JP2005253784A - 球払出ユニット - Google Patents
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Abstract
【解決手段】球払出ユニット1は、ケース2、払出機構3、通路切替部材4及びストッパー部材5を有している。ケース2は、遊技球8を球皿63へと導くための払出通路21と、遊技球8をパチンコ遊技機6の外部へと導くための球抜き通路22とを形成してなる。通路切替部材4は、払出通路21の一部を形成する払出位置401と球抜き通路22の一部を形成する球抜き位置402との間で回動可能である。ストッパー部材5は、通路切替部材4の回動を阻止する回動阻止位置501と通路切替部材4の回動を可能にする回動許可位置502との間でスライド可能である。払出機構3、通路切替部材4及びストッパー部材5は、ケース2に一体的に配設されている。
【選択図】図1
Description
そして、通路切替部材は、パチンコ遊技を行う際には、上記球払出位置にあり、上記機構板に設けたレバー部材を押したときだけ上記球抜き位置に移動するよう構成されている。このような遊技球の払出及び抜出を行う機構としては、特許文献1、2に示すものがある。
該球払出ユニットは、遊技球を上記遊技機における球皿へと導くための払出通路と、遊技球を上記遊技機の外部へと導くための球抜き通路とを形成してなるケースと、
遊技球を所定個数ずつ流下させるための払出機構と、
上記払出通路の一部を形成する払出位置と、上記球抜き通路の一部を形成する球抜き位置との間で回動可能である通路切替部材と、
該通路切替部材の回動を阻止する回動阻止位置と、該通路切替部材の回動を可能にする回動許可位置との間でスライド可能であるストッパー部材とを有しており、
上記払出機構、上記通路切替部材及び上記ストッパー部材を、上記ケースに一体的に配設してなることを特徴とする球払出ユニットにある(請求項1)。
そのため、遊技機に対する払出及び抜出を行う機構の配設位置等に変更が生じたときでも、球払出ユニットの配設位置等を変更するだけでよく、球払出ユニットの構成をほとんど変えることなく対応することができる。
それ故、異なる機構の遊技機を構成する場合、例えば、ケースに対するストッパー部材の配設方向等を変更する場合でも、球払出ユニットは、設計変更をほとんど行うことなく対応することができる。
すなわち、遊技者が遊技を行う際には、上記通路切替部材は上記払出位置に回動させておき、上記ストッパー部材は上記回動阻止位置にスライドさせておく。そして、通路切替部材は、ストッパー部材によって上記球抜き位置に回動してしまうことが阻止されており、上記払出通路の一部を形成している。
また、上記球供給通路とは、球払出ユニット内における払出通路よりも上流側の通路や、球タンク内の遊技球を球払出ユニットまで供給するための通路等のことをいう。
本発明において、上記球払出ユニットは、島設備からの球供給ノズルに直接接続することができ、また、この球供給ノズルから供給された遊技球を貯留する球タンクの球流下口に接続することもできる。また、球払出ユニットは、球タンクの球流下口から流下する遊技球を整流するタンクレールの下方に接続することもできる。
この場合には、通路切替部材は、何らのアクチュエータを用いることなく容易に回動させることができる。そのため、球払出ユニットの構造を簡単にすることができる。
また、ストッパー部材は、本体枠の裏面側からその一部を押圧することによっても、回動阻止位置と回動許可位置とにスライドさせることができる。
そして、ストッパー部材を付勢手段の付勢力に抗して、回動阻止位置から回動許可位置にスライドさせ、通路切替部材が球抜き位置に回動した後には、ストッパー部材は、付勢手段の付勢力によって再び回動阻止位置に戻り、通路切替部材が払出位置に回動することを阻止することができる。
また、ストッパー部材を、1つの部材により一体的に樹脂成形することにより、このストッパー部材の製造及びケースへの組付が容易になる。
この場合には、外れ防止部又は掛止部として形成した掛止爪を弾性変形させることによって、容易にストッパー部材をケースに容易に取り付けることができる。また、掛止爪を弾性変形させることによって、ストッパー部材をケースから容易に取り外すこともできる。
なお、上記仮想水平線に対する仮想線の角度は、30〜40°とすることがさらに好ましい。
これにより、上記球払出ユニットは、左右いずれの側に球流下通路を形成した遊技機に対しても、ストッパー部材の組付方向を変更するだけで容易に対応することができる。
