JP6115028B2 - 行動記録装置、行動記録方法及び行動記録プログラム - Google Patents
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Description
この特許文献1に記載の活動モニターは、使用者の手首等に装着されるものであり、各種ボタン及びディスプレイを備える。このようなボタンとして、当該活動モニターは、運動の開始時及び終了時に押される運動ボタンや、食べ物及び飲物等の消費物が摂取される際に押される食物ボタンを備え、これらが入力されたときの時刻は、装置内に設けられたメモリーに記憶される。
この他、活動モニターは、脈拍数センサー、加速度センサー及びGPSセンサー等の各種センサーを備える。そして、当該活動モニターは、脈拍数センサーにより検出された脈拍数に基づいて、カロリー消費量を算出したり、更には、加速度センサー及びGPSセンサーにより検出された加速度及び使用者の位置に基づいて、ボタンを押すことなく、運動の開始及び終了を自動的に検知できるように構成されている。
このため、使用者の行動種別の判定精度を向上できる構成が要望されてきた。
なお、判定条件を厳しくするとは、検出手段により検出された値が所定の範囲内にあるときに判定条件に合致すると判定する場合には、当該所定の範囲を狭めることを示し、また、所定の範囲外にあるときに判定条件に合致すると判定する場合には、当該所定の範囲を広げることを示す。更に、当該検出結果の値が所定の閾値を超えるときに判定条件に合致すると判定する場合には、当該所定の閾値を高くすることを示し、また、所定の閾値より低いときに判定条件に合致すると判定する場合には、当該所定の閾値を低くすることを示す。
なお、判定条件を緩くするとは、検出手段により検出された値が所定の範囲内にあるときに判定条件に合致すると判定する場合には、当該所定の範囲を広げることを示し、また、所定の範囲外にあるときに判定条件に合致すると判定する場合には、当該所定の範囲を狭めることを示す。更に、当該検出結果の値が所定の閾値を超えるときに判定条件に合致すると判定する場合には、当該所定の閾値を低くすることを示し、また、所定の閾値より低いときに判定条件に合致すると判定する場合には、当該所定の閾値を高くすることを示す。
本発明によれば、所定期間、行動判定手段により実施されたと判定されなかった行動種別についての判定条件を、条件修正手段が緩くする。これによれば、判定条件が緩くなった種別の行動が実施された場合に、当該種別の行動が実施されたと判定されやすくすることができる。従って、使用者の行動種別の判定精度を確実に向上できる。
本発明によれば、行動種別毎の判定条件には、検出手段により検出可能な情報だけでなく、当該行動種別により示される行動が生じる時間帯が含まれる。これによれば、より精度よく行動種別を判定できる。従って、使用者の行動種別の判定精度を一層高めることができる。
本発明によれば、検出記録装置と操作装置とを分離した構成とすることにより、検出手段を有し、かつ、使用者に装着されうる検出記録装置を小型化でき、また、行動種別の履歴が表示される操作装置の表示手段を大型化できる。従って、行動記録装置の使い勝手及び操作性を向上できる。
本発明によれば、検出装置と記録装置とを分離した構成とすることにより、前述の行動記録装置と同様に、当該行動記録装置の使い勝手及び操作性を向上できる。この際、検出装置は、検出手段及び送信手段を備えていればよいので、使用者に装着されうる検出装置を一層小型化できる。この他、記録装置が行動判定手段等を備えることにより、複雑な判定処理を実施するための回路等を当該記録装置に実装しやすくなる他、所定のプログラムを実行する汎用の端末を利用することも可能となる。
本発明によれば、前述の行動記録装置と同様の効果を奏することができる。
以下、本発明の第1実施形態について、図面に基づいて説明する。
[行動記録装置の概略構成]
図1は、本実施形態に係る行動記録装置1の構成及び装着例を示す模式図である。
本実施形態に係る行動記録装置1は、図1に示すように、使用者USの動き及び生体情報を検出し、これらの情報に基づいて当該使用者USの行動の種別(行動種別)を判定して、当該行動を記録する検出装置2と、行動の履歴を修正する操作が行われる操作装置3とを備える。
これら検出装置2及び操作装置3は、使用者USの行動履歴、動き情報及び生体情報を管理するサーバーSV(図3及び図5参照)と通信可能に構成され、操作装置3は、当該サーバーSVから、健康状態やダイエットのためのアドバイスを受信及び表示可能に構成されている。
図2は、検出装置2の外観を示す模式図である。また、図3は、検出装置2の構成を示すブロック図である。
検出装置2は、行動記録装置1において、使用者USの動き情報及び生体情報を検出する検出手段として機能するだけでなく、使用者USの行動の種別を判定する判定手段としても機能し、判定された行動種別や、検出された各情報を記録する記録手段としても機能する。更に、検出装置2は、操作装置3から受信される修正情報に基づいて、判定及び記録された使用者USの行動を修正する行動修正手段、及び、行動種別の判定に利用される判定条件を修正する条件修正手段としても機能する。すなわち、検出装置2は、本発明の検出記録装置に相当する。
このような検出装置2は、図2に示すように、腕時計様の外観を有する筐体21を備え、筐体21には、当該筐体21を使用者USの手首に装着させるバンドBNが設けられている。この筐体21の他、検出装置2は、図3に示すように、表示手段22、入力手段23、検出手段24、記憶手段25、送受信手段26及び処理手段27を備える。
このようなボタンとして、入力手段23は、検出装置2の動作モードを切り替えて、表示手段22により表示される画面を切り替える切替ボタン231(「M」と表記されたボタン)や、表示された画面にて「YES」又は「NO」を入力するための選択ボタン232(「Y」と表記されたボタン),233(「N」と表記されたボタン)の他、所定の機能を処理手段27に実行させるボタン234〜237を備える。
