JP2002103706A - プラテン及び該プラテンを備えたインクジェット式記録装置 - Google Patents

プラテン及び該プラテンを備えたインクジェット式記録装置

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JP2002103706A
JP2002103706A JP2000296709A JP2000296709A JP2002103706A JP 2002103706 A JP2002103706 A JP 2002103706A JP 2000296709 A JP2000296709 A JP 2000296709A JP 2000296709 A JP2000296709 A JP 2000296709A JP 2002103706 A JP2002103706 A JP 2002103706A
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rib
slot
recording
ribs
platen
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JP2000296709A
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Masatomo Kanemitsu
正智 金光
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Seiko Epson Corp
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リブを適切に配置することにより、より高品
位な印字品質を得ることのできるプラテンを提供するこ
と。 【解決手段】 プラテン30は被記録材を下から支えて
記録ヘッド部との距離(PG)を規定するリブ31及び
該リブ31から搬送方向下流側に配置されるリブ32を
有している。リブ31,32はプラテン30においてそ
れぞれ独立に形成され、配置される。リブ31は、搬送
されて記録ヘッド部下へと到達する被記録材のPGを規
定し、リブ32は、インクを吸収した被記録材のコック
リング現象を吸収し、PGを均等化する。リブ31,リ
ブ32はそれぞれ独自に形成されるので、それぞれに最
も適切な位置に配置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット式
記録装置において、被記録材を下から支えることにより
記録ヘッドに対する被記録材の位置を規定するプラテン
に関する。また、本発明は、該プラテンを備えたインク
ジェット式記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット式記録装置は、被記録材
としての印刷用紙の記録面と対向する面に、印刷用紙に
向かってインクを吐出する複数のノズル列を有する記録
ヘッドと、印刷用紙を下から支えることにより前記記録
ヘッドに対する印刷用紙の位置を規定するプラテンとを
有している。このプラテンのプラテン面には、副走査方
向に延びるように形成されるリブが主走査方向に一定間
隔をもって複数配設されていて、記録に際し、印刷用紙
は該リブの平坦な頂面に支えられた状態で前記ノズル列
からインクを吐出され、これによって記録が行われる。
【0003】ところで、被記録材を下から支えるリブ
は、より詳しくは以下の様な役割を果たしている。ま
ず、被記録材が搬送されて記録ヘッド部下に到達する際
には、これからインクが吐出されようとする被記録材の
記録面と記録ヘッド部との距離(ペーパーギャップ:以
下「PG」と言う)を規定する第1の役割を果たす。次
に、記録ヘッド部からインクが吐出されると、被記録材
には、インクを吸収したことによって幅方向に波打つ現
象、所謂コックリング現象が発生する。このコックリン
グ現象の発生した被記録材を一様に平坦な平面上に載置
すると、波打つ被記録材のトップとボトムの差が前記P
Gへ波及し、PGが不均一となって印字品質に影響す
る。従って、主走査方向に一定間隔で配置されるリブ
は、コックリング現象を吸収して主走査方向におけるP
Gを均等化する第2の役割を果たす。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの2つ
の役割は各々その性質が異なる為、以下の様な問題が発
生する。即ち、前記第1の役割は、記録ヘッド部下に到
達する被記録材を主走査方向に渡って均一に支えてPG
を規定するというものであり、従って、搬送されるべき
被記録材の幅方向全てに渡ってリブが存在している必要
がある。特に、被記録材の側端(幅方向端部)にリブが
存在していない様な場合は、被記録材の自重によって幅
方向端部が垂れ下がり、PGが不均一となって印字品質
を低下させる場合がある。また、搬送されるべき被記録
材のサイズには種々のものが存在する為、各種被記録材
のサイズに合わせた位置にリブが配置されることが望ま
しい。これにより、第1の役割を重視した場合、リブ
は、主走査方向に渡って一定間隔ではなく不規則に配置
されることになる。
【0005】一方、前記第2の役割は、インクを吸収し
た被記録材のコックリング現象を吸収して主走査方向に
おけるPGを均等化するというものであり、従って、最
も効率良くコックリング現象を吸収する為に、リブは主
走査方向において密に配置されるべきでは無く、被記録
材の波打ち周期に合わせて適当に離間した状態で存在し
ていることが望ましい。被記録材の波打ち周期に合わせ
