JP2005276955A - 可変抵抗器 - Google Patents

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日出雄 木村
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Abstract

【課題】 抵抗体パターンや接点部に塵埃や金属パーティクル等の異物が付着するのを防止できると共に、その外形が簡素化されて製造・取扱いが容易で、且つ小型化に適した可変抵抗器を提供すること。
【解決手段】
貫通穴21の周囲に抵抗体パターン13が形成された抵抗基板20と、貫通穴11を有する回転部材10と、貫通穴21と貫通穴11とに挿通された取付部材20とを備えた可変抵抗器1−1である。取付部材30は、軸部材31に弾性部である平板部材35を取り付けて構成され、その平板部材35が撓んで弾性力を有する状態で、回転部材10と抵抗基板20とを挟持して取り付けている。また、回転部材10は、その下面10bの抵抗体パターン25に対向する部分が平面状に形成され、抵抗体パターン25の上面を覆うように設置されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、各種電子機器等に用いられる可変抵抗器に関し、特に、小型の半固定可変抵抗器として好適な可変抵抗器に関する。
従来、各種電子機器等に用いられる可変抵抗器として、例えば特許文献1に記載された可変抵抗器がある。この可変抵抗器(半固定可変抵抗器)は、貫通穴を有する金属製の板部材で形成された回転部材と、貫通穴を有しその上面に概略馬蹄形状の抵抗体パターンが形成された抵抗基板とを具備し、回転部材を抵抗基板上に載置して回転部材に設けた接点部を抵抗体パターンに当接させた状態で、ハトメピン等の取付部材を抵抗基板の裏面側から両貫通穴に挿通し、このハトメピンをかしめることで、回転部材を抵抗基板に対して回転可能に取り付けて構成される。
この可変抵抗器は、電気機器のプリント基板等に実装した後、回転部材の上部に設けた工具係合部にドライバー等の工具を係合させて回転部材を回動させることで、回転部材の接点部が抵抗体パターン上に当接する当接位置を変え、これにより抵抗体パターンの両端部に接続された端子部と摺動子に接続された端子部との間の抵抗値を調整して使用する。
特開2002−50504号公報 特開2002−299106号公報
ところで、この従来の可変抵抗器には、以下のような問題点があった。
(1)抵抗基板に形成された抵抗体パターンと、これに摺接する接点部とが露出した状態のため、これら抵抗体パターンや接点部の表面に塵埃や金属パーティクル等の異物が付着したり、金属のコンタミネーションが発生してしまう恐れがあった。そうすると、接点部と抵抗体パターンとの接触状態が良好でなくなり、抵抗値が不安定になってその正確な調整が行えなくなったり、接触不良が生じたりして、可変抵抗器の電気的特性が著しく阻害されていた。
従来この問題に対処するため、特許文献2に記載された可変抵抗器のように、回転部材と抵抗基板とをケース内に収納したものがあった。この可変抵抗器は、抵抗体パターンや接点部の表面が外部に露出していないので、これらの表面に塵埃や金属パーティクル等の異物が付着することを防止できる。しかしながら、可変抵抗器をその全体を囲むケース内に収納すると、外径寸法が大きくなってしまい小型化に適さなかった。また、可変抵抗器の部品点数も増え、製造コストの増加にもつながってしまう。
(2)従来の可変抵抗器の回転部材は、金属製の一枚板を成形することによって形成され、その上部中央に工具係合部を設け、下部に取付部材を固定する固定部と接点部とを設けている。ところが、このように一枚板で形成された回転部材は、形状が立体的且つ複雑であり、その成形に手間がかかっていた。また、回転部材の外形が複雑なため、これを用いて可変抵抗器を組み立てる際に、回転部材をパーツフィーダ等の装置に投入すると、装置内で引っ掛かってしまうという問題もあった。さらに、この従来の回転部材は、抵抗基板に当接する部分が接点部のみであり、回転部材が、この接点部と固定部との二箇所で支持された片側支持の状態で取り付けられており、このため、取付部材に安定した張力が掛からないという問題があった。
