JP2005260033A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】不純物拡散層の形成における低温化及び浅接合化が図れる半導体装置の製造方法を提供する。
【解決手段】半導体基板21からなる活性領域上にゲート絶縁膜23n及びゲート電極24nを形成する。その後、ゲート電極24nの側面上にレジスト膜からなるサイドウォール25nを形成する。その後、NMISトランジスタ形成領域AreaNを覆い、且つ、ヒ素を含んでいるレジスト膜26を形成する。その後、レジスト膜26及びサイドウォール25nを、酸素を主成分とするプラズマ中でアッシングして除去する。このアッシングによって、レジスト膜26中に含まれていたAsが選択的に導入され、サイドウォール25n形成領域には、浅い第1のn型ソース・ドレイン領域27nが形成され、レジスト膜26が直接形成された活性領域には深い第2のn型ソース・ドレイン領域28nが形成される。
【選択図】図2

Description

本発明は、半導体装置の製造方法に関し、特に、不純物を含むレジスト膜から不純物を低温プロセスで導入することにより、拡散深さの浅い不純物拡散層を形成する方法に関するものである。
近年、半導体装置は、高集積化及び高性能化の要求に伴い、半導体素子の微細化が進められている。特に、半導体素子の微細化を図るためには、不純物拡散層の形成を低温化し、拡散深さを浅く形成することが重要となってきている。
従来、拡散深さの浅い不純物拡散層を形成する方法として、アモルファス層(結晶状態が乱された層)を形成した後、不純物を低エネルギーでイオン注入し、低温アニールによって不純物の活性化を図る方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図6(a)〜図6(d)は、従来の半導体装置の製造工程を示す断面図である。本実施形態では、PMISトランジスタを用いて説明する。
まず、図6(a)に示す工程で、シリコン基板101にトレンチ型の素子分離領域102を形成する。その後、素子分離領域102に囲まれた半導体基板101からなる活性領域上にゲート絶縁膜103及びゲート電極104を形成する。
次に、図6(b)に示す工程で、ゲート電極104をマスクにして、シリコン基板101に、ゲルマニウムイオン(Ge+)のイオン注入を行って、ソース・ドレイン形成領域のシリコン基板101の表面部に結晶状態が乱された層(アモルファス層)105を形成する。
次に、図6(c)に示す工程で、ゲート電極104をマスクにして、シリコン基板101に、p型不純物であるボロンイオン(B+)を注入エネルギー1〜5keV程度の低エネルギーでイオン注入して、p型不純物注入層106を形成する。
次に、図6(d)に示す工程で、500℃〜650℃の低温アニールをして結晶状態が乱された層105内の不純物の活性化を行ってソース・ドレイン拡散層107を形成する。
この方法によれば、結晶状態が乱された層105を形成することにより、不純物の熱拡散が起こらない低温での再結晶化によって不純物の活性化を行うことができ、拡散深さの浅いソース・ドレイン拡散層を形成することができる。
特開2000−260728号公報
しかしながら、従来のように半導体基板に不純物を直接イオン注入することによって不純物拡散層を形成する方法では、下記のような不具合があった。
第1に、半導体基板に不純物を直接イオン注入することによって不純物拡散層を形成する場合、イオン種及びイオン注入エネルギーに注入深さが決まるため、イオン注入装置の能力以上に不純物拡散層の浅接合化を図ることが困難である。
第2に、半導体基板に形成された凹部の側面及び底面に不純物をイオン注入する場合、注入角度によって凹部の側面及び底面の一部に不純物を注入することができないという課題がある。
第3に、イオン注入することによって不純物拡散層を形成した場合、不純物拡散層の不純物濃度のピーク位置は、基板表面から所定の深さまで入った位置となる。このため、キャパシタの下部電極の低抵抗化を図るために、イオン注入によって不純物を注入した場合、下部電極の表面濃度が下がった状態となるため、キャパシタ動作時に下部電極の表面に空乏化が生じ、所定のキャパシタ容量値を得ることができないという課題がある。
第4に、特許文献1のように、結晶状態が乱された層を利用して拡散深さの浅い不純物拡散層を形成した場合、結晶性を完全に回復することが困難であり、リーク電流が増加するという課題がある。
本発明の目的は、不純物拡散層の形成における低温化及び浅接合化が図れる半導体装置の製造方法を提供することにある。
本発明の半導体装置の製造方法は、半導体層上に不純物を含む第1の有機膜を直接形成する工程(a)と、前記第1の有機膜を、酸素を主成分とするプラズマ中でアッシングして除去する工程(b)とを備え、前記工程(b)では、前記アッシングによって、前記第1の有機膜中に含まれていた不純物が前記半導体層中に導入され、前記半導体層の表面部に第1の不純物拡散層が形成される。
