JP2005254853A - 自動二輪車駐輪装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構造で、車体を安定して起立状態に駐輪することができ、且つ、駐輪スペースも軽減することができる、自動二輪車駐輪装置を提供する。
【解決手段】自動二輪車駐輪装置10は、自動二輪車の前輪FWを止める前輪保持部16を含む。前輪保持部16は、回動軸部22と、回動軸部22と連動し、前輪FWを入庫方向に案内する前輪案内ホルダ26と、前輪案内ホルダ26の前方に配置され、前輪案内ホルダ26で案内された前輪FWを止める前輪ストッパ部40とを含む。後輪保持部18は、後輪BWを両側方からクランプして止める後輪クランプ部56a,56bを含む。前輪保持部16と後輪保持部18とは、リンク機構20でリンクされ連動される。前輪保持部16と後輪保持部18との協働作用によって、前輪FWが止められると、それに連動して後輪BWが止められ、自動二輪車が直立に駐輪される。
【選択図】図4

Description

本願発明は、自動二輪車駐輪装置に関し、自動二輪車を所定の場所に駐輪する場合、あるいは、該自動二輪車をトラック,フェリー,貨物列車,輸送機等で輸送する際に該自動二輪車を起立した状態で支持・固定する場合などに用いられる自動二輪車駐輪装置に関する。
本願発明の背景となる従来の二輪車用駐輪装置には、二輪車の前輪を受ける受け溝を備えた断面略馬蹄形の筐体を含む。筐体には、受け溝を中心として互いに対向する一対の施錠アームが揺動自在に設置されている。施錠アームには、その一端側先端に車輪ロック片がそれぞれ設けられている。車輪ロック片は、受け溝に形成した開口部より突出可能に形成されている。施錠アームの他端側は、ベルクランク状に屈曲して、くの字状の連結リンクにそれぞれピン結合されている。連結リンクには、ラック歯が形成されていて、ラック歯はモータの駆動軸に嵌合した駆動ピニオンに噛合している。
また、一方の施錠アームの他端側先端にスプリングによって付勢されて揺動可能に設けられたラチェットアームと、ラチェットアームが噛合するラチェット片と、ラチェット片を動作させてラチェットアームとの噛合関係を解除するソレノイドとで、施錠アームロック手段が形成されており、ソレノイドはブラケットを介して筐体に固着されている。
さらに、この二輪車用駐輪装置では、たとえば自動二輪車を駐輪させる場合に、自動二輪車のスタンドを用いて自動二輪車を起立させた状態で行われるが、スタンドによる駐輪は、自動二輪車をある程度傾斜させなければならない。この場合、筐体の底部外壁にブラケットを介して枢着されたアームを設けて筐体を支持するようにして、アームをシリンダ装置内において出入り自在に収容している。そのため、自動二輪車が傾斜したときに、これに追従して、アームがシリンダ装置内に入り込んで、筐体が傾斜するように構成されている(例えば、特許文献1参照)。
この二輪車用駐輪装置で自動二輪車を駐輪させる場合には、モータを駆動させて、施錠アームを揺動させることによって、車輪ロック片が自動二輪車の前輪を把持するか隣り合うスポークの間に入り込んで前輪がロックされる。このとき、施錠アーム制御手段にモータ停止信号が送出され、施錠アームが停止される。ラチェットアームは、スプリングに抗して揺動し、ラチェット片との噛合位置を変えて行き、施錠アームが停止した状態で施錠アームが回転しないようにロックされる。
一方、自動二輪車の駐輪状態を解除させる場合には、施錠アーム制御手段に解錠信号が送出される。施錠アーム制御手段は、ソレノイドを励磁してラチェット片を後退させ、ラチェットアームとの噛合関係を離すことによって、モータを駆動させる。その結果、駆動ピニオンがラック歯を横動させて、施錠アームを開方向に揺動させ、車輪ロック片による前輪のロック状態が開錠される。そのため、前輪が受け溝から抜き出させる状態となる。
特開2001−1966号公報(第3頁−第4頁、図1、図2、図4、図5、図8、図9)
