JP2005264997A - 密封装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】板金プレスにて成形され圧力供給によりハウジング6内でピストン作動する金属環2と、同じく板金プレスにて成形され金属環2に組み付けられてスプリング4を保持するスプリングリテーナ3と、ハウジング6の内面6aに摺動自在に密接して圧力をシールするシールリップ5とを有し、スプリングリテーナ3のスプリング保持部3cとシールリップ5を径方向に並ベて配置してなる密封装置1において、密封装置1の径方向省スペース化を実現し、併せて比較的小型の加硫装置で製造可能な密封装置1を提供する。
【解決手段】シールリップ5をスプリングリテーナ3の周縁部3dまたはその近傍に焼付接着することにより、シールリップ5の少なくとも一部をスプリングリテーナ3に対して径方向にオーバーラップして配置する。
【選択図】図1
【解決手段】シールリップ5をスプリングリテーナ3の周縁部3dまたはその近傍に焼付接着することにより、シールリップ5の少なくとも一部をスプリングリテーナ3に対して径方向にオーバーラップして配置する。
【選択図】図1
Description
本発明は、密封装置に係り、更に詳しくは、自動車等車両の自動変速機(AT)に用いられるのに適した密封装置に関するものである。
従来から、自動車等車両の自動変速機に用いられる密封装置として、図2に示すように、アルミダイキャストにて成形されるとともに圧力供給によりハウジング52内でピストン作動する金属環53と、この金属環53の周縁部に取り付けられるとともにハウジング52の内面に摺動自在に密接して圧力をシールするゴム状弾性材製のOリングまたはDリング等よりなるシール部材54とを有する密封装置51が知られているが、近年、部品コストの低減や組付工数の削減等を目的として、図3に示すように、板金プレスにて成形された金属環62と、同じく板金プレスにて成形されるとともに金属環62に組み付けられてスプリング64を保持するスプリングリテーナ63と、金属環62の周縁部62aに焼付接着されたシールリップ65とを有する密封装置61が開発されている(特許文献1参照)。
しかしながら、この図3の密封装置61によると、図示するようにスプリングリテーナ63のスプリング保持部63aとシールリップ65とが径方向に並ベて配置されるものであるところ、シールリップ65が金属環62の周縁部62aに焼付接着されていることから、金属環62にスプリングリテーナ63を組み付けるときにスプリングリテーナ63がシールリップ65と干渉するのを防止する必要が生じ、結果、スプリングリテーナ63とシールリップ65との間に径方向クリアランスcを設定しなければならないために、このクリアランス確保の分、密封装置61が径方向に大型化する不都合がある。スプリング保持部63aとシールリップ65とを径方向に並ベて配置するのは、延いては、スプリング保持部63aに保持されるスプリング64とシールリップ65とを径方向に並ベて配置するためである。
また、上記図3の密封装置61によると併せて、スプリングリテーナ63と比較して大型の部品である金属環62にシールリップ65を焼付接着しているために、当該密封装置61の製造に際して大型のプレス加硫装置を用意しなければならず、よって製造設備が大掛かりなものとなる不都合もある。
本発明は以上の点に鑑みて、密封装置の径方向省スペース化を実現することができ、併せて、比較的小型の加硫装置で製造可能な密封装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の密封装置は、板金プレスにて成形されるとともに圧力供給によりハウジング内でピストン作動する金属環と、同じく板金プレスにて成形されるとともに前記金属環に組み付けられてスプリングを保持するスプリングリテーナと、前記ハウジングの内面に摺動自在に密接して前記圧力をシールするゴム状弾性材製のシールリップとを有し、前記スプリングリテーナのスプリング保持部と前記シールリップとを径方向に並ベて配置してなる密封装置において、前記シールリップを前記スプリングリテーナの周縁部またはその近傍部位に焼付接着することにより、前記シールリップの少なくとも一部を前記スプリングリテーナに対して径方向にオーバーラップして配置したことを特徴とするものである。
本発明は、以下の効果を奏する。
すなわち、上記構成を備えた本発明の密封装置によると、シールリップをスプリングリテーナの周縁部またはその近傍部位に焼付接着することによりシールリップの少なくとも一部をスプリングリテーナに対して径方向にオーバーラップして配置するようにしたために、スプリングリテーナおよびシールリップ間には径方向クリアランスが設定されないことになる。したがって、この径方向クリアランスが省略される分ならびに、スプリングリテーナおよびシールリップが径方向にオーバーラップする分の省スペース化を実現することが可能となる。
また、上記従来技術とは反対に、金属環と比較して小型の部品であるスプリングリテーナにシールリップを焼付接着するようにしたために、当該密封装置の製造に際して小型のプレス加硫装置を用意すれば良く、よってこの分、設備的に製造を容易化することが可能となる。
したがって以上のことから、所期の目的どおり、密封装置の径方向省スペース化を実現することができ、併せて、比較的小型の加硫装置で製造することができる密封装置を提供することができる。
