JP2005285650A - 燃料電池の基板に対する取付構造 - Google Patents

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洋 岡▲崎▼
Tomoyuki Hashimoto
友幸 橋本
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Abstract

【課題】固体高分子電解質型の燃料電池10を断熱箱体20に収容した状態で基板30に取付けるための好適な取付構造であって、取付作業が簡単で、取付作業工数、取付作業コスト等の面で有利な取付構造を提供する。
【解決手段】燃料電池10を断熱箱体20に収容した状態で基板30に取付ける燃料電池の取付構造であって、燃料電池10を収容した断熱箱体20を、基板30上にて位置決め手段により位置決め固定された状態で、断熱箱体20の上方を包囲する緊締バンド35を基板30に設けた係止手段に緊張状態にて係止することにより、基板30上に取付けることを特徴とする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、セルスタックを一体化して形成されている低温作動型の燃料電池を断熱箱体に収容した状態で、基板上の設定された部位に取付ける燃料電池の取付構造に関する。
低温作動型の燃料電池の一形式である固体高分子電解質型の燃料電池は、その作動温度が60℃〜80℃程度と外気温度よりかなり高いことから、当該燃料電池の少なくとも運転時には、外気とは遮断した断熱状態に保持することが望ましい。また、当該燃料電池においては、作動に伴い発生する熱を回収して当該燃料電池を一定の温度に保持するために冷却機構を備えているが、回収された熱はエネルギー源として重要であって、外部に放出することなく回収することが望ましく、この点からも、当該燃料電池を外気とは遮断した断熱状態に保持することが望ましい。
このため、当該燃料電池を使用するに当たっては、当該燃料電池を使用する場所の基板上に、外気とは遮断した断熱状態で取付けることが要請される。かかる要請に対処する一手段としては、当該燃料電池を断熱箱体に収容した状態で基板上に取付けることが考えられる。
燃料電池、または、燃料電池を構成するセルスタックを基板に取付ける取付構造については、「積層燃料電池」なる名称で提案され(特許文献1を参照)、また、「燃料電池」なる名称で提案されている(特許文献2を参照)。
上記した特許文献1にて提案されている「積層燃料電池」は、セルスタックを上下および左右の断熱材で包囲した状態で上下の両ステンレス製の端板にて挟持して、複数の定荷重バネ(帯状バネ鋼)の上端部および下端部を上下の各端板に掛止することにより、断熱材で包囲されたセルスタックを締付け挟持してなる電池の締付構造体である。当該締付構造体は、作動温度が170℃〜220℃であるリン酸型燃料電池や、作動温度が650℃程度である溶融炭酸塩型燃料電池のごとく、運転および停止の運転サイクルでの温度変化が大きくて、電池構成部材の変形や収縮に伴って各セル間の接触抵抗が変化して電池特性を低下させる形式の燃料電池を適用対象とするものである。
当該形式の燃料電池では、当該締付構造を採ることにより、電池の運転および停止の運転サイクルによる温度変化や、長時間の運転による電池構成部材の変形、収縮に対しても、定荷重バネの作用にて、各セルに対する締付け圧力が常に一定に維持され、電池特性の低下を防止することを意図しているものである。
従って、当該締付構造は、提案されている名称のごとく、「積層燃料電池」それ自体を構成することを意図しているものであって、固体高分子電解質型の燃料電池を断熱箱体に収容した状態で基板に取付ける燃料電池の取付構造とは、目的を全く異にしているものである。
また、上記した特許文献2にて提案されている「燃料電池」は、電池スタックを電池収納容器(ベッセル)に収納して、ベッセルの底部に配設した断熱材を摺動可能に貫通する複数のスリーブ上に載置した下締付板と上締付板にて挟持した状態で、各スリーブを貫通する締付ボルトを介して、電池スタックを締付け挟持してなる電池の締付構造体である。当該締付構造体は、作動温度が極めて高くてベッセルの内外の温度差が約600℃となる高温作動型の燃料電池、例えば溶融炭酸塩型燃料電池を適用対象とするものである。
