JP2005260401A - デジタル放送受信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】少ないハードウェア追加で、チャンネル切り換え時間を短くする。
【解決手段】システムコントローラ10によって、第1のフロントエンド部4の受信チャンネルである番組受信チャンネルの切り換えがされないときに、切り換えスイッチ16を制御するとともに第2のフロントエンド部5の受信チャンネルを切り換えて受信可能な全てのチャンネルについてTSデータに多重された放送番組を受信するために必要な付加情報を第2のTS−DEMUX18で分離解析して蓄積部19に保存させ、上記番組受信チャンネルを第1のチャンネルから第2のチャンネルに切り換えるときに、蓄積部19に保存してある上記第2のチャンネルの付加情報を上記第1のTS−DEMUX7に設定することにより、TSデータTS0から直ぐに映像データ、音声データを分離できるようにする。
【選択図】図1




Description

本発明は、デジタル放送受信装置に関し、特に地上波デジタル放送を受信してデコードする地上波デジタル放送受信装置に関する。
従来の地上波デジタル放送受信装置には、チューナーおよび復調復号部からなるフロントエンド部から出力されるトランスポート・ストリーム・データ(以下、TSデータとする)を、コンディショナル・アクセス・デスクランブル(以下、CAデスクランブルとする)し、さらにデマルチプレクッス(以下、TSデータのデマルチプレックス処理をTSデマルチプレックスとする)して映像・音声データを分離した後、MPEGデコーダによって映像復号、音声復号して出力するシステムを基本構成とするものがある(例えば、非特許文献1参照)。
また、上記基本構成においては、受信チャンネル切り換え時の切り換え時間が長くなってしまうので、複数(3個以上)の符号化入力手段と符号化選択手段と複数(3個以上)の符号化データデコード手段を設けて、受信チャンネル切り換え時に発生する、チャンネル切り換え要求から所定画像表示されるまでのチャンネル切り換え時間を、できるだけ少なくしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2003―274304号公報(4−7ページ,図2) デジタル放送用受信装置標準規格ARIB STD−B21(4ページ,第2−2図)
しかしながら、上記のような従来の地上波デジタル放送受信装置は、受信チャンネル切り換え時の画像(音声含む)表示を早くするために、複数(3個以上)の符号化入力手段と符号化データデコード手段を設けて、並行処理後の画像データをスイッチにより選択しているため、チャンネル切り換え時間改善のためだけにハードウェア規模がかなり大きくなってしまっているという問題点があった。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、ハードウェア規模増大の主原因の符号化データデコーダに対して、少ないハードウェア追加で、チャンネル切り換え時間を短くできるデジタル放送受信装置を提供することを目的とする。
本発明のデジタル放送受信装置は、
デジタル放送を受信して放送番組をデコードするデジタル放送受信装置において、
アンテナの受信信号を選局および復調復号して第1のトランスポート・ストリーム・データを出力する第1のフロントエンド部と、
上記受信信号を選局および復調復号して第2のトランスポート・ストリーム・データを出力する第2のフロントエンド部と、
上記第1または第2のトランスポート・ストリーム・データのいずれかを選択して出力する切り換え手段と、
上記第1のトランスポート・ストリーム・データに多重された放送番組を受信するために必要な付加情報に従って上記第1のトランスポート・ストリーム・データから放送番組の映像データを分離する第1のデマルチプレクサと、
上記切り換え手段によって選択されたトランスポート・ストリーム・データから上記付加情報を分離する第2のデマルチプレクサと、
上記第1のデマルチプレクサによって分離解析された映像データを映像信号にデコードして出力するデコーダと、
上記第2のデマルチプレクサによって分離解析された付加情報を蓄積する蓄積部と、
上記第1のフロントエンド部の受信チャンネルである番組受信チャンネルの切り換えがされないときに、上記切り換え手段を制御するとともに上記第2のフロントエンド部の受信チャンネルを切り換えて上記受信可能な全てのチャンネルについて上記付加情報を上記蓄積部に保存させ、上記番組受信チャンネルを第1のチャンネルから第2のチャンネルに切り換えるときに、上記蓄積部に保存してある上記第2のチャンネルの付加情報を上記第1のデマルチプレクサに設定するシステムコントローラと
を備えた
ことを特徴とする。
本発明によれば、受信可能な全てのチャンネルについて第2のTSデマルチプレクサによって付加情報を取得して蓄積部に保存しておき、番組受信チャンネルを第1のチャンネルから第2のチャンネルに切り換えるときに、上記第2のチャンネルの付加情報を第1のデマルチプレクサに設定することにより、少ないハードウェアの追加で、チャンネル切り換え要求から所定画像表示されるまでのチャンネル切り換え時間を短くすることができるという効果がある。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1の地上波デジタル放送受信装置の構成図である。この実施の形態1の地上波デジタル放送受信装置は、放送波を受信するアンテナ1と、チューナー2およびこのチューナー2から出力されるベースバンド信号を復調・復号してTSデータを出力する復調復号部3から構成される第1のフロントエンド部4と、この第1のフロントエンド部4と同様の構成の第2のフロントエンド部5と、暗号を解く第1のコンディショナル・アクセス・デスクランブラ(以下、第1のCAデスクランブラ)6と、TSデータを分離する第1のトランスポート・ストリーム・データ・マルチプレクサ(以下、第1のTS−DEMUX)7と、電子番組ガイド(以下、EPGとする)等の基本データをデコードするEPG等基本データデコーダ8と、MPEGデコーダ9と、システムコントローラ10と、加算部11と、ローカルバス12と、TSデータを選択する切り換えスイッチ16と、上記第1のCAデスクランブラ6と同様の構成の第2のコンディショナル・アクセス・デスクランブラ(以下、第2のCAデスクランブラ)17と、上記第1のTS−DEMUX7と同様の構成の第2のトランスポート・ストリーム・データ・マルチプレクサ(以下、第2のTS−DEMUX)18と、蓄積部19とを備えている。