尚、本発明は「密封装置」に係る発明であるが、上記したように金属環が自動変速機に用いられるピストンとして作用することから、本発明はこれを「自動変速機用ピストン」に係る発明として捉えることができ、また、板金プレスにて成形された金属環にゴムリップを焼き付けた自動変速機用ピストンは特にボンデッドピストンシール(BPS)とも称されることから、本発明はこれを「ボンデッドピストンシール」に係る発明として捉えることもできる。これらの場合、本発明は以下の内容を有する。
(1)自動変速機用ピストン
板金プレスにて成形されるとともに圧力供給によりハウジング内でピストン作動するピストン本体と、同じく板金プレスにて成形されるとともに前記ピストン本体に組み付けられてスプリングを保持するスプリングリテーナと、前記ハウジングの内面に摺動自在に密接して前記圧力をシールするゴム状弾性材製のシールリップとを有し、前記スプリングリテーナのスプリング保持部と前記シールリップとを径方向に並ベて配置してなる自動変速機用ピストンにおいて、
前記シールリップを前記スプリングリテーナの周縁部またはその近傍部位に焼付接着することにより、前記シールリップの少なくとも一部を前記スプリングリテーナに対して径方向にオーバーラップして配置したことを特徴とする自動変速機用ピストン。
板金プレスにて成形されるとともに圧力供給によりハウジング内でピストン作動するピストン本体と、同じく板金プレスにて成形されるとともに前記ピストン本体に組み付けられてスプリングを保持するスプリングリテーナと、前記ハウジングの内面に摺動自在に密接して前記圧力をシールするゴム状弾性材製のシールリップとを有し、前記スプリングリテーナのスプリング保持部と前記シールリップとを径方向に並ベて配置してなる自動変速機用ピストンにおいて、
前記シールリップを前記スプリングリテーナの周縁部またはその近傍部位に焼付接着することにより、前記シールリップの少なくとも一部を前記スプリングリテーナに対して径方向にオーバーラップして配置したことを特徴とする自動変速機用ピストン。
(2)ボンデッドピストンシール
板金プレスにて成形されるとともに圧力供給によりハウジング内でピストン作動するピストン本体と、同じく板金プレスにて成形されるとともに前記ピストン本体に組み付けられてスプリングを保持するスプリングリテーナと、前記ハウジングの内面に摺動自在に密接して前記圧力をシールするゴム状弾性材製のシールリップとを有し、前記スプリングリテーナのスプリング保持部と前記シールリップとを径方向に並ベて配置してなるボンデッドピストンシールにおいて、
前記シールリップを前記スプリングリテーナの周縁部またはその近傍部位に焼付接着することにより、前記シールリップの少なくとも一部を前記スプリングリテーナに対して径方向にオーバーラップして配置したことを特徴とするボンデッドピストンシール。
板金プレスにて成形されるとともに圧力供給によりハウジング内でピストン作動するピストン本体と、同じく板金プレスにて成形されるとともに前記ピストン本体に組み付けられてスプリングを保持するスプリングリテーナと、前記ハウジングの内面に摺動自在に密接して前記圧力をシールするゴム状弾性材製のシールリップとを有し、前記スプリングリテーナのスプリング保持部と前記シールリップとを径方向に並ベて配置してなるボンデッドピストンシールにおいて、
前記シールリップを前記スプリングリテーナの周縁部またはその近傍部位に焼付接着することにより、前記シールリップの少なくとも一部を前記スプリングリテーナに対して径方向にオーバーラップして配置したことを特徴とするボンデッドピストンシール。
つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説明する。
図1は、本発明の実施例に係る密封装置1の要部断面を示している。当該実施例に係る密封装置1は、自動車等車両の自動変速機の内部に組み込まれるものであって、以下のように構成されている。尚、当該密封装置1は、上記従来技術に係る密封装置51,61と同様、円環状の構成体である。
当該密封装置1は先ず、板金プレスにて一体成形された円環状の金属環2を有しており、この金属環2は円環状の平面部2aを有し、この平面部2aの図上左側に上向きの筒状部2b、図上右側に下向きの筒状部2cがそれぞれ一体成形されている。
平面部2aの上側であって上向き筒状部2bの右側には、同じく板金プレスにて一体成形された円環状のスプリングリテーナ3が組み付けられている。このスプリングリテーナ3は、これも円環状の平面部3aを有しており、この平面部3aの図上左側の周縁部には、金属環2の上向き筒状部2bに嵌合される筒状の屈曲部3bが設けられている。また、この平面部3aには、コイル状のスプリング4の一端を直接嵌合保持する作用をなす突起状のスプリング保持部3cがポンチプレス等の手段よって上向きに突設形成されており、スプリング4は複数が円周上等間隔で配置されるので、スプリング保持部3cもスプリング4と同数が円周上等間隔に設けられている。スプリング4は、圧力とともに金属環2にピストン作動をさせる作用をなす。
また、スプリングリテーナ3の右側の周縁部3dには、ゴム状弾性材製のシールリップ5が焼付接着されている。このシールリップ5は、ハウジング6の内面6aに摺動自在に密接し、金属環2をピストン作動させるためにハウジング6内の圧力室7に供給される圧力をシールする作用をなす。
