JP2005258275A - 現像装置・画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 現像ケーシング6H内には、感光体3Bに対向する現像スリーブ6B1、該現像スリーブ6B1に担持される現像剤の層厚みを規制するドクターブレード6B4、現像ケーシング6H内の現像剤を攪拌・搬送するスクリュー部材6B2、6B3が設けられている。現像ケーシング6Hのスクリュー部材6B2の近傍における部位とドクターブレード6B4の直後の空間を連通させる圧抜き流路6S2が形成されている。ドクターブレード6B4の直後では層厚規制、磁気ブラシの掃き出し作用により負圧となるが、該負圧により現像ケーシング6H内の圧抜きがなされ、現像ケーシング6H内が負圧状態に維持されることにより、現像スリーブ6B1の位置する開口からのトナー飛散を抑制することができる。
【選択図】 図2
Description
現像装置には、一成分系あるいは二成分系の現像剤が用いられ、いずれの現像剤を用いる場合においても現像剤の担持体である現像スリーブ及び現像剤攪拌・混合部材さらには現像剤の層厚規制部材が備えられ、これら各部材は現像装置の外郭をなす現像ケーシング内に配置される。
現像スリーブは、その表面の一部を現像ケーシングに設けられている開口から露出させることにより表面に担持した現像剤を感光体に接触させるようになっている。
上記課題を解決する手段として、従来誤差因子と見なしてきた感光体周辺の環境を積極的に制御し、現像剤帯電特性の安定化と感光体の高耐久化を図ることが考えられている。具体的には、感光体周辺を構造的に他と隔離して流路と成し、ここに別途調整された空気を流通させるというものである。
特開平6−19293号公報には、湿度を調整管理された空気を現像装置内に供給する構成が提案されている。
そこで、ポンプなどの手段によって制御された空気を現像ケーシング内へ注入する方法が考えられるが、この結果、現像ケーシング内圧が上昇して現像スリーブが露出する開口からの吹き出し気流を生じ、稼動中のトナー飛散を招いてしまう。
またトナー飛散に関しては、従来のパドルを用いた現像装置においては、現像剤層の移流(移動流れ)に伴って生じる気流を制御することによってある程度の抑制効果が得られているが、近年主流となっている2軸のスクリューを用いた小型の現像装置においては、現像装置内の現像剤移流が現像スリーブの回転方向と直交しており単純な一方向気流とならないため、現像スリーブ近傍の空気を現像装置内に吸い込もうとする作用が小さい。この結果、トナー飛散に対する抑制作用は満足できるレベルになかった。
流量が少ないため、元々圧抜きの開口面積は小さくてよく、フィルタ面積を大きくして圧抜き作用を強めることが容易となる。
ドクタブレード直前の現像剤溜まりからオーバーフローしてスクリューへ落下する現像剤に付随して発生する気流の影響を回避することができる。
ドクタブレード直後の負圧を利用して圧抜きする系では、現像装置の動作が停止すれば、それぞれの磁気ブラシが蓋の作用をするので、現像ケーシング内の環境を、稼動停止を問わず長期に亘って安定化することができる。
まず、図1に基づいて本実施形態における画像形成装置としてのカラー複写機の構成の概要の概要を説明する。
カラー複写機1は、色分解に対応した色の画像を形成可能な像担持体としての感光体を複数並置したタンデム方式の構成を備え、各感光体上で形成されたトナー像を中間転写体に重畳転写した上でその重畳画像を記録用紙などのシート(記録媒体)に対して一括転写することで多色画像を形成可能な構成を有している。
本発明では、画像形成装置として、カラー複写機に限らず、カラープリンタ、ファクシミリ装置及び印刷機なども含まれることは勿論である。
画像形成部1Aには、水平方向に展張面を有する中間転写体としての中間転写ベルト2で構成された転写手段が配置されており、中間転写ベルト2の上位には、色分解色と補色関係にある色の画像を形成するための構成が設けられている。
