JP2005266034A - 鍵盤 - Google Patents

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仁 泉谷
Noboru Yamashita
昇 山下
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Abstract

【課題】 重りを構成する部品の点数が少なく、その取り付けが簡単になるとともに低コスト化が図れる鍵盤を提供すること。
【解決手段】 鍵盤本体11に形成された取付穴11a,11bに重さを調節するための重り12を取り付けた。その重り12は、取付穴11a等の両側部分にそれぞれ配置される重り本体15a,15bと、重り本体15a,15bを連結する連結部14とで構成した。そして、重り12を取付穴11a等に挿入した状態で、連結部14を圧縮変形させることにより連結部14の一部を取付穴11a等の周面側に突出させて、重り12を取付穴11a等の周面に係合させて固定した。
【選択図】 図3

Description

本発明は、各鍵盤を押鍵する際のタッチ感に差を生じさせて演奏感覚を向上させるための重りが取り付けられた鍵盤に関する。
従来から、ピアノ等の鍵盤装置が備える各鍵盤には、重さを調節するために、例えば、鉛からなる重りが取り付けられている。この重りは、例えば、低音側の鍵盤は重く、高音側の鍵盤は軽くなるようにして取り付けられており、これによって、演奏者が鍵盤装置を演奏する際のタッチ感が向上する。このような鍵盤の中に、鍵盤本体の左右両側面に貫通する取付穴を設け、その取付穴内に重りを取り付けて構成されたものがある(例えば、特許文献1参照)。
この鍵盤本体に取り付けられる重りは、鍔付きの円筒体からなる2個の重り部と、皿ねじと、ナットとで構成されている。そして、鍵盤本体の取付穴の両側からそれぞれ重り部を取付穴内に挿し込み、一方の重り部の穴にナットを取り付けるとともに、他方の重り部の穴に皿ねじを挿し込んで、皿ねじをナットに係合させることにより重りを鍵盤本体に固定して鍵盤が構成されている。
特開2003−162279号公報
しかしながら、前述した従来の鍵盤では、重りを構成する部品の数が多いため、その鍵盤本体への取り付け作業の工程数が多くなり、重りの製造や取り付け作業が煩雑になるという問題や、コストが高くなるという問題がある。また、皿ねじとナットが緩むと重りががたついたり異音を発生したりするという問題もある。
本発明は、上記問題に対処するためになされたもので、その目的は、重りを構成する部品の点数が少なく、その取り付けが簡単になるとともに低コスト化が図れる鍵盤を提供することである。
前述した目的を達成するため、本発明にかかる鍵盤の構成上の特徴は、鍵盤本体の一面から他面に貫通して形成された取付穴に重さを調節するための重りが取り付けられた鍵盤であって、重りを、取付穴の両側部分にそれぞれ配置される重り本体と、両重り本体を連結する連結部とで構成し、重りを取付穴内に挿入した状態で連結部を変形させることにより、重りを取付穴の周面に係合させて固定したことにある。
前述したように構成した本発明の鍵盤では、重りを、連結部とその両端部にそれぞれ連結された重り本体とからなる一体の部材で構成している。そして、その一体からなる重りを取付穴内に挿入して、例えば、重りの両側から力を加えることによって加圧するなどにより連結部を変形させて重りを取付穴の周面に係合させて固定することができる。このため、重りを構成する部品の数が少なくなるとともに、その取り付け作業が容易になる。この場合の連結部の変形は、重りを圧縮させるように重りの両端部に力を加えることによって連結部を圧縮させたり曲げたりすることによって行うことができ、ポンチ等の器具を用いて行うことができる。
また、重りの鍵盤本体への取り付けが、重りを取付穴内に挿入し、重りの両側に力を加えて加圧する等だけで済むため、作業が簡単になる。この場合、重りを構成する材料としては、種々のものを用いることができるが、従来から使用されている鉛は、環境の面から好ましくなく、かつ将来枯渇が懸念されている材料であるため、鉛以外の比重の大きな材料を使用することが好ましい。例えば、鉄、銅、黄銅、タングステン、焼結金属、金属と合成樹脂とを混合した複合材料等を用いることができる。また、比較的変形し易い材料で連結部を構成し、その両側に他の材料からなる重り本体を一体的に接合して重りを構成することもできる。
