JP2005262598A - 積層体およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 基板と、該基板上に形成された、粒子径1nm〜1μmの金属微粒子が樹脂基材中に分散されたコンポジット層と、該層上に形成された、粒子径200nm以下の金属微粒子が、互いに融着した構造を有する金属薄膜からなる積層体。
【選択図】 選択図なし。
Description
メッキ法は、導電性を有する基材の上に、比較的容易に金属膜を形成することが可能であるが、絶縁基材の上に形成する場合には、導電層をはじめに形成する必要があり、したがって、そのプロセスは煩雑なものになるという問題がある。また、メッキ法は、溶液中での反応を利用するものであり、大量の廃液が副生し、廃液処理に多大な手間とコストがかかるという問題がある。
一方、金属フィラーの粒径を低減することによって、金属ペーストの焼成温度を低減するという技術は公知である。例えば、特許文献1には、粒径100nm以下の金属微粒子を分散した分散液を用いて金属薄膜を形成する方法が開示されている。しかしながら、ここで必要となる100nm以下の金属粒子の製造は、低圧雰囲気で揮発した金属蒸気を急速冷却する方法であるために、大量生産が難しく、そのため金属フィラーのコストが非常に高くなるという問題を有している。
また、特許文献4には、導電膜配線と基板の密着性を向上させるために、基板上に中間層として金属微粒子を有機溶媒に分散した分散体を塗工し、その上に、導電膜配線を形成するための金属微粒子分散体を配置することが記載されているが、さらなる密着性の改善が求められている。
すなわち、本発明は、以下の構成を有するものである。
(1)基板と、該基板上に形成された、粒子径1nm〜1μmの金属微粒子が樹脂基材中に分散されたコンポジット層と、該コンポジット層上に形成された、粒子径200nm以下の金属微粒子が、互いに融着した構造を有する金属薄膜からなる積層体。
(2)基板と、該基板上に形成された、粒子径100nm以下の金属微粒子が無機酸化物基材中に分散されたコンポジット層と、該コンポジット層上に形成された、粒子径200nm以下の金属微粒子が、互いに融着した構造を有する金属薄膜からなる積層体。
(4)コンポジット層中に分散された金属微粒子と金属薄膜の金属が同種である、(1)〜(3)のいずれか1つに記載の積層体。
(5)金属薄膜が銅である(1)〜(4)のいずれか1つに記載の積層体。
(6)基板上に、熱硬化性樹脂と粒子径1nm〜1μmの金属微粒子とを含有する塗布液を塗工し、加熱することによってコンポジット層を形成し、その上に一次粒子径が200nm以下の金属微粒子、または一次粒子径が200nm以下の、加熱によって金属微粒子に変成しうる前駆体を含有する分散液を塗工し、加熱することによって金属薄膜を形成することを特徴とする積層体の製造方法。
(8)基板上に、加熱によって無機酸化物に変成しうる前駆体と、粒子径1nm〜1μmの金属微粒子とを含有する塗布液を塗工し、加熱することによってコンポジット層を形成し、その上に一次粒子径が200nm以下の金属微粒子、または一次粒子径が200nm以下の、加熱によって金属微粒子に変成しうる前駆体を含有する分散液を塗工し、加熱することによって金属薄膜を形成することを特徴とする積層体の製造方法。
(10)基板上に、加熱によって相互に接着する粒子径1nm〜1μmの無機酸化物と粒子径1nm〜1μmの加熱によって金属微粒子に変成しうる前駆体とを含有する塗布液を塗工し、加熱することによってコンポジット層を形成し、その上に一次粒子径が200nm以下の金属微粒子、または一次粒子径が200nm以下の、加熱によって金属微粒子に変成しうる前駆体を含有する分散液を塗工し、加熱することによって金属薄膜を形成することを特徴とする積層体の製造方法。
(12)加熱によって金属微粒子に変成しうる前駆体が、酸化第一銅、酸化第二銅および酸化銀のいずれか一種である、(9)〜(11)のいずれか1つに記載の積層体の製造方法。
本発明の積層体に用いられる基板は、有機材料および無機材料のいずれでもよいが、混合層あるいは金属薄膜を形成する際に加熱処理を行うことから、耐熱性を有するものが好ましく、例えば、鉄、銅、アルミニウム等の金属、ポリイミドフィルム等の耐熱性樹脂、ガラス等が好適に用いられる。