温度センサー242及び脈拍センサー243は、筐体21の背面に設けられ、使用者USの手首に接触する。これらのうち、温度センサー242は、使用者USの体温を検出し、脈拍センサー243は、使用者USの脈拍を検出する。
このような脈拍センサー243は、上記光電センサーに代えて、超音波により血管の収縮を検出して脈拍数を計測する超音波センサーを採用してもよく、電極から微弱電流を体内に流して脈拍を検出するセンサーを採用してもよい。
高度センサー245は、検出装置2の周囲の気圧を測定し、測定された気圧から高度を算出して出力するものである。
図4は、処理手段27の構成を示すブロック図である。
処理手段27は、検出装置2の動作を制御するものであり、CPU(Central Processing Unit)等の演算装置を備えて構成される。この処理手段27は、当該CPUが記憶手段25に記憶されたプログラムを処理することで、図4に示すように、計時部271、表示制御部272、検出結果記録部273、カロリー算出部274、行動判定部277、履歴記録部278、履歴出力部279、履歴修正部280及び条件修正部281として機能する。
表示制御部272は、表示手段22の動作を制御して、当該表示手段22に所定の画像を表示させる。例えば、表示制御部272は、検出装置2の動作状態を示す画像や、後述する確認画面CSの画像を表示させる。
カロリー算出部274は、脈拍センサー243の検出結果(脈拍数)に基づいて、運動評価量の一つであるカロリー消費量を算出する。そして、カロリー算出部274は、算出したカロリー消費量を記憶手段25に記憶させる。
なお、行動判定部277が判定可能な候補行動の種別は、記憶手段25に記憶された判定条件に応じた種別であり、当該種別としては、実施頻度が比較的高い「起床」、「食事」、「運動」及び「就寝」の他、電車や自動車等の移動体を用いた「移動」、及び、デスクワーク等の「仕事」等が挙げられる。また、「運動」に区分される行動として、「ランニング」、「体操」及び「階段昇降」等の行動が挙げられる。
例えば、履歴記録部278は、行動判定部277により「運動(ランニング)」の候補行動が生じたと判定されると、通知音及び振動を生じさせるとともに、図2に示すような確認画面CSを表示制御部272により表示手段22に表示させることで、使用者に当該候補行動を確認させる。
この確認画面CSの表示中に「YES」の選択ボタン232が入力された場合には、履歴記録部278は、当該候補行動を「実施行動」として記憶手段25に記憶させる。
一方、「NO」の選択ボタン233が入力された場合には、履歴記録部278は、当候補該行動を実行されていない行動、すなわち、「不実施行動」として記憶手段25に記憶させる。なお、「不実施行動」とされた行動は記憶しない構成としてもよい。
なお、履歴記録部278は、実施されたと判定された候補行動の種別が「起床」又は「就寝」である場合には、通知音及び振動を生じさせずに、確認画面を表示する。これは、実際に起床していないにも関らず、通知音及び振動が生じて使用者を起こしてしまうことを防止するためである。同様に、実際に就寝している場合に、通知音及び振動が生じて使用者を起こしてしまうことを防止するためである。
履歴修正部280は、本発明の行動修正手段に相当し、操作装置3から受信された修正情報に基づいて行動を修正する。また、条件修正部281は、本発明の条件修正手段に相当し、履歴修正部280により修正された行動に対応する行動種別についての判定条件を修正する。
これら履歴修正部280及び条件修正部281については、操作装置3の構成及び当該操作装置3による行動履歴の修正操作を説明した後で詳述する。
図5は、操作装置3の構成を示すブロック図である。
操作装置3は、検出装置2に記録された行動履歴の修正操作が行われる操作手段として機能する他、検出装置2に記憶された使用者USの行動履歴、検出手段24による検出結果、及び、算出されたカロリー等の情報を取得して記憶する記憶手段としても機能する。この操作装置3に記憶される情報と、検出装置2に記憶される情報とは、後述する履歴修正処理により、略同じ内容の情報となる。このような操作装置3は、例えば、所定のアプリケーションを実行したPC(Personal Computer)や、携帯端末であるタブレット端末及びスマートフォン(多機能携帯電話)等により実現されるが、本実施形態では、スマートフォンにより実現される構成を示すこととする。
上記機能を実現するために、操作装置3は、図5に示すように、表示手段31、入力手段32、記憶手段33、送受信手段34及び制御手段35を備える。
入力手段32は、操作装置3の筐体外面に設けられたボタンと、表示手段31における画像の表示領域に応じて設けられたタッチパネルとを備える。そして、入力手段32は、当該ボタン及びタッチパネルに対する使用者の入力操作に応じた操作信号を制御手段35に出力する。
送受信手段34は、検出装置2等の外部機器と通信する通信モジュールである。この送受信手段34は、制御手段35の制御の下、当該外部機器との間で情報を送受信する。
制御手段35は、操作装置3の動作を制御するものであり、CPUにより構成されている。この制御手段35は、表示制御部351として機能する他、CPUが記憶手段33に記憶された履歴修正プログラムを実行することにより、要求信号出力部352、履歴取得部353、修正情報取得部354及び修正情報出力部355として機能する。
修正情報取得部354は、入力手段32に対する入力操作に基づいて、行動履歴の修正内容を取得し、当該修正内容を示す修正情報を記憶手段33に記憶させる。このような修正情報には、修正、追加及び削除が行われた行動についての情報(行動種別及び発生時刻等)が含まれる。
修正情報出力部355は、修正情報を送信する操作(後述する送信ボタンB2の入力操作)が行われた場合に、記憶手段33に記憶された修正情報を送受信手段34に出力して、当該送受信手段34により検出装置2に送信させる。
前述のように、履歴修正プログラムが実行されると、表示制御部351の制御の下、表示手段31には、図6に示すような履歴修正画面RMが表示される。
