JP2000177627A - 車両のシャシフレ―ム衝突安全構造 - Google Patents
車両のシャシフレ―ム衝突安全構造Info
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- JP2000177627A JP2000177627A JP10375044A JP37504498A JP2000177627A JP 2000177627 A JP2000177627 A JP 2000177627A JP 10375044 A JP10375044 A JP 10375044A JP 37504498 A JP37504498 A JP 37504498A JP 2000177627 A JP2000177627 A JP 2000177627A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 車両の衝突時等の外力作用時におけるシャシ
フレームの変形モードを縦折れ状態にし、変形量を低減
しキャブ内の居住空間を確保すると共に衝撃エネルギー
の吸収効率の向上を図る車両のシャシフレーム衝突安全
構造を提供する。 【解決手段】 サイドメンバ1の前端にこれを覆って配
設されその中間部に変曲部7,8を形成するステアリン
グブラケット4の変曲部7,8の近傍の内部の空間部1
0にレインフォース11を設けて外力作用時における変
曲部7,8からの座屈をなくす。これにより、シャシフ
レームは縦折れ状態となり前後方向の変形量が低減し、
居住空間が確保される。また、最大抗力及び抗力が増加
し、EA量の増大が図れる。また、レインフォース11
はステアリングユニットの取り付けの邪魔にならない形
状のものからなる。
フレームの変形モードを縦折れ状態にし、変形量を低減
しキャブ内の居住空間を確保すると共に衝撃エネルギー
の吸収効率の向上を図る車両のシャシフレーム衝突安全
構造を提供する。 【解決手段】 サイドメンバ1の前端にこれを覆って配
設されその中間部に変曲部7,8を形成するステアリン
グブラケット4の変曲部7,8の近傍の内部の空間部1
0にレインフォース11を設けて外力作用時における変
曲部7,8からの座屈をなくす。これにより、シャシフ
レームは縦折れ状態となり前後方向の変形量が低減し、
居住空間が確保される。また、最大抗力及び抗力が増加
し、EA量の増大が図れる。また、レインフォース11
はステアリングユニットの取り付けの邪魔にならない形
状のものからなる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のシャシフレ
ームの前端側に設けられるステアリングブラケットの外
力作用時における変曲部まわりの座屈を防止しシャシフ
レームの変形の低減と変形モードの変更を行うと共に衝
撃エネルギーの吸収効率の向上を図る車両のシャシフレ
ーム衝突安全構造に関する。
ームの前端側に設けられるステアリングブラケットの外
力作用時における変曲部まわりの座屈を防止しシャシフ
レームの変形の低減と変形モードの変更を行うと共に衝
撃エネルギーの吸収効率の向上を図る車両のシャシフレ
ーム衝突安全構造に関する。
【0002】
【従来の技術】車両のシャシフレームの前方側概要構造
としては図7,図8等に示すものがある。略コ字形状断
面のサイドメンバ1の前端にはこれを覆う略コ字形状断
面のステアリングブラケット4が固着される。また、左
右のステアリングブラケット4,4間にはバンパクロス
メンバ3が架設され、サイドメンバ1,1間の前端側に
はファーストクロスメンバ2が架設される。ステアリン
グブラケット4にはボルト孔5等を介してステアリング
ユニット6が取り付けられると共に、該ステアリングユ
ニット6が取り付けられる部位近傍には変曲部7,8が
形成される。
としては図7,図8等に示すものがある。略コ字形状断
面のサイドメンバ1の前端にはこれを覆う略コ字形状断
面のステアリングブラケット4が固着される。また、左
右のステアリングブラケット4,4間にはバンパクロス
メンバ3が架設され、サイドメンバ1,1間の前端側に
はファーストクロスメンバ2が架設される。ステアリン
グブラケット4にはボルト孔5等を介してステアリング
ユニット6が取り付けられると共に、該ステアリングユ
ニット6が取り付けられる部位近傍には変曲部7,8が
形成される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ステアリングブラケッ