次に動作について説明する。アンテナ1からの受信データは、第1のフロントエンド部4および第2のフロントエンド部5に入力され、選局および復調復号後、第1のフロントエンド部4からは暗号化されたTSデータTS0として、第2のフロントエンド部5からは暗号化されたTSデータTS1として、それぞれ後段に出力される。ここで、第1のフロントエンド部4のTSデータTS0と第2のフロントエンド部5のTSデータTS1は、両フロントエンド部の受信チャンネル設定が異なれば、異なるデータとなる。
電源投入直後の通常の信号再生動作については、第1のCAデスクランブラ6は、暗号化されたTSデータTS0の暗号を解除して第1のTS−DEMUX7に出力する。第1のTS−DEMUX7は、多重化されたTSデータTS0から、プログラム・アソシエーション・テーブル(以下、PATとする)やプログラム・マップ・テーブル(以下、PMTとする)を格納する番組特定情報(以下、PSIとする)や番組配列情報(以下、SIとする)等のTSデータに多重された放送番組を受信するために必要な付加情報を分離取得して解析し、その付加情報によってTSデータTS0から映像データや音声データを分離し、それらの映像データ、音声データをMPEGデコーダ9に出力する。MPEGデコーダ9は、圧縮された映像データ、音声データをデコードして、元の映像信号(主に動画)、音声信号を出力する。なお、上記映像信号(主に動画)は、EPG等基本データデコーダ8によってデコードされたEPG等の静止画と、加算器11において重畳され、映像出力として後段に出力される。第1のフロントエンド部4と第2のフロントエンド部5には異なる受信チャンネルを設定可能であるが、この実施の形態1では第1のフロントエンド4の受信チャンネルが、番組受信チャンネル(放送番組のMPEGデコードされた映像信号、音声信号が出力される受信チャンネル)である。
通常、受信チャンネル選択後、映像(音声含む)信号が出力されるまでにかかる時間(Tallとする)は、フロントエンド部で復調復号してTSデータが出力される時間と、映像(音声含む)を含んだ多重化されたTSデータを正確に分離し、デコードする時間の合算となっている。前者のフロントエンド部の処理時間(Tftとする)は、主に復号部の中の時間デインターリーブ処理(送信側にてインターリーブしたデータを、元の順番にデインターリーブする処理)で発生する。また、後者のデコードの時間は、多重されているTSデータの中から、該当する映像(音声含む)データを分離するためにPATやPMTのテーブルを格納するPSIやSI等の付加情報を取得解析し、その付加情報によってTSデータを映像用、音声用等に分離するTSデマルチプレックス処理時間(Tdmとする)と、MPEGデコーダにて圧縮された映像(音声含む)データを元のデータに伸長するためのデコード時間(Tdcとする)となる。この関係を算式で表現すると、
Tall=Tft+Tdm+Tdc
となる。
地上波デジタル放送受信装置の電源投入直後の場合は、アンテナから入力したデータから、所定の時間Tft,Tdm,Tdcを使って、映像(音声)を出力することになる。次に、ユーザーが任意の放送チャンネルを見ようとして受信チャンネルを選択したとき、上記非特許文献1で示した地上波デジタル放送受信装置では、再び電源投入直後と同じ所定の時間Tft,Tdm,Tdcを使って、該当チャンネルの映像(音声)を出力することになる。
これに対し、実施の形態1の地上波デジタル放送受信装置では、電源投入直後の場合は、切り換えスイッチ16は、システムコントローラ10によって制御され、第1のフロントエンド4からのTSデータTS0を選択しているので、第2のCAデスクランブラ17は、入力されたTSデータTS0の暗号を解除して第2のTS−DEMUX18に出力する。第2のTS−DEMUX18は、入力されたTSデータTS0からPSIやSI等の付加情報を取得解析し、TSデータパケットの種類を示す情報であるプログラムID(以下、PIDとする)等の該当の映像(音声含む)データを示す取得情報を確定し、これらの付加情報や取得情報をEPG等基本データデコーダ8に出力する。EPG等基本データデコーダ8は、入力されたPSIやSIの付加情報等から第1のフロントエンド4で受信しているチャンネルのEPG等の静止画等を基本データとしてデコードし、出力する。分離解析したPSIやSI等の付加情報、PID等の取得情報、およびデコードしたEPG等の基本データは、受信チャンネルと関連付けて、蓄積部19に保存され、システムコントローラ10によって常時出力できるようにしておく。
この一連の処理が終了すると、システムコントローラ10は、第2のフロントエンド5を電源投入後最初に設定されていた受信チャンネル以外のチャンネルを受信するように設定する。例えば、受信できる全チャンネルがA,B,C,Dあり、電源投入後最初に設定されていた番組受信チャンネルがBであった場合、それ以外のチャンネルなのでAまたはCまたはDを設定する。
これによって、切り換えスイッチ16は、システムコントローラ10によって制御され、第2のフロントエンド5からのTSデータTS1を選択するようになる。第2のCAデスクランブラ17は、入力されたTSデータTS1の暗号を解除して第2のTS−DEMUX18に出力する。第2のTS−DEMUX18は、入力されたTSデータTS1からPSIやSI等の付加情報を取得解析し、PID等の取得情報を確定し、これらの付加情報や取得情報をEPG等基本データデコーダ8に出力する。EPG等基本データデコーダ8は、入力されたPSIやSIの付加情報等から第2のフロントエンド5の受信チャンネルのEPGの静止画等の基本データをデコードして出力する。分離解析したPSIやSI等の付加情報、PID等の取得情報、およびデコードしたEPG等の基本データは、第2のフロントエンド5の受信チャンネル(例えばチャンネルC)と関連付けて、蓄積部19に保存され、システムコントローラ10によって常時出力できるようにしておく。
同様にして、システムコントローラ10は、番組受信チャンネルが切り換えられないときに、第2のフロントエンド5の受信チャンネルを次々に変更し、受信チャンネルと取得解析した付加情報やPID等の情報やEPG等の基本データを関連付けて蓄積部19へ保存する動作を、受信できる全てのチャンネルについて実行する。
