JP5216140B2 - 行動提案装置、及びその方法 - Google Patents

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Description

本発明は、人の身体に装着可能で、生体情報や行動状態を計測するセンサ端末の情報から、人の行動を推定して生活の特徴を示し、その改善手段を提示する技術に関する。
現代の夜型生活や睡眠不足等の生活リズムの乱れは、生活習慣病等の要因となることが指摘されている。一方で、人の動きや歩数などを計測する歩数計や活動量計などが一般的にも認知されるようになった。非特許文献1で紹介されているように、Mote(登録商標)と呼ばれる、センサ、無線、マイコン等を搭載した小型のセンサノードも実用化段階にある。このセンサノードでは、センシングや無線通信が必要なタイミングでのみ起動し、それ以外では電源を切って消費電力を削減する間欠動作により、小型の内蔵電池で長時間動作しながら、直径3cmと小型であり、人が身に付けることも容易である。従って、日常生活において、人の生活の中の活動や睡眠等の周期、つまり生活リズムの情報を容易に収集することが可能になった。
特許文献1では、個人のカロリー消費量や心拍、体温、睡眠深度、フィットネスクラブや病院の記録等の入力によって得られる生活リズムと、体重やその他健康に関わる生体情報を同時に報知(表示)することによって、生体情報の良否の原因を認識させる手段を開示している。
特許文献2では、人が海外などへ高速で長距離を移動した場合において、加速度センサや環境光センサから人の生活リズム(生体リズム)と昼夜のリズムのずれを検知して、時差ぼけを補正するように生体への刺激光を発する手段を開示している。
特開平9−103413号公報 特開平10−68787号公報
「無線センサネットワークMOTE−2007」カタログ、クロスボー株式会社、「平成19年5月1日検索」、インターネット<URL:http://www.xbow.jp/mote2dot.pdf>
非特許文献1に示されるようなセンサで動きや歩数を測定しても、複数のセンサを24時間常時身に付けるということは困難であり、歩数計のように腰や、腕時計のように腕に見つけるものが実用化されている。しかしながら、単一のセンサから得られた情報だけでは、睡眠時間や歩数、運動量等の値しか定量的に評価しておらず、効果的に生活改善を促すことが困難であった。例えばダイエットにおいては、ただ毎日の歩数を増やしただけでは効果的に減量できるとは限らない。
特許文献1では、複数の生活リズムの指標と、体重などの生体情報を同時に表示して、ユーザに生活改善につながる情報を提示しているが、各個人に適した具体的な改善方法を提示する手段は開示していない。
また、特許文献2においても、時差ぼけに関わる睡眠リズムの補正手段を開示しているが、その他の生体情報から得られる健康指標等を改善する手段を開示していない。
本発明の目的は、睡眠時間や歩数、運動量等の生体情報に基づき、人の行動を推定し、その健康指標等を改善する手段を提示する行動提案装置、及びその方法を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明においては、処理部と記憶部と備え、個人の生体情報に基づき個人に行動提案を行う行動提案装置として、処理部が、個人の生態情報を収集し、収集した生体情報に基づき、個人の行動を判別して行動要素データを抽出し、所定期間のこの行動要素データから、個人の習慣行動データを生成し、これら行動要素データと習慣行動データと、個人が予め設定した目標指標データとに基づき、個人の行動指針を生成し、生成した行動指針に基づき、個人の行動提案を行う行動提案装置及び方法を提供する。
また、本発明の行動提案装置として、行動指針及び行動提案を表示する表示部を更に備える行動提案装置及び方法を提供する。
更に、本発明の行動提案装置は、処理部が、複数の所定期間の習慣行動データと目標指標データとの相関分析を行い、その相関分析結果で相関性が高い習慣行動データを、行動指針に付加して表示部に表示する行動提案装置及び方法を提供する。
すなわち、上記の目的を達成するため、本発明の好適な態様において、加速度センサ等の情報入力手段によって得られる数週間から数ヶ月の長期間にわたる人の生体情報や行動履歴から、同じ時刻帯で、同じ特徴を有する生体情報を一種の習慣的な行動として分類し、習慣的な行動の時刻や時間の長さや遷移関係などの習慣行動データと、ユーザが改善を求める体重、ストレス、生活満足度、業務効率等の目標指標データとの相関性を算出し、ユーザの主な行動を時系列で表示すると同時に、目標指標を改善するのに最適な行動の時刻や時間の長さを行動提案として表示装置に提示する。また、その最適な行動の時刻や時間の長さを実現するためのより具体的な行動例やコメントを、過去に自らが入力して記録した行動履歴や、他人の入力した行動履歴をも活用して生成、提示する。
本発明によれば、ユーザは一定期間の自らの生活パターンや行動内容を、行動の特徴や時刻帯と時間の長さ等の表示、及びそれらの組み合わせから容易に想起できるのと同時に、目標とする指標の改善を達成するのに最適な行動の改善方法を知ることができる。さらに、提示された最適な行動が実行できているかの進捗状況についてフィードバックを受けて、行動を修正することができる。
第1の実施例に係わる、行動指針、及び行動提案を生成するシステムのブロック図である。 第1の実施例に係わるシステムのデータベースを更新するためのプログラムの構成を示すブロック図である。 第1の実施例に係わるシステムのセンサデータを格納するデータベースの構成例を示す図である。 第1の実施例に係わるシステムの運動量を算出する方法を説明する図である。 第1の実施例に係わるシステムの運動量や歩数を格納するデータベースの構成例を示す図である。 第1の実施例に係わるシステムの、センサデータから行動を判別するための条件を格納する行動定義データベースの構成例を示す図である。 第1の実施例に係わるシステムの、センサデータから判別した行動である行動要素を格納するデータベースの構成例を示す図である。 第1の実施例に係わるシステムの、毎日の類似した行動を分類した習慣行動を生成する過程と、表示例を示す図である。 第1の実施例に係わるシステムの、毎日の類似した行動を分類した習慣行動を格納するデータベースの構成例を示す図である。 第1の実施例に係わるシステムの、ユーザが入力した行動履歴を格納するデータベースの構成例を示す図である。 第1の実施例に係わるシステムの習慣行動表示画面の一例を示す図である。 第1の実施例に係わるシステムで解析された、あるユーザの目標指標(仕事効率)と、午前の安静時間の相関を示すプロット図である。 第1の実施例に係わるシステムの行動指針表示画面の一例を示す図である。 第1の実施例に係わるシステムの行動提案表示画面の例を示す図である。 第1の実施例に係わるシステムの行動履歴入力画面の例を示す図である。 第1の実施例に係わるシステムの行動判別処理の詳細を示すフローチャートを示す図である。 第1の実施例に係わるシステムの行動指針生成処理の詳細を示すフローチャートを示す図である。 第1の実施例に係わるシステムのセンサノードのブロック図である。 第1の実施例に係わるシステムのセンサノードの外観図である。 第1の実施例に係わるセンサノードの画面表示例を示す図である。 第1の実施例に係わるセンサノードのイベント入力操作の例を示す図である。 第2の実施例に係わる、サーバで解析を行うシステム構成のブロック図である。 第3の実施例に係わる、サーバで解析を行い、パソコン(Personal Computer:PC)のブラウザで結果を閲覧するシステム構成のブロック図である。 各実施例におけるPCやサーバの内部構成の一例を示すブロック図である。 各実施例における行動提案プログラムの処理のフローチャートの一例を示す図である。
以下、図面に従い、本発明の実施例を説明する。なお、本明細書において、PCやサーバ等のコンピュータの処理部で実行処理されるプログラムを「部」や「手段」と表現する場合がある。例えば、「行動指針生成プログラム」を「行動指針生成部」や「行動指針生成手段」と呼ぶなどである。
図1は第1の実施例の行動指針、及び行動提案を生成するシステムの主要な構成を示す図である。本システム構成においては、ユーザ8が身に付けたセンサノード1の測定したデータであるセンサ情報を受信して、ユーザ8が日々向上させることを目標とする指標、例えば仕事の効率や成果、満足度を表す指標を改善する方法を提案するため、過去の目標指標データ310と、センサデータから判別した過去の行動を記録した行動要素データ300を分析して改善指針を算出し、表示装置3などの出力装置に出力することを特徴とする。
