JP6269160B2 - 睡眠状態評価装置、睡眠状態評価方法、および睡眠状態評価システム - Google Patents

睡眠状態評価装置、睡眠状態評価方法、および睡眠状態評価システム Download PDF

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Description

本発明は、睡眠状態評価装置、睡眠状態評価方法、および睡眠状態評価システムに関する。
質の高い睡眠により睡眠効率を上げ、睡眠習慣を改善することを目的として、日常生活における睡眠状態を記録する装置が開示されている。例えば、特許文献1では、使用者が就寝する寝具に体動を検出する荷重検知センサーを設置し、検出した体動情報に基づいて睡眠の質を評価するための寝返りの有無を検出する寝返り検出装置が知られていた。
特開2013−198666号公報
しかしながら、特許文献1に開示された装置では、装置の一部を寝具に設置する必要があるため、使用者は睡眠状態の記録を取るために、睡眠時には毎回同じ装置が設置された寝具で就寝しなければならかった。出張先や旅行先などの出先で宿泊するような場合であっても、睡眠状態を記録し睡眠の質を評価する装置が望まれていた。
また、特許文献1の装置では、荷重検知センサーを、例えば、ベッドの脚の部分に設置するため、ベッド上に使用者以外の荷重の変化がある場合は、使用者自身の寝返りの有無を正確に検出することが困難であった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決することを目的としたものであり、使用者の就寝場所を限定することなく、使用者自身の寝返り状態を検出し睡眠の質を評価することを目的とする。
[適用例1]本適用例に係わる睡眠状態評価装置は、使用者の手首に装着される睡眠状態評価装置であって、加速度データを含む物理量データを測定する測定部と、使用者が睡眠状態にあるか覚醒状態にあるかを判定する睡眠判定部と、物理量データに基づいて使用者の睡眠状態における身体の傾きを算出する傾き算出部と、使用者の身体の傾きの変化量である回転角度に基づいて使用者の寝返り情報を算出する寝返り情報算出部と、を備えることを特徴とする。
本適用例によれば、使用者の手首の傾きを測定した物理量データにより、使用者の寝返り姿勢における身体の傾きを算出する。その身体の傾きの変化量である回転角度に基づいて寝返り情報を算出する。つまり、使用者の身体に装着される装置において寝返り情報を算出することができるため、使用者がいかなる場所で就寝したとしても、また、就寝場所に使用者以外の荷重の変化があったとしても、使用者自身の寝返り情報を提供することができる。従って、使用者の就寝場所を限定することなく、使用者自身の寝返り状態を検出し睡眠の質を評価することができる。
[適用例2]寝返り情報算出部は、使用者の回転角度を所定の閾値と比較した結果に基づいて、使用者の寝返り情報を算出することが好ましい。
本適用例によれば、使用者の寝返り情報を、使用者の回転角度を指標として算出することにより、寝返り情報に関して定量的な判定および判別をすることができる。
[適用例3]寝返り情報は、寝返り回数と、寝返り姿勢と、寝返り姿勢毎の累積時間と、を含むことが好ましい。
従来は寝返りの有無の情報のみで睡眠の質を評価していたのに対し、本適用例によれば、更に詳細に睡眠状態を分析し睡眠の質を評価することができる。
[適用例4]睡眠状態評価装置は、寝返り情報および/または使用者の睡眠時間を含む情報に基づいて、使用者の睡眠の質を判定する判定部と、寝返り姿勢毎の累積時間に基づいて、使用者に対する身体への負担バランスを診断するバランス診断部と、睡眠の質および負担バランスの診断に基づいて、使用者に対する睡眠習慣改善のアドバイスを生成するアドバイス生成部と、を更に備えることを特徴とする。
本適用例によれば、使用者の寝返り情報と睡眠時間に基づいた睡眠の質の判定、および身体への負担バランス診断により、使用者の睡眠状態を多角的に評価することができる。また、多角的な評価に基づいた適切なアドバイスを使用者に提供することができる。
[適用例5]睡眠状態評価装置は、使用者の脈拍数を測定する脈拍センサーを更に備え、睡眠判定部は、測定した脈拍数に基づいて、使用者が睡眠状態にあるか覚醒状態にあるかを判定することを特徴とする。
本適用例によれば、使用者の脈拍数に基づいて睡眠状態と覚醒状態との遷移点を正確に判別することができる。
[適用例6]本適用例に係わる睡眠状態評価方法は、使用者の手首における加速度データを含む物理量データを測定する測定工程と、使用者が睡眠状態にあるか覚醒状態にあるかを判定する睡眠判定工程と、物理量データに基づいて使用者の睡眠状態における身体の傾きを算出する傾き算出工程と、使用者の身体の傾きの変化量である回転角度に基づいて使用者の寝返り情報を算出する寝返り情報算出工程と、を備えることを特徴とする。
本適用例によれば、使用者の手首の傾きを測定した物理量データにより、使用者の寝返り姿勢における身体の傾きを算出する。その身体の傾きの変化量である回転角度に基づいて寝返り情報を算出する。つまり、使用者の身体に装着される装置において寝返り情報を算出することができるため、使用者がいかなる場所で就寝したとしても、また、就寝場所に使用者以外の荷重の変化があったとしても、使用者自身の寝返り情報を提供することができる。従って、使用者の就寝場所を限定することなく、使用者自身の寝返り状態を検出し睡眠の質を評価することができる。
[適用例7]本適用例に係わる睡眠状態評価システムは、使用者の手首に装着され、加速度データを含む物理量データを測定する測定部と、使用者が睡眠状態にあるか覚醒状態にあるかを判定する睡眠判定部と、物理量データに基づいて使用者の睡眠状態における身体の傾きを算出する傾き算出部と、使用者の身体の傾きの変化量である回転角度に基づいて使用者の寝返り情報を算出する寝返り情報算出部と、使用者の寝返り情報を送信する第1通信部と、を備える睡眠状態評価装置と、使用者の寝返り情報を受信する第2通信部と、寝返り情報に基づいて、使用者の睡眠の質を判定する判定部と、寝返り情報に基づいて、使用者に対する身体への負担バランスを診断するバランス診断部と、睡眠の質およびバランス診断に基づいて、使用者に対する睡眠習慣改善のアドバイスを生成するアドバイス生成部と、を備える情報機器と、を備えることを特徴とする。
