JP2013125148A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】現像装置からのトナーの漏洩を効果的に防止可能であり、且つ、現像容器内のトナーを吸引するダクト内へのトナーの堆積も抑制可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成時においては、ダクト43の空気吸入口46が閉鎖され、現像容器20の空気流入路45が開放された状態で排気ファン51を作動させてダクト43、集合ダクト47内に第1の流速の空気流を発生させることにより、現像容器20内に浮遊するトナーがダクト43内に吸引される。非画像形成時には、空気吸入口46が開放され、空気流入路45が閉鎖された状態で排気ファン51を作動させて、第1の流速よりも速い第2の流速の空気流をダクト43、集合ダクト47内に発生させることにより、ダクト43、集合ダクト47内に堆積したトナーを強制的に排出する強制排出モードを実行可能とする。
【選択図】図10

Description

本発明は、磁性キャリアとトナーとを含む二成分現像剤を用い、像担持体にトナーを供給する現像装置を備えた電子写真方式の画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置は、原稿画像から読み取られた画像情報、或いはコンピューター等の外部機器から伝送等された画像情報に基づく光を、感光層が形成された像担持体(感光体ドラム)の周面に照射して静電潜像を形成し、この静電潜像に現像装置からトナーを供給してトナー像を形成させた後、当該トナー像を用紙に転写する。転写処理後の用紙は、トナー像の定着処理が施されたのち外部へ排出される。
ところで、近年、画像形成装置において、カラー印刷化や高速処理化の進行に伴い装置構成が複雑になると共に、高速処理化に対応するべく現像装置内でのトナー攪拌部材の高速回転が余儀なくされ、これにより現像装置の内圧が大気圧より高い正圧になり易くなっている。現像装置内が正圧になると、現像装置内のトナーが感光体ドラムへ供給されるに際し、トナーの一部が浮遊トナーとなって感光体ドラムに対向する現像装置の開口部(トナー供給口)から漏出し、画像形成装置の内部を汚染する。
特に、磁性キャリアとトナーとを含む二成分現像剤を用い、現像剤を担持する磁気ローラー(現像剤担持体)と、トナーのみを担持する現像ローラー(トナー担持体)とを用いる現像方式では、現像ローラーと磁気ローラーとの対向部分において、磁気ローラー上に形成された磁気ブラシによって現像ローラーから現像に使用されなかったトナーが引き剥がされる。そのため、現像ローラーと磁気ローラーとの対向部分の近傍においてトナーの浮遊が発生し易くなり、浮遊したトナーが飛散トナーとなって漏出する。また、現像装置内部に堆積した浮遊トナーが塊となって現像ローラー上に落下し、現像ローラー上のトナー薄層が乱されることで、感光体ドラムの周面におけるトナーが付着されるべき部分にトナーが供給されない、いわゆるトナー落ち現象が発生する等の不具合が生じ易くなる。
上述したような不具合を解消するべく、特許文献1には、トナー担持体と、トナー担持体外周面の一部を覆う被覆部材との間隔内の空気を強制吸引することによって、現像工程を高速化してもトナー飛散や現像装置の発熱を抑える技術が開示されている。
しかし、特許文献1に記載の現像装置は、攪拌スクリューから現像ローラー上に供給された二成分現像剤中のトナーを感光体ドラムに供給しており、現像剤担持体とトナー担持体とを有する現像方式ではない。また、現像剤担持体の有無によって、現像装置内で正圧が発生する部分も、発生する正圧の大きさも異なる。
従って、特許文献1の方法では、現像剤担持体とトナー担持体とを有する現像方式に特有である、現像剤担持体とトナー担持体と現像容器内面とで囲まれた空間に発生する浮遊トナーを効果的に解消することはできなかった。また、特許文献1の方法では、浮遊トナーを含む空気流が穂切りブレード上を通過する構成のため、ブレード上に浮遊トナーが堆積してしまい、堆積したトナーが凝集してトナー担持体に付着した場合には、トナー落ちとなって画像不具合が発生するおそれもあった。
また、特許文献2には、現像容器のトナー担持体と対向する壁部に現像装置外側から空気を取り入れるための空気流入孔を設けることにより、現像容器外側から内側に流入する空気流が負圧となった穂切りブレード近傍に流れ込み、流れ込んだ空気流が穂切りブレード近傍の浮遊トナーを上方に向かう空気流に乗せることで、穂切りブレード上へのトナーの堆積を防止するようにした現像装置が開示されている。
特許文献2の方法によれば、現像容器のトナー担持体と対向する壁部に設けられた空気流入孔からの空気流の流れ込みにより、現像剤担持体及びトナー担持体の回転によって正圧となった部分の圧力を低下させて現像剤の漏出を抑制することが可能となる。また、流れ込んだ空気流を上方に向かう空気流と繋げることにより、穂切りブレード近傍の浮遊トナーを上方に向かう空気流に乗せて、穂切りブレード上へのトナーの堆積を防止することができる。
さらに特許文献3には、現像容器のトナー担持体と対向する壁部に現像装置外側から空気を取り入れるための貫通孔を設けるとともに、現像容器の上端部であってトナー担持体と現像剤担持体との境界の上方に、ダクトと連通する空気排出孔を設けた画像形成装置が開示されている。
