JP2005280214A - 記録装置及び液体噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 用紙先端がインクジェット記録ヘッド下流側のローラに到達する迄の間におけるヘッド擦れやPG不均一を抑止することのできる記録装置を得る。
【解決手段】 複数のインクノズルを有する記録ヘッド100を備えたプリンタは、用紙先端が記録ヘッド100において#1〜#180インクノズルに位置する様に頭出しを行うとともに、用紙Pのプラテン65への押し付け力が強い側、即ち#180ノズルを含む一部のインクノズルを用いて最初のドット形成を行う。これにより、用紙Pに早い段階でコックリングを形成することができ、用紙先端が第2駆動ローラ32と第2従動ローラ33とにニップされるまでの間においても、用紙先端のヘッド擦れ等を防止することができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、副走査方向に並べられた複数個のドット形成要素をヘッド面に備えて成る記録ヘッドを備えた記録装置に関する。また、本発明は液体噴射装置に関する。
ここで、液体噴射装置とは、インクジェット式記録ヘッドが用いられ、該記録ヘッドからインクを吐出して被記録媒体に記録を行うプリンタ、複写機およびファクシミリ等の記録装置に限らず、インクに代えてその用途に対応する液体を前記インクジェット式記録ヘッドに相当する液体噴射ヘッドから被記録媒体に相当する被噴射媒体に噴射して、前記液体を前記被噴射媒体に付着させる装置を含む意味で用いる。
液体噴射ヘッドとして、前記記録ヘッドの他に、液晶ディスプレー等のカラーフィルター製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレーや面発光ディスプレー(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料噴射ヘッド等が挙げられる。
副走査方向に並べられた複数個のドット形成要素をヘッド面に備えて成る記録ヘッドを備えた記録装置の一例として、インクジェットプリンタがある。以下、インクジェットプリンタ(以下「プリンタ」と言う)を例に説明する。
プリンタは、ドット形成要素としての複数のインクノズルを副走査方向に一定ピッチで並べて備えたインクジェット記録ヘッドと、被記録媒体の一例としての印刷用紙と前記インクジェット記録ヘッドとの距離を規定するプラテンと、インクジェット記録ヘッドの上流側に設けられ、インクジェット記録ヘッドと対向する領域へ印刷用紙を搬送する搬送ローラ(第1ローラ対)と、記録の行われた印刷用紙を排出する排出ローラ(第2ローラ対)とを備えている。
ここで、印刷用紙がインクを吸収することによってインクジェット記録ヘッド側に膨らむと、これによってヘッド擦れやギャップ(印刷用紙とインクジェット記録ヘッドとのギャップ:以下「PG」と言う)の不均一が生じ、記録品質が低下する虞がある。従って従来から、プラテンにおいてインクジェット記録ヘッドと対向する面に副走査方向に延びるリブを主走査方向に所定の間隔で設け、そしてリブとリブとの間にその膨らみ分を逃すことにより、即ち印刷用紙に規則的な波打ち状態(コックリング)を形成することによって、ヘッド擦れ等を防止する様な構成が採られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−52771号公報
ここで、上記コックリングは専ら搬送ローラと排出ローラにニップされた状態において形成されるので、用紙先端が排出ローラに到達するまでの間はヘッド擦れ等が発生し易い。即ち、用紙先端が排出ローラに到達していない状態では、用紙先端がフリーな状態となっている為、コックリングを形成する為に必要な用紙の拘束状態が弱く、従ってコックリングが形成され難い為に用紙先端が排出ローラに到達する迄の間は、上記ヘッド擦れ等が発生し易い状態となる。
またこの様な問題を解決する為に、特に用紙先端の余白をそれ程小さくする必要の無い場合には、印刷開始時に用紙先端を排出ローラ近傍まで一気に頭出しし、そしてインクジェット記録ヘッドにおいて排出ローラに近い側のドット形成要素を用いて最初のドット形成を行うことで、印刷開始後に用紙先端が排出ローラに到達する迄の時間を極力短くすることも考え得る。しかしこの場合においても、インク吐出領域がインク吐出後間もなく膨らみ、そしてヘッド擦れ等が発生してしまう場合がある。
そこで本発明はこの様な問題に鑑みなされたものであり、その課題は、用紙先端がインクジェット記録ヘッド下流側の排出ローラ(第2ローラ対)に到達する迄の間におけるヘッド擦れやPG不均一を抑止することのできる記録装置を得ることにある。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様は、副走査方向に並べられた複数個のドット形成要素をヘッド面に備えて成る記録ヘッドと、前記記録ヘッドと対向して設けられるとともに前記記録ヘッドと対向する面に副走査方向に延びるリブを主走査方向に所定の間隔で複数備え、被記録媒体を前記リブによって支持することにより前記記録ヘッドと被記録媒体との距離を規定するプラテンと、前記記録ヘッドの上流側に設けられ、被記録媒体を前記プラテンに押し付ける様にニップし且つ回転することにより、被記録媒体を前記記録ヘッドと対向する領域に搬送する第1ローラ対と、前記記録ヘッドの下流側に設けられ、被記録媒体をニップし且つ回転することにより、被記録媒体を下流側に搬送する第2ローラ対と、前記記録ヘッドの主走査を行うための主走査駆動部と、前記主走査の最中に前記ドット形成要素を駆動して被記録媒体に記録を行うためのヘッド駆動部と、前記第1ローラ対を駆動制御することにより、被記録媒体の副走査送りを行うための副走査駆動部と、前記主走査駆動部、前記ヘッド駆動部、前記副走査駆動部の各駆動部を制御することにより所定の記録方式を実行する駆動制御部と、を備えた記録装置であって、前記駆動制御部が、被記録媒体先端が第1ローラ対と第2ローラ対との間に位置する様に被記録媒体の頭出しを行い、前記ドット形成要素において前記第1ローラ対に近い側の一部の前記ドット形成要素を用いて最初の前記主走査を行うように構成されていることを特徴とする。
上記態様によれば、記録装置において主走査及び副走査を司る駆動制御部が、被記録媒体先端が第1ローラ対と第2ローラ対との間、即ちコックリングを形成し難くヘッド擦れやPG不均一等を招きやすい区間に位置する様に頭出しを行い、そして前記第1ローラ対に近い側の一部のドット形成要素を用いて最初の主走査を行う様に構成されているので、被記録媒体をプラテンに押し付ける様にニップする前記第1ローラ対に近い側、つまり被記録媒体のプラテン(リブ)への押し付け力が強くコックリングが形成され易い側からドット形成を行うことで、被記録媒体先端が第2ローラ対に到達する前において被記録媒体に積極的にコックリングを形成する。従ってこの様に早い段階でコックリングを形成することにより、ヘッド擦れやPG不均一を効果的に抑止することが可能となる。尚、「所定の記録方式」とは、例えば公知のインターレース記録方式、バンド記録方式、疑似バンド記録方式等の様に、被記録媒体へのドット形成方法を意味する。
本発明の第2の態様は、副走査方向に並べられた複数個のドット形成要素をヘッド面に備えて成る記録ヘッドと、前記記録ヘッドと対向して設けられるとともに前記記録ヘッドと対向する面に副走査方向に延びるリブを主走査方向に所定の間隔で複数備え、被記録媒体を前記リブによって支持することにより前記記録ヘッドと被記録媒体との距離を規定するプラテンと、前記記録ヘッドの上流側に設けられ、被記録媒体を前記プラテンに押し付ける様にニップし且つ回転することにより、被記録媒体を前記記録ヘッドと対向する領域に搬送する第1ローラ対と、前記記録ヘッドの下流側に設けられ、被記録媒体をニップし且つ回転することにより、被記録媒体を下流側に搬送する第2ローラ対と、前記記録ヘッドの主走査を行うための主走査駆動部と、前記主走査の最中に前記ドット形成要素を駆動して被記録媒体に記録を行うためのヘッド駆動部と、前記第1ローラ対を駆動制御することにより、被記録媒体の副走査送りを行うための副走査駆動部と、前記主走査駆動部、前記ヘッド駆動部、前記副走査駆動部の各駆動部を制御することにより所定の記録方式を実行する駆動制御部と、を備えた記録装置であって、前記駆動制御部が、副走査方向において被記録媒体先端が前記ドット形成要素の領域内に位置するように被記録媒体の頭出しを行い、前記ドット形成要素において前記第1ローラ対に近い側の一部の前記ドット形成要素を用いて最初の前記主走査を行うように構成されていることを特徴とする。