この場合には、上記ストッパー部材をケースにおけるいずれの端面から組み付けたときでも、このストッパー部材のストッパー係合部と、通路切替部材の切替係合部におけるいずれかの係合突起とを容易に係合させることができ、ストッパー部材及び通路切替部材の構造を簡単にすることができる。
この場合には、ストッパー部材の構造を簡単にすることができる。
また、この場合には、ストッパー部材のスライド方向と、通路切替部材の回動方向とが直交していることにより、通路切替部材に作用する遊技球の球圧がストッパー部材をスライドさせる方向に直接働くことがなく、ストッパー部材を、安定して回動阻止位置と回動許可位置とに維持することができる。
(実施例1)
本例の球払出ユニット1は、図1、図8に示すごとく、パチンコ遊技機6に用いるものであって、球タンク71に貯留した遊技球8を流下させるためのタンクレール72の球出口部721の下流側に接続して使用するものである。
すなわち、球払出ユニット1は、タンクレール72内を流下する遊技球8をパチンコ遊技機6における球皿63へと導くための払出通路21と、タンクレール72内を流下する遊技球8をパチンコ遊技機6の外部へと導くための球抜き通路22とを形成してなるケース2を有している。
以下に、これを詳説する。
また、ケース2における掛止部24は、挿入配置部23の一壁面(本例では上壁面)に形成された掛止凹部としての掛止穴24である。そして、ストッパー部材5は、掛止爪52を弾性変形させることにより、ケース2に対する取付け、取外しが容易となる構造を有している。
また、摺動本体部51、受圧部511、外れ防止部52、ストッパー係合部53及び付勢手段54のいずれもは、同一の樹脂材料を用いて一体成形されており、ストッパー部材5は、1つの部品からなる。
また、通路切替部材4の切替係合部43は、ストッパー部材5のスライド方向D1における両方向に向けて、ストッパー係合部53と当接することができる係合突起431をそれぞれ突出形成してなる。そして、各付勢当接面25から切替係合部43の各係合突起431までの距離も略同一になっている。
また、本例のストッパー部材5及び通路切替部材4は、いずれも単品で左右対称に形成されている。
また、上記球タンク71は、本体枠61の裏面側の上部に配設されており、多数の遊技球8を貯留することができるものである。球タンク71の下方には、この球タンク71から流下した遊技球8を1球ずつ整列して流下させるためのタンクレール72が接続されており、上記球払出ユニット1は、タンクレール72の下方に接続されている。
そして、球払出ユニット1をパチンコ遊技機6の本体枠61に取り付けた状態においては、球払出ユニット1における球供給通路20は、上記タンクレール72の球出口部721に接続される。
なお、ガラス扉62に操作孔611を設けず、ガラス扉62を開けたときに本体枠61に設けた連結部材76を露出させ、この連結部材76を差込棒を用いずに直接操作するようにしてもよい。
本例の整流板31は、1つの遊技球8を配置することができる配置凹部311を、円周方向に等間隔に3つ、すなわち120°ピッチ間隔で有している。そして、整流板31は、タンクレール72から2条に分流された球供給通路20にそれぞれ繋がる各払出通路21にそれぞれ配置されており、各整流板31は、各配置凹部311の形成間隔が60°ずれるようにして配設されている。
また、ロータが120°回転したときには、0°の状態と同様に、一方の整流板31における次の凸部312に遊技球8が当接した状態が形成され、以降同様に、ロータが30°、60°、90°回転したときと同様の状態が繰り返し形成される。
また、図12に示すごとく、球払出ユニット1におけるケース2は、球供給通路20及び払出通路21をそれぞれ2つ有しており、各球供給通路20は、タンクレール72の各流下レーンにおける球出口部721に接続されている。また、2つ(2条)の払出通路21は、払出機構3の下流側において1つ(1条)に収束されており、上記球排出通路73は、収束された払出通路21の下流側に接続されている。また、球抜き通路22は、各払出通路21にそれぞれ開口しており、通路切替部材4を球抜き位置402に回動させたときには、2つの払出通路21と1つの球抜き通路22とが連通される(図4参照)。
また、図12に示すごとく、本例の払出検出スイッチ33は、ケース2のスイッチ配置部262に挿入配置した後、モータ用カバー34に形成された抜け防止部342によってスイッチ配置部262から抜け出すことが防止される。
一方、図18に示すごとく、球払出ユニット1を本体枠61から取り外した際には、シャッター本体部771の弾性変形が復帰することによって、シャッター開閉部772がタンクレール72の球出口部721を閉口することができる。
