JP4370173B2 - 車々間通信システム及び車々間通信機 - Google Patents

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Description

本発明は、車両等の移動体間で通信する車々間通信システム、及び、この車々間通信システムに用いて好適な車々間通信機に関する。
従来から、車両等の移動体に車々間通信機(無線通信装置)を搭載し、車々間で通信を行う車々間通信システムが知られている。この種の車々間通信システムにおいては、無線チャンネルへのアクセス制御方式として、路側(インフラ側)から車々間通信機に対して制御信号を送信し、この制御信号に基づいて車々間通信機が無線チャンネルへアクセスする方式や、例えばアロハ方式(ALOHA method)に代表されるように全く制御を伴わないランダムアクセス制御方式などがある。
しかしながら、路側から制御信号を送る方式にあっては、車両が通信する際に、その場所(路側)にインフラが存在する必要があり、インフラが構築されていない場所では、車々間通信ができず、車々間通信システムの利用環境が制限されるといった問題がある。
また、上記アロハ方式に代表されるランダムアクセス制御方式の場合、車々間通信機間での通信タイミングの制御が行われないため、通信帯域を約18%までしか利用できないことが知られており、通信資源を有効に利用できないという問題がある。
そこで近年では、予め定められた特定の車両が通信制御局の機能を担い通信タイミングを規定するビーコン信号等を他の車両に送信することで、この特定の車両がサービスエリア(通信可能範囲)内に存在する車両(移動体)のアクセス制御を行い、インフラを不要とすると共に、通信資源を有効に利用することが可能な方式が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−336092号公報
しかしながら、特定の車両を通信制御局としてサービスエリア内の各車両の通信タイミングを制御する方式にあっては、現在のサービスエリアにて送受されている通信データと、他のサービスエリアにて送受されている通信データとが互いに干渉してしまうといった問題がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、通信データの干渉を防止することが可能な車々間通信システム、及び、この車々間通信システムに用いて好適な車々間通信機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、車両に搭載され、他の通信機と車々間通信する車々間通信機を備えた車々間通信システムにおいて、前記車々間通信機は、予め設定された複数のエリアのうち、現在在圏しているエリアの識別情報を取得する識別情報取得手段を有し、前記複数のエリアは、隣接するエリアの各々に割り当てる無線周波数チャンネルを互いに異ならせるか、或いは、隣接するエリアの各々での通信タイミングを互いに異ならせることで、通信データの干渉を防止し、通信データを送信する場合に、現在在圏するエリアの識別情報を通信データに付加して送信することを特徴とする。
また本発明は、上記発明において、前記車々間通信機は、前記エリア内での通信タイミングを規定する制御情報を受信する制御情報受信手段と、前記制御情報受信手段にて前記制御情報が受信されなかった場合に、前記エリアの識別情報を前記制御情報に付加して送出する制御情報送出手段とを具備することを特徴とする。
また本発明は、上記発明において、前記車々間通信機は、前記制御情報受信手段にて前記制御情報が受信された場合、現在のエリア内では、受信された制御情報にて規定される通信タイミングで前記通信データを送受することを特徴とする。
また本発明は、上記発明において、前記制御情報受信手段は、新たなエリアに車両が進入した場合に、予め定められた時間の間、前記制御情報の受信を試みることを特徴とする。
また本発明は、上記発明において、前記エリアごとの位置情報及び識別情報を記憶する記憶手段と、現在位置を検出する位置検出手段とを有し、前記位置検出手段により検出された現在位置に基づいて車両が在圏するエリアの識別情報と特定するエリア特定装置を更に備え、前記エリア特定装置は、車々間通信機と通信可能に各車両に搭載され、この車々間通信機が有する前記識別情報取得手段は、当該エリア特定装置から前記識別情報を取得することを特徴とする。
また本発明は、上記発明において、前記エリアの位置情報は、少なくとも、前記エリアの中心位置及び径を含むことを特徴とする。
また本発明は、上記発明において、前記エリア特定装置は、カーナビゲーション装置に設けられていることを特徴とする。