また、データ取得、保存の一連の動作は、システムコントローラ10によって、任意の周期にて実行できるので、全てのデータを任意の周期にて更新することを可能にしておけば、放送局からの送信データの変更にもある一定間隔をもって対応可能となる。
今、ユーザーが、電源投入後に任意の番組受信チャンネルを選択したとき(例えばチャンネルD)、システムコントローラ10は、該当受信チャンネルDのPSIやSI等の付加情報やPID等の取得情報やEPGを蓄積部19から直ぐに取得し、該当受信チャンネルDの多重されたTSデータTS0から映像(音声を含む)データを分離するための情報として第1のTS−DEMUX7に設定する。なお、電源投入直後においても、第1のTS−DEMUX7でPSIやSI等の付加情報の取得解析をせずに、第2のTS−DEMUX18で取得解析した付加情報を第1のTS−DEMUX7に設定することが可能である。
これによって、第1のTS−DEMUX7においてのTSデマルチプレックス処理時間Tdmは、電源投入直後よりも非常に短い時間となるので、映像(音声含む)信号が出力されるまでにかかる時間(切り換え時間)Tallは、上記非特許文献1に示した地上波デジタル放送受信装置の切り換え時間Tallと比較して短い時間となり、短時間でチャンネル切り換えが実行できることになる。
以上のように実施の形態1によれば、第1のフロントエンド4からのTSデータTS0または第2のフロントエンド5からのTSデータTS1に切り換えられるスイッチ16をシステムコントローラ10によってコントロールし、受信できる全てのチャンネルのTSデータから第2のTS−DEMUX18によってPSIやSI情報等の付加情報を取得解析し、またEPG等基本データデコーダ8によって全ての受信チャンネルのEPGを作成し、蓄積部19に保存するので、少ないハードウェアの追加で、番組受信チャンネルを切り換えたときのTSデマルチプレックス処理時間Tdmを短くすることができ、受信チャンネル切り換え時に発生する、チャンネル切り換え要求から所定画像表示されるまでのチャンネル切り換え時間Tallを短くすることができる。
実施の形態2.
以下に説明する実施の形態2では、上記実施の形態1において、フロントエンド部の処理時間Tft中に任意の画像等を切り換え表示して、チャンネル切り換え時の表示方法を任意に設定できるようにする。
図2は本発明の実施の形態2の地上波デジタル放送受信装置の構成図であり、図1のものと同様の動作をするものには同じ符号を付してある。この実施の形態2の地上波デジタル放送受信装置は、上記実施の形態1の地上波デジタル放送受信装置(図1参照)において、画像データ蓄積部20と、MPEGデコーダ9からの映像データと画像データ蓄積部20からの画像データとを切り換える切り換えスイッチ21とを設けたものである。
次に動作について説明する。通常、アナログ放送では、ユーザーが受信チャンネルを変更した場合、表示画面は、画像が乱れるまたは単一色になるが、その時間は一瞬(0.5秒以下)でユーザーがあまり意識しない時間がチャンネル切り換え時間となっている。これに対して、地上波デジタル放送では、アナログ放送と比較してチャンネル切り換え時間Tallの遅れ時間が発生し、その時間は最大で1秒を越え、ユーザーが意識できるチャンネル切り換え時間となってしまっている。上記実施の形態1では、フロントエンド部の処理時間Tft中は、TSデータを出力できないので、MPEGデコーダ9からの映像データは表示されない、またはチャンネル切り換え前の画像がフリーズした状態になり、ユーザーがチャンネル切り換え時の画面表示に違和感を持ってしまう可能性が考えられる。
そこで、この実施の形態2では、放送側から伝送されるデータの中に含まれる映像と音声データ以外のデータに、受信チャンネルと放送時間に固有の静止画データ等の画像データが送信側(放送局)から多重されていた場合、その固有画像データを第2のTS―DEMUX18にて分離取得して、その受信チャンネルと関連付けられた固有画像データとして画像蓄積部20に保存する。システムコントローラ10は、受信できる全チャンネルの固有画像データを画像蓄積部20に保存するように、第2のフロントエンド部5の受信チャンネルを任意にコントロールする。
また、受信チャンネルと放送時間に固有の静止画データ等が送信側(放送局)から多重されていない場合には、ユーザー等が作成したチャンネルと放送時間を関連させた画像データを、システムコントローラ10によってその受信チャンネルと関連付けられた固有画像データとして画像蓄積部20に保存する。
そして、ユーザーによって受信チャンネル切り換えが実行された場合、フロントエンド部の処理時間Tft中には、画像データ蓄積部20に保存されている、切り換えられた受信チャンネルと関連付けられた固有画像データを出力するようにし、TSデマルチプレックス処理時間Tdm中またはデコード時間Tdc中にMPEGデコーダ9からの復号データと切り換えるように、切り換えスイッチ21をシステムコントローラ10が任意でコントロールする。
さらに、切り換えスイッチ21を2値選択のスイッチとしてではなく、グラフィックで一般的に用いられている透過率(αブレンディング値)を用いて、フロントエンド部の処理時間Tft内は、透過率100%で画像データ蓄積部20の固有画像データのみを切り換えスイッチ21の選択出力とし、時間Tft後は、システムコントローラ10によって透過率をダイナミックに変更し、フェードやワイプと言ったグラフィックス効果で、画像データ蓄積部20からの固有画像データをMPEGデコーダ9の出力映像データに切り換えるようにコントロールすることもできる。例えば、透過率50%では、画像データ蓄積部20の画像データとMPEGデコーダ9の出力映像データとが同割合で重畳されたデータが切り換えスイッチ21の選択出力となる。
以上のように実施の形態2によれば、フロントエンド部の処理時間Tft中に、画像データ蓄積部20に保存された受信チャンネルと関連付けられた固有画像データを表示し、その後任意の時間で、MPEGデコーダ9の出力映像データと切り換えるようにシステムコントローラ10によってコントロールするので、従来何も表示されなかった、または切り換える前の受信チャンネルのフリーズした画像データを表示されていた時間は、切り換えた受信チャンネルと少なからず関連付けられた固有画像データをTft時間だけ表示し、その後任意のタイミングと任意の切り換え方法で、受信チャンネルでMPEGデコーダ9の出力映像データと切り換え可能となり、ユーザーが従来持っていた受信チャンネル切り換え時の表示切り換え時間中の違和感を低減することができる。
実施の形態3.
