JP2005263113A - 自動車の前部車体構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 自動車の衝突時等にフロントサイドフレームの前端部が変形するのを簡単な構成で効果的に防止する。
【解決手段】 車体の左右に配設されたフロントサイドフレーム1の前端部に取り外し可能に取り付けられて両フロントサイドフレーム1の前端部同士を連結するバンパーレインフォースメント2を備えた自動車の前部車体構造において、上記バンパーレインフォースメント2に、車幅方向に延びるレイン本体部4を設けるとともに、その左右両端部に上記フロントサイドフレーム1の上壁面および底壁面に取付けボルトにより固着される取付けブラケット部5,6を設け、この取付けブラケット部5,6と上記レイン本体部4との間に、フロントサイドフレーム1の前面上端部または前面下端部の少なくとも一方に対向する段差部7,8を設けた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車体の左右に配設されたフロントサイドフレームの前端部に取り外し可能に取り付けられて両フロントサイドフレームの前端部同士を連結するバンパーレインフォースメントを備えた自動車の前部車体構造に関するものである。
従来、例えば下記特許文献1に示されるように、ラジエータ保持部の左側壁部における左車体締結部の近傍および右側壁部における右車体締結部の近傍に、前方側に突出する突起部をそれぞれ形成し、この突起部の前方に配設したバンパーレインフォースメントが自動車の前衝突により後退することで、上記突起部に前方側から所定以上の荷重が作用したときに、ラジエータ保持部と左右車体締結部とを切り離すように構成し、自動車の前突時にラジエータシュラウドが破損した場合においても、そのラジエータ保持部に保持されたラジエータの損傷をできる限り防止してリペアビリティを向上させるようにした自動車の前部車体構造が知られている。
特開2002−240744号公報
上記のように自動車の前衝突時にバンパーレインフォースメントが後退するのに応じ、ラジエータシュラウドに設けられたラジエータ保持部と左右車体締結部とを切り離すように構成した場合には、衝突時の荷重がラジエータに作用するのを抑制することができる。また、自動車の前衝突時には、バンパーレインフォースメントの左右両端部をフロントサイドフレームの前端部に接続するクラッシュ管を圧壊させて衝撃荷重を吸収することにより、フロントサイドフレームの損傷を抑制することが可能であるため、修理作業に要する費用を低減化できるという利点がある。
しかし、図7に示すようにバンパーレインフォースメント60に斜め前方から荷重Fを受ける自動車の斜め衝突時等には、フロントサイドフレーム61の前端部に設けられたバンパーレインフォースメント60用の取付けフランジ部62,63に上記衝突時の荷重Fに対応したモーメント荷重が集中して作用することにより、この取付けランジ部62,63等が曲げ変形することが避けられない。このため、上記バンパーレインフォースメント60のみならずフロントサイドフレーム61をも修理しなければならず、大がかりな修理作業が必要となって費用が増大するという問題があった。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、自動車の衝突時等にフロントサイドフレームの前端部が変形するのを簡単な構成で効果的に防止することができる自動車の前部車体構造を提供するものである。
請求項1に係る発明は、車体の左右に配設されたフロントサイドフレームの前端部に取り外し可能に取り付けられて両フロントサイドフレームの前端部同士を連結するバンパーレインフォースメントを備えた自動車の前部車体構造において、上記バンパーレインフォースメントに、車幅方向に延びるレイン本体部を設けるとともに、その左右両端部に上記フロントサイドフレームの上壁面および底壁面に取付けボルトによりそれぞれ固着される取付けブラケット部を設け、この取付けブラケット部と上記レイン本体部との間に、フロントサイドフレームの前面上端部または前面下端部の少なくとも一方に対向する段差部を設けたものである。
請求項2に係る発明は、上記請求項1に記載の自動車の前部車体構造において、フロントサイドフレームを車体外方側部材と車体内方側部材とにより構成するとともに、この車体外方側部材および車体内方側部材の上下にそれぞれ設けられた接合フランジ部の少なくとも一方を、フロントサイドフレームの上壁面もしくは底壁面に沿って略水平に延設したものである。
