JP2000317103A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

Info

Publication number
JP2000317103A
JP2000317103A JP11126186A JP12618699A JP2000317103A JP 2000317103 A JP2000317103 A JP 2000317103A JP 11126186 A JP11126186 A JP 11126186A JP 12618699 A JP12618699 A JP 12618699A JP 2000317103 A JP2000317103 A JP 2000317103A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ball
game
pulling
ball removing
command
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11126186A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4478902B2 (ja
Inventor
Takaaki Ichihara
高明 市原
Koji Tsuchikawa
晃司 土川
Yoshihiro Sato
義浩 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daiichi Shokai Co Ltd
Original Assignee
Daiichi Shokai Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daiichi Shokai Co Ltd filed Critical Daiichi Shokai Co Ltd
Priority to JP12618699A priority Critical patent/JP4478902B2/ja
Publication of JP2000317103A publication Critical patent/JP2000317103A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4478902B2 publication Critical patent/JP4478902B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 不用意な球抜き動作の指令があっても、球抜
き動作を禁止できるようにする。 【解決手段】 球抜手段8は球抜き動作の指令を受ける
と球抜き動作を行うが、条件成立期間内は球抜禁止手段
2によって球抜き動作が禁止される。すなわち、条件成
立期間内では球抜手段8が球抜き動作の指令を受けた場
合でも球抜き動作を行わない。こうして球抜き動作が禁
止されるので遊技が中断せず、遊技者にとっては入賞に
対する賞球の払い出しが行われなかったり、大当たり遊
技が継続できなくなることもない。遊技場にとっては遊
技に関する所要データが消失することもないので、当該
遊技機の遊技状態を正確に把握することができる。した
がって、条件成立期間内に不用意な球抜き動作の指令が
あっても、遊技者は遊技による利益を損なうことがな
く、遊技場側は遊技機の遊技状態を正確に把握すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は遊技機に関し、不用
意な球抜き動作を禁止する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】遊技媒体として遊技球を用いる遊技機で
は遊技をスムーズに行うため、遊技場関係者(以下「係
員」と呼ぶ。)が遊技場の閉店時間に遊技機の点検や調
整等を行なっている。例えば、遊技機に設けられている
機構や部品の作動状態を点検したり、不具合が発生した
機構や部品について調整や修理を行う。このことは遊技
場に設置されている古い遊技機を新しい遊技機に交換す
る場合でも同様である。こうした点検,調整,修理等を
行うにあたっては、遊技機内に存在する遊技球の排出を
必要とする場合がある。また、遊技機内には遊技球を誘
導する誘導路が設けられており、当該誘導路に遊技球以
外の異物が混入して球詰まりが発生する場合がある。当
該球詰まりが発生すると、賞球の払い出しや遊技球の貸
し出し等が行えなくなってしまう。かかる球詰まりを解
消するためには誘導路に混入した異物を取り除く必要が
あるが、この際にも遊技機内に存在する遊技球の排出を
必要とする場合がある。
【0003】上記のように遊技機内に存在する遊技球の
排出を必要とする事態に備えて、遊技機には球抜手段を
設けている。球抜手段は作動スイッチによって直接作動
するようになっており、その作動スイッチは遊技機の前
面側に開口された球抜穴から指令部材(例えば特定形状
の棒材)で操作できるようになっている。そして遊技機
内に存在する遊技球を排出する必要性が生ずると、係員
は指令部材で作動スイッチを操作して遊技球を排出した
後、点検,調整,修理等の適切な措置を行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、係員以外の者
(例えば遊技者)が遊技中に適当な物を用いて作動スイ
ッチを操作し、遊技機内に存在する遊技球を排出してし
まうことがある。また、異物の混入は遊技中でも発生し
得るため、係員が指令部材で作動スイッチを操作して遊
技機内に存在する遊技球を排出し、異物を取り除かなけ
ればならないことがある。これらの場合において、従来
の遊技機では作動スイッチが操作されると遊技中であっ
てもすぐに球抜手段が作動して球抜き動作が行われ、現
在の遊技情報は意味のないものとなってしまう。その結
果、遊技者にとっては入賞に対する賞球の払い出しが直
ちに行われなかったり、大当たり遊技が継続できなる可
能性があった。また、遊技場にとっては球抜き動作の直
前に行われた遊技に関する所要データ(例えば補給球数
や遊技に使用した球数等)を消失していたため、当該遊
技機の遊技状態を正確に把握することができなかった。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、不
用意な球抜き動作の指令があっても、球抜き動作を禁止
できるようにすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段1】課題を解決するための
手段1は、請求項1に記載した通りである。ここで、請
求項1に記載した用語の「球抜き動作の指令」には、ボ
タンやスイッチ等による球抜き動作の指示や、所定部材
を用いて行う球抜き動作の操作等のように、おおよそ球
抜き動作を行わせるための全ての行為を含む。当該解釈
は他の請求項および発明の詳細な説明についても同様で
ある。
【0006】当該手段1によれば、球抜部は球抜き動作
の指令を受けて球抜き動作を行うが、球抜禁止部が球抜
き動作を禁止する。そのため、球抜部が不用意な球抜き
動作の指令を受けた場合であっても、球抜き動作が行わ
れない。こうして球抜き動作が禁止されるので遊技が中
断せず、遊技者にとっては入賞に対する賞球の払い出し
が行われなかったり、大当たり遊技が継続できなくなる
こともない。遊技場にとっては遊技に関する所要データ
が消失することもないので、当該遊技機の遊技状態を正
確に把握することができる。
【0007】
【課題を解決するための手段2】課題を解決するための
手段2は、請求項2に記載した通りである。ここで、請
求項2に記載した用語の「所要の条件を満たす間」に
は、遊技制御手段に電源を供給する間,遊技制御手段が
遊技の制御を行なっている間などがある。当該解釈は他
の請求項および発明の詳細な説明についても同様であ
る。
【0008】当該手段2によれば、遊技制御手段が所要
の条件を満たす間は球抜禁止手段が球抜手段による球抜
き動作を禁止する。そのため、球抜手段が不用意な球抜
き動作の指令を受けた場合であっても、球抜き動作が行
われない。こうして球抜き動作が禁止されるので遊技が
中断せず、遊技者にとっては入賞に対する賞球の払い出
