JP2005275118A - ポリイミド系共重合体、それを用いた液晶配向剤及び液晶表示素子 - Google Patents

ポリイミド系共重合体、それを用いた液晶配向剤及び液晶表示素子 Download PDF

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Abstract

【課題】 最終的には広視野角で高速な応答速度特性を有する液晶表示素子を提供することであり、その一つとしてOCB型液晶表示素子やVA型表示素子などに適用した場合に要求される特性を充足できる液晶配向剤、該液晶配向剤の機能を担うポリイミド系共重合体を提供する。
【解決手段】 下記の構成単位(A)および構成単位(B)を有するポリイミド系共重合体。
Figure 2005275118

Figure 2005275118

Figure 2005275118

【選択図】 なし

Description

本発明は、液晶表示素子の配向膜として用いたときに、比較的低プレチルト角を付与するポリアミック酸およびポリイミドから選ばれた少なくとも1つを構成する構成単位と、比較的高いプレチルト角を付与する構成単位を有するポリアミック酸およびポリイミドから選ばれた少なくとも1つを構成する構成単位とを有するポリイミド系共重合体、該共重合体および溶剤を含有する液晶配向剤、および該液晶配向剤を具備した液晶表示素子に関する。本発明の液晶配向剤は、本発明のポリイミド系共重合体を溶剤に溶解した状態の組成物であり、配向膜を形成することができる組成物である。
液晶表示素子はノートパソコンやデスクトップパソコンのモニターをはじめ、ビデオカメラのビューファインダー、投写型のディスプレイなどの様々な液晶表示装置に使われており、最近ではテレビとしても用いられるようになってきた。さらに、光プリンターヘッド、光フーリエ変換素子、ライトバルブなどのオプトエレクトロニクス関連素子としても利用されている。従来の液晶表示素子としては、ネマチック液晶を用いた表示素子が主流であり、90度ツイストしたTN(Twisted Nematic)型液晶表示素子、通常180度以上ツイストしたSTN(Super Twisted Nematic)型液晶表示素子、薄膜トランジスタを使用したいわゆるTFT(Thin Film Transistor)型液晶表示素子が実用化されている。
しかしながら、これらの液晶表示素子は画像が適正に視認できる視野角が狭く、斜め方向から見たときに、輝度やコントラストの低下および中間調での輝度反転を生じるという欠点を有している。近年、この視野角の問題については、光学補償フィルムを用いたTN型液晶表示素子、光学補償フィルムを用いたVA(Vertical Alignment)型表示素子、垂直配向と突起構造物の技術を併用したMVA(Multi Domain Vertical Alignment)型液晶表示素子、または横電界方式のIPS(In−Plane Switching)型液晶表示素子、ECB(Electrically Controlled Birefringence)型液晶表示素子などの技術により改良され実用化されている。
一方では、TV等の動画表示に対応するためには上記の高視野角特性に加えて高速な応答速度特性が要求されており、光学補償ベンド(Optically Compensated BendまたはOptically self−Compensated Birefringence:OCB)型液晶表示素子が着目されている(例えば、非特許文献1参照。)。このOCB型液晶表示素子は、前記文献にも記載されているように、液晶の配向を初期のスプレイ配向からベンド配向へ短時間で転移させる必要があり、その為高い印加電圧(転移電圧)を必要とする。この転移電圧を下げる方法がいくつか提案されている(例えば、特許文献1〜3参照。)。また、VA型液晶表示素子の高速な応答速度特性を達成する手段は、液晶の粘性を改良する方法が殆どであり、配向膜からの改良アプローチは提案されていない。
フラットパネル・ディスプレイ2002戦略編、p102〜p109、日経BP社 特開2000−66246号公報 特開平10−20284号公報 特開2001−290153号公報
前記先行技術文献の方法は、配向膜を感光性樹脂等でマスクした後に、放射線を照射してプレチルト角を変化させ、面内での領域分割を行う方法であり、複雑な工程が必要である。
本発明の課題は、最終的には広視野角で高速な応答速度特性を有する液晶表示素子を提供することであり、その一つとしてOCB型液晶表示素子やVA型表示素子などに適用した場合に要求される特性を充足できる液晶配向剤、該液晶配向剤の機能を担うポリイミド系共重合体を提供することである。
本発明者は、前記課題を解決するために鋭意研究した。その結果、本発明者は、下記の構成単位(A)および構成単位(B)を有するポリイミド系共重合体、該共重合体および溶剤を含有する液晶配向剤を使用したVA型液晶表示素子においては、応答速度の改善が見られ、高速な応答速度を有するOCB型液晶表示素子においては、スプレイ配向からベンド配向へ転移する電圧を小さくする効果が見られたこと、及び該液晶配向剤を使用し基板上に液晶配向膜が形成された液晶表示素子が前記課題を解決することを見出し、この知見に基づいて本発明を完成した。
構成単位(A)は、式(II)で表されるテトラカルボン酸二無水物と式(III)で表されるジアミンとを反応させて得られるポリアミック酸の構成単位およびポリイミドの構成単位から選ばれた少なくとも1つの構成単位であり、該構成単位(A)を有するポリアミック酸およびポリイミドから選ばれた少なくとも1つを使用した場合に、3°〜20°のプレチルト角を付与することができる;構成単位(B)は、式(IV)で表されるテトラカルボン酸二無水物と式(V)で表されるジアミンとを反応させて得られるポリアミック酸の構成単位およびポリイミドの構成単位から選ばれた少なくとも1つの構成単位であり、該構成単位(B)を有するポリアミック酸およびポリイミドから選ばれた少なくとも1つを使用した場合に、80°〜90°のプレチルト角を付与することができる。
Figure 2005275118