画像形成部1Aには、補色関係にある色のトナー(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)による画像を担持可能な感光体3B、3Y、3C、3Mが中間転写体2の展張面に沿って並置されている。なお、以下の説明において、全ての感光体に共通する内容の場合には感光体を符号3により示す。
中間転写ベルト2は、各感光体を備えた作像ユニットからの可視像を順次転写される1次転写部を構成しており、複数のローラ2A〜2Cに掛け回されて感光体との対峙位置において同方向に移動可能な構成を備え、展張面を構成するローラ2A、2Bとは別のローラ2Cは、中間転写ベルト2を挟んで2次転写装置9に対峙している。なお、図1中、符号10は、中間転写ベルト2のクリーニング装置を示している。
2次転写装置9では、転写ベルト9Cを帯電駆動ローラ9Aにより帯電させることで記録シートを静電吸着しながら搬送する過程で中間転写ベルト2に重畳された多色画像を一括転写によってあるいは担持されている単一色の画像をそれぞれ記録シートに転写することができる。
2次転写位置には給紙部1Bから記録シートが給送されるようになっている。
給紙部1Bは、複数の給紙カセット1B1と、給紙カセット1B1から繰り出される記録シートの搬送路に配置された複数の搬送ローラ1B2と、2次転写位置前方に位置するレジストローラ1B3とを備えている。
給紙カセット1B1からレジストローラ1B3に向けた記録シートの搬送路途中には、手差しトレイ1A1から繰り出された記録シートの搬送路が合流し、いずれの搬送路から給送される記録シートもレジストローラ1B3によってレジストタイミングが設定されるようになっている。
書き込み装置5は、原稿走査部1Cに設けられた原稿載置台1C1上の原稿を走査することにより得られる画像情報あるいは図示しないコンピュータから出力される画像情報により書き込み光が制御されて感光体3B、3Y、3C、3Mに対して画像情報に応じた静電潜像を形成するようになっている。図1では感光体3Bに対する5Bのみ表示している。
自動原稿給送装置1C3は、原稿載置台1C1上に繰り出される原稿を反転可能な構成を備え、原稿の表裏各面での走査が行えるようになっている。
書き込み装置5により形成された感光体3上の静電潜像は、現像装置6(図1では、ブラック対応の現像装置6Bのみ示している)によって可視像処理され、中間転写ベルト2に1次転写される。中間転写ベルト2に対して各色毎のトナー像が重畳転写されると、2次転写装置9により記録シートに対して一括して2次転写される。
2次転写された記録シートは、定着装置11へ送られ、ここで表面に担持している未定着画像を定着される。
定着装置11を通過した記録シートは、定着装置11のシート搬送方向下流に配置されている搬送路切り換え爪12によって搬送方向が切り換えられるようになっており、排紙トレイ13に向けた搬送路と、反転搬送路RPとに搬送方向が選択される。
以上のような構成を備えたカラー複写機1では、原稿載置台1C1上に載置された原稿を露光走査することにより、あるいはコンピュータからの画像情報により、一様帯電された感光体3に対して静電潜像が形成され、静電潜像が現像装置6によって可視像処理された後、トナー像が中間転写ベルト2に1次転写される。
中間転写ベルト2に転写されたトナー像は、単一色画像の場合にはそのまま給紙部1Bから繰り出された記録シートに対して転写され、多色画像の場合には1次転写が繰り返されることで重畳された上で記録シートに対して一括して2次転写される。
図1において、中間転写ベルト2は、詳細を図示しないが、伸びの少ないフッ素系樹脂や伸びの大きいゴム材料に帆布等の伸びにくい材料で構成された基部からなるベース層と、このベース層の上面に設けられたフッ素系ゴムやアクリロニトリル−ブタジェン共重合ゴムなどが用いられる弾性体層とを備えている。弾性体層の表面にはフッ素系樹脂が被覆されて平滑性を向上させたコート層が設けられている。