本発明は、車両に搭載され、他の通信機と車々間通信する車々間通信機において、予め設定された複数のエリアのうち、現在在圏しているエリアの識別情報を取得する識別情報取得手段を有し、前記複数のエリアは、隣接するエリアの各々に割り当てる無線周波数チャンネルを互いに異ならせるか、或いは、隣接するエリアの各々での通信タイミングを互いに異ならせることで、通信データの干渉を防止し、通信データを送信する場合に、現在在圏するエリアの識別情報を通信データに付加して送信することを特徴とする。
また本発明は、上記発明において、前記車々間通信機は、前記エリア内での通信タイミングを規定する制御情報を受信する制御情報受信手段と、前記制御情報受信手段にて前記制御情報が受信されなかった場合に、前記エリアの識別情報を前記制御情報に付加して送出する制御情報送出手段と、前記制御情報受信手段にて前記制御情報が受信された場合、現在のエリア内では、受信された制御情報にて規定される通信タイミングで前記通信データを送受する通信制御手段とを具備することを特徴とする。
また本発明は、上記発明において、前記制御情報受信手段は、新たなエリアに車両が進入した場合に、予め定められた時間の間、前記制御情報の受信を試みることを特徴とする。
また本発明は、上記発明において、前記識別情報取得手段は、前記エリアごとの位置情報及び識別情報を記憶する記憶手段と、現在位置を検出する位置検出手段とを有し、前記位置検出手段により検出された現在位置に基づいて車両が在圏するエリアの識別情報と特定するエリア特定装置から前記識別情報を取得することを特徴とする。
また本発明は、上記発明において、前記識別情報取得手段は、前記エリアごとの位置情報及び識別情報を記憶する記憶手段と、現在位置を検出する位置検出手段と、
前記位置検出手段により検出された現在位置に基づいて車両が在圏するエリアの識別情報と特定するエリア特定手段とを具備することを特徴とする。
本発明によれば、隣接するエリアの各々に割り当てる無線周波数チャンネルを互いに異ならせるか、或いは、隣接するエリアの各々での通信タイミングを互いに異ならせることで、通信データの干渉を防止し、サービスエリアに在圏する車々間通信機が通信データを送信する際に、制御局ポイントの識別情報を付加して送信するため、サービスエリアに在圏する車々間の干渉のない通信が可能となる。
以下図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。図1は、本実施の形態にかかる車々間通信システム1の構成を模式的に示す図であり、図2は、当該車々間通信システム1の機能的構成を示すブロック図である。
図1に示すように、車々間通信システム1は、移動体たる車両2の各々に搭載された車々間通信機10を備え、この車々間通信機10により車両2の間で無線パケット通信を行うものである。車々間通信機10の各々は、図2に示すように、動作モードとして制御局モードと被制御局モードとの2つの動作モードを有し、無線通信時には、各々がいずれかの動作モードで動作するように構成されている。
制御局モードは、この制御局モードで動作する車々間通信機10の通信可能範囲である通信エリアAに存在する他の車両2の通信制御を行う機能を実行する動作モードであり、この制御局モードで動作する車々間通信機10は、同一の通信エリアA内の他の車々間通信機10に対して通信タイミングを指示する動作を実行する。一方、被制御局モードは、制御局モードで動作する車々間通信機10からの通信タイミングの指示を受ける動作モードであり、被制御局モードで動作する車々間通信機10は、制御局モードで動作する車々間通信機10により、無線パケット通信における通信タイミングが制御されることとなる。
すなわち、本実施の形態にかかる車々間通信システム1においては、同一の通信エリアAに存在する複数の車々間通信機10のうち、いずれか一の車々間通信機10が制御局モードで動作すると共に、その他の車々間通信機10が被制御局モードで動作することで、制御局モードで動作する車々間通信機10が他の車々間通信機10の通信タイミングを制御し、複数の車々間通信機10(車両2)間での安定した無線通信を提供可能としている。
なお、以下の説明においては、制御局モードで動作する車々間通信機10を車々間制御通信機10aと称し、また、被制御局モードで動作する車々間通信機10を車々間被制御通信機10bと称することで、各々を区別することにする。
次いで、車々間通信機10の構成について、より詳細に説明する。車々間通信機10は、プログラムの実行主体であり通信制御手段などの各種制御手段として機能するCPUや、当該プログラム及び各種のデータを格納する記憶手段、他の通信機との間で無線通信する無線通信手段(共に不図示)を備え、記憶手段には、上記制御局モードの機能を実現するためのプログラムや、被制御局モードの機能を実現するためのプログラム等が格納されている。また、車々間通信機10は、図2に示すように、同一車両2に搭載された車載ナビゲーション装置11と相互にデータ通信可能に信号ケーブル等で接続されている。