しが行われなかったり、大当たり遊技が継続できなくな
ることもない。遊技場にとっては遊技に関する所要デー
タが消失することもないので、当該遊技機の遊技状態を
正確に把握することができる。
【0009】
【課題を解決するための手段3】課題を解決するための
手段3は、請求項3に記載した通りである。当該手段3
によれば、球抜禁止手段は第1電源供給部とは別個に設
けた第2電源供給部である。この第2電源供給部は第1
電源供給部から分配された電源を遊技制御手段に供給す
るが、遊技制御手段に供給する電源を遮断すると遊技が
停止するために球抜き動作を行なっても問題は生じな
い。しかし、遊技制御手段に電源を供給している間に不
用意な球抜き動作を行うと遊技者や遊技場が不利益を被
る場合があるので、この間は球抜禁止手段が球抜き動作
を禁止する。こうすれば、球抜手段が不用意な球抜き動
作の指令を受けた場合であっても、球抜き動作が行われ
ない。したがって、簡単な構成で発明を実現することが
できるので、発明を実現するためのコストを低く抑える
ことができる。
【0010】
【課題を解決するための手段4】課題を解決するための
手段4は、請求項4に記載した通りである。当該手段4
によれば、球抜禁止手段は第2電源供給部が遊技制御手
段に電源を供給している間には球抜手段による球抜き動
作を禁止するとともに、第2電源供給部が遊技制御手段
に電源を供給していない間には発射装置による遊技球の
発射を禁止する。遊技制御手段は電源が供給されなけれ
ば遊技を制御することができないので、発射装置で遊技
球を発射して入賞させても賞球が払い出されない。そこ
で球抜禁止手段が発射装置による遊技球の発射を禁止す
ることにより、無駄な発射(すなわち打ち損じ)がなく
なる。したがって、持ち球の減少を防止することができ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明における実施の形態
を図面に基づいて説明する。 〔実施の形態1〕まず、実施の形態1はソフトウェア的
に球抜き動作を禁止する態様であって、図1から図11
までを参照しながら説明する。これらの図に記載した要
素について、同一の要素には同一の符号を付している。
また、用語を簡略化するために、「遊技制御手段が所要
の条件を満たす間」を単に「条件成立期間」と呼ぶ。
【0012】はじめに、本発明の概要を示した図1を参
照しながら説明する。図1に示す遊技機は、遊技機にお
ける遊技の制御を行う遊技制御手段4と、当該遊技機内
に存在する遊技球を排出する球抜き動作の指令を受ける
と球抜き動作を行う球抜手段8と、条件成立期間内は球
抜手段8による球抜き動作を禁止する球抜禁止手段2と
を有する。ここで、球抜き動作とは遊技機内(具体的に
は遊技球Bを誘導する誘導路6等)に存在する遊技球B
を排出する動作である。この場合、全ての遊技球Bを排
出する態様に限らず、多数の遊技球Bを排出して少数の
遊技球Bが残ってしまう態様も含む。なお、球抜禁止手
段2は「球抜禁止部」に相当し、球抜手段8は「球抜
部」に相当する。
【0013】上記のように構成された遊技機によれば、
球抜手段8は球抜き動作の指令を受けると球抜き動作を
行うが、条件成立期間内は球抜禁止手段2によって球抜
き動作が禁止される。すなわち、条件成立期間内では球
抜手段8が球抜き動作の指令を受けた場合でも球抜き動
作を行わない。こうして球抜き動作が禁止されるので遊
技が中断せず、遊技者にとっては入賞に対する賞球の払
い出しが行われなかったり、大当たり遊技が継続できな
くなることもない。遊技場にとっては遊技に関する所要
データが消失することもないので、当該遊技機の遊技状
態を正確に把握することができる。したがって、条件成
立期間内に不用意な球抜き動作の指令があっても、遊技
者は遊技による利益を損なうことがなく、遊技場側は遊
技機の遊技状態を正確に把握することができる。
【0014】次に、遊技機の一つであるパチンコ機に本
発明を適用した例について説明する。図2,図3はいず
れもパチンコ機10の外観を示す図であって、図2
(A)には正面図を、図2(B)には右側面図を、図3
には背面図をそれぞれ示す。図2(A)に示すパチンコ
機10の正面側には、レール30で囲まれた遊技領域で
遊技を行う遊技盤12、パチンコ球を発射するハンドル
20、賞球を含むパチンコ球を一時的に貯留する上皿2
6や下皿22、タバコの吸い殻等を入れる灰皿24、ガ
ラス枠16および/または前枠32を施錠/解錠する鍵
部材18、球抜き動作の指令をするために指令部材48
を差し込む操作孔28などを備える。遊技盤12には図
示しないが釘,風車,図柄表示器(例えば図柄等の画像
を表示する液晶表示器),役物装置,ゲート,入賞口,
スピーカなどの部品を適宜に設ける。図2(B)に示す
前枠32は木枠34に対して開閉可能に設ける。操作孔
28はパチンコ機10の正面側から背面側まで貫いてお
り、当該操作孔28の先端部付近には球抜スイッチ42
を配置する。指令部材48を操作孔28に差し込んで操
作された球抜スイッチ42は、球抜き動作の指令を検出
して球抜信号を出力する。当該球抜スイッチ42には例
えばマイクロスイッチを用いるが、近接センサや光セン
サ等のような他種のセンサを用いてもよい。
【0015】図2(B)に示すパチンコ機10の背面側
には、搬送されてきたパチンコ球を一時的に蓄える球タ
ンク36、遊技盤12に対して着脱可能に設けられメイ
ン制御基板40や枠制御基板44等を取り付ける機構板
(ベース板)38、上記ハンドル20を操作してパチン
コ球を発射する発射装置46などを備える。図3に示す
機構板38には、パチンコ機10に備えられた各種装置
に電源を供給する配電盤50、球タンク36から出たパ
チンコ球を供給通路54に誘導する誘導レール66、誘
導レール66上で積み重なるパチンコ球をほぼ平らにな
らす球ならし片68、誘導レール66上の球切れを検出
する球切センサ72、供給通路54から供給されたパチ
ンコ球を賞球通路74または排出通路62に振り分ける
切替弁60、賞球通路74に設けられておりパチンコ球
をカウントして賞球として払い出す払出装置76、払出
装置76から実際に払い出されたパチンコ球を検出する
払出センサ78などを備える。誘導レール66,供給通
路54,払出装置76は、いずれも通常図面に向かって
前後方向に複数列(例えば二列)設けられている。供給
通路54側における誘導レール66の先端部には検出片
70を設け、その検出片70にパチンコ球が乗っていな
ければ球切センサ72がオンになって球切れを検出する
ように構成している。なお、請求項に記載した用語との
関係では、メイン制御基板40は「遊技制御手段」に相
当し、枠制御基板44および切替弁60は「球抜手段」
や「球抜部」に相当する。
【0016】配電盤50には、外部電源に接続する電源
ケーブル52や、パチンコ機10全体に対して電源を供
給または遮断する電源スイッチSW4、メイン制御基板
40に対して電源スイッチSW4から分配された電源を
供給または遮断する電源スイッチSW2などを備える。
図11(A)および図11(B)で詳細に示すように、
連結部材58は切替弁60を押さえ付け可能な弁係合部
59を一体に形成し、その一端部は支軸P6を中心に自
由回転させ、他端部はソレノイド56の進退部材57に
連結する。切替弁60は支軸P8を中心に自由回転す
る。そして、ソレノイド56の進退部材57に連結され
た連結部材58の弁係合部59は、進退部材57の進退
位置によって切替弁60を押さえ付けたり、押さえ付け
なかったりするように構成している。上記構成によっ
て、通常ソレノイド56は非励磁状態にあり、連結部材
58の弁係合部59により切替弁60は賞球位置に維持
されているので、供給通路54から供給されたパチンコ
球Baは賞球通路74に流れる(図11(A)参照)。
一方、ソレノイド56を励磁すると進退部材57が図面
上方向に引かれ、連結部材58の弁係合部59は切替弁
60との係合から外れる。すると切替弁60はフリーに
なり、パチンコ球Baの流圧によって排出位置に切り替
わる。こうして、供給通路54から供給されたパチンコ
球Baは排出通路62に流れる(図11(B)参照)。
この構成によれば、ソレノイド56を図6に示す枠制御