中間転写ベルト2は、少なくとも一対のローラである支持ローラ2A、2B及びバックアップ機能を有するローラ2Cにそれぞれ掛け回されて駆動ローラ2Aの反時計回り方向の回転によって駆動されるようになっている。
中間転写ベルト2を挟んで各感光体と対向する位置には、感光体上の可視像を静電転写するための転写ローラ7がそれぞれ配置されている。
図1に示したカラー複写機1において、画像形成部1Aに位置する感光体は図2に示すプロセスカートリッジPCBに収容されている。
同図において、プロセスカートリッジPCBを構成するハウジングは、感光体3Bと対向する現像スリーブ6B1が露呈する部分を除いてほぼ内部を密閉できる構成を有し、内部には、感光体3Bを始めとしてこれに対する画像形成処理を実行する帯電装置4B、現像装置6B、クリーニングユニット8B(便宜上、図2には示されていない)が収容されている。
これらの部材は、二成分系現像剤を収容する現像ケーシング6H内に配置されており、現像ケーシング6Hは、現像上ケース6H−1と、現像下ケース6H−2からなる分割構成を有している。現像ケーシング6Hは、現像ニップDPの前後における感光体3Bの表面に対し、微小ギャップを保って配設されている。
本実施形態では、トナーとして、化学的に製造される重合トナーと称されるトナーが用いられている。
現像スリーブ6B1の周面に担持された磁気ブラシは、感光体3Bの静電潜像と接触する現像領域(現像ニップ)DPに至る前の段階で現像剤層厚規制部材としてのドクターブレード6B4によって層厚を規制されるようになっている。
現像スリーブ6B1の周面に磁気ブラシを形成するために用いられる固定磁極は、汲み上げられた現像剤を搬送するための異極同士が隣り合わされて搬送領域DTを構成するための磁極と、層厚規制された現像剤が穂立ち状態を維持される現像領域DPを構成する現像主極としての磁極(図においてはN極)と、現像領域DPを通過した後に対向する位置で同極同士(図ではS極)が隣り合わされた現像剤落下用反撥磁界形成領域DDを構成する磁極が用いられている。
現像領域DPを通過した後、現像スリーブ6B1に残存する現像剤は、現像剤落下用反撥磁界形成領域DDに達すると反撥磁界によって現像スリーブ6B1から剥離されて落下する。
現像スリーブ6B1は、再度、スクリュー部材6B2からの汲み上げにより現像剤を周面に担持し、以下、層厚規制及び現像領域DPの通過さらには現像剤落下用反撥磁界形成領域DDの通過を繰り返す。
図2において、現像装置6Bの現像ケーシング6Hには、現像スリーブ6B1と対向する壁面において可視像処理を終えて現像領域DPを通過した現像スリーブ6B1に担持されている磁気ブラシの先端部に対面する開口6P1が設けられている。
開口6P1は、図3に示すように、現像領域DPを通過した現像スリーブ6B1に担持されている現像剤が現像ケーシング6Hに入り込む入り口と現像スリーブ6B1内に配置されている搬送用及び隣接する同極の磁極により現像剤落下用反撥磁界形成領域DDを構成する搬送用磁極のうちで現像領域DPを構成する現像主極に隣接する磁極(便宜上、図3において符号S1で示す)の配置位置との間に設けられている。つまり、開口6P1は、現像スリーブ6B1の移動方向において、現像主極の下流側に位置する反撥磁界形成用の一つの磁極(S1)に対して現像スリーブ6B1の移動方向上流側に位置している。
開口6P1は、吸引力が作用するようになっており、そのための構成としては、現像装置6B内あるいは、図示しないが現像装置6B外に連通するようになっている。
本実施形態では、開口6P1が現像装置6B内に連通する構成が示されており、この構成においては、現像装置6B内で反撥磁界形成用領域DDにおいて現像スリーブ6B1から剥落した現像剤が流動する位置に相当する現像ケーシング6Hの壁面(図3において符号6H3で示す位置)に開口6P2を備えた迂回流路6P3によって連通させてある。