車載ナビゲーション装置11は、自装置の各部を制御する制御手段としての制御部の他、自車位置を検出する手段としての自車位置検出部110と、地図データベース部120とを備えている。
自車位置検出部110は、GPSアンテナ111を有するGPS(Global Positioning System)航法ユニットと、車速パルスセンサや加速度センサ等の各種センサを有する自立航法ユニットとを備えている。GPS航法ユニットは、GPSレシーバを備え、測位衛星からの受信電波に基づいて自車位置を検出する。自立航法ユニットは、車速パルスセンサからのセンサ信号や加速度センサからのセンサ信号に基づいて車両2の速度(移動距離)や移動方向を検出し車両2外部(例えばGPS衛星)からの信号を用いずに自車位置を検出するものである。かかる構成により、自車位置検出部110は、GPS航法と自立航法とのハイブリット航法により、自車位置を精度よく計算可能となっている。
地図データベース部120は、地図データ121を格納するものであり、ハードディスク装置或いは光ディスク装置等の記憶手段を備えている。図3は、地図データベース部120に格納されている地図データ121の構成を模式的に示す図である。
図3に示すように、地図データ121には、予め設定された複数のサービスエリアの中心を示す制御局ポイント200の位置情報(座標情報)と、当該制御局ポイント200、すなわち、サービスエリアを一意に特定するための制御局ポインコード(識別情報)201と、制御局ポイント200を中心としたサービスエリアのサイズ(径)202とが登録されている。同図に示すように、各制御局ポイント200は、隣接する通信エリアが互いに重なり合うように地図上に配置されており、これにより途切れることの無い車々間通信が可能となる。
なお、本実施形態におけるサービスエリアは、一般的な固定基地局が形成する移動端末との無線通信可能範囲ではなく、地図上において、通信可能領域を複数のエリアに分割してなるエリアを指す。また、隣接するサービスエリアの各々に割り当てる無線周波数チャンネルは互いに異ならせている。或いは、隣接するサービスエリアの各々での通信タイミングは互いに異ならせることにより、通信データの干渉発生を防止できる。このサービスエリアの配置(すなわち、制御局ポイント200の設定位置)は、電波環境測定データや交通量情報等に基づき最も有利な通信状態が得られるポイントに配置するのが望ましく、また、一定間隔で幾何学的な配置を取ることも可能である。また、同図に示す制御局ポイント200の位置情報等は、地図データ121に付加する構成に限らず、上記制御局ポイント200ごと、すなわち、制御局ポイントコード201ごとに、その位置情報と、サービスエリアサイズとがテーブルデータとして地図データ121と別途に格納される構成としても良い。
さて、かかる構成の下、車載ナビゲーション装置11は、上記自車位置検出部110にて計算された自車位置に基づいて、自車両2が在圏しているサービスエリア202及びその制御局ポイントコード201を上記地図データベース部120に格納されているデータを検索することで特定し、車々間通信機10に出力する。
車々間通信機10は、車載ナビゲーション装置11から制御局ポイントコード201を取得すると、当該制御局ポイントコード201を通信データに付加して通信する。
本実施の形態にかかる車々間通信システム1においては、車々間通信機10が送受する通信データ250として、制御パケット250aと、データパケット250bとの2種類の通信データが用いられる。図4は、制御パケット250aとデータパケット250bとの構成を模式的に示す図である。
制御パケット250aは、制御局モードで動作する車々間通信機10、すなわち、車々間制御通信機10aが通信タイミングの制御のために一定の時間間隔で定期的に送出する通信データである。この制御パケット250aのパケットヘッダには、上記車載ナビゲーション装置11から出力された制御局ポイントコード201が付加されると共に、通信タイミング制御情報がデータとして付加される。通信タイミング制御情報は、スロット同期通信等に用いられる、いわゆるビーコンパケットと略同等な情報が格納される。詳述すると、通信タイミング制御情報は、時分割された通信スロットのうち何番目のスロットにて当該制御パケット250aが送信されたかを示す情報である。従って、被制御局モードで動作する車々間通信機10、すなわち、車々間被制御通信機10bは、この制御パケット250aを受信することで、制御パケット250aの受信タイミングを同期ポイントとして同期をとると共に、通信タイミング制御情報に基づいてデータを送信すべき期間(タイミング)を特定することとなる。