(3)従来の可変抵抗器では、取付部材である金属製のハトメピンをかしめることで、回転部材を抵抗基板に取り付けていたが、ハトメピンは弾性を有しないため、このハトメピンをかしめる固定方法では、回転部材を回転操作したときに取り付け部分にガタが生じる場合があった。そのため、抵抗体パターンの表面に接点部がしっかりと当接せず、接触不良が生じたり、抵抗値が不安定になってしまう恐れがあった。
(4)従来の可変抵抗器は、回転部材の上面部にドライバー等の工具を係合させる工具係合部を設けていたが、可変抵抗器の小型化が進むと、この工具係合部の大きさが小さくなってしまい、工具の操作性が悪くなるという問題があった。また工具係合部の大きさが小さいと、工具を係合させて回動させた際に工具係合部が破損しやすいという問題もあった。さらに、工具係合部が回転部材の上面に形成されていると、工具で回転部材を回転させて抵抗値の調整を行う際に、回転部材を上方から押圧してしまい、接点部と抵抗体パターンとの接触圧が変化して抵抗値に影響を及ぼしてしまう恐れがあった。
本発明は上述の点に鑑みてなされたものでありその目的は、抵抗体パターンや接点部に塵埃や金属パーティクル等の異物が付着するのを防止できると共に、その外形が簡素化されて製造・取扱いが容易で、且つ小型化に適した可変抵抗器を提供することにある。
本願の請求項1に記載の発明は、貫通穴が設けられると共にその表面の貫通穴の周囲に抵抗体パターンが形成された抵抗基板と、貫通穴が設けられると共に抵抗体パターンに対向する位置に接点部を設けた回転部材とを備え、回転部材が回転することで、該回転部材に設けた接点部が抵抗体パターン上に摺接する可変抵抗器において、回転部材は、少なくともその抵抗体パターンの上面に対向する面が平面状であって、回転部材は、抵抗体パターンの上面に接近してこれを覆うように設置されていることを特徴とする。
本願の請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の可変抵抗器において、抵抗基板の貫通穴と回転部材の貫通穴とに挿通され、回転部材を抵抗基板に対して回転可能に取り付ける取付部材を備え、取付部材は、弾性部を有し、回転部材と抵抗基板とを弾性部の弾性力によって挟持することで、回転部材の接点部を抵抗基板の抵抗体パターンに圧接することを特徴とする。
本願の請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の可変抵抗器において、取付部材は軸部材に弾性部である平板部材を取り付けて構成され、取付部材は、平板部材を抵抗基板の抵抗体パターンを形成した面に対向する面側に設けた収納部内で撓めた状態で、回転部材と抵抗基板とを挟持していることを特徴とする。
本願の請求項4に記載の発明は、請求項2又は請求項3に記載の可変抵抗器において、抵抗基板の回転部材に対向する面には、軸部又は軸受部が設けられると共に、回転部材の抵抗基板に対向する面には、抵抗基板の軸部又は軸受部に係合する軸受部又は軸部が設けられ、抵抗基板の軸部と回転部材の軸受部との係合により、又は抵抗基板の軸受部と回転部材の軸部との係合により、回転部材が支持されその回転が案内されていることを特徴とする。
本願の請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の可変抵抗器において、接点部は、回転部材の抵抗体パターンに対向する面に取り付けた平面接点部材で構成されていることを特徴とする。
本願の請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の可変抵抗器において、接点部は、平面接点部材に接続する位置に球状部材収納部を備えると共に、球状部材収納部に球状接点部材を収納して構成され、球状部材収納部に収納した球状接点部材の表面を球状部材収納部から突出させたことを特徴とする。
本願の請求項7に記載の発明は、請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の可変抵抗器において、回転部材は、その外周側面を、工具を係合させる工具係合面としたことを特徴とする。