図1、図2に示すごとく、遊技者がパチンコ遊技を行う際には、上記ストッパー部材5は、付勢手段54によって回動阻止位置501に付勢されており、上記通路切替部材4は払出位置401に維持されている。
この状態において、ストッパー部材5のストッパー係合部53における係合先端部531は、通路切替部材4の切替係合部43における一方の係合突起431と当接している。そして、通路切替部材4は、ストッパー部材5によって球抜き位置402に回動してしまうことが阻止されている。そして、当該通路切替部材4の流下案内部41が上記払出通路21の一部を形成しており、球抜き通路22の球抜き開口部221が通路切替部材4の流下案内部41によって閉じられている。
そして、遊技者がパチンコ遊技を行い、遊技領域に配置された役物等に遊技球8が入賞すると、払出機構3が作動し、賞球としての遊技球8の払い出しが行われる。すなわち、払出機構3は、球タンク71からタンクレール72、払出通路21を介して、払出数をカウントしながら上記球皿63へと1球ずつ遊技球8を払い出すことができる。
このとき、図4に示すごとく、通路切替部材4の流下案内部41には、球供給通路20内に存在する遊技球8の自重による球圧を受けるため、通路切替部材4は、払出位置401から球抜き位置402へと回動する。そして、この回動が行われると同時に、球抜き通路22の球抜き開口部221が開口され、通路切替部材4の流下案内部41が球抜き通路22の一部を形成する。
こうして、球タンク71内及びタンクレール72内の遊技球8を、球抜き通路22及び球抜き接続路74を介してパチンコ遊技機1の外部へと抜き出すことができる。
本例の球払出ユニット1は、払出通路21と球抜き通路22とを、本体枠61とは別部材であるケース2にも形成してなるものであり、このケース2に払出機構3、通路切替部材4及びストッパー部材5を一体的に配設して、遊技球8の払出及び抜出を行う機構を構成するものである。
そのため、パチンコ遊技機1に対する払出及び抜出を行う機構の配設位置等に変更が生じたときでも、球払出ユニット1の配設位置等を変更するだけでよく、球払出ユニット1の構成を変えることなく対応することができる。
そのため、球払出ユニット1においては、ケース2に対する払出機構3及び通路切替部材4の組付状態は変更することなく、ケース2に対するストッパー部材5の組付方向を変更することができる。
一方、図9に示すごとく、球排出通路73をパチンコ遊技機6の裏面側から見て右側に形成した場合(正面から見て左側に形成した場合)には、ストッパー部材5は、ケース2の他端面202から組み付けて使用することができる。
なお、図8、図9は、パチンコ遊技機6を裏面側から見た状態で示す説明図である。
それ故、本例の球払出ユニット1によれば、異なる機構のパチンコ遊技機1を構成する場合にも、設計変更をほとんど行うことなく対応することができる。
本例においては、上記球払出ユニット1の細部の構造について種々の工夫を行った例である。
具体的には、図20に示すごとく、上記払出通路21において、上記折曲通路部211よりも下流側に形成された下流通路部212に、遊技球8の球圧を分散させる工夫をしている。すなわち、下流通路部212を蛇行して形成することにより、下方向(重力方向)への遊技球8の球圧の一部を水平方向への球圧に分散させることができる。また、本例の下流通路部212は、遊技球8の約1個分の間隔で蛇行させて形成している。
これにより、払出機構3の整流板31に加わる負荷を小さくすることができる。
また、図21に示すごとく、本体枠61又はケース2には、ストッパー部材5を上方及び側方から覆うストッパーカバー55を配設することができる。これにより、万が一、球タンク71又は球供給ノズル等から遊技球8が零れだしたときに、誤ってストッパー部材5をスライドさせてしまうことを防止することができる。
そして、図20に示すごとく、2つの球供給通路20の少なくとも一方を、球入口部205の下方付近において、パチンコ遊技機1の前後方向D2に向けて傾斜形成することにより、2つの球供給通路20及び払出通路21をパチンコ遊技機1の左右方向D1に並べて形成することができる。
すなわち、図25、図26に示すごとく、球払出ユニット1のケース2には、上方に向けて突出する突出嵌入部282が形成されており、本体枠61の裏面側には、突出嵌入部282を嵌入するための嵌入凹部612が形成されている。また、本体枠61の裏面側には、弾性変形可能で、ケース2の下方角部283を係止することができる弾性係止爪613が形成されている。
