JP2010070072A - フェンダー構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 フェンダーの美観を損ねないようにブレーキホースを取付けることができ、またクランプ部材の数を減らして部品点数を低減し、製造コストを低減することができるフェンダー構造を提供する。
【解決手段】 フェンダー構造20は、インナーフェンダー22と、クランプブラケット23とを備える。インナーフェンダー22は、後輪3の少なくとも一部を覆うように設けられ、クランプブラケット23は、自動二輪車1の後輪用のブレーキ装置18のブレーキホース21を支持する。ブレーキホース21は、インナーフェンダー22の内側を通って前方から後方へと導設されている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、自動二輪車の後輪用ブレーキのブレーキホースを保持するブレーキホース保持部と、後輪の少なくとも一部を覆うフェンダーとを備えるフェンダー構造に関する。
従来の技術の自動二輪車では、例えば特許文献1に記載されるように、後輪用ブレーキのブレーキホースがホースクランプ及びクランプ部材により保持されて、後輪を支持するスイングアームに沿って取付けられている。特許文献1に記載の自動二輪車では、2つのホースクランプが後輪を覆う可動フェンダーの本体部と一体に形成されている。これらホースクランプは、前記本体部の外側に形成されており、前記本体部の外側でブレーキホースを挟持している。
特許第4113695号公報明細書
特許文献1に記載の自動二輪車において、ブレーキホースは、可動フェンダーの本体部の外側で沿わせて保持され、車体の側方に取付けられるマスターシリンダに接続されている。即ち、ブレーキホースは、車体の側方から可動フェンダーの本体部の外側を通って後輪用のブレーキ装置に繋がっている。そのため、自動二輪車を側方から見ると、ブレーキホースと可動フェンダーとが重なってしまい、意匠部品である可動フェンダーの美観を損ねてしまう。
また、可動フェンダーの外側にはマフラーが設けられており、ブレーキホースがマフラーに当らないように前記マフラーからブレーキホースを離さなければならない。そのため、可動フェンダーの本体部に設けられるホースクランプとは別にクランプ部材を設けて、ブレーキホースを車体の方へと寄せて、マフラーから離している。マフラーから離すために、フェンダーに設けられるホースクランプとは別のクランプ部材が必要となり、部品点数が多くなり、製造コストが高くなる。
そこで本発明の目的は、フェンダーの美観を損ねないようにブレーキホースを取付けることができるフェンダー構造を提供することである。
また、本発明の他の目的は、クランプ部材の数を減らして部品点数を低減し、製造コストが低減されるブレーキホース取付構造を提供することである。
本発明のフェンダー構造は、自動二輪車の後輪用ブレーキのブレーキホースを保持するブレーキホース保持部と、後輪の少なくとも一部を覆うフェンダーとを備え、前記ブレーキホースは、前記フェンダーの内側を通って前方から後方へと導設されており、前記フェンダーは、内側に配置された前記ブレーキホースを上方から覆うように構成されているものである。
本発明に従えば、ブレーキホースがフェンダー内を通されてフェンダーにより上方から覆われているので、ブレーキホースがフェンダーの外側に露出しない。そのため、フェンダーの外側の美観を損ねることがなく、またフェンダーの外側にあるマフラー等の部品から離してブレーキホースを設けることができる。また、ブレーキホースがフェンダー内を通されてフェンダーにより上方から覆われているので、ブレーキホースがフェンダーの外側に出ないように規制され、ブレーキホースが動いても前記外側の部品とブレーキホースとの距離が一定の距離以下に狭まることがない。そのため、ブレーキホースの動きを規制するための従来技術のクランプ部材の数を減らすことができ、部品点数が低減され、製造コストが低減される。
上記発明において、前記ブレーキホース保持部は、少なくとも一部が前記フェンダー内の前記後輪から所定距離離れた位置に配置されていることが好ましい。
上記構成に従えば、ブレーキホースのフェンダー内に配置された部分が後輪から所定距離離しておくことができ、前記ブレーキホースを後輪から保護することができる。