て適度に離間した状態でリブが配設されていない様な場
合は、コックリング現象を効率良く吸収することができ
ず、PGが顕著に不均一となって印字品質を低下させる
場合があるからである。従って、第2の役割を重視した
場合、リブは、主走査方向に渡って適度に離間した状態
で、且つ、一定間隔に配置されることになる。
【0006】以上により、両者の果たす役割の違いによ
って最も適切なリブの配置が相反することになる。特
に、第1の役割を重視してリブが主走査方向に密に配置
されると第2の役割を果たすことができなくなる。しか
し、従来のリブは副走査方向に延びるように形成される
1本のリブを主走査方向に並べて配置するものであった
為、前記2つの役割を考慮した最も適切なリブの配置を
行うことができなかった。
【0007】本発明は上記問題に鑑みなされたものであ
り、その課題は、前記両者の果たすべき機能を両立させ
る様な適切なリブの配置とすることにより、より高品位
な印字品質を得ることのできるプラテンを提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する為
に、本願請求項1記載のプラテンは、被記録材に向かっ
てインクを吐出する複数のノズル列を有する記録ヘッド
によって被記録材に記録を行う際に、前記記録ヘッドに
対する被記録材の位置を規定する、被記録材を下から支
えるリブが主走査方向に所定の間隔で前記記録ヘッドと
対向する面に形成されているプラテンであって、前記リ
ブが、搬送方向上流側に独立して形成される第1のリブ
と、該第1のリブから搬送方向下流側に独立して形成さ
れる第2のリブとに分離されていることを特徴とする。
【0009】本願請求項1記載の発明によれば、リブに
要求される機能を適切に発揮し、以て良好な記録品質を
得ることが可能となる。即ち、リブに要求される機能と
はPGを一定に保つ機能であり、従って搬送されて記録
ヘッド部下へと到達する被記録材はそのサイズの如何に
関わらずリブによって幅方向全てに渡って下から支持さ
れるべきであり、また、記録が行われてコックリング現
象の発生した被記録材は、コックリングの波打ち周期に
合わせて適度に離間して配置されたリブによって下から
支持されるべきである。そこで本願請求項1記載のプラ
テンは副走査方向に延びるように形成されていた1本の
リブをいわば分割して第1のリブと第2のリブとにした
ので、それぞれのリブを、それぞれ独立に、それぞれの
役割に相応しい配置とすることが可能となり、以て記録
品質をより一層向上させることが可能となる。尚、第1
のリブの主たる機能は、搬送されて記録ヘッド部下へと
到達する被記録材と記録ヘッドとの距離を規定する機能
であり、第2のリブの主たる機能は、インクを吸収した
被記録材のコックリング現象を吸収して主走査方向にお
ける被記録材と記録ヘッド部との距離を均等化する機能
である。
【0010】ところで、本願請求項1記載のプラテンは
以下のような作用効果も奏する。即ち、プラテンにイン
ク打ち捨て用の溝穴を設ける様な場合や、或いはその他
の場合においてリブを形成するに障害がある様な場合で
も、リブが第1のリブと第2のリブとに分割されている
ので、これによって設計の自由度が向上するという作用
効果を奏することができる。
【0011】本願請求項2記載のプラテンは、請求項1
において、前記第1のリブ及び/又は前記第2のリブ
が、主走査方向において、使用が予定されている各種サ
イズの被記録材の側端に位置する様に配置されているこ
とを特徴とする。本願請求項2記載の発明によれば、第
1のリブ及び/又は第2のリブが主走査方向において使
用が予定されている各種サイズの被記録材の側端に位置
する様に配置されているので、これによって被記録材の
サイズの如何に関わらず、被記録材側端は必ずリブによ
って下から支えられ、被記録材の側端が垂れ下がること
無くPGを主走査方向に渡って均一にすることができ、
以て良好な記録品質を得ることが可能となる。
【0012】本願請求項3記載のプラテンは、請求項1
または2において、前記第1のリブと前記第2のリブと
の間には、被記録材の始端或いは終端から打ち捨てられ
るインクを導く為の第1の溝穴が前記記録ヘッドと対向
する面に主走査方向に延びる様に形成されていることを
特徴とする。本願請求項3記載の発明によれば、被記録
材の始端或いは終端から打ち捨てられるインクを導く為
の第1の溝穴が主走査方向に延びる様に形成されている
ので、これによって被記録材の始端或いは終端の余白無
し印刷を行った際においても打ち捨てられたインクは溝
穴内部に落ちて被記録材に付着することなく、良好な記
録結果を得ることができる。
【0013】本願請求項4記載のプラテンは、請求項1
から3のいずれか1項において、被記録材の側端から打
ち捨てられるインクを導く為の第2の溝穴が前記記録ヘ
ッドと対向する面であって使用が予定されている各種サ
イズの被記録材側端に位置する場所に形成され、前記第
1のリブ及び/又は前記第2のリブが、前記第2の溝穴
を避けて配置されていることを特徴とする。本願請求項
4記載の発明によれば、被記録材の側端から打ち捨てら
れるインクを導く為の第2の溝穴が、使用が予定されて
いる各種サイズの被記録材側端に位置する場所に形成さ
れているので、これによって被記録材側端の余白無し印
刷を行った際においても打ち捨てられたインクが被記録
材に再付着することなく、良好な記録結果を得ることが
できると共に、第1のリブ及び/又は第2のリブが第2
の溝穴を避けて配置されているので、リブが第1のリブ