コンポジット層は、金属微粒子が樹脂組成物または無機酸化物からなる基材中に分散された構造をとる。金属微粒子の機能は、その上に積層される金属薄膜と金属結合を形成して、両層を接着させるものである。基材は、混合層中に存在する金属微粒子を固定することと、基板とコンポジット層を接着させる両方の機能を有する。金属薄膜は、基板上にそのまま塗工すると容易に剥離するが、基材として用いられる樹脂組成物や無機酸化物は、金属薄膜よりも基板との接着性が良好である。したがって、コンポジット層を介することによって、金属薄膜と基板とを強固に接着することが可能となる。コンポジット層の厚みの好ましい範囲は0.01〜10μm、さらに好ましくは0.1〜1μmである。
金属微粒子の粒子径は、コンポジット層の厚みを越えないものであればよく、粒子径1nm〜1μmのものが好適に用いられ、さらに好ましくは、1〜100nmである。この範囲であれば、粒子径が大きければ樹脂組成物または無機酸化物中に固定されやすく、粒子径が小さければ、溶融温度が低くなるため上に積層する金属と容易に融着するので、いずれにしても基板と金属薄膜をより良好に接着する微粒子の形状はどのような形状であってもよく、例えば球状、針状、多面体、鱗片状等があげられる。
基材が樹脂組成物である場合は、金属薄膜を形成する際に加熱処理をするため、耐熱性を有する熱硬化性樹脂が適当であり、その例としてはエポキシ樹脂、フェノール樹脂、レゾール樹脂、ポリイミド、ポリウレタン、メラミン樹脂、ウレア樹脂、ポリイミド樹脂等があげられる。基板が樹脂基板である場合は、接着性の面からコンポジット層も樹脂組成物を含有することが好ましい。
コンポジット層中に含有される金属微粒子と、コンポジット層の基材の量比は、金属薄膜への接着性と、基板への接着性のバランスの面から見て、基材に対する金属微粒子の割合が1〜95wt%の範囲であることが好ましく、さらに好ましくは5〜95wt%である。
コンポジット層中において、金属微粒子は、基材中に均一に分散していてもよいし、分布勾配をもって分散していてもよい。特に、金属薄膜に近い方に粒子が多く存在すると、金属薄膜との接着性が向上する。また、粒子同士が融着してネットワーク構造を形成していてもよい。この場合は、コンポジット層自体が強固になるため、剥離強度が向上する。
金属微粒子の種類としては、体積抵抗値が低いものが好ましい。例えば、銅、銀、パラジウム、ニッケル等が挙げられる。中でも、容易に還元が可能であって、マイグレーションを生じにくく、安価な材料である銅が好ましい。
金属微粒子層中の金属微粒子は、表面が溶融し、隣接する金属粒子と接合した融着状態をとっている。ただし全ての金属微粒子がそのようになっている必要はなく、電子顕微鏡で観察したときに、大半の粒子が融着していれば本発明の状態を満たすものとする。金属微粒子が融着した構造によって、導電性が確保される。
本発明の金属薄膜の表面を電子顕微鏡で観察した場合、ほぼ全ての金属酸化物粒子の粒子径が200nm以下であることが必要であるが、本発明の目的達成上、支障のない範囲でこれより大きい粒径の粒子が不純物として微量混入していても差し支えない。
金属薄膜の体積抵抗値は1×10−4Ωcm以下であることが好ましく、さらに好ましくは1×10−5Ωcm以下である。
次に、積層体の製造方法について説明する。
積層体の製造方法は次の通りである。
まず、基板上に、コンポジット層を形成するための塗布組成物を調製する。その原料としては、次の組み合わせのものがある。
(2)コンポジット層の基材となる、加熱によって相互に接着する、粒子径1nm〜1μmの無機酸化物と、粒子径1nm〜1μmの金属微粒子。
(3)コンポジット層の基材となる、加熱によって無機酸化物に変成しうる前駆体と、粒子径1nm〜1μmの金属微粒子。
(4)コンポジット層の基材となる熱硬化性樹脂と、粒子径1nm〜1μmの金属微粒子に変成しうる前駆体。
(5)コンポジット層の基材となる、加熱によって相互に接着する、粒子径1nm〜1μmの無機酸化物と、粒子径1nm〜1μmの金属微粒子に変成しうる前駆体。
(6)コンポジット層の基材となる、加熱によって無機酸化物に変成しうる前駆体と、粒子径1nm〜1μmの金属微粒子に変成しうる前駆体。