上記実施の形態2では、フロントエンド部の処理時間Tft中は、保存していた画像データを表示し、その後、保存した画像データとMPEGデコーダ9からのデコードした映像データの切り換えを、システムコントローラ10によって任意の時間、任意の切り換え方法によっておこなうことで、チャンネル切り換え時のユーザーの違和感を低減するようにしていたが、以下に説明する実施の形態3では、受信チャンネルを切り換えるごとに所定のチャンネル設定を各フロントエンドにおこない、MPEGデコーダ9に入力するTSデータを選択できるスイッチをコントロールして、受信チャンネル切り換え時のフロントエンド部の処理時間Tftが0になるようにする。
図3は本発明の実施の形態3の地上波デジタル放送受信装置の構成図であり、図1のものと同様の動作をするものには同じ符号を付してある。この実施の形態3の地上波デジタル放送受信装置は、上記実施の形態1の地上波デジタル放送受信装置(図1参照)において、第1のフロントエンド部4からのTSデータまたは第2のフロントエンド部5からのTSデータを切り換える切り換えスイッチ15を設けたものである。
次に動作について説明する。受信できるチャンネルを仮にA1,A2,A3,A4,A5とする。電源投入後は、第1のフロントエンド部4と第2のフロントエンド部5は同じ受信チャンネルA3を受信していた場合を考える。上記実施の形態1と同様、システムコントローラ10は、番組受信チャンネルが切り換えられないときに時間が有る限り(MPEGデコーダ9の入力データに選択されていない限り)、受信できる全チャンネルのPSI,SI等の付加情報を取得解析し、全チャンネルのEPGを作成し、蓄積部19に定期的に保存するように、第2のフロントエンド部5と切り換えスイッチ16をコントロールしている。この実施の形態1では、切り換えスイッチ15によって選択されたTSデータを出力するフロントエンド部の受信チャンネルが番組受信チャンネルとなる。
今、全てのチャンネルに必要な保存データが蓄積部19に保存できたとき、第2のフロントエンド部5は、昇順のA4チャンネルに設定され、待機状態になる。ここで、ユーザーが受信チャンネルを昇順のA4に切り換えたとき、システムコントローラ10は、MPEGデコーダ9に入力するTSデータを切り換えスイッチ15によって第2のフロントエンド5のTSデータTS1に切り換え、このTSデータTS1から映像(音声含む)データを分離するのに必要なPSIやSI等の付加情報およびPID等の取得情報を蓄積部19から取得して第1のTS−DEMUX7に設定し、次の昇順のチャンネル切り換えに備えて第1のフロントエンド部4を受信チャンネルA5に設定するように、コントロールを実行する。
また、このとき、MPEGデコーダ9用に選択されているのは第2のフロントエンド部5からのTSデータTS1であるが、第1のフロントエンド部4からのTSデータTS0は、切り換えスイッチ16によって、第2のCAデスクランブラ17、第2のTS−DEMUX18の入力データとして選択され、MPEGデコーダ9の入力データに選択されていない限り、定期的にPSIやSI等の情報やEPGを取得し、差分があれば蓄積データを更新する。取得作業がないときには、受信チャンネルA5で待機状態となる。
さらに、ユーザーが番組受信チャンネルを昇順のA5に切り換えたとき、システムコントローラ10は、MPEGデコーダ9に入力するTSデータを切り換えスイッチ15によって第1のフロントエンド4のTSデータTS0に切り換え、このTSデータTS0から映像(音声含む)データを分離するのに必要なPSIやSI等の付加情報およびPID等の取得情報を蓄積部19から取得して第1のTS−DEMUX7に設定し、次の昇順のチャンネル切り換えに備えて第2のフロントエンド部5を受信チャンネルA1に設定するように、コントロールを実行する。
このようなコントロールを実行することで、受信チャンネル切り換え時のフロントエンド部の処理時間Tftは0となり、TSデマルチプレックス処理時間Tdmは従来よりも短く、デコード時間Tdcは従来と同じなので、受信チャンネル切り換え時の必要切り換え時間Tallは、従来と比較してかなり短い切り換え時間となる。
ユーザーが受信チャンネルを降順に切り換えるときも、システムコントローラ10によって、上記昇順の場合と同様なコントロールをする。まず、番組受信チャンネルがA3のときには、第1のフロントエンド部4の受信チャンネルが番組受信チャンネルであり、第1のフロントエンド部4の受信チャンネルはA3であり、第2のフロントエンド5の受信チャンネルは降順のA2に設定される。次に、ユーザーが番組受信チャンネルを降順のA2に切り換えると、第2のフロントエンド部5の受信チャンネルA2が番組受信チャンネルとして設定され、第1のフロントエンド4の受信チャンネルは降順のA1に設定される。さらに、ユーザーが番組受信チャンネルを降順のA1に切り換えると、第1のフロントエンド部4の受信チャンネルA1が番組受信チャンネルとして設定され、第2のフロントエンド5の受信チャンネルは降順のA5に設定される。
以上のように実施の形態3によれば、ユーザーが受信チャンネルを決められた順番(昇順または降順)に切り換えたとき、2個のフロントエンド部を、決められた順番のチャンネルに独立して設定し、その出力TSデータを、システムコントローラ10によってMPEGデコーダ9用入力データと、各種データ取得用入力データに任意に切り換えるようにしているので、決められた順番(昇順または降順)でユーザーが受信チャンネルを切り換えたときには、フロントエンド部の処理時間Tftが0となり、さらにチャンネル切り換え時間を短くすることができる。
なお、上記実施の形態3の地上波デジタル放送受信装置に、上記実施の形態2の画像データ蓄積部20および切り換えスイッチ21(図2参照)を設けることも可能である。
実施の形態4.
