JP2008056013A - 駐車装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】鞍乗型車両の前輪の幅寸法が小さかったり大きかったりして一定せず、また、車両質量が大きい場合でも、この車両を安定した直立の自立状態で駐車させる作業が、より確実にできるようにする。
【解決手段】駐車装置1は、鞍乗型車両2の前輪7を保持して、この車両2を駐車対象面3上に自立状態で駐車可能とさせるものである。駐車装置1は、駐車対象面3上に固定可能とされる基台12と、この基台12に支持され、車両2の前方移動により基台12に対する所定位置にまで転動した前輪7がそれ以上に前方に転動することを規制すると共に、この前輪7が後方に転動することを規制する規制体13と、転動が規制された前輪7から入力される車両質量Fにより、前輪7を左右から挟んで直立状態に保持可能とするクランプ体14とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】駐車装置1は、鞍乗型車両2の前輪7を保持して、この車両2を駐車対象面3上に自立状態で駐車可能とさせるものである。駐車装置1は、駐車対象面3上に固定可能とされる基台12と、この基台12に支持され、車両2の前方移動により基台12に対する所定位置にまで転動した前輪7がそれ以上に前方に転動することを規制すると共に、この前輪7が後方に転動することを規制する規制体13と、転動が規制された前輪7から入力される車両質量Fにより、前輪7を左右から挟んで直立状態に保持可能とするクランプ体14とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、自動二輪車や自動三輪車など鞍乗型車両の前輪を保持して、この車両を駐車対象面上に自立状態で駐車可能とさせる駐車装置に関するものである。
上記駐車装置には、従来、下記特許文献1に示されるものがある。この公報のものによれば、上記駐車装置は、駐車対象面上に固定可能とされる基台と、この基台に支持され、二輪車の前方移動により上記基台に対する所定位置にまで転動してきた前輪の前、後部をそれぞれ嵌脱可能に嵌入させる前、後嵌入体とを備えている。
上記各嵌入体は、それぞれ平面視で上記前輪に向かって開口するコの字形状をなしている。具体的には、上記各嵌入体は、上記前輪の外周面と接して、この前輪の転動を防止する転動防止板と、この転動防止板の左右各側端縁から前輪の外側面に沿うよう突出して、この前輪の外側面と接することにより、この前輪が横方向に転倒することを防止する左右一対の転倒防止板とを備えている。
そして、上記前輪の前、後部を上記前、後嵌入体に嵌入させれば、これら各嵌入体と基台とにより、上記前輪は、その転動と横方向への転倒とが防止されるよう保持される。よって、この二輪車は駐車対象面上に自立状態で駐車可能とされる。
特開2006−62517号公報
ところで、上記従来の技術では、各嵌入体の内幅寸法は所定値に定められている。このため、駐車させようとする二輪車の前輪の幅寸法が上記各嵌入体の内幅寸法に比べて、かなり小さい場合には、上記各嵌入体に嵌入された前輪にはがたつきが生じて転倒しがちとなる。そして、これは車両質量が大きい場合に特に顕著となる。よって、上記二輪車を、より安定した直立の自立状態で駐車させる、ということは困難になるおそれを生じる。
一方、上記各嵌入体の内幅寸法よりも上記前輪の幅寸法が大きい場合には、各嵌入体への前輪の嵌入ができないため、駐車そのものができなくなる。また、仮に、上記嵌入が可能であるとしても、上記各嵌入体の内幅寸法に対し前輪の幅寸法が近いとすると、上記嵌入作業をしようとする際には、上記各嵌入体に対する前輪の位置決め精度が要求されて、上記作業が煩雑となりがちである。つまり、二輪車を駐車させる際の作業が煩雑になるおそれを生じる。
本発明は、上記のような事情に注目してなされたもので、本発明の目的は、鞍乗型車両の前輪の幅寸法が小さかったり大きかったりして一定せず、また、車両質量が大きい場合でも、この車両を安定した直立の自立状態で駐車させる作業が、より確実にできるようにすることである。
また、特に、上記前輪の幅寸法が大きい場合でも、この車両を駐車させることができるようにし、かつ、車両を駐車させるための作業が容易にできるようにすることである。
請求項1の発明は、鞍乗型車両2の前輪7を保持して、この車両2を駐車対象面3上に自立状態で駐車可能とさせる駐車装置であって、