具体的に説明すると、現像領域を通過した現像剤が現像ケーシング6H内に入り込む位置で負圧化傾向が生じていると、図4に示すように、その負圧の影響により現像剤が現像ケーシング6H内に入り込む位置に向けて逆流する(図4では、吹き出し気流と表記してある)。
この結果、現像領域を通過した現像剤に含まれるトナーの一部が再度現像ケーシング6Hから飛散してしまうことがあり、飛散防止のための負圧化が却ってトナー飛散の原因となるという事態を招く。
まず、開口6P1は、現像スリーブ6B1の軸方向長さよりも長くされており、そして、磁気ブラシの穂立ち高さが最も高くなる位置である反撥磁界形成用の磁極(S1)の位置に対して現像剤の移動方向上流側に設けられ、さらに、現像スリーブ6B1の移動方向と相反する方向で現像剤の取り込みが行える位置に設けられている。
現像剤の取り込みが行える位置を設定するために、現像ケーシング6Hに磁気ブラシが入り込む入り口と感光体3Bとの間の間隙をG1とし、開口6P1を磁気ブラシが通過する前の段階における現像スリーブ6B1とハウジング6Hの壁面との間の間隙をG2とし、現像剤が開口6P1を通過した位置での現像スリーブ6B1とハウジングとの間の間隙をG3とし、さらに、反撥用磁界形成領域DDに至る前の段階で現像スリーブ6B1に担持されている磁気ブラシの層厚をtとした場合、G1>G2−t、且つ
G3≧G2の関係が成立させてある。
開口6P1の設置位置は、上述した間隙の関係付けにより、負圧化傾向に基づき現像スリーブ6B1の移動方向と相反する方向に移動しようとする現像剤を堰き止める位置に相当することになり、これにより、磁気ブラシ先端の現像剤を取り込みやすくしている。
なお、符号G2、G3で示した間隙の関係において等号が成立する場合としては、段差のない状態を意味しており、この場合には、開口6P1が磁気ブラシの先端に位置する現像剤を吸引して落とし込む、いわゆる、落とし穴の形態を採ることになる。
迂回流路6P3においては、剥落した現像剤が流動する位置に相当する現像ケーシング6Hの壁面6H3側の開口6P2の近傍に磁気シールド部材DM(図2参照)が設けられている。これにより、反撥磁界形成用の磁極S1からの磁力線の影響が迂回流路6P3内に及ばないようにすることができるので、迂回流路6P3内を移動する現像剤の移動を阻害しないようにして回収効率の低下を防止することができるようになっている。
迂回流路6P3の出口である開口6P2は、現像スリーブ6B1寄りのスクリュー部材6B2の横の空間につながっており、現像スリーブ6B1から剥落して開口6P2近傍を通過する低トナー濃度の現像剤が迂回流路6P3を経由したトナーを再度付着させ、摩擦帯電させる。
迂回流路6P3の開口6P2を、スクリュー部材6B2の外周を迂回させて、後述する圧抜き流路6S2の入り口の近傍に配設してもよい。
現像ケーシング6H内に進入した磁気ブラシは、現像スリーブ6B1と対向する現像ケーシング6Hの壁面に衝突すると磁気ブラシ先端が崩れ、先端に含まれる現像剤がそれまで移動する過程で生じている現像剤のポンピング作用による負圧化傾向部分である移動方向後方に向けて飛散する。
磁気ブラシの先端の崩れが最も顕著な部分はブラシの穂立ちが最も大きくなる位置に相当する反撥磁界形成用の磁極S1と対向する位置である。従って、磁極S1と対向するハウジング6Hの壁面に衝突した磁気ブラシ中の現像剤は移動方向後方に向けて飛散するものの、その後方位置には吸引作用を持たせた開口6P1が設けてあるので、開口6P1により取り込まれて回収されることになる。
開口6P1に回収された現像剤は、迂回流路6P3の開口6P2において生起されている圧力低下による負圧化傾向によって迂回流路6P3を介して現像装置6B内に排出される。特に、上述した間隙の関係付けを用いた場合には、飛散しようとする現像剤を堰き止めることができる段差部分に開口6P1が位置していることになるので、飛散しようとする現像剤が円滑に取り込まれて回収されることになる。