ト4は比較的高剛性のものからなり、例えば、衝突面9
に衝突するような外力作用時においてシャシフレームの
変形を低減すべく機能するが、前記のように変曲部7,
8が形成され、かつこの変曲部7,8の近傍にはサイド
フレーム1とバンパクロスメンバ3との間の空間部10
が形成される。従って、外力が作用すると変曲部7,8
から座屈が発生し、図8に示すようにシャシフレームは
大きな横折れ状に変形し、縦折れ変形は図9に示すよう
にほとんど生じない。
ト4は比較的高剛性のものからなり、例えば、衝突面9
に衝突するような外力作用時においてシャシフレームの
変形を低減すべく機能するが、前記のように変曲部7,
8が形成され、かつこの変曲部7,8の近傍にはサイド
フレーム1とバンパクロスメンバ3との間の空間部10
が形成される。従って、外力が作用すると変曲部7,8
から座屈が発生し、図8に示すようにシャシフレームは
大きな横折れ状に変形し、縦折れ変形は図9に示すよう
にほとんど生じない。
【0004】図8に示すような横折れの座屈変形が生ず
るとシャシフレームの前後方向変形量が大となり、図略
のキャブの居住空間が狭くなる可能性がある。一方、車
両の衝突時等の外力作用時において衝撃力を緩和させる
公知技術としては数多くあるが、シャシフレームの前端
側における衝撃力緩衝手段の1つとして特開平8−20
7826号公報に挙げられるものがある。この「車両の
フレーム構造」はサイドメンバの前端から前方に向かっ
て延設するクラッシャブルゾーンを設けたものであり、
かつこのクラッシャブルゾーンは比較的低剛性のサイド
メンバのインナメンバに同厚のかぶせを設けたものから
なる。このクラッシャブルゾーンにより衝撃力は緩和さ
れるが構成,目的,効果において本発明とはかなり相違
するものである。
るとシャシフレームの前後方向変形量が大となり、図略
のキャブの居住空間が狭くなる可能性がある。一方、車
両の衝突時等の外力作用時において衝撃力を緩和させる
公知技術としては数多くあるが、シャシフレームの前端
側における衝撃力緩衝手段の1つとして特開平8−20
7826号公報に挙げられるものがある。この「車両の
フレーム構造」はサイドメンバの前端から前方に向かっ
て延設するクラッシャブルゾーンを設けたものであり、
かつこのクラッシャブルゾーンは比較的低剛性のサイド
メンバのインナメンバに同厚のかぶせを設けたものから
なる。このクラッシャブルゾーンにより衝撃力は緩和さ
れるが構成,目的,効果において本発明とはかなり相違
するものである。
【0005】本発明は、以上の事情に鑑みて発明された
ものであり、外力作用時における変形モードを横折れか
ら縦折れに変更し、シャシフレームの変形量を低減し、
居住空間を確保すると共に最大抗力の増加と衝撃エネル
ギーの吸収効率を向上し、車両の安全性を確保する車両
のシャシフレーム衝突安全構造を提供することを目的と
する。
ものであり、外力作用時における変形モードを横折れか
ら縦折れに変更し、シャシフレームの変形量を低減し、
居住空間を確保すると共に最大抗力の増加と衝撃エネル
ギーの吸収効率を向上し、車両の安全性を確保する車両
のシャシフレーム衝突安全構造を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の目的を
達成するために、略コ字形状断面をなし車幅方向に所定
間隔で配置される左右のサイドメンバと、各サイドメン
バの前端に各サイドメンバを覆って固定され略コ字形状
断面を有して各サイドメンバの前端の近傍に変曲部を有
するステアリングブラケットと、左右のステアリングブ
ラケットの前端側に架設されるバンパクロスメンバと、
前記左右のサイドメンバの前端近傍に架設されるファー
ストクロスメンバ等を備えるシャシフレームの外力作用
時における変形の低減と変形モードの変更と衝撃エネル
ギーの吸収効率の向上とをなすための車両のシャシフレ
ーム衝突安全構造であって、前記変曲部近傍の前記ステ
アリングブラケット内にレインフォースを固定する車両
のシャシフレーム衝突安全構造を構成するものである。
更に具体的に、前記レインフォースが、前記サイドメン
バの前端と前記バンパクロスメンバとの間の空間部内に
設けられるものであり、前記レインフォースが、前記ス
テアリングブラケットの略コ字形状断面の開口部の変形
を防止すべく前記ステアリングブラケットの上面と下面