特許文献3の方法によれば、現像容器のトナー担持体と対向する壁部に現像装置外側から空気を取り入れるための貫通孔を設けるとともに、現像容器の上端部であってトナー担持体と現像剤担持体との境界の上方に、ダクトと連通する空気排出孔を設けることで、トナー浮遊量が大きい場合であっても、現像剤担持体とトナー担持体と現像容器内面とで囲まれた空間に発生する浮遊トナーを効果的に排出することができる。
特開2002−278268号公報 特開2010−276954号公報 特開2011−197290号公報
しかし、特許文献2の構成のように空気流入孔を設けた場合であっても、装置本体が高速化し、トナー浮遊量が大きい場合には、現像剤担持体及びトナー担持体の回転によって生じた空気流に浮遊トナーを十分に乗せることが困難となり、トナーの堆積を十分に防止することが困難であった。また、特許文献2の構成では、穂切りブレード近傍の浮遊トナーを解消することはできるが、現像剤担持体とトナー担持体と現像容器の上面とで囲まれた空間に発生する浮遊トナーの外部への漏出を効果的に防止することはできなかった。
また、特許文献3の方法では、現像装置内に発生した浮遊トナーを長期間に亘って空気排出孔からダクト内へ吸引すると、ダクト内にトナーが徐々に堆積するという問題点があった。ダクト内にトナーが堆積すると、ダクト内の空気流通路が狭くなって吸引効果が低下するため、現像装置内の浮遊トナーが現像装置の開口部から外部に漏出してしまい、画像形成装置内部のトナー汚染が発生するおそれがあった。また、ダクト内にトナーが堆積した場合、外部から堆積トナーを除去することは不可能であった。
本発明は、上記問題点に鑑み、現像装置からのトナーの漏出を効果的に防止可能であり、且つ、現像装置内のトナーを吸引するダクト内へのトナーの堆積も抑制可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、トナーを含む現像剤を収容する現像容器と、該現像容器の開口部から外周面の一部が露出することで像担持体に対向配置され、表面に担持されたトナーを前記像担持体に供給するトナー担持体と、該トナー担持体と対向する前記現像容器の上端部に形成され前記現像容器の内部と外部とを連通する空気流出路と、を備えた現像装置と、該現像装置の上方に設けられ前記空気流出路に連通するダクトと、該ダクト内に空気流を発生させるとともに、発生させる空気流の流速を第1の流速と該第1の流速よりも速い第2の流速とに切り替え可能な排気手段と、前記ダクトの空気流排出側に配置され、前記現像容器内の空気と共に前記ダクト内を通過したトナーを捕集するフィルターと、を備えた画像形成装置において、前記ダクトは、前記ダクト内を流れる空気流の方向に対し上流側の端部に形成され外部から空気を吸引する空気吸引口と、該空気吸引口を開閉する第1シャッターと、前記空気流出路を開閉する第2シャッターと、を有し、前記第1シャッターにより前記空気吸引口を閉鎖し、前記第2シャッターにより前記空気流出路を開放した状態で、前記排気手段により前記ダクト内に前記第1の流速の空気流を発生させて画像形成を行うとともに、非画像形成時に、前記第1シャッターにより前記空気吸引口を開放し、前記第2シャッターにより前記空気流出路を閉鎖した状態で、前記排気手段により前記ダクト内に前記第2の流速の空気流を発生させて前記ダクト内に堆積したトナーを強制的に排出する強制排出モードを実行可能としたことを特徴としている。
また本発明は、上記構成の画像形成装置において、前記強制排出モードは、前回の強制排出モードの実行後の累積印字枚数が所定枚数に到達した時に自動的に実行されることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の画像形成装置において、前記現像容器は、前記トナー担持体と前記像担持体との対向領域と前記規制部材との間において前記トナー担持体の下方と対向する壁部を有しており、前記壁部に前記現像容器の内側と外側とを連通する空気流入路を設けたことを特徴としている。
また本発明は、上記構成の画像形成装置において、前記現像装置は、前記現像容器内に磁性キャリアとトナーとを含む二成分現像剤が収容され、前記トナー担持体は前記像担持体との対向面が上方向に移動するように回転しながら前記像担持体にトナーを供給するとともに、前記トナー担持体に対向配置され、前記トナー担持体との対向面が前記トナー担持体と逆方向に移動するように回転することで前記二成分現像剤により形成された磁気ブラシを用いて前記トナー担持体上にトナー層を形成する現像剤担持体と、該現像剤担持体に担持される現像剤量を規制する規制部材と、をさらに備え、 前記空気流出路は、前記トナー担持体の回転方向に対し前記トナー担持体と前記現像剤担持体との対向部分よりも上流側の前記トナー担持体の外周面と、前記現像剤担持体の回転方向に対し前記対向部分よりも下流側の前記現像剤担持体の外周面と、前記現像容器の内壁面と、で囲まれた空間に連通することを特徴としている。
本発明の第1の構成によれば、非画像形成時に、ダクトの空気吸引口を開放し、現像容器とダクトとを連通する空気流出路を閉鎖した状態で、ダクト内に画像形成時の第1の流速よりも速い第2の流速の空気流を発生させてダクト内に堆積したトナーを強制的に排出する強制排出モードを実行することにより、ダクト内でのトナーの堆積が抑制されるため、空気流出路からダクト内への空気の吸引力の低下による開口部からのトナー飛散を防止することができる。また、ダクトを含む吸引経路の耐用期間を延長することができる。
