JP4607778B2 - 建設機械 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば油圧ショベル、油圧クレーン等として好適に用いられ、空調装置を備えた建設機械に関する。
一般に、建設機械としては、自走可能な下部走行体に上部旋回体が旋回可能に搭載されると共に、この上部旋回体に運転席とヒータ等の空調装置とを搭載し、この空調装置によって運転席の周囲に暖気等を供給するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−121771号公報
この種の従来技術による建設機械では、運転席の下側にはオペレータが足を乗せるフロア部材が設けられ、該フロア部材上には、ヒータ等からなる空調装置が配設されている。そして、空調装置は、フロア部材上に開口した外気取入口から運転席周囲の空気を吸込み、熱交換した調和空気をダクトを通じてオペレータの足元に開口した吹出口から吹出す構成となっている。
ところで、上述した従来技術では、空調装置の外気取入口がフロア部材上に開口しているから、空調装置は、フロア部材上の空気を吸込んで熱交換を行っている。しかし、例えば空調装置を暖房に用いる場合には、空調装置の起動時等はフロア部材上の空気は低温となっているから、空調装置が吐出する暖気の温度も低下してしまい、暖房効率が低くなる。特に、キャノピを備えた油圧ショベル等は、運転席が外部に開放されているから、空調装置は常に冷たい外気を吸込むことになる。このため、空調装置の暖房効率が低く、暖気を十分に暖めることができないという問題がある。
また、運転席が外部に開放された建設機械では、フロア部材の上側は風雨に曝される。さらに、オペレータが乗降するフロア部材の上側を水洗いすることがある。このとき、従来技術の建設機械では、空調装置の外気取入口から水滴等が浸入する虞があり、空調装置の耐久性、信頼性が低下し易い傾向がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、空調装置が暖かい空気を吸込むことによって暖房効率を高めると共に、耐久性を向上できるようにした建設機械を提供することにある。
上述した課題を解決するために本発明は、自走可能な下部走行体と、該下部走行体に旋回可能に搭載された上部旋回体と、該上部旋回体に俯仰動可能に設けられた作業装置とからなり、前記上部旋回体には、支持構造体として形成された旋回フレームと、該旋回フレームの後側に載置された動力源となるエンジンと、該エンジンの前側に位置して前記旋回フレームに載置されオペレータが着座する運転席と該運転席の前側に位置する足載せ部が設けられたフロア部材と、該フロア部材に設けられ前記運転席の上方を覆うキャノピとにより構成してなる建設機械に適用される。
そして、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、前記フロア部材の足載せ部には下向きに窪んだ底面部を有するトレイを設け、該トレイには外気を吸込んで前記運転席に着座したオペレータに暖気を供給するヒータ装置を設け、前記トレイには前記エンジン、油圧機器が収容される機械室内の空気を吸気する吸気口を設け、該吸気口は前記ヒータ装置の外気取入口と対応する位置に形成する構成としたことにある。
請求項の発明では、前記フロア部材の足載せ部にはトレイ取付用開口を設け、前記トレイは下側に向けて凹陥した状態で該トレイ取付用開口に取付けている。
請求項の発明では、前記ヒータ装置の上面側は、金属製または樹脂製のカバーで覆う構成としている。
請求項1の発明によれば、フロア部材の足載せ部にはヒータ装置を収容するトレイを設け、該トレイには吸気口を設けたから、ヒータ装置は該吸気口を通じてエンジン、油圧機器が収容される機械室内の空気を吸込むことができる。これにより、ヒータ装置はエンジンまたは油圧機器によって暖められた空気を吸込んで調和空気を吐出するから、ヒータ装置を暖房に用いる場合には、気の温度を高めることができ、ヒータ装置の暖房効率を向上させることができる。また、フロア部材の足載せ部にはトレイを設けるから、フロア部材の足載せ部よりも下側に凹陥した状態でトレイを配置することができる。このため、トレイの吸気口をフロア部材よりも下側(旋回フレーム側)に配置することができるから、例えばフロア部材の上側から雨水等が当たるときでも、水滴が吸気口から浸入することがなくなる。この結果、フロア部材の上側から外気を取入れる場合に比べて、ヒータ装置の信頼性、耐久性を高めることができる。