本適用例によれば、使用者の手首の傾きを測定した物理量データにより、使用者の寝返り姿勢における身体の傾きを算出する。その身体の傾きの変化量である回転角度に基づいて寝返り情報を算出する。つまり、使用者の身体に装着される装置において寝返り情報を算出することができるため、使用者がいかなる場所で就寝したとしても、また、就寝場所に使用者以外の荷重の変化があったとしても、使用者自身の寝返り情報を提供することができる。従って、使用者の就寝場所を限定することなく、使用者自身の寝返り状態を検出し睡眠の質を評価することができる。
実施形態1に係わる端末装置の概要を表す説明図。 端末装置の外観を概略的に示す斜視図。 端末装置の概略構成を示すブロック図。 傾斜角度の経過をプロットしたグラフ図。 累積時間が記憶されている状態の一例を示す図。 睡眠評価テーブルの一例を示す図。 バランス指標評価テーブルの一例を示す図。 アドバイステーブルの一例を示す図。 制御プログラムの処理の流れを表すフローチャート図。 睡眠時の寝返り情報算出処理の流れを表すフローチャート図。 睡眠後の睡眠状態評価処理の流れを表すフローチャート図。
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また本実施形態で説明される構成の全てが必須構成要件であるとは限らない。
(実施形態1)
図1は、実施形態1に係わる睡眠状態評価装置としての端末装置1の概要を表す説明図である。図2は、端末装置1の外観を概略的に示す斜視図である。本実施形態に係わる端末装置1の概要について説明する。
(端末装置の概要)
端末装置1は、人体の手首WRに装着され、端末装置1の傾きをセンシングする加速度センサー11を内蔵し、睡眠時における睡眠の質を含む睡眠状態を評価することが可能な腕時計型の生体データ測定装置である。また、端末装置1では、典型的な腕時計よりも小型化、軽量化、省電力化が図られ、使用者の手首WRに馴染んで装着され、睡眠時に限らず日常生活において行動する使用者の体動に関する情報を長時間に亘り測定することを可能としている。
端末装置1には、表示パネルなどで構成される表示部40が備えられており、測定した睡眠時間や、睡眠状態の評価結果などの情報が文字列やアイコンなどの形式で表示される。端末装置1の側面には、操作ボタンなどで構成される操作部20が配設されている。使用者は操作部20を操作して、表示部40に表示されているアイコンなどを切り替えて、端末装置1の各種設定や、各種機能などを選択する。
加速度センサー11は、略直行する3軸(X軸、Y軸、Z軸)方向の加速度を検出可能な3軸の加速度センサーである。加速度センサー11の各軸の方向は、図2に示すように、表示パネル面の法線方向であって表示面側を正とする方向がZ軸、時計の12時方向を正とする上下方向がY軸、時計の3時方向を正とする左右方向がX軸である。
また、図1に示すように、端末装置1を手首WRに装着した状態において、X軸は、使用者の肘から手首WRに向かう方向と一致する。端末装置1では、加速度センサー11によって検出された3軸方向の加速度信号に基づいて、使用者の身体の傾斜角度が算出され、その傾斜角度の変化量である回転角度に基づいて、使用者の寝返り姿勢などが判定される。
(端末装置の構成)
図3は、端末装置1の概略構成を示すブロック図である。
端末装置1は、測定部10、操作部20、時計部35、表示部40、通信部45、制御部50、記憶部70などから構成されている。
測定部10は、加速度センサー11、脈拍センサー13などから構成されている。加速度センサー11は前述したように例えば、X軸、Y軸、Z軸方向毎の加速度を検出する3つの加速度センサーを有するセンサーユニットである。
加速度センサー11は、各軸の加速度をサンプリング間隔毎に計測する。好適例としてのサンプリング間隔は、睡眠時の姿勢に限らず、運動時などの俊敏な行動をも捉えることができるように1Hzから16Hz程度に設定されている。加速度センサー11は、使用者の静止状態における傾きや使用者の動きを検出し、検出した加速度信号を増幅回路、波形整形回路、A/D(Analog to Digital)変換回路(いずれも図示せず)において増幅、整形、A/D変換された物理量データとしての加速度データを出力する。出力された加速度データは、制御部50により実行される制御プログラム71において入力され、睡眠判定部51、傾き算出部53(いずれも後述する)などにおいて睡眠状態の自動検出や使用者の傾斜角度の算出処理に用いられる。
尚、加速度センサー11は、3軸の加速度センサーとして説明したが、3軸に限らず、1軸や2軸、互いに交差する4軸以上の加速度センサーで構成されていても良い。端末装置1の主目的である使用者の傾斜角度の算出においては、加速度センサー11に印加される重力加速度を測定することにより実現される(詳細は、傾き算出部53において後述する)。加速度センサー11の軸が1軸であれば、その軸に重力ベクトルが投影された加速度ベクトルを参照し、2軸以上であればそれぞれの軸に重力ベクトルが投影された加速度ベクトルを参照する。軸数を増やすことにより、多軸方向を中心軸とした傾斜角度を算出することができる。また、複数の軸にすることにより、1軸では精度の出にくい傾斜角度部分を他の軸で補うことができ、更に1つの軸で生じた誤差を他の軸の正確な値で補正することもできる。従って、1軸の加速度センサー11でも、使用者の回転角度を算出することは可能であり、検出する軸を増やすことによって、多軸方向を中心軸とした傾斜角度を精度高く精密に測定することが可能になる。