間に架設されるリブ部材を有することを特徴とするもの
である。
達成するために、略コ字形状断面をなし車幅方向に所定
間隔で配置される左右のサイドメンバと、各サイドメン
バの前端に各サイドメンバを覆って固定され略コ字形状
断面を有して各サイドメンバの前端の近傍に変曲部を有
するステアリングブラケットと、左右のステアリングブ
ラケットの前端側に架設されるバンパクロスメンバと、
前記左右のサイドメンバの前端近傍に架設されるファー
ストクロスメンバ等を備えるシャシフレームの外力作用
時における変形の低減と変形モードの変更と衝撃エネル
ギーの吸収効率の向上とをなすための車両のシャシフレ
ーム衝突安全構造であって、前記変曲部近傍の前記ステ
アリングブラケット内にレインフォースを固定する車両
のシャシフレーム衝突安全構造を構成するものである。
更に具体的に、前記レインフォースが、前記サイドメン
バの前端と前記バンパクロスメンバとの間の空間部内に
設けられるものであり、前記レインフォースが、前記ス
テアリングブラケットの略コ字形状断面の開口部の変形
を防止すべく前記ステアリングブラケットの上面と下面
間に架設されるリブ部材を有することを特徴とするもの
である。
【0007】座屈し易いステアリングブラケットの変曲
部の近傍の空間部に剛性のあるレインフォースを設ける
ことにより変曲部を基点とする横折れ座屈変形がなくな
り、シャシフレームは縦折れ状態で座屈変形する。その
ため、シャシフレームの前後の変形量が低減し、居住空
間が確保される。また、シャシフレームの外力に対する
抗力が大となり、かつ同一のシャシフレームの変位に対
する抗力が従来技術より大となり全体として衝撃エネル
ギーの吸収量(EA量)が増加する。これにより、車両
の安全性の向上が図れる。
部の近傍の空間部に剛性のあるレインフォースを設ける
ことにより変曲部を基点とする横折れ座屈変形がなくな
り、シャシフレームは縦折れ状態で座屈変形する。その
ため、シャシフレームの前後の変形量が低減し、居住空
間が確保される。また、シャシフレームの外力に対する
抗力が大となり、かつ同一のシャシフレームの変位に対
する抗力が従来技術より大となり全体として衝撃エネル
ギーの吸収量(EA量)が増加する。これにより、車両
の安全性の向上が図れる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の車両のシャシフレ
ーム衝突安全構造の実施の形態を図面を参照して詳述す
る。図1及び図2は車両のシャシフレームにおける前端
部のみの構造を拡大表示した図面である。サイドメンバ
1は略コ字形状断面からなり車幅方向に所定間隔を介し
て左右に配設される。サイドメンバ1の前端にはこれを
覆って略コ字形状断面のステアリングブラケット4が固
定される。また、左右のステアリングブラケット4,4
間にはバンパクロスメンバ3が架設され、その両端はス
テアリングブラケット4,4に固定される。また、サイ
ドメンバ1,1間の前端側にはファーストクロスメンバ
2が架設され、その両端はサイドメンバ1,1に固定さ
れる。ステアリングブラケット4にはステアリングユニ
ット(図略)がボルト孔5を介して固定される。そのた
め、ステアリングブラケット4の内部のサイドメンバ1
の前端とバンパクロスメンバ3との間には空間部10が
形成される。また、図1に示すようにステアリングブラ
ケット4のほぼ中間部の上下には変曲部7,8が形成さ
れ、この変曲部7,8は空間部10の近傍において形成
されている。
ーム衝突安全構造の実施の形態を図面を参照して詳述す
る。図1及び図2は車両のシャシフレームにおける前端
部のみの構造を拡大表示した図面である。サイドメンバ
1は略コ字形状断面からなり車幅方向に所定間隔を介し
て左右に配設される。サイドメンバ1の前端にはこれを
覆って略コ字形状断面のステアリングブラケット4が固
定される。また、左右のステアリングブラケット4,4
間にはバンパクロスメンバ3が架設され、その両端はス
テアリングブラケット4,4に固定される。また、サイ
ドメンバ1,1間の前端側にはファーストクロスメンバ
2が架設され、その両端はサイドメンバ1,1に固定さ
れる。ステアリングブラケット4にはステアリングユニ
ット(図略)がボルト孔5を介して固定される。そのた
め、ステアリングブラケット4の内部のサイドメンバ1
の前端とバンパクロスメンバ3との間には空間部10が
