JP2005260933A - 携帯型リコールデバイス - Google Patents

Abstract

【課題】 小型の着用可能なリコールデバイスを提供すること。
【解決手段】 加速度計によって検出される比較的安定した期間を引き続いて起こす捕捉状態（運動レベル、温度レベル、光量レベル）の検出の組合せによってトリガされる、イメージを捕捉する小型の着用可能なリコールデバイスを提供する。安定状態の検出を引き続いて起こす捕捉状態の検出の組合せに応じてトリガすることにより、興味あるイベントの環境のより鮮明なイメージが捕捉されることが予想される。このリコールデバイスのこの小型サイズにより、ＭＰ３プレーヤ、財布、衣類、帽子、バックパック、ネックレス、カラー、人間が着用可能な他の製品など一般の携帯型消費者製品にリコールデバイスを一体化することが可能になる。
【選択図】 図１

Description

本発明は、携帯型リコールデバイスに関し、より詳細には、一般的な電子デバイスとしての携帯型リコールデバイス（ｐｏｒｔａｂｌｅ ｒｅｃａｌｌ ｄｅｖｉｃｅ）に関する。

ある個人が体験するイベント（ｅｖｅｎｔ）、個人パラメータ（ｐｅｒｓｏｎａｌ ｐａｒａｍｅｔｅｒ）、及び環境パラメータを思い出させる（ｒｅｃａｌｌ）機能（ａｂｉｌｉｔｙ）には多くの用途がある。例えば、アルツハイマー症の患者など記憶障害のある個人、及びその人の介護提供者（ｃａｒｅｇｉｖｅｒ）は、その個人の日常活動の一部分を再構築して（例えば、その個人がどこに家の鍵を置いたかを判断するために、その個人が対話した人々を識別するためになど）その個人の記憶におけるギャップを埋める際に役立てることができる。他の用途において、けがをもたらす年配の人の転倒など衝撃的な出来事（ｔｒａｕｍａｔｉｃ ｅｖｅｎｔ）に関連するイベント及びパラメータは、医師によって再構築されて、けがの原因と程度をより良好に理解することができる。同様に１日を通して子供が体験するイベント及びパラメータを思い出すことは、親又は先生が、その子供の行動の問題を診断する助けとなる。

Oscar de Bruijn and Robert Spence, "Rapid Serial Visual Presentation: A space-time trade-off in information presentation", http://www.iis.ee.ic.ac.uk/〜o.debruijn/avi2000.pdf, May 2000.

しかしながら、このようなイベント及びパラメータを監視する既存のアプローチは、目立たない着用デバイスに応用するのに適していない。このようなアプローチは、部屋又は定義された区域内の監視カメラ及びマイクロフォン、ならびにかさばる、ビデオカメラ及び他の監視デバイスを含んでおり、これらは、そのサイズ、ストレージの制限（ｓｔｏｒａｇｅ ｌｉｍｉｔａｔｉｏｎ）、電力制限、及び他の制限のために（例えば、一日中使用する）長時間の快適な個人使用を現実的には意図したものではない。

本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、着用可能な携帯型リコールデバイスを提供することにある。

本発明の実施形態では、加速度計によって検出される比較的安定した期間を引き続いて起こす捕捉（キャプチャー）状態（ｃａｐｔｕｒｅ ｃｏｎｄｉｔｉｏｎ）（例えば、運動レベル、温度レベル、又は光量レベル）の検出のある組合せによってトリガされる、イメージを捕捉する小型の着用可能なリコールデバイスを提供することによって上述した問題に解決している。検出された安定状態（ｄｅｔｅｃｔｅｄ ｓｔａｂｉｌｉｔｙ ｃｏｎｄｉｔｉｏｎ）を引き続いて起こす検出された捕捉状態（ｄｅｔｅｃｔｅｄ ｃａｐｔｕｒｅ ｃｏｎｄｉｔｉｏｎ）の組合せに応じてトリガすることにより、興味あるイベントの環境のより鮮明なイメージが捕捉されることが予想される。このリコールデバイスの小型サイズにより、ＭＰ３プレーヤ、財布、衣類、帽子、バックパック（ｂａｃｋｐａｃｋ）、ネックレス、眼鏡、時計、ブレスレット、カラー、人間が着用可能な他の製品など一般の携帯型消費者製品にリコールデバイスを一体化することが可能になる。

一部の実施形態においては、製造業者の商品が、コンピュータプログラム製品として提供される。コンピュータプログラム製品の一実施形態は、コンピュータシステムによって読取り可能な、コンピュータプログラムを符号化するコンピュータプログラム記録媒体を提供するものである。コンピュータプログラム製品の他の実装形態は、コンピューティングシステムによって搬送波で表現されるコンピュータプログラムを符号化するコンピュータデータ信号として提供することができる。

このコンピュータプログラム製品は、コンピュータシステム上でコンピュータプロセスを実行するコンピュータプログラムを符号化している。少なくとも１つの軸に沿ったカメラの加速度が、加速度計を使用して監視される。このカメラが体験する捕捉状態が検出される。この捕捉状態を検出する動作に応答して、安定状態が、その少なくとも１つの軸に沿ったその少なくとも１つの加速度計によって検出される。このカメラによるイメージの捕捉は、その安定状態の検出を引き続いて起こす捕捉状態の検出に基づいてトリガされる。

