JP2005263348A - 画像形成装置の排紙機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】排出駆動ローラに対する排出従動ローラの圧接力を画像形成用紙の厚さに応じて最適に設定できるようにするとともに、排出駆動ローラに対する排出従動ローラの圧接力低下を抑制して厚さの異なる画像形成用紙のスタッキング性能の向上を図る。
【解決手段】用紙排出路の下流端に、単一の排出駆動ローラ360に対し選択的に切り換えられて圧接することによって画像形成用紙のカール状態を矯正する3つの排出従動ローラ30a,30b,30cと、この各排出従動ローラを用紙排出路に搬送される画像形成用紙の厚みに応じて切り換える切換手段とを設ける。各従動ローラのそれぞれの径R11,R12,R13を同一径(R11=R12=R13)に設定し、回転部材30dの中心Oから各排出従動ローラの中心までの距離L11,L12,L13を異ならせる(L11>L12>L13)。
【選択図】図3

Description

本発明は、複写機、プリンタおよびファクシミリなどの電子写真方式の画像形成装置の排紙機構に関し、詳しくは、スタッキング性能の向上を図る対策に係わる。
一般に、複写機、プリンタおよびファクシミリなどの電子写真方式の画像形成装置において、定着装置を通過した用紙には一般的にカール現象が生じている。
この現象は、定着装置における加熱ローラと加圧ローラとの温度差、用紙表面での水分の蒸発量に起因するものと考えられる。これは、通常、定着装置の加熱ローラが用紙上の未定着現像剤を溶融固着するためにそのローラ内部もしくはローラ外周面近傍に熱源を有しているのに対し、加熱ローラが加熱ローラと接触する接触部から熱を受ける構成となっているため、加熱ローラの表面温度が高温(例えば160〜200゜C)であるのに対し、加圧ローラの表面温度がそれよりも低い温度(例えば110〜150°C)となって、両者間に温度差が存在しているからである。
すなわち、一定の水分量の用紙が転写工程を通過した後に定着装置で温度履歴を受けると、加熱ローラ側での用紙表面の水分が多量に蒸発するのに対し、加圧ローラ側での用紙表面(用紙裏面)の水分の蒸発量が少ないため、用紙の表裏面において、用紙を構成するセルロースなどの膨張・収縮量が異なり、定着装置を通過した用紙が湾曲した状態となる。
そのため、このようにカールした用紙を排紙機構により排紙トレイ上に排出すると、用紙のスタッキング性能の低下が招来されるとともに、ユーザーに湾曲した状態の用紙が提供されることになる。
そこで、従来より、未定着現像剤を定着装置により定着させた用紙を搬送する用紙搬送路に、駆動ローラに対し圧接する一対のカール矯正ローラを用紙搬送方向にそれぞれ配置し、この駆動ローラと各カール矯正ローラとの間のそれぞれのニップ部に通紙させることによって、用紙を扱いてカールを矯正してから排紙トレイに用紙を排出するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この場合、一対のカール矯正ローラは、それぞれ個別の引っ張りバネなどの弾性体による付勢力によって駆動ローラに圧接するようにしている。
特開2002−145507号公報
ところが、上記従来のものでは、一対のカール矯正ローラがそれぞれ個別の弾性体による付勢力によって駆動ローラに圧接するようにすることで、厚紙、普通紙または薄紙といった厚さが異なる用紙のカール矯正が行われるようになっているが、弾性体による付勢力を決定するのが非常に難しいものであった。このため、弾性体の付勢力が最も使用頻度の高い普通紙の厚さに合わせて設定されていると、図8に示すように、普通紙では、カール矯正前にカールしていた普通紙がカール矯正後にカール矯正が円滑に行われるものの、厚紙では、弾性体の付勢力が足らずに駆動ローラに対するカール矯正ローラの圧接力が不足し、カール矯正前にカールしていた厚紙がカール矯正後にカール矯正が不十分なものとなる。これに対し、薄紙では、弾性体の付勢力が大きくなり過ぎて駆動ローラに対するカール矯正ローラの圧接力が過剰となり、カール矯正前にカールしていた薄紙がカール矯正後に逆方向にカールしてしまう。
また、仮に最適な弾性体の付勢力が決定されていても、その付勢力が持続する期間が短く、経時的な付勢力の低下によって駆動ローラに対するカール矯正ローラの圧接力が低下し、厚さが異なる用紙のカール矯正が不十分なものとなる。そのため、排紙トレイに排出された厚さの異なる用紙のスタッキング性能が悪化することになる。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、駆動ローラに対するカール矯正ローラの圧接力を用紙の厚さに応じて最適に設定できるようにするとともに、駆動ローラに対するカール矯正ローラの圧接力低下を抑制して厚さの異なる用紙のスタッキング性能の向上を図ることができる画像形成装置の排紙機構を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明では、未定着現像剤を定着装置により定着させた用紙を用紙搬送路を介して排紙トレイに排出するようにした画像形成装置の排紙機構を前提とする。そして、上記用紙搬送路に、単一の駆動ローラに対し選択的に切り換えられて圧接し用紙のカール状態を矯正する複数種類の従動ローラと、この複数の従動ローラを用紙搬送路に搬送される用紙の厚みに応じて切り換える切換手段とを設けている。