基板44に接続して制御することにより、切替弁60を
賞球位置または排出位置に切り替えることができる。
【0017】次に、メイン制御基板40,枠制御基板4
4などの関係について、図4,図5を参照して説明す
る。これらの図は信号伝達方法を簡単に表したものであ
り、図4には賞球を払い出す状態を、図5には球抜き動
作を行う状態をそれぞれ示す。図4に示すように、メイ
ン制御基板40と枠制御基板44との間が電気的に接続
され、さらに枠制御基板44と払出装置76との間が電
気的に接続されている。メイン制御基板40には外部電
源64から電源スイッチSW4および電源スイッチSW
2を介して電源を供給し、枠制御基板44には外部電源
64から電源スイッチSW4および分岐点P4を介して
電源を供給する。なお、メイン制御基板40と枠制御基
板44とには別個の外部電源からそれぞれ電源を供給す
るようにしてもよい。遊技中にメイン制御基板40が入
賞を検出すると、賞球の払い出しを行うために枠制御基
板44に対して賞球指令(賞球数のデータを含む)を伝
達する。賞球指令の伝達を受けた枠制御基板44は賞球
数に対応して賞球を払い出すように払出信号を払出装置
76に送る。そして、払出信号を受けた払出装置76は
供給されたパチンコ球Baをカウントしながら賞球数だ
け払い出す。賞球通路74に設けられた払出センサ78
は実際に払い出された賞球としてのパチンコ球Baを検
出し、検出信号として枠制御基板44に送る。検出信号
を受けた枠制御基板44は実際に払い出したパチンコ球
Baの個数をカウントし、そのカウント値が賞球数に達
するまで払い出しを継続する。なお、払出センサ78か
ら出力される検出信号はメイン制御基板40も受けてお
り、払い出し状態を監視する。
【0018】一方、球抜スイッチ42から出力された球
抜信号を受けた枠制御基板44は、球抜き動作を行う前
に分岐点P2の電位を検査(計測)する。分岐点P2は
電源スイッチSW2とメイン制御基板40との間にあ
る。図4に示すように外部電源64から電源がメイン制
御基板40に供給されている状態、すなわち電源スイッ
チSW2がオンになっている状態では球抜き動作が禁止
されていると枠制御基板44は判断し、球抜き動作を行
わない。ここで、外部電源64としては直流電源(D
C)または交流電源(AC)がある。また、図5に示す
ように外部電源64から電源がメイン制御基板40に供
給されずに遮断されている状態、すなわち電源スイッチ
SW2がオフになっている状態では球抜き動作が許可さ
れていると枠制御基板44は判断する。よって、枠制御
基板44は球抜き動作を行うために、切替弁60を図5
に示す排出位置に切り替えるとともに、払出装置76に
は停止信号(あるいは無信号)を伝達して払出装置76
を作動させない。こうすれば、供給されたパチンコ球B
aは切替弁60によって排出通路62に振り分けられて
パチンコ機10から排出されるので、球抜き動作を行う
ことができる。
【0019】次に、メイン制御基板40と枠制御基板4
4とにかかる具体的な構成例について、図6を参照して
説明する。図6において、メイン制御基板40はCPU
(プロセッサ)100を中心として構成されており、遊
技制御プログラムや大当たり値などの遊技に関するデー
タを格納するROM102、各種乱数等のデータや検出
信号などを一時的に格納するRAM112、球抜スイッ
チ42や払出センサ78等からの検出信号を入力する入
力処理回路104、ランプ類14等の表示制御を行う表
示制御回路106、枠制御基板44やホールコンピュー
タ80との間で通信を行う通信制御回路114などを備
える。これらのCPU100やROM102,RAM1
12,入力処理回路104,表示制御回路106,通信
制御回路114はバス110によって相互に接続されて
いる。ホールコンピュータ80はメイン制御基板40と
同様にCPUを中心に構成されており、ホール(遊技
場)を運営するために用いられる。すなわちホールコン
ピュータ80は、パチンコ機やスロットマシン,貸出
機,照明機器等の装置や機器を総括して制御する。
【0020】また、枠制御基板44はメイン制御基板4
0と同様にCPU200を中心として構成されており、
枠制御プログラムや所定のデータを格納するROM20
2、賞球数等の各種データや指令信号などを一時的に格
納するRAM212、メイン制御基板40(必要に応じ
てホールコンピュータ80)との間で通信を行う通信制
御回路204、メイン制御基板40から出力された賞球
指令や未払いの賞球数などを記憶するバックアップメモ
リ206、払出装置76などのようにパチンコ機10に
備えている各種作動装置への駆動信号を出力する出力処
理回路214、払出センサ78等からの検出信号を入力
する入力処理回路216、分岐点P2の電位を検出する
電位センサ218などを備える。これらのCPU200
やROM202,RAM212,通信制御回路204,
バックアップメモリ206,出力処理回路214,入力
処理回路216,電位センサ218はバス210によっ
て相互に接続されている。
【0021】上記のように構成されたパチンコ機10に
おいて、本発明を実現するためにメイン制御基板40や
枠制御基板44で行う処理手順について図7から図11
までを参照して説明する。ここで、図7には球抜き実行
処理の内容を、図8には払出中断処理の内容を、図9に
は排出処理の内容を、図10には払出開始処理の内容そ
れぞれフローチャートで示す。これらの各処理は、いず
れも図6に示すCPU200が枠制御プログラムを実行
することによってそれぞれ実現される。これらの処理は
該当する処理に応じたタイミング(例えば4ミリ秒ごと
の周期)で実行される。また、図11は図3の部分拡大
図であって、図11(A)には賞球の払い出し状態を、
図11(B)には球抜き動作状態をそれぞれ示す。
【0022】まず図7に示す球抜き実行処理では、球抜
スイッチ42から球抜信号を受信すると(ステップS1
0のYES)、メイン制御基板40に電源が供給されて
いるか否かを判別する(ステップS12)。具体的に
は、図6に示す電位センサ218によって分岐点P2を
計測した電位が所定電位(例えば5ボルト)に達してい
ればメイン制御基板40に電源が供給されていると判別
し、所定電位に達していなければメイン制御基板40に
電源が供給されていないと判別する。もし、メイン制御
基板40に電源が供給されているならば(YES)、球
抜き動作が禁止されていると解釈してそのまま球抜き実
行処理を終了する。すなわち、球抜スイッチ42によっ
て球抜き動作の指令があったとしても球抜き動作が行わ
れない。
【0023】一方、メイン制御基板40に電源が供給さ
れていなければ(ステップS12のNO)、発射装置4
6を一時停止し(ステップS14)、図8に示す払出中
断処理を行う(ステップS16)。図8に移って払出中
断処理では、まず球貸し処理中か否かを判別し(ステッ
プS30)、球貸し処理中であれば球貸し処理を終了す
るまで待機する(ステップS32)。球貸し処理を終了
した後、賞球処理中か否かを判別し(ステップS3
4)、賞球処理中であれば未払いの賞球数すなわち未払
い個数をバックアップメモリ206に記憶して賞球処理
を中断する(ステップS36)。賞球処理中か否かは、
メイン制御基板40が枠制御基板44に賞球指令を伝達
した後、払出センサ78から出力される検出信号を所定
期間内に受けなかったか否かによって判断することがで
きる。図7に戻って払出中断処理を終えると、図9に示
す排出処理を行う(ステップS18)。図9に移って排
出処理は球抜き動作を行う処理であり、切替弁60を排
出位置に切り替えた後(ステップS40)、球抜き期間
を経過するまで待機する(ステップS44)。この球抜
き期間中には、図11(B)に示すようにパチンコ球B
aは排出通路62を通って排出される。そして球抜き期
間を経過すると(ステップS44のYES)、切替弁6
0を賞球位置に切り替えて(ステップS66)、排出処
理を終了する。
【0024】再び図7に戻って排出処理による球抜き動
作を終えると、発射装置46の作動を開始または再開し
(ステップS20)、図10に示す払出再開処理を行う
(ステップS22)。図10に移って払出再開処理で
は、上記ステップS36で記憶した未払い個数が1個以