調整空気は現像領域DP周辺部に供給されるようになっており、現像剤の帯電特性の変化による現像効率の悪化を防止するようになっている。さらに加えて、調整空気は現像領域DP付近だけでなく、感光体3Bの移動方向において現像領域DPを通過した感光体3Bの周面にも供給できるようになっている。このため、現像装置6Bの現像ケーシング6Hの一部、つまり、現像領域DPを通過した後に移動する感光体3Bの周面に沿った範囲に所定の間隙を設けて調整空気の流路を構成し、感光体3Bの移動に順じてその表面を調整空気が移動できる形状が設定されている。
調整空気の循環の予備供給は、現像装置6Bに用いられるトナーが湿度の影響を受けやすい重合トナーを対象とした場合に、その帯電特性の安定化を促進することに大きく貢献する。
圧抜き流路6S2は、スクリュー部材6B2の近傍に入り口を有し、現像上ケース6H−1内部を通ってドクターブレード6B4の直後空間に出口を有する状態に形成されている。圧抜き流路6S2の入り口(開口)はスクリュー部材6B2の軸方向に沿って形成されている。図中、気流の流れは一点鎖線で示している(以下、同じ)。
ドクターブレード6B4の直後では、現像剤の層厚規制と直後の磁気ブラシの掃き出し作用(磁気ブラシが穂立ちしたり寝たりするときの空気の追い出し作用)によって負圧状態にある。
従って、現像ケーシング6H内が、ドクターブレード6B4の直後の負圧化によって圧抜き流路6S2を介して圧抜きされることになり、現像ケーシング6H内の負圧化が良好に維持される。
プロセスカートリッジPCBが図中左側に傾いた場合には、シャッタ部材6Cは自重により圧抜き流路6S2の入り口を塞ぐように回動し、逆に図中右側に傾いた場合には同じく自重により入り口を開放するように回動する。
シャッタ部材6Cの設置は、ドクターブレード6B4の直前の現像剤溜まり部からオーバーフローして再びスクリュー部材6B2の上面に落下する現像剤による気流の影響を遮断する狙いもある。
この現象を放置した場合には、圧抜き流路6S2によるドクターブレード6B4の直後の負圧を利用した現像ケーシング6H内の負圧化を損ねる虞がある。
本実施形態ではこれを防止すべく、吹き出し気流を回収可能な回収流路6S3が現像ニップの接線に沿って上部に延びるように形成されている。回収流路6S3の内部には、上記吹き出し気流を回収流路6S3内に引き込む気流を生じさせる引き込み気流形成手段の一要素をなす回収ローラ6Dが設けられている。回収ローラ6Dは図示しない駆動源により回転駆動され、該駆動源は図示しない制御手段(カラー複写機のメインコントローラが兼ねることができる)により制御されるようになっている。
回収流路6S3は、引き込まれた吹き出し気流を他の部位へ誘導可能な誘導流路PPに接続されている。本実施形態では誘導流路PPは、図5に示すように、クリーニングユニット8Bに接続されている。
図2に示すように、回収ローラ6Dの上部には、回収ローラ6Dの表面に付着したトナーを除去するスクレーパ6Eが設けられている。回収ローラ6Dは、その引き込み作用(空気の搬送作用)を強めるために、図6に示すように、表面に凹凸を有する形状に形成されている。本実施形態では、切削や転造等の手法によりセレーション軸状に形成されている。
回収ローラ6Dの凹凸は、図7に示すように、サンドブラストやショットピーニングあるいはエッチング処理等によって形成してもよく、図8に示すように、静電植毛等の手法によりブラシ状としてもよい。
スクリュー部材6B3には図示しないトナー補給手段によりトナーが補給されるようになっており、現像ケーシング6Hの内圧は、安定した値を示すトナー補給側スクリュー上部で観測するのが最適であるためである。
画像形成条件によって現像スリーブ6B1の回転数が変化したり、トナー濃度が変化したりした場合などに、上記制御手段は回収ローラ6Dの回転数を変えて現像ケーシング6H内の圧力が上昇しないように、すなわち目標値以下に維持するように制御する。