本願の請求項1に記載の発明によれば、回転部材は、少なくとも抵抗体パターンの表面に対向する面が平面状であって、回転部材は、抵抗体パターンの上面に接近してこれを覆うように設置されているので、抵抗体パターンの表面や接点部の表面に、塵埃や金属パーティクル等の異物が付着するのを防げる。
本願の請求項2,3に記載の発明によれば、弾性部を有する取付部材が、その弾性部の弾性力によって回転部材と固定部材とを挟持して取り付けているので、回転部材の回転操作をしてもガタが生じない。また、この弾性部を有する取付部材によって、回転部材の接点部が抵抗基板の抵抗体パターンに圧接されているので、接点部の抵抗体パターンへの接触が良好になり、抵抗値が不安定になったり、接触不良が起こることを防止できる。
本願の請求項4に記載の発明によれば、軸部と軸受部との係合により回転部材が支持されその回転が案内されているため、その回転動作が安定する。また、取付部材は回転部材を軸支する必要がないので、取付部材に掛かる張力が安定する。
本願の請求項5に記載の発明によれば、回転部材の接点部は、平面接点部材で構成されているので、該接点部が回転部材の表面から突出せず、回転部材の外形が凹凸の少ない簡単な形状になり、その取扱いが容易になる。また、接点部が平面接点部材で構成されているので、回転部材と抵抗基板との間の隙間部の幅寸法を小さくすることができる。
本願の請求項6に記載の発明によれば、接点部は、平面接点部材と接続する位置に球状部材収納部を備え、該球状部材収納部に収納した球状部材の表面を、球状部材収納部から突出させて構成したので、接点部は、球状部材の表面で抵抗体パターンに強く接触する。このため、接点部と抵抗体パターンとの接触状態が良好になり、可変抵抗器の抵抗値が不安定になったり、接触不良が起こることを防げる。
本願の請求項7に記載の発明によれば、回転部材の外周側面を、工具を係合させる工具係合面としたので、可変抵抗器が小型であっても、この工具係合面に工具を係合させて回転操作を行うことで、回転部材を小さな力で回転させることができる。また、工具係合面の面積を広くすることができるので、工具係合面が変形、破損することを防げる。さらに、工具係合面に工具を係合させて回転させても、回転部材が押し下げられることがなく、接点部の抵抗体パターンへの接触圧が変化せずに済む。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の第1実施形態にかかる可変抵抗器1−1をその上側から見た分解斜視図であり、図2はその下側から見た分解斜視図である。また、図3は組み立てた可変抵抗器1−1を示す斜視図で、図4は図3のX−X部分の概略断面図である。図1及び図2に示すように、可変抵抗器1−1は、回転部材10と、抵抗基板20と、軸部材31と平板部材35とからなる取付部材30と、球状接点部材である接点ボール40とを備えて構成されている。以下各構成部品について説明する。
回転部材10は、セラミックや合成樹脂等の絶縁材料で略矩形の平板状に形成され、その中央部付近に貫通穴11を設け、その外周部には回転部材10の上面10aから下面10bに貫通するスルーホール12を設けて構成されている。スルーホール12は、図4に示すように、上開口部12aから下開口部12bに向かって、その内周部12cの径が次第に大きくなるテーパ状に形成されている。一方、回転部材10の上面10aには、貫通穴11の周囲からスルーホール12の周囲まで、導電塗料を印刷することで形成された導電パターン13が設けられている。導電パターン13は、導電塗料のスクリーン印刷等により形成するが、それ以外にも、例えば、セラミック等で形成された回転部材10が成型段階でまだ軟らかいうちに、カーボン母材で形成された導電パターン13が印刷されたオス型を、回転部材10に押し付けることで、導電パターン13を回転部材10に埋め込むカーボン印刷によって形成してもよい。なお、導電パターン13は、貫通穴11の周囲からスルーホール12の周囲まで形成されると共に、下記するスルーホール12内周部12cに設けられた導電パターン14と接続されていれば、図に示す形状に限られなくともよい。
