JP3912168B2 - 移動無線通信機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ソフトウェアモジュールを切り替えることによって複数の通信システムに対応する無線通信機に関するもので、車載無線通信機に用いて好適である。
【0002】
【従来の技術】
従来、移動体通信の普及に伴い、車両等の移動体に通信機器を搭載し、移動中に各種の通信サービスを享受することが一般的となりつつなる。これらのサービスのために使用される通信システムは、地域ごと、通信事業者ごとに異なっているのが実状で、今後もその傾向は変わることがないと見込まれる。そのため、これらのサービスを受けるためには、各種通信システムに対応した無線通信機が移動体に搭載されることが必要となる。通信システムとしては、例えばセルラー電話、DSRC(Dedicated Short Range Communication)、無線LAN(IEEE802.11規格)、Bluetoothがある。このような異なる通信システムに対応するための装置として、マルチバンド、マルチシステム対応の無線通信機が実用化されている。
【0003】
また、近年ソフトウェアモジュールを変更するのみで無線通信機の機能を変更し、異なった通信システムに対応できるようなソフトウェアモジュール無線通信機の開発が進んでいる。ソフトウェアモジュールとは、無線通信機においてある通信システムでの通信が可能となるように、その無線機の変調方式、復調方式、変換周波数、フィルタリング周波数等をソフトウェア的に設定し、またその通信システムのプロトコルに則った手順で通信を行うように処理および制御を行うソフトウェアである。このようなソフトウェアモジュールを切り替えて使用することができるソフトウェア無線通信機は、利用する通信システムに対応するソフトウェアモジュールを必要に応じてダウンロードして使用することも可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような、通信システムをダウンロードして使用するソフトウェアモジュール無線通信機が、例えば車両に搭載される場合、車両の移動に伴って使用可能な通信システムが変遷する。発明者の検討によると、このような場合、例えばWeb閲覧等1つの通信サービスを利用する際、現在位置において使用可能な通信システムの中から、高速性、経済性、安全性といった観点から都合のよいものをこの通信サービスを利用するための通信システムとして選び、現在位置の変化に伴って使用する通信システムを切り替えながらこの通信サービスを継続することが考えられる。
【0005】
このような通信形態においては、通信システムの切り替わりによって通信が長時間停止すると、ユーザーにとっては不便である。従って、ソフトウェアモジュールによって通信を切り替える際には、できる限り切り替えに伴う通信の中断を短くするシームレスな通信が求められる。通信システムの切り替わりで通信が長時間停止する場合の例としては、使用できる通信システムが切り替わる地点において、新たに使用できる通信システムの探索や電界強度測定のために時間がかかる場合がある。
【0006】
このような探索をすることなくソフトウェアモジュールをダウンロードする技術としては、特開2001−45567号公報に記載のものがある。この技術は、予め定められた移動スケジュールと、その移動スケジュールに関連づけられたソフトウェアモジュールをダウンロードして使用するようになっている。しかし、この公報に記載された技術においては、ソフトウェアモジュールをダウンロードする時期についての言及がないので、通信システムを切り替える時点でソフトウェアモジュールをダウンロードして書き換えることが考えられ、この場合ダウンロードや書き換えに時間がかかってしまい、シームレスな通信が実現されない可能性がある。
【0007】
本発明は上記点に鑑みて、利用する通信システムに対応するソフトウェアモジュールをダウンロードして使用することによって複数の通信システムが利用可能となる移動無線通信機において、移動時におけるシームレスな通信を実現することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための、請求項1に記載の移動無線通信機は、セルラー方式の通信システムおよびそれよりも通信可能エリアが狭い狭域の通信システムによる通信が可能な移動無線通信機であって、セルラー方式の通信システムに対応するソフトウェアモジュールを予め記録するとともに、狭域の通信システムに対応するソフトウェアモジュールを記録する記録装置と、位置とその位置で使用可能な通信システムとの対応を有する地図情報と、予め定められた当該移動無線通信機の予定経路とに基づき、予定経路において使用可能な狭域の通信システムに対応するソフトウェアモジュールを、狭域の通信システムの通信可能エリア内に入る前にダウンロードし、記録装置に記録する記録制御手段と、記録装置からソフトウェアモジュールを読み込み、このソフトウェアモジュールを使用して、このソフトウェアモジュールが対応する通信システムによる無線通信を行うソフト無線通信手段と、当該移動無線通信機の現在位置情報を取得する位置情報取得手段と、位置情報取得手段が取得した現在位置情報に基づき、通信システムを切り替えるタイミングであるか否かを判定する判定手段と、を備え、判定手段により通信システムを切り替えるタイミングであることが判定されると、ソフト無線通信手段は、現在位置情報に対応した通信システムのソフトウェアモジュールを記録装置から読み込んで通信システムを切り替えることを特徴としている。