他の実施形態においては、一方法が提供される。少なくとも１つの軸に沿ったカメラの加速度が、加速度計を使用して監視される。このカメラが体験する捕捉状態が検出される。安定状態は、この捕捉状態を検出する動作に応答してその少なくとも１つの軸に沿ってその少なくとも１つの加速度計によって検出される。このカメラによるイメージの捕捉は、この安定状態の検出を引き続いて起こす捕捉状態の検出に基づいてトリガされる。

さらに他の実施形態においては、携帯型リコールデバイスが、着用者によって携帯されるように提供される。この携帯型リコールデバイスは、カメラと、このカメラに動作可能に接続された少なくとも１つの加速度計とを備えている。このカメラによる、イメージをトリガする捕捉は、この少なくとも１つの加速度計による安定状態の検出を引き続いて起こす捕捉状態の検出に基づいている。

以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図１は、人が着用可能な携帯型リコールデバイスの一実施形態を示す図である。着用者１００が、ネックレスにリコールデバイス１０２を着用している様子を示している。しかしながら、この着用者は、必ずしも人間である必要はなく、動物、乗り物、及び他の物が、監視された環境状態を選択的に記録する目的のためにリコールデバイスを着用することができる。

このリコールデバイス１０２の分解図が、ボックス１０４中に示されている。魚眼レンズ、広角レンズ、又は他のどのような種類のレンズをも含み得るカメラ１０６が、このリコールデバイス１０２の中央に配置されているが、このカメラ１０６は、このリコールデバイス１０２中の他の位置に配置することもできる。

４個のＬＥＤ（ｌｉｇｈｔ ｅｍｉｔｔｉｎｇ ｄｉｏｄｅ；発光ダイオード）１０８，１１０，１１２，１１４が、このリコールデバイス１０２の表面に示されている。ＬＥＤ１０８は、所定のしきい値を超える検出オーディオレベルの増大や、所定の期間内の平均オーディオレベルの実質的な変化などのオーディオ捕捉状態の検出を信号で伝えるおものである。ＬＥＤ１１０は、しきい値（例えば、２０°）よりも大きな角度変化の検出などの運動捕捉状態の検出を信号で伝えるものである。また、ＬＥＤ１１２は、所定の期間内の平均光量レベルの実質的な変化や、所定のしきい値を超える検出光量レベルの増大などの光量レベル捕捉状態の検出を信号で伝えるものである。さらに、ＬＥＤ１１４は、所定のしきい値を超える検出周辺温度レベルの増大や、所与の期間内の周囲温度レベルの実質的な変化などの温度捕捉状態の検出を信号で伝える。以上にリストアップした捕捉状態以外の捕捉状態も代わりに用いることができる。

リコールデバイス１０２によって監視されるデータをコンピュータシステムへとダウンロードするためのシリアルポート１１６が、リコールデバイス１０２中に示されている。このリコールデバイス１０２中の様々なコンポーネントからの記録されたデータは、このリコールデバイス１０２中のメモリに保存される。このようなデータは、また、（例えば、マイクロソフト（Ｍｉｃｒｏｓｏｆｔ）社のＥＸＣＥＬスプレッドシートアプリケーション又は他の解析ツールを使用して）後で解析するためにこのシリアルポート１１６を経由してデスクトップコンピュータなどの、より重要なコンピュータシステムへとダウンロードすることもできる。状態パラメータなどの内部設定、時刻設定などは、このシリアルポート１１６を経由してリコールデバイス１０２へとアプロードすることもできる。

無線トランシーバ（図示せず）が、そのコード１１８に沿って上方に延びているアンテナに結合されている。この無線トランシーバを使用して、データをアップロード及びダウンロードし、同様にＷｉ−Ｆｉやブルートゥース（Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ）などの無縁ネットワークプロトコルを用いてインターフェースし、無線周波数信号を検出することができる。

図２は、携帯型リコールデバイスの一例の内部平面図及び外部斜視図を示す図である。図中符号２００は内部平面図、２０２は外部斜視図を示している。リコールデバイスの一例の特定のコンポーネントについて、本明細書中で説明しているが、他のコンポーネントをリコールデバイスの他の実施形態中で使用することもできる。マイクロコントローラ（図示せず）が、このＰＣ（ｐｒｉｎｔｅｄ ｃｉｒｃｕｉｔ；プリント回路）ボード２０４の下側に取り付けられている。一実施形態においては、Ｍｉｃｒｏｃｈｉｐ社の２０ＭｈｚのＰＩＣ１６Ｆ８７６マイクロコントローラが使用される。カメラ２０６及びレンズ２０８は、このリコールデバイスのＰＣボード２０４に動作可能に接続されている。一実施形態においては、Ｅｄｍｕｎｄｓ Ｏｐｔｉｃｓ社からの追加のｆ２、ｆ２．２ｍｍレンズを伴う５０ｍｍ×３０ｍｍ×１４ｍｍのＳｉｐｉｘ Ｓｎａｐの３００ｋピクセルのカメラモジュールが使用される。他の実施形態の構成においては、フィリップス（Ｐｈｉｌｉｐｓ）社のＫｅｙ００８カメラが、Ｅｄｍｕｎｄｓ Ｏｐｔｉｃｓ社からの追加の２．９ｍｍレンズと共に使用される。このカメラ２０６のシャッタ及びモード制御部に対するインターフェースは、リードリレーによって提供されるが、光ＭＯＳＦＥＴトランジスタなど他のスイッチングエレメントをその代わりに用いることもできる。