スルーホール12の内周部12cには、導電パターン13に接続された導電パターン14が形成されている。導電パターン14は、スルーホール12の下開口部12bの下方から、テーパ状の内周部12cに導電塗料を吹き付けて塗布することで形成する。または、スルーホール12の上開口部12a周囲に導電ペーストを盛り、これを下開口部12b側から真空吸引装置等で吸引してスルーホール12内に引き込むことで形成してもよい。あるいは、上開口部12aに導電ペーストを盛らずに、導電パターン13を形成する際に上開口部12aの周囲に印刷した導電パターン13を下開口部12b側から吸引することでスルーホール12内に引き込んで形成してもよい。
さらに、スルーホール12の下開口部12bの周囲には、導電パターン14と接続された、平面接点部材である接点パターン15が形成されている。接点パターン15も導電パターン13と同様に、導電塗料を印刷することで形成するほか、上記したカーボン印刷等によって形成してもよい。接点パターン15は、下開口部12bの外周を囲むように形成しても良いし、その外周の一部に形成してもよい。
回転部材10の下面10bには、貫通穴11を囲む位置に、回転部材10の下面10bから下側に向かって突出した円環状の突起部として構成された軸部16が設けられている。また、下面10bの軸部16の周囲の部分は、下記する抵抗基板20の抵抗体パターン25の上面に対向する平面部として構成されている。一方、回転部材10の外周側面は、その四隅が切り落とされて、回転部材10の上方から見た形状が八角形になるように形成されており、この八角形の外周側面が、工具係合面17として構成されている。従って、この工具係合面17に、適切な工具を係合させて回転させることで、回転部材10を回転させることができる。なお、工具係合面17の形状はこの形状に限られず、例えば回転部材10の上部から見た形状が六角形になるように形成することもできるし、面形状とする以外にも、回転部材10の外周部に工具が係合する溝部や突起部等を設けて構成してもよく、工具に合わせた形状とすることが可能である。
接点ボール40は、導電性に優れたセラミックや金属等の材料で球形状に形成された球状部材(球状接点部材)で、これをスルーホール12内に、その下開口部12bから挿入して、内周部12cに嵌め込んで固定する。接点ボール40の径寸法は、接点ボール40をスルーホール12の内周部12cに嵌め込んで固定したときに、接点ボール40の下端部が接点パターン15の下面と略同一の高さ(同一面内)に位置するような径に形成する。例えば、可変抵抗器1−1が、その一辺が2〜3mm程度の大きさの場合であれば、接点ボール40の下端部が、回転部材10の下面10bから、接点パターン15の厚さ寸法と同一寸法である0.02〜0.1mm程度突出するような径寸法のものを選択して用いる。
次に、抵抗基板20は、セラミックや合成樹脂等の絶縁材料で略矩形の平板状に形成されたもので、その上面20aの中央部付近に、上記した軸部16が係合する円形の貫通穴である軸受部21を設けている。軸受部21の内周部22の径寸法は、上記した軸部16の外周部16aの径寸法よりも僅かに大きな径寸法、具体的には、軸部16が、軸受部21に挿入された状態で軸受部21の内周部22に案内されながら回転することが可能な径寸法に形成されている。また、抵抗基板20の下面20bには、軸受部21の周囲に、円形の凹部として形成された収納部23が設けられている。そして、図2及び図4に示すように、収納部23の底部24は、その外周部に形成した円周状の平坦部24aと、その内周側に位置する傾斜面で構成された傾斜部24bとを設けて構成され、傾斜部24bにより、収納部23内に撓み収納部23a(図4参照)が形成されている。傾斜部24bは、平坦部24aから底部24の中央部に開口した軸受部21に向かって、収納部23の深さが次第に深くなるように傾斜している。即ち、平坦部24aから軸受部21に向かって底部24の高さが次第に高くなるように傾斜している。
収納部23内の平坦部24aには、その全周に渡って接点パターン(コモンパターン)27が形成され、接点パターン27からは接点端子部28が引き出されている。接点端子部28は、抵抗基板20の下面20bに形成された下面端子部28aと、抵抗基板20の側面に形成された側面端子部(図示せず)とで構成されている。