脈拍センサー13は、LED(Light Emitting Diode)などの発光素子と、フォトダイオードなどの受光素子とを備えており、端末装置1の手首WR側の面で、腕(皮膚)と接する部分に設置されている。発光素子から腕に向けて光を照射して、腕の内部の血管で反射された光を受光素子で受光した後、受光量などを解析することにより脈拍数を検出する。検出した脈拍数は主に、使用者が睡眠状態にあるか覚醒状態にあるかを厳密に判定するために有効な情報になる。例えば、使用者の脈拍数を常時測定し、脈拍数が所定の脈拍数値以下になった場合は睡眠状態と判定し、所定の脈拍数を超えた場合は覚醒状態に入ったと判定する。尚、脈拍センサー13は必須の構成ではなく、省略しても良いし、他の生体情報を取得するセンサーを搭載する構成であっても良い。
尚、測定部10において、加速度センサー11、脈拍センサー13などから構成されるとしたが、この構成に限定するものではなく、3軸ジャイロセンサー(図示せず)を含んで構成されたセンサーユニットであっても良い。3軸ジャイロセンサーは、加速度センサー11におけるX軸、Y軸、Z軸の各軸を中心軸とした角速度を測定する。使用者の手首WRが傾く動作を物理量データとして測定した角速度を積分して、単位時間当たりの角度変化量を求めることにより使用者の手首WRの回転角度を算出する。このように3軸ジャイロセンサーにおいても、角速度データに基づいて使用者の回転角度を算出することができるため、加速度センサー11を3軸ジャイロセンサーに置き換えた構成であっても良い。
操作部20は、ボタンスイッチ等を有して構成される入力装置であり、押下されたボタンの信号を制御部50に出力する。例えば、使用者により就寝開始を示すボタンが押下された場合、操作部20は検出したボタンの信号を制御部50に出力する。制御部50は、操作部20から信号を受けて、物理量データの測定を開始し、睡眠状態における寝返り情報を算出する。尚、操作部20は、このような構成に限定されるものではなく、複数の操作入力が可能な構成であれば良く、例えば、表示部40がタッチパネル機能を備えていても良い。
時計部35は、リアルタイムクロックであり、例えばタイマー機能、時計機能、ストップウォッチ機能などの計時機能を有している。時計部35のタイマーは随時制御部50に出力され、測定部10による加速度センサー11や脈拍センサー13のセンサー信号検出のサンプリングタイム、傾斜角度を算出する単位時間などが生成される。また、時計部35の計時時刻は制御部50により読み出され、使用者の睡眠時間や使用者の寝返り姿勢と姿勢毎の累積時間等の情報として算出され、記憶部70に格納される。
表示部40は、LCD(Liquid Crystal Display)等の表示パネルを有して構成され、制御部50から入力される表示信号に基づく各種表示を行う表示装置である。表示部40には、制御部50により算出された寝返り情報や睡眠習慣改善のアドバイスなどの情報が、文字列やアイコンなどで表示される。
通信部45は、制御部50の制御に従って、端末装置1の内部で利用される情報をPC(Personal Computer)やスマートフォン(多機能携帯電話)等の外部の情報処理装置との間で送受信するための通信装置である。この通信部45の通信方式としては、所定の通信規格に準拠したケーブルを介して有線接続する形式や、クレイドルと呼ばれる充電器と兼用の中間装置を介して接続する形式、近距離無線通信を利用して無線接続する形式等、種々の方式を適用可能である。
制御部50は、記憶部70に記憶されている制御プログラム71を含む各種プログラムに従って端末装置1の各部を統括的に制御する制御装置および演算装置であり、CPU(Central Processing Unit)やDSP(Digital Signal Processor)等のプロセッサーを有して構成される。
制御部50により、記憶部70に記憶された制御プログラム71が実行されると、睡眠判定部51、傾き算出部53、寝返り情報算出部55、睡眠の質判定部57、バランス診断部59、アドバイス生成部61の各機能部が実現される。但し、これらの機能部は一実施例として記載したものに過ぎず、必ずしもこれらすべての機能部を必須構成要素としなければならないわけではない。また、これら以外の機能部を必須構成要素としても良い。
睡眠判定部51は、使用者が睡眠状態にあるか覚醒状態にあるか判定する。詳しくは、睡眠判定部51では、使用者が睡眠状態にあるか覚醒状態にあるかの状態を内部変数に保有しており、制御部50からの要求があると、その状態を結果として返す。睡眠判定部51は、使用者がどちらの状態であるか検出するために、使用者の手動操作を検出する手動検出の機能部、および端末装置1に内蔵する測定部10により自動で検出する自動検出の機能部を有している。
手動検出では、使用者により就寝開始を示すボタン操作が行われたか否かの情報を操作部20から取得する。また、使用者により寝覚めたことを示すボタン操作が行われたか否かの情報についても操作部20から取得する。手動検出では、操作部20から取得した情報に基づいて、使用者が睡眠状態であるか覚醒状態であるか判定し、その状態を内部変数に保有する。
自動検出では、測定部10からサンプリングタイム毎に出力される加速度データを体動信号として取得する。睡眠時における所定の体動量と比較し、体動信号が所定の体動量より少ない場合は睡眠状態と判定し、所定の体動量以上の場合は覚醒状態と判定する。判定結果は内部変数に保有される。
また、自動検出では、測定した脈拍数を用いる方法でも良い。詳しくは、測定部10によりサンプリングタイム毎に測定された脈拍数を睡眠状態を示す所定の脈拍数と比較し、所定の脈拍数より少なければ睡眠状態、所定の脈拍数以上の場合は覚醒状態と判定する。判定結果は内部変数に保有される。
また、睡眠判定部51は、使用者が睡眠状態に遷移した時刻から使用者が覚醒状態に遷移した時刻までの経過時間を算出し、睡眠時間77として記憶部70に格納する。
尚、睡眠判定部51は、睡眠判定部に相当する。