また、暖気を供給するヒータ装置は、エンジンまたは油圧機器によって暖められた空気に対して熱交換を行うことができ、温度の高い調和空気(暖気)をオペレータに向けて供給することができる。
また、運転席はキャノピで覆う構成としたから、フロア部材の上側は外気に開放される。このとき、トレイにはエンジン、油圧機器が収容される機械室内の空気を吸気する吸気口を設けたから、ヒータ装置は、冷たい外気を吸込むことはなく、吸気口を通じてエンジン等によって暖められた空気を吸込むことができる。このため、ヒータ装置の暖房効率を高めることができる。また、運転席をキャノピで覆う構成では、フロア部材の上側は風雨に曝される。これに対し、トレイはフロア部材の足載せ部よりも下側に凹陥した状態で配置することができるから、トレイの吸気口をフロア部材よりも下側(旋回フレーム側)に配置することができる。このため、フロア部材の上側から雨水等が当たるときでも、水滴が吸気口から浸入することがなく、ヒータ装置の信頼性、耐久性を高めることができる。
さらに、トレイに設けられた吸気口はヒータ装置の外気取入口と対応する位置に設けたから、トレイの吸気口とヒータ装置の外気取入口との間隔を短くしてヒータ装置の吸気効率を高めることができる。
請求項の発明によれば、フロア部材の足載せ部にはトレイ取付用開口を設けと共に、トレイは下側に向けて凹陥した状態で該トレイ取付用開口に取付ける構成としたから、トレイをフロア部材の足載せ部よりも下側に突出させることができ、吸気口をフロア部材の下側に開口させることができる。このとき、旋回フレームとフロア部材との間に空間を画成し、該空間を機械室に連通させることができる。このため、機械室内の空気を、吸気口を通じてトレイ内のヒータ装置に供給することができるから、ヒータ装置は、エンジンによって暖められた空気に対して熱交換を行うことができ、その暖房効率を高めることができる。また、フロア部材とトレイを別途製造することができるから、フロア部材等が複雑な形状となる場合でも容易に製造することができ、設計自由度を高めると共に、生産性を高めることができる。さらに、例えば予めトレイにヒータ装置を収容した状態で、ヒータ装置と一緒にフロア部材のトレイ取付用開口にトレイを取付けることができ、組立時の部品点数を減らして作業性を高めることができる。
請求項の発明によれば、ヒータ装置の上面側をカバーで覆う構成としたから、キャノピ仕様のようにフロア部材の上側が開放された場合であっても、ヒータ装置の上側から水滴等が浸入するのを防止することができる。このため、ヒータ装置の耐久性、信頼性を高めることができる。
以下、本発明の実施の形態による建設機械として、オフセット式の作業装置を備えた小旋回型の油圧ショベルを例に挙げ、図1ないし図11を参照しつつ詳細に説明する。
図中、1はキャノピ仕様の小旋回型油圧ショベルで、該油圧ショベル1は、自走可能なクローラ式の下部走行体2と、該下部走行体2上に旋回可能に搭載された上部旋回体3とにより大略構成され、上部旋回体3の前側には、後述するオフセット式の作業装置10が設けられている。
そして、上部旋回体3は、支持構造体として形成された旋回フレーム4と、該旋回フレーム4の後側に載置された動力源となるエンジン5と、後述する空調ユニット18の下側に配設された油圧機器としての制御弁ユニット6と、エンジン5の前側に位置して旋回フレーム4に載置され後述の運転席16を有する後述のフロア部材11と、運転席16の上方および右側方を覆うキャノピ7と、旋回フレーム4に載置されたエンジン5、制御弁ユニット6等を覆う外装カバー8と、旋回フレーム4の後端部に設けられ作業装置10との重量バランスをとるカウンタウエイト9とにより大略構成されている。