上であれば(ステップS50のYES)、当該未払い個
数について賞球を払い出す(ステップS52)。一方、
上記ステップS36で記憶した未払い個数が0個であれ
ば(ステップS50のNO)、何もしない。こうして中
断していた賞球処理が再開され、全ての賞球を払い出す
ことができる。そのため、球抜き動作の指令をする直前
に入賞していた場合であっても、対応する賞球を確実に
払い出すことができる。そのため、遊技者の利益を確実
に確保することができる。そして払出再開処理を終える
と、さらに図7に示す球抜き実行処理をも終了する。
【0025】上記実施の形態1によれば、まず請求項1
に対応し、枠制御基板44および切替弁60(球抜部)
は球抜き動作の指令を受けて球抜き動作を行うが、メイ
ン制御基板40に電源を供給しているときは図7に示す
ステップS12(球抜禁止部)によって球抜き動作を禁
止する。そのため、枠制御基板44が不用意な球抜き動
作の指令を受けた場合であっても、球抜き動作が行われ
ない。こうして球抜き動作が禁止されるので遊技が中断
せず、遊技者にとっては入賞に対する賞球の払い出しが
行われなかったり、大当たり遊技が継続できなくなるこ
ともない。遊技場にとっては遊技に関する所要データが
消失することもないので、パチンコ機10(遊技機)の
遊技状態を正確に把握することができる。また請求項2
に対応し、メイン制御基板40(遊技制御手段)が電源
の供給を受けている間(所要の条件を満たす間)は図7
に示すステップS12(球抜禁止手段)によって枠制御
基板44および切替弁60による球抜き動作を禁止す
る。そのため、枠制御基板44および切替弁60が不用
意な球抜き動作の指令を受けた場合であっても、球抜き
動作が行われない。こうして球抜き動作が禁止されるの
で遊技が中断せず、遊技者にとっては入賞に対する賞球
の払い出しが行われなかったり、大当たり遊技が継続で
きなくなることもない。遊技場にとっては遊技に関する
所要データが消失することもないので、パチンコ機10
の遊技状態を正確に把握することができる。
【0026】さらに請求項3に対応し、球抜禁止手段は
電源スイッチSW4(第1電源供給部)とは別個に設け
た電源スイッチSW2(第2電源供給部)である。この
電源スイッチSW2は電源スイッチSW4を通じて分配
された電源をメイン制御基板40に供給するが、メイン
制御基板40に供給する電源を遮断すると遊技が停止す
るために球抜き動作を行なっても問題は生じない。しか
し、メイン制御基板40に電源を供給している間に不用
意な球抜き動作を行うと遊技者や遊技場が不利益を被る
場合があるので、この間は電源スイッチSW2によって
球抜き動作を禁止する。こうすれば、枠制御基板44お
よび切替弁60が不用意な球抜き動作の指令を受けた場
合であっても、球抜き動作が行われない。したがって、
簡単な構成で発明を実現することができるので、発明を
実現するためのコストを低く抑えることができる。そし
て請求項4に対応し、電源スイッチSW2はメイン制御
基板40に電源を供給している間には枠制御基板44お
よび切替弁60による球抜き動作を禁止するとともに、
メイン制御基板40に電源を供給していない間には発射
装置46によるパチンコ球Baの発射を禁止する(図7
に示すステップS14)。メイン制御基板40は電源が
供給されなければ遊技を制御することができないので、
発射装置46でパチンコ球Baを発射して入賞させても
賞球が払い出されない。そこで電源スイッチSW2が発
射装置46によるパチンコ球Baの発射を禁止すること
により、無駄な発射(すなわち打ち損じ)がなくなる。
したがって、持ち球の減少を防止することができる。
【0027】なお上記実施の形態1では、球抜き動作が
終了するタイミングを球抜き期間の経過とした(図9に
示すステップS44)。この形態に代えて、球抜き動作
が終了したタイミングを図12に示す排出処理によって
実行してもよい。図12に示す排出処理は図9と同じく
球抜き動作を行う処理であって、図9に示す要素と同一
の要素には同一の符号を付している。この例では図6に
示す枠制御基板44に、CPU200から指令を受けて
計時機能を実行し期間管理を行うタイマー208が必要
になる。図12において、切替弁60を球抜き位置に切
り替えた後(ステップS40)、球抜き終了判定期間
(例えば3秒間)をタイマー208に設定して当該タイ
マー208を作動させ始める(ステップS45)。球抜
き終了判定期間内に球抜スイッチ42がオフになっても
(ステップS46のYES)、球抜き終了判定期間を経
過するまで待機する(ステップS47)。したがって、
球抜き動作が終了するタイミングは球抜スイッチ42が
オフになっており、かつ球抜き終了判定期間を経過した
ことである。こうすれば例え球抜き動作中に球抜スイッ
チ42がオフになっても、球抜き動作が途中で終わらず
にパチンコ機10内に存在するパチンコ球Baを確実に
排出させることができる。球抜き動作が終了する他のタ
イミングとしては、図3に示す球切センサ72が球切れ
を検出したとき、パチンコ機10に設けられたリセット
スイッチがオンになったとき等がある。これらの場合で
あっても、パチンコ機10内に存在するパチンコ球Ba
を確実に排出させることができる。
【0028】〔実施の形態2〕次に実施の形態2は、ハ
ードウェア的に球抜き動作を禁止する態様であって、図
13から図14までを参照しながら説明する。これらの
図に記載した要素について、同一の要素には同一の符号
を付している。なお、パチンコ機10の構成等はほぼ同
様であるので、説明を簡単にするために実施の形態2で
は実施の形態1と異なる点について説明する。そのた
め、図2〜図11に記載した要素と同一の要素には同一
の符号を付す。
【0029】次に、図13には図3の部分拡大図であっ
て賞球の払い出し状態を示し、正面図を図13(A)
に、縦断面図を図13(B)にそれぞれ示す。手動操作
具84は、電源スイッチSW2の作動子82に係合する
スイッチ係合部83と、係員等が操作する手動操作部8
8と、切替弁60を押さえ付け可能な弁係合部59とを
一体に形成している。手動操作部88の先端部はカバー
体94を貫通して露出しており、当該手動操作部88は
カバー体94の案内孔86に沿って図13(A)の図面
左右方向にスライド可能になっている。スイッチ係合部
83は作動子82を保持するので、係員等が手動操作部
88を操作すると作動子82を操作することになって電
源スイッチSW2をオン/オフできる。例えば、手動操
作部88を図13(A)に示す賞球位置に切り替えると
電源スイッチSW2がオンになり、同じく図14(A)
に示す排出位置に切り替えると電源スイッチSW2がオ
フになる。また、切替弁60にはストッパ90を一体に
形成するとともに、当該ストッパ90に係合可能なスト
ッパ係合部91を有するレバー(クランク)92をカバ
ー体94に設ける。レバー92はカバー体94に対して
支軸P10を中心に回転可能に設ける。そして、レバー
92の一端部にはストッパ90と係合可能なストッパ係
合部91を一体に形成し、支軸P10と反対側の他端部
は遊技盤12に接続したバネ96によって所定方向(図
13(B)の例では図面右方向)に付勢する。この構成
では、バネ96によってストッパ係合部91が切替弁6
0側(図13(B)における図面左側)に付勢されるこ
とになる。ストッパ係合部91はストッパ90と係合し
続けるので、手動操作部88を操作して図14(A)に
示す排出位置に切り替えても切替弁60は図13(A)
に示す状態を維持する。したがって、手動操作部88を
不用意に操作しても球抜き動作を行うことがない。
【0030】そして、遊技盤12には操作孔12aを貫
通させて設け、この操作孔12aには指令部材98を抜
き差しすることができる。遊技盤12における操作孔1
2aの位置は、図14(B)に示すように指令部材98
を操作孔12aに差し込むと、指令部材98の先端がレ
バー92に当たるような位置である。そして、指令部材
98の先端をレバー92に当てて操作する(回転させ
る)と、ストッパ係合部91はストッパ90との係合を
解除する。ここで、手動操作部88を図13(A)に示
す賞球位置に切り替えてある場合には手動操作具84の
