JP2005255109A - 建設機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】 空調ユニットと温水流量制御弁とを分離して空調ユニットを小型化すると共に、温水流量制御弁を点検作業、メンテナンス作業等を容易に行なえる場所に設置する。
【解決手段】 運転席台座23には、運転席26の下側に物品収容空間24を形成する。この物品収容空間24内には、空調ユニット35と切離された温水流量制御弁36を収容する。これにより、空調ユニット35は、切離した温水流量制御弁36の分だけ小型化することができるから、二重床板構造をなす下部床板15の空調ユニット収容凹部15Bと上部床板16との間に設置することができる。また、運転席台座23の物品収容空間24内に収容した温水流量制御弁36は、前カバー25を開くだけで、容易に手が届き、また乗車するときに見易い位置に設けることができる。
【選択図】 図5

Description

本発明は、例えば油圧ショベル、ホイールローダ、リフトトラック等の建設機械に関する。
一般に、建設機械としての油圧ショベルは、自走可能な下部走行体と、該下部走行体上に旋回装置を介して旋回可能に搭載された上部旋回体と、該上部旋回体の前側に俯仰動可能に設けられたブーム、アーム、バケットおよびこれらを駆動する油圧シリンダからなる作業装置とによって大略構成されている。
また、上部旋回体は、旋回フレーム上にキャブを備え、該キャブ内にはオペレータが着座する運転席が設けられている。また、キャブ仕様の油圧ショベルには、キャブ内に空調ユニットを備えたものがあり、該空調ユニットは、キャブ内に開口する吹出口に向け調和空気を供給することにより、キャブ内の環境を良好にするものである(例えば、特許文献1参照)。
また、空調ユニットは、ケース内に送風ファンを有し、該送風ファンの下流側にはエバポレータとヒータコアとを配設している。そして、エバポレータは、冷媒配管を介してエンジンに設けられた冷媒圧縮機等に接続されている。一方、ヒータコアは、冷却水配管を介してエンジンのウォータジャケットに接続されている。
ここで、空調ユニットには、エンジンからヒータコアに供給するエンジン冷却水(温水)の流量を制御する温水流量制御弁が設けられ、該温水流量制御弁は、例えばヒータコア等と一緒にケースに組付けられている。そして、温水流量制御弁は、ヒータコアに供給される温水の流量を制御することにより、キャブ内に吹出される調和空気の温度を制御するものである。
特開平5−79058号公報
ところで、上述した従来技術による油圧ショベルでは、空調ユニットのケースに温水流量制御弁を組付ける構成としているから、空調ユニット全体の外形寸法が大きくなってしまうという問題がある。そして、大きな外形寸法を有する空調ユニットは、大きな設置スペースが必要となるから、特許文献1に示すように運転席の後側等に配設しなければならない。このため、空調ユニット、温水流量制御弁は、目や手が届き難くなるから、点検作業、メンテナンス作業等に手間を要してしまう。
しかも、小型の油圧ショベルでは、運転席の後側に設置スペースがないため、大きな空調ユニットを設置するためには周囲の部品を接近させて無理にスペースを確保しなくてはならない。このため、キャブ内に配設する多くの部品のレイアウトに関する設計作業、配管等の接続作業等に手間を要してしまうという問題がある。
さらに、空調ユニット、温水流量制御弁の周囲には、多くの部品が隣接して配設され、しかも配管や配線が複雑に取り回されるから、この場合にも、空調ユニット、温水流量制御弁に目や手が届き難くなり、点検作業、メンテナンス作業を容易に行なうことができないという問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、空調ユニットと温水流量制御弁とを分離して配置することにより空調ユニットを小型化し、この空調ユニット、温水流量制御弁を点検作業、メンテナンス作業等を容易に行なえる場所に設置できるようにした建設機械を提供することにある。
請求項1の発明による建設機械は、作業装置が設けられた車体と、該車体に設けられた運転席台座と、該運転席台座上に設けられオペレータが着座する運転席と、温水が流通するヒータコアを通過した温風を吹出口に供給する空調ユニットとを備えている。
そして、上述した課題を解決するために、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、前記運転席台座に形成される空間内には、前記空調ユニットのヒータコアに供給する温水の流量を制御する温水流量制御弁を設ける構成としたことにある。
請求項2の発明によると、前記運転席台座に形成される空間内には前記温水流量制御弁の外部配管との接続部分を覆うように飛散防止カバーを設ける構成としたことにある。
請求項3の発明によると、前記運転席台座の前側には前記運転席に着座したオペレータの足元に位置して床板を設け、該床板には前記空調ユニットを配設し、前記空調ユニットと前記温水流量制御弁とは配管を用いて接続する構成としたことにある。
請求項4の発明によると、前記運転席台座に形成される空間内には前記車体と作業装置を制御するのに用いる各種電装部品を収容する構成としたことにある。
請求項5の発明によると、前記車体には前記作業装置を制御する制御弁を設け、前記運転席の近傍には該制御弁を介して前記作業装置を操作する操作装置を設け、前記運転席台座に形成される空間内には前記操作装置の操作パターンの組合せを切換えるパターン切換弁を収容する構成としたことにある。
