JP2014025285A - 建設機械 - Google Patents

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友幸 田中
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博 金井
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Abstract

【課題】 ヒータユニットをオペレータの邪魔にならない位置に配置し、オペレータの作業環境、組立作業性を向上する。
【解決手段】 フロア部材10の足置き板12には、下面12E側にヒータユニット取付部15を設ける。このヒータユニット取付部15には、吸込んだ空気を暖気として供給するヒータユニット23を設ける。これにより、ヒータユニット23は、オペレータの作業の邪魔にならない床下に配置することができる。一方、足置き板12には、オペレータに暖気を供給するための通気口16を設け、ヒータユニット23には、ヒータ本体24のボックス体24Aの吐出口24A2から通気口16までの間を接続する通気ダクト28を設ける。これにより、ヒータユニット23から吐出される暖気は、通気ダクト28、通気口16を通じてオペレータに供給することができる。
【選択図】 図7

Description

本発明は、例えば運転席に着座したオペレータに暖気を供給するヒータユニットを備えた油圧ショベル等の建設機械に関する。
一般に、建設機械としての油圧ショベルは、自走可能な下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、該上部旋回体の前,後方向の前側に俯仰動可能に設けられた作業装置とにより構成されている。
ここで、油圧ショベルには、狭い作業現場での作業に適したミニショベルと呼ばれる小型の油圧ショベルがある。この小型の油圧ショベルの上部旋回体は、支持構造体を形成する旋回フレームと、作業装置との重量バランスをとるために該旋回フレームの後側に設けられたカウンタウエイトと、該カウンタウエイトの前側に位置して前記旋回フレーム上に左,右方向に延在する横置き状態で搭載されたエンジンと、該エンジンの前側を覆うように前記旋回フレーム上に設けられ後側が運転席を取付ける運転席台座となり前側がオペレータの足置き板となったフロア部材とを備えている。
一方、フロア部材上にはキャブボックスが設けられ、このキャブボックスは、運転席の周囲と上方を覆ってオペレータの居住空間となる運転室を画成している。さらに、小型の油圧ショベルには、オペレータの作業環境を良好にするために、運転室内の運転席に着座したオペレータに暖気を供給するヒータユニットを備えたものが知られている。このヒータユニットは、運転席の右前側に位置して運転室内に配置されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−90671号公報
ところで、特許文献1による油圧ショベルでは、ヒータユニットを運転席の右前側に位置して運転室内に配置している。従って、運転室は、ヒータユニットを配置した分だけ狭くなるから、オペレータの作業環境が悪くなってしまう。しかも、運転室に設けたヒータユニットは、安全性、見栄え等の面からカバーによって覆う必要があり、このカバーによってオペレータの居住空間がさらに圧迫されるばかりか、部品点数の増大によって組立作業性が低下するという問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、ヒータユニットをオペレータの邪魔にならない位置に配置することにより、オペレータの作業環境、組立作業性を向上できるようにした建設機械を提供することにある。
本発明による建設機械は、自走可能な下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、該上部旋回体の前,後方向の前側に俯仰動可能に設けられた作業装置とからなり、前記上部旋回体は、支持構造体を形成する旋回フレームと、前記作業装置との重量バランスをとるために該旋回フレームの後側に設けられたカウンタウエイトと、該カウンタウエイトの前側に位置して前記旋回フレーム上に左,右方向に延在する横置き状態で搭載されたエンジンと、該エンジンの前側を覆うように前記旋回フレーム上に設けられ後側が運転席を取付ける運転席台座となり前側がオペレータの足置き板となったフロア部材とを備えている。
そして、上述した課題を解決するために、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、前記フロア部材の足置き板には、前記足置き板の下面側にヒータユニット取付部を設けると共に、前記運転席に着座したオペレータに暖気を供給するための通気口を設け、前記足置き板の前記ヒータユニット取付部には、吸込口と吐出口を有する中空なボックス体として形成され外部から吸込んだ空気を暖気として供給するヒータユニットを設け、前記足置き板の下面側には、前記ボックス体の吐出口から前記足置き板の通気口までの間を接続する通気ダクトを設ける構成としたことにある。
請求項2の発明は、前記ヒータユニットは、外部から吸込んだ空気を暖気として吐出するヒータ本体と、前記ヒータユニット取付部に対する該ヒータ本体の取付位置を調整する取付位置調整部材とにより構成し、前記取付位置調整部材は、前記ヒータユニット取付部に設けられた複数個所の締結部に対応する取付部側締結部と、前記ヒータ本体に設けられた複数個所の締結部に対応するヒータ側締結部とを有する構成としたことにある。
請求項3の発明は、前記足置き板のヒータユニット取付部と通気口とは、左,右方向に間隔をもって配置し、前記通気ダクトは、前記ヒータユニットの吐出口と対面して開口した流入口と、前記足置き板の通気口と対面して開口した流出口と、前記流入口と前記流出口との間を連通する通気路とを有する構成としたことにある。