請求項3に係る発明は、上記請求項1または2に記載の自動車の前部車体構造において、フロントサイドフレームを構成する車体外方側部材もしくは車体内方側部材の前端部内面に沿って略コ字状の前端部補強部材を配設するとともに、この前端部補強部材に、バンパーレインフォースメント用の取付けボルトが螺着されるナット部を設けたものである。
請求項4に係る発明は、上記請求項1〜3の何れか1項に記載の自動車の前部車体構造において、バンパーレインフォースメントのレイン本体部と取付けブラケット部と段差部とを1枚の板材によって一体成形するとともに、バンパーレインフォースメントの取付けブラケット部および段差部の内面に沿ってブラケット補強部材を配設したものである。
請求項5に係る発明は、上記請求項4に記載の自動車の前部車体構造において、バンパーレインフォースメントの取付けブラケット部および段差部の内面に沿って配設されたブラケット補強部材の前面とレイン本体部の背面との間に補強リブ材を配設したものである。
請求項6に係る発明は、上記請求項5記載の自動車の前部車体構造において、ブラケット補強部材に、車体の内方側に突出する上下一対のラジエータシュラウド取付け部を設けたものである。
請求項1に係る発明によれば、自動車の衝突時等にバンパーレインフォースメントを後方側に押圧する方向に荷重が作用すると、バンパーレインフォースメントの取付けブラケット部とレイン本体部との間に設けられた段差部が、フロントサイドフレームの前面上端部または前面下端部の少なくとも一方に当接することにより、この当接部と、取付けボルトによりバンパーレインフォースメントの取付けブラケット部が固着されたフロントサイドフレームの上壁面および底壁面とに上記衝突時の荷重が分散されて支持されることになる。したがって、自動車の斜め衝突時等に、簡単な構成でフロントサイドフレームの損傷を効果的に抑制することができ、その修理が必要となるという事態の発生を防止できるという利点がある。
請求項2に係る発明によれば、フロントサイドフレームの上壁面または底壁面と、これらに沿って略水平に延設された接合フランジ部とにより、バンパーレインフォースメントの取付けブラケット部を固着するための広い面積を有する取付け面が形成されるため、取付けボルトによりバンパーレインフォースメントの取付けブラケット部をフロントサイドフレームの前端部に容易かつ適正に取り付けることができる。
請求項3に係る発明によれば、フロントサイドフレームを構成する車体外方側部材もしくは車体内方側部材の前端部内面に沿って略コ字状の前端部補強部材を配設した状態で、上記車体外方側部材および車体内方側部材の接合フランジ部を溶接して互いに接合することにより、上記取付けブラケット部の取付けボルトが螺着されるナット部を有するフロントサイドフレームを容易に形成できるとともに、このフロントサイドフレームの前端部を上記前端部補強部材によって効果的に補強することにより、上記バンパーレインフォースメントの取付け状態を安定して維持できるという利点がある。
請求項4に係る発明によれば、一枚の板材を加工することにより軽量で剛性の高いバンパーレインフォースメントを容易かつ安価に製造することができるとともに、バンパーレインフォースメントの取付けブラケット部および段差部を上記ブラケット補強部材によって効果的に補強し、この部分に作用する自動車の衝突荷重等を安定して支持することができる。
請求項5に係る発明によれば、自動車の衝突時等に、バンパーレインフォースメントを後方側に押圧する方向に作用する荷重に応じ、上記ブラケット補強部材の前面とレイン本体部の背面との間に配設された補強リブ材を圧縮変形させることにより、上記衝突荷重を効果的に吸収してフロントサイドフレームの損傷をより効果的に抑制できるという利点がある。
請求項6に係る発明によれば、バンパーレインフォースメントのレイン本体部を挟んでその上下に突設されるとともに、取付けブラケット部の内方側に突設されたラジエータシュラウド取付け部にラジエータシュラウドを取り付けることにより、このラジエータシュラウドが前後に傾倒するのを効果的に防止し、このラジエータシュラウドを安定して支持することができる。
図1は、本発明に係る自動車の前部車体構造の実施形態を示している。この前部車体には、車体の前後方向に延びる左右一対のフロントサイドフレーム1と、このフロントサイドフレーム1の前端部に取り外し可能に取り付けられて両フロントサイドフレーム1の前端部同士を連結するバンパーレインフォースメント2と、上記フロントサイドフレーム1およびバンパーレインフォースメント2に着脱可能に取り付けられるラジエータシュラウド3と有し、上記バンパーレインフォースメント2の前方側には、図示を省略したバンパーフェースが配設されるようになっている。