上記態様によれば、記録装置において主走査及び副走査を司る駆動制御部が、被記録媒体先端が副走査方向において前記ドット形成要素の領域内、つまり前記第1ローラ対と前記第2ローラ対との間であって、コックリングを形成し難くヘッド擦れやPG不均一等を招きやすい区間に位置する様に頭出しを行い、そして前記第1ローラ対に近い側の一部のドット形成要素を用いて最初の主走査を行う様に構成されている。従って上記第1の態様と同様に被記録媒体をプラテンに押し付ける様にニップする前記第1ローラ対に近い側、つまり被記録媒体のプラテン(リブ)への押し付け力が強くコックリングが形成され易い側からドット形成を行うことで、被記録媒体先端が第2ローラ対に到達する前において被記録媒体に積極的にコックリングを形成する。そしてこの様に早い段階でコックリングを形成することにより、ヘッド擦れやPG不均一を効果的に抑止することが可能となる。また、被記録媒体先端が副走査方向において前記ドット形成要素の領域内に位置する様に頭出しを行うので、被記録媒体先端におけるドット未形成領域を狭くすることができ、即ち被記録媒体先端を充分にコックリングが形成し易い状態とすることができるので、より確実にヘッド擦れやPG不均一を抑止することができる。尚、「所定の記録方式」とは、例えば公知のインターレース記録方式、バンド記録方式、疑似バンド記録方式等の様に、被記録媒体へのドット形成方法を意味する。
本発明の第3の態様は、上記第1のまたは第2の態様において、前記所定の記録方式が、ドット形成間隔が前記ドット形成要素のピッチ幅よりも小さいとともに、連続した複数のラスタラインによって構成されるバンドを前記記録ヘッドの複数回の主走査によって完成させる疑似バンド記録方式であることを特徴とする。
上記態様によれば、前記所定の記録方式がバンド記録方式の一種である疑似バンド記録方式であるので、記録開始後比較的短い時間で多くのインクを被記録媒体に吸収させることができ、より一層コックリングを形成し易い状態とすることができる。
本発明の第4の態様は、上記第1から第3の態様のいずれかにおいて、前記リブが、副走査方向に延びる第1リブ及び、当該第1リブの下流側に設けられた、副走査方向に延びる第2リブを備えて構成されるとともに、前記第1リブの前記記録ヘッドへの突出高さが、前記第2リブの同突出高さよりも高く成されていることを特徴とする。
上記態様によれば、前記リブが、第1リブ及び当該第1リブより下流側の第2リブとを備えて構成されるとともに、上流側に位置する第1リブの前記記録ヘッドへの突出高さが、第1リブの下流側に位置する第2リブの同突出高さよりも高く成されているので、第1ローラ対によって被記録媒体が前記第1リブに押し付けられた際に、コックリングが形成され易くなり、ヘッド擦れ等をより一層確実に防止することができる。また、被記録媒体が第1リブから第2リブへ到達する際の、第1リブと第2リブとの間の落ち込みの程度を軽減することができるので、その結果被記録媒体の前記第2リブからの浮き上がり傾向を軽減或いは防止でき、これによって前記リブが第1リブと第2リブとによって構成されたことに起因するヘッド擦れやPG不均一を抑止することができる。
本発明の第5の態様は、上記第4の態様において、前記第1リブが、副走査方向において前記ドット形成要素の領域外に設けられていることを特徴とする。
上記態様によれば、前記第1リブが、副走査方向において前記ドット形成要素の領域外に設けられているので、前記第1リブと前記第2リブとの突出量の差(高低差)がPGに与える影響を軽減或いは無くすことができ、これによって前記第1リブの突出高さを高くしたことに起因する記録品質の低下を防止することができる。
本発明の第6の態様は、副走査方向に並べられた複数個のドット形成要素をヘッド面に備えて成る液体噴射ヘッドと、前記液体噴射ヘッドと対向して設けられるとともに前記液体噴射ヘッドと対向する面に副走査方向に延びるリブを主走査方向に所定の間隔で複数備え、被噴射媒体を前記リブによって支持することにより前記液体噴射ヘッドと被噴射媒体との距離を規定するプラテンと、前記液体噴射ヘッドの上流側に設けられ、被噴射媒体を前記プラテンに押し付ける様にニップし且つ回転することにより、被噴射媒体を前記液体噴射ヘッドと対向する領域に搬送する第1ローラ対と、前記液体噴射ヘッドの下流側に設けられ、被噴射媒体をニップし且つ回転することにより、被噴射媒体を下流側に搬送する第2ローラ対と、前記液体噴射ヘッドの主走査を行うための主走査駆動部と、前記主走査の最中に前記ドット形成要素を駆動して被記録媒体に記録を行うためのヘッド駆動部と、前記第1ローラ対を駆動制御することにより、被噴射媒体の副走査送りを行うための副走査駆動部と、前記主走査駆動部、前記ヘッド駆動部、前記副走査駆動部の各駆動部を制御することにより所定の液体噴射方式を実行する駆動制御部と、を備えた液体噴射装置であって、前記主走査駆動部、前記ヘッド駆動部、前記副走査駆動部の各駆動部を制御することにより所定の液体噴射方式を実行する駆動制御部と、を備えた液体噴射装置であって、前記駆動制御部が、副走査方向において被噴射媒体先端が前記ドット形成要素の領域内位置するように被噴射媒体の頭出しを行い、前記ドット形成要素において前記第1ローラ対に近い側の一部の前記ドット形成要素を用いて最初のドット形成を行うように構成されていることを特徴とする。
以下、本発明の一実施形態について、
1.インクジェットプリンタの概略構成
2.記録部の詳細な構成
3.用紙先端の記録方法
の順に図面を参照しながら説明する。
<1.インクジェットプリンタの概略構成>
以下では、本発明に係る「記録装置」、「液体噴射装置」の一実施形態としてのインクジェットプリンタ(以下「プリンタ」と言う)1の概略構成について図1乃至図3を参照しながら説明する。ここで、図1はプリンタ1の外観斜視図、図2はプリンタ1の側断面概略図、図3はプリンタ1の要部平面図である。
図1において、「被記録媒体」「被噴射媒体」の一例としての印刷用紙(主として単票紙:以下「用紙P」と言う。)に、「液体」の一例としてのインク滴を吐出して記録を行うプリンタ1は、装置本体1aと、該装置本体1aの下に、オプション給紙ユニット(以下「OPTユニット」と言う)3とを連結可能な様に構成されている。装置本体1aは給紙部、記録部、排紙部等(詳細は後述)を有し、一方でOPTユニット3は、上部の装置本体1aに向けて、セットされた用紙Pを1枚ずつ給紙する給紙部(図示せず)を備えている。
このプリンタ1は、装置本体1aに給紙トレイ200を、OPTユニット3に給紙トレイ300を有し、双方の給紙トレイに、多数枚(本実施形態では、それぞれ500枚)の用紙Pを積層状態でセット可能となっている。そして、装置本体1aの側においては、給紙トレイ200の上部に、任意のサイズの用紙Pを手差し給紙可能な手差し給紙口202を備えている。更に、OPTユニット3の側においては、給紙トレイ300がOPTユニット3に対して着脱可能に設けられ、OPTユニット3から取り外した状態で用紙Pのセットが可能となっている。
次に、プリンタ1は、装置本体1aの上部に、記録の行われた用紙Pを装置前方側に向けて排出するフェイスダウン(以下「Fd」と略称する)用紙排出口500と、これとは逆に装置後方側に向けて排出するフェイスアップ(以下「Fu」と略称する)用紙排出口600と、を有している。Fd用紙排出口500の側においては、装置手前側に設けられた回動軸を中心にして回動することにより、装置手前側に向けて開くことのできるカバー150が設けられている。
図1は、カバー150を開いた状態を示すものであり、当該開いた状態においては、カバー150は、Fd用紙排出口500から排出される用紙Pをスタックする排紙スタッカとしての機能を果たす。また、閉じた状態においては、装置上部の外観を構成するとともに装置内部への塵埃等の進入を防止する機能を果たす。更に、Fu用紙排出口600の側においては、排紙スタッカ601が傾斜姿勢で設けられていて、Fu用紙排出口600から排出された用紙Pは、排紙スタッカ601上に傾斜姿勢で順次積層される。
次に、図2を参照しながらプリンタ1の用紙搬送経路について概説する。プリンタ1は、装置下部前方側から装置上部後方側に向けて斜めに用紙Pを搬送し、傾斜した搬送経路上において用紙Pにインクジェット記録を行い、記録の行われた用紙Pを斜め上方(前方側(Fd用紙排出口500))又は後方側(Fu用紙排出口600))に向けて排出する構成を有している。また、プリンタ1は、用紙Pの表面と裏面の両面にインクジェット記録を行うべく、表面にインクジェット記録の行われた用紙Pを反転させ、そして裏面を上にした状態で記録部へと搬送する為の反転経路を有している。