ここに、式(II)中のXおよび式(IV)中のYは同一であっても異なっていてもよい4価の有機基を表す;式(III)中のR1および式(V)中のRは共に2価の有機基を表し、同一であることはない。
本発明は以下の構成からなる。
[1]下記の構成単位(A)および構成単位(B)を有するポリイミド系共重合体。
構成単位(A)は、式(II)で表されるテトラカルボン酸二無水物と式(III)で表されるジアミンとを反応させて得られるポリアミック酸の構成単位およびポリイミドの構成単位から選ばれた少なくとも1つの構成単位であり、該構成単位(A)を有するポリアミック酸およびポリイミドから選ばれた少なくとも1つを使用した場合に、3°〜20°のプレチルト角を付与することができる;構成単位(B)は、式(IV)で表されるテトラカルボン酸二無水物と式(V)で表されるジアミンとを反応させて得られるポリアミック酸の構成単位およびポリイミドの構成単位から選ばれた少なくとも1つの構成単位であり、該構成単位(B)を有するポリアミック酸およびポリイミドから選ばれた少なくとも1つを使用した場合に、80°〜90°のプレチルト角を付与することができる。
Figure 2005275118
ここに、式(II)中のXおよび式(IV)中のYは同一であっても異なっていてもよい4価の有機基を表す;式(III)中のR1および式(V)中のRは共に2価の有機基を表し、同一であることはない。
[2]構成単位(A)が式(VI)〜式(VIII)から選ばれた少なくとも1つの構成単位である[1]項に記載のポリイミド系共重合体。
Figure 2005275118
ここに、式(VI)〜式(VIII)中のXは同一であっても異なっていてもよい4価の有機基を表す;式(VI)〜式(VIII)中のR1は2価の有機基を表す。
[3]構成単位(B)が式(IX)〜式(XI)から選ばれた少なくとも1つの構成単位である[1]項に記載のポリイミド系共重合体。
Figure 2005275118
ここに、式(IX)〜式(XI)中のYは同一であっても異なっていてもよい4価の有機基を表す;式(IX)〜式(XI)中のRは共に2価の有機基を表す。
[4]式(III)で表されるジアミンが、R1として式(1)〜(5)のそれぞれで表される基を有する化合物の群から選択された少なくとも1つのジアミンである[1]項に記載のポリイミド系共重合体。
Figure 2005275118
ここに、式(1)中、Rは、単結合、−O−、−COO−、−OCO−、−CO−、−CONH−または−(CH−であり、nは1〜6の整数であり、Rはベンゼン環に結合しているアミノ基の位置がパラ位の時は炭素数1〜20のアルキル、メタ位の時は炭素数1〜10のアルキルまたはフェニルであり、該アルキルのうち炭素数2〜6のアルキルの任意の−CH−は、−O−、−CH=CH−または−C≡C−で置き換えられてもよく、該フェニルのRと結合した炭素以外の炭素に結合している水素は、フッ素、−CH、−OCH、−OCHF、−OCHFまたは−OCFと置き換えられていてもよい;式(2)〜(3)中、R5はそれぞれ独立して、水素またはメチルであり、Rはそれぞれ独立して、水素または炭素数1〜20のアルキルであり、Rはそれぞれ独立して、単結合、O=C<または−CH−であり、RおよびRはそれぞれ独立して、水素、炭素数1〜20のアルキルまたはフェニルである;式(4)〜(5)中、R10はそれぞれ独立して、水素または炭素数1〜20のアルキルであり、該アルキルのうち炭素数2〜20のアルキルの任意の−CH−は、−O−、−CH=CH−または−C≡C−で置き換えられてもよく、R11はそれぞれ独立して、−O−または炭素数1〜6のアルキレンである。
[5]式(V)で表されるジアミンが、Rとして式(6)で表される基を有する化合物の群から選択された少なくとも1つのジアミンである[1]項に記載のポリイミド系共重合体。
Figure 2005275118
式(6)において、R12は単結合、−O−、−COO−、−OCO−、−CONH−または−(CH−であり、nは1〜6の整数であり、R13はステロイド骨格を有する基または式(7)で表される基である。
Figure 2005275118
式(7)において、R14、R15およびR16はそれぞれ独立して、単結合、−O−、−COO−、−OCO−、−CONH−または炭素数1〜3のアルキレンであり、R17は水素、フッ素、炭素数1〜12のアルキル、炭素数1〜12のフッ素置換アルキル、炭素数1〜12のアルコキシ、−OCHF、−OCHFまたは−OCFであり、R18およびR19はそれぞれ独立して、水素、フッ素またはメチルであり、環Cは1,4−フェニレンまたは1,4−シクロヘキシレンであり、a、bおよびcはそれぞれ独立して0〜4の整数を表し、d、eおよびfはそれぞれ独立して0〜3の整数を表し、fが2または3であるとき複数の環Cは同一の基であっても異なる基であってもよく、gおよびhはそれぞれ独立して1または2であり、d+e+f≧1である。
[6]式(III)で表されるジアミンが、Rとして[4]項に記載の式(1)および式(4)のそれぞれで表される基を有する化合物の群から選択された少なくとも1つのジアミンである、[1]項に記載のポリイミド系共重合体。
[7]式(V)で表されるジアミンが、[5]項に記載の式(6)において、R13として式(7)で表される基を有する化合物の群から選択された少なくとも1つのジアミンである、[1]項に記載のポリイミド系共重合体。
[8]式(1)において、Rが、−O−、−CH−、−COO−、−OCO−、−CO−または−CONH−であり、Rが、ベンゼン環に結合しているアミノ基の位置がパラ位の時は炭素数1〜20のアルキル、メタ位の時は炭素数1〜10のアルキルまたはフェニルであり;式(4)において、R10が、炭素数1〜20のアルキルであり、R11が、−O−または炭素数1〜6のアルキレンである、[4]項に記載のポリイミド系共重合体。
[9]式(6)において、R12が、−O−、−COO−、単結合または−CH−であり、R13が、式(7)であり;式(7)において、R14が単結合であり、R15およびR16がそれぞれ独立して、単結合または−(CH−であり、nは0〜4の整数であり、R17が炭素数1〜10のアルキル、炭素数1〜10のアルコキシまたは水素であり、R18およびR19が水素である、[5]項に記載のポリイミド系共重合体。
[10]構成単位(A)が、式1−1〜式1−38のそれぞれで表される化合物の群から選択された少なくとも1つのテトラカルボン酸二無水物と、式(1)−1〜式(1)−10および式(4)−1〜式(4)−3のそれぞれで表される化合物の群から選択された少なくとも1つのジアミンとを反応させて得られる、ポリアミック酸の構成単位およびポリイミドの構成単位から選ばれた少なくとも1つの構成単位である、[1]項に記載のポリイミド系共重合体。
Figure 2005275118

Figure 2005275118

Figure 2005275118


Figure 2005275118
ここに、R20はそれぞれ独立して、炭素数1〜10のアルキルであり、R21は炭素数1〜20のアルキルであり、R22はそれぞれ独立して、水素または炭素数1〜20のアルキルである。
[11]構成単位(B)が、式1−1〜式1−38のそれぞれで表される化合物の群から選択された少なくとも1つのテトラカルボン酸二無水物と、式(6)−1〜式(6)−14のそれぞれで表される化合物の群から選択された少なくとも1つのジアミンとから得られる、ポリアミック酸の構成単位およびポリイミドの構成単位から選ばれた少なくとも1つの構成単位である、[1]項に記載のポリイミド系共重合体。
Figure 2005275118

Figure 2005275118

Figure 2005275118

Figure 2005275118
ここに、R23はそれぞれ独立して、炭素数1〜10のアルキルまたは炭素数1〜10のアルコキシであり、R24はそれぞれ独立して、水素または炭素数1〜10のアルキルまたは炭素数1〜10のアルコキシである。
[12]式(II)および式(IV)で表されるテトラカルボン酸二無水物が、それぞれ独立して、[10]または[11]項に記載の式1−1、式1−7、式1−13、式1−17、式1−19、式1−20、式1−27および式1−29のそれぞれで表される化合物の群から選択された少なくとも1つのテトラカルボン酸二無水物であり、式(III)で表されるジアミンが、[10]項に記載の式(1)−1〜式(1)−10および式(4)−1〜式(4)−3のそれぞれで表される化合物の群から選択された少なくとも1つのジアミンであり、式(V)で表されるジアミンが、[11]項に記載の式(6)−1〜式(6)−14のそれぞれで表される化合物の群から選択された少なくとも1つのジアミンである、[1]項に記載のポリイミド系共重合体。
[13]式(II)および式(IV)で表されるテトラカルボン酸二無水物が、それぞれ独立して、[10]または[11]項に記載の式1−1、式1−2、式1−13、式1−14、式1−15、式1−16、式1−17、式1−18、式1−19、式1−20、式1−27、式1−28および式1−29のそれぞれで表される化合物の群から選択された少なくとも1つのテトラカルボン酸二無水物であり、式(III)で表されるジアミンが、[10]項に記載の式(1)−1〜式(1)−10および式(4)−1〜式(4)−3のそれぞれで表される化合物の群から選択された少なくとも1つのジアミンであり、式(V)で表されるジアミンが、[11]項に記載の式(6)−1〜式(6)−14のそれぞれで表される化合物の群から選択された少なくとも1つのジアミンである、[1]項に記載のポリイミド系共重合体。
[14]式(II)および式(IV)で表されるテトラカルボン酸二無水物が、それぞれ独立して、[10]または[11]項に記載の式1−1、式1−13および式1−29のそれぞれで表される化合物の群から選択された少なくとも1つのテトラカルボン酸二無水物であり、式(III)で表されるジアミンが、[10]項に記載の式(1)−4および式(4)−2のそれぞれで表される化合物の群から選択された少なくとも1つのジアミンであり、式(IV)で表されるジアミンが、[11]項に記載の式(6)−14で表される化合物の群から選択された少なくとも1つのジアミンである、[1]項に記載のポリイミド系共重合体。
[15][1]〜[14]項のいずれか1項に記載のポリイミド系共重合体および溶剤を含有する液晶配向剤。
[16]3°〜20°のプレチルト角を示す配向膜が得られる[15]項に記載の液晶配向剤。
[17]80°〜90°のプレチルト角を示す配向膜が得られる[15]項に記載の液晶配向剤。
[18]1対の電極付き基板に[15]または[16]項に記載の液晶配向剤を塗布し、加熱することによって基板上に液晶配向膜を形成し、それらの液晶配向膜が形成された基板を対向配置した基板間に液晶層を挟持した液晶表示素子であり、該液晶層が駆動時にベンド配向する液晶表示素子。
[19]1対の電極付き基板に[15]または[17]項に記載の液晶配向剤を塗布し、加熱することによって基板上に液晶配向膜を形成し、それらの液晶配向膜が形成された基板を対向配置した基板間に誘電率異方性が負である液晶層を挟持した液晶表示素子であり、該液晶層が電圧無印加時にホメオトロピック配向している液晶表示素子。
本発明は、最終的には広視野角で高速な応答速度特性を有する液晶表示素子を提供することができ、本発明によれば、特に優れた高速応答性を有するVA型液晶表示素子、ベンド転移電圧が低減されたOCB型液晶表示素子、該特性を付与することができる液晶配向剤、並びにその機能を担うポリイミド系共重合体を提供することができる。
本発明のポリイミド系共重合体は、前述したように、構成単位(A)と構成単位(B)という2つの構成単位を有するポリイミド系共重合体である。構成単位(A)、構成単位(B)を有する重合体を、それぞれ重合体(A)、重合体(B)と表記することがある。
構成単位(A)は、以下の構成単位(A−1)のみを有する重合体または構成単位(A−1)および構成単位(A−2)を有する重合体を、溶剤に溶解した状態で液晶配向剤としてガラス基板に塗布・乾燥・加熱焼成し、ラビング処理を行い、液晶を挟持してプレチルト角を測定すると3°〜20°のプレチルト角を示す重合体(A)を構成する構成単位である。その構成単位は、式(VI)〜式(VIII)の少なくとも1つの構造を有している。
Figure 2005275118
ここに、式(VI)〜式(VIII)中のXは同一であっても異なっていてもよい4価の有機基を表す;式(VI)〜式(VIII)中のR1は2価の有機基を表す。
構成単位(A−1)は、3°〜20°のプレチルト角を付与することが可能なポリアミック酸およびポリイミドから選ばれた少なくとも1つを構成する構成単位である。構成単位(A−2)は、0°〜2°のプレチルト角を付与することが可能な他のポリアミック酸およびポリイミドから選ばれた少なくとも1つ(以下総称してその他の高分子ということがある)を構成する構成単位である。
構成単位(B)は、以下の構成単位(B−1)のみを有する重合体、構成単位(B−1)および構成単位(B−2)を有する重合体、構成単位(B−1)および構成単位(B−3)を有する重合体、または構成単位(B−1)、構成単位(B−2)および構成単位(B−3)を有する重合体を、溶剤に溶解した状態で液晶配向剤としてガラス基板に塗布・乾燥・加熱焼成し、ラビング処理を行い、液晶を挟持してプレチルト角を測定すると80°〜90°のプレチルト角を示す重合体(B)を構成する構成単位である。その構成単位は、式(IX)〜式(XI)の少なくとも1つの構造を有している。
Figure 2005275118
ここに、式(IX)〜式(XI)中のYは同一であっても異なっていてもよい4価の有機基を表す;式(IX)〜式(XI)中のRは共に2価の有機基を表す。
構成単位(B−1)は、80°〜90°のプレチルト角を付与することが可能なポリアミック酸およびポリイミドから選ばれた少なくとも1つを構成する構成単位である。構成単位(B−2)は、0°〜2°のプレチルト角を付与することが可能なその他の高分子を構成する構成単位である。構成単位(B−3)は、3°〜79°のプレチルト角を付与することが可能なその他の高分子を構成する構成単位である。
このように、異なるプレチルト角を付与することが可能な構成単位を共重合させた共重合体は、ブロック共重合体であってもランダム共重合体であってもよい。
本発明のポリイミド系共重合体を更に詳述する。構成単位(A)は、式(II)で表されるテトラカルボン酸二無水物と式(III)で表されるジアミンとから得られる式(VI)〜式(VIII)の構造を有する構成単位である。構成単位(B)は、式(IV)で表されるテトラカルボン酸二無水物と式(V)で表されるジアミンとから得られる式(IX)〜式(XI)の構造を有する構成単位である。ここで、式(II)で表されるテトラカルボン酸二無水物と式(IV)で表されるテトラカルボン酸二無水物は、同一であっても異なっていてもよく、芳香族テトラカルボン酸二無水物、脂肪族テトラカルボン酸二無水物または脂環式テトラカルボン酸二無水物のいずれであっても使用することができる。芳香族テトラカルボン酸二無水物の具体例を下記に示す。
Figure 2005275118
本発明で使用できる脂肪族テトラカルボン酸二無水物または脂環式テトラカルボン酸二無水物を下記に示す。
Figure 2005275118
Figure 2005275118
これらの中で、式1−1、式1−2、式1−7、式1−13、式1−14、式1−15、式1−16、式1−17、式1−18、式1−19、式1−20、式1−27、式1−28および式1−29のそれぞれで表されるテトラカルボン酸二無水物が好ましい。さらに好ましくは、式1−1、式1−7、式1−13、式1−17、式1−19、式1−20、式1−27および式1−29のそれぞれで表されるテトラカルボン酸二無水物である。特に好ましくは、式1−1、式1−13および式1−29のそれぞれで表されるテトラカルボン酸二無水物である。
本発明のポリイミド系共重合体の構成単位(A)に用いられる前記式(III)で表されるジアミンにおいて、好ましいRは式(1)〜式(5)のそれぞれで表される基から選ばれた少なくとも1つである。
Figure 2005275118
式(1)において、Rは、単結合、−O−、−COO−、−OCO−、−CO−、−CONH−または−(CH−であり、nは1〜6の整数であり、より好ましいRは−O−、−COO−、−OCO−、−CO−、−CONH−または−CH−である。Rはベンゼン環に結合しているアミノ基の位置がパラ位の時は炭素数1〜20のアルキル、メタ位の時は炭素数1〜10のアルキルまたはフェニルであり、該アルキルのうち炭素数2〜6のアルキルの任意の−CH−は、−O−、−CH=CH−または−C≡C−で置き換えられてもよく、該フェニルのRと結合した炭素以外の炭素に結合している水素は、フッ素、−CH、−OCH、−OCHF、−OCHFまたは−OCFと置換されていてもよく、より好ましいRは、ベンゼン環に結合しているアミノ基の位置がパラ位の時は炭素数1〜20の非置換のアルキル、メタ位の時は炭素数1〜10の非置換のアルキルまたはフェニルである。
式(2)〜式(3)において、Rはそれぞれ独立して、水素またはメチルであり、より好ましいRはメチルである。Rはそれぞれ独立して、水素または炭素数1〜20のアルキルであり、より好ましいRは炭素数1〜20のアルキルである。Rはそれぞれ独立して、単結合、O=C<または−CH−であり、より好ましいRは単結合またはO=C<である。RおよびRはそれぞれ独立して、水素、炭素数1〜20のアルキルまたはフェニルであり、より好ましいRおよびRはそれぞれ独立して、水素または炭素数1〜20のアルキルである。
式(4)〜式(5)において、R10はそれぞれ独立して、水素または炭素数1〜20のアルキルであり、該アルキルのうち炭素数2〜20アルキルの任意の−CH−は、−O−、−CH=CH−または−C≡C−で置き換えられてもよく、より好ましいR10は水素または炭素数1〜20の非置換のアルキルであり、さらに好ましいR10は炭素数1〜20の非置換のアルキルである。R11はそれぞれ独立して、−O−または炭素数1〜6のアルキレンであり、より好ましいR11は−O−または炭素数1〜3のアルキレンである。
本発明のポリイミド系共重合体の構成単位(A)に用いられる式(III)で表されるジアミンの好ましい例を下記に示す。
Figure 2005275118
ここに、R20は炭素数4〜6のアルキルが好ましく、R21は炭素数12〜20のアルキルが好ましい。
Figure 2005275118


Figure 2005275118




Figure 2005275118

Figure 2005275118
Figure 2005275118
ここに、R22は水素または炭素数1〜20のアルキルが好ましい。
これら構成単位(A)に用いられるジアミンは、それ単独または後述するその他のジアミンと併用して前述した酸二無水物と反応させて得られたポリアミック酸またはポリイミドを液晶配向剤として用いて液晶表示素子を作製し、該液晶表示素子のプレチルト角を測定すると3〜20°を示す。
これらの中で、式(1)−1、式(1)−2、式(1)−3、式(1)−4、式(1)−5、式(1)−6、式(1)−7、式(1)−8、式(1)−9、式(1)−10、式(4)−1、式(4)−2および式(4)−3がより好ましく、式(1)−4および式(4)−2が特に好ましい。
本発明のポリイミド系共重合体の構成単位(B)に用いられる前記式(V)において、好ましいRは式(6)で表される基から選ばれた少なくとも1つである。
Figure 2005275118
式(6)において、R12は単結合、−O−、−COO−、−OCO−、−CONH−または−(CH−であり、より好ましいR12は、−O−、−COO−、単結合、CHである。nは1〜6の整数であり、より好ましいnは1〜3である。R13はステロイド骨格を有する基または式(7)で表される基であり、より好ましいR13は式(7)で表される基である。
Figure 2005275118
式(7)において、R14、R15およびR16はそれぞれ独立して、単結合、−O−、−COO−、−OCO−、−CONH−または炭素数1〜3のアルキレンであり、より好ましいR14は単結合であり、より好ましいR15およびR16はそれぞれ独立して、単結合または−CH−である。R17は水素、フッ素、炭素数1〜12のアルキル、炭素数1〜12のフッ素置換アルキル、炭素数1〜12のアルコキシ、−OCHF、−OCHFまたは−OCFであり、より好ましいR17は炭素数1〜10のアルキル、炭素数1〜10のアルコキシまたは水素である。R18およびR19はそれぞれ独立して、水素、フッ素またはメチルであり、より好ましいR18およびR19は水素である。環Cは1,4−フェニレンまたは1,4−シクロヘキシレンであり、特に好ましくは1,4−シクロヘキシレンである。a、bおよびcはそれぞれ独立して0〜4の整数を表し、より好ましいa、bおよびcは0〜2の整数である。d、eおよびfはそれぞれ独立して0〜3の整数を表し、より好ましいd、eおよびはfは0または1である。fが2または3であるとき複数の環Cは同一の基であっても異なる基であってもよい。gおよびhはそれぞれ独立して1または2であり、より好ましいgおよびhは1である。但し、d+e+f≧1であり、より好ましくはd+e+f≦3である。
本発明のポリイミド系共重合体の構成単位(B)に用いられる式(V)で表されるジアミンの好ましい例を下記に示す。
Figure 2005275118
ここに、R23は炭素数1〜10のアルキルまたは炭素数1〜10のアルコキシが好ましく、R24は水素、炭素数1〜10のアルキルまたは炭素数1から10のアルコキシが好ましい。
Figure 2005275118
これら構成単位(B)に用いられるジアミンは、それ単独または後述するその他のジアミンと併用して前述した酸二無水物と反応させて得られたポリアミック酸またはポリイミドを液晶配向剤として用いて液晶表示素子を作製し、該液晶表示素子のプレチルト角を測定すると80〜90°を示す。
これらの中で、式(6)−1、式(6)−2、式(6)−3、式(6)−4、式(6)−5、式(6)−6、式(6)−7、式(6)−8、式(6)−9、式(6)−10、式(6)−11、式(6)−12、式(6)−13および式(6)−14がより好ましく、式(6)−14が特に好ましい。
本発明のポリイミド系共重合体を構成する構成単位(A)および構成単位(B)に用いられるジアミンは上記に掲げたほか、本発明の効果を損なわない限りにおいて表1に示すその他のジアミンを所望の割合で共重合させることができる。
Figure 2005275118
Figure 2005275118
更に本発明で用いることのできるその他のジアミンとして、シロキサン結合を有するシロキサン系ジアミンを挙げることができる。該シロキサン系ジアミンは特に限定されるものではないが、式(8)で表されるジアミンが本発明において好ましく使用することができる。
Figure 2005275118
式中、R25およびR26はそれぞれ独立して、炭素数1〜3のアルキルまたはフェニルであり、R27はそれぞれ独立して、メチレン、フェニレンまたはアルキル置換されたフェニレンである。qはそれぞれ独立して、1〜6の整数を表し、rは1〜10の整数を表す。
本発明で用いることのできるその他のジアミンはこれらに限定されることなく、本発明の目的が達成される範囲内で他にも種々の形態が存在することはいうまでもない。また、これらのジアミンは単独で、または2つ以上を組み合わせて用いることができる。
次に本発明のポリイミド系共重合体の製造方法について具体的に説明する。原料投入口、窒素導入口、温度計、攪拌機およびコンデンサーを備えた反応容器に、構成単位(A)で好適に使用できるジアミン(Daと略す)と構成単位(B)で好適に使用できるジアミン(Dbと略す)および場合によりその他のジアミン(Dcと略す)の所望量を仕込む。次に、溶剤および前記酸二無水物を投入し、攪拌下に温度0〜70℃で1〜48時間反応させる。このとき酸二無水物の合計の仕込み量は、ジアミンの総モル数とほぼ等モルが好ましい。
また、DaおよびDbの割合は、ベンド配向させてOCB型液晶表示素子を作製する場合には、スプレイ−ベンド転移電圧の低下効果およびベンド配向の面からDa/Db=99/1〜80/20(モル比)が好ましく、より好ましくは95/5〜90/10(モル比)である。ホメオトロピック配向させてVA型液晶表示素子を作製する場合にはホメオトロピック配向および応答速度低下効果の面から、Da/Db=70/30〜1/99(モル比)が好ましく、より好ましくは50/50〜5/95(モル比)である。
一方その他のジアミンの割合は、OCB型液晶表示素子の場合には、(Da+Db)/Dc=20/80〜100/0(モル比)が好ましく、より好ましくは30/70〜80/20(モル比)であり、VA型液晶表示素子の場合には、(Da+Db)/Dc=50/50〜100/0(モル比)が好ましく、より好ましくは70/30〜100/0(モル比)である。
本発明のポリイミド系共重合体は、その構造中に側鎖成分(DaおよびDb)を有することが特徴として挙げられるが、他の重合体、特に側鎖成分を有しないポリアミック酸および/または可溶性ポリイミド(その他の高分子)とブレンドして使用することもまた好ましい。該ポリアミック酸は、酸二無水物、例えば上述した式1−1〜1−38に示した化合物の群から選ばれた1つ以上との組み合わせと、側鎖成分のないジアミン、例えば上述した式2−1〜2−38に示したその他のジアミン化合物の群から選ばれた1つ以上との組み合わせとを、本発明のポリイミド系共重合体を製造する方法と同様の方法によって得ることができる。また、該可溶性ポリイミドは、得られた側鎖成分を有しないポリアミック酸と脱水剤である無水酢酸、無水プロピオン酸、無水トリフルオロ酢酸などの酸無水物と脱水閉環触媒であるトリエチルアミン、ピリジン、コリジンなどの三級アミンとを温度20〜150℃で反応させて得ることができる。脱水剤と脱水閉環触媒との割合は0.1〜10(モル比)が好ましく、両者を併せた使用量は、使用する酸二無水物のトータルのモル数に対して1.5〜10倍モルが好ましい。
本発明の液晶配向剤は、本発明のポリイミド系共重合体および溶剤を含有し、場合により側鎖成分を有しないその他の高分子や3〜90°のプレチルト角を付与することが可能なその他の高分子を含むことができる。かかる溶剤は、ポリアミック酸、可溶性ポリイミドなどの高分子成分の製造工程や用途で通常使用されている溶剤を広く含み、使用目的に応じて、適宜選択できる。これらの溶剤を例示すれば以下のとおりである。ポリアミック酸や可溶性ポリイミドに対し親溶剤である非プロトン性極性有機溶剤の例は、N−メチル−2−ピロリドン、ジメチルイミダゾリジノン、N−メチルカプロラクタム、N−メチルプロピオンアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジエチルホルムアミド、ジエチルアセトアミド、γ−ブチロラクトン、γ−バレロラクトンである。表面張力を変えて塗布性改善などを目的とした他の溶剤の例は、乳酸アルキル、3−メチル−3−メトキシブタノール、テトラリン、イソホロン、エチレングリコールモノブチルエーテルなどのエチレングリコールモノアルキルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテルなどのジエチレングリコールモノアルキルエーテル、エチレングリコールモノアルキルまたはフェニルアセテート、トリエチレングリコールモノアルキルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテルなどのプロピレングリコールモノアルキルエーテル、マロン酸ジエチルなどのマロン酸ジアルキル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテルなどのジプロピレングリコールモノアルキルエーテル、これらアセテート類などのエステル化合物である。これらの中で、N−メチル−2−ピロリドン、ジメチルイミダゾリジノン、γ−ブチロラクトン、γ−バレロラクトン、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテルなどを特に好ましく用いることができる。非プロトン性極性溶媒とその他の溶媒の種類および割合は、印刷性、塗布性、溶解性および保存安定性などを考慮して任意に設定することができる。上記に例示した非プロトン性極性溶媒は、その他の溶媒より相対的に溶解性および保存安定性に優れる傾向がある。その他の溶媒は、印刷性および塗布性に優れる傾向がある。
本発明の液晶配向剤において、本発明によるポリイミド系共重合体と側鎖成分を有しないその他の高分子や3〜90°のプレチルト角を付与することが可能なその他の高分子との割合は、100/0〜1/99(重量比)、好ましくは50/50〜5/95(重量比)である。
本発明の液晶配向剤の高分子成分(本発明のポリイミド系共重合体と側鎖成分を有しないその他の高分子や3〜90°のプレチルト角を付与することが可能なその他の高分子との合計)の濃度は特に限定されないが、0.1〜40重量%が好ましい。該液晶配向剤を基板に塗布するときには、膜厚調整のため含有されている高分子成分を予め溶剤により希釈する操作が必要とされることがある。高分子成分の濃度が40重量%以下であると液晶配向剤の粘度が最適となり、膜厚調整のために液晶配向剤を希釈する必要があるときに、液晶配向剤に対して溶剤を容易に混合できるため好ましい。スピンナー法(スピンコート法と称されることもある)や印刷法などの塗布方法のときには膜厚を良好に保つために、通常10重量%以下とすることが多い。その他の塗布方法、例えばディッピング法やインクジェット法ではさらに低濃度とすることもあり得る。特にインクジェット法では、液晶配向剤の表面張力を30〜40dyn/cmに保つ必要があるため、濃度は1〜5重量%が好ましい。一方、高分子成分の濃度が0.1重量%以上であると、得られる配向膜の膜厚が最適となり易い。従って高分子成分の濃度は、通常のスピンナー法や印刷法などの塗布方法では0.1重量%以上、好ましくは0.5〜10重量%である。しかしながら、該液晶配向剤の塗布方法によっては、さらに希薄な濃度で使用してもよい。
本発明の液晶配向剤は、必要により各種の添加剤を含むことができる。例えば、塗布性の向上を望むときにはかかる目的に沿った界面活性剤を、帯電防止の向上を必要とするときは帯電防止剤を、また基板との密着性や対ラビング性の向上を望むときにはシランカップリング剤やチタン系のカップリング剤を配合してもよい。該シランカップリング剤の例としては、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルトリメトキシシラン、パラアミノフェニルトリメトキシシラン、パラアミノフェニルトリエトキシシラン、メタアミノフェニルトリメトキシシラン、メタアミノフェニルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、3−クロロプロピルメチルジメトキシシラン、3−クロロプロピルトリメトキシシラン、3-メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3-メルカプトプロピルトリメトキシシラン、N−(1,3−ジメチルブチリデン)−3−(トリエトキシシリル)−1−プロパンアミン、N,N'-ビス[3−(トリメトキシシリル)プロピル]エチレンジアミンなどを挙げることができる。これらの添加剤の添加量は、高分子成分に対して0〜3重量%、好ましくは0.1〜1重量%である。
このようにして調製された液晶配向剤の最適な粘度は、塗布する方法、高分子成分の濃度、使用する高分子成分の種類、溶剤の種類と割合によって多種多様であるがスピンナー法や印刷法の場合には20〜80mPa・sが適しており、ディッピング法やインクジェット法では1〜20mPa・sが適している。
本発明にかかわる液晶表示素子は、一対の透明電極付基板間に狭持される液晶を含有する。該液晶は、駆動時にベンド配向するOCB型液晶表示素子においては180°ツイストし、初期状態ではスプレイ配向している。薄膜トランジスタを使用したカラー表示のTFT型液晶素子においては、第1の透明基板上に薄膜トランジスタ、絶縁膜、保護膜、信号電極および画素電極などが形成されており、第2の透明基板上に画素領域以外の光を遮断するブラックマトリクス、カラーフィルター、平坦化膜および画素電極などを有する。
さらに、VA型液晶表示素子、特にMVA型液晶表示素子においては、前記第1の透明基板上にドメインと称される微小な突起物が形成されている。また、最近では基板間のセルギャップの調整用にスペーサーが形成されているものもある。
本発明の液晶表示素子は、前記の2枚の透明基板上に液晶配向剤を塗布する工程、これに続く乾燥工程および脱水・閉環反応に必要な加熱処理する工程、得られた配向膜を配向処理する工程、2枚の基板を張り合わせ、液晶を封入する工程が施される。
液晶配向剤塗布工程での塗布方法としてはスピンナー法、印刷法、ディッピング法、滴下法、インクジェット法などが一般に知られている。これらの方法は本発明においても同様に適用可能である。また、乾燥工程および脱水・閉環反応に必要な加熱処理を施す工程の方法として、オーブンまたは赤外炉の中で加熱処理する方法、ホットプレート上で加熱処理する方法などが一般に知られている。これらの方法も本発明において同様に適用可能である。
乾燥工程は溶剤の蒸発が可能な範囲内の比較的低温(50〜100℃)で実施することが好ましい。加熱処理の工程は一般に150〜300℃程度の温度で行うことが好ましい。液晶の配向処理は、OCB型液晶表示素子ではラビング処理を行う。VA型液晶表示素子では通常ラビング処理を行わないが行っても良い。次いで、一方の基板上に接着剤を塗布し貼りあわせ真空中で液晶を注入する。滴下注入方の場合には貼りあわせる前に液晶を基板上に滴下し、その後もう一方の基板で貼りあわせる。貼りあわせに使用した接着剤を熱または紫外線で硬化させ本発明の液晶表示素子が得られる。
本発明の液晶表示素子に、偏光板(偏光フィルム)、波長板、光散乱フィルム、駆動回路を実装しても構わない。
本発明の液晶表示素子のうち、OCB型液晶表示素子に用いられる液晶配向膜のプレチルト角は5〜20°が好ましく、特に好ましくは7〜15°である。また、VA型液晶表示素子に用いられる液晶配向膜のプレチルト角は85〜90°が好ましく、特に好ましくは87〜90°である。
本発明の駆動時にベンド配向する液晶表示素子において用いられる液晶組成物は、特に制限はなく、誘電率異方性が正の各種の液晶組成物を用いることができる。好ましい液晶組成物の例は、特許第3086228号公報、特許第2635435号公報、特表平5−501735号公報、特開平8−157828号公報、特開平8−231960号公報、特開平9−241644号公報(EP885272A1)、特開平9−302346号公報(EP806466A1)、特開平8−199168号公報(EP722998A1)、特開平9−235552号公報、特開平9−255956号公報、特開平9−241643号公報(EP885271A1)、特開平10−204016号公報(EP844229A1)、特開平10−204436号公報、特開平10−231482号公報、特開2000−087040公報、特開2001−48822公報などに開示されている。
本発明の電圧無印加時にホメオトロピック配向しているVA型液晶表示素子において用いられる液晶組成物は、誘電率異方性が負の各種の液晶組成物を用いることができる。好ましい液晶組成物の例は、特開昭57−114532号公報、特開平2−4725号公報、特開平4−224885号公報、特開平8−40953号公報、特開平8−104869号公報、特開平10−168076号公報、特開平10−168453号公報、特開平10−236989号公報、特開平10−236990号公報、特開平10−236992号公報、特開平10−236993号公報、特開平10−236994号公報、特開平10−237000号公報、特開平10−237004号公報、特開平10−237024号公報、特開平10−237035号公報、特開平10−237075号公報、特開平10−237076号公報、特開平10−237448号公報(EP967261A1)、特開平10−287874号公報、特開平10−287875号公報、特開平10−291945号公報、特開平11−029581号公報、特開平11−080049号公報、特開2000−256307公報、特開2001−019965公報、特開2001−072626公報、特開2001−192657公報などに開示されている。
前記誘電率異方性が正または負の液晶組成物に、一つ以上の光学活性化合物を添加して使用することも何ら差し支えない。
以下、本発明を実施例および比較例により説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。なお、実施例および比較例で用いるテトラカルボン酸二無水物、ジアミンおよび溶剤の名称を略号で示す。以降の記述にはこの略号を使用することがある。
●テトラカルボン酸二無水物
ピロメリット酸二無水物: PMDA(式1−1)
1,2,3,4−シクロブタンテトラカルボン酸二無水物: CBDA(式1−13)
4−(2,5−ジオキソテトラヒドロフラン−3−イル)
−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1,2−
ジカルボン酸二無水物: TDA(式1−29)
●ジアミン(Da)
1,1−ビス{4−[(4−アミノフェニル)メチル]フェニル}
−4−nヘキシルシクロヘキサン: 7Ch(式(4)−2/R22=C13
1−ヘキサデカデカノキシ−2,4−ジアミノベンゼン:
16OP(式(1)−4/R21=C1633
●ジアミン(Db)
5−{4−[2−(4−nヘキシルシクロヘキシル)エチル]
シクロヘキシル}フェニルメチル−1,3−ジアミノベンゼン:
7Ch2Ch(式(6)−14/R24=C13

●ジアミン(Dc)
p−フェニレンジアミン: PDA(式2−8)
4,4’−ジアミノジフェニルメタン: DDM(式2−13)
1,2−ビス(4−アミノフェニル)エタン: DDEt(式2−18)
●溶剤
N−メチル−2−ピロリドン: NMP
γ−ブチロラクトン: GBL
ブチルセロソルブ(エチレングリコールモノブチルエーテル):BC
実施各例および比較各例で使用した液晶組成物を下記に示す。
OCB型液晶表示素子に使用した誘電率異方性が正の液晶組成物A。
Figure 2005275118
NI=100.1℃、Δn=0.140、Δε=7.8、粘度37.6mPa・s。
VA型液晶表示素子に使用した誘電率異方性が負の液晶組成物B。
Figure 2005275118
NI=75.4℃、Δn=0.081、Δε=−3.4、粘度24.3mPa・s。
液晶表示素子の作製方法
(1)OCB型液晶表示素子
一対のITO透明電極付き基板に、実施各例および比較各例で得られた液晶配向剤をスピンコート法で塗布し、80℃で5分間ホットプレート上で乾燥した。次いで、220℃に設定したオーブン中で30分間加熱焼成し、液晶配向膜が形成された基板を得た。該基板をラビング装置にてラビング処理を行った(押込み量0.5mm)。ラビング処理後の基板を超純水で5分間超音波洗浄後、120℃で30分間乾燥した。一方の基板の配向膜が形成された面を内側にして、周辺を液晶の注入孔を残して4μmのギャップ材を混合したエポキシ系接着剤でシールし、もう一方の基板とラビング方向が同じになるように貼りあわせ、パラレルセルを作製した。該セルに液晶組成物Aを真空注入し、注入孔を光封止剤で封止してUV(紫外線)を照射して注入孔を硬化した。最後に110℃で30分間加熱処理(アイソトロピック処理)し、OCB型液晶表示素子を得た。
(2)VA型液晶表示素子
一対のITO透明電極付き基板に、実施各例および比較各例で得られた液晶配向剤をスピンコート法で塗布し、80℃で5分間ホットプレート上で乾燥した。次いで、220℃に設定したオーブン中で30分間加熱焼成し、液晶配向膜が形成された基板を得た。該基板をラビング装置にてラビング処理を行った(押込み量0.2mm)。ラビング処理後の基板を超純水で5分間超音波洗浄後、120℃で30分間乾燥した。配向膜が形成された面を内側にして、一方の基板には周辺を液晶の注入孔を残してエポキシ系接着剤でシールし、もう一方の基板には4.25μmのギャップ材を散布し、ラビング方向が逆平行になるように貼りあわせ、アンチパラレルセルを作製した。該セルに液晶組成物Bを真空注入し、注入孔を光封止剤で封止してUVを照射して注入孔を硬化した。最後に110℃で30分間加熱処理(アイソトロピック処理)し、VA型液晶表示素子を得た。
(3)プレチルト角測定用アンチパラレルセル
ラビング時の押込み量を0.4mm、ギャップ材を20μmとした以外はVA型液晶表示素子と同様にしてアンチパラレルセルを作製した。
評価方法
(1)応答速度
VA型液晶表示素子を用いて該液晶表示素子の電圧印加時の応答速度(τon)を測定した。測定方法は、日本電子機械工業会規格(EIAJ)ED−2521Aに準拠して行った。測定条件は、交流1kHz、6Vの矩形波であり、測定温度は25℃で行った。
(2)ベンド転移電圧(Vcr)
OCB型液晶表示素子を用いてベンド転移電圧(Vcr)を測定した。測定方法は、偏光顕微鏡に該素子を置き、液晶の配向方向に対して偏光子を45°傾け、検光子を偏光子に対して直交(クロスニコル)にする。次いで10V、30Hzの矩形波を印加してベンド配向させた後、徐々に電圧を下げるとスプレイ配向とベンド配向の境界線(ディスクリネーションライン)が発生するが、その境界線の発生位置が10秒経過しても移動せず、安定する電圧をVcrとした。
(3)プレチルト角
アンチパラレルセルを用いてプレチルト角をクリスタルローテーション法で測定した。
(4)電圧保持率
OCB型液晶表示素子またはVA型液晶表示素子を、東陽テクニカ製の液晶物性評価装置6254型を用いて電圧保持率の測定を行った。測定条件は、ゲ−ト幅60μs 、周波数0.3Hz、波高±5Vであり、測定温度は60℃である。この値が高いほど電気特性が良好といえる。
(5)重量平均分子量
島津製作所製C−R7Aを用いてゲル浸透クロマトグラフ分析(GPC)法で測定を行った。
(6)粘度
E型粘度計で回転粘度を測定した。測定温度は25℃である。
合成例1
温度計、攪拌機、原料投入仕込み口および窒素ガス導入口を備えた100mlの四つ口フラスコに7Chを 2.5390g、7Ch2Chを0.1898g、DDEtを0.5771gおよび脱水NMP35.0gを入れ、乾燥窒素気流下で攪拌溶解した。次いでPMDA1.6941gを添加し、GBL30.0gを投入し、30時間反応させた後、BC30.0gを加えて濃度が5重量%のポリイミド系共重合体(PO1)を合成した。原料の反応中に反応熱により温度が上昇する場合は、反応温度を約70℃以下に抑えて反応させた。尚、得られたPO1の重量平均分子量は75,000、粘度は35mPa・sであった。
合成例2〜3
表2に示した割合でテトラカルボン酸二無水物、ジアミンおよび溶剤組成を変更した以外は、合成例1に準拠してポリイミド系共重合体を合成した。合成例1を含めた結果を表2にまとめた。
Figure 2005275118
合成例4
温度計、攪拌機、原料投入仕込み口および窒素ガス導入口を備えた500mlの四つ口フラスコに16OPを 5.5202g、PDAを14.5568g、7Ch2Chを3.8705gおよび脱水NMP428.5gを入れ、乾燥窒素気流下で攪拌溶解した。次いでTDA47.5525gを添加し20時間反応させ、濃度が14.3重量%のポリイミド系共重合体を合成した。次いで温度計、攪拌機、原料投入仕込み口、窒素ガス導入口、還流冷却管を備えた100mlの反応容器に、前記ポリイミド系共重合体50g、無水酢酸8.4gおよびピリジン6.5gを添加し、100℃で5時間反応させた。室温まで冷却後、この反応混合物を2Lのメタノールへ徐々に添加し得られた沈殿物をろ過、真空乾燥し可溶性ポリイミド(PO4)の固体を得た。該可溶性ポリイミドの固体を、NMP17重量%、GBL71重量%およびBC12重量%の溶剤組成からなる混合溶剤に、濃度が6重量%になるように溶解させた。尚、得られたPO4の重量平均分子量は35,000、粘度は20mPa・sであった。