と第2のリブとに分割されてなる本願請求項1記載の発
明の作用効果をより一層奏することができる。
【0014】本願請求項5記載のプラテンは、請求項3
または4において、前記第1の溝穴内部には、該溝穴に
さしかかった被記録材を下から支える島部が形成され、
これによって前記リブが前記第1リブの及び第2のリブ
と、該島部に形成される第3のリブとによって構成さ
れ、前記第1の溝穴が該島部から搬送方向上流側に位置
する第3の溝穴と、該島部から搬送方向下流側に位置す
る第4の溝穴とに分割され、前記第3のリブにおける被
記録材支え面の搬送方向下流側終端が、前記第4の溝穴
の、搬送方向上流側壁面と同一又は搬送方向下流側に位
置するように前記第3のリブが形成され、前記第2のリ
ブにおける搬送方向上流側端部が、被記録材先端が当接
した際の、該当接点における搬送方向下流側に向かう接
線が上向きとなるように前記第2のリブが形成されてい
ることを特徴とする。
【0015】本願請求項5記載の発明によれば、プラテ
ンにインク打ち捨て用の溝穴が形成されていても、被記
録材先端が前記溝穴に入りこみ紙ジャムとならず、ま
た、被記録材先端が溝穴に落ち込むことによる、記録部
と被記録材とのギャップの変化を最小限に抑えることが
できる。以下、これを詳しく説明する。まず、プラテン
面には、被記録材に余白無く印刷する為のインク打ち捨
て用の第1の溝穴が形成されていて、更に、被記録材が
該第1の溝穴部分で落ち込まないように、被記録材の溝
穴部分にさしかかっている部分を下から支える様な島部
が設けられ、これによって該島部に設けられる第3のリ
ブを含め、プラテンには第1乃至第3のリブが形成され
る。また、第1の溝穴は、島部から搬送方向上流側に位
置する第3の溝穴と搬送方向下流側に位置する第4の溝
穴とに分割される。
【0016】このような状態となっているプラテン面を
被記録材先端が通過する際、第3のリブの搬送方向下流
側端部から第4の溝穴の上部に突出している部分にイン
クが吐出されると、これによって被記録材先端の剛性が
低下して、被記録材先端が下方に落ち込み、第2のリブ
に引っ掛かり易くなるが、本発明においては第3のリブ
における被記録材支え面の搬送方向下流側終端は、第4
の溝穴の搬送方向上流側壁面と同一又は搬送方向下流側
に位置するように前記第3のリブが形成されているの
で、被記録材先端が、第3のリブにおける被記録材支え
面の搬送方向下流側終端を離れてから直ちに第4の溝穴
内部に落ち込むような現象を防ぐことができる。ここ
で、“第3のリブにおける被記録材支え面”とはPGを
一定に維持できるような面を言い、例えば、記録ヘッド
と平行なフラット面が、ここでの“被記録材支え面“と
なる。
【0017】しかし、被記録材先端の、第3のリブにお
ける、被記録材支え面から離れた直後の落ち込みが可能
な限り防止されても、第4の溝穴を通過する際には一定
量下方に落ち込む。しかし、第2のリブにおける搬送方
向上流側端部が、被記録材先端が当接した際の、該当接
点における搬送方向下流側に向かう接線が上向きとなる
ように第2のリブが形成されているので、これによって
落ち込んだ被記録材先端が第2のリブに引っ掛かって第
4の溝穴に更に落ち込むようなこと無く、被記録材先端
は第2のリブに当接した際に直ちに上向きに進むので、
第4の溝穴に落ち込もうとして変化したPGを直ちに復
帰させることが可能となり、以て安定した印字品質を得
ることが可能となる。
【0018】本願請求項6記載のプラテンは、請求項5
において、前記第3のリブにおける搬送方向上流側端部
が、被記録材先端が当接した際の、該当接点における搬
送方向下流側に向かう接線が上向きとなるように前記第
3のリブが形成されていることを特徴とする。本願請求
項6記載の発明によれば、被記録材先端が第1のリブを
離れ、第3の溝穴を通過して第3のリブに当接した際
に、該当接点における接線が搬送方向下流側に向かって
上昇するように第3のリブが形成されているので、これ
によって被記録材先端が第3のリブに引っ掛かって第3
の溝穴に落ち込み、紙ジャムが発生する不具合を防止す
ることができる。
【0019】本願請求項7記載のプラテンは、請求項4
から6のいずれか1項において、前記第1の及び第2の
溝穴内部にインクを吸収するインク吸収材が装填されて
いることを特徴とする。本願請求項7記載の発明によれ
ば、溝穴内部にインクを吸収するインク吸収材が装填さ
れているので、溝穴内にインクが勢いよく打ち捨てられ
た場合でもインクミストを発生させることなく良好な記
録品質を得ることができる。
【0020】本願請求項8記載のプラテンは、請求項7
において、前記インク吸収材が、前記島部を避け、且つ
外側から前記島部へ弾性力を作用させた状態で前記溝穴
に装填される為の、前記島部寸法よりも小なる寸法のス
リットが形成されている、圧縮変形可能な弾性吸収体か
らなることを特徴とする。本願請求項8記載の発明によ
れば、以下のような作用効果を奏することが可能とな
る。まず、インク吸収材が圧縮変形可能な弾性吸収体か
らなっているので、インク吸収材を、装填先の溝穴(第
1乃至第4の溝穴)の形状の如何に関わらず、自在に変
形させて、且つ、該変形させた状態で、溝穴に装填する
ことができる。次に、溝穴に弾性吸収体を装填する際に
島部を避けて装填するためのスリットが形成されている
ので、これにより、溝穴内部に島部が形成されていて
も、該島部を取り囲む様に複数の小間切れのインク吸収
材としての弾性吸収体を1つ1つ装填する必要が無く、
以てプラテン全体において、インク吸収材の装填作業を