上記バンパーレインフォースメント2は、図2〜図4に示すように、車幅方向に延びるレイン本体部4と、その左右両端部にそれぞれ設けられた上下一対の取付けブラケット部5,6とを有し、この両取付けブラケット部5,6と上記レイン本体部4との間には、段差部7,8がそれぞれ設けられている。これらのレイン本体部4、取付けブラケット部5,6および段差部7,8は、一枚の鋼板材をホットプレス加工する等により一体に形成されている。
上記バンパーレインフォースメント2の左右両端部には、取付けブラケット部5,6および段差部7,8の内壁面に沿ってブラケット補強部材9が配設されるとともに、このブラケット補強部材9の前面と上記レイン本体部4の背面との間に補強リブ材10が配設され、これらのブラケット補強部材9および補強リブ材10がスポット溶接等の手段でバンパーレインフォースメント2の内壁面に固定されている。また、上記バンパーレインフォースメント2のレイン本体部4内には、図外の牽引フックが取り付けられる左右一対の取付け金具11が配設されるようになっている。
上記バンパーレインフォースメント2のレイン本体部4は、前壁板12と、その上下両端部から車体の後方側に延びる上壁板13および底壁板14とを有し、これらにより背面側が開口した断面略コ字状に形成されている。上記レイン本体部4の前壁板12には、車幅方向に延びる補強用ビード15が所定の位置に設けられるとともに、上記牽引フック用取付け金具11の先端部を前方側に突出させるための開口部16が設けられている。
上記バンパーレインフォースメント2の上方側に設けられた段差部7は、レイン本体部4の上壁板13の後端部左右から上方に突設された所定幅の縦壁板からなり、フロントサイドフレーム1の前面上端部に対向するように設置されている。また、上記バンパーレインフォースメント2の下方側に設けられた段差部8は、レイン本体4の底壁板14の後端部左右から下方に突設された所定幅の縦壁板からなり、フロントサイドフレーム1の前面下端部に対向する位置に設置されている。そして、上記段差部7,8の内端部には、レイン本体部4の上下に突設されたフランジ部4aの側端部が接続されている(図2参照)。
上記バンパーレインフォースメント2の上方側に設けられた段差部7の上端部から車体の後方側に上記上方の取付けブラケット部5が突設されるとともに、バンパーレインフォースメント2の下方側に設けられた段差部8の下端部から車体の後方側に上記下方の取付けブラケット部6が突設されている。図5および図6に示すように、上方側の取付けブラケット部5は、その幅寸法が下方の取付けブラケット部6よりも大きく形成されるとともに、左右一対の取付けボルト17によりフロントサイドフレーム1の前部上面に固定され、下方側の取付けブラケット部6は、1本の取付けボルト18によりフロントサイドフレーム1の前部下面に固定されるようになっている。
上記ブラケット補強部材9は、バンパーレインフォースメント2の取付けブラケット部5,6に対応した大きさに形成された上下一対の水平部19,20と、この水平部19,20の前端部同士を連結する鉛直部21と、この鉛直部21から車体の内方側に延出する上下一対のシュラウド締結部22,23とを有し、上記鉛直部21には、軽量化用の開口部24が形成されている。そして、上記ブラケット補強部材9の水平部19,20が取付けブラケット部5,6の内面にスポット溶接される等により、上記鉛直部21が上記段差部7,8の内面(背面)に沿って配設された状態でバンパーレインフォースメント2に固定され、かつシュラウド締結部22,23がレイン本体部4の上下方向に突出するとともに、取付けブラケット部5,6から車体の内方側に延出した状態で設置されるようになっている。
また、上記補強リブ材10は、車体の前後方向に延びる上下一対のビード部24を有する縦壁部25と、その上下両端部および前後両端部に設けられた取付けフランジ部26〜29とを有し、これらの取付けフランジ部26〜29がレイン本体部4の上下両壁部13,14および前壁部12の側端部内面および上記ブラケット補強部材9の鉛直部21の外側端部前面にスポット溶接される等により、上記フロントサイドフレーム1の外側壁部35に対向した位置においてブラケット補強部材9の前面とレイン本体部4の背面との間に配設されるように構成されている。
上記牽引フック用の取付け金具11は、図2に示すように、図外の牽引フックが螺着されるねじ穴が形成された筒状部30と、この筒状部30が固着された基板31と、その上下両端部に設けられた取付けフランジ部32,33とを有し、この取付けフランジ部32,33がレイン本体部4の上下両壁部13,14にスポット溶接される等により、上記筒状部30の先端部がレイン本体部4の開口部16から前方側に突出した状態でバンパーレインフォースメント2に取り付けられるようになっている。