合成例5
表3に示した割合でテトラカルボン酸二無水物、ジアミンおよび溶剤組成を変更した以外は、合成例4に準拠してポリイミド系共重合体を合成した。合成例4を含めた結果を表3にまとめた。
Figure 2005275118
合成例6
温度計、攪拌機、原料投入仕込み口および窒素ガス導入口を備えた100mlの四つ口フラスコに7Chを 1.5763g、7Ch2Chを1.7678g、PDAを0.0782gおよび脱水NMP60.0gを入れ、乾燥窒素気流下で攪拌溶解した。次いでPMDA1.5777gを添加し、40℃で20時間反応させた後、BC35.0gを加えて室温まで冷却し、濃度が5重量%のポリイミド系共重合体(PV1)を合成した。尚、得られたPV1の重量平均分子量は98,000、粘度は37.6mPa・sであった。
合成例7〜9
表4に示した割合でテトラカルボン酸二無水物、ジアミンおよび溶剤組成を変更した以外は、合成例6に準拠してポリイミド系共重合体を合成した。合成例6を含めた結果を表4にまとめた。
Figure 2005275118
比較合成例1
表5に示した割合でテトラカルボン酸二無水物、ジアミンおよび溶剤組成を変更した以外は、合成例1に準拠してポリイミド系重合体を合成した。結果を表5にまとめた。
比較合成例2および比較合成例3
表5に示した割合でテトラカルボン酸二無水物、ジアミンおよび溶剤組成を変更した以外は、合成例6に準拠してポリイミド系重合体を合成した。結果を表5にまとめた。
Figure 2005275118
参考例1〜4
表6に示した割合でテトラカルボン酸二無水物、ジアミンおよび溶剤組成を変更した以外は、合成例1に準拠して側鎖成分を有しないその他の高分子(ポリアミック酸)を合成した。結果を表6にまとめた。
Figure 2005275118
実施例1
合成例1で合成した濃度5重量%のポリイミド系共重合体(P01)を溶解した溶剤組成と同組成の混合溶剤で、その高分子成分の濃度を3重量%に希釈し液晶配向剤とした。該液晶配向剤を用いてOCB型液晶表示素子およびプレチルト角測定用アンチパラレルセルを作製し、Vcr、電圧保持率およびプレチルト角の評価を行った。結果を表8に示した。
実施例2
合成例1で合成した濃度5重量%のポリイミド系共重合体(成分1:PO1)と参考例1で合成した濃度5重量%のその他の高分子(成分2:PS−1)を重量比10/90(前者/後者)で混合し、更に溶剤組成と同組成の混合溶剤で、それらの高分子成分の濃度を3重量%に希釈し液晶配向剤とした。該液晶配向剤を用いてOCB型液晶表示素子およびプレチルト角測定用アンチパラレルセルを作製し、Vcr、電圧保持率およびプレチルト角の評価を行った。結果を表8に示した。
実施例3〜6および比較例1
表8に示した割合でポリイミド系共重合体(成分1)とその他の高分子(成分2)を配合した以外は実施例2の方法に準拠して液晶配向剤を得た。得られた液晶配向剤を用いてOCB型液晶表示素子およびプレチルト角測定用アンチパラレルセルを作製し、Vcr、電圧保持率およびプレチルト角の評価を行った。結果を表8に示した。
Figure 2005275118
実施例7
合成例6で合成した濃度5重量%のポリイミド系共重合体(成分1:PV1)をNMP/BC=1/1(重量比)の混合溶剤で、その高分子成分の濃度を3重量%に希釈し液晶配向剤とした。該液晶配向剤を用いてVA型液晶表示素子およびプレチルト角測定用アンチパラレルセルを作製し、応答速度、電圧保持率およびプレチルト角の評価を行った。結果を表9に示した。
実施例8〜11、比較例2
表9に示した割合でポリイミド系共重合体(成分1)とその他の高分子(成分2)を配合した以外は実施例7の方法に準拠して液晶配向剤を得た。得られた液晶配向剤を用いてVA型液晶表示素子およびプレチルト角測定用アンチパラレルセルを作製し、応答速度、電圧保持率およびプレチルト角の評価を行った。結果を表9に示した。
Figure 2005275118
比較例3
比較合成例3で合成したポリイミド系重合体(C−PO2)5重量部と比較合成例2で合成したポリイミド系重合体(C−PV1)5重量部および参考例5で合成したその他の高分子(PS−5)90重量部を混合し、NMP/BC=63.2/36.8(重量比)の混合溶剤で、それらの高分子成分の濃度を3重量%に希釈し液晶配向剤とした。該液晶配向剤を用いてVA型液晶表示素子およびプレチルト角測定用アンチパラレルセルを作製し、応答速度、電圧保持率およびプレチルト角の評価を行った。その結果、応答速度は38ms、電圧保持率は92.8%、プレチルト角は89.9度であった。
以上のことから、本発明の合成例で具体的に示したポリイミド系共重合体を用いた実施例の液晶配向剤の特性は、比較例のものより特性に関し顕著な効果があることがわかる。すなわち、比較例にあるような構成単位(A)および(B)を共重合していないポリイミド系重合体は、OCB型表示素子ではプレチルト角が同等であるにもかかわらずベンド転移電圧が高く、VA型表示素子でも同様にプレチルト角が同程度であるにもかかわらず応答速度が遅い。また、単に2つのジアミンを共重合してないポリイミド系重合体のみの組み合わせ(比較例3)と本発明のポリイミド系共重合体(実施例8)との比較から明らかなように、ポリマーの構成成分(酸二無水物やジアミン)の成分比は同等であるにもかかわらず、単にポリマーを混合しただけでは本発明の効果を奏さない。すなわち、共重合することが単なる混合と比較して意味ある効果を持つことは明白である。