ここで、上部旋回体3は、ほぼ下部走行体2の車幅内で旋回できるように、上方からみて略円形状に形成されている。そして、カウンタウエイト9は外装カバー8とほぼ同一面を形成し、これらカウンタウエイト9と外装カバー8とによって、エンジン5、制御弁ユニット6等を収容する機械室Aが画成され、この機械室Aは、後述する空調ユニット18の下方まで延びている(図2参照)。
また、制御弁ユニット6は、油圧ショベル1に搭載された油圧アクチュエータに対する圧油の給排を制御する多数の制御弁の集合体(多連弁)により構成され、油圧ポンプ及び油圧配管等(いずれも図示せず)と共に油圧機器を構成するものである。そして、制御弁ユニット6は、油圧アクチュエータからの加熱された戻り油が流通することにより高温となる。このため、油圧ショベル1の作動時には、制御弁ユニット6、油圧ポンプ、油圧配管(いずれも図示せず)等を含む油圧機器、エンジン5等が熱源となり、これらを収容する機械室A内の温度は常に高くなっている。
10は運転席16の右側から上部旋回体3の前側に延びて設けられたオフセット式の作業装置を示している。この作業装置10は、基端側が旋回フレーム4に俯仰動可能に取付けられたロアブーム10Aと、該ロアブーム10Aの先端側に左,右方向に揺動可能に取付けられたアッパブーム10Bと、該アッパブーム10Bの先端側に左,右方向に揺動可能に取付けられたアーム支持部材10Cと、該アーム支持部材10Cの先端側に回動可能に取付けられたアーム10Dと、該アーム10Dの先端側に回動可能に取付けられたバケット10Eと、ロアブーム10Aとアーム支持部材10Cとの間を連結するリンク10Fと、ブームシリンダ10G、オフセットシリンダ10H、アームシリンダ10J、バケットシリンダ10Kとにより大略構成されている。
11はエンジン5の上側に位置して旋回フレーム4上に配設されたフロア部材で、該フロア部材11は、図3ないし図5に示す如く、例えば複数の鋼板、鋼材等を溶接することにより一体に形成され、後述の足載せ部12、運転席台座14、キャノピ取付板15等によって構成されている。
12はフロア部材11の前部側を構成する足載せ部で、該足載せ部12は、運転席16に着座したオペレータが後述の床板カバー35等を介して足を乗せるものである。そして、足載せ部12は、例えば水平方向に延びる板材等により形成され、図4等に示す如く、運転席16の前側に設けられている。また、足載せ部12の前部側は、走行用レバー・ペダル等が取付けられるレバー・ペダル取付部12Aとなり、このレバー・ペダル取付部12Aは、旋回フレーム4の前部側に取付けられている。
13はフロア部材11の足載せ部12に設けられたトレイ取付用開口で、該トレイ取付用開口13は、足載せ部12のうちレバー・ペダル取付部12Aの後側に位置してオペレータが足を乗せる部位に設けられている。そして、トレイ取付用開口13は、機械室Aに開口する略四角形状の開口部として形成され、後述のトレイ19が取付けられるものである(図2参照)。
14は足載せ部12の後部側から上方に立上がる略箱形状の運転席台座で、該運転席台座14は、エンジン5の上側を左,右に延び、その上面側に運転席16が取付けられる構成となっている。また、運転席台座14の上端側には後方に向けて張出すキャノピ取付板15が設けられ、該キャノピ取付板15には、キャノピ7の後ピラーが取付けられる構成となっている。
16はフロア部材12の運転席台座14上に設けられた運転席で、該運転席16はオペレータが着座するものである。そして、運転席16を挟む左,右両側には操作レバー17が配設され、運転席16に着座したオペレータは、これら左,右の操作レバー17を操作することにより、上部旋回体3の旋回動作、作業装置10の動作を制御するものである。
18は運転席16の前側に位置してフロア部材11に設けられた空調ユニットで、該空調ユニット18は、運転席16に着座したオペレータに暖気等の調和空気を供給するものである。ここで、空調ユニット18は、図4に示す如く、フロア部材11のうちオペレータが足を乗せる足載せ部12に配置され、後述のトレイ19、ヒータ装置32等により構成されている。