弁係合部59が切替弁60を押さえ続けるので、ストッ
パ係合部91がストッパ90との係合を解除しても球抜
き動作を行わない。一方、手動操作部88を図14
(A)に示す排出位置に切り替えてある場合には手動操
作具84の弁係合部59が切替弁60を押さえ付けない
ので、ストッパ係合部91がストッパ90との係合を解
除することにより球抜き動作を行う。すなわち、手動操
作部88を排出位置に切り替え、かつ指令部材98でレ
バー92を操作した場合に限って球抜き動作を行うこと
ができる。したがって、指令部材98でレバー92を不
用意に操作しても球抜き動作を行うことがない。
【0031】次に、球抜き動作の終えた後の作動につい
て説明する。指令部材98を操作孔12aに差し込んで
いないときは、レバー92のストッパ係合部91はバネ
96によって切替弁60に当接した状態になる。ストッ
パ90は、図13(B),図14(B)に示すようにス
トッパ係合部91が当接する部位の一部をスロープ状に
形成している。そして、供給通路54から供給されるパ
チンコ球Baがなくなると球抜き動作を終え、切替弁6
0は自重によって図14(A)に示す位置から図13
(A)に示す位置に戻ろうとする。このとき切替弁60
が移動することにより、ストッパ係合部91は切替弁6
0の壁面やストッパ90のスロープ部に当接しながら相
対的に移動し、最終的には図13(B)に示すようにス
トッパ係合部91がストッパ90に係合した状態にな
る。なお、バネ96の弾性力(付勢力)はストッパ係合
部91が上記のように移動できるように調整する必要が
ある。係員等は球抜き動作を指令するとき、最初に指令
部材98を操作孔12aに差し込んでレバー92を操作
すればよく、球抜き動作を終えると自動的にストッパ係
合部91がストッパ90に係合して切替弁60をロック
する。したがって、球抜き動作の指令が簡単に行える。
【0032】上記実施の形態2によれば請求項1に対応
し、球抜き動作の指令を受けると球抜き動作を行う切替
弁60,レバー92(球抜部)と、当該切替弁60,レ
バー92が球抜き動作の指令を受けた場合であっても、
球抜き動作を禁止する手動操作具84(球抜禁止部)と
を有する。そのため、特にレバー92が不用意に操作さ
れて球抜き動作の指令を受けた場合であっても、球抜き
動作が行われない。こうして球抜き動作が禁止されるの
で遊技が中断せず、遊技者にとっては入賞に対する賞球
の払い出しが行われなかったり、大当たり遊技が継続で
きなくなることもない。遊技場にとっては遊技に関する
所要データが消失することもないので、パチンコ機10
の遊技状態を正確に把握することができる。また請求項
2に対応し、メイン制御基板40(遊技制御手段)が電
源の供給を受けている間、すなわち手動操作部88を賞
球位置に切り替えている間(所要の条件を満たす間)は
弁係合部59が切替弁60を押さえ付けて球抜き動作を
禁止する。そのため、レバー92が不用意に操作されて
球抜き動作の指令を受けた場合であっても、球抜き動作
が行われない。こうして球抜き動作が禁止されるので遊
技が中断せず、遊技者にとっては入賞に対する賞球の払
い出しが行われなかったり、大当たり遊技が継続できな
くなることもない。遊技場にとっては遊技に関する所要
データが消失することもないので、パチンコ機10の遊
技状態を正確に把握することができる。さらに請求項3
との関係では実施の形態1と同様の効果を得ることがで
きる。
【0033】〔他の実施の形態〕上述したパチンコ機1
0(遊技機)において、他の部分の構造,形状,大き
さ,材質,配置および動作条件等については、上記実施
の形態に限定されるものでない。例えば、上記実施の形
態を応用した次の各形態を実施することもできる。 (1)上記各実施の形態では、パチンコ機10に本発明
を適用した。この形態に代えて、球抜スイッチ42等の
指令検出器と、メイン制御基板40等の遊技制御手段
と、枠制御基板44および払出装置76等とを有する他
の遊技機についても同様に本発明を適用することができ
る。他の遊技機としては、パチンコ機以外の遊技機(例
えばアレンジボール機やテレビゲーム機)などがある。
これらの遊技機で不用意な球抜き動作の指令があっても
球抜き動作が禁止されるので、遊技者は遊技による利益
を損なうことがなく、遊技場側は遊技機の遊技状態を把
握することができる。
【0034】(2)上記実施の形態2では、手動操作部
88を排出位置に切り替え、かつ指令部材98でレバー
92を操作した場合に限って球抜き動作を行うことがで
きるように構成した(図13,図14参照)。この形態
に代えて、球抜き動作を禁止する場合には、レバー92
を操作できないように構成してもよい。具体的には、球
抜き動作の指令を行うために操作するレバー92(球抜
操作器)と、レバー92の操作を禁止するシャッター
(操作禁止器)と、レバー92を操作できた場合にのみ
球抜き動作を行う切替弁60(球抜手段)とを備える。
例えば、図13,図14に示す手動操作具84の手動操
作部88を操作すると連動して操作孔12aを開閉する
シャッターを設ける。この場合、手動操作部88を操作
して図13(A)に示す賞球位置に切り替えてある場合
には、上記シャッターが操作孔12aを閉じて指令部材
98を差し込めないようにする。一方、手動操作部88
を図14(A)に示す排出位置に切り替えてある場合に
は、上記シャッターは操作孔12aを開けて指令部材9
8を差し込められるようにする。こうすればレバー92
のストッパ係合部91によってストッパ90を係合する
こともなく、指令部材98によってレバー92を操作す
ることができない。したがって、不用意な球抜き動作の
指令を未然に防止することができるので、遊技者は遊技
による利益を損なうことがなく、遊技場側は遊技機の遊
技状態を把握することができる。
【0035】(3)図15に示すように、遊技機内に存
在する遊技球を排出する球抜き動作の指令を検出して球
抜信号を出力する球抜指令手段M2と、球抜き動作を禁
止する指令を検出して禁止信号を出力する球抜禁止手段
M4と、球抜指令手段M2から出力された球抜信号を受
けて球抜き動作を行うが、球抜禁止手段M4から禁止信
号を受けたときには球抜き動作を行わない球抜手段M8
とを備える遊技機としてもよい。球抜指令手段M2は、
実施の形態1では球抜スイッチ42が、実施の形態2で
はレバー92がそれぞれ相当する。球抜禁止手段M4
は、実施の形態1では電源スイッチSW2が、実施の形
態2では電源スイッチSW2および手動操作具84がそ
れぞれ相当する。球抜手段M8は、実施の形態1では枠
制御基板44および切替弁60が、実施の形態2では切
替弁60,レバー92がそれぞれ相当する。この構成で
は、球抜禁止手段M4によって球抜き動作を禁止する指
令を検出すると、球抜手段M8は球抜き動作を行わな
い。したがって、不用意に球抜指令手段M2を操作等し
たとしても、球抜禁止手段M4によって球抜き動作を禁
止することができる。こうして球抜き動作が禁止される
ので遊技が中断せず、遊技者にとっては入賞に対する賞
球の払い出しが行われなかったり、大当たり遊技が継続
できなくなることもない。遊技場側にとっては遊技に関
する所要データが消失することもないので、遊技機の遊
技状態を正確に把握することができる。
【0036】(4)上記各実施の形態では、払出装置7
6の上方に切替弁60を設けて、供給されたパチンコ球
Baを賞球通路74または排出通路62に振り分けた
(図11,図13,図14参照)。この形態に限らず、
払出装置76の下方に切替弁60を設けるとともに、当
該切替弁60をソレノイド56で作動させるように構成
してもよい。この場合、払出装置76はカウントしなが
らパチンコ球Baを賞球として払い出し、球抜き動作の
際にはカウントせずにパチンコ球Baを送り出す必要が
ある。こうして払出装置76の下方に切替弁60を設け
た場合であっても、一定の場合に球抜き動作を禁止する
ことができるので、遊技状態を維持するとともに上記所
要データの消失等を未然に防止することができる。
【0037】(5)実施の形態1では指令部材48を操
作孔28に差し込んで球抜スイッチ42を操作し(図2
(B)参照)、実施の形態2では指令部材98を操作孔
12aに差し込んでレバー92を操作してそれぞれ球抜