形成される。また、図1に示すようにステアリングブラ
ケット4のほぼ中間部の上下には変曲部7,8が形成さ
れ、この変曲部7,8は空間部10の近傍において形成
されている。
【0009】本発明における主要構成要素であるレイン
フォース11は変曲部7,8の近傍の空間部10内に設
けられるものであり、この部分の補強部材として機能す
る。図1乃至図3にはレインフォース11の詳細構造が
示されている。このレインフォース11は比較的複雑な
凹凸形状のアンバランスな構造のものからなるが、これ
はステアリングブラケット4にステアリングユニットを
固定するためのボルト(図略)との干渉を防止すると共
に該ボルト等の緊締作業を容易に、かつ円滑に行わしめ
るためである。
フォース11は変曲部7,8の近傍の空間部10内に設
けられるものであり、この部分の補強部材として機能す
る。図1乃至図3にはレインフォース11の詳細構造が
示されている。このレインフォース11は比較的複雑な
凹凸形状のアンバランスな構造のものからなるが、これ
はステアリングブラケット4にステアリングユニットを
固定するためのボルト(図略)との干渉を防止すると共
に該ボルト等の緊締作業を容易に、かつ円滑に行わしめ
るためである。
【0010】図3に示すように、レインフォース11は
上板12と、下板13と、側板14及び上板12と下板
13との間に架設されるリブ部材15等とからなる。な
お、上板12の逃げ部16や側板14の逃げ部17,1
8は前記したように前記ボルト等との干渉を避けるため
の逃げである。
上板12と、下板13と、側板14及び上板12と下板
13との間に架設されるリブ部材15等とからなる。な
お、上板12の逃げ部16や側板14の逃げ部17,1
8は前記したように前記ボルト等との干渉を避けるため
の逃げである。
【0011】ステアリングブラケット4は前記したよう
に略コ字形状断面からなり、図1に示すように上面4a
と下面4b及びその間に一体的に架設されるウエブ4c
からなる。図1,図2に示すようにレインフォース11
はその上板12及び下板13をステアリングブラケット
4の上面4a及び下面4bの内面に当接して固定される
と共に側板14をステアリングブラケット4のウエブ4
cの内面に当接して固定される。以上により、ステアリ
ングブラケット4の変曲部7,8の近傍はレインフォー
ス11により高剛性に補強される。
に略コ字形状断面からなり、図1に示すように上面4a
と下面4b及びその間に一体的に架設されるウエブ4c
からなる。図1,図2に示すようにレインフォース11
はその上板12及び下板13をステアリングブラケット
4の上面4a及び下面4bの内面に当接して固定される
と共に側板14をステアリングブラケット4のウエブ4
cの内面に当接して固定される。以上により、ステアリ
ングブラケット4の変曲部7,8の近傍はレインフォー
ス11により高剛性に補強される。
【0012】レインフォース11を設けることにより外
力作用時において変曲部7,8を基点とする座屈がなく
なり、図4,図5に示すように、シャシフレームは従来
の横折れの変形モードから縦折れの変形モードに変る。
この縦折れの変形モードになることによりシャシフレー
ムの前後方向の変形量が低減し、居住空間の狭くなるこ
とが防止される。また、変曲部7,8の座屈がないた
め、外力に対する抗力が高くなる。また、レインフォー
ス11の形状とその配設位置との関係からこの抗力は従
来技術に較べてそれ程高くないがその変化も緩やかであ
る。
力作用時において変曲部7,8を基点とする座屈がなく
なり、図4,図5に示すように、シャシフレームは従来
の横折れの変形モードから縦折れの変形モードに変る。
この縦折れの変形モードになることによりシャシフレー
ムの前後方向の変形量が低減し、居住空間の狭くなるこ
とが防止される。また、変曲部7,8の座屈がないた
め、外力に対する抗力が高くなる。また、レインフォー
ス11の形状とその配設位置との関係からこの抗力は従
来技術に較べてそれ程高くないがその変化も緩やかであ
る。
【0013】図6は、本発明と従来技術とにおける衝撃
エネルギーの吸収度合を模式的に表示したシャシフレー
ムの荷重(F)−撓み(δ)線図である。図においてA
は本発明でありBは従来技術で、図において撓み(δ)
を一定とするとその時のシャシフレームの抗力である荷
重(F)が本発明の方が高く、この状態はシャシフレー
ムの外力作用時におけるすべての変形状態においてほぼ