請求項6の発明によると、前記運転席台座にはその前側に位置して前記温水流量制御弁を点検するときに開閉する前カバーを設ける構成としたことにある。
請求項1の発明によれば、温水流量制御弁は、空調ユニットと切離して運転席台座に形成される空間内に設けているから、切離した温水流量制御弁の分だけ空調ユニットを小型化することができ、該空調ユニットは、狭い設置スペースにも効率よく整然と設置することができる。しかも、温水流量制御弁は、手が届き易く、また乗車するときに見易い運転席台座の空間内に設けることができる。この結果、空調ユニット、温水流量制御弁の点検作業、メンテナンス作業等の作業性を向上することができる。
請求項2の発明によれば、飛散防止カバーは、温水流量制御弁の外部配管との接続部分を覆っているから、仮に、この接続部分から温水が漏れ出るようなことがあっても、温水が周囲に飛散するのを防止でき、オペレータや周囲の機器類を温水から保護することができ、安全性、信頼性を向上することができる。
請求項3の発明によると、空調ユニットと温水流量制御弁とを分離したことにより、該空調ユニットを小型化してオペレータの足元の床板部分に配設することができる。これにより、空調ユニットと温水流量制御弁とを近い位置に配置することができ、両者間で配管の取り回し作業を容易に行なうことができる。
請求項4の発明によれば、温水流量制御弁と同様に、運転席台座に形成される空間を利用して各種電装部品を配設することができる。また、運転席台座の空間内に配設した各種電装部品は、容易に目視でき、また手を伸ばすことができるから、点検作業、メンテナンス作業等を容易に行なうことができる。
請求項5の発明によれば、温水流量制御弁と同様に、運転席台座に形成される空間を利用してパターン切換弁を配設することができる。また、運転席台座の空間に配設したパターン切換弁は、容易に目視でき、また手を伸ばすことができるから、パターンの切換作業、切換位置の確認作業、点検作業、メンテナンス作業等を容易に行なうことができる。
請求項6の発明によれば、例えば運転席に乗り込むときに運転席台座の前カバーを開くだけで、運転席台座の空間内に設けられた温水流量制御弁の点検を行なうことができ、点検作業、メンテナンス作業等を容易に行なうことができる。
以下、本発明の実施の形態に適用される建設機械として、キャブ仕様の油圧ショベルを例に挙げ、図1ないし図10に従って詳細に説明する。
図1において、1は本実施の形態に適用される建設機械としてのキャブ仕様の油圧ショベルで、該油圧ショベル1は、自走可能な下部走行体2と、該下部走行体2上に旋回装置3を介して旋回可能に搭載され、下部走行体2と一緒に車体を構成する上部旋回体4と、該上部旋回体4の前側に俯仰動可能に設けられた作業装置5とにより大略構成されている。
また、作業装置5は、後述する旋回フレーム6の前側に俯仰動可能に取付けられたブーム5Aと、該ブーム5Aの先端部に俯仰動可能に取付けられたアーム5Bと、該アーム5Bの先端部に回動可能に取付けられたバケット5Cと、前記ブーム5Aを俯仰動するブームシリンダ5Dと、前記アーム5Bを俯仰動するアームシリンダ5Eと、前記バケット5Cを回動するバケットシリンダ5Fとによって大略構成されている。
また、上部旋回体4は、下部走行体2の車幅内でほぼ旋回できるように、上方からみて略円形状に形成されている(図2参照)。そして、上部旋回体4は、後述の旋回フレーム6、エンジン7、制御弁14、下部床板15、上部床板16、運転席台座23、運転席26、キャブ27、空調装置28、電装部品43、パターン切換弁45等により大略構成されている。
6は上部旋回体4のベースを構成する旋回フレームで、該旋回フレーム6は、左,右方向の中間部を前,後方向に延びた平板状の底板6Aと、該底板6Aの上面側に左,右に離間して立設された一対の縦板6B,6Bと、該各縦板6Bの前端部に設けられ、作業装置5を支持する支持ブラケット6Cと、前側に位置して左,右方向に延びた前梁6Dと、前記各縦板6Bの後部位置で左,右方向に延びた中梁6Eと、前記前梁6Dと中梁6Eとの間に設けられたアンダカバー6F等により大略構成されている。
7は旋回フレーム6の後側に搭載されたエンジンで、該エンジン7は、左,右方向に延在する横置き状態に配置されている。ここで、エンジン7は、後述する後部台座18の下側に入り込むように配設されている。また、エンジン7の右側には冷却ファン7Aが設けられ、左側には油圧ポンプ8が取付けられている。さらに、エンジン7の右側には、冷却ファン7Aに対面するように後述のラジエータ9、オイルクーラ10、コンデンサ29が配設されている。
9はエンジン7の右側に冷却ファン7Aに対面して配設されたラジエータで、該ラジエータ9は、エンジン7のウォータジャケット7Bに接続され、温度上昇したエンジン冷却水(温水)の熱を放出するものである。
また、10はラジエータ9の右側に並べて配設されたオイルクーラで、該オイルクーラ10は、後述の作動油タンク11に戻される作動油を冷却するものである。また、11はラジエータ9の前側に位置して旋回フレーム6の右側に設けられた作動油タンク、12は該作動油タンク11の前側に設けられた燃料タンクを示している。さらに、13は旋回フレーム6の後側に設けられた支持部材で、該支持部材13は、後述する建屋取付板19の後側部分を支持するものである。