き動作の指令を行うように構成した(図13(B),図
14(B)参照)。これらの形態に代えて、他の構成で
球抜スイッチ42やレバー92を操作して球抜き動作の
指令を行えるようにしてもよい。例えば、鍵部材18に
球抜スイッチ42やレバー92を組み込み、専用キーを
鍵部材18に差し込んで所定位置まで回すと初めて球抜
き動作の指令を行えるようにする。こうすれば球抜き動
作の指令を行う際に手間がかからない。また、操作孔1
2a,28を設けることなく球抜スイッチ42やレバー
92をパチンコ機10の背面側に設け、鍵部材18で前
枠32を開けなければ操作できないように構成してもよ
い。こうすれば、球抜き動作の指令を行う際に手間がか
かるが、遊技者等による不正な操作をより確実に防止す
ることができる。
【0038】(6)上記実施の形態1では球抜禁止手段
として電源スイッチSW2を設け、電源スイッチSW2
をオフにするとメイン制御基板40をオフにし、メイン
制御基板40のオン/オフ状態を電位センサ218で計
測し、メイン制御基板40がオフと判別したときにのみ
球抜き動作を許可する構成とした。この構成に代えて、
図6に示すホールコンピュータ80の信号に基づいて作
動する球抜禁止手段をパチンコ機10に備えてもよい。
この球抜禁止手段の具体例を以下に説明する。 (6a)係員によってパチンコ機10の正面側から球抜
スイッチ42が押されたことを検出した枠制御基板44
は、ホールコンピュータ80から送信される球抜許可信
号または球抜禁止信号を受けるとともに、必要に応じて
発射装置46の作動状態を検査する。この場合、ホール
コンピュータ80から球抜許可信号を受けると(さらに
は発射装置46が作動していない状態のとき)、球抜き
動作を実行する。 (6b)係員によってパチンコ機10の正面側から球抜
スイッチ42が押されたことを検出した枠制御基板44
は、ホールコンピュータ80に対して球抜確認信号を送
る。当該球抜確認信号を受けたホールコンピュータ80
は、球抜許可信号または球抜禁止信号をパチンコ機10
に返信する。この場合、ホールコンピュータ80から球
抜許可信号を受けると、必要に応じて発射装置46の作
動状態を検査し、発射装置46が作動していない状態の
ときに球抜き動作を実行する。 上記(6a)および/または(6b)を実施すれば、球
抜スイッチ42が不用意に押されたとしても、ホールコ
ンピュータ80からの信号(さらには発射装置46の作
動状態)によっては球抜き動作が実行されない。したが
って、遊技者等のいたずらによる被害を防止することが
できるとともに、1台ずつパチンコ機10のガラス枠1
6および/または前枠32を解錠する必要がないので球
抜き動作を複数台のパチンコ機10で実行することもで
きる。
【0039】(7)上記実施の形態1では、ソレノイド
56によって切替弁60を作動させた(図11参照)。
この形態に代えて、モータ(例えばパルスモータ)や電
磁誘導等のような他のアクチュエータによって切替弁6
0を作動させてもよい。この場合であっても、上記実施
の形態1と同様の効果を得ることができる。 (8)上記実施の形態1では、メイン制御基板40に電
源を供給しているか否かによって球抜き動作を禁止する
か否かを決定した(図7に示すステップS12)。この
形態に代えて、メイン制御基板40がパチンコ遊技の制
御を行なっているか否かによって決定してもよい。この
場合には、球抜き動作の指令を行なっても禁止されてパ
チンコ遊技が中断しないので、遊技者は遊技による利益
を損なうことがない。その他、大当たり遊技状態等のよ
うに他の条件を満たすか否かによって決定するようにし
てもよい。この場合にも遊技者は遊技による利益を損な
うことがない。
【0040】
【他の発明の態様】以上、本発明の実施の形態について
説明したが、この実施の形態には特許請求の範囲に記載
した発明の態様のみならず他の発明の態様を有するもの
である。この発明の態様を以下に列挙するとともに、必
要に応じて関連説明を行う。
【0041】〔態様1〕 遊技機内に存在する遊技球を
排出する球抜き動作の指令を行うために操作する球抜操
作器と、球抜操作器の操作を禁止する操作禁止器と、操
作禁止器を操作できた場合にのみ球抜き動作を行う球抜
手段とを有する遊技機。 〔態様1の関連説明〕 本態様によれば、操作禁止器が
操作されると球抜手段は球抜き動作を行う。しかし、操
作禁止器によって球抜操作器の操作を禁止すると、球抜
操作器で球抜き動作の指令を行うこと自体ができなくな
る。こうして球抜き動作が禁止されるので遊技が中断せ
ず、遊技者にとっては入賞に対する賞球の払い出しが行
われなかったり、大当たり遊技が継続できなくなること
もない。遊技場にとっては遊技に関する所要データが消
失することもないので、当該遊技機の遊技状態を正確に
把握することができる。
【0042】〔態様2〕 遊技機内に存在する遊技球を
排出する球抜き動作の指令を検出して球抜信号を出力す
る球抜指令手段と、球抜き動作を禁止する指令を検出し
て禁止信号を出力する球抜禁止手段と、球抜指令手段か
ら出力された球抜信号を受けて球抜き動作を行うが、球
抜禁止手段から禁止信号を受けたときには球抜き動作を
行わない球抜手段と、を有する遊技機。 〔態様2の関連説明〕 本態様によれば、球抜指令手段
によって球抜き動作の指令を検出すると、球抜手段は球
抜き動作を行う。しかし、球抜禁止手段によって球抜き
動作を禁止する指令を検出していると、球抜手段は球抜
き動作を行わない。したがって、不用意に球抜指令手段
を操作したとしても、球抜禁止手段によって球抜き動作
を禁止することができる。こうして球抜き動作が禁止さ
れるので遊技が中断せず、遊技者にとっては入賞に対す
る賞球の払い出しが行われなかったり、大当たり遊技が
継続できなくなることもない。遊技場にとっては遊技に
関する所要データが消失することもないので、当該遊技
機の遊技状態を正確に把握することができる。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、球抜部が不用意な球抜
き動作の指令を受けた場合であっても、球抜禁止部が球
抜き動作を禁止するために球抜き動作が行われない。し
たがって、不用意な球抜き動作の指令があっても、遊技
者は遊技による利益を損なうことがなく、遊技場側は遊
技機の遊技状態を把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の概要を示す図である。
【図2】パチンコ機の外観を示す正面図と右側面図であ
る。
【図3】パチンコ機の外観を示す背面図である。
【図4】賞球を払い出す状態における信号伝達方法を簡
単に表した図である。
【図5】球抜き動作を行う状態における信号伝達方法を
簡単に表した図である。
【図6】メイン制御基板と枠制御基板とにかかる具体的
な構成例を示す図である。
【図7】球抜き実行処理を示すフローチャートである。
【図8】払出中断処理を示すフローチャートである。
【図9】排出処理を示すフローチャートである。
【図10】払出開始処理を示すフローチャートである。
【図11】図3の部分拡大図であり、賞球の払い出し状
態と球抜き動作状態を示す。
【図12】排出処理を示すフローチャートである。
【図13】実施の形態2による賞球の払い出し状態を示
す図である。
【図14】実施の形態2による球抜き動作状態を示す図
である。
【図15】他の発明の概要を示す図である。
【符号の説明】
2 球抜禁止手段 4 遊技制御手段 6 誘導路 8 球抜手段 10 パチンコ機(遊技機) 12 遊技盤 40 メイン制御基板(遊技制御手段) 42 球抜スイッチ 44 枠制御基板(球抜手段,球抜部) 50 配電盤 54 供給通路(誘導路) 60 切替弁(球抜手段,球抜部) 62 排出通路 64 外部電源 74 賞球通路 76 払出装置 SW2 電源スイッチ(第2電源供給部,球抜禁止部,
球抜禁止手段) SW4 電源スイッチ(第1電源供給部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 義浩 愛知県西春日井郡西春町大字沖村字西ノ川 1番地 株式会社大一商会内 Fターム(参考) 2C088 BA43 BA79 BC37