データパケット250bは、各車々間通信機10の間で送受するデータ(情報)を送信するための通信パケットである。このデータパケット250bのパケットヘッダには、上記車載ナビゲーション装置11から出力された制御局ポイントコード201が付加されると共に、各車々間通信機10の間で送受するデータが付加される。
このように、本実施の形態にかかる車々間通信システム1にあっては、車々間制御通信機10aが制御パケット250aを送信する際に、通信タイミング制御情報に制御局ポイントコード201を付加して送信することで、同一サービスエリア及び同一通信エリアAに存在する他の車々間通信機10に対して当該通信タイミング制御情報に基づいて通信同期を確立し通信データを送受する旨を明示する構成となっている。
次いで、本実施の形態の動作について説明する。以下の動作説明においては、車両2が新たなサービスエリアに進入した際に、この車両2に搭載された車々間通信機10が制御局モード及び被制御局モードのいずれかの動作モードを選択・実行するときの動作について説明する。
図5は、車々間通信機10の手順を示すフローチャートである。この図に示すように、車載ナビゲーション装置11による自車位置検出により、車両2が新たなサービスエリアに進入したことを車々間通信機10が検知すると、車々間通信機10は、先ず、このサービスエリア内で他の車々間通信機10から制御パケット250aが既に送信されているかを検知するために、受信待機状態に移行して、当該サービスエリア内で送受されている全ての通信データの受信を行うための処理を実行する(ステップS1)。
具体的には、車々間通信機10は、車載ナビゲーション装置11から、現在のサービスエリアの制御局ポイントコード201を受信し(ステップS2)、そして、この制御局ポイントコード201が付加された制御パケット250aを受信すべく受信待機状態に移行し(ステップS3)、予め設定された一定時間の間、制御パケット250aの受信を試みる(ステップS4)。
車々間通信機10は、この受信待機状態の間に制御パケット250aを受信できた場合(ステップS4:YES)、既に他の車々間通信機10により、通信タイミングの制御が実施されているため、その制御パケット250aに基づいて通信同期を確立すべく、動作モードを被制御局モードに移行する(ステップS5)。
一方、車々間通信機10は、受信待機状態に移行したときから一定時間が経過しても、制御パケット250aを受信できなかった場合には(ステップS4:NO)、当該サービスエリア内に制御局モードで動作する車々間通信機10が存在しないことを意味するため、動作モードを制御局モードに移行して、当該サービスエリアの制御局ポイントコード201を付加した制御パケット250aを定期的に送出する動作を開始する(ステップS6)。
以上の処理により、車々間通信機10は、制御局モードまたは被制御局モードのいずれかの動作モードを決定し、その後に、車々間で通信データ(データパケット250b)の送受を行うこととなる。
また、本実施の形態にかかる車々間通信システム1にあっては、制御局モードで動作する車々間制御通信機10aが現在のサービスエリア外に出る場合、現在のサービスエリアにて通信タイミングを制御する車々間通信機10が存在しなくなるため、車々間制御通信機10aが、現在のサービスエリア外に出る際に、他の車々間通信機10に対して、その旨を通知するようになっている。
具体的には、同図5に示すように、制御モードで動作する車々間通信機10を搭載した車両2が移動して地図データ121上に設定された制御局ポイント200のサービスエリア外に出る場合、車載ナビゲーション装置11は、オール”0”等の所定の制御局ポイントコード201を当該車々間制御通信機10aに対して送信する(ステップS7)。これを受信した車々間制御通信機10aは、被制御モードで動作する他の車々間被制御通信機10bに対して、制御ポイントコード201を上記所定値とした制御パケット250aを送信し、自身が現在のサービスエリア外に出ることを通知する(ステップS8)。
そして、車両2がサービスエリア外に出て、新たなサービスエリアに進入すると、上記ステップS2に示すように、車載ナビゲーション装置11から新たなサービスエリアの制御局ポイントコード201が車々間通信機10に対して送信され、制御局モード或いは被制御局モードの何れかの動作モードを決定するために再び受信待機処理を実行する。なお、サービスエリア間に重なりがある場合、車載ナビゲーション装置11は新たなサービスエリアに入る前に、上記所定値の制御ポイントコード201を車々間通信機10に送信し、また、新たなサービスエリアに進入したと計算した時点で、新しい制御局ポイントコード201を車々間通信機10に対して送信する。