成立する。そのため、図示のハッチングで示すように本
発明ではEA量が増加することがわかる。また、図6に
示すように、本発明における最大抗力は図示のbの値だ
け従来技術における最大抗力よりも高くなり、かつ抗力
は緩やかに落ち込んでいることがわかる。
エネルギーの吸収度合を模式的に表示したシャシフレー
ムの荷重(F)−撓み(δ)線図である。図においてA
は本発明でありBは従来技術で、図において撓み(δ)
を一定とするとその時のシャシフレームの抗力である荷
重(F)が本発明の方が高く、この状態はシャシフレー
ムの外力作用時におけるすべての変形状態においてほぼ
成立する。そのため、図示のハッチングで示すように本
発明ではEA量が増加することがわかる。また、図6に
示すように、本発明における最大抗力は図示のbの値だ
け従来技術における最大抗力よりも高くなり、かつ抗力
は緩やかに落ち込んでいることがわかる。
【0014】ステアリングブラケット4を補強する手段
としては各種のものがあり、例えば、ステアリングブラ
ケット4の開口部を閉止してコ字形状断面を閉断面にす
ることもできるが、重量増となり、かつコスト高とな
る。一方、前記したように、本発明のレインフォース1
1は複雑な形状からなるが、単品のものからなり重量増
やコスト高となる度合は少ない。また、レインフォース
11はステアリングユニットの取り付けの邪魔にならな
い。なお、以上の説明ではレインフォース11は図示の
ような形状としたが、勿論これに限定するものではな
い。
としては各種のものがあり、例えば、ステアリングブラ
ケット4の開口部を閉止してコ字形状断面を閉断面にす
ることもできるが、重量増となり、かつコスト高とな
る。一方、前記したように、本発明のレインフォース1
1は複雑な形状からなるが、単品のものからなり重量増
やコスト高となる度合は少ない。また、レインフォース
11はステアリングユニットの取り付けの邪魔にならな
い。なお、以上の説明ではレインフォース11は図示の
ような形状としたが、勿論これに限定するものではな
い。
【0015】
【発明の効果】1)本発明の請求項1に記載の車両のシ
ャシフレーム衝突安全構造によれば、レインフォースを
変曲部の近傍に設けることによりステアリングブラケッ
トの変曲部の座屈がなくなり、縦折れの変形モードとな
り、シャシフレームの前後方向の変形量が低減し居住空
間の確保が図れると共に、最大抗力が向上し、EA量の
増加が図れる。 2)本発明の請求項2に記載の車両のシャシフレーム衝
突安全構造によれば、レインフォースが比較的低剛性の
空間部に設けられ、空間部が変曲部に近いため、前記し
た効果が確実に上げられる。 3)本発明の請求項3に記載の車両のシャシフレーム衝
突安全構造によれば、レインフォースはリブ部材を有す
る高剛性のものからなり、変曲部の座屈防止が確実に行
われる。
ャシフレーム衝突安全構造によれば、レインフォースを
変曲部の近傍に設けることによりステアリングブラケッ
トの変曲部の座屈がなくなり、縦折れの変形モードとな
り、シャシフレームの前後方向の変形量が低減し居住空
間の確保が図れると共に、最大抗力が向上し、EA量の
増加が図れる。 2)本発明の請求項2に記載の車両のシャシフレーム衝
突安全構造によれば、レインフォースが比較的低剛性の
空間部に設けられ、空間部が変曲部に近いため、前記し
た効果が確実に上げられる。 3)本発明の請求項3に記載の車両のシャシフレーム衝
突安全構造によれば、レインフォースはリブ部材を有す
る高剛性のものからなり、変曲部の座屈防止が確実に行
われる。
【図1】本発明におけるレインフォースを設けたシャシ
フレームの前端部の詳細構造を示す側断面図。
フレームの前端部の詳細構造を示す側断面図。
【図2】図1の上面図。
【図3】本発明におけるレインフォースの詳細構造を示
す斜視図。
す斜視図。
【図4】本発明におけるシャシフレームの外力作用時の
変形状態を示す平面図。
変形状態を示す平面図。
【図5】図4の側面図。
【図6】本発明における最大抗力の向上とEA量の増加
を説明するための模式的荷重(F)−撓み(δ)線図。
を説明するための模式的荷重(F)−撓み(δ)線図。
【図7】従来のシャシフレームの前端部の概要構造を示
す側面図。
す側面図。
【図8】従来のシャシフレームの外力作用時の変形状態
を示す平面図。
を示す平面図。
【図9】図8の側面図。
