットスポット基地局15との接続、受信の準備を予め行う(ステップa4)。
そして、位置情報を取得し(ステップa5)、ホットスポット基地局15の通信エリア内となったときは(ステップa6:YES)、通信を開始し(ステップa7)、当該ホットスポット基地局15との通信が確立したときはデータのダウンロードを開始する。
【0025】
統合無線機2は、データのダウンロードを終了した場合(ステップa9:YES)、統合無線機管理サーバ17に通信完了を通知する。
統合無線機管理サーバ17は、統合無線機2から通信完了を通知されたときは、登録していた固体種別や通信方式の種別を開放することにより(ステップb5)、該当する統合無線機2に対する管理を終了する。
【0026】
ところで、車両の走行状態によっては、予め登録された予約時間に予約されたホットスポット基地局15に到達しなかったり、予約時間よりも早く通過したりすることがある。
このような場合、統合無線機2は、予約時間となって通信開始するにしても、通信完了することなくエリア外となることから(ステップa8:YES)、エリア外であることを統合無線機管理サーバ17に通知する。
【0027】
統合無線機管理サーバ17は、統合無線機2からエリア外を通知されたときは、予約中のホットスポット基地局15に対して予約解除を実行してから(ステップb4)、車両進行方向近傍の新たなホットスポット基地局15を検索すると共に(ステップb2)、当該ホットスポット基地局15を予約し(ステップb3)、上述したのと同様にして、統合無線機2に予約したホットスポット情報を通知する。従って、統合無線機2は、予約された次のホットスポット基地局15との再通信によりデータをダウンロードすることができるようになる。
【0028】
このような実施の形態によれば、統合無線機管理サーバ17は、車両の進行方向に位置するホットスポット基地局15を予約し、車両に搭載された統合無線機2は、ホットスポット基地局15に到着した際に、当該ホットスポット基地局15と所定のチャンネルを占有してデータを直ちにダウンロードするようにしたので、多量のデータを確実にダウンロードすることができる。従って、車両に搭載された移動局との通信を監視し、移動局との通信準備が完了してから路側基地局から移動局にデータをダウンロードする従来構成のものと違って、データが多量であっても確実にダウンロードすることができる。
【0029】
しかも、ホットスポット基地局15は、予約時間に統合無線機2と通信する際は、当該統合無線機2に対するサーチ動作及び認証動作を省略するようにしたので、ホットスポット基地局15は、統合無線機2と通信できたときは、通信対象の統合無線機2であると判断して、データのダウンロードを直ちに実行するようになる。従って、統合無線機2との通信の際に本来なら必要な動作を省略する分、ホットスポット基地局15との通信可能時間を確保することができ、それだけ通信時間を確保して多量のデータのダウンロードに対応することができる。
【0030】
また、車両の走行状態が当初の走行状態と変化した場合は、車両がホットスポット基地局15を通過する時間が路側基地局に予め予約した時間と異なってしまい、データのダウンロードができないことがあるにしても、車両の進行方向に位置する次のホットスポット基地局15を予約して再通信するようにしたので、データを確実にダウンロードすることができる。
さらに、使用者が所望する通信方式(通信速度優先、通信コスト優先、マニュアル設定)で予約するホットスポット基地局15を検索するようにしたので、使用者が所望する通信方式で通信することができ、使い勝手に優れている。
【0031】
本発明は、上記した実施の形態に限らず、車両の走行状態の変化に応じて、ホットスポット基地局の予約時間を変更したり、統合無線機と占有する通信時間を延長したりするようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における統合無線機の電気的構成を示すブロック図
【図2】システム全体を示す概略図
【図3】統合無線機の動作を示すフローチャート
【符号の説明】
2は統合無線機、5は制御部、14は携帯電話基地局、15はホットスポット基地局(路側基地局)、16はインターネット網、17は統合無線機管理サーバである。
【発明の属する技術分野】
本発明は、異なる通信方式の無線機をソフトウェアにより統合した車両用統合無線機の通信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
【0003】
【特許文献1】
特開2001−93084号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
近年、車両への無線通信機の搭載が進んでおり、携帯電話機、ETCなどの機能に特化した無線通信機が独立して搭載されている。今後、車両には、機能毎に特化した無線通信機が複数搭載されていく傾向にある。
【0005】
ところで、各無線通信機が独立して単一機能のみで動作するのは非効率であることから、広域通信方式及び狭域通信方式などの各通信方式の無線通信機をソフトウェアにより統合した統合無線機が提案されている。