上記実施の形態3では、2個の同じ機能を持つTS−DEMUXがそれぞれ独立した動作をおこない、多重化されたTSデータの分離および後段への分離後のデータの出力をしていたが、以下に説明する実施の形態4では、2個のTS−DEMUXの機能をそれぞれ限定し、ハードウェア規模を少なくする。
図4は本発明の実施の形態4の地上波デジタル放送受信装置であり、図1または図3のものと同様の動作をするものには同じ符号を付してある。この実施の形態4の地上波デジタル放送受信装置は、上記実施の形態3の地上波デジタル放送受信装置(図3参照)において、第1のTS−DEMUX7,第2のTS−DEMUX18をそれぞれ第1の簡易TS−DEMUX30,第2の簡易TS−DEMUX31としたものである。簡易TS−DEMUX31,31は、TS−DEMUX7,18の機能の一部を限定したものである。
次に動作について説明する。地上波デジタル放送受信装置は、多重化されたTSデータから所定のデータを分離するTSデマルチプレックス機能を持ち、分離されたデータを後段のMPEGデコーダ9にてデコードすることで、映像(音声を含む)を出力する。上記TSデマルチプレックス機能を具体的な機能として分割すると、下記の(1)〜(4)の4つになる。
(1)TSデータに含まれたプログラム・クロック・リファレンス(以下、PCRとする)によって、MPEGデコードに必要な27MHzクロックを再生するクロックリカバリ機能。
(2)PAT,PMT(PSI,SI)等の付加情報を分離解析する付加情報解析機能。
(3)解析したPSI等によって必要な映像、音声用TSデータを分離するフィルタリング機能。
(4)分離した映像、音声用TSデータを、後段のMPEGデコーダに入力するデータ形式のパケット・エレメンタリ・ストリーム(以下、PESとする)やエレメンタリ・ストリーム(以下、ESとする)に再構成するデータ再構成機能。
上記実施の形態3では、一般的な上記4つの機能を持ったTS−DEMUXを2個搭載したシステムを提案し、その中の第2のTS−DEMUX18の機能としては、上記の付加情報解析機能だけを使用し、第1のTS−DEMUX7の機能としては、クロックリカバリ機能と、フィルタリング機能と、データ再構成機能だけを使用していた。
このため、第1の簡易TS−DEMUX30は、機能を限定して、クロックリカバリ機能と、フィルタリング機能と、データ再構成機能だけを持ったTS−DEMUXとし、第2の簡易TS−DEMUX31も、機能を限定して、付加情報解析機能だけを持ったTS−DEMUXとすることで、2個のTS−DEMUXで重複していた機能を削除し、それぞれ担当する機能を限定した。
以上のように実施の形態4によれば、2個のTS−DEMUXの機能をそれぞれ限定し、重複した機能をなくすようにしたので、各TS−DEMUXのハードウェア規模を小さくすることができ、システム全体のハードウェアを削減することができる。
なお、上記実施の形態1または2において、第1のTS−DEMUX7を第1の簡易TS−DEMUX30とし、第2のTS−DEMUX18を第2の簡易TS−DEMUX31とすることも可能である。
実施の形態5.
上記実施の形態4では、それぞれのフロントエンド部から出力されるTSデータを、フロントエンド部の専用バスによって後段の各デコーダに入力するようにしていたが、以下に説明する実施の形態5では、フロントエンド部から出力されるTSデータを、PCIバス等の汎用システムバスを用いた汎用バスシステムによって後段に入力する。
図5は本発明の実施の形態5の地上波デジタル放送受信装置の構成図であり、図1または図4のものと同様の動作をするものには同じ符号を付してある。この実施の形態5の地上波デジタル放送受信装置は、アンテナ1と、第1のフロントエンド部4と、EPG等基本データデコーダ8と、MPEGデコーダ9と、システムコントローラ10と、加算部11と、ローカルバス12と、蓄積部19と、第1の簡易TS−DEMUX30と、第2の簡易TS−DEMUX31と、従来の2倍以上の処理スピードを持つ高速CAデスクランブラ40と、デスクランブルされたTSデータの出力先を切り換える切り換えスイッチ41と、PCカードスロット42と、外部から装着されて第2のフロントエンド部として機能する地上波デジタル受信用PCカード43と、PCIバス44と、第1のフロントエンド部4のローカルバス(専用バス)とPCIバス44を接続するためのブリッジ回路であるPCIブリッジ45と、PCカードスロット42のバスとPCIバス44のブリッジ回路であるPCカードブリッジ46と、高速CAデスクランブラ4のローカルバスとPCIバス44のブリッジ回路であるPCIブリッジ47と、システムコントローラ10のローカルバス12とPCIバス44のブリッジ回路であるPCIブリッジ48とを備えている。
拡張用PCカードである地上波デジタル受信用PCカード43のアンテナ入力は、カード自体に装着されている小型アンテナの出力、またはアンテナ1の出力をPCカードスロット42のリザーブピンにハードウェア的に接続したアンテナ1の出力とする。また、汎用システムバスであるPCIバス44と、PCIブリッジ45,47,48と、PCカードブリッジ46とは、PCIバス44を用いた汎用バスシステムを構成している。
次に動作について説明する。上記実施の形態4では、2個のフロントエンド部から出力されるTSデータを、専用バスラインと2個の専用切り換えスイッチにて、後段のデコーダと接続し、各フロントエンドや各スイッチのコントロールは、システムコントローラ10のローカルバス12を使用していた。このため、地上波デジタル放送受信装置として、最初から2個のフロントエンドを意識した設計をする必要があり、配線数が増加して配線領域が大きくなっていた。