19は足載せ部12のトレイ取付用開口13に設けられたトレイを示し、該トレイ19は、図6等に示す如く、後述のヒータ装置32とダクト33とを収容すると共に、ヒータ装置32から流出する水分(ドレン)等を受承するものである。
ここで、トレイ19は、例えば下向きに窪んだ有底の箱状体として形成され、上向きに開口している。そして、トレイ19は、足載せ部12のトレイ取付用開口13に嵌合されることにより、このトレイ取付用開口13を閉塞し、ヒータ装置32とダクト33とを足載せ部12のほぼ下側となる位置に収容すると共に、例えばねじ止め等の手段によって足載せ部12に着脱可能に取付けられている。
また、トレイ19は、図7及び図8に示す如く、後述のヒータ側底面部20、ダクト側底面部21、段差部22、前面部23、後面部24、左側面部25、右側面部26、各フランジ27,28,29,30、吸気口31等によって構成されている。
20はダクト側底面部21等と共にトレイ19の底部を構成するヒータ側底面部で、該ヒータ側底面部20は、例えば略四角形の平板状に形成され、足載せ部12から下向きに窪んだ位置に配設されると共に、ヒータ装置32を下側から支持している。
また、ヒータ側底面部20は、例えば後部側から前部側に向け、水平方向に対して斜め下向きに傾斜する傾斜面部となっている。これにより、ヒータ装置32から流出するドレンを、自重によってヒータ側底面部20の前部側(下部側)に集めることができ、この部位に接続されたドレンホース(図示せず)からドレンを円滑に排出することができる構成となっている。
21はトレイ19の底部側に位置して後述のダクト33を支持するダクト側底面部で、該ダクト側底面部21は、例えばヒータ側底面部20の右端に接続され、ヒータ側底面部20よりも上側の位置でほぼ水平方向に延びると共に、足載せ部12から下向きに窪んだ位置に配設されている。そして、ヒータ側底面部20とダクト側底面部21との間には、上,下方向に延びる段差部22が形成されている。
23はトレイ19の前部側を構成する前面部で、該前面部23は、ヒータ側底面部20の前端に立設されている。また、ヒータ側底面部20の後端には後面部24が立設され、左端には左側面部25が立設されている。さらに、ダクト側底面部21の右端には右側面部26が立設されている。
そして、これらの前面部23、後面部24、左側面部25、段差部22は、ヒータ側底面部20を四方から取囲むことにより、ヒータ側底面部20を、ドレンを周囲に漏らすことがない凹窪状の受皿として構成している。
27は前面部23の上端に設けられた前フランジで、該前フランジ27は、前面部23からトレイ19の外側に向けてほぼ水平に突出している。また、トレイ19の後面部24、左側面部25、右側面部26には、前面部23とほぼ同様に、外向きに突出する後フランジ28、左フランジ29、右フランジ30が設けられている。これらの各フランジ27,28,29,30は、トレイ19を足載せ部12のトレイ取付用開口13に嵌合したときに、トレイ取付用開口13を取囲む位置で足載せ部12の上面に当接し、この状態で左フランジ29と右フランジ30とは足載せ部12にねじ止めされている。
31はトレイ19に設けられた吸気口で、該吸気口31は、エンジン5、制御弁ユニット6等が収容された機械室A内の空気を後述のヒータ装置32に吸込むものである。ここで、吸気口31は、図6ないし図8に示す如く、ヒータ側底面部20の左端側に形成され前,後方向に延びる長方形状の主吸気口31Aと、該主吸気口31Aを挟むようにヒータ側底面部20の前,後方向両端側に形成されたスリット状の補助吸気口31B,31Bとにより構成されている。そして、これら主吸気口31Aと各補助吸気口31Bとは、後述するヒータ装置32の外気取入口32Dに対応した部位に形成されている。