【0009】
このような移動無線通信機において、セルラー方式の通信システムに対応するソフトウェアモジュールについては、予め記録装置に記録しておき、セルラー方式の通信システムより通信可能エリアが狭い狭域の通信システムに対応するソフトウェアモジュールについては、地図情報と当該移動無線通信機の予定経路とに基づき狭域の通信システムの通信可能エリア内に入るまでにダウンロードして記録装置に記録し、また、通信システム切り替え時には、現在位置情報に基づいて、ソフト無線通信手段が、記録装置のソフトウェアモジュールを読み込んで使用するので、セルラー方式の通信システムおよび狭域の通信システムによる通信が利用可能となる移動無線通信機において、移動時におけるシームレスな通信を実現することができる。
【0010】
また、請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の移動無線通信機において、記録制御手段は、位置情報取得手段が取得した現在位置情報に基づき、ソフト無線通信手段が予定経路において使用する順序が早いソフトウェアモジュールから順次ダウンロードすることを特徴としている。
【0011】
また、請求項3に記載の発明では、請求項2に記載の移動無線通信機において、記録制御手段は、次に使用するソフトウェアモジュールをダウンロードするための空き領域が記録装置にないことを判定すると、記録装置に記録されているソフトウェアモジュールのうち、予定経路中で現在位置情報の示す位置以降で使用する予定がないものから優先的に削除して、次に使用するソフトウェアモジュールをダウンロードすることを特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
図1に、本発明の第1実施形態に係る車載無線機10の構成をブロック図として示す。
【0013】
この車載無線機10は、通信アンテナ110、統合無線部115、ベースバンド信号処理部120、GPS受信機125、GPSアンテナ126、ソフトウェア無線機能実現手段130、演算処理部140、記憶装置150、画像表示部160、操作部170、および車両情報入力部190から構成される。
【0014】
統合無線部115は、送信部111、受信部112、アンテナ共用器113から構成されている。この統合無線部115は、ベースバンド信号処理部120から出力された無線送信のための送信データに対して送信部111で変調・周波数変換・フィルタリング・増幅を行い、この信号をアンテナ共用器113を介して通信アンテナ110に出力するようになっている。また統合無線部115は、通信アンテナ110からアンテナ共用器113によって無線信号を受信し、この信号に対して受信部112にて増幅・周波数変換・フィルタリング・復調を行い、これを受信データとしてベースバンド信号処理部120に出力するようになっている。また統合無線部115の送信部111および受信部112は、ソフトウェア無線機能実現手段130から制御信号を受信し、それによってそれぞれ変調および復調方式、変換周波数、フィルタリング周波数等を切り替えることができるようになっている。
【0015】
記憶装置150は、車載無線機10において使用するための各種情報を記録することのできる装置である。この記憶装置150は、当該車両の現在までの走行経路等の情報である走行履歴データを記録する走行履歴データ記憶部152、ソフトウェア無線機能実現手段130が利用するためのソフトウェアモジュールを記録するソフトウェアモジュール記憶部153、および道路、各種通信システムのサービスエリア等の情報を有する地図情報を記録する地図情報記憶部154を有している。ここで、各種通信システムのサービスエリアの情報は、地図上の座標の集合であるエリアと、そのエリアで使用可能な通信システムとの対応関係が示されるようになっている。また記憶装置150は、演算処理部140の作動のための処理が記述されたアプリケーションを記録している。この記憶装置150への各種情報の記録、読み出しは演算処理部140によって行われるようになっている。なお、ソフトウェアモジュール記憶部153にはセルラー電話のためのソフトウェアモジュールは予め記録されている。
【0016】