より詳しくは、プリンタ1の用紙搬送経路は、給紙部2と、記録部11と、フェイスダウン(Fd)排出部5と、フェイスアップ(Fu)排出部6と、用紙反転部4と、から大略構成される。尚、図2では図示を省略するが、給紙部2の下には上述したOPTユニット3が装着されることにより、記録部11へと用紙を給紙する給紙部が更に追加される。図2におけるローラ61及びローラ62は、OPTユニット3から装置本体1aへ用紙Pを給送する為のものである。
以下、上記用紙搬送経路の各構成毎に説明する。尚、以下では用紙搬送経路の上流側を単に「上流側」と言い、用紙搬送経路の下流側を単に「下流側」と言うこととする。
[給紙部2]
給紙部2は、ホッパ203と、手差しトレイ201と、ピックアップローラ25と、給紙ローラ21と、リバースローラ23とを有している。ホッパ203は給紙トレイ200(図1)にセットされる複数枚の用紙Pを積層状態で支持し、且つ、回動軸203aを中心にして揺動することにより、用紙Pをピックアップローラ25に圧接させる。ピックアップローラ25は外周面が高摩擦材(例えば、ゴム材)によって構成され、用紙Pと圧接し且つ回転することにより最上位の用紙Pを下流側の給紙ローラ21及びリバースローラ23へと送り出す。尚、ホッパ203の上方はエッジガイド201aを備えた手差しトレイ201が設けられ、手差しトレイ201にセットされた用紙Pも同様にピックアップローラ25によって下流側に送られる。
給紙ローラ21及びリバースローラ23は外周面が高摩擦材によって構成されるとともに、給紙ローラ21は用紙Pを下流側に給送する回転方向(図2の反時計方向)に回転駆動され、一方でリバースローラ23は、用紙Pを上流側に戻す様な回転方向(図2の反時計方向)に回転駆動される。ピックアップローラ25によってホッパ203上から送出された最上位の用紙Pは、給紙ローラ21とリバースローラ23とにニップされた状態で、給紙ローラ21が回転することにより、下流側の第1駆動ローラ28へと給送される。尚、リバースローラ23は、給紙ローラ21に圧接する状態(図2の状態)と離間する状態(図示せず)とを切り換え可能に設けられ、給紙ローラ21に圧接した状態において、給送されるべきホッパ203上の最上位の用紙Pと、これにつられて重送されようとする次位以降の用紙Pとを分離する機能を果たす。このとき、リバースローラ23は、用紙Pを上流側に戻す方向に回転することにより、重送されようとする次位以降の用紙Pを給紙ローラ21とリバースローラ23とのニップ点で確実に止める。一方で、用紙P先端が第1駆動ローラ28と第1従動ローラ29とにニップされた後は、第1駆動ローラ28による用紙Pの搬送動作を阻害しない様に、つまり、搬送負荷(バックテンション)を与えない様に、給紙ローラ21から離間する。
尚、以下では、用紙Pに搬送力を与えるローラ対に対し、当該ローラ対の上流側で用紙Pに与えられる搬送負荷(主に、用紙Pを引っ張ろうとする様な力)を「バックテンション」と言い、逆に下流側で用紙Pに与えられる搬送負荷(主に、用紙Pを下流側から上流側へ押し戻そうとする様な力)を「フロントテンション」と言うこととする。
[記録部11]
給紙部2の下流側に設けられた記録部11は、第1駆動ローラ28及び第1従動ローラ29(以下必要に応じてこのローラ対を「第1ローラ対」と言う)と、「液体噴射ヘッド」の一例としてのインクジェット記録ヘッド(以下「記録ヘッド」と言う)100と、プラテン65と、第2駆動ローラ32及び第2従動ローラ33(以下必要に応じてこのローラ対を「第2ローラ対」と言う)と、補助ローラ35と、第3駆動ローラ36及び第3従動ローラ37(以下必要に応じてこのローラ対を「第3ローラ対」と言う)と、を有している。
第1駆動ローラ28は図示しない駆動モータによって回転駆動され、第1従動ローラ29は、第1駆動ローラ28に接して従動回転する。第1従動ローラ29は、本実施形態では図3に示す様に従動ローラホルダ26の下流側(図3の上側)に2つ軸支され、また、従動ローラホルダ26は、主走査方向(図3の左右方向)に4つ並設されている。ここで、第1従動ローラ29の回転中心は、第1駆動ローラ28の回転中心に対して搬送方向下流側に配置されることにより、両ローラのニップ点における接線がプラテン65に向かう様に構成されている。従ってこれにより、第1ローラ対を通過した用紙Pはプラテン65に押し付けられ、プラテン65からの浮き上がりが防止される様になっている。また、1つの従動ローラホルダ26において第1従動ローラ29の下流側近傍には、用紙Pをプラテン65に向けて押圧する押圧部材82が設けられている。この押圧部材82は、用紙Pのプラテン65からの浮き上がりを防止する機能を果たすものであるが、これについては後に説明する。
次に、第1ローラ対の下流側には、用紙搬送経路の上側に記録ヘッド100が、用紙搬送経路の下側に、記録ヘッド100と対向する様にプラテン65が、それぞれ設けられている。ここで、記録部11における用紙搬送経路は図示する様に傾斜角を有し、本実施形態においては、水平面に対して約60°の傾斜角を有する様に、用紙搬送経路が構成されている。従って、プラテン65と記録ヘッド100とは、図示する様に傾斜姿勢で設けられている。記録ヘッド100はキャリッジ101の下部に設けられ、キャリッジ101は、主走査方向(図2の紙面表裏方向)に延びるキャリッジガイド軸103を挿通する様に設けられ、キャリッジガイド軸103によってガイドされながら、図示しない駆動手段の動力を受けて主走査方向に往復動する。
プラテン65においてプラテン面(プラテン65において記録ヘッド100と対向する面)65cには、記録ヘッド100に向けて突出するとともに図3に示す様に副走査方向(図3の上下方向)に延びる第1リブ65a及び第2リブ65b(以下適宜これらをまとめて「リブ」と言う)が、主走査方向に所定の間隔を置いて形成されていて、用紙Pは、リブによって記録ヘッド100との距離を規制される。また、プラテン65には、主走査方向に延びる長穴65eが形成されている。この長穴65eは、用紙Pのサイズ(幅寸法)をより適切に検出する為に設けられている。即ち、キャリッジ101においてプラテン65と対向する面には、プラテン65へ向けて放射する光の反射成分を検出する光学センサ(図示せず)が設けられていて、用紙Pとプラテン65との反射率差を利用して、用紙Pの幅寸法を検出することができる様に構成されている。しかし、用紙Pとプラテン65とが同色である場合には、用紙Pの幅寸法を適切に検出することができない。そこで、本実施形態においては、前記放射光を、長穴65eに向けて放射する様に構成し、これによって用紙Pの幅寸法をより一層正確に検出可能としている。
尚、長穴65eによってリブが上流側と下流側とに分断されたことにより、第1駆動ローラ28の下流側近傍に位置する第1リブ65aと、当該第1リブ65aの下流側に位置する第2リブ65bとによって用紙Pを支持するリブが構成されている。
次に、キャリッジ101は、本実施形態においてはインク・カートリッジを搭載せず、インク・カートリッジ取付フレーム110に装着されたインク・カートリッジ105から、図2では図示を省略するインクチューブを介して記録ヘッド100へとインクが供給される様に構成されている。また、各色のインク・カートリッジ105には、各インク・カートリッジに関する情報を保持したICチップ107がそれぞれ装着されている。このICチップ107には、インクの色などの固定情報の他、インク残量などの変動情報を記憶する記憶装置が内蔵されている。各ICチップ107には、受信アンテナ(図示せず)がそれぞれ接続されており、一方で主走査方向に往復動するキャリッジ101には、前記受信アンテナへ無線信号を送信する送信アンテナ(図示せず)を備えたアンテナ基板109が略垂直に立設されている。
そして、アンテナ基板109は、キャリッジ101が主走査方向に移動することにより、主走査方向に並んで複数配設されたインク・カートリッジ105のうちの、1つのインク・カートリッジ105のICチップ107と対向する。そして、ICチップ107と通信することにより、ICチップ107に記憶された各種情報を、図示しないプリンタ1の制御部へと送信することができる様になっている。