請求項4の発明は、前記運転席の前側には、前記通気口の上側に位置して暖気を吹出す吹出口を備えたダクトカバーを設け、前記足置き板の上面側には、前記通気口と前記ダクトカバーの吹出口とを接続する上部ダクトを設ける構成としたことにある。
請求項1の発明によれば、フロア部材の足置き板には、その下面側に位置してヒータユニット取付部を設けているから、このヒータユニット取付部に、吸込口と吐出口を有する中空なボックス体として形成され外部から吸込んだ空気を暖気として供給するヒータユニットを設けることにより、該ヒータユニットをオペレータの作業の邪魔にならない床下に配置することができる。この上で、足置き板には、運転席に着座したオペレータに暖気を供給するための通気口を設け、ヒータユニットには、ボックス体の吐出口から足置き板の通気口までの間を接続する通気ダクトを設けている。これにより、ヒータユニットが吸込口から吸込んで暖めて吐出口から吐出した暖気は、通気ダクト、通気口を通じて運転席に着座したオペレータに供給することができる。
この結果、ヒータユニットは、オペレータの作業の邪魔にならない床下に配置することができるから、オペレータの居住空間を圧迫することがなく、オペレータの作業環境を向上することができる。しかも、ヒータユニットは、通気ダクト、通気口を通じて運転席に着座したオペレータに暖気を供給することができるから、寒冷地での作業でも暖かな環境で作業を行うことができる。
一方、ヒータユニットは、床下に隠すように配置できるから、カバーで覆う必要がなく、カバーおよびこのカバーを取付けるためのボルト等の取付部材を省略することができる。さらに、カバー等を省略することにより、ヒータユニットの点検作業、修理作業等を容易に行うことができる。
請求項2の発明によれば、ヒータユニットは、外部から吸込んだ空気を暖気として吐出するヒータ本体と、ヒータユニット取付部に対する該ヒータ本体の取付位置を調整する取付位置調整部材とにより構成している。この場合、取付位置調整部材は、ヒータユニット取付部に設けられた複数個所の締結部に対応する取付部側締結部と、ヒータ本体に設けられた複数個所の締結部に対応するヒータ側締結部とを有する構成としている。
従って、例えば、フロア部材のヒータユニット取付部に設けられた締結部とヒータ本体の締結部とが一致しない場合でも、ヒータユニット取付部の締結部に取付位置調整部材の取付部側締結部を締結し、取付位置調整部材のヒータ側締結部にヒータ本体の締結部を締結することにより、ヒータユニット取付部に対してヒータ本体を取付けることができる。これにより、ヒータ本体の締結部に応じてフロア部材を設計変更する必要がないから、既存のフロア部材に対してもヒータユニットを容易に取付けることができる。安価な市販のヒータユニットを用いることもできる。
請求項3の発明によれば、足置き板のヒータユニット取付部と通気口とが左,右方向に間隔をもって配置されている場合でも、通気ダクトは、その流入口をヒータユニットの吐出口と対面して配置し、流出口を足置き板の通気口と対面して配置することにより、通気路を介してヒータユニットの吐出口と通気口とを接続することができる。これにより、ヒータユニットの吐出口から吐出される暖気は、通気ダクトの流入口に流入し、通気路を通じて流出口から通気口へと流出させることができる。
しかも、足置き板のヒータユニット取付部と通気口との間隔が異なる場合でも、通気ダクトは、通気路の長さが異なる複数種類を用意することにより、ヒータユニットの吐出口と通気口とを接続することができる。
請求項4の発明によれば、運転席の前側には、通気口の上側に位置して暖気を吹出す吹出口を備えたダクトカバーを設け、足置き板の上面側には、通気口と前記ダクトカバーの吹出口とを接続する上部ダクトを設けている。これにより、足置き板の下面側に設けた通気ダクトから流出した暖気は、上部ダクトを通じてダクトカバーの吹出口からオペレータに向けて吹出すことができる。ここで、上部ダクトと通気ダクトとは、別個に設けているから、これらのダクトを足置き板に対して容易に組付けることができる。
本発明の第1の実施の形態に適用される3トンクラスのキャノピ仕様の油圧ショベルを示す正面図である。 作業装置を省略した油圧ショベルを運転席、キャノピ等と一緒にフロア部材をチルトアップした状態で示す外観斜視図である。 フロア部材、運転席、キャノピ等を省略した状態の油圧ショベルを拡大して示す平面図である。 フロア部材、運転席、各種操作レバー、ペダル等を拡大して示す外観斜視図である。 フロア部材を単体で示す外観斜視図である。 フロア部材の足置き板の下面側にヒータユニットと通気ダクトを取付けた状態を示す底面図である。 フロア部材の足置き板の下面側にヒータユニットと通気ダクトを取付けた状態を下側かつ前側から見た外観斜視図である。 フロア部材とヒータユニットと通気ダクトと上部ダクトとを分解した状態を下側かつ前側から見た分解斜視図である。 組立てた状態のヒータユニット、通気ダクトおよび上部ダクトを仮想線のフロア部材と一緒に上側かつ前側から見た外観斜視図である。 足置き板の一部とヒータユニットのヒータ本体、取付位置調整部材と通気ダクトとを上側かつ後側から拡大して示す分解斜視図である。 ヒータユニットのヒータ本体、取付位置調整部材と通気ダクトとを下側かつ前側から拡大して示す分解斜視図である。 本発明の第2の実施の形態に適用される5トンクラスのキャノピ仕様の油圧ショベルを示す正面図である。 フロア部材の足置き板の下面側にヒータユニットと通気ダクトを取付けた状態を示す底面図である。 フロア部材の足置き板の下面側にヒータユニットと通気ダクトを取付けた状態を下側かつ前側から見た外観斜視図である。 フロア部材とヒータユニットと通気ダクトと上部ダクトとを分解した状態を下側かつ前側から見た分解斜視図である。 足置き板の一部とヒータユニットのヒータ本体、取付位置調整部材と通気ダクトとを上側かつ後側から拡大して示す分解斜視図である。 ヒータユニットのヒータ本体、取付位置調整部材と通気ダクトとを下側かつ前側から拡大して示す分解斜視図である。 本発明の変形例による3トンクラスのキャブ仕様の油圧ショベルを示す正面図である。