14は旋回フレーム6の左前側に位置してアンダカバー6F上に配設された制御弁で、該制御弁14は、複数個の油圧パイロット式スプール弁を連結することにより形成されている。即ち、制御弁14は、旋回装置3の旋回モータ(図示せず)を制御する旋回制御弁と、作業装置5のアームシリンダ5Eを制御するアーム制御弁と、ブームシリンダ5Dを制御するブーム制御弁と、バケットシリンダ5Fを制御するバケット制御弁と、下部走行体2の走行を制御する左走行制御弁、右走行制御弁とによって大略構成されている。そして、それぞれの制御弁14の油圧パイロット部は、後述する作業レバー47,48、走行レバー・ペダル50等に接続されている。
15は旋回フレーム6上の左前側に設けられた下部床板で、該下部床板15は、後述の運転席26に着座したオペレータの足元に敷設されている。また、下部床板15は、図6等に示す如く、後述の上部床板16と共に二重床板構造をなし、その下層部分を構成している。また、下部床板15は、左,右方向に長尺なほぼ長方形状の板体として形成され、前端側が旋回フレーム6の前部に取付けられるレバー・ペダル取付板15Aとなっている。そして、下部床板15は、後端部が後述する後部台座18の前端部にボルト止め、溶接等の手段を用いて固着されている。
さらに、下部床板15には、右側寄りを凹陥して空調ユニット収容凹部15Bが設けられ、該空調ユニット収容凹部15Bは、左,右方向に長尺な長方形状の凹窪部として形成されている。そして、空調ユニット収容凹部15Bには、図7、図8に示すように、後述の空調ユニット35が収容されている。
16は下部床板15の上側に設けられた上部床板(図4、図6参照)で、該上部床板16は、下部床板15と共に二重床板構造をなし、その上層部分を構成している。また、上部床板16は、下部床板15の空調ユニット収容凹部15Bに収容された空調ユニット35を覆い隠すものである。
また、17は下部床板15のレバー・ペダル取付板15A上と上部床板16上とに亘って敷設されたフロアマット(図3、図6参照)で、該フロアマット17は、弾性を有する樹脂材料、ゴム材料、織物等を用いて形成されている。
18は下部床板15の後側に設けられ、後述する前部台座22と共に運転席台座23を構成する後部台座で、該後部台座18は、下部床板15の後側から立上がった後にエンジン7の上側を後方に延びて設けられ、これにより、エンジン7は、後部台座18の下側に入り込むように配設することができる。
詳しくは、後部台座18は、図5、図6に示すように、下部床板15の後端から上方に立上った立上り壁18Aと、該立上り壁18Aの上端から後方に延びた運転席支持板18Bと、該運転席支持板18Bの後端から上側に延びた背板部18Cと、前記立上り壁18Aの左端から後側に延びた仕切板18Dと、該仕切板18Dの左側に間隔をもって立設され、上端が前記運転席支持板18Bの左端に接続された左側面板18Eと、前記仕切板18Dと左側面板18Eとの間で下部床板15の後端と運転席支持板18Bの後端に亘って設けられた後閉塞板18Fとにより形成されている。
そして、立上り壁18Aには、図7、図8等に示す如く、その前面側に後述の各電装部品43等が取付けられている。また、運転席支持板18B上には、後述の運転席26が搭載されている。
19は後部台座18の上端部から後側に張出した建屋取付板で、建屋取付板19は、旋回フレーム6側の支持部材13に支持されている。そして、建屋取付板19には、後述するキャブ27の後側部分が取付けられている。
また、20は後部台座18の右側に設けられた計器取付部で、該計器取付部20は、後部台座18の立上り壁18Aの右側に立上って設けられた前面板20Aと、該前面板20Aの上部から建屋取付板19に向けて斜めに延びた斜面板20Bとにより大略構成されている。そして、計器取付部20には、後述の計器台53を介してスイッチ、モニタ等の計器54が取付けられる。
21,21は強度を増すために下部床板15、後部台座18、建屋取付板19等に亘って設けられた左,右の補強パイプで、該各補強パイプ21は、その大部分が下部床板15、後部台座18、建屋取付板19の裏面側に隠れ、一部分だけが後部台座18、計器取付部20から前側に露出している。また、後部台座18から露出した左側の補強パイプ21は、後述する物品収容空間24の弁体収容空間24Aと電装部品収容空間24Bとを仕切る位置に配置され、その左側には取付板21Aが取付けられている。
22は後部台座18を構成する立上り壁18Aの前面に取付けられる前部台座で、該前部台座22は、後部台座18と一緒に後述の運転席台座23を構成している。また、前部台座22は、左,右方向に延びる上面板22Aと、該上面板22Aの左端から下向きに延びる左側面板22Bと、前記上面板22Aの右端から下向きに延びる右側面板22Cと、前記左側面板22Bの下端と右側面板22Cの下端とに亘って左,右方向に延びる横梁22Dとにより大略構成されている。
また、上面板22Aの下面側には、図5に示す如く、後述する物品収容空間24の弁体収容空間24A内となる左側に位置してブラケット22Eが設けられ、該ブラケット22Eは、後述の温水流量制御弁36を支持する取付ブラケット37が取付けられる。そして、前部台座22の上面板22Aは、後部台座18の運転席支持板18Bと一緒に後述の運転席26を支持するものである。