画像表示部160は、演算処理部140からの制御によって画像を表示する装置である。
【0017】
操作部170は、車内のユーザによって操作を受け、それに基づいて車両の目的地を示す信号、使用する通信システムの優先順位、および通信システムの利用頻度等の入力を演算処理部140に出力するユーザインターフェース装置である。
【0018】
車両情報入力部190は、車速やブレーキ情報等の車両情報をエンジンECU、ブレーキECU等の車内の機器(図示せず)から取得し、それを演算処理部140に出力する装置である。
【0019】
ベースバンド信号処理部120は、統合無線部115の受信部112から受信した受信データに対して並べ替え、伸長、デコード等の処理を行い、演算処理部140あるいはソフトウェア無線機能実現手段130が処理できるような形式のデータに変換した後、演算処理部140あるいはソフトウェア無線機能実現手段130に出力するものである。また演算処理部140あるいはソフトウェア無線機能実現手段130から出力されたデータの並べ替え、圧縮、エンコード等の処理を行い、また演算処理部140あるいはソフトウェア無線機能実現手段130からの命令に基づいてデータを生成し、それらを送信データとして統合無線部115の送信部111に出力するものである。
【0020】
またベースバンド信号処理部120は、GPS受信機125から当該車両の現在位置情報を受信し、ソフトウェア無線機能実現手段130にこの情報を出力するようになっている。またベースバンド信号処理部120は、ソフトウェア無線機能実現手段130からソフトウェアモジュール読み込み要求の信号を受信し、この信号に基づいて演算処理部140を制御し、記憶装置150から当該ソフトウェアモジュールを取得し、ソフトウェア無線機能実現手段130に出力するようになっている。またベースバンド信号処理部120は、ソフトウェア無線機能実現手段130から走行履歴データ、ソフトウェアモジュール、地図情報等の情報の読み込みを行うための情報読み込み制御信号を受信し、これに基づいて演算処理部140を制御して記憶装置150から必要な情報を取得し、ソフトウェア無線機能実現手段130に出力するようになっている。またベースバンド信号処理部120は、ソフトウェア無線機能実現手段130からソフトウェアモジュールを記憶装置150に記録するための情報を受信し、演算処理部140を制御してこの情報を記憶装置150に記録するようになっている。またベースバンド信号処理部120は、演算処理部140が読み込んだアプリケーションに基づいて通信を始めるときにベースバンド信号処理部120に対して出力する信号を受信し、これに基づいて演算処理部140がこのアプリケーションに基づいて通信を始める旨をソフトウェア無線機能実現手段130に通知するようになっている。
【0021】
またベースバンド信号処理部120は、演算処理部140が操作部170および車両情報入力部190から受信した操作部170および車両情報入力部190からの信号を演算処理部140から受信し、それらをソフトウェア無線機能実現手段130に出力するようになっている。またベースバンド信号処理部120は、画像表示部160に情報を表示させるためにソフトウェア無線機能実現手段130から出力された信号を受信し、それを演算処理部140に出力するようになっている。
【0022】
演算処理部140は、Web閲覧等の通信時に使用するアプリケーションを記憶装置150から読み出し、読み出したアプリケーションに従って通信時の処理を行う処理装置である。この演算処理部140は、ベースバンド信号処理部120から通信、制御のための信号を受信し、また操作部170から車内のユーザによる入力信号を受信し、また車両情報入力部190から車速、ブレーキ情報等の車両情報を受信し、これらに基づいてアプリケーションに従った処理を行うようになっている。また演算処理部140は、処理の必要に応じて、無線通信のための信号を生成し、これら生成した信号をベースバンド信号処理部120に出力する。また演算処理部140は、処理の必要に応じて記憶装置150に情報を記録し、また記憶装置150から情報を読み出してベースバンド信号処理部120に出力するようになっている。また演算処理部140は、処理の必要に応じて画像表示部160を制御して情報を表示させるようになっている。
【0023】