当該形式の燃料電池では、当該締付構造を採ることにより、電池面圧が均一で、かつ、電池締付力をベッセルおよび床に伝えず、ベッセルおよび床の強度を最小限とし、同時に大面積セルでも電池面圧が均一な燃料電池を得ることを意図しているものである。
従って、当該締付構造においても、提案されている名称のごとく、「燃料電池」それ自体を構成することを意図しているものであって、固体高分子電解質型の燃料電池を断熱箱体に収容した状態で基板に取付ける燃料電池の取付構造とは、目的を全く異にしているものである。
特開平2−49360号公報(第1−2頁、第1,2図) 特許第2500862号特許公報(第2−3頁、第1図)
このように、上記した各電池の締付構造体で採用されている締付構造は、セルスタックを一体化して高温作動型の燃料電池を構成することを意図しているものであって、当該取付構造には、低温作動型の燃料電池を断熱箱体に収容した状態で基板に取付けるという技術的思想は存在しない。また、これらの締付構造では、煩雑な締付手段を採用していて、燃料電池を収容した断熱箱体を基板に取付ける手段としては、取付作業が煩雑なこと、取付作業の工数が多いこと、取付作業のコストが高いこと等の面で不利である。
従って、本発明の目的は、低温作動型の燃料電池を断熱箱体に収容した状態で基板に取付けるための好適な取付構造であって、取付作業が簡単で、取付作業工数、取付作業コスト等の面で有利な取付構造を提供することにある。
本発明は、セルスタックを一体化して形成してなる低温作動型の燃料電池を、断熱箱体に収容した状態で基板上の所定の部位に取付ける、燃料電池の取付構造に関するものである。
本発明に係る燃料電池の取付構造においては、前記燃料電池を収容する前記断熱箱体は、前記基板上に位置決め固定された状態で、前記断熱箱体の上方を包囲する緊締バンドを前記基板に設けた係止手段に緊張状態で係止することにより、前記基板上に取付けられていることを特徴とするものである。
本発明に係る燃料電池の取付構造においては、前記基板は前記断熱箱体を前後方向および左右方向に位置決め固定する位置決め手段を備え、前記燃料電池を収容する前記断熱箱体は、前記基板上にて前記位置決め手段により位置決め固定されていることを特徴とするものである。
本発明に係る燃料電池の取付構造においては、前記断熱箱体として、合成樹脂発泡体にて成形されている箱体を採用することができ、また、前記燃料電池が収容可能に分割されている箱体を採用することができる。また、これらの断熱箱体においては、前記燃料電池を受承する部位を、同断熱箱体における前記燃料電池の上部および側部を包囲する部位に比較して硬質の合成樹脂発泡体にて成形するようにすることができる。断熱箱体は合成樹脂発泡体に限らず、セラミックファイバを圧縮したものなど、断熱材料の成形体であればよい。
本発明に係る取付構造においては、前記緊締バンドとして、伸縮性の高い帯状の緊締バンドを採用することができ、また、前記断熱箱体の上方を包囲する帯体と、同帯体の一端部または各端部に固定されて前記基板に設けた係止手段に係止される紐体とからなる緊締バンドを採用することができる。後者の緊締バンドを採用する場合には、前記帯体を高い伸縮性の帯体とし、または、前記紐体を高い伸縮性の紐体とするようにする。
本発明に係る燃料電池の基板に対する取付構造によれば、低温作動型の燃料電池を断熱箱体に収容した断熱状態で、基板上の設定された部位に確実に取付けることができて、当該燃料電池を要請されている断熱状態に的確に保持することができる。
また、当該取付構造では、燃料電池を収容した断熱箱体を基板上の設定された部位に取付ける手段として、断熱箱体を前後方向および左右方向に位置決め固定する基板に設けた位置決め手段と、断熱箱体の上方を包囲する緊締バンドと、緊締バンドを係止する基板に設けた係止手段を採用している。このため、当該取付構造は、構造それ自体簡単な構成であり、また、断熱箱体の取付作業が簡単で、取付作業工数、取付作業コスト等の面で有利である。
また、当該取付構造では、断熱箱体は合成樹脂発泡体にて成形されていて、燃料電池が収容可能に分割されていることにより、燃料電池の形状に合わせて容易に加工・成形することができる。
また、当該取付構造では、断熱箱体における燃料電池を受承する部位を、同断熱箱体における前記燃料電池の上部および側部を包囲する部位に比較して硬質の合成樹脂発泡体にて成形されるので、重量の大きい燃料電池を確実に受承することができる。