上記半導体装置の製造方法において、前記アッシングは、ステージ温度を常温から200℃に設定し、高周波出力を50W〜250Wに設定して行なう。
上記半導体装置の製造方法において、前記半導体層は、キャパシタの下部電極となるシリコン膜であり、前記工程(a)では、基板上に前記シリコン膜を形成する工程と、前記シリコン膜上に前記不純物を含まない第2の有機膜を形成する工程と、前記第2の有機膜中に不純物をイオン注入して前記不純物を含む第1の有機膜を形成する工程を有し、前記工程(b)の後に、前記半導体層上に容量絶縁膜を形成する工程と、前記容量絶縁膜上に上部電極を形成する工程とを備えている。
上記半導体装置の製造方法において、前記シリコン膜からなる下部電極の表面は、HSG化されている。
また、上記半導体装置の製造方法において、前記半導体層は、半導体基板であり、前記工程(a)の前に、前記半導体基板上にゲート絶縁膜を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜上にゲート電極を形成する工程と、前記ゲート電極の側面上に不純物を含まない第2の有機膜からなるサイドウォールを形成する工程とを有し、前記工程(a)では、前記ゲート電極及びサイドウォールの形成された前記半導体基板上に前記第1の有機膜を形成し、前記工程(b)では、前記第1の有機膜及び前記サイドウォールをアッシングによって除去することにより、前記第1の有機膜が直接形成されていた前記半導体基板の領域に前記第1の不純物拡散層を形成するとともに、前記サイドウォールが形成されていた前記半導体基板の領域に、前記第1の不純物拡散層よりも拡散深さの浅い第2の不純物拡散層を形成する。
また、上記半導体装置の製造方法において、前記半導体層は、半導体基板であり、前記工程(a)の前に、前記半導体基板にトレンチを形成する工程を有し、前記工程(a)では、前記トレンチを含む前記半導体基板上に前記第1の有機膜を形成した後、前記トレンチのみに前記第1の有機膜を残存させる工程を有し、前記工程(b)では、前記トレンチ内に残存する前記第1の有機膜をアッシングによって除去することにより、前記トレンチ内の側面及び底面となる前記半導体基板の表面部に前記第1の不純物拡散層を形成する。
上記半導体装置の製造方法において、前記第1の有機膜は、レジストである。
本発明によれば、不純物を含む第1の有機膜を、酸素を主成分とするプラズマ中でアッシングして除去することにより、第1の有機膜中に含まれていた不純物を半導体層中に導入して第1の不純物拡散層を形成するため、第1の不純物拡散層を低温プロセスで形成することができ、かつ、不純物濃度のピーク位置が最表面にある拡散深さの浅い第1の不純物拡散層を形成することができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法について図面を参照しながら説明する。
図1(a)〜図1(d)は、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図である。
まず、図1(a)に示す工程で、半導体基板1にトレンチ型の素子分離領域2を形成した後、ゲート絶縁膜3、ゲート電極4及びソース・ドレイン領域5を有するMIS型トランジスタを形成する。その後、基板上に第1の層間絶縁膜6を形成した後、ソース・ドレイン領域5上の第1の層間絶縁膜6に、ソース・ドレイン領域5に到達するコンタクトプラグ7を形成する。その後、第1の層間絶縁膜6上に第2の層間絶縁膜8を形成した後、第2の層間絶縁膜8にコンタクトプラグ7に到達する下部電極形成用孔9を形成する。その後、下部電極形成用孔9を含む第2の層間絶縁膜8上に表面がHSG化された下部電極用シリコン膜10を形成する。
次に、図1(b)に示す工程で、下部電極用シリコン膜10上に厚さ500nmのレジスト膜11を形成する。その後、レジスト膜11中に砒素イオン(As)を注入ドーズ量1×1015〜1×1016ions/cm2、注入エネルギー30〜100keVの注入条件でイオン注入する。このとき、Asがレジスト膜11中を突き抜けない条件で行なう。
次に、図1(c)に示す工程で、層間絶縁膜8の上面上のレジスト膜11及び下部電極用シリコン膜10を除去して、下部電極形成用孔9内に下部電極用シリコン膜10からなる下部電極10aを形成するとともに、下部電極10aに囲まれた凹部内にレジスト膜11aを残存させる。このとき、レジスト膜11及び下部電極用シリコン膜10の除去は、エッチバック法またはCMP(化学的機械研磨)法によって行なう。