上記駐車対象面3上に固定可能とされる基台12と、この基台12に支持され、車両2の前方移動により上記基台12に対する所定位置にまで転動した上記前輪7がそれ以上に前方に転動することを規制すると共に、この前輪7が後方に転動することを規制する規制体13と、上記転動が規制された前輪7から入力される車両質量Fにより、上記前輪7を左右から挟んで直立状態に保持可能とするクランプ体14とを備えたものである。
上記駐車対象面3上に固定可能とされる基台12と、この基台12に支持され、車両2の前方移動により上記基台12に対する所定位置にまで転動した上記前輪7がそれ以上に前方に転動することを規制すると共に、この前輪7が後方に転動することを規制する規制体13と、上記転動が規制された前輪7から入力される車両質量Fにより、上記前輪7を左右から挟んで直立状態に保持可能とするクランプ体14とを備えたものである。
請求項2の発明は、請求項1の発明に加えて、上記転動が規制された前輪7の回転中心36よりも前方に、上記車両質量Fを入力する上記クランプ体14の入力部34を配置したものである。
請求項3の発明は、請求項1、もしくは2の発明に加えて、上記転動が規制された前輪7から離れるよう上記クランプ体14を付勢する付勢体15を備えたものである。
請求項4の発明は、請求項1から3のうちいずれか1つの発明に加えて、上記クランプ体14が、前後方向に延びる軸心31回りに回動可能となるよう上記基台12に支持される左右一対の回動バー32,32と、これら各回動バー32からそれぞれ上方に向かって突出するクランプアーム33と、前後方向に沿った視線で見て、上記各回動バー32から互いに対向するよう突出し、上記転動が規制された前輪7を載置させて上記車両質量Fを入力する入力部34とを備え、これら入力部34に入力された上記車両質量Fにより、上記各回動バー32と共に上記各クランプアーム33が回動して上記前輪7を左右から挟むようにしたものである。
請求項5の発明は、請求項1から4のうちいずれか1つの発明に加えて、上記クランプ体14を断面円形材により形成したものである。
なお、この項において、上記各用語に付記した符号は、本発明の技術的範囲を後述の「実施例」の項や図面の内容に限定解釈するものではない。
本発明による効果は、次の如くである。
請求項1の発明は、鞍乗型車両の前輪を保持して、この車両を駐車対象面上に自立状態で駐車可能とさせる駐車装置であって、
上記駐車対象面上に固定可能とされる基台と、この基台に支持され、車両の前方移動により上記基台に対する所定位置にまで転動した上記前輪がそれ以上に前方に転動することを規制すると共に、この前輪が後方に転動することを規制する規制体と、上記転動が規制された前輪から入力される車両質量により、上記前輪を左右から挟んで直立状態に保持可能とするクランプ体とを備えている。
上記駐車対象面上に固定可能とされる基台と、この基台に支持され、車両の前方移動により上記基台に対する所定位置にまで転動した上記前輪がそれ以上に前方に転動することを規制すると共に、この前輪が後方に転動することを規制する規制体と、上記転動が規制された前輪から入力される車両質量により、上記前輪を左右から挟んで直立状態に保持可能とするクランプ体とを備えている。
このため、上記駐車装置により車両を駐車させる作業をする場合には、まず、上記基台の所定位置の後方からこの所定位置にまで車両を前方移動させる。すると、この車両の前輪は、上記規制体により前方や後方に転動することが規制される。
また、上記のように転動が規制された前輪からの車両質量に基づいて、この前輪は左右からクランプ体により挟まれる。この場合、前輪の幅寸法が小さかったり大きかったりして一定しないとしても、これら各前輪はそれぞれ左右からクランプ体により挟まれて直立状態に保持され、これにより、車両は直立状態で駐車させられる。しかも、この場合、車両の全質量が大きいほど上記クランプ体に入力される車両質量が大きくなり、これに伴い上記クランプ体が前輪を挟み付ける力も大きくなる。
この結果、鞍乗型車両の前輪の幅寸法が一定せず、また、車両質量が大きい場合でも、この車両を安定した直立の自立状態で駐車させることが、より確実にできる。
また、上記したように、駐車装置による車両の駐車は、前輪を左右からクランプ体で挟むことにより達成される。
このため、上記車両を駐車させようとする場合、その当初に、この車両の前輪を受け入れ可能とする上記クランプ体の受入空間の内幅寸法は、予め十分に大きくさせておくことができる。よって、上記前輪の幅寸法が大きいとしても、上記受入空間内への前輪の転動が可能となり、かつ、このように受入空間内に前輪を転動させようとする際の上記受入空間に対する前輪の位置決め精度は低くて足りる。
この結果、上記前輪の幅寸法が大きい場合でも、この車両を駐車させることができ、かつ、車両を駐車させるための作業が容易にできる。