この履歴修正画面RMには、現在日時が設定される日時設定領域A1と、履歴設定領域A2とが設けられ、当該履歴設定領域A2は、概要領域A3、行動設定領域A4及び操作領域A5を有する。
これらのうち、概要領域A3には、表示される行動履歴の日付及び当該日付のカロリー消費量を示すメッセージと、「追加」と表記された追加ボタンB1とが設定される。また、操作領域A5には、「送信」と表記された送信ボタンB2が設定される。
なお、前述の履歴記録部278により「実施行動」として記録された行動については使用者による確認が済んでいるので、当該行動に応じた承認ボタンB3の入力は不可とされている。一方、当該行動に応じて設けられた修正ボタンB4及び削除ボタンB5は、入力可能となっている。更に、前述の履歴記録部278により「保留行動」として記録された行動には、使用者による確認が済んでいないことを明示する「!」と表記されたマークMKが付される。
また、履歴修正画面RMにて、承認ボタンB3が入力されると、当該承認ボタンB3に対応する行動が「実施行動」として承認される。
更に、履歴修正画面RMにて、削除ボタンB5が入力されると、当該削除ボタンB5に対応する行動が、当該画面RMから消去される。すなわち、当該行動は「不実施行動」に変更される。なお、当該削除ボタンB5が入力された場合に、対応する行動を削除するか否かを確認するメッセージ又は画面を表示した後、同様の操作が行われた場合に、当該行動を削除する構成としてもよい。
一方、履歴修正画面RMにて、修正ボタンB4が入力されると、表示制御部351により、表示画像が図7に示すような行動修正画面AMに遷移される。
この行動修正画面AMには、行動選択オブジェクトJ1、発生時選択オブジェクトJ2及び発生分選択オブジェクトJ3と、「OK」と表記されたOKボタンB6及び「CANCEL」と表記されたキャンセルボタンB7とが設けられている。
発生時選択オブジェクトJ2及び発生分選択オブジェクトJ3は、行動の発生時刻を選択可能に構成されたオブジェクトである。これらのうち、発生時選択オブジェクトJ2は、当該発生時刻のうちの「時」を選択可能なオブジェクトであり、発生分選択オブジェクトJ3は、当該発生時刻のうちの「分」を選択可能なオブジェクトである。なお、このような構成のオブジェクトに代えて、発生時刻を入力させるオブジェクトを設けてもよい。更に、終了時刻を選択/入力させるオブジェクトを更に設けてもよい。
このような行動修正画面AMは、履歴修正画面RMにて選択された行動の内容がオブジェクトJ1〜J3に初期値として設定された状態で表示される。
一方、キャンセルボタンB7が入力されると、修正内容が破棄され、行動修正画面AMに遷移する前の履歴修正画面RMに戻る。この場合には、修正情報取得部354による修正内容の取得は行われない。
この行動追加画面にて、追加する行動の種別等が入力された後、OKボタンが入力されると、修正情報取得部354により、当該行動の内容が取得され、修正情報が記憶手段33に記憶される。この後、当該行動追加画面から、追加された行動の内容が反映された履歴修正画面RMに遷移する。キャンセルボタンが入力された場合には、行動の追加は行われずに、履歴修正画面RMに遷移される。
図4に戻り、検出装置2の履歴修正部280は、前述のように、操作装置3から受信された修正情報に基づいて、記憶手段25に記憶された行動履歴を修正する。
例えば、ある日付の行動履歴に行動を追加する修正情報が受信された場合には、履歴修正部280は、当該行動の種別と、日付及び発生時刻とを関連付けて、記憶手段25に「実施行動」として記憶させる。また、ある日付の行動の行動種別及び発生時刻の少なくともいずれかを修正する修正情報が受信された場合には、当該修正情報に基づいて、該当する行動の内容を修正する。更に、ある行動を承認する情報(当該行動に対応する承認ボタンB3が入力されたことを示す情報)が修正情報に含まれている場合には、履歴修正部280は、当該行動を「保留行動」から「実施行動」に変更する。
例えば、検出手段24の検出結果に基づいて、行動判定部277により「運動(ランニング)」が実施されたと判定された場合には、前述の確認画面CSが表示される。
この確認画面CSの表示中に、「YES」の選択ボタン232が入力されて「実施行動」とされると、条件修正部281は、上記動き情報及び生体情報の推移等に基づいて、必要であれば「運動(ランニング)」についての判定条件を修正する。
これらのうち、ある行動を削除する情報が修正情報に含まれる場合の判定条件の修正は、前述の確認画面CSにて「NO」の選択ボタン233が入力された場合と同様の手法で行われる。
例えば、「12:00」に実施された行動が、行動判定部277により「食事」であると判定されたが、前述の行動修正画面AMにて当該行動を「12:10」に実施された「運動」に修正する修正情報が受信された場合には、条件修正部281は、以下のように判定条件を修正する。
同様に、条件修正部281は、「12:10」の前後に検出手段24により検出された結果が「運動」の判定条件に合致するように、当該「運動」の判定条件を緩くする。
1つ目は、判定条件の閾値を、センサー241〜245の検出結果に基づいて所定値増減させる方法である。
例えば、「運動」の判定条件に含まれる脈拍数(bps)の条件が「(100/60)以上」と設定されており、当該「運動」と判定された行動が生じた際の脈拍数が「(105/60)」であり、当該行動の種別が他の種別に修正された場合には、条件修正部281は、当該脈拍数の条件を「10/60」繰り上げて「(110/60)以上」とする。これにより、「運動」の判定条件が厳しくなる。
また、例えば、他の行動種別と判定された行動が「運動」に修正され、当該行動が生じた際の脈拍数が「95/60」であった場合には、条件修正部281は、当該「運動」の判定条件における脈拍数の条件を「10/60」繰り下げて「(90/60)以上」とする。これにより、「運動」の判定条件が緩くなる。
例えば、他の行動種別と判定された行動が「運動」に修正された場合で、かつ、当該行動の発生時に脈拍センサー243により検出された脈拍数が「80/60」であれば、条件修正部281は、「運動」の判定条件に含まれる脈拍数の条件を「(80/60)以上」に修正する。これにより、「運動」の判定条件が緩くなる。