傾き算出部53は、使用者の手首WRに装着された端末装置1の傾斜角度を単位時間当たりに算出する。詳しくは、測定部10に備えられたセンサーユニットの各軸の加速度データを、測定部10からサンプリング間隔毎に取得する。測定部10では、サンプリング間隔が、例えば、1Hzのサンプリング間隔であれば、1秒毎に各軸の加速度データが出力される。傾き算出部53は、寝返り情報を算出するための単位時間(例えば、1分間)を設定し、測定部10より出力された加速度データの平均値を単位時間当たりに算出する。傾き算出部53は、単位時間を1分間とすると、サンプリング間隔が1Hzの例では、60個分の連続して出力される加速度データの平均値を算出して代表とする。尚、代表値の算出は、平均に限定するわけではなく、統計的な手段を用いた別の方法であっても良い。例えば、最頻値や中央値であっても良い。
傾き算出部53は、単位時間毎に算出された各軸の加速度データの代表値から、端末装置1の傾斜角度を算出する。詳しくは、各軸に印加される重力加速度を用いて算出することにより傾斜角度が求められる。使用者に装着された端末装置1の静止状態における加速度センサー11の傾斜角度に応じて、重力加速度を有する重力ベクトルが加速度センサー11の軸上に投影されている。静止状態における重力方向に対して傾斜した軸上の加速度データを加速度ベクトルとすると、重力ベクトルと加速度ベクトルとのそれぞれの大きさの比に対して、逆三角関数を用いることにより、両ベクトルの中心角度が算出される。中心角度を加速度センサー11の各軸方向において算出することにより、重力方向に対する各軸方向の傾斜角度が求められる。
略直行するX軸、Y軸、Z軸の3軸方向の傾斜角度が求められると、寝返り姿勢を判定するために有効な軸が選定される。発明者により蓄積された多様な使用者の睡眠時に測定した実験データによれば、使用者は睡眠中に腕を肢体の脇腹に沿わせて据えている場合が多いことから、腕の長手方向であるX軸を中心軸とした回転が使用者の肢体の回転に近似する傾向がある。つまり、X軸と略直行するY軸とZ軸の傾斜角度を逐次参照することにより、X軸を中心軸とした回転状況および使用者の肢体の回転状況が検出される。
このようにして、寝返り姿勢の判定に有効な軸としては、X軸が中心軸として選定され、X軸を中心軸とした回転状態を検出するために、主にY軸とZ軸の加速度データが利用される。
但し、使用者毎に異なる癖があるため、複数の軸方向を中心軸として算出された傾斜角度の変化量を分析して、参照する中心軸方向を随時切り替えて選定しながら使用者の傾斜角度を決定しても良い。
算出される傾斜角度の一例を挙げると、睡眠状態に遷移した時点(睡眠開始時)において、使用者の睡眠時の姿勢が仰臥位でX軸を中心軸とした傾斜角度を0°とした場合に、左側臥位の傾斜角度は−90°の近傍となり、右側臥位の傾斜角度は90°の近傍となり、伏臥位の傾斜角度は180°(または−180°)の近傍となる。
尚、傾き算出部53は、傾き算出部に相当する。
寝返り情報算出部55は、寝返り回数、寝返り姿勢、寝返り姿勢毎の累積時間などの寝返り情報を算出する。詳しくは、寝返り情報算出部55は、傾き算出部53により単位時間毎に算出された傾斜角度の変化量を回転角度として算出する。そして、算出された回転角度が寝返り判定閾値79を超えた場合に、寝返り回数としてカウントする。寝返り判定閾値79は、予め記憶部70に記憶されており、例えば、仰臥位から右側臥位に回転した状態を寝返りと判定する場合は、90°が設定されている。算出された寝返り回数は、記憶部70に寝返り回数83として格納される。
寝返り姿勢には、例えば、仰臥位、右側臥位、左側臥位、伏臥位などがあり、睡眠開始時が仰臥位であれば、仰臥位がX軸を中心軸とした傾斜角度0°の近傍、右側臥位が傾斜角度90°の近傍、左側臥位が傾斜角度−90°の近傍、伏臥位が傾斜角度180°の近傍として各寝返り姿勢が算出される。
寝返り姿勢毎の累積時間は、寝返り姿勢を継続した時間が加算された時間である。寝返り姿勢は、傾斜角度が変化しても同一姿勢閾値81以内であれば同じ寝返り姿勢と判定している。例えば、同一姿勢閾値81が30°であれば、仰臥位は0°±30°の範囲内であるため−30°〜+30°の範囲であり、右側臥位は同様に60°〜120°の範囲であり、左側臥位は−60°〜−120°の範囲であり、伏臥位は150°〜210°(もしくは、150°〜180°および−150°〜−180°)の範囲である。尚、同一姿勢閾値81は、予め記憶部70に記憶されている。算出された寝返り姿勢と寝返り姿勢毎の累積時間は、記憶部70に累積時間85として格納される。
尚、寝返り情報算出部55は、寝返り情報算出部に相当する。
次に、図4および図5を用いて、傾き算出部53および寝返り情報算出部55において算出される回転角度、寝返り回数、累積時間について具体例を示して説明する。
図4は、睡眠状態における傾斜角度の経過をプロットしたグラフ図である。グラフの横軸は、睡眠状態の経過時間(分)であり、縦軸は傾斜角度(°)である。傾斜角度L(実線)は、1分毎に算出されたX軸を中心軸としたY軸の傾斜角度がプロットされたグラフである。グラフの右側に区間A、区間B、区間Cが記載されている。区間Aは傾斜角度−30°〜+30°の同一姿勢閾値(±30°)内の範囲であり姿勢Aと呼称する。区間Bは−60°〜−120°の範囲であり姿勢Bと呼称し、区間Cは60°〜120°の範囲で姿勢Cと呼称する。区間T1〜T14は、寝返り判定閾値79の幅を示しており、この例では、区間T1〜T14はいずれも90°の幅に設定されている。区間T1〜T14を閾値T1〜T14と呼称する。期間A1〜A8は、姿勢Aであった期間を発生順に順番に番号を付けて示している。同様に期間B1〜B4は、姿勢Bであった期間、期間C1〜C3は、姿勢Cであった期間である。