加速度計２１０が、このＰＣボード２０４に取り付けられている。例示した実施形態においては、アナログデバイス（Ａｎａｌｏｇ Ｄｅｖｉｃｅｓ）社からの１つの２軸＋／−１０ｇ ＡＤＸＬ２１０加速度計が使用される。他の実施形態においては、複数の多軸又は単軸の加速度計を使用することができる。例えば、個々の単軸加速度計を構成して３軸（Ｘ、Ｙ、及びＺ）のうちの各軸の加速度を検出することができる。また、他の実施形態においては、これらの３軸を、ロール（ｒｏｌｌ）、ピッチ（ｐｉｔｃｈ）、及びヨー（ｙａｗ）として指定し、ジャイロスコープを使用してヨー（回転加速度）を検出する。

光量レベルセンサ２１２は、ＰＣボード２０４に取り付けられている。一実施形態においては、ＴＣＳ２３０など、ＴＡＯＳ社（ＴＡＯＳ，Ｉｎｃ．）からのデジタル周囲光量レベルセンサを使用して、このリコールデバイスと、したがって、その着用者が体験する周囲光量レベルの大きさ及び変化を検出する。周囲光量レベルの変化は、その着用者がある部屋から別の部屋へ、又は内部から外部へと移動したことを示すことができる捕捉状態の一例を表わしている。さらに、周囲光量レベルの変化は、ある人の手をこのリコールデバイスを横切って振ってこの光量レベルセンサ上に影を作ることなど、ジェスチャによって模倣することができる。したがって、イメージ捕捉は、この着用者が実際にこのリコールデバイス上のトリガスイッチに触れる必要なしに、この着用者のジェスチャによってトリガすることができる。このような一実施形態においては、この捕捉イベントの検出と、このイメージ捕捉のトリガリングの間の遅延を、少なくとも所定の遅延期間、引き延ばして、このカメラをターゲットに適切に向けることができるようにする。

周囲温度センサ（図示せず）は、このＰＣボード２０４に取り付けられる。一実施形態においては、ナショナルセミコンダクタ（Ｎａｔｉｏｎａｌ Ｓｅｍｉｃｏｎｄｕｃｔｏｒ）社のＬＭ７５センサを使用してこのリコールデバイスが体験する周囲温度レベルの大きさと変化を検出する。周囲光量レベルの変化は、例えば、内部から外部へのこの着用者の動きを示すことができる捕捉状態の一例を表わしている。

シリアルバスポート２１４は、ＰＣボード２０４に取り付けられている。一実施形態においては、ユニバーサルシリアルバスインターフェースが使用されるが、ＲＳ−２３２インターフェース、ＩＲＤＡインターフェース、他の任意のデータポートなど他のシリアルポートを使用することもできる。このシリアルバスポート（又は他のインターフェース）を使用してこのリコールデバイスへ／からデータをアップロード及びダウンロードすることができる。ＬＥＤ２１６は、図１で説明したように、様々な捕捉イベントの検出を行うものである。

図３は、携帯型リコールデバイスの一例におけるコンポーネンの概略図である。図中符号３００はコンポーネントを示している。マイクロコントローラ３０２は、シャッタ制御線３０６及びモード制御線３０８を使用してカメラ３０４を制御するように結合されている。このマイクロコントローラ３０２によってこのシャッタ制御線３０６に発生される信号は、このカメラ３０４におけるイメージ捕捉をトリガする。このマイクロコントローラ３０２によってモード制御線３０８に発生される信号は、このカメラ３０４を高解像度モード、低解像度モードに設定し、あるいは捕捉されたイメージの消去をトリガする。普通のレンズ３１０、広角レンズ、魚眼レンズなどのレンズ３１０が、このカメラ３０４に接続されている。

ＮｉＭＨ ＡＡ１．５ボルトバッテリなどのバッテリ３１２は、このカメラ３０４を含めて例示したリコールデバイスに電力を供給する。昇圧回路（ｓｔｅｐ−ｕｐ ｃｉｒｃｕｉｔ）３１４は、バッテリ３１２が供給する電圧を３．７ボルトまで増大させてこのＰＣボード上のマイクロコントローラ３０２及び他のコンポーネントに電力を供給する。

Ｉ^２Ｃバス３１６が、メモリブロック３１８をマイクロコントローラ３０２に接続する。このメモリブロック３１８を使用してログ記録されたセンサデータ及び捕捉されたイメージ及び音（サウンド）を記憶することができる。一実施形態においては、２つの１２８Ｋバイトのフラッシュメモリチップ（Ｍｉｃｒｏｃｈｉｐ社２４ＬＣ５１２）が使用される。他の実施形態においては、ＳＤカードやＭＭＣカードなど、より大容量のたぶん着脱可能なメモリモジュールを接続することが可能であり、これによって１Ｇバイトのストレージまで可能になるはずである。リアルタイムクロックチップ３２０（Ｄａｌｌａｓ／Ｍａｘｉｍ）及び周囲温度センサ３２２（ナショナルセミコンダクタ社のＬＭ７５）も、このＩ^２Ｃバス３１６によってこのマイクロコントローラ３０２に接続されている。