しかしながら、広域通信方式の無線通信機は、車両への搭載に適しているものの、通信速度が遅いと共に通信料金が高いことから、多量のデータをダウンロードしようとすると、長時間を要し且つ通信料金が高くなる。
【0006】
一方、狭域通信方式の無線通信機は、高速通信が可能で通信コストが安いものの、通信エリアが狭く、車両に搭載した場合、多量のデータをダウンロードする際に、通信時間が不足する虞がある。
そこで、特開2001−93084号公報のものは、車両に搭載された移動局から情報サービスの要求を予め行い、車両が路側基地局の通信エリアに位置したときに情報の提供を受けるものである。従って、通信の際に、移動局から路側基地局に対して情報サービスの要求を行う必要がないので、それだけ情報サービスを受ける時間を短縮することができる。
【0007】
しかしながら、特開2001−93084号公報のものでは、車両が路側基地局の通信エリアに位置し、路側基地局が移動局と通信可能とするためには通信チャンネルを決定するなどの所定の手続きを行う必要があるので、車両が高速で走行する場合には、通信可能な時間内に多量のデータをダウンロードすることが困難となる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、路側基地局から多量のデータを確実にダウンロードすることができる車両統合無線機の通信方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明によれば、統合無線機は、広域通信方式及び狭域通信方式の機能をソフトウェア構成により実現したものであるから、広域通信方式を用いることにより車両の走行状態であっても、基地局との通信が継続して可能であるものの、通信速度が遅いと共に通信コストが高いことから、多量のデータをダウンロードするには不向きである。
【0009】
そこで、統合無線機は、広域通信方式を用いて統合無線機管理サーバにアクセスして自己が有する通信方式種別を予め登録し、データのダウンロードが必要となったときは、広域通信方式を用いて統合無線機管理サーバにアクセスして車両の走行状態を示す車両情報を送信する。
【0010】
統合無線機管理サーバは、統合無線機から受信した車両情報に基づいて当該統合無線機が有する狭域通信方式に対応する路側基地局のうち車両の進行方向に位置する路側基地局を検索し、当該路側基地局の通信エリアを車両が通過するのに十分な時間帯を予約すると共に当該路側基地局の情報を前記統合無線機に送信する。
【0011】
統合無線機は、統合無線機管理サーバから受信した前記路側基地局の情報に基づいて当該路側基地局の通信エリアに進入したと判断したときは統合無線機管理サーバから指示された所定のチャネルで通信を開始する。
路側基地局は、予約された時間となったときは所定のチャンネルで統合無線機との通信を占有状態で所定時間実行する。
【0012】
以上の動作により、統合無線機と路側基地局とは、車両が路側基地局の通信エリアに位置したタイミングで予め所定のチャンネルを占有して通信を実行するので、多量のデータをダウンロードする場合であっても、確実にダウンロードすることができる。
【0013】
請求項2の発明によれば、路側基地局は、統合無線機と通信する際は、統合無線機に対するサーチ動作及び認証動作を省略するようにしたので、統合無線機との通信時間を短縮することができる。
【0014】
請求項3の発明によれば、統合無線機が路側基地局との通信によりデータをダウンロードできない場合は、次の路側基地局との再通信によりデータのダウンロードを行うことができるから、データを確実にダウンロードすることができる。
請求項4の発明によれば、使用者が選択した通信方式の選択優先順位で統合無線機と路側基地局との通信が行われるので、使用者が所望する通信方式で通信することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図面に基づいて説明する。
図2は、システム全体を示す概略図である。この図2において、車両1には統合無線機2が搭載されており、その統合無線機2により広域通信及び狭域通信が可能となっている。
【0016】
図1は統合無線機2の構成を概略的に示すブロック図である。この図1において、統合無線機2は、車内LAN3を通じて車載サーバ4と接続されている。この車載サーバ4は、車内LAN3を構成する各種ECUと統合無線機2を含む各種車載機器との間でデータ(パケット)をプロトコル変換して送受信する。
【0017】
統合無線機2は、制御部5と、この制御部5により制御される異なる通信方式の無線機としてセルラ電話機6、無線LAN(IEEE802.11b)7、PHS8などを有して構成されている。この統合無線機2は、プログラマブルロジックデバイス(PLD)などにより構成されるもので、例えば車載サーバ4により記憶されているプログラマブルロジック用の制御ソフトウェアにより回路構成が変更可能となっている。これらのセルラ電話機6、無線LAN7、PHS8には統合アンテナ9が接続されている。