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技機内に存在する遊技球を排出する球
    抜き動作の指令を受けると球抜き動作を行う球抜部と、 球抜部が球抜き動作の指令を受けた場合であっても、球
    抜き動作を禁止する球抜禁止部とを有する遊技機。
  2. 【請求項2】 遊技機における遊技の制御を行う遊技制
    御手段と、 遊技機内に存在する遊技球を排出する球抜き動作の指令
    を受けると球抜き動作を行う球抜手段と、 遊技制御手段が所要の条件を満たす間は球抜手段による
    球抜き動作を禁止する球抜禁止手段とを有する遊技機。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載した遊技機において、 遊技機に対して電源を供給する第1電源供給部と、遊技
    制御手段に対して第1電源供給部から分配された電源を
    供給する第2電源供給部とを備え、 球抜禁止手段は、第2電源供給部が遊技制御手段に対し
    て電源を供給する間は球抜手段による球抜き動作を禁止
    する遊技機。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載した遊技機において、 第1電源供給部により電源が供給され、遊技球を発射す
    る発射装置を備え、 球抜禁止手段は、第2電源供給部が遊技制御手段に対し
    て電源を供給しない間は発射装置による遊技球の発射を
    禁止する遊技機。
JP12618699A 1999-05-06 1999-05-06 遊技機 Expired - Fee Related JP4478902B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12618699A JP4478902B2 (ja) 1999-05-06 1999-05-06 遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12618699A JP4478902B2 (ja) 1999-05-06 1999-05-06 遊技機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000317103A true JP2000317103A (ja) 2000-11-21
JP4478902B2 JP4478902B2 (ja) 2010-06-09