まず、図4の傾斜角度Lの経過時間0から時間を経過させる。傾斜角度Lにおいて時系列に前後の傾斜角度の差分が、傾斜角度の変化量であり回転角度に相当する。傾斜角度Lは、期間A1の間は傾斜角度が−30°〜+30°の間にあるため、同一姿勢と判定されている。そして、姿勢A内の傾斜角度と新たに取得した傾斜角度との差分である回転角度を閾値T1と比較し、回転角度が閾値T1を超えた時刻(期間A1の終端)が、寝返り姿勢の切り替わり点である。傾斜角度Lは、次に姿勢Bの範囲に入り、引き続き回転角度を閾値T2と比較する。閾値T2を超えるまでの期間が期間B1である。同様に閾値T3〜T14まで比較することにより、傾斜角度Lは、期間A1〜A8、期間B1〜B4、期間C1〜C3までに期間が区切られる。寝返り回数は、閾値T1〜T14までと比較して超えた回数がカウントされ14回とされる。
図5は、累積時間85が記憶されている状態の一例を示す図である。図5に示すように寝返り姿勢851は、寝返り姿勢の傾斜角度と上述の姿勢A、姿勢B、姿勢Cに対応する記号が「A」、「B」、「C」として記載されている。「D」は姿勢Dであり、姿勢Bから更に+90°回転した姿勢を示している。累積時間853には、寝返り姿勢毎の経過時間が分単位で記録されている。
図4で算出された期間A1〜A8の時間を累積し、姿勢Aの累積時間に210(分)として算出される。期間B1〜B4も同様に累積加算され180(分)、期間C1〜C3も同様に累積加算され90(分)である。
睡眠の質判定部57は、寝返り情報と睡眠時間の情報に基づいて使用者の睡眠状態における睡眠の質を判定する。詳しくは、睡眠の質判定部57は、使用者の睡眠状態が終了した後(覚醒状態に遷移した後)に、記憶部70に格納された寝返り回数83、睡眠時間77の情報を用いて、記憶部70に予め格納されている睡眠評価テーブル91(後述する)を参照して、睡眠の質の評価毎に設定された評価番号を取得する。尚、睡眠の質判定部57は、睡眠の質を判定する判定部に相当する。
バランス診断部59は、寝返り姿勢毎の累積時間の情報に基づいて使用者に対する身体の負担バランスを診断する。詳しくは、バランス診断部59は、使用者の睡眠が終了した後、記憶部70に格納された累積時間85の寝返り姿勢毎の累積時間より、バランス指標を算出し、記憶部70に予め格納されたバランス指標評価テーブル93(後述する)を参照して、バランス診断の評価毎に設定された評価番号を取得する。
バランス指標は、寝返り姿勢が特定の寝返り姿勢に偏っていないか、寝返り姿勢が睡眠中にバランス良く現れているか、などを判定するための指標である。バランス指標によって、例えば、寝返り姿勢が睡眠中にバランス良く現れていれば、身体の特定の部位への負担が少なく良好な負担バランスと診断される。
バランス指標には、寝返り姿勢毎の累積時間の分散値が用いられる。次の式1は、寝返り姿勢毎の累積時間の分散値を用いてバランス指標を算出する一例である。
バランス指標=(寝返り姿勢毎の累積時間の分散値)/(睡眠時間) (式1)
式1によれば、バランス指標は以下の通りの条件1〜条件5を適用することで、それぞれに記載された評価が得られる。バランス指標の値が小さいほど、寝返り姿勢が均一に現れており、身体にかける負担が少なく、適切な睡眠であることを示す診断がされている。
0≦(バランス指標)<8 ・・・非常に良いバランスである。 (条件1)
8≦(バランス指標)<20 ・・・3種類の姿勢が均等である。 (条件2)
20≦(バランス指標)<35・・・2種類の姿勢に偏重している。 (条件3)
35≦(バランス指標)<50・・・1種類の姿勢に偏っている。 (条件4)
50≦(バランス指標) ・・・睡眠中に長時間1種類の姿勢である。 (条件5)
例えば、図5に示した寝返り姿勢毎の累積時間の例に記載した姿勢Aが210(分)、姿勢Bが180(分)、姿勢Cが90(分)、姿勢Dが0(分)を用いて上述の式1に適用する。算出されるバランス指標は「14」となり条件2に適用され、3種類の姿勢に均等であると判定される。尚、バランス診断部59は、バランス診断部に相当する。
アドバイス生成部61は、睡眠の質および負担バランスの診断に基づいて、使用者に対する睡眠習慣改善のアドバイスを生成する。詳しくは、記憶部70に予め格納されたアドバイステーブル95を参照して、睡眠の質判定部57およびバランス診断部59から出力された評価番号に対応するアドバイス文言を取得する。評価番号が複数存在する場合は、アドバイス文言を結合して、アドバイス文章を生成する。
記憶部70は、ROM(Read Only Memory)やフラッシュROM、RAM(Random Access Memory)等の記憶装置によって構成され、制御プログラム71、データ76、テーブル90などを記憶している。また、制御部50により実行される各処理の処理中データ、処理結果などを一時的に記憶するワークエリア(図示しない)を有する。
制御プログラム71は、制御部50により読み出され、制御部50を構成する機能部の機能を実現する。これらの処理については、フローチャートを用いて詳細に後述する。
データ76には、一例として睡眠時間77、寝返り判定閾値79、同一姿勢閾値81、寝返り回数83、累積時間85などが格納されている。
睡眠時間77には、使用者が睡眠状態に遷移した時刻から使用者が覚醒状態に遷移した時刻までの経過時間が格納される。
寝返り判定閾値79は、寝返り姿勢が切り替わったことを傾斜角度の変化量に基づいて判別するための閾値であり、予め記憶部70に格納されている。
同一姿勢閾値81は、寝返り姿勢が切り替わっていないこと(同一の寝返り姿勢であること)を傾斜角度の変化量に基づいて判別するための閾値であり、予め記憶部70に格納されている。
寝返り回数83には、使用者の寝返り姿勢が変わった回数が格納されている。
累積時間85には、寝返り姿勢毎の累積時間が格納されている。前述した図5は、累積時間85が記憶されている状態の一例である。
テーブル90には、一例として睡眠評価テーブル91、バランス指標評価テーブル93、アドバイステーブル95などが格納されている。
図6は、睡眠評価テーブル91の一例を示す図であり、図7は、バランス指標評価テーブル93の一例を示す図、図8は、アドバイステーブル95の一例を示す図である。