32はトレイ19内に収容された空調装置としてのヒータ装置で、該ヒータ装置32は、運転席16に着座したオペレータに、適度に暖められた調和空気(暖気)を供給するものである。そして、ヒータ装置32は、図6に示す如く、単一のボックス形状に形成され、後述のダクト33と共にトレイ19内に収容されるものである。
ここで、ヒータ装置32は、トレイ19のヒータ側底面部20上に載置された略箱形状の本体ケース32Aと、該本体ケース32A内に設けられた送風ファン32Bと、該送風ファン32Bの下流側に位置して本体ケース32A内に設けられたヒータコア32Cとにより大略構成されている。
また、本体ケース32Aには、送風ファン32Bの作動時に外気を取入れる外気取入口32Dと、ヒータコア32Cによって暖められた暖気を送り出す送風口32Eとが設けられている。ここで、上述したトレイ19の吸気口31は、図2に示す如く本体ケース32Aの外気取入口32Dに対応した位置に設けられ、機械室A内の空気は、吸気口31から外気取入口32Dを通じて円滑に本体ケース32A内に導入される構成となっている。
そして、ヒータ装置32は、送風ファン32Bを回転させることによって本体ケース32A内に空気を吸込み、この空気をヒータコア32Cで暖めて暖気とし、この暖気を送風口32Eから後述のダクト33、ダクトカバー34等を通じて運転席16に着座したオペレータに供給するものである。
この場合、トレイ19には機械室Aに開口する吸気口31が設けられているので、ヒータ装置32の作動時には、本体ケース32A内に冷たい外気が吸込まれることがなく、図2中に矢示Fで示す如く、エンジン5と、制御弁ユニット6、油圧配管等の油圧機器によって暖められた機械室A内の空気が、吸気口31から外気取入口32Dを通じて本体ケース32A内に吸込まれる。従って、予め機械室A内で暖められた空気を、ヒータコア32Cによってさらに暖めることにより、ヒータ装置32による暖房効率を向上させることができる構成となっている。
33はヒータ装置32に付設されたダクトで、該ダクト33は、図6に示す如く、一端側がヒータ装置32の送風口32Eに接続され、ヒータ装置32と一緒にトレイ19に収容されると共に、そのダクト側底面部21上に載置されている。また、ダクト33の他端側は、後述のダクトカバー34内に延びている。
34は運転席16の右前側で足載せ部12上に設けられたダクトカバーで、該ダクトカバー34には、複数の吹出口34Aが設けられている。そして、ヒータ装置32からダクト33を通じてダクトカバー34内に導入された暖気は、各吹出口34Aを通じて運転席16に着座したオペレータの足元、顔等に向けて吹出すようになっている。
35は空調ユニット18のトレイ19、ヒータ装置32、ダクト33等を上側から覆う床板カバーで、該床板カバー35は、図3及び図6に示す如く、フロア部材11の足載せ部12上に着脱可能に設けられている。ここで、床板カバー35は、金属材料または樹脂材料を用いて形成され、運転席16に着座したオペレータが足を乗せやすいように、凹凸のない平坦な床面を形成している。そして、床板カバー35の下面側には後述の防水カバー36が配置され、床板カバー35の上面側はフロアマット(図示せず)によって覆われる構成となっている。
36は空調ユニット18と床板カバー35との間に設けられたカバーとしての防水カバーで、図6に示す如く、防水カバー36は、空調ユニット18を上方から覆うものである。そして、防水カバー36は、例えば金属材料または樹脂材料を用いて薄肉な平板状に形成され、空調ユニット18を常に上方から覆うことにより、例えば雨水、フロアマット(図示せず)を水洗いするときの洗浄水等がヒータ装置32内に浸入するのを防止するものである。
本実施の形態による油圧ショベル1は上述の如き構成を有するもので、該油圧ショベル1は、運転席16に着座したオペレータが操作レバー17を操作することにより、上部旋回体3を旋回させつつ作業装置10を俯仰動させ、土砂等の掘削作業を行なう。
