JP2010149810A - 二輪車用駐輪装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】大型の自動二輪車から小型の原動機付自転車まで前輪の外径の大きさに制約を受けることなく、安定した直立の自立状態で駐輪、固定できるようにする。
【解決手段】前輪2の下部を保持する下部保持体3を備える。前輪2の前部を保持する前部保持体4を、相対的に低い位置に配設された小径車輪用保持体61と、この小径車輪用保持体61の上方に配設された大径車輪用保持体62とから構成する。小径車輪用保持体61を所定の設置位置に保持し、大径車輪用保持体62を、前輪2を保持する駐輪位置と、前輪2から前方へ離間した収納位置との間で移動可能とした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、二輪車を起立した状態で保持する二輪車用駐輪装置に関するものである。
従来のこの種の駐輪装置としては、たとえば特許文献1または特許文献2に記載されているものがある。
これらの特許文献に開示された駐輪装置は、二輪車の前輪の下部を保持するための下部保持体と、前輪の前端部を保持するための前部保持体とを備えている。従来の駐輪装置は、前記下部保持体と前部保持体とにより前輪の幅方向への移動を規制することによって、前輪を起立した状態に保つことができる。
特開2008−207685号公報 特開2006−62517号公報
しかしながら、上述した従来の二輪車用駐輪装置では、前輪の外径が相対的に大きい大型の二輪車を駐輪したときに車体が倒れてしまうおそれがあった。これは、外径が相対的に大きい場合、前部保持体は前輪の相対的に低い位置を保持することになるからである。
一方、スクーター型の原動機付自転車を駐輪する場合は、前輪に対して前部保持体の位置が相対的に高くなるために、前輪の上方近傍に位置するカウリングに前部保持体が接触するおそれがある。
すなわち、従来の二輪車用駐輪装置では、駐輪可能な二輪車の大きさが前部保持体の配置位置(高さ)によって限定されてしまうという問題があった。
本発明はこのような問題を解消するためになされたもので、大型の自動二輪車から小型の原動機付自転車まで前輪の外径の大きさに制約を受けることなく、安定した直立の自立状態で駐輪、固定できる二輪車用駐輪装置を提供することを目的とする。
この目的を達成するために、本発明に係る二輪車用駐輪装置は、二輪車の前輪の下部が挿入されるとともに前輪の幅方向の移動を規制する溝を有する下部保持体と、前記前輪の前部が挿入されるとともに前輪の幅方向の移動を規制する溝を有する前部保持体とによって二輪車を起立した状態で支持する二輪車用駐輪装置において、前記前部保持体を、相対的に低い位置に配設された小径車輪用保持体と、この小径車輪用保持体の上方に配設された大径車輪用保持体とから構成し、前記小径車輪用保持体を所定の設置位置に保持し、前記大径車輪用保持体を、前輪を保持する駐輪位置と、前輪から前方へ離間した収納位置との間で移動可能としたものである。
請求項2に記載した発明は、請求項1に記載した二輪車用駐輪装置において、前記大径車輪用保持体を前輪側へ付勢するばね部材を備えているものである。
請求項3に記載した発明は、請求項1または請求項2に記載した二輪車用駐輪装置において、前記小径車輪用保持体を、この小径車輪用保持体の支持用フレームに上下方向に揺動可能に支持させ、前記小径車輪用保持体を前記揺動方向において上方へ付勢するばね部材を備えているものである。
本発明による二輪車用駐輪装置によれば、スクーター型の原動機付自転車などの前輪の外径が相対的に小さい小型の二輪車を駐輪する場合は、大径車輪用保持体を前記収納位置に移動させた状態で前輪を下部保持体と小径車輪用保持体とに挿入する。このとき、大径車輪用保持体は、収納位置に退避しているから小型の二輪車の車体に接触することはない。
一方、本発明に係る二輪車用駐輪装置に前輪の外径が相対的に大きい大型の二輪車を駐輪する場合は、前輪を下部保持体と小径車輪用保持体とに挿入した後に大径車輪用保持体を駐輪位置に移動させる。この状態においては、大径車輪用保持体が前輪の前側上部を保持することになるから、相対的に外径が大きい前輪を下部保持体と、小径車輪用保持体と、大径車輪用保持体とによって確実に保持することができる。
したがって、本発明によれば、大型車から小型車まで前輪の外径の大きさに制約を受けることなく、安定した直立の自立状態で駐輪、固定できる二輪車用駐輪装置を提供することができる。
以下、本発明に係る二輪車用駐輪装置の一実施例を図1ないし図19によって詳細に説明する。
図1および図2に示す二輪車用駐輪装置1は、図示していない二輪車の前輪2を後述する下部保持体3と前部保持体4とによって保持し、二輪車を起立した状態で保持するものである。前輪2は、外形のみを仮想線によって描いてある。
この二輪車用駐輪装置1は、総排気量50cc以下の原動機付自転車から大型自動二輪車まで、殆どの形式の原動機付き自転車および自動二輪車を駐輪することができるように構成されている。
二輪車用駐輪装置1は、図1および図2に示すように、平面視において長方形状に形成された支持用ベース5の上に二輪車の前輪2の進入路6が設けられている。支持用ベース5は、駐輪場の床7にたとえばアンカーボルトによって固定される。