そして、上下振動及び脈拍数についての条件は満たし、かつ、移動速度がX(XはA<X<Bの関係を満たす所定値)である行動について、行動判定部277により「運動(ランニング)」が実行されたと判定されたが、使用者により、確認画面CSの表示時に「NO」の選択ボタン233が入力されたとする。
この際、条件修正部281は、正しく判定された行動が実施された際の検出結果の推移と、誤って判定された行動が実施された際の検出結果の推移とに基づいて、当該2つの条件のうち誤検出が少ない方の条件を、「運動(ランニング)」の判定条件における移動速度についての条件とする。これにより、当該判定条件が厳しくなる。
なお、以上の説明では、「運動」及び「就寝」についての判定条件に含まれる脈拍数、移動速度及び上下振動等の条件について例示したが、他の行動種別の判定条件、及び、当該判定条件に含まれる他のセンサーの検出結果の条件についても同様に、条件修正部281により修正される。
例えば、ある種別の行動が、当該行動種別に応じて記憶手段25に記憶された通常発生間隔の所定倍(例えば3倍)の期間内に実施されたことが検出されなかった場合(当該行動が実施されたと行動判定部277により判定されなかった場合)には、当該行動種別の判定条件を緩くする。これにより、当該行動種別の行動が検出されやすくなる。
以上説明した検出装置2による行動の記録方法について説明する。
図8は、検出装置2により実行される行動記録処理のフローチャートである。
検出装置2は、前述のように、検出手段24により所定周期で検出された検出結果(各センサー241〜245からの入力信号に基づいて算出される加速度、体温、脈拍数、使用者の位置及び高度)を検出結果記録部273が記録する結果記録処理を実行する。なお、各センサー241〜245からの検出結果の取得周期は、それぞれ異なっていてもよい。
更に、検出装置2では、処理手段27が当該検出結果と、内部時刻と、記憶手段25に記憶された判定条件とに基づいて、実施されたと判定された行動を記録する行動記録処理を実行している。
この行動記録処理では、図8に示すように、まず、行動判定部277が、各行動種別についての判定条件のいずれかに合致する候補行動が実施されたか否かを判定する(ステップS1)。
一方、ステップS1の判定処理にて、候補行動が実施されたと判定されると、行動判定部277は、実施されたと判定した候補行動の種別が、「実施行動」として前回記録されてから所定時間が経過したか否かを判定する(ステップS2)。この判定処理は、既に「実施行動」として記録された行動が継続中であるにも関らず、同じ候補行動が実施されたと判定されて、当該候補行動が実施されたか否かを使用者に確認させる確認画面CSが頻繁に表示されることを防ぐための処理である。なお、当該所定時間は、行動の種別ごとに設定されており、比較的頻繁に実施される行動の種別では短い時間に設定され、比較的頻繁には実施されない行動の種別では長い時間に設定されている。
一方、ステップS2の判定処理にて、所定時間が経過したと判定されると、表示制御部272が、前述の確認画面CSを表示させる(ステップS3)。
そして、履歴記録部278が、当該候補行動を承認する入力操作(選択ボタン232の入力操作)が行われたか否かを判定する(ステップS4)。
また、ステップS4の判定処理にて、当該入力操作は行われていないと判定されると、履歴記録部278は、「不実施行動」とする入力操作(選択ボタン233の入力操作)が行われたか否かを判定する(ステップS6)。
一方、ステップS6の判定処理にて、当該入力操作が行われていないと判定されると、履歴記録部278は、上記確認画面CSが表示されてから所定時間が経過したか否かを判定する(ステップS8)。この所定時間は、確認画面CSが表示されてから、何も操作が行われずに、当該確認画面CSを非表示とするまでの時間である。
一方、ステップS8の判定処理にて、所定時間が経過したと判定されると、履歴記録部278は、発生した候補行動を「保留行動」として、当該候補行動の種別及び発生時刻と、「保留行動」であることを示す情報とを記憶手段25に記憶させる(ステップS9)。この後、処理手段27は、処理をステップS1に戻す。
次に、検出装置2及び操作装置3による行動履歴の修正方法について説明する。
図9は、検出装置2及び操作装置3による履歴修正処理のフローチャートである。
検出装置2及び操作装置3は、以下に示す履歴修正処理を実行して、当該検出装置2に記録された行動を修正する他、行動種別の判定条件を修正する。なお、履歴修正処理は、検出装置2と操作装置3との通信が可能な状態で実行される。
この履歴修正処理では、図9に示すように、まず、操作装置3にて履歴修正プログラム(アプリケーション)が実行されると、要求信号出力部352が、検出装置2に対して行動履歴を要求する要求信号を送信する(ステップSB1)。
この後、検出装置2は、処理をステップSA2に移行する。
そして、修正情報取得部354が、履歴修正画面RM、当該画面RMから遷移する行動修正画面AM及び行動追加画面における使用者の操作に基づく行動履歴の修正情報を取得する(ステップSB4)。
これにより、操作装置3での処理が終了する。
このステップSA2の判定処理にて、修正情報が受信されたと判定されると、履歴修正部280が、当該修正情報を取得して、記憶手段25に記憶された行動履歴を修正する(ステップSA3)。
なお、履歴修正処理を終了したことを示す情報も、修正情報として操作装置3から検出装置2に送信される。
以上により、検出装置2における行動履歴及び判定条件が、必要に応じて修正される。
前述のように、検出装置2及び操作装置3は、サーバーSV(図3及び図5参照)とネットワークを介して、或いは、有線/無線にて通信可能に構成されている。そして、これら検出装置2及び操作装置3は、検出装置2にて検出された使用者の動き情報及び生体情報、並びに、当該使用者の行動履歴をサーバーSVに送信でき、当該サーバーSVは、受信された情報を管理する。