また、上記フロントサイドフレーム1は、図5に示すように、鉛直方向に延びる外側壁部35と、その下端部から車体の内方側に延びる底壁部36とを有する断面略L字状の車体外方側部材37と、水平方向に延びる上壁部38と、その内側端部から下方に延びる内側壁部39と、その下端部から車体の外方側に延びる底壁部40とを有する断面略コ字状の車体内方側部材41とを有している。上記車体外方側部材37および車体内方側部材41の上部には、フロントサイドフレーム1の上壁面、つまり上記車体外方側部材37の上壁部38に沿って略水平(車体外方側)に延びる所定幅の接合フランジ42,43が設けられ、車体外方側部材37および車体内方側部材41の下部には、上記底壁部36,37の端部から下方側に突設された接合フランジ部44,45が設けられている。
そして、上記両接合フランジ部42,43および両接合フランジ部44,45がそれぞれスポット溶接される等により、車体外方側部材37および車体内方側部材41からなる長方形の閉断面が形成されている。また、上記フロントサイドフレーム1を構成する車体内方側部材41の前端部内面に所定幅の前端部補強部材46がスポット溶接等の手段で固着されるとともに、上記車体外方側部材37の前端部内面に所定幅の前端部補強部材47がスポット溶接等の手段で固着されている。なお、図3および図4において1aは、フロントサイドフレーム1の前端部を閉塞する閉塞板である。
上記車体内方側部材41側の前端部補強補部材46は、水平方向に延びる上面部48と、その内側端部から下方側に延びる側面部49と、その下端部から外方側に延びる底面部50とを有する略コ字状に形成され、上記上面部48および底面部50には、バンパーレインフォースメント用の取付けボルト17,18が螺着されるナット51,52が予め固着されている。また、上記前端部補強部材46の側面部49および前端部補強部材47の壁面には、車体の前後方向延びる上下一対の補強用ビード53が形成されている。
上記のように車体の左右に配設されたフロントサイドフレーム1の前端部に取り外し可能に取り付けられて両フロントサイドフレーム1の前端部同士を連結するバンパーレインフォースメント2を備えた自動車の前部車体構造において、上記バンパーレインフォースメント2に、車幅方向に延びるレイン本体部4を設けるとともに、その左右両端部に上記フロントサイドフレーム1の上壁面および底壁面に取付けボルト17,18により固着される取付けブラケット部5,6を設け、この取付けブラケット部5,6と上記レイン本体部4との間に、フロントサイドフレーム1の前面上端部および前面下端部に対向する段差部7,8を設けたため、自動車の斜め衝突時等にフロンサイドフレーム1の前端部が変形するのを簡単な構成で効果的に防止することができる。
すなわち、自動車の前端部が支柱に衝突した場合または自動車の前部に斜め方向の衝突荷重が作用した場合等には、バンパーレインフォースメント2に後方側への押圧荷重が作用するとともに、バンパーレインフォースメント2の左右両端部にモーメント荷重が作用することになるが、これらの荷重に応じて上記バンパーレインフォースメント2の取付けブラケット部5,6とレイン本体部4との間に設けられた段差部7,8が、フロントサイドフレーム1の先端部に取り付けられた前端部補強部材7の一方に当接することにより、この当接部と、取付けボルト1,18によりバンパーレインフォースメント2の取付けブラケット部5,6が固着されたフロントサイドフレーム1の上壁面および底壁面とに上記衝突時の荷重が分散されて支持されることになる。
したがって、図7に示すように、バンパーレインフォースメント50に斜め前方から荷重F受ける自動車の斜め衝突時等に、フロントサイドフレーム51の前端部に設けられたバンパーレインフォースメント50用の取付けフランジ部52,53にモーメント荷重が集中して作用することにより、この取付けフランジ部52,53が曲げ変形するという弊害を生じることがなく、簡単な構成でバンパーレインフォースメント2をフロントサイドフレーム1の前端部に安定して支持することにより、フロントサイドフレーム1の損傷を効果的に抑制できるという利点がある。