この特定事項により、複数の従動ローラは、用紙搬送路に搬送される用紙の厚みに応じて切換手段により選択的に切り換えられるので、駆動ローラに対する圧接力が最適となる従動ローラによって、厚紙、普通紙または薄紙といった用紙の厚さに応じたカール矯正が行われることになり、厚さの異なる用紙を弾性体による付勢力に依存することなく円滑に矯正することが可能となる。しかも、弾性体の付勢力により駆動ローラに対してローラを圧接するもののように経時的に弾性体の付勢力が低下して厚さの異なる用紙のカール矯正が不十分となることはなく、用紙の厚さに応じた従動ローラの選択によって駆動ローラに対する従動ローラの圧接力の低下が抑制されて厚さが異なる用紙のカール矯正を確実に行って、排紙トレイに排出された厚さの異なる用紙のスタッキング性能を向上させることが可能となる。
特に、複数の従動ローラを特定するものとして、以下の構成が掲げられる。
つまり、複数の従動ローラのそれぞれの径を異径に設定するとともに、装置フレームに対し中心が回転自在に軸支された回転部材に対し、その回転部材の中心からそれぞれ半径方向等距離離れた位置に各従動ローラを支持させている。
この特定事項により、装置フレームに対し回転自在に軸支された回転部材の中心(軸芯)からそれぞれ半径方向等距離離れた位置に支持した各従動ローラのそれぞれの径が異径に設定されているので、各従動ローラの径をそれぞれ異径にすることによって、駆動ローラに対する各従動ローラの圧接力を厚さが異なる用紙に応じて簡単に変更することが可能となる。
ここで、複数の従動ローラのそれぞれの表面硬度を同一の硬さに設定している場合には、各従動ローラの径をそれぞれ異径にした際の駆動ローラに対する各従動ローラの圧接力の変更が容易に行われ、厚さが異なる用紙に応じて各従動ローラの圧接力を容易に変更する上で非常に有利なものとなる。
これに対し、複数の従動ローラのそれぞれの径を同一径に設定するとともに、装置フレームに対し中心が回転自在に軸支された回転部材に対し、その回転部材の中心からそれぞれ半径方向に異なる距離ずつ離れた位置に各従動ローラを支持させている場合には、それぞれの径を同一径に設定した各従動ローラが回転部材の中心からそれぞれ半径方向に異なる距離ずつ離れた位置に支持されているので、各従動ローラの回転部材への取付位置をそれぞれ半径方向に異なる距離ずつ離れた位置にすることによって、駆動ローラに対する各従動ローラの圧接力を厚さが異なる用紙に応じて簡単に変更することが可能となる。
ここで、複数の従動ローラのそれぞれの表面硬度を同一の硬さに設定している場合には、各従動ローラの回転部材への取付位置をそれぞれ半径方向に異なる距離ずつ離れた位置にした際の駆動ローラに対する各従動ローラの圧接力の変更が容易に行われ、厚さが異なる用紙に応じて各従動ローラの圧接力を容易に変更する上で非常に有利なものとなる。
また、複数の従動ローラのそれぞれの径を同一径に設定するとともに、装置フレームに対し中心が回転自在に軸支された回転部材に対し、その回転部材の中心からそれぞれ半径方向等距離離れた位置に支持した各従動ローラのそれぞれの表面硬度を異なる硬さに設定している場合には、回転部材の中心からそれぞれ半径方向等距離離れた位置に支持した同一径の各従動ローラの表面硬度がそれぞれ異なる硬さに設定されているので、各従動ローラの表面硬度をそれぞれ異なる硬さにすることによって、駆動ローラに対する各従動ローラの圧接力を厚さが異なる用紙に応じて簡単に変更することが可能となる。
特に、切換手段を特定するものとして、以下の構成が掲げられる。
つまり、画像形成装置に対し印字要求がなされたときに、複数の従動ローラのなかから印字要求される用紙の厚さに応じた従動ローラを切換手段により選択させるようにしている。
この特定事項により、画像形成装置に対し印字要求がなされたときに、その印字要求された用紙の厚さに応じた従動ローラが選択されて駆動ローラに対し圧接するように速やかに切り換えられ、排紙トレイ上への用紙の排出を迅速に行うことが可能となる。
以上、要するに、複数の従動ローラを用紙の厚みに応じて切換手段により選択的に切り換えることで、駆動ローラに対する最適な従動ローラの圧接力によって用紙の厚さに応じたカール矯正を行え、厚さの異なる用紙を弾性体による付勢力に依存することなく円滑に矯正することができる。しかも、用紙の厚さに応じた従動ローラの選択によって駆動ローラに対する従動ローラの経時的な圧接力の低下を抑制して用紙のカール矯正を確実に行え、排紙トレイに排出した厚さの異なる用紙のスタッキング性能を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
本実施例1では、コピー機能、プリント機能、ファクシミリ機能を兼ね備えた複合機に本発明を適用した場合について説明する。
−複合機の全体構成の説明−
図1は本実施例に係る複合機1(画像形成装置)の外部構成の概略を示し、図2は複合機1の内部構成の概略を示している。図2に示すように、本複合機1は、スキャナ部2、プリント部3及び原稿自動給紙部4を備えている。以下、各部について説明する。
−スキャナ部2の説明−
スキャナ部2は、透明なガラス等で成る原稿台41上に載置された原稿の画像や原稿自動給紙部4により1枚ずつ給紙される原稿の画像を読み取って画像データを作成する部分である。このスキャナ部2は、露光光源21、複数の反射鏡22,23,24、結像レンズ25、光電変換素子(CCD:Charge Coupled Device)26を備えている。