そして、サーバーSVは、受信された情報に基づいてダイエットや健康状態についてのアドバイスを検出装置2或いは操作装置3に送信し、これらにより、当該アドバイスを使用者に提供する。
以上説明した本実施形態に係る行動記録装置1によれば、以下の効果がある。
検出手段24による検出結果と、記憶手段25に記憶された判定条件とに基づいて、行動判定部277が、使用者の行動の種別(行動種別)を判定し、判定された行動の種別は記憶手段25に記憶される。これによれば、使用者が自らの行動を記録することなく、行動記録装置1により自動的に当該使用者の行動を記録することができる。従って、使用者の行動を簡易に記録できる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
本実施形態に係る行動記録装置は、前述の行動記録装置1と同様の構成を備える他、行動種別が割り当てられたボタンを備え、当該ボタンが入力された際に、入力されたボタンに応じた行動種別と時刻とを関連付けて記憶する構成を備えている。この他、本実施形態に係る行動記録装置は、判定条件を生成する条件生成部を備える。これらの点で、本実施形態に係る行動記録装置と、前述の行動記録装置1とは相違する。なお、以下の説明では、既に説明した部分と同一又は略同一である部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態に係る行動記録装置1Aは、前述の検出装置2に代えて検出装置2Aを備える他は、前述の行動記録装置1と同様の構成及び機能を備え、検出装置2Aは、図10に示すように、入力手段23及び処理手段27に代えて入力手段23A及び処理手段27Aを備える他は、検出装置2と同様の構成及び機能を備える。
具体的に、ボタン234(「R」と標記されたボタン)は、起床時に入力される起床ボタンであり、ボタン235(「E」と標記されたボタン)は、運動開始時に入力される運動ボタンである。また、ボタン236(「F」と標記されたボタン)は、食事及び間食の開始時に入力される食事ボタンであり、ボタン237(「B」と標記されたボタン)は、就寝時に入力される就寝ボタンである。なお、これらボタン234〜237に割り当てられる行動種別は一例であり、各ボタンに異なる行動種別を割り当ててもよい。また、筐体21に設けられる割当ボタンの数は、適宜変更可能である。
そして、これらボタン234〜237が入力されると、入力手段23Aは、入力されたボタンを示す操作信号を処理手段27Aに出力する。
これらのうち、行動記録部275は、割当ボタン234〜237のいずれかが入力された場合に、当該ボタンに割り当てられた行動種別と、当該ボタンが入力された時刻とを記憶手段25に記憶させる。この際、行動記録部275は、当該行動種別に応じた行動を「実施行動」として記録する。
具体的に、条件生成部276は、ボタン236(食事ボタン)が入力された際の使用者の動き情報及び生体情報と、当該ボタン236が入力された時刻とが記憶手段25に複数記憶されると、これらの情報から「食事」と判定される行動の傾向を取得する。例えば、条件生成部276は、当該時刻が「午前7時00分〜午前7時30分」までの範囲であり、加速度センサー241により検出される腕の動きに特定の傾向が見られ、更に、温度センサー242により検出された体温が上昇傾向にある等の傾向を取得する。そして、条件生成部276は、これらの傾向に基づいて、「食事」(より具体的には「朝食」)についての判定条件を生成する。
同様に、条件生成部276は、ボタン234(「起床ボタン」)が入力された際の使用者の動き情報及び生体情報と、当該ボタン234が入力された時刻とが記憶手段25に複数記憶されると、これらの情報から「起床」と判定される行動が実施される際の傾向を取得し、当該傾向に基づいて、「起床」についての判定条件を生成する。
具体的に、条件生成部276は、操作装置3から受信される修正情報から、未割当種別の行動が実施された際の時刻を取得する。そして、条件生成部276は、当該時刻と、当該時刻を含む所定範囲内の使用者の動き情報及び生体情報の推移とに基づいて、当該未割当種別についての判定条件を、割当ボタン234〜237に割り当てられた行動種別についての判定条件と同様に生成する。なお、判定条件によっては、各センサー241〜245により検出された使用者の動き情報及び生体情報の推移の他、対応する種別の行動が実施されやすい時間帯が含まれる。
そして、条件生成部276は、生成した判定条件を、行動種別ごとに記憶手段25に記憶させる。
以上説明した本実施形態に係る行動記録装置1Aによれば、前述の行動記録装置1と同様の効果を奏することができる他、以下の効果を奏することができる。
すなわち、割当ボタン234〜237の入力に応じて、使用者USによる実施行動の種別及び発生時刻(実施時刻)を「実施行動」として確実に記録できる。また、ボタン234〜237に、それぞれ1つの行動種別が割り当てられているので、使用者USが自身の行動を簡易に記録できる。
また、条件生成部276が、検出手段24による検出結果に基づいて、それぞれの行動種別についての判定条件を生成する。従って、使用者USの実際の行動に応じた判定条件が生成されるので、使用者USにより実施された行動の種別を、より適切に判定できる。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
ここで、前述の行動記録装置1,1Aでは、検出装置2,2Aが、検出手段24による検出結果に基づいて候補行動を判定し、操作装置3から受信される修正情報に基づいて、記憶されている行動履歴を修正する構成であった。これに対し、本実施形態に係る行動記録装置では、検出装置から受信される検出結果に基づいて、判定装置及び操作装置としても機能する記録装置が、候補行動の判定及び記憶を行い、使用者の操作に基づいて、記憶されている行動履歴を修正する。この点で、本実施形態に係る行動記録装置と、前述の行動記録装置1とは相違する。なお、以下の説明では、既に説明した部分と同一又は略同一である部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
図11は、本実施形態に係る行動記録装置1Bの構成を示すブロック図である。