ソフトウェア無線機能実現手段130は、車載無線機10が利用する通信システムでの無線通信を実現するために、記憶装置150のソフトウェアモジュール記憶部153に記録された当該通信システムに対応するソフトウェアモジュールを読み込んで作動する、FPGA等の処理装置である。このソフトウェア無線機能実現手段130は、処理、制御、通信等の作動のために必要な情報を記憶装置150から読み込むために、ベースバンド信号処理部120に情報読み込みの制御を行わせる信号を送信し、それに基づいてベースバンド信号処理部120から出力された信号を受信するようになっている。受信する信号は、走行履歴データ、ソフトウェアモジュール、地図情報記憶等である。またソフトウェア無線機能実現手段130は、情報を記憶装置150に記録するために、ベースバンド信号処理部120に記録したい情報を出力するようになっている。またソフトウェア無線機能実現手段130は、読み込んだソフトウェアモジュールの処理に基づき作動し、利用する通信システムに対応するよう送信部111、受信部112の変調・復調方式、変換周波数等の無線通信機能を切り替えるための制御信号を出力するようになっている。またソフトウェア無線機能実現手段130は、読み込んだソフトウェアモジュールの処理に基づき、利用する通信システムにおける各種通信手順であるプロトコルに則ってベースバンド信号処理部120、および演算処理部140が作動するようにするための制御信号をベースバンド信号処理部120に出力する。またソフトウェア無線機能実現手段130は、無線送信のための信号をベースバンド信号処理部120に出力し、ベースバンド信号処理部120から無線通信の受信信号を受信するようになっている。
【0024】
またソフトウェア無線機能実現手段130は、画像表示部160に情報を表示させるための情報を有する信号をベースバンド信号処理部120に出力するようになっている。またソフトウェア無線機能実現手段130は、操作部170および車両情報入力部190からぞれぞれ出力された車両の目的地を示す信号等、および車両情報をベースバンド信号処理部120から受信するようになっている。またソフトウェア無線機能実現手段130は、記憶装置150から読み込んだ地図情報と上記の目的地の情報に基づいて目的地までの経路検索を行うようになっている。経路検索の方法としては、最短経路検索が採用される。また、できるだけ通信料金が低くなるような低通信料金経路選択、ユーザが契約している通信回線を優先した経路検索等を採用してもよい。またソフトウェア無線機能実現手段130は、演算処理部140が読み込んだアプリケーションに基づいて通信を始めるときに、ベースバンド信号処理部120からその旨通知を受けることによって、演算処理部140がアプリケーションに基づいた通信を始めることを検知することができるようになっている。
【0025】
以上のような構成の車載無線機10を搭載する車両が、上記した経路検索によって予め定められた経路を走行するときは、上記した地図情報によってこの予定経路上において利用できる通信システムが特定される。
【0026】
本実施形態では、車載無線機10がこの予定経路上で通信サービスを利用するとき、これら特定された通信システムを移動に伴って切り替えることでこの通信サービスの利用を継続する。また、切り替えて使用する通信システムに対応したソフトウェアモジュールを予めダウンロードしておくことで、通信システムの切り替えに伴う長時間の通信の途絶がないシームレスな通信を実現する。
【0027】
図2に、車載無線機10を搭載した車両380の予定経路370の一例を、道路310、無線LANサービスエリア340、DSRCサービスエリア350、セルラー電話サービスエリア360等の情報を有する地図情報の示す地図上に投影した図を示す。なお、セルラー電話サービスエリア360は、地図上のほぼ全てのエリアをカバーしている。この予定経路370では、セルラー電話サービスエリア360以外には、無線LANによる通信システムのサービスエリアである無線LANサービスエリア340、DSRC方式による通信システムのサービスエリアであるDSRCサービスエリア350を通過する。DSRCや無線LANによる通信は、セルラー電話に比べてデータの伝送速度が大きく、また使用料金も低い場合が多い。そこで、車載無線機10はDSRCや無線LANが使用可能なエリアにおいては、それらの通信をセルラー電話に優先して使用する。そして、使用する通信システムの順序等の通信システム切り替えスケジュールを作成し、実際にこれらDSRCや無線LANの通信を開始するまでに、あらかじめそのためのソフトウェアモジュールをダウンロードしておく。このダウンロードは、使用している通信システムにおける基地局と、基地局網(図示せず)、インターネット(図示せず)を介して接続されているダウンロードサーバ(図示せず)から行う。
【0028】
また、このダウンロードおよび通信システムの切り替えの処理は、車載無線機10中のソフトウェア無線機能実現手段130が行う。図3は、この処理をフローチャートで表したものである。以下この図をもとに車載無線機10の通信システムの切り替え、通信システムの選択スケジューリングおよびソフトウェアモジュールのダウンロード等の作動について説明する。
【0029】
まず演算処理部140がアプリケーションを読み込んで通信を開始しようとすると、ソフトウェア無線機能実現手段130はそれを検知し、目的地の入力を受信して経路検索を行ったか否かを判定する(ステップ410)。
【0030】