本発明にかかる鍵盤の他の構成上の特徴は、取付穴を軸線に沿って延びる穴で構成するとともに、重りを軸線に沿って延びる略棒状体で構成し、重りの軸線方向を取付穴の軸線方向に沿わせて重りを取付穴内に挿入した状態で、連結部を変形させることにより重りの両重り本体の少なくとも一方の軸線を取付穴の軸線に対して変位させて重りを取付穴に固定したことにある。
この場合の両重り本体の軸線の取付穴の軸線に対する変位とは、2個の重り本体のそれぞれの軸線と取付穴の軸線とが互いに平行した状態でずれたり、2個の重り本体の軸線が取付穴の軸線に対して角度を変更させてずれたりすることをいう。これによると、重りが、変形前の軸線に対してその軸線に直交する方向に所定部分を突出させるように変形し、その変形して突出する部分が取付穴の周面にくい込むようになる。このため、重りが鍵盤本体の取付穴内に確実に固定される。また、この場合、2個の重り本体のうちのどちらか一方の重り本体の軸線が取付穴の軸線に対して変位していれば、取付穴の周面に係合できる突出部分が形成されるため、他方の重り本体の軸線は取付穴の軸線と一致したままの状態に維持されていてもよい。
本発明にかかる鍵盤のさらに他の構成上の特徴は、重りを取付穴内に挿入して連結部を変形させる際に、連結部を圧縮させることにより連結部の一部を取付穴の周面側に突出させて重りを取付穴に固定したことにある。これによると、重りの中央部またはその近傍に位置する連結部が取付穴の周面の中央部またはその近傍部分に係合するようになるため、重りを鍵盤本体の取付穴にバランスよく取り付けることができる。
本発明にかかる鍵盤のさらに他の構成上の特徴は、連結部を両重り本体よりも細く形成して連結部の周囲に変形可能な充填材を取り付け、重りを取付穴内に挿入して連結部を変形させる際に、連結部を圧縮させることにより充填材を取付穴の周面側に突出させて重りを取付穴に固定したことにある。
この場合の充填材としては、接着剤、樹脂材料、ゴム、低硬度の金属等を用いることができる。接着剤を用いた場合には、接着剤の接着作用により重りを取付穴の周面に接着させることにより、重りを鍵盤本体に取り付けることができる。また、樹脂材料、ゴム、金属等を用いた場合には、その材料を取付穴の周面に押し付けたり、くい込ませたりすることにより、重りを鍵盤本体に固定することができる。金属材料を用いる場合には、重りを構成する材料よりも低硬度で変形し易いものを選択する。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態にかかる鍵盤を図面を用いて説明する。図1は、同実施形態にかかる鍵盤10を示しており、この鍵盤10は、鍵盤本体11と2個の重り12とで構成されている。鍵盤本体11は、木材を略四角棒状に形成して構成されており、図示の手前寄りの部分(鍵盤装置に組み付けた際に、演奏者側になる部分)に両側面に貫通する取付穴11a,11bが間隔を保って形成されている。そして、この取付穴11a,11b内に、それぞれ重り12が取り付けられている。
取付穴11a,11bは、図2に示したように、それぞれ円形の開口を中心軸線a,bに沿わせて鍵盤本体11の一方の側面から他方の側面にかけて真っ直ぐに延ばした形状に形成されており、同形同大に設定されている。中心軸線a,bは、それぞれ鍵盤本体11の長手方向に直交した状態で、互いに平行して水平方向に延びるように設定されている。また、重り12は、図3および図4に示したように形成されている。
この重り12は、全体形状が略円柱状に形成された銅からなる材料で構成されている。そして、重り12の外周面における中心軸線c方向の中央部分の両側(円周上における所定部分とその反対側の部分)には、それぞれ中心軸線cに直交するスリット状の切欠き部13a,13bが形成されている。この切欠き部13a,13bは中心軸線cを挟んで対称になるように形成されており、その間が連結部14に形成されている。この連結部14は平面視が、図5に示したように略長方形になるように形成されており、長方形の短辺に相当する部分が、重り12の外周面に沿った円弧状に形成されている。
そして、図3および図4の状態での連結部14の上下両端部にはそれぞれ重り本体15a,15bが連結されて重り12が一体的に構成されている。この重り12を鍵盤本体11の取付穴、例えば、取付穴11aに取り付ける場合には、まず、重り12の中心軸線cを取付穴11aの中心軸線aに沿わせて重り12を取付穴11a内に挿入する。つぎに、鍵盤本体11の取付穴11a内に挿入された重り12の一方の端面に固定具等を当てた状態で、重り12の他方の端面にポンチ(図示せず)を合わせ、このポンチをハンマ等で打ち付けることにより図6(a)に示したように、重り12の上下両端面に力F1,F2を加える。