以下、本発明の実施の形態に適用される建設機械として、フロア部材上にキャノピを備えた小型の油圧ショベルを例に挙げ、添付図面に従って詳細に説明する。
図1ないし図11は本発明の第1の実施の形態を示している。図1において、1は第1の実施の形態に適用される建設機械としての油圧ショベルを示している。この油圧ショベル1は、狭い作業現場での作業に適したミニショベルと呼ばれる小型の油圧ショベルである。小型の油圧ショベルは、例えば全体の重量(総重量)によってクラス分けされ、第1の実施の形態による油圧ショベル1は、総重量が約3トンとなっている。ここで、小型の油圧ショベルと呼ばれる約3トン〜7トンクラスの油圧ショベルでは、後述するフロア部材10、運転席18、キャノピ22等を共通の部品として使用している。
油圧ショベル1は、自走可能なクローラ式の下部走行体2と、該下部走行体2上に旋回可能に搭載された上部旋回体3とにより構成されている。上部旋回体3の前,後方向の前側には、土砂の掘削作業等を行うスイング式の作業装置4が揺動および俯仰動可能に設けられている。
ここで、図3に示すように、上部旋回体3は、下部走行体2の車幅とほぼ等しい左,右方向の幅寸法を有し、かつ旋回中心を中心として旋回したときに、下部走行体2の幅寸法内にほぼ収まるように、上方から見て略円形状に形成されている。これにより、油圧ショベル1は、上部旋回体3が下部走行体2上で旋回したときに、後述するカウンタウエイト6の後面がほぼ下部走行体2の車幅内に収まる後方小旋回型の油圧ショベルとして構成されている。
上部旋回体3は、後述の旋回フレーム5、カウンタウエイト6、エンジン7、フロア部材10、運転席18、ダクトカバー21、ヒータユニット23、通気ダクト28、上部ダクト29等により構成されている。さらに、上部旋回体3は、フロア部材10を運転席18と一緒に前側位置を支点としてチルトアップ(図2の状態)、チルトダウン(図1の状態)することができる。
5は上部旋回体3の支持構造体を構成する旋回フレームである。この旋回フレーム5は、図3に示す如く、左,右方向の中間部を前,後方向に延びた平板状の底板5Aと、該底板5Aの上面側に左,右方向に離間して略V字状に立設された左縦板5B,右縦板5Cと、該各縦板5B,5Cの前端部に設けられ、作業装置4を支持する支持ブラケット5Dと、前記底板5Aの前端部から左側に延びつつ屈曲して後側に延びた左サイドフレーム5Eと、前記底板5Aの前端部から右側に延びつつ屈曲して後側に延びた右サイドフレーム5Fとにより構成されている。
ここで、旋回フレーム5の前側位置には、左寄りに位置して左サイドフレーム5Eの上方を左,右方向に延びる前梁5Gが設けられている。旋回フレーム5の前側位置となる前梁5Gには、左,右方向に間隔をもって後述するフロア支持機構17の支持ブラケット17Aが取付けられている。
6は旋回フレーム5の後側に設けられたカウンタウエイトで、該カウンタウエイト6は、作業装置4との重量バランスをとるものである。カウンタウエイト6は、旋回動作時に下部走行体2の車幅内に収まるように、円弧状に湾曲して形成されている。
7はカウンタウエイト6の前側に位置して旋回フレーム5の後側に搭載されたエンジンである。このエンジン7は、旋回フレーム5上に左,右方向に延在する横置き状態に配置されている。ここで、エンジン7は、エンジン冷却水が流通するウォータジャケットを有し、このウォータジャケットは、循環配管を介して冷却用のラジエータ(いずれも図示せず)に接続されている。一方、エンジン7または前記循環配管には、ヒータ用配管(図示せず)が接続され、該ヒータ用配管は、エンジン7によって暖められたエンジン冷却水を熱源としてフロア部材10側のヒータユニット23に供給するものである。
8は旋回フレーム5の左側寄りに搭載された制御弁ユニットである。9は左,右の縦板5B,5C間に位置して底板5Aに設けられた旋回モータで、該旋回モータ9は、下部走行体2上で上部旋回体3を旋回動作させる動力源を構成している。ここで、旋回モータ9は、例えば複数段の遊星歯車減速装置の上部に油圧モータを取付ける構造であるから、全体として大きな高さ寸法を有している。このため、旋回モータ9の上部は、後述するフロア部材10の足置き板12に接近している。従って、足置き板12の下面側に取付けられる後述のヒータユニット23は、旋回モータ9を避けた位置に配置する必要がある。
10はエンジン7の前側を覆うように旋回フレーム5上の左側寄りに設けられたフロア部材を示している。このフロア部材10は、前側に位置する後述のレバー・ペダル取付部材13が旋回フレーム5の前側位置に傾転可能に支持され、後側位置がカウンタウエイト6の上部に支持されている。これにより、フロア部材10は、運転席18、キャノピ22等と一緒に後述のフロア支持機構17を傾転支点としてチルトアップ、チルトダウンすることができる。フロア部材10は、後述の運転席台座11、足置き板12、レバー・ペダル取付部材13、右側板14、ヒータユニット取付部15、通気口16等により構成されている。
11はフロア部材10の後側に位置してステップ状に形成された運転席台座で、該運転席台座11は、後述の運転席18が取付けられるものである。運転席台座11は、足置き板12の後部から上側に延びた前板部11Aと、該前板部11Aの上部から後側に延び運転席18を搭載する平坦な搭載板部11Bと、該搭載板部11Bの後部から上側に向けて延びた背板部11Cと、該背板部11Cの上部から後側に延びた取付板部11Dとにより構成されている。前記取付板部11Dは、フロア部材10をチルトダウンしたときにカウンタウエイト6の上部に防振状態で支持されるものである。