スクリュー部材6B3の軸方向における圧力センサ6Gの設置位置は、以下の理由によりスクリュー部材6B3の現像剤移送方向の最下流位置に設定されている。
現像剤の移流に伴って空気も一緒に移動することから、軸方向下流側の内圧が大きくなる。
このように、内圧が最大となる部位に圧力センサ6Gを設置して内圧を制御すれば、現像ニップ下空間の圧力をより安定に維持することができる。
現像スリーブ6B1寄りのスクリュー部材6B2に対して圧力センサ6Gを設置する場合には、上記理由により、スクリュー部材6B2の現像剤移送方向における最下流位置の剤離れ空間6Fに設定すればよい。
本実施形態ではブラックトナー対応の現像装置6Bについて説明したが、他の現像装置6においても同様である。
上記実施形態では、回収流路6S3に接続された誘導流路PPをクリーニングユニット8Bに連結する構成としたが、本実施形態では、誘導流路PPを現像ケーシング6Hのトナー補給部位の現像剤移送部(スクリュー部材6B3による現像剤搬送部)に接続し、且つ、誘導流路PPの途中に流路の内圧上昇を緩和する圧抜き部を設けたことを特徴とする。
誘導流路PPの途中には、フィルタを有する圧抜き部6Qが設けられている。
圧抜き部6Qにより現像ケーシング6H内の圧力が上昇するのが防止される。フィルタによってトナーが現像ケーシング6H外へ飛散するのが防止されるとともに、フィルタの面積を大きくとることが可能であるために圧抜き効果を得やすい。
本実施形態では、現像スリーブ6B1と現像ケーシング6Hとの間のギャップを可変にするギャップ可変手段を有していることを特徴とする。
ギャップ可変手段は、現像スリーブ6B1の回転方向後端部を現像ケーシング6Hに回動自在に支持されたガイド板6Jと、該ガイド板6Jの回動支点に接続された図示しない駆動源と、該駆動源を制御する上記制御手段を有している。駆動源は、現像スリーブ6B1の駆動力を分配して用いる方式とすることができる。
本実施形態では、上記圧力センサ6Gの出力に応じてガイド板6Jの位置を調整し、現像ケーシング6H内の圧力を目標位置に維持する。
ガイド板6Jの遮蔽効果によって、現像ニップDPの上流側の吹き出し気流がドクターブレード6B4の直後の空間に逆流するのを防止でき、ドクターブレード6B4の直後の空間の負圧を現像ケーシング6Hの圧抜きに有効に利用することができる。
圧抜き穴6Lの外側には、トナーの外部飛散を規制しながら空気の通過を許容するフィルタ6Mが設けられている。
スクリュー部材6B2の上部から圧抜きして、フィルタ6Mを介して最短距離で大気圧に開放する例である。流量は少ないので、圧抜きの開口面積は小さくてよく、代わりに、フィルタ面積とフィルタ面積確保のための空間を大きくとる。
シャッタ部材6Nは圧抜き穴6Lを常時塞ぐように図示しない付勢部材により付勢され、スクリュー部材6B2の回転駆動力を利用して回動(開放)されるようになっている。シャッタ部材6Nを別個独立の駆動源に接続し、カラー複写機のメインスイッチがオンされたとき、又はスクリュー部材6B2の回転が開始されたとき開放する構成としてもよい。
図12において、符号6Kは現像ニップDPの上流側を気密状態にするシール部材を示す。
6B1 現像剤担持体としての現像スリーブ
6B4 現像剤層厚規制部材としてのドクターブレード
6C シャッタ部材
6D 回収ローラ
6G 圧力検知手段としての圧力センサ
6H 現像ケーシング
6L 圧抜き穴
6Q 圧抜き部
6S1 調整空気流路
6S2 圧抜き流路
6S3 回収流路
8B クリーニングユニット
PP 誘導流路
Claims (17)
- 現像剤を収容する現像ケーシングと、像担持体と対向するように上記現像ケーシング内に設けられ磁気ブラシを形成可能な現像剤担持体と、上記現像ケーシング内に設けられ上記現像剤担持体上の現像剤の層厚を規制する現像剤層厚規制部材を有する現像装置において、