上記発明において、前記ブレーキホース保持部は、前記フェンダーと別体で形成され、前記後輪を支持するスイングアームに沿って取付けられており、且つ前記ブレーキホースを挟持するクランプ部と、前記スイングアーム又はフェンダーに当接して前記クランプ部の前記スイングアームに向う移動を規制する規制片とを有することが好ましい。
上記構成に従えば、規制片によりクランプ部のスイングアームに向う動きを規制してクランプ部とスイングアームとの間隔が狭くなることを防いでいる。これにより、クランプが動いて、クランプとスイングアームとによりブレーキホースが必要以上に締付けられることが防がれ、ブレーキホースが保護される。
上記発明において、前記ブレーキホース保持部は、前記フェンダー又はスイングアームに当接することで位置決めをする位置決め片を更に有することが好ましい。
上記構成に従えば、位置決め片を前記フェンダー又はスイングアームに当接することでブレーキホース保持部の位置決めができるので、ブレーキホース保持部の位置決めが容易である。従って、ブレーキホース保持部の組込みを容易に行うことができる。
上記発明において、前記ブレーキホース保持部は、前記フェンダーの内壁に一体に形成されていることが好ましい。この構成に従えば、ブレーキホース保持部にブレーキホースを保持させるだけでフェンダーに対するブレーキホースの位置決めを行なうことができ、ブレーキホースの位置決めが容易である。また、ブレーキホース保持部とフェンダーとが一体に成形されているので、ブレーキホース保持部とフェンダーの内壁との距離が狭まることがなく、ブレーキホースが締め付けられることがない。
上記発明において、前記フェンダーは、前記フェンダー内に前記ブレーキホースを導くための切欠き部を有しており、前記後輪を支持するスイングアームにより前記切欠き部の開口が閉じられるように前記スイングアームに取付けられていることが好ましい。
上記構成に従えば、フェンダーとスイングアームとによってブレーキホースが保持される。これにより、フェンダー及びスイングアームがブレーキホースを保持するクランプ部材の役割を果たすので、設けるクランプ部材の数を低減することができる。これにより、部品点数を低減でき、自動二輪車の製造コストを低減することができる。
本発明の自動二輪車は、上記の何れかのフェンダー構造を備えているものである。上記構成に従えば、自動二輪車において従来技術で用いられるクランプ部材の数を抑えることができ、部品点数が低減され、製造コストが低減される。
本発明のフェンダー構造によれば、フェンダーの美観を損ねないようにブレーキホースを取付けることができる。
また本発明のフェンダー構造によれば、クランプ部材の数を減らして部品点数を低減し、製造コストを低減することができる。
図1は、本発明の実施形態に係るフェンダー構造20を備える自動二輪車1を示す側面図である。図1に示す自動二輪車1は、運転者が上体を前傾させて搭乗するロードスポーツタイプのものを示している。以下の説明で用いる方向の概念は、図1に示す自動二輪車1に搭乗したライダー(図示せず)が、自動二輪車1の進行方向を前方Fとして見たときの方向の概念と一致するものとする。具体的には、図1の紙面右方が前方Fであり、紙面左方が後方Rであり、紙面奥行き方向が左右方向である。以下に、自動二輪車1についてさらに詳細に説明する。
自動二輪車1は、前輪2及び後輪3を備えている。前輪2は、略上下方向に延びるフロントフォーク5の下端部にて回転自在に支持されている。フロントフォーク5は、その上端部に設けられているアッパーブラケット(図示せず)とアッパーブラケットの下方に設けられているアンダーブラケット(図示せず)を介してステアリングシャフト(図示せず)に支持されている。ステアリングシャフトは、ヘッドパイプ6によって回動自在に支持されている。アッパーブラケットには、左右へ延びるバー型のステアリングハンドル4が取り付けられている。運転者は、ステアリングシャフトを回動軸として、このステアリングハンドル4を時計回り又は反時計回りに回動することによって、前輪2を所望の方向へ転向させることができる。
ヘッドパイプ6からは、左右一対のメインフレーム7が若干下方に傾斜しながら後方へ延びている。これら一対のメインフレーム7の後部に左右一対のピボットフレーム8が接続され、メインフレーム7及びピボットフレーム8等によりエンジンEが支持されている。また、ピボットフレーム8には、略前後方向に延びるスイングアーム9の前端部が枢着されている。スイングアーム9は、その前端部から後方に延びる左右一対の腕部9aを有し、これら2つの腕部9aの後端部の間に駆動輪である後輪3が回転自在に支持されている。また、右側の腕部9aの近傍には、エンジンEの排気ポートに排気管19を介して接続されたマフラー14が設けられている。マフラー14は、腕部9aの前寄りの部分から後斜め上方に向かって延びている。