一方、図1に示すように、抵抗基板20の上面20aには、軸受部21を囲む位置に、導電塗料を印刷することで形成された略馬蹄形状の抵抗体パターン25が設けられている。この抵抗体パターン25は、上記した導電パターン13等と同様に、導電塗料をスクリーン印刷して形成するほか、カーボン印刷等によっても形成することができる。また、抵抗基板20には、抵抗体パターン25の両端部に接続された接点端子部26が設けられている。この接点端子部26は、抵抗基板20の上面20aに形成された上面端子部26aと、抵抗基板20の側面に形成された側面端子部26bと、抵抗基板20の下面20bに形成された下面端子部26cとで構成されている。
取付部材30は、軸部材31と、軸部材31に取り付けられた平板部材35とから構成される。軸部材31は、弾性金属材料(例えばステンレス鋼等)で円筒状に形成され、その外径寸法は、回転部材10の貫通穴11の内径寸法と略同一の寸法かそれよりも小さな寸法に形成されていればよく、必ずしも、軸部材31の外周部31cが貫通穴11の内周部11cに接する寸法に形成される必要はない。一方、取付部材30の弾性部である平板部材35は、ステンレス鋼等の弾性金属材料で形成され、環状部36と、この環状部36の対向する両側部に設けた一対の略扇型の平板部37,37とを備えて構成されている。環状部36の内径寸法は、環状部36を軸部材31の外周部31cに圧入することで、軸部材31の外周部31cに対して締まり嵌めの状態で嵌合する寸法に形成されている。平板部37,37は、これを湾曲させる方向に所定の力が加わると、所定の撓みが生じる厚さ寸法に形成されている。また、平板部37,37は、収納部23内に収納されたときに、その外周端部35aが平坦部24aに当接する大きさに形成されている。なお、軸部材31と平板部材35とは共に同一の材料で形成してもよいし、異なる材料で形成してもよい。これらの材料として用いるのは、ステンレス鋼に限らず、他の弾性金属材料でも良いし、導電性を有するゴム材等でもよい。特に、平板部材35は上記した所定の撓みが生じるように弾性材料で構成する必要があるが、軸部材31は導電性を有する材料であれば、非弾性材料で構成してもよい。
次に、可変抵抗器1−1の組み立て手順を説明する。まず、抵抗基板20の上部に、そのスルーホール12内に接点ボール40を圧入して取り付けた回転部材10を載置する。このとき、回転部材10の軸部16を抵抗基板20の軸受部である軸受部21に挿入することでその位置決めをする。一方で、軸部材31の外周部31cに平板部材35の環状部36を圧入し、平板部材35を軸部材31の下端部31bよりも若干上側の位置に仮固定することで、取付部材30を組み立てておく。そして、抵抗基板20の下面20b側から、軸部材31を軸受部21と貫通穴11に挿通し、平板部材35をその外周端部35aを平坦部24aに当接させた状態で収納部23内に収納することで、この取付部材30を、貫通穴11及び軸受部21と収納部23内に設置する。
この状態で、貫通穴11の上開口部11aから突出した軸部材31の上端部31aを、その引張り荷重を測定しながら上方に引張る。すると、平板部材35は、その外周端部35aが平坦部24aに当接しているため、軸部材31に仮固定された環状部36が上方に引上げられることで、平板部37,37が撓み収納部23a内で撓み始める。そしてその引張り荷重が、平板部37,37が所望量だけ撓んだ状態となる荷重に到達した時点で、軸部材31の上端部31aと下端部31bとを同時にかしめて固定する。ここでは、軸部材31の上端部31aを外側に向かって押し広げて折り返し、その上端部31aを回転部材10の上面10aに当接させた状態でかしめると共に、軸部材31の下端部31bも外側に向かって押し広げて折り返し、その下端部31bを平板部材35の下面35bに当接させた状態でかしめる。以上により、可変抵抗器1−1が完成する。
以上のようにして組み立てられた可変抵抗器1−1は、図3,図4に示すように、回転部材10が、その下面10bの軸部16の周囲が平面状に形成され、この部分が抵抗基板20に設けられた抵抗体パターン25の上面に接近してこれを覆うように設置されている。このため、抵抗体パターン25の上面や、接点パターン15と接点ボール40とで構成された接点部70に、塵埃や金属パーティクルなどの異物が付着することや、コンタミネーションが発生することを防ぐことができる。