本実施形態に係る行動記録装置1Bは、図11に示すように、使用者USの手首等に装着される検出装置2Bと、当該検出装置2Bと通信する記録装置4とを備え、当該記録装置4により使用者USの行動を記録するものである。
これらのうち、検出装置2Bは、処理手段27Aに代えて処理手段27Bを備える他は、前述の検出装置2Aと同様の構成を備える。
検出結果出力部282は、検出手段24による検出結果を、送受信手段26を介して記録装置4に送信する。
操作信号出力部283は、入力手段23Aのボタン234〜237及びボタン232,233が入力されると、当該ボタンに応じた操作信号を送受信手段26に出力して、当該操作信号を記録装置4に送信する。
図12は、記録装置4の構成を示すブロック図である。
記録装置4は、前述のように、検出装置2Bから送信される検出結果の記録、候補行動の判定及び記録、並びに、行動履歴の管理を行うものである。この記録装置4は、前述の操作装置3と同様に、PC、タブレット端末及びスマートフォン等により実現される。
このような記録装置4は、図12に示すように、制御手段35に代えて制御手段45を備える他は、前述の操作装置3と同様の構成を備える。
計時部451は、本発明の計時手段に相当し、現在時刻を計時する。
表示制御部452は、表示制御部351と同様の機能を有し、表示手段31に、記録装置4の動作状態を示す画像を表示させる他、前述の履歴修正画面RM、行動修正画面AM及び行動追加画面等と同様の画像を表示させる。
カロリー算出部454は、カロリー算出部274と同様に、脈拍センサー243の検出結果(脈拍数)に基づいてカロリー消費量を算出し、当該カロリー消費量を記憶手段25に記憶させる。
条件生成部456は、前述の条件生成部276と同様に、記憶手段33に記憶された行動履歴、使用者の動き情報及び生体情報、並びに、行動の発生時刻(実施時刻)に基づいて、各行動種別についての判定条件をそれぞれ生成する。そして、条件生成部456は、生成した判定条件を記憶手段33に記憶させる。
確認指示部458は、行動判定部457により候補行動が実施されたと判定されると、実施された候補行動を確認させる確認画面CSを表示させる操作信号を検出装置2Bに送信する。
一方、履歴記録部459は、「NO」の選択ボタン233の入力に応じた操作信号が受信されると、当該候補行動を「不実施行動」とする。
他方、履歴記録部459は、確認指示部458による操作信号の出力から所定時間内に検出装置2Bから操作信号が受信されなかった場合には、当該候補行動を「保留行動」とする。
そして、履歴記録部459は、該当する候補行動が生じた時刻と、当該候補行動の種別と、当該候補行動が実施行動、不実施行動及び保留行動のいずれかであるかを示す情報とを記憶手段33に記憶させる。
条件修正部461は、本発明の条件修正手段に相当する。この条件修正部461は、条件修正部281と同様に、履歴修正部460により修正された行動の種別についての判定条件を、当該行動が実施された際の前後で検出手段24により検出された検出結果に基づいて修正する。
本実施形態に係る行動記録装置1Bでは、検出装置2Bの検出結果出力部282が、検出手段24による検出結果を送信し、記録装置4が、受信した検出結果を記憶する結果記録処理が実施される。この他、行動記録装置1Bでは、検出装置2B及び記録装置4が連携して、以下に示す第1記録処理及び第2記録処理を含む行動記録処理を実行し、使用者の行動を記録する。
第1記録処理は、割当ボタン234〜237の入力に応じて行動を記録する処理である。この第1記録処理では、図13に示すように、まず、操作信号出力部283が、当該割当ボタン234〜237のいずれかが入力されたか否かを判定する(ステップSC1)。
このステップSC1の判定処理にて、当該ボタンは入力されていないと判定されると、処理手段27Bは、処理をステップSC1に戻す。
一方、ステップSC1の判定処理にて、当該ボタンが入力されたと判定されると、操作信号出力部283は、入力されたボタンに割り当てられた行動種別を示す操作信号を、送受信手段26により記録装置4に送信する(ステップSC2)。この後、処理手段27Bは、処理をステップSC1に戻す。
このステップSD1の判定処理にて、当該操作信号は受信されていないと判定されると、制御手段45は、処理をステップSD1に戻す。
一方、ステップSD1の判定処理にて、当該操作信号が受信されたと判定されると、行動記録部455は、当該操作信号により示される行動種別と、当該操作信号が受信された時刻とを、「実施行動」の行動履歴として記憶手段33に記憶させる(ステップSD2)。この後、制御手段45は、処理をステップSD1に戻す。
このように、割当ボタン234〜237が入力されると、当該割当ボタンに応じた種別の行動に関する情報が記録装置4に記録される。
第2記録処理は、候補行動が実施されたと判定された場合に、当該候補行動を記録する処理である。
この第2記録処理では、図14に示すように、まず、記録装置4の行動判定部457が、取得された検出結果の推移、記憶手段33に記憶されている判定条件、及び、内部時刻に基づいて、前述の候補行動が実施されたか否かを判定する(ステップSF1)。
このステップSF1の判定処理にて、候補行動は実施されていないと判定されると、制御手段45は、処理をステップSF1に戻す。
このステップSF2の判定処理にて、所定時間が経過していないと判定されると、制御手段45は、処理をステップSF1に戻す。
一方、ステップSF2の判定処理にて、所定時間が経過したと判定されると、確認指示部458が、前述の確認画面CSを表示させる操作信号を、送受信手段34を介して送信する(ステップSF3)。この後、制御手段45は、処理をステップSF4に移行する。
このステップSE1の判定処理にて、当該操作信号は受信されていないと判定されると、処理手段27Bは、処理をステップSE1に戻す。
一方、ステップSE1の判定処理にて、当該操作信号が受信されたと判定されると、表示制御部272は、前述の確認画面CSを表示させる(ステップSE2)。