ここで、オペレータがヒータ装置32のスイッチ(図示せず)を投入することにより、ヒータ装置32の送風ファン32Bが回転すると、本体ケース32A内に外気取入口32Dを通じて外気が吸込まれ、この外気はヒータコア32Cで暖められた後、暖気となって送風口32Eからダクト33内に吐出する。そして、ダクト33内に吐出した暖気は、ダクトカバー34の各吹出口34Aを通じて、運転席16に着座したオペレータの足元、顔等に向けて吹出す。
この場合、トレイ19には機械室Aに開口する吸気口31が設けられているので、ヒータ装置32が冷たい外気を吸込むことがなく、図2中に矢示Fで示す如く、エンジン5、制御弁ユニット6、油圧配管等によって暖められた機械室A内の空気が、吸気口31から外気取入口32Dを通じて本体ケース32A内に吸込まれる。従って、ヒータ装置32は、予め機械室A内で暖められた空気を、ヒータコア32Cによってさらに暖めることができ、ヒータ装置32による暖房効率を向上させることができる。
これにより、例えば寒冷地等で作業を行う場合に、オペレータの周囲に十分に暖められた暖気を常時供給することができ、キャノピ7によって運転席16の上方を覆うキャノピ仕様の油圧ショベル1においても、良好な作業環境を提供することができる。
しかも、トレイ19の吸気口31は、トレイ19に収容されるヒータ装置32の外気取入口32Dに対応する位置に設けているので、トレイ19の吸気口31とヒータ装置32の外気取入口32Dとの間隔を可及的に短くすることができる。このため、機械室A内の暖気を、吸気口31から外気取入口32Dを通じて円滑にヒータ装置32に導くことができ、ヒータ装置32の吸気効率を高めることができる。
また、フロア部材11の足載せ部12にトレイ取付用開口13を設けることにより、このトレイ取付用開口13に、足載せ部12よりも下側に凹陥した状態でトレイ19を取付けることができる。従って、トレイ19の吸気口31をフロア部材11よりも下側(旋回フレーム4側)に配置することができ、例えばフロア部材11の上側から雨水、洗浄用の水等が当たるときでも、この水滴が吸気口31を通じてヒータ装置32に浸入するのを防止することができる。この結果、フロア部材の上側から外気を取入れる場合に比べて、ヒータ装置32の信頼性、耐久性を高めることができる。
また、フロア部材11の足載せ部12にトレイ取付用開口13を形成し、このトレイ取付用開口13にトレイ19を取付ける構成としたので、フロア部材11とトレイ19とをそれぞれ別部材として形成することができる。このため、例えばフロア部材が複雑な形状となる場合でも、当該フロア部材を容易に製造することができ、設計自由度を高めると共に、生産性を高めることができる。
また、フロア部材11(足載せ部12)に設けたトレイ取付用開口13にトレイ19を取付ける構成としたので、例えば予めトレイ19にヒータ装置32等を収容した状態で、これらヒータ装置32等と一緒にトレイ19をトレイ取付用開口13に取付けることができ、組立時の作業性を高めることができる。
さらに、空調ユニット18の上面側を防水カバー36によって覆う構成としたので、例えば雨水、フロアマット(図示せず)を水洗いするときの洗浄水等が、不用意にヒータ装置32、ダクト33等に浸入するのを防止することができ、空調ユニット18の信頼性、耐久性を高めることができる。
なお、上述した実施の形態では、トレイ19の吸気口31を、ヒータ側底面部20の左端側に形成された長方形状の主吸気口31Aと、ヒータ側底面部20の前,後方向両端側に形成されたスリット状の補助吸気口31B,31Bとにより構成している。
しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば図9に示す第1の変形例のように、トレイ19′の吸気口31′を、ヒータ側底面部20と左側面部25とが交わる角隅部を切欠くことにより長方形状に形成された主吸気口31A′と、この主吸気口31A′を挟む補助吸気口31B,31Bとにより構成してもよい。この場合には、主吸気口31A′の開口面積を大きくすることができ、この分、機械室A内の暖気を大量にヒータ装置32に取込むことができる。