【符号の説明】 1 サイドメンバ 2 ファーストクロスメンバ 3 バンパクロスメンバ 4 ステアリングブラケット 4a 上面 4b 下面 4c ウエブ 5 ボルト孔 6 ステアリングユニット 7 変曲部 8 変曲部 9 衝突面 10 空間部 11 レインフォース 12 上板 13 下板 14 側板 15 リブ部材 16 逃げ部 17 逃げ部 18 逃げ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 津山 浩一 神奈川県藤沢市土棚8番地 いすゞ自動車 株式会社藤沢工場内 (72)発明者 富沢 達也 神奈川県藤沢市土棚8番地 いすゞ自動車 株式会社藤沢工場内 (72)発明者 神尾 和良 神奈川県藤沢市土棚8番地 いすゞ自動車 株式会社藤沢工場内 (72)発明者 但野 博幸 北海道恵庭市恵み野北3丁目1番1号 い すゞ自動車株式会社北海道開発センター内
Claims (3)
- 【請求項1】 略コ字形状断面をなし車幅方向に所定間
隔で配置される左右のサイドメンバと、各サイドメンバ
の前端に各サイドメンバを覆って固定され略コ字形状断
面を有して各サイドメンバの前端の近傍に変曲部を有す
るステアリングブラケットと、左右のステアリングブラ
ケットの前端側に架設されるバンパクロスメンバと、前
記左右のサイドメンバの前端近傍に架設されるファース
トクロスメンバ等を備えるシャシフレームの外力作用時
における変形の低減と変形モードの変更と衝撃エネルギ
ーの吸収効率の向上とをなすための車両のシャシフレー
ム衝突安全構造であって、前記変曲部近傍の前記ステア
リングブラケット内にレインフォースを固定することを
特徴とする車両のシャシフレーム衝突安全構造。 - 【請求項2】 前記レインフォースが、前記サイドメン
バの前端と前記バンパクロスメンバとの間の空間部内に
設けられることを特徴とする請求項1の車両のシャシフ
レーム衝突安全構造。 - 【請求項3】 前記レインフォースが、前記ステアリン
グブラケットの略コ字形状断面の開口部の変形を防止す
べく前記ステアリングブラケットの上面と下面間に架設
されるリブ部材を有するものである請求項1又は2に記
載の車両のシャシフレーム衝突安全構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10375044A JP2000177627A (ja) | 1998-12-14 | 1998-12-14 | 車両のシャシフレ―ム衝突安全構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10375044A JP2000177627A (ja) | 1998-12-14 | 1998-12-14 | 車両のシャシフレ―ム衝突安全構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000177627A true JP2000177627A (ja) | 2000-06-27 |
Family
ID=18504874
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10375044A Pending JP2000177627A (ja) | 1998-12-14 | 1998-12-14 | 車両のシャシフレ―ム衝突安全構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000177627A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100396532C (zh) * | 2004-03-19 | 2008-06-25 | 马自达汽车株式会社 | 汽车的前部车身结构 |
CN111746644A (zh) * | 2020-06-29 | 2020-10-09 | 东风商用车有限公司 | 一种轻量化车架连接铸造支架 |
CN115279648A (zh) * | 2020-03-23 | 2022-11-01 | 沃尔沃卡车集团 | 包括碰撞保护结构的车辆 |
-
1998
- 1998-12-14 JP JP10375044A patent/JP2000177627A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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