簡易なものとすることができる。
【0021】更に、形成されるスリットは、島部寸法よ
りも小なるように形成されているので、インク吸収材と
しての弾性吸収体は、溝穴内部に島部を避けて装填され
た際、島部を周囲から挟圧するような状態、即ち、弾性
力を作用させた状態で装填される。換言すると、弾性吸
収体は島部に圧着するような状態となるので、これによ
って弾性吸収体がより一層、溝穴内部に確実に装填され
ることとなる。即ち、島部を、弾性吸収体を溝穴内部に
確実に装填させる為の補助部材として利用することがで
きる。
【0022】本願請求項9記載のインクジェット式記録
装置は、請求項1から8のいずれか1項に記載のプラテ
ンを備えていることを特徴とする。本発明によれば、イ
ンクジェット式記録装置において、前述した本願請求項
1から8のいずれか1項に記載の発明と同様な作用効果
を得ることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】<第1実施形態>以下、本発明の
第1実施形態を図1及び図2を参照しつつ説明する。図
1は本発明の第1実施形態に係る「インクジェット式記
録装置」(以下「プリンタ」と言う)の、記録部の要部
断面図であり、図2はプラテンの平面図である。尚、図
1に示すプラテン30は図2におけるプラテン30のk
−k断面図である。先ず、本実施形態に係るプリンタの
記録部について概説する。図1において、符号1は記録
ヘッド部を示している。記録ヘッド部1は、図示を省略
するキャリッジの底部に設けられていて、同じく図示を
省略する駆動モータによって主走査方向(図1の紙面の
表裏方向)に往復動作するように構成されている。記録
ヘッド部1はプラテン面(プラテン30の上面の総称:
以下これを「プラテン面」と言う)と対向する位置に配
置され、プラテン面と対向する面には、インクを吐出す
るノズルアレイ2が設けられている。
【0024】「被記録材」としての用紙Pは、搬送方向
上流側(図1における右側)から図示を省略する給紙装
置によって給送されてきて、搬送駆動ローラ3及び搬送
従動ローラ4に到達する。搬送駆動ローラ3は図示を省
略する駆動モータによって回動し、駆動源を有しない搬
送従動ローラ4は、搬送駆動ローラ3に圧接することに
よって従動回動する。従って、用紙Pは搬送駆動ローラ
3と搬送従動ローラ4とに挟圧され、搬送駆動ローラ4
の回動によって記録ヘッド部1の下部、即ちプラテン面
に送られる。
【0025】用紙Pが搬送されるプラテン面には、用紙
Pの記録面とノズルアレイ2との距離(ペーパーギャッ
プ:以下「PG」と言う)を規定する、「第1のリブ」
としてのリブ31,「第2のリブ」としてのリブ32形
成されていて、記録ヘッド部1の下部に搬送された用紙
Pは、該リブ31,32によってPGを調整された状態
(下から支えられた状態)で、ノズルアレイ2からイン
クを吐出され、これによって記録が行われる。
【0026】尚、PGを確実に一定に保つ為、より具体
的には、用紙Pがリブ31,32の頂面、即ち用紙Pの
支え面から浮かない様にする為に、搬送駆動ローラ3と
搬送従動ローラ4とのニップ点をやや搬送方向下流側に
位置する様に設定し、これによって用紙Pをリブ31,
32の頂面に押し付けるように搬送駆動ローラ3及び搬
送従動ローラ4が配設されている。また、同様な効果を
得る為、記録ヘッド部1から更に搬送方向下流側に位置
して、用紙Pの排出を行う排紙ローラ5及び排紙従動ロ
ーラ6とのニップ点も、やや搬送方向上流側に位置する
様に排紙ローラ5及び排紙従動ローラ6が配設されてい
る。
【0027】次に、プラテン30の構成をより詳しく説
明する。図2に示す様に、プラテン30は主走査方向に
延びる様な略長方形状をなしていて、プラテン面には前
述したリブ31,32がそれぞれ主走査方向に一定間隔
をおいて形成されている。
【0028】ここで、全てのリブ31は、プラテン30
本体から搬送方向上流側(図2における上側)に若干突
出するように、更に、リブ32の一部のものは、搬送方
向下流側(図2における下側)に大きく突出するように
形成されている。リブ32において搬送方向下流側に大
きく突出しているものは、その突出している突端部32
aが排紙ローラ軸5aを軸支する軸受部としての役割を
果たす。即ち、図1において示した様に、当該突端部3
2aと、同様にプラテン30本体から搬送方向下流側に
向かって突出する様に形成される軸受下部12によっ
て、排紙ローラ軸5aが軸支される様になっている。そ
して、排紙ローラ軸5aには排紙ローラ5が、排紙ロー
ラ5の上部には排紙従動ローラ6が配設され、用紙Pは
該排紙ローラ5及び排紙従動ローラ6との間に挟まれて
排出される。
【0029】次に、リブ31及び32の主走査方向にお
ける配設間隔について説明する。図2におけるI線は用
紙Pの0桁側側端位置を示していて、各種サイズの用紙
Pは、そのサイズの如何に関わらず、搬送される際に一
側端がI線に位置する様、図示を省略する給紙装置によ
って給送位置が規定されていて、リブ31及びリブ32
の最も0桁側のもの(符号31a,32bで示す)は、
当該I線に位置する様にプラテン30が形成されてい
る。これにより、用紙Pの0桁側は、リブ31a,32
bによって下から支えられ、PGが規定される様になっ
ている。
【0030】リブ31は、被記録材のもう一方の側端が
リブ31によって必ず下から支えられる様に配置されて
いる。例えば、図2に示すI線とIII線との距離qはハガ
キサイズ用紙の横幅に相当するものであり、当該ハガキ