ステアリングハンドル4の後方には、燃料を貯留する燃料タンク10がメインフレーム7に支持されて設けられている。この燃料タンク10の後方には、運転者騎乗用のシート11がメインフレーム7や、メインフレーム7から後方に向って延びるリヤフレーム12等に支持されて設けられている。
リヤフレーム12の両側部の前寄りの部分には、一対のリヤステップ13が取付けられている。更に、リヤフレーム12には、後輪3を上方から覆うようにリヤフェンダー15が被せられている。このリヤフェンダー15により後輪3に付着する泥等が運転者等に飛散することが防がれる。
また右側のピボットフレーム8の下方には、ブレーキペダル16が枢着されている。ブレーキペダル16には、マスターシリンダ17が連結されている。マスターシリンダ17は、ブレーキホース21を介して後輪3のブレーキ装置18のブレーキキャリパ18aに接続されている。ブレーキホース21は、後述するフェンダー構造20によりスイングアーム9に取付けられており、ブレーキペダル16の操作に応じてマスターシリンダ17から吐出された圧油をブレーキキャリパ18aへと導くためのものである。ブレーキ装置18は、本実施形態ではディスク式ブレーキであり、マスターシリンダ17からブレーキキャリパ18aに導かれた圧油に応じてブレーキパッドをディスクプレート18bに押し当ててその回転を止め、後輪3を停止させる。
図2は、フェンダー構造20周辺を一部拡大して見た斜視図である。図3は、図2のフェンダー構造20を矢符Aの方向に見たときの斜視図である。図2では、フェンダー構造20を見やすくするために、スイングアーム9をピボットフレーム8から取外し、且つ後輪3のタイヤを取外して示している。フェンダー構造20は、インナーフェンダー22と、クランプブラケット23とを備える。
図4は、インナーフェンダー22の平面図である。図5は、図4のインナーフェンダー22を後方から見た背面図である。以下では、図2及び図3も参照しつつ説明する。インナーフェンダー22は、スイングアーム9の左右一対の腕部9aの前側に掛け渡されて設けられ、後輪3の一部を覆っている。インナーフェンダー22は、左右両側に前記腕部9aに取付けるための取付け部24L,24Rが形成され、それら取付け部24L,24Rの間に後輪3の一部を覆うカバー部25が一体に形成されている。
取付け部24L,24Rは、後斜め下方に延在しており、その後端部24aには、ボルト26を挿入するためのボルト孔24bが形成されている。カバー部25は、平面視で前方が先細り形状となっており、その先端部にボルト27を挿入するためのボルト孔25aが形成されている。ボルト孔24bに夫々挿入されるボルト26によって各取付け部24L,24Rがスイングアーム9の各腕部9aに締結され、ボルト孔25aに挿入されるボルト27によってカバー部25がスイングアーム9の前端部に締結される。これにより、インナーフェンダー22がスイングアーム9に取付けられる。
このように取付けられたインナーフェンダー22のカバー部25は、その前端部がスイングアーム9の前端部に当接し、その前端部からは、後輪3の外周に沿うように後斜め上方に延びている。このようにカバー部25を形成することで、後輪3から運転者、特に運転者の脚部やエンジンEの後方に配置されるトランスミッション等に向って飛散する泥及びタイヤカス等をカバー部25により受けることができる。
またインナーフェンダー22のカバー部25は、その前端部右側に切欠き部(導入部)28が形成されている。切欠き部28は、カバー部25を切欠いて形成され、その開口部分がスイングアーム9の前端部により塞がれることで案内通路29を成す。案内通路29には、ブレーキホース21が通される。
インナーフェンダー22は、その先端部がボルト27でスイングアーム9に締結されて仮止めされる。マスターシリンダ17から延びるブレーキホース21は、スイングアーム9に沿わせて配置され、仮止めされたインナーフェンダー22の案内通路29に前方から通されて、インナーフェンダー22の内側へと入れられ、インナーフェンダー22により上方から覆われることになる。そして、ブレーキホース21は、インナーフェンダー22の後方から出されて、ブレーキ装置18のブレーキキャリパ18aに接続される。
