JP2005279051A - 生体情報管理装置および生体情報管理システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 生体情報収集装置1がユーザAの生体情報を収集し、その生体情報をユーザ端末2が処理サーバ3に送信する。処理サーバ3においては、生体情報について所定のアルゴリズムに基づいて診断を行い、診断結果を蓄積する。また、処理サーバ3には、生体情報や診断結果の送信先および送信条件(送信時期や送信内容)が記憶されており、この送信条件に対応する送信先に指定された内容の情報を送信する。例えば、サービス提供端末装置20に送信されると、ここから保険会社25dや介護会社25aに転送あるいはサービス指示が行われ、ユーザAは所期のサービスを受けることができる。また、処理サーバ3からユーザAの肉親であるBさんのB端末に異常を知らせる通報を送信することもでき、ユーザAさんは救護等を受けることができる。
【選択図】 図1
Description
前記生体情報および前記解析情報の中から前記送信条件記憶手段に記憶されている送信項目に応じた情報を選択し、この選択した情報を前記送信条件記憶手段に記憶されている送信時期において前記各送信先に送信する送信手段とを具備することを特徴とする。
図1は、本発明の第1実施形態の構成を示すブロック図である。図において、1は生体情報収集装置であり、ユーザAから生体情報を収集する。本実施形態の場合、生体情報収集装置1は、血圧センサS1、脈波検出センサS2、心拍数検出センサS3を有しており、これらのセンサがユーザAに装着されるようになっている。血圧センサS1、脈波検出センサS2、心拍数検出センサS3が検出した血圧データ、脈波データ、心拍数データは、生体情報収集装置1からユーザ端末装置2に供給される。
11はユーザ情報記憶部であり、ユーザ毎にユーザファイルUFが設定される。ユーザファイルUFには、図示のように各種のファイルが設定されている。
また、図1に示す30はユーザAの肉親であるBさんが所有するB端末であり、インターネットを介して処理サーバ3と通信が可能になっている。
ユーザ端末装置2からコース名の選択(例えば、ストレス解消コース、健康監視コース、ダイエットコース、保険管理など)が行われると、CPU5はユーザ情報ファイルF1に、選択されたコースを識別するコース識別データを書き込む。なお、選択は2以上でも構わない。
また、CPU5はサービス内容の詳細項目をユーザ端末装置2に送信し、それらについてユーザ端末装置2から返信された内容に基づいて送信条件を生成し、生成した送信条件を送信条件ファイルF4に書き込む。例えば、「ユーザAの生体情報から異常が検出されたらBさんにメールを送信する」等の条件を書き込む。
以上の処理は、例えば、ユーザAに代わってBさんが端末Bを用いて行ってもよい。
以上のようにして、診断結果ファイルF2には、ユーザAの生体情報、診断結果、コメントが蓄積されてゆく。
ここで、保険会社25dに対して保険サービスが設定されている場合の処理の一例を説明する。この場合、送信条件ファイルF4に、「毎週金曜日の5時にその週に採取されたユーザAの生体情報およびそれに対するコメントを送信する」という条件が記述されているものとすると、保険会社25dにおいて情報を受信する端末装置25d−Tにおいては、毎週ユーザAの生体情報およびコメントが蓄積される。ここで、保険会社では端末装置25d−Tに予めプログラムを組み込んでおき、生体情報あるいは健康管理の頻度に応じて、保険掛け金の割引などを優先するサービスに関連付ける。
次に、第2実施形態について説明する。この第2実施形態は、第1実施形態における生体情報収集装置1を図4に示す電子楽器装置に置き換えたものであり、その他の構成は図1と同様である。
図4に示す装置は、筒状の操作子50を振ったり、傾けたりすると、その動作に応じて楽音を制御する電子装置であるが、この場合には楽音制御を行う演奏パラメータを生体情報として用いる。
また、インターフェイス127は、楽音パラメータ決定部124が決定した楽音パラメータを生体情報としてユーザ端末装置2(図1参照)に出力する。
以上の設定の後に、楽音発生部125が内部に記憶している演奏データの演奏を始める。なお、この際に演奏対象となる演奏データは、適宜選択することができるようになっている。
一方、インターフェイス127は、演奏パラメータ決定部124が決定した演奏パラメータと演奏されている曲を示す曲IDをユーザ端末装置2に供給し、ユーザ端末装置2は供給された情報にユーザ識別子UIDを付して処理サーバ3に出力する。
まず、診断結果ファイルF2に記憶されている演奏パラメータと曲IDから、その曲に対してどのような音量制御が行われたかを検出する。一方、診断情報記憶部10には、予め複数の曲についての音量制御の標準的なデータが記憶されている。例えば、ある曲について、曲の盛り上がりの部分では音量を大きくし、曲の最後の部分では音量を小さくするのが一般的な演奏であった場合には、そのような演奏に対応した音量制御となるような標準データが記憶されている。
CPU5は、診断結果ファイルF2から読み出したユーザAの音量制御と、診断情報記憶部10から曲IDをキーにして読み出した標準データとを比較し、標準データからの隔たり具合により診断を行う。例えば、曲の盛り上がりの部分でもほとんど音量が大きくされていないときは、「力が弱まってきている」という診断や、曲のニュアンスが感じ取れない精神的な病があると診断する。この診断結果は、第1実施形態と同様に診断結果ファイルF2に蓄積される。
以上は、音量制御についての診断であったが、曲のテンポや音色の制御についても上記と同様の診断を行うことができる。このような演奏を行うことによって得られた生体情報に基づく肉体的健康管理および精神的健康管理は、特に音楽療法に好適である。この場合、どんな音楽療法を行ったかというデータをユーザ情報ファイルに日時データとともに記憶させておけば、治療に対する効果を知ることができ、これを多くのユーザについて長期間実施すれば信頼性の高い臨床データを採取することができる。
また、上述の説明では楽音発生装置100から演奏パラメータを出力するように構成したが、これに代えて、情報解析部123の解析結果(動きを示す情報)を出力するようにし、この解析結果に基づいて診断を行うようにしてもよい。
なお、この種の電子楽器は例えば、特開平14−73819号公報等に記載されている。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、他の様々な形態で実施可能である。
上述した第2実施形態は、生体情報収集装置として電子楽器を用いた場合であったが、電子楽器以外の楽器を用いても生体情報を収集することができる。
例えば、図5に示すように、エレキギター400からの楽音信号(ピックアップ400aによって検出される信号)の強さを信号強度検出器401によって検出し、その検出結果をユーザ端末装置2から処理サーバ3に送信し、診断結果ファイルF2に蓄積する。そして、診断結果ファイルF2に記録されている信号強度の推移から「元気が維持されている」「力が弱まっている」等の診断を行ってもよい。
上述した変形例1においては、楽器を用いて生体情報を収集し、それによる診断を行ったが、そのようにして収集した情報に基づいてリハビリ指導を行うようにしてもよい。
例えば、図10に示す楽譜をユーザ端末装置2に表示させ、かつ、リハビリに適するような演奏指導を行っても良い。ユーザAが肺の運動機能を回復したい場合、ユーザAがサキソフォンを演奏するのであれば、表示した楽譜にアクセント記号やクレシェンド記号を表示して、ユーザAの肺機能を活性化するように演奏指導することができる。この場合、ユーザAは曲の演奏に集中しながら、リハビリを意識することなく機能回復への指導を受けることができる。
これは他の楽器においても同様であり、指の運動のリハビリをするのであれば、次第にテンポを上げたり、音符の多い曲を提示するなど種々の変形が可能である。
このような処理を行う場合は、ユーザAの診断結果に対してどんな内容(楽譜やアドバイス)を提示するかを予め診断情報記憶部10に記憶しておけばよい。CPU5は診断結果に応じた提示内容を適宜診断情報記憶部10から読み出し、ユーザ端末装置2へ送信すればよい。
第1実施形態においては、血圧や脈拍を直接検出する医療測定器(医療測定型生体情報生成手段)としてのセンサを用い、第2実施形態や変形例1,2においては、電子楽器または自然楽器を用いて生体情報を検出したが、これらを合わせてた形で実施しても良い。例えば、ギターなどの楽器に血圧センサなどを取り付け、楽器を弾いているときの楽音信号とともに、血圧センサの情報を収集し、これらを処理サーバ3に送信するようにしてもよい。
上述した各実施形態および変形例においては、収集した生体情報に基づいて診断を行ったが、これらの生体情報は体を動かしたことによって生じているので、これを運動実績データとして集計してもよい。したがって、運動量や運動の定期性などを判断することができ、その評価が高ければ保険料を低額にするなどのサービスへ繋げることができる。すなわち、予防のための運動を行っていると判断できれば、病気になる確率は下がるので、保険料に反映するというサービスを行うことができる。
ユーザ端末装置2からは生体情報とともにユーザ識別子UIDが送信されるので、処理端末装置3においては、各ユーザ識別子UID毎に、どの程度の測定が行われたかの頻度や量を測定し、それを点数化してマイレージ情報としてユーザ情報ファイルF1に蓄積してもよい。そして、このマイレージ情報の点数に応じた割引サービスやプレゼントなどを行うようにしてもよい。また、診断結果(解析結果)を点数化し、それをマイレージ情報としてもよい。
生体情報を検出するセンサとしては、上述した人体の物理的変化を検出するもの(血管の動きや、演奏にともなう動き)だけでなく、例えば、唾液ストレスセンサのように人体の化学的な変化を検出するものを用いることもできる。
演奏信号を生体情報として用いる場合は、上述した態様のように、演奏信号そのものを生体情報として用いてもよいが、演奏データに時刻データを付加して生体情報として用いてもよい。この場合には、どのような時間に演奏が行われたかが分かるので、演奏(あるいは演奏を運動として捉えた場合の運動実績)の規則正しさなどを判定することができる。さらに、演奏信号自体に信号処理を施して加工し、加工された情報を生体情報とすることもできる。
また、記憶手段の中に楽器のメーカの識別コードを記憶させてもよい。処理サーバにおいて各種のサービス(特に、割引やマイレージサービスなど)を行う際に、特定のメーカだけにそのサービスを行うなどメーカ毎に対応を変化させることができる。
上述した各実施形態においては、診断結果ファイルF2に記憶された生体情報や診断結果の中から、送信条件ファイルF4に記述されたものを選択して送信するようにしたが、CPU5が送信条件ファイルF4の記述内容に応じて診断結果や生体情報をリアルタイムで(診断結果ファイルF2に記憶させることを介さずに)送信するようにしてもよい。
Claims (6)
- 人体の物理的あるいは化学的状態から検出される生体情報をネットワークを介して受信する受信手段と、
前記生体情報を所定のアルゴリズムに基づいて解析し、解析結果を解析情報として出力する解析手段と、
一または複数の送信先のアドレスが記憶されたアドレス記憶手段と、
前記各送信先への個々の送信時期と送信項目を記憶する送信条件記憶手段と、
前記生体情報および前記解析情報の中から前記送信条件記憶手段に記憶されている送信項目に応じた情報を選択し、この選択した情報を前記送信条件記憶手段に記憶されている送信時期において前記各送信先に送信する送信手段
とを具備することを特徴とする生体情報管理装置。 - 人体の物理的あるいは化学的状態を検出して生体情報として収集する生体情報収集手段と、
前記生体情報収集手段が収集した前記生体情報をネットワークを介して出力するユーザ端末装置と、
前記生体情報をネットワークを介して受信する処理端末装置であって、
前記生体情報を所定のアルゴリズムに基づいて解析し、解析結果を解析情報として出力する解析手段と、
一または複数の送信先のアドレスが記憶されたアドレス記憶手段と、
前記各送信先への個々の送信時期と送信項目を記憶する送信条件記憶手段と、
前記生体情報および前記解析情報の中から前記送信条件記憶手段に記憶されている送信項目に応じた情報を選択し、この選択した情報を前記送信条件記憶手段に記憶されている送信時期において前記各送信先に送信する送信手段とを有する処理端末装置
とを具備することを特徴とする生体情報管理システム。 - 前記ユーザ端末装置は前記生体情報を出力する際にユーザを識別する識別情報を添付する識別情報付加手段を有し、
前記処理端末装置は、
前記ユーザ端末装置から送信された前記生体情報の量または前記解析情報に基づいてマイレージデータを生成するマイレージデータ生成手段と、
前記マイレージデータ生成手段が生成したマイレージデータを前記識別情報と対応させて記憶するマイレージデータ記憶手段とを有することを特徴とする請求項2記載の生体情報管理システム。 - 前記生体情報収集手段は、人体に操作されることによって物理的に音を発生する楽器体と、
前記楽器体の発生音を検出して生体情報を生成する生体情報生成手段
とを具備することを特徴とする請求項2または3記載の生体情報管理システム。 - 前記生体情報収集手段は、人体に操作されることによって電子的に楽音信号を生成する電子楽器体と、
前記楽音信号から生体情報を生成する生体情報生成手段
とを具備することを特徴とする請求項2または3記載の生体情報管理システム。 - 前記生体情報収集手段は、人体に装着され、人体の物理的状態または化学的状態を検出することにより生体情報を生成する医療測定型生体情報生成手段をさらに具備することを特徴とする請求項4または5記載の生体情報管理システム。
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