サイズ用紙の0桁側と反端側の側端は、リブ31bによ
って必ず下から支えられ、これによって当該ハガキサイ
ズ用紙の側端が垂れ下がりPGが不均一となって印字品
質が低下する虞が無い。また、I線とII線との距離pは
A4サイズ用紙の横幅に相当するものであり、当該A4
サイズ用紙の0桁側と反対側の側端は、リブ31cによ
って必ず下から支えられ、これによって当該A4サイズ
用紙の側端が垂れ下がりPGが不均一となって印字品質
が低下する虞も無い。この様に、プラテン30は、搬送
されるべき用紙Pの側端の位置に必ずリブ31或いはリ
ブ32が配置される様に形成されているので、用紙Pの
サイズの如何に関わらずPGを均一に保つことができ
る。
【0031】尚、図示の如く、リブ31は、基本的に等
間隔(ピッチm)で配置され、搬送されるべき用紙Pの
一側端が隣り合うリブ31の中間に位置する様な場合
に、その部分にリブ31が別途配置される様な(例え
ば、リブ31b)形態となっている。
【0032】一方、用紙Pにインクが吐出され、用紙P
がインクを吸収するとコックリング現象が発生する。リ
ブ32は当該コックリング現象を吸収する機能を果たす
ものであり、図示の如く、等間隔(ピッチn)で配置さ
れている。ここで、リブ31とリブ32とが一体に形成
されている様な場合、図示するリブ31bは搬送方向下
流側(図2の下側)に延びるような形状となり、これに
よって等間隔ピッチの形態が崩れて当該部分でコックリ
ング現象を効率的に吸収・緩和できなくなるが、本発明
においてはリブ31とリブ32とは独立別個に形成され
るので、この様な問題を回避することができる。
【0033】<第2実施形態>次に、本発明の第2実施
形態を図3乃至図15を参照しつつ説明する。 [プラテンの構成及び作用効果]本実施形態に係るプリ
ンタの記録部の構成は第1実施形態と同じであり、同一
構成要素に同一符号を付してその説明は省略するとし、
ここでは第1実施形態とは異なるプラテン50の構成・
作用効果について図3乃至図5を参照しつつ説明する。
図3は本実施形態に係るプリンタの、記録部の要部断面
図であり、図4はプラテンの平面図である。また、図5
(A),(B)は、それぞれ図3におけるz−z断面
図,w−w断面図である。
【0034】用紙Pが搬送されるプラテン面には、PG
を規定する「第1のリブ」としてのリブ7,「第3のリ
ブ」としてのリブ8,「第2のリブ」としてのリブ9が
形成されていて、記録ヘッド部1の下部に搬送された用
紙Pは、該リブ7,8,9によってPGを調整された状
態(下から支えられた状態)で、ノズルアレイ2からイ
ンクを吐出され、これによって記録が行われる。
【0035】図4に示す様に、プラテン面にはリブ7,
8,9がそれぞれ副走査方向に沿って原則として連なる
様に、且つ、それぞれが主走査方向に一定間隔をおいて
形成されている。但し、後述する様に一部のリブは副走
査方向に沿って連なってはおらず、主走査方向における
配列位置がズレている。即ち、本実施形態においては、
プラテン7,8,9は原則として副走査方向に沿って連
なる様に、且つ、主走査方向に等間隔を置いて形成され
ているが、後述する用紙P側端のインク打ち捨て用溝穴
(符号13乃至17で示す)を形成する関係上、リブ7
が場所によって等間隔に設置されていない(例えば、符
号7a及び7bで示すリブ)。しかし、本発明によれば
リブは第1のリブとしてのリブ7と第2のリブとしての
リブ9に分割されている為、図示の如く、リブ9はコッ
クリング現象を効果的に吸収すべくリブ7の配列に関わ
らず独自に等間隔に設置されている。
【0036】次に、プラテン面には、主走査方向に延び
るような溝穴が形成され、該溝穴に符号18a〜18d
で示す島部が形成されることによって、図4に示す様な
形状の溝穴、即ち、「第3の溝穴」としての溝穴10,
「第4の溝穴」としての溝穴11、「第2の溝穴」とし
ての溝穴13〜17が形成されている。尚、実際には、
本実施形態においてはプラテン50は樹脂成形(例え
ば、ABS樹脂)によって一体成形されている。
【0037】溝穴10,11の形状は、平面視において
主走査方向に延びるようになっていて、断面視において
は、図3に示す様に記録ヘッド部1から所定の深さを有
する様に形成されている。尚、図3は、図4におけるx
−x断面図である。また、溝穴13〜17の形状は略方
形となっていて、断面視においては、図5(A),
(B)に示す様に、溝穴10,11と同じく記録ヘッド
部1から所定の深さを有する様に形成されている。尚、
図5(A)は溝穴14の断面を、図5(B)は、溝穴1
7の断面を示すものである。
【0038】次に、図6乃至図9を参照しつつ、溝穴1
0,11及び13〜17の作用効果について説明する。
ここで、図6及び図8は記録部の要部平面図であり、図
7及び図9は記録部の要部断面図である。尚、図6及び
図8においては、図面の左右方向が主走査方向であり、
また、図の上側が搬送方向上流側、図の下側が搬送方向
下流側となっていて、用紙Pは、図の上から下に向かっ
て搬送されるようになっている。
【0039】溝穴10,11及び13〜17は、用紙P
に余白無く印刷する為のインク打ち切り用の溝穴であ
り、ノズルアレイ2から吐出されたインクは該溝穴に打
ち捨てられる。先ず、用紙P始端の印刷においては、図
6及び図7に示す様に、用紙Pの始端が搬送方向下流側
に位置する溝穴11の上部にさしかかったとき、ノズル
アレイ2の一部2bのみを駆動して、用紙Pにインクを
吐出する。これにより、用紙P始端に着弾しなかったイ