(2)、(5)に記載の無機酸化物は、加熱によって粒子が表面で接合し、薄膜を形成するものを選択する。粒子径は1nm〜1μmのものを用いるが、粒子径100nm以下であると、結合が強固になるので好ましい。また、表面にシラノール基を有するものも、加熱によって結合するため好適に用いられる。
(3)、(6)に記載の、加熱によって無機酸化物に変成しうる前駆体とは、加熱と、それに伴う反応(加水分解等)によって無機酸化物に変成しうる化合物を指す。その例としては金属錯体や金属アルコキシド等があげられる。金属アルコキシドを用いると、比較的低温で薄膜を形成することができるので好ましい。
(4)〜(6)の場合、加熱によって金属微粒子に変成しうる前駆体とは、加熱によって金属微粒子に還元される物質である。粒子の安定性からみて好ましいのは、金属酸化物の微粒子であるが、中でも酸化第一銅、酸化第二銅、酸化銀は還元が容易である。粒子径は1nm〜1μmのものが用いられ、還元の容易性から、粒子径200nm以下のものが好ましい。
(1)〜(6)の塗布組成物は、塗布が可能なように水または有機溶媒中に分散または溶解させる。(1)〜(6)の材料が液状または分散体である場合には、分散媒を使わず、材料を混合して塗布液を作成する。塗布組成物の分散混合は、例えば、超音波法、ミキサー法、3本ロール法、ボールミル法等の方法を用いる。複数手段を組み合わせてもよい。これらの分散処理は室温で行っても、溶媒の粘度を下げるために、加熱して行ってもよい。
次に、必要に応じて塗布組成物を乾燥させる。
次に、このコンポジット層の上に、一次粒子径が200nm以下の金属微粒子、または一次粒子径が200nm以下の、加熱によって金属微粒子に変成しうる前駆体を含有する分散液を塗工する。
金属微粒子は、微粒子表面が界面活性剤等の有機物で被覆されたものを用いると、分散状態が良好で塗工がしやすい。
金属微粒子に変成しうる前駆体とは、加熱や還元等によって金属となる物質のことを指す。粒子の安定性からみて好ましいのは、金属酸化物の微粒子であるが、中でも酸化第一銅、酸化第二銅、酸化銀は還元が容易で、得られる金属の抵抗値が低いのでさらに好ましい。特に好ましいのは、酸化第一銅、酸化第二銅である。これらを用いると銅薄膜が形成されるが、銅薄膜はマイグレーションを生じないことから導電積層体としては最適である。
本発明では、金属微粒子または金属微粒子となりうる前駆体微粒子を分散媒に分散させて分散体として基板上に塗布、焼成することによって金属薄膜を形成させる。微粒子を均一に分散できる限りにおいて、分散媒として用いられるものに制限は無く、水および有機分散媒のいずれも使用可能である。有機分散媒としては、アルコール類、エステル類、ケトン類、炭化水素、フェノール類、ニトリル化合物等の窒素含有化合物等を例示できる。
金属微粒子または金属微粒子となりうる前駆体微粒子を分散媒に分散させる方法としては、前述のコンポジット層を形成する塗布組成物の調製方法のいずれかを用いればよい。また、200nm以下の粒子径を有する金属成分含有超微粒子を、用いる分散媒中にて合成することによって、分散処理を省略することも可能である。
該分散体を用いて、基板上に金属薄膜を形成するには、分散体を基板に塗布する場合に用いられる一般的な方法を用いることができる。例えばスクリーン印刷方法、ディップコーティング方法、スプレー塗布方法、スピンコーティング方法、インクジェット方法、コンタクトプリンティング方法等が挙げられる。分散体の粘度が高い場合には、スクリーン印刷法等が好ましく、分散体の粘度が低い場合には、インクジェット法等が好ましい。分散体が流動可能な固体である場合には、分散体を別のキャリアフィルム上に塗布し、これを基板上に転写するという方法も用いることができる。
金属薄膜の形成は、酸化の影響を受けない金属であるならば、大気中で行ってよいが、酸化されやすい金属種を含む場合には、不活性雰囲気中での焼成が好ましい。還元性雰囲気中での焼成によって、加熱温度が低減できる場合もあり、加熱処理温度を低減したい場合には好ましく用いられる。ここで不活性雰囲気とは、例えば、アルゴン、窒素等の不活性ガスで満たされた不活性雰囲気を指し、還元雰囲気とは、水素や一酸化炭素等の還元性ガスが存在する雰囲気を指す。これらのガス中には酸化に寄与しない程度ならば微量の酸素を含んでいてもよい。その際の酸素濃度は、好ましくは2000ppm以下、さらに好ましくは500ppm以下である。これらの焼成温度は、好ましくは100℃以上400℃以下の温度である。