また、上述した実施の形態では、フロア部材11の足載せ部12にトレイ取付用開口13を設け、該トレイ取付用開口13に別個に設けられた空調ユニット18のトレイ19を取付ける構成を例示している。しかし、本発明はこれに限らず、例えば図10に示す第2の変形例のように、フロア部材41を、足載せ部42、運転席台座43、キャノピ取付板44により形成し、足載せ部42に有底箱状のトレイ部45を一体形成し、このトレイ部45に吸気口45A、45Bを設ける構成としてもよい。
また、上述した実施の形態では、ヒータ装置32の上面側を覆うカバーとして、防水カバー36と床板カバー35の両方を用いた場合を例示している。しかし、本発明はこれに限らず、例えば防水カバー36と床板カバー35のうちいずれか一方のみを用いてヒータ装置32の上面側を覆う構成としてもよい。
さらに、上述した実施の形態では、建設機械としてオフセット式の作業装置10を備えた油圧ショベル1を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば図11に示す第3の変形例のように、キャノピ7′を有するキャノピ仕様のスイング式油圧ショベル51にも適用することができる。
即ち、スイングポスト52A、ブーム52B、アーム52C、バケット52D、スイングシリンダ(図示せず)、ブームシリンダ52E、アームシリンダ52F、バケットシリンダ52Gからなるスイング式の作業装置52を備えた油圧ショベル51にも適用することができる。
本発明の実施の形態が適用される油圧ショベルを示す正面図である。 図1中のエンジン、機械室、空調ユニット等の要部を拡大して示す一部破断の要部拡大図である。 フロア部材、運転席等を示す斜視図である。 図3中の空調ユニット等を床板カバーを取外した状態で示す斜視図である。 フロア部材を単体で示す斜視図である。 フロア部材、トレイ、空調ユニット、防水カバー等を示す分解斜視図である。 トレイ、吸気口を上面側からみた斜視図である。 トレイ、吸気口を下面側からみた斜視図である。 第1の変形例によるトレイを示す図8と同様な斜視図である。 第2の変形例によるトレイを一体形成したフロア部材を示す斜視図である。 第3の変形例によるスイング式の油圧ショベルを示す正面図である。
符号の説明
1,51 油圧ショベル(建設機械)
2 下部走行体
3 上部旋回体
4 旋回フレーム
5 エンジン
6 制御弁ユニット(油圧機器)
7,7′ キャノピ
10,52 作業装置
11,41 フロア部材
12,42 足載せ部
13 トレイ取付用開口
16 運転席
19,19′ トレイ
31,31′,45A,45B 吸気口
32 ヒータ装置(空調装置)
32D 外気取入口
36 防水カバー(カバー)
45 トレイ部(トレイ)
A 機械室

Claims (3)

  1. 自走可能な下部走行体と、該下部走行体に旋回可能に搭載された上部旋回体と、該上部旋回体に俯仰動可能に設けられた作業装置とからなり、
    前記上部旋回体には、支持構造体として形成された旋回フレームと、該旋回フレームの後側に載置された動力源となるエンジンと、該エンジンの前側に位置して前記旋回フレームに載置されオペレータが着座する運転席と該運転席の前側に位置する足載せ部が設けられたフロア部材と、該フロア部材に設けられ前記運転席の上方を覆うキャノピとにより構成してなる建設機械において、
    前記フロア部材の足載せ部には下向きに窪んだ底面部を有するトレイを設け、該トレイには外気を吸込んで前記運転席に着座したオペレータに暖気を供給するヒータ装置を設け、前記トレイには前記エンジン、油圧機器が収容される機械室内の空気を吸気する吸気口を設け、該吸気口は前記ヒータ装置の外気取入口と対応する位置に形成する構成としたことを特徴とする建設機械。
  2. 前記フロア部材の足載せ部にはトレイ取付用開口を設け、前記トレイは下側に向けて凹陥した状態で該トレイ取付用開口に取付けてなる請求項1に記載の建設機械。
  3. 前記ヒータ装置の上面側は、金属製または樹脂製のカバーで覆う構成としてなる請求項1またはに記載の建設機械。
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