汎用システムバスの一つである広義としてのPCIバスは、何種類かのスペックを持っており、代表的なスペックとして、最低スペックを用いて説明する。PCIバスは、最低スペックでも転送バスクロック33MHz、データバス幅32ビットで、最大転送レート132Mbyte/secの性能を持ったバスである。このPCIバスとローカルバス(専用バス)を接続するためには、必ずブリッジ回路が必要となるが、ブリッジ回路さえ追加すればどのようなローカルバス(専用バス)とも接続可能なシステムとなっている。
また、ブリッジ回路を介して接続された各ブロックについては、PCIバスのバスマスター(この実施の形態5では、PCIバス44のバスマスターはシステムコントローラ10となる)が、PCIバスのメモリマップ上に配置された各ブロックのメモリアドレスを適切にコントロールすることで、PCIバスに接続された各ブロック間のデータ転送をコントロールすることができる。ここで言うデータ転送とは、TSデータとコントロールデータの両方のデータをソースからディスティネーションに転送することを指す。
地上波デジタル放送用のフロントエンドから出力されるTSデータは、1チャンネル当たり最大約8Mbyte/secとなるので、このTSデータをPCIブリッジ45を介してPCIバスに接続した場合、最大で16チャンネル(132/8=16.5)のTSデータをPCIバスに流すことが可能となる。
フロントエンドと後段のブロックをPCIバス等の汎用システムバスで接続するシステムでは、フロントエンドを2個以上接続して、受信チャンネルを増やすような拡張機能を持たせようとした場合でも、全てのフロントエンドには、同じ汎用システムバスが接続され、この汎用システムバスによって各フロントエンドのコントロールをすることができ、出力であるTSデータを選択して後段に出力することが可能となるので、従来のように、コントロールバスラインが個別に増加することもなくなり、機能拡張しても配線数が極端に増加することはなくなる。
さらに、上記実施の形態4の第2のフロントエンド5(図4参照)をPCIブリッジによって固定的にPCIバス44に接続する方法も考えられるが、この実施の形態5では、ノートパソコン等に一般的に使用されているPCカードスロット42を使用して、拡張性の高いシステムを考える。
PCカードの規格には、PCカード・スタンダード規格や、PCIバスと親和性がよい32ビット・カード・バス規格がある。この32ビット・カード・バス規格は、簡単に述べると、先に説明したPCIバスの最低スペックの仕様に、活線挿抜の機能を追加した規格である。この32ビット・カード・バス規格に則った地上波デジタル受信用PCカード43は、ユーザーが任意にPCカードスロット42に装着可能となり、装着した場合でもシステム側は、特別なコントロールをする必要なく装着されたカードを認識し、その機能を使用することができる。装着したカードの認識等の取り決めは、PCカード規格の中に規格化されており、PCカード規格に則ったカードは、装着されるシステムに対して特別なコントロールを要求しない。
今、ユーザーが地上波デジタル受信用PCカード43をPCカードスロット42に装着しなければ、上記非特許文献1のARIBが提示する基本構成と同様なシステムが構成されることになる。また、地上波デジタル受信用PCカード43を装着すると、特別なコントロールをする必要もなく、フロントエンドを2個持ったチャンネル切り換え時間を短縮できるシステムに拡張できることになり、システムの自由度が向上することができる。
フロントエンドを2個使ったシステム構成を採用した場合を考えると、PCIバスの転送レート132Mbyte/secに対して、第1のフロントエンド部4からのTSデータTS0と、第2のフロントエンド部としての地上波デジタル受信用PCカード43からのTSデータTS1は、それぞれ約8Mbyte/secなので、バースト的な転送になる。例えば、全ての転送時間における1/16ずつをそれぞれTSデータTS0,TS1に使用すると、残りの14/16は、別のデータ転送をおこなう、または待機していることとなる。
バースト転送されたTSデータは、従来の2倍(フロントエンドを2個使用する場合)以上の処理スピードにてデスクランブルできる高速CAデスクランブラ40によって破綻なくデスクランブルされ、デスクランブルされた各TSデータは、切り換えスイッチ41によって該当するデコーダへ入力されるようにコントロールされ(例えば、TSデータTS0がMPEGデコーダ9への入力で、TSデータTS1がEPG等基本データデコーダ8への入力)、上記実施の形態4と同様に、TSデマルチプレックス処理時間Tdmを短くするための付加情報の分離解析蓄積等の処理がなされる。
PCIバス44に接続された各ブロックは、システムコントローラ10のローカルバス12が接続されたPCIブリッジ48を介してコントロールされ、それ以外のブロックは、上記実施の形態4と同様にシステムコントローラ10のローカルバス12によってコントロールされることになる。
以上のように実施の形態5によれば、フロントエンド部とその後段のブロックとをPCIバス等の汎用システムバスで接続するようにしているので、フロントエンド部が2個以上に拡張された場合でも、配線数が極端に増加することはなく、ハードウェア作成上の自由度が向上する。さらに、PCカードスロットを使用してフロントエンドの拡張をする構成であるために、チャンネル切り換え時間を短縮できるような機能拡張を、ユーザーが自由に選択できるようになり、システム構成と価格をユーザー自身が決定できる。
実施の形態6.