Claims (19)

  1. 下記の構成単位(A)および構成単位(B)を有するポリイミド系共重合体。
    構成単位(A)は、式(II)で表されるテトラカルボン酸二無水物と式(III)で表されるジアミンとを反応させて得られるポリアミック酸の構成単位およびポリイミドの構成単位から選ばれた少なくとも1つの構成単位であり、該構成単位(A)を有するポリアミック酸およびポリイミドから選ばれた少なくとも1つを使用した場合に、3°〜20°のプレチルト角を付与することができる;構成単位(B)は、式(IV)で表されるテトラカルボン酸二無水物と式(V)で表されるジアミンとを反応させて得られるポリアミック酸の構成単位およびポリイミドの構成単位から選ばれた少なくとも1つの構成単位であり、該構成単位(B)を有するポリアミック酸およびポリイミドから選ばれた少なくとも1つを使用した場合に、80°〜90°のプレチルト角を付与することができる。
    Figure 2005275118
    ここに、式(II)中のXおよび式(IV)中のYは同一であっても異なっていてもよい4価の有機基を表す;式(III)中のR1および式(V)中のRは共に2価の有機基を表し、同一であることはない。
  2. 構成単位(A)が式(VI)〜式(VIII)から選ばれた少なくとも1つの構成単位である請求項1に記載のポリイミド系共重合体。
    Figure 2005275118
    ここに、式(VI)〜式(VIII)中のXは同一であっても異なっていてもよい4価の有機基を表す;式(VI)〜式(VIII)中のR1は2価の有機基を表す。
  3. 構成単位(B)が式(IX)〜式(XI)から選ばれた少なくとも1つの構成単位である請求項1に記載のポリイミド系共重合体。
    Figure 2005275118
    ここに、式(IX)〜式(XI)中のYは同一であっても異なっていてもよい4価の有機基を表す;式(IX)〜式(XI)中のRは共に2価の有機基を表す。
  4. 式(III)で表されるジアミンが、R1として式(1)〜(5)のそれぞれで表される基を有する化合物の群から選択された少なくとも1つのジアミンである請求項1に記載のポリイミド系共重合体。
    Figure 2005275118
    ここに、式(1)中、Rは、単結合、−O−、−COO−、−OCO−、−CO−、−CONH−または−(CH−であり、nは1〜6の整数であり、Rはベンゼン環に結合しているアミノ基の位置がパラ位の時は炭素数1〜20のアルキル、メタ位の時は炭素数1〜10のアルキルまたはフェニルであり、該アルキルのうち炭素数2〜6のアルキルの任意の−CH−は、−O−、−CH=CH−または−C≡C−で置き換えられてもよく、該フェニルのRと結合した炭素以外の炭素に結合している水素は、フッ素、−CH、−OCH、−OCHF、−OCHFまたは−OCFと置き換えられていてもよい;式(2)〜(3)中、R5はそれぞれ独立して、水素またはメチルであり、Rはそれぞれ独立して、水素または炭素数1〜20のアルキルであり、Rはそれぞれ独立して、単結合、O=C<または−CH−であり、RおよびRはそれぞれ独立して、水素、炭素数1〜20のアルキルまたはフェニルである;式(4)〜(5)中、R10はそれぞれ独立して、水素または炭素数1〜20のアルキルであり、該アルキルのうち炭素数2〜20のアルキルの任意の−CH−は、−O−、−CH=CH−または−C≡C−で置き換えられてもよく、R11はそれぞれ独立して、−O−または炭素数1〜6のアルキレンである。
  5. 式(V)で表されるジアミンが、Rとして式(6)で表される基を有する化合物の群から選択された少なくとも1つのジアミンである請求項1に記載のポリイミド系共重合体。
    Figure 2005275118
    式(6)において、R12は単結合、−O−、−COO−、−OCO−、−CONH−または−(CH−であり、nは1〜6の整数であり、R13はステロイド骨格を有する基または式(7)で表される基である。
    Figure 2005275118
    式(7)において、R14、R15およびR16はそれぞれ独立して、単結合、−O−、−COO−、−OCO−、−CONH−または炭素数1〜3のアルキレンであり、R17は水素、フッ素、炭素数1〜12のアルキル、炭素数1〜12のフッ素置換アルキル、炭素数1〜12のアルコキシ、−OCHF、−OCHFまたは−OCFであり、R18およびR19はそれぞれ独立して、水素、フッ素またはメチルであり、環Cは1,4−フェニレンまたは1,4−シクロヘキシレンであり、a、bおよびcはそれぞれ独立して0〜4の整数を表し、d、eおよびfはそれぞれ独立して0〜3の整数を表し、fが2または3であるとき複数の環Cは同一の基であっても異なる基であってもよく、gおよびhはそれぞれ独立して1または2であり、d+e+f≧1である。
  6. 式(III)で表されるジアミンが、請求項4に記載のRとして式(1)および式(4)のそれぞれで表される基を有する化合物の群から選択された少なくとも1つのジアミンである、請求項1に記載のポリイミド系共重合体。
  7. 式(V)で表されるジアミンが、請求項5に記載の式(6)において、R13として式(7)で表される基を有する化合物の群から選択された少なくとも1つのジアミンである、請求項1に記載のポリイミド系共重合体。
  8. 式(1)において、Rが、−O−、−CH−、−COO−、−OCO−、−CO−または−CONH−であり、Rが、ベンゼン環に結合しているアミノ基の位置がパラ位の時は炭素数1〜20のアルキル、メタ位の時は炭素数1〜10のアルキルまたはフェニルであり;式(4)において、R10が、炭素数1〜20のアルキルであり、R11が、−O−または炭素数1〜6のアルキレンである、請求項4に記載のポリイミド系共重合体。
  9. 式(6)において、R12が、−O−、−COO−、単結合または−CH−であり、R13が、式(7)であり;式(7)において、R14が単結合であり、R15およびR16がそれぞれ独立して、単結合または−(CH−であり、nは0〜4の整数であり、R17が炭素数1〜10のアルキル、炭素数1〜10のアルコキシまたは水素であり、R18およびR19が水素である、請求項5に記載のポリイミド系共重合体。
  10. 構成単位(A)が、式1−1〜式1−38のそれぞれで表される化合物の群から選択された少なくとも1つのテトラカルボン酸二無水物と、式(1)−1〜式(1)−10および式(4)−1〜式(4)−3のそれぞれで表される化合物の群から選択された少なくとも1つのジアミンとを反応させて得られるポリアミック酸の構成単位およびポリイミドの構成単位から選ばれた少なくとも1つの構成単位である、請求項1に記載のポリイミド系共重合体。
    Figure 2005275118

    Figure 2005275118

    Figure 2005275118

    Figure 2005275118
    ここに、R20はそれぞれ独立して、炭素数1〜10のアルキルであり、R21は炭素数1〜20のアルキルであり、R22はそれぞれ独立して、水素または炭素数1〜20のアルキルである。
  11. 構成単位(B)が、式1−1〜式1−38のそれぞれで表される化合物の群から選択された少なくとも1つのテトラカルボン酸二無水物と、式(6)−1〜式(6)−14のそれぞれで表される化合物の群から選択された少なくとも1つのジアミンとから得られる、ポリアミック酸の構成単位およびポリイミドの構成単位から選ばれた少なくとも1つの構成単位である、請求項1に記載のポリイミド系共重合体。
    Figure 2005275118

    Figure 2005275118

    Figure 2005275118

    Figure 2005275118
    ここに、R23はそれぞれ独立して、炭素数1〜10のアルキルまたは炭素数1〜10のアルコキシであり、R24はそれぞれ独立して、水素または炭素数1〜10のアルキルまたは炭素数1〜10のアルコキシである。
  12. 式(II)および式(IV)で表されるテトラカルボン酸二無水物が、それぞれ独立して、請求項10または11に記載の式1−1、式1−7、式1−13、式1−17、式1−19、式1−20、式1−27および式1−29のそれぞれで表される化合物の群から選択された少なくとも1つのテトラカルボン酸二無水物であり、式(III)で表されるジアミンが、請求項10に記載の式(1)−1〜式(1)−10および式(4)−1〜式(4)−3のそれぞれで表される化合物の群から選択された少なくとも1つのジアミンであり、式(V)で表されるジアミンが、請求項11に記載の式(6)−1〜式(6)−14のそれぞれで表される化合物の群から選択された少なくとも1つのジアミンである、請求項1に記載のポリイミド系共重合体。
  13. 式(II)および式(IV)で表されるテトラカルボン酸二無水物が、それぞれ独立して、請求項10または11に記載の式1−1、式1−2、式1−13、式1−14、式1−15、式1−16、式1−17、式1−18、式1−19、式1−20、式1−27、式1−28および式1−29のそれぞれで表される化合物の群から選択された少なくとも1つのテトラカルボン酸二無水物であり、式(III)で表されるジアミンが、請求項10に記載の式(1)−1〜式(1)−10および式(4)−1〜式(4)−3のそれぞれで表される化合物の群から選択された少なくとも1つのジアミンであり、式(V)で表されるジアミンが、請求項11に記載の式(6)−1〜式(6)−14のそれぞれで表される化合物の群から選択された少なくとも1つのジアミンである、請求項1に記載のポリイミド系共重合体。
  14. 式(II)および式(IV)で表されるテトラカルボン酸二無水物が、それぞれ独立して、請求項10または11に記載の式1−1、式1−13および式1−29のそれぞれで表される化合物の群から選択された少なくとも1つのテトラカルボン酸二無水物であり、式(III)で表されるジアミンが、請求項10に記載の式(1)−4および式(4)−2のそれぞれで表される化合物の群から選択された少なくとも1つのジアミンであり、式(IV)で表されるジアミンが、請求項11に記載の式(6)−14で表される化合物の群から選択された少なくとも1つのジアミンである、請求項1に記載のポリイミド系共重合体。
  15. 請求項1〜14のいずれか1項に記載のポリイミド系共重合体および溶剤を含有する液晶配向剤。
  16. 3°〜20°のプレチルト角を示す配向膜が得られる請求項15に記載の液晶配向剤。
  17. 80°〜90°のプレチルト角を示す配向膜が得られる請求項15に記載の液晶配向剤。
  18. 1対の電極付き基板に請求項15または16に記載の液晶配向剤を塗布し、加熱することによって基板上に液晶配向膜を形成し、それらの液晶配向膜が形成された基板を対向配置した基板間に液晶層を挟持した液晶表示素子であり、該液晶層が駆動時にベンド配向する液晶表示素子。
  19. 1対の電極付き基板に請求項15または17に記載の液晶配向剤を塗布し、加熱することによって基板上に液晶配向膜を形成し、それらの液晶配向膜が形成された基板を対向配置した基板間に誘電率異方性が負である液晶層を挟持した液晶表示素子であり、該液晶層が電圧無印加時にホメオトロピック配向している液晶表示素子。
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