少なくとも１つの加速度計３２４がマイクロコントローラ３０２に接続されてロケーション及び動きの変化が検出される。例示した実施形態においては、軸（Ｘ、Ｙ、及びＺ）ごとに１つの、３つの単軸加速度計３２６が使用される。ＵＳＢインターフェースやＲＳ−２３２インターフェースなどのシリアルバスインターフェース３２８がマイクロコントローラ３０２に接続されて、データのアップローディング及びダウンローディングが可能になる。オーディオ記録回路３３０もマイクロコントローラ３０２に接続されて周囲音が記録される。一実施形態においては、このオーディオ記録回路３３０は、ある期間の間、連続して記録することができるが、他の実施形態においては、このオーディオ記録回路３３０がトリガされて捕捉状態の検出に応答して記録する。デジタル光量レベルセンサ３３２がマイクロコントローラ３０２に接続されて、光量レベルの捕捉状態が検出される。ＲＦトランシーバ３３４及びアンテナ３３６がマイクロコントローラ３０２に接続されて、ＲＦＩＤトランスポンダを検出するために、かつ／又はＲＦ信号を検出するためにＷｉ−Ｆｉ信号通信が供給又は検出される。一実施形態においては、４３３ＭＨｚのトランシーバが使用される。他の実施形態においては、２．４ＧＨｚの無線レシーバが使用されて無線ネットワークが検出される。このリコールデバイスが無線通信機能を有するコンピュータの近傍に持ち込まれる場合には、このリコールデバイスは、（例えば、ブルートゥース又はＷｉ−Ｆｉを使用して）このコンピュータにアクセスし、イメージデータ、オーディオデータ、及び他のセンサデータを転送することができる。したがって、リモートコンピュータシステムを使用してカメラ設定、センサ設定、時刻設定などのデバイス設定を実現することができる。

別のユーザインターフェースモードは、スイッチ、ボタンなどのための容積がない、又は容積が制限されたリコールデバイス中で使用することができる。スイッチを必要とせずにコンピュータシステムに対する捕捉されログ記憶されたデータの伝送を可能にするために、このカメラは、所定の位置に（例えば、テーブル上に下向きにして）置くことができる。電源投入されると、この所定の位置を検出する１つ又は複数の加速度計は、ユーザのどのような介入もなしに無線ネットワークリンク上でコンピュータに対するデータの自動ダウンローをトリガすることが可能になる。

センサデータを監視してログ記録するために使用することができる他の例示の入力コンポーネントには、限定するものではないが、ＧＰＳ（Ｇｌｏｂａｌ Ｐｏｓｉｔｉｏｎｉｎｇ Ｓｙｓｔｅｍ全地球測位システム）トランシーバ（例えば、１０ｍの分解能と、地理的位置、高度、及びコンパス方位の検出をもつＧａｒｍｉｎ Ｇｅｋｏ社からのＧＰＳトランシーバ）、心拍数モニタ（例えば、ポーラモニタ（Ｐｏｌａｒ ｍｏｎｉｔｏｒ））、ビデオカメラ、回転状態を検出するためのジャイロスコープ（例えば、アナログデバイス社からのＡＤＸＲＳジャイロスコープ）、化学センサ（例えば、Ｆｉｇａｒｏ一酸化炭素センサ又は煙検出器）、周囲の光量変化に基づいて粗い光学的動きの検出を実現する逆バイアスされたＬＥＤ、ならびにその着用者から２．５ｍまでの人間を検出する受動的な赤外線検出器（例えば、セイコー（Ｓｅｉｋｏ）受動赤外温度検出器）が含まれる。

他の例示した捕捉状態は、サウンドレベルの変化、光量レベルの変化、（例えば、加速度計又はジャイロスコープによって検出されるような）動きの変化、心拍数の変化、周囲温度又は衣類の本体温度の変化、ローカル環境（例えば、大気）の化学組成の変化、Ｗｉ−Ｆｉ信号の検出、ＲＦＩＤトランスポンダの検出、又はリアルタイムクロック周期の満了によって満足させることができる。

これらのコンポーネントの様々な組合せを使用して捕捉状態の検出によってマークがつけられた、興味のある可能性がある条件の検出に基づいて周囲音及びイメージを選択的に捕捉することができる。このようにして、この選択的なイメージ及び音の捕捉により、興味のない状態の連続的な捕捉を回避することによって、ストレージリソース（ｓｔｏｒａｇｅ ｒｅｓｏｕｃｅ）をさらに効率よく使用する。

図４は、選択的なイメージ捕捉プロセスの例示的な動作を示す図である。図中符号４００は全体動作を示している。監視動作４０２は、少なくとも１つの加速度計を使用してカメラの動きを監視する。監視動作４０４は、「捕捉状態」として指定される、このカメラが体験する環境条件を検出する。捕捉状態は、興味がある可能性のある環境イベントに以前に関連づけられていた何かが起こったことを示している。例えば、ある部屋から別の部屋への移動が、興味のある環境イベントであると考えられる場合、周囲光量レベルの変化は、この着用者が異なる部屋に移動したことを示していると考えることができる。