また、当該取付構造では、緊締バンドは、伸縮性の高い帯状のバンドと、同バンドの一端部または各端部に固定した係止手段を備えているので、緊締バンドを容易に取り付けることができるとともに断熱箱体を確実に固定することができる。
また、当該取付構造では、緊締バンドは、断熱箱体の上方を包囲する帯体と、同帯体の一端部または各端部に固定されて基板に設けた係止手段に係止される紐体とからなり、帯体が高い伸縮性を有するか、また、紐体が高い伸縮性を有しているので、断熱箱体を確実に保持することができる。
本発明は、セルスタックを一体化して形成してなる低温作動型の燃料電池を断熱箱体に収容した状態で基板に取付けるための、燃料電池の取付構造に関する。図1〜図4には、本発明に係る取付構造の一実施形態を示している。図1は当該取付構造を示す正面図であり、図2は当該取付構造を示す側面図である。また、図3は図1における矢印3−3線に沿った縦断側面図であり、図4は図2における矢印4−4線に沿った縦断正面図である。
当該取付構造は、作動温度が比較的低温である低温作動型(例えば、固体高分子電解質型)の燃料電池10を、断熱箱体20に収容した状態で、発電システムを構成するハウジングの特定されたフレーム30上に取付けているものである。但し、ハウジングのフレーム30は、本発明における基板に該当する。また、当該取付構造で採用している燃料電池10の詳細については、図5および図6に示している。図5は燃料電池10の正面図であり、図6は燃料電池10の平面図である。
燃料電池10は、膜電極接合体からなる単セルを、冷却水用流路を備える燃料極側セパレータと空気極側セパレータとで挟持して形成されているモジュールを、互いに起立状態に並列配置してなるセルスタック11を主要構成部品とし、セルスタック11を締付機構にて締付けて締付構造体に構成されているものである。
当該締付構造体である燃料電池10は、セルスタック11の左右の各外面側にターミナル12a,12bを配置し、かつ、各ターミナル12a,12bの各外面側にインシュレータ13a,13bを配置した配置構造体10aの状態で締付固定されている。
当該配置構造体10aを締付固定するには、当該配置構造体10aを、一端側にエンドプレート14aが固定されている上下一対のテンションプレート15a,15b間に収容するとともに、当該配置構造体10aにおける他端側のインシュレータ13bの外面側にプレシャープレート16を配置する。この状態で、両テンションプレート15a,15bの他端側の上下および左右に設けた4本のボルト17aに貫通して支持した他側のエンドプレート14bとプレシャープレート16間に4本の圧縮スプリング17bを介在して、各ボルト17aの先端側に螺合したナット17cを螺進して、当該配設構造体10aを左右の両エンドプレート14a,14bによって締付ける。
これにより、セルスタック11を主要構成部品とする締付構造体である燃料電池10が構成される。なお、当該燃料電池10において、空気導入管18aおよび空気導出管18bはプレッシャープレート16およびエンドプレート14bを貫通して外部に突出し、燃料導入管18cおよび燃料導出管18dはエンドプレート14aを貫通して外部に突出し、かつ、冷却水導入管18eおよび冷却水導出管18fはエンドプレート14aを貫通して外部に突出している。
本発明の一実施形態に係る取付構造においては、上記のごとく構成された締付構造体である燃料電池10を採用されている。当該取付構造においては、燃料電池10を断熱箱体20に収容した状態で、フレーム30に取付けている。
断熱箱体20は、合成樹脂発泡体を成形材料とするものであって、4分割された成形体にて組立てられている。当該分割方式は、特殊形態の燃料電池10を確実に収容するために案出されたもので、当該断熱箱体20は、図1〜図4に示すように、第1成形体21、第2成形体22、第3成形体23,および、第4成形体24を互いに組付けて構成されている。
第1成形体21は、断熱箱体20の下方箱部を構成するもので、収容された燃料電池10を受承し得るように、上方に開口する長方形の深皿状に成形されている。第1成形体21は、低発泡率で硬い合成樹脂発泡体を成形材料として成形されていて、重量の大きい燃料電池10を受承するのに十分に耐える硬度に構成されている。これにより、重量の大きい燃料電池10を確実に受承することができる。