前記前輪2は、駐輪装置1内を図1および図2において右から左に進むことによって、駐輪装置1の最奥部の前輪保持部7に保持される。以下においては、このように前輪2を前輪保持部7まで進めるときの行程を単に「入庫」という。また、前輪2を前輪保持部7から後退させて駐輪装置1の外に出すときの行程を単に「出庫」という。さらに、この実施例においては、入庫時に前輪2が進む方向を前方といい、出庫時に前輪2を後退させる方向を後方という。さらに、この実施例においては、図1の左側を前側といい、図1において右側を後側という。
前記進入路6は、前輪2を保持するための下部保持体3および前部保持体4を有する前記前輪保持部7と、この前輪保持部7と進入路6の入口6aとの間に位置する出入部8とによって構成されている。下部保持体3と前部保持体4とは、詳しくは後述するが、前輪2が挿入されるとともに前輪2の幅方向の移動を規制する溝3a,4a(図2参照)を有する形状に形成されている。
前記前輪保持部7と出入部8とは、これらの接続部分を頂部9(図1参照)として側面視山形状に傾斜する入庫状態(図1,10参照)と、前記頂部9の高さが相対的に低くなる出庫状態(図18参照)とを切換可能に構成されている。
この実施例による前記出入部8は、図1および図2に示すように、前記支持用ベース5の上に載置された床部材11の上に形成され、前記前輪保持部7は、前輪2を載置可能に形成された後述する下部保持体3および前部保持体4の上に形成されている。
前記床部材11は、前輪2が転動可能な板状に形成されている。この床部材11の後端部は、支持用ベース5の上面に回動可能に支持されている。また、床部材11の前端部と支持用ベース5との間には、図1および図3に示すように、床部材11を上方へ付勢するための圧縮コイルばね12が弾装されている。
床部材11の前端部は、図5に示すように、左右方向に延在する円筒状のスリーブ13を有し、このスリーブを貫通した連結軸14と、この連結軸14の両端部に接続された左右一対のリンク機構15,15とを介して支持用ベース5に連結されている。前記スリーブ13は、前記連結軸14に回動自在に支持されている。
前記スリーブ13は、左右方向に対をなすように設けられている。これらのスリーブ13どうしの間には、図5に示すように、後述する下部保持体3のスリーブ16が配置されている。この下部保持体3のスリーブ16は、連結軸14に回動自在に支持されている。
また、床部材11のスリーブ13と前記リンク機構15との間には、後述する前部保持体4を支持するための可動フレーム17の後端部が上下方向に回動自在に取付けられている。可動フレーム17は、所定の形状に曲げられたパイプからなり、左右方向に対をなすように装備されている。左側の可動フレーム17と右側の可動フレーム17とは、前側クロスメンバ18(図19参照)と後側クロスメンバ19(図4参照)とによって互いに接続されている。
この実施例による可動フレーム17は、図1に示すように、連結軸14から前方へ延在する前後方向延在部17aと、この前後方向延在部17aの前端から上方に延在する上下方向延在部17bとを有する側面視L字状に形成されている。なお、可動フレーム17は、前後方向延在部17aと上下方向延在部17bを接着して側面視L字状に形成してもよい。この可動フレーム17における前後方向延在部17aと上下方向延在部17bとの接続部分は、支持用ベース5に立設された支持部材20に支軸21を介して回動自在に支持されている。この可動フレーム17は、入庫時の位置(図1参照)と、支持用ベース5上のストッパー22(図3参照)に当接する出庫時の位置(図17参照)の間で回動する。
前記リンク機構15は、図3および図5に示すように、2本のリンク(第1のリンク23と第2のリンク24)と、軸線が左右方向を指向する2本の軸(第1の軸25と第2の軸26)とによって構成されている。
前記第1、第2のリンク23,24のうち図3において上側に位置する第1のリンク23は、一端部が前記連結軸14に一体に回動するように結合され、他端部が第1の軸25を介して第2のリンク24の一端部に回動自在に連結されている。
第1のリンク23が連結軸14に結合されていることによって、左右一対のリンク機構15,15の第1のリンク23,23どうしが連結軸14を介して連動するように連結される。
第2のリンク24の他端部は、支持用ベース5に設けられた支持用ブラケット27に第2の軸26を介して回動自在に連結されている。支持用ベース5における第2のリンク24の前方近傍には、図3に示すように、第2のリンク24の前側への揺動を所定の角度で規制するためのストッパー28が設けられている。
左右一対のリンク機構15,15のうち、左側に位置するリンク機構15の第1の軸25には、図3および図5に示すように、リンク機構15を操作するための操作機構31が接続されているとともに、第1の軸25を前方へ付勢するための引っ張りコイルばね32(図3参照)がプレート33を介して接続されている。
前記操作機構31は、図1〜図4に示すように、前記第1の軸25に回動自在に連結された従動部材34と、この従動部材34にワイヤ35を有する伝動機構36を介して連結された足踏みレバー37とによって構成されている。足踏みレバー37は、前記進入路6の入口6aの近傍であって、支持用ベース5が設置されている床7より高い位置にある床38(図1参照)の上に設置されている。また、足踏みレバー37は、床7の上に設置されていてもよい。