次に、記録ヘッド100の下流側には第2ローラ対が設けられ、記録ヘッド100によって記録の行われた用紙Pは、第2ローラ対の回転によって下流側へ搬送される。また、第2ローラ対の上流側には、補助ローラ35が設けられていて、これにより、用紙Pのプラテン65からの浮き上がりがより一層防止されている。尚、第2従動ローラ33と、補助ローラ35は、インク滴が吐出された用紙Pの記録面と接することから、インクの転着や白ヌケを防止する為に記録面と点接触する歯付きローラによって構成されている。
ここで、第2ローラ対は、図3に示す様に主走査方向の配置位置が、リブの形成位置と一致する様に成されている。加えて、複数配置された補助ローラ35の中で、符号35cで示す補助ローラの配置位置は、隣り合う2つのリブのほぼ中間となる様に成され、且つ、用紙Pの記録面と接触する接触点が、リブの頂部よりもやや下に位置する(即ち用紙搬送経路を側視してリブとオーバーラップする)様に設けられている。従ってこれにより、用紙Pがインク滴を吸収することにより膨潤した際に、その伸び分が隣り合う2つのリブの間に逃げ、結果として用紙Pには規則的な波打ち状態(コックリング)が形成される。即ち、リブの位置で山となり、補助ローラ35cの位置で谷となるコックリングが形成され、これによって用紙Pと記録ヘッド100との距離が著しく不均一となったり、或いはリブとリブとの間で用紙Pが浮き上がって記録ヘッド100と擦れたりするといった不具合を防止している。加えて、コックリングが形成されることによって搬送方向の見かけ上の剛性が増し、フロントテンションが発生しても、記録ヘッド100において用紙Pが浮き上がり難い(撓み難い)という作用効果も奏することができる。
次に、第2ローラ対の下流には、第3駆動ローラ36及び第3従動ローラ37を備えて構成された第3ローラ対が設けられている。この第3ローラ対は、上流側の第2ローラ対が発揮する用紙搬送力を補助して記録済みの用紙Pを確実に下流側に搬送する機能を果たす他、第2ローラ対との間で用紙Pに湾曲姿勢を形成することで、用紙Pを円滑に湾曲反転させる機能を果たす。
[フェイスダウン(Fd)排出部5]
次に、記録部11の下流側に設けられたFd排出部5は、屈曲ローラ37と、Fd排出駆動ローラ41と、Fd排出従動ローラ43と、を備え、記録の行われた用紙Pの記録面を内側にして湾曲反転させることにより、用紙Pを記録面を下にした状態で排出する。
より詳しくは、第3ローラ対の下流側には、第3ローラ対によって記録部11から搬送された用紙Pを、フェイスダウン(Fd)排出経路またはフェイスアップ(Fu)排出経路のいずれかに切り替えるFd/Fu切替部材503が設けられている。Fd排出経路は用紙PをFd用紙排出口500(図1)から排出する為の用紙排出経路、Fu排出経路はFu用紙排出口600(図1)から排出する為の用紙排出経路である。
Fd/Fu切替部材503は、揺動軸503aを中心にして、揺動することにより、記録部11から下流側に送られる用紙Pの進行方向を切り替える。また、Fd/Fu切替部材503は、Fd排出経路における湾曲反転経路の外側に設けられ、湾曲面503bによって用紙Pを湾曲反転させる。
図2は、Fd/Fu切替部材503が、記録部11から下流側に送られた用紙Pの進行方向をFd排出経路に切り替える状態を示している。記録部11から下流側に送られた用紙P先端は、Fd/Fu切替部材503に形成された滑らかな湾曲面503bに当接する。用紙P先端は、湾曲面503bと、湾曲面503bの下流側に設けられたガイド部材505に接しながら進み、やがてFd排出駆動ローラ41とFd排出従動ローラ43とによってニップされて、これらローラ対の回転によって、Fd用紙排出口500(図1)から装置前方(矢印「Fd」で示す方向)に向けて排出される。
尚、図8に示す様に用紙排出口500にはスタックレバー509が用紙Pの側端位置近傍(本実施形態では、A4サイズ及びB5サイズの側端位置)に配置されている。スタックレバー509は、Fd排出駆動ローラ41の回転軸41aを中心にして揺動可能に取り付けられ、Fd用紙排出口500から排出される用紙Pを上方から押さえる機能を果たす。
用紙Pが上記Fd排出経路を進行して排出される場合には、用紙Pは記録面を内側にして略U字形の形状に湾曲させられて排出される。従って、Fd排出経路を進行して排出される場合には、排紙スタッカ150(図1)に積重される用紙Pは、ページ順に順序良く積重されることになり、ユーザの利便性が向上する。
[フェイスアップ(Fu)排出部6]
記録部11の下流側であって装置本体1aの後部(図2の右側)に設けられたFu排出部6は、Fu排出駆動ローラ45と、Fu排出従動ローラ47と、Fu補助ローラ49とを備えている。用紙PがFu排出経路を進行して排出される場合には、Fd/Fu切替部材503は、図2に示す状態から時計方向に揺動する(図示せず)。そしてこれにより、記録部11から下流側に送られる用紙Pが斜め上方に真っ直ぐに進む用紙搬送経路が形成され、記録部11から下流側に送られた用紙Pは、Fu排出駆動ローラ45とFu排出従動ローラ47とによってニップされ且つFu排出駆動ローラ45の回転により、Fu用紙排出口600(図1参照)から装置後方(矢印「Fu」で示す方向)に向けて排出される。
用紙Pが上記Fu排出経路を進行して排出される場合には、用紙Pには湾曲状態は形成されず、記録面を上にして記録部11から下流側がほぼ真っ直ぐに排出される。従って、上記Fu排出経路を利用することにより、厚手の用紙や腰の強い用紙でも、無理なく記録を行い、且つ適切に排出することが可能となる。
[用紙反転部4]
プリンタ1の後部(図2の右側)に設けられた用紙反転部4は、上述したFu排出駆動ローラ45と、Fu排出従動ローラ47等のFu排出部6を構成するローラ群を含み、更にガイド駆動ローラ51と、可動ガイド従動ローラ52と、ガイド駆動ローラ53と、ガイド従動ローラ54と、反転駆動ローラ55と、反転従動ローラ57と、ガイドローラ59と、を備えている。
用紙反転部4は、上記Fu排出経路を進んできた用紙Pの後端部分を略垂直方向に沿う様に押さえ付け、且つ、Fu排出駆動ローラ45及びガイド駆動ローラ51を図の反時計方向に回転駆動することにより、用紙PをFu用紙排出口600(図1)から排出せずに、用紙反転部4内へと引き込む。そして、当該用紙後端部分をガイド駆動ローラ51と可動ガイド従動ローラ52とでニップし、Fu排出駆動ローラ45を逆転駆動(図2の反時計回り方向)するとともにガイド駆動ローラ51を正転駆動(図2の反時計回り方向)して、用紙P後端を先頭にして鉛直下方向(符号Rで示す方向)へ搬送する。尚、用紙反転部4を進む用紙Pは、最初の記録面(第1面:おもて面)の記録時とは進行方向が逆になる。即ち、最初の記録時には先端であった側が後端側となり、後端であった側が先端側となるので、以下では用紙反転部4を進む際に先端となる側を「用紙P先端(R)」、後端となる側を「用紙P後端(R)」と表記することとする。
ガイド駆動ローラ51の下流側には、回転駆動されるガイド駆動ローラ53と、これに接して従動回転する、歯付きローラからなるガイド従動ローラ54とが設けられていて、用紙P先端(R)が当該ローラ対にニップされることにより、更に下流側に搬送される。ガイド駆動ローラ53の下流側には、大径のガイドローラ59が設けられるとともに、該ガイドローラ59を中心にした略U字形の形状をなす湾曲反転経路が形成されている。ガイドローラ59と対向する側には、回転駆動される反転駆動ローラ55が設けられ、該反転駆動ローラ55と、該反転駆動ローラ55に接して従動回転する反転従動ローラ57とよって用紙P先端(R)がニップされることにより、用紙Pは前記湾曲反転経路を更に進む。
ガイドローラ59によって形成された湾曲反転経路を通過し、用紙P先端(R)が第1駆動ローラ28と第1従動ローラ29とにニップされると、用紙Pは第2面(うら面)を上にした状態で記録ヘッド100へと再び搬送され、当該第2面への記録が実行される。
以上が、プリンタ1の全体構成についての概略である。
<2.記録部の詳細な構成>
続いて、図4乃至図7を参照しながら、記録部11の詳細な構成について詳説する。ここで、図4は第1ローラから第3ローラに至る用紙搬送経路の側面図、図5は押圧部材82の側面図、図6はプラテン65の側面図、図7はプラテン65の正面図である。尚、図4では図示の容易化の為に傾斜した用紙搬送経路を水平に描いているが、実際には図2に示す様に傾斜した用紙搬送経路を構成する。
記録部11において、用紙Pのプラテン65からの浮き上がり(以下「用紙浮き」と言う)が発生すると、用紙Pが記録ヘッド100と擦れたり、用紙Pと記録ヘッド100との距離(ペーパーギャップ:以下「PG」と言う)が変化する(不均一となる)ことによって記録品質が低下する。また、インクジェット記録を行ってコックリングが形成された用紙Pを、Fd排出経路を経由させて、即ち湾曲反転させて排出する場合には、記録面にダメージを与える場合がある(詳細は後述)。更に、記録品質をより一層向上させる為に、PGをより一層均一なものとすることが望ましい。従って本実施形態に係るプリンタ1は、用紙浮きを防止する手段、記録面へのダメージを防止する手段、PGをより一層均一なものとする手段、を備えている。