次に、図1(d)に示す工程で、凹部内に残存するレジスト膜11aを、酸素(O2)を主成分とする酸素プラズマ中でアッシングして除去する。このアッシングによりレジスト膜11aを除去する際に、レジスト膜11a中に注入されていたAsが下部電極10a中に導入される。このときのアッシング条件として、高周波出力を50W〜250Wに設定し、ステージ温度を常温から200℃に設定して行なう。これにより、常温から200℃までの極低温で、レジスト膜11aを除去するとともに、下部電極に不純物(As)を導入することができるので、HSG領域における空乏化を防止することができる。その後、下部電極10a上に、容量絶縁膜12及び上部電極13を順次形成して、下部電極10a、容量絶縁膜12及び上部電極13からなるキャパシタを形成する。
図5(a)及び図5(b)は、本発明に係る不純物(As)を含むレジストを用いてアッシング除去により不純物拡散層を形成する方法を説明するための不純物プロファイル図であり、(a)はSi基板上に不純物を含むレジストを形成した状態におけるアッシング前の不純物プロファイル、(b)は不純物を含むレジストをアッシングにより途中まで除去した状態における不純物プロファイルである。
図5(a)に示すように、アッシング前にはSi基板中には不純物(As)がほとんど検出されなかった。しかしながら、図5(b)に示すように、レジストのアッシングを途中まですると、Si基板中に高濃度の不純物(As)が検出された。この結果から、アッシングによってレジスト中の不純物がSi基板中に移動していることがわかる。
本実施形態によれば、下部電極10a上に形成されているAs注入されたレジスト膜11aをアッシング除去することにより、レジスト膜11a中のAsを下部電極10a中に導入することができる。これにより、常温から200℃までの極低温状態で、下部電極10a中にAsを導入することができるので、下部電極10aの表面部のHSG領域における空乏化を防止することができる。
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法について図面を参照しながら説明する。
図2(a)〜(d)及び図3(a)〜(c)は、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図である。図中において、左半分はNMISトランジスタ形成領域AreaNを示し、右半分はPMISトランジスタ形成領域AreaPを示している。
まず、図2(a)に示す工程で、半導体基板21のNMISトランジスタ形成領域AreaNにPウェル領域21aを形成し、半導体基板21のPMISトランジスタ形成領域AreaPにNウェル領域21bを形成する。そして、半導体基板21にトレンチ型の素子分離領域22を形成する。その後、NMISトランジスタ形成領域AreaNにおける素子分離領域22に囲まれた半導体基板21からなる活性領域上にゲート絶縁膜23n及びゲート電極24nを形成する。同時に、PMISトランジスタ形成領域AreaPにおける素子分離領域22に囲まれた半導体基板21からなる活性領域上にゲート絶縁膜23p及びゲート電極24pを形成する。
次に、図2(b)に示す工程で、基板上の全面に厚さ200nm〜400nmのレジスト膜を形成した後、異方性ドライエッチングによりレジスト膜をエッチングすることにより、ゲート電極24n、24pの側面上にレジスト膜からなるサイドウォール25n、25pを形成する。
次に、図2(c)に示す工程で、半導体基板21の上に、PMISトランジスタ形成領域AreaPに開口を有し、NMISトランジスタ形成領域AreaNを覆い、且つ、不純物としてヒ素(As)を含んでいるレジスト膜26を形成する。ここで、ゲート電極24pの側面上に形成されているサイドウォール25pは、必ずしも除去する必要はない。
次に、図2(d)に示す工程で、レジスト膜26及びサイドウォール25nを、酸素(O2)を主成分とする酸素プラズマ中でアッシングして除去する。このアッシングによって、レジスト膜26中に含まれていたAsが、NMISトランジスタ形成領域AreaNにおけるゲート電極24nの側方下に位置する活性領域(半導体基板21)中に選択的に導入される。このとき、活性領域のうち、サイドウォール25nが形成されていた領域には拡散深さの浅い第1のn型ソース・ドレイン領域27nが形成され、レジスト膜26が直接接している領域には第1のn型ソース・ドレイン領域27nよりも拡散深さの深い第2のn型ソース・ドレイン領域28nが形成される。このアッシング条件として、高周波出力を50W〜250Wに設定し、ステージ温度を常温から200℃に設定して行なう。これにより、常温から200℃までの極低温で、レジスト膜26及びサイドウォール25nを除去するとともに、レジスト膜26中から活性領域に不純物(As)を導入することができるので、相対的に拡散深さが浅く、且つ、表面不純物濃度の高い第1のn型ソース・ドレイン領域27n及び第2のn型ソース・ドレイン領域28nを形成することができる。
次に、図3(a)に示す工程で、基板上の全面に厚さ200nm〜400nmのレジスト膜を形成した後、異方性ドライエッチングによりレジスト膜をエッチングすることにより、ゲート電極24n、24pの側面上にレジスト膜からなるサイドウォール29n、29pを形成する。