上記露光光源21は、原稿自動給紙部4の原稿台41上に載置された原稿や原稿自動給紙部4を搬送される原稿に対して光を照射するものである。各反射鏡22,23,24は、図2に一点鎖線Aで光路を示すように、原稿からの反射光を一旦図中左方向に反射させた後、下方に反射させ、その後、結像レンズ25に向かうように図中右方向に反射させるようになっている。
原稿の画像読取動作として、上記原稿台41上に原稿が載置された場合(「シート固定方式」として使用する場合)には、露光光源21及び各反射鏡22,23,24が原稿台41に沿って水平方向に走査して、原稿全体の画像を読み取ることになる。一方、原稿自動給紙部4を搬送される原稿を読み取る場合(「シート移動方式」として使用する場合)には、露光光源21及び各反射鏡22,23,24が図2に示す位置に固定され、後述する原稿自動給紙部4の原稿読取部42を原稿が通過する際にその画像を読み取ることになる。
上記各反射鏡22,23,24で反射されて結像レンズ25を通過した光は光電変換素子26に導かれ、この光電変換素子26において反射光が電気信号(原稿画像データ)に変換されるようになっている。
−プリント部3の説明−
プリント部3は、画像形成系31と用紙搬送系32とを備えている。
画像形成系31は、露光手段としてのレーザスキャニングユニット31a及びドラム型の静電潜像担持体としての感光体ドラム31bを備えている。レーザスキャニングユニット31aは、上記光電変換素子26において変換された原稿画像データに基づいたレーザ光を感光体ドラム31bの表面に照射するものである。感光体ドラム31bは、図2中に矢印で示す方向に回転し、レーザスキャニングユニット31aからのレーザ光が照射されることによってその表面に静電潜像が形成されるようになっている。
また、感光体ドラム31bの外周囲には、上記レーザスキャニングユニット31aの他に、現像手段としての現像装置31c、転写手段としての転写ローラ31d、クリーニング装置31e、図示しない除電器、帯電器31fが周方向に亘って順に配設されている。現像装置31cは、感光体ドラム31bの表面に形成された静電潜像をトナー(顕像化物質)により可視像に現像するものである。転写ローラ31dは、感光体ドラム31bの表面に形成されたトナー像を用紙としての画像形成用紙に転写するものである。クリーニング装置31eは、トナー転写後において感光体ドラム31bの表面に残留したトナーを除去するようになっている。除電器は、感光体ドラム31bの表面の残留電荷を除去するものである。帯電器31fとしては、静電潜像が形成される前の感光体ドラム31bの表面に対し電源(図示せず)からの直流電圧を接触帯電により印加して帯電させる接触帯電方式のものが適用されている。
このため、画像形成用紙に画像を形成する際には、帯電器31fの接触によって感光体ドラム31bの表面が所定の電位に帯電され、レーザスキャニングユニット31aが原稿画像データに基づいたレーザ光を感光体ドラム31bの表面に照射する。その後、現像装置31cが感光体ドラム31bの表面にトナーによる可視像を現像し、転写ローラ31dによって、トナー像が画像形成用紙に転写される。更に、その後、感光体ドラム31bの表面に残留したトナーはクリーニング装置31eによって除去されると共に、感光体ドラム31bの表面の残留電荷が除電器によって除去される。これにより、画像形成用紙への画像形成動作(印刷動作)の1サイクルが終了する。このサイクルが繰り返されることにより、複数枚の画像形成用紙に対して連続的に画像形成を行うことができるようになっている。この場合、感光体ドラム31b上で現像されたトナー像を転写ローラ31dにより画像形成用紙に転写する際に、感光体ドラム31bが画像形成用紙と接触すると、その画像形成用紙との接触部位での感光体ドラム31bの膜厚が僅かではあるが磨耗するようになっている。
一方、用紙搬送系32は、用紙カセット33に収容された画像形成用紙を1枚ずつ搬送して上記画像形成系31による画像形成を行わせると共に、画像形成された画像形成用紙を排紙トレイ35へ排出するものである。そして、上記用紙カセット33には、その用紙カセット本体330の用紙搬送方向と直交する前後方向(図2では紙面手前奥方向)に延びる用紙ガイド溝(図示せず)にスライド自在に支持されている。この場合、用紙ガイドを用紙カセット本体330から取り外した状態で用紙カセット33内に厚さの異なる画像形成用紙(厚紙、普通紙または薄紙)が収容されるようになっている。
また、上記用紙搬送系32は、主搬送路36と反転搬送路37とを備えている。主搬送路36は用紙カセット33の排出側に対向していると共に他端が排紙トレイ35に対向している。反転搬送路37は、一端が転写ローラ31dの配設位置よりも上流側(図中下側)で主搬送路36に繋がっていると共に、他端が転写ローラ31dの配設位置よりも下流側(図中上側)で主搬送路36に繋がっている。
主搬送路36の上流端(用紙カセット33の排出側に対向する部分)には断面が半円状のピックアップローラ36aが配設されている。このピックアップローラ36aの回転により、用紙カセット33に収容されている画像形成用紙を1枚ずつ間欠的に主搬送路36に給紙できるようになっている。