しかしながら、このような従来の二輪車用駐輪装置では、自動二輪車を駐輪する場合、自動二輪車の前輪だけをロックするロック機構となっているため、該二輪車用駐輪装置で駐輪された自動二輪車をたとえば輸送する場合、輸送時の揺れや振動によって後輪側の起立状態が不安定なものとなる恐れがあり、安定した状態で該自動二輪車の車体全体を起立保持させるには不向きなものであった。
また、この従来の二輪車用駐輪装置では、通常、自動二輪車を駐輪させる場合に該自動二輪車のサイドスタンドを用いて自動二輪車を起立させた状態で行われるので、駐輪時には自動二輪車をある程度傾斜させた状態で起立保持しなければならない。すなわち、駐輪時に自動二輪車の車体が傾いた状態となるため、車幅以上の駐輪スペースがどうしても必要となり、スペースの省力化を図る場合には不具合なものであった。
さらに、この従来の二輪車用駐輪装置では、前輪を駐輪させる駐輪機構が、スプリング,ラチェットアーム,ラチェット片,ソレノイド等を有する施錠アームロック手段、施錠アームを動作させるモータ、施錠アームを制御するための施錠アーム制御手段、開錠検出用リミットスイッチおよび施錠検出用リミットスイッチ等の施錠アーム作動検出スイッチ、および、筐体を傾斜させるためのアームおよびシリンダ装置などを含む構造を有するため、部品点数の多い複雑な構造を有するものとなっている。
それゆえに、本願発明の主たる目的は、簡単な構造で、車体を安定して起立状態に駐輪することができ、且つ、駐輪スペースも軽減することができる、自動二輪車駐輪装置を提供することである。
請求項1にかかる本願発明は、自動二輪車の前輪を止める前輪保持部と、自動二輪車の後輪を止める後輪保持部とを含み、前輪保持部と後輪保持部とが協働して自動二輪車を直立に駐輪することを特徴とする、自動二輪車駐輪装置である。
この場合、前輪保持部が自動二輪車の前輪を止め、後輪保持部が自動二輪車の後輪を止める。そして、前輪保持部および後輪保持部の協働作用により、自動二輪車が直立に駐輪される。すなわち、自動二輪車の前輪および後輪の両方が止められ、且つ、直立に起立した状態で止められるため、従来の二輪車用駐輪装置のように、前輪のみを保持し、且つ、車体を傾けた状態で起立させて保持している場合と比べて、自動二輪車が安定して駐輪されると共に、自動二輪車の駐車スペースも小さくなる。
請求項2にかかる本願発明は、請求項1に記載の発明に従属する発明であって、前輪保持部は、回動自在に支持された回動軸部と、回動軸部の軸方向の中間部に配置され、回動軸部の回動と連動して回動すると共に、自動二輪車の前輪の一部を保持して自動二輪車の入庫方向に案内する前輪案内ホルダと、自動二輪車の入庫方向でみて、前輪案内ホルダの前方に配置され、前輪案内ホルダで案内された前輪を止める前輪ストッパ部とを含み、後輪保持部は、自動二輪車の後輪を両側方からクランプして止める後輪クランプ部とを含むことを特徴とする、自動二輪車駐輪装置である。
この場合、前輪保持部の前輪案内ホルダは、自動二輪車の前輪の一部を保持した状態で前方に回動することにより、自動二輪車をその入庫方向に案内する。前輪案内ホルダで案内された前輪は、前輪ストッパ部に当たって止められる。一方、自動二輪車の後輪は、後輪保持部の後輪クランプ部でクランプされることによりロックされる。
請求項3にかかる本願発明は、請求項1または請求項2に記載の発明に従属する発明であって、前輪保持部により自動二輪車の前輪を止めたことに連動して、後輪保持部で自動二輪車の後輪を止めさせるリンク機構をさらに含むことを特徴とする、自動二輪車駐輪装置である。
この場合、前輪保持部で自動二輪車の前輪が止められると、リンク機構の作用によって、前輪保持部の動作に連動した後輪保持部が、自動二輪車の後輪を止める。
請求項4にかかる本願発明は、請求項3に記載の発明に従属する発明であって、リンク機構は、自動二輪車の入庫方向に延び設けられ、前輪保持部と後輪保持部とをリンクするリンク部と、前輪保持部とリンク部との間に配置され、前輪保持部が自動二輪車の前輪を止めたときにリンク部を変位させる変位手段と、後輪保持部とリンク部との間に配置され、リンク部の変位に連動して後輪保持部を作動させる作動手段を含むことを特徴とする、自動二輪車駐輪装置である。