12は運転席18に着座したオペレータが足を乗せるために運転席台座11の前側に設けられた足置き板を示している。この足置き板12は、作業時にオペレータが足を乗せる部分と乗降時に足を掛ける部分との両方を備えている。即ち、足置き板12は、運転席18の前側に対向して設けられた平坦な運転席前板12Aと、該運転席前板12Aの左端から立下がって設けられた立下り板12Bと、該立下り板12Bの下端から乗降口側(左側)に向けて延びて設けられた平坦な足掛け板12Cとによってステップ状に形成されている。これにより、オペレータは、足掛け板12Cに足を掛けることによって運転席前板12Aの上面12Dに容易に乗り降りすることができる。
ここで、運転席前板12Aの下面12Eには、図6、図8に示すように、ヒータユニット23を取付けるための後述のヒータユニット取付部15が設けられている。このために、運転席前板12Aには、ヒータユニット23を固定するためのボルト27が螺着される締結部としてのめねじ穴12Fが、ヒータユニット取付部15を含めて複数個設けられている(図8、図10参照)。さらに、運転席前板12Aには、乗降口と反対側となる右側に位置して後述の通気口16が設けられている。
13はフロア部材10の足置き板12の前側に設けられたレバー・ペダル取付部材である。このレバー・ペダル取付部材13は、運転席前板12Aの前端に沿って左,右方向に延びている。図4に示すように、レバー・ペダル取付部材13には、左,右方向の中央に位置して後述する走行用の操作レバー・ペダル20が取付けられている。
14はフロア部材10の右端部に設けられた右側板である(図5参照)。この右側板14は、運転席台座11、足置き板12およびレバー・ペダル取付部材13に亘り前,後方向に延びて立設されている。
15はフロア部材10を構成する足置き板12の下面12Eに設けられたヒータユニット取付部を示している。このヒータユニット取付部15は、図6、図8中に二点鎖線で示すように、足置き板12の下面12Eにヒータユニット23を取付けるための範囲を示すものである。第1の実施の形態による3トンクラスの油圧ショベル1では、旋回フレーム5から上側に突出して設けられた旋回モータ9を避けるために、ヒータユニット取付部15は、運転席前板12Aの左,右方向のほぼ中間位置に配置されている。
16はフロア部材10の足置き板12に設けられた通気口を示している。この通気口16は、運転席18に着座したオペレータに暖気を供給するための開口を構成している。通気口16は、運転席前板12Aの右側の後側寄りに開口している。この通気口16には、後述の通気ダクト28と上部ダクト29とが接続される。
ここで、3トンクラスの油圧ショベル1では、上述したように、旋回モータ9を避けるためにヒータユニット取付部15を運転席前板12Aの左,右方向のほぼ中間位置に配置しているから、ヒータユニット取付部15と通気口16との間の左,右方向の間隔は、大きな寸法W1(図6参照)となっている。
17は旋回フレーム5の前梁5Gとフロア部材10のレバー・ペダル取付部材13との間に設けられた左,右のフロア支持機構である。各フロア支持機構17は、前梁5Gに設けられた支持ブラケット17A(図3参照)と、該支持ブラケット17Aを挟むようにレバー・ペダル取付部材13に設けられた一対の取付板17B(図7参照)と、前記支持ブラケット17Aと各取付板17Bに亘って挿着された連結ピン(図示せず)とにより構成されている。
これにより、左,右のフロア支持機構17は、フロア部材10の前側を傾転可能に支持することができる。即ち、各フロア支持機構17は、連結ピンを支点としてフロア部材10をチルトアップ、チルトダウンさせることができる。
18はフロア部材10上に設けられた運転席で、該運転席18は、運転席台座11を構成する搭載板部11Bの左,右方向の中央位置に搭載されている。この運転席18は、油圧ショベル1を操縦するときにオペレータが着座するものである。運転席18の左,右両側には、図4に示すように、作業装置4等を操作するための作業用の操作レバー19が配設されている。さらに、運転席18の前方となるレバー・ペダル取付部材13には、下部走行体2を走行させるときに手動操作または足踏み操作によって操作する走行用の操作レバー・ペダル20等が設けられている。
21は運転席18の前側となる通気口16の上側に位置して足置き板12上に設けられたダクトカバーである。このダクトカバー21は、右側の操作レバー19の前側に位置して前方に延びて設けられ、オペレータの足元となる左側面位置には、暖気を吹出す吹出口21Aが設けられている。ダクトカバー21内には、後述の上部ダクト29等が収容されている。
22はフロア部材10上に設けられたキャノピで(図1、図2参照)。該キャノピ22は、運転席18の上方を覆う4柱キャノピとして構成されている。この場合、オペレータは、左,右方向の左側から乗り降りすることができ、フロア部材10の足置き板12の左側位置が乗降口となっている。ここで、キャノピ22は、運転席18の上方を覆うことにより、オペレータが運転席18に着座した状態で作業を行うための運転室を形成する建屋部材を構成するものである。
次に、オペレータに向け暖気を供給するためにフロア部材10に設けられたヒータユニット23について、図6ないし図11を参照しつつ説明する。
図6において、23はフロア部材10に設けられたヒータユニットを示している。このヒータユニット23は、図7に示す如く、フロア部材10の足置き板12の下面12E側に吊下げ状態で直接的に取付けられている。ヒータユニット23は、外部から吸込んだ空気を暖気として吐出するヒータ本体24と、ヒータユニット取付部15に対するヒータ本体24の取付位置を調整する取付位置調整部材25とにより構成されている。
24はヒータユニット23の本体部分を形成するヒータ本体である。このヒータ本体24は、外部から吸込んだ空気を暖めて暖気とし、この暖気を後述の通気ダクト28、上部ダクト29を介してオペレータに向け供給するものである。ヒータ本体24としては、例えば安価な市販品を用いることができる。ヒータ本体24は、図10、図11に示すように、外殻を形成するボックス体24Aと、該ボックス体24A内の上流側(本実施の形態の場合は前側)に設けられ、該ボックス体24A内に吸込んだ空気を通気ダクト28に向けて吐出するファン(図示せず)と、該ファンの下流側に位置して前記ボックス体24Aに収容されたヒータコア24Bとにより構成されている。