この操作機構31においては、足踏みレバー37を操作者が足で踏み下ろすことによって、操作力がワイヤ35を介して従動部材34に伝達され、第1の軸25が後方に引かれる。
前記従動部材34には、図3および図4に示すように、後述する下部保持体3のストッパー機構41(図3参照)と、後述する可動フレーム17に設けられている脱輪防止装置42(図1参照)とがそれぞれ引っ張りコイルばね43,44とワイヤ45,46とを介して接続されている。
このように構成されたリンク機構15は、図1および図3に示すように、第1、第2のリンク23,24が僅かに前傾した状態で上下方向に一列に並ぶことによって、連結軸14を下方から支えることができる。すなわち、この状態にあるリンク機構15は、出入部8が入庫状態(床部材11が前上がりに傾斜する状態)から下降することを規制する。
この状態で操作者が前記足踏みレバー37を踏み下ろすと、たとえば図16に示すように、第1の軸25が後方に引かれ、第1、第2のリンク23,24が後方へ向けて凸になるように折れ曲がる。この状態においては、リンク機構15は出入部8の下降を許容することになる。このようにリンク機構15が折れ曲がることによって、前記進入路6の頂部9の高さが低くなり、出入部8と前輪保持部7とが入庫状態から出庫状態に移行する。
下部保持体3は、後述する前部保持体4と協働して前輪2を起立した状態に保持するためのもので、前記連結軸14に回動自在に支持された前記スリーブ16(図5参照)と、このスリーブ16に溶接された保持板51(図3,4参照)とから構成されている。保持板51は、断面略V字状に形成された2つの板を前輪2の周方向に並べて溶接することによって、溝3aを有する形状に形成されている。この保持板51の開口部分は、断面略V字状を呈する傾斜面の中間部分に前輪2が載るように形成されている。
前記スリーブ16は、前記保持板51の下端部であって前後方向の略中央部に位置付けられている。下部保持体3の回動範囲は、図1に示すように、下部保持体3の後端部が出入部8(床部材11)の前端部上に重なる後側回動位置と、図13(A)に示すように、下部保持体3に載せられた前輪2の車軸2aが前記頂部9より前方に位置しかつ前輪2の前部が後述する前部保持体4に挿入される前側回動位置との間になる。
下部保持体3が前側回動位置に回動した状態においては、図13(A)に示すように、前輪2に前下方を指向して重力の分力F1が作用する。このため、上述した進入路6の前輪保持部7は、入庫状態において前輪を支承する支承面が実質的に前下がりに傾斜していることになる。このように前輪支承面が前下がりに傾斜していることにより、この駐輪装置1においては、前輪保持部7に進んだ前輪2が後退することを防ぐことができる。
下部保持体3の前部の下方には、図3および図4に示すように、下部保持体3が出入部8の下降動作に伴って下降したときに当たるように押圧部材52が設けられている。この押圧部材52は、支持用ベース5の左右方向の中央部に上方へ延在するように立設されている。押圧部材52の高さは、前記前側回動位置に位置付けられている下部保持体3が前記出入部8とともに下降する行程の途中で下部保持体3の前部下面に当接するように形成されている。すなわち、この下降行程において、下部保持体3は、前部下面が押圧部材52に当接した状態でさらに下降することになるから、連結軸14を中心にして後方へ揺動するようになる。また、押圧部材52は、前記下部保持体3の前部下面に固着されていてもよい。この場合は、下部保持体3が下降することによって、押圧部材52の下端が支持用ベース5に当接することになる。
下部保持体3の左側部には、図3および図4に示すように、フック53とピン54とを有するストッパー機構41が設けられている。このストッパー機構41は、図3中に二点鎖線で示すように、前記前側回動位置に位置している下部保持体3の後方への回動を規制するためのものである。フック53は、床部材11に設けられたブラケット55に支軸56を介して上下方向に回動自在に支持されており、この支軸56から後方に延在する状態で装備されている。
また、このフック53は、トーションばね57によって図3において反時計方向に付勢されている。このフック53の先端部は、前記支軸56より低い位置まで延在するように形成されており、この延在部に回動自在に取付けられた連結部材58を介して前記ワイヤ45の先端部に接続されている。このストッパー機構41においては、下部保持体3が前側回動位置に位置している状態ではフック53がピン54に係合し、上述した足踏みレバー37を操作者が足で踏み下ろすことによって、フック53が下方に揺動してピン54との係合状態が解除される。
下部保持体3の右側部と床部材11との間には、図4に示すように、下部保持体3を後方へ付勢するための引っ張りコイルばね59が設けられている。このため、下部保持体3は、前記フック53がピン54から外れている状態(出庫後の状態であって入庫前の状態)においては、引っ張りコイルばね59の引張り力によって前記後側回動位置に保持される。
下部保持体3とともに前輪2を保持する前部保持体4は、図1に示すように、相対的に低い位置に配設された小径車輪用保持体61と、この小径車輪用保持体61の上方に配設された大径車輪用保持体62とから構成されている。