また、落下防止部材614には、弾性変形を行って、当該落下防止部材614を落下防止位置616に固定するための弾性突起618が形成されており、本体枠61には、弾性突起618と係合する係合穴619が形成されている。
本例においても、その他は上記実施例1と同様であり、上記実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
2 ケース
201 一端面
202 他端面
21 払出通路
22 球抜き通路
221 球抜き開口部
23 挿入配置部(貫通口)
24 掛止部(掛止穴)
3 払出機構
31 整流板
4 通路切替部材
401 払出位置
402 球抜き位置
41 流下案内部
42 回動支点部
43 切替係合部
431 係合突起
5 ストッパー部材
501 回動阻止位置
502 回動許可位置
51 摺動本体部
52 外れ防止部(掛止爪)
53 ストッパー係合部
54 付勢手段
6 パチンコ遊技機
61 本体枠
63 球皿
71 球タンク
72 タンクレール
73 球流下通路
8 遊技球
Claims (7)
- 遊技機における球払出ユニットであって、
該球払出ユニットは、遊技球を上記遊技機における球皿へと導くための払出通路と、遊技球を上記遊技機の外部へと導くための球抜き通路とを形成してなるケースと、
遊技球を所定個数ずつ流下させるための払出機構と、
上記払出通路の一部を形成する払出位置と、上記球抜き通路の一部を形成する球抜き位置との間で回動可能である通路切替部材と、
該通路切替部材の回動を阻止する回動阻止位置と、該通路切替部材の回動を可能にする回動許可位置との間でスライド可能であるストッパー部材とを有しており、
上記払出機構、上記通路切替部材及び上記ストッパー部材を、上記ケースに一体的に配設してなることを特徴とする球払出ユニット。 - 請求項1において、上記ストッパー部材は、上記ケースに対して摺動する摺動本体部と、上記ケースに形成された掛止部に掛止され、当該ストッパー部材が上記ケースから外れることを防止する外れ防止部と、上記通路切替部材に形成された切替係合部と係合するストッパー係合部と、該ストッパー係合部と上記切替係合部との係合状態を付勢する付勢手段と、外部からの力を受ける受圧部とを、一体的に樹脂成形してなることを特徴とする球払出ユニット。
- 請求項1又は2において、上記ストッパー部材の上記外れ防止部と、上記ケースの上記掛止部とは、一方が弾性変形可能な掛止爪であると共に、他方が該掛止爪を掛止する掛止凹部であることを特徴とする球払出ユニット。
- 請求項1〜3のいずれか一項において、上記通路切替部材は、遊技球の流下を案内する流下案内部と、上記回動の支点となる回動支点部と、上記切替係合部とを有しており、また、上記払出通路は、上記球抜き通路との分岐部に、曲線状に折れ曲った折曲通路部を有しており、
上記通路切替部材が上記払出位置にあるときには、上記流下案内部は、上記折曲通路部の折曲外周方向に位置する外側壁部を形成していると共に、上記流下案内部及び上記切替係合部は、上記回動支点部の斜め下方に位置し、かつ、上記切替係合部と上記回動支点部とを結ぶ仮想線は、該回動支点部から水平に引かれる仮想水平線に対して、20〜45°の角度を有していることを特徴とする球払出ユニット。 - 請求項1〜4のいずれか一項において、上記ケースには、上記ストッパー部材の上記摺動本体部を挿入配置するための挿入配置部が、上記ストッパー部材のスライド方向における一端面から他端面に向けて貫通形成されており、
上記ストッパー部材の上記摺動本体部を、上記ケースにおけるいずれの端面から上記挿入配置部へ挿入配置したときでも、上記ケースの上記掛止部は、上記ストッパー部材の上記外れ防止部を掛止し、かつ上記通路切替部材の上記切替係合部は、上記ストッパー部材の上記ストッパー係合部と係合するよう構成されていることを特徴とする球払出ユニット。 - 請求項5において、上記通路切替部材の上記切替係合部は、上記ストッパー部材のスライド方向における両方向に向けて、上記ストッパー係合部と当接することができる係合突起をそれぞれ突出形成してなることを特徴とする球払出ユニット。
- 請求項1〜6のいずれか一項において、上記ストッパー部材は、上記遊技機における盤面の面方向に沿って略水平方向にスライドするよう構成されており、上記通路切替部材は、上記ストッパー部材のスライド方向に対して直交する方向における上下に向けて回動するよう構成されていることを特徴とする球払出ユニット。
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