経路検索を行っていないと判定すると、ソフトウェア無線機能実現手段130はベースバンド信号処理部120および演算処理部140を介して画像表示部160を制御し、経路検索がなされていないことをユーザに通知し(ステップ455)、経路検索を行うまでセルラー電話での通信を行う(ステップ465)。
【0031】
ステップ410で経路検索を行っていると判定すると、ソフトウェア無線機能実現手段130は、操作部170から使用する通信システムの優先順位や利用頻度の入力があれば演算処理部140およびベースバンド信号処理部120を介してそれを受信する(ステップ415)。
【0032】
次にソフトウェア無線機能実現手段130は、経路検索によって得た予定経路、経路検索時にソフトウェアモジュール記憶部153から読み込んだ地図情報中のエリアとそのエリアで使用可能な通信システムとの対応関係、および上記受信した通信システム切り替えの優先順位等に基づき、通信システムの切り替えスケジュールを作成する(ステップ420)。通信システムの切り替えスケジュールとは、予定経路上でどの順序でどの通信システムを使用するかの予定である。すなわちソフトウェア無線機能実現手段130は、予定経路中でどの通信システムが利用可能なエリアを通過するかを検知し、この予定経路中で一時に1種類の通信システムしか使用できないエリアについてはその通信システムを切り替えスケジュールに組み込み、またこの予定経路中で同時に複数の通信システムが利用できるエリアについては優先順位の高い方の通信システムをスケジュールに組み込む。例えば、図2においては、車両380は予定経路370に沿ってセルラー電話、DSRC、セルラー電話、DSRC、セルラー電話、無線LAN、セルラー電話、DSRC、無線LAN・・・という順序の切り替えスケジュールを作成する。
【0033】
その後、現在の当該車両の現在位置情報をGPS受信機125から取得する(ステップ425)。
【0034】
そしてソフトウェア無線機能実現手段130は、次に使用する予定の通信システムに対応するソフトウェアモジュールを既にダウンロードしてソフトウェア記憶部153に記録しているか否かを判定する(ステップ426)。なお、次に使用する予定の通信システムは、ステップ425で取得した車両の現在位置情報と、ステップ420で作成した通信システムの切り替えスケジュールとを参照することによってわかる。なお、現在使用するはずの通信システムのソフトウェアモジュールをダウンロードしているか否かも併せて判定する。どちらもダウンロードしていると判定すれば、処理はステップ435に進む。
【0035】
ダウンロードしていないと判定すれば、ソフトウェア無線機能実現手段130は、当該ソフトウェアモジュールをダウンロードするための空き領域がソフトウェアモジュール記憶部153にあるか否かを判定する(ステップ428)。そして空き領域があると判定すればそのままステップ432で当該ソフトウェアモジュールをダウンロードする。例えば、図2においてはDSRCサービスエリア350に進入する前にDSRCのソフトウェアモジュールを受信し、無線LANサービスエリア340に進入する前に無線LAN用のソフトウェアモジュールをダウンロードする。
【0036】
もしダウンロードする空き領域がないと判定すれば、ソフトウェア無線機能実現手段130はソフトウェアモジュール記憶部153中のソフトウェアを削除して空き領域を確保する(ステップ430)。
【0037】
その後、ソフトウェア無線機能実現手段130はステップ432でダウンロードを行い、このダウンロードしたソフトウェアモジュールをソフトウェアモジュール記憶部153に記録する(ステップ432)。このようにして、ソフトウェア無線機能実現手段130は次に使用するソフトウェアモジュールを走行中に順次ダウンロード処理していく。
【0038】
なお、ステップ430で行うソフトウェアモジュールの削除は、ソフトウェアモジュール記憶部153に記録されているソフトウェアモジュールのうち、予定経路中で現在位置以降で使用する予定があるものを優先的に残して行うようにする。すなわち、現在位置以降で使用する予定がないものを優先的に削除する。例えば、図2において無線LANサービスエリア341を通過した先の予定経路における通信システム切り替えスケジュールがBluetoothへと続き、車両380がDSRCサービスエリア352を通過して以後Bluetoothのソフトウェアモジュールをダウンロードしようとしたときに、ソフトウェアモジュール記憶部153にこのソフトウェアモジュールを記録するための空き領域が十分ない場合、ソフトウェア無線機能実現手段130は以後使用する予定のないDSRCのソフトウェアモジュールを優先的に削除して空き領域を確保する。
【0039】