小径車輪用保持体61は、総排気量50cc以下の原動機付自転車や、スクーター型自動二輪車、その他の小型の自動二輪車などの相対的に径が小さい前輪2を上述した下部保持体3と協働して保持できるように形成されている。なお、相対的に径が大きい前輪2を保持するときには、この小径車輪用保持体61は、前輪2の前側下部を保持する。
この実施例による小径車輪用保持体61は、前記下部保持体3の保持板51と同等の形状の保持板63を有し、この保持板63に形成されている断面V字状の溝4aが後方に向けて開放する状態で前記可動フレーム17の上下方向延在部17bに取付けられている。
小径車輪用保持体61を可動フレーム17に取付ける取付構造は、前記下部保持体3の支持構造と同等の構造が採られている。
すなわち、前記保持板63の前端部であって上下方向の中央部には、軸線が左右方向を指向するようにスリーブ64(図6参照)が溶接されている。このスリーブ64は、図6に示すように、支軸65が貫通しており、この支軸65に回動自在に支持されている。この支軸65は、前記可動フレーム17の上下方向延在部17bの上端部に固定されている。
すなわち、小径車輪用保持体61は、可動フレーム17の上端部に保持され、前記支軸65を中心にして上下方向に揺動することができる。この実施例による小径車輪用保持体61は、前記スリーブ64に前方へ突出するように設けられたブラケット66(図1参照)が引っ張りコイルばね67によって下方へ引かれることによって、常に上方へ揺動するように付勢されている。また、小径車輪用保持体61は、可動フレーム17の上下方向延在部17bの中間部に保持されていてもよい。この実施例においては、前記可動フレーム17によって、請求項3記載の発明でいう支持用フレームが構成され、前記引っ張りコイルばね67によって、請求項3記載の発明でいうばね部材が構成されている。
前記大径車輪用保持体62は、相対的に径が大きい前輪2を前記小径車輪用保持体61および下部保持体3と協働して保持するためのものである。この大径車輪用保持体62は、相対的に径が小さい前輪2を保持する場合には、使用しなくてもよい。この実施例による大径車輪用保持体62は、図1および図6に示すように、前輪2の前側上部を保持するための保持板71と、この保持板71を支持するための支柱72とから構成されている。
前記保持板71は、図19に示すように前輪2が挿入される溝4aを有する断面略V字状に形成されている。この保持板71の開口部分は、保持板71内に前輪2を挿入した状態で保持板71の傾斜面に前輪2が接触するように形成されている。
前記支柱72は、図6に示すように、下方に向けて開放するU字状に形成されている。前記保持板71は、前記溝4aの開放する方向(前輪2を指向する方向)が支柱72の長手方向とは直交する後方を指向するように支柱72の上部に溶接されている。
この支柱72の下端部には、前記支軸65が貫通する左右一対のスリーブ73が溶接されている。これらのスリーブ73は、前記小径車輪用保持体61のスリーブ64の両側方に位置付けられ、このスリーブ64とともに支軸65に回動自在に支持されている。
すなわち、前記大径車輪用保持体62は、前記支軸65に前後方向に回動自在に支持されている。このように前記大径車輪用保持体62および前記小径車輪用保持体61は、共通の前記支軸65に回転自在に支持されているため、前記前部保持体4をよりコンパクトに構成することができる。
大径車輪用保持体62の揺動範囲は、可動フレーム17の上端部に設けられたストッパー74によって所定の範囲に規制されている。このストッパー74は、支柱72の前方と後方とに臨む形状に形成されており、支柱72が当接することによって、支柱72の前後方向への揺動を規制する。
この実施例による大径車輪用保持体62の揺動範囲は、図13に示すように、前輪2が小径車輪用保持体61に挿入されている状態で前輪2から前方へ離間した収納位置と、図14に示すように、小径車輪用保持体61と協働して大径な前輪2を保持することができる駐輪位置との間の範囲である。なお、駐輪位置は、相対的に車輪の径が小さい原動機付自転車や小型の自動二輪車を駐車する場合(大径車輪用保持体62を使用しない場合)に大径車輪用保持体62が後方に倒れたとしても、フェンダーや車体カバーなどに接触することがないような位置に設定されている。
前記支柱72の長手方向の中央部と、前記可動フレーム17の上端部との間には、図1および図6に示すように、引っ張りコイルばね75を有する押圧機構76が設けられている。この押圧機構76は、支柱72の左右両側にそれぞれ設けられている。
前記引っ張りコイルばね75の上端部は、支柱72に立設されたピン77に掛けられている。引っ張りコイルばね75の下端部は、連結用プレート78を介して可動フレーム17に連結されている。連結用プレート78は、可動フレーム17に回動自在に取付けられている。この実施例においては、前記引っ張りコイルばね75によって請求項2記載の発明でいうばね部材が構成されている。
この実施例による押圧機構76は、図1に示すように、大径車輪用保持体62が前記収納位置に位置しているときは引っ張りコイルばね75の引張り力が支柱72の長手方向に作用するように構成されている。また、押圧機構76は、図14に示すように、大径車輪用保持体62が前記駐輪位置に位置しているときには、引っ張りコイルばね75の引張り力によって支柱72が後方に(前輪2側に)付勢されるように構成されている。このため、大径車輪用保持体62は、前輪2から外れることがないように駐輪位置に保持される。