この場合、リンク部によって、前輪保持部と後輪保持部とがリンクされる。そして、前輪保持部が自動二輪車の前輪を止めると、変位手段はリンク部を変位させる。さらに、リンク部の変位に連動して作動手段が後輪保持部を作動させる。それによって、後輪保持部が自動二輪車の後輪を止める。
請求項5にかかる本願発明は、請求項4に記載の発明に従属する発明であって、リンク部は、自動二輪車の入庫方向に延び設けられ、前輪保持部と後輪保持部とをリンクするリンク軸部を含み、変位手段は、その一方側がリンク軸部の長手方向の一端部に回動自在に配置され、その他方側が前輪案内ホルダに接続される連動体を含み、作動手段は、その一端側がリンク軸部に接続され、その他端側が後輪クランプ部に接続されるクランクを含むことを特徴とする、自動二輪車駐輪装置である。
この場合、リンク軸部が前輪保持部と後輪保持部とをリンクする。前輪保持部が自動二輪車の前輪を止めると、前輪案内ホルダが前方に回転し、それに連動して、連動体が前方に回転する。つまり、連動体は、前輪案内ホルダの回転力をリンク軸部に伝動する。それによって、連動体がリンク軸部を後方に押圧するため、リンク軸部はその長手方向に沿って後方に変位する。リンク軸部の変位量は、連動体の回転量に対応するものとなる。リンク軸部が後方に変位すると、クランクにより後輪クランプ部が作動される。すなわち、クランプ部によって自動二輪車の後輪が両側方からクランプされ、後輪がロックされる。
本願発明にかかる自動二輪車駐輪装置によれば、簡単な構造で、車体を安定して起立状態に駐輪することができ、且つ、駐輪スペースも軽減することができる。
本願発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明を実施するための最良の形態の詳細な説明から一層明らかとなろう。
図1は、本願発明にかかる自動二輪車駐輪装置の実施形態の一例を示す平面図解図であって、(A)は、後輪保持部が作動した後の状態を示す平面図解図であり、(B)は、後輪保持部が作動する前の状態を示す要部平面図解図である。また、図2の(A)は、図1に示す自動二輪車駐輪装置の正面図解図である。さらに、図2の(B)は、図1に示す自動二輪車駐輪装置の左側面図解図であり、図2の(C)は、図1に示す自動二輪車駐輪装置の右側面図解図である。
自動二輪車駐輪装置10は、たとえば横長矩形のベースプレート12を含む。ベースプレート12の上には、ベースプレート12の幅方向の一端側および他端側に、それぞれ、断面矩形で長さ方向を有する断面矩形枠状のカバーステップ14a,14bが配設される。カバーステップ14a,14bは、それぞれ、ベースプレート12の長手方向の一端から他端にかけて形成される。なお、本実施形態の説明では、自動二輪車駐輪装置10に駐輪させる自動二輪車が、たとえば図1,図2および図3で見て、右側から左側へと入庫される。つまり、自動二輪車の入庫方向は、ベースプレート12の長手方向と同一方向であり、自動二輪車はベースプレート12の長手方向に入庫される。そこで、本実施形態の説明では、たとえば図1,図2および図3で見て、便宜上、左側を前方側とし、右側を後方側とする。
ベースプレート12の長手方向の一端側には、図2等に示すように、自動二輪車の前輪FWを止める前輪保持部16が配設される。また、ベースプレート12の長手方向の他端側には、自動二輪車の後輪BWを止める後輪保持部18が配設される。前輪保持部16と後輪保持部18との間には、前輪保持部16で前輪FWを保持したことに連動して、後輪保持部18で後輪BWを止めさせるリンク機構20が配設される。自動二輪車駐輪装置10は、前輪保持部16および後輪保持部18の協働作用によって、自動二輪車の前輪FWおよび後輪BWを直立に起立させた状態で駐輪するものである。