これによって、重り12には、連結部14が圧縮されて潰れるように力F1,F2が加わり、連結部14は、切欠き部13a,13b内(重り本体15a,15b間)および重り12の外周側に向って広がるようにして押し潰される。この結果、図6(b)に示したように、連結部14の両外部側部分からそれぞれ突出部14a,14bが外部に向って突出し、その突出部14a,14bがそれぞれ対応する取付穴11aの周面(図示せず)にくい込んで、重り12は、鍵盤本体11の取付穴11a内に固定される。この際、切欠き部13a,13bは体積を小さくして連結部14の両側部分に残る。
また、前述した重り12を取付穴11a内に挿入する際には、突出部14a,14bが形成される部分が木目に沿うようにして重り12を取付穴11a内に挿入することが好ましい。これによって、突出部14a,14bが木目に直交する方向に突出して、鍵盤10に割れを生じさせることを防止できる。そして、もう一方の取付穴11bにも同様にして、重り12を取り付け、鍵盤本体11に2個の重り12が取り付けられて構成される鍵盤10は順次鍵盤装置(図示せず)に取り付けられる。
このように、鍵盤本体11に取り付けられる重り12は、重り本体15a,15bを連結部14で連結した一体からなる部材で構成されているため、製造が容易になり大量生産が可能になる。これによって、低コスト化が図れる。また、重り12の鍵盤本体11への取り付けは、重り12を取付穴11a,11b内に設置して両側からポンチ等を用いて力F1,F2を加えるだけですむ。これによって、連結部14が圧縮変形し、その際に連結部14の両側から突出する突出部14a,14bが取付穴11a,11bの周面にくい込むため、その取り付け作業は極めて容易になる。
また、図7ないし図9は、前述した重り12の変形例である重り12a,12b,12cの中央部分の横断面を示している。重り12aでは、切欠き部16,16が重り本体17の両側部分から中心軸に向って円弧状にくい込んで形成されている。このため、連結部18は平面視で中央側が細く両側部分が扇状に広がった形状に形成されている。この重り12aを鍵盤本体11の取付穴11a,11b内に固定したときには、連結部18の両外側部分から外部に向けて突出する部分が取付穴11a,11bの周面にくい込んで重り12aは確実に鍵盤本体11に固定される。
また、図8に示した重り12bでは、連結部18aが重り本体17aの中心部で交差する十字形に形成されている。このため切欠き部16aは4箇所に分散して形成されている。この重り12bを鍵盤本体11の取付穴11a,11b内に固定したときには、連結部18aの4箇所の端部から外部に向けて突出する部分が取付穴11a,11bの周面にくい込んで重り12bは確実に鍵盤本体11に固定される。
また、図9に示した重り12cでは、連結部18b,18bが重り本体17b両側部分に形成されその間に、切欠き部16bが形成されている。すなわち、この重り12cは、図5に示した重り12の切欠き部13a,13bの位置に連結部18b,18bを形成し、連結部14の位置に切欠き部16bを形成するとともに、切欠き部16bの幅を連結部14の幅よりも大きくした形状に形成されている。この重り12cを鍵盤本体11の取付穴11a,11b内に固定したときには、連結部18bの円周側部分から外部に向けて突出する部分が取付穴11a,11bの周面にくい込んで重り12cは確実に鍵盤本体11に固定される。
(第2実施形態)
図10は、本発明の第2実施形態にかかる鍵盤(図示せず)が備える重り22を示しており、この重り22は、鍵盤本体11に取り付けられて鍵盤を構成する。この重り22では、連結部24が、図10(a)に示した状態で斜め方向に延びるように形成されている。すなわち、図10(a)では、重り本体25a,25bは、上下に平行して形成され、連結部24の上端部は重り本体25aの中心よりもやや右側に連結されている。そして、連結部24の下端部は重り本体25bの中心よりもやや左側に連結されている。この重り本体25a,25bと連結部24とは一体的に構成されている。このため、重り22の中心部の横断面は、図5と同様になる。この重り22のそれ以外の部分の構成については重り12と同一である。
このように構成したため、この重り22を鍵盤本体11の取付穴11a,11bに取り付ける際に、重り本体25a,25bの両側から力F1,F2を加えると、重り本体25a,25bはそれぞれ中心軸線dを挟んで反対の方向に移動するようにずれて、重り22は、図10(a)の状態から図10(b)の状態に変形する。このため重り22の中心軸線dは、図10(a)に示した直線状の状態から、図10(b)に示した重り本体25aの中心軸線d1と重り本体25bの中心軸線d2とに分かれる。
このため、重り本体25a,25bは、それぞれ中心軸線d1と中心軸線d2との間の長さの半分の長さ分だけ、中心軸dに直交する反対方向に突出した状態になり、図10(b)における重り本体25aの右側部分と重り本体25bの左側部分とが取付穴11a,11bの周面にくい込む。これによって、重り22は鍵盤本体11に取り付けられる。この第2実施形態にかかる鍵盤のそれ以外の作用効果については、前述した鍵盤10と同様である。
(第3実施形態)
図11は、本発明の第3実施形態にかかる鍵盤(図示せず)が備える重り32を示しており、この重り32は、鍵盤本体11に取り付けられて鍵盤を構成する。この重り32では、連結部34が、図11(a)に示した状態で、中心軸線eよりも左側にずれた位置に形成されている。すなわち、図11(a)に示した鍵盤本体11に取り付けられる前の状態では、重り本体35a,35bは、互いに平行して上下に形成され、連結部34の横断面は、図12に示したように、図5に示した重り12の連結部14を左側に移動させた形状に形成されている。この重り32のそれ以外の部分の構成については重り12と同一である。
このように構成したため、この重り32を鍵盤本体11の取付穴11a,11bに取り付ける際に、重り本体35a,35bの両端部側から力F1,F2を加えると、重り本体35a,35bが連結部34を支点として互いに反対方向に折れ曲がるようにして、重り32は、図11(a)の状態から図11(b)の状態に変形する。このため重り32の中心軸線eは、図11(a)に示した直線状の状態から、図11(b)に示した重り本体35aの中心軸線e1と、この中心軸線e1と所定角度で交差する重り本体35bの中心軸線e2とに分かれる。
この中心軸線e1と中心軸線e2との角度に応じて、重り本体35a,35bはそれぞれ中心軸線eに直交する方向に突出した状態になり、図11(b)における重り本体35aの突出角部36a,36bと、重り本体35bの突出角部37a,37bとが取付穴11a,11bの周面の対応する部分にくい込む。これによって、重り32は鍵盤本体11に取り付けられる。この第3実施形態にかかる鍵盤のそれ以外の作用効果については、前述した鍵盤10と同様である。
(第4実施形態)
図13は、本発明の第4実施形態にかかる鍵盤(図示せず)が備える重り42を示しており、この重り42は、鍵盤本体11に取り付けられて鍵盤を構成する。この重り42では、連結部44が、重り本体45a,45bの中央部を連結する円板状に形成され、その外周部分(重り本体45a,45b間)に接着剤からなる充填材49が充填されている。この重り32のそれ以外の部分の構成については重り12と同一である。
このように構成したため、この重り42を鍵盤の取付穴に取り付ける際に、重り本体45a,45bの両端部側から力F1,F2を加えると、連結部44は軸方向に圧縮されて軸回り方向に広がり、重り42は、図13(a)の状態から図13(b)の状態に変形する。このため連結部44の周囲に充填されていた充填材49は、重り本体45a,45bの間から外部に向って押し出される。このため、重り42は、充填材49の接着作用によって鍵盤本体11の取付穴11a,11bに固定される。この第4実施形態にかかる鍵盤のそれ以外の作用効果については、前述した鍵盤10等と同様である。
また、本発明にかかる鍵盤は、前述した各実施形態に限るものでなく、適宜変更実施が可能である。例えば、前述した各実施形態では、重り12等の全体形状を略円柱状にして、鍵盤本体11の取付穴11a,11bを重り12等の形状に合わせて円柱状にしているが、これらの形状は円柱状に限らず、四角柱状や三角柱状等にすることもできる。また、重り42では、連結部44を、重り本体45a,45bの中央部を連結する円板状に形成し、その周囲に充填材49を充填しているが、この連結部44の形状は、連結部14,24,34等のような種々の形状にしてその周囲に充填材49を充填することもできる。
また、前述した第4実施形態では、充填材49としては、接着剤を用いているが、この充填材49としては、接着剤に限らず、樹脂材料、ゴム、変形し易い軟質の金属等を用いることができる。これらの材料を用いても、錘42を鍵盤本体11に強固に固定することができる。さらに、前述した各実施形態では、重り12等を構成する材料として銅を用いているが、この材料も銅に限らず、黄銅、鉄、焼結金属や、金属と合成樹脂とを所定の割合で混合した複合材料等も使用することができる。