先ず、用紙浮きを防止する第1の手段として、押圧部材82が設けられている。押圧部材82は、図5に詳しく示す様に側面視においてプラテン面65cと対向する面がフラットな面であるとともに下流側に突出する様な押圧部82aを有するとともに、揺動軸82bを中心にして図の時計方向及び反時計方向に揺動可能に設けられている。
より詳しくは、図3に示す様に、搬送従動ローラホルダ26の平面視において、押圧部材82は搬送従動ローラホルダ26とほぼ同じ幅寸法によって形成され、プラテン65に形成された第1リブ65aを避ける様な切り欠き部が設けられている。従ってこれにより、押圧部材82の回動軸82bを中心にした回動によって、先端の押圧部82aが、隣合う2つの第1リブ65aの間に入り込んでプラテン面65c側に近接したり、逆に符号82a’で示す様にプラテン面65cから離間したりすることが可能となっているとともに、図示しない付勢手段によって、プラテン面65cに向けて付勢された状態に設けられている。
以下、押圧部材82の奏する作用効果について説明する。用紙Pの第1面(おもて面)に記録を行った後、上述した用紙反転部4によって用紙Pを反転させて第2面(うら面)に記録を行う際には、用紙Pはインク滴を吸収したことによって、第1面を上にした凸形状となる様に椀状に反り返る場合がある。すると、第2面の記録時においては、特に用紙Pの両側端がリブから浮き上がり、これによって第2面記録時にヘッド擦れやPG変化を招来して記録品質を低下させる虞がある。
押圧部材82aは、この様に用紙Pのリブからの浮き上がりを、第1リブ65aとの協働作用によって防止する機能を果たす。即ち、用紙Pが第1ローラ対によるニップ状態から解放されて下流側に進む際には、用紙Pの側端が第1リブ65aと押圧部82aとによってプラテン面65cに向けて湾曲(カール)した様な状態となり、これによって用紙P側端の見かけ上の剛性が向上するので、ヘッド擦れやPG変化を防止でき、記録品質の低下を防止することができる。またこのカールは、押圧部82aの下流側にも波及することから、従って押圧部82aから下流側に離れた場所においても、確実に上述した浮き防止効果を得ることができる。
ところで、押圧部材82の回動軸82b近傍に用紙Pが接し、そして下流側に進む際には、押圧部材82には用紙Pとの摩擦力によって押圧部82aがプラテン面65cから離間する方向の回転モーメントが付与されてしまい、上記押圧効果が低減してしまう虞がある。そこで、押圧部材82の回動軸82b近傍において用紙Pと接する部分を自由回転可能な接触ローラ83によって構成し、これによって上記回転モーメントの発生を防止することで、用紙Pをプラテン面65cに向けて確実に押圧している。
次に、用紙浮きを防止する第2の手段として、第1リブ65aのプラテン面65cからの突出高さを、第2リブ65bの同突出高さよりも高く成している。即ち、図6(A)は第1リブ65a’と第2リブ65bの突出高さが同じ状態を示すものであり、第1ローラ対によって搬送される用紙Pは、第1リブ65a’から第2リブ65bに到達する際に、第1リブ65a’と第2リブ65bとの間に落ち込むことで、符号P’で示す様に第2リブ65bから浮き上がろうとする。従ってこれにより、ヘッド擦れやPG変化が発生し、記録品質が低下する虞がある。また、用紙P先端が第2ローラ対に到達し、第2ローラ対にニップされた後でも、用紙Pが第1リブ65a’と第2リブ65bとの間に落ち込むことで、やはり第2リブ65bからの浮き上がりが発生する。
そこで本実施形態では、図6(B)に示す様に、第1リブ65aの突出高さを第2リブ65bの突出高さよりも高く成すことにより、第1リブ65aと第2リブ65bとの間におけるに用紙Pの落ち込みを低減或いは防止して、図6(A)の符号P’で示す様な用紙P先端の浮き上がりを防止している。また、用紙P先端が下流側の第2ローラ対にニップされた後でも、第1リブ65aと第2リブ65bとの間の、用紙Pの落ち込みの程度を軽減或いは防止できるので、同様に用紙Pの第2リブ65bからの浮き上がりを軽減或いは防止でき、記録品質の低下を防止できる。
尚、図6において符号Aは記録ヘッド100によるインク吐出領域(即ち、ノズル(ドット形成要素)の存在する領域)を示しており、図示する様に第1リブ65aは記録ヘッド100のインク吐出領域の外側に配置されている。従ってこれにより、第1リブ65aの突出高さを第2リブ65bの突出高さよりも高く成してもPGが著しく不均一とならず、記録品質の低下を防止できる様になっている。
続いて、用紙浮きを防止する第3の手段として、図3に示す様に補助ローラ35a、35b、35dを設けている。補助ローラ35a、35b、35dは、図3及び図4に示すように副走査方向では第1ローラ対と第2ローラ対との間、より具体的には記録ヘッド100と第2ローラ対との間に配置され、主走査方向では用紙Pの両側端位置(本実施形態では、A4サイズ及びB5サイズの用紙側端位置)に配置されるとともに、それぞれの補助ローラ35a、35b、35dの内側(用紙内側)近傍には、補助ローラ35a、35b、35dと所定の間隔を置いて、リブ65bが位置している。更にこの補助ローラ35a、35b、35dは、用紙搬送経路を側視して第2リブ65bとオーバーラップする様に設けられている(図4において符号aで示すオーバーラップ量:本実施形態では0mmより大きく0.6mm以下)。尚、図3において符号Eで示す破線は、全てのサイズの用紙Pの側端が通過するラインを示しており、同様に符号Eで示す破線はB5サイズ、符号Eで示す破線はA4サイズの用紙P側端が通過するラインを示している。また、本実施形態では補助ローラ35dは全てのサイズの用紙Pの側端に位置し、補助ローラ35aはA4サイズ及びこれより若干幅の異なるサイズ(例えば、レターサイズ)の側端に位置し、補助ローラ35bはB5サイズ及びこれより若干幅の異なるサイズの側端に位置している。
この補助ローラ35a、35b、35dは、用紙P側端に配置されたことで以下の様な作用効果を奏する。即ち、用紙PがFd排出経路における湾曲反転経路に突入すると、これによって負荷(フロントテンション)が発生するが、このとき用紙Pの幅方向中央部はFd/Fu切替部材503の湾曲面503b(図2)に強く接し、一方で両側端はフリーな状態であるので、中央部に比して湾曲面503bに強く接することなく、そのかわりに内側にカールする(湾曲面503bから浮き上がる)傾向が生じる。
すると、これにより印刷用紙の幅方向中央部分と両側端部分とで経路差が発生し、即ち湾曲反転経路では中央部分よりも両側端部分が経路長が短くなるので、当該経路差が第1ローラ対と第2ローラ対との間に波及し、用紙Pの両側端がプラテン65から浮き上がる傾向が発生する。従ってこの場合PG変化或いはヘッド擦れによって記録品質が低下する。これは、湾曲反転経路では、用紙Pは湾曲姿勢をとることからその姿勢が拘束され、従って上記経路差を吸収できる様な搬送方向の湾曲部が湾曲反転経路では形成されないことに起因する。
しかし、本実施形態では補助ローラ35a、35b、35dが単に用紙Pを上方から押さえるのではなく、リブ65bとの協働作用によって用紙Pの両側端にカールを形成し、これにより搬送方向の見かけ上の剛性を向上させて、プラテン65からの浮き上がりを確実に防止している。また、用紙Pの両側端にカールを形成することで両側端の浮き上がりを防止するので、補助ローラ35a、35b、35dの近傍のみならず、その上流側或いは下流側にも上記浮き上がり防止効果を波及させることができる。従って以上により、フェイスダウン排出時における特有の課題を確実に解決することができる。
尚、本実施形態では、用紙Pの両側端を支持する最も外側のリブの、更に外側に補助ローラ35a、35b、35dを配置しているので、用紙Pの両側端に形成されるカールはプラテン65に向かう。即ち、記録ヘッド100にカール方向が向かわないので、用紙P両側端の記録ヘッド100との擦れを防止することができる様になっている。また、補助ローラ35a、35b、35dの内側近傍にリブが位置していることから、確実に用紙P両側端にカールを形成することができる。