23は下部床板15の後側に設けられた運転席台座で、該運転席台座23は、後部台座18と前部台座22とにより構成されている。そして、運転席台座23は、上部旋回体4上に配設され、後述の運転席26を設置する台座を構成している。また、運転席台座23の左側には、後部台座18と前部台座22とに亘って後述の物品収容空間24が設けられている。
ここで、運転席台座23は、後述の温水流量制御弁36、各電装部品43、パターン切換弁45等の取付作業、メンテナンス作業等を容易に行なうことができるように、後部台座18に対し前部台座22を着脱可能に取付ける構成としている。従って、運転席台座23としては、後部台座18と前部台座22とからなる2部材とせず、両者を一体化した形状の台座部材として構成することもできる。
24は運転席台座23に形成された物品収容空間で、該物品収容空間24は、図5、図7に示すように、運転席台座23の左側に設けられた弁体収容空間24Aと、運転席台座23の中央から右側に設けられた電装部品収容空間24Bとによって大略構成されている。
ここで、物品収容空間24を構成する弁体収容空間24Aは、後述の温水流量制御弁36、パターン切換弁45等の弁体を収容するものである。また、弁体収容空間24Aは、後部台座18の運転席支持板18B、仕切板18D、左側面板18E、前部台座22の上面板22A、左側面板22B等によって囲まれ、奥部(後側)が後部台座18の後閉塞板18Fによって閉塞されている。これにより、弁体収容空間24Aは、周囲が仕切られて前側に開口する前,後方向に深い空間部として形成されている。そして、弁体収容空間24A内には、その上側に位置して後述の温水流量制御弁36が収容され、上,下方向の中間部に位置して後述のパターン切換弁45が収容されている。
また、物品収容空間24を構成する電装部品収容空間24Bは、後述する各電装部品43を収容するものである。また、電装部品収容空間24Bは、前部台座22の上面板22A、右側面板22C、左側の補強パイプ21等によって囲まれ、後側が後部台座18の立上り壁18Aによって閉塞されている。これにより、電装部品収容空間24Bは、大きな面積をもって前側に開口する浅い空間部として形成されている。そして、電装部品収容空間24B内には、後述の電装部品43が収容されている。
また、25は運転席台座23の前側に開閉可能に設けられた前カバーで、該前カバー25は、運転席台座23に形成された物品収容空間24を前側から覆うものである。また、前カバー25は、ヒンジ25Aを介して例えば前部台座22の横梁22Dに回動可能に取付けられている。そして、前カバー25は、運転席台座23内に収容された温水流量制御弁36等に対し、点検作業、メンテナンス作業を行なうときに開閉するものである。
26は運転席台座23上に設けられた運転席(図3、図4等参照)で、該運転席26は、油圧ショベル1を操縦するオペレータが着座するものである。また、運転席26の左,右両側には、作業装置5等を操作する後述の作業レバー47,48が配設され、運転席26の前側には、下部走行体2を走行させる後述の走行レバー・ペダル50等が配設されている。
27は運転席26の周囲を覆うように下部床板15、建屋取付板19等に取付けられた中空なキャブで、該キャブ27は、オペレータが各種操作を行なう運転室を画成するものである。そして、キャブ27は、図1、図3に示す如く、例えば前面部27A、後面部27B、左側面部27C、右側面部27D、天井面部27Eとにより箱体として形成されている。また、左側面部27Cには、前側寄りに位置してオペレータが乗り降りする乗降口27Fが設けられ、該乗降口27Fにはドア27Gが開閉可能に取付けられている。
次に、キャブ27内に冷風または温風からなる調和空気を供給する空調装置28と該空調装置28に関連する部材について説明する。
28は上部旋回体4に設けられた空調装置(図10参照)で、該空調装置28は、吸込んだ空気を冷気または暖気に調整し、この調和空気をキャブ27内に向けて供給するものである。また、空調装置28は、図2、図7、図10に示すように、オイルクーラ10の右側に配設されたコンデンサ29と、該コンデンサ29に接続された流入側,流出側の冷媒配管30,31と、該流入側の冷媒配管30の途中に設けられ、エンジン7によって駆動される冷媒圧縮機32と、前記流出側の冷媒配管31の途中に設けられた冷媒タンク33、膨張弁34と、キャブ27内に設けられた後述の空調ユニット35、温水流量制御弁36と、エンジン7のウォータジャケット7Bに接続された後述する流入側,流出側の冷却水配管40,41とによって大略構成されている。そして、コンデンサ29、冷媒圧縮機32、冷媒タンク33、膨張弁34は、空調装置28の室外機を構成している。
また、35はキャブ27内に位置して下部床板15の空調ユニット収容凹部15B内に室内機として収容された空調ユニットで、該空調ユニット35は、冷気または暖気からなる調和空気を、後述するダクトカバー52の各吹出口52B,43C,43Dに向けて供給するものである。ここで、空調ユニット35は、後述の温水流量制御弁36が分離されていることにより、外形寸法を小さく形成することができ、従来技術では設置が困難であった狭い場所、例えば下部床板15の空調ユニット収容凹部15Bと上部床板16との間に収容することができる。
即ち、空調ユニット35は、図7に示す如く、左,右方向に延びる箱体状の本体ケース35Aと、該本体ケース35A内の左側に設けられた送風ファン35Bと、該送風ファン35Bの下流側に位置して前記本体ケース35A内に設けられたエバポレータ35Cと、該エバポレータ35Cの下流側に設けられたヒータコア35Dと、前記本体ケース35Aの右側に設けられ、調和空気を流出する足元用送風口35E、前側用送風口35Fとによって大略構成されている。