また、取付部材30は、その平板部37,37が撓み収納部23a内で撓められて弾性を持った状態で、回転部材10と抵抗基板20とを挟持しているので、回転部材10の接点部70が、抵抗基板20の抵抗体パターン25に対して圧接されている。従って、接点部70と抵抗体パターン25との接触状態が良好になり、抵抗値が安定すると共に、この接触部分における導通不良が生じにくくなる。
また、図4に示す、回転部材10と抵抗基板20との隙間部50の寸法δは、接点パターン15の厚さ寸法、及び接点ボール40の下端部が回転部材10の下面10bよりも下側に突出した突出寸法と略同一の寸法になっている。この寸法δは、可変抵抗器1−1の大きさに対して非常に小さいため、この隙間50から外部の異物が侵入する恐れがない。
また、軸部16が、軸受部21に係合しており、これら軸部16と軸受部21との係合によって回転部材10の抵抗基板20に対する支持がなされている。従って、回転部材10は、安定した状態で支持され、取付部材10にも安定した張力が掛かっている。さらに、これら軸部16と軸受部21とによって回転部材10が支持されているため、取付部材30は、回転部材10を支持していなくてもよく、軸部材31の外周部31cと貫通穴11の内周部11cとの間に隙間があってもよい。
次に、可変抵抗器1−1の動作を説明する。図示しない電気機器のプリント基板に実装した可変抵抗器1−1において、回転部材10の工具係合面17に、例えばソケットレンチ等の工具を係合させ、該工具により回転部材10を所定の角度だけ回転させる。すると、抵抗体パターン25の上面に弾接した接点部70が、抵抗体パターン25の上面を摺接してこの弾接位置が移動することで、抵抗体パターン25の両端部に接続された接点端子部26と、接点パターン27に接続された接点端子部28との間の抵抗値が変更される。このとき、回転部材10は、軸部16と軸受部21との係合によって案内された状態で回転するので、安定した状態で回転できる。また、回転部材10が、弾性部である平板部材35を有する取付部材30により抵抗基板20に固定されているので、回転部材10の回転操作にガタが生じる恐れがない。
また、接点部70が、平面状の接点である接点パターン15と球面状の接点である接点ボール40とを備えて構成され、これら両方が抵抗体パターン25に接触するので、接点部70はより安定した状態で抵抗体パターン25に接触し、正確な抵抗値が得られる。即ち、接点パターン15と抵抗体パターン25との接触は、いわゆる平面接触のため接触圧が低く、接点パターン15や抵抗体パターン25を流れる電流の周波数が高くなると、その接触状態が不安定になる場合があるが、接点ボール40と抵抗体パターン25との接触は、いわゆる球面接触のため、点接触により接触することでその接触圧が非常に高く、流れる電流の周波数が高くなってもその接触状態は安定した状態を維持できる。従って、平面接点である接点パターン15と、球面接点である接点ボール40との両方が抵抗体パターン25に接触するよう構成したことで、いずれの周波数においても、安定した接触状態を保つことができ、正確な抵抗値で調整が行える。なお、接点ボール40は、必ずしも備える必要はなく、この接点ボール40を取り付けなくても可変抵抗器1−1を構成することは可能である。その場合は、接点部70は平面接点部材である接点パターン15のみで構成される。
また、回転部材10を回転させる際に、回転部材10の外周側面に設けた工具係合面17に工具を係合させるので、可変抵抗器1−1が小型の場合でも、回転部材10を容易に回転させることができる。また、工具係合面17が回転部材10の外周側面にあるので、工具との係合部分の面積が多く取れて、工具との係合が確実になるので、工具により回転操作を行ったときに工具係合面17が変形、破損することを防げる。さらに、回転部材10がその上側から押圧されないので、接点部70と、抵抗体パターン25との接触圧が変化することがなく、可変抵抗器1−1の抵抗値が安定した状態になる。