上記実施の形態5では、拡張用PCカードである地上波デジタル受信用PCカードのアンテナ入力は、カード自体に装着されている小型アンテナの出力、またはPCカードスロットのリザーブピンにハードウェア的に接続したアンテナ1の出力であったが、以下に説明する実施の形態6では、受信チャンネルを2チャンネル以上受信できる広帯域チューナーを内蔵したフロントエンドを使用する。
図6は本発明の実施の形態6の地上波デジタル放送受信装置の構成図であり、図1または図5のものと同様の動作をするものには同じ符号を付してある。この実施の形態6の地上波デジタル放送受信装置は、上記実施の形態5の地上波デジタル放送受信装置(図5参照)において、第1のフロントエンド部4を、2チャンネル以上受信できる広帯域チューナー50およびこの広帯域チューナー50から出力されるベースバンド信号を復調復号してTSデータを出力する復調復号部3から構成される広帯域受信用フロントエンド部51としたものである。
次に動作について説明する。今、受信できる放送チャンネルをa,b,c,d,eとする。第1のフロントエンド部4に内蔵されていた通常のチューナ2(図1参照)は、ユーザーからcチャンネルを受信するように設定されれば、cチャンネルを受信し、チューナー2自身が持っている中間周波数(IF周波数)をセンターにして約6MHzの帯域を持ったベースバンド信号を後段の復調復号部3に出力する。
これに対し、この実施の形態6の広帯域チューナー50では、同様にcチャンネルを受信されるように設定された場合、広帯域チューナー50自身が持っている2種類の中間周波数をそれぞれセンターにした帯域約6MHzのベースバンド信号が出力される。仮に、カバーしている帯域が設定チャンネルとその高い方の隣接チャンネルの2チャンネル分だとすると、cチャンネルと、dチャンネルのベースバンド信号が広帯域チューナー50から出力される。cチャンネルの信号は、第1のフロントエンド部4と同様に復調復号部3にて復調復号され、TSデータTS0として出力され、dチャンネルの信号は、広帯域受信用フロントエンド51内にあるADコンバータにて約20〜30Mbyte/secのデジタルデータBDAT0に変換され、後段に出力される。PCIバスの最大転送レートは132Mbyte/secなので、デジタルデータBDAT0が、TSデータTS0とTS1が流れるPCIバス44上に追加されても、バスアクセスが破綻することはない。
地上波デジタル受信用PCカード43が装着されているとき、システムコントローラ10等によって、デジタルデータBDAT0は、PCIバス44を経由してバースト的にPCカードスロット42に転送される。これによって、外部アンテナ1の出力をPCカードスロット42のリザーブピンにハードウェア的に接続しなくとも、地上波デジタル受信用PCカード43は、自身の小型アンテナからの微弱なアンテナ受信信号ではなく、十分なゲインを持ったアンテナ1の出力で発生させたベースバンド信号のデジタルデータBDAT0を用いて、カード内部で復調復号処理をした隣接チャンネルのTSデータTS1を出力することができる。
以上のように実施の形態6によれば、外部アンテナが接続された広帯域受信用フロントエンド部に内蔵の広帯域チューナーで、設定された受信チャンネルとその隣接チャンネルのベースバンド信号を同時に発生させ、復調復号した設定チャンネルのTSデータTS0と復調復号前の隣接チャンネルのベースバンド信号のデジタルデータBDAT0とを広帯域受信用フロントエンド部から出力するので、ユーザーによって拡張された地上波デジタル受信用PCカードの復調復号用入力信号として、十分な信号レベルを持った広帯域受信用フロントエンド部からのベースバンド信号のデジタルデータBDAT0をPCIバス経由で入力して使用することが可能となり、拡張カード内で復調復号したTSデータTS1の信頼性が向上する。
本発明の実施の形態1の地上波デジタル放送受信装置のブロック構成図である。 本発明の実施の形態2の地上波デジタル放送受信装置のブロック構成図である。 本発明の実施の形態3の地上波デジタル放送受信装置のブロック構成図である。 本発明の実施の形態4の地上波デジタル放送受信装置のブロック構成図である。 本発明の実施の形態5の地上波デジタル放送受信装置のブロック構成図である。 本発明の実施の形態6の地上波デジタル放送受信装置のブロック構成図である。
符号の説明
1 アンテナ、 2 チューナ、 3 復調復号部、 4 第1のフロントエンド部、 5 第2のフロントエンド部、 6 第1のCAデスクランブラ、 7 第1のTS−DEMUX、 8 EPG等基本データデコーダ、 9 MPEGデコーダ、 10 システムコントローラ、 11 加算部、 12 ローカルバス、 15,16 切り換えスイッチ、 17 第2のCAデスクランブラ、 18 第2のTS−DEMUX、 19 蓄積部、 20 画像データ蓄積部、 21 切り換えスイッチ、 30 簡易TS−DEMUX、 31 簡易TS−DEMUX、 40 高速CAデスクランブラ、 41 切り換えスイッチ、 42 PCカードスロット、 43 地上波デジタル受信用PCカード、 45 PCIブリッジ、 46 PCカードブリッジ、 47 PCIブリッジ、 48 PCIブリッジ、 49 PCIバス、 50 広帯域チューナー、 51 広帯域受信用フロントエンド。

Claims (6)

  1. デジタル放送を受信して放送番組をデコードするデジタル放送受信装置において、
    アンテナの受信信号を選局および復調復号して第1のトランスポート・ストリーム・データを出力する第1のフロントエンド部と、
    上記受信信号を選局および復調復号して第2のトランスポート・ストリーム・データを出力する第2のフロントエンド部と、
    上記第1または第2のトランスポート・ストリーム・データのいずれかを選択して出力する切り換え手段と、
    上記第1のトランスポート・ストリーム・データに多重された放送番組を受信するために必要な付加情報に従って上記第1のトランスポート・ストリーム・データから放送番組の映像データを分離する第1のデマルチプレクサと、
    上記切り換え手段によって選択されたトランスポート・ストリーム・データから上記付加情報を分離する第2のデマルチプレクサと、
    上記第1のデマルチプレクサによって分離解析された映像データを映像信号にデコードして出力するデコーダと、
    上記第2のデマルチプレクサによって分離解析された付加情報を蓄積する蓄積部と、
    上記第1のフロントエンド部の受信チャンネルである番組受信チャンネルの切り換えがされないときに、上記切り換え手段を制御するとともに上記第2のフロントエンド部の受信チャンネルを切り換えて上記受信可能な全てのチャンネルについて上記付加情報を上記蓄積部に保存させ、上記番組受信チャンネルを第1のチャンネルから第2のチャンネルに切り換えるときに、上記蓄積部に保存してある上記第2のチャンネルの付加情報を上記第1のデマルチプレクサに設定するシステムコントローラと