請求項2の発明は、上記転動が規制された前輪の回転中心よりも前方に、上記車両質量を入力する上記クランプ体の入力部を配置している。
このため、上記基台の所定位置に向かって前輪を前方に転動させる際、それ以上の前方への転動が上記規制体により規制され始める直前のタイミングで、上記前輪から上記入力部に対し車両質量が入力されて、上記前輪がクランプ体により挟み付けられる。
よって、仮に、前輪の転動が規制体により規制され始める以前の早いタイミングで、上記前輪がクランプ体により挟み付けられ、そこから上記前輪の円滑な転動が阻害される、ということに比べて、上記発明によれば、基台の所定位置に至るまでの前輪の転動はより円滑になされる。この結果、車両を駐車させるための作業がより容易にできる。
請求項3の発明は、上記転動が規制された前輪から離れるよう上記クランプ体を付勢する付勢体を備えている。
このため、上記基台の所定位置に向かって前輪を前方に転動させる際、この前輪に対しクランプ体が干渉する、ということは防止される。よって、その分、車両を駐車させるための作業がより容易にできる。
一方、上記駐車装置により駐車させた車両を基台の所定位置から離脱させる作業をして駐車を解除させる場合には、例えば、この作業は次のようにすることができる。
即ち、まず、駐車装置の前部を少し持ち上げる。すると、上記クランプ体に対する前輪からの車両質量の入力が解除されるため、上記付勢体により前輪からクランプ体が自動的に離される。そこで、このクランプ体からの外力の影響を受けずに、上記車両を後方移動させて上記基台の所定位置から離れさせる。これにより、駐車装置による車両の自立状態が軽快に解除されて、車両の駐車が解除される。よって、この駐車の解除も簡単な作業によって、容易にできる。
請求項4の発明は、上記クランプ体が、前後方向に延びる軸心回りに回動可能となるよう上記基台に支持される左右一対の回動バーと、これら各回動バーからそれぞれ上方に向かって突出するクランプアームと、前後方向に沿った視線で見て、上記各回動バーから互いに対向するよう突出し、上記転動が規制された前輪を載置させて上記車両質量を入力する入力部とを備え、これら入力部に入力された上記車両質量により、上記各回動バーと共に上記各クランプアームが回動して上記前輪を左右から挟むようにしている。
ここで、上記回動バー、クランプアーム、および入力部は、構成が機械的で簡素なものであるため、駐車装置は構成簡単であり、その成形が容易にできるなど好ましい。
請求項5の発明は、上記クランプ体を断面円形材により形成している。
このため、上記クランプ体の外面が滑らかであることから、このクランプ体の外面に接触する前輪に対する摩擦力が小さく抑制される。よって、その分、車両を駐車させるための作業やこの駐車を解除させるための作業は円滑かつ容易にできる。また、上記摩擦力が小さく抑制される分、クランプ体との接触による前輪の無用な損傷が防止される。
本発明の駐車装置に関し、鞍乗型車両の前輪の幅寸法が一定せず、また、車両質量が大きい場合でも、この車両を安定した直立の自立状態で駐車させる作業が、より確実にできるようにする、という目的を実現するため、本発明を実施するための最良の形態は、次の如くである。
即ち、駐車装置は、鞍乗型車両の前輪を保持して、この車両を駐車対象面上に自立状態で駐車可能とさせるものである。この駐車装置は、上記駐車対象面上に固定可能とされる基台と、この基台に支持され、車両の前方移動により上記基台に対する所定位置にまで転動した上記前輪がそれ以上に前方に転動することを規制すると共に、この前輪が後方に転動することを規制する規制体と、上記転動が規制された前輪から入力される車両質量により、上記前輪を左右から挟んで直立状態に保持可能とするクランプ体とを備えている。
本発明をより詳細に説明するために、その実施例を添付の図に従って説明する。
図において、符号1は駐車装置であり、この駐車装置1は鞍乗型車両2を駐車対象面3上に自立状態で駐車可能とさせるものである。また、説明の便宜上、矢印Frの方向を前方として、以下説明する。
上記車両2は、自動二輪車、自動三輪車、および自転車などであり、図では自動二輪車を例示している。この車両2は、車体5と、この車体5の前端部に操向可能に支持されるフロントフォーク6と、このフロントフォーク6の下端部に支持される前輪7と、上記車体5の後端部に支持される不図示の後輪と、上記フロントフォーク6の上端部に支持されるハンドル8とを備えている。上記前輪7と後輪とにより車体5が駐車対象面3上に支持可能とされる。
上記駐車装置1は、上記駐車対象面3上にアンカーボルトなどの固定具11により固定可能とされる基台12と、この基台12に支持され車両2の前方移動により上記基台12に対する所定位置にまで転動した上記前輪7のそれ以上の前方への転動を規制すると共に、この前輪7の後方への転動を規制する規制体13とを備えている。ここで、上記基台12に対する“所定位置”とは、具体的には、この基台12の上方域(基台12上)である。
また、上記駐車装置1は、上記転動が規制された前輪7から入力される車両2の全質量の一部である車両質量Fにより、上記前輪7の下部を左右から挟んで自立状態に保持可能とするクランプ体14と、上記前輪7から各外側方に上記クランプ体14が離れるようこのクランプ体14を弾性的に付勢する左右一対の付勢体15,15とを備えている。上記駐車装置1は、前後方向かつ鉛直方向に延びる仮想中心面16を基準として、左右対称形とされている。
上記基台12は、上記駐車対象面3上に設置される基台本体19と、この基台本体19に固着されて上記駐車対象面3上に設置され、この駐車対象面3に対し上記固定具11により固定される前、後固定板20,21とを備えている。
上記基台本体19は、長尺で断面円形のパイプ材を駐車装置1の平面視で矩形枠状に屈曲することにより形成されたものである。具体的には、上記基台本体19は、前後方向に延びる左右一対の側部パイプ22,22と、これら各側部パイプ22の前端部からそれぞれ上方に延出する左右一対の縦向きパイプ23,23と、これら各縦向きパイプ23,23の延出端部同士を結合する前部パイプ24と、上記各側部パイプ22の後端部同士を結合する後部パイプ25とを備えている。上記各側部パイプ22と後部パイプ25とは上記駐車対象面3に接合させられている。また、前記前、後固定板20,21は、上記左右側部パイプ22,22の前、後部に架設され、上記駐車対象面3に接合させられている。
前記規制体13は、上記基台12上にまで転動した上記前輪7がそれ以上に前方に転動することを規制する左右一対の前規制部材28,28と、上記基台12上にまで転動した上記前輪7が後方に転動することを規制する後規制部材29とを備えている。
上記各前規制部材28は断面円形のパイプ材により形成されている。これら各前規制部材28は上記基台本体19の前部パイプ24から一旦後方に延出した後、下方に延出してその延出端部が上記前固定板20に固着されている。上記左右前規制部材28,28は、上記前部パイプ24から後方に進むに従い左右に互いに離れるよう形成されている。また、上記後規制部材29は、上記仮想中心面16上に配置され、駐車装置1の側面視で、上記基台本体19の後部パイプ25を跨ぐ台形状の板材により形成されている。上記後規制部材29の前端部は上記後固定板21に固着され、後端部は上記駐車対象面3に接合させられている。
前記クランプ体14は、上記駐車対象面3の上方近傍に位置して前後方向に延びる軸心31を有する左右一対の回動バー32,32を備えている。これら各回動バー32は、それぞれその軸心31回りに回動可能となるよう上記各前規制部材28の下部と基台本体19の後部パイプ25とに架設されている。また、上記クランプ体14は、上記各回動バー32の後部からそれぞれ上方かつ外側方に向かうよう傾斜方向に突出する各クランプアーム33と、前後方向に沿った視線で見て(図4)、上記各回動バー32の前部からそれぞれ互いに対向するよう突出し、上記規制体13により転動が規制された前輪7を載置させて、上記車両質量Fを入力する各入力部34とを備えている。
駐車装置1の平面視(図1)で、上記左右回動バー32,32と、左右クランプアーム33,33とは、上記後規制部材29を左右から挟むよう配置されている。上記左右回動バー32,32と、左右クランプアーム33,33との各間には、その後方から上記前輪7を受け入れ可能とする受入空間35が形成されている。また、上記各入力部34の突出端同士は、突き合わせ状に互いに接近させられている。
上記各回動バー32と各クランプアーム33とは、それぞれ断面円形のパイプ材により形成されている。また、上記各入力部34は断面円形の金属製棒材により形成されている。前記各付勢体15は、コイルばねにより形成され、上記回動バー32の後端部に巻装されている。
上記規制体13により転動が規制された前輪7の回転中心36は、上記規制体13の前規制部材28と後規制部材29との間に配置されている。また、上記前輪7の回転中心36よりも前方に、上記車両質量Fを入力する上記クランプ体14の各入力部34が配置されている。そして、上記前輪7は、上記規制体13の後規制部材29と上記クランプ体14の各入力部34とにより前後2点で支持可能とされている。