一方、被制御モードで動作する車々間被制御通信機10bは、制御パケット250aとして、上記オール”0”等の所定値の制御ポイントコードが付加された制御パケット250aを受信した場合、ステップS3に処理手順を戻し、他の車々間通信機10からの制御パケット250aの受信を一定時間試みた後、制御パケット250aを受信できれば、動作モードをそのまま被制御モードとし、受信できなければ、動作モードを制御モードに移行することとなる。なお、車々間被制御通信機10bが新たなサービスエリアに進入する場合には、処理手順をステップS2に戻し、車載ナビゲーション装置11から新たな制御局ポイントコード201を受信し、そして、所定時間の間、制御パケット250aの受信待機状態に移行することとなる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、サービスエリアに在圏する車々間通信機が通信データを送信する際に、制御局ポイントの識別情報を付加して送信するため、他のサービスエリアでの通信データとの干渉を防止することが可能となる。
更に、車々間通信機10の各々が制御局モードと被制御局モードとの2つの動作モードを有し、新たなサービスエリアに進入した際に、通信タイミングを規定する制御情報たる制御パケット250aを受信できなかった場合に、制御局モードにて動作し、同一のサービスエリアに存在する他の車々間通信機10に対して制御パケット250aを送信する構成であるため、路側等に制御パケットを送信するためのインフラを設ける必要が無く、なおかつ、不特定多数の一般の車両2の間で簡単に車々間通信システムを構築することが可能となる。
また、本実施の形態によれば、車々間通信機10のいずれかが制御局モードで動作し、通信タイミングを制御すると共に、他の車々間通信機10が被制御局モードで動作して、通信タイミングの制御を受ける構成としたため、CSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance)方式等の一般的な無線データ通信で使用されているプロトコルを適用する事無く車々間通信を実現することができる。
特に、このCSMA/CAプロトコルにて行われるコリジョン(同じ回線を流れる信号同士の衝突)が発生した際の送信遅延処理が行われるため、送信する情報のリアルタイム性の確保が困難となり、緊急を要する情報の送受に支障が生じることとなるものの、本実施の形態にあっては、かかるプロトコルを適用する必要が無いため、車々間で情報をリアルタイムに送受することが可能となると共に、緊急を要する情報であっても、何ら問題なく送受することが可能となる。
また、各車々間通信機10は、自分が送信する時以外は、制御局ポイントコード201にかかわらず全ての通信データ(データパケット250b)を受信するようにすることで、サービスエリアにかかわらず周辺にいる車両2の情報(通信データ)を取得することも可能となる。
上述した実施の形態は、あくまでも本発明の一態様であり、本発明の範囲内で任意に変形可能である。
例えば、上記実施の形態では、車載ナビゲーション装置11と車々間通信機10とを別体として設ける構成としたが、これらを一体とする構成としても良い。すなわち、車々間通信機10に、上記自車位置検出部110や地図データベース部120等を設ける構成とし、車々間通信機10が現在の位置検出やサービスエリア及び制御局ポイント200の識別情報の特定を行う構成としても良い。
上記実施の形態では、隣接サービスエリアの各々で通信タイミングを異ならせるには、例えば車々間通信機10或いは車載ナビゲーション装置11が、各サービスエリアでの通信タイミングを規定するサービスタイミング情報を予め記憶し、このサービスタイミング情報に基づいて制御パケット250aの送受動作を実行する構成とすれば良い。サービスタイミング情報には、例えば、GPS信号から得られる絶対時間を基準とした通信タイミング情報などを用いることが可能である。
本発明の実施の形態にかかる車々間通信システムの構成を模式的に示す図である。 車々間通信機及び車載ナビゲーション装置の機能的構成を示すブロック図である。 地図データを模式的に示す図である。 通信データとして送受する制御パケット及びデータパケットの構成を示す図である。 車々間通信機の動作手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1 車々間通信システム
2 車両
10 車々間通信機
10a 車々間制御通信機
10b 車々間被制御通信機
11 車載ナビゲーション装置
110 自車位置検出部
120 地図データベース部
121 地図データ
201 制御局ポイントコード
202 サービスエリア
250 通信データ
250a 制御パケット
250b データパケット

Claims (12)