【0018】
制御部5は車内LAN3と接続されており、車内LAN3を通じて車載機器であるカーナビゲーション10と通信するようになっている。また、車両LAN3にはGPS受信機11、車速パルス出力回路12、ジャイロセンサ13などが接続されており、カーナビゲーション10は、GPS受信機11、車速パルス出力回路12、ジャイロセンサ13からの信号に基づいて車両の現在位置を特定すると共に、必要に応じて統合無線機2通じてVICS基地局と通信することにより渋滞情報を取得し、経路探索に渋滞情報を反映させる。
【0019】
ここで、図2に示すようにセルラ電話機6及びPHS8は、携帯電話基地局14と通信することから、その通信エリアは広く、車両の走行状態でも継続して通信が可能であるものの、通信速度が遅いと共に通信料金は高く設定されている。これに対して、無線LAN7は、路側に設置されたホットスポット基地局15と通信することから、通信エリアが狭く、車両の走行状態では短時間でしか通信することができないものの、通信速度が速いと共に通信料金は安く設定されている。
【0020】
携帯電話基地局14及びホットスポット基地局(路側基地局に相当)15はインターネット網16と接続されており、インターネット網16を介して統合無線機管理サーバ17と通信可能となっている。この統合無線機管理サーバ17は、後述するように車両に搭載された統合無線機2との通信を制御するものである。
【0021】
次に上記構成の作用について説明する。
図3は、統合無線機2、統合無線機管理サーバ17、ホットスポット基地局15の通信手順を示している。この図3において、各機器は以下のように動作する。
統合無線機2は、動作開始したときは、通信エリアが広い通信方式である携帯電話パケット通信により統合無線機管理サーバに接続し(ステップa1)、自己を識別するための個体情報、自己が有する複数の通信方式種別(セルラ電話機6、無線LAN(IEEE802.11b)7、PHS8など)、通信方式選択優先順位を統合無線機管理サーバ17に登録する。この通信方式選択優先順位とは、統合無線機2が狭域通信方式を複数有している場合に、何れの狭域通信方式から順に選択するかが使用者により設定されるもので、通信速度優先、通信コスト優先、マニュアル(通信方式に優先順位を個別設定)などが設定される。
【0022】
統合無線機管理サーバ17は、統合無線機2からの情報に基づいて当該統合無線機2の固体種別、通信方式種別、通信方式選択優先順位を登録してから(ステップb1)、統合無線機2に登録完了を通知する。
統合無線機2は、データをダウンロードする場合、統合無線機管理サーバ17にダウンロード開始と車両情報(位置、進行方向、速度)を取得し(ステップa2)、それを統合無線機管理サーバ17に通知する。
【0023】
統合無線機管理サーバ17は、統合無線機2が有する通信方式の中から通信方式選択優先順位に合致する最適な通信方式を選択し、当該通信方式のホットスポット基地局15のうち車両情報に基づいて車両の進行方向に位置するホットスポット基地局15を検索し(ステップb2)、一定時間の予約を行う(ステップb3)。この予約時間としては、車両がホットスポット基地局15の通信エリアを通過するのに十分な時間帯である。
そして、統合無線機管理サーバ17は、統合無線機2に予約したホットスポット情報(通信方式、サービスエリア位置、認証キー、チャネル(周波数など)を通知する。
【0024】
統合無線機2は、通知されたサービス情報により、予約された通信方式を選択し(ステップa3)、この通信方式のホットスポット基地局15の手前で当該ホットスポット基地局15との接続、受信の準備を予め行う(ステップa4)。
そして、位置情報を取得し(ステップa5)、ホットスポット基地局15の通信エリア内となったときは(ステップa6:YES)、通信を開始し(ステップa7)、当該ホットスポット基地局15との通信が確立したときはデータのダウンロードを開始する。
【0025】
統合無線機2は、データのダウンロードを終了した場合(ステップa9:YES)、統合無線機管理サーバ17に通信完了を通知する。
統合無線機管理サーバ17は、統合無線機2から通信完了を通知されたときは、登録していた固体種別や通信方式の種別を開放することにより(ステップb5)、該当する統合無線機2に対する管理を終了する。
【0026】
ところで、車両の走行状態によっては、予め登録された予約時間に予約されたホットスポット基地局15に到達しなかったり、予約時間よりも早く通過したりすることがある。
このような場合、統合無線機2は、予約時間となって通信開始するにしても、通信完了することなくエリア外となることから(ステップa8:YES)、エリア外であることを統合無線機管理サーバ17に通知する。
【0027】