また、上記実施形態では、フロントサイドフレーム1を車体外方側部材37と車体内方側部材41とにより構成するとともに、この車体外方側部材37および車体内方側部材41の上部にそれぞれ設けられた接合フランジ部42,43を、フロントサイドフレーム1の上壁面に沿って略水平に延設したため、フロントサイドフレーム1の上壁面(上壁部38)と、この上壁面に沿って車体の外側方側に延びる接合フランジ部42とにより、バンパーレインフォースメント2の取付けブラケット部5を固着するための広い面積を有する取付け面が形成されることになる。したがって、上記取付けボルト17によりバンパーレインフォースメント2の取付けブラケット部5をフロントサイドフレーム1の前端部に取り付ける作業を容易に行うことができるとともに、その取付け状態を効果的に安定させることができる。
さらに、上記実施形態では、フロントサイドフレーム1を構成する車体内方側部材41の前端部内面に沿って略コ字状の前端部補強部材46を配設するとともに、この前端部補強部材46に、バンパーレインフォースメント用の取付けボルト17,18が螺着されるナット51,52を予め一体に固着したため、フロントサイドフレーム1を構成する車体内方側部材41の前端部内面に沿って上記略コ字状の前端部補強部材46を配設して接合した状態で、上記車体外方側部材37および車体外方側部材41の接合フランジ部42,43および接合フランジ部44,45を互いに溶接することにより、上記取付けブラケット部5,6の取付けボルト17,18が螺着されるナット51,52を有するフロントサイドフレーム1を容易に形成することができるとともに、このフロントサイドフレーム1の前端部を上記前端部補強部材46により効果的に補強して上記取付けブラケット5,6の固着状態を安定させることができる。なお、上記ナット51,52を前端部補強部材46に溶接してなる上記実施形態に代え、この前端部補強部材46の上面部48および底面部50に直接ねじ穴を形成した構造としてもよい。
また、上記実施形態では、バンパーレインフォースメント2のレイン本体部4と取付けブラケット部5,6と段差部7,8とを1枚の板材によって一体成形するとともに、バンパーレインフォースメント2の取付けブラケット部5,6および段差部7,8の内面に沿ってブラケット補強部材9を配設したため、一枚の板材を加工することにより軽量で剛性の高いバンパーレインフォースメント2を容易かつ安価に製造することができる。しかも、バンパーレインフォースメント2の取付けブラケット部5,6および段差部7,8を上記ブラケット補強部材9で補強することにより、この部分に作用する自動車の衝突荷重等を安定して支持することができるため、フロントサイドフレーム1の前端部が上記衝突荷重等に応じて変形するのを、より効果的に防止できるという利点がある。
特に、鋼板材等を熱板間に差し入れ、可動定盤を液圧等により作動させて加熱圧締するホットプレス成形法により、上記バンパーレインフォースメント2のレイン本体部4と取付けブラケット部5,6と段差部7,8とを一体に成形するように構成した場合には、断面形状が複雑に変化する上記バンパーレインフォースメント2を容易かつ適正に形成できるという利点がある。
さらに、上記実施形態では、バンパーレインフォースメント2の取付けブラケット部5,6および段差部7,8の内面に沿って配設されたブラケット補強部材9の前面とレイン本体部4の背面との間に補強リブ材10を配設したため、自動車の前衝突時または斜め衝突時等に、バンパーレインフォースメント2を後方側に押圧する方向に作用する荷重に応じ、上記ブラケット補強部材9とレイン本体部4との間に配設された補強リブ材10を圧縮変形(圧壊)させることにより、上記衝撃荷重を効果的に吸収してフロントサイドフレーム1の損傷をより効果的に抑制できるという利点がある。
特に、上記実施形態に示すように、フロントサイドフレーム1の外側壁部35に対向した位置に上記補強リブ材10を配設した場合には、自動車の前衝突時または斜め衝突時等に作用する衝撃荷重に応じ、上記補強リブ材10を確実に圧縮変形させて衝撃荷重を効率よく吸収できるという利点がある。なお、上記補強リブ材10をフロントサイドフレーム1の内側壁部39に対向した位置に配設した場合においても、自動車の前衝突時または斜め衝突時等に作用する衝撃荷重に応じ、上記補強リブ材10を確実に圧縮変形させて衝突荷重を効率よく吸収することができる。
また、上記実施形態に示すように、車体の内方側に突出する上下一対のラジエータシュラウド取付け部22,23をブラケット補強部材9に設けた場合には、バンパーレインフォースメント2のレイン本体部4を挟んでその上下に突設されるとともに、取付けブラケット部5,6の内方側に突設されたラジエータシュラウド取付け部22,23にラジエータシュラウド3を取り付けることにより、このラジエータシュラウド3が前後に傾倒するのを効果的に防止し、このラジエータシュラウド3を安定して支持することができるという利点がある。