ンクが溝穴11内に打ち捨てられ、従ってプラテン面が
インクで汚損されることが無い。また、用紙Pの幅方向
端部においては、溝穴13〜17が当該役割を果たす
(図6及び図8において仮想線で示した用紙Pのサイズ
では、溝穴13及び溝穴17が当該役割を果たす)。一
方、用紙Pの終端においては、図8及び図9に示す様
に、用紙P終端が搬送方向上流側に位置する溝穴10の
上部にさしかかったとき、ノズルアレイ2の一部2aの
みを駆動して、用紙Pにインクを吐出する。これによ
り、用紙P終端に着弾しなかったインクが溝穴10内に
打ち捨てられ、従ってプラテン面がインクで汚損される
ことが無い。
【0040】ところで、図4に戻って、溝穴13,1
4,16,17には、挿通穴13a,14a,16a,
17aがそれぞれ形成されている。以下、これを挿通穴
14aを例として説明するが、他の挿通穴も同様なもの
である。溝穴14の断面を示す図5(A)において、挿
通穴14aは、プラテン面からプラテン50の下面にま
で挿通する様に形成されていて、この点において溝穴1
4は溝穴10,11とその機能を異にしている。即ち、
挿通穴14aは、溝穴10,11(及び溝穴13〜1
7)に打ち捨てられたインクが一定以上溜まって溢れ出
ない様にするために、打ち捨てられたインクをプラテン
50の下部へ排出する為の排出口の機能を果たすもので
ある。尚、溝穴10〜17には、後述するインク吸収材
が装填され、実際には、打ち捨てられたインクは一旦当
該インク吸収材によって吸収された後、挿通穴14a
(及び13a,16a,17a)からプラテン50の下
方へ排出される。
【0041】次に、図10乃至図13を参照しつつ、リ
ブ7,8,9の形状及び作用効果について説明する。図
10乃至図13は記録部の要部断面図であり、用紙Pの
搬送状態を示すものである。尚、プラテン50は、図4
に示すy−y線で切断した断面を示している。図10
は、用紙Pの先端がリブ7に到達した状態を示してい
る。リブ7は、用紙Pの先端がリブ7に到達した際に引
っ掛からない様、その搬送方向上流側端部が緩やかな斜
面状(符号7aで示す)に形成されている。従って、用
紙P先端が図8に示す破線の状態で斜面7aと当接して
も、該斜面7aによって滑らかにリブ7の頂面に形成さ
れた「被記録材支え面」としての平坦面7bに導かれ
る。
【0042】図11は、用紙Pの先端がリブ8に到達し
た状態を示している。リブ8は、用紙Pの先端がリブ8
に到達した際に引っ掛からない様、その搬送方向上流側
端部がリブ7と同様に緩やかな斜面状(符号8aで示
す)に形成されている。従って、用紙P先端が図11に
示す破線の状態で斜面8aと当接しても、該斜面8aに
よって滑らかにリブ8の頂面に形成された「被記録材支
え面」としての平坦面8bに導かれる。
【0043】図12は、用紙Pの先端がリブ9に到達し
た状態を示している。リブ9は、用紙Pの先端がリブ9
に到達した際に引っ掛からない様、その搬送方向上流側
端部がリブ7,8と同様に緩やかな斜面状(符号9bで
示す)に形成されている。従って、用紙P先端が図12
に示す破線の状態で斜面9bと当接しても、該斜面9b
によって滑らかに搬送方向下流側に導かれる。
【0044】ここで、リブ8とリブ9は互いに連係し、
用紙Pに1つの作用効果をもたらしている。以下これを
説明すると、まず、用紙P先端がリブ8を通過する際
に、リブ8の搬送方向下流側端部から溝穴の上部に突出
している部分にノズルアレイ2からインクが吐出される
と、これによって用紙P先端の剛性が低下して、用紙P
先端が溝穴11に向かって落ち込むが、本発明において
はリブ8における平坦面8bの搬送方向下流側終端8c
は、搬送方向に対し、溝穴11の搬送方向上流側壁面1
1aと同一の位置になる様にリブ8が形成されているの
で、用紙P先端の、平坦面8bを離れてからの溝穴11
内への落ち込みを可能な限り抑えている。
【0045】尚、平坦面8bを離れてから溝穴11内に
落ち込み易いリブ8の形状を、一例として図13に示
す。図13に示す様に、リブ8の平坦面8bの搬送方向
下流側終端は、丸め加工部8dによって壁面11aより
も搬送方向上流側に位置している。従って、平坦面8b
の終端から離れた用紙Pの先端は、直ちに溝穴11内に
向かって落ち込むようになる。これとは逆に、平坦面8
bの搬送方向下流側終端が、壁面11aよりも搬送方向
下流側に位置するようにリブ8が形成されている場合
は、用紙P先端の、平坦面8bを離れてからの溝穴11
内への落ち込みをより一層抑えることができる。
【0046】一方で、用紙P先端が平坦面8bから離れ
た直後の、溝穴11への落ち込みが可能な限り防止され
ても、それでもなお用紙P先端は溝穴11を通過する
為、溝穴11内部に落ち込もうとする。しかし、リブ9
の搬送方向上流側端部が、用紙P先端が当接した際の、
該当接点における搬送方向下流側に向かう接線が上向き
となるようにリブ9が形成されているので、これによっ
て落ち込んだ用紙P先端がリブ9に引っ掛かって溝穴1
1に更に落ち込むようなことも無く、加えて、用紙P先
端はリブ9に当接した際に直ちに上向きに進むので、溝
穴11に落ち込もうとして変化したPGを直ちに復帰さ
せることが可能となり、以て安定した印字品質を得るこ
とが可能となっている。
【0047】ところで、用紙P先端の幅方向端部におい
ては、溝穴11の搬送方向下流側壁面の上縁部への引っ
掛かりが発生する虞があるが、本実施形態においては溝
穴11の搬送方向下流側壁面の上縁部が丸め加工されて
いて、これによって前記引っ掛かりを防止している。こ