上記駐車装置1により車両2を駐車させる際の作業につき、説明する。
まず、上記駐車装置1の基台12の後方で、車両2のハンドル8を把持してこのハンドル8を前方に押動する。すると、車両2の前輪7が転動して車両2が前方移動させられる。そして、この車両2の前輪7が上記後規制部材29を乗り越えて、上記受入空間35内に向かうよう車両2を前方移動させる。上記後規制部材29への前輪7の乗り越えを終えたとき、車両2はそのときの慣性力で前方に向かって更に移動しがちとなる。
しかし、上記前輪7は、一旦、上記前規制部材28に当接することによりそれ以上に前方に転動することが規制され、車両2の前方移動が規制される。この場合、前輪7の前端部は上記左右前規制部材28,28間に嵌入させられて、仮想中心面16上に向かうよう案内され、この仮想中心面16上に位置決めされる。一方、上記のように後規制部材29を乗り越えた前輪7が後方に転動しようとすることは、上記規制体13の後規制部材29により規制され、車両2の後方移動が規制される。これにより、上記前輪7は、上記基台12に対する所定位置、つまり、基台12上にまで転動したこととされる。
上記基台12上の前輪7の回転中心36は、前後方向で、上記規制体13の後規制部材29と上記クランプ体14の各入力部34との間に配置される。そして、上記前輪7は、上記規制体13の後規制部材29と上記クランプ体14の各入力部34とにより前後2点で支持される。
上記したように前輪7は上記各入力部34上に載置されている。このため、各入力部34は、上記前輪7から入力される車両質量Fにより、上記各軸心31回りで上記各回動バー32を伴い下方回動Aさせられる。すると、これら各回動バー32に連動する各クランプアーム33が上記前輪7の各外側面に圧接するまで内方回動Bし、この前輪7の下部を左右から挟み付ける。この場合、この前輪7の幅寸法が小さかったり大きかったりして一定しないとしても、上記したように、各クランプアーム33は上記前輪7の各外側面に圧接するまでそれぞれ内方回動Bし、このため、上記前輪7の下部は上記左右クランプアーム33,33により、確実に挟み付けられる。
そして、上記各クランプアーム33による挟み付けにより、上記前輪7は直立状態に保持される。これにより、上記車両2は駐車装置1により直立の自立状態で駐車させられる。しかも、この場合、車両2の全質量が大きいほど上記各入力部34に入力される車両質量Fが大きくなり、これに伴い、上記左右クランプアーム33,33が前輪7を挟み付ける力も大きくなる。
この結果、鞍乗型車両2の前輪7の幅寸法が一定せず、また、車両質量Fが大きい場合でも、この車両2を安定した直立の自立状態で駐車させることが、より確実にできる。
また、上記したように、駐車装置1による車両2の駐車は、前輪7を左右からクランプアーム33,33で挟むことにより達成される。
このため、上記車両2を駐車させようとする場合、その当初に、この駐車装置1の前輪7を受け入れ可能とする上記クランプ体14の受入空間35の内幅寸法は、予め十分に大きくさせておくことができる。よって、上記前輪7の幅寸法が大きいとしても、上記受入空間35内への前輪7の転動が可能となり、かつ、このように受入空間35内に前輪7を転動させようとする際の上記受入空間35に対する前輪7の位置決め精度は低くて足りる。
この結果、上記前輪7の幅寸法が大きい場合でも、この車両2を駐車させることができ、かつ、車両2を駐車させるための作業が容易にできる。
一方、上記のように駐車させた車両2を駐車装置1から離脱させて駐車を解除させる際の作業は、次のようになされる。
まず、上記車両2のハンドル8を把持してこのハンドル8を後方に引き戻る。すると、車両2の前輪7が後方に転動して、車両2が後方移動させられる。そして、この車両2の前輪7が上記後規制部材29を後方に乗り越えるとき、上記各入力部34に対する前輪7からの車両質量Fの入力が解除される。このため、上記付勢体15の付勢力により前輪7から各クランプアーム33が自動的に離される。これにより、車両2の駐車装置1による自立状態が解除されて、車両2の駐車が解除される。
また、前記したように、転動が規制された前輪7の回転中心36よりも前方に、上記車両質量Fを入力する上記クランプ体14の入力部34を配置している。
このため、上記基台12上に向かって前輪7を前方に転動させる際、それ以上の前方への転動が上記規制体13により規制され始める直前のタイミングで、上記前輪7から上記入力部34に対し車両質量Fが入力されて、上記前輪7が上記左右クランプアーム33,33により挟み付けられる。