また、本発明の第2の構成によれば、上記第1の構成の画像形成装置において、強制排出モードは、前回の強制排出モードの実行後の累積印字枚数が所定枚数に到達した時に自動的に実行されることにより、ダクト内のトナーの堆積量に応じて強制排出モードが過不足なく実行されるため、強制排出モードの実行忘れや不必要な強制排出モードの実行を抑制することができる。
また、本発明の第3の構成によれば、上記第1又は第2の構成の画像形成装置において、現像装置を構成する現像容器が、トナー担持体と像担持体との対向領域と規制部材との間においてトナー担持体の下方と対向する壁部を有する構成とし、壁部に現像容器の内部と外部とを連通する空気流入路を設けることにより、現像装置内において空気流入路から空気流出路へと至る空気流の経路を形成することができる。これにより、トナー担持体の上方の空間に浮遊するトナーだけでなく、トナー担持体の下方の空間に浮遊するトナーも空気流出路を介して排出されるため、壁部及び規制部材の近傍へのトナーの堆積を抑制することができる。
また、本発明の第4の構成によれば、上記第1乃至第3のいずれかの構成の画像形成装置において、磁気ブラシを用いてトナー担持体にトナーを供給する現像剤担持体と、現像剤担持体上の現像剤量を規制する規制部材と、をさらに備えた二成分現像式の現像装置である場合、空気流出路を、トナー担持体の回転方向に対しトナー担持体と現像剤担持体との対向部分よりも上流側のトナー担持体の外周面と、現像剤担持体の回転方向に対し対向部分よりも下流側の現像剤担持体の外周面と、現像容器の内壁面と、で囲まれた空間に連通するように設けている。これにより、トナー担持体から引き剥がされ、現像剤担持体上の磁気ブラシに回収されずに現像容器内の内圧の高い空間に浮遊するトナーをダクト内に効率良く吸引することができる。
本発明の第1実施形態に係る画像形成装置100の概略構成図 第1実施形態の現像装置3aの側面断面図 第1実施形態の現像装置3aを図2の左上方から見た外観斜視図 図3から現像装置3aのダクトカバー43aを取り外した状態を示す外観斜視図 第1実施形態の現像装置3a〜3dから集塵部50までの通気経路を示す斜視図 現像装置3aから集塵部50までの通気経路を示す側面断面図 図2における、現像ローラー31周辺の部分拡大図 第1実施形態の現像装置3aにおける、現像ローラー31上方の空気流の方向を示すシミュレーション図。 画像形成時における現像装置3aから集塵部50までの通気経路を模式的に示す断面図 強制排出モード実行時における現像装置3aから集塵部50までの通気経路を模式的に示す断面図 本発明の第2実施形態に係る現像装置3aの側面断面図
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置100の概略断面図であり、ここではタンデム方式のカラープリンターについて示している。カラープリンター100本体内には4つの画像形成部Pa、Pb、Pc及びPdが、搬送方向上流側(図1では右側)から順に配設されている。これらの画像形成部Pa〜Pdは、異なる4色(マゼンタ、シアン、イエロー及びブラック)の画像に対応して設けられており、それぞれ帯電、露光、現像及び転写の各工程によりマゼンタ、シアン、イエロー及びブラックの画像を順次形成する。
これらの画像形成部Pa〜Pdには、各色の可視像(トナー像)を担持する感光体ドラム1a、1b、1c及び1dが配設されており、さらに駆動手段(図示せず)により図1において時計回りに回転する中間転写ベルト8が各画像形成部Pa〜Pdに隣接して設けられている。これらの感光体ドラム1a〜1d上に形成されたトナー像が、各感光体ドラム1a〜1dに当接しながら移動する中間転写ベルト8上に順次一次転写されて重畳された後、二次転写ローラー9の作用によって記録媒体の一例としての転写紙P上に二次転写され、さらに、定着部13において転写紙P上に定着された後、装置本体より排出される。感光体ドラム1a〜1dを図1において反時計回りに回転させながら、各感光体ドラム1a〜1dに対する画像形成プロセスが実行される。
トナー像が転写される転写紙Pは、装置下部の用紙カセット16内に収容されており、給紙ローラー12a及びレジストローラー対12bを介して二次転写ローラー9と後述する中間転写ベルト8の駆動ローラー11とのニップ部へと搬送される。中間転写ベルト8には誘電体樹脂製のシートが用いられ、継ぎ目を有しない(シームレス)ベルトが主に用いられる。また、二次転写ローラー9の下流側には中間転写ベルト8表面に残存するトナー等を除去するためのブレード状のベルトクリーナー19が配置されている。
次に、画像形成部Pa〜Pdについて説明する。回転自在に配設された感光体ドラム1a〜1dの周囲及び下方には、感光体ドラム1a〜1dを帯電させる帯電器2a、2b、2c及び2dと、各感光体ドラム1a〜1dに画像情報を露光する露光装置5と、感光体ドラム1a〜1d上にトナー像を形成する現像装置3a、3b、3c及び3dと、感光体ドラム1a〜1d上に残留した現像剤(トナー)等を除去するクリーニング装置7a、7b、7c及び7dが設けられている。
パソコン等の上位装置から画像データが入力されると、先ず、帯電器2a〜2dによって感光体ドラム1a〜1dの表面を一様に帯電させ、次いで露光装置5によって画像データに応じて光照射し、各感光体ドラム1a〜1d上に画像データに応じた静電潜像を形成する。現像装置3a〜3dには、それぞれマゼンタ、シアン、イエロー及びブラックの各色のトナーを含む二成分現像剤が所定量充填されている。なお、後述のトナー像の形成によって各現像装置3a〜3d内に充填された二成分現像剤中のトナーの割合が規定値を下回った場合にはトナーコンテナ4a〜4dから各現像装置3a〜3dにトナーが補給される。この現像剤中のトナーは、現像装置3a〜3dにより感光体ドラム1a〜1d上に供給され、静電的に付着することにより、露光装置5からの露光により形成された静電潜像に応じたトナー像が形成される。
そして、一次転写ローラー6a〜6dにより一次転写ローラー6a〜6dと感光体ドラム1a〜1dとの間に所定の転写電圧で電界が付与され、感光体ドラム1a〜1d上のマゼンタ、シアン、イエロー及びブラックのトナー像が中間転写ベルト8上に一次転写される。これらの4色の画像は、所定のフルカラー画像形成のために予め定められた所定の位置関係をもって形成される。その後、引き続き行われる新たな静電潜像の形成に備え、感光体ドラム1a〜1dの表面に残留したトナー等がクリーニング装置7a〜7dにより除去される。
中間転写ベルト8は、上流側の搬送ローラー10と、下流側の駆動ローラー11とに掛け渡されており、駆動モーター(図示せず)による駆動ローラー11の回転に伴い中間転写ベルト8が時計回りに回転を開始すると、転写紙Pがレジストローラー対12bから所定のタイミングで駆動ローラー11とこれに隣接して設けられた二次転写ローラー9とのニップ部(二次転写ニップ部)へ搬送され、中間転写ベルト8上のフルカラー画像が転写紙P上に転写される。トナー像が転写された転写紙Pは定着部13へと搬送される。
定着部13に搬送された転写紙Pは、定着ローラー対13aにより加熱及び加圧されてトナー像が転写紙Pの表面に定着され、所定のフルカラー画像が形成される。フルカラー画像が形成された転写紙Pは、複数方向に分岐した分岐部14によって搬送方向が振り分けられる。転写紙Pの片面のみに画像を形成する場合は、そのまま排出ローラー対15によって排出トレイ17に排出される。
一方、転写紙Pの両面に画像を形成する場合は、定着部13を通過した転写紙Pは一旦排出ローラー対15方向に搬送され、転写紙Pの後端が分岐部14を通過した後に排出ローラー対15を逆回転させるとともに分岐部14の搬送方向を切り換えることで、転写紙Pの後端から反転搬送路18に振り分けられ、画像面を反転させた状態で二次転写ニップ部に再搬送される。そして、中間転写ベルト8上に形成された次の画像が二次転写ローラー9により転写紙Pの画像が形成されていない面に転写され、定着部13に搬送されてトナー像が定着された後、排出ローラー対15によって排出トレイ17に排出される。
図2は、第1実施形態の画像形成装置100に搭載される現像装置3aの側面断面図、図3は、現像装置3aを図2の左上方から見た外観斜視図、図4は、図3の現像装置3aからダクトカバーを取り外した状態を示す外観斜視図である。なお、図2は図1の背面側から見た状態を示しており、現像装置3a内の各部材の配置は図1と左右が逆になっている。また、ここでは図1の画像形成部Paに配置される現像装置3aについて説明するが、画像形成部Pb〜Pdに配置される現像装置3b〜3dの構成についても基本的に同様であるため説明を省略する。
図2に示すように、現像装置3aは、磁性キャリアとトナーとを含む二成分現像剤(以下、単に現像剤と呼ぶ)が収納される現像容器20を備えており、現像容器20は仕切壁20aによって攪拌搬送室21、供給搬送室22に区画されている。攪拌搬送室21及び供給搬送室22には、トナーコンテナ4a(図1参照)から供給されるトナー(正帯電トナー)を磁性キャリアと混合して攪拌し、帯電させるための攪拌搬送スクリュー25a及び供給搬送スクリュー25bがそれぞれ回転可能に配設されている。
そして、攪拌搬送スクリュー25a及び供給搬送スクリュー25bによって現像剤が攪拌されつつ軸方向(図2の紙面と垂直な方向)に搬送され、仕切壁20aの両端部に形成された不図示の現像剤通過路を介して攪拌搬送室21、供給搬送室22間を循環する。即ち、攪拌搬送室21、供給搬送室22、現像剤通過路によって現像容器20内に現像剤の循環経路が形成されている。
現像容器20は図2の右斜め上方に延在しており、現像容器20内において供給搬送スクリュー25bの上方には磁気ローラー(現像剤担持体)30が配置され、磁気ローラー30の右斜め上方には現像ローラー(トナー担持体)31が対向配置されている。そして、現像ローラー31の外周面の一部が現像容器20の開口部20bから露出し、感光体ドラム1a(図1参照)に対向している。磁気ローラー30、現像ローラー31は、それぞれ図2において反時計回り方向に回転する。
攪拌搬送室21には攪拌搬送スクリュー25aと対面して不図示のトナー濃度センサーが配置されており、トナー濃度センサーの検知結果に基づいてトナーコンテナ4aから不図示のトナー補給口を介して攪拌搬送室21にトナーが補給されるようになっている。トナー濃度センサーとしては、例えば、現像容器20内におけるトナーと磁性キャリアからなる二成分現像剤の透磁率を検出する透磁率センサーが用いられる。