睡眠評価テーブル91は、睡眠時間内に寝返りした回数を評価番号と対応付けた対応表である。図6に示すように睡眠時間911が、4時間未満の場合は、寝返り回数913が0以上5回未満、5以上11回未満、11回以上の範囲毎に異なる評価番号915が設定されている。
バランス指標評価テーブル93は、バランス診断部59により算出されたバランス指標の数値を評価番号と対応付けた対応表である。図7に示すように、バランス指標の範囲931には、バランス指標を比較する範囲が設定され、評価番号933には対応する評価番号が設定されている。
アドバイステーブル95は、評価番号とアドバイスの文言を対応づけた対応表である。図8に示すように、評価番号951毎にアドバイス文言953が設定されている。
(制御プログラムのフロー)
図9は、制御プログラム71の処理の流れを表すフローチャート図、図10は、睡眠時の寝返り情報算出処理の流れを表すフローチャート図、図11は、睡眠後の睡眠状態評価処理の流れを表すフローチャート図である。以下のフローは、記憶部70の制御プログラム71に基づいて、制御部50が測定部10、時計部35を含む各部を制御することにより実行される。以降、図9、図10、図11を中心に図3を含む各図を交えて説明する。
図9のフローは、睡眠状態評価方法に相当し、制御プログラム71の処理全般を概略的に表したフローである。端末装置1は使用者に装着された状態である。
ステップS10では、以降のフローを実行するための準備が行われる。詳しくは、記憶部70に以降の演算で使用される変数などを格納する領域の確保、時計部35を制御し、時刻情報、サンプリング間隔、傾斜角度を算出する単位時間の設定などが行われる。
ステップS20では、使用者が睡眠状態に入ったか否かが判定される。詳しくは、睡眠判定部51の機能部が実行され、睡眠状態に入ったと判定されると(ステップS20;Yes)、睡眠時における寝返り情報を算出する処理(ステップS30)に進む。
ステップS30は、睡眠時の寝返り情報を算出する処理であり、詳細については、図10を用いて後述する。ステップS30が実行されると、単位時間(例えば、1分間)当たりに寝返り情報が算出される。
ステップS40では、覚醒状態に移行したか否か判定される。本ステップは、単位時間当たりに寝返り情報が算出された直後に実行されるステップである。本ステップでは、睡眠判定部51の機能部が実行され、睡眠状態が継続中で覚醒状態に移行していないと判定された場合は(ステップS40;No)、ステップS30内に処理を移し、寝返り情報の算出を継続する。覚醒状態に移行したと判定された場合は(ステップS40;Yes)、睡眠後の睡眠状態評価処理(ステップS50)に進む。
ステップS50では、睡眠終了後に睡眠状態の評価が行われる。詳細については、図11を用いて後述する。
尚、ステップS20およびステップS40は、睡眠判定工程に相当する。
このようにして、使用者が睡眠状態に入っている間は、寝返り情報の算出(ステップ30)が継続され、睡眠状態の終了後に睡眠状態の評価(ステップ50)が行われる。
尚、本フローでは、ステップS50を終えると、終了に移行しているが、次の睡眠状態の処理に備えて、必要な変数を初期化後にステップS20に進んでも良い。
図10のフローは、睡眠時の寝返り情報を算出する処理のフローであり、睡眠状態に入った後から、覚醒状態に入るまでの間、制御部50により実行されている。
ステップS110では、本フローで利用される各種変数の領域が確保され、初期化される。具体的には、少なくとも、傾斜角度を格納する変数θ、前回に算出された傾斜角度を格納する変数Preθ、同一の寝返り姿勢内の最大である傾斜角度をMaxθ、最小である傾斜角度をMinθ、のそれぞれが定義される。また、変数Preθ、変数Maxθ、変数Minθはいずれも「0」に初期化される。
ステップS120では、測定部10からサンプリング間隔毎に出力された加速度データを取得する。ステップS120は、測定工程に相当する。
ステップS130では、傾斜角度θが算出される。詳しくは、傾き算出部53の機能部が実行され、取得した加速度データから、端末装置1の傾斜角度を算出し、変数θに格納する。尚、ステップS130は、傾き算出工程に相当する。
ステップS140では、算出された傾斜角度θと、変数Maxθまたは変数Minθとの差分が、寝返り判定閾値79以下であるか否か判定される。寝返り判定閾値79以下である場合は、新たな寝返りがされていないことを示し(ステップS140;Yes)、寝返り姿勢を継続した場合の処理(ステップS150)に進む。寝返り判定閾値79を超えている場合は、新たな寝返りが発生したことを示し(ステップS140;No)、寝返り回数のカウントをする処理(ステップS220)に進む。
ステップS150では、前回に算出した傾斜角度Preθと今回算出した傾斜角度θとの差分が、同一姿勢の範囲内であるか否か判定される。詳しくは、傾斜角度Preθと算出した傾斜角度θとの差分である回転角度を、同一姿勢閾値81と比較し、回転角度が同一姿勢閾値81よりも小さく、同一姿勢の範囲内である場合は(ステップS150;Yes)、同一寝返り姿勢における累積時間等の加算の処理を行うためにステップS160に進む。回転角度が同一姿勢閾値81以上で、同一姿勢の範囲内でなかった場合は(ステップS150;No)、同一姿勢でもなく新たな寝返りもされていないため、次の傾斜角度を算出するためにステップS40に進む。尚、ステップS150では、傾斜角度Preθと傾斜角度θの差分を同一姿勢閾値81と比較するとしているが、同一寝返り姿勢の傾斜角度θの平均値を算出しておき、その平均値と傾斜角度θとの差分を同一姿勢閾値81と比較するようにしても良い。
ステップS160〜ステップS190では、同一寝返り姿勢の範囲内における最大傾斜角度Maxθと最小傾斜角度Minθが更新される。
ステップS200では、同一寝返り姿勢の範囲内であった時間が、寝返り姿勢の累積時間85に加算される。