よって、仮に、前輪7の転動が規制体13により規制され始める以前の早いタイミングで、上記前輪7が左右クランプアーム33,33により挟み付けられ、そこから上記前輪7の円滑な転動が阻害される、ということに比べて、上記構成によれば、基台12の所定位置に至るまでの前輪7の転動はより円滑になされる。この結果、車両2を駐車させるための作業がより容易にできる。
また、前記したように、転動が規制された前輪7から離れるよう上記クランプ体14を付勢する付勢体15を備えている。
このため、上記基台12上に向かって前輪7を前方に転動させる際、この前輪7に対しクランプ体14が干渉する、ということは防止される。よって、その分、車両2を駐車させるための作業がより容易にできる。
一方、上記駐車装置1により駐車させた車両2を基台12の所定位置から離脱させる作業をして駐車を解除させる場合には、例えば、この作業は次のようにすることができる。
即ち、上記ハンドル8を把持して、まず、駐車装置1の前部を少し持ち上げる。すると、上記各入力部34に対する前輪7からの車両質量Fの入力が解除されるため、上記付勢体15により前輪7から各クランプアーム33が自動的に離される。そこで、このクランプ体14からの外力の影響を受けずに、上記車両2を後方移動させて上記基台12の所定位置から離れさせる。これにより、駐車装置1による車両の自立状態が軽快に解除されて、車両2の駐車が解除される。よって、この駐車の解除も簡単な作業によって、容易にできる。
また、前記したように、クランプ体14が、前後方向に延びる軸心31回りに回動可能となるよう上記基台12に支持される左右一対の回動バー32,32と、これら各回動バー32からそれぞれ上方に向かって突出するクランプアーム33と、前後方向に沿った視線で見て、上記各回動バー32から互いに対向するよう突出し、上記転動が規制された前輪7を載置させて上記車両質量Fを入力する入力部34とを備え、これら入力部34に入力された上記車両質量Fにより、上記各回動バー32と共に上記各クランプアーム33が回動して上記前輪7を左右から挟むようにしている。
ここで、上記回動バー32、クランプアーム33、および入力部34は、構成が機械的で簡素なものであるため、駐車装置1は構成簡単であり、その成形が容易にできるなど好ましい。
また、前記したように、クランプ体14を断面円形材により形成している。
このため、上記クランプ体14の外面が滑らかであることから、このクランプ体14の外面に接触する前輪7に対する摩擦力が小さく抑制される。よって、その分、車両2を駐車させるための作業やこの駐車を解除させるための作業は円滑かつ容易にできる。また、上記摩擦力が小さく抑制される分、クランプ体14との接触による前輪7の無用な損傷が防止される。
なお、図3中、二点鎖線で示すように、前輪7の径寸法が小さい場合には、この前輪7は前規制部材28と後規制部材29との間における基台12上で、前後方向への自由な転動が少し可能とされている。また、図4中、二点鎖線で示すように、各入力部34は、その突出方向に向かうに従い上方に少し傾斜させてもよい。
また、以上は図示の例によるが、上記基台12に対する所定位置とは、この基台12の後方や外側方域など外方域であってもよい。また、上記後規制部材29は、駐車装置1の側面視で、不等辺三角形状であってもよく、上方に突出する円弧形状であってもよい。また、上記クランプ体14の左右クランプアーム33,33は、これに代えて、互いに接近、離反可能なように左右に平行移動する左右クランプ部材であってもよい。
また、上記各入力部34は、その各突出方向に向かうに従い下方に少し傾斜させてもよい。また、上記左右入力部34,34は、前後に並設されるものであってもよく、この場合、前後方向に沿った視線で見て(図4)、上記各入力部34の突出端同士を互いに重ね合わせるようにしてもよい。
1 駐車装置
2 車両
3 駐車対象面
7 前輪
11 固定具
12 基台
13 規制体
14 クランプ体
15 付勢体
16 仮想中心面
28 前規制部材
29 後規制部材
31 軸心
32 回動バー
33 クランプアーム
34 入力部
35 受入空間
36 回転中心
A 下方回動
B 内方回動
F 車両質量
2 車両
3 駐車対象面
7 前輪
11 固定具
12 基台
13 規制体
14 クランプ体
15 付勢体
16 仮想中心面
28 前規制部材
29 後規制部材
31 軸心
32 回動バー
33 クランプアーム
34 入力部
35 受入空間
36 回転中心
A 下方回動
B 内方回動
F 車両質量
Claims (5)
- 鞍乗型車両の前輪を保持して、この車両を駐車対象面上に自立状態で駐車可能とさせる駐車装置であって、