ここで、ヒータ本体24のボックス体24Aには、外部の空気を吸込むための吸込口24A1と、暖気を吐出するための吐出口24A2とが設けられている。一方、ボックス体24Aの取付側となる上側には、締結部を構成する複数個、例えば4個の取付ブラケット24A3が設けられている。さらに、ヒータコア24Bは、2本の接続配管24B1が前述したヒータ用配管を介してエンジン7のウォータジャケットに接続されている。これにより、ヒータコア24Bには、温度上昇したエンジン冷却水が流通し、このヒータコア24Bを通過した空気は暖められて暖気となる。
25はヒータユニット23の取付アタッチメントを構成する取付位置調整部材を示している。この取付位置調整部材25は、ヒータユニット取付部15(足置き板12の下面12E)に対するヒータ本体24の取付位置を調整するものである。取付位置調整部材25は、前,後方向の両端側が上側にクランク状に折り曲げられた平板状のベース板25Aと、足置き板12のヒータユニット取付部15に設けられた複数個所のめねじ穴12Fに対応するように、該ベース板25Aの前,後方向の両端側に設けられた複数個、例えば3個の取付部側締結部としてのボルト挿通孔25Bと、ヒータ本体24に設けられた4個所の取付ブラケット24A3に対応するように、ベース板25Aに設けられたヒータ側締結部としての複数個所、例えば4本の溶接ボルト25Cとにより構成されている。
これにより、取付位置調整部材25は、ヒータユニット取付部15に設けた各めねじ穴12Fとヒータ本体24のボックス体24Aの各取付ブラケット24A3とが位置的に一致しない場合でも、取付位置調整部材25の溶接ボルト25Cにボックス体24Aの取付ブラケット24A3を取付け、この状態で各溶接ボルト25Cにナット26を螺着することにより、取付位置調整部材25にヒータ本体24を一体的に取付けてヒータユニット23を形成することができる。
さらに、ヒータユニット取付部15のめねじ穴12Fと取付位置調整部材25のボルト挿通孔25Bとが連通するように、ベース板25Aを足置き板12の下面12Eに当接させる。この状態で、ボルト挿通孔25Bに挿通したボルト27をめねじ穴12Fに螺着することにより、ヒータユニット23をヒータユニット取付部15に対して取付けることができる。このように、ヒータ本体24として市販品を用いたことにより、足置き板12のめねじ穴12Fの位置とヒータ本体24の取付ブラケット24A3の位置とが合わない場合でも、取付位置調整部材25を用いることにより、ヒータユニット23をヒータユニット取付部15に容易に取付けることができる。
28は足置き板12の運転席前板12Aの下面12E側に設けられた通気ダクトを示している。この通気ダクト28は、3トンクラスの油圧ショベル1、即ち、ヒータユニット取付部15と通気口16との間の間隔寸法が大きな寸法W1となっている場合に用いられるダクトである。通気ダクト28は、ヒータ本体24のボックス体24Aの吐出口24A2から足置き板12の通気口16までの間を接続するもので、例えば複数枚の板体を折り曲げ、適宜に溶接することにより角筒状に形成されている。通気ダクト28は、ヒータ本体24のボックス体24Aの吐出口24A2と対面して開口した流入口28Aと、足置き板12の通気口16と対面して開口した流出口28Bと、前記流入口28Aと前記流出口28Bとの間を連通する通気路28Cとを有している。
ここで、通気ダクト28は、ヒータユニット取付部15と通気口16との間の大きな間隔寸法W1に合わせ、左,右方向に長尺に形成されている。これにより、ヒータユニット取付部15の位置が通気口16から離間した中間位置でも、ボックス体24Aの吐出口24A2と足置き板12の通気口16とを接続することができる。
このように構成された通気ダクト28は、複数個所に取付ブラケット28Dを有し、該各取付ブラケット28Dを介してナット26、ボルト27によって足置き板12側に取付けられている。
29はダクトカバー21内に位置して足置き板12の上面12D側に設けられた上部ダクトを示している(図8、図9参照)。この上部ダクト29は、通気口16とダクトカバー21の吹出口21Aとを接続するものである。上部ダクト29は、通気口16と連通して上側に延びるダクト部29Aと、該ダクト部29Aの下端部から広がって上面12Dと対面する取付板部29Bと、前記ダクト部29Aの上側に設けられた円形状の開口部29Cとにより構成されている。上部ダクト29は、取付板部29Bに挿通された複数本のボルト27を足置き板12に螺着することにより、該足置き板12の上面12Dに取付けられている。この取付状態では、開口部29Cがダクトカバー21の吹出口21Aと連通する位置に配置されている。
第1の実施の形態による油圧ショベル1は、上述の如き構成を有するもので、次に、その動作について説明する。
フロア部材10上に乗り込んで運転席18に着座したオペレータは、走行用の操作レバー・ペダル20を操作することにより、下部走行体2を走行させる。一方、左,右の作業用の操作レバー19を操作することにより、作業装置4等を動作させ、土砂の掘削作業等を行うことができる。
ここで、上述した作業時において気温が低い場合には、オペレータの作業環境を良好にするために、ヒータユニット23を起動する。このときに、ヒータユニット23は、ヒータ本体24のボックス体24Aに設けられた吸込口24A1から空気を吸込み、この空気をボックス体24A内のヒータコア24Bで暖めて暖気とする。この暖気は、ボックス体24Aの吐出口24A2から通気ダクト28の流入口28Aに流入させ、その通気路28Cを介して流出口28Bから通気口16、上部ダクト29の開口部29Cを通じてダクトカバー21の吹出口21Aからオペレータに向けて供給することができる。