統合無線機管理サーバ17は、統合無線機2からエリア外を通知されたときは、予約中のホットスポット基地局15に対して予約解除を実行してから(ステップb4)、車両進行方向近傍の新たなホットスポット基地局15を検索すると共に(ステップb2)、当該ホットスポット基地局15を予約し(ステップb3)、上述したのと同様にして、統合無線機2に予約したホットスポット情報を通知する。従って、統合無線機2は、予約された次のホットスポット基地局15との再通信によりデータをダウンロードすることができるようになる。
【0028】
このような実施の形態によれば、統合無線機管理サーバ17は、車両の進行方向に位置するホットスポット基地局15を予約し、車両に搭載された統合無線機2は、ホットスポット基地局15に到着した際に、当該ホットスポット基地局15と所定のチャンネルを占有してデータを直ちにダウンロードするようにしたので、多量のデータを確実にダウンロードすることができる。従って、車両に搭載された移動局との通信を監視し、移動局との通信準備が完了してから路側基地局から移動局にデータをダウンロードする従来構成のものと違って、データが多量であっても確実にダウンロードすることができる。
【0029】
しかも、ホットスポット基地局15は、予約時間に統合無線機2と通信する際は、当該統合無線機2に対するサーチ動作及び認証動作を省略するようにしたので、ホットスポット基地局15は、統合無線機2と通信できたときは、通信対象の統合無線機2であると判断して、データのダウンロードを直ちに実行するようになる。従って、統合無線機2との通信の際に本来なら必要な動作を省略する分、ホットスポット基地局15との通信可能時間を確保することができ、それだけ通信時間を確保して多量のデータのダウンロードに対応することができる。
【0030】
また、車両の走行状態が当初の走行状態と変化した場合は、車両がホットスポット基地局15を通過する時間が路側基地局に予め予約した時間と異なってしまい、データのダウンロードができないことがあるにしても、車両の進行方向に位置する次のホットスポット基地局15を予約して再通信するようにしたので、データを確実にダウンロードすることができる。
さらに、使用者が所望する通信方式(通信速度優先、通信コスト優先、マニュアル設定)で予約するホットスポット基地局15を検索するようにしたので、使用者が所望する通信方式で通信することができ、使い勝手に優れている。
【0031】
本発明は、上記した実施の形態に限らず、車両の走行状態の変化に応じて、ホットスポット基地局の予約時間を変更したり、統合無線機と占有する通信時間を延長したりするようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における統合無線機の電気的構成を示すブロック図
【図2】システム全体を示す概略図
【図3】統合無線機の動作を示すフローチャート
【符号の説明】
2は統合無線機、5は制御部、14は携帯電話基地局、15はホットスポット基地局(路側基地局)、16はインターネット網、17は統合無線機管理サーバである。
Claims (4)
- 少なくとも広域通信方式及び狭域通信方式の無線機の機能をソフトウェア構成により統合した統合無線機を用いて路側基地局と通信する車両用統合無線機の通信方法であって、
前記統合無線機は、広域通信方式を用いて統合無線機管理サーバにアクセスして自己が有する通信方式種別を予め登録し、データのダウンロードが必要となったときは、広域通信方式を用いて統合無線機管理サーバにアクセスして車両の走行状態を示す車両情報を送信し、
前記統合無線機管理サーバは、前記統合無線機から受信した車両情報に基づいて当該統合無線機が有する狭域通信方式に対応する路側基地局のうち車両の進行方向に位置する路側基地局を検索し、当該路側基地局の通信エリアを車両が通過するのに十分な時間帯を予約すると共に当該路側基地局の情報を前記統合無線機に送信し、
前記統合無線機は、前記統合無線機管理サーバから受信した前記路側基地局の情報に基づいて当該路側基地局の通信エリアに進入したと判断したときは前記統合無線機管理サーバから指示された所定のチャネルで通信し、
前記路側基地局は、予約された時間帯となったときは所定のチャンネルで前記統合無線機との通信を占有状態で実行することを特徴とする車両用統合無線機の通信方法。 - 前記路側基地局は、前記統合無線機と通信する場合は当該統合無線機に対するサーチ動作及び認証動作を省略することを特徴とする請求項1記載の車両用統合無線機の通信方法。
- 前記統合無線機管理サーバは、前記統合無線機が前記路側基地局との通信でデータをダウンロードできなかったときは、次の路側基地局を予約して前記統合無線機との通信を再実行することを特徴とする請求項1または2記載の車両用統合無線機の通信方法。
- 前記統合無線機は、使用者により設定された通信方式の選択優先順位を前記統合無線機管理サーバに通知し、
前記統合無線機管理サーバは、前記統合無線機から送信された通信方式選択優先順位に基づいて順位が高い通信方式の路側基地局から選択することを特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載の車両用統合無線機の通信方法。
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