これらの小径車輪用保持体61と大径車輪用保持体62とからなる前部保持体4と上述した下部保持体3との間には、図1に示すように、脱輪防止装置42が設けられている。
この脱輪防止装置42は、前記両保持体3,4に保持されている前輪2が前記両保持体3,4から外れることを防ぐためのものである。
この実施例による脱輪防止装置42は、図1、図7,8に示すように、前記可動フレーム17に固定された支持用プレート81と、この支持用プレート81に昇降可能に支持されたクランプユニット82とから構成されている。
前記支持用プレート81は、図7に示すように、可動フレーム17に設けられている取付用ブラケット83に、後上がりに傾斜する状態(図1参照)で固定用ボルト84によって固定されている。
支持用プレート81が傾斜する方向は、図13に示すように、下部保持体3と前部保持体4(同図では小径車輪用保持体61)とに保持された前輪2の車軸2aを指向する方向である。
この支持用プレート81には、クランプユニット82の移動する方向を上下方向にのみ規制するために2つのガイド穴85が形成されている。
また、支持用プレート81の下端部には、図7および図9(A)に示すように、クランプユニット82を弾性支持するための圧縮コイルばね86を支える支持片87が前方へ突設されている。
クランプユニット82は、図9(A)に示すように、前記支持用プレート81の前方に位置する第1のベースプレート88と、この第1のベースプレート88の前方に位置する第2のベースプレート89とに後述する各部材を組み付けることによって構成されている。
第1のベースプレート88の後部には、図9(A)に示すように、前記ガイド穴85に移動方向が上下方向に規制される状態で挿入されたボルト90を有するスライダ91と、前記圧縮コイルばね86の上端部に係合する押圧片92とが設けられている。すなわち、クランプユニット82は、圧縮コイルばね86の弾発力によって前記ガイド穴85により規制される位置まで上昇し、圧縮コイルばね86の弾発力に抗して前記ガイド穴85により規制される位置まで下降することができる。
第1のベースプレート88の上端部は、図9(A),(B)に示すように、先端が前方を指向するように折り曲げられている。この実施例による脱輪防止装置42は、第1のベースプレート88の前記上端部に前輪2が載るように可動フレーム17に取付けられている。
第1のベースプレート88と第2のベースプレート89とは、図9(C)に示すように、これら両者の間に介装されたスペーサ93によって前後方向に所定の間隔をおいて離間しており、スペーサ93を貫通する連結用ボルト94,95によって互いに結合されている。
第1のベースプレート88と第2のベースプレート89との間には、図8および図9(B)に示すように、前輪2を抱持するための左側アーム96および右側アーム97と、これらのアーム96,97を駆動するためのリンク機構98などが収容されている。
左側アーム96と右側アーム97とは、図7および図8に示すように、前後方向から見て前輪2側に向けて開くC字状にそれぞれ形成されている。図7はクランプユニット82を後方から見た状態で描いてあり、図8はクランプユニット82を前方から見た状態で描いてある。
これらのアーム96,97の一端部は、前記両ベースプレート88,89に設けられた支軸99に揺動自在に支持されている。すなわち、左右のアーム96,97は、支軸99を中心にして開閉することができる。
左側アーム96の左側部には、図7,8に示すように、前記第2のベースプレート89に設けられたラチェットレバー100が係合する凹凸部101が形成されている。このラチェットレバー100は、第2のベースプレート89に回動自在に支持されており、先端部が前記凹凸部101に押し付けられるようにトーションばね102によって付勢されている。このラチェットレバー100は、左側アーム96が閉じるときは凹凸部101の山を乗り越えることができるが、左側アーム96が開くときには凹凸部101を乗り越えることができないように構成されている。
このラチェットレバー100の他端部には、上述した操作機構31の従動部材34に一端部が接続された前記ワイヤ46の他端部が接続されている。すなわち、操作機構31を操作してワイヤ46が引かれることによって、ラチェットレバー100が凹凸部101から外れ、左側アーム96を右側アーム97とともに開くことが可能になる。
右側アーム97は、図8に示すように、引っ張りコイルばね103によって開く方向(前輪2から離間する方向)に付勢されている。
前記リンク機構98は、図8に示すように、両アーム96,97の下部に回動自在に連結された左側リンク104、右側リンク105と、これらのリンク104,105の他端部にスライド軸106を介して回動自在に連結された操作用レバー107などによって構成されている。
前記スライド軸106は、第1、第2のベースプレート88,89に上下方向へ延在するようにそれぞれ形成されたガイド穴108,109に移動方向が上下方向に規制されるように移動自在に挿入されており、第1、第2のベースプレート88,89を前後方向に貫通している。このスライド軸106がガイド穴108,109内で昇降することによって、前記左右のアーム96,97が開閉する。