次に、図3(b)に示す工程で、半導体基板21の上に、NMISトランジスタ形成領域AreaNに開口を有し、PMISトランジスタ形成領域AreaPを覆い、且つ、不純物としてボロン(B)を含んでいるレジスト膜30を形成する。
ここで、ゲート電極24nの側面上に形成されているサイドウォール29nは、必ずしも除去する必要はない。
次に、図3(c)に示す工程で、レジスト膜30及びサイドウォール29pを、酸素(O2)を主成分とする酸素プラズマ中でアッシングして除去する。このアッシングによって、レジスト膜30中に含まれていたBが、PMISトランジスタ形成領域AreaPにおけるゲート電極24pの側方下に位置する活性領域(半導体基板21)中に選択的に導入される。このとき、活性領域のうち、サイドウォール29pが形成されていた領域には拡散深さの浅い第1のp型ソース・ドレイン領域27pが形成され、レジスト膜30が直接接している領域には第1のp型ソース・ドレイン領域27pよりも拡散深さの深い第2のp型ソース・ドレイン領域28pが形成される。このアッシング条件として、高周波出力を50W〜250Wに設定し、ステージ温度を常温から200℃に設定して行なう。これにより、常温から200℃までの極低温で、レジスト膜30及びサイドウォール29pを除去するとともに、レジスト膜30中から活性領域に不純物(B)を導入することができるので、相対的に拡散深さが浅く、且つ、表面不純物濃度の高い第1のp型ソース・ドレイン領域27p及び第2のn型ソース・ドレイン領域28pを形成することができる。
本実施形態によれば、活性領域上に形成されている不純物を含んでいるレジスト膜をアッシング除去することにより、レジスト膜中の不純物を活性領域中に導入することができる。これにより、常温から200℃までの極低温状態で、活性領域中に不純物を導入することができるので、相対的に拡散深さが浅く、且つ、表面不純物濃度の高いソース・ドレイン領域を形成することができる。しかも、ゲート電極の側面上にレジスト膜からなるサイドウォールを形成することにより、拡散深さの異なる第1のソース・ドレイン領域及び第2のソース・ドレイン領域を選択的に形成することができる。また、ソース・ドレイン領域を形成した後、ゲート電極の側面上には、従来のような絶縁膜からなるサイドウォールが存在しないので、微細化が進みゲート電極間が狭くなった場合においても、従来の方法に比べてコンタクト底面積を大きく取ることができ、信頼性の高い半導体装置を得ることが出来る。さらに、従来のような絶縁膜からなるサイドウォールを形成する際に生じるサイドウォール端の基板掘れがないので、サイドウォール端での不純物プロファイルの変化や、ソース・ドレイン領域の低抵抗化に用いるコバルトシリサイド膜も均一に形成できるので、信頼性の高い半導体装置を得ることができる。
(第3の実施形態)
以下、本発明の第3の実施形態に係る半導体装置の製造方法について図面を参照しながら説明する。
図4(a)〜(f)は、本発明の第3の実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図である。図中において、左半分はNMISトランジスタ形成領域AreaNを示し、右半分はPMISトランジスタ形成領域AreaPを示している。
まず、図4(a)に示す工程で、半導体基板31における素子分離形成領域にトレンチ32a、32bを形成する。その後、半導体基板31の上に、PMISトランジスタ形成領域AreaPに開口を有し、NMISトランジスタ形成領域AreaNを覆い、且つ、不純物としてヒ素(As)を含んでいるレジスト膜33を形成する。
次に、図4(b)に示す工程で、CMP(化学的機械研磨)法を用いて、半導体基板31上の不要なレジスト膜33を除去することにより、NMISトランジスタ形成領域AreaNのトレンチ32a内のみにレジスト膜33aを残存させる。
次に、図4(c)に示す工程で、レジスト膜33aを、酸素(O2)を主成分とする酸素プラズマ中でアッシングして除去する。このアッシングによって、レジスト膜33a中に含まれていたAsが、NMISトランジスタ形成領域AreaNにおけるトレンチ32a内の半導体基板31中に選択的に導入される。これにより、トレンチ32a内の側面及び底面に位置する半導体基板31の表面部にn型不純物層34が選択的に形成される。このアッシング条件として、高周波出力を50W〜250Wに設定し、ステージ温度を常温から200℃に設定して行なう。これにより、常温から200℃までの極低温で、レジスト膜33aを除去するとともに、レジスト膜33a中からトレンチ32a内の底面及び側面に位置する半導体基板31の表面部に不純物(As)を導入することができるので、相対的に拡散深さが浅く、且つ、表面不純物濃度の高いn型不純物層34を形成することができる。