尚、用紙Pの両面にインクジェット記録を行う場合、第1面に記録が行われた後においては、用紙Pがインク滴を吸収して膨潤することにより、上述した様に第1面を上にした凸形状となる様に、椀状に反り返る傾向がある。そしてこの様な状態の用紙Pが用紙反転部4によって反転され、第2面を上にして再び記録ヘッド100の下へ搬送されると、用紙Pの両側端がプラテン65から浮き上がり、ヘッド擦れやPG変化を招く虞がある。しかし、上記補助ローラ35a、35b、35dによって上記用紙浮き防止効果が得られるので、この様な両面記録時に特有の課題を確実に解決することができる。
尚、第2ローラの下流側に本実施形態の様な用紙Pの湾曲反転経路を備えていない構成であっても、補助ローラ35a、35b、35dとリブ65bとの協働作用によって用紙Pの両側端にカールが形成されるので、これによって種々の要因による用紙Pのプラテン65からの浮き上がりを防止でき、記録品質の低下を防止することができる。
続いて、用紙浮きを防止する第4の手段及び記録面へのダメージを防止する手段として、プリンタ1は第2ローラ対と第3ローラ対とによって、用紙Pに形成されたコックリングを除去するコックリング除去手段を備えている。
即ち、コックリングが形成された状態では用紙Pは搬送方向の見かけ上の剛性が増していることから、この様な用紙PがFd排出経路における湾曲反転経路(湾曲面503b:図2)に突入すると、コックリングの山の部分が潰れ、その潰れた跡に皺が形成されてしまうといった問題が発生する場合がある。また、用紙Pが湾曲反転経路に突入した際に円滑に湾曲しないと負荷(フロントテンション)が発生するので、これによって記録品質の低下を招く虞もある。
加えて、用紙Pはプラテン65の上流側に設けられた第1ローラ対と下流側に設けられた第2ローラ対とによってニップされ、その姿勢が拘束されるとともに、上述した様に第1ローラ対によってプラテン65に押し付けられてプラテン65からの浮き上がりが防止される様になっている。しかし、用紙Pの後端が第1ローラ対から外れると、前記拘束状態が解除されてしまい、用紙P後端はプラテン65から浮き上がり易くなる。
そこで本実施形態では第2ローラ対とFd排出経路との間に第3ローラ対を設けるとともに、第2ローラでの用紙Pのニップ点(符号Pで示す)における接線(図4において符号Tで示す)に対し、第3ローラ対による用紙Pのニップ点(符号Pで示す)を、Fd排出経路の湾曲反転経路側(図4では上側)に配置した。尚、図4において符号Tで示す線は、第3ローラによる用紙Pのニップ点Pの位置を示す為に、ニップ点Pを通過する接線Tと平行な線を示している。また、符号cは接線Tと接線Tの間隔を示しており、本実施形態では約2mmに設定している。
以上の構成によって、第2ローラ対と第3ローラ対との間で用紙Pに湾曲姿勢(用紙搬送経路を側視した場合の湾曲姿勢)が形成されるので、これによってコックリングが除去されて用紙Pは平坦となり、そしてこの状態で用紙Pは前記湾曲反転経路に突入するので、上述した皺の発生を防止することが可能となるとともに、円滑に湾曲反転させられるので負荷(フロントテンション)の増大を防止して記録品質の低下を防止できる。また、用紙Pに形成される前記湾曲姿勢は用紙Pをプラテン65に押し付ける傾向を付与する湾曲姿勢であるので、用紙P後端が第1ローラ対を外れた後でも、用紙Pのプラテン65からの浮き上がりが防止でき、これによっても記録品質の低下を防止することができる。
尚、コックリングを除去する観点からは、第3ローラのニップ点Pは、本実施形態とは異なり接線Tに対し前記湾曲反転経路の反対側(図4の下側)に配置しても構わない。しかし、本実施形態の様に前記湾曲反転経路がプラテン65の上方に位置する場合、換言すれば前記湾曲反転経路が用紙Pの記録面を内側にして湾曲反転させる経路である場合に、第3ローラのニップ点Pを接線Tに対し前記湾曲反転経路側に配置することにより、用紙Pのコックリングを除去するとともに用紙Pをプラテン65に押し付ける傾向を付与することができ、皺の発生防止とともに用紙Pのプラテン65からの浮き上がりを防止することができる。
また、第3ローラの下流側に用紙Pを湾曲させる経路(用紙Pの反転を行う場合と行わない場合の双方を含む)を有する場合には、上述の通り用紙Pへの皺の形成を防止できるとともにプラテン65からの浮き上がりを防止できるが、第3ローラの下流側に前記湾曲経路を有さない場合であっても、プラテン65からの浮き防止効果を得ることができる。
尚、本実施形態では第2ローラ対と第3ローラ対の位置関係を調整することで第2ローラ対からフェイスダウン排出手段の間で用紙Pに湾曲姿勢を形成し、これによってコックリングを除去する様にしているが、コックリングを除去できる手段(コックリング除去手段)或いは湾曲状態を形成可能な手段(湾曲形成手段)であれば、どの様な構成であっても構わない。
続いて、PGをより一層均一なものとする手段について説明する。
用紙Pがインク滴を吸収して膨潤した際に、主走査方向に不規則な振幅の波打ち現象が発生するとPGが不均一となって記録品質が低下したりヘッド擦れを招く虞がある。そこで上述した様に、プラテン面65cに、副走査方向に延びるリブ(65a、65b)を主走査方向に所定の間隔を置いて複数形成して、主走査方向に一定振幅のコックリング(山部と谷部)を形成する様に構成しているが、図7において符号P’で示すように隣り合う2つのリブの間に用紙Pが必要以上に落ち込む(谷部が深くなる)とPGが不均一となり、記録品質が低下する。また、記録ヘッド100からインク滴を吐出することによってインクミストが発生するが、このインクミストがプラテン面65cに付着すると、谷部がプラテン面65cと接した際に用紙Pの裏面を汚損する虞がある。尚、本実施形態では縁無し印刷を行う構成とはなっていないが、用紙Pの端部から外れた部分にもインク滴を吐出することによって縁無し印刷を行う構成においてはより一層多くのインクミストが発生し、上記汚損の問題が生じ易くなる。
加えて、用紙Pの第1面(おもて面)のみにインクジェット記録を行う場合は、第2面(うら面)がインク滴によって汚損されても、例えばコート層を有する厚手の専用紙の第2面に僅かにインクが付着した場合等、第1面の記録品質に与える影響が小さい場合もあり得るが、本実施形態の様に用紙反転部4を備えることによって第1面に加えて第2面に記録を行う場合には、第1面記録時の第2面の汚損は致命的な問題となる。同様に、第2面記録時に第1面が汚損されると、第1面の記録品質を著しく低下させてしまうことになる。
そこで、本実施形態においては、図3、図4、図7に示すように、隣り合う二つのリブ65b、65bの間に、プラテン65において記録ヘッド100と対向する面即ちプラテン面65cからの突出高さがリブ65bよりも低い、副走査方向に延びる補助リブ65dを設けた。従ってこれにより、特に図7に示すように隣り合う2つのリブ65b、65bの間において、用紙Pに形成された谷部(図7において符号Vで示す部分)が補助リブ65dによって支持されることとなり、谷部の落ち込みの程度が小さくなってPGが均一化され、記録品質の低下を防止することができるとともに、谷部がプラテン面65cに接触せず、記録面に対して反対側の面の汚損を防止することができる。
また、本実施形態では隣り合う2つのリブ65b、65bの間に補助リブ65dが複数(本実施形態では2つ)設けられているので、谷部が均一に支持され、コックリング(特に、谷部の形状)をより均一な形状にすることができ、より確実に記録品質の低下を防止することができる。
<用紙先端の記録方法>
続いて、図4及び図8乃至図10を参照しながら、用紙先端の記録方法について説明する。ここで、図8は本発明に係る記録方法の作用効果を説明する為の説明図であり、(A)は本発明とは異なる記録方法の一例を、(B)は本発明に係る記録方法を示している。また、図9は図8(A)の記録方法を、図10は図8(B)の記録方法をより詳細に示す図である。
先ず、図4において記録ヘッド100は、副走査方向(用紙搬送方向)に沿ってほぼ一定ピッチで並べられた複数個のドット形成要素(インクノズル)を備えている。各インクノズルには、インクを吐出する為のピエゾ素子(図示せず)が設けられている。図において、符号#1は用紙搬送方向の最も下流側に位置するインクノズルを示し、符号#180は最も上流側に位置するインクノズルを示している。記録ヘッド100は、主走査駆動部163によってキャリッジ101(図2)が駆動制御されることで主走査を行うとともに、主走査の最中にヘッド駆動部162によって各インクノズル#1〜#180が駆動されて、用紙Pにインクが吐出される。尚、本実施形態では上述の様に#1〜#180のインクノズルによってノズルアレイが構成され、各ノズル間の距離(ノズルピッチ)は1/180インチに設定されている。従って記録ヘッド100におけるインクノズルの領域は、副走査方向で約1インチの長さである。