Family

ID=14928832

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12618699A Expired - Fee Related JP4478902B2 (ja) 1999-05-06 1999-05-06 遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4478902B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005253784A (ja) * 2004-03-12 2005-09-22 Mrd:Kk 球払出ユニット
JP2005270200A (ja) * 2004-03-23 2005-10-06 Samii Kk 弾球遊技機の球抜き装置
JP2005279030A (ja) * 2004-03-30 2005-10-13 Samii Kk 弾球遊技機の球抜き装置
JP2006187539A (ja) * 2005-01-07 2006-07-20 Olympia:Kk 遊技機
JP2011245182A (ja) * 2010-05-28 2011-12-08 Sammy Corp パチンコ遊技機用のユニット化球払出機構

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005253784A (ja) * 2004-03-12 2005-09-22 Mrd:Kk 球払出ユニット
JP4481044B2 (ja) * 2004-03-12 2010-06-16 株式会社Mrd 球払出ユニット
JP2005270200A (ja) * 2004-03-23 2005-10-06 Samii Kk 弾球遊技機の球抜き装置
JP2005279030A (ja) * 2004-03-30 2005-10-13 Samii Kk 弾球遊技機の球抜き装置
JP2006187539A (ja) * 2005-01-07 2006-07-20 Olympia:Kk 遊技機
JP2011245182A (ja) * 2010-05-28 2011-12-08 Sammy Corp パチンコ遊技機用のユニット化球払出機構

Also Published As

Publication number Publication date
JP4478902B2 (ja) 2010-06-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5575401B2 (ja) スロットマシン
JP5558676B2 (ja) スロットマシン
JP5546744B2 (ja) スロットマシン
JP5820910B2 (ja) スロットマシン
JP2007267762A (ja) 遊技機
JP6647601B2 (ja) 遊技機
JP5298341B2 (ja) スロットマシン
JP6283706B2 (ja) スロットマシン
JP5575400B2 (ja) スロットマシン
JP2000317103A (ja) 遊技機
JP5298342B2 (ja) スロットマシン
JP6283707B2 (ja) スロットマシン
JP2009291524A (ja) スロットマシン
JP5558680B2 (ja) スロットマシン
JP6105018B2 (ja) スロットマシン
JP2009285017A (ja) スロットマシン
JP2008086679A (ja) スロットマシン
JP2000317102A (ja) 遊技機
JP7096519B2 (ja) 遊技機
JP6105017B2 (ja) スロットマシン
JP2000271315A (ja) 遊技機
JP2014223359A (ja) スロットマシン
JP5266552B2 (ja) スロットマシン
JP5574637B2 (ja) 遊技機
JP5422297B2 (ja) 遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060501

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060606

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060622

RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20080708

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090610

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090616

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090817

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20090817

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20090817

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091027

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091222

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100209

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100304

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130326

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130326

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160326

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees