JP2009085274A - 自動変速機用ピストンシール - Google Patents

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Abstract

【課題】自動変速機に組み込まれるクラッチピストンに装着されるピストンシールにおいて、嵌合部からの漏れを防止し、かつピストンに対してシールを精度良く装着することができるピストンシールを提供する。
【解決手段】ピストンシール21は、プレス成形された金属環22と、金属環22に被着されたゴム状弾性体31とを有する。金属環22は、ピストン11の円筒状周面14に嵌合される筒状部23と、ピストン11の軸方向端面13と対向する平面部24とを一体に有する。ピストン11の軸方向端面13と対面する金属環22の平面部24の内側端面24aにパッキン装着溝25を設け、この装着溝25にパッキン41を装着してピストン11および金属環22間をシールする。平面部24の外側端面24bに、ゴム状弾性体31が被覆されていない金属露出面26を組み立て時の被押圧部27として設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車等車両の自動変速機に組み込まれるクラッチピストンに装着されるピストンシールに関するものである。
従来から、自動車等車両の自動変速機に組み込まれるクラッチピストンのシール構造として、BPS(ボンデッドピストンシール)タイプ(ピストンを金属プレス成形し、これにゴムリップを焼き付けたもの)が知られているが、近年、この種のピストンはその大型化が進んできている。従来のBPSタイプでは、ピストンの大型化に伴ってシール成形型も大型化するので製造コストが増大し、またシールの不良・破損等による交換の際もピストン全体としての交換が必要となるので部品コストが増大する等の不都合がある。
そこで、従来、図2(A)に示すようにピストンシール71をピストン61と別体で製作し、ピストン61に後付けで嵌合するタイプが提案されている(特許文献1参照)。図2(B)に拡大して示すように別体のピストンシール71は、金属環72にゴム73を焼き付けたものであるが、ピストン61に対して金属嵌合されるので、強固に固定される反面、シリンダ51内の油圧室52の流体(圧油)が嵌合部から漏れる虞がある。
そこで、上記従来技術では、ゴム73を金属環72の裏側まで回して環状シール突起75を設けることで、金属環72とピストン61との間に流体が入り込むのを防止している。
しかしながら、上記従来技術では、ピストンシール71をピストン61に嵌合する際の被押圧部(押し面)となる部分にもゴム73が皮膜74として被着されているので、嵌合に際してピストンシール71をしっかりと押圧できないことがある。これによりピストン61に対するピストンシール71の嵌合状態が中途半端な状態となって、環状シール突起75が十分に圧縮されずにシール作用を発揮できなくなる虞がある。また、ピストン61に対するピストンシール71の嵌合状態が中途半端な状態であると、油圧室52の容積にも影響するため、自動変速機の作動に良くない影響を及ぼす虞もある。
特開2003−139249号公報
本発明は以上の点に鑑みて、自動変速機に組み込まれるクラッチピストンに装着されるピストンシールにおいて、嵌合部からの漏れを防止し、かつピストンに対してシールを精度良く装着することができるピストンシールを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1によるピストンシールは、自動変速機に組み込まれるクラッチピストンに装着されるピストンシールであって、プレス成形された金属環と、前記金属環に被着されたゴム状弾性体とを有し、前記金属環は、前記ピストンの円筒状周面に嵌合される筒状部と、前記ピストンの軸方向端面と対向する環状の平面部とを一体に有する自動変速機用ピストンシールにおいて、前記ピストンの軸方向端面と対面する前記金属環の平面部の内側端面にパッキン装着溝を設け、前記装着溝にパッキンを装着して前記ピストンおよび金属環間をシールし、前記平面部の外側端面に、前記ゴム状弾性体が被覆されていない金属露出面を組み立て時の被押圧部として設けたことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項2によるピストンシールは、上記した請求項1記載のピストンシールにおいて、パッキン装着溝は金属環をプレス加工することにより形成し、前記装着溝の裏側に形成された突出部を被押圧部とすることを特徴とするものである。
上記構成を有する本発明において、ピストンシールは、自動変速機に組み込まれるクラッチピストンに装着されるものであって、プレス成形された金属環と、金属環に被着されたゴム状弾性体とを有する。金属環は、ピストンの円筒状周面に嵌合される筒状部と、ピストンの軸方向端面と対向する環状の平面部とを一体に有する。
そして、前記ピストンの軸方向端面と対面する金属環の平面部の内側端面にパッキン装着溝が設けられ、この装着溝にパッキンが装着されてピストンおよび金属環間をシールするので、ピストンおよび金属環の嵌合部から密封流体が漏れるのを防止することが可能とされている。
また、パッキンは金属環およびゴム状弾性体に対して別体で製作されてパッキン装着溝に装着されるものであって、上記従来のように金属環に被着するゴムを金属環の平面部の裏側まで回す必要がない。したがって金属環の平面部の外側端面に、ゴム状弾性体が被覆されていない金属露出面が組み立て時の被押圧部として設けられるので、ゴムではなく金属を押圧することになり、よってピストンに対してピストンシールを精度良く装着することが可能とされている。
したがって、本発明によれば所期の目的どおり、嵌合部からの漏れを防止し、かつピストンに対してシールを精度良く装着することができるピストンシールを提供することができる。また、パッキン装着溝を金属環のプレス加工により形成する場合には、装着溝の裏側に突出部が形成されるので、この突出部を被押圧部とすることにより、嵌合作業を円滑化することができる。
尚、本発明には、以下の実施形態が含まれる。
(1)金属環とピストンとの間をOリングによりシールする(平面固定シールとする)。
(2)Oリング溝は金属環をプレス加工することにより形成し、溝の裏側の突出した部分を、装着時の押し面とする。
(3)Oリングを用いることにより、金属環とピストンとの間を簡易にシールすることができるうえに、リップを形成するゴムを回す必要がなくなり、金属が露出した押し面を確保することができる。結果、シール部品をピストンに対して精度良く装着することができ、前述した問題を回避することができる。
(4)平面固定シールは溝を形成しやすい(円筒面固定シールの場合は溝の形成が困難である)。
(5)内圧シールとなるため、Oリング外径は溝の外側壁に接する寸法とする。
(6)Oリングは圧縮時に溝からはみ出さないような充填率とする。はみ出すと、精度良く装着ができないだけでなく、Oリングが破損し漏れにつながる。
(7)押し面の裏側になる内側面(ピストン端面に接する面)を基準面とする。
つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説明する。
図1は、本発明の実施例に係るピストンシール21およびこれを装着するクラッチピストン11の要部断面を示している。クラッチピストン11は、自動車等車両のATやCVT等の自動変速機に組み込まれ、油圧により軸方向に変位してクラッチを切り替える。ピストンシール21は、クラッチピストン11を作動させる油圧をシールする。図1の符号0は中心軸線を示している。
クラッチピストン11は、プレス成形された金属環よりなり、軸方向端面13およびこれに連続する円筒状周面14を備えた環状の肩段部12を有し、この肩段部12に、別途製作されたピストンシール21が嵌合されている。
ピストンシール21は、プレス成形された金属環22と、この金属環22に被着(加硫接着)されたゴム状弾性体31とを有している。金属環22は、肩段部12の円筒状周面14に嵌合された筒状部23と、この筒状部23の一端に一体成形されて肩段部12の軸方向端面13と対向する環状の平面部24とを一体に有している。金属環22に被着されたゴム状弾性体31としては、クラッチシリンダ(クラッチハウジング)1の周面(内周面)に摺動自在に密接するシールリップ32が設けられ、ゴム状弾性体31は金属環22の筒状部23の周面(外周面)のみに被着されている。
また、肩段部12の軸方向端面13と対面する金属環22の平面部24の内側端面24aに環状のパッキン装着溝25が設けられ、このパッキン装着溝25にパッキンとしてゴム状弾性体製Oリング41が装着されてピストン11および金属環22間をシールしている。Oリング41は内圧シールを構成するため、その外径寸法はパッキン装着溝25の側壁(外周壁)に接する寸法とされている。またOリング41は圧縮時にパッキン装着溝25からはみ出さない充填率とされている。
また、金属環22の平面部24の外側端面24bに、ゴム状弾性体31が被覆されていない金属露出面26が組み立て時の被押圧部27として設けられている。パッキン装着溝25は金属環22をプレス加工することにより形成されるので、パッキン装着溝25の裏側すなわち平面部24の外側端面24bには、パッキン装着溝25と同じく環状を呈する突出部28が形成されている。したがって当該実施例では、この環状の突出部28の先端面が環状の被押圧部27とされている。
上記構成のピストンシール21においては、肩段部12の軸方向端面13と対面する金属環22の平面部24の内側端面24aにパッキン装着溝25が設けられ、このパッキン装着溝25にパッキンとしてのOリング41が装着されてピストン11および金属環22間をシールするので、ピストン11および金属環22の嵌合部から密封流体である圧油が漏れるのを防止することができる。したがって、油漏れを防止し、ピストン11の作動性を維持・向上することができる。
また、Oリング41は金属環22およびゴム状弾性体31に対して別体で製作されてパッキン装着溝25に装着されるものであって、上記従来技術のように金属環72に被着するゴム73を金属環72の平面部の裏側まで回す必要がない。したがって金属環22の平面部24の外側端面24bに、ゴム状弾性体31が被覆されていない金属露出面26が組み立て時の被押圧部27として設けられるので、ゴムではなく金属を押圧することになり、よってピストン11に対してピストンシール21を精度良く装着することができる。したがって、嵌合不足を防止し、金属環22の平面部24を肩段部12の軸方向端面13に確実に当接させ、Oリング41を十分に圧縮させることができる。また、油圧室の容積ないし自動変速機の作動に影響を及ぼすこともない。
尚、当該実施例のようにパッキン装着溝25を金属環22のプレス加工により形成する場合には、パッキン装着溝25の裏側すなわち平面部24の外側端面24bに突出部28が形成されるので、この突出部28を被押圧部27として押圧する。突出部28は環状であって金属環22と同心状に配置されているので、この突出部28を冶具で押圧することにより押圧力が円周上均等化される。したがって金属環22を円滑にピストン11に嵌合することができ、これにより押圧・嵌合作業を円滑化することができる。図では、突出部28は内外周の軸方向立ち上がり部と先端の平面部とを有して断面台形状に形成され、被押圧部27が径方向に幅をもつ平面状に形成されているので、冶具を押し付けるのに一層効果的である。但し本発明はこれに限らず、突出部28の断面形状は例えば円弧形などであっても良い。
本発明の実施例に係る自動変速機用ピストンシールの装着状態を示す要部断面図 (A)は従来例に係る自動変速機用ピストンシールの装着状態を示す半裁断面図、(B)は(A)の要部拡大図
符号の説明
1 シリンダ
11 ピストン
12 肩段部
13 軸方向端面
14 円筒状周面
21 ピストンシール
22 金属環
23 筒状部
24 平面部
24a 内側端面
24b 外側端面
25 パッキン装着溝
26 金属露出面
27 被押圧部
31 ゴム状弾性体
32 シールリップ
41 Oリング(パッキン)
0 中心軸線

Claims (2)

  1. 自動変速機に組み込まれるクラッチピストンに装着されるピストンシールであって、プレス成形された金属環と、前記金属環に被着されたゴム状弾性体とを有し、前記金属環は、前記ピストンの円筒状周面に嵌合される筒状部と、前記ピストンの軸方向端面と対向する環状の平面部とを一体に有する自動変速機用ピストンシールにおいて、
    前記ピストンの軸方向端面と対面する前記金属環の平面部の内側端面にパッキン装着溝を設け、前記装着溝にパッキンを装着して前記ピストンおよび金属環間をシールし、前記平面部の外側端面に、前記ゴム状弾性体が被覆されていない金属露出面を組み立て時の被押圧部として設けたことを特徴とする自動変速機用ピストンシール。
  2. 請求項1記載のピストンシールにおいて、
    パッキン装着溝は金属環をプレス加工することにより形成し、前記装着溝の裏側に形成された突出部を被押圧部とすることを特徴とする自動変速機用ピストンシール。
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