また、エバポレータ35Cには、流入側,流出側の冷媒配管30,31が接続され、流出側の冷媒配管31から液化された冷媒が供給される。一方、ヒータコア35Dには、流入側,流出側の冷却水配管40,41が接続され、流出側の冷却水配管41から温水となったエンジン冷却水が供給される。
36は運転席台座23に形成された物品収容空間24の弁体収容空間24A内に設けられた温水流量制御弁で、該温水流量制御弁36は、運転席26の近傍に設けられた温度調整用のつまみ(図示せず)を操作したときに、エンジン7から供給される温水となったエンジン冷却水の流量を制御し、空調ユニット35のヒータコア35Dによって温める空気の温度を調整するものである。
また、温水流量制御弁36は、図9に示す如く、温度調整用のつまみからの電気信号によって流量制御を行なう電磁弁(図示せず)を内蔵した直方体状の本体部36Aと、該本体部36Aから突出して設けられ、後述する流入側の冷却水配管41を構成する入口管41B,出口管41Cが接続される流入口36B,流出口36Cと、前記本体部36Aに設けられた例えば4個の取付脚36Dと、前記本体部36Aの上面から延びる信号配線36E等とによって大略構成されている。
そして、温水流量制御弁36は、流入口36B、流出口36Cが前側を向くように物品収容空間24を構成する弁体収容空間24Aの上側位置に収容され、後述の取付ブラケット37を介して運転席台座23に取付けられている。また、信号配線36Eは、運転席26の近傍に設けられた温度調整用のつまみに電気的に接続されている。
37は温水流量制御弁36を運転席台座23に取付けるための取付ブラケットで、該取付ブラケット37は、例えば1枚の板材を折曲げて形成されている。詳しくは、取付ブラケット37は、温水流量制御弁36の本体部36Aが搭載される長方形状の平坦板37Aと、該平坦板37Aの後端部から上側に延び、先端部が後側に屈曲した後部取付片37Bと、前記平坦板37Aの前端右側から上側に延びた前部取付片37Cとによって構成されている。
ここで、取付ブラケット37は、平坦板37A上に温水流量制御弁36の本体部36Aを搭載し、この状態で各取付脚36Dを貫通してボルト38を平坦板37Aに螺着することにより、平坦板37Aに温水流量制御弁36を固定している。このように、平坦板37A上に温水流量制御弁36の本体部36Aを固定したら、取付ブラケット37は、図5に示すように、後部取付片37Bを後部台座18の運転席支持板18B下面にボルト39を用いて取付け、前部取付片37Cを前部台座22のブラケット22Eにボルト39を用いて取付けることにより、温水流量制御弁36を弁体収容空間24A内に位置して後部台座18と前部台座22に固定することができる。
このときに、温水流量制御弁36は、運転席台座23に形成された物品収容空間24の弁体収容空間24A内で開口側(前側寄り)に配設することができるから、運転席台座23の前側を覆う前カバー25を開いたときには、温水流量制御弁36に手が届き易く、また乗車するときに目視による点検を容易に行なうことができる。
40は空調ユニット35とエンジン7との間に設けられた温水配管としての流入側の冷却水配管(図10中に図示)で、該流入側の冷却水配管40は、空調ユニット35のヒータコア35Dとエンジン7のウォータジャケット7Bとを接続している。そして、流入側の冷却水配管40は、ヒータコア35Dで空気を温めるのに用いたエンジン冷却水をエンジン7のウォータジャケット7Bに戻すものである。
41は空調ユニット35とエンジン7との間に設けられた温水配管としての流出側の冷却水配管で、該流出側の冷却水配管41は、空調ユニット35のヒータコア35Dとエンジン7のウォータジャケット7Bとを接続し、エンジン7から温水となったエンジン冷却水をヒータコア35Dに供給するものである。また、流出側の冷却水配管41の途中には温水流量制御弁36が接続されている。
また、流出側の冷却水配管41は、図7、図8、図10に示す如く、一端側がエンジン7に接続され、他端側が下部床板15の上面まで延びたエンジン側配管41Aと、一端側が該エンジン側配管41Aに接続され、他端側が温水流量制御弁36の流入口36Bに接続された入口管41Bと、一端側が温水流量制御弁36の流出口36Cに接続され、他端側が下部床板15上まで延びた出口管41Cと、一端側が該出口管41Cに接続され、他端側が空調ユニット35のヒータコア35Dに接続されたユニット側配管41Dとによって構成されている。
ここで、流出側の冷却水配管41のエンジン側配管41Aは、例えばエンジン7に予め取付けられる複数本の配管のうちの1本で、該エンジン7毎に曲げ形状等が設定されている。また、ユニット側配管41Dは、空調ユニット35に予め取付けられる複数本の配管のうちの1本で、該空調ユニット35毎に曲げ形状等が設定されている。
一方、流出側の冷却水配管41の入口管41Bは、エンジン側配管41Aの他端部と温水流量制御弁36の流入口36Bとを接続し、かつエンジン側配管41Aの他端部と温水流量制御弁36の流入口36Bとの間に配置された後述のパターン切換弁45を左側に避けるように、予めほぼコ字状に曲げられた油圧ショベル1の専用配管として形成されている。