一実施形態においては、例示した検出動作は、以下の擬似コードで記述されるステップを含んでいる。

Ｄｅｔｅｃｔ＿ｌｉｇｈｔ＿ｌｅｖｅｌ：
（１）現在の監視間隔中でＴＣＳ２３０を使用してＬｕｘ中の周囲光量レベルを読み取る
（２）現在の光量レベル読取り値を以前の監視間隔（例えば、１秒前）からの光量レベル読取り値と比較する
（３）現在の読取り値＜以前の読取り値の５０％、又は現在の読取り値＞以前の読取り値の２００％が成立する場合には、捕捉状態を示す
（４）Ｄｅｔｅｃｔ＿ｌｉｇｈｔ＿ｌｅｖｅｌに進む
この捕捉状態を検出する目的は、イメージ捕捉のトリガリングを「与える（ｐｒｉｍｅ）」ことである。しかし、このリコールデバイスは、ジッタの影響を受ける着用可能なデバイスであるので、このイメージ捕捉それ自体は、安定状態がその加速度計によって検出されるまで遅延される（すなわち、管理される）。したがって、遅延動作４０６は、安定状態がその１つ（又は複数）の加速度計によって検出されるまでトリガ動作４０８を遅延させる。このようにして、この捕捉されたイメージの品質（例えば、鮮明度）は、管理されていないイメージ捕捉からのイメージに比べてより良好であることが予想される。

安定状態は、このカメラ中の１つ又は複数の加速度計が、所定の範囲内の、あるいは所定のしきい値以下の移動を検出するときに検出される。例えば、例示したリコールデバイスは、すべての加速度計がそれらの各軸において移動を感知しないときに安定状態を検出するように設定することができる。しかしながら、この設定は、この着用者がほとんど静止して立っているときなど、そうでなくても許容可能なカメラの動きの期間中にイメージ捕捉の可能性を厳しく制限してしまうこともある。したがって、この安定状態は、測定期間（例えば、１秒間）中の所与のどのような加速度計出力のしきい値角度変化（例えば、２０°）よりも小さく設定することもできる。

一実施形態においては、例示した遅延動作は、以下の擬似コードで記述されるステップを含んでいる。

Ｃａｐｔｕｒｅ＿ｉｍａｇｅ：
（５）現在の監視間隔中の１つ（又は複数）の加速度計の１つ（又は複数）のチルト角を読み取る
（６）１つ（又は複数）のチルト角を以前の監視間隔（例えば、１秒前）からの１つ（又は複数）のチルト角と比較する
（７）どのチルト角の差でも２０度を超過する場合には、Ｃａｐｔｕｒｅ＿ｉｍａｇｅに進む
（８）カメラ中でイメージ捕捉をトリガする
（９）戻る
この安定状態を検出した後、トリガリング動作４０８は、このカメラモジュールを介してイメージ捕捉をトリガする。他の実施形態においては、限定するものではないが、所与の時間間隔の間のオーディオ記録、ＧＰＳ読取り、リアルタイムクロック読取りなどを含めて他の環境状態も捕捉することができる。この捕捉イベントの目的は、捕捉状態の時間的近傍に存在したときのその環境のスナップショットを確立することである。その後、この捕捉されたデータをコンピュータシステムにダウンロードして、関連した可能性のあるイベントに関連する環境状態の再構築をスムーズに実施することができる。

他の実施形態においては、たとえ先の捕捉状態が存在しなくても、（ビデオ捕捉を含めて）イメージ捕捉が、連続的に又は定期的に生ずることもある。例えば、このリコールデバイスは、安定状態を検出し、メモリに対するイメージ捕捉をトリガする。その後に、時間的近傍の捕捉状態が検出され、そのようにしてこの捕捉されたイメージは、後続の捕捉状態に関連して保持される。時間的近傍の捕捉状態が検出されない場合には、ストレージ空間（ｓｔｏｒａｇｅ ｓｐａｃｅ）を管理するためにこの捕捉されたイメージをメモリから削除することができる。このようにして、捕捉イベントにちょうど先立って存在する環境状態を捕捉し、効率的に記録することができる。同様なアルゴリズムは、オーディオ記録及び他の知覚データに適用することもできる。

図５は、イメージ捕捉イベントに関連した例示的なセンサ読取り値を示す図である。図中符号５００はセンサ読取り値を示している。データ５０２は、時間上でＸ軸に関連した加速度計の読取り値を示す。データ５０４は、時間上でＹ軸に関連した加速度計の読取り値を示す。（このチャート中の加速度計の読取り値は、角度に対応する。例えば、一実装形態においては、偏角（ａｍｐｌｉｔｕｄｅ）０をもつ加速度計信号は、０度を表し、偏角９０をもつ加速度計信号は、９０度を表すなどである。）データ５０６は、周囲光量レベルセンサの読取り値を示す。データ５０８は、安定状態の検出を引き続いて起こす捕捉状態の検出によってトリガされるイメージ捕捉を示している。

時刻５１０に示すように、捕捉状態は、データ５０２と５０４の両方が示すように、安定状態の検出を引き続いて起こす、光量レベルデータ５０６における劇的な変化に基づいて検出されている。対照的に、時刻５１２において、光量レベルデータ５０６の劇的な変化は、捕捉状態を表すが、イメージ捕捉は、その安定状態がデータ５０２と５０４の両方に関して検出される時刻５１４まで遅延される。このようにして捕捉を管理することにより、イメージは、安定期間と組み合わされた興味がある可能性があるイベントの検出に基づいて選択的に捕捉される。

図６は、普通のレンズを介して捕捉されたイメージと、魚眼レンズを介して捕捉されたイメージと、この魚眼イメージの補正バージョンとを示す図である。図中符号６００は普通のレンズを介して捕捉されたイメージ、６０２は魚眼レンズを介して捕捉されたイメージ、６０４はこの魚眼イメージの補正バージョンを示している。