上記構成の密封装置1においては、シールリップ5が、上記従来のように金属環2に焼付接着されるのではなく、スプリングリテーナ3の周縁部3dに焼付接着されているために、このシールリップ5はその大部がスプリングリテーナ3に対して径方向にオーバーラップして配置されている。したがって、スプリングリテーナ3およびシールリップ5間に径方向クリアランスが形成されないためにその分ならびに、スプリングリテーナ3およびシールリップ5が径方向にオーバーラップするためその分、密封装置1の径方向省スペース化を実現することができる。
スプリングリテーナ3には、スプリング4を安定良く着座させるべく着座面として作用する平面部3aが必須的に必要であり、従来はこのスプリングリテーナ3の平面部3aの横手方向に径方向クリアライスを介してシールリップ5が配置されていたために、結果、スプリング4とハウジング6の内面6a間の径方向距離が大きなものとなっていた。これに対して上記構成の密封装置1によれば、スプリング4とハウジング6の内面6a間の径方向距離を小さく設定することができることから、自動変速機の小型化にも貢献することができる。
また併せて、上記構成の密封装置1によれば、金属環2と比較して小型の部品であるスプリングリテーナ3にシールリップ5が焼付接着されることから、当該密封装置1の製造に際しては、比較的小型のプレス加硫装置を用意すれば良い。したがってこの分、設備的に製造を容易化することができる。
尚、上記密封装置1の組付手順としては、スプリングリテーナ3にシールリップ5を焼付接着してから、このスプリングリテーナ3を金属環2に組み付けることになり、上記干渉の問題は生じない。
1 密封装置
2 金属環
2a,3a 平面部
2b,2c 筒状部
3 スプリングリテーナ
3b 屈曲部
3c スプリング保持部
3d 周縁部
4 スプリング
5 シールリップ
6 ハウジング
6a 内面
7 圧力室
2 金属環
2a,3a 平面部
2b,2c 筒状部
3 スプリングリテーナ
3b 屈曲部
3c スプリング保持部
3d 周縁部
4 スプリング
5 シールリップ
6 ハウジング
6a 内面
7 圧力室
Claims (1)
- 板金プレスにて成形されるとともに圧力供給によりハウジング(6)内でピストン作動する金属環(2)と、同じく板金プレスにて成形されるとともに前記金属環(2)に組み付けられてスプリング(4)を保持するスプリングリテーナ(3)と、前記ハウジング(6)の内面(6a)に摺動自在に密接して前記圧力をシールするゴム状弾性材製のシールリップ(5)とを有し、前記スプリングリテーナ(3)のスプリング保持部(3c)と前記シールリップ(5)とを径方向に並ベて配置してなる密封装置(1)において、
前記シールリップ(5)を前記スプリングリテーナ(3)の周縁部(3d)またはその近傍部位に焼付接着することにより、前記シールリップ(5)の少なくとも一部を前記スプリングリテーナ(3)に対して径方向にオーバーラップして配置したことを特徴とする密封装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004075681A JP2005264997A (ja) | 2004-03-17 | 2004-03-17 | 密封装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004075681A JP2005264997A (ja) | 2004-03-17 | 2004-03-17 | 密封装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005264997A true JP2005264997A (ja) | 2005-09-29 |
Family
ID=35089782
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004075681A Pending JP2005264997A (ja) | 2004-03-17 | 2004-03-17 | 密封装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005264997A (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61175327A (ja) * | 1985-01-31 | 1986-08-07 | Yamakawa Kogyo Kk | 変速機用の板金製ピストン |
JPH0942316A (ja) * | 1995-08-03 | 1997-02-10 | Nissan Motor Co Ltd | 円板クラッチの固着防止装置 |
JPH09189336A (ja) * | 1996-01-09 | 1997-07-22 | Nok Corp | 密封装置 |
-
2004
- 2004-03-17 JP JP2004075681A patent/JP2005264997A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS61175327A (ja) * | 1985-01-31 | 1986-08-07 | Yamakawa Kogyo Kk | 変速機用の板金製ピストン |
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JPH09189336A (ja) * | 1996-01-09 | 1997-07-22 | Nok Corp | 密封装置 |
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