ステップS210では、算出した変数θの内容が、次に算出される傾斜角度θとの比較のために変数Preθに代入される。
ステップS220では、傾斜角度変数θにおいて、新たな寝返りが発生したと判定されたため、寝返り回数83がひとつ加算される。
ステップS230では、変数Maxθと変数Minθの内容が次の寝返り姿勢のために変数θの内容で初期化される。
ステップS210に進み、算出した変数θの内容が、次に算出される傾斜角度θとの比較のために変数Preθに代入される。
ステップS120〜ステップS210の各ステップの処理が行われると、次のステップS40に進み、覚醒したか否か判定される(ステップS40)。覚醒していない場合は(ステップS40;No)、睡眠状態が継続されているため次の傾斜角度θを算出するために、ステップS120に進み処理を繰り返す。
尚、ステップS140〜ステップS230は、寝返り情報算出工程に相当する。
図11のフローは、睡眠終了後(覚醒した後)に睡眠状態を評価する処理のフローである。
ステップS310では、睡眠時間が算出される。詳しくは、覚醒した時刻と睡眠した時刻との差分をとり、睡眠時における睡眠時間を算出する。
ステップS320では、睡眠の質の判定における評価番号が取得される。詳しくは、睡眠評価テーブル91を参照してステップS310で算出した睡眠時間とステップS220で算出した寝返り回数に対応する評価番号915を取得する。
ステップS330では、寝返り姿勢毎の累積時間が取得される。詳しくは、ステップS200において算出され累積時間85の情報を記憶部70から読み込む。
ステップS340では、睡眠時のバランス指標値が算出される。詳しくは、バランス診断部59が実行され、累積時間85の寝返り姿勢毎の累積時間よりバランス指標値を算出する。
ステップS350では、バランス診断における評価番号が取得される。詳しくは、バランス指標評価テーブル93を参照してステップS340で算出したバランス指標値に対応する評価番号933を取得する。
ステップS360では、睡眠の質の評価番号およびバランス診断の評価番号からアドバイスが生成される。詳しくは、アドバイステーブル95を参照して、ステップS320において取得した睡眠状態の評価番号915とステップS350において取得したバランス指標の評価番号933の番号に対応するアドバイス文言953を合成してアドバイス文章を生成する。
このようにして、生成されたアドバイス文章は、制御部50による表示部40への表示、または、通信部45を介して表示装置を有する他の情報機器などに送信され、使用者に報知される。
以上述べたように、本実施形態に係わる端末装置1によれば、以下の効果を得ることができる。
端末装置1によれば、人体の手首WRから測定した加速度センサー11の出力信号に基づいて、使用者の寝返り情報の算出を実現している。使用者の身体に装着される装置において寝返り情報を算出することができるため、使用者はいかなる場所で就寝したとしても、また、就寝場所に使用者以外の荷重の変化があっても、端末装置1を装着している使用者自身の寝返り情報を提供することができる。
また、端末装置1では、寝返り情報から睡眠時における睡眠の質や寝返り姿勢のバランス状態を評価し、使用者に評価内容を伝えるためのアドバイス文章を生成している。使用者は端末装置1を睡眠時にも装着することで、当該アドバイス文章を参考にして睡眠習慣の改善に活用することができる。
(変形例1)
次に、変形例1について、図3を用いて説明する。
上述の実施形態では、端末装置1において睡眠判定からアドバイス生成までの一連の機能部を含める構成として説明したが、この構成に限定されない。端末装置1には、使用者の物理量データを測定する測定部10と、物理量データ等を外部の情報機器に送信する第1通信部としての通信部45と、測定部10と通信部45を制御する制御部50と記憶部70を少なくとも備える。図3に示す制御部50内の機能部など、その他の構成部はPC(Personal Computer)またはスマートフォン(多機能携帯電話)等の外部の情報機器に備える構成であっても良い。尚、本変形例は睡眠状態評価システムに相当する。
本変形例によれば、端末装置1により使用者に係わる物理量データが単位時間毎に測定され、通信部45を介して物理量データが単位時間毎に情報機器に送信される。情報機器は第2通信部としての受信部を備え、物理量データを受信した情報機器は、睡眠判定部51により睡眠状態を判定し、傾き算出部53、寝返り情報算出部55により、寝返り情報を算出する。その間、寝返り情報が単位時間毎に情報機器の表示装置に表示される。睡眠状態が終了すると、睡眠の質判定部57、バランス診断部59により睡眠状態が評価され、アドバイス生成部61によりアドバイスが情報機器の表示装置に表示される。
また、物理量データを測定する測定部10と、睡眠状態を判定し寝返り情報を算出する睡眠判定部51、傾き算出部53、寝返り情報算出部55までを端末装置1に備え、端末装置1は算出された寝返り情報を通信部45を介して外部の情報機器に送信する構成であっても良い。
これらの構成により、端末装置1の構成要素が減り部品点数を削減させることができ、端末装置1の小型化、軽量化、省電力化を更に進めることができる。使用者は睡眠時を含めた日常生活において違和感なく端末装置1を装着することで、使用者の生活習慣改善、睡眠習慣改善に役立つ有効なデータを収集できる可能性が広がる。
また、端末装置1を装着した使用者の睡眠中に、情報機器においてリアルタイムに睡眠状態などの情報を表示することができることから、睡眠習慣の改善指導をする指導者などが情報機器の表示を確認することで、更に効果的で即時性の高い睡眠指導ができるようになる可能性が高まる。
(変形例2)
次に変形例2について図3および図8を用いて説明する。
上述の実施形態および変形例では、睡眠の質判定部57およびバランス診断部59において導出された評価番号に基づいて、アドバイス生成部61においてアドバイス文章を生成する構成について説明したが、評価番号を他の睡眠状態を改善させる生活用装置に送信する構成であっても良い。