磁気ローラー30は、図2において反時計回り方向に回転する非磁性の回転スリーブと、回転スリーブに内包される複数の磁極を有する固定マグネット体で構成されている。
現像ローラー31は、図2において反時計回り方向に回転する円筒状の現像スリーブと、現像スリーブ内に固定された現像ローラー側磁極で構成されており、磁気ローラー30と現像ローラー31とはその対向位置において所定のギャップをもって対向している。現像ローラー側磁極は、固定マグネット体の対向する磁極(主極)と異極性である。
また、現像容器20には穂切りブレード35が磁気ローラー30の長手方向(図2の紙面と垂直方向)に沿って取り付けられており、穂切りブレード35は、磁気ローラー30の回転方向(図2の反時計回り方向)に対し、現像ローラー31と磁気ローラー30との対向位置よりも上流側に位置付けられている。そして、穂切りブレード35の先端部と磁気ローラー30表面との間には僅かな隙間(ギャップ)が形成されている。
現像ローラー31には、直流電圧(以下、Vslv(DC)という)及び交流電圧(以下、Vslv(AC)という)が印加され、磁気ローラー30には、直流電圧(以下、Vmag(DC)という)及び交流電圧(以下、Vmag(AC)という)が印加されている。これらの直流電圧及び交流電圧は、現像バイアス電源からバイアス制御回路(いずれも図示せず)を経由して現像ローラー31及び磁気ローラー30に印加される。
前述のように、攪拌搬送スクリュー25a及び供給搬送スクリュー25bによって、現像剤が攪拌されつつ現像容器20内の攪拌搬送室21及び供給搬送室22を循環してトナーを帯電させ、供給搬送スクリュー25bによって現像剤が磁気ローラー30に搬送される。そして、磁気ローラー30上に磁気ブラシ(図示せず)を形成し、磁気ローラー30上の磁気ブラシは穂切りブレード35によって層厚規制された後、磁気ローラー30と現像ローラー31との対向部分に搬送され、磁気ローラー30に印加されるVmag(DC)と現像ローラー31に印加されるVslv(DC)との電位差ΔV、及び磁界によって現像ローラー31上にトナー薄層を形成する。
現像ローラー31上のトナー層厚は現像剤の抵抗や磁気ローラー30と現像ローラー31との回転速度差等によっても変化するが、ΔVによって制御することができる。ΔVを大きくすると現像ローラー31上のトナー層は厚くなり、ΔVを小さくすると薄くなる。現像時におけるΔVの範囲は一般的に100V〜350V程度が適切である。
磁気ブラシによって現像ローラー31上に形成されたトナー薄層は、現像ローラー31の回転によって感光体ドラム1aと現像ローラー31との対向部分(現像領域)に搬送される。現像ローラー31にはVslv(DC)及びVslv(AC)が印加されているため、感光体ドラム1aとの間の電位差によってトナーが飛翔し、感光体ドラム1a上の静電潜像が現像される。
現像に用いられずに残ったトナーは、現像ローラー31の回転により再度現像ローラー31と磁気ローラー30との対向部分に搬送され、磁気ローラー30上の磁気ブラシによって回収される。そして、磁気ブラシは固定マグネット体の同極部分で磁気ローラー30から引き剥がされた後、供給搬送室22内に落下する。
その後、トナー濃度センサー(不図示)の検知結果に基づいてトナー補給口(不図示)から所定量のトナーが補給され、供給搬送室22及び攪拌搬送室21を循環する間に再び適正なトナー濃度で均一に帯電された二成分現像剤となる。この現像剤が再び供給搬送スクリュー25bにより磁気ローラー30上に供給されて磁気ブラシを形成し、穂切りブレード35へ搬送される。
また、現像容器20の上方にはダクト43が形成されている。ダクト43は、現像容器20の上端部20dとダクトカバー43aとによって形成されている。図3及び図4に示すように、ダクトカバー43aの長手方向(図の奥側、手前側)の側端縁から下方に突設された係合孔43aaが、上端部20dに形成された係合爪20daに係合することにより、ダクトカバー43aが上端部20dに対して固定される。また、ダクトカバー43aの一端には連結部43abが形成されており、ダクト43と集合ダクト47(図5参照)とが連結部43abを介して連結される。
また、上端部20dには、現像ローラー31との対向面に開口する空気流出口45aからダクト43内に連通する空気流出路45が設けられている。空気流出路45は、現像容器20の長手方向に沿って、上端部20dを貫通するように複数形成されており、現像容器20内の空気が空気流出口45aから空気流出路45を通ってダクト43内に排出されるようになっている。
ダクト43の上面の、連結部43abと反対側の端部には空気吸入口46が形成されており、空気吸入口46を開閉する第1シャッター55が設けられている。また、ダクト43内には、各空気流出路45を同時に開閉する第2シャッター57が設けられている。
図5は、第1実施形態の画像形成装置100における現像装置3a〜3dから集塵部50までの通気経路を示す斜視図であり、図6は、現像装置3aから集塵部50までの通気経路を示す側面断面図である。現像装置3a〜3dの各ダクト43は、集合ダクト47を介して集塵部50に接続されている。集塵部50には排気ファン51が配設されており、排気ファン51と集合ダクト47の間にはフィルター53が設けられている。排気ファン51は、ダクト43内に発生させる空気流の流速を2段階に切り替え可能となっている。
現像装置3a〜3dから空気流出路45を通ってダクト43に排出された空気は集合ダクト47によって合流し、集塵部50から画像形成装置100の本体外側に排出される。また、現像装置3a〜3d内の空気と共に集塵部50内に吸引されたトナーはフィルター53に捕集されるため、画像形成装置100の外部を汚染するおそれはない。
図7は、図2の現像装置3aにおける磁気ローラー30と現像ローラー31の対向部分の上方付近の部分拡大図である。図7に示すように、現像容器20内では、現像ローラー31と磁気ローラー30との対向部分R1に対し、現像ローラー31の回転方向上流側且つ磁気ローラー30の回転方向下流側の空間Sにおいて内圧が高くなる。
また、空間Sでは、現像に用いられなかったトナーが磁気ローラー30の磁気ブラシによって現像ローラー31から引き剥がされるため、引き剥がされたトナーのうち磁気ローラー30上に回収されなかったトナーが浮遊する。また、その浮遊量は、現像処理が高速化される程多くなる。そのため、空間Sに浮遊するトナーが内圧によって現像容器20の開口部20bから漏出するおそれがある。
そこで、現像ローラー31と磁気ローラー30との境界の上方に位置する現像容器20の上端部20dに、現像容器20の内部とダクト43とを連通する空気流出路45を設けている。図8は、現像装置3a内における、現像ローラー31上方の空気流の方向を示すシミュレーション図である。なお、図8において矢印の濃淡は空気流の速度差を示しており、濃度の濃い部分は薄い部分に比べて流速が速くなっている。
図8に示すように空気流出路45を形成した場合、現像容器20の開口部20b側(図8の右方向)から現像容器20と現像ローラー31の隙間を通過して空気流出路45に向かう空気流Aと、空間S方向(図8の左下方向)から現像容器20と現像ローラー31の隙間を通過して空気流出路45に向かう空気流Bとが発生することがわかる。そのため、空間S内に浮遊するトナーも空気流Bと共に空気流出路45に引き込まれ、ダクト43内に吸引される。従って、空間S内に浮遊するトナーを、空気流出路45を介してダクト43内へ吸引するとともに、空間Sに浮遊するトナーの開口部20bからの漏出を効果的に防止することができる。
ところで、現像容器20内に浮遊するトナーを長期間に亘ってダクト43内へ吸引すると、フィルター53に到達しなかったトナーが徐々にダクト43内に残留する。ダクト43内に残留するトナー量が増加すると、ダクト43の断面積が減少して空気流出路45からダクト43内への空気の吸引力が低下する。その結果、現像容器20の内圧が高くなり、現像容器20の開口部20bからトナーが飛散してカラープリンター100内を汚染するおそれがある。そこで、本発明のカラープリンター100では、非画像形成時にダクト43内に堆積したトナーを強制的に排出する強制排出モードを実行可能としている。
図9は、画像形成時における現像装置3aから集塵部50までの通気経路を模式的に示す断面図である。通常の画像形成時においては、第1シャッター55によってダクト43の空気吸入口46が閉鎖され、第2シャッター57(図7参照)によって空気流入路45が開放されている。この状態で排気ファン51を作動させてダクト43、集合ダクト47内に所定の流速(第1の流速)の空気流を発生させることにより、現像容器20内に浮遊するトナーが空気流出路45を介してダクト43内に吸引される。ダクト43内に吸引されたトナーは集合ダクト47を通過してフィルター53に捕集される。
図10は、強制排出モード実行時における現像装置3aから集塵部50までの通気経路を模式的に示す断面図である。強制排出モード実行時においては、第1シャッター55によってダクト43の空気吸入口46が開放され、第2シャッター57(図7参照)によって空気流入路45が閉鎖されている。この状態で排気ファン51を作動させてダクト43、集合ダクト47内に第1の流速よりも速い流速(第2の流速)の空気流を発生させることにより、ダクト43、集合ダクト47内に堆積したトナーが集塵部50に強制的に排出され、フィルター53に捕集される。
この強制排出モードを所定のタイミングで実行することにより、ダクト43内、集合ダクト47内でのトナーの堆積が抑制されるため、空気流出路45からダクト43内への空気の吸引力の低下による開口部20bからのトナー飛散を防止することができる。また、ダクト43、集合ダクト47を含む吸引経路の耐用期間を延長することができる。
強制排出モードは、ユーザーのマニュアル操作によって必要に応じて実行するようにしても良いが、例えば、画像形成装置を電源オフ状態やスリープ(省電力)モードからコピー開始状態まで立ち上げる際、或いは所定枚数の印字が行われた時に自動的に実行されるようにすれば、強制排出モードの実行忘れや、不必要な強制排出モードの実行を抑制することができる。
特に、累積印字枚数とダクト43内、集合ダクト47内のトナーの堆積量とは比例関係にあると考えられるため、前回の強制排出モードの実行後の累積印字枚数が所定枚数に到達した時に強制排出モードを自動的に実行するようにすれば、ダクト43内、集合ダクト47内のトナーの堆積量に応じて強制排出モードを過不足なく実行することができる。