れを、図4及び図5(A)において符号23で示す。即
ち、図4において、リブ7,8,9は主走査方向におい
て一定間隔で配置されている為、用紙Pの幅方向端部
は、必ずしも該リブ7,8,9によって下から支えられ
るとは限らず、場合によっては隣接するリブとの間に位
置することとなる。この様な場合、用紙Pにインクが吐
出され、用紙Pの剛性が低下すると、用紙Pの幅方向端
部は下方に垂れ下がり、これによって用紙P先端の幅方
向端部が溝穴11の搬送方向下流側壁面の上縁部23に
引っ掛かり円滑な搬送を阻害するが、該上縁部23は丸
め加工されているため、このような問題を回避すること
ができる。
【0048】[インク吸収材の構成および作用効果]次
に、前述した溝穴10〜17に装填されるインク吸収材
について、図14及び図15を参照しつつ、適宜図4を
も参照しながら説明する。ここで、図14はインク吸収
材19の要部平面図であり、図15はインク吸収材を装
填したプラテン50の要部平面図である。図4において
示した溝穴10,11及び13〜17内にはインク吸収
材19が装填される。インク吸収材19は、溝穴10,
11及び13〜17内に装填され、ノズルアレイ2(図
3参照)からインクが勢いよく打ち捨てられた際に該イ
ンクを吸収して、所謂インクミストの発生による印字品
質の低下を防止する。尚、本実施形態においては、イン
ク吸収材19は、「弾性吸収体」としてのスポンジ材が
用いられているが、弾性変形可能であって且つインクが
打ち捨てられる際にインクを柔軟に受け止め、インクミ
ストを発生させないものであればどのようなものでも構
わない。
【0049】溝穴10,11及び13〜17は、図4に
おいて示した様に全体として複雑な形状となっている。
即ち、インク吸収材19を装填すべき空間として、単純
形状の、且つ、1つの弾性吸収体によって溝穴10,1
1及び13〜17内を充填することは通常不可能であ
り、小間切れに切断したインク吸収材19を複数用い、
溝穴10,11及び13〜17に1つ1つ装填していく
方法が一般的に考え得るが、本発明によれば、インク吸
収材19は、1つのスポンジ材によって形成されてい
る。これを、図14に基づいて説明する。
【0050】図14(A)に示すように、スポンジ材1
9は、平面視において溝穴10,11及び13〜17の
外側輪郭形状に沿うような輪郭形状をなしていて、図1
4(A)に示す突起状部15a,16a,17aは、そ
れぞれ図4に示した溝穴15,16,17に嵌る様な形
状となっている。そして、島部18a〜18dは、図1
4において符号20,21で示すような「スリット」と
しての切り込みによって回避されるようになっている。
つまり、図14(B)に示す様に、切り込み20,21
が外側に拡げられて空間部が形成され、切り込み20に
は島部18dが、切り込み21には島部18cが嵌るよ
うになっている。このような切り込みを形成することに
よって島部18a〜18dを回避し、以て1つの弾性吸
収体によって溝穴10〜17を充填することが可能とな
り、インク吸収材19の溝穴内部への装填作業が容易な
ものとなっている。
【0051】ここで、島部18a〜18dを回避する為
のスリットは、本実施形態の様な単純切り込み形状では
無く、島部18a〜18dの輪郭形状に沿うようなスリ
ットであっても良いが、その場合、各スリットの寸法は
各島部の寸法よりも小なるように形成する。即ち、島部
寸法よりも小なる寸法のスリットとすることで、インク
吸収材19が溝穴内に装填された際に、島部がインク吸
収材19によって外側から弾性力を受けた状態とする。
換言すると、これによりインク吸収材19が島部18a
〜18dに圧着し、従ってインク吸収材19を溝穴内部
に確実に保持することができる。
【0052】尚、図15に示した様に、溝穴13〜17
内には、インク吸収材19をより確実に溝穴内部に保持
しておく為の突起部22が適宜形成されている。また、
本実施形態においては、スリットを本実施形態の如く単
純な切り込み形状とすることで、インク吸収材19への
スリット形成コストを抑えていると共に、より強固に島
部18a〜18dにインク吸収材を圧着させ、溝穴内部
での保持力を高めている。
【0053】ところで、インク吸収材19の輪郭形状を
溝穴10,11及び13〜17の外側輪郭形状と不一致
とすることで、インク吸収材19によるインク吸収率を
変化させることができる。即ち、インク吸収材19は、
弾性変形可能な弾性吸収体(本実施形態においてはスポ
ンジ材)によって形成されているので、溝穴毎にその圧
縮変形率を変化させることができ、従ってそれぞれの溝
穴において最も最適なインク吸収率とすることができ
る。
【0054】
【発明の効果】以上説明した様に本発明によれば、PG
を規定するリブを第1のリブと第2のリブとによって構
成し、第1のリブに、搬送されて記録ヘッド部下へと到
達する被記録材と記録ヘッド部とのPGを規定する役割
を持たせ、第1のリブより搬送方向下流側に独立して形
成される第2のリブに、インクを吸収した被記録材のコ
ックリング現象を吸収して主走査方向における被記録材
と前記記録ヘッド部との距離を均等化する役割を持たせ
たので、それぞれの機能を果たすのに最も適切な位置に
それぞれのリブを配置することができ、以て良好な記録
品質を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るプリンタの、記録
部の要部断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係るプラテンの平面図