この主搬送路36における転写ローラ31dの配設位置よりも上流側には、レジストローラ36d,36dが配設されている。このレジストローラ36d,36dは、感光体ドラム31b表面のトナー像と画像形成用紙との位置合わせを行いながら画像形成用紙を搬送するものである。主搬送路36における転写ローラ31dの配設位置よりも下流側には、画像形成用紙に転写されたトナー像を加熱ローラ390と加圧ローラ391との間のニップ部を通して定着させる定着装置39が配設されている。
主搬送路36に対する反転搬送路37の上流端の接続位置には分岐爪38が配設されている。この分岐爪38は、図2に実線で示す第1位置とこの第1位置から図中反時計回り方向に回動して反転搬送路37を開放する第2位置との間で水平軸回りに回動自在となっている。この分岐爪38が第1位置にあるときには画像形成用紙が排紙トレイ35に向けて搬送され、第2位置にあるときには画像形成用紙が反転搬送路37へ供給可能となっている。反転搬送路37には搬送ローラ37aが配設されており、画像形成用紙が反転搬送路37に供給された場合(所謂スイッチバック搬送により画像形成用紙が反転搬送路37に供給された場合)には、この搬送ローラ37aによって画像形成用紙が搬送され、レジストローラ36dの上流側で画像形成用紙が反転されて再び転写ローラ31dに向かって主搬送路36を搬送されるようになっている。つまり、画像形成用紙の裏面に対して画像形成が行えるようになっている。
−原稿自動給紙部4の説明−
次に、原稿自動給紙部4について説明する。この原稿自動給紙部4は、所謂自動両面原稿搬送装置として構成されている。この原稿自動給紙部4は、シート移動式として使用可能であって、原稿載置部としての原稿トレイ43、中間トレイ44、原稿排出部としての原稿排紙トレイ45及び各トレイ43,44,45間で原稿を搬送する原稿搬送系46を備えている。
上記原稿搬送系46は、原稿トレイ43に載置された原稿を、原稿読取部42を経て中間トレイ44または原稿排紙トレイ45へ搬送するための主搬送路47と、中間トレイ44上の原稿を主搬送路47に供給するための副搬送路48とを備えている。
主搬送路47の上流端(原稿トレイ43の排出側に対向する部分)には原稿ピックアップローラ47a及び捌きローラ47bが配設されている。捌きローラ47bの下側には捌き板47cが配設されており、原稿ピックアップローラ47aの回転に伴って原稿トレイ43上の原稿のうちの1枚がこの捌きローラ47bと捌き板47cとの間を通過して主搬送路47に給紙されるようになっている。主搬送路47と副搬送路48との合流部分(図中B部分)よりも下流側にはPSローラ47e,47eが配設されている。このPSローラ47e,47eは、原稿の先端とスキャナ部2の画像読取タイミングとを調整して原稿を原稿読取部42に供給するものである。つまり、このPSローラ47e,47eは原稿が供給された状態でその原稿の搬送を一旦停止し、上記タイミングを調整して原稿を原稿読取部42に供給するようになっている。
原稿読取部42は、プラテンガラス42aと原稿押え板42bとを備え、PSローラ47e,47eから供給された原稿がプラテンガラス42aと原稿押え板42bとの間を通過する際に、上記露光光源21からの光がプラテンガラス42aを通過して原稿に照射されるようになっている。この際、上記スキャナ部2による原稿画像データの取得が行われる。上記原稿押え板42bの背面(上面)には図示しないコイルスプリングによる付勢力が付与されている。これにより、原稿押え板42bがプラテンガラス42aに対して所定の押圧力をもって接触しており、原稿が原稿読取部42を通過する際にプラテンガラス42aから浮き上がることを阻止している。
プラテンガラス42aの下流側には、搬送ローラ47f及び原稿排紙ローラ47gが備えられている。プラテンガラス42a上を通過した原稿が搬送ローラ47f及び原稿排紙ローラ47gを経て中間トレイ44または原稿排紙トレイ45へ排紙される構成となっている。
原稿排紙ローラ47gと中間トレイ44との間には中間トレイ揺動板44aが配設されている。この中間トレイ揺動板44aは、中間トレイ44側の端部が揺動中心とされて、図中実線で示すポジション1とこのポジション1から上方へ跳ね上げられたポジション2との間で揺動可能となっている。中間トレイ揺動板44aがポジション2にある場合には原稿排紙ローラ47gから排紙された原稿は原稿排紙トレイ45へ回収される。一方、中間トレイ揺動板44aがポジション1にある場合には原稿排紙ローラ47gから排紙された原稿は中間トレイ44へ排出されるようになっている。この中間トレイ44への排紙時には、原稿の端縁が原稿排紙ローラ47g,47g間に挟持された状態となっており、この状態から原稿排紙ローラ47gが逆回転することによって原稿が副搬送路48に供給され、この副搬送路48を経て再び主搬送路47に送り出されるようになっている。この原稿排紙ローラ47gの逆回転動作は、主搬送路47への原稿の送り出しと画像読取タイミングとを調整して行われる。これにより、原稿の裏面の画像が原稿読取部42によって読み取られるようになっている。
−複合機の基本動作説明−