このようにして取付けられたブレーキホース21は、案内通路29に通されることで、インナーフェンダー22の切欠き部28とスイングアーム9とで支持される。これにより、ブレーキホース21の動きが規制され、ブレーキホース21がスイングアーム9より外側に移動したり膨らんだりすることを抑えることができる。従って、スイングアーム9の外側に配置されるマフラー14及びリヤステップ13から所定距離離れた所定位置にブレーキホース21を配置することができる。また、インナーフェンダー22によりブレーキホース21を上方から覆うことで、マフラー14及びリヤステップ13に近くづくことが阻止されている。
ところで、後輪3の車軸は、後輪3を駆動するためのチェーンの張力を変えるために、スイングアーム9に対して前後方向に移動可能に構成されている。後輪3の車軸を移動させた時にブレーキホース21が突っ張らないように、ブレーキホース21の案内通路29より後方側が前方側に比べて弛ませてある。そのため、ブレーキホース21をクランプブラケット23により保持して、後輪3から所定距離離れた所定位置にブレーキホース21の弛んだ部分を配置している。以下では、クランプブラケット23の構成について説明する。
図6は、クランプブラケット23を拡大して示す平面図である。図7は、図6のクランプブラケット23を矢符Cの方向に見た正面図である。図8は、図7のクランプブラケット23を矢符Dの方向に見た側面図である。クランプブラケット23は、クランプ部31と取付支持部32とを有する。クランプ部31は、前後方向に延びる、その断面が円弧状(例えば、中心角90度の円弧)に形成されている。クランプ部31は、その内径がブレーキホース21の外径と略一致しており、ブレーキホース21の外周部に沿うように形成されている。また、クランプ部31には、その先端側に規制片33が設けられ、基端側に支持片34が設けられている。規制片33は、クランプ部31の周方向一端からその接線方向である下方に延在している。また、支持片34は、クランプ部31の周方向一端からそのまま周方向に延在して、その先端部が逆側に折り返されている。更に、クランプ部31の基端側の周方向他端には、取付支持部32が一体に形成されている。
取付支持部32は、支持部分32aと、取付部分32bとを有する。支持部分32aは、クランプ部31の周方向他端からそのまま周方向に延在している。支持部分32aは、例えば中心角90度延在している。取付部分32bは、支持部分32aの周方向先端部に一体に形成され、支持部分32aから規制片33の延在方向と略垂直な方向(図8の右方向)、即ち支持部分32aから略垂直に折れ曲がり、クランプ部31から離れるように延びている。取付部分32bには、ボルト26を挿入するためのボルト孔32cが形成されている。更に、取付部分32bの後端部には、後斜め下方へと延びる位置決め片35が一体に形成されている。
クランプブラケット23には、ブレーキホース21がクランプ部31の内壁に沿うように配置されている。このブレーキホース21は、クランプ部31の基端側において、支持片34が当接しており、この支持片34により支持される。クランプブラケット23は、クランプ部31に沿わせたブレーキホース21を支持片34で支持することで、ブレーキホース21を保持する。
以下では、図2乃至図5も参照しつつ説明する。このようにブレーキホース21を保持したクランプブラケット23は、仮止めされたインナーフェンダー22の取付け部24Rの後端部24aに取付部分32bが載せられ、スイングアーム9に沿うように取付けられる。このとき、クランプ部31は、その少なくとも一部がインナーフェンダー22内に配置され、且つ後輪3から所定距離離して配置される。このようにスイングアーム9に取付けることにより、ブレーキホース21は、スイングアーム9の腕部9aに当接し、前記腕部9aに沿って配置されることとなる。この状態で位置決め片35を取付け部24Rの後端面に当接させると、ボルト孔32cが取付け部24Rのボルト孔24bと平面視で略一致するように位置決めされる。位置決めされたボルト孔32c及びボルト孔24bにボルト26を挿入して取付け部24Rをスイングアーム9の腕部9aに締結する。
締結時にボルト26が図4の矢符Eの方向(右回り)に回されると、ボルト26によりクランプブラケット23が矢符Eの方向に回される。そうすると、規制片33がスイングアーム9の腕部9aに当接し(図8の2点鎖線参照)、また位置決め片35が取付け部24Rの後端面に当接してクランプブラケット23が矢符Eの方向に回ることが規制される。つまり、クランプ部31が腕部9aに向って動くことが規制される。これにより、クランプ部31と腕部9aとの間が狭くなってブレーキホース21がクランプ部31と腕部9aとにより挟まれ圧迫されることを防ぐことができる。