前記操作用レバー107の中間部は、第1のベースプレート88と第2のベースプレート89とを結合する4本のボルト94,95のうち左上側に位置するボルト94に回動自在に支持されている{図9(C)参照}。また、操作用レバー107におけるスライド軸106とは反対側の他端部には、図8に示すように、操作者(図示せず)が操作するための把持用ロッド110が設けられている。すなわち、前記ラチェットレバー100が凹凸部101から離間している状態で把持用ロッド110を引き上げることによって、図8に示すように左右のアーム96,97が開き、把持用ロッドを110押し下げることによって、図14(B)に示すように、左右のアーム96,97が閉じる。
左側アーム96と右側アーム97とは、このように閉じた状態では前輪2のリム111{図14(B)参照}の内周側に両側方から挿入されるように形成されている。
このように構成された二輪車用駐輪装置1を使用して二輪車を駐車するためには、先ず、図10に示すように、入庫状態にある出入部8(床部材11)に前輪2を進める。このときには、予め脱輪防止装置42の左右のアーム96,97を開いておく。なお、図10〜図18においては、動作の説明に必要な部材のみを描き、その他の部材は省略してある。
二輪車の車体を操作者が押す場合、車体を後退させるときより前進させるときの方が力を加え易い。このため、この駐輪装置1においては、進入路6の出入部8が入庫状態で前上がりに傾斜しているにもかかわらず、出入部8内で前輪2を容易に進めることができる。入庫状態においては、下部保持体3は後側回動位置にある。このため、前輪2は、図10中に二点鎖線2Aで示すように、床部材11上を進むことによって下部保持体3内に入る。
そして、さらに車体を前方へ押すことによって、図11に示すように、前輪2が下部保持体3に載置され、下部保持体3が連結軸14を中心にして前方へ回動する。すなわち、前輪2は、進入路6の前輪保持部7内においては、下部保持体3が回動することによって前方へ進むことになる。
下部保持体3がさらに回動し、図12(A)に示すように、前輪2の車軸2aが連結軸14より前方に位置するようになると、同図(B)に示すように、前輪2の下端が脱輪防止装置42の第1のベースプレート88の上に載置され、第1のベースプレート88に前輪2の重量の一部が加えられるようになる。
このように前輪2が第1のベースプレート88の上に載せられると、第1のベースプレート88は、前輪2に接触する状態を保ちながら、前輪2から加えられる荷重によって圧縮コイルばね86の弾発力に抗して下がる。
車体をさらに前進させることにより、図13(A)に示すように、前輪2の前端部が小径車輪用保持体61の最奥部まで挿入される。
このとき、小径車輪用保持体61は、その上部と下部とがそれぞれ前輪2の外周部に接触するように、上下方向の角度が変わる。このように小径車輪用保持体61に前輪2が挿入されることによって、車体の前方への移動が規制される。この状態でも脱輪防止装置42の第1のベースプレート88は、前輪2の下端に接触する状態を保つ{図13(B)}。すなわち、脱輪防止装置42のクランプユニット82は、前輪2の進行(下降)に伴って前輪2とともに下がる。
この実施例で示すように、前輪2の外径が相対的に大きい場合は、図14(A)に示すように、前輪2を小径車輪用保持体61に挿入した後に大径車輪用保持体62を前輪2側に揺動させる。この操作は、操作者が支柱72の上端部を手で把持し、前輪2側へ引くことによって行う。この操作によって、大径車輪用保持体62の保持板71が前輪2の上部に前上方から被せられ、引っ張りコイルばね75の引張り力によって前輪2に押し付けられる。
次に、図14(B)に示すように、脱輪防止装置42の把持用ロッド110を押し下げ、左右のアーム96,97を閉じる。このときに左側アーム96の先端部と右側アーム97の先端部との距離を前輪2のホイールのリム幅よりも狭くする。また、左右のアーム96,97の先端部は、前輪2に当接していても当接していなくてもよい。左側アーム96に係合しているラチェットレバー100は、左側アーム96が閉じるときには凹凸部101の山を乗り越えることができるから、このときには操作機構31を何ら操作することなく脱輪防止装置42の左右のアーム96,97を閉じることができる。
この脱輪防止装置42は、第1のベースプレート88が前輪2の下端に常に押し付けられているから、前輪2の外径の大きさに影響を受けることなく左右のアーム96,97の先端部間の距離を前輪2のホイールのリム幅より狭くすることができる。
このように下部保持体3と前部保持体4(小径車輪用保持体61および大径車輪用保持体62)とにより前輪2を保持することによって、二輪車を起立した状態で駐車することができる。この駐輪状態においては、前輪2の上方への移動が脱輪防止装置42によって規制されているから、前輪2が下部保持体3から外れることはない。
この実施例による駐輪装置1に駐車されている二輪車を駐輪装置1から退出させるためには、先ず、大径車輪用保持体62を収納位置に移動させ、次いで、図15に示すように、操作機構31の足踏みレバー37を踏み下ろす。足踏みレバー37が踏み下ろされることにより、脱輪防止装置42のラチェットレバー100が凹凸部101から離間し、引っ張りコイルばね103の引張り力によって左右のアーム96,97が開く。