詳しくは、生活用装置は、例えば、電動式ベッド、形状を電動で可変する枕、エアコンなど空調装置、加湿器、音響装置などの睡眠状態の改善を促進する装置である。これらの装置は、受信した評価番号に対応して使用者の睡眠状態を物理的に改善する手段を有し、評価番号を受信すると自動で物理的な改善手段を実行する。
例えば、睡眠終了後の評価番号が「111」であれば、寝返りしにくい状態であるため、次の睡眠時に備えて電動式ベッドのマットレスの硬さを少し硬くする、などの改善手段を講じることができる。
また、使用者が睡眠している最中に改善手段を講じる構成であっても良く、その場合は、睡眠状態において端末装置1から単位時間毎に算出された寝返り回数83と累積時間85が生活用装置に送信され、生活用装置では睡眠状態を分析し、対応する改善手段を即時実行することで、睡眠途中で睡眠状態を改善させることが可能である。
(変形例3)
図10を用いて説明する。
上述の実施形態および変形例では、図10に示すステップS140において、寝返り姿勢の最大角度Maxθと最小角度Minθと傾斜角度θとの差分を寝返り判定閾値と比較して寝返りが発生したと判定していたが、同一姿勢内での平均傾斜角度と比較する構成を加えても良い。このようにすることにより、頻繁に寝返り姿勢の変化が発生する場合や、突出した最大角度Maxθや最小角度Minθが多く発生するような場合に、寝返り姿勢の変化が傾向的に捉えられた寝返りのバランス診断をすることができる。
1…端末装置、10…測定部、11…加速度センサー、13…脈拍センサー、20…操作部、35…時計部、40…表示部、45…通信部、50…制御部、51…睡眠判定部、53…傾き算出部、55…寝返り情報算出部、57…睡眠の質判定部、59…バランス診断部、61…アドバイス生成部、70…記憶部、71…制御プログラム、76…データ、77…睡眠時間、79…寝返り判定閾値、81…同一姿勢閾値、83…寝返り回数、85…累積時間、90…テーブル、91…睡眠評価テーブル、93…バランス指標評価テーブル、95…アドバイステーブル、851…寝返り姿勢、853…累積時間、911…睡眠時間、915…評価番号、931…バランス指標の範囲、933…評価番号、951…評価番号、953…アドバイス文言。

Claims (7)

  1. 使用者の身体に装着される睡眠状態評価装置であって、
    前記使用者の身体の動きを表す加速度データを含む物理量データを測定する測定部と、
    前記使用者が睡眠状態にあるか覚醒状態にあるかを判定する睡眠判定部と、
    前記物理量データに基づいて前記使用者の睡眠状態における前記使用者の身体の傾きを算出する傾き算出部と、
    前記使用者の身体の傾きの変化量である回転角度に基づいて前記使用者の寝返り情報を算出する寝返り情報算出部と、
    を備えることを特徴とする睡眠状態評価装置。
  2. 前記寝返り情報算出部は、前記使用者の回転角度を所定の閾値と比較した結果に基づいて、前記使用者の寝返り情報を算出することを特徴とする請求項1に記載の睡眠状態評価装置。
  3. 前記寝返り情報は、寝返り回数と、寝返り姿勢と、前記寝返り姿勢毎の累積時間と、を含むことを特徴とする請求項2に記載の睡眠状態評価装置。
  4. 前記睡眠状態評価装置は、
    前記寝返り情報および/または前記使用者の睡眠時間を含む情報に基づいて、前記使用者の睡眠の質を判定する判定部と、
    前記寝返り姿勢毎の累積時間に基づいて、前記使用者に対する身体への負担バランスを表すバランス指標を算出するバランス指標算出部と、
    前記睡眠の質および前記バランス指標に基づいて、前記使用者に対する睡眠習慣改善のアドバイスを生成するアドバイス生成部と、
    を更に備えることを特徴とする請求項3のいずれか一項に記載の睡眠状態評価装置。
  5. 前記睡眠状態評価装置は、
    使用者の脈拍数を測定する脈拍センサーを更に備え、
    前記睡眠判定部は、前記測定した脈拍数に基づいて、前記使用者が睡眠状態にあるか覚醒状態にあるかを判定することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の睡眠状態評価装置。
  6. 使用者の身体における加速度データを含む物理量データを測定する測定工程と
    前記使用者が睡眠状態にあるか覚醒状態にあるかを判定する睡眠判定工程と、
    前記物理量データに基づいて前記使用者の睡眠状態における身体の傾きを算出する傾き算出工程と、
    前記使用者の身体の傾きの変化量である回転角度に基づいて前記使用者の寝返り情報を算出する寝返り情報算出工程と、
    を備えることを特徴とする睡眠状態評価方法。
  7. 使用者の身体に装着され、
    前記使用者の身体の動きを表す加速度データを含む物理量データを測定する測定部と、
    前記使用者が睡眠状態にあるか覚醒状態にあるかを判定する睡眠判定部と、
    前記物理量データに基づいて前記使用者の睡眠状態における身体の傾きを算出する傾き算出部と、
    前記使用者の身体の傾きの変化量である回転角度に基づいて前記使用者の寝返り情報を算出する寝返り情報算出部と、
    前記使用者の寝返り情報を送信する第1通信部と、
    を備える睡眠状態評価装置と、
    前記使用者の寝返り情報を受信する第2通信部と、
    前記寝返り情報に基づいて、前記使用者の睡眠の質を判定する判定部と、
    前記寝返り情報に基づいて、前記使用者に対する身体への負担バランスを表すバランス指標を算出するバランス指標算出部と、
    前記睡眠の質および前記バランス指標に基づいて、前記使用者に対する睡眠習慣改善のアドバイスを生成するアドバイス生成部と、
    を備える情報機器と、
    を備えることを特徴とする睡眠状態評価システム。
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