以上の如く構成された複合機1の動作として、先ず、本複合機1が、プリンタとして機能する場合には、パーソナルコンピュータ等のホスト装置から送信された印刷データ(イメージデータやテキストデータ)を受信し、この受信した印刷データ(プリントデータ)を図示しないバッファ(メモリ)に一旦格納していく。このバッファへのプリントデータの格納と共に、バッファからのプリントデータの読み出しを順次行って、この読み出したプリントデータに基づき、上述したプリント部3の画像形成動作により画像形成用紙に画像形成が行われる。
また、本複合機1がスキャナとして機能する場合には、上記スキャナ部2によって読み取った原稿のスキャン画像データをバッファに一旦格納していく。このバッファへのスキャン画像データの格納と共に、バッファからホスト装置へのスキャン画像データの送信を順次行って、このホスト装置のディスプレイ等に画像表示する。
更に、本複合機1がコピー機として機能する場合には、上記スキャナ機能によって読み取った原稿画像データに基づきプリント部3の画像形成動作によって画像形成用紙に画像形成が行われることになる。
そして、本発明の特徴部分として、図3および図4に示すように、主搬送路36の定着装置39よりも用紙搬送方向下流側には、用紙搬送路としての用紙排出路361が設けられている。この用紙排出路361の用紙搬送方向上流側には、上下一対の搬送ローラ36f,36fが設けられているとともに、用紙搬送方向下流端(主搬送路36の下流端)には、画像形成用紙を排紙トレイ35に排紙する駆動ローラとしての単一の排出駆動ローラ360と、この排出駆動ローラ360に対し選択的に切り換えられて圧接することによって画像形成用紙のカール状態を矯正する複数種類の従動ローラとしての第1ないし第3排出従動ローラ30a,30b,30cと、この各排出従動ローラ30a,30b,30cを用紙排出路361に搬送される画像形成用紙の厚みに応じて切り換える切換手段40とが設けられている。この場合、図4に示すように、排出駆動ローラ360は、複合機1の装置フレームとしての機体フレーム10に対し軸362を介して回転自在に支持され、その軸362の一端に回転一体に連結されたギヤ363に噛合する駆動モータ364の駆動ギヤ364aにより回転するようになっている。
図3に示すように、各排出従動ローラ30a,30b,30cは、略正三角形状の回転部材30d,30dの各角部にそれぞれ配置され、その各回転部材30dの中心Oに一端が回転一体に連結された回転ロッド401を介して複合機1の機体フレーム10に対し回転自在に軸支されている。そして、各排出従動ローラ30a,30b,30cは、それぞれの径R11,R12,R13が同一径(R11=R12=R13)に設定されているとともに、回転部材30dの中心Oからそれぞれ半径方向に異なる距離ずつ離れた位置に回転自在に支持されている。また、各排出従動ローラ30a,30b,30cは、それぞれの表面硬度k11,k12,k13が同一の硬さ(k11=k12=k13)に設定されている。この場合、排出駆動ローラ360は、金属の芯材の外表面にポリカーボネートを被覆して構成されてなるのに対し、各排出従動ローラ30a,30b,30cは、金属の芯金の外表面に発泡性のゴム材を被覆して構成されてなる。
また、図4に示すように、切換手段40は、一方(図4では右側)の回転ロッド401の他端に回転一体に連結された従動ギヤ402と、この従動ギヤ402に噛合する出力ギヤ403aを有する回転モータ403とを備えている。この場合、回転ロッド401は、機体フレーム10を貫通し、その中央部付近が機体フレーム10に対し回転自在に支持されている。
そして、図3に示すように、各排出従動ローラ30a,30b,30cの回転部材30dの中心Oからのそれぞれの距離は、回転部材30dの中心Oから第1排出従動ローラ30aの中心までの距離をL11、回転部材30dの中心Oから第2排出従動ローラ30bの中心までの距離をL12、回転部材30dの中心Oから第3排出従動ローラ30cの中心までの距離をL13とすると、L11>L12>L13の関係を満たすように設定されている。
更に、切換手段40は、複合機1に対し印字要求がなされたときに、各排出従動ローラ30a,30b,30cのなかから印字要求される画像形成用紙の厚さに応じた排出従動ローラ30a(又は30b、30c)が選択されるようになっている。つまり、第1排出従動ローラ30aは、回転部材30dの中心Oからの距離L11が最も長いために排出駆動ローラ360に対し最も大きな圧接力で圧接することから画像形成用紙が厚紙であるときに選択されるようになっている。これに対し、第3排出従動ローラ30cは、回転部材30dの中心Oからの距離L13が最も短いために排出駆動ローラ360に対し最も小さな圧接力で圧接することから画像形成用紙が薄紙であるときに選択されるようになっている。更に、第2排出従動ローラ30bの回転部材30dの中心Oからの距離L12は、第1排出従動ローラ30bの回転部材30dの中心Oからの距離L11よりも短くかつ第3排出従動ローラ30cの回転部材30dの中心Oからの距離L13よりも長いため、排出駆動ローラ360に対し第2排出従動ローラ30bが大きくもなく小さくもない圧接力で圧接することから、画像形成用紙が普通紙であるときに第2排出従動ローラ30bが選択されるようになっている。この場合、複合機1に対し印字要求がなされたときに、その印字要求された厚さの画像形成用紙が用紙ガイドを用紙カセット本体330から取り外した状態で用紙カセット33内に収容される。