このステップSE3の判定処理にて、いずれかの選択ボタンが入力されたと判定されると、操作信号出力部283は、入力された選択ボタンに応じた操作信号を記録装置4に送信する(ステップSE4)。この後、処理手段27Bは、処理をステップSE6に移行する。
この判定処理にて、所定時間は経過していないと判定されると、処理手段27Bは、処理をステップSE3に戻し、所定時間が経過したと判定されると、処理手段27Bは、処理をステップSE6に移行する。
このように、検出装置2Bは、必要に応じて確認画面CSを表示して、入力手段23に対する使用者の入力操作に応じた操作信号を送信する。
このステップSF4の判定処理にて、「実施行動」を示す操作信号が受信されたと判定されると、行動記録部455は、候補行動が「実施行動」であることを示す情報と、当該候補行動の種別と、当該候補行動が実施されたと判定された時刻とを、記憶手段33に記憶させる(ステップSF5)。この後、制御手段45は、処理をステップSF1に戻す。
このステップSF6の判定処理にて、当該操作信号が受信されたと判定されると、行動記録部455は、候補行動が「不実施行動」であることを示す情報と、当該候補行動の種別と、当該候補行動が実施されたと判定された時刻とを、記憶手段33に記憶させる(ステップSF7)。この際、条件修正部461による判定条件の修正も行われる。この後、制御手段45は、処理をステップSF1に戻す。
このステップSF8の判定処理にて、所定時間が経過していないと判定されると、制御手段45は、処理をステップSF4に戻す。
一方、ステップSF8の判定処理にて、所定時間が経過したと判定されると、行動記録部455は、候補行動が「保留行動」であることを示す情報と、当該候補行動の種別と、当該候補行動が実行されたと判定された時刻とを、記憶手段33に記憶させる(ステップSF9)。この後、制御手段45は、処理をステップSF1に戻す。
このような第2記録処理により、実施されたと判定された候補行動が、「実施行動」、「不実施行動」又は「保留行動」として記録される。
次に、記録装置4により実行される履歴修正処理について説明する。
図15は、当該履歴修正処理を示すフローチャートである。
本実施形態においては、履歴修正処理は、記憶手段33に記憶された履歴修正プログラム(アプリケーション)を実行する記録装置4のみで行われる。
この履歴修正処理では、図15に示すように、まず、表示制御部452が、前述の履歴修正画面RMを表示させる(ステップSG1)。
また、条件修正部461が、修正された行動の種別と、当該行動が実施された際の使用者の動き情報及び生体情報の推移、並びに、発生時刻とに基づいて、記憶手段33に記憶された判定条件を前述のように修正する(ステップSG3)。
そして、上記履歴修正プログラムの実行を終了する操作が使用者により行われると、制御手段45は、履歴修正処理を終了する。
以上説明した本実施形態に係る行動記録装置1Bによれば、前述の行動記録装置1Aと同様の効果を奏することができる。また、このような行動記録装置1Bの検出装置2B及び記録装置4は、前述の行動記録装置1,1Aと同様に、サーバーSVに動き情報及び生体情報、並びに、使用者の行動履歴を送信でき、また、記録装置4は、当該サーバーSVからのアドバイス等を受信及び表示できる。
次に、本発明の第4実施形態について説明する。
ここで、前述の行動記録装置1,1Aは、それぞれ別体である検出装置2,2A及び操作装置3を備え、行動記録装置1Bは、それぞれ別体である検出装置2B及び記録装置4を備える構成であった。これに対し、本実施形態に係る行動記録装置は、1つの装置で、使用者の動き情報及び生体情報を検出及び記録するとともに、使用者の行動の履歴を記録及び修正する点で相違する。なお、以下の説明では、既に説明した部分と同一又は略同一である部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態に係る行動記録装置1Cは、前述の検出装置2,2A,2Bと同様に、例えば使用者の手首にバンドBN等により装着される。この行動記録装置1Cは、図16に示すように、表示手段22、入力手段23C、検出手段24、記憶手段25、送受信手段26及び制御手段29と、これらを内部に収納する筐体21とを備える。
なお、入力手段23Cは、図示を省略するが、前述の各種ボタン231〜237の他に、表示手段22における画像の表示領域に応じて設けられるタッチパネルを備え、これらに対する使用者の入力操作に応じた操作信号を、制御手段29に出力する。
これらのうち、表示制御部272Bは、表示制御部272と同様に、表示手段22による画像表示を制御する。この表示制御部272Bは、行動判定部277により候補行動が生じたと判定された際に、前述の確認画面CSを表示させる。また、記憶手段25に記憶された行動履歴を修正するための入力操作が行われた際には、前述の履歴修正画面RM、行動修正画面AM及び行動追加画面と同様の画面を表示させる。
条件修正部281Bは、本発明の条件修正手段に相当し、条件修正部281,461と同様に、履歴修正部280Bによる行動履歴の修正内容に基づいて、各行動種別についての判定条件を修正する。
このような行動記録装置1Cは、検出装置2にて実施される結果記録処理や、図8で示した検出装置2による行動記録処理と同様の行動記録処理を実行する他、図15で示した記録装置4による履歴修正処理と同様の履歴修正処理を実行する。これにより、行動記録装置1Cは、前述の行動記録装置1,1A,1Bと同様の効果を奏することができる。
また、行動記録装置1Cは、人体に装着される1つの装置で、使用者の動き情報及び生体情報を検出及び記録するとともに、使用者の行動の履歴を記録及び修正するので、当該行動記録装置1Cと通信する他の装置が必須ではない。従って、前述の行動記録装置1,1A,1Bと比べて、構成を簡略化できる他、携帯性及び使い勝手を向上できる。
なお、行動記録装置1Cは、行動記録装置1,1A,1Bと同様に、記録した行動履歴や、使用者の動き情報及び生体情報をサーバーSVに送信し、当該サーバーSVからアドバイス等を受信することも可能である。
本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
前記第2〜第4実施形態では、条件生成部276が、検出手段24による検出結果に基づいて、各行動種別についての判定条件を生成するとしたが、本発明はこれに限らない。例えば、検出装置2のように、当該各行動種別についての判定条件を、予め記憶手段25に記憶させておいてもよい。すなわち、当該判定条件を修正する構成が含まれていればよく、判定条件を生成しなくてもよい。また、割当ボタン234〜237は、必ずしも設けられていなくてもよい。
更に、判定条件の内容も適宜変更可能である。例えば、判定条件に時刻は含まれていなくてもよい。また、各センサー241〜245による検出結果の全てに対して範囲或いは閾値が設定されていなくてもよく、当該各センサー241〜245の少なくともいずれかの検出結果に応じた範囲或いは閾値が設定されていればよい。
Claims (9)
- 使用者の行動を記録する行動記録装置であって、
前記使用者の生体情報及び動き情報の少なくともいずれかの検出対象を検出する検出手段と、
前記検出対象の検出結果、及び、行動の種別に対して設定された判定条件に基づいて、前記使用者の行動の種別を判定する行動判定手段と、
前記種別が判定された前記使用者の行動を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された前記使用者の行動を表示する表示手段と、
入力操作を受け付ける入力手段と、
前記入力操作に基づいて、前記行動判定手段によって判定された前記使用者の行動の種別を修正する行動修正手段と、
前記行動修正手段により修正された前記使用者の行動の種別に対応する前記検出対象の検出結果に基づいて、前記判定条件を修正する条件修正手段と、を備え、
前記条件修正手段は、所定期間に亘って前記行動判定手段により発生したと判定されなかった前記種別についての前記判定条件を、修正前の当該判定条件に比べて緩くする
ことを特徴とする行動記録装置。 - 請求項1に記載の行動記録装置において、
前記行動修正手段により前記使用者の行動の種別が修正されると、前記条件修正手段は、修正前の前記行動の種別についての前記判定条件を、修正前の当該判定条件に比べて厳しくする
ことを特徴とする行動記録装置。 - 請求項1又は請求項2に記載の行動記録装置において、
前記行動修正手段により前記使用者の行動の種別が修正されると、前記条件修正手段は、修正後の前記行動の種別についての前記判定条件を、修正前の当該判定条件に比べて緩くする
ことを特徴とする行動記録装置。 - 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の行動記録装置において、
現在時刻を計時する計時手段を備え、
前記記憶手段は、前記使用者の行動に対応する種別と、前記使用者の行動が実施された時刻とを関連付けて記憶する
ことを特徴とする行動記録装置。 - 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の行動記録装置において、
前記判定条件には、当該判定条件に応じた前記種別の行動が実施されやすい時間帯が含まれる
ことを特徴とする行動記録装置。 - 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の行動記録装置において、
前記記憶手段、前記検出手段、前記行動判定手段、前記行動修正手段及び前記条件修正手段を有する検出記録装置と、
前記表示手段及び前記入力手段を有する操作装置と、を備え、
前記検出記録装置は、前記記憶手段に記憶された前記使用者の行動の履歴を前記操作装置に送信し、前記履歴を修正する修正情報を前記操作装置から受信する検出記録装置側送受信手段を備え、
前記操作装置は、前記検出記録装置から送信された前記履歴を受信し、前記入力手段に対する入力操作に応じた前記修正情報を前記検出記録装置に送信する操作装置側送受信手段を備える
ことを特徴とする行動記録装置。 - 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の行動記録装置において、
前記検出手段と、前記検出手段により検出された情報を送信する送信手段と、を有する検出装置と、
前記記憶手段、前記行動判定手段、前記表示手段、前記入力手段、前記行動修正手段及び前記条件修正手段と、前記検出装置から送信された情報を受信する受信手段と、を有する記録装置と、を備え、
前記行動判定手段は、前記受信手段により受信された情報に基づいて、前記使用者の行動の種別を判定する
ことを特徴とする行動記録装置。 - 使用者の行動を記録する行動記録装置により実行される行動記録方法であって、
前記使用者の生体情報及び動き情報の少なくともいずれかの検出対象の検出結果と、行動の種別に対して設定された判定条件とに基づいて、前記使用者の行動の種別を判定し、
前記種別が判定された前記使用者の行動を表示し、
入力操作に基づいて、判定された前記使用者の行動の種別を修正し、
修正された前記使用者の行動の種別に対応する前記検出対象の検出結果に基づいて、前記判定条件を修正し、
発生したと所定期間に亘って判定されなかった前記種別についての前記判定条件を、修正前の当該判定条件に比べて緩くする
ことを特徴とする行動記録方法。 - 使用者の行動を記録する行動記録装置により実行される行動記録プログラムであって、
前記行動記録装置に、
前記使用者の生体情報及び動き情報の少なくともいずれかの検出対象の検出結果と、行動の種別に対して設定された判定条件とに基づいて、前記使用者の行動の種別を判定させ、
前記種別が判定された前記使用者の行動を表示させ、
入力操作に基づいて、判定された前記使用者の行動の種別を修正させ、
修正された前記使用者の行動の種別に対応する前記検出対象の検出結果に基づいて、前記判定条件を修正させ、
発生したと所定期間に亘って判定されなかった前記種別についての前記判定条件を、修正前の当該判定条件に比べて緩くさせる
ことを特徴とする行動記録プログラム。
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