上記現像剤担持体の回転方向における上記現像剤層厚規制部材の下流側直後の空間を上流側の上記現像ケーシング内に連通させる圧抜き流路を有していることを特徴とする現像装置。 - 現像剤を収容する現像ケーシングと、像担持体と対向するように上記現像ケーシング内に設けられ磁気ブラシを形成可能な現像剤担持体と、上記現像ケーシング内に設けられ上記現像剤担持体上の現像剤の層厚を規制する現像剤層厚規制部材を有する現像装置において、
上記現像剤担持体と上記像担持体間の現像ニップにおける上記像担持体の回転方向上流側に生じる吹き出し気流を回収可能な回収流路を有していることを特徴とする現像装置。 - 請求項2記載の現像装置において、
上記回収流路に上記吹き出し気流を引き込む気流を生じさせる引き込み気流形成手段と、引き込まれた吹き出し気流を他の部位へ誘導可能な誘導流路を有していることを特徴とする現像装置。 - 請求項3記載の現像装置において、
上記誘導流路が、上記像担持体上のトナーを回収するクリーニングユニットに接続されていることを特徴とする現像装置。 - 請求項3記載の現像装置において、
上記誘導流路が、上記現像ケーシングのトナー補給部位近傍の現像剤移送部に接続されていることを特徴とする現像装置。 - 請求項5記載の現像装置において、
上記誘導流路の途中に、流路の内圧上昇を緩和する圧抜き部が設けられていることを特徴とする現像装置。 - 請求項1又は2記載の現像装置において、
上記現像剤層厚規制部材の下流側における上記現像剤担持体と上記現像ケーシングとの間のギャップを可変にするギャップ可変手段を有していることを特徴とする現像装置。 - 請求項7記載の現像装置において、
上記現像ケーシング内の圧力を観測する圧力検知手段を有し、該圧力検知手段の出力に応じて上記ギャップ可変手段の位置を調整し、上記現像ケーシング内の圧力を目標値以下に維持することを特徴とする現像装置。 - 請求項3記載の現像装置において、
上記現像ケーシング内の圧力を観測する圧力検知手段を有し、該圧力検知手段の出力に応じて上記引き込み気流形成手段の駆動を調整し、上記現像ケーシング内の圧力を目標値以下に維持することを特徴とする現像装置。 - 請求項8又は9記載の現像装置において、
上記現像ケーシング内の現像剤を上記現像剤担持体の軸線と略平行に移送する現像剤移送手段を有し、上記圧力検知手段が上記現像剤移送手段の移送方向下流側に設けられていることを特徴とする現像装置。 - 請求項1又は2記載の現像装置において、
上記現像ケーシングに圧抜き穴が形成され、該圧抜き穴を上記現像ケーシングの傾きに応じて開閉するシャッタ部材を有していることを特徴とする現像装置。 - 請求項1又は2記載の現像装置において、
上記現像ケーシングに圧抜き穴が形成されているとともに、該圧抜き穴を開閉するシャッタ手段を有し、該シャッタ手段は、装置の停止時には上記圧抜き穴を閉鎖するように動作することを特徴とする現像装置。 - 請求項3記載の現像装置において、
上記引き込み気流形成手段が、表面に凹凸を有し回転駆動される回収ローラを有していることを特徴とする現像装置。 - 請求項1乃至13のうちの何れか1つに記載の現像装置において、
上記現像剤担持体と上記像担持体の対向部位における現像ニップの下流側に、温度及び湿度のうち少なくとも湿度を調節された空気を供給する調整空気流路を有していることを特徴とする現像装置。 - 請求項14記載の現像装置において、
現像ニップ前後における上記像担持体の表面に対し、微小ギャップを保って上記現像ケーシングが配設されることを特徴とする現像装置。 - 請求項14又は15記載の現像装置において、
上記現像剤として重合トナーを用いることを特徴とする現像装置。 - 像担持体上に形成された静電潜像を現像装置により可視像処理する画像形成装置において、
上記現像装置が、請求項1乃至16のうちの何れか1つに記載の現像装置であることを特徴とする画像形成装置。
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