記録ヘッド100の上流側に設けられた第1ローラ対を構成する第1駆動ローラ28は副走査駆動部161によって駆動制御される。ここで、上述した様に第1駆動ローラ28と第1従動ローラ29とのニップ点が下流側に設定されているので、これによって用紙Pは第1駆動ローラ28と第1従動ローラ29とによってプラテン65に押し付けられる様にしてニップされ、そして搬送される。尚、記録ヘッド100の下流側に設けられた第2ローラ対を構成する第2駆動ローラ32は、第1駆動ローラ28の動力源である駆動モータ(図示せず)から動力を得るので、第1駆動ローラ28と同様に副走査駆動部161によって駆動制御される。
そして副走査駆動部161、ヘッド駆動部162、主走査駆動部163は、駆動制御部160によって制御される。この駆動制御部160は、図示しない外部のコンピュータから送られる記録データや、紙検出器70(図2)等の各種センサー類から送られる信号に基づいて前記各駆動部を制御する。従って、第1ローラ対によって搬送される用紙Pは、その先端位置が駆動制御部160において把握された状態で搬送される。
次に、図8を参照しながら用紙先端の記録方法について説明する。図8は上述の様に副走査方向(図8の上下方向)に1/180インチピッチで180個並べられたインクノズルを用い、疑似バンド記録方式によって720dpiの記録を行う場合を示すものである。ここで、疑似バンド記録方式とは、ドット形成間隔がインクノズルのピッチ幅(本実施形態では1/180インチ)よりも小さく、連続した複数のラスタラインによって構成されるバンドを、記録ヘッド100の複数回の主走査によって完成させる記録方式を言う。尚、他の記録方式としては、ドット形成間隔がインクノズルのピッチ幅と等しいとともに、連続した複数のラスタラインによって構成されるバンドを記録ヘッド100の1回の主走査によって完成させるバンド記録方式や、ドット形成間隔がインクノズルのピッチ幅よりも小さいとともに、連続するラスタラインが必ず異なるノズルによって形成される様に主走査と副走査を実行するインターレース記録方式等がある。
次に、本発明とは異なる記録方法の一例を示す図8(A)において、用紙先端の記録時には、用紙先端がインクノズルの領域外であって第2ローラ対の手前に到達するまで一気に搬送して頭出しを行い、そして第2ローラ対に近い側の一部のインクノズル(#1ノズルを含む一部のインクノズル)を用いて1回目の主走査(パス)を行い、2〜4回目の主走査までは用紙Pを微小送りし、5回目以降の主走査を行う場合に、約1/4インチのバンド送りを行う。これに対し、本発明に係る記録方法の一例を示す図8(B)においては、用紙先端の記録時には用紙先端がインクノズルの領域内に位置するように頭出しを行い、そして第1ローラ対に近い側の一部のインクノズル(#180ノズルを含む一部のインクノズル)を用いて1回目の主走査(パス)を行い、以降の主走査を行う際には約1/4インチのバンド送りを行う。
より詳しくは、図8(A)の記録方式は図9に示す様に、#1インクノズルによってファーストラインが形成される。このとき、上述した様に用紙先端はインクノズルの領域外であって第2ローラ対の手前近傍に位置している。そして、第2ローラ対に近い側の一部のインクノズル(ここでは#1〜#45)を用いて1回目の主走査(パス)を行う。ここではノズルピッチ1/180インチの記録ヘッド100によって720dpiの記録を行うので、1回目の主走査によって#1〜#45ノズルによって形成された複数のラスタラインの間には、後の2〜4回目の主走査によって3本のラスタラインが形成され、これによって1つのバンドが完成される。
1回目の主走査の後は、1ドット分(1/720インチ)の副走査送りを行った後に、1回目の主走査よりも多数のインクノズル(ここでは#1〜#90)を用いて2回目の主走査を行う。そして更に、1ドット分(1/720インチ)の副走査送りを行った後に、2回目の主走査よりも多数のインクノズル(ここでは#1〜#135)を用いて3回目の主走査を行う。そして更に1ドット分(1/720インチ)の副走査送りを行った後に、全てのインクノズル(#1〜#180)を用いて4回目の主走査を行い、1回目の主走査において#1ノズルで形成されたラスタラインと、4回目の主走査において#45ノズルで形成されたラスタラインとの距離、即ち約1/4インチ幅のバンドが完成する。以降は、当該バンド幅である約1/4インチの副走査送りと主走査とを交互に行う。尚、具体的には5回目の主走査を行う前に行われる副走査送り量は、図示する様に177/720インチであり、つまり177/720インチ、181/720インチ、181/720インチ、181/720インチの4回の副走査送りが1セットとなって、以降順次繰り返し実行される。
ここで、上記本発明とは異なる記録方法において用紙P先端が第2ローラ対近傍に到達するまで一気に頭出しするのは、用紙P先端を極力早く第2ローラ対に到達させる為である。即ち、用紙P先端が第1ローラ対と第2ローラ対との間にあるときには、用紙P先端はフリーな状態(非拘束状態)にあり、コックリングが形成され難い状態となっている。従ってヘッド擦れ等を防止する観点でいち早く用紙P先端を第2ローラ対に到達させる為に、図8(A)の例では用紙Pを第2ローラ対近傍に到達するまで一気に搬送してから、記録を開始する。しかしこの場合においても、上記1回〜4回の主走査によって用紙Pはインクを吸収して膨潤し、用紙P先端が第2ローラ対に到達するまでにヘッド擦れ等が発生する場合がある。
これに対し、本発明に係る記録方法は、図10に示す様に用紙先端がインクノズルの領域内に位置する様に頭出しが行われ、そして第2ローラ対に近い側の一部のインクノズル(ここでは#136〜#180)を用いて1回目の主走査(パス)を行う。従って上記の例とは異なり、#136インクノズルによってファーストラインが形成される。尚、ここでもノズルピッチ1/180インチの記録ヘッド100によって720dpiの記録を行うので、1回目の主走査によって#136〜#180ノズルによって形成された複数のラスタラインの間には、後の2〜4回目の主走査によって3本のラスタラインが形成され、これによって1つのバンドが完成される。
1回目の主走査の後は、バンド幅+1ドット分(181/720インチ)の副走査送りを行った後に、1回目の主走査よりも多数のインクノズル(ここでは#91〜#180)を用いて2回目の主走査を行う。そして更に、バンド幅+1ドット分(181/720インチ)の副走査送りを行った後に、2回目の主走査よりも多数のインクノズル(ここでは#46〜#180)を用いて3回目の主走査を行う。そして更に、バンド幅+1ドット分(181/720インチ)の副走査送りを行った後に、全てのインクノズル(#1〜#180)を用いて4回目の主走査を行い、用紙先端には1回目の主走査において#136ノズルで形成されたラスタラインと、4回目の主走査において#45ノズルで形成されたラスタラインとの距離、即ち1/4インチ幅のバンドが完成する。以降は、当該バンド幅である約1/4インチの副走査送りと主走査とを交互に行う。尚、具体的には5回目の主走査を行う前に行われる副走査送り量は、図示する様に177/720インチであり、つまり177/720インチ、181/720インチ、181/720インチ、181/720インチの4回の副走査送りが1セットとなって、以降順次繰り返し実行される。
以上の様に、本発明に係る記録方法では、用紙Pをプラテン65に押し付ける様にニップする第1ローラ対に近い側のインクノズルを用いて最初の記録を行う様に構成したことで、プラテン65への押し付け力が強い側が先ず最初にインクを吸収し、そして膨潤する(伸びる)ので、これによって早い段階で容易にコックリングを形成することができる。その結果、用紙P先端が第2ローラ対に到達する前、即ち用紙Pが第1ローラ対と第2ローラ対とによって拘束される前の段階における、用紙Pのヘッド擦れ等を効果的に防止することが可能となる。
また、用紙P先端が副走査方向においてインクノズルの領域内(ドット形成要素の領域内)に位置する様に頭出しを行うので、用紙先端におけるインク未吐出領域(ドット未形成領域)を狭くすることができ、即ち用紙P先端を充分にコックリングが形成し易い状態(インクを吸収した状態)とすることができるので、より確実にヘッド擦れやPG不均一を抑止することができる。尚これは、結果的に用紙先端の余白を小さくすることとなるが、その作用効果は、コックリングをより一層形成し易くするという観点において本発明特有のものである。