  1. 車両に搭載され、他の通信機と車々間通信する車々間通信機を備えた車々間通信システムにおいて、
    前記車々間通信機は、
    予め設定された複数のエリアのうち、現在在圏しているエリアの識別情報を取得する識別情報取得手段を有し、
    前記複数のエリアは、
    隣接するエリアの各々に割り当てる無線周波数チャンネルを互いに異ならせるか、或いは、隣接するエリアの各々での通信タイミングを互いに異ならせることで、通信データの干渉を防止し、
    通信データを送信する場合に、現在在圏するエリアの識別情報を通信データに付加して送信する
    ことを特徴とする車々間通信システム。
  2. 前記車々間通信機は、
    前記エリア内での通信タイミングを規定する制御情報を受信する制御情報受信手段と、
    前記制御情報受信手段にて前記制御情報が受信されなかった場合に、前記エリアの識別情報を前記制御情報に付加して送出する制御情報送出手段と
    を具備することを特徴とする請求項1に記載の車々間通信システム。
  3. 前記車々間通信機は、
    前記制御情報受信手段にて前記制御情報が受信された場合、現在のエリア内では、受信された制御情報にて規定される通信タイミングで前記通信データを送受する
    ことを特徴とする請求項2に記載の車々間通信システム。
  4. 前記制御情報受信手段は、新たなエリアに車両が進入した場合に、予め定められた時間の間、前記制御情報の受信を試みることを特徴とする請求項2または3に記載の車々間通信システム。
  5. 前記エリアごとの位置情報及び識別情報を記憶する記憶手段と、
    現在位置を検出する位置検出手段とを有し、
    前記位置検出手段により検出された現在位置に基づいて車両が在圏するエリアの識別情報と特定するエリア特定装置を更に備え、
    前記エリア特定装置は、車々間通信機と通信可能に各車両に搭載され、この車々間通信機が有する前記識別情報取得手段は、当該エリア特定装置から前記識別情報を取得する
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の車々間通信システム。
  6. 前記エリアの位置情報は、少なくとも、前記エリアの中心位置及び径を含むことを特徴とする請求項5に記載の車々間通信システム。
  7. 前記エリア特定装置は、カーナビゲーション装置に設けられている
    ことを特徴とする請求項5または6に記載の車々間通信システム。
  8. 車両に搭載され、他の通信機と車々間通信する車々間通信機において、
    予め設定された複数のエリアのうち、現在在圏しているエリアの識別情報を取得する識別情報取得手段を有し、
    前記複数のエリアは、
    隣接するエリアの各々に割り当てる無線周波数チャンネルを互いに異ならせるか、或いは、隣接するエリアの各々での通信タイミングを互いに異ならせることで、通信データの干渉を防止し、
    通信データを送信する場合に、現在在圏するエリアの識別情報を通信データに付加して送信する
    ことを特徴とする車々間通信機。
  9. 前記車々間通信機は、
    前記エリア内での通信タイミングを規定する制御情報を受信する制御情報受信手段と、
    前記制御情報受信手段にて前記制御情報が受信されなかった場合に、前記エリアの識別情報を前記制御情報に付加して送出する制御情報送出手段と、
    前記制御情報受信手段にて前記制御情報が受信された場合、現在のエリア内では、受信された制御情報にて規定される通信タイミングで前記通信データを送受する通信制御手段と
    を具備することを特徴とする請求項8に記載の車々間通信機。
  10. 前記制御情報受信手段は、新たなエリアに車両が進入した場合に、予め定められた時間の間、前記制御情報の受信を試みることを特徴とする請求項8または9に記載の車々間通信機。
  11. 前記識別情報取得手段は、
    前記エリアごとの位置情報及び識別情報を記憶する記憶手段と、現在位置を検出する位置検出手段とを有し、前記位置検出手段により検出された現在位置に基づいて車両が在圏するエリアの識別情報と特定するエリア特定装置から前記識別情報を取得する
    ことを特徴とする請求項8乃至10のいずれかに記載の車々間通信機。
  12. 前記識別情報取得手段は、
    前記エリアごとの位置情報及び識別情報を記憶する記憶手段と、
    現在位置を検出する位置検出手段と、
    前記位置検出手段により検出された現在位置に基づいて車両が在圏するエリアの識別情報と特定するエリア特定手段と
    を具備することを特徴とする請求項8乃至10のいずれかに記載の車々間通信機。
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