    を備えた
    ことを特徴とするデジタル放送受信装置。
  2. 受信チャンネルと関連付けられた固有画像データを保存する画像データ蓄積部と、
    上記映像信号または上記固有画像データのいずれかを選択して出力する出力切り換えスイッチと
    をさらに備え、
    上記システムコントローラは、上記番組受信チャンネルを第1のチャンネルから第2のチャンネルに切り換えるときに、上記出力切り換えスイッチを制御して、上記映像信号に代えて上記第2のチャンネルの上記固有映像データを所定の時間出力させる
    ことを特徴とする請求項1記載のデジタル放送受信装置。
  3. デジタル放送を受信して放送番組をデコードするデジタル放送受信装置において、
    アンテナの受信信号を選局および復調復号して第1のトランスポート・ストリーム・データを出力する第1のフロントエンド部と、
    上記受信信号を選局および復調復号して第2のトランスポート・ストリーム・データを出力する第2のフロントエンド部と、
    上記第1のトランスポート・ストリーム・データまたは上記第2のトランスポート・ストリーム・データのいずれかを選択して第1の選択トランスポート・ストリーム・データとして出力する第1の切り換え手段と、
    上記第1のトランスポート・ストリーム・データまたは上記第2のトランスポート・ストリーム・データのいずれかを選択して第2の選択トランスポート・ストリーム・データとして出力する第2の切り換え手段と、
    上記第1の選択トランスポート・ストリーム・データに多重された放送番組を受信するために必要な付加情報に従って上記第1の選択トランスポート・ストリーム・データから放送番組の映像データを分離する第1のデマルチプレクサと、
    上記第2の選択トランスポート・ストリーム・データから上記付加情報を分離解析する第2のデマルチプレクサと、
    上記第1のデマルチプレクサによって分離解析された映像データを映像信号にデコードして出力するデコーダと、
    上記第2のデマルチプレクサによって分離された付加情報を蓄積する蓄積部と、
    上記第1のトランスポート・ストリーム・データが上記第1の選択トランスポート・ストリーム・データであって上記第1のフロントエンドの受信チャンネルが番組受信チャンネルであり、番組受信チャンネルの切り換えがされないときに、上記第2の切り換えスイッチを制御するとともに上記第2のフロントエンド部の受信チャンネルを切り換えて上記受信可能な全てのチャンネルについて上記付加情報を上記蓄積部に保存させ、
    昇順または降順のチャンネル切り換えによって第1のチャンネル,第2のチャンネル,第3のチャンネル,第4のチャンネルの順に切り換えられる上記第1から第4までの第4つのチャンネルについて、上記番組受信チャンネルを第1のチャンネルから第2のチャンネルに切り換えるときまでに、上記第2のフロントエンドの受信チャンネルを上記第2のチャンネルに設定しておき、
    上記番組受信チャンネルを第1のチャンネルから第2のチャンネルに切り換えるときに、上記第1の選択トランスポート・ストリーム・データを上記第2のトランスポート・ストリーム・データに切り換え、上記蓄積部に保存してある上記第2のチャンネルの付加情報を上記第1のデマルチプレクサに設定し、上記第1のフロントエンド部の受信チャンネルを第3のチャンネルに切り換え、
    さらに上記番組受信チャンネルを第2のチャンネルから第3のチャンネルに切り換えるときに、上記第1の選択トランスポート・ストリーム・データを上記第1のトランスポート・ストリーム・データに切り換え、上記蓄積部に保存してある上記第3のチャンネルの付加情報を上記第1のデマルチプレクサに設定し、上記第2のフロントエンド部の受信チャンネルを第4のチャンネルに切り換えるシステムコントローラと
    を備えた
    ことを特徴とするデジタル放送受信装置。
  4. デジタル放送を受信して放送番組をデコードするデジタル放送受信装置において、
    アンテナの受信信号を選局および復調復号して第1のトランスポート・ストリーム・データを出力する第1のフロントエンド部と、
    上記受信信号を選局および復調復号して第2のトランスポート・ストリーム・データを出力する第2のフロントエンド部と、
    2倍に時間圧縮した上記第1のトランスポート・ストリーム・データまたは上記第2のトランスポート・ストリーム・データのいずれかを選択して第1の選択トランスポート・ストリーム・データするとともに、上記2倍に時間圧縮した第1のトランスポート・ストリーム・データまたは第2のトランスポート・ストリーム・データのいずれかを選択して第2の選択トランスポート・ストリーム・データとし、これら第1および第2の選択トランスポート・ストリーム・データを時分割に出力する切り換え手段と、
    上記第1のトランスポート・ストリーム・データが上記第1の選択トランスポート・ストリーム・データであって上記第1のフロントエンドの受信チャンネルが番組受信チャンネルであり、番組受信チャンネルの切り換えがされないときに、上記切り換えスイッチを制御するとともに上記第2のフロントエンド部の受信チャンネルを切り換えて上記受信可能な全てのチャンネルについて上記付加情報を上記蓄積部に保存させ、上記番組受信チャンネルを第1のチャンネルから第2のチャンネルに切り換えるときに、上記蓄積部に保存してある上記第2のチャンネルの付加情報を上記第1のデマルチプレクサに設定するシステムコントローラと、
    上記第1および第2のフロントエンド部と上記切り換え手段と上記システムコントローラとを汎用システムバスによって接続するバスシステムと
    を備えた
    ことを特徴とするデジタル放送受信装置。
  5. 上記第1のフロントエンド部は、2チャンネル以上の広帯域の受信が可能なチューナーを備えていることを特徴とする請求項4記載のデジタル放送受信装置。
  6. 上記第1のマルチプレクサは、トランスポート・ストリーム・データから上記デコーダでのデコードに必要なクロックを再生するクロックリカバリ機能および上記付加情報に従ってトランスポート・ストリーム・データから映像データを分離するフィルタリング機能を備えているがトランスポート・ストリーム・データから上記付加情報を分離解析する付加情報解析機能を備えない簡易マルチプレクサであり、
    上記第2のマルチプレクサは、上記付加情報分離機能は備えているが、上記クロックリカバリ機能および上記フィルタリング機能を備えない簡易マルチプレクサである
    ことを特徴とする請求項1,3,4のいずれかに記載のデジタル放送受信装置。
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