第2成形体22は、断熱箱体20の上方箱部を構成するもので、下方に開口する長方形のドーム形状に成形されていて、左右の各側部には、長方形状の開口部22a,22bを備えている。第2成形体22は、収容された燃料電池10の上方部および各側部を覆蓋して外部と熱的に遮断するべく機能するものであることから、高発泡率で比較的軟らかい合成樹脂発泡材料にて成形されていて、燃料電池10に対する断熱機能を発揮する。
第3成形体23は、第2成形体22の一側部に形成されている開口部22aに嵌合される平板状に成形されている。第3成形体23は、燃料電池10を構成する燃料導入管18cおよび燃料導出管18d、冷却水導入管18eおよび冷却水導出管18fを挿通させる複数の貫通孔を有していて、これらの各管を挿通させた状態で、第2成形体22の開口部22aに嵌合して同開口部22aを閉鎖する。第3成形体23は、第2成形体22とともに、収容された燃料電池10を覆蓋して外部と熱的に遮断するべく機能するものであって、高発泡率で比較的軟らかい合成樹脂発泡材料にて成形されていて、燃料電池10に対する断熱機能を発揮する。
第4成形体24は、第2成形体22の他側部に形成されている開口部22bに嵌合される平板状に成形されている。第4成形体24は、燃料電池10を構成する空気導入管18aおよび空気導出管18bを挿通させる複数の貫通孔を有していて、これらの各管を挿通させた状態で、第2成形体22の開口部22bに嵌合して同開口部22bを閉鎖する。第4成形体24は、第2成形体22とともに、収容された燃料電池10を覆蓋して外部と熱的に遮断するべく機能するものであって、高発泡率で比較的軟らかい合成樹脂発泡材料にて成形されていて、燃料電池10に対する断熱機能を発揮する。
当該断熱箱体20は、燃料電池10を収容する際に組立てられるもので、断熱箱体20の組立ての終了と同時に、燃料電池10が当該断熱箱体20内に収容される。
当該断熱箱体20を組立てるには、先ず、第1成形体21内に燃料電池10を載置する。次いで、第2成形体22を当該燃料電池10の外周に嵌合して、第1成形体21の上端開口部の縁部に載置することにより、当該燃料電池10の外周を包囲する。最後に、第3成形体23および第4成形体24を、各管を挿通させた状態で、第2成形体22の各開口部22a,22bに嵌合する。これにより、当該断熱箱体20が組立てられ、同時に、当該燃料電池10が当該断熱箱体20内に収容される。
本発明に係る燃料電池の基板に対する取付構造では、断熱箱体20内にこのように収容された燃料電池10を、断熱箱体20ごと、基板であるフレーム30上に取付ける。当該フレーム30は、図1〜図4に示すように、基板本体31の上面側に、左右一対の位置決め用の第1突片32a,32bと、前後一対の位置決め用の第2突片33a,33bを備えている。
各第1突片32a,32bは、長方形状の板を基板本体31の所定の部位に起立することによって形成されていて、所定間隔を保持して互いに対向している。また、各第2突片33a,33bは、各第1突片32a,32bより所定長さ長い長方形状の板を基板本体31の所定の部位に起立することによって形成されていて、所定間隔を保持して互いに対向している。
これらの各第1突片32a,32bと各第2突片33a,33bとは、互いに協働して長方形状の包囲域を形成している。当該包囲域は、断熱箱体20がほぼ隙間なく収容される形状および大きさに形成されていて、当該包囲域に収容された断熱箱体20を左右方向および前後方向に位置決めして固定すべく機能する。各第2突片33a,33bの上端縁部の中央部には、係止用フック34a,34bが一体的に形成されている。各係止用フック34a,34bは、外側下方に屈曲するフック形状を呈している。
本発明に係る取付構造では、燃料電池10を収容されてフレーム30の基板本体31上に位置決め固定された断熱箱体20を、緊締バンド35を介して基板本体31上に確実に固定する。緊帯バンド35は、伸縮性に富む弾性帯体35aを主体とするもので、弾性帯体35aの各端部には、長楕円形状の係止用リング35b,35cが固定されている。
当該取付構造では、緊締バンド35の弾性帯体35aを断熱箱体20の上面の略中央部に掛けて、図1〜図3に示すように、係止用リング35bを係止用フック34aに弾撥的に係止し、かつ、係止用リング35cを係止用フック34bに弾撥的に係止する。これにより、燃料電池10を収容した断熱箱体20は、位置決め用の各突片32a,32bおよび各突片33a,33bにて規定された包囲域に的確に取付けられて固定される。