足踏みレバー37が踏み下ろされることにより、下部保持体3に設けられているストッパー機構41のフック53がピン54から外れ、下部保持体3の回動規制が解除される。
また、このように足踏みレバー37が踏み込まれたときには、図15に示すように、上記2つの解除動作と同期してリンク機構15が後方に向けて折り曲げられる。
このようにリンク機構15が折り曲げられると、前輪2の重量によって下部保持体3、連結軸14、床部材11の前端部および可動フレーム17の後端部などが一体的に下降する。すなわち、上述した進入路6の頂部9の高さが低くなる。このとき、可動フレーム17が図15において支軸21を中心にして時計方向に揺動し、小径車輪用保持体61によって前輪2が後方へ押される。すなわち、操作者が車体を後退させるときに、可動フレーム17と支持部材20とからなる付勢機構121によって小径車輪用保持体61が後方に移動させられる。
一方、下部保持体3が下降するときには、図16に示すように、下降行程の途中で押圧部材52に上方から当たる。そして、下部保持体3が押圧部材52に当接した状態でさらに下降することによって、下部保持体3の後部が前部より下に移動することになる。すなわち、図17に示すように、下部保持体3が後方に回り、前輪2が下部保持体3によって後方に押されるようになる。
このときには、前輪2の車軸2aが連結軸14より後方に移行しているから、前輪2には、後下方を指向する重力の分力F2も作用するようになる。このため、前輪2には、操作者が後方に引く力に加え、下部保持体3が後方に押す力と、前記分力F2とが作用することになる。これらの力が前輪2に作用することによって、このときに前輪2を下部保持体3から床部材11上に容易に引き出すことができる。
下部保持体3は、図17に示すように、可動フレーム17が支持用ベース5との間のストッパー22に当接して停止するまで下降する。この最下位置まで下部保持体3が下降すると、リンク機構15の第1のリンク23が第2のリンク24を前方へ引くことになるために、足踏みレバー37が僅かに起き上がり、踏み込み代が生じる。
下部保持体3が最下位置まで下りても前輪2が下部保持体3から出ないような場合は、図18に示すように、足踏みレバー37を再度踏み込む。このように足踏みレバー37を踏み込むことによって、第2のリンク24が後方へ引かれて第1のリンク23が上方へ移動し、下部保持体3と前輪2とが僅かに上に移動する。このように前輪2が上に移動することによって、前輪2はバランスを崩し、後方に倒れるようにして床部材11上に出るようになる。
このように下部保持体3から床部材11上に出た前輪2は、後下がりに傾斜している床部材11を転動し、床部材11の後方に退出させられる。床部材11上から前輪2が引き出された後、床部材11とリンク機構15とは、圧縮コイルばね12の弾発力によって、図18に示す出庫状態から図1,10に示す入庫状態に復帰する。
上述したように構成された二輪車用駐輪装置1において、スクーター型の原動機付自転車などの前輪2の外径が相対的に小さい小型の二輪車を駐輪する場合は、大径車輪用保持体62を前記収納位置に移動させた状態で前輪2を下部保持体3と小径車輪用保持体61とに挿入する。このとき、大径車輪用保持体62は、収納位置に退避しているから、小型の二輪車のカウリングやフェンダーなどの車体に接触することはない。
一方、この実施例による二輪車用駐輪装置1に前輪の外径が相対的に大きい大型の二輪車を駐輪する場合は、上述したように前輪2を下部保持体3と小径車輪用保持体61とに挿入した後に大径車輪用保持体62を駐輪位置に移動させる。この状態においては、大径車輪用保持体62が前輪2の前側上部を保持することになるから、相対的に外径が大きい前輪2を下部保持体3と、小径車輪用保持体61と、大径車輪用保持体62とによって確実に保持することができる。
したがって、この実施例によれば、大型車から小型車まで前輪2の外径の大きさに制約を受けることなく、安定した直立の自立状態で駐輪、固定できる二輪車用駐輪装置1を提供することができる。
また、この実施例による二輪車用駐輪装置1は、大径車輪用保持体62を前輪2側へ付勢する引っ張りコイルばね75を備えている。このため、引っ張りコイルばね75の引張り力で大径車輪用保持体62を前輪2に押し付けることができるから、大径車輪用保持体62を前輪2から外れることがないように駐輪位置に保持することができる。
したがって、この実施例によれば、大型の二輪車を起立した状態で保持するうえで信頼性が高い二輪車用駐輪装置1を提供することができる。
この実施例による小径車輪用保持体61は、可動フレーム17に上下方向に揺動可能に支持され、引っ張りコイルばね67によって揺動方向の上方に付勢されている。このため、この実施例による小径車輪用保持体61は、前輪2が挿入されたときに前輪2の外周部に沿う方向に揺動する。すなわち、小径車輪用保持体61は、前輪2を保持するうえで適正な角度となるように揺動する。
したがって、この実施例による二輪車用駐輪装置1は、全ての大きさの前輪2の前側下部を小径車輪用保持体61によって常に正しく保持できるから、より一層確実に前輪2を起立した状態で保持することができる。