基板全面に金属薄膜を形成する場合には、あらかじめ基板全面にコンポジット層を形成した後に、ディップコーティング、スプレー塗布、スピンコーティング等の手法で金属微粒子または前駆体微粒子の分散体を基板に塗布し、加熱処理する。
回路等のパターン化された配線を形成する場合には、あらかじめパターン化されたコンポジット層を形成した上に、金属微粒子または前駆体微粒子の分散体をインクジェット手法等で塗布し、焼成する。
本発明の積層体は、金属微粒子同士が融着した構造によって、薄膜の強度が高く、低い体積抵抗率を達成できる。さらに、コンポジット層中に固定された金属微粒子と、上層の金属薄膜とが、加熱によって金属結合を形成するため、コンポジット層と金属薄膜が強固に接着される。また、基板は、金属薄膜よりも接着性の高いコンポジット層によって接着されるため、基板と金属薄膜は最終的に強固に接着される。
(1)薄膜を形成する金属微粒子または金属微粒子前駆体の粒子径
金属薄膜の場合はそのまま表面形状を視察する。原料の分散体中に存在する金属微粒子または金属微粒子前駆体の粒子径を測定する場合は、カーボン蒸着された銅メッシュ上に、溶解・希釈した分散体を1滴たらし、減圧乾燥したサンプルを作成する。これを透過型電子顕微鏡JEM−4000FX(日立製作所株式会社製)を用いて観察し、視野の中から、粒子径が比較的そろっている個所を3ヶ所選択し、被測定物の粒子径測定に最も適した倍率で撮影する。おのおのの写真から、一番多数存在すると思われる粒子を3点選択し、その直径をものさしで測り、粒倍率をかけて一次粒径を算出する。これらの値の平均値を粒子径とする。
(2)金属薄膜の体積抵抗率
低抵抗率計「ロレスター(登録商標)」GP(三菱化学株式会社製)を用いて測定した。
(金属成分含有微粒子分散体の調整)
無水酢酸銅(和光純薬工業株式会社製)8gに精製水70mlを加えた。25℃で攪拌しながらヒドラジン対酢酸銅のモル比が1.2になるように64wt%のヒドラジン抱水物2.6mlを加えて反応させ粒子径20nmの酸化第一銅微粒子を得た。得られた酸化第一銅3gに対し、ポリエチレングリコールメチルエーテル(数平均分子量350、アルドリッチ製)2gと、ジエチレングリコール5gを加え、超音波分散を施して酸化第一銅分散体を得た。
上記と同じようにして得られた酸化第一銅微粒子1gと、アルミニウムアルコラート「アルコラートD」(川研ファインケミカル社製)0.3gをジエチレングリコール4gに超音波分散させて得られた分散体を、100mm×100mm厚さ1.5mmのガラス基板上に80mm×80mm、厚さ10μmの量をバーコーターで塗布し、ホットプレートで350℃×1hの条件で窒素フローさせながら焼成した。膜厚0.5μmの金属と酸化アルミニウムのコンポジット層を得た。
上記処理を行ったガラス基板上に、前述の酸化第一銅分散体を、80mm×80mm厚さ50μmの量をバーコーターで塗布し、ホットプレートで330℃×1hの条件で窒素フローさせながら焼成した。その結果、粒子径20nmの銅微粒子が互いに融着した構造の薄膜が得られた。銅薄膜の体積抵抗値は3×10−6Ωcmであり、テープ剥離試験でまったく剥がれは観察されなかった。
(金属成分含有微粒子分散体の調整)
実施例1と同様の酸化第一銅超微粒子分散体を用意した。
(基板の表面処理)
上記と同じようにして得られた酸化第一銅微粒子1gと、コロイダルアルミナ「アルミナゾル−200」(日産化学工業株式会社製)0.8gをジエチレングリコール5gに超音波分散させて得られた分散体を、100mm×100mm、厚さ1.5mmのガラス基板上に、80mm×80mm、厚さ10μmの量をバーコーターで塗布し、ホットプレートで350℃×1hの条件で窒素フローさせながら焼成した。膜厚0.5μmの金属と酸化アルミニウムのコンポジット層を得た。
上記処理を行ったガラス基板上に、用意した酸化第一銅分散体を、80mm×80mm、、厚さ50μmの量をバーコーターで塗布し、ホットプレートで330℃×30分の条件で窒素フローさせながら焼成した。得られた銅薄膜は粒子径20nmの銅微粒子が互いに融着した構造を有し、体積抵抗値は4×10−6Ωcmであり、テープ剥離試験でまったく剥がれは観察されなかった。