一方、ヒータユニット23のメンテナンス作業を行う場合には、運転席18、ヒータユニット23等と一緒にフロア部材10を前側を支点として後側をチルトアップすることにより、ヒータユニット23を露出させることができる。この状態では、ナット26、ボルト27を緩めることにより、ヒータユニット23を取外してメンテナンス作業を行うことができる。
かくして、第1の実施の形態によれば、フロア部材10の足置き板12には、その下面12E側に位置してヒータユニット取付部15を設ける。このヒータユニット取付部15には、吸込口24A1と吐出口24A2を有する中空なボックス体24Aを有し外部から吸込んだ空気を暖気として供給するヒータユニット23を設けることにより、該ヒータユニット23をオペレータの作業の邪魔にならない床下に配置することができる。この上で、足置き板12には、運転席18に着座したオペレータに暖気を供給するための通気口16を設け、ヒータユニット23には、ヒータ本体24のボックス体24Aの吐出口24A2から足置き板12の通気口16までの間を接続する通気ダクト28を設けている。これにより、ヒータユニット23が吸込口24A1から吸込んで暖めて吐出口24A2から吐出した暖気は、通気ダクト28、通気口16を通じて運転席18に着座したオペレータに供給することができる。
この結果、ヒータユニット23は、オペレータの作業の邪魔にならない足置き板12の下側に配置することができるから、オペレータの居住空間を圧迫することがなく、オペレータの作業環境を向上することができる。しかも、ヒータユニット23は、通気ダクト28、通気口16等を通じて運転席18に着座したオペレータに暖気を供給することができるから、寒冷地での作業でも暖かな環境で作業を行うことができる。
一方、ヒータユニット23は、床下に隠すように配置できるから、カバーで覆う必要がなく、カバーおよびこのカバーを取付けるためのボルト等の取付部材を省略することができる。さらに、カバー等を省略することにより、ヒータユニット23の組立作業、点検作業、修理作業等を容易に行うことができる。
ヒータユニット23は、外部から吸込んだ空気を暖気として吐出するヒータ本体24と、ヒータユニット取付部15に対する該ヒータ本体24の取付位置を調整する取付位置調整部材25とにより構成している。この取付位置調整部材25は、平板状のベース板25Aと、足置き板12のヒータユニット取付部15に設けられた複数個所のめねじ穴12Fに対応するように、該ベース板25Aの前,後方向の両端側に設けられた3個の取付部側締結部としてのボルト挿通孔25Bと、ヒータ本体24に設けられた複数個所の取付ブラケット24A3に対応するように、ベース板25Aに設けられたヒータ側締結部としての4本の溶接ボルト25Cとにより構成している。
従って、例えば、フロア部材10のヒータユニット取付部15に設けられた各めねじ穴12Fとヒータ本体24に設けられた各取付ブラケット24A3とが一致しない場合でも、ヒータユニット取付部15に対してヒータ本体24を取付けることができる。これにより、フロア部材10を設計変更する必要がないから、既存のフロア部材10に対してもヒータユニット23を容易に取付けることができる。しかも、安価な市販のヒータユニット23を用いることもできる。
足置き板12のヒータユニット取付部15と通気口16とが左,右方向に間隔をもって配置されている場合でも、通気ダクト28は、その流入口28Aをヒータ本体24の吐出口24A2と対面して配置し、流出口28Bを足置き板12の通気口16と対面して配置することにより、ヒータ本体24の吐出口24A2と通気口16とを接続することができる。これにより、ヒータ本体24の吐出口24A2から吐出される暖気は、通気ダクト28の流入口28Aに流入し、通気路28Cを通じて流出口28Bから通気口16へと流出させることができる。
しかも、足置き板12のヒータユニット取付部15と通気口16との間隔が異なる場合でも、通気ダクト28は、通気路28Cの長さが異なる複数種類を用意することにより、ヒータ本体24の吐出口24A2と通気口16とを接続することができる。
さらに、運転席18の前側には、吹出口21Aを備えたダクトカバー21を設け、足置き板12の上面12D側には、通気口16とダクトカバー21の吹出口21Aとを接続する上部ダクト29を設ける。これにより、通気ダクト28から流出した暖気は、上部ダクト29を通じてダクトカバー21の吹出口21Aからオペレータに向けて吹出すことができる。ここで、上部ダクト29と通気ダクト28とは、別個に設けているから、これらのダクト29,28は足置き板12に対して容易に組付けることができる。
次に、図12ないし図17は本発明の第2の実施の形態を示している。本実施の形態の特徴は、建設機械として総重量が約5トンの油圧ショベルを適用したことにある。なお、第2の実施の形態では、前述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
図12において、31は第2の実施の形態に適用される建設機械としての油圧ショベルを示している。この油圧ショベル31は、小型の油圧ショベルと呼ばれるもので、総重量が約5トンとなっている。油圧ショベル31は、前述した3トンクラスの油圧ショベル1とほぼ同様に、下部走行体32、上部旋回体33および作業装置34により構成されている。
上部旋回体33は、第1の実施の形態によるフロア部材10、運転席18、ダクトカバー21、上部ダクト29と、後述の旋回フレーム35、カウンタウエイト36、エンジン37、ヒータユニット39、通気ダクト41等により構成されている。
35は上部旋回体3の支持構造体を構成する旋回フレームである。この旋回フレーム35は、第1の実施の形態による旋回フレーム5とほぼ同様に、底板、左縦板、右縦板等により構成されている。しかし、第2の実施の形態による旋回フレーム35は、5トンクラスに車格が上がったことに対応し、前,後方向および左,右方向に大きく形成されている。