かかる構成の本発明に係る取付構造によれば、燃料電池10(固体高分子電解質型の燃料電池)を断熱箱体20内に収容した断熱状態で、フレーム30の基板本体31の設定された部位に確実に取付けることができて、当該燃料電池10を要請されている断熱状態に的確に保持することができる。
ところで、当該取付構造では、燃料電池10を収容した断熱箱体20を基板本体31上の設定された部位に取付ける手段として、断熱箱体20を前後方向および左右方向に位置決め固定する基板本体31に設けた位置決め手段(各突片32a,32bおよび33a,33b)と、断熱箱体20の上方を包囲する緊締バンド35と、緊締バンド35を係止する基板本体31に設けた係止手段(係止用フック34a,34b)を採用している。このため、当該取付構造は、構造それ自体簡単な構成であり、また、断熱箱体20の取付作業が簡単で、取付作業工数、取付作業コスト等の面で極めて有利である。
また、当該取付構造では、断熱箱体20は合成樹脂発泡体にて成形されていて、燃料電池10が収容可能に分割されていることにより、燃料電池10の形状に合わせて容易に加工・成形することができる。
また、当該取付構造では、緊締バンド35は、伸縮性の高い帯状のバンド35aと、同バンド35aの一端部または各端部に固定した係止手段を備えているので、緊締バンド35を容易に取り付けることができるとともに断熱箱体20を確実に固定することができる。
また、当該取付構造では、緊締バンド35は、断熱箱体の上方を包囲する帯体と、同帯体の一端部または各端部に固定されて基板に設けた係止手段に係止される紐体とからなり、帯体が高い伸縮性を有するか、また、紐体が高い伸縮性を有しているので、断熱箱体20を確実に保持することができる。
本発明に係る上記した一実施形態に係る取付構造においては、燃料電池10を収容する断熱箱体として、燃料電池10の構造および形状に対応して、4分割した成形体21〜24からなる断熱箱体20を採用している。しかしながら、断熱箱体については、採用する燃料電池の構造および形状に対応して、当該燃料電池が確実に収容できるように、適宜に分割してなる断熱箱体を採用することができる。
例えば、長方形状の筒状箱体を幅方向に縦断して2分割した2つの成形体からなる構成として、左側の成形体で燃料電池の左側部を覆蓋し、かつ、右側の成形体で燃料電池の右側部を覆蓋して、燃料電池を当該断熱箱体の内部に収容するようにすることができる。同様に、長方形状の筒状箱体を横方向に縦断して2分割した2つの成形体からなる構成して、前側の成形体で燃料電池の前側部を覆蓋し、かつ、後側の成形体で燃料電池の後側部を覆蓋して、燃料電池を当該断熱箱体の内部に収容するようにすることができる。この場合、上述した空気導入管18a、空気導出管18b、燃料導入管18c、燃料導出管18d、冷却水導入管18eおよび冷却水導出管18fの位置を考慮して分割線を設定するのが好ましい。
また、本発明に係る上記した一実施形態に係る取付構造においては、燃料電池10を収容する断熱箱体20を固定するための緊締バンドとして、伸縮性に富む弾性帯体35aの各端部に係止用リング35b,35cを固定してなる緊締バンド35を採用している。しかしながら、緊締バンドとしては、伸縮性の帯体の各端部に係止用リングを固定した針金、その他の紐体からなる緊締バンドや、非伸縮性の帯体の各端部に係止用リングを固定したバネ部材を固定してなる緊締バンドを採用することができる。
なお、上述した断熱箱体20は合成樹脂発泡体にて成形するようにしたが、断熱箱体20は合成樹脂発泡体に限らず、セラミックファイバを圧縮したものなど、断熱材料の成形体であればよい。
また、上述した実施の形態においては、位置決め手段である各第1突片32a,32bおよび各第2突片33a,33bを設けずに、複数の緊締バンドによって断熱箱体20を基板30上に位置決めするようにしてもよい。この場合、緊締バンド35と直交する方向に他の緊締バンドを取り付けるようにしてもよく、また緊締バンド35と平行に他の緊締バンドを取り付けるようにしてもよい。