図11は、本発明の第2実施形態に係る現像装置3aの側面断面図である。図2に示した第1実施形態と共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。本実施形態では、感光体ドラム1a(図1参照)と現像ローラー31との対向領域から穂切りブレード35に向かって下方に傾斜するように延在し、現像ローラー31の下方に対向する壁部20cに、現像容器20内部と外部とを連通する空気流入路60を設けている。
空気流入路60は、現像容器20の長手方向(図11の紙面と垂直な方向)に沿ってスリット状に複数形成されている。これにより、現像容器20の外部から空気流入路60を通過して現像容器20の内部に空気が流入する。流入した空気は、磁気ローラー30と現像ローラー31の回転によって発生した上方へ向かう空気流と合流するため、壁部20c近傍に浮遊するトナーを空気流に乗せて現像容器20の上方へと送ることができる。
従って、空間Sに浮遊するトナーだけでなく壁部20c近傍に浮遊するトナーもダクト43内に排出することができるため、現像容器20の開口部20bからのトナーの漏出を抑制するとともに、壁部20cや穂切りブレード35近傍へのトナーの堆積も防止することができる。
その他本発明は、上記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態に示した空気流出路45及び空気流入路60の形状や大きさ、配置、或いは排気ファン51の第1の流速及び第2の流速等は、特に限定されるものではなく、現像容器20内でのトナーの浮遊量や空気流の経路の形成状況、現像容器20からダクト43へのトナーの排出量等に応じて適宜設定することができる。
また、本発明は、図2に示したような、二成分現像剤を担持する磁気ローラー30とトナーのみを担持する現像ローラー31とを備えた現像装置に限らず、トナー成分のみから成る一成分現像剤を用いる現像装置や、現像ローラー31を設けずに磁気ローラー30から感光体ドラム1a〜1dに直接トナーを供給する現像装置にも適用することができる。また、上記実施形態では、図1に示したタンデム型のカラープリンター100を例に挙げて説明したが、これに限らず、例えばモノクロ及びカラー複写機、デジタル複合機やファクシミリ等の、他の画像形成装置にも適用できる。以下、実施例により本発明の効果を更に詳細に説明する。
図2に示す第1実施形態の現像装置3a〜3dを備えた図1に示すカラープリンター100において、強制排出モードを実行した場合のダクト43内、集合ダクト47内へのトナーの堆積状態、及び現像装置3a〜3dの外部へのトナー飛散状態について調査した。なお、試験は感光体ドラム1d及び現像装置3dを含むブラックの画像形成部Pdにおいて行った。
試験方法としては、印字率5%のテスト画像を用紙の両面に20,000枚連続して印字し、5,000枚印字毎に図10に示した強制排出モードを実行する場合を本発明、強制排出モードを実行しない場合を比較例とし、印字終了後にダクト43、及び集合ダクト47内の残留物(ダクト内残留物)の重量を測定した。また、印字終了後のフィルター53の重量を測定し、試験開始前のフィルター53の重量を差し引いてフィルター53での捕集物(フィルター捕集物)の重量を算出した。さらに、現像装置3dの外部へのトナー飛散状況を目視により観察した。
試験機の条件としては、印字速度75枚/分、感光体ドラム1dの周速を458mm/secとした。また、現像ローラー31の直径を20mm、現像ローラー31の周速を感光体に対し周速比1.6(対向面において順回転)、磁気ローラー30の直径を20mm、磁気ローラー30の周速を現像ローラーに対し周速比1.0(対向面においてカウンター回転)とした。また、磁気ローラー30−現像ローラー31間のギャップを300μmとした。
また、現像ローラー31へ印加するVslv(DC)=70V、Vslv(AC)のピークツーピーク値を1700V、周波数を4.7kHz、Duty=43%とし、磁気ローラー30へ印加するVmag(DC)=450V、Vmag(AC)のピークツーピーク値を2700V、周波数を4.7kHz、Duty=57%とした。
現像剤としては、平均粒径6.8μm、比重1.2の正帯電トナーと、平均粒径35μm、比重4.5の磁性キャリアとから成る二成分現像剤(キャリアに対するトナーの混合比率T/C=11重量%)を用いた。
排気ファン51により発生する空気流の流速は、連結部43ab(図6参照)における連続印字時の流速(第1の流速)を2.6m/s、強制排出モード実行時の流速(第2の流速)を3.5m/sとし、強制排出モード1回当たりの実行時間を30秒とした。結果を表1に示す。
Figure 2013125148
表1から明らかなように、強制排出モードを実行しなかった比較例では、ダクト内残留物の重量が7.6g、フィルター捕集物の重量が2.9g、吸引物の総重量は10.5gであり、ダクト残留物の重量はフィルター捕集物の重量の2倍以上であった。また、現像装置3dの外部へのトナー飛散が確認された。
これに対し、5,000枚印字毎に強制排出モードを実行した本発明では、ダクト内残留物の重量が3.2g、フィルター捕集物の重量が8.6g、吸引物の総重量は11.8gであり、吸引物の総重量は比較例とほとんど変わらないが、ダクト内残留物の重量が1/2以下となり、フィルター捕集物の重量が2倍以上となった。また、現像装置3dの外部へのトナー飛散は確認されなかった。