36は旋回フレーム35の後側に設けられたカウンタウエイトである。このカウンタウエイト36は、作業装置34との重量バランスをとるもので、円弧状に湾曲して形成されている。
37はカウンタウエイト36の前側に位置して旋回フレーム35の後側に搭載されたエンジンである。このエンジン37は、左,右方向に延在する横置き状態で配置され、そのウォータジャケットがヒータ用配管(いずれも図示せず)を介してヒータユニット23のヒータ本体24に接続されている。
ここで、第2の実施の形態では、第1の実施の形態で述べたフロア部材10をそのまま共通部品として用いている。この場合、旋回フレーム35に対するフロア部材10の取付位置が異なるため、図13、図14に示すように、ヒータユニット23を取付けることができる位置、即ち、後述するヒータユニット取付部38の位置が第1の実施の形態によるヒータユニット取付部15と相違している。
38は足置き板12の下面12Eに設けられた第2の実施の形態によるヒータユニット取付部を示している。このヒータユニット取付部38は、図13、図15中に二点鎖線で示すように、足置き板12の下面12Eにヒータユニット23を取付けるための範囲を示すものである。第2の実施の形態による5トンクラスの油圧ショベル31では、旋回フレーム35が大きく形成されているから、旋回モータを避ける必要がなく、ヒータユニット取付部38は、運転席前板12Aの左,右方向の右側寄り、即ち、通気口16の近傍に配置されている。これにより、5トンクラスの油圧ショベル31では、ヒータユニット取付部38と通気口16との間の左,右方向の間隔は、小さな寸法W2(図13参照)となっている。
次に、オペレータに向け暖気を供給するためにフロア部材10に設けられた第2の実施の形態によるヒータユニット39について、図13ないし図17を参照しつつ説明する。
図13において、39はフロア部材10に設けられたヒータユニットを示している。このヒータユニット39は、図14に示す如く、フロア部材10の足置き板12の下面12E側に吊下げ状態で直接的に取付けられている。ヒータユニット39は、第1の実施の形態によるヒータ本体24と、ヒータユニット取付部38に対するヒータ本体24の取付位置を調整する取付位置調整部材40とにより構成されている。
40は第2の実施の形態による取付位置調整部材を示している。この取付位置調整部材40は、ヒータユニット取付部38に対するヒータ本体24の取付位置を調整するものである。取付位置調整部材40は、第1の実施の形態による取付位置調整部材25とほぼ同様に、平板状のベース板40Aと、足置き板12のヒータユニット取付部38に設けられた複数個所のめねじ穴12Fに対応するように、該ベース板40Aの前,後方向の両端側に設けられた複数個、例えば3個の取付部側締結部としてのボルト挿通孔40Bと、ヒータ本体24のボックス体24Aに設けられた4個所の取付ブラケット24A3に対応するように、ベース板40Aに設けられたヒータ側締結部としての複数個所、例えば4本の溶接ボルト40Cとにより構成されている。
しかし、第2の実施の形態による取付位置調整部材40では、ヒータ本体24の取付位置(ヒータユニット取付部38)が異なり、使用されるめねじ穴12Fも異なるために、ベース板40Aの形状、ボルト挿通孔40Bと溶接ボルト40Cの位置が、第1の実施の形態による取付位置調整部材25と相違している。
これにより、取付位置調整部材40は、溶接ボルト40Cにボックス体24Aの取付ブラケット24A3を取付け、この状態で各溶接ボルト40Cにナット26を螺着することにより、取付位置調整部材40にヒータ本体24を一体的に取付けてヒータユニット39を形成することができる。
さらに、ヒータユニット取付部38に位置する各めねじ穴12Fと取付位置調整部材40のボルト挿通孔40Bとが連通するように、ベース板40Aを足置き板12の下面12Eに当接させる。この状態で、ボルト挿通孔40Bに挿通したボルト27をめねじ穴12Fに螺着することにより、ヒータユニット39をヒータユニット取付部38の位置に取付けることができる。このように、足置き板12のめねじ穴12Fの位置とヒータ本体24の取付ブラケット24A3の位置とが合わない場合でも、取付位置調整部材40を用いることにより、ヒータユニット39をヒータユニット取付部38に容易に取付けることができる。
41は足置き板12の運転席前板12Aの下面12E側に設けられた第2の実施の形態による通気ダクトを示している。この通気ダクト41は、5トンクラスの油圧ショベル31、即ち、ヒータユニット取付部38と通気口16との間の間隔寸法が小さな寸法W2となっている場合に用いられるダクトである。通気ダクト41は、ヒータ本体24のボックス体24Aの吐出口24A2から足置き板12の通気口16までの間を接続するものである。通気ダクト41は、第1の実施の形態による通気ダクト28とほぼ同様に、例えば複数枚の板体を折り曲げ、適宜に溶接することにより角筒状に形成され、流入口41Aと流出口41Bと通気路41Cとを有している。
ここで、通気ダクト41は、ヒータユニット取付部38と通気口16との間の間隔寸法を小さな寸法W2としたことにより、これに合わせて左,右方向に短尺に形成されている。これにより、ヒータユニット取付部38の位置が通気口16に近い位置でも、ボックス体24Aの吐出口24A2と足置き板12の通気口16とを接続することができる。このように構成された通気ダクト41は、複数個所に取付ブラケット41Dを有し、該各取付ブラケット41Dを介してナット26、ボルト27によって足置き板12側に取付けられている。
かくして、このように構成された第2の実施の形態においても、前述した第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。特に、第2の実施の形態によれば、ヒータユニット39には、取付位置調整部材40を設けているから、フロア部材10のヒータユニット取付部38に位置する各めねじ穴12Fとヒータ本体24に設けられた各取付ブラケット24A3とが一致しない場合でも、ヒータユニット取付部38の位置にヒータ本体24を取付けることができる。