取付け部24Rをスイングアーム9の腕部9aに締結することで、取付部分32bが取付け部24Rに取付けられる。即ち、クランプブラケット23がインナーフェンダー22に取付けられ、図5に示すように、クランプ部31と腕部9aとによりブレーキホース21が保持される。これにより、インナーフェンダー22の前側及び後側でブレーキホース21が保持されるので、ブレーキホース21の後輪3側を弛ませてあっても、インナーフェンダー22内において、所定位置にブレーキホース21を配置することができる。
また、クランプ部31が前方に延在しているので、インナーフェンダー22内において広範囲でブレーキホース21が保持される。これにより、クランプの点数を低減することができ、製造コストの低減が可能となる。また広範囲で保持することで、一点で支持する場合に比べてブレーキホース21の動きが更に規制され、ブレーキホース21が所定位置に配置された状態を維持できる。更に、クランプ部31の一部をインナーフェンダー22内に隠すことができるので、インナーフェンダー22の美観を損ねることがない。
このように構成されるフェンダー構造20では、ブレーキホース21がインナーフェンダー22の外側に露出せずインナーフェンダー22の外側の美観を損ねることがない。また、インナーフェンダー22の外側にあるマフラー14及びリヤステップ13から所定距離離れた所定位置にブレーキホース21を設けることができる。更に、ブレーキホース21がインナーフェンダー22により上方から覆われてインナーフェンダー22の外側に出ないように規制されるので、ブレーキホース21が動いてもマフラー14及びリヤステップ13とブレーキホース21との間の距離が狭まることがない。これにより、ブレーキホース21の動きを規制するための従来技術のクランプ部材を少なくとも1つ省略することができ、部品点数が低減され、製造コストが低減される。
また、案内通路29にブレーキホース21を通すことで、切欠き部28とスイングアーム9とでブレーキホース21が保持される。即ち、切欠き部28とスイングアーム9とがクランプ部材の役割を果たすので、設けるクランプ部材の数を低減することができる。これにより、部品点数を低減でき、自動二輪車の製造コストを低減することができる。
(第2実施形態)
図9は、第2実施形態のフェンダー構造20Aを図3と同様の方向に見たときの斜視図である。第2実施形態のフェンダー構造20Aは、第1実施形態のフェンダー構造20Aと類似しており、以下では、異なる点についてだけ説明する。第2実施形態のフェンダー構造20Aは、クランプブラケット23Aがインナーフェンダー22の内壁に一体に形成されている。クランプブラケット23Aは、2つのクランプ片41を備えている。
図10は、クランプ片41を拡大して示す断面図である。クランプ片41は、インナーフェンダー22の取付け部24Rの上方に延在する立設部分42に前後方向に並設されている。クランプ片41は、後方から見ると、前記立設部分42から上方に凸状に湾曲しながら左方向(即ち、インナーフェンダー22の内側)に延び、そして下方へと延びている。クランプ片41と立設部分42との間にブレーキホース21が通される。これにより、クランプ片41と立設部分42とでブレーキホース21が挟持され、ブレーキホース21がインナーフェンダー22内に通され、インナーフェンダー22の外側に出ないように規制される。
このように構成することで、第1実施形態のフェンダー構造20と同様に、インナーフェンダーの美観を損ねることがなく、マフラー14から所定距離離れた所定位置にブレーキホース21を配置することができ、且つ部品点数を低減し、製造コストを低減することができる。
図11は、他の実施形態の自動二輪車1Bを示す図である。他の実施形態の自動二輪車1Bは、第1実施形態の自動二輪車1に対してマフラー14Bが設けられている位置が異なっている。自動二輪車1Bでは、マフラー14Bがリヤフェンダー15に沿って設けられている。マフラー14Bがこのように配置された場合でも、第1実施形態のフェンダー構造20を用いれば、同様の作用効果を奏する。