上記駐車対象面上に固定可能とされる基台と、この基台に支持され、車両の前方移動により上記基台に対する所定位置にまで転動した上記前輪がそれ以上に前方に転動することを規制すると共に、この前輪が後方に転動することを規制する規制体と、上記転動が規制された前輪から入力される車両質量により、上記前輪を左右から挟んで直立状態に保持可能とするクランプ体とを備えたことを特徴とする駐車装置。 - 上記転動が規制された前輪の回転中心よりも前方に、上記車両質量を入力する上記クランプ体の入力部を配置したことを特徴とする請求項1に記載の駐車装置。
- 上記転動が規制された前輪から離れるよう上記クランプ体を付勢する付勢体を備えたことを特徴とする請求項1、もしくは2に記載の駐車装置。
- 上記クランプ体が、前後方向に延びる軸心回りに回動可能となるよう上記基台に支持される左右一対の回動バーと、これら各回動バーからそれぞれ上方に向かって突出するクランプアームと、前後方向に沿った視線で見て、上記各回動バーから互いに対向するよう突出し、上記転動が規制された前輪を載置させて上記車両質量を入力する入力部とを備え、これら入力部に入力された上記車両質量により、上記各回動バーと共に上記各クランプアームが回動して上記前輪を左右から挟むようにしたことを特徴とする請求項1から3のうちいずれか1つに記載の駐車装置。
- 上記クランプ体を断面円形材により形成したことを特徴とする請求項1から4のうちいずれか1つに記載の駐車装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006233666A JP2008056013A (ja) | 2006-08-30 | 2006-08-30 | 駐車装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006233666A JP2008056013A (ja) | 2006-08-30 | 2006-08-30 | 駐車装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2008056013A true JP2008056013A (ja) | 2008-03-13 |
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ID=39239273
Family Applications (1)
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2008056013A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011068341A (ja) * | 2009-08-25 | 2011-04-07 | Fukushima Sekkei:Kk | バイクの駐輪装置 |
GB2483658A (en) * | 2010-09-15 | 2012-03-21 | Steven Rogers | Motorbike ground anchoring unit. |
EP3050783A1 (en) * | 2015-01-30 | 2016-08-03 | Sandro Tamassia | Stand for supporting bicycles or similar vehicles |
-
2006
- 2006-08-30 JP JP2006233666A patent/JP2008056013A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011068341A (ja) * | 2009-08-25 | 2011-04-07 | Fukushima Sekkei:Kk | バイクの駐輪装置 |
GB2483658A (en) * | 2010-09-15 | 2012-03-21 | Steven Rogers | Motorbike ground anchoring unit. |
GB2483658B (en) * | 2010-09-15 | 2014-06-18 | Steven Rogers | Motorbike ground anchoring unit |
EP3050783A1 (en) * | 2015-01-30 | 2016-08-03 | Sandro Tamassia | Stand for supporting bicycles or similar vehicles |
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