また、ステップ415で通信システムの利用頻度の情報を受信していれば、使用する予定のないソフトウエアモジュールのうち利用頻度の低いものから優先的に削除していく。このようにすることで、複数回使用するソフトウェアモジュールは使用する度に何度もダウンロードする必要がなくなるので、ダウンロードの回数が減り、結果としてフェージングやドップラーシフト等による通信環境の劣化によるダウンロードの失敗回数が低減できる。
【0040】
ソフトウェアモジュールをダウンロードした後、ソフトウェア無線機能実現手段130はステップ425において取得した現在位置に基づき、現在位置において使用する予定の通信システムと、現に今使用中の通信システムとが一致しているか否かを判定する。すなわち、今が現在使用中の通信システムによる通信を終えて次の通信システムに切り替えるタイミングでないかあるかを判定する(ステップ435)。
【0041】
一致する、すなわちまだ通信システムを切り替えるタイミングでないと判定すれば、処理はステップ445に移る。なお、この切り替えるタイミングとは、具体的には例えば図2において車両380が新しい通信エリアに進入するタイミングのことである。
【0042】
一致しない、すなわち今が通信システムを切り替えるタイミングであると判定すると、ソフトウェア無線機能実現手段130は現在位置に対応した通信システムのソフトウェアモジュールをソフトウェアモジュール記憶部153から読み込み、通信システムを切り替える(ステップ440)。そして処理はステップ445に移る。
【0043】
ステップ445では、ソフトウェア無線機能実現手段130は、現在位置情報に基づき、当該車両が予定経路から外れているか否かを判定する。外れていると判定すれば、通信システムをセルラー電話に切り替え(ステップ450)、そして処理はステップ410に戻り、新たな経路検索を行ったか否かの判定を行う。。外れていないと判定すれば、そのままの通信を続けながら処理はステップ415に戻り、新たに通信システム切り替えの優先順位や利用頻度の入力があればそれを受信する。
【0044】
上記のような作動を行う車載無線機10は、予定経路中の通信システムに対応するソフトウェアモジュールをあらかじめダウンロードしておき、通信システムを切り替えるタイミングでダウンロードしたソフトウェアモジュールを読み込んで使用するようになるので、移動時にシームレスな通信を実現することができる。
【0045】
なお、このように走行中に通信システムを切り替えて通信を行っていく際には、ソフトウェア無線機能実現手段130が、走行履歴データとその履歴経路で使用した通信システムを関連つけた情報を走行履歴データ記憶部152に記録するようになっていてもよい。また、さらに、走行履歴データに、履歴経路の各点における使用通信システムの受信電界強度を関連づけて走行履歴データ記憶部152に記録するようになっていれば、より精度の高い通信システムの切り替えの選択ができるようになる。この電界強度と関連づけるのは、地図上各領域に付された識別子であるマップコード(登録商標)であってもよい。
【0046】
(第2実施形態)
図4に、本発明の第2実施形態に係る車載無線機10の構成をブロック図として示す。本実施形態の車載無線機10が第1実施形態に記載の車載無線機10と異なる点は、統合無線部115にGPS受信機125の機能が統合されていることである。すなわち、ソフトウェア無線機能実現手段130がGPSに対応するソフトウェアモジュールに基づいて作動し、このソフトウェア無線機能実現手段130の制御によって送信部111および統合無線部115がGPSの変調・復調方式、および周波数等に対応することで、統合無線部115がGPS受信機として、また通信アンテナ110がGPSアンテナとして機能することが可能となる。
【0047】
車載無線機10のその他の部分の構成、作動、および効果は、第1実施形態の車載無線機10と同等である。なお、本実施形態の車載無線機10の構成要素には、第1実施形態の車載無線機10の対応する構成要素と同じ符号を付してある。
【0048】
なお、上記した各実施形態において、記憶装置150が、セルラー方式の通信システムに対応するソフトウェアモジュールを予め記録するとともに、狭域の通信システムに対応するソフトウェアモジュールを保存する記録装置を構成する。また、各実施形態において、図3に示したソフトウェア無線機能実現手段130のステップ440、450、465の処理、ベースバンド信号処理部120および演算処理部140の通信のための処理、ならびに通信アンテナ110および統合無線部115の作動が、記録装置からソフトウェアモジュールを読み込み、このソフトウェアモジュールを使用して、このソフトウェアモジュールが対応する通信システムによる無線通信を行うソフト無線通信手段を構成する。
【0049】