市販のイメージ編集ソフトウェアを使用してこの魚眼レンズを介して捕捉されたイメージは、この魚眼レンズが導入する放射状歪みを取り除くように補正することができる。この魚眼イメージ捕捉をその補正ソフトウェアと組み合わせることにより、着用者は、イメージ中に最大限の環境を捕捉し、後でその放射状歪みを取り除いて比較的正常なイメージを取得することができる。したがって、魚眼レンズのこの使用は、その環境に比較的ランダムに位置合わせしてイメージを捕捉するリコールデバイスには特に適している。

後で処理及び／又は解析するために、様々なデータをログ記録し、コンピュータシステムにダウンロードして、この着用者の最近の体験におけるイベントを再構築することができる。このリコールデバイスの例示の出力は、限定するものではないが、連続的なオーディオログと、一連のオーディオスナップショットと、一連のイメージスナップショットと、一連のＧＰＳによるロケーション、高度、及び方向の読取り値と、移動ログと、周囲温度ログと、心拍数ログと、ＲＦＩＤ検出ログと、無線ネットワーク検出ログとを含むことができる。

さらに、記憶の想起を実施することを意図した用途においては、「ＲＳＶＰ」（Ｒａｐｉｄ Ｓｅｒｉａｌ Ｖｉｓｕａｌ Ｐｒｅｓｅｎｔａｔｉｏｎ高速シリアルビジュアルプレゼンテーション）と呼ばれる技法を使用することができる。ＲＳＶＰは、本をぱらぱらとめくってその内容を評価することの電子的等価機構を表している（例えば、非特許文献１参照）。この技法を使用して、このリコールデバイス上や、その捕捉データをダウンロードするクライアントコンピュータシステム上などのユーザインターフェースでは、限定するものではないが、速度、方向、及び同時に見ることが可能なイメージ数を含めて、様々なファクタを直接にユーザが制御する下で、捕捉された順番でそのイメージを高速に表示することができる。このような表示は、このリコールデバイスによって捕捉される時間的に同期したオーディオ、又は他のログ記録されたデータと組み合わせることができる。

製造業者は、現在ではバッテリの消費量が大きいので小さな携帯型デジタルカメラ中にＧＰＳ機能を収容してきてはいない。このＡＤＸＬ２１０加速度計は、動作する際にＧＰＳトランシーバの電力の約１／１３０しか使用せず（一般に０．６ｍＡ）、したがって、効率的な電力管理コンポーネントとして使用することができる。一実施形態においては、加速度計は、このＧＰＳレシーバについての電力管理コンポーネントとして使用することができる。ＧＰＳレシーバを一体化した回路は、一般に多くの電流（例えば、８０ｍＡ）を使用するので、このシステムに電力を供給するバッテリを簡単に消耗させてしまう可能性がある。この加速度計が、読み取る動きを定期的に（例えば、毎秒など）サンプリングすることにより、ＧＰＳロケーションの変化が起こっていないために移動がない場合には、このＧＰＳをスイッチでオフにすることができる。この低電力加速度計が動きを検出するときに、このＧＰＳシステムをスイッチでオンに戻すことができる。同様な電力管理メカニズムを使用してやはり高電流消費があるそのカメラの電源をオフにすることができる。光量レベルセンサなど他のセンサ入力を、電力の節約のために使用することができる。例えば、真っ暗闇の中ではカメラに電力を供給する必要はない。

上述した本発明の実施形態は、１台又は複数台のコンピュータシステムにおける論理ステップとして実装される。本発明の論理動作は、（１）１台又は複数台のコンピュータシステム中で実行される一連のプロセッサで実装されるステップとして、また、（２）１台又は複数台のコンピュータシステム内の相互接続されたマシンモジュールとして実装される。この実装については、本発明を実装するそのコンピュータシステムの性能要件に応じた選択の問題である。したがって、本発明の実施形態を構成するこれらの論理動作は、動作、ステップ、オブジェクト、モジュールといろいろに呼ばれる。

上述した実施形態及びデータは、本発明の例示的な実施形態の構造及び使用についての完全な記述を提供している。本発明の趣旨及び技術的範囲を逸脱することなく、本発明の多くの実施形態を構築することができ、特許請求の範囲内に存在するものである。

人が着用可能なリコールデバイスの一実施形態を示す図である。 リコールデバイスの一例の内部平面図及び外部斜視図を示す図である。 リコールデバイスの一例を示す概略図である。 選択的なイメージ捕捉プロセスの動作の一例を示す図である。 イメージ捕捉イベントに関連した、センサの読取りの一例を示す図である。 普通のレンズを介して捕捉されたイメージ、魚眼レンズを介して捕捉されたイメージ、及びこの捕捉されたイメージの補正バージョンを示す図である。

符号の説明

１００ 着用者
１０２ リコールデバイス
１０４ ボックス
１０６ カメラ
１０８，１１０，１１２，１１４ ＬＥＤ
１１６ シリアルポート
１１８ コード
２０４ ＰＣボード
２０６ カメラ
２０８ レンズ
２１０ 加速度計
２１２ 光量レベルセンサ
２１４ シリアルバスポート
２１６ ＬＥＤ
３０２ マイクロコントローラ
３０４ カメラ
３１２ バッテリ
３１４ 昇圧回路
３１８ メモリ
３２０ リアルタイムクロック
３２２ 温度センサ
３２４ 加速度計
３２８ シリアルインターフェース
３３０ オーディオ記録回路
３３２ デジタル光量レベルセンサ
３３４ ＲＦトランシーバ

Claims (43)