この実施例による二輪車用駐輪装置1においては、出庫時には、先ず、前記下部保持体3が下降することによって、可動フレーム17と支持部材20とからなる付勢機構121が小径車輪用保持体61を後方に移動させ、この保持体61によって前輪2が後方へ押される。すなわち、操作者が車体を後退させるに当たって、前記付勢機構121によって助勢されるから、前輪2を進入路6の前輪保持部7内で容易に後退させることができる。
この実施例においては、前輪2が載置された下部保持体3が前側回動位置から後側回動位置に移動することによって、前輪2が進入路6の前輪保持部7内を前端部から後端部まで後退することになる。
したがって、前輪2を前輪保持部7から出入部8まで円滑に後退させることができるから、前輪2を退出させる動作をより一層容易に行うことができる。
この実施例によれば、下部保持体3が押圧部材52に当接した状態でさらに下降することによって、下部保持体3の後部が前部より下に移動し、前輪2が後方に移動する。
このため、下部保持体3によって前輪2を後方に押すことができ、操作者が車体を後退させるときに助勢することができる。したがって、車体をより一層容易に後退させることができる。
この実施例によれば、車体の重量を利用して前記入庫状態から出庫状態に移行させることができ、圧縮コイルばね12の弾発力によって前記出庫状態から入庫状態に復帰させることができる。したがって、出庫が完了すれば、入庫可能状態になっているため、操作者は二輪車に乗ったまま入庫することもできる。さらに、この二輪車用駐輪装置1は、電力を使用することなく入庫状態と出庫状態とを切り換えることができるから、この駐輪装置1の設置場所を決める上で自由度が高いものである。
この実施例による二輪車用駐輪装置1は、前記出入部8の前端部が下降する動作を前記可動フレーム17によって前後方向の移動に変えて前部保持体4に伝達する構成が採られている。このため、出入部8の下降と同時に前部保持体4が前輪2を後方に押圧するから、前部保持体4によって前輪2を確実にかつ効率よく押すことができる。
この実施例による二輪車用駐輪装置1は、進入路6の前輪保持部7に脱輪防止装置42が設けられているから、前輪2が何らかの原因で後退したり、下部保持体3から脱落することを脱輪防止装置42によって防ぐことができる。したがって、この実施例による二輪車用駐輪装置1は、車体が必ず起立した状態に保たれ、車体を起立させておく上で信頼性が高いものである。
本発明に係る二輪車用駐輪装置の側面図である。 本発明に係る二輪車用駐輪装置の構成を示す平面図である。 下部保持体が位置する部分を拡大して示す側面図である。 下部保持体が位置する部分を拡大して示す平面図である。 図3におけるリンク機構と連結軸のV−V線断面図である。 大径車輪用保持体を示す図で、同図は支柱と可動フレームとの連結部分を破断した状態で描いてある。 脱輪防止装置の背面図である。 脱輪防止装置の一部を示す正面図である。 脱輪防止装置の断面図で、同図(A)は図7におけるA−A線断面図、同図(B)は図7におけるB−B線断面図、同図(C)は図8におけるC−C線断面図である。 前輪が床部材上を転動するときの状態を示す側面図である。 前輪が下部保持体に載置された状態を示す側面図である。 前輪が脱輪防止装置に載せられた状態を示す側面図である。 前輪が前部保持体に挿入された状態を示す側面図である。 大径車輪用保持体が前輪に装着された状態を示す側面図である。 リンク機構が折り曲げられた状態を示す側面図である。 下部保持体が押圧部材に当接した状態を示す側面図である。 下部保持体が最下位置まで下降した状態を示す側面図である。 下部保持体が上げられた状態を示す側面図である。 本発明に係る二輪車用駐輪装置の構成を示す斜視図である。
符号の説明
1…二輪車用駐輪装置、2…前輪、2a…車軸、3…下部保持体、3a,4a…溝、4…前部保持体、14…連結軸、15…リンク機構、17…可動フレーム、20…支持部材、23…第1のリンク、24…第2のリンク、42…脱輪防止装置、65…支軸、67,75…引っ張りコイルばね、76…押圧機構。

Claims (3)

  1. 二輪車の前輪の下部が挿入されるとともに前輪の幅方向の移動を規制する溝を有する下部保持体と、
    前記前輪の前部が挿入されるとともに前輪の幅方向の移動を規制する溝を有する前部保持体とによって二輪車を起立した状態で支持する二輪車用駐輪装置において、
    前記前部保持体は、相対的に低い位置に配設された小径車輪用保持体と、この小径車輪用保持体の上方に配設された大径車輪用保持体とから構成され、
    前記小径車輪用保持体は、所定の設置位置に保持され、
    前記大径車輪用保持体は、前輪を保持する駐輪位置と、前輪から前方へ離間した収納位置との間で移動可能である二輪車用駐輪装置。
  2. 請求項1記載の二輪車用駐輪装置において、前記大径車輪用保持体を前輪側へ付勢するばね部材を備えている二輪車用駐輪装置。
  3. 請求項1または請求項2記載の二輪車用駐輪装置において、前記小径車輪用保持体は、この小径車輪用保持体の支持用フレームに上下方向に揺動可能に支持され、
    前記小径車輪用保持体を前記揺動方向において上方へ付勢するばね部材を備えている二輪車用駐輪装置。
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