また、重りを、円柱状の2個の重り本体と、その間を連結する円柱状の連結部とを一体的に接合して構成された円柱体に形成することもできる。この場合、連結部材を構成する材料を重り本体を構成する材料よりも変形し易い材料にする。これによると、重りの両端面に力をかけて圧縮させると、重りが圧縮変形したときに連結部が外部側に突出するようになる。このため、この突出部を取付穴の周面にくい込ませることにより、重りを鍵盤本体に取り付けることができる。
この場合、重りの形状を取付穴の形状に一致させることができるため、重りの取付穴への挿入が容易になる。また、重りの製造が容易になり大量生産が可能になる。また、前述した各実施形態では、鍵盤本体11を木材で構成しているが、この鍵盤本体11を構成する材料は樹脂材料でもよい。これによると、取付穴に重りを挿入する際に、突出部が突出する方向を考慮しなくても済むようになる。また、本発明にかかる鍵盤は、前述した部分以外の部分についても、本発明の技術的範囲で適宜変更して実施することができる。なお、前述した各実施形態では、重り12等を構成する重り本体12a等と連結部14等とを一体で構成したが、これらの重り本体12a等と連結部14等とを別々に作成し、その後結合させるようにしてもよい。この場合、重り本体12a等と連結部14等とを別の素材で作るようにしてもよい。
本発明の第1実施形態による鍵盤を示す斜視図である。 図1に示した鍵盤が備える鍵盤本体を示す斜視図である。 図1に示した鍵盤が備える重りを示す斜視図である。 図3に示した重りを示しており、(a)は正面図、(b)は側面図である。 図4(a)の5−5断面図である。 重りを鍵盤本体に取り付ける状態を示した正面図であり、(a)は取り付け前、(b)は取り付け後を示している。 図5に示した重りの変形例を示す断面図である。 図5に示した重りの他の変形例を示す断面図である。 図5に示した重りのさらに他の変形例を示す断面図である。 本発明の第2実施形態で用いられる重りを鍵盤本体に取り付ける状態を示した正面図であり、(a)は取り付け前、(b)は取り付け後を示している。 本発明の第3実施形態で用いられる重りを鍵盤本体に取り付ける状態を示した正面図であり、(a)は取り付け前、(b)は取り付け後を示している。 図11に示した重りの中央部分の断面図である 本発明の第4実施形態で用いられる重りを鍵盤本体に取り付ける状態を示した正面図であり、(a)は取り付け前、(b)は取り付け後を示している。
符号の説明
10…鍵盤、11…鍵盤本体、11a,11b…取付穴、12,12a,12b,12c,22,32,42…重り、13a,13b,16,16a,16b…切欠き部、14,18,18a,18b,24,34,44…連結部、14a,14b…突出部、15a,15b,17,17a,17b,25a,25b,35a,35b,45a,45b…重り本体、36a,36b,37a,37b…突出角部、49…充填材、a,b,c,d,d1,d2,e,e1,e2…中心軸線、F1,F2…力。

Claims (4)

  1. 鍵盤本体の一面から他面に貫通して形成された取付穴に重さを調節するための重りが取り付けられた鍵盤であって、前記重りを、前記取付穴の両側部分にそれぞれ配置される重り本体と、前記両重り本体を連結する連結部とで構成し、前記重りを前記取付穴内に挿入した状態で前記連結部を変形させることにより、前記重りを前記取付穴の周面に係合させて固定したことを特徴とする鍵盤。
  2. 前記取付穴を軸線に沿って延びる穴で構成するとともに、前記重りを軸線に沿って延びる略棒状体で構成し、前記重りの軸線方向を前記取付穴の軸線方向に沿わせて前記重りを前記取付穴内に挿入した状態で、前記連結部を変形させることにより前記重りの両重り本体の少なくとも一方の軸線を前記取付穴の軸線に対して変位させて前記重りを前記取付穴に固定した請求項1に記載の鍵盤。
  3. 前記重りを前記取付穴内に挿入して前記連結部を変形させる際に、前記連結部を圧縮させることにより前記連結部の一部を前記取付穴の周面側に突出させて前記重りを前記取付穴に固定した請求項1に記載の鍵盤。
  4. 前記連結部を前記両重り本体よりも細く形成して前記連結部の周囲に変形可能な充填材を取り付け、前記重りを前記取付穴内に挿入して前記連結部を変形させる際に、前記連結部を圧縮させることにより前記充填材を前記取付穴の周面側に突出させて前記重りを前記取付穴に固定した請求項1に記載の鍵盤。
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