また、出口管41Cは、温水流量制御弁36の流出口36Cとユニット側配管41Dの一端部とを接続し、かつ入口管41Bとパターン切換弁45を避けるように、予め蛇行して曲げられた油圧ショベル1の専用配管として形成されている。
即ち、流出側の冷却水配管41の入口管41Bと出口管41Cは、エンジン7、運転席台座23(キャブ27)、空調ユニット35の組合せ、パターン切換弁45の有無等により専用に設計されたものであるから、簡単な作業で正確に接続することができる。また、エンジン7、運転席台座23、空調ユニット35の組合せ、パターン切換弁45の有無等に変更がある場合には、そのときの変更に合わせた他の入口管41Bと出口管41Cを用意する。これにより、設定変更時の位置ずれは専用の入口管41B、出口管41Cによって吸収することができるから、運転席台座23内での温水流量制御弁36の設置場所、エンジン側配管41A、ユニット側配管41Dの曲げ形状、長さ寸法等を変えることなく、この運転席台座23、温水流量制御弁36、エンジン側配管41A、ユニット側配管41Dを他の油圧ショベルにも共通部品として用いることができる。
42は運転席台座23の物品収容空間24内に位置して温水流量制御弁36の前側に設けられた飛散防止カバーで、該飛散防止カバー42は、図8に示すように、温水流量制御弁36の流入口36B、流出口36C、流入側の冷却水配管41の入口管41B、出口管41Cの接続部分を覆うものである。また、飛散防止カバー42は、長方形状の板体をほぼコ字状に折曲げることにより形成されている。
詳しくは、飛散防止カバー42は、図8、図9に示すように、温水流量制御弁36の流入口36B、流出口36C等の右側を覆うように前,後方向に延びた右面板42Aと、該右面板42Aの前端から流入口36B、流出口36C等の前側を覆うように左側に延びた前面板42Bと、前記右面板42Aの後端部を右側に屈曲して設けられた取付板部42Cと、前記前面板42Bの左端部を後側に屈曲して設けられた取付板部42Dとによって構成されている。
そして、飛散防止カバー42は、取付板部42Cが取付ブラケット37の前部取付片37Cにボルト39を用いて取付けられ、取付板部42Dが物品収容空間24を囲む前部台座22の左側面板22Bにボルト39を用いて取付けられている。
これにより、飛散防止カバー42は、温水流量制御弁36の流入口36B、流出口36C等を覆うことにより、仮に、この流入口36B、流出口36C、冷却水配管41の入口管41B、出口管41Cから冷却水が漏れ出るようなことがあっても、冷却水が前側に位置するオペレータの足や右側に位置する後述の電装部品43等に飛散するのを防止することができる。
次に、43は運転席台座23に形成された物品収容空間24の電装部品収容空間24B内に設けられた複数個の電装部品で、該各電装部品43は、油圧ショベル1の下部走行体2、作業装置5等を制御するのに用いるもので、例えばコントローラ、ヒューズ、リレー等から構成されている。そして、各電装部品43は、後部台座18の立上り壁18Aに取付パネル44を介して取付けられている。ここで、各電装部品43は、運転席台座23に形成した電装部品収容空間24Bを利用して配設しているから、前カバー25を開くことにより、容易に点検することができ、また手を伸ばしてメンテナンス作業を行なうこともできる。
45は運転席台座23に形成された物品収容空間24の弁体収容空間24A内に設けられたパターン切換弁で、該パターン切換弁45は、後述する左,右の作業レバー47,48の操作パターンと制御弁14との組合せパターンを切換えるものである。また、パターン切換弁45は、左,右の作業レバー47,48と制御弁14とを接続するパイロットホース49の途中に設けられている。そして、パターン切換弁45は、パターンを切換える切換レバー45Aが前側となるように、左側の補強パイプ21に設けられた取付板21Aにブラケット46を介して取付けられている。
これにより、パターン切換弁45は、運転席台座23に収容スペースとして形成された弁体収容空間24Aを利用して配設することができ、前カバー25を開くことにより、容易に目視でき、また手を伸ばすことができる。従って、パターン切換弁45は、パターンの切換作業、切換位置の確認作業、点検作業、メンテナンス作業等を容易に行なうことができる。
47,48は運転席26の左,右両側に設けられた操作装置としての作業レバーで、該各作業レバー47,48は、旋回装置3と作業装置5を操作するものである。また、左,右の作業レバー47,48には、その油圧パイロット弁(図示せず)に複数本のパイロットホース49(図7中に図示)が接続され、該各パイロットホース49は、パターン切換弁45を経由して制御弁14の各油圧パイロット部に接続されている。
また、50は運転席26の前側に位置して下部床板15のレバー・ペダル取付板15Aに設けられた走行レバー・ペダルで、該走行レバー・ペダル50は、下部走行体2を走行させるものである。また、51は走行レバー・ペダル50の左,右両側に設けられた補助用ペダルで、該補助用ペダル51は、作業装置5に取付けられるアタッチメント(図示せず)を操作するものである。
一方、52はキャブ27内の右側に位置して計器取付部20から前側に延びて設けられたダクトカバー(図4参照)で、該ダクトカバー52は、調和空気を送風する空調ダクト(図示せず)を覆うものである。また、ダクトカバー52の前側には、上向きに突出して箱型状のモニタ取付部52Aが一体的に設けられ、該モニタ取付部52Aの後面側には、作業状態等の情報をオペレータに向け表示するモニタ(図示せず)が取付けられている。