である。
【図3】本発明の第2実施形態に係るプリンタの、記録
部の要部断面図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係るプラテンの平面図
である。
【図5】(A)は図4におけるz−z断面図、(B)は
同w−w断面図である。
【図6】第2実施形態に係る記録部の要部平面図であ
る。
【図7】第2実施形態に係る記録部の要部断面図であ
る。
【図8】第2実施形態に係る記録部の要部平面図である
【図9】第2実施形態に係る記録部の要部断面図であ
る。
【図10】第2実施形態に係る記録部の要部断面図であ
る。
【図11】第2実施形態に係る記録部の要部断面図であ
る。
【図12】第2実施形態に係る記録部の要部断面図であ
る。
【図13】第2実施形態に係る記録部の要部断面図であ
る。
【図14】インク吸収材の要部平面図である。
【図15】第2実施形態に係るプラテンの要部平面図で
ある。
【符号の説明】
1 記録ヘッド 2 ノズルアレイ 3 搬送駆動ローラ 4 搬送従動ローラ 5 排紙ローラ 6 排紙従動ローラ 7 リブ(第1のリブ) 8 リブ(第3のリブ) 9 リブ(第2のリブ) 10,11 溝穴 12 軸受部 13〜17 溝穴 18a〜18d 島部 19 インク吸収材 20,21 切り込み 22 突起部 30 プラテン(第1実施形態) 31 リブ(第1のリブ) 32 リブ(第2のリブ) 50 プラテン(第2実施形態) P 印刷用紙

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被記録材に向かってインクを吐出する複
    数のノズル列を有する記録ヘッドによって被記録材に記
    録を行う際に、前記記録ヘッドに対する被記録材の位置
    を規定する、被記録材を下から支えるリブが主走査方向
    に所定の間隔で前記記録ヘッドと対向する面に形成され
    ているプラテンであって、 前記リブが、搬送方向上流側に独立して形成される第1
    のリブと、該第1のリブから搬送方向下流側に独立して
    形成される第2のリブとに分離されていることを特徴と
    するプラテン。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記第1のリブ及び
    /又は前記第2のリブが、主走査方向において、使用が
    予定されている各種サイズの被記録材の側端に位置する
    様に配置されていることを特徴とするプラテン。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、被記録材の
    始端或いは終端から打ち捨てられるインクを導く為の第
    1の溝穴が前記記録ヘッドと対向する面に主走査方向に
    延びる様に形成されていることを特徴とするプラテン。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれか1項におい
    て、被記録材の側端から打ち捨てられるインクを導く為
    の第2の溝穴が前記記録ヘッドと対向する面であって使
    用が予定されている各種サイズの被記録材側端に位置す
    る場所に形成され、前記第1のリブ及び/又は前記第2
    のリブが、前記第2の溝穴を避けて配置されていること
    を特徴とするプラテン。
  5. 【請求項5】 請求項3または4において、前記第1の
    溝穴内部には、該溝穴にさしかかった被記録材を下から
    支える島部が形成され、これによって前記リブが前記第
    1の及び第2のリブと、該島部に形成される第3のリブ
    とによって構成され、前記第1の溝穴が該島部から搬送
    方向上流側に位置する第3の溝穴と、該島部から搬送方
    向下流側に位置する第4の溝穴とに分割され、 前記第3のリブにおける被記録材支え面の搬送方向下流
    側終端が、前記第4の溝穴の、搬送方向上流側壁面と同
    一又は搬送方向下流側に位置するように前記第3のリブ
    が形成され、 前記第2のリブにおける搬送方向上流側端部が、被記録
    材先端が当接した際の、該当接点における搬送方向下流
    側に向かう接線が上向きとなるように前記第2のリブが
    形成されていることを特徴とするプラテン。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記第3のリブにお
    ける搬送方向上流側端部が、被記録材先端が当接した際
    の、該当接点における搬送方向下流側に向かう接線が上
    向きとなるように前記第3のリブが形成されていること
    を特徴とするプラテン。
  7. 【請求項7】 請求項4から6のいずれか1項におい
    て、前記第1の及び第2の溝穴内部にインクを吸収する
    インク吸収材が装填されていることを特徴とするプラテ
    ン。
  8. 【請求項8】 請求項7において、前記インク吸収材
    が、前記島部を避け、且つ外側から前記島部へ弾性力を
    作用させた状態で前記溝穴に装填される為の、前記島部
    寸法よりも小なる寸法のスリットが形成されている、圧
    縮変形可能な弾性吸収体からなることを特徴とするプラ
    テン。
  9. 【請求項9】 請求項1から8のいずれか1項に記載の
    プラテンを備えていることを特徴とする記録装置。
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