先ず、前輪保持部16について、図2,図3,図4および図5等を参照しながら説明する。前輪保持部16は、回動自在に配置された回動軸部22を含む。回動軸部22は、ベースプレート12の幅方向に延び設けられる。回動軸部22は、2つのベアリングブロック24a,24bにより回動自在に支持される。回動軸部22は、その長軸向の両端部がベアリングブロック24a,24bで回動自在に支持されている。ベアリングブロック24a,24bは、それぞれ、ベースプレート12の長手方向の一方側で、且つ、その幅方向の一端側および他端側に配設される。ベアリングブロック24a,24bは、それぞれ、カバーステップ14a,14bでカバーされている。
また、回動軸部22の軸方向の中間部には、図3,図4に示すように、前輪案内ホルダ26が配置される。前輪案内ホルダ26は、回動軸部22の回動に連動して回動すると共に、自動二輪車の前輪FWの一部を保持して自動二輪車の入庫方向に案内するものである。
前輪案内ホルダ26は、たとえば図5に示すように、樋状に形成され、その長手方向の中間部で略V字形に屈曲されている。前輪案内ホルダ26は、その断面形状が略U字形に形成されている。前輪案内ホルダ26は、その長手方向の中間部に位置する屈曲部28から長手方向の一端までの第1のホルダ片30と、屈曲部28から長手方向の他端までの第2のホルダ片32とを有する。前輪案内ホルダ26の屈曲部28の底面には、断面半円形の溝部29が形成されている。
前輪案内ホルダ26は、図3,図4等に示すように、連動体34を介して、回動軸部22に接続される。すなわち、連動体34は、特に、図3(A)に示すように、たとえば断面C字形柱状に形成され、その中心部にたとえば扇形(優弧形)の開放部35を有する。また、連動体34は、その周端の一部に断面矩形の切り欠き部36を有する。
回動軸部22には、連動体34の開放部35が嵌合され、ボルト,ビス等の固着手段(図示せず)により固着・連結される。さらに、回動軸部22には、前輪案内ホルダ26の溝部29が嵌合される。そして、前輪案内ホルダ26の底面は、植込みボルト38等により、連動体34と固着・連結される。本実施形態では、前輪案内ホルダ26が図2,図4,図5等に示すように、ベースプレート12の上面に対して、略垂直に配置されている。
また、前輪保持部16は、前輪ストッパ40を含む。前輪ストッパ40は、自動二輪車の入庫方向でみて、前輪案内ホルダ26の前方に配置され、前輪案内ホルダ26で案内された自動二輪車の前輪FWを止めるものである。前輪ストッパ40は、図1,図2および図4等に示すように、ベースプレート12の長手方向の一端側に配設され、たとえば矩形の支持ブロック42を含む。支持ブロック42は、前輪案内ホルダ26が前方に回転したときに、その第1のホルダ片30の底面が支持ブロック42の上面に載置・当接可能な位置に配置される。
さらに、支持ブロック42の上面には、その長手方向の一端(前端)側に、断面略矩形のストッパ支柱部44が配設される。ストッパ支柱部44の上端側には、その両側面に2つの受け部材46が設けられる。2つの受け部材46は、それぞれ、たとえばプレート状に形成され、ストッパ支柱部44の両側から後方へ向いて延び設けられる。本実施形態では、前輪案内ホルダ26と同様、前輪ストッパ40が図2,図4,図5等に示すように、ベースプレート12の上面に対して、略垂直に配置されている。
なお、前輪案内ホルダ26で保持・案内された自動二輪車の前輪FWは、図2(A),(B)等に示すように、前輪FWの大きさにもよるが、2つの受け部材46およびストッパ支柱部44に当たって止められる。
次に、後輪保持部18およびリンク機構20について説明するが、ここでは、先ず、前輪保持部16に接続され、後述の後輪保持部18を作動させるリンク機構20について説明する。リンク機構20は、リンク部としてのたとえばリンク軸部48を含む。リンク軸部48は、自動二輪車の入庫方向に延び設けられ、前輪保持部16および後述する後輪保持部18をリンクさせるものであり、たとえば断面方形棒状に形成される。リンク軸部48の軸方向の一端部には、たとえば図3(A),(B)および図5(A),(B)に示すように、2つのたとえば略V字形のブラケットアーム50が前方に突き出るようにして対向配置されている。2つのブラケットアーム50の間には、連結軸52が支持されている。連結軸52には、既に詳述した連動体34が取着される。連動体34は、その切り欠き部36が連結軸52に嵌合されて取着される。