また、ダクトカバー52の側面には、後側の下側寄りに位置してオペレータの足元に調和空気を吹出す足元吹出口52Bが設けられ、前側に位置してオペレータまたはキャブ27の前面部27A等に調和空気を吹出す前向き吹出口52Cが設けられている。さらに、ダクトカバー52のモニタ取付部52A上には、運転席26に着座したオペレータに向け後側に調和空気を吹出す後向き吹出口52Dが設けられている。そして、足元吹出口52Bは、空調ユニット35の足元用送風口35Eに接続され、前向き吹出口52Cと後向き吹出口52Dは、空調ユニット35の前側用送風口35Fに接続されている。
さらに、53は計器取付部20に設けられた計器台(図4、図5、図7参照)で、該計器台53は、計器取付部20の斜面板20B上に取付けられ、その上面部には例えばスイッチ、モニタ、ランプ等の計器54が取付けられている。
本実施の形態による油圧ショベル1は上述の如き構成を有するもので、以下、その作動について説明する。
まず、油圧ショベル1で作業を行なう場合の一般的な操作について説明する。オペレータは、運転席26に着座して走行レバー・ペダル50を操作することにより、下部走行体2を走行させることができる。また、左,右の作業レバー47,48を操作することにより、作業装置5等を駆動して土砂の掘削作業等を行なうことができる。
一方、左,右の作業レバー47,48の操作パターンと制御弁14との組合せパターン、即ち、左,右の作業レバー47,48で旋回装置3、作業装置5を操作するときの操作形態が、慣れていたものと異なる場合には、パターン切換弁45の切換レバー45Aを操作することにより、好みの操作パターンに切換えることができる。
また、キャブ27内に乗込んだオペレータは、空調装置28を起動し、温度調整用のつまみを好みの温度に合わせることにより、キャブ27内を快適な温度に調整することができる。ここで、空調装置28は、空調ユニット35の送風ファン35Bを回転駆動することにより、吸込んだ空気をダクトカバー52の各吹出口52B,52C,52Dに向けて供給する。このときに、空調ユニット35のエバポレータ35Cは、各吹出口52B,52C,52Dに向け供給される空気を冷媒の気化熱によって冷却(除湿)することができる。また、ヒータコア35Dは、温水となったエンジン冷却水によって空気を温めることができる。これにより、空調装置28は、冷風、温風からなる調和空気をダクトカバー52の各吹出口52B,52C,52Dからキャブ27内に吹出すことができる。
次に、運転席台座23の物品収容空間24内に配設された温水流量制御弁36、電装部品43、パターン切換弁45の点検作業、メンテナンス作業を行なう場合について説明する。オペレータは、運転席26に乗り込むときに、前カバー25を開くことにより、運転席台座23の物品収容空間24内に収容された温水流量制御弁36、各電装部品43、パターン切換弁45等を目視で点検することができる。また、物品収容空間24内の温水流量制御弁36、各電装部品43、パターン切換弁45には容易に手が届くから、これらの機器のメンテナンス作業を簡単に行なうことができる。
さらに、前カバー25を開いたときには、パターン切換弁45の切換レバー45Aの位置をみることにより、現在の操作パターンの切換状態を簡単に知ることができ、また切換レバー45Aを容易に切換えることもできる。
かくして、本実施の形態によれば、温水流量制御弁36は、空調ユニット35と切離して運転席台座23の物品収容空間24内に収容しているから、空調ユニット35は、切離した温水流量制御弁36の分だけ小型化することができる。これにより、空調ユニット35は、二重床板構造をなす下部床板15の空調ユニット収容凹部15Bと上部床板16との間に、効率よく整然と設置することができる。また、空調ユニット35と温水流量制御弁36とを近い位置に配置することができ、冷却水配管40,41の取り回し作業を容易に行なうことができ、生産性を向上することができる。
しかも、運転席台座23の物品収容空間24内に収容した温水流量制御弁36は、前カバー25を開くだけで、容易に手が届き、また乗車するときに見易い位置に設けることができるから、空調ユニット35、温水流量制御弁36等の点検作業、メンテナンス作業等を容易に行なうことができ、作業性を向上することができる。
また、運転席台座23の物品収容空間24内には、温水流量制御弁36と一緒に複数個の電装部品43も配設しているから、これらの電装部品43に対しても点検作業、メンテナンス作業等を容易に行なうことができる。
また、運転席台座23の物品収容空間24内には、パターン切換弁45を収容しているから、温水流量制御弁36とほぼ同様に、容易に目視でき、また手を伸ばすことができる。従って、パターン切換弁45は、パターンの切換作業、切換位置の確認作業、点検作業、メンテナンス作業等を容易に行なうことができる。
一方、温水流量制御弁36の流入口36B、流出口36C等を覆う飛散防止カバー42を設けているから、該飛散防止カバー42は、仮に、この流入口36B、流出口36C、冷却水配管41の入口管41B、出口管41Cから冷却水が漏れ出るようなことがあっても、冷却水が前側に位置するオペレータの足や右側に位置する後述の電装部品43等に飛散するのを防止することができ、安全性、信頼性を向上することができる。