1. 着用者が携帯するように構成された携帯型リコールデバイスであって、
   カメラと、
   該カメラに動作可能に接続され、少なくとも１つの加速度計による安定状態の検出を引き続いて起こす捕捉状態の検出に基づいて前記カメラによるイメージの捕捉をトリガする少なくとも１つの加速度計と
   を備えていることを特徴とする携帯型リコールデバイス。
2. 前記少なくとも１つの加速度計は、前記捕捉状態と前記安定状態の両方を検出可能とすることを特徴とする請求項１に記載の携帯型リコールデバイス。
3. 周囲状態を監視して前記捕捉状態を検出する環境センサを備えていることを特徴とする請求項１に記載の携帯型リコールデバイス。
4. 前記捕捉状態の検出に応答して周囲音を記録するオーディオ記録回路を備えていることを特徴とする請求項１に記載の携帯型リコールデバイス。
5. 前記カメラは、広角レンズを備えていることを特徴とする請求項１に記載の携帯型リコールデバイス。
6. 前記カメラは、魚眼レンズを備えていることを特徴とする請求項１に記載の携帯型リコールデバイス。
7. 前記捕捉状態の検出は、周囲光量変化の検出を含んでいることを特徴とする請求項１に記載の携帯型リコールデバイス。
8. 前記捕捉状態の検出は、周囲音の変化の検出を含んでいることを特徴とする請求項１に記載の携帯型リコールデバイス。
9. 前記捕捉状態の検出は、周囲温度変化の検出を含んでいることを特徴とする請求項１に記載の携帯型リコールデバイス。
10. 前記捕捉状態の検出は、前記着用者の動きの変化の検出を含んでいることを特徴とする請求項１に記載の携帯型リコールデバイス。
11. 前記捕捉状態の検出は、前記着用者の心拍数変化の検出を含んでいることを特徴とする請求項１に記載の携帯型リコールデバイス。
12. 前記安定状態の検出は、前記カメラの加速度が定義されたしきい値より小さいことを示す前記少なくとも１つの加速度計からの信号検出を含んでいることを特徴とする請求項１に記載の携帯型リコールデバイス。
13. 前記少なくとも１つの加速度計は、
    各加速度計が異なる軸に沿って加速度を検出するように方向づけられた複数の加速度計を備え、前記安定状態の検出は、前記カメラの加速度が各軸において定義されたしきい値よりも小さいことを示す各加速度計からの信号検出を含んでいることを特徴とする請求項１に記載の携帯型リコールデバイス。
14. ジャイロスコープを備え、前記安定状態の検出は、前記カメラの片揺れ運動が定義されたしきい値よりも小さいことを示す前記ジャイロスコープからの信号検出を含んでいることを特徴とする請求項１に記載の携帯型リコールデバイス。
15. 前記捕捉状態の検出は、周囲光量変化の検出を含み、前記イメージの前記捕捉のトリガは、前記捕捉状態の検出の後に、少なくともあらかじめ定義された遅延期間だけ遅延させられることを特徴とする請求項１に記載の携帯型リコールデバイス。
16. 前記捕捉状態の検出は、前記リコールデバイスの近傍の人からの熱によってトリガされる受動的赤外線検出器からの信号変化の検出を含んでいることを特徴とする請求項１に記載の携帯型リコールデバイス。
17. 加速度計を使用して少なくとも１つの軸に沿ってカメラの加速度を監視するステップと、
    前記カメラが体験する捕捉状態を検出するステップと、
    前記捕捉状態を検出する前記動作に応答して前記少なくとも１つの軸に沿って前記少なくとも１つの加速度計によって安定状態を検出するステップと、
    前記安定状態の検出を引き続いて起こす前記捕捉状態の検出に基づいて前記カメラによるイメージの捕捉をトリガするステップと
    を有することを特徴とする方法。
18. 前記少なくとも１つの加速度計は、前記捕捉状態と前記安定状態の両方を検出可能とすることを特徴とする請求項１７に記載の方法。
19. 前記捕捉状態を検出するステップは、
    環境センサを用いて周囲状態を監視するステップを有することを特徴とする請求項１７に記載の方法。
20. 前記捕捉状態の検出に応答して周囲音を記録するステップを有することを特徴とする請求項１７に記載の方法。
21. 前記カメラは、広角レンズを備えていることを特徴とする請求項１７に記載の方法。
22. 前記カメラは、魚眼レンズを備えていることを特徴とする請求項１７に記載の方法。
23. 前記捕捉状態を検出するステップは、
    周囲光量変化を検出するステップを有することを特徴とする請求項１７に記載の方法。
24. 前記捕捉状態を検出するステップは、
    周囲音の変化を検出するステップを有することを特徴とする請求項１７に記載の方法。
25. 前記捕捉状態を検出するステップは、
    周囲温度変化を検出するステップを有することを特徴とする請求項１７に記載の方法。
26. 前記捕捉状態を検出するステップは、
    着用者の動きの変化を検出するステップを有することを特徴とする請求項１７に記載の方法。
27. 前記捕捉状態を検出するステップは、
    着用者の心拍数変化を検出するステップを有することを特徴とする請求項１７に記載の方法。
28. 前記安定状態を検出するステップは、
    前記カメラの加速度が定義されたしきい値よりも小さいことを示す前記少なくとも１つの加速度計からの信号を検出するステップを有することを特徴とする請求項１７に記載の方法。
29. 前記安定状態を検出するステップは、
    前記カメラの片揺れ運動が定義されたしきい値よりも小さいことを示すジャイロスコープからの信号を検出するステップを有することを特徴とする請求項１７に記載の方法。