尚、本実施形態では、第1ローラ対の下流側近傍に用紙Pをプラテン65に向けて押圧する押圧部材82が設けられているので、これによってより一層第1ローラ対近傍においてコックリングを形成し易くなっており、第1ローラ対近傍のインクノズルを用いてインク吐出を行うことによる上記作用効果との相乗効果により、より一層効果的にコックリングを形成することができる。
加えて、本実施形態においては第1リブ65aの突出高さが高く、そしてこの様に突出高さの高い第1リブ65aの上流側近傍に、用紙Pをプラテン65に向けて押し付ける第1ローラ対及び押圧部材82が配設されているので、これによってコックリングが更に形成され易くなり、従ってヘッド擦れやPGの不均一化を更に効果的に防止することができる。
尚、上述の例ではドットピッチ1/180インチの記録ヘッドを用いて720dpiの記録を行う場合を示したが、この実施例に限られるものではない。また、本実施形態においては上述の通り疑似バンド記録方式を用いて記録を行っているが、他の記録方式(例えば、公知のインターレース記録方式等)を用いて記録を行っても構わない。しかし、用紙先端を記録する際において記録開始直後におけるインク吐出量は、より多数のインクノズルを用いて記録を行う方が多いので、従ってコックリングをより早い段階で形成する観点においては、疑似バンド記録方式が有利である。
本発明に係るプリンタの外観斜視図である。 本発明に係るプリンタの側断面概略図である。 本発明に係るプリンタの要部平面図である。 本発明に係るプリンタの記録部の側断面図である。 押圧部材の側面図。 プラテンの側面図。 プラテンの正面図。 (A)は記録方法の一例を、(B)は本発明に係る記録方法を示す図。 図8(A)の記録方法の詳細を示す図。 図8(B)の記録方法の詳細を示す図。
符号の説明
1 インクジェットプリンタ、1a 装置本体、2 給紙部、3 オプション給紙ユニット、4 反転部、5 フェイスダウン(Fd)排出部、6 フェイスアップ(Fu)排出部、11 記録部、28 第1駆動ローラ、29 第1従動ローラ、32 第2駆動ローラ、33 第2従動ローラ、35 補助ローラ、36 第3駆動ローラ、37 第3従動ローラ、65 プラテン、70 紙検出器、100 インクジェット記録ヘッド、160 駆動制御部、161 副走査駆動部、162 ヘッド駆動部、163 主走査駆動部、500 Fd排出口、600 Fu排出口、P 印刷用紙

Claims (6)

  1. 副走査方向に並べられた複数個のドット形成要素をヘッド面に備えて成る記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドと対向して設けられるとともに前記記録ヘッドと対向する面に副走査方向に延びるリブを主走査方向に所定の間隔で複数備え、被記録媒体を前記リブによって支持することにより前記記録ヘッドと被記録媒体との距離を規定するプラテンと、
    前記記録ヘッドの上流側に設けられ、被記録媒体を前記プラテンに押し付ける様にニップし且つ回転することにより、被記録媒体を前記記録ヘッドと対向する領域に搬送する第1ローラ対と、
    前記記録ヘッドの下流側に設けられ、被記録媒体をニップし且つ回転することにより、被記録媒体を下流側に搬送する第2ローラ対と、
    前記記録ヘッドの主走査を行うための主走査駆動部と、
    前記主走査の最中に前記ドット形成要素を駆動して被記録媒体に記録を行うためのヘッド駆動部と、
    前記第1ローラ対を駆動制御することにより、被記録媒体の副走査送りを行うための副走査駆動部と、
    前記主走査駆動部、前記ヘッド駆動部、前記副走査駆動部の各駆動部を制御することにより所定の記録方式を実行する駆動制御部と、を備えた記録装置であって、
    前記駆動制御部が、被記録媒体先端が第1ローラ対と第2ローラ対との間に位置する様に被記録媒体の頭出しを行い、前記ドット形成要素において前記第1ローラ対に近い側の一部の前記ドット形成要素を用いて最初の前記主走査を行うように構成されている、
    ことを特徴とする記録装置。
  2. 副走査方向に並べられた複数個のドット形成要素をヘッド面に備えて成る記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドと対向して設けられるとともに前記記録ヘッドと対向する面に副走査方向に延びるリブを主走査方向に所定の間隔で複数備え、被記録媒体を前記リブによって支持することにより前記記録ヘッドと被記録媒体との距離を規定するプラテンと、
    前記記録ヘッドの上流側に設けられ、被記録媒体を前記プラテンに押し付ける様にニップし且つ回転することにより、被記録媒体を前記記録ヘッドと対向する領域に搬送する第1ローラ対と、
    前記記録ヘッドの下流側に設けられ、被記録媒体をニップし且つ回転することにより、被記録媒体を下流側に搬送する第2ローラ対と、
    前記記録ヘッドの主走査を行うための主走査駆動部と、
    前記主走査の最中に前記ドット形成要素を駆動して被記録媒体に記録を行うためのヘッド駆動部と、
    前記第1ローラ対を駆動制御することにより、被記録媒体の副走査送りを行うための副走査駆動部と、
    前記主走査駆動部、前記ヘッド駆動部、前記副走査駆動部の各駆動部を制御することにより所定の記録方式を実行する駆動制御部と、を備えた記録装置であって、
    前記駆動制御部が、副走査方向において被記録媒体先端が前記ドット形成要素の領域内に位置するように被記録媒体の頭出しを行い、前記ドット形成要素において前記第1ローラ対に近い側の一部の前記ドット形成要素を用いて最初の前記主走査を行うように構成されている、
    ことを特徴とする記録装置。
  3. 請求項1または2において、前記所定の記録方式が、ドット形成間隔が前記ドット形成要素のピッチ幅よりも小さいとともに、連続した複数のラスタラインによって構成されるバンドを前記記録ヘッドの複数回の主走査によって完成させる疑似バンド記録方式である、
    ことを特徴とする記録装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項において、前記リブが、副走査方向に延びる第1リブ及び、当該第1リブの下流側に設けられた、副走査方向に延びる第2リブを備えて構成されるとともに、前記第1リブの前記記録ヘッドへの突出高さが、前記第2リブの同突出高さよりも高く成されている、
    ことを特徴とする記録装置。
  5. 請求項4において、前記第1リブが、副走査方向において前記ドット形成要素の領域外に設けられている、
    ことを特徴とする記録装置。
  6. 副走査方向に並べられた複数個のドット形成要素をヘッド面に備えて成る液体噴射ヘッドと、
    前記液体噴射ヘッドと対向して設けられるとともに前記液体噴射ヘッドと対向する面に副走査方向に延びるリブを主走査方向に所定の間隔で複数備え、被噴射媒体を前記リブによって支持することにより前記液体噴射ヘッドと被噴射媒体との距離を規定するプラテンと、
    前記液体噴射ヘッドの上流側に設けられ、被噴射媒体を前記プラテンに押し付ける様にニップし且つ回転することにより、被噴射媒体を前記液体噴射ヘッドと対向する領域に搬送する第1ローラ対と、
    前記液体噴射ヘッドの下流側に設けられ、被噴射媒体をニップし且つ回転することにより、被噴射媒体を下流側に搬送する第2ローラ対と、
    前記液体噴射ヘッドの主走査を行うための主走査駆動部と、
    前記主走査の最中に前記ドット形成要素を駆動して被記録媒体に記録を行うためのヘッド駆動部と、
    前記第1ローラ対を駆動制御することにより、被噴射媒体の副走査送りを行うための副走査駆動部と、
    前記主走査駆動部、前記ヘッド駆動部、前記副走査駆動部の各駆動部を制御することにより所定の液体噴射方式を実行する駆動制御部と、を備えた液体噴射装置であって、
    前記主走査駆動部、前記ヘッド駆動部、前記副走査駆動部の各駆動部を制御することにより所定の液体噴射方式を実行する駆動制御部と、を備えた液体噴射装置であって、
    前記駆動制御部が、副走査方向において被噴射媒体先端が前記ドット形成要素の領域内位置するように被噴射媒体の頭出しを行い、前記ドット形成要素において前記第1ローラ対に近い側の一部の前記ドット形成要素を用いて最初のドット形成を行うように構成されている、
    ことを特徴とする液体噴射装置。
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