ここで、3つの排出従動ローラ30a,30b,30cを切換手段40により用紙排出路361に搬送される画像形成用紙の厚みに応じて切り換えた場合の画像形成用紙のカール矯正前とカール矯正後とのそれぞれの状態を図5に基づいて説明する。
まず、複合機1に対し印字要求がなされたときに、その印字要求された厚さの画像形成用紙が厚紙であるときには、各排出従動ローラ30a,30b,30cのなかから印字要求された厚紙に応じた第1排出従動ローラ30aが切換手段40により回転部材30dを回転させて選択され、排出駆動ローラ360に対し最も大きな圧接力で第1排出従動ローラ30aを圧接させておく。これにより、用紙排出路361に搬送される厚紙に応じて第1排出従動ローラ30aが切り換えられることになり、排出駆動ローラ360と第1排出従動ローラ30aとの間のニップ部を通過する前にカールしていた厚紙が排出駆動ローラ360と第1排出従動ローラ30aとの間のニップ部を通過した後にほぼ水平な状態に矯正(図5に厚紙の段落に示す状態)されて排紙トレイ35上に排出される。
また、印字要求された厚さの画像形成用紙が薄紙であるときには、各排出従動ローラ30a,30b,30cのなかから印字要求された薄紙に応じた第3排出従動ローラ30cが切換手段40により回転部材30dを回転させて選択され、排出駆動ローラ360に対し最も小さな圧接力で第3排出従動ローラ30cを圧接させておく。これにより、用紙排出路361に搬送される薄紙に応じて第3排出従動ローラ30cが切り換えられることになり、排出駆動ローラ360と第3排出従動ローラ30cとの間のニップ部を通過する前にカールしていた薄紙が排出駆動ローラ360と第3排出従動ローラ30cとの間のニップ部を通過した後にほぼ水平な状態に矯正(図5に薄紙の段落に示す状態)されて排紙トレイ35上に排出される。
更に、印字要求された厚さの画像形成用紙が普通紙であるときには、各排出従動ローラ30a,30b,30cのなかから印字要求された普通紙に応じた第2排出従動ローラ30bが切換手段40により回転部材30dを回転させて選択され、排出駆動ローラ360に対し大きくもなく小さくもない圧接力で第2排出従動ローラ30bを圧接させておく。これにより、用紙排出路361に搬送される普通紙に応じて第2排出従動ローラ30bが切り換えられることになり、排出駆動ローラ360と第2排出従動ローラ30bとの間のニップ部を通過する前にカールしていた普通紙が排出駆動ローラ360と第2排出従動ローラ30bとの間のニップ部を通過した後にほぼ水平な状態に矯正(図5に普通紙の段落に示す状態)されて排紙トレイ35上に排出される。
したがって、上記実施例では、3つの排出従動ローラ30a,30b,30cは、用紙排出路361に搬送される画像形成用紙の厚みに応じて切換手段40により選択的に切り換えられるので、排出駆動ローラ360に対する圧接力が最適となる排出従動ローラ30a(又は30b、30c)によって、厚紙、普通紙または薄紙といった画像形成用紙の厚さに応じたカール矯正が行われることになり、厚さの異なる画像形成用紙を弾性体による付勢力に依存することなく円滑にカール矯正することができる。しかも、経時的に圧接力が低下して厚さの異なる画像形成用紙のカール矯正が不十分となることはなく、画像形成用紙の厚さに応じた排出従動ローラ30a(又は30b、30c)の選択によって排出駆動ローラ360に対する排出従動ローラ30a,30b,30cの圧接力の低下が抑制され、厚さが異なる画像形成用紙のカール矯正を確実に行って、排紙トレイ35に排出された厚さの異なる画像形成用紙のスタッキング性能を向上させることができる。
また、3つの排出従動ローラ30a,30b,30cは、それぞれの径R11,R12,R13が同一径(R11=R12=R13)に設定されているとともに、機体フレーム10に対し中心Oが回転自在に軸支された回転部材30dに対し、その回転部材30dの中心Oからそれぞれ半径方向に異なる距離L11,L12,L13(L11>L12>L13)ずつ離れた位置に支持されているので、各排出従動ローラ30a,30b,30cの回転部材30dへの取付位置をそれぞれ半径方向に異なる距離L11,L12,L13ずつ離れた位置にすることによって、排出駆動ローラ360に対する各排出従動ローラ30a,30b,30cの圧接力を厚さが異なる画像形成用紙に応じて簡単に変更することができる。しかも、各排出従動ローラ30a,30b,30cのそれぞれの表面硬度k11,k12,k13が同一の硬さ(k11=k12=k13)に設定されているので、各排出従動ローラ30a,30b,30cの回転部材30dへの取付位置をそれぞれ半径方向に異なる距離L11,L12,L13ずつ離れた位置にした際の排出駆動ローラ360に対する各排出従動ローラ30a,30b,30cの圧接力の変更が容易に行われ、厚さが異なる画像形成用紙に応じて各排出従動ローラ30a,30b,30cの圧接力を容易に変更する上で非常に有利なものとなる。
次に、本発明の実施例2を図6に基づいて説明する。
この実施例2では、排出駆動ローラに対する各排出従動ローラの圧接力を変更する手段を変更している。なお、各排出従動ローラを除くその他の構成は上記実施例1の場合と同じであり、同一の部分については同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
本実施例では、図6に示すように、3つの従動ローラとしての第1ないし第3排出従動ローラ30e,30f,30gは、それぞれの径が異径に設定されているとともに、回転部材30dの中心Oからそれぞれ半径方向等距離(L21=L22=L23)離れた位置に支持されている。
各排出従動ローラ30e,30f,30gの径は、第1排出従動ローラ30aの径をR21、第2排出従動ローラ30fの径をR22、第3排出従動ローラ30cの径をR23とすると、R21>R22>R23の関係を満たすように設定されている。
そして、切換手段40は、複合機1に対し印字要求がなされたときに、各排出従動ローラ30e,30f,30gのなかから印字要求される画像形成用紙の厚さに応じた排出従動ローラ30e(又は30f、30g)が選択されるようになっている。つまり、第1排出従動ローラ30eは、径R21が最も大きいために排出駆動ローラ360に対し最も大きな圧接力で圧接することから画像形成用紙が厚紙であるときに選択されるようになっている。これに対し、第3排出従動ローラ30gは、径R23が最も小さいために排出駆動ローラ360に対し最も小さな圧接力で圧接することから画像形成用紙が薄紙であるときに選択されるようになっている。更に、第2排出従動ローラ30fの径R22は、第1排出従動ローラ30eの径R21よりも小さくかつ第3排出従動ローラ30gの径R23よりも大きいため、排出駆動ローラ360に対し第2排出従動ローラ30fが大きくもなく小さくもない圧接力で圧接することから、画像形成用紙が普通紙であるときに第2排出従動ローラ30fが選択されるようになっている。
更に、各排出従動ローラ30e,30f,30gは、金属の芯金の外表面に発泡性のゴム材を被覆して構成され、それぞれの表面硬度k21,k22,k23が同一の硬さ(k21=k22=k23)に設定されている。
したがって、上記実施例では、機体フレーム10に対し回転自在に軸支された回転部材30dの中心O(軸芯)からそれぞれ半径方向等距離(L21=L22=L23)離れた位置に支持した各排出従動ローラ30e,30f,30gのそれぞれの径R21,R22,R23が異径、つまりR21>R22>R23の関係を満たすように設定されているので、各排出従動ローラR21,R22,R23の径R21,R22,R23をそれぞれ異径(R21>R22>R23)にすることによって、排出駆動ローラ360に対する各排出従動ローラ30e,30f,30gの圧接力を厚さが異なる画像形成用紙に応じて簡単に変更することができる。
しかも、各排出従動ローラ30e,30f,30gのそれぞれの表面硬度k21,k22,k23が同一の硬さ(k21=k22=k23)に設定されているので、各排出従動ローラ30e,30f,30gの径R21,R22,R23をそれぞれ異径(R21>R22>R23)にした際の排出駆動ローラ360に対する各排出従動ローラ30e,30f,30gの圧接力の変更が容易に行われ、厚さが異なる画像形成用紙に応じて各排出従動ローラ30e,30f,30gの圧接力を容易に変更する上で非常に有利なものとなる。
次に、本発明の実施例3を図7に基づいて説明する。
この実施例3では、排出駆動ローラに対する各排出従動ローラの圧接力を変更する手段を変更している。なお、各排出従動ローラを除くその他の構成は上記実施例1の場合と同じであり、同一の部分については同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
本実施例では、図7に示すように、3つの従動ローラとしての第1ないし第3排出従動ローラ30h,30i,30jは、それぞれの径R31,R32,R33が同一径(R31=R32=R33)に設定されているとともに、機体フレーム10に対し回転自在に軸支された回転部材30dの中心O(軸芯)からそれぞれ半径方向等距離(L31=L32=L33)離れた位置に支持されている。そして、各排出従動ローラ30h,30i,30jは、それぞれの表面硬度k31,k32,k33が異なる硬さ(k31>k32>k33)に設定されている。この場合、各排出従動ローラ30h,30i,30jは、金属の芯金の外表面に異なる硬度の発泡性のゴム材をそれぞれ被覆して構成されている。
そして、切換手段40は、複合機1に対し印字要求がなされたときに、各排出従動ローラ30h,30i,30jのなかから印字要求される画像形成用紙の厚さに応じた排出従動ローラ30h(又は30i、30j)が選択されるようになっている。つまり、第1排出従動ローラ30hは、表面硬度k31が最も硬いために排出駆動ローラ360に対し最も大きな圧接力で圧接することから画像形成用紙が厚紙であるときに選択されるようになっている。これに対し、第3排出従動ローラ30jは、表面硬度k33が最も軟らかいために排出駆動ローラ360に対し最も小さな圧接力で圧接することから画像形成用紙が薄紙であるときに選択されるようになっている。更に、第2排出従動ローラ30iの表面硬度k33は、第1排出従動ローラ30hの表面硬度k31よりも軟らかくかつ第3排出従動ローラ30jの表面硬度k33よりも硬いため、排出駆動ローラ360に対し第2排出従動ローラ30iが大きくもなく小さくもない圧接力で圧接することから、画像形成用紙が普通紙であるときに第2排出従動ローラ30iが選択されるようになっている。