ガラス基板の前処理を行わない以外は実施例1と同様にしてガラス上に酸化第一銅分散体を塗布し、同様の焼成を行って銅薄膜を得たが、テープ剥離試験で銅薄膜はガラス基板からすべて剥がれた。
Claims (12)
- 基板と、該基板上に形成された、粒子径1nm〜1μmの金属微粒子が樹脂基材中に分散されたコンポジット層と、該コンポジット層上に形成された、粒子径200nm以下の金属微粒子が、互いに融着した構造を有する金属薄膜からなる積層体。
- 基板と、該基板上に形成された、粒子径100nm以下の金属微粒子が無機酸化物基材中に分散されたコンポジット層と、該コンポジット層上に形成された、粒子径200nm以下の金属微粒子が、互いに融着した構造を有する金属薄膜からなる積層体。
- 無機酸化物基材がシリカ、酸化チタン、酸化アルミナ、および酸化ジルコニアから選ばれた少なくとも一種の無機酸化物からなることを特徴とする請求項2記載の積層体。
- コンポジット層中に分散されている金属微粒子と金属薄膜の金属が同種である請求項1〜3のいずれか1項に記載の積層体。
- 金属薄膜が銅薄膜である請求項1〜4のいずれか1項に記載の積層体。
- 基板上に、熱硬化性樹脂と粒子径1nm〜1μmの金属微粒子とを含有する塗布液を塗工し、加熱することによってコンポジット層を形成し、その上に一次粒子径が200nm以下の金属微粒子、または一次粒子径が200nm以下の、加熱によって金属微粒子に変成しうる前駆体を含有する分散液を塗工し、加熱処理することによって金属薄膜を形成することを特徴とする積層体の製造方法。
- 基板上に、加熱によって相互に接着する粒子径1nm〜1μmの無機酸化物微粒子と、粒子径1nm〜1μmの金属微粒子とを含有する塗布液を塗工し、加熱することによってコンポジット層を形成し、その上に一次粒子径が200nm以下の金属微粒子、または一次粒子径が200nm以下の、加熱によって金属微粒子に変成しうる前駆体を含有する分散液を塗工し、加熱することによって金属薄膜を形成することを特徴とする積層体の製造方法。
- 基板上に、加熱によって無機酸化物に変成しうる前駆体と、粒子径1nm〜1μmの金属微粒子とを含有する塗布液を塗工し、加熱することによってコンポジット層を形成し、その上に一次粒子径が200nm以下の金属微粒子、または一次粒子径が200nm以下の、加熱によって金属微粒子に変成しうる前駆体を含有する分散液を塗工し、加熱することによって金属薄膜を形成することを特徴とする積層体の製造方法。
- 基板上に、熱硬化性樹脂と、粒子径1nm〜1μmの加熱によって金属微粒子に変成しうる前駆体とを含有する塗布液を塗工し、加熱することによってコンポジット層を形成し、その上に一次粒子径が200nm以下の金属微粒子、または一次粒子径が200nm以下の、加熱によって金属微粒子に変成しうる前駆体のいずれかを含有する分散液を塗工し、加熱することによって金属薄膜を形成することを特徴とする積層体の製造方法。
- 基板上に、加熱によって相互に接着する粒子径1nm〜1μmの無機酸化物微粒子と粒子径1nm〜1μmの加熱によって金属微粒子に変成しうる前駆体とを含有する塗布液を塗工し、加熱することによっててコンポジット層を形成し、その上に一次粒子径が200nm以下の金属微粒子、または一次粒子径が200nm以下の、加熱によって金属微粒子に変成しうる前駆体を含有する分散液を塗工し、加熱することによって金属薄膜を形成することを特徴とする積層体の製造方法。
- 基板上に、加熱によって無機酸化物に変成しうる前駆体と、粒子径1nm〜1μmの加熱によって金属微粒子に変成しうる前駆体とを含有する塗布液を塗工し、加熱することによってコンポジット層を形成し、その上に一次粒子径が200nm以下の金属微粒子を含有する分散液、または一次粒子径が200nm以下の、加熱によって金属微粒子に変成しうる前駆体を塗工し、加熱することによって金属薄膜を形成することを特徴とする積層体の製造方法。
- 加熱によって金属微粒子に変成しうる前駆体が、酸化第一銅、酸化第二銅および酸化銀のいずれか一種である請求項9〜11に記載の積層体の製造方法。
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