まず、図4(d)に示す工程で、半導体基板31の上に、NMISトランジスタ形成領域AreaNに開口を有し、PMISトランジスタ形成領域AreaPを覆い、且つ、不純物としてボロン(B)を含んでいるレジスト膜35を形成する。
次に、図4(e)に示す工程で、CMP法を用いて、半導体基板31上の不要なレジスト膜35を除去することにより、PMISトランジスタ形成領域AreaPのトレンチ32b内のみにレジスト膜35aを残存させる。
次に、図4(f)に示す工程で、レジスト膜35aを、酸素(O2)を主成分とする酸素プラズマ中でアッシングして除去する。このアッシングによって、レジスト膜35a中に含まれていたBが、PMISトランジスタ形成領域AreaPにおけるトレンチ32b内の半導体基板31中に選択的に導入される。これにより、トレンチ32b内の側面及び底面に位置する半導体基板31の表面部にp型不純物層36が選択的に形成される。このアッシング条件として、高周波出力を50W〜250Wに設定し、ステージ温度を常温から200℃に設定して行なう。これにより、常温から200℃までの極低温で、レジスト膜35aを除去するとともに、レジスト膜35a中からトレンチ32b内の底面及び側面に位置する半導体基板31の表面部に不純物(B)を導入することができるので、相対的に拡散深さが浅く、且つ、表面不純物濃度の高いp型不純物層35を形成することができる。
その後、半導体基板31上の全面に絶縁膜を形成した後、CMP法を用いて半導体基板31上の不要な絶縁膜を除去することにより、トレンチ32a、32b内に絶縁膜を選択的に形成してトレンチ型の素子分離領域を形成する。
本実施形態によれば、トレンチ32a及びトレンチ32b内の側面及び底面に位置する半導体基板31の表面部にn型不純物層34及びp型不純物層36を選択的に形成することができる。これにより、近年の半導体装置の微細化に伴い、トレンチ型の素子分離領域を微細間隔で形成した際に生じる閾値の低下を防止することができる。すなわち、従来の半導体装置では、トレンチ型の素子分離領域で囲まれた半導体基板からなる活性領域中に導入した閾値制御用不純物が、トレンチ内に埋め込まれた絶縁膜中に拡散し、素子分離領域に接する活性領域中に不純物濃度が低下し、所望の閾値を得ることができないという課題があった。これに対して、本実施形態では、トレンチ側壁の半導体基板31の表面部に閾値制御用不純物と同導電型を有する拡散深さの浅い不純物層を形成するため、閾値制御用不純物がトレンチ内に埋め込まれた絶縁膜中に拡散することによる不純物濃度の低下を抑制することができるので、所望の閾値電圧を有するMISトランジスタを得ることができる。
なお、第1〜第3の実施形態では、レジスト膜を用いて説明したが、レジスト膜と同様に、イオン注入された不純物がアッシングにより膜中を移動する性質を有する有機膜を用いても同様な効果を得ることができる。
以上説明したように、本発明は、不純物拡散層の形成温度の低温化に有用である。
(a)〜(d)は、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図 (a)〜(d)は、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図 (a)〜(c)は、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図 (a)〜(f)は、本発明の第3の実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図 (a)及び(b)は、本発明に係る不純物を含むレジストを用いてアッシング除去により不純物拡散層を形成する方法を説明するための不純物プロファイル図であり、(a)は半導体基板上に不純物を含むレジストを形成した状態における不純物プロファイル図、(b)は不純物を含むレジストをアッシングにより途中まで除去した状態における不純物プロファイル図 (a)〜(d)は、従来の半導体装置の製造工程を示す断面図
符号の説明
1 半導体基板
2 素子分離領域
3 ゲート絶縁膜
4 ゲート電極
5 ソース・ドレイン領域
6 第1の層間絶縁膜
7 コンタクトプラグ
8 第2の層間絶縁膜
9 下部電極形成用孔
10 下部電極用シリコン膜
10a 下部電極
11 レジスト膜
11a レジスト膜
12 容量絶縁膜
13 上部電極
21 半導体基板
21a Pウェル領域
21b Nウェル領域
22 素子分離領域
23n ゲート絶縁膜
23p ゲート絶縁膜
24n ゲート電極
24p ゲート電極
25n サイドウォール
25p サイドウォール
26 レジスト膜
27n 第1のn型ソース・ドレイン領域
27p 第1のp型ソース・ドレイン領域
28n 第2のn型ソース・ドレイン領域
28p 第2のp型ソース・ドレイン領域
29n サイドウォール
29p サイドウォール