なお、上記実施形態では、上下一対の取付けブラケット部5,6と上記レイン本体部4との間に、フロントサイドフレーム1の前面上端部および前面下端部に対向する段差部7,8を設けた例について説明したが、上記両取付けブラケット部5,6の何れか一方とレイン本体部4との間に、フロントサイドフレーム1の前面上端部または前面下端部に対向する段差部7,8を設けた構造としてもよい。
また、上記フロントサイドフレーム1の上部に設けられた接合フランジ部42,43を、フロントサイドフレーム1の上壁面に沿って略水平に延設した上記実施形態に代え、車体外方側部材37および車体内方側部材41の下部にそれぞれ設けられた接合フランジ部44,45をフロントサイドフレーム1の底壁面(底壁面40)に沿って略水平に延設した構造としてもよく、上記接合フランジ部42,43および接合フランジ部44,45の両方を車体の外方側または内方側に向けて略水平に延設した構造としてもよい。
さらに、フロントサイドフレーム1を構成する車体内方側部材41の前端部内面に沿って上記略コ字状の前端部補強部材46を配設した上記実施形態に代え、フロントサイドフレーム1を構成する車体外方側部材37の前端部内面に沿って略コ字状の前端部補強部材46を配設するとともに、この前端部補強部材46に、バンパーレインフォースメント用の取付けボルト17,18が螺着されるナット51,52を設け、あるいはねじ穴を形成した構造としてもよい。
本発明に係る自動車の前部車体構造の実施形態を示す分解斜視図である。 バンパーレインフォースメントの具体的構成を示す分解斜視図である。 バンパーレインフォースメントの取付け状態を示す側面断面図である。 バンパーレインフォースメントの取付け前の状態を示す平面断面図である。 フロントサイドフレームの前端部の構成を示す正面断面図である。 ブラケット補強部材の具体的構成を示す正面図である。 本発明の従来例を示す平面断面図である。
符号の説明
1 フロントサイドフレーム
2 バンパーレインフォースメント
3 ラジエータシュラウド
4 レイン本体部
5,6 取付けブラケット部
7,8 段差部
9 ブラケット補強部材
10 補強リブ材
17,18 取付けボルト
22,23 シュラウド締結部

Claims (6)

  1. 車体の左右に配設されたフロントサイドフレームの前端部に取り外し可能に取り付けられて両フロントサイドフレームの前端部同士を連結するバンパーレインフォースメントを備えた自動車の前部車体構造において、上記バンパーレインフォースメントに、車幅方向に延びるレイン本体部を設けるとともに、その左右両端部に上記フロントサイドフレームの上壁面および底壁面に取付けボルトによりそれぞれ固着される取付けブラケット部を設け、この取付けブラケット部と上記レイン本体部との間に、フロントサイドフレームの前面上端部または前面下端部の少なくとも一方に対向する段差部を設けたことを特徴とする自動車の前部車体構造。
  2. フロントサイドフレームを車体外方側部材と車体内方側部材とにより構成するとともに、この車体外方側部材および車体内方側部材の上下にそれぞれ設けられた接合フランジ部の少なくとも一方を、フロントサイドフレームの上壁面もしくは底壁面に沿って略水平に延設したことを特徴とする請求項1に記載の自動車の前部車体構造。
  3. フロントサイドフレームを構成する車体外方側部材もしくは車体内方側部材の前端部内面に沿って略コ字状の前端部補強部材を配設するとともに、この前端部補強部材に、バンパーレインフォースメント用の取付けボルトが螺着されるナット部を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の自動車の前部車体構造。
  4. バンパーレインフォースメントのレイン本体部と取付けブラケット部と段差部とを1枚の板材によって一体成形するとともに、バンパーレインフォースメントの取付けブラケット部および段差部の内面に沿ってブラケット補強部材を接合したことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の自動車の前部車体構造。
  5. バンパーレインフォースメントの取付けブラケット部および段差部の内面に沿って接合されたブラケット補強部材の前面とレイン本体部の背面との間に補強リブ材を配設したことを特徴とする請求項4に記載の自動車の前部車体構造。
  6. ブラケット補強部材に、車体の内方側に突出する上下一対のラジエータシュラウド取付け部を設けたことを特徴とする請求項5記載の自動車の前部車体構造。
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