さらに、第2の実施の形態では、足置き板12のヒータユニット取付部38と通気口16との間隔を小さな寸法W2とし、ヒータ本体24を通気口16の近傍に配置している。このように、第1の実施の形態では、ヒータユニット取付部15と通気口16との間隔が大きな寸法W1であったものを、小さな寸法W2に変更した場合でも、通気ダクト28から通気路28Cが短い通気ダクト41に変更するだけで、ヒータ本体24の吐出口24A2と通気口16とを接続することができる。
なお、第1の実施の形態では、ヒータユニット23を、ヒータ本体24と取付位置調整部材25とにより構成し、ヒータ本体24は、取付位置調整部材25を介して足置き板12のヒータユニット取付部15に取付ける構成とした場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、足置き板12に設けられる各めねじ穴12Fとヒータ本体24のボックス体24Aの各取付ブラケット24A3との位置が合っている場合には、足置き板12の下面12Eにヒータ本体24を直接的に取付ける構成としてもよい。この構成は、第2の実施の形態にも同様に適用することができるものである。
第1の実施の形態では、オペレータが運転席18に着座した状態で作業を行うための運転室を形成する建屋部材として、フロア部材10上に運転席18の上方を覆うキャノピ22を設けた場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば図18に示す変形例のように構成してもよい。即ち、建設機械としてキャブ仕様の油圧ショベル51を適用する構成としてもよい。このキャブ仕様の油圧ショベル51では、オペレータが運転席18に着座した状態で作業を行うための運転室を形成する建屋部材として、運転席18の周囲と上方を覆うキャブボックス52をフロア部材上に設ける構成している。この構成は、第2の実施の形態にも同様に適用することができるものである。
第1の実施の形態では、建設機械として、クローラ式の油圧ショベル1を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えばホイール式の下部走行体を備えた油圧ショベル等に適用してもよい。この構成は、第2の実施の形態にも同様に適用することができるものである。
1,31,51 油圧ショベル(建設機械)
2,32 下部走行体
3,33 上部旋回体
4,34 作業装置
5,35 旋回フレーム
6,36 カウンタウエイト
7,37 エンジン
10 フロア部材
11 運転席台座
12 足置き板
12A 運転席前板
12E 下面
12F めねじ穴(締結部)
15,38 ヒータユニット取付部
16 通気口
18 運転席
21 ダクトカバー
21A 吹出口
23,39 ヒータユニット
24 ヒータ本体
24A ボックス体
24A1 吸込口
24A2 吐出口
24A3 取付ブラケット(締結部)
24B ヒータコア
25,40 取付位置調整部材
25B,40B ボルト挿通孔(取付部側締結部)
25C,40C 溶接ボルト(ヒータ側締結部)
26 ナット
27 ボルト
28,41 通気ダクト
28A,41A 流入口
28B,41B 流出口
28C,41C 通気路
29 上部ダクト
W1,W2 間隔寸法

Claims (4)

  1. 自走可能な下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、該上部旋回体の前,後方向の前側に俯仰動可能に設けられた作業装置とからなり、
    前記上部旋回体は、支持構造体を形成する旋回フレームと、前記作業装置との重量バランスをとるために該旋回フレームの後側に設けられたカウンタウエイトと、該カウンタウエイトの前側に位置して前記旋回フレーム上に左,右方向に延在する横置き状態で搭載されたエンジンと、該エンジンの前側を覆うように前記旋回フレーム上に設けられ後側が運転席を取付ける運転席台座となり前側がオペレータの足置き板となったフロア部材とを備えてなる建設機械において、
    前記フロア部材の足置き板には、前記足置き板の下面側にヒータユニット取付部を設けると共に、前記運転席に着座したオペレータに暖気を供給するための通気口を設け、
    前記足置き板の前記ヒータユニット取付部には、吸込口と吐出口を有する中空なボックス体として形成され外部から吸込んだ空気を暖気として供給するヒータユニットを設け、
    前記足置き板の下面側には、前記ボックス体の吐出口から前記足置き板の通気口までの間を接続する通気ダクトを設ける構成としたことを特徴とする建設機械。
  2. 前記ヒータユニットは、外部から吸込んだ空気を暖気として吐出するヒータ本体と、前記ヒータユニット取付部に対する該ヒータ本体の取付位置を調整する取付位置調整部材とにより構成し、
    前記取付位置調整部材は、前記ヒータユニット取付部に設けられた複数個所の締結部に対応する取付部側締結部と、前記ヒータ本体に設けられた複数個所の締結部に対応するヒータ側締結部とを有する構成としてなる請求項1に記載の建設機械。
  3. 前記足置き板のヒータユニット取付部と通気口とは、左,右方向に間隔をもって配置し、
    前記通気ダクトは、前記ヒータユニットの吐出口と対面して開口した流入口と、前記足置き板の通気口と対面して開口した流出口と、前記流入口と前記流出口との間を連通する通気路とを有する構成としてなる請求項1または2に記載の建設機械。
  4. 前記運転席の前側には、前記通気口の上側に位置して暖気を吹出す吹出口を備えたダクトカバーを設け、
    前記足置き板の上面側には、前記通気口と前記ダクトカバーの吹出口とを接続する上部ダクトを設ける構成としてなる請求項1,2または3に記載の建設機械。
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