回転部材10は、略平板形状に形成され、その外形が突起部や凹部を有する複雑な形状ではない上に、その下面10bに形成した接点パターン15は、平面接点部材であるため回転部材10から突出していない。そのため、回転部材10をパーツフィーダ等の装置に投入しても、装置内部で引っ掛かる恐れがない。この点から、可変抵抗器1−1は、機械等による自動組み立てに適している。また、回転部材10と抵抗基板20とは共に略矩形の平板状に形成され、その表面と裏面に、表裏面で非対称の導電パターンや抵抗体パターン等が形成されているので、例えば金属センサーや反射センサー等で、回転部材10と抵抗基板20の表裏を判別することが可能である。従って、その点においても、可変抵抗器1−1は、機械等による自動組み立てに適している。
ところで、この可変抵抗器1−1は、上記したように図示しない電気機器のプリント基板に実装して使用するので、接点端子部26と接点端子部28とを、はんだ付けによりプリント基板上の接点に固定する。ここで、このはんだ付けの際に、はんだボールやフラックス等が飛散することがあるが、可変抵抗器1−1は、回転部材10が、その下面10bの平面部が抵抗体パターン25の上面を覆うように取り付けられているため、抵抗体パターン25の上面に、この飛散したはんだボールやフラックスが付着する恐れがない。なお、図4に示す回転部材10と抵抗基板20との隙間部50の寸法δは、非常に小さいので、この隙間からはんだボールやフラックスが侵入する恐れもない。
さらに、上記はんだ付けの他の方法として、可変抵抗器1−1を予め両面テープ等でプリント基板に取り付けて仮固定し、接点端子部26と接点端子部28をプリント基板上の接点に当接させておき、この接続端子部26と接続端子部28をはんだ液中に浸漬させることで、これらをプリント基板上の接点に固定する方法がある。この方法は、可変抵抗器1−1の抵抗体パターン25の上面にはんだ液が付着する恐れがあると用いることはできないが、可変抵抗器1−1は、その回転部材10と抵抗基板20との隙間部50の寸法δが、可変抵抗器1−1の幅寸法に対して非常に小さいので、隙間部50の入口に表面張力が働き、隙間部50へはんだ液が侵入する恐れがない。従って、抵抗体パターン25の上面にはんだ液が付着することがなく、この方法ではんだ付けをすることが可能となる。これに対して、従来の可変抵抗器は、回転部材の形状が複雑で、隙間や突起が多くあったため、抵抗体パターンが露出しており、この方法ではんだ付けをしてプリント基板に固定することはできなかった。
次に、図5に本発明の第2実施形態にかかる可変抵抗器1−2の概略断面図を示す。図5に示す可変抵抗器1−2において、可変抵抗器1−1と共通する部分には同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。可変抵抗器1−2が可変抵抗器1−1と異なるのは、抵抗基板20の傾斜部24bと撓み収納部23aとを省略すると共に、取付部材30に代えて、弾性を有する線状部材で構成された取付部材30−2を用いた点である。取付部材30−2は、例えばピアノ線等の弾性金属線で構成され、その両端部30−2a,30−2bが折り返されている。この取付部材30−2が、回転部材10の貫通穴11と抵抗基板20の軸受部21とに挿通されて、両端部30−2a,30−2bが押し広げられて弾性を有する状態で、回転部材10と抵抗基板20とを挟持している。従って、取付部材30−2は、弾性力を有する状態で、回転部材10を抵抗基板20に対して圧接している。この取付部材30−2は、他の導電性を有する弾性材料で構成された線状部材で形成してもよいし、線状部材以外に、板状部材等で構成してもよい。また、取付部材30−2は1個に限らず、2個以上設けることもできる。
以上本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお直接明細書及び図面に記載のない何れの形状・構造・材質であっても、本願発明の作用・効果を奏する以上、本願発明の技術的思想の範囲内である。例えば、上記実施形態では、回転部材10に軸部16を設け、抵抗基板20に軸受部21を設けた場合を説明したが、これとは逆に、回転部材10に軸受部21を設け、抵抗基板20に軸部16を設けても良い。また、可変抵抗器1−1,1−2は、半固定可変抵抗器でなくてもよく、回転部材10を手動で回転操作できるように構成し、これをボリューム等として用いてもよい。