また、リンク軸部48は、ベースプレート12の上面を摺動自在に配置されている。すなわち、ベースプレート12の上面には、その長手方向に所定の間隔を隔てて、たとえば複数のプレート状のオイルレスベアリング54が配設されている。そして、リンク軸部48は、複数のオイルレスベアリング54によって、ベースプレート12の上に摺動自在に支持されている。
さらに、ベースプレート12の長手方向の他端側(後方側)には、たとえば図1,図2および図4に示すように、後輪保持部18が配設される。2つの後輪クランプ56a,56bは、図2(A),(C)に示すように、自動二輪車の後輪BWを両側方からクランプして止めるものである。後輪保持部18は、たとえば2つの後輪クランプ部56a,56bを含む。2つの後輪クランプ部56a,56bは、それぞれ、たとえば略L字形に折り曲げ加工されたプレートで形成されている。2つの後輪クランプ部56a,56bは、リンク軸部48の軸方向の他端側で、且つ、リンク軸部48の軸方向に直交する方向に間隔を隔てて配設される。
この場合、一方の後輪クランプ部56aは、特に、図2(A),(C)に示すように、たとえばカラーないしシャフトで形成されたスペーサ58を介して、たとえば矩形の支持ブラケット板60に取付けられ、他方の後輪クランプ部56bも同様のスペーサ62を介して、矩形の支持ブラケット板64に取付けられている。2つの後輪クランプ部56a,56bは、それぞれ、スペーサ58,62の軸方向の長さを長くしたり短くすることによって、ベースプレート12の上面からの高さを高くしたり低くするなどの調節が適宜可能となる。なお、支持ブラケット板60,64は、それぞれ、その長手方向の中間部に長穴61,65を有する。
後輪クランプ56aは、図1,図4等に示すように、たとえば2つのL字状のクランク66a,68aによって、ベースプレート12の幅方向に変位可能に作動され、同様に、後輪クランプ56bは、2つのL字状のクランク66b,68bによって、ベースプレート12の幅方向に変位可能に作動される。一方側の2つのクランク66a,68a、および、他方側の2つのクランク66b,68bは、それぞれ、ベースプレート12の長手方向に所定の間隔を隔てて配置される。
クランク66a,68aは、それぞれ、その一端部70a,74aが後輪クランプ部56aに取着され、その他端部72a,76aがリンク軸部48に支持される。同様にして、クランク66b,68bは、それぞれ、その一端部70b,74bが後輪クランプ部56bに取着され、その他端部72b,76bがリンク軸部48に支持される。
この場合、クランク66a,68aの他端部72a,76aは、図1,図4等に示すように、それぞれ、リンク軸部48に取着された突出ブロック73a,73a間、および、突出ブロック75a,75a間に挿入・配置される。同様にして、クランク66b,68bの他端部72b,76bは、図1,図4等に示すように、それぞれ、リンク軸部48に取着された突出ブロック73b,73b間、および、突出ブロック75b,75b間に挿入・配置される。
クランク66aのクランク軸部78aおよびクランク66bのクランク軸部78bは、それぞれ、ベアリング80aおよび80bにより回動自在に支持されていて、さらに、ベアリング80aおよび80bは、それぞれ、支持ブラケット板60の長穴61および支持ブラケット板64の長穴65の長手方向に変位可能に挿通されている。
なお、本実施形態において、連動体34は、前輪保持部16とリンク軸部48との間に配置され、前輪保持部16が自動二輪車の前輪FWを止めたときにリンク軸部48をベースプレート12上を前方から後方に変位させる変位手段としての機能を有する。また、クランク66a,66b,68a,68bは、後輪保持部18とリンク軸部48との間に配置され、リンク軸部48の変位に連動して後輪保持部18後輪クランプ部56a,56bを作動させる作動手段としての機能を有する。さらに、リンク機構20は、連動体34,リンク軸部48, クランク66a,66b,68a,68b,突出ブロック73b,73b,75b,75bを含むものである。
本実施形態にかかる自動二輪車駐輪装置10では、自動二輪車の前輪FWを前輪保持部16の前輪案内ホルダ26に挿入し、さらに自動二輪車を前進させると、前輪案内ホルダ26は、自動二輪車の前輪FWの一部を保持した状態で前方に回動する。つまり、前輪案内ホルダ26によって、自動二輪車がその入庫方向に案内される。そして、前輪案内ホルダ26で案内された前輪FWは、前輪ストッパ部40に当たって止められる。
前輪保持部16で自動二輪車の前輪FWが止められる場合に、前輪案内ホルダ26は、図5(B)に示すように、前方に回転し、それに連動して、連動体34が前方に回転する。このとき、連動体34は、前輪案内ホルダ26の回転力をリンク軸部48に伝動する。そうすると、リンク軸部48は、連動体34の作用によって、後方に押圧されるため、リンク軸部48はその長手方向に沿って後方に変位する。リンク軸部48の変位量は、連動体34の回転量に対応するものである。
リンク軸部48が後方に変位すると、クランク66a,66b,68a,68bにより後輪クランプ部56a,56bが作動される。すなわち、リンク軸部48が後方に変位すると、たとえば図1の(B)の状態から図1の(A)の状態に示すように、クランク66a,66b,68a,68bは、リンク軸部48の変位に連動して、クランプ部56a,56bが閉じる方向に回転することになる(図7参照)。この場合、クランプ部56a,56bによって自動二輪車の後輪BWが両側方からクランプされ、後輪BWがロックされる。
それとは反対に、自動二輪車の前輪FWを前輪ストッパ部40から後方に移動させると、前輪案内ホルダ26は、後方に回転し、それに連動して、連動体34が後方に回転する。すると、リンク軸部48は、図5(A)に示すように、連動体34の作用によって、前方に押圧されるため、リンク軸部48はその長手方向に沿って前方に変位する。リンク軸部48が前方に変位すると、たとえば図1の(A)の状態から図1の(B)の状態に示すように、クランク66a,66b,68a,68bは、リンク軸部48の変位に連動して、クランプ部56a,56bが開く方向(離間する方向)に回転することになる(図6参照)。この場合、クランプ部56a,56bによって自動二輪車の後輪BWのロック状態が解除される。
本実施形態にかかる自動二輪車駐輪装置10では、前輪保持部16および後輪保持部18の協働作用により、自動二輪車を直立して駐輪させることができる。この場合、自動二輪車の前輪FWおよび後輪BWの両方が止められ、しかも、垂直に起立した状態で駐輪される。そのため、従来の二輪車用駐輪装置のように、前輪のみを保持し、且つ、車体を傾けた状態で起立させて保持している場合と比べて、自動二輪車が安定して駐輪されると共に、自動二輪車の駐車スペースも小さくすることができる。
本願発明にかかる自動二輪車駐輪装置は、自動二輪車を所定の場所に駐輪する場合、あるいは、該自動二輪車をトラック,フェリー,貨物列車,輸送機等で輸送する際に該自動二輪車を起立した状態で支持・固定する場合などに用いて好適である。
本願発明にかかる自動二輪車駐輪装置の実施形態の一例を示す平面図解図であって、(A)は、後輪保持部が作動した後の状態を示す平面図解図であり、(B)は、後輪保持部が作動する前の状態を示す要部平面図解図である。 (A)は、図1に示す自動二輪車駐輪装置の正面図解図である。(B)は、図1に示す自動二輪車駐輪装置の左側面図解図である。(C)は、図1に示す自動二輪車駐輪装置の右側面図解図である。 (A)は、図1および図2に示す自動二輪車駐輪装置において、前輪保持部の前輪案内ホルダが前方へ回動し、自動二輪車の前輪を前方へ案内した状態を示す正面図解図であり、(B)は、前輪案内ホルダが前方へ回動する前で、前輪を前方へ案内する前の状態を示す正面図解図である。 図1、図2および図3に示す自動二輪車駐輪装置のリンク機構の作動状態を示す斜視図解図である。 図4に示すリンク機構において、前輪案内ホルダ、変位手段およびリンク部の作動状態を示す要部斜視図解図であって、(A)は自動二輪車の前輪のロックを解除する際の作動状態を示す要部斜視図解図であり、(B)は自動二輪車の前輪をロックする際の作動状態を示す要部斜視図解図である。 図4に示すリンク機構において、自動二輪車の後輪のロックを解除するときのリンク部、作動手段および後輪クランプ部の作動状態を示す要部斜視図解図である。 図4に示すリンク機構において、自動二輪車の後輪をロックするときのリンク部、作動手段および後輪クランプ部の作動状態を示す要部斜視図解図である。
符号の説明
10 自動二輪車駐輪装置
12 ベースプレート12
14a,14b カバーステップ
16 前輪保持部
18 後輪保持部
20 リンク機構
22 回動軸部
24a,24b ベアリングブロック
26 前輪案内ホルダ
28 屈曲部
29 前輪案内ホルダの溝部
30 第1のホルダ片
32 第2のホルダ片
34 連動体
35 連動体の開放部
36 連動体の切り欠き部
38 植込みボルト
40 前輪ストッパ
42 支持ブロック
44 ストッパ支柱部
46 受け部材
48 リンク軸部
50 ブラケットアーム
52 連結軸
54 オイルレスベアリング
56a,56b 後輪クランプ部
58,62 スペーサ
60,64 支持ブラケット板
61,65 支持ブラケット板の長穴
66a,66b,68a,68b クランク
70a,70b,74a,74b クランクの一端部
72a,72b,76a,76b クランクの他端部
73a,73b,75a,75b 突出ブロック
78a,78b クランク軸部
80a,80b ベアリング
FW 自動二輪車の前輪
BW 自動二輪車の後輪

Claims (5)

  1. 自動二輪車の前輪を止める前輪保持部および前記自動二輪車の後輪を止める後輪保持部を含み、前記前輪保持部と前記後輪保持部とが協働して前記自動二輪車を直立に駐輪することを特徴とする、自動二輪車駐輪装置。
  2. 前記前輪保持部は、
    回動自在に支持された回動軸部、
    前記回動軸部の軸方向の中間部に配置され、前記回動軸部の回動と連動して回動すると共に、前記自動二輪車の前輪の一部を保持して前記自動二輪車の入庫方向に案内する前輪案内ホルダ、および
    前記自動二輪車の入庫方向でみて、前記前輪案内ホルダの前方に配置され、前記前輪案内ホルダで案内された前記前輪を止める前輪ストッパ部を含み、
    前記後輪保持部は、前記自動二輪車の後輪を両側方からクランプして止める後輪クランプ部を含むことを特徴とする、請求項1に記載の自動二輪車駐輪装置。
  3. 前記前輪保持部により前記自動二輪車の前輪を止めたことに連動して、前記後輪保持部で前記自動二輪車の後輪を止めさせるリンク機構をさらに含むことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の自動二輪車駐輪装置。
  4. 前記リンク機構は、
    前記自動二輪車の入庫方向に延び設けられ、前記前輪保持部と前記後輪保持部とをリンクするリンク部、
    前記前輪保持部と前記リンク部との間に配置され、前記前輪保持部が前記自動二輪車の前輪を止めたときに前記リンク部を変位させる変位手段、および
    前記後輪保持部と前記リンク部との間に配置され、前記リンク部の変位に連動して前記後輪保持部を作動させる作動手段を含むことを特徴とする、請求項3に記載の自動二輪車駐輪装置。
  5. 前記リンク部は、前記自動二輪車の入庫方向に延び設けられ、前記前輪保持部および前記後輪保持部をリンクするリンク軸部を含み、
    前記変位手段は、その一方側が前記リンク軸部の長手方向の一端部に回動自在に配置され、その他方側が前記前輪案内ホルダに接続される連動体を含み、
    前記作動手段は、その一端側が前記リンク軸部に接続され、その他端側が前記後輪クランプ部に接続されるクランクを含むことを特徴とする、請求項4に記載の自動二輪車駐輪装置。
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