以上の結果より、所定の印字枚数毎に強制排出モードを実行した本発明では、ダクト43内、集合ダクト47内でのトナーの堆積が抑制され、ダクト43、集合ダクト47の断面積の減少による吸引力の低下が抑制されるため、現像装置の外部へのトナーの飛散が効果的に抑制されることが確認された。従って、本発明の画像形成装置を用いた場合、装置内部のトナー汚染を長期間に亘って効果的に抑制するとともに、ダクト43、集合ダクト47を含む吸引経路の耐用期間を延長することができる。
本発明は、トナー担持体を用いて像担持体にトナーを供給する現像装置を備えた画像形成装置に利用可能である。本発明の利用により、現像装置からのトナーの漏洩及び現像装置内に浮遊するトナーを吸引するダクト内でのトナーの堆積を効果的に防止することができるため、画像形成装置内部のトナー汚染の発生を防止するとともに画像形成装置の耐用期間を延長することができる。
Pa〜Pd 画像形成部
1a〜1d 感光体ドラム(像担持体)
3a〜3d 現像装置
4a〜4d トナーコンテナ
20 現像容器
20a 仕切壁
20b 開口部
20c 壁部
20d 上端部
20da 係合爪
30 磁気ローラー(現像剤担持体)
31 現像ローラー(トナー担持体)
35 穂切りブレード(規制部材)
43 ダクト
43a ダクトカバー
43aa 係合孔
43ab 連結部
45 空気流出路
45a 空気流出口
46 空気吸引口
47 集合ダクト
50 集塵部
51 排気ファン(排気手段)
53 フィルター
55 第1シャッター
57 第2シャッター
60 空気流入路
100 カラープリンター(画像形成装置)

Claims (4)

  1. トナーを含む現像剤を収容する現像容器と、
    該現像容器の開口部から外周面の一部が露出することで像担持体に対向配置され、表面に担持されたトナーを前記像担持体に供給するトナー担持体と、
    該トナー担持体と対向する前記現像容器の上端部に形成され前記現像容器の内部と外部とを連通する空気流出路と、
    を備えた現像装置と、
    該現像装置の上方に設けられ前記空気流出路に連通するダクトと、
    該ダクト内に空気流を発生させる排気手段と、
    前記ダクトの空気流排出側に配置され、前記現像容器内の空気と共に前記ダクト内を通過したトナーを捕集するフィルターと、
    を備えた画像形成装置において、
    前記ダクトは、前記ダクト内を流れる空気流の方向に対し上流側の端部に形成され外部から空気を吸引する空気吸引口と、該空気吸引口を開閉する第1シャッターと、前記空気流出路を開閉する第2シャッターと、を有し、
    前記排気手段は、前記ダクト内に発生させる空気流の流速を第1の流速と該第1の流速よりも速い第2の流速とに切り替え可能であり、
    前記第1シャッターにより前記空気吸引口を閉鎖し、前記第2シャッターにより前記空気流出路を開放した状態で、前記排気手段により前記ダクト内に前記第1の流速の空気流を発生させて画像形成を行うとともに、非画像形成時に、前記第1シャッターにより前記空気吸引口を開放し、前記第2シャッターにより前記空気流出路を閉鎖した状態で、前記排気手段により前記ダクト内に前記第2の流速の空気流を発生させて前記ダクト内に堆積したトナーを強制的に排出する強制排出モードを実行可能としたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記強制排出モードは、前回の強制排出モードの実行後の累積印字枚数が所定枚数に到達した時に自動的に実行されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記現像容器は、前記トナー担持体と前記像担持体との対向領域と前記規制部材との間において前記トナー担持体の下方と対向する壁部を有しており、
    前記壁部に前記現像容器の内側と外側とを連通する空気流入路を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記現像装置は、前記現像容器内に磁性キャリアとトナーとを含む二成分現像剤が収容され、前記トナー担持体は前記像担持体との対向面が上方向に移動するように回転しながら前記像担持体にトナーを供給するとともに、前記トナー担持体に対向配置され、前記トナー担持体との対向面が前記トナー担持体と逆方向に移動するように回転することで前記二成分現像剤により形成された磁気ブラシを用いて前記トナー担持体上にトナー層を形成する現像剤担持体と、該現像剤担持体に担持される現像剤量を規制する規制部材と、をさらに備え、
    前記空気流出路は、前記トナー担持体の回転方向に対し前記トナー担持体と前記現像剤担持体との対向部分よりも上流側の前記トナー担持体の外周面と、前記現像剤担持体の回転方向に対し前記対向部分よりも下流側の前記現像剤担持体の外周面と、前記現像容器の内壁面と、で囲まれた空間に連通することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の画像形成装置。
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