その他、自動二輪車1では、スイングアーム9が一対の腕部9aを有するが、腕部9aが一方にしかない片持ち構造のスイングアームであってもよい。また、第1及び第2実施形態では、クランプブラケット23がインナーフェンダー22に締結されていたが、ブレーキホース21を吊り下げて保持するようなブレーキホース保持部を用いてもよい。また位置決め片35をインナーフェンダー22に当接させずにスイングアーム9の腕部9aに当接させて、クランプブラケット23を位置決めするように構成してもよい。
第1及び第2実施形態のフェンダー構造20,20Aは、インナーフェンダー22とクランプブラケット23,23Aとによって構成されているけれども、リヤフェンダー15とクランプブラケット23,23Aとで構成されてもよく、後輪3を覆うフェンダーとクランプブラケット23,23Aとで構成されていればよい。
第1及び第2実施形態では、インナーフェンダー22内に設けられるクランプブラケット23,23Aについて説明しているけれども、インナーフェンダー22外、例えばスイングアーム9の前端部及びインナーフェンダー22より後輪3側にクランプブラケット23,23Aを設けても、インナーフェンダー22の美観を損ねることがなく、また、ブレーキホース21をマフラー14から離しておくことができる。
また、本発明に係るフェンダー構造は、前述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲でその構成を変更、追加、又は削除することができる。
本発明の実施形態に係るブレーキホース保持構造を備える自動二輪車を示す側面図である。 ブレーキホース保持構造周辺を一部拡大して見た斜視図である。 図2のブレーキホース保持構造を矢符Aの方向に見たときの斜視図である。 インナーフェンダーの平面図である。 図4のインナーフェンダーを後方から見た背面図である。 クランプブラケットを拡大して示す平面図である。 図6のクランプブラケットを矢符Cの方向に見た正面図である。 図6のクランプブラケットを矢符Dの方向に見た側面図である。 第2実施形態のブレーキホース保持構造を図3と同様の方向に見たときの斜視図である。 クランプ片を拡大して示す断面図である。 他の実施形態の自動二輪車を示す図である。
符号の説明
1,1B 自動二輪車
3 後輪
9 スイングアーム
13 リヤステップ
14,14B マフラー
15 リヤフェンダー
18 ブレーキ装置
20,20A フェンダー構造
21 ブレーキホース
22 インナーフェンダー(フェンダー)
23,23A クランプブラケット(ブレーキホース保持部)
28 切欠き部
31 クランプ部
33 規制片
34 支持片
35 位置決め片
41 クランプ片

Claims (7)

  1. 自動二輪車の後輪用ブレーキのブレーキホースを保持するブレーキホース保持部と、
    後輪の少なくとも一部を覆うフェンダーとを備え、
    前記ブレーキホースは、前記フェンダーの内側を通って前方から後方へと導設されて
    前記フェンダーは、内側に配置されたブレーキホースを上方から覆うように構成されていることを特徴とするフェンダー構造。
  2. 前記ブレーキホース保持部は、少なくとも一部が前記フェンダー内の前記後輪から所定距離離れた位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のフェンダー構造。
  3. 前記ブレーキホース保持部は、前記フェンダーと別体で形成され、前記後輪を支持するスイングアームに沿って取付けられており、且つ前記ブレーキホースを挟持するクランプ部と、前記スイングアーム又はフェンダーに当接して前記クランプ部の前記スイングアームに向う移動を規制する規制片とを有することを特徴とする請求項2に記載のフェンダー構造。
  4. 前記ブレーキホース保持部は、前記フェンダー又はスイングアームに当接して位置決めをする位置決め片を更に有することを特徴とする請求項3に記載のフェンダー構造。
  5. 前記ブレーキホース保持部は、前記フェンダーの内壁に一体に形成されていることを特徴とする請求項2に記載のフェンダー構造。
  6. 前記フェンダーは、前記フェンダー内に前記ブレーキホースを導くための切欠き部を有しており、前記後輪を支持するスイングアームにより前記切欠き部の開口が閉じられるように前記スイングアームに取付けられていることを特徴とする請求項1乃至5に記載のフェンダー構造。
  7. 請求項1乃至6の何れか1つに記載のフェンダー構造を備える自動二輪車。
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