また、温水流量制御弁36の流入口36B、流出口36Cに接続される冷却水配管41の入口管41Bと出口管41Cは、取り回しの形態に合わせて予め曲げ加工を施した専用配管としている。これにより、簡単な作業で正確に接続することができ、組立作業性を向上することができる。
また、エンジン7、運転席台座23、空調ユニット35の組合せ、パターン切換弁45の有無等に変更がある場合には、そのときの変更に合わせた他の入口管41Bと出口管41Cを用意することにより、設定変更時の位置ずれを専用の入口管41B、出口管41Cによって吸収することができる。この結果、運転席台座23内での温水流量制御弁36の設置場所、エンジン側配管41A、ユニット側配管41Dの曲げ形状、長さ寸法等を変えることなく、この運転席台座23、温水流量制御弁36、エンジン側配管41A、ユニット側配管41Dを他の油圧ショベルにも共通部品として用いることができる。
なお、実施の形態では、運転席台座23は、後部台座18と前部台座22との2つの部材によって構成した場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば前部台座22を廃止し、後部台座18を前側に延ばすことにより単一の部材で運転席台座を構成してもよい。
また、実施の形態では、建設機械として油圧ショベル1を例示した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば油圧クレーン、ホイールローダ、ジラフ等の他の建設機械にも広く適用することができる。
本発明の実施の形態に適用される油圧ショベルを示す正面図である。 旋回フレームにエンジン、制御弁、タンク等を取付けた上部旋回体を示す平面面である。 キャブ、床板、運転席台座、運転席、ダクトカバー等を示す要部拡大の外観斜視図である。 床板、運転席台座、運転席、空調ユニット、ダクトカバー等をキャブを取外した状態で示す外観斜視図である。 運転席台座の物品収容空間内に設けた温水流量制御弁、パターン切換弁を下部床板、後部台座等と一緒に示す一部破断の正面図である。 下部床板、後部台座等から上部床板、フロアマット、前部台座、前カバーを分解した状態で示す分解斜視図である。 運転席台座の物品収容空間内の温水流量制御弁、各電装部品、パターン切換弁を図4中の矢示VII−VII方向からみた断面図である。 空調ユニット、温水流量制御弁、各電装部品、パターン切換弁の配設状態を後部台座の運転席支持板、左側面板を取外して示す要部拡大の斜視図である。 温水流量制御弁、取付ブラケット、飛散防止カバーをそれぞれ単体で示す分解斜視図である。 本実施の形態に用いる空調装置の回路図である。
符号の説明
1 油圧ショベル(建設機械)
2 下部走行体(車体)
3 旋回装置
4 上部旋回体(車体)
5 作業装置
6 旋回フレーム
7 エンジン
7B ウォータジャケット
14 制御弁
15 下部床板
15B 空調ユニット収容凹部
16 上部床板
18 後部台座
22 前部台座
23 運転席台座
24 物品収容空間
25 前カバー
26 運転席
27 キャブ
28 空調装置
35 空調ユニット
35A 本体ケース
35B 送風ファン
35C エバポレータ
35D ヒータコア
36 温水流量制御弁
36A 本体部
36B 流入口
36C 流出口
40 流入側の冷却水配管(温水配管)
41 流出側の冷却水配管(温水配管)
41A エンジン側配管
41B 入口管
41C 出口管
41D ユニット側配管
42 飛散防止カバー
43 電装部品
45 パターン切換弁
47,48 作業レバー(操作装置)
52 ダクトカバー
52B 足元吹出口
52C 前向き吹出口
52D 後向き吹出口

Claims (6)

  1. 作業装置が設けられた車体と、該車体に設けられた運転席台座と、該運転席台座上に設けられオペレータが着座する運転席と、温水が流通するヒータコアを通過した温風を吹出口に供給する空調ユニットとを備えてなる建設機械において、
    前記運転席台座に形成される空間内には、前記空調ユニットのヒータコアに供給する温水の流量を制御する温水流量制御弁を設ける構成としたことを特徴とする建設機械。
  2. 前記運転席台座に形成される空間内には前記温水流量制御弁の外部配管との接続部分を覆うように飛散防止カバーを設ける構成としてなる請求項1に記載の建設機械。
  3. 前記運転席台座の前側には前記運転席に着座したオペレータの足元に位置して床板を設け、該床板には前記空調ユニットを配設し、前記空調ユニットと前記温水流量制御弁とは配管を用いて接続する構成としてなる請求項1または2に記載の建設機械。
  4. 前記運転席台座に形成される空間内には前記車体と作業装置を制御するのに用いる各種電装部品を収容する構成としてなる請求項1,2または3に記載の建設機械。
  5. 前記車体には前記作業装置を制御する制御弁を設け、前記運転席の近傍には該制御弁を介して前記作業装置を操作する操作装置を設け、前記運転席台座に形成される空間内には前記操作装置の操作パターンの組合せを切換えるパターン切換弁を収容する構成としてなる請求項1,2,3または4に記載の建設機械。
  6. 前記運転席台座にはその前側に位置して前記温水流量制御弁を点検するときに開閉する前カバーを設ける構成としてなる請求項1,2,3,4または5に記載の建設機械。
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