また、各実施形態において、図3に示したソフトウェア無線機能実現手段130のステップ415〜432の処理が記録制御手段を構成する。ただし、各実施形態においては、ソフトウェア無線機能実現手段130は、使用するソフトウェアモジュールを順次ダウンロード処理するようになっているが、記録制御手段は、地図情報と予定経路とに基づき、予定経路において使用可能な通信システムのソフトウェアモジュールを、通信システムの通信可能エリア内に入る前にダウンロードし、記録装置に記録するようになっていればよいのであって、例えば経路検索を行って予定経路が定まったときに、必要なソフトウェアモジュールを全てダウンロードするようになっていてもよい。
【0050】
また、各実施形態において、図3に示したソフトウェア無線機能実現手段130のステップ425の処理が位置情報取得手段を構成し、ステップ435の処理が、現在位置情報に基づき通信システムを切り替えるタイミングであるか否かを判定する判定手段を構成する。
【0051】
また、各実施形態において、ソフトウェアモジュールのダウンロードは、使用している通信システムにおける基地局と、基地局網、インターネットを介して接続されているダウンロードサーバから行うようになっているが、必ずしもこのようになっている必要はなく、例えばサーバはインターネットを介して接続されている必要はない。
【0052】
また、車載無線機10は車載の移動無線通信機であるが、本発明の移動無線通信機は必ずしも車載である必要はない。例えば船舶や航空機に搭載されるものであってもよいし、あるいは人が携行する携帯型の無線通信機であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る車載無線機10の構成を示すブロック図である。
【図2】車載無線機10を搭載した車両380の地図上の予定経路370の一例を示す図である。
【図3】ソフトウェア無線機能実現手段130が行うダウンロードおよび通信システムの切り替えの処理を示すフローチャートである。
【図4】本発明の第2実施形態に係る車載無線機10の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10…車載無線機、110…通信アンテナ、111…送信部、
112…受信部、113…アンテナ共用器、115…統合無線部、
120…ベースバンド信号処理部、125…GPS受信機、
126…GPSアンテナ、130…ソフトウェア無線機能実現手段、
140…演算処理部、150…記憶装置、152…走行履歴データ記憶部、
153…ソフトウェアモジュール記憶部、154…地図情報記憶部、
160…画像表示部、170…操作部、190…車両情報入力部、
310…道路、320…セルラー基地局、330…無線LAN基地局、
340、341…無線LANサービスエリア、
350、351、352…DSRCサービスエリア、
360、361…セルラー電話サービスエリア、370…予定経路、
380…車両。
Claims (3)
- セルラー方式の通信システムおよびそれよりも通信可能エリアが狭い狭域の通信システムによる通信が可能な移動無線通信機であって、
前記セルラー方式の通信システムに対応するソフトウェアモジュールを予め記録するとともに、前記狭域の通信システムに対応するソフトウェアモジュールを記録する記録装置と、
位置とその位置で使用可能な通信システムとの対応を有する地図情報と、予め定められた当該移動無線通信機の予定経路とに基づき、前記予定経路において使用可能な前記狭域の通信システムに対応するソフトウェアモジュールを、前記狭域の通信システムの通信可能エリア内に入る前にダウンロードし、前記記録装置に記録する記録制御手段と、
前記記録装置からソフトウェアモジュールを読み込み、このソフトウェアモジュールを使用して、このソフトウェアモジュールが対応する通信システムによる無線通信を行うソフト無線通信手段と、
当該移動無線通信機の現在位置情報を取得する位置情報取得手段と、
前記位置情報取得手段が取得した現在位置情報に基づき、通信システムを切り替えるタイミングであるか否かを判定する判定手段と、を備え、
前記判定手段により通信システムを切り替えるタイミングであることが判定されると、前記ソフト無線通信手段は、前記現在位置情報に対応した通信システムのソフトウェアモジュールを前記記録装置から読み込んで通信システムを切り替えることを特徴とする移動無線通信機。 - 前記記録制御手段は、前記位置情報取得手段が取得した現在位置情報に基づき、前記ソフト無線通信手段が前記予定経路において使用する順序が早いソフトウェアモジュールから順次ダウンロードすることを特徴とする請求項1に記載の移動無線通信機。
- 前記記録制御手段は、次に使用するソフトウェアモジュールをダウンロードするための空き領域が前記記録装置にないことを判定すると、前記記録装置に記録されているソフトウェアモジュールのうち、前記予定経路中で前記現在位置情報の示す位置以降で使用する予定がないものから優先的に削除して、次に使用するソフトウェアモジュールをダウンロードすることを特徴とする請求項2に記載の移動無線通信機。
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