30. 前記捕捉状態を検出するステップは、周囲光量変化を検出するステップを有し、前記イメージの前記捕捉をトリガするステップは、前記捕捉状態の前記検出の後に少なくともあらかじめ定義された遅延期間だけ遅延させられることを特徴とする請求項１７に記載の方法。
31. 前記携帯型リコールデバイスからダウンロードされた複数の捕捉イメージを順にレビューするステップを有することを特徴とする請求項１７に記載の方法。
32. コンピュータシステム上のコンピュータプロセスを実行するコンピュータプログラムを符号化するコンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータプロセスは、
    加速度計を使用して少なくとも１つの軸に沿ってカメラの加速度を監視するステップと、
    前記カメラが体験する捕捉状態を検出するステップと、
    前記捕捉状態を検出する前記動作に応答して前記少なくとも１つの軸に沿って前記少なくとも１つの加速度計が検出する安定状態を検出するステップと、
    前記安定状態の検出を引き続いて起こす前記捕捉状態の検出に基づいて前記カメラによるイメージの捕捉をトリガするステップと
    を有することを特徴とするコンピュータプログラム製品。
33. 着用者が携帯するように構成されたデジタルメディアプレーヤであって、
    カメラと、
    該カメラに動作可能に接続され、少なくとも１つの加速度計による安定状態の検出を引き続いて起こす捕捉状態の検出に基づいて前記カメラによるイメージの捕捉をトリガする少なくとも１つの加速度計と
    を備えていることを特徴とするデジタルメディアプレーヤ。
34. 着用者が携帯するように構成された携帯型リコールデバイスであって、
    カメラと、
    該カメラに動作可能に接続され、少なくとも１つの加速度計による安定状態の検出に基づいて前記カメラによるイメージの捕捉をトリガする少なくとも１つの加速度計と、
    捕捉状態が前記捕捉の時間的近傍で検出される場合、前記イメージの前記捕捉をトリガするステップに応答して前記イメージのストレージを保持し、捕捉状態が前記捕捉の定義された時間的近傍で検出されない場合には、前記イメージの前記ストレージを削除するメモリと
    を備えていることを特徴とする携帯型リコールデバイス。
35. 前記イメージは、ビデオシーケンスの１つのイメージであることを特徴とする請求項３４に記載の携帯型リコールデバイス。
36. 周囲音を記録するオーディオ記録回路を備え、前記メモリは、前記捕捉状態が前記捕捉の時間的近傍で検出される場合、前記記録された周囲音のストレージを保持し、前記捕捉状態が前記捕捉の時間的近傍で検出されない場合には、前記記録された周囲音の前記ストレージを削除することを特徴とする請求項３４に記載の携帯型リコールデバイス。
37. 加速度計を使用して少なくとも１つの軸に沿ってカメラの加速度を監視するステップと、
    前記少なくとも１つの軸に沿って前記少なくとも１つの加速時計によって安定状態を検出するステップと、
    前記安定状態の検出に基づいて前記カメラによるイメージのメモリへの捕捉をトリガするステップと
    捕捉状態が前記捕捉の定義された時間的近傍において検出されない場合、前記メモリから前記イメージを削除するステップと
    を有することを特徴とする方法。
38. 前記イメージは、ビデオシーケンスの１つのイメージであることを特徴とする請求項３７に記載の方法。
39. メモリに周囲音を記録するステップと、
    前記捕捉状態が前記捕捉の時間的近傍において検出されない場合には、前記記録された周囲音を削除するステップと
    を有することを特徴とする請求項３７に記載の方法。
40. コンピュータシステム上でコンピュータプロセスを実行するコンピュータプログラムを符号化するコンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータプロセスは、
    加速度計を使用して少なくとも１つの軸に沿ってカメラの加速度を監視するステップと、
    前記少なくとも１つの軸に沿って前記少なくとも１つの加速時計によって安定状態を検出するステップと、
    前記安定状態の検出に基づいて前記カメラによるイメージのメモリへの捕捉をトリガするステップと
    捕捉状態が前記捕捉の定義された時間的近傍において検出されない場合、前記メモリから前記イメージを削除するステップと
    を有することを特徴とするコンピュータプログラム製品。
41. 前記イメージは、ビデオシーケンスの１つのイメージであることを特徴とする請求項４０に記載のコンピュータプログラム製品。
42. 前記コンピュータプロセスは、
    前記メモリに周囲音を記録するステップと、
    捕捉状態が前記捕捉の時間的近傍において検出されない場合には、前記メモリから前記記録済みの周囲音を削除するステップと
    を有することを特徴とする請求項４０に記載のコンピュータプログラム製品。
43. 着用者が携帯するように構成されたデジタルメディアプレーヤであって、
    カメラと、
    該カメラに動作可能に接続され、少なくとも１つの加速度計による安定状態の検出に基づいて前記カメラによるイメージの捕捉をトリガする少なくとも１つの加速度計と、
    捕捉状態が前記捕捉の時間的近傍で検出される場合、前記イメージの前記捕捉をトリガするステップに応答して前記イメージを記憶し、前記捕捉状態が前記捕捉の定義された時間的近傍で検出されない場合には、前記イメージの前記ストレージを削除するメモリと
    を備えていることを特徴とするデジタルメディアプレーヤ。
    

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