本発明の第1実施形態にかかる可変抵抗器1−1の分解斜視図(上側)である。 本発明の第1実施形態にかかる可変抵抗器1−1の分解斜視図(下側)である。 本発明の第1実施形態にかかる可変抵抗器1−1を示す図である。 図3のX−X部分の概略断面図である。 本発明の第2実施形態にかかる可変抵抗器1−2の概略断面図である。
符号の説明
1−1 可変抵抗器
1−2 可変抵抗器
10 回転部材
11 貫通穴
12 スルーホール
13 導電パターン
14 導電パターン
15 接点パターン
16 軸部
17 工具係合面
20 抵抗基板
21 軸受部
22 内周部
23 収納部
23a 撓み収納部
24 底部
24a 平坦部
24b 傾斜部
25 抵抗体パターン
26 接点端子部
27 接点パターン
28 接点端子部
30 取付部材
30−2 取付部材
31 軸部材
35 平板部材
36 環状部
37 平板部
40 接点ボール
50 隙間部
70 接点部

Claims (7)

  1. 貫通穴が設けられると共にその表面の貫通穴の周囲に抵抗体パターンが形成された抵抗基板と、貫通穴が設けられると共に前記抵抗体パターンに対向する位置に接点部を設けた回転部材とを備え、前記回転部材が回転することで、該回転部材に設けた接点部が前記抵抗体パターン上に摺接する可変抵抗器において、
    前記回転部材は、少なくともその前記抵抗体パターンの上面に対向する面が平面状であって、該回転部材は、前記抵抗体パターンの上面に接近してこれを覆うように設置されていることを特徴とする可変抵抗器。
  2. 請求項1に記載の可変抵抗器において、
    前記抵抗基板の貫通穴と前記回転部材の貫通穴とに挿通され、前記回転部材を前記抵抗基板に対して回転可能に取り付ける取付部材を備え、
    前記取付部材は、弾性部を有し、前記回転部材と前記抵抗基板とを該弾性部の弾性力によって挟持することで、前記回転部材の接点部を前記抵抗基板の抵抗体パターンに圧接することを特徴とする可変抵抗器。
  3. 請求項2に記載の可変抵抗器において、
    前記取付部材は、軸部材に前記弾性部である平板部材を取り付けて構成され、取付部材は、該平板部材を前記抵抗基板の前記抵抗体パターンを形成した面に対向する面側に設けた収納部内で撓めた状態で、前記回転部材と前記抵抗基板とを挟持していることを特徴とする可変抵抗器。
  4. 請求項2又は請求項3に記載の可変抵抗器において、
    前記抵抗基板の前記回転部材に対向する面には、軸部又は軸受部が設けられると共に、前記回転部材の前記抵抗基板に対向する面には、前記抵抗基板の軸部又は軸受部に係合する軸受部又は軸部が設けられ、前記抵抗基板の軸部と前記回転部材の軸受部との係合により、又は前記抵抗基板の軸受部と前記回転部材の軸部との係合により、前記回転部材が支持されその回転が案内されていることを特徴とする可変抵抗器。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の可変抵抗器において、
    前記接点部は、前記回転部材の前記抵抗体パターンに対向する面に取り付けた平面接点部材で構成されていることを特徴とする可変抵抗器。
  6. 請求項5に記載の可変抵抗器において、前記接点部は、前記平面接点部材に接続する位置に球状部材収納部を備えると共に、該球状部材収納部に球状接点部材を収納して構成され、該球状部材収納部に収納した球状接点部材の表面を球状部材収納部から突出させたことを特徴とする可変抵抗器。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の可変抵抗器において、
    前記回転部材は、その外周側面を、工具を係合させる工具係合面としたことを特徴とする可変抵抗器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015136834A (ja) * 2014-01-21 2015-07-30 住友ゴム工業株式会社 タイヤ加硫用金型

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