なお、当該取付構造で採用している燃料電池10については、燃料電池10の発熱部位を保温すべく、下記のごとき手段を採ることができる。すなわち、インシュレータ13a,13bについては、緻密な樹脂成形材料に代えて複数の気泡を有する絶縁性構造材を採用し、または、真空層を内部に有する絶縁性構造体を採用することもできる。テンションプレート15a,15bについては、金属材料に代えて、複数の気泡を有する構造材を採用し、または、真空層を内部に有する構造材を採用することができる。また、テンションプレート15a,15bとセルスタック11との間に、複数の気泡を有する構造材を介在させる手段を採ることができる。
セルスタック11と燃料電池を構成する他の構成部材との接触が不要な部位については、当該部位に、複数の気泡を有する構造材や、真空層を内部に有する構造材を介在させる手段を採ることができる。
各ターミナル12a,12bと各インシュレータ13a,13bとの間においては、これらの間に、複数の気泡を有する構造材や、真空層を内部に有する構造材を介在させる手段を採ることができる。また、締付機構の各構成部材については、締結荷重がかかっていない部位を、複数の気泡を有する構造材や、真空層を内部に有する構造材に変更する手段を採ることができる。
本発明の一実施形態に係る取付構造の正面図である。 同取付構造の側面図である。 同取付構造における図1の矢印3−3線に沿った縦断側面図である。 同取付構造における図2の矢印4−4線に沿った縦断正面図である。 同取付構造で採用している燃料電池に正面図である。 同燃料電池の平面図である。
符号の説明
10…燃料電池、10a…配置構造体、11…セルスタック、12a,12b…ターミナル、13a,13b…インシュレータ、14a,14b…エンドプレート、15a,15b…テンションプレート、16…プレッシャープレート、17a…ボルト、17b…圧縮スプリング、17c…ナット、18a…空気導入管、18b…空気導出管、18c…燃料導入管、18d…燃料導出管、18e…冷却水導入管、18f…冷却水導出管、20…断熱箱体、21…第1成形体、22…第2成形体、22a、22b…開口部、23…第3成形体、24…第4成形体、30…フレーム、31…基板本体、32a,32b…第1突片、33a,33b…第2突片、34a,34b…係止用フック、35…緊締バンド、35a…弾性帯体、35b…係止用リング。

Claims (6)

  1. セルスタックを一体化してなる低温作動型の燃料電池を断熱箱体に収容した状態で基板に取付ける燃料電池の取付構造であり、前記燃料電池を収容する前記断熱箱体は、前記基板上に位置決めされた状態で、前記断熱箱体の上方を包囲する緊締バンドを前記基板に設けた係止手段に緊張状態にて係止することによって、前記基板上に取付けられていることを特徴とする燃料電池の基板に対する取付構造。
  2. 請求項1に記載の取付構造において、前記基板は前記断熱箱体を前後方向および左右方向に位置決め固定する位置決め手段を備え、前記燃料電池を収容する前記断熱箱体は、前記基板上にて前記位置決め手段により位置決め固定されていることを特徴とする燃料電池の基板に対する取付構造。
  3. 請求項1または請求項2に記載の取付構造において、前記断熱箱体は合成樹脂発泡体にて成形されていて、前記燃料電池が収容可能に分割されていることを特徴とする燃料電池の基板に対する取付構造。
  4. 請求項1から請求項3の何れか一項に記載の取付構造において、前記断熱箱体における前記燃料電池を受承する部位は、同断熱箱体における前記燃料電池の上部および側部を包囲する部位に比較して硬質の合成樹脂発泡体にて成形されていることを特徴とする燃料電池の基板に対する取付構造。
  5. 請求項1または請求項2に記載の取付構造において、前記緊締バンドは、伸縮性の高い帯状のバンドと、同バンドの一端部または各端部に固定した係止手段を備えていることを特徴とする燃料電池の基板に対する取付構造。
  6. 請求項1または請求項2に記載の取付構造において、前記緊締バンドは、前記断熱箱体の上方を包囲する帯体と、同帯体の一端部または各端部に固定されて前記基板に設けた係止手段に係止される紐体とからなり、前記帯体が高い伸縮性を有するか、また、前記紐体が高い伸縮性を有していることを特徴する燃料電池の基板に対する取付構造。

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