30 レジスト膜
31 半導体基板
32a トレンチ
32b トレンチ
33 レジスト膜
33a レジスト膜
34 n型不純物層
35 レジスト膜
35a レジスト膜
36 p型不純物層

Claims (10)

  1. 半導体層上に不純物を含む第1の有機膜を直接形成する工程(a)と、
    前記第1の有機膜を、酸素を主成分とするプラズマ中でアッシングして除去する工程(b)とを備え、
    前記工程(b)では、前記アッシングによって、前記第1の有機膜中に含まれていた不純物が前記半導体層中に導入され、前記半導体層の表面部に第1の不純物拡散層が形成されることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、
    前記アッシングは、ステージ温度を常温から200℃に設定して行なうことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 請求項1又は2記載の半導体装置の製造方法において、
    前記アッシングは、高周波出力を50W〜250Wに設定して行なうことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法において、
    前記半導体層は、キャパシタの下部電極となるシリコン膜であり、
    前記工程(a)では、基板上に前記シリコン膜を形成する工程と、前記シリコン膜上に前記不純物を含まない第2の有機膜を形成する工程と、前記第2の有機膜中に不純物をイオン注入して前記不純物を含む第1の有機膜を形成する工程を有し、
    前記工程(b)の後に、前記半導体層上に容量絶縁膜を形成する工程と、前記容量絶縁膜上に上部電極を形成する工程とを備えていることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 請求項4記載の半導体装置の製造方法において、
    前記シリコン膜からなる下部電極の表面は、HSG化されていることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法において、
    前記半導体層は、半導体基板であり、
    前記工程(a)の前に、前記半導体基板上にゲート絶縁膜を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜上にゲート電極を形成する工程と、前記ゲート電極の側面上に不純物を含まない第2の有機膜からなるサイドウォールを形成する工程とを有し、
    前記工程(a)では、前記ゲート電極及びサイドウォールの形成された前記半導体基板上に前記第1の有機膜を形成し、
    前記工程(b)では、前記第1の有機膜及び前記サイドウォールをアッシングによって除去することにより、前記第1の有機膜が直接形成されていた前記半導体基板の領域に前記第1の不純物拡散層を形成するとともに、前記サイドウォールが形成されていた前記半導体基板の領域に、前記第1の不純物拡散層よりも拡散深さの浅い第2の不純物拡散層を形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法において、
    前記半導体層は、半導体基板であり、
    前記工程(a)の前に、前記半導体基板にトレンチを形成する工程を有し、
    前記工程(a)では、前記トレンチを含む前記半導体基板上に前記第1の有機膜を形成した後、前記トレンチのみに前記第1の有機膜を残存させる工程を有し、
    前記工程(b)では、前記トレンチ内に残存する前記第1の有機膜をアッシングによって除去することにより、前記トレンチ内の側面及び底面となる前記半導体基板の表面部に前記第1の不純物拡散層を形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  8. 請求項1〜7のうちいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法において、
    前記第1の有機膜は、レジスト膜であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  9. 請求項1〜8のうちいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法において、
    前記不純物は、砒素であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  10. 請求項1〜8のうちいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法において、
    前記不純物は、ボロンであることを特徴とする半導体装置の製造方法。
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