したがって、上記実施例では、回転部材30dの中心Oからそれぞれ半径方向等距離(L31=L32=L33)離れた位置に支持した同一径(R31=R32=R33)の各排出従動ローラ30h,30i,30jの表面硬度k31,k32,k33がそれぞれ異なる硬さ(k31>k32>k33)に設定されているので、各排出従動ローラ30h,30i,30jの表面硬度k31,k32,k33をそれぞれ異なる硬さにすることによって、排出駆動ローラ360に対する各排出従動ローラ30h,30i,30jの圧接力を厚さが異なる画像形成用紙に応じて簡単に変更することができる。
なお、本発明は、上記各実施例に限定されるものではなくその他種々の変形例を包含している。例えば、上記各実施例では、3つの排出従動ローラ30a,30b,30c(30e,30f,30g)、(30h,30i,30j)を厚紙、普通紙、薄紙に応じて選択的に切り換えるようにしたが、2つの排出従動ローラ、または4つ以上の排出従動ローラがさらに細かく種類分けした画像形成用紙の厚さに応じて切り換えられるようにしてもよいのはもちろんである。
本発明の実施例1に係わる複合機の外部構成の概略を示す斜視図である。 同じく複合機の内部構成の概略を示す模式図である。 同じく排出駆動ローラおよび各排出従動ローラを複合機前方から見た説明図である。 同じく排出駆動ローラおよび各排出従動ローラを複合機一側方から見た平面図である。 同じく画像形成用紙の厚みに応じたカール矯正前後の厚紙、普通紙および薄紙の状態をそれぞれ示す説明図である。 本発明の実施例2に係わる排出駆動ローラおよび各排出従動ローラを複合機前方から見た説明図である。 本発明の実施例3に係わる排出駆動ローラおよび各排出従動ローラを複合機前方から見た説明図である。 従来例に係わる用紙の厚みに応じたカール矯正前後の厚紙、普通紙および薄紙の状態をそれぞれ示す説明図である。
符号の説明
1 複合機(画像形成装置)
30a,30b,30c
第1ないし第3排出従動ローラ(従動ローラ)
30d 回転部材
30e,30f,30g
第1ないし第3排出従動ローラ(従動ローラ)
30h,30i,30j
第1ないし第3排出従動ローラ(従動ローラ)
35 排紙トレイ
39 定着装置
40 切換手段
360 排出駆動ローラ(駆動ローラ)
361 用紙排出路(用紙搬送路)
L11,L12,L13
回転部材の中心から第1ないし第3排出従動ローラの中心までの距離
L21,L22,L23
回転部材の中心から第1ないし第3排出従動ローラの中心までの距離
L31,L32,L33
回転部材の中心から第1ないし第3排出従動ローラの中心までの距離
O 回転部材の中心
R11,R12,R13
第1ないし第3排出従動ローラの径
R21,R22,R23
第1ないし第3排出従動ローラの径
R31,R32,R33
第1ないし第3排出従動ローラの径
k11,k12,k13
第1ないし第3排出従動ローラの表面硬度
k21,k22,k23
第1ないし第3排出従動ローラの表面硬度
k31,k32,k33
第1ないし第3排出従動ローラの表面硬度

Claims (7)

  1. 未定着現像剤を定着装置により定着させた用紙を用紙搬送路を介して排紙トレイに排出するようにした画像形成装置の排紙機構において、
    上記用紙搬送路は、
    単一の駆動ローラに対し選択的に切り換えられて圧接し用紙のカール状態を矯正する複数種類の従動ローラと、
    この複数の従動ローラを用紙搬送路に搬送される用紙の厚みに応じて切り換える切換手段と
    を備えていることを特徴とする画像形成装置の排紙機構。
  2. 上記請求項1に記載の画像形成装置の排紙機構において、
    複数の従動ローラは、それぞれの径が異径に設定されているとともに、装置フレームに対し中心が回転自在に軸支された回転部材に対し、その回転部材の中心からそれぞれ半径方向等距離離れた位置に支持されていることを特徴とする画像形成装置の排紙機構。
  3. 上記請求項2に記載の画像形成装置の排紙機構において、
    複数の従動ローラは、それぞれの表面硬度が同一の硬さに設定されていることを特徴とすることを特徴とする画像形成装置の排紙機構。
  4. 上記請求項1に記載の画像形成装置の排紙機構において、
    複数の従動ローラは、それぞれの径が同一径に設定されているとともに、装置フレームに対し中心が回転自在に軸支された回転部材に対し、その回転部材の中心からそれぞれ半径方向に異なる距離ずつ離れた位置に支持されていることを特徴とする画像形成装置の排紙機構。
  5. 上記請求項4に記載の画像形成装置の排紙機構において、
    複数の従動ローラは、それぞれの表面硬度が同一の硬さに設定されていることを特徴とすることを特徴とする画像形成装置の排紙機構。
  6. 上記請求項1に記載の画像形成装置の排紙機構において、
    複数の従動ローラは、それぞれの径が同一径に設定されているとともに、装置フレームに対し中心が回転自在に軸支された回転部材に対し、その回転部材の中心からそれぞれ半径方向等距離離れた位置に支持され、それぞれの表面硬度が異なる硬さに設定されていることを特徴とすることを特徴とする画像形成装置の排紙機構。
  7. 上記請求項1ないし請求項6のいずれか1つに記載の画像形成装置の排紙機構において、
    切換手段は、画像形成装置に対し印字要求がなされたときに、複数の従動ローラのなかから印字要求される用紙の厚さに応じた従動ローラが選択されるようになっていることを特徴とする画像形成装置の排紙機構。

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