後で説明するように、センサノード1は人が身に付けるのに適した形状、例えば腕時計型のセンサ端末であり、脈、動きなどの人の情報(以下、生体情報)を測定し、センサデータとして無線で送信する。記録して残しておきたい特別な出来事や、何かの行動の時刻を残しておきたい場合に、ボタン操作で液晶表示デバイス(Liquid Crystal Device:LCD)に表示されるアイコンを選択し、イベント情報として、イベント種類と時刻を記録する機能を備える。これは、後から行動内容を入力する手間を省くだけでなく、正確な内容や時刻を忘れることも防止することができる。また、測定したデータを内部に記録する不揮発メモリ等の記憶部を備える。またセンサノード1はそれぞれ固有な識別IDであるマック(Media Access Control:MAC)アドレスが割り当てられて記憶している。また、ひとつの基地局6で構成するネットワーク内でのみ固有な識別ID(ショートアドレス)も記憶可能である。これらのアドレスをデータに付加して無線送信することで、どのセンサノード1から送信されたデータなのか識別することができる。
基地局6は、アンテナ7から無線の電波を受信して、センサ端末から送信されたセンサデータの内容を接続されたPC2からの要求に従って送信する。また、基地局6はひとつの無線ネットワークを構成する際に、センサノード1との間で通信してアソシエーションと呼ばれるネットワーク加入の手続きを通信して行い、MACアドレス1つに対し、1つのショートアドレスを割り振る。基地局6は、MACアドレスとショートアドレスの対応表を、内部のメモリに保持し、センサノード1から受信したデータに付加されているアドレスをすべてMACアドレスに変換して、パーソナルコンピュータ(Personal Computer:PC)2に送信する。この結果、PC2では受信したデータの発信元であるセンサノード1を容易に識別することができる。
PC2は、例えば、図24に示す通常のコンピュータ構成を有している。すなわち、図24において、2401で示すPCは内部バス2406を介して、処理部である中央処理部(Central Processing Unit:CPU)2403、記憶部である主記憶部2404、補助記憶部2405、更にはインターネット9などのネットワークや、センサデータ1のデータをPCに取り込むために必要な基地局6と接続するユーエスビー(Universal Serial Bus:USB)等のインターフェースとなるネットワークデバイスが相互に接続される。また、図1に示すLCDなどのディスプレイである表示装置3や、キーボードやマウスなどの入力装置4が適当なインターフェースにより接続されている。
このPC2には、基地局6からのセンサデータを受信してデータベースに格納するセンサデータ受信プログラム220など、CPUで実行される各種プログラムと、センサノード1で測定したデータであるセンサデータ280や、このセンサデータ280をもとに人の行動、例えば睡眠、歩行、安静、運動等の判別をするのに必要な閾値等の定義である行動定義データ290などの各種データが記憶部に記憶される。
更に、PC2には、行動定義データ290を用いてセンサデータ280を時系列で読み出して比較し、行動を判別し、データベースに格納する行動判別プログラム230、行動判別を簡単にするためにセンサデータから算出する中間データである運動量、歩数データ320、行動判別プログラム230で判別した個別の行動、行動要素を格納するデータベースである行動要素データ300、行動要素の中で同じ時間帯で同じ行動定義の行動要素をグループ分けした習慣行動データ330、ユーザ8が改善したいと望んでいる指標を格納するデータベースである目標指標データ310、過去の行動要素データ300と目標指標データ310の変化を分析して、過去の行動からどのように生活の行動を変えるべきか、例えば時刻の早い遅いや時間が長い遅い、という情報を生成して表示部である表示装置3に表示する行動指針生成プログラム240、行動指針生成プログラム240にて生成された行動指針の結果である行動指針データから、その行動指針と合致する過去の自分、或いは他人の具体的な行動履歴をデータベースから検索して表示装置3に表示する行動提案プログラム250、ユーザ8が入力装置4を用いて入力した日記のような行動履歴やコメントをデータベースに格納する行動履歴入力プログラム210、ユーザ8が自ら入力した行動履歴やコメントを格納したデータベースである行動履歴データ270、PC2に格納されたデータベースを、イントラネットやインターネットなどのネットワークを介して、他のサーバ等のコンピュータからデータを受信して更新するための個人データ更新プログラム260を備える。
一方、サーバ5は、イントラネット、またはインターネット等のネットワーク9を介してPC2と接続されており、図24に示すような通常のコンピュータ構成の処理部や記憶部を有し、その記憶部に行動定義データ506と目標指標データ510と行動履歴データ511を備える。行動定義データ506と目標指標データ510は、PC2の行動定義データ290、目標指標データ310と同じであるか、より新しい内容である。例えば、別のセンサなどで計測された目標指標のスコアが直接は行動指標データ310に追加できない場合に、一度サーバ5の目標指標データ510に格納され、それをPC2にコピーして更新することができる。また、行動定義データ506の内容を追加した場合に、サーバ5のデータをそれぞれのユーザが行動定義データ290にコピーすることで、更新作業を容易にすることができる。
PC2内のセンサデータ受信プログラム220は、処理部のプログラム処理により、生体情報受信部として機能し、まずPC2に接続された基地局6とのインターフェースを、専用のドライバソフト等を介して認識する。そして、センサデータ受信プログラム220はPC2を使用している1人のユーザ8、或いは複数のユーザと、それぞれのユーザが身に付けているセンサノード1を対応させて識別するための書き換え可能なID表を保持している。従って、受信したデータに、ユーザ8を識別するID、或いは名前を付加して、センサデータ280にこのユーザの生体情報として格納することができる。また、センサノード1にキー操作、又はボタン操作の入力手段を備える場合、ユーザ8が自らの行動や出来事、つまりイベント情報を忘れず記録するためには、センサノード1を操作して入力し、センサデータと同様に受信することが効率的である。この場合、センサデータ受信プログラム220は受信したイベント情報を行動履歴データ270に格納する。
さて、図1の行動判別プログラム230は、処理部におけるプログラム処理により、行動定義データ290に格納されている行動定義名と、それに対応する閾値等の判定・検出条件のリストを用いて、センサデータ280のデータを時系列に比較していく。その結果、判定・検出条件に合致するものをひとつの行動要素として、その行動名、またはその行動の識別IDと時刻、時間情報を行動要素データ300に格納する。これにより、センサデータ280は加速度センサ等で測定した波形データの集合体に過ぎないが、波形データを行動という形で人がみて理解できる情報に変換することができる。また、それと同時に時刻、時間という情報を行動に付加することができるようになる。つまり、行動とそれに付随する時刻、時間という数値情報を、長期間にわたって記録していくことにより、行動の変化、その変遷を定量評価することが実現できる。
目標指標データ310は、ユーザ8が改善したいと望む指標を、長期間にわたって記録する。例えば、人が毎日の生活の中で、仕事の効率や生活の満足度を改善したいと望む場合に、どのような行動をとれば良いのか、どのような生活をすればよいのかということが問題となる。仕事の効率や満足度という観点では、仕事の成績、目標達成度、客観評価、主観評価等が利用できると考えられる。しかしながら、成績や目標達成度とした場合には、仕事の業種によっては結果が出る周期が数ヶ月や半年に一回となってしまう場合があり、分析に必要な十分なデータが得られず、また毎日の細かな変化を捉えられないことが問題になる。客観評価に関しても、他人に毎日のように評価を求めるのは長期的にみると容易ではない。
そこで、主観評価、例えばアンケートを毎日や数時間に一回程度回答して、結果を得るのが最も簡便に実現できる。この結果であるスコアを目標指標データとすることができる。また、センサノード1のデータを利用して、主観評価のスコアを推測することも可能である。これは適用するセンサや、評価内容によっても異なるが、重回帰分析などの公知の手法を用いて予測式を生成することで可能となる。この予測結果も目標指標データ310として適用できる。目標指標データ310はこのような仕事や生活の満足度といったスコアには限定されない。例えば、目標指標を体重や血圧などの生体情報の測定結果とすることもできる。行動指標データ310を体重とした場合においては、ダイエットのための生活改善をサポートすることができるようになる。これは、健康診断などで得られるような、他の健康指標においても同様のヘルスケア目的に応用することが可能になる。
行動指針生成プログラム240は、処理部でのプログラム処理により、行動要素データ300と目標指標データ310の時系列変化と、相関関係について分析して行動指針を生成する。この行動指針は行動要素の行動定義ID、日時、時間長さ等からなる行動指針データとして、図示を省略した記憶部に保持される。最も簡単な手法を適用するならば、ある行動の時刻が早いとき(例えば出勤時刻が早い場合)に、目標指標データ510の仕事の満足度スコアがいつもあがるのであれば、その行動の時刻を常に早くすべきであるという行動指針を導き出すことができる。このような2つの値の相関性を導く分析手法としては、ピアソンの積率相関係数などが一般的によく知られているが、これらの公知の相関分析手法を適用することができる。また、本分析を行う際には、行動要素データ300から、日や週を超えて同じ行動というのを認識する必要がある。本手法では、例えば、朝夕の通勤、定例会議、昼食、夜のジョギング、睡眠などの習慣行動、習慣ではないイベント行動などを識別して、その日々の時間変化を評価することに基づいている。このような複数日の中で、同じ時間帯の、同じ行動定義の行動要素をグループ分けし、そのひとつのグループを習慣行動とする。この習慣行動には、複数の行動要素が含まれるため、それらの時刻や時間を用いて、相関分析などの定量評価ができる。
行動履歴入力プログラム210は、処理部のプログラム処理により、ユーザが簡便に過去や現在の行動内容を、入力装置4を介して入力するためのユーザインタフェースを表示装置3に表示し、入力された内容を行動履歴として、行動履歴データ270に記録する。ここで、行動履歴入力プログラム210はセンサデータ280や行動要素データ300を参照して表示することで、ユーザ8に過去の行動内容を想起させ、ユーザ8の入力を補助することができる。また、行動履歴入力プログラム210は、入力された行動内容をネットワーク9を介して接続されたサーバ5に送信して、同様にデータベースである行動履歴データ511に格納することができる。これにより、データのバックアップや、複数端末からの入力を可能にするだけでなく、他のユーザが生活改善の知見として、サーバ5の行動履歴データ511を活用できる。行動指針生成プログラム240では、導き出した指針を表示装置3に表示し、ユーザ8に通知することで、ユーザ8の生活改善を促すことができる。また、ユーザ8は入力した行動内容をサーバ5に送信するか否かを選択することが可能とすることにより、プライバシーを確保できる。
行動提案プログラム250は、処理部のプログラム処理より、行動指針生成プログラム240と連携して、生成され保持された行動指針データを受け取り、行動指針の内容である、行動定義、時刻、時間から過去の行動履歴データ270を検索して合致する行動内容を表示装置3に表示する。ユーザ8は自らの過去の行動を知見として、生活改善の具体策を認識することができる。また、行動提案プログラム250は、サーバ5の行動履歴データ511、つまり他のユーザの行動履歴を参照することもできる。これにより、自らの過去の行動から有効な知見が得られない場合もあるので、他人の行動に学び、生活改善を促すことができる。
図25は、図1のPC2の処理部で実行される行動提案プログラム250の処理をフローチャートで詳細に示しており、行動指針生成プログラム240で生成された行動指針データと、行動履歴データ270、及びサーバ5の行動履歴データ511から目標指針を達成するために、より具体的な行動提案を生成する処理の好適な例を示している。
行動指針生成プログラム240が完了して、行動指針データが生成保持されると行動提案プログラム250は、処理251で行動提案処理を開始する。
処理252では、行動指針生成プログラム240で生成した行動指針データを読み出す。読み出す行動指針データは、目標指標の達成に寄与率の高い習慣行動に含まれる行動要素の、行動定義ID302、日時303、時間長さ306である。
処理253では、処理252で読み出した行動指針データの行動要素の行動定義ID302、日時303、時間長さ306と一致するユーザ8の過去の行動内容を、行動履歴データ270から検索して、読み出す。また、PC2がサーバ5にネットワーク9を介して接続され、行動履歴データ511を読み出し可能な場合、重複しない行動履歴あれば読み出す。
処理254では、処理253と同様にPC2がサーバ5にネットワーク9を介して接続され、行動履歴データ511を読み出し可能で、ユーザ8以外のユーザが入力した行動履歴がある場合、行動指針データの行動要素の行動定義ID302、日時303、時間長さ306と一致する行動履歴を読み出す。
処理255では、処理253、処理254で読み出した行動履歴を、例えば図14に示す行動指針表示画面431に示すように、ユーザ8の行動履歴は行動提案表示432に、ユーザ8以外のユーザの行動履歴は行動提案表示433に分けて表示する。行動提案表示432、行動提案表示433に表示する順序は、目標指標が改善した順に並べ替える。この場合、表示装置3の画面サイズによってはすべて表示することができないため、並べ替えた順に表示する。また、すべて表示して画面にスクロール操作のユーザインタフェースを加える。 次に図2は、PC2の個人データ更新プログラム260について詳細に示したブロック図である。個人データ更新プログラム260は、行動定義生成プログラム261、行動評価プログラム262,行動定義更新プログラム263、目標指標更新プログラム264から構成される。
同図において、行動定義生成プログラム261は、行動履歴データ270とセンサデータ280を参照して、行動定義データ290を修正、或いは新たな定義を追加できる。行動定義データ290に格納されている閾値等の初期値は、ユーザ8が誰であっても共通して当てはまるように設定される。しかしながら、動き等のセンサデータから人の行動を推測する場合、精度を高めようとすると個人差が問題となる。そこで実際の行動内容である行動履歴データ270をもとに、対応するセンサデータ280を検索して参照し、高い確率で判別可能な新しい判定条件を生成して、行動定義データ290bに追加することができる。また、同様の手法にて初期状態では行動定義データ290には存在しない行動定義を追加することもできる。
行動評価プログラム262は、センサデータ280をもとに、目標指標データ310を生成するプログラムである。前記の通り、目標指標データ310を仕事の満足度等に関する主観評価とした場合には、重回帰分析等の手法により、主観評価の結果を、センサデータ280をもとに算出する近似式を生成することができる。行動評価プログラム262は、最も簡単な実装方法では、この主観評価の近似式によって、目標指標データ310を生成するものである。
行動定義更新プログラム263は、サーバ5と通信して行動定義データ506を読み出して、PC2の行動定義データ290を更新するプログラムである。このとき、行動定義データ290の中でも、行動定義生成プログラム261によって、修正、生成された項目については上書きしない。つまり、個人毎に合わせた判定条件はそのまま残しながら、全体で共通の判定条件は最新の内容を反映することができる。
同様に目標指標更新プログラム264は、サーバ5の目標指標データ510を読み出して、目標指標データ310に追加するプログラムである。サーバ5に別のセンサや、アンケート等の集計結果が格納される場合、最新のデータをPC2に反映させることができる。
図3はセンサデータ280の構成例であり、3軸加速度センサによって50ミリ秒間隔で測定したデータを格納した場合について示している。加速度のデータから人の行動や、特に歩数なども正確に識別するには、1秒間に10回以上の測定が適している。日時281にはセンサが測定した際の、センサノード1における時刻を示している。加速度x282、加速度y283、加速度z284はそれぞれ3軸の加速度測定値を示している。加速度センサの出力のデジタル値、または、加速度センサの出力のアナログ値をAD変換したデジタル値の分解能が8ビットである場合、値の範囲は0〜255になる。加速度センサの測定範囲が±3G〜±5G程度であれば、人の動きを識別するのに十分である。温度285はセンサノード1で測定した温度を示している。脈波286は、センサノード1に、光学式等の脈拍センサを備えている場合にのみ、脈波形の出力値を格納する。
図4は、加速度のセンサデータから、波形が振れた量を示すゼロクロス回数の算出方法を示している。ゼロクロス回数は、動きの量と比例するため、運動量と見なすことができる。また、この運動量のレベルから、睡眠や運動、デスクワーク等の大まかな行動を判別することができる。最も簡単に上述のゼロクロス回数を求める方法としては、3軸の加速度を、1軸のスカラー値に変換することである。姿勢などを考慮しない場合は、スカラー値のみで運動量を推定できる。このとき、人の動きとは無関係な雑音成分を除去するために、バンドパスフィルタをかけることが好適である。また、細かな動きの検出を抑制したい場合には、閾値を設定するのが好適である。例えば、図4では、0.03Gと加速度スカラー値11が交差した点12のみを検出してカウントしており、運動量から人の行動を推定する際に、実際のデータを踏まえ、最も適した閾値である。
図5は、センサデータ280から算出した運動量、および歩数のデータを格納する運動量、歩数データ320の構成例を示している。運動量データは、行動判別プログラム230にて生成される中間データであり、本データと行動定義データ290の判定条件を比較することで、定義や処理を容易にする。運動量の算出方法は図4に示した通りである。ひとつの値の時間範囲は、認識したい行動の最小時間範囲になるが、1日の行動で想起可能な行動単位を想定すると、1分〜5分程度が好適である。日時321は、示す値から1分間に対応したデータが、同行に格納されていることを示す。運動量232は、図4の方法で算出した値を格納する。歩数323は、最も簡単な方法を示せば、加速度のスカラー波形に対し、自己相関などの公知の手法で周期性を検出し、検出された周期の連続数から歩数を算出することができる。
図6は行動定義データ290の構成例を示している。行動定義データ290は、複数の行動を分類する判定条件を格納しており、後から追加、修正などで高精度化や、個人差への対応が可能である。運動量、歩数データ320に対して判別することで、処理や条件の設定が容易になる。行動定義ID291は、定義される行動に固有の識別IDである。行動定義名292は同行に格納される条件で判別される行動の名前を示している。判別条件293には複数の条件、閾値を格納することができる。例えば、運動量や歩数に関する定義のみならず、その他の検出条件も指定することができ、行動判別プログラム230では、それぞれの条件に対し、論理和(あるいは論理積でも設定可)にて判別処理をする。判別された1つの行動単位を行動要素と呼ぶ。以下に判別条件の構成例を示す。運動量294は運動量、歩数データ320に格納される運動量322に対応する条件を示している。歩数295は歩数323に対応する条件を示す。連続時間296は、運動量294や歩数295の条件にどれだけの時間合致していれば、判別とするかを示す。つまり、ある一定時間継続した場合にのみ合致させることがでる。これは動きの少ない安静時間が1分程度と短ければ特徴的な行動と捉えられないが、10分程度安静にしている場合には、特徴的な行動として想起される可能性が高いからである。
図7は、行動判別プログラム230によって判別された行動を格納している行動要素データ300を示す。行動要素INDEX301は、すべての行動要素に対し固有な識別IDである。行動定義ID302は判別した条件に対応する行動定義ID291を格納する。日時303は、行動要素の存在する日付と時間を示しており、開始日時304と、終了日時305を含む。時間長さ306は、行動要素の継続時間であり、終了日時305と開始日時304の差分である。上記のように、行動要素は、運動量のレベルや歩数と、日時(時刻)によって特徴付けられ、ユーザ8が後から見て、実際の記憶を想起可能とする。また、これらの時間を後述のように、長期的に分析して、定量的な評価を行うことを可能とする。
図8は本実施例における行動指針生成プログラム240で、長期的な行動の評価、つまり人の習慣的な行動について定量的な評価を行う手法を示している。行動要素データ300に対し、近隣の時刻、及び同じ行動定義であれば、類似の行動としてグループ分けする。これは、複数日に跨って類似の行動であるため、習慣行動、あるいは生活リズムと呼ぶことができる。図8は1週間の行動要素データ300を解析した例を示す。図8の例では、近隣の時刻で、同じ行動定義のグループ601〜607を分類した。このときの近隣とは前後1時間程度の範囲で処理している。
次に、それぞれのグループを習慣行動608〜615として遷移図状に表現する。また、習慣行動608〜615を構成する行動要素の前後関係から、習慣行動の遷移関係を知ることができる。この遷移関係をもとに、習慣行動608〜615に矢印を付加することができ、生活のパターンを認識しやすくする。また、それぞれの遷移回数から、遷移確率を算出することができるため、特徴的な行動の遷移パターンを知ることもできる。習慣行動608〜615は円などの図形で表現し、大きさでぞれぞれの行動の時間の長さを示す。習慣行動の時間長さとは、習慣行動を構成する行動要素の時間長さを平均して容易に算出可能である。また、それぞれの習慣行動を表現する位置は構成する行動要素の中心点、行動要素の3を例にすれば時刻616となる。上記表現によって、人が見て、色や前後関係から実際の行動を想起できるだけでなく、それぞれの習慣行動について、構成する行動要素の時間変化を定量的に評価できるようになる。
図9は、図8の習慣行動608〜615を例に、行同じ時間帯で同じ行動定義の行動要素をグループ分けした習慣行動データ330の構成例を示す。行動指針生成プログラム240では、習慣行動データ330をもとに、それぞれの習慣行動を構成する行動要素の時間について、目標指数データ310との相関分析を行う。習慣行動INDEX331は、それぞれの習慣行動について固有な識別番号である。行動定義ID332は、習慣行動を構成する行動要素に共通な行動定義IDを示す。開始時刻333と終了時刻334は、習慣行動を構成する行動要素の平均の開始、終了時刻である。これをもとに習慣行動の表示位置を変える。時間長さ335は終了時刻334と開始時刻333の差分である。
行動要素INDEX336は、習慣行動を構成している行動要素のINDEXである。つまり、この行動要素INDEX336から行動要素データ300を検索することで、習慣行動を構成する行動要素のすべての情報を読み出すことができる。この読み出した時間情報をもとに、目標指数データ310と相関分析を行う。遷移元INDEX337は、習慣行動の遷移関係を知るのに必要な情報である。この遷移元INDEX337に基づいて、習慣行動を表示する際に矢印を結ぶことができる。また、遷移回数338はそれぞれの遷移元から遷移した回数をカウントしたものであり、遷移回数338をもとに遷移確率を知ることができる。
図10は、行動履歴データ270の構成例を示している。行動履歴データ270は、ユーザ8が行動履歴入力プログラム210を介して、入力した結果を格納する。また、センサノード1でユーザ8がボタン操作によって入力したイベント情報も格納する。開始日時272と終了日時273によって、行動の期間を示す。行動内容274は、ユーザ8が直接、入力装置4を利用して入力した内容、もしくは複数の候補から選択した内容を格納する。ユーザ8が自ら入力したデータを残すことで、行動定義データ290の修正や追加に利用でき、また入力内容を利用した行動提案内容を生成できる。
図11は、本実施例における行動指針生成プログラム240が生成して表示装置3に伝送して表示する習慣行動表示画面400で表示例である。この表示例では、2008年の6月について、平日表示401と休日表示402をわけて習慣行動403〜428を算出している。休日と平日をわけることにより、例えば平日が仕事で、平日と休日の生活パターンが大きくことなるという場合にも、ユーザ8から見て自らの習慣行動や生活パターンを認識しやすくすることができる。また、休日と平日では、同じ時間帯の類似行動でも、全く意味が異なる場合があるため、解析の精度向上にも繋がる。それぞれの習慣行動403〜428は、行動凡例429によって色分けされる。典型的には、動きの多い行動に暖色系、動きの少ない行動に寒色系を割り当てると直感的に認識できる。この色分けと行動の時刻、および遷移関係から、ユーザ8は(…)で示す実行動を想起可能となる。上記の表示方法では、習慣行動403〜428の配置は、時刻によって横軸が指定されるが、縦軸には指定はなく、それぞれが重ならないように最適化して並べる。
図12は、実際の1年間のある1人のユーザのデータをもとに、行動指針生成プログラム240にて解析を行った結果をグラフ500に示す。それぞれのプロットが一週間の平均データを示している。グラフ500の縦軸は目標指標データ310として、人の仕事効率を示す指標を適用する。ここで仕事効率は、人が仕事時間内で、いかに仕事に没頭しているかを示しており、過去の仕事中に複数回のアンケート(自己診断)で得た結果と、アンケート回答前後の加速度データに基づく重回帰分析によって、加速度データのみから仕事に没頭している状態を指標として算出できるようにしたものである。グラフ500の横軸には10時ごろに現れる安静の習慣行動を構成する行動要素の時間長さを示す。図12を見てわかるとおり、プロットが直線に近い並びとなることから相関関係にあることが疑われる。また、実際に相関分析をすると、相関係数が0.59となり、有意確率も0.0001以下であることから、有意な相関があることがわかる。従って、この安静時間が長いほど、仕事に没頭しており、仕事効率が高いということがわかる。このように、すべての習慣行動について分析することで、人それぞれの目標指数と習慣行動との相関が得られる。行動指針生成プログラム240では、この相関性をもとに行動指針を表示し、提案する。
図13は、行動提案プログラム240が生成し、表示装置3に伝送して表示する行動指針表示画面430の表示例を示している。平日表示401は習慣行動表示400と同じ習慣行動を示しているが、図12で示した手法によってそれぞれの習慣行動403〜416と目標指数(例では仕事効率)との相関係数を算出し、縦軸の値としている。この結果、どの習慣行動と、目標指数の改善が関係しているか一目で認識することができる。さらに、行動を改善するための方向性、つまり指針も同時に示すため、最も関連する習慣行動には、目標指数を改善する方向の矢印を追加する。例えば、図12の結果を用いると、時間を長くすると仕事効率が改善するため、習慣行動408を横に広げる矢印を追加し、ユーザが自らの生活パターンを認識すると同時に、改善方法を一目で認識することができる。また、有意な相関があると認められれば、最も相関のある習慣行動以外にも、同指針を追加して表示することも可能である。
図14は、行動提案プログラム250が生成して、表示装置3に伝送して表示する行動提案表示画面431の表示例を示している。行動提案プログラム250では、行動指針生成プログラム240が生成した行動指針表示画面430の行動指針の結果をもとに、行動履歴データ270を検索し、行動指針と合致する過去の行動履歴を表示する。例えば、習慣行動408について検索すると、行動提案表示432に示す例のように、過去に実際に入力した内容を表示する。これにより、自己の行動に基づいた、最適な行動提案内容を表示することができる。また、自己の行動履歴以外からも知見を得られる場合も想定される。行動提案表示433では、サーバ5の行動履歴データ511、つまり他人の過去の行動からも、行動指針に沿って検索することで、知見を得ることを可能としている。これは、自分の入力した行動履歴データ270が少ない場合や、自己の過去の行動からだけでは十分な改善結果が得られない場合に有効である。
図15は行動履歴入力プログラム210が生成し、表示装置3に伝送して表示する行動入力画面440の表示例を示している。行動入力画面440では、ユーザ8に対し効率的に過去の行動を入力させるため、日時選択441で指定した日時の運動量グラフ442、時刻444と、判別された行動要素443に表示する。上記の運動量や行動要素を見ながら入力することで、詳細な時間の区切りなどを忘れていても簡便に入力可能であり、既に大まかな行動を行動要素として判別してあるので、より詳細な行動内容やコメントを想起することが可能になる。
図16では処理部が実行する行動判別プログラム230の処理を、フローチャートで詳細に示しており、人の動きや生体情報から、人の行動を判別する処理を実現する好適な例を示している。図3の処理では、人の行動を数種類に分類するならば、動きの量に特徴が現れることを利用し、加速度などの人の動きを計測したセンサデータを、一度動きの量を表す運動量データに変換する。また、動きデータの波形の周期性から、歩数を検出し、移動しているかの判別に利用する。算出した運動量と歩数を、行動定義データ290の判定条件と比較し、行動を判別する。運津量、歩数データ320は、不揮発で、一度計算したデータは、行動判別プログラム230が終了しても保持されることが望ましい。
処理231で。行動判別プログラム230の処理を開始する。行動判別プログラム230は、センサデータ280に新しいデータが追加されたか、更新されたかを検知して開始する。
処理232では、センサデータに対し、行動判別を行う範囲(期間)において、運動量、歩数データ320が既に算出済みで、記録されているかを確認する。もし、算出済みであれば、これらの算出処理は行わずに処理235に進み、算出済みでなければ処理233に進む。
処理233では、センサデータ280から運動量を算出し、運動量、歩数データ320に記録する。本処理においては、例えばセンサデータ280が3軸加速度センサの波形データであれば、ベクトルの絶対値であるスカラー値に変換したのち、波形が単位時間当たりに何回振れたかをカウントしたゼロクロス回数を運動量とする。ここでの単位時間は、数秒間という単位の動きは行動と見なさないため、1分程度が望ましい。本処理において、中間的に生成したスカラー値に、バンドパスフィルタをかけて、人の動きと無関係な周波数成分を除去することが望ましい。
処理234では、センサデータ280の人の動きを計測したデータから、歩数を算出する。ここでも前記処理233と同様に、スカラー値を一度算出し、それをFFT(周波数解析)か、自己相関分析等の公知の手段で、周期性を検出し、周期性があれば、単位時間あたりの周期が続いた数をカウントし、歩数とする。算出した歩数を運動量、歩数データ230に記録する。
処理235では、運動量、歩数データ230を参照し、運動量、歩数の値を、それぞれ行動定義データ290に含まれる判別条件と比較していく。
処理236では、前記処理235で合致した結果を、その行動定義の名前やID,開始時刻、終了時刻などの情報を行動要素データ300に記録する。
処理237で行動判別プログラム231の処理を終了する。行動判別プログラム231は、センサデータ280が追加される毎に実行する。
図17は、行動指針生成プログラム240の処理をフローチャートで詳細に示しており、行動要素データ300と、目標指標データ310から、目標指標を改善するのに最適な行動指針を生成する処理の好適な例を示している。
処理241で、行動指針生成プログラム240の処理を開始する。
処理242では、行動指針を生成するにあたり、必要な条件を設定する。例えば、分析対象とする範囲、曜日の指定などを行う。これは予めプログラムで定めた固定値であるか、入力装置4を介してユーザ8が入力した値を用いる。
処理243では、行動要素データ300から、前記処理242で設定した範囲のデータを読み出して、参照する。
処理244では、人の行動パターンを表す習慣行動データ330を生成する。1つの習慣行動データを生成するための単位期間は前記処理242で設定した期間を適用する。処理244については、図8に示した通り、この単位期間の中で、日付に関わらず、時刻の近い同じ行動定義の行動要素をひとつの習慣行動データをしてグループ分けする。これら習慣行動には識別IDである習慣行動IDを付加する。この時刻の近さの設定においては、ユーザ8が見たい行動パターンの粒度によって異なるが、いずれの場合においても1〜2時間程度が望ましい。ただし、睡眠等の1日に1、2回しか現れない習慣行動については、例えば寝返り等で行動の繋がりが分かれるのを防ぐため、この時間を5時間程度にすることが適している。グループ化した習慣行動を構成する行動要素の平均をとって、習慣行動の開始時刻や終了時刻を記録する。また、構成する行動要素のIDを記録する。さらに行動要素の時系列の繋がりから、ある習慣行動に至る直前の習慣行動を遷移元として記録し、それぞれの遷移元からの遷移回数を記録する。上記習慣行動の情報を、習慣行動データ330に記録する。
処理245では、分析範囲内の目標指数データをすべて読み出して参照し、さらに目標指数データの日時に対応する習慣行動データを読み出す。例えば目標指数データが2008年の毎平日の仕事効率であれば、同様に習慣行動データ330からも2008年の習慣行動を読み出して比較する。分析するために、目標指標と対応する毎平日の行動要素を、それぞれの習慣行動から読み出す。ここで同じ日に複数の行動要素が存在する場合は、時刻の平均をとって1つの行動要素とする。次に、各習慣行動に含まれる毎平日の行動要素の時刻や時間長さ、遷移関係等と、毎平日の目標変数を相関分析し、習慣行動と目標変数の相関係数を算出する。
処理246では、表示装置3に習慣行動を相関係数の高い順がわかるように関連づけて表示する。
処理247では、最も相関係数の高い習慣行動に、目標変数を向上させるための行動指針、例えば、時間を早くする、遅くする、長くする、短くするなどの指示を表示する。
処理248で行動指針生成プログラム240の処理を完了する。
図18は本実施例におけるセンサノード1の構成の一例を示す。センサノード1は、アンテナ115を備えた無線通信部106と、加速度センサ102、脈拍センサ103、温度センサ104と、マイクロコンピュータ120と、マイクロコンピュータ120に一定間隔でトリガをかけるためのタイマとして機能し、さらに時刻情報を生成するリアルタイムクロック(Real Time Clock:RTC)105と、書き換え可能な不揮発な記憶媒体であるストレージ140、イーイーピーロム(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory:EEPROM)160と、文字や波形、グラフ等を表示するLCD101と、マイクロコンピュータ120に対してトリガをかけることができる複数のスイッチ110、111と、端子112への外部機器からのUSB接続を検出してマイクロコンピュータ120にトリガをかけ、その状態をマイクロコンピュータ120に出力する外部電源検出部108と、マイクロコンピュータ120とのシリアル通信によって送信されたデータをUSB接続の外部機器に転送するUSB通信部107と、2次電池26と、パーソナルコンピュータ等の外部機器とのUSB接続を介して供給される電源で2次電池113を充電し、または2次電池113の代わりにセンサノード1に電力を供給する充電/給電回路部109と、USBケーブルを接続する端子25で構成されている。
EEPROM160には、図18に示すように、イベントの日時を記録する領域152と、イベントを分類する識別符号であるイベントIDを記録する領域153を含むイベント記録テーブル150と、イベントIDを選択する元となる項目であるイベントIDを記録する領域155と、イベントIDを選択する際に、対応するアイコン画像をLCD101に表示するためのデータであるアイコンを記録する領域156を含むイベントリストテーブル154を備える。イベントリストテーブル154は書き換え可能であるため、センサノード1を使用するユーザによって使用頻度の高い任意のイベントを設定し、記録することができる。
イベント記録テーブル150にはイベント発生の日時だけでなく、イベントIDを付加することにより、簡単な操作でイベントの内容を記し、後からイベント情報を閲覧したときに内容を容易に思い出すことができる。
同図に示すように、ストレージ140には、センシングしたデータを記録するためのデータテーブル141を含む。データテーブル141に記録されるデータは、無線通信部16から送信する際の1パケットごとに可変長で区切る。これにより、ストレージ140から読み出した1パケット分のデータをそのままデータを加工することなく無線または有線送信可能とすることで、処理を減らすことができる。
1つのパケットは、対応するアドレス142の位置に記録されており、フラグを記録する領域143もデータテーブル141に含む。アドレス142はデータテーブル141内で一意に割り振られており、ストレージ140はマイクロコンピュータ100からシリアル通信にて読出し、または書込みコマンド内に含まれるアドレスを参照して、ストレージ160に記録された任意の位置のデータを読出し、または書き込むことができる。
フラグ143は、そのデータが無線送信された際に、すべて送信成功であった場合には1を、送信失敗のデータを含んでいれば0を書き込んでいる。つまり、後からストレージ160のパケットを読み出した際に、未送信データを含むか否かを判断することができ、未送信データのみを効率的に、残さず読み出すことを可能にする。
マイクロコンピュータ120は、演算処理を実行するCPU121と、CPU121で実行するプログラム131などを記録するROM130と、データなどを一時的に記録するRAM127と、リアルタイムクロック105とストレージ140とEEPROM160とLCD11と加速度センサ12と温度センサ14と脈拍センサ13と無線通信部16とUSB通信部17とデジタル信号にて信号の送受信を行うシリアル通信部122、126と、デジタル信号を入力、または出力するI/Oポート125と、外部からの信号をトリガとしてプログラム131を実行中のCPU121に割込みをかける割込制御部123,124,128とを含んで構成される。
ROM130に予め記録されているプログラム131には、センシングプログラム132と接続切替プログラム133とイベント記録プログラム134を含む。イベント記録プログラム134に記述される処理はCPU121にて実行され、スイッチ110,111からの信号をトリガとして処理を開始し、リアルタイムクロック15とシリアル通信部102を介して通信して時刻情報を取得し、EEPROM160のイベント記録テーブル150の日時152に記録する。また、さらにスイッチ110,111による操作により、時刻情報に対応するイベントを分類するイベントID155を予めプログラムされたイベントリストテーブル154から選択して、イベントID153に記録することができる。このユーザによる操作を補助するため、イベントID155に対応するアイコン156をLCD101に表示する。
センシングプログラム131に記述される処理はCPU121にて実行され、リアルタイムクロック105の信号をトリガとして、シリアル通信部122を介して加速度センサ102、温度センサ104及び脈拍センサ103でセンシングしたデータをRAM127に取り込み、無線通信部106を制御してRAM127に取り込んだデータを所定のゲートウェイに無線送信し、さらにストレージ160に書き込んで記録する。
接続切り替えプログラム133に記述される処理もまたCPU121にて実行され、外部電源検出部108からの信号をトリガとして有線通信を開始し、ストレージ140に記録され、かつ無線または有線通信により外部に送信されていないデータ(未送信データ)を読み出し、USB通信部107に送信し、USB通信部107から外部機器に有線送信する。
リアルタイムクロック105は一定の周期でマイクロコンピュータ120の割込制御部123に割込み信号を生成することができる。この周期は、シリアル通信のコマンドによって変更することができる。この割込み信号によって、マイクロコンピュータ120ではセンシングプログラム131に記述されたセンシングの処理を、他の処理の実行状態に影響を受けることなく、一定の周期で開始することができる。
外部電源検出部108は、端子112の電源が接続されたことを検出する。つまり、電源を有するUSBを介した外部機器との接続を検出できる。接続が検出されると、外部電源検出部108はマイクロコンピュータ120の割込制御部124に対し割込み信号を生成し、I/Oポート125に対しデジタル信号の1を出力する。また切断を検出した場合も割込み信号を生成し、I/Oポート125に対しデジタル信号の1を出力する。つまり、マイクロコンピュータ120では、端子112への接続状態の変化を直ちに検出し、USB通信部107を介したUSB通信を開始、または停止できる。
USB通信部107はマイクロコンピュータ120とのシリアル通信の信号を、USB端子112のデータ線(送信、受信)を介したUSB規格の信号に変換する。従って、マイクロコンピュータ120の制御では、外部機器へ送信するデータのみをシリアル通信でUSB通信部107に送信するだけで、自動的にUSB規格のデータに変換し、外部機器に送信できる。また、USB通信部107の電源は電源端子112を介して外部機器からのみ供給されるため、USB非接続時には余計な電力を消費しない。
図19は本実施例の構成を適用したセンサノード1の外観を示す。図19においては、センサノード1のUSB接続用の端子112が、脈拍センサ103のある装着面から見て側面にあることから、有線通信及び充電中もユーザが常時装着することができ、センシングを妨げないことを特徴とする。以下、個々について説明する。
センサノード1には、バンド116が両端に付随しており、典型的な腕時計と同様に腕に装着することができる。図19のバンド116の構造からもわかるように、装着時に脈拍センサ103を有する面がユーザの皮膚に接触する。脈拍センサ103は公知の光学式測定方式であり、赤外線を生体表面に照射し、血管の脈動による反射光の変化から脈拍を推定可能とする。つまり、脈拍センサ103はユーザの皮膚に接触していることが不可欠である。
端子112は脈拍センサ103のある装着面とは異なる側部にある。端子112はUSBケーブルと対応しており、電源端子、データ端子(送信、受信)によってUSBに対応する外部機器と接続し、通信及び電源供給が可能である。
また、LCD101には、ユーザが常時見ることのできる時刻や電池残量、無線通信状態等を表示することができる。LCD101にメニューを表示し、スイッチ110,111を操作することにより、図18に示したCPU121、割込制御部128、ROM130内の各種プログラム等のマイクロコンピュータ120の内部機能を用い、センシングの間隔や、無線チャネル等の設定をユーザが変更することが可能である。
図20はセンサノード1のLCD101の表示について示している。図9においては、ユーザ8はセンサノード1を装着中に、センシングしたデータの波形表示166、時刻情報164、無線電波状態161、電池残量162、メモリ残量163を確認することができる。
無線電波状態161は、即ち無線送信の結果を示している。また、無線通信を全く使わない場合には表示されない。
電池残量162は、2次電池113の電圧を表示する。これにより、ユーザ8はUSB接続によって充電が必要なタイミングを知ることができる。
メモリ残量163は、ストレージ140に記録可能な未送信のセンサデータの量を示しており、ユーザ3は無線または有線通信ができない環境において、ストレージ140に未送信のセンサデータを記録出来る時間を推定することができる。
図21はスイッチ110、111を押して、イベントを選択、記録する処理を実行したときの、LCD101の表示の遷移の一例を示す図である。図21の表示例においては、イベントの選択、記録をアイコンの選択のみで行うことから、日常生活で多忙な場合においても、短時間で容易に選択、記録が可能であることを特徴とする。この表示の切替の制御についても、図18のマイクロコンピュータ120の内部機能により実現できることは言うまでもない。
図20の表示状態から、スイッチ110を押すと、表示167に切り替わる。この時点をイベント発生時刻として、リアルタイムクロック105から時刻情報を取得する。イベントIDが選択されていない状態をイベントID:0とすると、イベントIDが0の場合が表示167である。特に分類する必要がない場合や、選択している時間がない場合などはこれを記録する。
さらにスイッチ110を押すと、次のイベントIDに対応するアイコンが表示される。例えば表示168は食事を示すアイコンであり、イベントIDを1とする。
さらにスイッチ110を押すと、表示169、表示170に順次切り替わる。例として、表示169は車で移動中、表示170はランニング中を示すアイコンである。これら表示167〜170がLCD101に表示されている状態で、スイッチ111を押すことで、表示に対応するイベントID(0〜3)をEEPROM160に記録できる。
図22は第2の実施例のシステム構成を示す図である。本実施例の構成においては、図1の実施例とは異なり、センサデータ受信プログラム501と、行動判別プログラム502と、センサデータ507と、行動定義データ506と、行動要素データ509と、目標指標データ510と、行動履歴データ511と、行動定義生成プログラム504と、行動指針生成プログラム505と、行動提案プログラム514と、運動量、歩数データ512と、習慣行動データ513を、PC2ではなく、サーバ5に備える。またサーバ5には、ネットワーク9に直接接続された基地局からデータを受信するセンサデータ受信プログラム501と、WEBサーバの機能を備え、WEBブラウザの表示画面を生成するWEB表示生成プログラム503を備える。これらのプログラムは、サーバ5内部のCPUなどの処理部が実行する。PC2には、行動指針生成プログラム505と、行動提案プログラム514の生成した結果を、ネットワーク9を介して受信して表示装置3に伝送して表示する行動指針/提案表示プログラム350を備えることを特徴とする。なお、行動提案プログラム514は、図25に示した行動提案プログラム250と同様な機能を有する。
PC2は、基地局6からデータを受信してデータベースに格納するセンサデータ受信プログラム220と、ユーザ8が入力装置4を用いて入力した日記のような行動履歴やコメントをデータベースに格納する行動履歴入力プログラム210と、サーバ5の行動指針生成プログラム505と行動提案プログラム514の結果を、ネットワーク9を経由して受信し、表示装置3に表示する行動指針/提案表示プログラムを備える。センサデータ受信プログラム220は基地局6から送られたセンサデータを、ネットワーク9を介してサーバ5のセンサデータ507に格納する。また行動履歴入力プログラム210は、ユーザ8が入力装置4を介して入力した結果を、ネットワーク9を介して、行動履歴データ511に格納する。つまりPC2にはデータベースを保持しない。この結果、ネットワーク9に接続されたPCであれば、限定されることなく、どこからでもセンサデータを収集して、サーバ5にて解析し、結果を受信して表示可能とする。また、行動判別プログラム502や行動定義プログラム504、行動指針生成プログラム505、行動提案プログラム514の処理が複雑でPC2で処置できない場合においても、サーバ5では大きさや消費電力に制約が少ない場合が多いため、低コストながら高い処理能力で、短時間で処理を完了することが可能になる。
行動判別プログラム502は、図1の行動判別プログラム230と同様にセンサデータ507から運動量、歩数データ512を算出し、行動定義データ506に格納されている、行動名と、それに対応する閾値等の判別条件のリストを用いて、運動量、歩数データ512を時系列に判別していく。その結果、判定条件に合致するものをひとつの行動要素として、その行動名、またはその行動の識別IDと時刻、時間情報を行動要素データ509に格納する。
目標指標データ510は、ユーザ8が改善したいと望む指標を、長期間にわたって記録する。図1の目標指標データ310とは異なり、他のセンサで測定した結果や、他のPC経由で入力された仕事の成績などのスコアも格納することができる。
行動指針生成プログラム505は、図1の行動指針生成プログラム240と同様に習慣行動データ513を生成し、各習慣行動に含まれる行動要素データ509と目標指標データ310の時系列変化と、相関関係について分析し、ユーザ8に最適な行動指針を生成する。行動指針生成プログラム240とは異なり、行動指針生成プログラム505はPC2の行動指針/提案表示プログラム350からの要求によって開始することができる。生成した結果は行動指針/提案表示プログラム350に送信し、PC2を用いてユーザ8は結果を閲覧することができる。
同様に、行動提案プログラム514は、行動指針/提案表示プログラム350の要求に従うか、行動指針生成プログラム505が終了すると同時に開始され、結果を行動指針/提案表示プログラム350に送信し、ユーザ8がPC2で閲覧できるようになる。他の処理については、図1の行動提案プログラム250と同様である。
行動定義生成プログラム504は、図2の行動定義生成プログラム261と同様に、行動履歴データ511とセンサデータ507を参照して、行動定義データ290を修正、或いは新たな定義を追加できる。また、行動定義生成プログラム261とは異なり、センサデータ507や行動履歴データ511に格納された、ユーザ8以外の他のユーザのデータを用いて解析処理を行うことができるため、判別条件の高精度化や、定義の多様化が可能である。
図23は、第3の実施例のシステムを示す図であり、PC2に図22で示した行動指針/提案プログラム350を不要とする変わりに、汎用のWEBブラウザ520によって、同様の処理を行う構成を有する。本実施例によれば、WEBブラウザ520を用いることで、専用のプログラムをPCに備える必要がなく、場所を選ばず、多くのPC、または同様の機能を備える携帯電話、端末等から容易に行動指針/提案結果を閲覧することが可能になる。また、基地局16は、図1や図22で示した基地局6とは異なり、ネットワーク9に直接接続し、サーバ5に受信したセンサデータを送ることが可能である。
サーバ5には、図1のセンサデータ受信プログラム220と同様のセンサデータプログラム501を備えることで、基地局16からネットワーク9を介して送信されたデータをセンサデータ507に格納することができる。つまり、基地局16をオフィスや家庭に複数設置し、ネットワーク9に接続しておけば、個人のPC等でそれを接続、管理する必要がなく、簡便にセンサデータを収集できる。サーバ5のWEB入出力生成プログラムは、WEBサーバの機能を備え、行動指針生成プログラム505や行動提案プログラム514が生成した表示内容を、WEBブラウザ520からの要求に従って、WEBブラウザ520に送信する。WEBブラウザ520は受信した表示内容を表示装置3に表示する。また、WEB入出力生成プログラム503は、行動履歴入力プログラム512が生成する行動入力画面440を、WEBブラウザ520の要求に従って送信し、WEBブラウザ520は表示装置3に表示する。また、入力装置4を介してユーザ8が入力した行動履歴をWEBブラウザ520がWEB入出力生成プログラム503に送信し、行動履歴入力プログラム512を介して、行動履歴データ511に格納することができる。
本発明は、人の身体に装着可能で、生体情報や行動状態を計測するセンサ端末の情報から、人の行動を推定して生活の特徴を示し、その改善手段を提示する技術として有用性が高い。
1…センサノード
2…パーソナルコンピュータ
7…アンテナ
8…ユーザ
9…ネットワーク
11…加速度スカラー値
12…交差点
105…リアルタイムクロック(RTC)
110、111…スイッチ
112…端子
113…2次電池
114…グランド
115…アンテナ
120…マイクロコンピュータ)
121…演算部(CPU)
127…揮発記憶部(RAM)
130…不揮発記憶部(ROM)
132…センシングプログラム
133…接続切り替えプログラム
134…イベント記録プログラム
141…パケット記録テーブル
153…イベント記録テーブル
154…イベントリストテーブル
160…電気的に書き換え可能な不揮発記憶部(EEPROM)
161…無線通信状態表示
162…電池電圧表示
163…メモリ残量表示
164…時刻表示
165…センシング状態表示
166…センサ波形表示
167〜170…イベント表示
231〜237、241〜248…処理
401…平日の習慣行動表示
402…休日の習慣行動表示
429…行動凡例
442…運動量
443…行動要素
444…時刻
445…行動履歴
403〜428、608〜615…習慣行動
601〜607…類似した行動要素のグループ。

Claims (20)

  1. 処理部と記憶部と備え、個人の生体情報から、個人の行動提案を行う行動提案装置であって、
    前記処理部は、
    収集した前記個人の生体情報に基づき、前記個人の行動を判別して行動要素データとし、
    所定期間の前記行動要素データから、前記個人の習慣行動データを生成し、
    前記行動要素データと前記習慣行動データと、前記個人の目標指標データとに基づき、前記個人の行動指針を生成し、
    生成した前記行動指針に基づき、前記個人のための行動提案を行う、
    ことを特徴とする行動提案装置。
  2. 請求項1に記載の行動提案装置であって、
    前記行動指針及び前記行動提案を表示する表示部を更に備える、
    ことを特徴とする行動提案装置。
  3. 請求項2に記載の行動提案装置であって、
    前記処理部は、
    前記個人に対応するセンサから、前記生体情報を収集するセンサデータ受信部を備え、前記センサデータ受信部は前記生体情報から抽出した前記行動要素データを前記記憶部に記憶する、
    ことを特徴とする行動提案装置。
  4. 請求項3に記載の行動提案装置であって、
    前記処理部は、前記目標指標データと前記行動要素データと前記習慣行動データに基づき、前記行動指針を生成する行動指針生成部を有し、
    前記行動指針生成部は、生成した前記行動指針を前記表示部に表示する、
    ことを特徴とする行動提案装置。
  5. 請求項4に記載の行動提案装置であって、
    前記処理部は、前記行動指針基づき、前記行動提案を出力する行動提案部を有し、前記行動提案を前記表示部に表示する、
    ことを特徴とする行動提案装置。
  6. 請求項5に記載の行動提案装置であって、
    前記処理部は、前記個人の行動履歴を入力する行動履歴入力部を有し、
    前記行動履歴入力部は、入力した前記行動履歴を前記記憶部に蓄積する、
    ことを特徴とする行動提案装置。
  7. 請求項6に記載の行動提案装置であって、
    前記行動提案部は、前記行動指針と蓄積された前記行動履歴に基づき、前記行動提案を出力する、
    ことを特徴とする行動提案装置。
  8. 請求項4に記載の行動提案装置であって、
    前記行動指針生成部は、所定期間の前記行動要素データに基づき、前記習慣行動データを生成し、生成した前記習慣行動データを前記記憶部に保持する、
    ことを特徴とする行動提案装置。
  9. 請求項8に記載の行動提案装置であって、
    前記行動指針生成部は、複数の前記所定期間の保持された前記習慣行動データと前記目標指標データとの相関分析を行い、相関分析結果を前記表示部に表示する、
    ことを特徴とする行動提案装置。
  10. 請求項9に記載の行動提案装置であって、
    前記行動指針生成部は、前記相関分析結果で相関性が高い前記習慣行動データを、前記行動指針に付加して、前記表示部に表示する、
    ことを特徴とする行動提案装置。
  11. 処理部と記憶部と表示部を備え、個人の生体情報から、個人の行動提案を行うシステムにおける行動提案方法であって、
    前記処理部は、
    収集した前記個人の生体情報に基づき、前記個人の行動を判別することにより行動要素データを抽出し、
    所定期間の前記行動要素データから、前記個人の習慣行動データを生成し、
    前記行動要素データと前記習慣行動データと、前記個人の目標指標データとに基づき、前記個人の行動指針を生成し、
    生成された前記行動指針に基づき、前記個人ための行動提案を行う、
    ことを特徴とする行動提案方法。
  12. 請求項11に記載の行動提案方法であって、
    前記処理部は、前記表示部に前記行動指針及び前記行動提案を表示する、
    ことを特徴とする行動提案方法。
  13. 請求項12に記載の行動提案方法であって、
    前記処理部は、
    前記個人に対応するセンサから、前記生体情報を収集し、
    収集した前記生体情報から抽出した前記行動要素データを前記記憶部に蓄積する、
    ことを特徴とする行動提案方法。
  14. 請求項13に記載の行動提案方法であって、
    前記処理部は、
    前記目標指標データと前記行動要素データと前記習慣行動データに基づき、前記行動指針を生成し、
    生成した前記行動指針を前記表示部に表示する、
    ことを特徴とする行動提案方法。
  15. 請求項14に記載の行動提案方法であって、
    前記処理部は、
    入力された前記個人の行動履歴データを前記記憶部に記憶し、
    記憶した前記行動履歴データと前記行動指針に基づき、前記行動提案を出力して前記表示部に表示する、
    ことを特徴とする行動提案方法。
  16. 請求項14に記載の行動提案方法であって、
    前記処理部は、所定期間の前記行動要素データに基づき、前記習慣行動データを生成し、
    生成した前記習慣行動データを前記記憶部に保持する、
    ことを特徴とする行動提案方法。
  17. 請求項16に記載の行動提案方法であって、
    前記処理部は、複数の前記所定期間の前記習慣行動データと前記目標指標データとの相関分析を行い、相関分析結果を前記表示部に表示する、
    ことを特徴とする行動提案方法。
  18. 請求項17に記載の行動提案方法であって、
    前記処理部は、前記相関分析結果で相関性が高い前記習慣行動データを、前記行動指針に付加して、前記表示部に表示する、
    ことを特徴とする行動提案方法。
  19. 請求項15に記載の行動提案方法であって、
    前記処理部は、
    入力された他人の行動履歴データと、記憶した前記行動履歴データと、前記行動指針に基づき、前記行動提案を出力することを特徴とする行動提案方法。
  20. 請求項19に記載の行動提案方法であって、
    前記処理部は、
    前記行動指針と一致する、前記他人の行動履歴データ、又は記憶した前記行動履歴データを検索し、一致した行動履歴を前記行動提案として前記表示部に表示することを特徴とする行動提案方法。
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